WO2012099001A1 - 照明装置および表示装置 - Google Patents

Abstract

　コストが高くなるのを抑制しながら、放熱性を向上させることが可能な照明装置を提供する。このバックライト装置（照明装置）（３）は、ＬＥＤ（４）と、ＬＥＤが取り付けられる基板（５）と、基板が取り付けられるヒートスプレッダ（１１）、および、ヒートスプレッダに一体に形成されたフィン部（１２）を含む放熱部材（１０）と、放熱部材の一部、ＬＥＤおよび基板を収納する筐体（２０）を構成するシャーシ（７）と、を備える。フィン部の少なくとも一部はシャーシの外側に配置されている。

Description

照明装置および表示装置

　この発明は、照明装置および表示装置に関し、特に、光源で発生する熱を放熱する放熱部材を備えた照明装置および表示装置に関する。

　従来、光源で発生する熱を放熱する放熱部材を備えた照明装置が知られている（例えば、特許文献１参照）。上記特許文献１には、ＬＥＤ（Ｌｉｇｈｔ　Ｅｍｉｔｔｉｎｇ　Ｄｉｏｄｅ）（光源）と、ＬＥＤが取り付けられる配線基板と、配線基板が取り付けられる放熱プレートと、放熱プレートおよびＬＥＤの背面側を覆うバックパネル（シャーシ）と、バックパネルを挟んで放熱プレートの反対側に配置される放熱シートおよびヒートシンクとを備えたバックライトユニット（照明装置）が開示されている。

　このバックライトユニットでは、放熱プレートとヒートシンクとがバックパネルを挟んでネジ止めされている。これにより、放熱プレートとバックパネルとが接し、放熱シートを介してバックパネルとヒートシンクとが接する。ＬＥＤで発生した熱は配線基板、背面放熱部、バックパネルおよび放熱シートを介してヒートシンクに伝達され、ヒートシンクのフィンから放熱される。

特開２００６－５８４８７号公報

　しかしながら、上記特許文献１のバックライトユニットでは、放熱プレート、バックパネルおよびヒートシンクの互いの対向面の加工精度等により密着性が低下すると、伝熱性が低下する。これにより、ＬＥＤで発生した熱を十分放熱できないという問題点があった。また、構造が複雑で部品点数も多く、コストが高くなるという問題点もあった。

　この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、コストが高くなるのを抑制しながら、放熱性を向上させることが可能な照明装置および表示装置を提供することである。

　上記目的を達成するために、この発明の照明装置は、光源と、光源が取り付けられる基板と、基板が取り付けられるヒートスプレッダ、および、ヒートスプレッダに一体に形成されたフィン部を含む放熱部材と、放熱部材の一部、光源および基板を収納する筐体を構成するシャーシと、を備え、フィン部の少なくとも一部はシャーシの外側に配置されている。

　この照明装置では、基板が取り付けられるヒートスプレッダと、ヒートスプレッダに一体に形成されたフィン部とを含む放熱部材を設ける。これにより、光源で発生した熱を、基板を介して放熱部材に伝達し放熱部材のフィン部から放熱させることができる。すなわち、ヒートスプレッダに伝達された熱を、直接的にフィン部に伝達し放熱させることができる。これにより、従来例のように複数の放熱部品の密着性低下により伝熱性が低下するのを抑制することができるので、光源で発生した熱を効率よく放熱させることができる。その結果、照明装置の放熱性を向上させることができる。

　また、この照明装置では、フィン部の少なくとも一部をシャーシの外側に配置することによって、光源で発生した熱をシャーシの外側に放熱させることができる。これにより、シャーシの内部に熱がこもるのを抑制することができるので、照明装置の放熱性をより向上させることができる。

　このように、この照明装置では、放熱性を向上させることができるので、より多くの電流を光源に流すことできるとともに、光源やその周辺の部品（基板や電子部品など）が熱により劣化するのを抑制することができる。

　また、この照明装置では、フィン部をヒートスプレッダに一体に形成することによって、照明装置の部品点数を削減することができるとともに、構造が簡単になるため組立を容易にすることができる。従って、照明装置のコストを削減することができる。

