JP2009224301A - 照明装置、照明装置の組立て方法及び液晶表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】光源ユニット（特に、光源）に衝撃を与えることなく、当該光源ユニットの交換作業を行うことができる照明装置、照明装置の組立て方法及び液晶表示装置を提供する。
【解決手段】光源ユニット１２は、導光板１４の端面に沿って摺動可能なスライド機構によって、ケース１１に対して挿脱可能に構成されている。組立て時には、スペーサ４１によって導光板１４とＬＥＤ３１とのクリアランスを確保した状態で、光源ユニット１２をケース１１に対してスライド挿入し、その後、光源ユニット１２とケース１１との間に、光源ユニット１２を導光板側１４へ押圧する押圧部材５１を挿入することで、導光板１４とＬＥＤ３１との間のクリアランスを最適に保つ。
【選択図】図３

Description

本発明は、点状光源を有する光源ユニットと導光板とを用いた照明装置、照明装置の組立て方法及びこの照明装置を備えた液晶表示装置に関する。

液晶表示装置は、自分自身が発光する自発光素子ではなく、外部からの何らかの光によって映像を表示する受動型素子であるため、フロントライトや、バックライトなどの照明装置が用いられる。
液晶表示装置の照明装置としては、大別して、高輝度、高効率、大型化可能な直下（ダイレクト）方式と、小型、薄型、低消費電力であるエッジライト（サイドライト）方式との２種類がある。

直下方式は、液晶パネルの背面にランプを並べ、直接光を利用することで高輝度、高効率な面光源となるが、薄型化が困難なことや、消費電力が大きい等のデメリットがある。
一方、エッジライト方式は、導光板（ライトガイド）の側面に光源を１つ以上配置し、光を導光板内で拡散・散乱させて面状光源とすることで、薄型化、低消費電力化を実現している。

液晶表示装置の寿命は光源の寿命にほぼ依存しており、故障した光源を新品のものに交換するメンテナンスを行えば、液晶表示装置は半永久的に使用できる利点がある。
このようなエッジライト方式の液晶表示装置としては、光源を光源保持体に一体化し、光源保持体をスライド機構にて照明装置の筐体に対して着脱自在とすることで、光源を光源保持体ごと筐体から分離することで光源の交換作業を行うというものが知られている（例えば、特許文献１参照）。
特許第２８２３９９３号明細書

ところで、一般的な光源であるＣＦＬ（陰極蛍光ランプ）に関しては簡易交換構造が確立されているが、光源としてＬＥＤ（発光ダイオード）を用いたＬＥＤユニットに関してはＣＦＬのようにスライド交換する場合、ＬＥＤチップと導光板とが接触することにより、ＬＥＤチップをプリント基板に固定するための半田にクラックが生じたり、ＬＥＤチップがプリント基板から取れてしまったりするおそれがある。

そこで、本発明は、光源ユニット（特に、光源）に衝撃を与えることなく、当該光源ユニットの交換作業を行うことができる照明装置、照明装置の組立て方法及び液晶表示装置を提供することを課題としている。

上記課題を解決するために、本発明に係る照明装置は、導光板と、前記導光板の端面に対向して配され、前記導光板に光を供給する複数の点状光源及び該点状光源を保持する光源保持部材を有する光源ユニットと、前記導光板及び前記光源ユニットを保持する筐体とを備える照明装置において、前記光源ユニットは、前記導光板の前記端面に沿って摺動可能なスライド機構によって、前記筐体に対して挿脱可能に構成されており、前記光源ユニットの前記筐体に対するスライド挿入側端部に、スライド挿入時における前記導光板の前記端面と前記光源との間隙を確保するスペーサを備えることを特徴としている。

これにより、光源ユニットを筐体に対してスライド挿入する際に、光源と導光板とが干渉することを防止することができる。特に、光源としてＬＥＤを用いた場合、ＬＥＤチップと導光板とが接触することに起因して、ＬＥＤチップをプリント基板に固定するための半田にクラックが生じたり、ＬＥＤチップがプリント基板から取れてしまったりするのを防止することができる。このように、光源の不点灯などの不具合発生を防止しつつ、光源ユニットの交換作業を行うことができる。

また、本発明に係る照明装置は、上記において、前記点状光源はＬＥＤで構成されていることを特徴としている。
このように、光源としてＬＥＤ（発光ダイオード）を用いるので、一般的な光源としてのＣＦＬ（陰極蛍光ランプ）を用いる場合と比較して、光源ユニットの小型化を図ることができる。

さらに、本発明に係る照明装置は、上記において、前記スペーサは、前記光源保持部材の前記点状光源が保持された面側に設けられており、前記スペーサの前記導光板側の前記光源保持部材からの高さは、前記点状光源の前記光源保持部材からの高さよりも高く設定されており、弾性変形可能な部材により構成されていることを特徴としている。

