JP2011108366A - 面発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に光源基板を交換することができる面発光装置の提供。
【解決手段】互いに対向する上面及び下面を有する導光板と、1つ以上の発光素子を有する点光源が実装され、導光板の側端面に略平行に配置された光源基板と、少なくとも光源基板の背面及び導光板の下面を略平行に覆う第一のシャーシと、出射開口部を有する第二のシャーシと、を有する面発光装置において、面発光装置の側面に、光源基板取り出し部と、傾斜部を有する固定部材が設けられており、固定部材を押し込むと、その傾斜部により、導光板は光源基板に近づく方向に移動し、光源基板は、導光板の側端面と第一のシャーシとに挟まれて固定され、固定部材を取り外すと、光源基板と導光板の側端面又は第一のシャーシとの間に隙間が生じ、光源基板は、光源基板取り出し用部から取り出し可能となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、面発光装置に関し、特に、光源が実装された基板を装置側面から抜き差しする面発光装置に関する。
液晶バックライトなどの光源として、点光源である発光ダイオードからの光を面状に発光させる面発光装置が用いられている。この面発光装置は、対向する主面を有する導光板の一端面から1つ以上の発光ダイオードからの光を入射し、その導光板の一方の主面全体から光を出射させるように構成される。
このような面発光装置として、例えば、下記特許文献1には、複数の点光源と、一側面から入射された点光源からの光を出射面から出射する導光板と、導光板の入射面とほぼ平行に形成された側面部を有する下ケースと、複数の点光源を所定の間隔で配置し導光板の入射面側に配置された光源基板とを備えた面状光源装置であって、二つの点光源間に設置した突起部にて光源基板と下ケースの側面部とを挟み込む基板保持部材を備える面状光源装置が開示されている。
特開2007−311327号公報
一般に、面発光装置では、不具合の発生した光源を容易に交換できるように、光源が実装された光源基板を着脱できる構造になっており、特許文献1には、面発光装置の側面から光源基板を抜き差しする構造が開示されている。しかしながら、特許文献1では、光源基板を取り出すためには上面又は下面からネジ又は基板保持部材を取り外す必要があり、そのためには、面発光装置を取り付けている表示装置や機械を上面又は下面が見えるように分解しなければならないため、光源基板を取り外すのに工数がかかるという課題がある。
また、特許文献1では、光源基板固定用のネジ又は基板保持部材がない構造も開示されているが、この構造では光源基板を取り外すためにクリアランスが必要であり、このクリアランスにより下ケース(リア板金)への放熱性が下ケースに固定する構造に比べて悪化する。そのため、発光に伴って生じた熱が逃げずに点光源周辺が高温になり、点光源の信頼性(寿命)及び輝度が低下するという課題もある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、容易に光源基板を交換することができる面発光装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、点光源の放熱性を向上させ、光源基板の高信頼性(長寿命)及び高輝度を実現することができる面発光装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、互いに対向する上面及び下面を有する導光板と、前記導光板の下面に配置された反射シートと、1つ以上の発光素子を有し当該発光素子からの光が前記導光板の側端面から入射するように設けられた点光源と、前記点光源が実装され、前記導光板の前記側端面に略平行に配置された光源基板と、少なくとも前記光源基板の背面及び前記導光板の下面を略平行に覆う第一のシャーシと、前記導光板の上面に配置された面状出射のための出射開口部を有し前記第一のシャーシと嵌合する第二のシャーシと、を有する面発光装置において、前記面発光装置の側面には、前記光源基板を前記導光板の前記側端面に沿って取り出すための光源基板取り出し部が設けられ、前記面発光装置の前記側面には、前記導光板の前記側端面の長手方向に対して傾斜した傾斜部を有する固定部材が設けられており、前記固定部材を押し込むと、前記固定部材の前記傾斜部により、前記導光板は前記光源基板に近づく方向に移動し、前記光源基板は、前記導光板の前記側端面と前記第一のシャーシとに挟まれて固定され、前記固定部材を取り外すと、前記光源基板と前記導光板の前記側端面又は前記第一のシャーシとの間に隙間が生じ、前記光源基板は、前記光源基板取り出し用部から取り出し可能となるものである。