　上記照明装置において、好ましくは、ヒートスプレッダはシャーシの内側に配置されており、シャーシのフィン部に対応する位置には、フィン部を挿通するための開口部が形成されている。このように構成すれば、シャーシの内側で発生した熱を、容易に、シャーシの外側に放熱させることができる。また、ヒートスプレッダがシャーシの外側に配置されることがないので、照明装置を組み立てる際、照明装置の輸送時、および、照明装置の使用時などに、ヒートスプレッダに外部から物理的な負荷がかかるのを抑制することができる。これにより、光源および基板が損傷するのを抑制することができる。

　また、ヒートスプレッダをシャーシの内側に配置することによって、例えばシャーシの外側に熱源が配置されている場合に、熱源で発生した熱がヒートスプレッダに伝達されるのを抑制することができる。これにより、光源および基板が高温になるのをより抑制することができる。

　上記照明装置において、シャーシは筐体の側面を形成する側面部および筐体の背面を形成する背面部を含み、ヒートスプレッダはシャーシの背面部に略平行に配置されるとともにフィン部が突設される背面放熱部と、シャーシの側面部に略平行に配置されるとともに基板が取り付けられる基板取付部とを含んでいてもよい。

　この場合、好ましくは、基板取付部はシャーシの側面部から所定の間隔を隔てて配置されている。このように構成すれば、基板取付部とシャーシの側面部との間の空気の流動性が低下するのを抑制することができるので、光源および基板が高温になるのをより抑制することができる。また、基板取付部をシャーシの側面部から所定の間隔を隔てて配置することによって、シャーシの側面部に外部から物理的な負荷がかかった場合にも、基板取付部に負荷がかかるのを抑制することができる。これにより、光源や基板が損傷するのを抑制することができる。

　上記照明装置において、好ましくは、ヒートスプレッダはフィン部が突設される背面放熱部と、基板が取り付けられる基板取付部とを含み、フィン部は基板取付部に遠い位置よりも近い位置の密度が高い。このように構成すれば、基板取付部に伝達された熱をフィン部に効率よく伝達することができるので、光源で発生した熱をより効率よく放熱させることができる。

　上記照明装置において、好ましくは、フィン部には、筐体の背面側を覆う部材に放熱部材を固定するための固定部が設けられている。このように構成すれば、フィン部を、放熱のための部材としてだけでなく、筐体の背面側を覆う部材にフィン部を取り付けるための部材としても用いることができる。

　上記フィン部に固定部が設けられている照明装置において、好ましくは、固定部はネジ穴を含む。このように構成すれば、フィン部を、照明装置の背面側を覆う部材に容易に取り付けることができる。

　上記フィン部に固定部が設けられている照明装置において、フィン部は棒状に形成されていてもよい。

　上記照明装置において、ヒートスプレッダはシャーシに沿って配置されるとともにフィン部が突設される背面放熱部と、背面放熱部に直交するとともに基板が取り付けられる基板取付部とを含み、シャーシおよび背面放熱部により筐体の背面が形成され、基板取付部により筐体の側面が形成されていてもよい。

　上記照明装置において、光源は発光ダイオードを含んでいてもよい。

　上記照明装置は、好ましくは、エッジライト型の照明装置である。エッジライト型の照明装置は、直下型の照明装置に比べて、光源が密集して配置され、かつ、光源１つ当たりに供給される電流量（電力量）が多いので、放熱性の向上が特に要求される。このため、本発明をエッジライト型の照明装置に適用するのは、特に有効である。

　この発明の表示装置は、上記の構成の照明装置と、照明装置に照明される表示パネルとを備える。このように構成すれば、コストが高くなるのを抑制しながら、放熱性を向上させることが可能な表示装置を得ることができる。

