WO2012002135A1

WO2012002135A1 - 直管形ｌｅｄランプ、ランプソケットセットおよび照明器具

Info

Publication number: WO2012002135A1
Application number: PCT/JP2011/063394
Authority: WO
Inventors: 智深野; 西浜　伸通; 直山中; 史彦増子; 斎藤　毅; 中川　博喜; 正直稗田; 伊藤　賢一; 杉下　直樹; 桂輔小野; 清水　恵一; 真一神代; 長田　武
Original assignee: パナソニック電工株式会社; パナソニック株式会社; 東芝ライテック株式会社
Priority date: 2010-06-28
Filing date: 2011-06-10
Publication date: 2012-01-05
Also published as: TWI454634B; US20130119896A1; EP2587115A4; TW201207303A; CN102959316A; KR20130038350A; CN102959316B; EP2587115B1; EP2587115A1; KR101448700B1; US9706608B2

Abstract

　直管形ＬＥＤランプは、内部に複数の発光ダイオードを収納した直管と、直管の軸方向一端側に設けられた、前記複数の発光ダイオードとの給電接続用の第１口金と、直管の軸方向他端側に設けられた接地用の第２口金とを備える。第１口金には、第１ランプソケットの給電端子との電気的接続用の第１端子が設けられる。第２口金には、第２ランプソケットの接地端子との電気的接続用の第２端子が設けられる。

Description

直管形ＬＥＤランプ、ランプソケットセットおよび照明器具

　本発明は、直管形ＬＥＤ（発光ダイオード）ランプ、この直管形ＬＥＤランプを接続するランプソケットセット、およびこれら直管形ＬＥＤランプおよびランプソケットセットを用いた照明器具に関する。

　寿命による交換頻度を低減すると共に省電力化を図るため、蛍光灯よりも長寿命かつ省電力であるＬＥＤランプが蛍光灯の代替品として提案されている（例えば、日本国特許出願公開番号２００８－１０３３０４、２００９－２６６４３２および２００８－２８２７９３）。例えば、直管蛍光灯の代替品となる直管形ＬＥＤランプは、蛍光ランプに応じた長さを有する長尺状の基板と、当該基板上に長手方向に沿って搭載された複数個のＬＥＤとを備えた構成を有する。そして、基板のＬＥＤとは反対側には外殻の一部を構成するアルミニウム製のヒートシンクが取り付けられ、そのヒートシンクによる放熱効果によって、ＬＥＤの温度上昇を抑えてＬＥＤの発光効率の低下を防止している。また、ＬＥＤランプにはＡＣ／ＤＣコンバータを含む点灯回路が内蔵されており、照明器具から入力される交流電圧を前記点灯回路によって直流電圧に変換しＬＥＤに供給し点灯させている。

　このような交流点灯型のＬＥＤランプは、ＬＥＤランプに点灯回路が内蔵されているためＬＥＤで生じる熱によって点灯回路の寿命が縮まり易く、そのためＬＥＤランプ自体の寿命も縮まり易い。また、点灯回路で生じる熱によってＬＥＤの温度が上昇しＬＥＤの発光効率が低下するおそれもある。さらに、点灯回路の内蔵はＬＥＤランプの大型化や高価格化の原因にもなる。そこで、ＡＣ／ＤＣコンバータを含む点灯回路をランプ外部の例えば照明器具等に設ける等して、ＬＥＤランプの口金には直流電圧が供給される構成とし、この構成で点灯させる直流点灯型のＬＥＤランプの開発が進められている。

　ところで、ヒートシンクは、アルミニウム製であるため導電性を有するが、ＬＥＤランプを照明器具に取り付けられた状態において接地されていない。そのため、ＬＥＤモジュールや照明器具からヒートシンクに電流が漏れた場合に、ヒートシンクに触れると感電のおそれがある。特に、直流点灯型のＬＥＤランプの場合、ヒートシンクの対地電圧が、電源電圧とランプ電圧との単純な総和となり、交流点灯型のＬＥＤランプの場合の対地電圧の実効値よりも大きくなるため、感電のおそれが大きい。

　本発明は、上記の課題に鑑み、感電のおそれが小さい直管形ＬＥＤランプ、ランプソケットセットおよび照明器具を提供することを目的とする。

　本発明の直管形ＬＥＤランプは、内部に複数の発光ダイオードを収納した直管と、前記直管の軸方向一端側に設けられた、前記複数の発光ダイオードとの給電接続用の第１口金と、前記直管の軸方向他端側に設けられた接地用の第２口金とを備える。前記第１口金には、第１ランプソケットの給電端子との電気的接続用の第１端子が設けられる。前記第２口金には、第２ランプソケットの接地端子との電気的接続用の第２端子が設けられる。

　一実施形態において、直管形ＬＥＤランプは、導電性部材を更に備え、前記第２端子は、前記導電性部材と電気的に接続されている。

　一実施形態において、前記導電性部材は、長尺状であり、前記直管の一部を構成する。

　一実施形態において、前記複数の発光ダイオードは長尺状の基板にその長手方向に沿って実装されてＬＥＤモジュールを構成し、前記導電性部材は、前記ＬＥＤモジュールと熱的に接触したヒートシンクである。

　一実施形態において、前記第１端子は、前記第１ランプソケットを介して直流電源の正極側及び負極側にそれぞれ接続される２本の口金ピンからなる。

　一実施形態において、前記２本の口金ピンは、Ｇ１３形口金で規定されている２本の口金ピン間の間隔より広い間隔で第１口金から突設されている。

　一実施形態において、前記２本の口金ピンの各先端に、側方へ伸びるラッチ部が設けられている。

　一実施形態において、前記２本の口金ピンのラッチ部は、互いに反対向きとなる方向へ屈曲している。

　一実施形態において、前記第２端子は、１本の口金ピンである。

　一実施形態において、前記第２端子の先端の形状は、第２ランプソケットへの装着方向に長い形状に形成されている。

　一実施形態において、前記第１口金の端面には径方向における中央部の両側に凹部が設けられ、前記中央部に前記第１端子が設けられている。

　一実施形態において、前記第１口金及び前記第２口金のうち少なくとも一方は、前記直管の移動を許容する状態で直管の端部を覆うように形成されている。

　本発明のランプソケットセットは、上記直管形ＬＥＤランプが装着される第１及び第２ランプソケットを備える。第１ランプソケットは、前記第１口金が装着される第１口金受け部を備える。第２ランプソケットは、前記第２口金が装着される第２口金受け部を備える。

　一実施形態において、前記第１及び第２ランプソケットの各々は、前記直管形ＬＥＤランプを回転させて装着するための装着構造を備える。

　一実施形態において、前記第１口金受け部には、前記第１端子を構成する２本の口金ピンが挿入される挿入溝を有し前記直管の回転に伴って回転させられる回転子と、この回転子が回転させられた際に前記口金ピンに電気的に接続される前記給電端子としての２つの給電用接触子が設けられる。また、前記第２口金受け部には、前記第２端子を構成する１本の口金ピンが挿入される挿入溝と、この挿入溝内に配置されて前記第２端子に接続される前記接地端子としての接地用接触子が設けられ、前記接地用接触子に前記第２端子が接触した状態で、前記第２端子を回転自在としている。

