JPH11246141A - エレベーターの終端階減速装置 - Google Patents

エレベーターの終端階減速装置

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JPH11246141A
JPH11246141A JP5499398A JP5499398A JPH11246141A JP H11246141 A JPH11246141 A JP H11246141A JP 5499398 A JP5499398 A JP 5499398A JP 5499398 A JP5499398 A JP 5499398A JP H11246141 A JPH11246141 A JP H11246141A
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JP
Japan
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car
speed
overspeed
signal
elevator
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JP5499398A
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Inventor
Yoshio Miyanishi
良雄 宮西
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 終端階強制減速機能を有するエレベーターに
おいて、過速度検出装置に演算異常が生じたとき、強制
減速停止後のかごの起動不能を防止する。 【解決手段】 かご7が下降して位置検出スイッチ16
が、カム17Dの動作点17Da,17Dbに係合する
と、それぞれの位置で異なる過速度レベルが設定され
る。かご7の走行速度が上記過速度レベル以上である
と、かご7を強制的に減速停止させる。もし、過速度検
出装置(図しない)のCPUに演算異常が生じて強制減
速停止すると、CPUを自動リセットし、過速度検出装
置が正常であれば、かご7の起動を阻止するが、異常で
あればかご7を最寄り階の戸開可能領域まで走行させた
後起動を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エレベーターを
終端階に強制的に減速停止させる装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】エレベーターのピットに設置される緩衝
器は、故障等でかご又はつり合おもりが全速で緩衝器に
衝突したときにも、十分緩衝させることができるストロ
ークにする必要がある。このストロークは、定格速度が
高くなると、それにつれて長くなり、更にピットもその
分深くする必要が生じる。しかし、定格速度がある程度
高くなると、必要なピットの深さが非現実的な数値とな
る。そのため、実際には本来必要な深さよりも浅く設け
られることになる。
【0003】このように、ピットの深さが十分確保でき
ない場合に、十分な緩衝作用を行わせるために、かご又
はつり合おもりが緩衝器に衝突する前に減速する装置
(以下終端階強制減速装置という)を設置することがあ
る。図1、図2及び図5は、その詳細は後述するが、建
築規準法施行例第129条の6等に規定された従来の終
端階強制減速装置を示す図で、図1は昇降路縦断面図、
図2は回路図、図5は速度曲線図である。
【0004】図1において、昇降路2に設置されたかご
7及びつり合おもり8は主索9で結合され、機械室1に
設置された巻上機6によって駆動される。昇降路2の下
部に設けられたピット3の底部には、かご7又はつり合
おもり8が昇降路2の底部に衝突したときに衝撃を緩和
する緩衝器14,15が設置されている。かご7には位
置検出スイッチ16が設けられており、昇降路2の下方
終端階付近に設けられたカム17Dと係合する。17D
a,17Dbは上記係合による動作点である。なお、上
方終端にも同様のカムが設けられている。
【0005】図2において、21は終端階強制減速装置
用の過速度検出装置で、マイクロコンピュータ(以下マ
イコン)で構成されている。51,52は速度検出リレ
ーで、それぞれ常開接点51a,52aを有している。
53は過速度検出リレーで、常開接点53a,53bを
有している。これ以外については後述するものとし、こ
こでは省略する。
【0006】図5において、Aはかご7が通常に最下階
P1に走行するときの速度曲線、Bは過速度検出レベル
で、B1はかご7が下降中で位置検出スイッチ16が動
作点17Daよりも上方にあるとき(以下、単に動作点
17Daよりも上方を下降中などという)の過速度検出
レベル、B2は同じく動作点17Daと動作点17Db
の間を下降中のときの過速度検出レベル、B3は同じく
動作点17Dbよりも下方を下降中のときの過速度検出
レベルで、緩衝器14の許容衝突速度以下に設定される
(P2は緩衝器14の位置)。C,Dは過速度検出装置
が動作したときの減速の例を示す減速曲線である。
【0007】従来のエレベーターの終端階減速装置は上
記のように構成され、かご7が速度曲線Aに示すように
通常走行する場合は、かご7が動作点17Daに達して
もブレーキは作用せず、かご7は通常に最下階に停止す
る。過速度検出装置21はかご7の速度検出信号11a
