JP4468224B2 - エレベータの位置検出システム及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、移動体の位置検出システム及び方法に係り、特に、移動体側に設置されたレシーバが固有の位置情報を付与された複数の固定側の設置機器から受け取る情報をもとに移動体の位置を検出し、これを移動体への指令として用いるシステム及び方法に関する。
移動体の位置検出システムの一例として、エレベータの乗りかごの位置検出システムがある。従来技術としては、特許文献1に、乗りかごに複数の光電センサを設け、昇降路側にも複数の検出板をそれぞれ対向して設置し、複数のセンサ信号の組合せによって複雑な位置情報を得て、その信号を乗りかごへの移動指令として活用する提案がなされている。
特許文献2にも複数のセンサと遮へい板の組合せで特定位置の検出を行う提案がなされている。また、特許文献3に、ビル乗り場の敷居や昇降路内への転落防止板をセンサで検出し、各階の存在を認識する提案がなされている。
更に、移動体の範囲を一般技術分野に拡大すれば、特許文献4では、あるエリア内の移動体の位置検出情報に基づいて、移動体の位置をリアルタイムで3次元的にモニタ表示し、移動体によって搬送される物体の移動管理を3次元的に行うことが提案されている。
また、特許文献5では、移動ロボットが離散配置のICタグから作業指示を読み取って、その指示に従って向きの変更を行う提案がある。さらに、特許文献6では、PCなどの移動端末が、GPSで認識できないエリアに設置された位置IDを検出し、固有の領域に到達した折りに、その位置情報を上位系に伝達する。これを受け取った上位系は、送られてきたIDに関連のある情報を検索し、そのデータを対応する移動端末に送りつける位置関連情報取得方法などが提案されている。
特開2004−67252号公報 特開平6−135648号公報 特開2001−39639号公報 特開2004−196553号公報 特開2004−108782号公報 特開2002−228481号公報
移動体の一例としてのエレベータ乗りかごの位置検出に関する従来技術では、乗りかご側に複数の光電スイッチ、昇降路側に種々の形状、あるいは複数枚数の遮へい板をそれぞれ設置し、その組合せ論理等により、乗りかごの位置を検出している。しかし、この組合せ検出法は、検出すべき点を増やそうとすると認識のために論理組合せを増やさざるを得ず、そのため、光電スイッチと遮へい板を多数設置しなければならない。このため、設置の手間、精度、占有空間などに問題があった。
また、一般的な移動体の三次元位置検出システムでは、三次元検出のため複数の受信機を静止側に、移動体側に発信器をそれぞれ設置し、それらの間で位置探査を行い、実時間でモニタに三次元表示を行うものがあるが、やはり受信機を多数必要とする難点がある。また、離散配置のICタグ情報から移動ロボットの行動管理を行うシステムでは、ICタグに詳細に作業指示を適宜登録する必要がある点と、方位検出が主目的なので正確な通過タイミング検出などは把握しにくい問題がある。さらに、PCのような移動端末が所定エリア到達を無線タグで検出し、上位系に伝達し、そのエリアの関連情報を上位系から移動端末が受け取るシステムがある。しかし、このシステムの狙いは関連エリア情報の取得にあり、厳密な到達位置と言うよりもある程度幅のある領域検出が目的であり、高精度な位置検出とは異なっている。
本発明の目的は、エレベータ乗りかごなどの移動体の位置を高精度に推測し、システムへの指令の形で利用できる移動体の位置検出システム又は方法を提供することである。
本発明はその一面において、移動体の位置検出をする際に、移動径路近傍に固有情報を有する機器を設置するとともに、移動体側に結合器を設け、両者の接近あるいは対向により固有情報を取得するとともに、その他の位置情報とから、移動体の位置を推定し、これを制御指令や診断データとすることを特徴とする。
