WO2014024740A1

WO2014024740A1 - 表示装置、及びテレビ受信装置

Info

Publication number: WO2014024740A1
Application number: PCT/JP2013/070703
Authority: WO
Inventors: 勝裕久保
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2012-08-06
Filing date: 2013-07-31
Publication date: 2014-02-13
Also published as: US20150219954A1; US9323087B2

Abstract

液晶表示装置（１０）は、ＬＥＤ（１７）と、液晶パネル（１１）と、光入射面（１６ｂ１）を有する導光板（１６）と、第２底板部（１４ｂ）を有するシャーシ（１４）と、フレーム（１３）と、ＬＥＤ基板（１８）と、光入射面（１６ｂ１）と直交する方向に摺動可能に配された放熱部材（１９）であって、一方の板面上にＬＥＤ基板（１８）が保持されるとともに第２底板部（１４ｂ）上に配された板状の取付部（１９ａ）を有する放熱部材（１９）と、取付部（１９ａ）を挟んで光入射面（１６ｂ１）とは反対側に配され、フレーム（１３）から板状に延びており、貫通孔（１３ｓ）を有する側板部（１３ｂ）と、軸状をなし、その一端が取付部（１９ａ）と対向するように貫通孔（１３ｓ）を貫通するとともに、その他端を側板部（１３ｂ）側に回し込むことで一端を光入射面（１６ｂ１）側へ近づけることが可能な調整ネジ（３０）とを備える。

Description

表示装置、及びテレビ受信装置

　本発明は、表示装置、及びテレビ受信装置に関する。

　近年、テレビ受信装置をはじめとする画像表示装置の表示素子は、従来のブラウン管から液晶パネルやプラズマディスプレイパネルなどの薄型表示素子を適用した薄型表示装置に移行しつつあり、画像表示装置の薄型化を可能としている。液晶表示装置は、これに用いる液晶パネルが自発光しないため、別途に照明装置としてバックライト装置を必要としている。このようなバックライト装置の一例として、導光板の側面に光入射面が設けられ、導光板の側面側にＬＥＤ等の面状光源が配されたエッジライト型のバックライト装置が知られている。

　エッジライト型のバックライト装置では、面状光源が配された光源基板を支持（保持）するための支持部材が配されることがある。このような支持部材は、シャーシ等の筺体上に配される。このため、光源基板の近傍に生じた熱を、当該支持部材を介して筐体側へと効果的に放熱させることができ、放熱効果に優れたバックライト装置を実現することができる。このような支持部材を備えるエッジライト型の面状光源装置によって構成された表示装置が、例えば特許文献１に開示されている。

特開２００８－１８６７８０号公報

（発明が解決しようとする課題）
　しかしながら、上記の特許文献１のようなエッジライト型の面状光源装置を備える表示装置では、各部材間の寸法ばらつきや製造時における組み立てばらつきによって面状光源と導光板との間の距離が大きくなり過ぎることがある。面状光源と導光板との間の距離が大きくなり過ぎると、液晶パネルの表示面において部分的に暗部が生じ、表示装置の輝度が低下することがある。表示装置の製造後にこのような輝度の低下が認められると、表示装置を一旦分解して面状光源と導光板との間の距離を調整しなければならず、表示装置の量産工程等において問題となる。

　本明細書で開示される技術は、上記の課題に鑑みて創作されたものである。本明細書では、光源基板を保持する部材を備える表示装置において、表示装置の製造後であっても輝度を調整可能な技術を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段）
　本明細書で開示される技術は、光源と、前記光源からの光を利用して表示を行う表示パネルと、一方の板面に設けられた光出射面と、少なくとも一つの側面に設けられた光入射面と、を有し、前記表示パネルに対してその表示面側とは反対側が前記光出射面と対向するように配された導光板であって、前記光入射面が前記光源と対向し、前記光源からの光を前記表示パネル側に導光する導光板と、少なくとも底板を有し、前記導光板に対して前記表示パネル側と反対側に配されたシャーシと、前記表示パネルの前記表示面側に配され、前記シャーシとの間で前記表示パネルと前記光源と前記導光板とを挟み込む形で収容するフレームと、一方の板面上に前記光源が配され、該一方の板面が前記光入射面と並行する形で配された光源基板と、前記光入射面と直交する方向に摺動可能に配された基板保持部材であって、一方の板面上に前記光源基板の他方の板面が保持されるとともに前記底板上に配された板状の板状部を少なくとも有する基板保持部材と、前記板状部を挟んで前記光入射面とは反対側に配され、前記シャーシと前記フレームとのいずれか一方から板状に延びる側板であって、その板面を厚み方向に貫通する貫通孔を有する側板と、軸状をなし、その一端が前記板状部と対向するように前記貫通孔を貫通するとともに、その他端を前記側板側に動かすことで前記一端を前記光入射面側へ近づけることが可能とされた軸状部材と、を備える表示装置に関する。

　上記の表示装置によると、軸状部材の他端を動かして軸状部材の一端を光入射面側へ近づけることで、当該一端を板状部の光源基板が保持された側とは反対側の板面と当接させることができる。そして、この状態でさらに軸状部材の一端を光入射面側へ近づけることで基板保持部材が軸状部材に押されるので、基板保持部材を光入射面側へと移動させることができ、これにより、光源を光入射面側へと近づけることができる。このため、表示装置の製造後において、表示パネルの表示面における輝度が暗いと認識された場合には、軸状部材を動かして光源と光入射面との間の距離を狭めることで当該表示面における輝度を明るくすることができる。このように、光源基板を保持する部材（基板保持部材）を備える表示装置において、表示装置の製造後であっても輝度を調整可能とすることができる。

　前記フレームにおける前記光源基板と前記光入射面の間に露出した部位から前記シャーシ側に向かって突出する規制部であって、前記光源基板の前記一方の板面と当接することで該光源基板が前記光入射面側に移動することを規制する規制部をさらに備えてもよい。
　この構成によると、軸状部材の一端を動かすことで光源を光入射面側へと近づけた場合に、光源基板が規制部と当接して光源基板がそれ以上光入射面側へ移動することが規制されるので、光源が光入射面側へ近づきすぎてしまうことを防止することができる。

　前記光源基板は長方形状をなし、複数の前記光源が前記光源基板の長辺方向に沿って直線状に配され、複数の前記軸状部材が前記光源基板の長辺方向に沿って配されていてもよい。
　この構成によると、複数の軸状部材の各々を動かすことで各光源と光入射面との間の距離を調整することができる。このため、表示面における輝度が各光源と対応する部位で異なる場合に、表示面における輝度が暗い部位と対応する光源のみを光入射面側へ近づけることができ、表示面における輝度を最適なものとすることができる。また、熱等によって光源基板に反りが生じた場合であっても、光源基板における反りの程度に応じて各軸状部材を動かす程度を変えることで光源基板の各部位と光入射面との間の距離を等しいものとすることができ、表示面における輝度を最適なものとすることができる。

　前記光源基板は長方形状をなし、複数の前記光源が前記光源基板の長辺方向に沿って直線状に配され、一対の前記軸状部材が前記光源基板の長辺方向の両端に対応する箇所にのみ配されていてもよい。
　光源基板は長方形状をなす場合、光源基板の長辺方向の少なくとも両端に対応する箇所にのみ軸状部材が配されていれば、一対の軸状部材を動かすことによって光源基板の全体を光入射面側へ近づけることができる。このため上記の構成では、光源基板は長方形状をなす場合に軸状部材を配する数を減らすことができ、製造工程の簡略化や軸状部材に係る部材コストの低減を図ることができる。

　前記軸状部材が隣接する前記光源の間と対応する箇所に配されていてもよい。
　隣接する光源の間と対応する表示面の部位は暗部となり易い。上記の構成では隣接する光源の間と対応する箇所に軸状部材を配することで、暗部となる箇所の輝度を効率的に明るくすることができるので、表示面における輝度を均一なものとすることができる。

　前記貫通孔はネジ溝を有し、前記軸状部材はネジとされるとともに、前記ネジ溝と螺合可能とされていてもよい。
　この構成によると、軸状部材を貫通孔のネジ溝に沿って回し込むことによって当該軸状部材を光入射面側へと移動させることができるので、軸状部材を回し込む程度を変えることによって、軸状部材がビス等とされた構成と比べて軸状部材の移動距離を微調整することが可能となる。これにより、表示面における輝度をより高い精度で調整することができる。

　前記基板保持部材は、前記板状部の前記底板側の端部から前記底板に沿って板状に延びており、その板面が前記底板と当接するとともに、少なくとも一部が前記導光板と前記底板との間に挟持されている底面部をさらに有してもよい。
　この構成によると、基板保持部材を構成する底面部の少なくとも一部が導光板と底板との間に挟持されることで、基板保持部材が底板上に保持され、さらに、基板保持部材が当該挟持された状態を維持しながら光入射面と直交する方向に摺動可能となる。このように、基板保持部材を底板上に保持するとともに光入射面と直交する方向に摺動可能とするための具体的な構成を提供することができる。

　前記基板保持部材は、前記板状部の前記底板側の端部から前記底板に沿って板状に延びており、その板面が前記底板と当接して配された底面部を有し、前記底面部と前記底板のいずれか一方に、該底面部を前記シャーシに対して取り付けるための取付ビスを挿通させるための貫通孔であって、前記光入射面と直交する方向を長軸とする楕円状とされた楕円状ビス孔が設けられていてもよい。
　この構成によると、基板保持部材を構成する底面部が楕円状ビス孔を介して底板上に保持されることで、基板保持部材が底板上に保持され、さらに、楕円状ビス孔が楕円状とされていることで基板保持部材が底板上に保持された状態から取付ビスを一旦緩め、基板保持部材を光入射面と直交する方向（楕円状ビス孔の長軸方向）に摺動させた後、取付ビスを締める。このように、基板保持部材を底板上に保持するとともに光入射面と直交する方向に摺動可能とするための具体的な構成を提供することができる。

