JPH07206309A - エレベータのガバナ誤動作防止装置 - Google Patents

エレベータのガバナ誤動作防止装置

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JPH07206309A
JPH07206309A JP218894A JP218894A JPH07206309A JP H07206309 A JPH07206309 A JP H07206309A JP 218894 A JP218894 A JP 218894A JP 218894 A JP218894 A JP 218894A JP H07206309 A JPH07206309 A JP H07206309A
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JP
Japan
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governor
speed
car
elevator
prevention device
Prior art date
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Pending
Application number
JP218894A
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English (en)
Inventor
Shinichi Murakami
信一 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd filed Critical Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Publication of JPH07206309A publication Critical patent/JPH07206309A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ガバナの誤動作をより確実に防止
し、これによりカン詰め事故の発生を防止して安全性及
び信頼性を向上させることを目的とするものである。 【構成】 過速スイッチの設定速度よりも低い設定速度
で動作する微過速検出スイッチ11をガバナ6に設け、
かつ微過速検出スイッチ11の動作により運転速度を減
速させてかご4を着床位置まで低速走行させる制御部1
2を微過速検出スイッチ11に接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、異常速度を検出して
かごを非常停止させるガバナ(調速機)が、かご内の衝
撃等により誤動作するのを防止するエレベータのガバナ
誤動作防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のガバナ誤動作防止装置を有
するエレベータの一例を示す概略の構成図である。図に
おいて、1は昇降路上部の機械室に設けられた巻上機の
綱車、2はそらせ車、3は綱車1及びそらせ車2に巻き
掛けられたロープ、4はロープ3の一端部に吊り下げら
れたかごで、4aはかご4のかご枠、5はロープ3の他
端部に吊り下げられた釣合重りである。
【0003】6は機械室に設置され、かご4の速度が定
格速度の1.3倍で過速スイッチ(電気接点)を、1.
4倍で非常止め装置(図示せず)をそれぞれ動作せるガ
バナ、7は昇降路下部に設置されたガバナロープ張り
車、8はガバナ6とガバナロープ張り車7との間に巻き
掛けられているガバナロープであり、このガバナロープ
8の両端部は、衝撃吸収用ダンパ9を介してかご枠4a
に取り付けられている。10はガバナ6に接続されてい
る制御盤であり、この制御盤10は、ガバナ6の過速ス
イッチの動作により動力を遮断してエレベータの運転を
停止させる制御部(図示せず)を有している。
【0004】上記のような従来のエレベータでは、例え
ばかご4内の乗客が暴れる等の衝撃によりかご4が振動
すると、その振動がガバナロープ8を介してガバナ6に
伝わり、ガバナ6が誤動作する恐れがある。このため、
ガバナ誤動作防止装置として衝撃吸収用ダンパ9を用
い、上記のような衝撃を吸収させ、ガバナ6の誤動作を
防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来のエレベータでは、ガバナ誤動作防止装置として
衝撃吸収用ダンパ9のみを用いているため、衝撃の大き
さや周期によっては、その衝撃を吸収することができ
ず、ガバナ6の過速スイッチが誤動作して、エレベータ
の運転が緊急停止され、乗客がかご4内に閉じ込められ
てしまう事故、即ちカン詰め事故が発生する危険がある
という問題点があった。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、ガバナの誤動
作をより確実に防止することができ、これによりカン詰
め事故の発生を防止して安全性及び信頼性を向上させる
ことができるエレベータのガバナ誤動作防止装置を得る
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るエ
レベータのガバナ誤動作防止装置は、過速スイッチの設
定速度よりも低い設定速度で動作する微過速検出スイッ
チをガバナに設け、かつ微過速検出スイッチの動作によ
り運転速度を減速させてかごを着床位置まで低速走行さ
せる制御部を微過速検出スイッチに接続したものであ
る。
【0008】請求項2の発明に係るエレベータのガバナ
誤動作防止装置は、かごの加速度を検出するとともに、
加速度が設定値を越えたときに運転速度を減速させてか
ごを着床位置まで低速走行させる制御部を用いたもので
ある。
【0009】
【作用】請求項1の発明においては、乗客のいたずら等
によりかごが衝撃を受け、検出速度が設定値に達する
と、過速スイッチが動作するより先に微過速検出スイッ
チが動作して制御部に信号が送られ、制御部が運転速度
を減速させてかごを着床位置まで低速走行させる。
【0010】請求項2の発明においては、乗客のいたず
ら等によりかごが衝撃を受け、検出加速度が設定値を越
えると、制御部がこれを検出し、運転速度を減速させて
かごを着床位置まで低速走行させる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.図1はこの発明の一実施例によるガバナ誤動
作防止装置を有するエレベータを示す概略の構成図であ
り、図5と同一又は相当部分には同一符号を付し、その
説明を省略する。
【0012】図において、11はガバナ6に増設された