本発明の望ましい実施態様においては、エレベータ乗りかごなどの移動体の位置を高精度に推測でき、制御システムへの指令発生や、監視データとして利用することができる。
本発明のその他の目的と特徴は、以下に述べる実施例の説明で明らかにする。
以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
図1は、本発明の一実施例によるエレベータの乗りかごの位置検出システムの概略システム構成図である。図1において、主ロープ1に乗りかご2と釣り合いおもり3が接続され、主ロープ1は綱車4に釣りかけられ、さらに綱車4はモータ5によって駆動されている。モータ5にはその回転に伴ってパルスを発生するパルス発生器6が取り付けられており、そのパルス出力はエレベータ制御装置7内のカウンタ71に取り込まれる。カウンタ71は、エレベータ乗りかご2の移動に伴って発生するパルスを積算し、CPU72はその情報を、乗りかご2の相対位置情報や移動速度情報に変換する。CPU72は、図示していない各階押しボタンや、乗りかご内ボタンの情報から停止予定階を決定し、現在の乗りかご位置と停止予定階位置から、走行残距離を算出し、所定の加減速度目標値の発生を実現するべく速度指令を作成する。そして、CPU72は、この速度指令と、パルス発生器6から得られる乗りかご2の検出速度値から速度制御系を構築し、その他の電流制御系を構築の後、インターフェース73を介して、電力変換器であるインバータ8にPWM信号を出力する。インバータ8は、このPWM信号に従って、図示していない商用電源あるいは電池を電力源にして、可変周波数・可変電圧の交流を作り、電動機5に供給する。
この指令生成の過程で、CPU72は、次のような信号を取り込んで処理を行う。乗りかご2側に設けた結合器としてのレシーバ13は、昇降路内の機器取り付け部材9,10に取り付けられたICタグ141〜146と対向することによって、各ICタグが発生するID信号を受信する。そして、かご側のインターフェース11から、テールコード12を介して制御装置7内に伝達し、制御装置7側のインターフェース74を介してCPU72に取り込む。ここでは、結合器13に対向する高精度な位置情報の発信手段として、ICタグ141〜146を、各階周辺や端階付近などに多数設置した。各ICタグは、小さな設置占有空間に配置でき、デジタル的な固有情報の伝送手法によって、結合器13にそれぞれ異なる固有情報を伝達する。このため、移動体の進行方向に近接して多数のICタグを配置でき、きめ細かい位置情報を提供できる。つまり、多数のICタグ141〜146が、1つのレシーバ13と次々に対向する毎に、きめ細かく乗りかご位置情報を制御装置7側に伝達でき、乗りかご位置をほぼ連続的に高精度に検出できるようになる。
なお、この実施例では取り付け機器9,10とICタグとの関係で工夫をしている。まず、取り付け機器9は、走行案内レールなどの磁性体部材を用いた。ICタグ141〜146は、レシーバ13が接近するとレシーバからの電磁誘導によって給電を受けて動作可能となり、ID番号を返送するなどの一連の処理を実行する。このICタグを磁性体に取り付けることによって、レシーバ13との間の情報伝送可能エリアを意図的に狭めた。これによって、ICタグの移動方向の設置間隔を移動体の移動方向に対して狭く設定しても、同時応答の可能性を少なくすることができる。したがって、ICタグの設置密度を高めることができ、移動体の位置を等価的に連続検出できる効果を発生させることができる。また、同時に複数のICタグからの固有情報を受信した場合に、結合器・制御装置側で、これらを適切に処理することもできる。すなわち、結合器が同時に複数の固有情報を受信したとき、受信順に固有情報の内容と、関連情報テーブル(記憶手段)に記憶された関連情報とに基づいて、移動体駆動装置への制御指令を生成する制御手段を備えるのである。