また、本発明は、互いに対向する上面及び下面を有する導光板と、前記導光板の下面に配置された反射シートと、1つ以上の発光素子を有し当該発光素子からの光が前記導光板の側端面から入射するように設けられた点光源と、前記点光源が実装され、前記導光板の前記側端面に略平行に配置された光源基板と、少なくとも前記光源基板の背面及び前記導光板の下面を略平行に覆う第一のシャーシと、前記導光板の上面に配置された面状出射のための出射開口部を有し前記第一のシャーシと嵌合する第二のシャーシと、を有する面発光装置において、前記面発光装置の側面には、前記光源基板を前記導光板の前記側端面に沿って取り出すための光源基板取り出し部が設けられ、前記面発光装置の前記側面には、前記第二のシャーシを貫通して前記導光板に設けたネジ穴に螺合するネジ部材が設けられ、前記導光板及び前記第二のシャーシの対応する位置に、各々、前記導光板の前記側端面の長手方向に対して傾斜した傾斜部を備えており、前記ネジ部材を締め込むと、前記導光板が前記第二のシャーシ側に引き寄せられ、前記導光板及び前記第二のシャーシの前記傾斜部により、前記導光板は前記光源基板に近づく方向に移動し、前記光源基板は、前記導光板の前記側端面と前記第一のシャーシとに挟まれて固定され、前記ネジ部材を緩めると、前記光源基板と前記導光板の前記側端面又は前記第一のシャーシとの間に隙間が生じ、前記光源基板は、前記光源基板取り出し用部から取り出し可能となるものである。
本発明の面発光装置によれば、下記記載の効果を奏する。
本発明の第1の効果は、容易に光源基板を交換できるということである。その理由は、固定部材を挿入もしくはネジを螺合させると、固定部材や導光板、筐体に設けた傾斜部により、導光板が光源基板に近づく方向に移動し、光源基板が導光板の端面と筐体とに挟まれて固定されるからである。また、固定部材やネジを取り外すことにより、光源基板と導光板の端面又は筐体との間に隙間が生じ、光源基板が取り出し穴から取り出し可能になるからである。
また、本発明の第2の効果は、点光源の放熱性を向上させ、光源基板の高信頼性(長寿命)及び高輝度を実現できるということである。その理由は、固定部材やネジを取り付けた状態では光源基板と筐体とが密着し、点光源で発生した熱を光源基板、筐体を介して効率よく外部に放出することができるからである。
本発明の第1の実施例に係る面発光装置の構成を示す正面図及び側面図である。 図1のA−A’線における光源基板付近の詳細を示す断面図である。 図1のB−Bの詳細構造を示す断面図である。 図1のB−Bの詳細構造(導光板固定部材を外した状態)を示す断面図である。 本発明の第2の実施例に係る面発光装置の構成を示す正面図及び側面図である。 図5のB−Bの詳細構造を示す断面図である。 図5のB−Bの詳細構造(導光板固定部材を外した状態)を示す断面図である。 本発明の第3の実施例に係る面発光装置の構成を示す正面図及び側面図である。 図8のB−Bの詳細構造を示す断面図である。 本発明の第4の実施例に係る面発光装置の構成を示す正面図及び側面図である。 図10のB−Bの詳細構造を示す断面図である。 図10のB−Bの詳細構造(ネジを外した状態)を示す断面図である。
背景技術で示したように、面発光装置では、不具合が発生した点光源を交換可能にするために光源基板を着脱できる構造になっており、特許文献1では、面発光装置の側面から光源基板を抜き差しする構造を開示している。しかしながら、この構造では、光源基板を取り出すためには、面発光装置を取り付けている表示装置自体を分解しなければならず、光源基板を取り外すのに工数がかかるという課題がある。
また、特許文献1では、光源基板固定用のネジ又は基板保持部材がない構造も開示しているが、この構造では、下ケースとの間のクリアランスにより放熱性が悪化するため、発光に伴って生じた熱により光源周辺が高温になり、光源の信頼性(寿命)及び輝度が低下するという課題もある。特に、面発光装置において、表示画面の輝度を高くしたい場合は、発光素子数を増やして素子密度を増加させるか、各点光源に供給する電流を増加させて発光光束を増大させることになるが、いずれの場合も発光に伴う発熱が大きくなり、光源の信頼性(寿命)及び輝度の低下が著しくなる。