　以上のように、本発明によれば、コストが高くなるのを抑制しながら、放熱性を向上させることが可能な照明装置および表示装置を容易に得ることができる。

本発明の第１実施形態による表示装置の構造を示した断面図である。 図１の放熱部材周辺の構造を示した拡大断面図である。 図１の放熱部材の構造を示した斜視図である。 図１のシャーシの構造を示した背面図である。 本発明の第２実施形態による表示装置の放熱部材の構造を示した斜視図である。 本発明の第２実施形態による表示装置のシャーシの構造を示した背面図である。 本発明の第３実施形態による表示装置の放熱部材周辺の構造を示した拡大断面図である。 図７のシャーシの構造を示した背面図である。 本発明の第１変形例による表示装置の放熱部材の構造を示した拡大断面図である。 本発明の第２変形例による表示装置の構造を示した断面図である。 本発明の第３変形例による表示装置の放熱部材周辺の構造を示した拡大断面図である。 本発明の第４変形例による表示装置の放熱部材周辺の構造を示した拡大断面図である。 本発明の第５変形例による表示装置の放熱部材周辺の構造を示した拡大断面図である。

　以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、理解を容易にするために、断面図であってもハッチングを施さない場合がある。

（第１実施形態）
　図１～図４を参照して、本発明の第１実施形態による表示装置１の構造について説明する。

　本発明の第１実施形態による表示装置１は、例えば液晶テレビジョン受像機（図示せず）などを構成するものである。また、表示装置１は、図１に示すように、表示パネル２と、表示パネル２の背面側に配置され、表示パネル２を照明するバックライト装置３（照明装置）とによって構成されている。

　表示パネル２は、液晶表示パネルからなり、図示しない液晶層を挟み込む２つのガラス基板を有する。また、表示パネル２がバックライト装置３に照明されることにより画像を表示する。

　バックライト装置３はエッジライト型（サイドライト型）のバックライト装置であり、複数のＬＥＤ４（光源、発光ダイオード）と、ＬＥＤ４が取り付けられた基板５と、基板５が取り付けられる放熱部材１０と、ＬＥＤ４からの光を導光して前方（表示パネル２側）に出射する導光板６と、放熱部材１０の一部、ＬＥＤ４および導光板６などを収納する筐体２０を構成するシャーシ７とを含んでいる。

　複数のＬＥＤ４は導光板６の後述する光入射面６ａに沿った方向（図３のＡ方向）に配列されている。また、ＬＥＤ４は基板５に実装されている。基板５は、例えばガラスエポキシ樹脂などにより形成され、導光板６の後述する光入射面６ａと略平行に配置されている。

　導光板６は透光性を有するアクリル樹脂などにより形成されている。また、導光板６はＬＥＤ４からの光が入射される光入射面６ａと、光入射面６ａと直交（交差）する方向に延びる光出射面６ｂとを含んでいる。

　なお、導光板６とシャーシ７との間に、ＬＥＤ４からの光および導光板６からシャーシ７側に出射した光を導光板６側に反射する反射部材（図示せず）が配置されていてもよい。

　また、導光板６と表示パネル２との間に、光を拡散させる拡散シートや光を前方へ集光させるレンズシートなどからなる光学部材（図示せず）が配置されていてもよい。

　シャーシ７は、コの字状の断面形状を有するように形成されており、背面部７ａと、背面部７ａに対して垂直な側面部７ｂとを含んでいる。このシャーシ７の背面部７ａは筐体２０の背面を形成し、側面部７ｂは筐体２０の側面を形成している。

　放熱部材１０は、アルミニウムや銅などの熱伝導率の高い材料により形成されている。

　図２に示すように、放熱部材１０は基板５が取り付けられるヒートスプレッダ１１と、ヒートスプレッダ１１に一体に形成された複数のフィン部１２とを含んでいる。

　ヒートスプレッダ１１はＬ字型に形成され、フィン部１２が突設される基板取付部１１ａと背面放熱部１１ｂとを有している。基板取付部１１ａには、基板５が取り付けられる。背面放熱部１１ｂはシャーシ７の背面部７ａに対向して配置される。放熱部材１０（ヒートスプレッダ１１、基板取付部１１ａおよび背面放熱部１１ｂ）は、押し出し加工や成型金型を用いた成型加工などにより、一体に形成されている。