さらに、ICタグ142は、取り付け機器9に溝を掘り埋め込む形で設置している。これによって、このICタグ142は、レシーバ13が接近しただけでは電磁誘導力が十分でなく、十分に正面に対向したときのみレシーバにID番号を返送することができ、ICタグをさらに近接して設置可能とする。逆に、ICタグ143は、意識的に取り付け機器9にスペーサ15を介して浮かせて取り付けている。これは、ICタグ143は見落としてはいけない重要位置情報を獲得するために必要なタグであるため、磁性体による電磁誘導力の減衰を避ける取り付けをして、システムの信頼性を高めている。同様に、ICタグ144は、非磁性体の取り付け機器10を使用し、検出洩れを回避する工夫を施している。
このように、ICタグ141,142,145,及び146は、それらの高密度配置を可能とし、移動体位置の連続検出を可能とする一方、ICタグ143と144は、それらの検出洩れ防止の観点から高信頼配置としている。すなわち、ICタグの使用目的に応じて取り付け法を意図的に不均一として、システムとしての信頼性を高めている。
このように、移動体である乗りかご位置を1つのレシーバと多数の小さなICタグとの対向によりきめ細かく検出できると言うことは、たとえば、乗り場近傍でこれを適用すれば次のような利点が生じる。つまり、乗りかご位置検出を各乗り場近傍でほぼ連続検出し、大量の乗客の乗り降りによって生じるロープ1の伸縮に伴うレベル狂いの補正運転指令を発生することができる。また、この技術を昇降路の両端部に適用すれば、乗りかご位置をほぼ連続的にきめ細かく時間遅れ少なく検出することができる。このため、端部所定位置における走行速度検出を対として把握することにより、システム異常時に端部に衝突する速度を所定値以内に抑制するために発生する緊急減速指令への移行遅れを皆無とすることができる。結果として、緊急減速指令をより端部に寄せて設定でき、通常の速度指令と緊急減速指令とを従来よりも離して設定することができ、正常時に不用意に緊急減速動作モードに入ってしまうようなシステム誤動作を抑制できる効果がある。また、階床面近傍のドア開可能ゾーンに複数のICタグを設置すれば、乗りかごが停止予定階のドア開可能ゾーンに入ったか否かを複数回数チェックするシステムとすることにより、ドア開指令に対する信頼性を高めることができる。
ここでは、移動体をエレベータ乗りかごとした場合を示したが、移動体としてエレベータドアを考えた場合、ドア位置が開閉時にきめ細かく判るので、非線形性の強いリンク式ドアなどにおいても開閉制御を円滑に行うことができる。
出発から停止までを全自動制御する新交通システムの車両などの位置検出にこの技術を適用すれば、ホームでの停止位置精度を向上できるばかりか、減速特性をなめらかにできるので、立っている乗客への減速時のショックを低減できる。
次に、ICタグ等の固有情報付与機器の固有特性について説明する。ICタグについては、タグに固有のID番号を予め内部記憶装置に焼き付けておく。これにより、結合器13からの問いかけに対して、タグ内の処理装置が固有のID番号を読み出して、その数値を結合器13に送り返すことによって対応位置への移動体の到達をID番号で認識することができる。なお、ID番号と対応位置情報との関係については後述する。
図2は、本発明の一実施例によるエレベータ位置検出システムにおける上昇測定運転の処理フロー図である。ここでは、ICタグ等の非移動体(静止)側に設置された固有情報付与機器と、それの設置位置情報との間に紐つけ(関連付け)を自動で行う。この処理は非移動体側に設置された機器の設置位置管理を厳密に行わない場合には必須の前処理である。以下に、結合器13とICタグ141〜146との関係に関する処理を説明する。ICタグ位置紐つけ実行処理である上昇測定運転処理200と後述する図3の下降測定運転処理300は、システムのイニシャライズの一環として、図示していない外部からの起動信号によって起動される。その際、上昇測定に用いるカウンタ71の数値は測定開始に先立ってリセットされ、測定準備がなされる。
