WO2014084334A1 - 静電チャック - Google Patents

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Abstract

 本発明の静電チャックは、上面が被吸着物の吸着面となるセラミック基体と、吸着用電極と、前記セラミック基体の内部に設けられた流路とを含み、流路の内面にセリウム化合物が存在している。

Description

静電チャック
 本発明は、静電チャックに関するものである。
 半導体デバイスの製造プロセスにおいて、半導体ウエハを保持する部材として静電チャックが知られている。静電チャックとしては、例えば、特開2009-141204号公報(以下、特許文献1という)に記載された基板保持体が挙げられる。特許文献1に記載の基板保持体は、冷却媒体を流すための流路を備えている。
 特許文献1に記載の基板保持体は、流路を構成する部材が窒化アルミニウムから成る。しかしながら、窒化アルミニウムは水等の冷却媒体との濡れ性が悪いことから、冷却媒体と基板保持体との間の熱伝達を向上させることが困難であった。その結果、基板保持体の冷却性能を向上させることが困難であった。
 本発明の一態様の静電チャックは、上面が被吸着物の吸着面となるセラミック基体と、該セラミック基体に設けられた吸着用電極と、前記セラミック基体の内部に設けられた流路とを含み、該流路の内面にセリウム化合物が存在している。
本発明の一実施形態の静電チャックを示す斜視図である。 図1に示した静電チャックのA-A’断面の断面図である。 図1に示した静電チャックのB-B’断面の断面図である。 本発明の他の実施形態の静電チャックを示す断面図である。 本発明の他の実施形態の静電チャックを示す断面図である。
 以下、本発明の静電チャックの実施の形態の一例を図面を参照しつつ説明する。
 図1は、本発明の静電チャックについて実施の形態の一例を示す斜視図である。静電チャック10は、セラミック基体1の内部に流路4が設けられている。流路4の内面には、セリウム化合物5が存在している。
 セラミック基体1は、例えば、炭化珪素、窒化珪素、窒化アルミニウムまたは酸化アルミニウムなどを主成分とするセラミック材料からなる。これらの中でも特に、窒化アルミニウムまたは炭化珪素からなることが好ましい。セラミック基体1は、平面視したときの形状が、例えば、円板状または矩形板状である。セラミック基体1が円板状の場合には、厚さは例えば1~50mmに設定される。また、セラミック基体1の直径は例えば10~500mmに設定される。なお、セラミック基体1の形状はここに挙げられた形状に限定されず、用途に応じて種々の形状に変更することが可能である。
 また、図2および図3に示すように、セラミック基体1の内部には、吸着用電極2が設けられている。吸着用電極2は、半導体ウエハをクーロン力またはジョンソンラーベック力によってセラミック基体1の吸着面3に吸着させるための電極である。吸着用電極2は、例えば、白金またはタングステン等の抵抗が小さい金属材料から成る。また、図示しないが、セラミック基体1には、例えば、ヒータ等の電極が含まれていてもよい。
 このセラミック基体1の内部には流路4が設けられている。流路4は、水等の冷却媒体を流すための媒体の通り道である。流路4に冷却媒体を流すことによって、セラミック基体1を冷却し、ひいては静電チャック10の吸着面3を冷却することができる。流路4は、吸着面3に対して、例えば平行に形成されている。流路4は、複数の屈曲部分6を有することによって、セラミック基体1の内部において広範囲に形成されている。また流路4は、セラミック基体1の内部のほぼ全域に形成されていることが好ましい。