そこで、本発明の一実施の形態では、光源として発光ダイオード等の点光源を実装した光源基板を用いるサイドライト型面発光装置において、点光源を実装した光源基板の背面及び導光板の下面を略平行に覆う下シャーシと下シャーシに嵌合する上シャーシを設け、装置の側面に、光源基板を導光板の入射端面に沿って取り出すための光源基板取り出し部を設け、導光板や導光板を固定する固定部材、導光板の入射端面以外の側面を覆う上シャーシなどに、導光板の入射端面の長手方向に対して傾斜した傾斜部を設けた構造を採用する。この構造では、面発光装置の側面から固定部材やネジを挿入することにより、上記傾斜部によって導光板が光源基板に近づく方向に移動し、その結果、光源基板は下シャーシと密着して固定される。
これにより、側面からの作業だけで容易に光源基板が交換可能になるため、光源基板を取り外す工数を削減することができる。また、光源基板と下シャーシを密着させることにより、点光源の発光に伴って生じる熱を効率よく外部に放出することができるため、点光源の信頼性(寿命)及び輝度を向上させることができる。
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係る面発光装置について、図1乃至図4を参照して説明する。図1は、本実施例の面発光装置の構成を示す正面図及び側面図である。また、図2は、図1のA−Aの詳細構造を示す断面図であり、図3及び図4は、図1のB−Bの詳細構造を示す断面図である。
図1に示すように、本実施例の面発光装置1は、点光源3と、点光源3が実装される基板(光源基板2と呼ぶ。)と、点光源3が出射する光を面状に出射する導光板6と、反射シート9及び光学シート10と、これらの部材を格納する筐体(上シャーシ4及び下シャーシ5)などを備えている。
この面発光装置1は、正面に出射開口部14を備え、側面に光源基板取り出し穴13を備えている。また、側面には導光板固定部材11がネジ12などで上シャーシ4に固定されている。上記光源基板取り出し穴13は、上シャーシ4又は下シャーシ5(本実施例では上シャーシ4)に設けてよいし、上シャーシ4と下シャーシ5の間の隙間を利用してもよい。
図2は、面発光装置1の光源基板2付近の断面図である。図2(a)においては、面発光装置1の光源付近の断面図である。点光源3には、発光ダイオード等の発光素子が1個以上使用されており、この発光素子は、直接光源基板2に接続されるか、樹脂やセラミックなどのパッケージに実装されてから光源基板2に接続されている。そして、点光源3を接続した光源基板2は導光板6の入射端面に略平行に配置される。なお、導光板6と光源基板2は導光板凹部8を除いて接しており、導光板6と点光源3は導光板凹部8により接していない。また、導光板6の下面には反射シート9が、上面には光学シート10が配置され、これらの部材は上シャーシ4と下シャーシ5により挟み込まれている。また、上シャーシ4と下シャーシ5はネジや凹凸による嵌合等により固定されている。
上記のように、光源基板2は、導光板6と下シャーシ5に密着することにより固定されている。なお、下シャーシ5と光源基板2の密着度が足りない場合、シリコーングリース等の非粘着性の材料を介在させることもできる。
図3は、面発光装置1の厚み方向の略中央の断面図であり、導光板固定部材11を挿入した状態では、図面の左上側では導光板凸部7が上シャーシ4と接し、図面の右側では導光板凸部7が導光板固定部材11と接し、図面の上側では導光板凹部8を除く箇所が光源基板2と接している。また、導光板6と上シャーシ4とは図面の下と左右の各々に隙間15が設けられている。
なお、上記構成は、本実施例の面発光装置1の一例であり、その形状やサイズ、構造、材料等は適宜設定可能である。
例えば、図2(a)では、導光板6の入射端面に導光板凹部8を設けて導光板6と点光源3の接触を防止したが、図2(b)のように、導光板6と光源基板2の間に光源基板固定部材18などを配置してもよい。この光源基板固定部材18は、アクリル、ポリカーボネートやポリエチレンテレフタレートなどの樹脂やアルミニウムなどの金属でもよく、導光板6または光源基板2のどちらに固定されていてもよい。また、図2(c)のように、光源基板2に導光板6の入射端面側に突出する光源基板凸部19などを設けてもよい。