まずステップ201で、測定準備のため乗りかご2を運転可能な最下部まで低速で自動運転する。その後、ステップ202で低速で上昇運転を開始する。判断ステップ203で乗りかごが最上部まで到達したか判断する。Yesであれば、ステップ204で上昇運転の測定運転の終了処理を行い、戻りステップ205を介して図示していないオペレーションシステムを経由して下降測定運転(図3)に移る。
一方、Noであれば、計測を継続し、判断ステップ206で、ICタグからの応答割り込みがあったかを判断し、Noであれば上流にもどり測定を継続する。Yesであれば、ステップ207で、図示していないカウンタ71の数値と対向応答を返したICタグのID番号をカウンタ値と関連づけて記憶装置75に書き込み、上流に戻り、測定を続ける。ステップ207中のカウンタ値は、システムイニシャライズ時にリセットされ、低速運転に伴ってパルス発生器6が発生するパルスでカウンタ値は増減される。すなわち、ロープ1と綱車4との間でスリップがないと仮定すれば、カウンタ値はその時々の最下位置からの乗りかご2の相対移動位置を示している。従って、ステップ207で、ICタグの設置された位置(乗りかごが運転可能な最下部から測った位置)を乗りかごの運転を通じて測定し、ICタグのID番号と関連づけて記憶装置75に、後述する図4のように順次記憶されることになる。この処理によって、ICタグの非移動体側への設置に関して絶対位置をあらかじめ測りながら一つ一つ設置する作業から解放されるので、多数設置の作業時間の短縮、高所設置作業の危険度低減、設置ICタグの多数設置などが可能となる。
図3は、本発明の一実施例によるエレベータ位置検出システムにおける下降測定運転処理300のフロー図である。この処理は、上昇測定運転処理200に引き続いて実行される。ステップ301で上昇測定運転が終了したかを判断し、Noであれば下降関連の処理を何も行わずステップ305を介して処理を終了する。一方、上昇運転についての測定を完了していれば、ステップ302で低速で最下部へ運転を開始する。そして、ステップ303で最下部へ到着したか判断し、Yesであれば、ステップ304でこの下降測定運転停止処理を行い、ステップ305を介して測定運転を終了する。最下部に到着していなければ、ステップ306でICタグの検出があったか判断する。Noであれば、運転を継続してIDの検出を待ち、検出したのであればステップ307でその時のカウンタ値とID番号とを関連づけて記憶装置に75に後述するようにデータテーブルを作成して、最下部に到着するまで測定を継続する。ここで、上昇方向のほか、下降方向も測定運転を実施するのは、ICタグとレシーバが完全に対向する手前の位置関係でID送信を開始する可能性があり、その運転方向に起因する誤差を排除するため、運転方向によってカウンタ値を切り換えて使用するためである。
図4は、本発明の一実施例によるエレベータ位置検出システムにおけるデータテーブルを示している。図には、カウンタ値、つまり、移動体である乗りかごの位置と、多数設置のICタグのうち、上昇運転時と下降運転時にそれぞれ検出したICタグのID値を、その時のカウンタ値と紐付けして作成したデータテーブルを示している。この図は、上昇運転時にカウンタ値が『mmm』のとき、ID番号『XYZ1234』のICタグから信号を受信し、下降運転時には、カウンタ値が『mmX』の時にID番号『XYZ1234』のICタグから信号を受信したことを示している。ここでは、同一のICタグ『XYZ1234』からの信号をレシーバ13が受けた位置が、運転方向によって異なっている。これは、ICタグとレシーバが完全対向する直前でICタグの受電とID送信動作が行われていることを示している。この『mmm』と『mmX』の乖離は、ICタグの磁性材料への取り付けや埋め込みなどにより改善でき、先鋭化できるが、次のような方法によってもその弊害を防止できる。つまり、下降運転時にID番号『XYZ1234』のタグを検出したら、その位置は『mmm』ではなく『mmX』であり、上降運転時にID番号『XYZ1234』のタグを検出したら、その位置は『mmX』ではなく、『mmm』であると認識させるのである。