　前記底板に段差が設けられ、前記底面部と前記段差をなす側壁との間に該底面部と該側壁との両者に当接するとともに前記光入射面と直交する方向に弾性変形可能な弾性部材が配されていてもよい。
　この構成によると、軸状部材を動かして基板保持部材を光入射面側へ移動させることで、底面部が側壁側へと移動するのに伴って弾性部材が圧縮されて縮められ、弾性部材に弾性力が蓄えられることとなる。このため、軸状部材を側板側とは反対側へ動かすと、弾性部材の弾性復帰力によって基板保持部材が光入射面側とは反対側に押され、これにより、光源を光入射面から遠ざかる。従って、光源を光入射面側へ近づけすぎた場合に、光源を光入射面から遠ざけることが可能となり、表示面における輝度をより高い精度で調整することが可能となる。

　前記基板保持部材は、前記板状部の前記光源基板が保持された側とは反対側の板面から前記側板側に向かって前記光入射面と直交する方向に沿って突出する突出部をさらに有し、前記側板には、前記突出部と嵌合可能な嵌合溝が設けられていてもよい。
　この構成によると、基板保持部材を構成する突出部が側板の嵌合溝に嵌合されることで、基板保持部材が側板に対して保持され、さらに、突出部が光入射面と直交する方向に沿って突出しているので、基板保持部材が側板に対して保持された状態を維持しながら光入射面と直交する方向に摺動可能となる。このように、基板保持部材を側板に対して保持するとともに光入射面と直交する方向に摺動可能とするための具体的な構成を提供することができる。

　前記フレームは、前記表示パネルを前記表示面側から押さえるパネル押さえ部と、前記パネル押さえ部の外周側部分から前記シャーシ側に向けて突出するとともにその一部に前記側板を有する側板部とからなり、前記導光板と前記側板部とのいずれか一方に他方側に突出する凸部が設けられ、他方の前記凸部と対向する部位に前記凸部側に開口するとともに前記凸部と嵌合可能とされた凹部が設けられていてもよい。
　この構成によると、凸部と凹部とが嵌合されることでフレームとシャーシとの間で導光板をその板面方向に位置決めさせることができる。このため、導光板を位置ずれし難いものとすることができ、より高い精度で光源と光入射面との間の距離を調整することができる。

　前記凸部と前記凹部との間に隙間が設けられ、該隙間に前記光入射面と直交する方向に弾性変形可能な板ばねが配されていてもよい。
　この構成によると、導光板が振動等した場合に板ばねによってその振動が吸収されるので、導光板をがたつき難いものとすることができる。これにより、導光板を一層位置ずれし難いものとすることができる。

　本明細書で開示される技術では、上記表示パネルを、液晶を用いた液晶パネルとする表示装置も、新規で有用である。また、上記の表示装置を備えるテレビ受信装置も、新規で有用である。

（発明の効果）
　本明細書で開示される技術によれば、光源基板を保持する部材を備える表示装置において、表示装置の製造後であっても輝度を調整可能とすることができる。

実施形態１に係るテレビ受信装置ＴＶ及び液晶表示ユニットＬＤＵの概略構成を示す分解斜視図テレビ受信装置ＴＶ及び液晶表示装置１０の背面図液晶表示装置１０をなす液晶表示ユニットＬＤＵの概略構成を示す分解斜視図液晶表示装置１０の短辺方向に沿った断面構成を示す断面図液晶表示装置１０の長辺方向に沿った断面構成を示す断面図図４における調整ネジ３０の近傍を拡大した液晶表示装置１０の要部断面図調整ネジ３０の近傍を拡大した液晶表示装置１０の他の断面における要部断面図導光板１６が収容されたフレーム１３を表側から視た平断面図図８の一方の隅部を拡大した平断面図図６と対応する要部断面図であって、調整ネジ３０によってＬＥＤ１７を光入射面側に近づけた後の要部断面図図７と対応する要部断面図であって、調整ネジ３０によってＬＥＤ１７を光入射面側に近づけた後の要部断面図図９に対応する平断面図であって、調整ネジ３０によってＬＥＤ１７を光入射面側に近づけた後の平断面図図８に対応する平断面図であって、実施形態１の変形例に係る平断面図実施形態２に係る液晶表示装置１１０をなす液晶表示ユニットＬＤＵの概略構成を示す分解斜視図調整ネジ１３０の近傍を拡大した液晶表示装置１１０の要部断面図調整ネジ１３０の近傍を拡大した液晶表示装置１１０の他の断面における要部断面図調整ネジ１３０の近傍を拡大した液晶表示装置１１０の他の断面における要部断面図導光板１１６が収容されたフレーム１１３を表側から視た平断面図図１８の一方の隅部を拡大した平断面図図１９に対応する平断面図であって、調整ネジ１３０によってＬＥＤ１７を光入射面側に近づけた後の平断面図図１８に対応する平断面図であって、実施形態２の変形例に係る平断面図実施形態３において、調整ネジ２３０の近傍を拡大した液晶表示装置２１０の要部断面図実施形態４において、導光板３１６が収容されたフレーム３１３を表側から視た平断面図実施形態５に係る液晶表示装置４１０をなす液晶表示ユニットＬＤＵの概略構成を示す分解斜視図調整ネジ４３０によってＬＥＤ４１７を光入射面４１６ｂ１側に近づけた後の要部断面図図２４の状態から調整ネジ４３０を緩めた時（ＬＥＤ４１７を光入射面４１６ｂ１から遠ざけた時）の要部断面図

　＜実施形態１＞
　図面を参照して実施形態１を説明する。本実施形態では、液晶表示装置（表示装置の一例）１０について例示する。なお、各図面の一部にはＸ軸、Ｙ軸およびＺ軸を示しており、各軸方向が各図面で共通した方向となるように描かれている。このうちＹ軸方向は、鉛直方向と一致し、Ｘ軸方向は、水平方向と一致している。また、特に断りがない限りは、上下の記載については鉛直方向を基準とする。

　テレビ受信装置ＴＶは、液晶表示ユニットＬＤＵと、液晶表示ユニットＬＤＵの裏面側（背面側）に取り付けられる各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢと、液晶表示ユニットＬＤＵの裏面側に各主基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢを覆う形で取り付けられるカバー部材ＣＶと、スタンドＳＴとを備えてなり、スタンドＳＴによって液晶表示ユニットＬＤＵの表示面を鉛直方向（Ｙ軸方向）に沿わせた状態で保持されている。本実施形態に係る液晶表示装置１０は、上記した構成のテレビ受信装置ＴＶから、少なくともテレビ信号を受信するための構成（メイン基板ＭＢのチューナー部など）を除いたものである。液晶表示ユニットＬＤＵは、図２に示すように、全体として横長の方形（矩形状、長手状）をなしており、表示パネルである液晶パネル１１と、外部光源であるバックライト装置１２とを備え、これらが液晶表示装置１０の外観と構成する外観部材であるフレーム１３及びシャーシ１４によって一体的に保持された構成となっている。なお、本実施形態に係るシャーシ１４は、外観部材の一部を構成するとともにバックライト装置１２の一部を構成している。

　先に、液晶表示装置１０における裏面側の構成について説明する。液晶表示装置１０における裏側の外観を構成するシャーシ１４の裏面には、図２に示すように、Ｙ軸方向に沿って延在するスタンド取付部材ＳＴＡがＸ軸方向に離間した２位置に一対取り付けられている。これらスタンド取付部材ＳＴＡは、断面形状がシャーシ１４側の面が開口した略チャンネル型をなしており、シャーシ１４との間に保有される空間内にスタンドＳＴにおける一対の支柱部ＳＴｂが差し込まれるようになっている。なお、スタンド取付部材ＳＴＡ内の空間には、バックライト装置１２が有するＬＥＤ基板（光源基板の一例）１８に接続された配線部材（電線など）が通されるようになっている。スタンドＳＴは、Ｘ軸方向及びＺ軸方向に並行する台座部ＳＴａと、台座部ＳＴａからＹ軸方向に沿って立ち上がる一対の支柱部ＳＴｂとからなる。カバー部材ＣＶは、合成樹脂製とされており、一対のスタンド取付部材ＳＴＡをＸ軸方向について横切りつつもシャーシ１４の裏面における図２に示す下側約半分程度を覆う形で取り付けられている。このカバー部材ＣＶとシャーシ１４との間には、次述する各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢなどの部品を収容可能な部品収容空間が保有されている。

　各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢには、図２に示すように、電源基板ＰＷＢ、メイン基板ＭＢ及びコントロール基板ＣＴＢが含まれている。電源基板ＰＷＢは、当該液晶表示装置１０の電力供給源ともいえるものであり、他の各基板ＭＢ，ＣＴＢ及びバックライト装置１２が有するＬＥＤ１７などに駆動電力を供給することが可能とされる。従って、電源基板ＰＷＢが「ＬＥＤ１７を駆動するＬＥＤ駆動基板」を兼用しているといえる。メイン基板ＭＢは、テレビ信号を受信可能チューナー部と、受信したテレビ信号を画像処理する画像処理部（チューナー部共々図示せず）とを少なくとも有しており、処理した画像信号を次述するコントロール基板ＣＴＢへと出力可能とされる。なお、このメイン基板ＭＢは、当該液晶表示装置１０が図示しない外部の画像再生機器に接続されたときには、その画像再生機器からの画像信号が入力されるので、その画像信号を画像処理部にて処理してコントロール基板ＣＴＢへと出力可能とされる。コントロール基板ＣＴＢは、メイン基板から入力される画像信号を液晶駆動用の信号に変換し、その変換した液晶駆動用の信号を液晶パネル１１に供給する機能を有する。