 そして、流路4の内面には、セリウム化合物5が存在している。セリウム化合物5は、例えば、粒子として存在している。あるいは、セリウム化合物5の粒子が集合することによって流路4の内面に膜状に存在していてもよい。セリウム化合物5が膜状になっている場合には、その厚みは、例えば、2~1000μmに設定される。セリウム化合物5は水等の冷却媒体との濡れ性が良好である。そのため、冷却媒体として水を用いた際に、水とセラミック基体1との間の熱伝達を良好に行なうことができる。その結果、静電チャック10の冷却性能を向上させることができる。また、セリウム化合物5は、エチルアルコール、メチルアルコール、イソプロピルアルコール、グリセリンまたはエチレングリコール等のOH基を持つ溶媒との濡れ性も良好である。したがって、これらのOH基を有する溶媒を冷却媒体として用いてもよい。この場合にも、静電チャック10の冷却性能を向上させることができる。なお、セリウム化合物5は流路4の内面の表面積に対して10%以上の領域に存在していることが好ましい。これにより、冷却媒体と流路4との濡れ性を良好にすることができる。
 ここで、図2に示すように、流路4の内面に存在するセリウム化合物5は、少なくとも吸着面3(セラミック基体1の上面)側にあることが好ましい。流路4の内面のうちこの位置にセリウム化合物5があることで、流路4の内面のうち吸着面側における冷却媒体とセラミック基体1との間の熱伝達を良好に行なうことができる。その結果、吸着面3側の冷却効率を向上させることができる。その結果、静電チャック10の吸着面3における面方向の熱の分布の偏りを低減できる。
 また、セリウム化合物5は、流路4の屈曲部分6にあることが好ましい。なお、図3では便宜上、セリウム化合物5の図示を省略している。屈曲部分6においては、部分的に冷却媒体が停滞しがちであることから、冷却効率が低下しがちな傾向にある。この屈曲部分6において、セリウム化合物を設けておくことによって、屈曲部分6における冷却効率の低下を低減することができる。その結果、吸着面3側の冷却効率を向上させることができる。その結果、静電チャック10の吸着面3における面方向の熱の分布の偏りを低減できる。
 また、図4に示すように、セラミック基体1の内部にもセリウム化合物5があることが好ましい。一般的に、セラミック基体1中に不純物酸素が存在すると、その部分の熱伝導を妨げる可能性がある。ここで、セラミック基体1の内部にセリウム化合物5を設けることによって、セリウム化合物5がセラミック基体1中の不純物酸素源をトラップすることができる。これにより、セラミック基体1の熱伝導率が低下することを低減できる。セラミック基体1の熱伝導率を向上させることができる。その結果、セラミック基体1の冷却効率をさらに良好にできる。
 また、図4に示すように、セリウム化合物5は、セラミック基体1の内部よりも流路4の内面に多いことが好ましい。この結果、流路4の内面においてセリウム化合物5の密度が高くなる。流路4の内面におけるセリウム化合物5の密度を高くすることによって、冷却媒体とセラミック基体1との間の熱伝達を良好にできる。これにより、流路4の周囲を良好に冷却できる。
 また、セリウム化合物5の分布は、セラミック基体1の内部から流路4の内面に向かって多くなることが好ましい。この結果、流路4の内面の冷却温度分布の勾配を均一にするので、静電チャック10における熱の分布の偏りを低減できる。セリウム化合物5の分布をセラミック基体1の内部から流路4の内面に向って多くするためには、流路4の表面にセリウム化合物5を膜状に形成し、これを加熱することでセリウム化合物5をセラミック基体1の内部に拡散させればよい。
 また、流路4の内面に凹凸があることが好ましい。これにより、凹凸によって冷却媒体に乱流を生じやすくなることから、冷却媒体とセラミック基体1との間の熱伝達を良好にできる。また、流路4の内面に凹凸があることによって、流路4の内面の面積を大きくできる。この点においても、静電チャック10の冷却効率をさらに良好にできる。なお、流路4の内面の凹凸としては、表面粗さRaが1~5μmの範囲であることが好ましい。