これにより、確実に光源と導光板の端面との間隔を確保することができる。また、スペーサを弾性変形可能な部材により構成するので、光源ユニットを筐体に対してスライド挿入する際に、スペーサが導光板に接触した場合であっても、導光板に対する衝撃が少ない。さらに、光源ユニットを筐体に対してスライド挿入した後、スペーサを撓ませることで、光源ユニットの導光板に対する位置調整を行うことができる。

さらにまた、本発明に係る照明装置は、上記において、前記光源保持部材は、前記導光板の前記端面に対向する対向面を有し、前記スペーサは前記対向面に装着されており、前記光源保持部材の前記対向面側と前記導光板の前記端面側との間で押圧力が生じたときに外形が変形するように構成されていることを特徴としている。
これにより、光源ユニットを筐体に対してスライド挿入した後、スペーサを撓ませることができるので、光源の導光板に対する位置調整を容易に行うことができる。

また、本発明に係る照明装置は、上記において、前記スペーサは、前記光源保持部材の前記スライド挿入側端部に一体成形された板バネ部を有しており、前記板バネ部には前記光源保持部材との間で鋭角を成す傾斜部が備えられており、前記光源保持部材と前記導光板の前記端面との間に押圧力が生じたときに、前記板バネ部の前記傾斜部と前記光源保持部材との成す鋭角が更に小さく変形することを特徴としている。

これにより、光源保持部材の端部を折り曲げるなど比較的簡易な加工により、スペーサを形成することができる。
さらに、本発明に係る照明装置は、上記において、前記スペーサは、前記光源保持部材の前記導光板の前記端面に対向する対向面側に設けられた弾性部材であって、前記光源保持部材と前記導光板の前記端面との間に押圧力が生じたときに、外形が変形して厚みが小さくなることを特徴としている。

これにより、光源の導光板に対する位置調整を行なって、光源を導光板側へ接近させることができ、輝度が低下するのを抑制することができる。
また、本発明に係る照明装置は、上記において、前記スペーサは、前記導光板の前記端面側と面接触する部分を備えていることを特徴としている。
これにより、光源と導光板との間隔を安定させることができ、輝度ムラの発生を抑制することができる。

さらにまた、本発明に係る照明装置は、上記において、前記光源ユニットに対して前記筐体側には、前記光源ユニットを前記導光板側へ押圧する構造体が設けられていることを特徴としている。
これにより、光源の導光板に対する位置調整を行って、光源と導光板との間のクリアランスを最適に保つことができる。その結果、光源と導光板とのクリアランスが大きすぎることに起因する輝度低下を抑制して安定した光を得ることができる。

また、本発明に係る照明装置は、上記において、前記構造体は前記筐体に対して挿脱可能に構成された押圧部材であって、前記筐体に対して挿入したとき、前記光源ユニットを前記導光板側へ押圧することを特徴としている。
これにより、光源ユニットを筐体に対してスライド挿入した後、光源の導光板に対する位置調整を行うことができる。

さらに、本発明に係る照明装置は、上記において、前記押圧部材は、バネ効果を有することを特徴としている。
これにより、光源ユニットを導光板側に効果的に押圧することができると共に、押圧部材の筐体に対する抜き差しを容易に行うことができる。
また、本発明に係る照明装置は、上記において、前記押圧部材は、前記光源の光出射方向と前記導光板の前記端面とが垂直又は略垂直となるように、前記光源ユニットを前記導光板側へ押圧することを特徴としている。

これにより、光源と導光板とのクリアランスが不安定となることに起因する輝度ムラの発生を抑制し、光源からの光を効果的に導光板へ供給することができる。
さらに、本発明に係る照明装置は、上記において、前記光源ユニットに備えられたスペーサの弾性力は、前記光源ユニットを前記導光板側へ押圧する前記構造体が有する弾性力よりも大きく設定されていることを特徴としている。

これにより、上記構造体によって光源ユニットを押圧したときに、確実にスペーサを撓ませることができ、適正に光源の導光板に対する位置調整を行なうことができる。
さらにまた、本発明に係る液晶表示装置は、上記の何れか１つの照明装置と、前記照明装置により光が照射される液晶パネルとを備えることを特徴としている。
これにより、光源ユニット（特に、光源）に衝撃を与えることなく、当該光源ユニットの組立て及び交換作業を行うことができると共に、輝度均一性の良い照明装置を搭載した液晶表示装置とすることができる。