　液晶表示装置１０を構成する液晶表示ユニットＬＤＵは、図３に示すように、その主要な構成部品が、表側の外観を構成するフレーム１３と、裏側の外観を構成するシャーシ１４との間に保有される空間内に収容されてなるものとされる。フレーム１３及びシャーシ１４内に収容される主要な構成部品には、少なくとも、液晶パネル１１、光学部材１５、導光板１６、ＬＥＤユニットＬＵが含まれている。このうち、液晶パネル１１、光学部材１５及び導光板１６は、相互に積層された状態で、その表側のフレーム１３と裏側のシャーシ１４とによって挟み込まれる形で保持されるようになっている。バックライト装置１２は、光学部材１５、導光板１６、ＬＥＤユニットＬＵ、及びシャーシ１４からなるものとされ、上記した液晶表示ユニットＬＤＵから液晶パネル１１及びフレーム１３を除いた構成とされる。バックライト装置１２をなすＬＥＤユニットＬＵは、フレーム１３及びシャーシ１４内において、導光板１６における長辺側の一方の端面と対向する形で配されている。ＬＥＤユニットＬＵは、光源であるＬＥＤ（光源の一例）１７と、ＬＥＤ１７が実装されるＬＥＤ基板１８と、ＬＥＤ基板１８が取り付けられて保持される放熱部材（基板保持部材の一例）１９とからなる。以下、各構成部品について説明する。

　液晶パネル１１は、図３に示すように、平面に視て横長の方形（矩形状、長手状）をなしており、透光性に優れた一対のガラス製の基板１１ｂ，１１ｃ（図４参照）が所定のギャップを隔てた状態で貼り合わせられるとともに、両基板１１ｂ，１１ｃ間に液晶が封入された構成とされる。一方の基板（アレイ基板）１１ｂには、互いに直交するソース配線とゲート配線とに接続されたスイッチング素子（例えばＴＦＴ）と、そのスイッチング素子に接続された画素電極、さらには配向膜等が設けられ、他方の基板（ＣＦ基板）１１ｃには、Ｒ（赤色），Ｇ（緑色），Ｂ（青色）等の各着色部が所定配列で配置されたカラーフィルタや対向電極、さらには配向膜等が設けられている。この液晶パネル１１は、次述する光学部材１５の表側に積層する形で載せられており、その裏側の面（裏側の偏光板の外面）が光学部材１５に対して殆ど隙間無く密着している。これにより、液晶パネル１１と光学部材１５との間に塵埃などが浸入するのが防止されている。液晶パネル１１における表示面１１ｓは、画面中央側にあって画像が表示可能な表示領域と、画面外周端側にあって表示領域の周りを取り囲む枠状（額縁状）をなる非表示領域とからなる。この液晶パネル１１は、液晶駆動用のドライバ部品やフレキシブル基板２６を介してコントロール基板ＣＴＢが接続されており、コントロール基板ＣＴＢから入力される信号に基づいてその表示面１１ｃにおける表示領域に画像が表示されるようになっている。なお、両基板１１ｂ，１１ｃの外側にはそれぞれ偏光板１１ａ，１１ｄが配されている。

　光学部材１５は、図３に示すように、液晶パネル１１と同様に平面に視て横長の方形状をなしており、その大きさ（短辺寸法及び長辺寸法）が液晶パネル１１と同等とされる。光学部材１５は、後述する導光板１６の表側（光出射側）に積層する形で載せられていて上記した液晶パネル１１と導光板１６との間に挟み込まれた状態で配されている。光学部材１５は、いずれもシート状をなすとともに３枚が相互に積層して配されている。具体的には、裏側（導光板１６側）から順に、拡散シート１５ａ、レンズシート（プリズムシート）１５ｂ、及び反射型偏光シート１５ｃからなるものとされる。なお、３枚の各シート１５ａ，１５ｂ，１５ｃは、平面に視た大きさがほぼ同じ程度とされている。また、光学部材１５は、裏側（導光板１６側）から順に、拡散シート、レンズシート、拡散シートとされた構成であってもよく、２枚のシート部材から構成されたものであってもよい。

　導光板１６は、屈折率が空気よりも十分に高く且つほぼ透明な（透光性に優れた）合成樹脂材料（例えばＰＭＭＡなどのアクリル樹脂やポリカーボネートなど）からなる。導光板１６は、図３に示すように、液晶パネル１１及び光学部材１５と同様に平面に視て横長の方形状をなすとともに光学部材１５よりも厚みが大きな板状をなしており、その主面における長辺方向がＸ軸方向と、短辺方向がＹ軸方向とそれぞれ一致し、且つ主面と直交する板厚方向がＺ軸方向と一致している。導光板１６は、光学部材１５の裏側に積層していて光学部材１５とシャーシ１４との間に挟み込まれるよう配されている。導光板１６は、図４に示すように、少なくともその短辺寸法が、液晶パネル１１及び光学部材１５の各短辺方向寸法よりも大きくなっており、短辺方向についての両端部（長辺方向に沿った両端部）が液晶パネル１１及び光学部材１５における両端部よりも外向きに突き出して（平面に視て非重畳となるよう）配されている。この導光板１６は、その長辺方向の一方の側面（光入射面１６ｂ１）がＬＥＤユニットＬＵと対向する形で配されており、当該一方の側面にＬＥＤ１７からの光がそれぞれ導入されるようになっている。そして、この導光板１６は、その短辺方向についての一方の端部から導入したＬＥＤ１７からの光を内部で伝搬させつつ光学部材１５側（表側）に向くよう立ち上げて出射させる機能を有する。

　この導光板１６の主面のうち、表側を向いた面（光学部材１５との対向面）が内部の光を光学部材１５及び液晶パネル１１に向けて出射させる光出射面１６ａとなっている。導光板１６における主面に対して隣り合う外周端面のうち、Ｘ軸方向に沿って長手状をなす長辺側の一方の端面は、ＬＥＤ１７（ＬＥＤ基板１８）と所定の空間を空けて正対する形で対向状をなしており、ＬＥＤ１７から発せられた光が入射される光入射面１６ｂ１となっている。一方、光入射面１６ｂ１とは反対側の端面である反対側面１６ｄ２側にはＬＥＤユニットＬＵが配されない構成とされている。導光板１６における裏側、つまり光出射面１６ａとは反対側の反対面（シャーシ１４との対向面）１６ｃには、図４に示すように、反射シート２０がそのほぼ全域を覆う形で設けられている。また、導光板１６の短辺側における両側面には、図３及び図８に示すように、当該導光板１６の短辺方向（Ｙ軸方向）における光入射面１６ｂ１近傍の２位置に、導光板１６の外側に向かってブロック状に突出する位置決め凸部１６ｄが一対設けられている。位置決め凸部１６ｄは、それぞれ同じ位置に設けられ、それぞれ平面視矩形状で同じ大きさとされるとともに、後述するフレーム１３に設けられた位置決め凹部１３ｔと嵌合可能な大きさで形成されている。

　反射シート２０は、シャーシ１４と導光板１６との間に挟み込まれた形で配されており、導光板１６の反対面１６ｃから裏側外部に出射した光を反射して表側へ立ち上げることが可能となっている。この反射シート２０は、合成樹脂製とされ、表面が光の反射性に優れた白色を呈するものとされる。反射シート２０は、その短辺寸法が導光板１６の短辺寸法とほぼ等しいものとされており、その両端部が導光板１６の光入射面１６ｂ１と一致した形で配されている。

　次に、ＬＥＤユニットＬＵを構成するＬＥＤ１７、ＬＥＤ基板１８及び放熱部材１９の構成について順次に説明する。ＬＥＤユニットＬＵを構成するＬＥＤ１７は、ＬＥＤ基板１８に固着される基板部上にＬＥＤチップ（図示せず）を樹脂材により封止した構成とされる。基板部に実装されるＬＥＤチップは、主発光波長が１種類とされ、具体的には、青色を単色発光するものが用いられている。その一方、ＬＥＤチップを封止する樹脂材には、ＬＥＤチップから発せられた青色の光により励起されて所定の色を発光する蛍光体が分散配合されており、全体として概ね白色光を発するものとされる。なお、蛍光体としては、例えば黄色光を発光する黄色蛍光体、緑色光を発光する緑色蛍光体、及び赤色光を発光する赤色蛍光体の中から適宜組み合わせて用いたり、またはいずれか１つを単独で用いたりすることができる。このＬＥＤ１７は、ＬＥＤ基板１８に実装された側の面とは反対側の面（導光板１６の光入射面１６ｂ１と正対する対向面）が主発光面となる、いわゆる頂面発光型とされている。

　ＬＥＤユニットＬＵを構成するＬＥＤ基板１８は、図３及び図８に示すように、導光板１６の長辺方向（Ｘ軸方向）に沿って延在する細長い板状をなしており、その主板面をＸ軸方向及びＺ軸方向に並行した姿勢、つまり導光板１６の光入射面１６ｂ１に並行した姿勢でフレーム１３及びシャーシ１４内に収容されている。ＬＥＤ基板１８の主板面であって内側、つまり導光板１６側を向いた面（導光板１６との対向面、以下、実装面と称する）には、上記した構成のＬＥＤ１７が複数実装されている。各ＬＥＤ１７は、ＬＥＤ基板１８の実装面において、その長さ方向（Ｘ軸方向）に沿って所定の間隔を空けつつ一列に並列配置されており、その光軸がＹ軸方向とほぼ一致している。ＬＥＤ基板１８の基材は、例えばアルミニウム等の金属製とされ、その実装面に絶縁層を介して金属膜からなる配線パターン（図示せず）が形成されている。なお、ＬＥＤ基板１８の基材に用いる材料としては、セラミック等の絶縁材料を用いることも可能である。