このように、移動体の方向別に読み取りカウンタ値を読み替える処理を行えば、手前気味のID送信であっても、同じ運転方向であればカウンタ値に矛盾が生じることはない。さらに、移動体の通過速度の違いで補正をかければ、直前での検出から真の対向での検出までの移動体の速度差による影響を排除することもできる。この『mmX』と『mmm』の乖離が小さいような場合には、カウンタ値を運転方向で読み替えるなどの処理を行わず、両カウンタ値『mmX』と『mmm』の中間値『(mmm+mmX)/2』を運転方向と無関係に使用するようにすればよい。後述する図6の乗りかご位置データの補正処理などは、このカウンタ値『mmX』、『mmm』、『(mmm+mmX)/2』を用いている。
また、端階に向かう運転では、通常の減速用の速度指令のほかに、緊急減速指令を持っている。図4の最下階に向かう側では、下降運転条件に設定された『78』がそれに該当し、最上階に向かう側では上昇運転条件に設定された『68』がそれに該当する。このカウンタ値mmXにおける『78』に対応する通常運転時の速度指令はこの『78』よりも小さな『70』と言うような値が設定され、このカウンタ値nnnnにおける『68』に対応する通常運転時の速度指令はこの『68』よりも小さな『60』と言うような値が複数設定される。
図4のデータテーブルは、端階付近の緊急減速指令発生のほか、ドア開が許されるドアゾーンにも関与している。たとえば、カウンタ値が『n010』の位置がちょうどN階の床位置であり、ID番号『ABC5674』のICタグが存在したとし、ドアゾーンがカウンタ値『n010』に対して±10程度であったとする。ここで、『n000』の位置にID番号『ABC5670』のICタグが存在し、『n020』の位置にID番号『ABC5678』のICタグが存在したとする。すると、ID番号『ABC5676』などを含むID番号『ABC5670』からID番号『ABC5678』の範囲のドアゾーンの欄にはN階への運転において、ドア開動作を行ってよいゾーンであることを示す『D』マークが付られている。このカウンタ値、ID値の作成の後、緊急減速のための速度指令のうち、ID値に対応したカウンタ値に応じて減速指令が格納される。ここでは、説明簡略化のため下降運転用の指令値『78』、上昇運転用の指令値『68』のみ示したが、実際には多数のICタグが配置されるので、この指令値はきめ細かく連続的に設定されることになる。またこのとき、カウンタ値に対応して、本来すべて減速指令が存在するが、乗りかご位置がID値に対応した時の値しかチェック用に利用できないので、ここではID値に対応した数値のみを算出格納し、それ以外の部分は該当値なしを示す『−』を記している。
システムが運用に入り、移動体が移動する際に、移動体に取り付けられた結合器がICタグと接近・対向検出することによって移動体の位置が詳細に把握できるようになったとき、その情報の活用法を以下に説明する。
図5は、本発明の一実施例によるエレベータ位置検出システムにおける緊急減速指令変更の処理フロー図である。端階への運転時に、所定地点を移動体が通過するときの減速指令が所定値よりも大きいとき、減速指令を正規の値から緊急減速指令に移行する処理500への指令活用動作を示す。この緊急減速指令変更処理500は、ICタグとレシーバとの接近・対向によって割り込み、あるいはレベル入力変化が入ったとき、タスクが起動される。ステップ501でレシーバと対向したICタグのID番号を認識し、ステップ502で図4のテーブルからID番号に対応する移動体の位置、つまりカウンタ値を求め、その値に対応する緊急減速指令値と図示していない現在の速度指令値を検索する。たとえば、最下階への下降運転でID番号『XYZ1234』を検出した場合には、カウンタ値『mmX』を求め、そして、この位置に対応する緊急減速指令値『78』を求める。さらに、このテーブルには示していないが、正規運転を行う上で使用する減速指令を読み出す。