を入力して、かご7の速度が過速度検出レベルB2以上
のときは信号26a,27aを共に「0」とし、過速度
検出レベルB2未満B3以上のときは信号26aを
「0」、信号27aを「1」とし、過速度検出レベルB
3未満のときは信号26a,27aを共に「1」とす
る。
【0008】今、故障等によって、下降中のかご7の速
度が上昇し、動作点17Daにおいて、速度が過速度検
出レベルB2以上であると、上記のように信号26a,
27aは「0」となる。これで、速度検出リレー51,
52はオフし、接点51a,52aは開放する。このと
き、接点16Daは開放しているため、過速度検出レレ
ー53はオフする。以下詳細な説明は省略するが、この
動作によりブレーキが作用し、速度指令値が零になって
かご7は急停止する。
【0009】また、動作点17Dbにおいて、速度が過
速度検出レベルB3以上であると、信号26aは
「0」、信号27aは「1」となるため、速度検出リレ
ー51はオフ、速度検出リレー52はオンとなり、接点
51aは開放し、接点52aは閉成する。このとき、接
点16Dbは開放しているため、過速度検出リレー53
はオフし、上記のようにかご7は急停止する。このよう
にして、かご7の速度が終端がらの距離に対応して定め
られた過速度検出レベルB1〜B3以上になると、かご
7は強制的に減速停止することになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーターの終端階減速装置では、マイコンで構成され
た過速度検出装置21の出力信号26a,27aに基づ
いて過速度を検出するようにしているため、過速度検出
装置21のCUPが異常になったり、ROMに格納され
たプログラムが異常になったりすると、信号26a,2
7aは正常に出力されなくなる。
【0011】例えば、信号26aが「0」になると、速
度検出リレー51はオフとなり、接点51aが開放する
ため、かご7が動作点17Dbよりも下方にいる場合、
接点16Dbの開放により、速度にかかわらず過速度検
出リレー53はオフとなり、かご7は急停止し、以後起
動不能となる。急停止後のかご7の位置が階間の戸開閉
不能領域であると、乗客がかご7内に閉じ込められてし
まうという問題点がある。
【0012】また、速度検出リレー51,52が故障に
よりオンのままになると、接点51a,52aは閉成
し、過速度検出リレー53が常時オンとなり、終端階に
おける過大速度を検出することができなくなる。更に、
過速度検出リレー53が故障によりオフとなった場合
も、かご7は急停止し、以降起動不能となり、乗客がか
ご7内に閉じ込められてしまう等の問題点がある。
【0013】この発明は上記問題点を解消するためにな
されたもので、CPUの異常時やリレーの故障時に、終
端階強制減速機能が誤動作することで、かごが起動不能
となったり終端階強制減速機能が正常に動作しないまま
かごが起動可能となったりすることを防止できるように
したエレベーターの終端階減速装置を提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の第1発明に係
るエレベーターの終端階減速装置は、過速度検出装置が
正常なときは強制減速停止後のかごの起動を阻止し、過
速度検出装置が異常となったときは強制減速停止後のか
ごの起動を可能にするようにしたものである。
【0015】また、第2発明に係るエレベーターの終端
階減速装置は、過速度検出装置に異常が生じるとこれを
リセットし、リセット後過速度検出装置が正常であれば
強制減速停止後のかごの起動を阻止し、過速度検出装置
が異常であれば強制減速停止後のかごの起動を可能にす
るようにしたものである。
【0016】また、第3発明に係るエレベーターの終端
階減速装置は、第1又は第2発明のものにおいて、過速
度検出装置が正常なときは強制減速停止後のかごの起動
を阻止し、過速度検出装置が異常となったときには強制
減速停止後のかごを最寄り階の戸開閉可能領域まで走行
させた後にその起動を阻止するようにしたものである。
【0017】また、第4発明に係るエレベーターの終端
階減速装置は、第1又は第2発明のものにおいて、過速
度検出装置が正常なときは強制減速停止後のかごの起動
を阻止し、過速度検出装置が異常となったときには過速
度検出装置をリセットした後、かごの起動を可能にする
とともに、過速度検出装置の異常を所定回数検出すると
かごの起動を阻止するようにしたものである。
【0018】また、第5発明に係るエレベーターの終端
階減速装置は、第4発明のものにおいて、過速度検出装
置の異常を所定回数検出するとかごを最寄り階の戸開閉
可能領域まで走行させた後にその起動を阻止するように
したものである。
【0019】また、第6発明に係るエレベーターの終端
階減速装置は、かごの停止中に速度検出リレーを強制的
に動作させ、このとき速度検出リレーの接点が正常に動
作しない場合には、かごの起動を阻止するようにしたも
のである。
【0020】また、第7発明に係るエレベーターの終端
階減速装置は、第6発明のものにおいて、かごの停止時
間が所定時間経過すると速度検出リレーを強制的に動作
させ、このとき速度検出リレーの接点が正常に動作しな
い場合には、かごの起動を阻止するようにしたものであ
る。
【0021】また、第8発明に係るエレベーターの終端
階減速装置は、第6発明のものにおいて、交通閑散時時