　ＬＥＤユニットＬＵを構成する放熱部材１９は、例えばアルミニウムなどの熱伝導性に優れた金属製とされ、図３、図４、及び図６に示すように、ＬＥＤ基板１８が取り付けられる取付部（板状部の一例）１９ａと、シャーシ１４の板面に面接触される放熱部（底面部の一例）１９ｂとを備え、これらが断面略Ｌ字型の屈曲形状をなしている。放熱部材１９は、その長さ寸法が上記したＬＥＤ基板１８の長さ寸法とほぼ同じ程度の大きさとされている。放熱部材１９を構成する取付部１９ａは、ＬＥＤ基板１８の板面及び導光板１６の光入射面１６ｂに並行する板状をなしており、その長辺方向がＸ軸方向と、短辺方向がＺ軸方向と、厚さ方向がＹ軸方向とそれぞれ一致している。取付部１９ａのうち内側の板面（一方の板面）、つまり導光板１６側を向いた板面には、ＬＥＤ基板１８が取り付けられている。取付部１９ａは、その長辺寸法がＬＥＤ基板１８の長辺寸法と概ね同等とされるものの、短辺寸法がＬＥＤ基板１８の短辺寸法よりもわずかに大きいものとされる。即ち、取付部１９ａの短辺方向における裏側（シャーシ１４に向けられた側）端部がＬＥＤ基板１８の裏側端部よりもＺ軸方向に沿って外向きに突出している。取付部１９ａは、その外側の板面（他方の板面）が後述する調整ネジ及びフレーム１３が有する側板部（側板の一例）１３ｂと対向状をなしており、フレーム１３の側板部１３ｂと導光板１６との間に介在する形で配されている。取付部１９ａは、次述する放熱部１９ｂにおける外側の端部、つまり側板部１３ｂ側の端部からＺ軸方向（液晶パネル１１、光学部材１５及び導光板１６の重なり方向）に沿って表側、つまりフレーム１３側に向けて立ち上がる形態とされている。

　放熱部１９ｂは、図３及び図６に示すように、シャーシ１４の板面に並行する板状をなしており、その長辺方向がＸ軸方向と、短辺方向がＹ軸方向と、厚さ方向がＺ軸方向とそれぞれ一致している。放熱部１９ｂは、取付部１９ａにおける裏側の端部、つまりシャーシ１４側の端部からＹ軸方向に沿って外側、つまり導光板１６側とは反対側に向けて突出する形態とされている。放熱部１９ｂは、その長辺寸法が取付部１９ａとほぼ同じとされる。放熱部１９ｂのうち裏側の板面、つまりシャーシ１４側を向いた板面は、その全域がシャーシ１４の板面（詳しくは後述する第２底板部１４ｂ）に対して面接触されている。これにより、ＬＥＤ１７の点灯に伴って生じた熱は、ＬＥＤ基板１８、取付部１９ａ及び放熱部１９ｂを介して、シャーシ１４へと伝達されることで、液晶表示装置１０の外部へと効率的に放散されるようになっている。また、放熱部１９ｂは、その内側部分における表側の板面が反射シート２０の裏側の面と当接しており、反射シート２０（導光板１６）とシャーシ１４（第２底板部１４ｂ）との間に挟み込まれる（介在する）形で配されている。このように放熱部１９ｂの一部が反射シート２０とシャーシ１４との間に挟持されることで、放熱部材１９はシャーシ１４上に保持されている。また、放熱部１９ｂと反射シート２０の間、及び放熱部１９ｂとシャーシ１４との間はいずれも固定されていないため、シャーシ１４上に保持された状態の放熱部材１９は、導光板１６の光入射面１６ｂ１と直交する方向に摺動可能となっている。

　続いて、外観部材及び保持部材ＨＭをなすフレーム１３及びシャーシ１４の構成について説明する。フレーム１３及びシャーシ１４は、いずれも例えばアルミニウムなどの金属製とされており、仮に合成樹脂製とした場合に比べると、機械的強度（剛性）及び熱伝導性がいずれも高くなっている。これらフレーム１３及びシャーシ１４は、図３に示すように、その短辺方向についての一方の端部（一方の長辺側端部）にＬＥＤユニットＬＵを収容しつつも、互いに積層配置された液晶パネル１１、光学部材１５及び導光板１６を表側と裏側とから挟み込む形で収容するものとされる。

　フレーム１３は、図３に示すように、液晶パネル１１の表示面１１ｓにおける表示領域を取り囲むよう、全体として横長の枠状をなしている。フレーム１３は、液晶パネル１１の表示面１１ｓに並行するとともに液晶パネル１１を表側から押さえるパネル押さえ部１３ａと、パネル押さえ部１３ａの外周側部分から裏側に向けて突出する側板部１３ｂとからなり、断面形状が略Ｌ字型となっている。このうち、パネル押さえ部１３ａは、液晶パネル１１の外周側部分（非表示領域、額縁部分）に倣って横長の枠状をなすとともに液晶パネル１１の外周側部分をほぼ全周にわたって表側から押さえることが可能とされる。パネル押さえ部１３ａは、液晶パネル１１の外周側部分に加えて、液晶パネル１１の外周側部分よりも放射方向について外側に配される光学部材１５及び導光板１６の外周側部分、及び各ＬＥＤユニットＬＵをも表側から覆うことが可能な幅を有している。パネル押さえ部１３ａのうち表側を向いた外面（液晶パネル１１に対する対向面とは反対側の面）は、液晶パネル１１の表示面１１ｓと同じく液晶表示装置１０における表側外部に露出しており、液晶パネル１１の表示面１１ｓと共に液晶表示装置１０の正面を構成している。一方、側板部１３ｂは、パネル押さえ部１３ａにおける外周側部分（詳しくは外周端部）から裏側に向けて突出する略角筒状をなしている。

　パネル押さえ部１３ａの内縁部と液晶パネル１１との間には、図４及び図５に示すように、緩衝材２４が配されている。そして、この緩衝材２４を介して液晶パネル１１を表側から押さえることが可能とされている。この緩衝材２４は、フレーム１３を構成する各フレームにおいて、各辺に沿って延在する形態とされつつも各辺毎にそれぞれ分割して設けられており、各分割フレームが組み付けられると、全体としてパネル押さえ部１３ａの内周縁部において全周にわたって配される枠状をなすものとされる。

　パネル押さえ部１３ａのうち、液晶パネル１１の端縁よりもわずかに外側に位置する部位には、導光板１６を表側（表示面１１ｓ側）から支持する当接リブ２２が一体形成されている。当接リブ２２は、パネル押さえ部１３ａの内面の一部からＺ軸方向（規制部２１の突出方向）に沿って裏側（導光板１６側）に向けてそれぞれ突出するとともに、パネル押さえ部１３ａの各辺に沿って延在する細長い略ブロック状をなしている。当接リブ２２は、パネル押さえ部１３ａにおける各辺にそれぞれ設けられるとともにそれぞれが各辺の全長にわたる長さ寸法を有している。従って、当接リブ２２は、シャーシ１４との間で導光板１６を挟み込んだ状態で表側（表示面１１ｓ側）から支持することが可能とされ、導光板支持機能を有している。導光板１６は、その端側部分が全周にわたって枠状をなす当接リブ２２によって表側から押さえられることになる。さらに、当接リブ２２は、ＬＥＤ１７から出射された光が光学部材１５の端面に入り込むことを防止する遮光機能も有している。

　パネル押さえ部１３ａのうち当接リブ２２が設けられた位置よりもわずかに外側（液晶パネル１１側とは反対側）であって導光板１６の光入射面１６ｂ１とＬＥＤ基板１８との間に露出する部位には、図７及び図８に示すように、シャーシ１４側に向かって突出する複数の規制部２１が設けられている。規制部２１は、平板状をなしており、その板面が導光板１６の光入射面１６ｂ１及びＬＥＤ基板１８の板面とそれぞれ並行するものとされている。即ち規制部２１は、その長辺方向が導光板１６の光入射面１６ｂ１の長辺方向（ＬＥＤ基板１８の長辺方向）と一致し、その短辺方向が導光板１６の光入射面１６ｂ１の短辺方向（ＬＥＤ基板１８の短辺方向）と一致するものとされている。また、複数の規制部２１は、それぞれ隣接するＬＥＤ１７の間に設けられるとともに、後述する調整ネジ３０と対応する位置に設けられている。従って、規制部２１は、後述する調整ネジ３０が配された位置とＸ軸方向において一致する位置に設けられている（図８参照）。なお、規制部２１は、その下端（シャーシ１４側の先端）がＬＥＤ１７の下側に向けられた側面よりもシャーシ１４側に突出するまで延びている（図７参照）。

　側板部１３ｂは、内部に収容される液晶パネル１１、光学部材１５、導光板１６及び各ＬＥＤユニットＬＵを全周にわたって取り囲むとともに、裏側に配されたシャーシ１４の外周表面と当接する大きさとされている。側板部１３ｂは、液晶表示装置１０における周方向に沿った外面が、液晶表示装置１０における周方向外部に露出しており、液晶表示装置１０における天面、底面、両側面を構成している。側板部１３ｂは、パネル押さえ部１３ａの外端部において当該パネル押さえ部１３ａの内面からＺ軸方向に沿って裏側に向けて突出するとともに、パネル押さえ部１３ａの各辺（Ｘ軸方向またはＹ軸方向）に沿って延在する横長な略ブロック状をなしている。側板部１３ｂは、その先端が後述するシャーシ１４の第２底板部（底板の一例）１４ｂの外側端部と当接している。側板部１３ｂには、図４に示すように、裏側に向けて開口するとともにネジ部材ＳＭを締め付けることが可能な溝部１３ｃが形成されている（図６も参照）。