　一実施形態において、前記接地用接触子は、前記第２端子との電気的な接続及び機械的な保持を行う機能を持つ。

　本発明のランプソケットセットは、直管形ＬＥＤランプが装着される第１及び第２ランプソケットを備える。第１ランプソケットは、前記第１口金が装着される第１口金受け部を備える。第２ランプソケットは、前記第２口金が装着される第２口金受け部を備える。前記第１口金受け部は、前記第１端子が挿入される挿入溝を有し前記直管の回転に伴って回転させられる回転子を備え、前記給電端子は、この回転子が回転させられた際に前記第１端子に電気的に接続する。前記第１口金の凹部に対応する第１ランプソケットの部位に凸部が設けられる。前記第２口金受け部には、前記第２端子を構成する１本の口金ピンが挿入される挿入溝と、この挿入溝内に配置されて前記第２端子に接続される前記接地端子としての接地用接触子が設けられ、前記接地用接触子に前記第２端子が接触した状態で、前記第２端子を回転自在としている。

　本発明のランプソケットセットは、直管形ＬＥＤランプが装着される第１及び第２ランプソケットを備える。第１ランプソケットは、直管形ＬＥＤランプの長手方向への移動を規制するように構成される。第２ランプソケットは、直管形ＬＥＤランプの長手方向への移動を許容するように構成される。

　本発明のランプソケットセットは、直管形ＬＥＤランプが装着される第１及び第２ランプソケットを備える。第１ランプソケットは、直管形ＬＥＤランプの第１端子が挿通可能な挿通部と、挿通部と連通して第１端子のラッチ部より幅が狭く第１端子が通過可能な寸法に形成された通過部と、第１端子が通過する通過部より外側で第１端子と電気的に接続される前記給電端子としての給電用接触子と、を具備している。

　本発明の照明器具は、第１及び第２ランプソケットを備えるランプソケットセットと、前記ランプソケットセットに装着される直管形ＬＥＤランプとを備える。

　本発明の好ましい実施形態をさらに詳細に記述する。本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な記述および添付図面に関連して一層良く理解されるものである。
第１実施形態に係る直管形ＬＥＤランプを示す一部破断平面図である。図１におけるＡ－Ａ線断面図である。図１におけるＢ－Ｂ線断面図である。図１におけるＣ－Ｃ線断面図である。直管形ＬＥＤランプの照明器具への取り付け状態を説明するための図である。直管形ＬＥＤランプおよび照明器具の回路図である。図７Ａおよび７Ｂは第２実施形態の直管形ＬＥＤランプ及びそれに用いるランプソケットセットの外観斜視図である。図８は同上の直管形ＬＥＤランプ及びランプソケットセットを示し、図８Ａは給電用の第１口金及び第１ランプソケットを拡大した外観斜視図、図８Ｂは接地用の第２口金及び第２ランプソケットを拡大した外観斜視図である。同上の直管形ＬＥＤランプおよびランプソケットセットを用いる照明器具の外観斜視図である。同上に用いる給電用の第１ランプソケットを示し、図１０Ａは正面図、図１０Ｂは上面図、図１０Ｃは右側面図である。同上に用いる給電用の第１ランプソケットの外観斜視図である。同上に用いる接地用の第２ランプソケットを示し、図１２Ａは正面図、図１２Ｂは上面図、図１２Ｃは右側面図である。同上に用いる接地用の第２ランプソケットの外観斜視図である。同上に用いる接地用の第２ランプソケットの接地用接触子の外観斜視図である。図１５Ａおよび１５Ｂの各々は一実施形態の直管形ＬＥＤランプの要部拡大斜視図である。同上に用いる接地用の第２ランプソケットを示し、図１６Ａは正面図、図１６Ｂは上面図、図１６Ｃは右側面図である。同上に用いる接地用の第２ランプソケットの外観斜視図である。同上の直管形ＬＥＤランプの他の実施形態を示す外観斜視図である。第３実施形態の照明器具を示し、図１９Ａは直管形ＬＥＤランプをランプソケットセットに装置する前の側面図、図１９Ｂは直管形ＬＥＤランプをランプソケットセットに装着した側面図である。同上の直管形ＬＥＤランプの斜視図である。一実施形態の照明器具を示す第２ランプソケットおよび直管形ＬＥＤランプの一部の斜視図である。第４実施形態を示す直管形ＬＥＤランプの一部を省略した断面図である。第５実施形態を示す直管形ＬＥＤランプの一部の斜視図である。同上の直管形ＬＥＤランプを用いた照明器具の側面図である。同上の照明器具の第１ランプソケットの斜視図である。一実施形態を示す直管形ＬＥＤランプの一部の斜視図である。一実施形態を示す直管形ＬＥＤランプの一部の斜視図である。一実施形態を示す第１ランプソケットの斜視図である。

　（第１実施形態）
　図１および図２に示すように、本実施形態に係る直管形ＬＥＤランプ（以下「ランプ」という）１０は、内部に複数の発光ダイオード（以下「ＬＥＤ」という）１１０を収納した直管１２と、複数のＬＥＤ１１０との給電接続用の第１口金１４と、接地用の第２口金１５とを含む。第１口金１４は、直管１２の軸方向一端側に設けられる一方、第２口金１５は、直管１２の軸方向他端側に設けられる。複数のＬＥＤ１１０は、ＬＥＤモジュール１１に含まれる。直管１２は、ヒートシンク１２０およびカバー１２５から構成される。

　ＬＥＤモジュール１１は、長尺直線状の基板１１１を有する。当該基板１１１の実装面１１２には、基板１１１の長手方向に沿って複数個のＬＥＤ１１０が例えば一列に直線状に実装されていると共に、温度ヒューズ１１４および電流ヒューズ１１５がそれぞれ１つずつ実装されている。複数のＬＥＤ１１０、温度ヒューズ１１４および電流ヒューズ１１５は、基板１１１の実装面１１２に形成された配線パターン１１６によって電気的に、例えば直列接続されている。例えば、ＬＥＤ１１０の電圧は１つが３．３Ｖであって、それが３０個実装され直列接続されることによりランプ１０全体としてのランプ電圧は３．３Ｖ×３０＝９９Ｖとなる。

　基板１１１は、例えば、金属ベースプリント配線板、ガラスコンポジット基板、ガラスエポキシ基板等とすることが考えられる。ＬＥＤ１１０で生じる熱をヒートシンク１２０へ効率良く伝導させるためには、基板１１１の熱伝導性が高いことが好ましい。

　ＬＥＤ１１０は、例えば表面実装（ＳＭＤ）型の白色ＬＥＤである。なお、ＬＥＤ１１０は、表面実装型のものに限らず、例えば、基板１１１にＬＥＤチップをフリップチップ実装またはワイヤーボンディング実装し、前記ＬＥＤチップを蛍光体分散樹脂で封止した構成であっても良い。この場合、例えば、ＬＥＤチップを青色発光するものとし、蛍光体分散樹脂の樹脂をシリコーン樹脂とし、蛍光体を黄緑色蛍光体（例えば(Ｂａ,Ｓｒ)₂ＳｉＯ₄:Ｅｕ²⁺やＹ₃(Ａｌ,Ｇａ)₅Ｏ₁₂:Ｃｅ³⁺）と赤色蛍光体（Ｓｒ₂Ｓｉ₅Ｎ₈:Ｅｕ²⁺や（Ｃａ,Ｓｒ）Ｓ:Ｅｕ²⁺や(Ｂａ,Ｓｒ,Ｃａ)ＡｌＳｉＮ₃:Ｅｕ²⁺）との混合物とすることが考えられる。

　ヒートシンク１２０は、例えば、長尺直線状のアルミニウム製であって、基板１１１の背面１１７（実装面１１２とは反対側の面）に、基板１１１と長手方向を揃えて配置されており、例えば接着やねじ止め等で基板１１１に固定されている。ヒートシンク１２０とＬＥＤモジュール１１とは熱的に接触しており、ＬＥＤ１１０で生じた熱は、基板１１１を介してヒートシンク１２０に伝導し、ヒートシンク１２０から放射により放熱される。ヒートシンク１２０と基板１１１とを面接触させることによって、高い放熱効果を得ることができる。