また、図3では、導光板凸部7と導光板固定部材11の先端部とに、同じ角度で傾斜する傾斜面を設けたが、一方を傾斜面とし、他方をその傾斜面に当接してスライドする凸形状としてもよい。
また、光源基板2の材料としては、ガラスエポキシ樹脂等の樹脂材料や、アルミニウム、銅等の金属材料を用いることができるが、熱伝導性を考慮するとアルミニウム等の金属材料が望ましい。
また、上シャーシ4、下シャーシ5の材料は、樹脂と金属材料のどちらでもかまわないが、下シャーシ5は熱伝導を考慮してアルミニウム等の金属部材が望ましい。
また、導光板6の材料としては、アクリル、ポリカーボネート等の透明部材が使用され、内部散乱材が混入されていても良い。また、反射シート9と光学シート10が接する面には、ドット印刷、ブラスト加工、ドット形状加工、溝加工、レンズ加工、鏡面加工等が施されており、導光板端面に入射した点光源3の光が、前記加工により出射開口部14から均一に出射するようになっている。
また、導光板固定部材11の材料としては、樹脂材料や、アルミニウム、銅等の金属材料又は弾性体材料を用いることができ、上シャーシ4、下シャーシ5のどちらに固定してもよく、固定方法もネジ12だけでなく突起等による嵌合でも良い。
次に、上記構成の面発光装置1の動作について、図3及び図4を参照して説明する。
面発光装置1の側面に固定されている導光板固定部材11が導光板6を固定し、導光板6が光源基板2を押すことにより、光源基板2が導光板6と下シャーシ5に挟まれて固定される構造になっている。具体的には、図3に示すように、導光板固定部材11は導光板凸部7と接しており、この接する部分が斜めになっているため、導光板6は斜め上方向(図の導光板移動方向16)に押し上げられる。また、導光板固定部材11と接していない反対側の導光板凸部7も導光板6が斜めになっているため、導光板6は左右均等に斜め上方向に押し上げられる。よって導光板6は、導光板凹部8を除く部分で光源基板2を押し、光源基板2の裏面には下シャーシ5が接しているので、光源基板2は導光板6と下シャーシ5によって固定される。
ここで、点光源3に電気を流すと発光素子は光と熱を発する。光は導光板6と光学シート10を通って出射開口部14から出射される。熱は、輻射、伝導、伝達により周辺部材へ伝熱されるが、主に伝導、伝達により光源基板2裏面に移動する。上記の状態では、下シャーシ5と光源基板2は密着状態になっているため、光源基板2裏面に伝達された熱は速やかに下シャーシ5に伝達され、下シャーシ5全体へ伝導される。下シャーシ5は大気と接しているので、下シャーシ5全体へ伝導された熱は大気へ放出される。
点光源3または光源基板2に不具合が生じた場合、ネジ12を取り、導光板固定部材11を除くと導光板6を押さえていた力がなくなるので、導光板6は上シャーシ4との間に設けられていた隙間15の分だけ動く。図4は、導光板固定部材11を取り除いた状態を示しており、導光板6が右斜め下方向(図の導光板移動方向16)に動くと光源基板2を押さえなくなり、光源基板2は図4の隙間15の分だけ動くことが出来るため、面発光装置1の側面に設けられた光源基板取出し穴13から光源基板2を取り出すことが可能となる。
そして、新しい光源基板2を光源基板取出し穴13から挿入し、導光板固定部材11を面発光装置1の側面から入れてネジ12で固定すると、図3の固定状態に戻るため、新しい光源基板2は下シャーシ5と導光板6に挟まれて固定され、下シャーシ5と光源基板2の密着が保たれる。
このように、面発光装置1の側面に配置された導光板固定部材11を外すだけで光源基板2を取り外すことができるので、従来技術のように面発光装置の前面や背面からの作業をすることなく、容易に光源基板2を交換することができる。
また、点光源3の発光素子である発光ダイオードは、電気を流すと光と熱を発するが、発光素子の温度が高くなりすぎると、発光効率と点灯寿命が悪くなるという性質があるため、発光素子密度を上げる若しくは高電流を流しても発光素子の温度が高くならないような放熱性の良い構造が必要となる。また、溶媒冷却や沸騰冷却などの方法を用いない大気への放熱の場合、熱量に応じた放熱面積の確保と、熱源から放熱箇所への早い温度移動が必要である。