また、本発明に係る照明装置の組立て方法は、導光板と、前記導光板の端面に対向して配され、前記導光板に光を供給する複数の点状光源及び該点状光源を保持する光源保持部材を有する光源ユニットと、前記導光板及び前記光源ユニットを保持する筐体とを備える照明装置の組立て方法において、前記光源ユニットの前記筐体に対するスライド挿入側端部に形成されたスペーサによって、前記光源と前記導光板の前記端面との間隔を確保した状態で、前記光源ユニットを前記導光板の前記端面に沿って前記筐体に対してスライド挿入する工程と、前記光源ユニットを前記筐体に対してスライド挿入した後、前記光源ユニットを前記導光板側へ押圧する押圧部材を、前記筐体に対してスライド挿入する工程とを備えることを特徴としている。

これにより、光源ユニット（特に、光源）に衝撃を与えることなく、照明装置の組立てを行うことができると共に、輝度均一性の良い照明装置を組み立てることができる。
さらに、本発明に係る照明装置は、導光板と、前記導光板の端面に対向して配され、前記導光板に光を供給する複数の点状光源及び該点状光源を保持する光源保持部材を有する光源ユニットと、前記導光板及び前記光源ユニットを保持する筐体とを備える照明装置において、前記光源ユニットは、前記導光板の前記端面に沿って摺動可能なスライド機構によって、前記筐体に対して挿脱可能に構成されており、前記光源ユニットに対して前記導光板の前記端面とは反対側に、前記光源ユニットに保持された前記点状光源を、弾性によって前記導光板の前記端面に向けて押圧する構造体が設けられていることを特徴としている。

これにより、光源の導光板に対する位置調整を行って、光源と導光板との間のクリアランスを最適に保つことができる。その結果、光源と導光板とのクリアランスが大きすぎることに起因する輝度低下を抑制して安定した光を得ることができる。

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図１は、第１の実施形態の液晶表示装置を構成する液晶モジュール１の平面図である。
この液晶モジュール１は、バックライト１０と、液晶パネル２０とを備え、液晶表示装置は、当該液晶モジュール１と、前記液晶パネル２０を駆動するドライバＩＣ及びその信号制御回路（図示せず）とを備える。

バックライト１０は、光源ユニット１２及び後述する光学シート類を保持する、樹脂、或いは板金（金属）からなるケース１１を備えており、液晶パネル２０の背面に配置されて該液晶パネル２０を照射する。
図２は、図１のＡ−Ａ´断面を示す図である。
この図２に示すように、バックライト１０のケース１１は、上側ケース１１ａと下側ケース１１ｂとを組み合わせて構成されている。ここで、上側ケース１１ａは樹脂材料からなり、中央に開口部を有する枠状に形成されている。また、下側ケース１１ｂはアルミニウムからなり、前面（図２における上側）が開口された箱状に形成されている。

なお、上側ケース１１ａは板金（ステンレス）で構成することもでき、この場合、放熱性の効果を高めることができる。また、下側ケース１１ｂは中央に開口部を有する枠状に形成することもできる。
また、バックライト１０は、光源ユニット１２と、反射シート１３、導光板１４、拡散シート１５及びレンズシート１６，１７等の光学シートとを備えており、これらがケース１１に保持されている。

光源ユニット１２は、点状光源としての複数のＬＥＤ（Light Emitting Diode）３１と、複数のＬＥＤ３１が半田固定されたプリント基板（ＦＰＣ又はＰＷＢ）３２と、プリント基板３２が両面テープ等の接着剤で固定された断面Ｌ字型のランプハウス３３とで構成されている。
この光源ユニット１２は、導光板１４の長手方向に沿って該導光板１４の側面に対向配置されており、ＬＥＤ３１からの光は導光板１４の上記側面に入射される。また、光源ユニット１２は、導光板１４の上記側面側に形成された下側ケース１１ｂのスライド機構１１ｃに沿って、導光板１４の長手方向に摺動可能となっている。スライド機構１１ｃは、その端部に光源ユニット１２を挿脱可能な開口部を有し、光源ユニット１２はその開口部を介してケース１１に対して挿脱可能となっている。

導光板１４は、ＬＥＤ３１からの光を導光板上面から出射する。導光板１４としては、アクリル樹脂など、透明なプラスティック樹脂が用いられる。反射シート１３は、導光板入射面から入射した光が導光板上面以外の面から出射しないように、導光板１４の下面に配置される。
拡散シート１５は、導光板１４の拡散パターンで均一にできなかった光をさらに散乱して均一にすると共に、光源の直接光を見え難くする役割も果たす。

このようにして導かれた光はレンズシート１６，１７によって集光され、これが液晶パネル２０の背面に導かれる。
なお、拡散シート及びレンズシートは、液晶パネル２０に充分な明るさを得られるのであれば、シートの枚数や重ねる順番もこれに限られるものではない。
液晶パネル２０は、透明な絶縁性を有する材料、例えばガラス基板からなり、２枚の基板を所定の間隔で対向させ、表示領域外周をシール材で接着すると共に液晶を封入し、その上下面に偏光板を貼り付けた構成となっている。