　なお、ヒートシンク１２０は、アルミニウム製のものに限定されないが、熱伝導性が良くかつ軽量であることが好ましい。また、ヒートシンク１２０は、どのような形状であっても良いが、ＬＥＤモジュール１１からの出射光を遮らない形状であることが好ましい。

　図３および図４に示すように、カバー１２５は、例えば、横断面形状が略円弧形の長尺状であって、ヒートシンク１２０と長手方向を揃えて配置されており、一対の側端部（短手方向端部）１２６，１２７を、ヒートシンク１２０の側面１２１，１２２に設けられた溝１２３，１２４に嵌め込むことによって、ＬＥＤモジュール１１を覆った状態でヒートシンク１２０に取り付けられている。

　カバー１２５は、例えば、ポリカーボネート等の樹脂やガラス等の透光性材料で形成されている。なお、ガラスは、熱伝導率が高く（ポリカーボネートの５倍程度）、ＬＥＤの温度上昇を抑制するための放熱効果が高いため、カバー１２５の材料として好適である。

　図２に戻って、第１口金１４は、キャップ状をした本体１４１および一対の口金ピン１４２，１４３を有し、直管１２の長手方向一端（第１端）側に配置されている。本体１４１は、例えば、シリコン樹脂等の耐熱性の合成樹脂からなる。一対の口金ピン１４２，１４３は、例えばアルミニウムや銅等の金属からなり、本体１４１に設けられた貫通孔１４４，１４５を貫通するようにそれぞれ圧入により本体１４１に植設されており、ＬＥＤモジュール１１の配線パターン１１６とリード線１４６，１４７を介して電気的に接続されている。

　第２口金１５は、キャップ状をした本体１５１、一対の口金ピン１５２，１５３および導電部材１５４を有し、直管１２の長手方向他端（第２端）側に配置されている。本体１５１は、例えば、シリコン樹脂等の耐熱性の合成樹脂からなる。一対の口金ピン１５２，１５３は、例えば、アルミニウムや銅等の金属からなり、本体１５１に設けられた貫通孔１５５，１５６を貫通するようにそれぞれ圧入により本体１５１に植設されている。

　導電部材１５４は、導電性を有する略方形板状の部材であって、本体１５１のヒートシンク１２０側に配置されており、例えば接着やビス止め等で本体１５１に固定されている。導電部材１５４には、本体１５１の貫通孔１５５，１５６に対応させた位置に貫通孔１５７，１５８が設けられており、一対の口金ピン１５２，１５３は、導電部材１５４の貫通孔１５７，１５８に挿入した状態で、例えば半田付け、溶接、導電性接着剤による接着等で導電部材１５４と電気的に接続されている。

　導電部材１５４は、ヒートシンク１２０側の面１５９がヒートシンク１２０と面接触しており、この接触により導電部材１５４とヒートシンク１２０とが電気的に接続されている。なお、導電部材１５４とヒートシンク１２０との電気的な接続は単なる接触によるものに限定されず、例えば半田付け、溶接、導電性接着剤による接着等により電気的だけでなく機械的にも接続された構成であっても良い。

　なお、導電部材１５４は本発明には必須ではなく、ヒートシンク１２０と口金ピン１５２，１５３とが電気的に接続されていれば導電部材１５４の有無は問わない。したがって、例えば、口金ピン１５２，１５３とヒートシンク１２０とが直接電気的に接続された構成であっても良い。

　図５は、直管形ＬＥＤランプの照明器具への取り付け状態を説明するための図である。図５に示すように、照明器具１９は、筐体１９１、第１ランプソケット１７、第２ランプソケット１８および点灯回路１９０を備える。この照明器具１９は、直管形ＬＥＤランプ１０が装着される第１および第２ランプソケット１７，１８を、ランプソケットセット（システム）として含む。

　筐体１９１は、例えば、下面が開口した略箱状であって、上面１９１ａが天井等への取付面となっており、内面１９１ｂは光反射面となっており、内部にランプ１０が収納されている。また、筐体１９１の上面１９１ａには点灯回路１９０が取り付けられており、筐体１９１の内部には、第１ランプソケット１７および第２ランプソケット１８が互いに対向するように取り付けられている。

　第１ランプソケット１７には、口金ピン１４２，１４３と電気的に接続される板ばね状の給電用接触子１７１，１７２が内蔵されている。図５の例では、給電用接触子１７１，１７２は、めいめい両側部の中央部が内側に屈曲したＵ状断面を有している。第１ランプソケット１７に設けられたピン孔１７３，１７４に口金ピン１４２，１４３を差し込むと、口金ピン１４２，１４３と給電用接触子１７１，１７２とが電気的に接続される。換言すると、第１口金１４には、第１ランプソケット１７の給電端子（即ち給電用接触子１７１，１７２）との電気的接続用の第１端子（即ち口金ピン１４２，１４３）が設けられている。

　点灯回路１９０は、直流電源として、商用交流電源からの交流電圧を直流電圧に変換し、その直流電圧を第１ランプソケット１７を介してランプ１０の第１口金１４に供給し、ＬＥＤ１１０を点灯させる。当該点灯回路１９０と商用交流電源とは、電力供給線１９２を介して接続されており、点灯回路１９０と第１ランプソケット１７の一対の給電用接触子１７１，１７２とは電力供給線１９３を介して接続されている。なお、電力供給線１９３は、給電用接触子１７１，１７２側が２つの配線１９３ａ，１９３ｂに分岐されており、それぞれ給電用接触子１７１，１７２と電気的に接続されている。

　図６は、直管形ＬＥＤランプおよび照明器具の回路図である。なお、図においてＬＥＤ１１０は数を省略して記載している。図６に示すように、点灯回路１９０は、例えば定電流直流回路１９０ａを備える。なお、定電流直流回路１９０ａは、例えば整流ダイオード、平滑コンデンサなどを利用して構成することが考えられる。

　図５に戻って、第２ランプソケット１８には、口金ピン１５２，１５３と電気的に接続される板ばね状の接地用接触子１８１，１８２が内蔵されている。図示例では、接地用接触子１８１，１８２の各々は、両側部の中央部が内側に屈曲したＵ状断面を有している。第２ランプソケット１８に設けられた端子孔１８３，１８４に口金ピン１５２，１５３を差し込むと、口金ピン１５２，１５３と接地用接触子１８１，１８２とが電気的に接続される。換言すると、第２口金１５には、第２ランプソケット１８の接地端子（即ち接地用接触子１８１，１８２）との電気的接続用の第２端子（口金ピン１５２，１５３）が設けられている。

　接地用接触子１８１，１８２は、アース線１９４を介して接地されている。アース線１９４は、接地用接触子１８１，１８２側が２つの導電線１９４ａ，１９４ｂに分岐しており、それぞれ接地用接触子１８１，１８２と電気的に接続されている。

　第２ランプソケット１８は、筐体１９１の内面１９１ｂに取り付けられたソケット保持部材１６によって保持されている。ソケット保持部材１６は、第２ランプソケット１８を第１ランプソケット１７側に付勢する付勢体（例えばばね）１６１，１６２と、第２ランプソケット１８のランプ長手方向への移動を一定範囲に規制するために第２ランプソケット１８のスリット溝１８５，１８６内に嵌め込まれた爪部１６３，１６４とを有し、第２ランプソケット１８はソケット保持部材１６に対して摺動可能である。