　フレーム１３の側板部１３ｂにおける内側の面には、図５及び図８に示すように、導光板１６に設けられた位置決め凸部１６ｄと対応する位置に、位置決め凸部１６ｄに向かって開口するとともに、位置決め凸部１６ｄの側面に沿った凹状をなす位置決め凹部１３ｔが設けられている。位置決め凹部１３ｔは位置決め凸部１６ｄとの間に隙間を設けて嵌合可能とされるような大きさとされており、導光板１６はその位置決め凸部１６ｄが位置決め凹部１３ｔと嵌合された状態でフレーム１４内に収容されている。また、位置決め凸部１６ｄと位置決め凹部１３ｔとの間に設けられた隙間には、光入射面１６ｂ１と直交する方向（Ｙ軸方向）に弾性変形可能な一対の板ばね２４，２４が配されている。このように位置決め凸部１６ｄと位置決め凹部１３ｔとが嵌合され、さらに、両者の間の隙間に板ばね２４が配されることによって、フレーム１３とシャーシ１４の間において、導光板１６がその板面方向（Ｘ－Ｙ平面方向）に位置決めされている。

　導光板１６における長辺側の側面のうちＬＥＤユニットＬＵが配されていない側の側面（他方の側面）１６ｂ２、当該側面１６ｂ２と対向する側板部１３ｂとの間には、図４に示すように、プリント基板２７を収容可能な空間が設けられている。プリント基板２７には、その長辺方向に沿って複数のフレキシブル基板２６が間欠的に並んで配されるとともにその他方側の端部がそれぞれ接続されている。このプリント基板２７は、ＦＰＣの一端側が差し込まれて接続されるコネクタ部（ＦＰＣ共々図示せず）を有しており、このＦＰＣの他端側がシャーシ１４に形成されたＦＰＣ挿通孔（図示せず）を通してシャーシ１４の裏側外部に引き出されるとともにコントロール基板ＣＴＢに接続されている。

　シャーシ１４は、図３に示すように、導光板１６及びＬＥＤユニットＬＵなどを裏側からほぼ全域にわたって覆うよう、全体として横長な略浅皿状をなしている。このシャーシ１４のうち裏側を向いた外面（導光板１６に対する対向面とは反対側の面）は、液晶表示装置１０における裏側外部に露出していて液晶表示装置１０の背面を構成している。シャーシ１４は、導光板１６と同様に横長の方形状をなす第１底板部１４ａと、第１底板部１４ａにおける一方の長辺側端部から裏側に段差状に突出するとともにＬＥＤユニットＬＵが配される第２底板部１４ｂとを有している。

　第１底板部１４ａは、図３及び図６に示すように、導光板１６における短辺方向についての大部分（短辺方向についての一方の先端部分を除いた部分）を裏側から受けることが可能な平板状をなしており、導光板１６に対する受け部を構成していると言える。第１底板部１４ａのうち、その長辺方向についての両端側部分は、図５に示すように、導光板１６の長辺方向についての両端部よりも外側にそれぞれ延出するとともに、フレーム１３とシャーシ１４とを組み付け状態に固定するためのネジ部材ＳＭが外部から装着される一対の部位とされている。

　第２底板部１４ｂは、図３及び図４に示すように、第１底板部１４ａよりも一段裏側に引っ込むことで、ＬＥＤユニットＬＵを配置可能とされている。第２底板部１４ｂは、第１底板部１４ａに並行しており、その内面に対してＬＥＤユニットＬＵを構成する放熱部材１９の放熱部１９ｂが面接触された状態で配されている。また、第２底板部１４ｂにおける外側端部では、その内面がフレーム１３の側板部１３ｂの先端と当接しており、ネジ部材ＳＭが外部から装着されている。

　続いて本実施形態の要部である、側板部１３ｂに設けられた貫通孔１３ｓの構成及び当該貫通孔１３ｓに貫通された調整ネジ（軸状部材の一例）３０の構成について説明する。上記した側板部１３ｂには、図７及び図８に示すように、当該側板部１３ｂをその板面の厚み方向（Ｙ軸方向）に貫通する複数の貫通孔１３ｓが設けられている。複数の貫通孔１３ｓは、いずれもフレーム１３から延びる側板部１３ｂのうちＬＥＤユニットＬＵと対向する側の側板部１３ｂにのみ設けられている。詳しくは、複数の貫通孔１３ｓは、一方の側板部１３ｂにおいて、ＬＥＤ基板１８の長辺方向（Ｘ軸方向）に沿って間欠的に設けられるとともに、隣接するＬＥＤ１７の間と対応する箇所、即ちＸ軸方向についての位置が隣接するＬＥＤ１７の間となる位置に設けられている。また、各貫通孔１３ｓは、その側面にネジ溝（図示せず）が設けられている。なお、本実施形態では、一方の側板部１３ｂにおいて、ＬＥＤ基板１８の長辺方向（Ｘ軸方向）に沿って６つの貫通孔１３ｓが設けられている（図８参照）。

　図７及び図８に示すように、一方の側板部１３ｂに設けられた各貫通孔１３ｓには、各貫通孔１３ｓに設けられたネジ溝に螺合された形でそれぞれ調整ネジ３０が挿通されている。調整ネジ３０は側板部１３ｂの外側（ＬＥＤユニットＬＵ側とは反対側）から挿通されている。調整ネジ３０はネジ頭と軸状をなすネジ本体部３０ａとから構成され、ネジ頭が側板部１３ｂの外側（液晶表示装置１０の外側）に位置するとともに、そのネジ本体部３０ａが各貫通孔１３ｓを貫通するものとされている。そして、図９に示すように、各調整ネジ３０は、そのネジ本体部３０ａの先端（軸状部材の一端の一例、ネジ頭とは反対側の先端）３０ａ１が、放熱部材１９の取付部１９ａにおける外側の板面（他方の板面）と対向するとともに当該外側の板面と当接するまで各貫通孔１３ｓに挿通されている。また、各調整ネジ３０は、そのネジ本体部３０ａの他端（軸状部材の他端の一例、ネジ頭側の先端）が、側板部１３ｂの外面よりも外側に位置している。このため、各調整ネジ３０のネジ頭は側板部１３ｂからわずかに離間しており、各調整ネジ３０のネジ頭を（調整ネジ３０の他端を）貫通孔１３ｓのネジ溝に螺合される方向に回し込むことで、ネジ本体部３０ａの先端（調整ネジ３０の他端）を導光板１６の光入射面１６ｂ１側に動かすことが可能となっている。なお、図７における参照符号Ｌ１は、この状態におけるＬＥＤ１７と導光板１６の光入射面１６ｂ１との間の距離を示している。

　上述したように、放熱部材１９は光入射面１６ｂ１と直交する方向（Ｙ軸方向）に摺動可能とされ、各調整ネジ３０のネジ本体部３０ａの先端３０ａ１は放熱部材１９の取付部１９ａと当接した状態となっているため、調整ネジ３０のネジ頭を回し込むと、調整ネジ３０によって放熱部材１９が光入射面１６ｂ１側に押され、ＬＥＤ１７が導光板１６の光入射面１６ｂ１側に近づくこととなる。そして、さらに調整ネジ３０のネジ頭を回し込んで放熱部材１９を光入射面１６ｂ１側に押し込むと、ＬＥＤ基板１８のＬＥＤ１７が実装された側の板面が規制部２１と当接し、これにより、それ以上放熱部材１９が光入射面１６ｂ１側へ近づくことが規制される（図１０ないし図１２参照）。なお、図１１における参照符号Ｌ２は、この状態（放熱部材１９が光入射面１６ｂ１側へ近づくことが規制された状態）におけるＬＥＤ１７と導光板１６の光入射面１６ｂ１との間の距離を示している。このように、調整ネジ３０を回し込むことで、各ＬＥＤ１７と導光板１６の光入射面１６ｂ１との間の距離を変化させることができる。また、調整ネジ３０は、ＬＥＤ基板１８の長辺方向（Ｘ軸方向）に沿って複数設けられているから、導光板１６の光入射面１６ｂ１との間の距離を縮めたいＬＥＤ１７の近傍に配された調整ネジ３０のみを回し込むことで、他のＬＥＤ１７と比べて当該ＬＥＤ１７のみを光入射面１６ｂ１側へ近づけることができる。このため、輝度が暗い部分に対応するＬＥＤ１７と光入射面１６ｂ１との間の距離を近づけることができ、当該部分の輝度を明るくすることができる。従って、導光板１６の光入射面１６ｂ１近傍と重畳する液晶パネル１１の輝度分布に応じて、各ＬＥＤ１７と導光板１６の光入射面１６ｂ１との間の距離を最適となるように調整することが可能となっている。

　なお、上記した規制部２１は、ＬＥＤ１７の発光面が導光板１６の光入射面１６ｂ１と当接しないような範囲で、ＬＥＤ１７と光入射面１６ｂ１との間の距離が規制されるような位置に設けられている。これにより、調整ネジ３０を回し込んで放熱部材１９を光入射面１６ｂ１側へ近づけた場合であっても、ＬＥＤ１７が光入射面１６ｂ１と衝突することが防止されている。この結果、ＬＥＤ１７が光入射面１６ｂ１と衝突することでＬＥＤ１７が損傷等することが防止されている。