この液晶パネル２０をバックライト１０の上ケース１１ａの上部（図２における上側）に配置することにより、液晶モジュール１が完成する。
ここで、ケース１１が筐体に対応し、ランプハウス３３が光源保持部材に対応している。

図３は、光源ユニット１２の詳細な構造を示す斜視図である。
光源ユニット１２は、上述したように、ＬＥＤ３１と、プリント基板３２と、ランプハウス３３とで構成されている。ランプハウス３３は断面Ｌ字型の部材であって、ランプハウス３３の互いに直交する板部のうち、導光板１４の側面に対向する光源支持部３３ａには、複数のＬＥＤ３１が所定間隔で実装されたプリント基板３２が、ＬＥＤ３１からの光が導光板１４の側面に向けられるように固定されている。また、光源支持部３３ａに直交するスライド係合部３３ｂは、スライド機構１１ｃと係合して導光板１４の背面の一部に配置される。

このランプハウス３３は、熱伝導性の良い材料、例えばアルミニウムからなり、ＬＥＤ３１の熱を放熱する役割を担う。
光源ユニット１２は、下側ケース１１ｂのスライド機構１１ｃに沿って、ケース１１に対して挿脱可能となっており、ランプハウス３３の光源支持部３３ａにおける光源ユニット１２のケース１１に対するスライド挿入側端部には、スペーサ４１が両面テープ等の接着剤で固定されている。

スペーサ４１は略直方体をなす弾性部材（弾性樹脂）であって、スペーサ４１の導光板１４側の光源支持部３３ａからの高さは、ＬＥＤ３１の光源支持部３３ａからの高さよりも高く設定されている。すなわち、スペーサ４１の厚さαは、ＬＥＤ３１とプリント基板３２とを併せた厚さβより所定のクリアランス分、厚く形成されている。

図４は、スペーサ４１が設けられていない一般的な光源ユニット１１２の構造を示す斜視図である。
このような光源ユニット１１２を、下側ケース１１１ｂのスライド機構１１１ｃに沿ってケース１１１に対してスライド挿入する際、導光板１１４のエッジ１１４ａとＬＥＤ１３１とが干渉し、ＬＥＤ１３１をプリント基板１３２に固定している半田にクラックが生じたり、ＬＥＤ１３１がプリント基板１３２から取れたりすることで、ＬＥＤ１３１が不点灯になるおそれがある。

これに対して本実施形態では、光源ユニット１２のスライド挿入側端部にスペーサ４１を設けるので、光源ユニット１２をケース１１に対してスライド挿入する際、ＬＥＤ３１と導光板１４との間に所定のクリアランス（＝α−β）を確保することができ、導光板１４のエッジとＬＥＤ３１とが接触するのを防止することができる。
ところで、ＬＥＤ３１と導光板１４との間のクリアランスは、バックライト表面の輝度、輝度ムラに大きな影響を与えることが分かっており、このクリアランスが大きすぎたり不安定であったりすると、輝度低下や輝度ムラが生じてしまう。

そこで、本実施形態では、光源ユニット１２をケース１１にスライド挿入した後、ランプハウス３３と下側ケース１１ｂとの間に、光源ユニット１２を導光板１４側に押圧する押圧部材を挿入することで、上記クリアランスを最適に保つようにする。

図５は、ランプハウス３３と下側ケース１１ｂとの間に押圧部材を挿入した状態を示す断面図である。
この図５に示すように、ランプハウス３３の光源支持部３３ａと、下側ケース１１ｂにおける光源支持部３３ａに対向する板部１１ｄとの間には、光源ユニット１２を導光板１４側へ押圧する押圧部材５１が挿入されている。

図６は、押圧部材５１の詳細な構造を示す斜視図である。
この押圧部材５１は、ランプハウス３３と同様、熱伝導性の良い材料、例えばアルミニウムからなり、図６に示すように、平板状の板部５１ａの一部が、複数箇所に亘って片面側に突出するように折り曲げられており、これがバネ効果を有するスペーサとして機能する複数のバネ部５１ｂを形成している。

ここで、バネ部５１ｂは、板部５１ａの幅方向中央部に所定間隔で形成されており、当該所定間隔を、例えばＬＥＤ３１の実装間隔の１／ｎ（ｎは正の整数）とする。
また、バネ部５１ｂは、板部５１ａと平行（又は略平行）な当接面５１ｃを有する。そして、押圧部材５１が光源支持部３３ａと板部１１ｄとの間に挿入されたとき、この当接面５１ｃが光源支持部３３ａ又は板部１１ｄと当接するようになっている。

図７は、押圧部材５１の挿入例を示す図である。
押圧部材５１は、図７に示すように、バネ部５１ｂをランプハウス３３の光源支持部３３ａ側に向けて、光源支持部３３ａと下側ケース１１ｂの板部１１ｄとの間に挿入されることで、当接面５１ｃが光源支持部３３ａの背面（ＬＥＤ３１実装面とは反対側の面）と当接し、バネ部５１ｂが光源支持部３３ａの背面を押圧するようになっている。