　また、ヒートスプレッダ１１はシャーシ７の内側に配置されている。

　また、基板取付部１１ａは、シャーシ７の側面部７ｂに略平行に配置されている。また、基板取付部１１ａは、シャーシ７の側面部７ｂから所定の間隔を隔てて配置されている。

　背面放熱部１１ｂは、シャーシ７の背面部７ａに略平行に配置されている。すなわち、背面放熱部１１ｂは、基板取付部１１ａに対して略垂直に設けられている。

　また、背面放熱部１１ｂは、シャーシ７の背面部７ａに固定されている。例えば、背面放熱部１１ｂにネジ穴（図示せず）を形成し、シャーシ７の背面部７ａに背面放熱部１１ｂをネジ止めしていてもよい。また、背面放熱部１１ｂを、接着層（図示せず）を用いてシャーシ７の背面部７ａに固定していてもよい。この場合、接着層として粘着性（接着性）を有する放熱シートを用いれば、より好ましい。

　また、フィン部１２の一部はシャーシ７の外側に配置されている。

　具体的には、複数のフィン部１２は図３に示すように、ＬＥＤ４の配列方向（Ａ方向）に延びるように形成されている。また、複数のフィン部１２は図２に示すように、シャーシ７の背面部７ａに対して垂直な方向（Ｂ方向）に延びるように形成されているとともに、シャーシ７の背面部７ａに平行な方向（Ｃ方向）に互いに所定の間隔を隔てて形成されている。

　図２および図４に示すように、シャーシ７の背面部７ａのフィン部１２（図２参照）に対応する部分には、開口部７ｃが形成されている。この開口部７ａはフィン部１２毎に設けられている。そして、図２に示すように、フィン部１２は開口部７ｃに挿通され、シャーシ７の外側に突出している。すなわち、フィン部１２はシャーシ７の外側に配置されている。

　また、複数のフィン部１２は背面放熱部１１ｂの一方側（基板取付部１１ａ側）に偏って配置されている。すなわち、フィン部１２は基板取付部１１ａに遠い位置よりも近い位置の密度が高い。

　本実施形態では、上記のように、基板５が取り付けられるヒートスプレッダ１１とフィン部１２とを一体に形成し、フィン部１２をシャーシ７の外側に配置した。これにより、ＬＥＤ４で発生した熱を、基板５を介して放熱部材１０に伝達し放熱部材１０のフィン部１２から放熱させることができる。すなわち、ヒートスプレッダ１１に伝達された熱を、直接的にフィン部１２に伝達し放熱させることができる。これにより、従来例のように複数の放熱部品の密着性低下により伝熱性が低下するのを抑制することができるので、ＬＥＤ４で発生した熱を効率よく放熱させることができる。その結果、バックライト装置３の放熱性を向上させることができる。

　また、フィン部１２をシャーシ７の外側に配置することによって、ＬＥＤ４で発生した熱をシャーシ７の外側に放熱させることができる。これにより、シャーシ７（筐体２０）の内部に熱がこもるのを抑制することができるので、バックライト装置３の放熱性をより向上させることができる。

　従って、より多くの電流をＬＥＤ４に流すことできるとともに、ＬＥＤ４やその周辺の部品（基板５や電子部品（図示せず）など）が熱により劣化するのを抑制することができる。

　また、フィン部１２をヒートスプレッダ１１に一体に形成することによって、バックライト装置３の部品点数を削減することができるとともに、構造が簡単になるため組立を容易にすることができる。従って、バックライト装置３のコストを削減することができる。

　また、シャーシ７に開口部７ｃを形成し、フィン部１２の一部を、開口部７ｃを介してシャーシ７の外側に突出させる。これにより、シャーシ７の内側で発生した熱を、容易にシャーシ７の外側に放熱させることができる。

　また、ヒートスプレッダ１１をシャーシ７の内側に配置する。これにより、バックライト装置３を組み立てる際、バックライト装置３の輸送時、および、バックライト装置３（表示装置１）の使用時などに、ヒートスプレッダ１１に外部から物理的な負荷がかかるのを抑制することができる。これにより、ＬＥＤ４および基板５が損傷するのを抑制することができる。