微過速検出スイッチであり、この微過速検出スイッチ1
1は、法令上の過速スイッチの動作設定値よりも低い速
度、例えばかご4の速度が定格速度の1.15〜1.2
倍程度で動作するように設定されている。12は制御盤
10に設けられ、微過速検出スイッチ11の動作により
エレベータの運転速度を減速させる制御部、13はかご
4内に設けられているスピーカであり、このスピーカ1
3は、微過速検出スイッチ11の動作に応じて、異常衝
撃の検出により緊急停止する旨のメッセージを発声す
る。
【0013】次に、動作について説明する。図2は図1
のガバナ誤動作防止装置の動作を説明するためのフロー
チャートである。まず、微過速検出スイッチ11の状態
により、かご4の速度が定格速度の1.15〜1.2倍
以上であるかどうかが常時監視される(ステップS
1)。そして、異常衝撃が検出されると、その信号を制
御部12が受け、運転速度を減速させるとともに、スピ
ーカ13によりメッセージが発声される(ステップS
2)。
【0014】これにより、運転速度が予め設定された速
度まで減速され、かご4は着床位置まで低速走行される
(ステップS3)。この後、かご4が着床位置に到達す
ると、かご4が自動的に停止され戸開される(ステップ
S4)。このように停止・戸開した後は、通常運転に戻
る(ステップS5)。
【0015】このようなガバナ誤動作防止装置では、乗
客のいたずら等により発生した衝撃が初期段階で検出さ
れ、エレベータが減速運転されるので、ガバナ6の誤動
作がより確実に防止され、従ってカン詰め事故の発生も
未然に防止される。また、異常な衝撃を検出するとスピ
ーカ13からメッセージが発声されるので、乗客に対し
て注意喚起を行うことができ、いたずら等の行為を防止
することができる。
【0016】実施例2.次に、図3はこの発明の他の実
施例によるガバナ誤動作防止装置を有するエレベータを
示す概略の構成図である。図において、21はこのエレ
ベータの運転速度を検出する速度検出器であり、例えば
エンコーダ又はタコジェネレータなどが使用される。2
2は制御盤10に設けられている制御部であり、この制
御部22は、速度検出器21からの速度信号を微分して
加速度に変換する演算部を有し、求めた加速度から異常
衝撃を検出して運転速度を減速させる。
【0017】図4は図3のガバナ誤動作防止装置の動作
を説明するためのフローチャートである。まず、この実
施例2では、制御部22によりかご4の加速度が常時検
出されており、この加速度が正常範囲内にあるかどう
か、例えば±0.1G以内にあるかどうかが監視される
(ステップS6)。そして、加速度が±0.1Gを越え
ると、異常衝撃があったと判断される。このように、異
常衝撃が検出された後は、上記実施例1と同様の動作を
する(ステップS2〜S5)。
【0018】このようなガバナ誤動作防止装置では、上
記実施例1と同様にガバナ6の誤動作が防止されるのに
加えて、かご4の加速度から異常衝撃を検出しているた
め、異常衝撃が加速側(正)及び減速側(負)の両方で
検出され、検出可能機会が増加する。従って、カン詰め
事故の発生が一層効果的に防止されることになる。
【0019】なお、上記各実施例では異常衝撃が検出さ
れた際にスピーカ13からメッセージを発声するように
したが、例えば表示装置を点灯させるなど、他の方法に
より注意喚起を行っても、また場合によってはこれらを
省略してもよい。また、上記実施例2では速度検出器2
1からの情報により制御部22の演算部でかご4の加速
度を求めるようにしたが、加速度の検出方法はこれに限
定されるものではない。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
エレベータのガバナ誤動作防止装置は、過速スイッチの
設定速度よりも低い設定速度で動作する微過速検出スイ
ッチをガバナに設け、かつ微過速検出スイッチの動作に
より運転速度を減速させてかごを着床位置まで低速走行
させる制御部を微過速検出スイッチに接続したので、ガ
バナの誤動作をより確実に防止することができ、これに
よりカン詰め事故の発生を防止して安全性及び信頼性を
向上させることができるなどの効果を奏する。
【0021】また、請求項2の発明のエレベータのガバ
ナ誤動作防止装置は、かごの加速度を検出するととも
に、加速度が設定値を越えたときに運転速度を減速させ
てかごを着床位置まで低速走行させる制御部を用いたの
で、上記請求項1の発明と同様の効果に加えて、かごの
加速度から異常衝撃を検出しているため、異常衝撃を加
速側及び減速側の両方で検出することができ、カン詰め
事故の発生を一層効果的に防止することができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるガバナ誤動作防止装
置を有するエレベータを示す概略の構成図である。
【図2】図1のガバナ誤動作防止装置の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図3】この発明の他の実施例によるガバナ誤動作防止
装置を有するエレベータを示す概略の構成図である。
【図4】図3のガバナ誤動作防止装置の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図5】従来のガバナ誤動作防止装置を有するエレベー
タの一例を示す概略の構成図である。
【符号の説明】
4 かご 6 ガバナ 11 微過速検出スイッチ 12 制御部 22 制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガバナに設けられ、上記ガバナの過速ス
    イッチの設定速度よりも低い設定速度で動作する微過速
    検出スイッチと、この微過速検出スイッチに接続され、
    上記微過速検出スイッチの動作により運転速度を減速さ
    せてかごを着床位置まで低速走行させる制御部とを備え
    ていることを特徴とするエレベータのガバナ誤動作防止
    装置。
  2. 【請求項2】 かごの加速度を検出するとともに、上記
    加速度が設定値を越えたときに運転速度を減速させてか
    ごを着床位置まで低速走行させる制御部を備えているこ
    とを特徴とするエレベータのガバナ誤動作防止装置。
JP218894A 1994-01-13 1994-01-13 エレベータのガバナ誤動作防止装置 Pending JPH07206309A (ja)

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Cited By (4)

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