このとき、バネ部５１ｂは、光源支持部３３ａの背面のうち、ＬＥＤ３１の実装箇所近傍を押圧するようになっている。このように、熱伝導性の良い材料からなる押圧部材５１でＬＥＤ３１の実装箇所近傍を押圧することで、ＬＥＤ３１の放熱効果が得られる。また、当接面５１ｃを平面で構成しているため、光源支持部３３ａの背面と当接したときのＬＥＤ３１の放熱効果を向上させることができる。

また、バネ部５１ｂの形状及び押圧力は、押圧部材５１を光源支持部３３ａと板部１１ｄとの間に挿入したとき、ＬＥＤ３１と導光板１４との間のクリアランスが最適な値（例えば、０．１〜０．３ｍｍ）となるように設計されているものとする。ここで、スペーサ４１の弾性力は、バネ部５１ｂの弾性力よりも大きく設定されているものとする。
このように、バックライト１０を組み立てた状態において、ＬＥＤ３１と導光板１４との間に最適なクリアランスを確保することで、ＬＥＤ３１と導光板１４とが隙間なく配置されることに起因して、導光板１４がＬＥＤ３１の熱の影響を受けやすくなるのを抑制することができる。

次に、液晶モジュール１の組立て方法について説明する。
先ず、反射シート１３、導光板１４、拡散シート１５、レンズシート１６及び１７を、この順番で下側ケース１１ｂの上方（図２における上方向）から当該下側ケース１１ｂ内に順次挿入する。これにより、これら光学シートは、下側ケース１１ｂの底部に接した状態で積層される。

次に、下側ケース１１ｂの上方から上側ケース１１ａを被せ、ネジ等の図示しない締結部材によって上側ケース１１ａと下側ケース１１ｂとを固定する。
そして、光源ユニット１２を、上側ケース１１ａ及び下側ケース１１ｂに設けられた開口部を介して、下側ケース１１ｂのスライド機構１１ｃに沿ってスライド挿入する。このとき、ランプハウス３３のスライド係合部３３ｂがスライド機構１１ｃと係合することになる。

また、このとき、光源支持部３３ａのスライド挿入側端部にはスペーサ４１が設けられているため、ＬＥＤ３１と導光板１４とのギャップを確保した状態で、光源ユニット１２をケース１１に対してスライド挿入することができる。したがって、光源ユニット１２のスライド挿入時に、ＬＥＤ３１と導光板１４のエッジとが干渉することを防止することができる。

このように、光源ユニット１２をケース１１に対してスライド挿入することで、光源ユニット１２は、導光板１４の長手方向の端面に対向配置される。
その後、図５に示すように、ランプハウス３３の光源支持部３３ａと下側ケース１１ｂの板部１１ｄとの間に、押圧部材５１を挿入し、光源ユニット１２を導光板１４側へ押圧する。このとき、押圧部材５１の押圧力によりスペーサ４１が撓んで、その外形が変形することでスペーサ４１の厚みが小さくなり、ＬＥＤ３１と導光板１４との間のクリアランスが最適に保たれる。スペーサ４１は、上述したように略直方体に形成されており、スペーサ４１と導光板１４の端面とは面接触するように構成されているため、ＬＥＤ３１と導光板１４との間のクリアランスは安定して保たれる。このようにしてバックライト１０が完成する。

次に、上側ケース１１ａにおける液晶パネル２０との接着面に両面テープを貼着し、そこに液晶パネル２０の背面を貼り付ける。これにより、液晶パネル２０の背面にバックライト１０が配置された状態で、バックライト１０と液晶パネル２０とが固定されて液晶モジュール１が完成する。
一方、光源ユニット１２を交換する際には、先ず、押圧部材５１をケース１１に対してスライド抜脱する。これにより、押圧部材５１から光源ユニット１２への押圧力が解除されて、光源ユニット１２と導光板１４との間に十分なクリアランスが確保される。

そして、この状態で、光源ユニット１２をスライド機構１１ｃに沿ってスライドし、上側ケース１１ａ及び下側ケース１１ｂに設けられた開口部を介してケース１１から抜き出す。
このように、上記実施形態では、光源ユニットを、導光板等の光学シート類が保持されたケースに対して挿脱可能に構成すると共に、光源ユニットのスライド挿入側端部に、スライド挿入時におけるＬＥＤと導光板との間のクリアランスを確保するスペーサを設けるので、光源ユニットのスライド挿入時におけるＬＥＤと導光板のエッジとの干渉を防止することができる。