通常、この正規運転用の速度指令は、緊急減速指令よりも小さな値である。ステップ503でこの正規運転用の減速指令と緊急減速指令を大小比較する。前者が後者よりも小さければ(Noであれば)、指令発生は問題なく行われており、終了ステップ504を介して、現行の通常の減速指令での運転を継続する。一方、この正規運転用の減速指令が緊急減速指令よりも大きければ、このまま運転を継続すると減速が不十分となる可能性が大きいと判断する。そこで、ステップ505で乗りかごの速度制御に用いている速度指令を通常減速指令から、緊急減速指令に変更し、乗りかごの減速を急ぎ促進する。
この実施例では、ICタグを高密度に配置し、とりわけ端階部に重点配置したので、従来のように、限られた地点でのおおざっぱなチェックではなく、チェックがこまめに行われる。したがって、端階での緊急減速指令への移行遅れも少なく、緊急減速時の駆動系へのショックが少なく、ロープ1と綱車4とのスリップも生じにくいなどの効果を発揮する。
図6は、本発明の一実施例によるエレベータ位置検出システムにおける乗りかご位置データ補正処理600のフロー図である。移動体であるエレベータ乗りかごは、駆動装置であるモータ5、綱車4、ロープ1により駆動され、かご位置は間接的にパルス発生器6の出力パルスによって最下部からの移動距離として等価的な絶対位置が定期的に求められる。しかし、ロープ1と綱車4との間に存在する微少なクリープなどによって検出位置と実位置との間に狂いが生じることがある。このかご位置データの補正への利用法として、図6に乗りかご位置データ補正処理600の手順を示す。まず、ICタグとレシーバの接近・対向によって割り込みが入ったとき、ステップ600にタスクが飛んでくる。ステップ601で、その割り込みが多数分散配置されたICタグのうち、どのICタグによって発生されたものかを認識する。ステップ602では、対応するID番号に対応するテーブル上のカウンタ値、すなわち、移動体の正しい位置を示す値を読み出す。ステップ603では、テーブルから読み出した正しいカウンタ値を、乗りかご位置データに上書きして乗りかご位置の補正処理を行う。運転中の乗りかご位置データは、図示していない他のタスクで、一定期間ごとにパルス発生器6の出力パルスを運転方向に応じて積算して算出される。この位置データに、上記正しいカウンタ値を上書きして乗りかご位置の補正処理を行い、終了ステップ604を経由して管理プログラムに戻る。
この乗りかご位置の補正処理600は、多数設置されるICタグがレシーバと対向するたびに、短いインターバルで実行される。このため、1回の補正値自体の変動量も少なく、結果として、この値を用いて作成される速度指令発生などにおける変動量も大きくなりすぎる前にこまめに修正がかけられ、修正時のショックも少ない。
なお、この処理は割り込みなどで起動されるので、マイコンの能力が十分でない場合には負荷がきつくなることも想定される。その際には、割り込み受付後、次回の割り込み受付までの経過時間、移動距離等でマスクをかけるなどの処理を適宜行えば、システム成立と細やかな修正の妥協点を見いだせる。
図7は、本発明の一実施例によるエレベータ位置検出システムにおける乗りかご停止位置検出処理700のフロー図である。この処理は、移動体の停止位置を検出し、当初の目標値との誤差を知り、これを保守などに活用可能とする処理である。この処理はタイマー割り込みなどのように定期的に起動されるタスクの一つである。
まず、タスクが起動されると、ステップ701で移動体が停止しているかどうかの判断を行う。エレベータの場合には、ブレーキがかかっているかなどが判断材料になる。Noであれば、移動体は移動中であり、停止誤差を判定できないのでステップ702を経由して処理を終了する。一方、移動体が止まっていれば、ステップ703で停止しているべき位置、つまり目標停止位置を図示していないシステム中から検索し、ステップ704で実際に移動体が停止している実際停止位置をパルス発生器の出力から求める。ステップ705では、この目標停止位置と実際停止位置との差から停止誤差を算出し、ステップ706で停止階、運転方向、最大運転速度、積載荷重などの運転条件とからめて誤差を整理・記憶・保守部門へ送信して処理を終了する。