この要求に対して、本実施例の場合、光源基板2を熱伝導性に優れた金属で構成することにより、発光素子の熱はすばやく光源基板2の裏面に移動し、基板裏面に密着している下シャーシ5に移動する。下シャーシ5も熱伝導性に優れた金属で構成することにより、面発光装置1の背面の広い面積で放熱することができるため、点光源3で発生した熱を下シャーシ5から効率的に大気へ放出することができる。これにより、発光素子の温度上昇を抑制することができるため、高い発光効率とより長い点灯寿命が得られ、高輝度、高信頼性の面発光装置を実現することができる。
次に、本発明の第2の実施例に係る面発光装置について、図5乃至図7を参照して説明する。図5は、本実施例の面発光装置の構成を示す正面図及び側面図であり、図6及び図7は、図5のB−Bの詳細構造を示す断面図である。
前記した第1の実施例では、導光板固定部材11が導光板6の側面を押す構造としたが、本実施例では、導光板固定部材11が導光板6の下面(光源基板2と反対側の面)を押す構造とする。
具体的には、図5及び図6に示すように、導光板固定部材11は、導光板凸部7ではなく、導光板6の下辺に接触する構造になっており、導光板6の下辺に接触する部分と上シャーシ4と接する部分との間隔は、先端側が徐々に狭くなる形状になっている。また、上シャーシ4の下辺は斜めになっており、導光板固定部材11の斜面とかみ合う形状になっている。
なお、図6では、導光板固定部材11を固定した状態で、導光板固定部材11と導光板6の下辺全面とが接触する構造としたが、導光板固定部材11は導光板6の下辺の少なくとも一部に接触していればよい。また、図6では、導光板6の下辺に接触する部分と上シャーシ4と接する部分は共に直線形状としたが、例えば、上シャーシ4と接する部分を湾曲させてもよい。また、図6では、導光板固定部材11の上シャーシ4と接する部分を傾斜させたが、導光板6の下辺に接触する部分を傾斜させてもよく、その場合は、導光板6の下辺を傾斜させればよい。
上記構成の面発光装置1の動作について、図6及び図7を参照して説明する。
図6に示すように、導光板固定部材11は導光板6の下辺と上シャーシ4に接しており、上シャーシ4に接する部分が斜めになっているため、導光板固定部材11を挿入すると、導光板6を上方向(図の導光板移動方向16)に押し上げる。よって導光板6は、導光板凹部8を除く部分で光源基板2を押し、光源基板2の裏面には下シャーシ5が接しているので、光源基板2は導光板6と下シャーシ5によって固定される。
一方、導光板固定部材11を取り除くと導光板6を押さえていた力がなくなるので、図7に示すように、導光板6は、図の左右の導光板凸部7と上シャーシ4との間に設けられていた隙間15の分だけ図の下方向に動く。そのため、面発光装置1の側面に設けられた光源基板取出し穴13から光源基板2を取り出すことが可能となる。
そして、新しい光源基板2を光源基板取出し穴13から挿入し、導光板固定部材11を面発光装置1側面から入れてネジ12で固定すると、導光板6は上方に移動するため、新しい光源基板2は下シャーシ5と導光板6に挟まれて固定され、下シャーシ5と光源基板2の密着が保たれる。
このように、本実施例の構造によっても、第1の実施例と同様に、面発光装置1の側面に配置された導光板固定部材11を外すだけで光源基板2を取り外すことができるので、従来技術のように面発光装置の前面や背面からの作業をすることなく、容易に光源基板2を交換することができる。
また、発光素子の熱は基板裏面を介して下シャーシ5に移動し、面発光装置1の背面の広い面積で放熱するため、点光源3で発生した熱を下シャーシ5から効率的に大気へ放出することができる。これにより、発光素子の温度上昇を抑制することができるため、高い発光効率とより長い点灯寿命が得られ、高輝度、高信頼性の面発光装置を実現することができる。
次に、本発明の第3の実施例に係る面発光装置について、図8及び図9を参照して説明する。図8は、本実施例の面発光装置の構成を示す正面図及び側面図であり、図9は、図8のB−Bの詳細構造を示す断面図である。
第1の実施例との相違点は導光板固定部材11の取り付け方法と形状である。具体的には、第1の実施例では導光板固定部材11が面発光装置の外から取り付けられる構造としたが、本実施例では、図8及び図9に示すように、上シャーシ4の中に内蔵されているネジ12により導光板固定部材11は上シャーシ4に固定されている。
上記構成の面発光装置1の動作について、図9を参照して説明する。