に速度検出リレーを強制的に動作させ、このとき速度検
出リレーの接点が正常に動作しない場合には、かごの起
動を阻止するようにしたものである。
【0022】また、第9発明に係るエレベーターの終端
階減速装置は、かごの走行速度が昇降路終端からの距離
に対応してあらかじめ定められた過速度レベル以上にな
ったことを検出する過速度検出リレーが、かごの速度が
零又は零近傍の値にあるときに動作したときは、強制減
速停止後にかごを最寄り階の戸開閉可能領域まで走行さ
せた後に、その起動を阻止するようにしたものである。
【0023】また、第10発明に係るエレベーターの終
端階減速装置は、かごの走行速度が昇降路終端からの距
離に対応してあらかじめ定められた過速度レベル以上に
なったことを検出する過速度検出リレーが、速度検出リ
レーが動作していないときに動作したときは、強制減速
停止後にかごを最寄り階の戸開閉可能領域まで走行させ
た後に、その起動を阻止するようにしたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1〜図8はこの
発明の第1〜第5発明の一実施の形態を示す図で、図1
は昇降路縦断面図、図2は回路図、図3は過速度検出装
置のブロック線図、図4は演算装置のブロック線図、図
5は速度曲線図、図6は自己リセット回路出力のタイミ
ングチャート、図7は過速度検出動作フローチャート、
図8は演算動作フローチャートであり、図中同一符号は
同一部分を示す。
【0025】図1において、1はエレベーターの機械
室、2は昇降路、3は昇降路2の下部に設けられたピッ
ト、5は制御盤で、5aは巻上機6のブレーキを動作さ
せるブレーキ信号、7はかご、8はつり合おもりで、か
ご7及びつり合おもり8は主索9の両端に結合されてい
る。10は調速機、11は調速機10に装着されたロー
タリエンコーダ等の速度検出器で、11aは速度検出信
号、12は両端がかご7に結合された調速機ロープ、1
3は調速機ロープ12に張力を与える張り車である。
【0026】14,15はピット3の底部に設置され、
それぞれかご7及びつり合おもり8の衝突を緩和する緩
衝器、16はかご7に設けられた位置検出スイッチ、1
7Dは昇降路2の下方終端階付近に設けられ、位置検出
スイッチ16と係合するカムで、動作点17Da及び動
作点17Dbを有している。なお、昇降路2の上方終端
階付近には同様のカム17U(図示しない)が設けら
れ、動作点17Ua,17Ubを有している。
【0027】図2〜図4において、+、−は直流電源、
16Daは位置検出スイッチ16が動作点17Daに達
したとき開放する接点、16Dbは同じく動作点17D
bに達したとき開放する接点、16Ua,16Ubは同
様に動作点17Ua,17Ubに対応する接点、21は
終端階強制減速用の過速度検出装置で、マイクロコンピ
ュータ(以下マイコンという)で構成されており、CP
U22、ROM23、RAM24、パルス状の速度検出
信号11aを計数するカウンタ25及び出力用のインタ
フェース(以下I/Fという)26,27を有し、これ
らはバス28で接続されている。なお、I/F26,2
7はそれぞれ信号26a,27aを出力する。
【0028】29はCPU22の演算異常時の自己リセ
ット回路、30はバス28に接続され入力信号30aが
「L」から「H」になると所定時間演算異常検出信号3
0bが「H」となるワンショットマルチバイブレータ
(以下OMという)、31はNOTゲート、32はOM
で、CPU22のリセット端子に接続されている。
【0029】33はマイコンで構成され、エレベーター
の運転に関するシーケンスや、速度指令値を演算する演
算装置で、CPU34,ROM35,RAM36,入力
用のI/F37,38、出力用のI/F39、CPU3
4で演算された速度指令信号40aを出力するバッファ
40を有し、これらはバス41で接続されている。な
お、I/F37は信号53b(図2)を入力し、I/F
38は信号30b(図3)を入力し、I/F39は信号
39aを出力し、バッファ40は速度指令信号40aを
出力する。
【0030】51は速度検出リレーで、51aはその常
開接点、52は速度検出リレーで52aはその常開接
点、53は過速度検出リレーで、53a,53bはその
常閉接点、54はリレーで、54aはその常開接点、5
5はリレーで、55aはその常閉接点、56は異常検出
回路、57は巻上機6のブレーキ制御回路、58はブレ
ーキコイルである。
【0031】図5において、Aはかご7が通常に最下階
P1に走行するときの速度曲線、Bは過速度検出レベル
で、B1はかご7が下降中で位置検出スイッチ16が動
作点17Daよりも上方にあるとき(以下、単に動作点
17Daよりも上方を下降中などという)の過速度検出
レベル、B2は同じく動作点17Daと動作点17Db
の間を下降中のときの過速度検出レベル、B3は同じく
動作点17Dbよりも下方を下降中のときの過速度検出
レベルで、緩衝器14の許容衝突速度以下に設定される
(P2は緩衝器14の位置)。C,Dは過速度検出装置
が動作したときの減速の例を示す減速曲線である。
【0032】次に、この実施の形態の動作を図6〜図8
を参照して説明する。なお、このフローチャートのプロ
グラムはROM23,35に格納されている。まず、図
3の自己リセット回路29の動作について説明する。C
PU22が正常に動作しているときはOM30の入力信