本実施例により、移動体の定点停止制御の状況把握が可能となる。なお、本処理の場合、ステップ704で実際に停止誤差を測定せず、位置データ補正処理後は、パルス発生器の信号を移動体停止まで計数する間接的な追跡である。しかし、ICタグが高密度に配置されているので、補正後目的階に到着するまでに数値が実際値と乖離する可能性は従来よりも減り、高精度の停止位置検出を実現できる。
図8は、本発明の一実施例によるエレベータ位置検出システムにおける乗りかご停止後再運転処理800のフロー図である。本処理には、ICタグがレシーバと接近対向し、検出割り込みが入ったときに起動される。
まず、ステップ801で、モータが停止しているかどうかを判断し、モータ回転中であれば、停止後の再運転処理に該当しないとしてステップ802を介して処理終了する。モータが停止していれば、ステップ803で、ICタグからの割り込みが当初の停止予定位置以外からのものかどうか判断し、Noであれば、正規位置に停止しているとの観点でステップ802を経由して終了する。一方、Yesであれば、ステップ804において、検出したICタグに対応するカウンタ値と停止位置に対応するカウンタ値との差を算出する。つまり、移動体の駆動装置にブレーキがかけられ一旦停止後、乗客の乗降によってロープが伸縮して、モータが停止状態にもかかわらず、移動体位置が停止位置との間に発生した微少な床ずれdを算出する。そして、ステップ805で、このロープ伸びなどに起因する誤差を補正するよう移動距離dを指令とする運転指令を発生して停止後再運転処理を終了する。
このように、ロープなど駆動装置に起因して、停止後の移動体位置が微妙に変化してしまうシステムの移動体の位置変化を詳細に検出することができる。この情報を、位置補正運転に指令という形で反映させることができるので、安定した位置決め制御を維持できる効果がある。
このように、本実施例によれば、移動体のきめ細かい位置検出データを、設置管理が厳密でない非移動体側の機器設置によっても、得ることができる。
また、本実施例によれば、獲得した移動体のきめ細かい位置検出データを、移動体の制御指令としてシステムとしての性能向上に反映することができる。
さらに、本実施例によれば、獲得した移動体のきめ細かい位置検出データを、移動体の監視資料として活用することができる。
本発明の一実施例によるエレベータ位置検出システムの概要を示すシステム構成図。 本発明の一実施例によるエレベータ位置検出システムにおける上昇測定運転の処理フロー図。 本発明の一実施例によるエレベータ位置検出システムにおける下降測定運転の処理フロー図。 本発明の一実施例によるエレベータ位置検出システムにおけるデータテーブル図。 本発明の一実施例によるエレベータ位置検出システムにおける緊急減速指令変更の処理フロー図。 本発明の一実施例によるエレベータ位置検出システムにおける乗りかご位置データ補正の処理フロー図。 本発明の一実施例によるエレベータ位置検出システムにおける乗りかご停止位置検出の処理フロー図。 本発明の一実施例によるエレベータ位置検出システムにおける乗りかご停止後再運転の処理フロー図。
符号の説明
1…主ロープ、2…乗りかご、3…釣り合いおもり、4…綱車、5…モータ、6…パルス発生器、7…エレベータ制御装置、8…インバータ、9,10…昇降路内の機器取り付け部材、12…テールコード、13…固有情報を受信する結合器、141〜146…固有情報を送信する機器(ICタグ等)、15…スペーサ、71…カウンタ、72…CPU、75…記憶装置、200…上昇測定運転処理、300…下降測定運転処理、500…緊急減速指令変更処理、600…乗りかご位置データ補正処理、700…乗りかご停止位置検出処理、800…乗りかご停止後再運転処理。