 また、流路4の内面に、セリウム化合物5が点在していてもよい。セリウム化合物5が点在していることによって、セリウム化合物5がある部分とセリウム化合物5が無い部分とが存在することになる。これにより、流路4の内面が平坦な場合であっても、セリウム化合物5を凸部として機能することにより、冷却媒体の流れが乱流になりやすくなる。その結果、冷却媒体とセラミック基体1との間の熱伝達を良好にできる。より具体的には、セリウム化合物5は流路4の内面の表面積に対して10%以上90%以下の領域に存在していることが好ましい。これにより、流路4の内面に冷却媒体に乱流を引き起こすための凹凸を形成することができる。
 また、図5に示すように、セリウム化合物5が流路4の内面の全面において存在していて、膜状に形成されていてもよい。これにより、流路4の内面の全面において流路4と冷却媒体との間の熱伝達を良好にできる。これにより、静電チャック10の冷却効率をさらに良好にできる。また、セラミック基体1が窒化アルミニウムから成り、冷却媒体として水を用いた場合には、長期間の使用によってセラミック基体1と冷却媒体とが反応してしまう可能性がある。しかしながら、セリウム化合物5が流路4の内面の全面において存在していることによって、セラミック基体1が冷却媒体に接する可能性を低減できるので、セラミック基体1と冷却媒体とが反応してしまう現象を抑制できる。
 また、セリウム化合物5を膜状に設けた場合には、セリウム化合物5の膜の厚みは、2~100μmが好ましい。これにより、セリウム化合物5の厚みを2μm以上に形成しておくことによって、冷却媒体を流したときに、セリウム化合物5がセラミック基体1から剥がれてしまう可能性を抑制できる。また、セリウム化合物5の厚みを100μm以下に形成することによって、セリウム化合物5の熱抵抗を小さくすることができる。
 また、セリウム化合物5が点存している場合には、セリウム化合物5はセラミック基体1を構成するセラミック粒子よりも平均粒径が小さいことが好ましい。このように、セリウム化合物5の粒径を小さくすることによって、セラミック基体1の表面に位置するセラミック粒子の粒子間に、セリウム化合物を入り込ませるように配置させることができる。その結果、流路4を大きく狭めることなく、流路4の内面の表面積を増やすことができる。これにより、静電チャック10の冷却効率をさらに良好にできる。ここで、セリウム化合物5の粒子の平均粒径は、セラミック基体1を構成するセラミック粒子の平均粒径の2/3以下がよく、1/2以下が好ましい。セラミック粒子の平均粒径が1~50μm程度の場合には、セリウム化合物5を構成する粒子の平均粒径は、0.2~10μmが好ましい。
 平均粒径の比較には以下の方法を用いることができる。セリウム化合物5に関しては、静電チャック10を流路4を含む断面で切断し、断面を走査型電子顕微鏡(SEM)により観察する。そして、任意の線分に含まれる粒子の数とこれらの粒子の粒径とを測定し、この粒径の和を粒子の数で割ることによって求めることができる。また、セラミック基体1を構成するセラミック粒子の平均粒径も同様に、静電チャック10を切断し、断面を走査型電子顕微鏡(SEM)により観察する。そして、任意の線分に含まれる粒子の数とこれらの粒子の粒径とを測定し、この粒径の和を粒子の数で割ることによって求めることができる。
 セリウム化合物5としては、CeO(セリア)、Ce、CeAlOまたはCeAlON等を用いることができる。セリウム化合物5としては、特に、セリウム酸化物(CeOまたはCe)を用いることが好ましい。セリウム酸化物は半導体であることから、吸着用電極2に電圧を加えた際に、ジョンソンラーベック力が働く。これにより、冷却媒体中に不純物として金属粒子が混ざっている場合には、この金属粒子をセリウム化合物5の表面に引きつけることができる。そのため、吸着用電極2に電圧が加えられている間は、金属粒子が流路4の内面をセリウム化合物5ごと覆うことになる。これにより、冷却媒体による流路4の内面に生じる侵食の進行を低減することができる。