第1の実施例では、導光板固定部材11を挿入することにより導光板6が斜め上方に押し上げられるが、本実施例では、図9に示すように、導光板固定部材11のネジ穴深さは浅くなっており、まずネジ12は導光板固定部材11のネジ穴の底に当たる。更にネジ12を締めると導光板固定部材11は導光板6側に押されるので、導光板6は斜め上方向に押し上げられる。最後までネジ12を締めると導光板6と光源基板2が固定される。よって導光板6は、導光板凹部8を除く部分で光源基板2を押し、光源基板2の裏面には下シャーシ5が接しているので、光源基板2は導光板6と下シャーシ5によって固定される。なお、導光板固定部材11のネジ穴はなくても良く、ネジで単に押すだけでもよい。
一方、ネジ12を外すと導光板6を押さえていた力がなくなるので、導光板固定部材11の横に設けられた隙間15の分だけ導光板固定部材11が動く。そのため、面発光装置1の側面に設けられた光源基板取出し穴13から光源基板2を取り出すことが可能となる。
このように、本実施例の構造によっても、第1の実施例と同様に、面発光装置1の側面に配置された導光板固定部材11を外すだけで光源基板2を取り外すことができるので、従来技術のように面発光装置の前面や背面からの作業をすることなく、容易に光源基板2を交換することができる。
また、発光素子の熱は基板裏面を介して下シャーシ5に移動し、面発光装置1の背面の広い面積で放熱するため、点光源3で発生した熱を下シャーシ5から効率的に大気へ放出することができる。これにより、発光素子の温度上昇を抑制することができるため、高い発光効率とより長い点灯寿命が得られ、高輝度、高信頼性の面発光装置を実現することができる。
次に、本発明の第4の実施例に係る面発光装置について、図10乃至図12を参照して説明する。図10は、本実施例の面発光装置の構成を示す正面図及び側面図であり、図11及び図12は、図10のB−Bの詳細構造を示す断面図である。
第1乃至第3の実施例では、導光板固定部材11を用いたが、本実施例では、導光板固定部材11を用いず、図10及び図11に示すように、ネジ12だけで導光板6と光源基板2を固定する。
上記構成の面発光装置1の動作について、図11及び図12を参照して説明する。
上シャーシのネジ穴17は楕円になっており、導光板4のネジ穴と位置がずれていてもネジ12が止めることが可能になっている。そして、図11に示すように、ネジ12を側面から締めると、導光板6は引っ張られ、左右に設けられた導光板凸部7の斜面により斜め上方向に押し上げられるので、光源基板2は導光板6により固定される。
一方、図12に示すように、ネジ12を外すと、導光板6は導光板凸部7に設けられた斜面に沿って下側に下がり、光源基板2と導光板6の間に隙間15が生まれるので、光源基板2を取り外すことが可能となる。
このように、本実施例の構造によっても、第1の実施例と同様に、面発光装置1の側面に配置されたネジ12を外すだけで光源基板2を取り外すことができるので、従来技術のように面発光装置の前面や背面からの作業をすることなく、容易に光源基板2を交換することができる。
また、発光素子の熱は基板裏面を介して下シャーシ5に移動し、面発光装置1の背面の広い面積で放熱するため、点光源3で発生した熱を下シャーシ5から効率的に大気へ放出することができる。これにより、発光素子の温度上昇を抑制することができるため、高い発光効率とより長い点灯寿命が得られ、高輝度、高信頼性の面発光装置を実現することができる。
なお、本発明は上記実施例の記載に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、その構成は適宜変更可能である。例えば、上記各実施例では、光源基板取り出し穴13と導光板固定部材11又はネジ12を面発光装置1の同じ側面に配置したが、これらを面発光装置1の対向する側面に配置してもよいし、導光板固定部材11又はネジ12を光源基板2に対向する位置に配置してもよい。
本発明の活用例として、液晶背後に配置されるバックライト、表示灯や面発光スイッチなどに用いられる面発光装置が挙げられる。
1 面発光装置
2 光源基板
3 点光源
4 上シャーシ
5 下シャーシ
6 導光板
7 導光板凸部
8 導光板凹部
9 反射シート
10 光学シート
11 導光板固定部材
12 ネジ
13 光源基板取り出し穴
14 出射開口部
15 隙間
16 導光板移動方向
17 上シャーシネジ穴
18 光源基板固定部材
19 光源基板凸部

Claims (5)