その結果、ＬＥＤをプリント基板に固定している半田にクラックが生じたり、ＬＥＤがプリント基板から取れてしまったりするのを防止することができ、ＬＥＤが不点灯となるのを防止することができる。
また、光源としてＬＥＤを用いるので、一般的な光源としてのＣＦＬ（陰極蛍光ランプ）を用いる場合と比較して、光源ユニットの小型化を図ることができる。
さらに、上記スペーサにおける導光板側の光源保持部材からの高さを、光源における光源保持部材からの高さよりも高く設定するので、確実に光源と導光板の端面とのクリアランスを確保することができる。
また、上記スペーサを略直方体の形状とし、導光板の端面側と面接触する部分を備えるようにするので、光源と導光板とのクリアランスを安定して確保することができ、輝度ムラの発生を抑制することができる。

さらにまた、上記スペーサとして弾性変形可能な部材を用いるので、光源ユニットをスライド挿入する際に、スペーサが導光板に接触した場合であっても、導光板に対する衝撃が少ない。また、光源ユニットをスライド挿入した後、スペーサを撓ませることで、ＬＥＤの導光板に対する位置調整を行うことができる。さらに、スペーサを光源保持部とは別部材で構成するので、複雑な形状のスペーサであっても形成可能である。

また、光源ユニットをスライド挿入した後、光源ユニットを導光板側へ押圧する押圧部材を挿入するので、ＬＥＤと導光板との間のクリアランスを最適に保つことができる。その結果、光源ユニットと導光板とのクリアランスが大きすぎることに起因する輝度低下や当該クリアランスが不安定になることに起因する輝度ムラの発生を抑制して、安定した光を得ることができる。

さらにまた、バネ効果を有する押圧部材を用いるので、光源ユニットを導光板側に効果的に押圧することができると共に、押圧部材自身の抜き差しも容易に行うことができる。
このように、光源ユニットに衝撃を与えることなく、当該光源ユニットの組立て及び交換作業を行うことができると共に、輝度均一性の良い照明装置を搭載した液晶表示装置とすることができる。

なお、上記実施形態においては、スペーサ４１の形状を、図８に示すように、光源保持部３３ａとの固定側から導光板１４側に向けて外形（断面積）が小さくなる形状とすることもできる。これにより、押圧部材５１でランプハウス３３を導光板１４側に押圧したとき、スペーサ４１が撓み易くなり、ＬＥＤ３１と導光板１４との間のクリアランスを調整し易くなる。

また、このとき、図８に示すように、光源ユニット１２のスライド挿脱方向に勾配が形成されていれば、光源ユニット１２のケース１１に対する挿入作業及び抜脱作業を容易に行うことができる。
さらに、上記実施形態においては、光源ユニット１２のスライド挿入時におけるＬＥＤ３１と導光板１４とのクリアランスを確保するスペーサ４１として、光源支持部３３ａとは別の弾性部材を用いる場合について説明したが、図９に示すように、ランプハウス３３の光源支持部３３ａにおけるスライド挿入側端部を折り曲げることにより、上記スペーサ４１を形成することもできる。

図９に示すスペーサ４１は、光源支持部３３ａにおけるスライド挿入側端部に一体成形された板バネ部を有する構成となっている。そして、この板バネ部には光源支持部３３ａとの間で鋭角を成す傾斜部４１ａが形成され、光源支持部３３ａと導光板１４の端面との間に押圧力が生じたときに、傾斜部４１ａと光源支持部３３ａとの成す鋭角が更に小さく変形するようになっている。

このように、比較的簡易な加工によりスペーサ４１を形成することができると共に、スペーサ４１を光源支持部３３ａと一体的に形成するため、光源支持部３３ａに別部材からなるスペーサ４１を接着する手間が省ける。また、光源ユニット１２のスライド挿入時において、スペーサ４１が導光板１４のエッジと干渉し、スペーサ４１が光源支持部３３ａから取れてしまうなどの不具合を生じることがない。

なお、スペーサ４１の形状は上述した形状に限らず、光源ユニット１２のケース１１に対するスライド挿入時においてＬＥＤ３１と導光板１４とのクリアランスを確保し、且つ光源ユニット１２をケース１１に挿入し押圧部材５１で光源ユニット１２を導光板１４側へ押圧したとき、ＬＥＤ３１と導光板１４との間のクリアランスが最適に保たれるように、その外形が変形するような形状であればよい。

また、上記実施形態においては、押圧部材５１のバネ部５１ｂを、当該押圧部材５１の幅方向中央部に設け、バネ部５１ｂで光源支持部３３ａにおけるＬＥＤ３１の実装箇所近傍を押圧する場合について説明したが、図１０に示すように、ランプハウス３３の屈曲部近傍（図１０における光源支持部３３ａの下側）を押圧するようにしてもよい。
ランプハウス３３は断面Ｌ字型をしており、光源支持部３３ａの背面側からの押圧力に対する剛性は、屈曲部近傍が最も高い。したがって、この屈曲部近傍をバネ部５１ｂで押圧することで、ランプハウス３３の撓みを抑制しつつ当該ランプハウス３３を導光板１４側へ摺動させることができる。