　ランプ１０を照明器具１９に取り付ける際は、まず、第２口金１５の口金ピン１５２，１５３を第２ランプソケット１８の端子孔１８３，１８４に差し込みながら第２口金１５で第２ランプソケット１８を第１ランプソケット１７から遠ざける方向に移動させる。これにより、第２ランプソケット１８と第１ランプソケット１７との間の距離が広がる。次に、ランプ１０を第１ランプソケット１７側に移動させ、第１口金１４の口金ピン１４２，１４３を第１ランプソケット１７のピン孔１７３，１７４に差し込んで第１口金１４を第１ランプソケット１７に装着する。第２ランプソケット１８が付勢体１６１，１６２により第１ランプソケット１７側へ付勢されているため、第２ランプソケット１８と第１ランプソケット１７とによってランプ１０は保持される。

　ランプ１０を装着することによって、口金ピン１４２，１４３と給電用接触子１７１，１７２とが電気的に接続されるため、照明器具１９から第１口金１４へ直流電圧が入力される。また、ヒートシンク１２０は、導電部材１５４、口金ピン１５２，１５３、接地用接触子１８１，１８２およびアース線１９４を介して接地される。

　ヒートシンク１２０はアルミニウム製であるため導電性を有する。したがって、ＬＥＤモジュール１１や点灯回路１９０の漏電等によりヒートシンク１２０に電流が流れる可能性がある。しかしながら、ランプ１０を照明器具１９に取り付けた状態において、ヒートシンク１２０は接地された状態になっており電位を持たない。したがって、ヒートシンク１２０に触れても感電することがない。

　なお、カバー１２５が導電性の材料からなる場合も、カバー１２５はヒートシンク１２０に取り付けられているため、接地された状態となっており、カバー１２５に触れても感電のおそれがない。

　上記実施形態では、直管が、導電性部材としてのヒートシンクと、カバーとで構成されていたが、本発明に係る直管はこの構成に限定されない。例えば、直管全体が導電性部材であっても良いし、あるいは、直管がヒートシンクとして機能しない構成であっても良い。後者の場合、ヒートシンク、反射板またはこれらの共通機構などの導体（導電性部材）を絶縁性のガラス管内もしくは樹脂管内に置くことが望ましい。このように構成した場合、導体を第２口金の第２端子に電気的に接続しなくても通常使用時では問題ない。しかし、ランプが落下等により破損して露出状態になることを想定すると、導体を第２口金の第２端子に電気的に接続することによって接地させ、感電を防止することが望ましい。

　上記実施形態では、第２口金が複数の口金ピン、例えば２本の口金ピンを有していたが、第２口金は第２端子として１つの口金ピンを有することが望ましい。また、第２ランプソケットの接地端子も複数の接地用接触子（例えば２つの接地用接触子）に限定されず、第２ランプソケットは接地端子として１つの接地用接触子を有することが望ましい。

　上記実施形態では、ＬＥＤモジュールを１つの基板で構成したが、これに限らず、２つ以上の基板を電気的に接続連結してＬＥＤモジュールを構成しても良い。また、上記実施形態では、基板に複数個のＬＥＤを一列に設けたが、これに限らず２列以上に列設しても構わない。また、ＬＥＤモジュールを構成するＬＥＤの個数も任意である。さらに、上記実施形態では、複数個のＬＥＤの全てを直列に接続したが、これに限らず、所定個数ずつを直列に接続したもの同士を並列に接続する、または、所定個数ずつを並列に接続したもの同士を直列に接続する、いわゆる直並列接続しても良い。

　カバーは、その内周面または外周面に光散乱剤を塗布しても構わない。例えば、内周面に、光散乱剤としてアルミナの粉体を塗布することとしても構わない。これにより、ＬＥＤからの光が拡散されて均一化されてカバーから出射されると共に、当該アルミナ粉体による熱伝導効果により放熱性が改善される。

　（第２実施形態）
　上述の直管形ＬＥＤランプが直管形蛍光ランプと同じ寸法および口金を持つ場合、直管形蛍光ランプ用の点灯回路を備えた照明器具に誤って接続される可能性がある。

　図７Ａおよび７Ｂに上記課題を解決するための直管形ＬＥＤランプ１０の外観斜視図を示す。明瞭のため、同様の要素には、第１実施形態で表されたのと同じ符号が割り当てられる。

　このランプ１０は、透光性を有する合成樹脂材料により形成された単一の直管２２を備えている。なお、これに限らず、直管２２はガラス管でもよい。直管２２の軸方向一端側には給電用の第１口金１４が設けられ、直管２２の軸方向他端側には接地用の第２口金１５が設けられている。

　直管２２の内部には、直管２２よりも全長が若干短いプリント基板よりなる基板（例えば図１参照）が収納されており、この基板の実装面には複数個のＬＥＤが所定の間隔を開けて実装されている。基板は、ヒートシンク、反射板またはこれらの共通機構などの導体（導電性部材）に取りつけられて、直管２２の中に置かれる。その導体は、第２口金１５の第２端子に電気的に接続されてもよく、或いは電気的に接続されなくてもよい。

　図８Ａは第１口金１４を拡大した要部の斜視図である。第１口金１４の端面には、径方向における中央部の両側に略半円状に凹んだ凹部１４ａ，１４ａが設けられ、中央部には凹部１４ａよりも前方に突出した略直方体状の突出部１４ｂが設けられている。この突出部１４ｂには、直管２２の中心軸を挟んで対称な位置に、金属材料により丸棒状に形成され、軸方向に向かって突出する２本の口金ピン１４２，１４３が設けられている。２本の口金ピン１４２，１４３は、直管２２の内部で、例えばリード線を介して上記の基板に電気的に接続されている。尚、基板に形成された回路では、口金ピン１４２，１４３から入力される直流電圧が全波整流器を介してＬＥＤに供給されており、何れの口金ピン１４２，１４３が直流電源の正極側に接続された場合でも、ＬＥＤに順方向電流が流れるようになっている。また、第１実施形態では、口金ピン１４２，１４３は、図３に示すように、基板１１１の実装面１１２に直交する方向に配列されるが、第２実施形態では、口金ピン１４２，１４３は、基板の実装面と平行な方向に配列される。

　一方、図８Ｂは第２口金１５を拡大した要部の斜視図である。第２口金１５の端面は略円板状であって、端面の中心部からは、第２端子としての１本の口金ピン１５２が突出されている。この第２端子は、軸部１５２ａとラッチ部（カム板）１５２ｂとから構成される。軸部１５２ａは、金属材料により丸棒状に形成され、軸方向に向かって突出する。ラッチ部１５２ｂは、金属製であり、軸方向から見た形状が第１及び第２ランプソケット２７及び２８への装着方向を長径方向とする楕円形状に形成され、軸部１５２ａと一体に設けられている。尚、ラッチ部１５２ｂの長径方向は、２本の口金ピン１４２，１４３が並ぶ方向と平行している。

　このランプ１０が装着されるランプソケットセットは、第１口金１４が装着される第１口金受け部を備えた給電用の第１ランプソケット２７と、第２口金１５が装着される第２口金受け部を備えた接地用の第２ランプソケット２８で構成される。

　第１ランプソケット２７は、図１０及び１１に示すように、ボディ２７０と、ボディ２７０に回転自在に取り付けられた回転子２７５と、ボディ２７０内に収納された一対の給電用接触子１７１，１７２（図１０Ａ参照）を備えている。

　ボディ２７０は、合成樹脂により略直方体状に成形され、第１面（取付状態における外面）、第２面（取付状態における内面）とこれらの間の４つの側面を持つ。ボディ２７０の第２面（図１０Ａの正面）には丸穴状に凹んだ凹部２７１が開口している。上記側面のうちの一つの側面（取付状態における下側面）は、それ自身の中央部が両側面と接する両縁部に比べて凸となるような曲面状に形成され、第１口金１４の第１端子用の挿入溝２７２を有している。挿入溝２７２は、ボディ２７０の下側面（図８Ａでは上側の側面）の中央部に設けられ、また第２面側に開放されて、凹部２７１に連続している。またボディ２７０には、凹部２７１の底部（即ち第１面側）から第２面側に向かって突出する円筒状の支持軸２７３が突設されている。この支持軸２７３には、挿入溝２７２と一列に整列される溝２７３ａ，２７３ｂが形成されている。