号30aと演算異常検出信号30bは図6(A)のよう
になる。すなわち、入力信号30aはプログラム(図示
しない)によるCPU22の演算によって、一定周期Δ
Tごとに「H」となる信号であり、入力信号30aが
「H」になると、OM30の演算異常検出信号30bは
所定時間Tの間「H」となる。
【0033】入力信号30aは所定時間Tよりも短い演
算周期ΔTごとに「H」となるため、演算検出信号30
bは「H」を続ける。CPU22やROM23に格納さ
れたソフトウェアが異常になると、図6(B)のように
なる。すなわち、入力信号30aが一定周期ΔTごとに
「H」とならなくなることにより、入力信号30aが
「H」になってから所定時間T後に演算検出信号30b
が「L」となる。これで、NOTゲート31の出力信号
は「H」となり、OM32の出力信号は所定時間「H」
となる。これにより、CPU22はリセットされ、電源
投入時と同様に初期状態から起動する。
【0034】A.通常時運転動作 かご7が通常に最下階P1へ運転する場合は速度曲線A
のように走行する。このとき、図7のステップS1で速
度検出信号11aを取り込み、速度検出信号SPD1に
格納する。ステップS2で(SPD1−SPD2)×K
により速度SPDを算出する。ここで、SPD2は前回
の処理におけるステップS1で取り込んだ前回の速度検
出信号、Kは演算周期(前回と今回の時間差)と速度検
出信号11aの距離に対する分解能によって決まる係数
である。
【0035】速度SPDを算出した後、次回の演算で使
用するための前回の速度検出信号SPD2に、今回の速
度検出信号SPD1を設定する。そして、ステップS3
で速度SPDが過速度検出レベルB2以上であるかを判
断し、過速度検出レベルB2以上であればステップS4
へ進み、過速度検出レベルB2未満であればステップS
5へ進む。
【0036】かご7が動作点17Daよりも上方を全速
で下降運転しているときは、ステップS3からステップ
S4へ進み、信号RA,RBをそれぞれ「0」に設定し
た後、ステップS8で信号RAを信号27aに、信号R
Bを信号26aに設定する。すなわち、信号27a,2
6aは「0」となる。これで、リレー51,52はオフ
し、接点51a,52aは開放するが、このときかご7
は動作点17Daよりも上方にいるため、接点16D
b,16Ub,16Da,16Uaはすべて閉成し、リ
レー53はオンし、接点53a,53bは閉成する。
【0037】次に、図8のステップS11で演算異常検
出信号30bを取り込んで信号WDTに格納する。ステ
ップS12で信号WDTが「0」であるかを判断し、信
号WDTが「1」、すなわち演算異常検出信号30bが
「H」のときは、ステップS13へ進む。ステップS1
3で信号METSLDが「1」であるかを判定するが、
信号METSLDは初期状態(終端階強制減速機能が作
用する前)において、「0」であるので、ステップS1
4へ進み、信号53bの状態「1」を信号ETSLDに
設定する。ステップS15で信号ETSLDが「0」で
あるかを判断する。
【0038】信号ETSLDは、ステップS14で
「1」に設定されているので、ステップS16で通常の
速度指令値を演算して速度指令値Vpに設定する。そし
て、ステップS17で信号METSLDを信号39a
に、速度指令値Vpを速度指令信号40aにそれぞれ設
定して出力する。速度指令信号40aは巻上機6の電動
機を駆動制御する駆動回路(図示しない)に送られる。
一方、信号39aは「0」であるため、リレー55はオ
フのままとなり、接点55aは閉成する。これで、リレ
ー54はオンし、接点54aは閉成し、ブレーキコイル
58に通電され、ブレーキは開放状態を維持し、かご7
は通常の走行を継続する。
【0039】かご7が動作点17Daよりも下方のとき
は、接点16Daが開放する。また、速度SPDが過速
度検出レベルB2よりも低くなっていると、ステップS
3からステップS5へ進み、速度SPDが過速度検出レ
ベルB3以上であるかを判断し、過速度検出レベルB3
以上であればステップS6へ進み、信号RAを「1」
に、信号RBを「0」に設定した後、ステップS8で信
号RAを信号27aに、信号RBを信号26aに設定す
る。すなわち、信号27aは「1」、信号26aは
「0」となる。
【0040】これで、リレー51はオフし、リレー52
はオンし、接点51aは開放し、接点52aは閉成す
る。したがって接点16Daが開放しても、リレー53
はオンを維持するため、上述と同様に通常の走行を継続
する。速度SPDが過速度検出レベルB3よりも低いと
きは、ステップS5からステップS7へ進み、信号R
A,RBをそれぞれ「1」に設定し、ステップS8で信
号27a,26aが「1」となる。これで、リレー5
1,52はオンし、接点51a,52aは閉成する。こ
のため、リレー53はオンを維持し、上述と同様に通常
の走行を継続する。
【0041】B.異常時運転動作 今、故障等によって下降中のかご7の速度が上昇し、動
作点17Daにおいて、速度SPDが過速度検出レベル
B2以上であると、ステップS3からステップS4へ進
み、信号RA,RBをそれぞれ「0」に設定し、ステッ
プS8で信号27a,26aが「0」となる。これで、
リレー51,52はオフし、接点51a,52aは開放
する。また、接点16Daは開放しているため、リレー
53はオフし、接点53a,53bは開放する。