　また、基板取付部１１ａをシャーシ７の側面部７ｂから所定の間隔を隔てて配置する。これにより、基板取付部１１ａとシャーシ７の側面部７ｂとの間の空気の流動性が低下するのを抑制することができるので、ＬＥＤ４および基板５が高温になるのをより抑制することができる。また、シャーシ７の側面部７ｂに外部から物理的な負荷がかかった場合にも、基板取付部１１ａに負荷がかかるのを抑制することができる。これにより、ＬＥＤ４や基板５が損傷するのをより抑制することができる。

　また、フィン部１２を、基板取付部１１ａに遠い位置よりも近い位置の密度が高くなるように配置する。これにより、基板取付部１１ａに伝達された熱をフィン部１２に効率よく伝達することができるので、ＬＥＤ４で発生した熱をより効率よく放熱させることができる。

　また、バックライト装置３はエッジライト型である。エッジライト型のバックライト装置３は、直下型のバックライト装置に比べて、ＬＥＤ４が密集して配置され、かつ、ＬＥＤ４の１つ当たりに供給される電流量（電力量）が多いので、放熱性の向上が特に要求される。このため、本発明をエッジライト型のバックライト装置３に適用するのは、特に有効である。

（第２実施形態）
　この第２実施形態では、図５および図６を参照して、上記第１実施形態と異なり、放熱部材１１０のフィン部１１２がＡ方向およびＣ方向に複数配置されている場合について説明する。

　本発明の第２実施形態による表示装置では、図５に示すように、放熱部材１１０のフィン部１１２はＡ方向およびＣ方向に複数配置されている。すなわち、フィン部１１２は上記第１実施形態のフィン部１２をＡ方向に分割した形状に形成されている。

　また、図６に示すように、シャーシ１０７の背面部１０７ａの、フィン部１１２（図５参照）に対応する部分には、開口部１０７ｃが形成されている。この開口部１０７ｃは上記第１実施形態の開口部７ｃをＡ方向に分割した形状に形成されている。そして、フィン部１１２は開口部１０７ｃを介してシャーシ１０７の外側に突出するように配置される。

　第２実施形態のその他の構造は、上記第１実施形態と同様である。

　本実施形態では、上記のように、開口部１０７ｃを、上記第１実施形態の開口部７ｃをＡ方向に分割した形状に形成することによって、開口部１０７ｃの１つ当たりの開口面積が大きくなるのを抑制することができる。これにより、シャーシ１０７の機械的強度が低下するのを抑制することができる。

　なお、第２実施形態のその他の効果は、上記第１実施形態と同様である。

（第３実施形態）
　この第３実施形態では、図７および図８を参照して、上記第１および第２実施形態と異なり、放熱部材２１０のフィン部２１２が略円柱形状（棒状）に形成されている場合について説明する。

　本発明の第３実施形態による表示装置は図７に示すように、例えば液晶テレビジョン受像機を構成しており、表示装置の外側には、バックライト装置（筐体２２０）の背面側および側方を覆うＴＶ（Ｔｅｌｅｖｉｓｉｏｎ）シャーシ２３０が配置されている。なお、ＴＶシャーシ２３０は、本発明の「筐体の背面側を覆う部材」の一例である。

　シャーシ２０７の背面部２０７ａは筐体２２０の背面を形成し、側面部７ｂは筐体２２０の側面を形成している。

　ここで、第３実施形態では、放熱部材２１０のフィン部２１２は略円柱形状（棒状）に形成されている。そして、フィン部２１２には、ネジ穴２１２ａ（固定部）が形成されている。

　また、図７および図８に示すように、シャーシ２０７の背面部２０７ａの、フィン部２１２（図７参照）に対応する部分には、開口部２０７ｃが形成されている。そして、図７に示すように、フィン部２１２は開口部２０７ｃを介してシャーシ２０７の外側に突出している。

　また、第３実施形態では、ＴＶシャーシ２３０の背面部２３０ａの、フィン部２１２のネジ穴２１２ａに対応する部分には、ネジ穴２３０ｂが形成されている。そして、フィン部２１２（放熱部材２１０）はネジ２４０を用いてＴＶシャーシ２３０にネジ止めされている。