　回転子２７５は合成樹脂成形品からなり、支持軸２７３が嵌合する軸穴２７６を有し、軸穴２７６に支持軸２７３を嵌合させることによって支持軸２７３の回りに回転自在に配置される略円筒状の筒部２７７を備えている。筒部２７７の端面は、ボディ２７０の第２面と略同じ位置にある。筒部２７７には、特定位置（図１０Ａに示す位置）に回転した状態で、挿入溝２７２および溝２７３ａ，２７３ｂと一列に整列され、第２面側に開放された連続する１つの溝を形成する挿入溝２７７ａ，２７７ａが形成されている。また筒部２７７の端面には、挿入溝２７７ａ，２７７ａが間に介在するリブ（凸部）２７８，２７８が設けられ、ボディ２７０の第２面側から突出している。リブ２７８，２７８は内側面（互いに対向する面）が平面に形成され、外側面が筒部２７７の回転中心を中心とする円周面に形成されている。尚、２つのリブ２７８，２７８の間隔は、第１口金１４の突出部１４ｂの幅よりも若干大きい寸法に設定されている。またリブ２７８の高さ寸法（回転子２７５の端面からリブ２７８先端までの距離）は、突出部１４ｂの高さ寸法（凹部１４ａの前面から突出部１４ｂの先端面までの距離）よりは小さい寸法となっている。

　ここで、回転子２７５が図１０Ａに示す特定位置（開放位置）に回転した状態では、挿入溝２７２と溝２７３ａ，２７３ｂと挿入溝２７７ａ，２７７ａが一列に並んでおり、挿入溝２７２を通して回転子２７５の挿入溝２７７ａ，２７７ａ内に口金ピン１４２，１４３を挿入したり、外側に移動させることができる。一方、図１０Ａに示す位置から回転子２７５を９０度回転させると、挿入溝２７７ａ，２７７ａが、挿入溝２７２と溝２７３ａ，２７３ｂとが一列に並ぶ方向と直交する方向に並ぶ。この場合、挿入溝２７７ａ，２７７ａの両端側が凹部２７１の周縁部及び支持軸２７３の外周面で閉塞されるので、挿入溝２７７ａ，２７７ａ内に口金ピン１４２，１４３が保持される。また、保持された口金ピン１４２，１４３は、それぞれ、給電用接触子１７１，１７２（または１７２，１７１）と電気的に接続される。ここにおいて、回転子２７５と給電用接触子とで、第１口金１４が装着される第１口金受け部が構成される。

　次に、第２ランプソケット２８について図１２及び１３を参照して説明する。第２ランプソケット２８は、ボディ２８０と、ボディ２８０内に収納される接地用接触子１８１を備えている。

　ボディ２８０は、合成樹脂により略直方体状に成形され、第１面（取付状態における外面）、第２面（取付状態における内面）とこれらの間の４つの側面を持つ。これら側面のうちの一つの側面（取付状態における下側面）は、それ自身の中央部が両側面と接する両縁部に比べて凸となるような曲面状に形成され、第２口金１５の第２端子用の挿入溝２８２を有している。挿入溝２８２は、ボディ２８０の下側面（図１３では上側面）から第２面にかけて形成され、ランプ１０の第２端子（口金ピン１５２）が挿入される。ボディ２８０の下側面（図１３では上側の側面）における挿入溝２８２の奥側には、第２口金１５に近い側に比べて溝幅が広い幅広部２８２ａが設けられており、この幅広部２８２ａに第２端子のラッチ部１５２ｂが挿入される。この幅広部２８２ａの溝幅は、第２端子のラッチ部１５２ｂの短径寸法よりは大きくなっている。またボディ２８０の下側面における挿入溝２８２の幅狭部分の溝幅は、軸部１５２ａの直径よりは大きく、ラッチ部１５２ｂの短径寸法よりは小さい寸法に設定されている。下側面の挿入溝２８２は、ボディ２８０の第２面の中央に延長され、ランプ１０を装着させる際に第２端子が挿入される位置まで形成されている。この第２面の中央における挿入溝２８２の端部には、第２端子のラッチ部１５２ｂよりも若干大きい楕円形状の開口部２８２ｂが形成されている。

　接地用接触子１８１は、図１４に示すように、導電性の良好な金属材料（例えば銅合金）の帯板を曲げ加工して形成される。図示例では、接地用接触子１８１は、両側部の中央部が外側に屈曲したＵ状断面を有している。即ち、この接地用接触子１８１は、ボディ２８０に固定される中央片１８１ａと、中央片１８１ａの両側縁からそれぞれ上側に突出する接触片１８１ｂ，１８１ｂと、接触片１８１ｂ，１８１ｂの先端部からそれぞれ外側に折り曲げられたガイド片１８１ｃ，１８１ｃを一体に備えている。ここで、各接触片１８１ｂは略Ｖ字形に折り曲げられ、両接触片１８１ｂの中間部が外側方向に突出しており、接地用接触子１８１は全体として逆Ω字形に形成されている。

　この接地用接触子１８１は、挿入溝２８２内の空間が接触片１８１ｂ，１８１ｂの間に介在し、ガイド片１８１ｃを幅広部２８２ａ側、中央片１８１ａを下側面に面する上側面側にしてボディ２８０内に収納されている。ここにおいて、ボディ２８０の挿入溝２８２が設けられた部位と接地用接触子１８１とで、第２口金１５が装着される第２口金受け部が構成される。

　図９は、上述の第１および第２ランプソケット２７，２８を備えた照明器具１９の外観斜視図である。この照明器具１９は、天井面に埋込配設されて使用される。細長い直方体状の筐体１９１の内部に点灯回路（図６参照）を収納している。筐体１９１の長手方向両端部の下側面には、第１および第２ランプソケット２７，２８が、向かい合わせに取り付けられている。而して、ランプ１０の両端に設けられた第１口金１４、第２口金１５をそれぞれ第１ランプソケット２７、第２ランプソケット２８に装着させることによって、ランプ１０が筐体１９１に取り付けられる。尚、図９中の１９１ｂは、ＬＥＤランプ１０からの光を下側の照明空間に反射する反射板である。