【0042】これで、リレー54はオフし、接点54a
は開放してブレーキコイル58への給電が断たれ、ブレ
ーキが作用する。また、接点53bの開放により、ステ
ップS14で信号ETSLDが「0」となり、ステップ
S15からステップS18へ進んで、信号METSLD
を「1」(終端階強制減速機能が作用した)に設定し、
ステップS19で速度指令値Vpを零にする。これで、
ステップS17で信号39aが「1」に、速度指令信号
40aが「0」になることにより、かご7は急停止す
る。
【0043】かご7の停止により速度が低下するため、
ステップS7で信号RA,RBが「1」になり、リレー
51,52がオンし、接点51a,52aが閉成し、リ
レー53がオンし、接点53aは閉成する。しかし、信
号METSLDが「1」になったことで、ステップS1
3→S19→S17へ進み、信号39aは「1」とな
り、リレー55がオンし、接点55aは開放して、リレ
ー54はオフのままとなって、接点54aも開放を維持
する。そのため、ブレーキコイル58には通電されず、
かご7は停止のままとなる。このように、急停止後には
METSLDが「1」に設定され、速度指令値Vpも零
のままとなり、かご7の再起動は阻止される。
【0044】C.演算異常時動作 CPU22やROM23に格納されたソフトウェアが異
常となると、図6(B)で説明したように演算異常検出
信号31bが「H」となり、CPU22はリセットされ
る。ステップS12で信号WDTが「0」、すなわち演
算異常検出信号30bが「0」のときは、ステップS1
9へ進み、速度指令値Vpを零にする。これで、ステッ
プS17で速度指令信号40aが「0」になる。また、
ステップS17では信号WDT=0(反転WDT)のた
め、信号39aは「1」となる。
【0045】信号39aが「1」となることにより、リ
レー55はオンして接点55aは開放し、リレー54は
オフして接点54aが開放してブレーキコイル58への
給電が断たれ、ブレーキが動作してかご7は拘束され
る。このとき、CPU22の異常により、信号26a又
は信号27aが「0」となって、リレー51又はリレー
52がオフし、接点51a又は接点52aが開放し、か
ご7の位置により接点16Db又は接点16Daが開放
して、リレー53がオフし、接点53aが開放しても、
信号METSLDは設定されないため、「0」のままで
ある。
【0046】演算異常検出信号30bにより、CPU2
2がリセットされることにより、故障が解消すると、再
度信号30aが「H」、演算異常検出信号30bが
「H」すなわち信号WDTが「1」になると、ステップ
S12からステップS13へ移行する。そして、信号M
ETSLDが上記のように「0」のため、ステップS1
4へ進んで通常の処理が行われる。すなわち、かご7の
再起動は可能になる。
【0047】このようにして、過速度検出装置のソフト
ウェアの正常又は異常による終端階強制減速機能の誤動
作時には、強制減速停止後のかご7の起動の可否を判定
し、過速度検出装置21が正常なときは、強制減速停止
後のかご7の起動を阻止し、異常のときはかご7の起動
を可能とすることにより、乗客がかご7内に閉じ込めら
れることを防止することが可能となる。
【0048】上記実施の形態では、CPU22が正常に
復帰した場合に、エレベーターを通常の状態に戻すよう
にしたが、かご7を最寄り階の戸開閉可能領域まで走行
させた後に休止させたり、同様の異常が所定回数検出さ
れるまでは通常の状態に戻し、所定回数検出後に休止さ
せたり、所定回数検出後に最寄り階の戸開閉可能領域ま
で走行させた後に休止させたりすることも容易に実施可
能である。
【0049】実施の形態2.図9〜図14はこの発明の
第6〜第8発明の一実施の形態を示す図で、図9は回路
図、図10は過速度検出装置のブロック線図、図11は
演算装置のブロック線図、図12及び図13は過速度検
出動作フローチャート、図14は演算動作フローチャー
ト、図15は各部動作フローチャートであり、実施の形
態1と同様の部分は同一符号で示す(以下の実施の形態
も同じ)。なお、図1及び図5は実施の形態2にも共用
する。
【0050】図9〜図11において、51b,52bは
それぞれリレー51,52の常開接点、61,62はそ
れぞれ接点51b,52bに接続された入力用のI/
F、63は過速度検出装置21で処理されたデータを演
算装置33へ伝送するためのバッファで、63aはその
出力信号、64は過速度検出装置21で処理されたデー
タを演算装置33に取り込むためのバッファである。
【0051】次に、この実施の形態の動作を図12〜図
15を参照して説明する。ステップS1〜S7で信号R
A,RBを設定する動作は図7と同様である。ステップ
S21でかご7が停止中かを判断し、停止中であればス
テップS22へ進み、信号Fonが「1」であるかを判断
する。信号Fonは初期状態では「0」に設定されている
ため、ステップS23へ進み、接点の異常チェックの実
行期間を示す信号Nonを「1」に設定する。ステップS
24で信号26a,27aを「0」とすることにより、
リレー51,52を強制的にオフさせる。
【0052】続いて、ステップS25で異常チェック期
間を定めるカウンタ値Ncに1を加える。カウンタ値N
cは初期状態においては「0」である。その後、ステッ
プS26〜S28でカウンタ値Ncを所定値N1〜N3
と比較する。ステップS26でNc≧N3と判断する