さらに、上記実施形態においては、押圧部材５１のバネ部５１ｂで、光源支持部３３ａにおける屈曲部とは反対側を押圧することもできる。この場合、図１１（ａ）に示すように、ランプハウス３３を、光源支持部３３ａとスライド係合部３３ｂとのなす角が鈍角となるように形成しておき、バネ部５１ｂで光源支持部３３ａのＬＥＤ３１実装箇所より上側（図１１における光源支持部３３ａの上側）を押圧したとき、図１１（ｂ）に示すように、ランプハウス３３の撓みによって光源支持部３３ａとスライド係合部３３ｂとのなす角が直角又は略直角になるようにする。

また、上記実施形態においては、押圧部材５１を、バネ部５１ｂがランプハウス３３の光源支持部３３ａに当接する向きで配置する場合について説明したが、図１２に示すように、押圧部材５１を、バネ部５１ｂが下側ケース１１ｂの板部１１ｄに当接する向きで配置することもできる。これにより、光源支持部３３ａの背面全体を均等に押圧することができるので、ランプハウス３３を傾けることなくランプハウス３３を導光板１４側へ摺動させることができる。

このように、押圧部材５１で、ＬＥＤ３１の光出射面と導光板１４の側面とが平行（又は略平行）になるように、ランプハウス３３を導光板１４側へ押圧するので、ＬＥＤ３１の光出射方向と導光板１４の光入射面とを垂直又は略垂直とすることができ、ＬＥＤ３１から導光板１４への光の供給を効率的に行うことができる。

さらにまた、上記実施形態においては、押圧部材５１に代えて、図１３に示す押圧部材６１を適用することもできる。この押圧部材６１は、平板６１ａの片面に、バネ効果を有するスペーサとして機能する複数のラバー（クッション材）６１ｂが選択的に接着されている。このような押圧部材６１を、光源ユニット１２をスライド挿入した後に、ランプハウス３３の光源支持部３３ａと下側ケース１１ｂの板部１１ｄとの間に挿入することで、押圧部材５１を挿入した場合と同様の効果が得られる。

また、ラバー６１ｂにテーパを成形すれば、押圧部材６１を光源支持部３３ａと板部１１ｄとの間に挿し込んだり、光源支持部３３ａと板部１１ｄとの間から抜き出したりする作業を容易に行うことができる。
なお、押圧部材５１，６１がバネ効果を有するスペーサとして機能する部位を有する場合について説明したが、当該押圧部材は、光源ユニット１２を導光板１４側へ押圧することが可能なスペーサとして機能するものであればよい。

例えば、押圧部材５１，６１を、平板の片面に、図３や図８に示すスペーサ４１のように、押圧力を受けたときに外形が変形する弾性部材を装着したり、平板の一部を、図９に示すスペーサ４１のように傾斜部を形成するように折り曲げ、押圧力を受けたときにこの傾斜部を変形させるようにしたりすることもできる。
さらに、上記実施形態においては、光源ユニット１２をケース１１に対して挿脱させるためのスライド機構を、下側ケース１１ｂに設ける場合について説明したが、上側ケース１１ａに設けることもできる。

さらにまた、上記実施形態においては、点状光源としてＬＥＤを適用する場合について説明したが、電球等にも本発明を適用することができる。
また、上記実施形態においては、本発明に係る照明装置を液晶表示装置のバックライトに適用する場合について説明したが、サイドライトやフロントライトに適用することもできる。

本実施形態における液晶モジュールの平面図である。 液晶モジュールの断面図である。 光源ユニットの詳細な構造を示す斜視図ある。 一般的な光源ユニットの詳細な構造を示す斜視図ある。 押圧部材を挿入した状態の液晶モジュールの断面図である。 押圧部材の詳細な構造を示す斜視図である。 押圧部材の挿入例を示す斜視図である。 スペーサの変形例を示す斜視図である。 スペーサの変形例を示す斜視図である。 バネ部材の変形例を示す図である。 バネ部材の変形例を示す図である。 バネ部材の挿入の変形例を示す図である。 バネ部材の変形例を示す図である。

符号の説明

１…液晶モジュール、１０…バックライト、２０…液晶パネル、１１…ケース、１１ａ…上側ケース、１１ｂ…下側ケース、１１ｃ…スライド機構、１１ｄ…板部、１２…光源ユニット、１３…反射シート、１４…導光板、１５…拡散シート、１６，１７…レンズシート、３１…ＬＥＤ、３２…プリント基板、３３…ランプハウス、３３ａ…光源支持部、３３ｂ…スライド係合部、４１…スペーサ、４１ａ…傾斜部、５１…押圧部材、６１…押圧部材

Claims (15)