　続いて液晶表示装置１０の製造手順について説明する。液晶表示装置１０の製造工程では、液晶表示装置１０における表面側（図４における上側）から順に部材が組み付けられて液晶表示装置１０が製造される。具体的には、導光板１６に設けられた位置決め凸部１６ｄをフレーム１３に設けられた位置決め凹部１３ｔと嵌合させることで導光板１６を位置決めさせた状態で、フレーム１３内に導光板１６が組み付けられ、ＬＥＤユニットＬＵを構成する放熱部材１９の放熱部１９ｂの先端をシャーシ１４の第２底板部１４ｂとの間に挟み込むことで当該ＬＥＤユニットＬＵを保持させながら、シャーシ１４をフレーム１３に対してネジ部材ＳＭによってネジ留めすることで、ＬＥＤユニットＬＵとシャーシ１４とが組み付けられる。このような手順とされた工程において、上記した各調整ネジ３０は、シャーシ１４が組み付けられた後、即ち液晶表示装置１０の製造工程における最後の工程で取り付けられることとなる。

　ここで、本実施形態に係る液晶表示装置１０は、キャビネットを備えないいわゆるキャビレスタイプの液晶表示装置１０とされているため、通常、液晶表示装置１０の状態で各ＬＥＤ１７の点灯試験をするが、組立ばらつきや部品ばらつきによってＬＥＤ１７と光入射面１６ｂ１との間の距離がばらつくことがあった。また、液晶表示装置１０とされた状態では、ＬＥＤ１７と光入射面１６ｂ１との間の距離を調整することができなかった。この点、本実施形態では、上記したように側板部１３ｂの外側から各調整ネジ３０のネジ頭を回し込むことで各ＬＥＤ１７を光入射面１６ｂ１側へ近づけることができるので、液晶表示装置１０の製造後であっても、シャーシ１４を取り外すことなく、液晶表示装置１０の外部から各ＬＥＤ１７と光入射面１６ｂ１との間の距離を調整することができる。従って、液晶表示装置１０の製造後であっても、シャーシ１４を外すことなく各ＬＥＤ１７の点灯試験を実施し、点灯試験の結果に応じて、各ＬＥＤ１７と光入射面１６ｂ１との間の距離を調整することができ、液晶パネル１１の表示面１１ｓにおける輝度を最適なものとすることができる。

　以上のように本実施形態に係る液晶表示装置１０では、調整ネジ３０の他端を回し込んで調整ネジ３０の一端３０ａ１を光入射面１６ｂ１側へ近づけることで、当該一端３０ａ１を放熱部材１９の取付部１９ａの外側の面（ＬＥＤ基板１８が保持された側とは反対側の板面）と当接させることができる。そして、この状態でさらに調整ネジ３０の一端３０ａ１を光入射面１６ｂ１側へ近づけることで放熱部材１９が調整ネジ３０に押されるので、放熱部材１９を光入射面１６ｂ１側へと移動させることができ、これにより、ＬＥＤ１７を光入射面１６ｂ１側へと近づけることができる。このため、液晶表示装置１０の製造後において、液晶パネル１１の表示面１１ｓにおける輝度が暗いと認識された場合には、調整ネジ３０を回し込んでＬＥＤ１７と光入射面１６ｂ１との間の距離を狭めることで当該表示面１１ｓにおける輝度を明るくすることができる。このようにＬＥＤ基板１８を保持する放熱部材１９を備える液晶表示装置１０において、液晶表示装置１０の製造後であっても輝度を調整可能とすることができる。

　また、本実施形態に係る液晶表示装置１０は、フレーム１３におけるＬＥＤ基板１８と光入射面１６ｂ１の間に露出した部位からシャーシ１４側に向かって突出する規制部２１を備えている。そして、この規制部２１は、ＬＥＤ基板１８の一方の板面と当接することでＬＥＤ基板１８が光入射面１６ｂ１側に移動することを規制する。このような構成とされていることにより、調整ネジ３０の一端を動かすことでＬＥＤ１８を光入射面１６ｂ１側へと近づけた場合に、ＬＥＤ基板１８が規制部２１と当接してＬＥＤ基板１８がそれ以上光入射面１６ｂ１側へ移動することが規制されるので、ＬＥＤ１７が光入射面１６ｂ１側へ近づきすぎてしまうことを防止することができる。

　また、本実施形態に係る液晶表示装置１０では、ＬＥＤ基板１８は長方形状をなし、複数のＬＥＤ１７がＬＥＤ基板１８の長辺方向（Ｘ軸方向）に沿って直線状に配され、複数の調整ネジ３０がＬＥＤ基板１８の長辺方向に沿って配されていてもよい。このような構成とされていることにより、複数の調整ネジ３０の各々を動かすことで各ＬＥＤ１７と光入射面１６ｂ１との間の距離を調整することができる。このため、液晶パネル１１の表示面１１ｓにおける輝度が各ＬＥＤ１７と対応する部位で異なる場合に、表示面１１ｓにおける輝度が暗い部位と対応するＬＥＤ１７のみを光入射面１６ｂ１側へ近づけることができ、表示面１１ｓにおける輝度を最適なものとすることができる。また、熱等によってＬＥＤ基板１８に反りが生じた場合であっても、ＬＥＤ基板１８における反りの程度に応じて各調整ネジ３０を動かす程度を変えることでＬＥＤ基板１８の各部位と光入射面１６ｂ１との間の距離を等しいものとすることができ、表示面１１ｓにおける輝度を最適なものとすることができる。

　また、本実施形態に係る液晶表示装置１０では、調整ネジ３０が、隣接するＬＥＤ１７，１７の間と対応する箇所に配されている。隣接するＬＥＤ１７の間と対応する液晶パネル１１の表示面１１ｓの部位は暗部となり易い。本実施形態の構成では隣接するＬＥＤ１７の間と対応する箇所に調整ネジ３０を配することで、暗部となる箇所の輝度を効率的に明るくすることができるので、表示面１１ｓにおける輝度を均一なものとすることができる。

　また、本実施形態に係る液晶表示装置１０では、貫通孔１３ｓを貫通する部材が調整ネジ３０とされ、貫通孔１３ｓにネジ溝が設けられ、調整ネジ３０がネジ溝と螺合可能とされている。このような構成とされていることにより、調整ネジ３０を貫通孔１３ｓのネジ溝に沿って回し込むことによって当該調整ネジ３０を光入射面１６ｂ１側へと移動させることができる。このため、調整ネジ３０を回し込む程度を変えることによって、調整ネジ３０がビス等とされた構成と比べて調整ネジ３０の移動距離を微調整することが可能となる。これにより、液晶パネル１１の表示面１１ｓにおける輝度をより高い精度で調整することができる。

　また、本実施形態に係る液晶表示装置１０では、放熱部材１９が、取付部１９ａの第２底板部１４ｂ側の端部から第２底板部１４ｂに沿って板状に延びており、その板面がシャーシ１４の第２底板部１４ｂと当接するとともに、一部が導光板１６とシャーシ１４の第２底板部１４ｂとの間に挟持されている底面部１９ｂを有する構成とされている。このように放熱部材１９を構成する底面部１９ｂの一部が導光板１６とシャーシ１４の第２底板部１４ｂとの間に挟持されることで、放熱部材１９が第２底板部１４ｂ上に保持される。さらに、放熱部材１９が当該挟持された状態を維持しながら光入射面１６ｂ１と直交する方向（Ｙ軸方向）に摺動可能となる。このように、放熱部材１９を第２底板部１４ｂ上に保持するとともに光入射面１６ｂ１と直交する方向に摺動可能とするための具体的な構成を提供することができる。

　また、本実施形態に係る液晶表示装置１０では、導光板１６に側板部１３ｂ側に突出する位置決め凸部１６ｄが設けられ、側板部１３ｂにおける位置決め凸部１６ｄと対向する部位に位置決め凸部１６ｄ側に開口するとともに位置決め凸部１６ｄと嵌合可能とされた位置決め凹部１３ｔが設けられている。さらに、位置決め凸部１６ｄと位置決め凹部１３ｔとの間に隙間が設けられ、この隙間に光入射面１６ｂ１と直交する方向に弾性変形可能な一対の板ばね２４，２４が配されている。このような構成とされていることによって、位置決め凸部１６ｄと位置決め凹部１３ｔとが嵌合され、フレーム１３とシャーシ１４との間で導光板１６をその板面方向（Ｘ－Ｙ平面方向）に位置決めさせることができる。このため、導光板１６を位置ずれし難いものとすることができ、より高い精度でＬＥＤ１７と光入射面１６ｂ１との間の距離を調整することができる。さらに、導光板１６が振動等した場合に板ばね２４によってその振動が吸収されるので、導光板１６をがたつき難いものとすることができる。これにより、導光板１６を一層位置ずれし難いものとすることができる。

　＜実施形態１の変形例＞
　続いて実施形態１の変形例について説明する。図１３に示す変形例は、調整ビス３０が配された数が実施形態１のものと異なっている。その他の構成については実施形態１のものと同様であるため、構造、作用、及び効果の説明は省略する。実施形態１の変形例では、図１３に示すように、一対の調整ビス３０，３０がＬＥＤ基板１８の長辺方向（Ｘ軸方向）の両端に対応する箇所にのみ配されている。本実施形態ではＬＥＤ基板１８が長方形状をなすものとされているので、ＬＥＤ基板１８の長辺方向（Ｘ軸方向）の少なくとも両端に対応する箇所にのみ調整ビス３０が配されていれば、一対の調整ビス３０，３０をそれぞれ回し込むことによってＬＥＤ基板１８の全体を導光板１６の光入射面１６ｂ側へ近づけることができるので、液晶表示装置１０の製造後であっても輝度を調整可能とすることができる。このように変形例に係る構成では、実施形態１の構成と比べて調整ビス３０を配する数を減らすことができ、製造工程の簡略化や調整ビス３０に係る部材コストの低減を図ることができる。