と、ステップS29で信号Fonを「1」に、信号Non,
Cを「0」に設定する。また、ステップS27でNc≧
N2と判断すると、ステップS30で信号Cを「1」に
設定する。そして、ステップS27,S28でN2>N
c≧N1と判断すると、ステップS31で接点51b,
52bの状態を取り込み、接点51bの状態を信号Sb
に、接点52bの状態を信号Saに設定する。
【0053】ステップS32で信号Sa又は信号Sbが
「1」であるかを判断し、一方又は両方が「1」、すな
わち接点51b,52bの少なくとも一方がオンしてい
る場合は、異常としてステップS33で信号Eonを
「1」に、そうでないときは正常としてステップS34
で信号Eonを「0」に設定する。ステップS35で信号
Non,Eon,Cをバッファ63を介して信号63aとし
て出力した後、ステップS8で信号27a,26aをそ
れぞれ信号RA,RB、すなわちステップS1〜S7で
設定したリレー52及びリレー51の駆動信号を出力す
る。ここで、N1<N2<N3であり、各信号の関係は
図15のようになる。
【0054】すなわち、カウンタ値Ncが1〜N3のと
きにステップS24で信号27aを「0」とし、N1≦
Nc<N2のとき(信号Cが「1」のとき)に接点52
bの状態をチェックする。正常時の接点52bは図15
に示すように、信号27aに少し遅れて変化する。そし
て、信号Cが「H」の期間においては、接点52bは確
実に開放しているため「0」となり、ステップS34で
信号Eonは「0」に設定される。一方、信号27aを
「0」にしても、接点52bが開放しない場合は、ステ
ップS33で信号Eonは「1」に設定される。
【0055】Nc≧N3のときにステップS29で信号
Fonに「1」が設定されたことにより、以後ステップS
22からステップS8へ進み、チェックは実行されな
い。そして、次の走行中にステップS36で信号Fon、
カウンタ値Nc及び信号Cがクリアされることにより、
その後停止したときに上記同様のチェックが実行され
る。
【0056】図14のステップS13で信号METSL
Dが「0」と判断されると、ステップS41で信号No
n、Eon、Cを信号63aに設定し、ステップS42で
信号Nonが「1」かを判断する。信号Nonが「1」であ
るとステップS44へ進み、終端階に来ているかを判断
する。終端階であればステップS45へ進み、信号Cが
「1」かを判断する。信号Cが「1」であればステップ
S46でETSLDに接点53bの状態を設定し、ステ
ップS47でETSLDが「0」かを判断し、「1」で
あれば、接点53bに溶着等のオン故障が発生している
とみなすものである。
【0057】すなわち、かご7が下方終端階にあると、
接点16Da又は接点C,16Dbが開放していると
き、信号26a,27aで速度検出リレー51,52は
オフして接点51a,52aが開放しているため、過速
度検出リレー53はオフする。このとき、過速度検出リ
レー53がオン(信号53b=「1」)になっていると
異常とみなすものである。また、ステップS33で信号
Eonが「1」となり、接点51b,52bの異常が確認
されたときは、ステップS43で信号39aが「1」と
なってブレーキを動作させる(停止中のためブレーキ動
作を継続する)。
【0058】このようにして、かご7の停止中に速度検
出リレー51,52を強制的にオフさせ、このとき接点
51b,52bが開放しないときはかご7をその位置、
すなわち戸開可能領域で起動を阻止することにより、乗
客をかご7内に閉じ込めることが防止可能となる。これ
は、リレー53が接点53aの溶着等でオン故障し、接
点53bがオンになると、終端階強制減速機能が無効と
なる虞れがあるため、停止中に接点53aが正しく動作
することを確認するものである。
【0059】上記実施の形態では、かご7が停止すると
直ちに接点51b,52bの故障をチェックするように
したが、停止してから所定時間経過後に実施するように
したり、夜間等の特定の時間帯に実施するようにするこ
とも容易に実施可能である。
【0060】実施の形態3.図16はこの発明の第9及
び第10発明の一実施の形態を示す演算動作フローチャ
ートである。なお、図1、図5、図9〜図11は実施の
形態3にも共用する。
【0061】次に、この実施の形態の動作を説明する。
過速度検出リレー53がオンしているにもかかわらず、
接点53bが接触不良やリレー53の故障により開放し
ていると、信号ETSLDは「0」のためステップS1
5からステップS18へ進み、METSLDが「1」に
設定され、かご7は急停止する。その後、ステップS1
3からステップS21へ移行して、かご7が停止前であ
れば、ステップS51で信号Nstopに「0」が設定さ
れ、ステップS52で速度指令値Vpを零にする。
【0062】かご7が停止すると、ステップS21から
ステップS53で進んで、信号Nstopをカウントアップ
し、ステップS54で信号Nstopが所定値Ns以上であ
るかを判断し、所定値Ns未満であればステップS52
へ進む。時間が経過してNstopが所定値Ns以上になる
と、ステップS55及びステップS56で接点53bが
開放しているかを判断する。このとき、通常はかご7が
停止したことにより速度が零となるため、信号26a,
27aが「1」となってリレー51,52がオンしてリ