　第３実施形態のその他の構造は、上記第１および第２実施形態と同様である。

　本実施形態では、上記のように、フィン部２１２にネジ穴２１２ａを設ける。これにより、フィン部２１２を、放熱のための部材としてだけでなく、ＴＶシャーシ２３０にフィン部２１２（バックライト装置）を固定するための部材としても用いることができる。

　第３実施形態のその他の効果は、上記第１および第２実施形態と同様である。

　なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく請求の範囲によって示され、さらに請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。

　例えば、上記実施形態では、表示パネルを液晶表示パネルにより形成した例について示したが、本発明はこれに限らず、表示パネルを液晶表示パネル以外の表示パネルにより形成してもよい。

　また、上記実施形態では、照明装置の一例として表示パネルを照明するバックライト装置について説明したが、本発明はこれに限らず、表示パネル以外の被照明部材を照明する照明装置にも適用可能である。

　また、上記実施形態では、光源としてＬＥＤを用いた例について示したが、本発明はこれに限らず、ＬＥＤ以外の光源を用いてもよい。

　また、上記実施形態では、本発明をエッジライト型のバックライト装置に適用する例について示したが、本発明はこれに限らず、本発明を直下型のバックライト装置に適用してもよい。

　また、例えば上記第３実施形態では、放熱部材に略円柱形状のフィン部のみを設けた例について示したが、本発明はこれに限らず、例えば図９に示した本発明の第１変形例による表示装置の放熱部材３１０のようにしてもよい。すなわち、上記第１実施形態や上記第２実施形態と同様にＡ方向に延びるフィン部３１２と、略円柱形状のフィン部２１２との両方を設けてもよい。また、略円柱形状のフィン部２１２を設けず、Ａ方向に延びるフィン部にネジ穴（固定部）を形成してもよい。

　また、例えば上記第３実施形態では、放熱部材に略円柱形状のフィン部を設けた例について示したが、本発明はこれに限らず、放熱部材に略円筒形状や多角柱形状などの棒状のフィン部を設けてもよい。

　また、例えば上記第３実施形態では、フィン部にネジ穴を形成し、フィン部をＴＶシャーシにネジ止めした例について示したが、本発明はこれに限らず、フィン部をＴＶシャーシにネジ止め以外の方法により固定してもよい。

　また、上記実施形態では、背面放熱部をシャーシの内側に配置した例について示したが、本発明はこれに限らず、背面放熱部をシャーシの外側に配置してもよい。

　また、上記実施形態では、例えば図１に示したように、導光板とシャーシの背面部との間に放熱部材を配置しない例について示したが、本発明はこれに限らず、例えば図１０に示した本発明の第２変形例による表示装置４０１のようにしてもよい。すなわち、導光板６とシャーシ７の背面部７ａとの間に、放熱部材１０（背面放熱部１１ｂ）を配置してもよい。このように構成すれば、表示装置４０１を小型化することができる。

　また、上記実施形態では、シャーシの開口部をフィン部毎に設けた例について示したが、本発明はこれに限らず、例えば図１１に示した本発明の第３変形例による表示装置のようにしてもよい。すなわち、シャーシ５０７に複数のフィン部５１２に対して１つだけ開口部５０７ｃを設けてもよい。

　また、上記実施形態では、シャーシの背面部に開口部を設け、フィン部の一部を背面部の開口部を介してシャーシの外側に突出させた例について示したが、本発明はこれに限らず、例えば図１２に示した本発明の第４変形例による表示装置のようにしてもよい。すなわち、シャーシ６０７の側面部６０７ｂに開口部６０７ｃを設け、フィン部６１２を側面部６０７ｂの開口部６０７ｃを介してシャーシ６０７の外側に突出させてもよい。

　また、上記実施形態では、ヒートスプレッダを基板取付部と基板取付部に対して略垂直な背面放熱部とによって構成した例について示したが、本発明はこれに限らず、例えば上記第４変形例による表示装置のようにしてもよい。ヒートスプレッダ６１１を、基板５が取り付けられる背面放熱部６１１ｂにより構成してもよい。すなわち、背面放熱部６１１ｂが基板取付部を兼ねていてもよい。