　ここで、ＬＥＤランプ１０を第１および第２ランプソケット２７，２８に着脱する方法について説明する。

　ランプ１０を第１および第２ランプソケット２７，２８に装着する際には、第１口金１４を第１ランプソケット２７側、第２口金１５を第２ランプソケット２８側にして、ランプ１０を筐体１９１の下方から第１および第２ランプソケット２７，２８に近付ける。そして、第１ランプソケット２７の挿入溝２７２内に口金ピン１４２，１４３を挿入させるとともに、第２ランプソケット２８の挿入溝２８２内に第２端子（口金ピン１５２）を挿入させると、第１口金１４の突出部１４ｂが一対のリブ２７８，２７８の間に挿入される。そして、ＬＥＤランプ１０を正規の挿入位置まで挿入すると、２本の口金ピン１４２，１４３がそれぞれ挿入溝２７７ａ，２７７ａに挿入され、接地用接触子１８１が備える接触片１８１ｂ，１８１ｂの間に第２端子が挿入された状態となる。この状態で、ＬＥＤが下側を向くように直管２２を９０度回転させると、突出部１４ｂがリブ２７８，２７８を押すことによって、回転子２７５が直管２２と共に回転し、口金ピン１４２，１４３が支持軸２７３の両側に配置される。この時、２本の口金ピン１４２，１４３は、ボディ２７０の内部に配置されている２個の給電用接触子に電気的に接続されて、点灯回路（直流電源）から第１ランプソケット２７を介してＬＥＤに直流電力が供給される。また、直管２２の回転に伴い、長径方向が水平方向と平行する位置までラッチ部１５２ｂが回転することによって、ラッチ部１５２ｂの長径方向両側部が接触片１８１ｂ，１８１ｂに接触する。この時、ラッチ部１５２ｂが接地用接触子１８１に電気的に接続されるので、ランプ１０が接地される。また、ラッチ部１５２ｂの長径方向がランプ挿入方向と平行している場合に比べ、ラッチ部１５２ｂの水平方向における幅寸法が大きくなるので、ラッチ部１５２ｂの長径方向両側部によって左右の接触片１８１ｂが外側に撓められる。したがって、左右の接触片１８１ｂの弾性力によってラッチ部１５２ｂが機械的に保持されるのである。また、この状態では、口金ピン１４２，１４３がそれぞれ挿入溝２７７ａ，２７７ａ内に保持されているから、第１口金１４が第１ランプソケット２７から外れることはない。

　一方、ランプ１０を第１および第２ランプソケット２７，２８から取り外す際に、直管２２を装着状態から９０度回転させると、挿入溝２７２と溝２７３ａ，２７３ｂと挿入溝２７７ａ，２７７ａとが一列に並べられる。この場合、口金ピン１４２，１４３を挿入溝２７７ａ，２７７ａの外側へ移動させることができ、ランプ１０の第１口金１４側を下方へ移動させることによって、口金ピン１４２，１４３が挿入溝２７２の外側に出る。第１口金１４が第１ランプソケット２７から外れ、直管２２が第１口金１４を下側にして斜めに傾いた状態で、直管２２を第２ランプソケット２８から離れる方向に引っ張ると、第２端子が開口部２８２ｂから外側に出て、ＬＥＤランプ１０の取り外しが完了する。ここで、挿入溝２８２の端部に設けた開口部２８２ｂは第２端子（ラッチ部１５２ｂ）よりも大きく、開口部２８２ｂに第２端子（ラッチ部１５２ｂ）を通すことができる。したがって、ランプ１０を取り外す際に、挿入溝２８２内で第２端子を下側に移動させることによって、挿入溝２８２の下側開口から第２端子を外側に抜かなくても、開口部２８２ｂから直接外側へ抜き出すことができ、ランプ１０の取り外しが容易に行える。

　なお、直管ＬＥＤランプ用の第１ランプソケット２７に直管蛍光ランプの口金を装着しようとした場合、直管蛍光ランプの口金の端面にリブ２７８，２７８が干渉するので、直管蛍光ランプが誤って装着されることはない。

　以上説明したように、本実施形態のランプ１０は、直管２２の軸方向一端側に第１口金１４を、軸方向他端側に第２口金１５を備えている。そして、第１口金１４には、第１ランプソケット２７の給電用接触子に電気的に接続される第１端子（口金ピン１４２，１４３）が設けられ、第２口金１５には、第２ランプソケット２８の接地用接触子１８１に電気的に接続される第２端子（ラッチ部１５２ｂ付き口金ピン１５２）が設けられている。

　これにより、直管２２の一端側と他端側とで異なる口金が設けられているから、両端に同じ形状の口金を有する直管形蛍光ランプ用の照明器具に、本実施形態の直管形ＬＥＤランプ１０を誤接続する可能性を低減できる。また、両端に同じ形状の口金を有する直管形蛍光ランプと容易に見分けがつき、ランプ１０及び直管型蛍光ランプが、それぞれに対応していない照明器具に誤接続される可能性をさらに低減できる。

　また、第２端子が備えるラッチ部１５２ｂを軸方向から見た形状は、第２ランプソケット２８への装着方向に細長い形状に形成されている。

　これにより、第２ランプソケット２８の挿入溝２８２にラッチ部１５２ｂを挿入する際には、直管２２を９０度回転させた場合に比べて、ラッチ部１５２ｂの水平方向寸法が小さくなるから、接触片１８１ｂ，１８１ｂの間にラッチ部１５２ｂを挿入する際に必要な力を低減できる。またラッチ部１５２ｂを挿入後に直管２２を９０度回転させると、ラッチ部１５２ｂの水平方向寸法が大きくなって、接触片１８１ｂ，１８１ｂの撓み量を大きくできるから、接地用接触子１８１が第２端子を保持する力を増大させることができる。

　また、ランプ１０が装着されるランプソケットセットは、第１口金１４が装着される第１口金受け部を備えた第１ランプソケット２７と、第２口金１５が装着される第２口金受け部を備えた第２ランプソケット２８とで構成される。

　これにより、ランプ１０が装着されるランプソケットセットは、第１ランプソケット２７と、第２ランプソケット２８で構成されるから、両端に同じ形状の口金を有する直管形蛍光ランプが誤装着される可能性を低減できる。

　また、第１口金１４の端面には径方向における中央部の両側に凹部１４ａ，１４ａが設けられ、中央部に設けられた突出部１４ｂに２本の口金ピン１４２，１４３（第１端子）が設けられている。一方、第１ランプソケット２７の回転子２７５には、第１口金１４の凹部１４ａ，１４ａに対応する部位にリブ２７８，２７８が設けられている。

　これにより、第１ランプソケット２７に直管形蛍光ランプの口金を装着しようとした場合、直管形蛍光ランプの口金の端面にリブ２７８，２７８が干渉するので、直管形蛍光ランプが誤って装着されることはない。

　また、第１ランプソケット２７の第１口金受け部は、口金ピン１４２，１４３が挿入される挿入溝２７７ａ，２７７ａを有し直管２２の回転に応じて回転させられる回転子２７５と、この回転子２７５が回転させられた際に口金ピン１４２，１４３に電気的に接続する給電用接触子とを備えている。

　これにより、第１口金１４に設けられた口金ピン１４２，１４３を挿入溝２７７ａ，２７７ａに挿入した後、直管２２を回転させることで、電気的な接続と機械的な保持を行うことができる。

　また、第２ランプソケット２８が備える第２口金受け部には、第２端子との電気的な接続及び機械的な保持を行う接地用接触子１８１が設けられている。

　これにより、１つの接地用接触子１８１で、第２端子との電気的な接続と機械的な保持の両方が行えるので、第２口金１５を保持するための構成が別途不要である。

　また、第２口金受け部には、第２端子が挿入される挿入溝２８２と、この挿入溝２８２の溝内に配置されて第２端子に電気的に接続される接地用接触子１８１が設けられ、接地用接触子１８１に第２端子が接触した状態で、第２端子を回転自在としている。

　これにより、直管２２を回転させることで第１口金１４を第１ランプソケット２７に装着させる場合でも、第２口金受け部には回転機構を設ける必要が無く、第２口金受け部の構成を簡単にできる。

　また、上記の挿入溝２８２には、ボディ２８０の第１面側に、直管２２の軸方向において第２口金１５に近い側に比べて溝幅が広い幅広部２８２ａが設けられている。

　これにより、溝幅が狭い部分に第２端子のラッチ部１５２ｂを係合させることによって、ランプ１０の抜け止めを行うことができる。

　また更に、挿入溝２８２の終端部には第２端子よりも大きい開口部２８２ｂが設けられている。

　これにより、第１口金１４を第１ランプソケット２７から外しておけば、挿入溝２８２を通さなくても、開口部２８２ｂを通して第２端子を取り外すことができ、ランプ１０の取り外しを容易に行うことができる。