レー53がオンし、接点53bは閉成するため、ステッ
プS55で信号ETSLDは「1」となり、ステップS
56からステップS52へ進む。
【0063】すなわち、信号METSLDがステップS
18で「1」に設定されたままとなって、以後かご7の
起動は阻止される。ここで、かご7が停止したのに、接
点53bが開放していると、ステップS56からステッ
プS57へ進んで信号METSLDを「0」にクリア
し、信号Eoffを「1」に設定する。そして、ステップ
S58で通常よりも低い値の速度指令値Vpが演算され
る。これは、接点53bの故障により終端階強制減速装
置が誤動作したときには、階間で起動不能とせずに、通
常よりも低速度で最寄り階等へ走行させて、乗客をかご
7の外へ救出するためのものであり、その手段について
は公知のため省略する。
【0064】上記実施の形態では、かご7が停止してい
るときに接点53a,53bが閉成しているかをチェッ
クするようにしたが、接点51a,51bが共に閉成し
ているときに、接点53a,53bをチェックするよう
にしてもよい。また、接点53a,53bの故障を検出
したときに、通常よりも低速度で走行させるようにした
が、通常の速度で走行させることも可能である。このよ
うにして、速度検出リレー51,52又は過速度検出リ
レー53が故障したときには、かご7を階間で起動不能
とすることなく、最寄り階まで走行させることにより、
乗客をかご7内に閉じ込めることが防止可能である。
【0065】
【発明の効果】以上説明したとおりこの発明の第1発明
では、過速度検出装置が異常となったとき、第2発明で
は過速度検出装置をリセットした後、それぞれ強制減速
停止後のかごの起動を可能にするようにしたため、過速
度検出装置の異常により、終端階強制減速機能が誤動作
しても、かごが起動不能となることを防止することがで
きる。
【0066】また、過速度検出装置が異常となったと
き、第3発明では強制減速停止後のかごを最寄り階の戸
開閉可能領域まで走行させた後にその起動を阻止し、第
4発明では、過速度検出装置をリセットした後かごの起
動を可能とするとともに、過速度検出装置の異常を所定
回数検出するとかごの起動を阻止し、第5発明では過速
度検出装置の異常を所定回数検出するとかごを最寄り階
の戸開閉可能領域まで走行させた後にその起動を阻止す
るようにしたため、過速度検出装置の異常により、終端
階強制減速機能が誤動作すると、これを確認した後にか
ごが起動不能となることを防止することができ、乗客を
かご内に閉じ込める事故をなくすことができる。
【0067】また、第6発明では、かごの停止中に、第
7発明ではかごの停止時間が所定時間経過すると、第8
発明では交通閑散時時に、それぞれ速度検出リレーを強
制的に動作させ、このとき速度検出リレーの接点が正常
に動作しない場合には、かごの起動を阻止するようにし
たため、リレー接点の溶着故障を適時にチェックして、
故障があれば運転を停止して、乗客がかご内に閉じ込め
られる機会を少なくすることができる。
【0068】また、第9発明では、過速度検出リレーが
かごの速度が零又は零近傍の値にあるときに動作したと
き、第10発明では過速度検出リレーが、速度検出リレ
ーが動作していないときに動作したときには、それぞれ
強制減速停止後にかごを最寄り階の戸開閉可能領域まで
走行させた後に、その起動を阻止するようにしたため、
速度検出リレー又は過速度検出リレーが誤動作して終端
階強制減速機能が正常に動作しなかった場合でも、乗客
をかご内に閉じ込めることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1及び従来のエレベー
ターの終端階減速装置を示す昇降路縦断面図。
【図2】 この発明の実施の形態1及び従来のエレベー
ターの終端階減速装置を示す回路図。
【図3】 図2の過速度検出装置のブロック線図。
【図4】 図2の演算装置のブロック線図。
【図5】 この発明の実施の形態1及び従来のエレベー
ターの終端階減速装置を示す速度曲線図。
【図6】 図3の自己リセット回路出力のタイミングチ
ャート。
【図7】 この発明の実施の形態1を示す過速度検出動
作フローチャート。
【図8】 この発明の実施の形態1を示す演算動作フロ
ーチャート。
【図9】 この発明の実施の形態2を示す回路図。
【図10】 図9の過速度検出装置のブロック線図。
【図11】 図9の演算装置のブロック線図。
【図12】 この発明の実施の形態2を示す過速度検出
動作フローチャート。
【図13】 図12の続きを示す過速度検出動作フロー
チャート。
【図14】 この発明の実施の形態2を示す演算動作フ
ローチャート。
【図15】 この発明の実施の形態2を示す各部動作タ
イミングチャート。
【図16】 この発明の実施の形態3を示す演算動作フ
ローチャート。
【符号の説明】 2 昇降路、7 かご、8 つり合おもり、14,15
緩衝器、16 位置検出スイッチ、17D カム、1
7Da,17Db 動作点、21 過速度検出装置、2
9 自己リセット回路、29b 演算異常検出信号、3
3 演算装置、51,52 速度検出リレー、51a,
52a 速度検出リレー接点、53 過速度検出リレ
ー、53a,53b 過速度検出リレー接点、54,5
5 リレー、58 ブレーキコイル。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かごが昇降路の終端に接近したとき、上