1. 導光板と、前記導光板の端面に対向して配され、前記導光板に光を供給する複数の点状光源及び該点状光源を保持する光源保持部材を有する光源ユニットと、前記導光板及び前記光源ユニットを保持する筐体とを備える照明装置において、
   前記光源ユニットは、前記導光板の前記端面に沿って摺動可能なスライド機構によって、前記筐体に対して挿脱可能に構成されており、前記光源ユニットの前記筐体に対するスライド挿入側端部に、スライド挿入時における前記導光板の前記端面と前記光源との間隙を確保するスペーサを備えることを特徴とする照明装置。
2. 前記点状光源はＬＥＤで構成されていることを特徴とする請求項１に記載の照明装置。
3. 前記スペーサは、前記光源保持部材の前記点状光源が保持された面側に設けられており、前記スペーサの前記導光板側の前記光源保持部材からの高さは、前記点状光源の前記光源保持部材からの高さよりも高く設定されており、弾性変形可能な部材により構成されていることを特徴とする請求項２に記載の照明装置。
4. 前記光源保持部材は、前記導光板の前記端面に対向する対向面を有し、前記スペーサは前記対向面に装着されており、前記光源保持部材の前記対向面側と前記導光板の前記端面側との間で押圧力が生じたときに外形が変形するように構成されていることを特徴とする請求項３に記載の照明装置。
5. 前記スペーサは、前記光源保持部材の前記スライド挿入側端部に一体成形された板バネ部を有しており、前記板バネ部には前記光源保持部材との間で鋭角を成す傾斜部が備えられており、前記光源保持部材と前記導光板の前記端面との間に押圧力が生じたときに、前記板バネ部の前記傾斜部と前記光源保持部材との成す鋭角が更に小さく変形することを特徴とする請求項２に記載の照明装置。
6. 前記スペーサは、前記光源保持部材の前記導光板の前記端面に対向する対向面側に設けられた弾性部材であって、前記光源保持部材と前記導光板の前記端面との間に押圧力が生じたときに、外形が変形して厚みが小さくなることを特徴とする請求項２に記載の照明装置。
7. 前記スペーサは、前記導光板の前記端面側と面接触する部分を備えていることを特徴とする請求項５又は６に記載の照明装置。
8. 前記光源ユニットに対して前記筐体側には、前記光源ユニットを前記導光板側へ押圧する構造体が設けられていることを特徴とする請求項１乃至７の何れか１項に記載の照明装置。
9. 前記構造体は前記筐体に対して挿脱可能に構成された押圧部材であって、前記筐体に対して挿入したとき、前記光源ユニットを前記導光板側へ押圧することを特徴とする請求項８に記載の照明装置。
10. 前記押圧部材は、バネ効果を有することを特徴とする請求項９に記載の照明装置。
11. 前記押圧部材は、前記光源の光出射方向と前記導光板の前記端面とが垂直又は略垂直となるように、前記光源ユニットを前記導光板側へ押圧することを特徴とする請求項９又は１０に記載の照明装置。
12. 前記光源ユニットに備えられたスペーサの弾性力は、前記光源ユニットを前記導光板側へ押圧する前記構造体が有する弾性力よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項８乃至１１の何れか１項に記載の照明装置。
13. 前記請求項１乃至１２の何れか１項に記載の照明装置と、前記照明装置により光が照射される液晶パネルとを備えることを特徴とする液晶表示装置。
14. 導光板と、前記導光板の端面に対向して配され、前記導光板に光を供給する複数の点状光源及び該点状光源を保持する光源保持部材を有する光源ユニットと、前記導光板及び前記光源ユニットを保持する筐体とを備える照明装置の組立て方法において、
    前記光源ユニットの前記筐体に対するスライド挿入側端部に形成されたスペーサによって、前記光源と前記導光板の前記端面との間隔を確保した状態で、前記光源ユニットを前記導光板の前記端面に沿って前記筐体に対してスライド挿入する工程と、
    前記光源ユニットを前記筐体に対してスライド挿入した後、前記光源ユニットを前記導光板側へ押圧する押圧部材を、前記筐体に対してスライド挿入する工程とを備えることを特徴とする照明装置の組立て方法。
15. 導光板と、前記導光板の端面に対向して配され、前記導光板に光を供給する複数の点状光源及び該点状光源を保持する光源保持部材を有する光源ユニットと、前記導光板及び前記光源ユニットを保持する筐体とを備える照明装置において、
    前記光源ユニットは、前記導光板の前記端面に沿って摺動可能なスライド機構によって、前記筐体に対して挿脱可能に構成されており、前記光源ユニットに対して前記導光板の前記端面とは反対側に、前記光源ユニットに保持された前記点状光源を、弾性によって前記導光板の前記端面に向けて押圧する構造体が設けられていることを特徴とする照明装置。

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