　一実施形態において、第２端子のラッチ部１５２ｂは、図１５Ａに示すように、軸方向から見て矩形状に形成されている。図１６及び１７は、その第２端子を持つ第２口金１５が装着される第２ランプソケット２８を示す。この第２ランプソケット２８の開口部２８２ｂは、ボディ２８０の第２面における挿入溝２８２の端部で矩形状に開口する。この開口部２８２ｂは、図１５Ａに示す第２端子のラッチ部１５２ｂよりも若干大きい寸法に形成されており、第１実施形態で説明したように開口部２８２ｂを通して矩形状のラッチ部１５２ｂを前方に引き抜くことができる。

　一実施形態において、ラッチ部１５２ｂは、図１５Ｂに示すように、矩形の角に丸みを持たせたような形状に形成され、図１６及び１７に示す開口部２８２ｂより小さい。

　ところで、本発明の第１口金の第１端子は、丸棒状の口金ピン１４２，１４３に限定されるものではなく、例えば図１８に示すような形状の口金ピン（ブレードプラグ）２４２，２４３でもよい。図１８に示す口金ピン２４２，２４３は帯板状の板金を曲げ加工して形成され、基部側がランプ軸方向に平行に配置されている。そして、２本の口金ピン２４２，２４３の先端側は、外側方向（中心軸に向かう方向と反対側）に略直角に曲げられてラッチ部２４２ｂ，２４３ｂを形成している。

　このように、プラグの先端側は外側方向へ折り曲げられているので、第１ランプソケット２７に装着した状態では、第１ランプソケット２７の給電用接触子をプラグの曲げ部で抱え込むようにして、プラグが第１ランプソケット２７に取着される。したがって、プラグの曲げ部が給電用接触子に引っ掛かることで、ランプ１０が第１ランプソケット２７から抜けにくくなり、また第１ランプソケット２７から抜けそうになった場合でも、電気的な接続が安定するから、アーク放電が発生しにくくなる。

　（第３実施形態）
　直管２２を透光性を有する合成樹脂材料により形成すれば、直管形ＬＥＤランプの撓みや、熱膨張、熱収縮に伴い、直管形ＬＥＤランプが長手方向へ移動することがある。

　図１９に上記課題を解決するための照明器具１９を示す。明瞭のため、同様の要素には、第１または第２実施形態で表されたのと同じ符号が割り当てられる。照明器具１９は、１又は複数の直管形蛍光ランプ用の埋込形照明器具であり、１又は複数の直管形ＬＥＤランプ１０を備えている。なお、照明器具１９は、埋込形照明器具に限らず、直付形照明器具にも適用できる。

　照明器具１９は、天井面に埋め込み設置される下面開放形の長尺な筐体１９１（図９参照）、この筐体１９１の長手方向の両端に対向配置される第１および第２ランプソケット３７，３８、および点灯回路（例えば図６参照）を備えている。ここにおいて、ランプ１０の第１および第２口金１４，１５がそれぞれ第１および第２ランプソケット３７，３８に装着される。点灯回路は、筐体に配置されてランプ１０を点灯させる専用電源である。

　本実施形態の照明器具１９は、例えば、直管形蛍光ランプを使用する既設の照明器具の筐体１９１のみをそのまま使用し、ランプ１０と、このランプ１０専用の第１および第２ランプソケット３７，３８および点灯回路とを組み合わせた照明器具１９としてリニューアルするものである。あるいは、ランプ１０と、このランプ１０専用の第１および第２ランプソケット３７，３８および点灯回路とを使用する照明器具１９を新設する場合でも、直管形蛍光ランプ用の既存の筐体１９１を流用し、これにランプ１０、第１および第２ランプソケット３７，３８および点灯回路を組み合わせた照明器具１９として設置するものである。

　図１９および２０に示すように、ランプ１０は、直管形蛍光ランプと同程度の管長および管径で直管形蛍光ランプと略同じ外観に形成された直管２２、およびこの直管２２内に収容されたＬＥＤモジュール１１を備えている。

　ランプ１０は、透光性の直管２２、およびこの直管２２の両端部をそれぞれ覆って設けられた第１および第２口金１４，１５を備えている。第１および第２口金１４，１５の各々は、端部キャップまたは端部カバーである。

　直管２２は、例えば、透光性および拡散性を有する例えばアクリル樹脂などの樹脂材料によって長尺な円筒状に形成されている。

　第１および第２口金１４，１５の各々は、例えば、絶縁性を有する合成樹脂材料あるいは金属材料によって形成されている。なお、第１および第２口金１４，１５の各々は、直管２２の端部を覆うことができればどのような形状であってもよく、直管２２の一部が含まれていてもよい。また、第１口金１４の端面からは、ＬＥＤモジュール１１に電気的に接続された第１端子（即ち口金ピン１４２，１４３）が突出されている。これら口金ピン１４２，１４３は、直管形蛍光ランプの口金から突出する一対の口金ピンと同様に、ランプ１０の長手方向に沿って平行に突出するピンで構成されている。

　ＬＥＤモジュール１１は、例えば複数のＬＥＤ１１０が実装された複数の基板１１１ａ、およびこれら基板１１１ａを取り付けた取付板３２０を備えている。この取付板３２０は、ヒートシンク、反射板またはこれらの共通機構などの導体（導電性部材）である。この導体は、第２実施形態と同様に、第２口金１５の第２端子と電気的に接続されても接続されなくてもよい。そして、ＬＥＤモジュール１１は、直管２２のいずれか一方の端部から差し込まれた後、直管２２の両端部に第１および第２口金１４，１５が取り付けられることにより、直管２２内に収容されている。

　ＬＥＤモジュール１１においては、ＬＥＤチップが搭載された接続端子付きのＳＭＤ（Surface Mount Device）パッケージが用いられている。このＳＭＤパッケージは、パッケージ内に例えば青色光を発するＬＥＤチップが配置され、このＬＥＤチップをＬＥＤチップからの青色光の一部により励起されて黄色光を放射する黄色の蛍光体が混入された例えばシリコーン樹脂などの蛍光体層で封止されている。したがって、蛍光体層の表面が発光面となり、この発光面から白色系の光が放射される。

　なお、口金ピン１４２，１４３とＬＥＤモジュール１１のＬＥＤ１１０の発光面との位置関係は、ランプ１０を第１および第２ランプソケット３７，３８間に正しく装着した状態で、ＬＥＤ１１０の発光面が下方に向いて所定の照射方向に光を照射できるように設定されている。

　また、図１９に示すように、第１ランプソケット３７は、給電用のソケットであり、絶縁性を有する樹脂製のボディ３７０、およびこのボディ３７０内に収容され給電用接触子１７１，１７２を含む給電端子を備えている。ボディ３７０には、第２ランプソケット３８に対向する内側面であるランプ装着面に一対の差込孔が形成され、これら各差込孔の内側に給電用接触子１７１，１７２が配置されている。そして、ランプ１０の口金ピン１４２，１４３を一対の差込孔に差し込むことにより、口金ピン１４２，１４３が給電用接触子１７１，１７２に電気的に接続される構成となっている。あるいは、ボディ３７０のランプ装着面に、ボディ３７０の先端に連通開口する縦溝が形成されているとともに、縦溝に連通して一対の円弧溝が形成され、これら円弧溝の内側に給電用接触子１７１，１７２が配置されている。この場合、口金ピン１４２，１４３を縦溝に挿通したランプ１０を回転させることにより、口金ピン１４２，１４３が円弧溝に移動して給電用接触子１７１，１７２に電気的に接続される構成となっている。