    記かごの走行速度が上記終端からの距離に対応してあら
    かじめ定められた過速度レベル以上になったときに、上
    記かごを強制的に減速停止させる装置において、上記過
    速度を検出する過速度検出装置が正常なときは上記強制
    減速停止後のかごの起動を阻止し、上記過速度検出装置
    が異常となったときは上記強制減速停止後のかごの起動
    を可能にする起動可否判定手段を備えたことを特徴とす
    るエレベーターの終端階減速装置。
  2. 【請求項2】 かごが昇降路の終端に接近したとき、上
    記かごの走行速度が上記終端からの距離に対応してあら
    かじめ定められた過速度レベル以上になったときに、上
    記かごを強制的に減速停止させる装置において、上記過
    速度を検出する過速度検出装置に異常が生じると上記過
    速度検出装置をリセットする自己リセット装置と、上記
    リセット後上記過速度検出装置が正常であれば上記強制
    減速停止後のかごの起動を阻止し、上記過速度検出装置
    が異常であれば上記強制減速停止後のかごの起動を可能
    にする起動可否判定手段を備えたことを特徴とするエレ
    ベーターの終端階減速装置。
  3. 【請求項3】 起動可否判定手段を、過速度検出装置が
    正常なときは強制減速停止後のかごの起動を阻止し、上
    記過速度検出装置が異常となったときには上記強制減速
    停止後のかごを最寄り階の戸開閉可能領域まで走行させ
    た後にその起動を阻止するように構成したことを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載のエレベーターの終端階
    減速装置。
  4. 【請求項4】 起動可否判定手段を、過速度検出装置が
    正常なときは強制減速停止後のかごの起動を阻止し、上
    記過速度検出装置が異常となったときには上記過速度検
    出装置をリセットした後上記かごの起動を可能にすると
    ともに、上記過速度検出装置の異常を所定回数検出する
    と上記かごの起動を阻止するように構成したことを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載のエレベーターの終端
    階減速装置。
  5. 【請求項5】 過速度検出装置の異常を所定回数検出す
    るとかごを最寄り階の戸開閉可能領域まで走行させた後
    にその起動を阻止させるものとしたことを特徴とする請
    求項4記載のエレベーターの終端階減速装置。
  6. 【請求項6】 かごが昇降路の終端に接近したとき、速
    度検出リレーにより検出される上記かごの走行速度が上
    記終端からの距離に対応してあらかじめ定められた過速
    度レベル以上になったときに、上記かごを強制的に減速
    停止させる装置において、上記かごの停止中に上記速度
    検出リレーを強制的に動作させ、このとき上記速度検出
    リレーの接点が正常に動作しない場合には上記かごの起
    動を阻止する起動阻止手段を備えたことを特徴とするエ
    レベーターの終端階減速装置。
  7. 【請求項7】 起動阻止手段を、かごの停止時間が所定
    時間経過すると速度検出リレーを強制的に動作させ、こ
    のとき上記速度検出リレーの接点が正常に動作しない場
    合には上記かごの起動を阻止するように構成したことを
    特徴とする請求項6記載のエレベーターの終端階減速装
    置。
  8. 【請求項8】 起動阻止手段を、交通閑散時に速度検出
    リレーを強制的に動作させ、このとき上記速度検出リレ
    ーの接点が正常に動作しない場合には上記かごの起動を
    阻止するように構成したことを特徴とする請求項6記載
    のエレベーターの終端階減速装置。
  9. 【請求項9】 かごの昇降路の終端に接近したとき、過
    速度検出リレーにより上記かごの走行速度が上記終端か
    らの距離に対応してあらかじめ定められた過速度レベル
    以上になったことが検出されると、上記かごを強制的に
    減速停止させる装置において、上記過速度検出リレーが
    上記かごの速度が零又は零近傍の値にあるときに動作し
    たときは、上記強制減速停止後に上記かごを最寄り階の
    戸開閉可能領域まで走行させた後にその起動を阻止する
    起動阻止手段を備えたことを特徴とするエレベーターの
    終端階減速装置。
  10. 【請求項10】 かごが昇降路の終端に接近したとき、
    速度検出リレーにより上記かごの走行速度を検出し、過
    速度検出リレーにより上記検出された速度が上記終端か
    らの距離に対応してあらかじめ定められた過速度レベル
    以上になったことが検出されると、上記かごを強制的に
    減速停止させる装置において、上記過速度検出リレーが
    上記速度検出リレーが動作していないときに動作したと
    きは、上記強制減速停止後に上記かごを最寄り階の戸開
    閉可能領域まで走行させた後にその起動を阻止する起動
    阻止手段を備えたことを特徴とするエレベーターの終端
    階減速装置。
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