 次に、本発明の実施の形態の一例の静電チャック10の製造方法について説明する。ここでは、セラミック基体1の製造方法として、セラミック基体1が窒化アルミニウムから成る場合を例にして説明する。まず、アルカリ金属、重金属または希土類金属等のような不純物金属量が1000ppm以下であるような高純度の窒化アルミニウム粉末を用意する。そして、この窒化アルミニウム粉末に対し、アルミナ、シリカまたは希土類酸化物などの焼結助剤を適宜添加する。混合にはボールミルなどの一般的な方法を用いることができる。セラミック基体1の内部にもセリウム化合物を存在させる場合は、この窒化アルミニウム粉末にセリウム化合物を添加して混合すればよい。さらに、この混合原料に対してバインダーを添加し、溶剤を用いて均一に混合し、乾燥後、ふるいにかけて造粒粉を製作する。
 次に、この造粒粉を型内に充填して一軸加圧成形法または等加圧成形法を用いて所定の形状に成形して成形体を作製する。また、鋳込成形法またはドクターブレード法等のテープ成形等を用いてもよい。次に、この造粒粉を型内に充填して98MPaの成形圧にて厚み1mmの円板状の成形体1枚と3mmの円板状の成形体を3枚成形する。しかる後、流路を作製するため、3mm厚の1枚の成形体に対して切削加工にて流路4となる溝を形成する。また、1mm厚の成形体の主面に有機系のバインダーとタングステン粉末とを混ぜた金属ペーストをスクリーン印刷法にて厚み10μmで塗布して、吸着用電極2を形成する。次に、溝を形成した成形体を挟み込むため、切削加工していない3mmの成形体2枚の主面のうち、溝を形成した成形体を挟みこむ面に有機バインダーを塗布して、溝を形成した成形体と接触するように配置する。そして、98MPaの成形圧でプレス成形を行ない、3mm厚の3枚の成形体を密着させる。さらにその上に1mm厚の成形体を配置し、98MPaの成形圧でプレス成形を行ない、上記の4枚の成形体を密着させる。上記のようにして流路4を形成することができる。また、セラミック基体1の流路4の内面に凹凸が設けられた構成とするには、サンドブラストなどで流路4の内面を粗い面とすればよい。なお、冷却媒体に乱流が生じる程度の大きさに流路4の内面が粗い面であれば、これを凹凸と見なすことができる。具体的には、流路4の内面の表面粗さRaが1μm以上の場合には、凹凸が存在すると見なすことができる。
 しかる後、成形体を窒素雰囲気中もしくは大気中で脱脂し、次いで窒素雰囲気中で1800℃以上好ましくは1900℃以上の温度にて焼結する。このときのガス圧は0.5MPa以上が好ましい。ここで、焼成温度を1800℃以上としたのは、1800℃未満であるとセラミック基体1の緻密化が充分に促進せず、相対密度が95%よりも低くなって焼結体中に気孔が多数存在することになるため、耐蝕性が低下するからである。また、ガス圧を0.5MPa以上としたのは、セラミック基体1を緻密に形成するためである。また、1900℃以上の焼結をした際に、セリウム化合物5は、セラミック基体1の流路4の内面に析出するように拡散移動をする。そのため、流路4の内面にセリウム化合物5を析出させることができる。このセリウム化合物5の拡散は、酸素、窒素または真空の雰囲気中で起こるので、セラミック基体1が窒化アルミニウム以外のセラミック材料から成る場合であっても応用が可能である。
 上記の製造方法を用いることによって、セラミック基体1が流路4を含むとともに、流路4の内面にセリウム化合物5が存在する静電チャック10を得ることができる。
 なお、セラミック基体1を製造する際に、上記の成形体の溝すなわち流路4の内面となる部位に、セリウム化合物5の層を直接形成してもよい。具体的には、CVD法またはPVD法等の方法を用いることができる。また、成形体の溝にセリウム化合物を含むペーストを塗布することによって、流路4の内面にセラミック化合物5を設けてもよい。これにより、流路4の内面におけるセリウム化合物5の量を増やすことができる。
 本発明の静電チャックの実施例について以下に説明する。