　また、上記実施形態では、シャーシのみにより筐体を構成した例について示したが、本発明はこれに限らず、例えば図１３に示した本発明の第５変形例による表示装置のようにしてもよい。すなわち、シャーシ７０７の背面部７０７ａとヒートスプレッダ１１のうちのシャーシ７０７に沿って配置される背面放熱部１１ｂとにより筐体７２０の背面を形成し、ヒートスプレッダ１１の基板取付部１１ａにより筐体７２０の側面を形成してもよい。

　１、４０１　表示装置
　２　表示パネル
　３　バックライト装置（照明装置）
　４　ＬＥＤ（光源、発光ダイオード）
　５　基板
　７、１０７、２０７、５０７、６０７、７０７　シャーシ
　７ａ、１０７ａ、２０７ａ、７０７ａ　背面部
　７ｂ、６０７ｂ　側面部
　７ｃ、１０７ｃ、２０７ｃ、５０７ｃ、６０７ｃ　開口部
　１０、１１０、２１０、３１０　放熱部材
　１１、６１１　ヒートスプレッダ
　１１ａ　基板取付部
　１１ｂ、６１１ｂ　背面放熱部
　１２、１１２、２１２、３１２、５１２、６１２　フィン部
　２０、２２０、７２０　筐体
　２１２ａ　ネジ穴（固定部）
　２３０　ＴＶシャーシ（筐体の背面側を覆う部材）

Claims (12)

1. 　光源と、
   　前記光源が取り付けられる基板と、
   　前記基板が取り付けられるヒートスプレッダ、および、前記ヒートスプレッダに一体に形成されたフィン部を含む放熱部材と、
   　前記放熱部材の一部、前記光源および前記基板を収納する筐体を構成するシャーシと、
   を備え、
   　前記フィン部の少なくとも一部は前記シャーシの外側に配置されていることを特徴とする照明装置。
2. 　前記ヒートスプレッダは前記シャーシの内側に配置されており、
   　前記シャーシの前記フィン部に対応する位置には、前記フィン部を挿通するための開口部が形成されていることを特徴とする請求項１に記載の照明装置。
3. 　前記シャーシは前記筐体の側面を形成する側面部および前記筐体の背面を形成する背面部を含み、
   　前記ヒートスプレッダは前記シャーシの背面部に略平行に配置されるとともに前記フィン部が突設される背面放熱部と、前記シャーシの側面部に略平行に配置されるとともに前記基板が取り付けられる基板取付部とを含むことを特徴とする請求項１または２に記載の照明装置。
4. 　前記基板取付部は前記シャーシの側面部から所定の間隔を隔てて配置されていることを特徴とする請求項３に記載の照明装置。
5. 　前記ヒートスプレッダは前記フィン部が突設される背面放熱部と、前記基板が取り付けられる基板取付部とを含み、
   　前記フィン部は前記基板取付部に遠い位置よりも近い位置の密度が高いことを特徴とする請求項１に記載の照明装置。
6. 　前記フィン部には、前記筐体の背面側を覆う部材に前記放熱部材を固定するための固定部が設けられていることを特徴とする請求項１～５のいずれか１項に記載の照明装置。
7. 　前記固定部はネジ穴を含むことを特徴とする請求項６に記載の照明装置。
8. 　前記フィン部は棒状に形成されていることを特徴とする請求項６または７に記載の照明装置。
9. 　前記ヒートスプレッダは前記シャーシに沿って配置されるとともにフィン部が突設される背面放熱部と、前記背面放熱部に直交するとともに前記基板が取り付けられる基板取付部とを含み、
   　前記シャーシおよび前記背面放熱部により前記筐体の背面が形成され、
   　前記基板取付部により前記筐体の側面が形成されていることを特徴とする請求項１に記載の照明装置。
10. 　前記光源は発光ダイオードを含むことを特徴とする請求項１～９のいずれか１項に記載の照明装置。
11. 　エッジライト型の照明装置であることを特徴とする請求項１～１０のいずれか１項に記載の照明装置。
12. 　請求項１～１１のいずれか１項に記載の照明装置と、
    　前記照明装置に照明される表示パネルとを備えることを特徴とする表示装置。

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