  1. 互いに対向する上面及び下面を有する導光板と、前記導光板の下面に配置された反射シートと、1つ以上の発光素子を有し当該発光素子からの光が前記導光板の側端面から入射するように設けられた点光源と、前記点光源が実装され、前記導光板の前記側端面に略平行に配置された光源基板と、少なくとも前記光源基板の背面及び前記導光板の下面を略平行に覆う第一のシャーシと、前記導光板の上面に配置された面状出射のための出射開口部を有し前記第一のシャーシと嵌合する第二のシャーシと、を有する面発光装置において、
    前記面発光装置の側面には、前記光源基板を前記導光板の前記側端面に沿って取り出すための光源基板取り出し部が設けられ、
    前記面発光装置の前記側面には、前記導光板の前記側端面の長手方向に対して傾斜した傾斜部を有する固定部材が設けられており、
    前記固定部材を押し込むと、前記固定部材の前記傾斜部により、前記導光板は前記光源基板に近づく方向に移動し、前記光源基板は、前記導光板の前記側端面と前記第一のシャーシとに挟まれて固定され、
    前記固定部材を取り外すと、前記光源基板と前記導光板の前記側端面又は前記第一のシャーシとの間に隙間が生じ、前記光源基板は、前記光源基板取り出し用部から取り出し可能となることを特徴とする面発光装置。
  2. 前記導光板は、前記固定部材の前記傾斜部に対向する位置に、当該傾斜部に当接してスライドする凸部を備え、
    前記固定部材の前記傾斜部が、前記導光板の前記凸部を押圧することにより、前記導光板が前記光源基板に近づく方向に移動することを特徴とする請求項1に記載の面発光装置。
  3. 前記第二のシャーシは、前記導光板の前記側端面に対向する側端面を略平行に覆うように構成され、
    前記固定部材は、前記導光板の前記対向する側端面と前記第二のシャーシとの間に挿入され、
    前記第二のシャーシは、前記固定部材の前記傾斜部に対向する位置に、当該傾斜部と同じ方向に傾斜する傾斜部を備え、
    前記固定部材の前記傾斜部が、前記第二のシャーシの前記傾斜部に当接し、前記固定部材の前記傾斜部と反対側の面が前記導光板を押圧することにより、前記導光板が前記光源基板に近づく方向に移動することを特徴とする請求項1に記載の面発光装置。
  4. 互いに対向する上面及び下面を有する導光板と、前記導光板の下面に配置された反射シートと、1つ以上の発光素子を有し当該発光素子からの光が前記導光板の側端面から入射するように設けられた点光源と、前記点光源が実装され、前記導光板の前記側端面に略平行に配置された光源基板と、少なくとも前記光源基板の背面及び前記導光板の下面を略平行に覆う第一のシャーシと、前記導光板の上面に配置された面状出射のための出射開口部を有し前記第一のシャーシと嵌合する第二のシャーシと、を有する面発光装置において、
    前記面発光装置の側面には、前記光源基板を前記導光板の前記側端面に沿って取り出すための光源基板取り出し部が設けられ、
    前記面発光装置の前記側面には、前記第二のシャーシを貫通して前記導光板に設けたネジ穴に螺合するネジ部材が設けられ、前記導光板及び前記第二のシャーシの対応する位置に、各々、前記導光板の前記側端面の長手方向に対して傾斜した傾斜部を備えており、
    前記ネジ部材を締め込むと、前記導光板が前記第二のシャーシ側に引き寄せられ、前記導光板及び前記第二のシャーシの前記傾斜部により、前記導光板は前記光源基板に近づく方向に移動し、前記光源基板は、前記導光板の前記側端面と前記第一のシャーシとに挟まれて固定され、
    前記ネジ部材を緩めると、前記光源基板と前記導光板の前記側端面又は前記第一のシャーシとの間に隙間が生じ、前記光源基板は、前記光源基板取り出し用部から取り出し可能となることを特徴とする面発光装置。
  5. 前記面発光装置の前記側面に対向する側面には、前記導光板及び前記第二のシャーシの対応する位置に、各々、前記導光板の前記側端面の長手方向に対して傾斜した傾斜部を備えており、
    前記導光板が前記固定部材に押し込まれる若しくは前記ネジ部材に引き寄せられることにより、前記導光板及び前記第二のシャーシの前記傾斜部により、前記導光板は前記光源基板に近づく方向に移動することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の面発光装置。
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