 出発原料として、アルミナ還元窒化法によって製造された平均粒径が1.5μm、酸素含有量が0.8質量%、炭素含有量が300ppmの窒化アルミニウム粉末を用いた。そして、この窒化アルミニウム粉末にセリアの粉末を10質量%添加した。窒化アルミニウム粉末に有機系のバインダーと溶剤とを混ぜて混合した後、60℃で乾燥させて造粒粉を製作した。次に、この造粒粉を型内に充填して98MPaの成形圧にて円板状の成形体を作製した。成形体は、3mm厚みを3枚、1mm厚みを1枚作製した。しかる後、流路を作製するため、3mm厚の1枚の成形体に対して切削加工を施すことで、流路4となる溝を形成した。そして、溝の表面に窒化アルミニウムにセリアを10質量%添加した混合ペーストをはけ塗りした。さらに、切削加工を施していない3mmの成形体2枚の主面のうち溝を形成した成形体を挟み込む面における流路4になる部分にもセリアを10質量%添加した混合ペーストをスクリーン印刷した。そして、切削加工していない3mmの成形体2枚の主面のうち溝を形成した成形体を挟みこむ面に有機バインダーを塗布して、溝を形成した成形体と接触するように配置した。そして、98MPaの成形圧でプレス成形を行ない、3mm厚の3枚の成形体を密着させた。さらにその上に1mm厚の成形体を配置し、98MPaの成形圧でプレス成形を行ない、上記の4枚の成形体を密着させた。しかる後、成形体を大気中で脱脂し、次いで窒素雰囲気中で2000℃の温度にて2時間かけて焼成した。焼成後の流路4の内面には、セリウム化合物5として、CeO(セリア)、CeO、CeAlOおよびCeAlONが存在していた。このようにして、本発明の静電チャックの実施例として、試料1を作製した。
 また、比較例として、窒化アルミニウム粉末にセリアを添加せずに成形体を作製し、さらに溝の表面にセリアを添加したペーストをはけ塗りすることなくプレス成形、脱脂および焼成を行なった試料2を作製した。
 そして、これらの試料の流路に25℃の水を流して、吸着面の温度のばらつきを確認した。その結果、試料1の静電チャックにおいては、吸着面の温度のばらつきが10分以内に0.001℃以下になった。これに対して、試料2の静電チャックにおいては、吸着面の温度ばらつきが1時間たっても0.001℃以下にはならなかった。これらの結果、本発明の静電チャックにおいては、静電チャックと冷却媒体との間の熱伝達が良好に行なわれることが確認できた。そして、本発明の静電チャックによれば吸着面の温度ばらつきを低減できることが確認できた。
 1:セラミック基体
 2:吸着用電極
 3:吸着面
 4:流路
 5:セリウム化合物
 6:屈曲部分
10:静電チャック

Claims (9)

  1.  上面が被吸着物の吸着面となるセラミック基体と、該セラミック基体に設けられた吸着用電極と、前記セラミック基体の内部に設けられた流路とを含み、該流路の内面にセリウム化合物が存在している静電チャック。
  2.  前記流路の内面のうち少なくとも前記上面側に前記セリウム化合物が存在している請求項1に記載の静電チャック。
  3.  前記セリウム化合物は、前記セラミック基体の内部にも存在している請求項1または2に記載の静電チャック。
  4.  前記セリウム化合物は、前記セラミック基体の内部よりも前記流路の内面の方が多く存在している請求項3に記載の静電チャック。
  5.  前記流路の内面には凹凸があって、少なくとも凸部の表面に前記セリウム化合物が存在している請求項1乃至請求項4のうちのいずれかに記載の静電チャック。
  6.  前記流路の内面に前記セリウム化合物が点在している請求項1乃至請求項5のうちのいずれかに記載の静電チャック。
  7.  前記流路の内面の全面に前記セリウム化合物が存在している請求項1乃至請求項5のうちのいずれかに記載の静電チャック。
  8.  前記セリウム化合物が粒子として存在しており、該粒子は前記セラミック基体を構成するセラミック粒子よりも平均粒径が小さい請求項1乃至請求項7のうちのいずれかに記載の静電チャック。
  9.  前記セリウム化合物はセリウム酸化物である請求項1乃至請求項8のうちのいずれかに記載の静電チャック。
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