Claims (5)

  1. エレベータ乗りかごの移動径路に沿って配置された被検出体と、上記エレベータ乗りかご上に配置され上記被検出体を検出する検出器とを備えたエレベータの位置検出システムにおいて、
    上記エレベータ乗りかごの走行を案内する磁性体部材を用いた走行案内レールに対してスペーサを介して浮かせて取付けられたICタグと、上記走行案内レールの表面に設置されたICタグと、上記走行案内レールに埋め込み設置されたICタグとを含み、それぞれが固有のID番号を内部記憶装置に焼き付けられており、それらのID番号に対応した固有の情報を発信する機能を持って上記被検出体を形成し、かごの進行方向にきめ細かく近接して多数配置されたICタグ群、
    上記エレベータ乗りかごに搭載され上記検出器を形成し、上記ICタグに接近又は対向したとき、数の上記ICタグからのそれぞれ異なる固有情報を受信する結合器
    多数設置された上記ICタグの上記固有情報と、これら各ICタグのきめ細かく近接した設置位置に対応する上記エレベータ乗りかごの位置データとの関係を、予め関連付けて作成されたデータテーブル、及び
    上記結合器が上記ICタグへの接近又は対向により受信した上記固有情報の内容と、上記データテーブルの情報とに基づいて、前記エレベータ乗りかごの位置を推定する位置推定手段、
    を備えたことを特徴とするエレベータの位置検出システム。
  2. 数の上記ICタグは、その固有情報に関連の無い任意の位置に設置されていることを特徴とする請求項1記載のエレベータの位置検出システム。
  3. 記結合器は、上記ICタグに給電する給電機能と、上記ICタグからの固有情報を受信する機能とを備えたレシーバを含むことを特徴とする請求項1記載のエレベータの位置検出システム。
  4. エレベータ乗りかごの移動径路に沿って配置された被検出体と、上記エレベータ乗りかご上に配置され上記被検出体を検出する検出器とを備えたエレベータの位置検出方法において、
    上記エレベータ乗りかごの走行を案内する磁性体部材を用いた走行案内レールに対してスペーサを介して浮かせて取付けられたICタグと、上記走行案内レールの表面に設置されたICタグと、上記走行案内レールに埋め込み設置されたICタグとを含み、それぞれが固有のID番号を内部記憶装置に焼き付けられており、それらのID番号に対応した固有の情報を発信する機能を持って上記被検出体を形成し、かごの進行方向にきめ細かく近接して多数配置されたICタグ群から、それぞれ固有の情報を発信するステップ、
    上記エレベータ乗りかごに搭載され上記検出器を形成する結合器が、上記ICタグに接近又は対向したとき、数の上記ICタグからのそれぞれ異なる固有情報を受信するステップ
    上記エレベータ乗りかごの走行中に、上記結合器が、上記ICタグから発信された固有情報を受信する毎に、エレベータ制御装置が他の検出手段によって得ている上記エレベータ乗りかごの位置データと、受信した固有情報とを関連付けて記憶装置に書込み、多数設置された上記ICタグの固有情報と、これら各ICタグの設置位置に対応する上記エレベータ乗りかごの位置データとの関係を関連付けて記録したデータテーブルを作成するステップ、及び
    その後の上記エレベータ乗りかごの走行中に、上記接近又は対向により受信した上記固有情報の内容と、上記データテーブルの記録情報とに基づいて、上記エレベータ乗りかごの位置を推定する位置推定ステップ、
    を備えたことを特徴とするエレベータの位置検出方法。
  5. 記結合器はレシーバを含み、上記レシーバが上記ICタグに給電するステップと、給電を受けた上記ICタグが固有の情報を発信するステップと、この固有情報を上記レシーバが受信するステップとを備えたことを特徴とする請求項記載のエレベータの位置検出方法。
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