　＜実施形態２＞
　図面を参照して実施形態２を説明する。実施形態２は、放熱部材１１９の構成が実施形態１のものと異なっている。その他の構成については実施形態１のものと同様であるため、構造、作用、及び効果の説明は省略する。なお、図１４、図１５、図１７、図１８において、それぞれ図３、図６、図７、図８の参照符号に数字１００を加えた部位は、実施形態１で説明した部位と同一である。

　実施形態２に係る液晶表示装置１１０では、図１４ないし図１８に示すように、放熱部材１１９に実施形態１で説明したような放熱部が設けられておらず、取付部１１９ａおける外側の板面（ＬＥＤ基板１１８が保持された側とは反対側の板面）に、当該板面から側板側１１３ｂに向かって光入射面１１６ｂと直交する方向（Ｙ軸方向）に沿って突出する複数の突出部１１９ｃが設けられている。各突出部１１９ｃは、上下方向（導光板１１６の厚み方向、Ｚ軸方向）に沿って延びる柱状をなしており、その延びる寸法が取付部１１９ａの短辺方向（Ｚ軸方向）の寸法と一致するとともに、その突出する寸法（Ｙ軸方向の寸法）が側板部１１３ｂの厚みよりも小さいものとされている。また、各突出部１１９ｃは、各調整ビス１３０の間に間欠的に設けられている。一方、側板部１１３ｂにおける突出部１１９ｃと対向する部位には、当該突出部１１９ｃが嵌合可能な嵌合溝１１３ｕが設けられている。各突出部１１９ｃは各嵌合溝１１３ｕに沿って嵌合されており、これにより、第２底板１１４ｂ上において放熱部材１１９が保持された構成となっている。なお、図１５は、突出部１１９ｃ及び貫通孔１１３ｓが設けられていない部位のＹ軸方向に沿った断面を示し、図１６は、突出部１１９ｃが設けられた部位のＹ軸方向に沿った断面を示し、図１７は、貫通孔１１３ｓが設けられた部位のＹ軸方向に沿った断面を示している。

　実施形態２に係る液晶表示装置１１０では、上記のように各突出部１１９ｃが各嵌合溝１１３ｕに沿って嵌合されることで放熱部材１１９が保持されるとともに、さらに、突出部１１９ｃが光入射面１１６ｂ１と直交する方向（Ｙ軸方向）に沿って突出していることで、放熱部材１１９が側板部１１３ｂに対して保持された状態を維持しながら光入射面１１６ｂ１と直交する方向（Ｙ軸方向）に摺動可能となっている。このため、本実施形態のように放熱部材１１９に実施形態１のような放熱部が設けられてない構成であっても、調整ネジ１３０を回し込むことでＬＥＤ基板１１８を光入射面１１６ｂ１側へ押し込むことができ、図２０に示すように、各ＬＥＤ１１７を光入射面１１６ｂ１側へ近づけることができる。従って、液晶表示装置１１０の製造後であっても、輝度を調整することが可能となっている。

　＜実施形態２の変形例＞
　続いて実施形態２の変形例について説明する。図２１に示す変形例は、調整ビス１３０が配された数が実施形態２のものと異なっている。その他の構成については実施形態１のものと同様であるため、構造、作用、及び効果の説明は省略する。実施形態２の変形例では、図２１に示すように、一対の調整ビス１３０，１３０がＬＥＤ基板１１８の長辺方向（Ｘ軸方向）の両端に対応する箇所にのみ配されている。このため、実施形態１の変形例と同様に、液晶表示装置１１０の製造後であっても輝度を調整可能な構成を実現しながら、実施形態２の構成と比べて調整ビス１３０を配する数を減らすことができ、製造工程の簡略化や調整ビス１３０に係る部材コストの低減を図ることができる。

　＜実施形態３＞
　図面を参照して実施形態３を説明する。実施形態３は、放熱部材２１９がシャーシ２１４上に取り付けられている点で実施形態１のものと異なっている。その他の構成については実施形態１のものと同様であるため、構造、作用、及び効果の説明は省略する。なお、図２２において、図７の参照符号に数字２００を加えた部位は、実施形態１で説明した部位と同一である。

　実施形態３に係る液晶表示装置２１０では、図２２に示すように、放熱部材２１９の放熱部２１９ｂに当該放熱部２１９ｂの板面をその厚み方向（Ｚ軸方向）に貫通するとともに円形の開口をなす放熱部側ビス孔２１９ｓが設けられている。一方、シャーシ２１４の第２底板部２１４ｂのうち上記放熱部側ビス孔２１９ｓと上下方向（Ｚ軸方向）において重畳する部位には、当該第２底板部２１４ｂをその厚み方向（Ｚ軸方向）に貫通するとともに光入射面２１６ｂ１と直交する方向を長軸とする楕円状をなす楕円状ビス孔２１４ｔが設けられている。そして、シャーシ２１４の第２底板部２１４ｂの裏側から、取付ビス２３１が楕円状ビス孔２１４ｔと放熱部側ビス孔２１９ｓを順に挿通するように差し込まれている。これにより、放熱部材２１９の放熱部２１９ｂは、シャーシ２１４上に保持された状態となっている。また、取付ビス２３１が挿通された楕円状ビス孔は、上述したように楕円状とされているので、取付ビス２３１によってシャーシ２１４に対して取り付けられた状態の放熱部２１９ｂ（放熱部材２１９）は、楕円状ビス孔２１４ｔにおける長軸の長さの分だけ移動させることが可能となっている。換言すれば、放熱部材２１９は、シャーシ２１４に対して導光板２１６の光入射面２１６ｂと直交する方向（Ｙ軸方向）に摺動可能に配されている。なお、楕円状ビス孔２１４ｔにおける短軸方向の開口幅は取付ビス２３１のビス頭の外径よりも小さいものとされているので、取付ビス２３１が楕円状ビス孔２１４ｔの中へ入り込んでしまうことはない。実施形態３では、このような構成とされていることで、仮に放熱部２１９ｂの先端がシャーシ２１４と導光板２１６との間に挟持されていない構成であったとしても、調整ネジ２３０のネジ頭を回し込むことで、放熱部材２１９を光入射面２１６ｂ１側へ近づけることができ、ＬＥＤ２１７と光入射面２１６ｂ１との間の距離を縮めることができる。その後、取付ビス２３１によって、放熱部材２１９をシャーシ２１４に対して固定することができる。

　＜実施形態４＞
　図面を参照して実施形態４を説明する。実施形態４は、導光板３１６を位置決めするための構成が実施形態１のものと異なっている。その他の構成については実施形態１のものと同様であるため、構造、作用、及び効果の説明は省略する。なお、図２３において、図８の参照符号に数字３００を加えた部位は、実施形態１で説明した部位と同一である。

　実施形態４に係る液晶表示装置では、図２３に示すように、フレーム３１３から延びる側板部３１３ｂのうち導光板３１６の短辺側における両側面と対向する側板部３１３ｂに、光入射面３１６ｂ１近傍の２位置から導光板３１６側に向かって突出する位置決め凸部３１３ｄが一対設けられている。一方、導光板３１６の短辺側の両側面における位置決め凸部３１３ｄと対応する位置には、位置決め凸部３１３ｄに向かって開口するとともに、位置決め凸部３１３ｄの側面に沿った凹状をなす位置決め凹部３１６ｔが設けられている。即ち、位置決め凹部３１６ｔと位置決め凸部３１３ｄとの配置が実施形態１の構成と逆になっている。なお、板ばね３２４の配置及び構成は実施形態１のものと同様である。このような構成とされている場合であっても、フレーム３１３とシャーシ３１４の間において、導光板３１６をその板面方向（Ｘ－Ｙ平面方向）に位置決めすることができる。

　＜実施形態５＞
　図面を参照して実施形態５を説明する。実施形態５は、放熱部材４１９の放熱部４１９ｂとシャーシ４１４との間に調整板ばね（弾性部材の一例）４２５が配されている点で実施形態１のものと異なっている。その他の構成については実施形態１のものと同様であるため、構造、作用、及び効果の説明は省略する。なお、図２４、図２６、図２５において、それぞれ図３、図７、図１１の参照符号に数字４００を加えた部位は、実施形態１で説明した部位と同一である。

　実施形態５に係る液晶表示装置４１０では、図２４及び図２５に示すように、シャーシ４１４を構成する第１底板部４１４ａと第２底板部４１４ｂとの間に設けられた段差をなす側壁４１４ａ１が、第１底板部４１４ａの板面と第２底板部４１４ｂの板面とに対して直交する形で立ち上がっている。そして、放熱部材４１９の放熱部４１９ｂにおける長辺方向（Ｘ軸方向）両端部の先端と上記段差をなす側壁４１４ａ１との間には、一対の調整板ばね４２５，４２５が配されている（図２４参照）。一対の調整板ばね４２５，４２５は、ＬＥＤ基板４１８の長辺方向（シャーシ４１４の長辺方向）の両端部に配され、光入射面４１６ｂ１と直交する方向（Ｙ軸方向）に弾性変形可能とされている。なお、放熱部材４１９の放熱部４１９ｂにおける長辺方向（Ｘ軸方向）両端部を除いた部位は、導光板４１６の中央側（Ｙ軸方向内側）に向かって延在しており、これにより、一対の調整板ばね４２５，４２５が放熱部４１９ｂにおける長辺方向（Ｘ軸方向）内側にずれ難い構成となっている。

　一対の調整板ばね４２５，４２５は、調整ネジ４３０が回し込まれていない状態において、底面部４１９ｂの先端と上記段差をなす側壁４１４ａ１とにそれぞれ当接した形で配されている。このため、調整ネジ４３０を回し込んで放熱部材４１９を光入射面４１６ｂ１側へ近づけると、各調整板ばね４２５，４２５が圧縮されて縮められ、各調整板ばね４２５，４２５に弾性力が蓄えられることとなる（図２５に示す状態）。この状態から調整ネジ４３０を緩めると（放熱部材４１９を光入射面４１６ｂ１側へ近づける側とは反対側に調整ネジ４３０を回し込むと）、各調整板ばね４２５，４２５の弾性復帰力によって各調整板ばね４２５，４２５が弾性復帰し、これにより、各調整板ばね４２５，４２５によって放熱部材４１９が光入射面側とは反対側（外側）に押され、放熱部材４１９が光入射面４１６ｂ１から遠ざかる。即ち、ＬＥＤ４１７が光入射面４１６ｂ１から遠ざかることとなる（図２６に示す状態）。このような構成とされていることで、例えば、調整ネジ４３０を回し込むことでＬＥＤ４１７を光入射面４１６ｂ１側へ近づけすぎた場合に、ＬＥＤ４１７を光入射面４１６ｂ１から遠ざけることができ、液晶パネル４１１の表示面４１１ｓにおける輝度をより高い精度で調整することができる。

　上記の各実施形態の変形例を以下に列挙する。
（１）上記の各実施形態では、軸状部材がネジとされた構成を例示したが、軸状部材がビスとされた構成であってもよいし、他の軸状部材であってもよい。この場合であっても、軸状部材のビス頭を側板部側に押し込むことで放熱部材を光入射面側へ動かすことができ、ＬＥＤと光入射面との間の距離を調整することができる。

（２）上記の各実施形態では、テレビの外観部分を構成するカバー部材に貫通孔が設けられていない構成を例示したが、カバー部材における側板部に設けられた貫通孔と重畳する箇所にさらに貫通孔を設け、調整ネジを側板部に設けられた貫通孔とカバー部材に設けられた貫通孔との両者に貫通させた構成としてもよい。このようにすることによって、テレビ受信装置の組み立て後であってもカバー部材の外側から調整ネジを回すことができ、輝度を調整することができる。

（３）上記の各実施形態では、キャビネットを備えないタイプの表示装置を例示したが、キャビネットを備えるタイプの表示装置であってもよい。この場合、シャーシから側板部が延びるとともに、当該側板部に貫通孔が設けられた構成であってもよい。

（４）上記の各実施形態では、導光板における長辺側の一方の側面側にのみＬＥＤユニットが配された構成を例示したが、導光板における長辺側の両側面側にそれぞれＬＥＤユニットが配された構成であってもよい。または、導光板における短辺側の側面側にＬＥＤユニットが配された構成であってもよい。この場合、ＬＥＤユニットが配された側の側板部にそれぞれ貫通孔が設けられ、各貫通孔に調整ネジが配された構成とされてもよい。

（５）上記の各実施形態以外にも、貫通孔が設けられる数、配置、形状等については、適宜に変更可能である。

（６）上記の各実施形態以外にも、調整ネジが配される数、配置、形状等については、適宜に変更可能である。

（７）上記の各実施形態以外にも、放熱部材の構成については適宜に変更可能である。

（８）上記の各実施形態では、表示パネルとして液晶パネルを用いた液晶表示装置を例示したが、他の種類の表示パネルを用いた表示装置にも本発明は適用可能である。

（９）上記の各実施形態では、チューナーを備えたテレビ受信装置を例示したが、チューナーを備えない表示装置にも本発明は適用可能である。

　以上、本発明の各実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。

　また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。

　ＴＶ…テレビ受信装置、ＬＤＵ…液晶表示ユニット、ＰＷＢ…電源基板、ＭＢ…メイン基板、ＣＴＢ…コントロール基板、ＣＶ…カバー部材、ＳＴ…スタンド、ＬＵ…ＬＥＤユニット、ＳＵ…スペーサ部材、１０、１１０、２１０、４１０…液晶表示装置、１１、１１１、２１１、４１１…液晶パネル、１２、１１２、２１２、４１２…バックライト装置、１３、１１３、２１３、３１３、４１３…フレーム、１３ｓ、１１３ｓ、２１３ｓ、３１３ｓ、４１３ｓ…貫通孔、１４、１１４、２１４、４１４…シャーシ、１５、１１５、２１５、４１５…光学部材、１６、１１６、２１６、３１６、４１６…導光板、１７、１１７、２１７、３１７、４１７…ＬＥＤ、１８、１１８、２１８、３１８、４１８…ＬＥＤ基板、１９、１１９、２１９、３１９、４１９…放熱部材、１９ａ、１１９ａ、２１９ａ、３１９ａ、４１９ａ…取付部、１９ｂ、２１９ｂ、４１９ｂ…放熱部、２０、１２０、２２０、４２０…反射シート、２１、１２１、２２１、３２１、４２１…規制部、３０、１３０、２３０、３３０、４３０…調整ネジ、１１９ｃ…突出部

Claims

　光源と、
　前記光源からの光を利用して表示を行う表示パネルと、
　一方の板面に設けられた光出射面と、少なくとも一つの側面に設けられた光入射面と、を有し、前記表示パネルに対してその表示面側とは反対側が前記光出射面と対向するように配された導光板であって、前記光入射面が前記光源と対向し、前記光源からの光を前記表示パネル側に導光する導光板と、
　少なくとも底板を有し、前記導光板に対して前記表示パネル側と反対側に配されたシャーシと、
　前記表示パネルの前記表示面側に配され、前記シャーシとの間で前記表示パネルと前記光源と前記導光板とを挟み込む形で収容するフレームと、
　一方の板面上に前記光源が配され、該一方の板面が前記光入射面と並行する形で配された光源基板と、
　前記光入射面と直交する方向に摺動可能に配された基板保持部材であって、一方の板面上に前記光源基板の他方の板面が保持されるとともに前記底板上に配された板状の板状部を少なくとも有する基板保持部材と、
　前記板状部を挟んで前記光入射面とは反対側に配され、前記シャーシと前記フレームとのいずれか一方から板状に延びる側板であって、その板面を厚み方向に貫通する貫通孔を有する側板と、
　軸状をなし、その一端が前記板状部と対向するように前記貫通孔を貫通するとともに、その他端を前記側板側に動かすことで前記一端を前記光入射面側へ近づけることが可能とされた軸状部材と、
　を備える表示装置。
　前記フレームにおける前記光源基板と前記光入射面の間に露出した部位から前記シャーシ側に向かって突出する規制部であって、前記光源基板の前記一方の板面と当接することで該光源基板が前記光入射面側に移動することを規制する規制部をさらに備える、請求項１に記載の表示装置。
　前記規制部は、前記光源基板の板面に沿う方向において前記軸状部材と一致する位置に設けられている請求項２に記載の表示装置。
　前記光源基板は長方形状をなし、
　複数の前記光源が前記光源基板の長辺方向に沿って直線状に配され、
　複数の前記軸状部材が前記光源基板の長辺方向に沿って配されている、請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の表示装置。
　前記光源基板は長方形状をなし、
　複数の前記光源が前記光源基板の長辺方向に沿って直線状に配され、
　一対の前記軸状部材が前記光源基板の長辺方向の両端に対応する箇所にのみ配されている、請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の表示装置。
　前記軸状部材が隣接する前記光源の間と対応する箇所に配されている、請求項４または請求項５に記載の表示装置。
　前記貫通孔はネジ溝を有し、
　前記軸状部材はネジとされるとともに、前記ネジ溝と螺合可能とされている、請求項１から請求項６のいずれか１項に記載の表示装置。
　前記基板保持部材は、前記板状部の前記底板側の端部から前記底板に沿って板状に延びており、その板面が前記底板と当接するとともに、少なくとも一部が前記導光板と前記底板との間に挟持されている底面部をさらに有する、請求項１から請求項７のいずれか１項に記載の表示装置。
　前記基板保持部材は、前記板状部の前記底板側の端部から前記底板に沿って板状に延びており、その板面が前記底板と当接して配された底面部を有し、
　前記底面部と前記底板のいずれか一方に、該底面部を前記シャーシに対して取り付けるための取付ビスを挿通させるための貫通孔であって、前記光入射面と直交する方向を長軸とする楕円状とされた楕円状ビス孔が設けられている、請求項１から請求項７のいずれか１項に記載の表示装置。
　前記底板に段差が設けられ、前記底面部と前記段差をなす側壁との間に該底面部と該側壁との両者に当接するとともに前記光入射面と直交する方向に弾性変形可能な弾性部材が配されている、請求項８または請求項９に記載の表示装置。
　前記基板保持部材は、前記板状部の前記光源基板が保持された側とは反対側の板面から前記側板側に向かって前記光入射面と直交する方向に沿って突出する突出部をさらに有し、
　前記側板には、前記突出部と嵌合可能な嵌合溝が設けられている、請求項１から請求項７のいずれか１項に記載の表示装置。
　前記フレームは、前記表示パネルを前記表示面側から押さえるパネル押さえ部と、前記パネル押さえ部の外周側部分から前記シャーシ側に向けて突出するとともにその一部が前記側板とされた側板部とからなり、
　前記導光板と前記側板部とのいずれか一方に他方側に突出する凸部が設けられ、他方の前記凸部と対向する部位に前記凸部側に開口するとともに前記凸部と嵌合可能とされた凹部が設けられている、請求項１から請求項１１のいずれか１項に記載の表示装置。
　前記凸部と前記凹部との間に隙間が設けられ、該隙間に前記光入射面と直交する方向に弾性変形可能な板ばねが配されている、請求項１２に記載の表示装置。
　前記表示パネルが液晶を用いた液晶パネルである、請求項１から請求項１３のいずれか１項に記載の表示装置。
　請求項１から請求項１４のいずれか１項に記載の表示装置を備える、テレビ受信装置。