　第２ランプソケット３８は、接地および保持用のソケットであり、絶縁性を有する樹脂製のボディ３８０を有し、このボディ３８０にはランプ１０の第２口金１５側が長手方向に移動するのを許容しながら保持する移動許容部３６が形成されている。この移動許容部３６は、ボディ３８０のランプ装着面から外側端面に貫通する円形の保持孔３６１によって形成され、この保持孔３６１にランプ１０の第２口金１５側が長手方向に移動可能に挿通される。

　第１および第２ランプソケット３７，３８のランプ装着面が対向する間隔は、ランプ１０の第１および第２口金１４，１５の外側端面の間隔より小さく設定されている。そのため、第１および第２ランプソケット３７，３８間に装着されたランプ１０の第２口金１５側が第２ランプソケット３８の保持孔３６１に係合される。装着状態でのランプ１０と第２ランプソケット３８との長手方向における係合寸法は、第１および第２ランプソケット３７，３８間でランプ１０の長手方向の中央付近が下方に撓んだり、あるいはランプ１０の低温時に熱収縮しているときでも、ランプ１０が第２ランプソケット３８から脱落しない寸法以上とされている。

　また、点灯回路は、商用交流電源が入力され、交流電力を直流電力に変換し、この直流電力を第１ランプソケット３７の第１端子を通じてランプ１０のＬＥＤモジュール１１に供給する。

　そうして、例えば天井面に設置されている既設の直管形蛍光ランプ用照明器具をリニューアルする場合には、直管形蛍光ランプ用点灯装置を筐体１９１から取り外すか、直管形蛍光ランプ用点灯装置をそのまま残す場合には商用交流電源を供給する電源線を直管形蛍光ランプ用点灯装置から外し、ランプ１０の専用の点灯回路を筐体１９１に新たに取り付け、この点灯回路に電源線を接続する。

　直管形蛍光ランプ用ソケットを筐体１９１から外し、第１および第２ランプソケット３７，３８を筐体１９１に取り付け、点灯回路と第１ランプソケット３７とを電線によって電気的に接続する。

　筐体１９１の第１および第２ランプソケット３７，３８間にランプ１０を装着する。この際、ランプ１０の第２口金１５側を第２ランプソケット３８の保持孔３６１に挿入し、ランプ１０を全体的に第２ランプソケット３８側に寄せた後、ランプ１０の第１口金１４から突出する口金ピン１４２，１４３を第１ランプソケット３７の差込孔に差し込んで給電端子（給電用接触子１７１，１７２）に電気的に接続する。このとき、ＬＥＤモジュール１１のＬＥＤ１１０の発光面が筐体１９１とは反対の照明方向である下方へ向くようにランプ１０を装着する。

　このランプ１０を第１および第２ランプソケット３７，３８間に装着した状態では、第１ランプソケット３７によってランプ１０の第１口金１４が支持されているとともにランプ１０の長手方向を含めた移動が規制され、第２ランプソケット３８によってランプ１０の第２口金１５が支持されているとともにランプ１０の長手方向の移動が許容されている。

　また、第１および第２ランプソケット３７，３８間に装着したランプ１０がその重さによって長手方向の中央付近が下方に撓んだり、あるいはランプ１０の低温時に熱収縮する。ランプ１０の第２口金１５側は第２ランプソケット３８に対して長手方向に移動するのが許容されているため、ランプ１０の撓みや熱収縮によって、ランプ１０の第２口金１５側が第２ランプソケット３８から外れる方向に移動するが、上述したように、装着状態でのランプ１０と第２ランプソケット３８との長手方向の係合寸法は、ランプ１０が第２ランプソケット３８から脱落しない寸法以上とされているため、ランプ１０が第２ランプソケット３８から脱落することなく確実に保持されている。

　そして、点灯回路の動作により、点灯回路からの直流電力が第１第１ランプソケット３７を通じてランプ１０のＬＥＤモジュール１１に供給され、ＬＥＤモジュール１１の各ＬＥＤ１１０が点灯し、各ＬＥＤ１１０からの光が直管２２を透過して照明器具１９の下方の所定の照射方向に照射される。

　ランプ１０の点灯により、ＬＥＤ１１０の熱の影響で、ランプ１０が熱膨張する。特に、樹脂製の直管２２の熱膨張によってランプ１０の長手方向への伸長が最も顕著となる。このとき、ランプ１０の第２口金１５側は第２ランプソケット３８に対して長手方向に移動するのが許容されているため、熱膨張によるランプ１０の長手方向への伸長を吸収でき、ランプ１０や第１および第２ランプソケット３７，３８に負荷がかからず、破損することがない。

　このように、本実施形態の照明器具１９によれば、ランプ１０を、ランプ１０の長手方向への移動を規制する第１ランプソケット３７と、ランプ１０の長手方向の移動を許容する第２ランプソケット３８との間に装着することにより、ランプ１０の撓みや、熱膨張、熱収縮に伴うランプ１０の長手方向への移動を許容した状態で、第１および第２ランプソケット３７，３８間にランプ１０を確実に保持することができる。

　また、ランプ１０の第２口金１５側と第２ランプソケット３８とは、ランプ１０の管軸を中心として回転可能に装着する装着構造を構成している。これにより、ランプ１０の第１口金１４から突出する口金ピン１４２，１４３を第１ランプソケット３７に対して回転させて装着する場合に、ランプ１０の回転を許容できるとともに、ランプ１０を回転させる抵抗を小さくし、操作性を向上できる。すなわち、この装着構造により、ランプ１０の第２口金１５には対称性がないため、第１口金１４が口金ピン１４２，１４３が突出されているために対称性を有していても、製造時において、第２口金１５との向き関係を考慮する必要がなく、製造性を向上できる。

　一実施形態において、照明器具は、図２１に示すアース接続構造を持つ。ランプ１０の第２口金１５は、第２端子１５２を有し、これは、ランプ１０の第２口金１５の端面の中心から突設される軸部１５２ａ、およびその先端に形成される円板状の引掛部としてのラッチ部１５２ｂから構成される。第２ランプソケット３８のボディ３８０の第２面からは、図５に示す第２ランプソケット１８と同様に、付勢体によって第２口金１５側に付勢されるランプ取付部３８１が突出している。このランプ取付部３８１には、それ自身の端面とボディ３８０の第２面との間に引掛部としてのラッチ部１５２ｂを挿通可能とする挿通部３８１ａが形成されている。また、ランプ取付部３８１の端面には、この挿通部３８１ａに連通されて上下方向に軸部１５２ｂが通過する挿入溝３８２が形成されている。

　この実施形態では、ランプ１０の装着時には、ランプ１０の第２口金１５から突出するラッチ部１５２ｂを第２ランプソケット３８のランプ取付部３８１の挿通部３８１ａに上方から挿入し、また軸部１５２ａを挿入溝３８２に上方から挿入する。その後、ランプ取付部３８１を付勢に抗してボディ３８０内に押し込んで、ランプ１０を全体的に第２ランプソケット３８側に寄せながら、ランプ１０の第１口金１４から突出する口金ピン１４２，１４３を第１ランプソケット３７の差込孔に差し込む。

　このように構成することにより、仮に、ランプ１０の第１口金１４側が第１ランプソケット３７から外れたとしても、第２口金１５のラッチ部１５２ｂが第２ランプソケット３８に引っ掛かるため、ランプ１０が落下するのを確実に防止できる。したがって、アース接続構造に加えて、脱落防止構造も兼用できる。この場合にも、上述したように、ランプ１０の第２口金１５と第２ランプソケット３８とは、ランプ１０の管軸を中心として回転可能に装着する装着構造を用いている。

　一実施形態において、ランプ１０は、口金ピン１４２，１４３にプラス、マイナスの専用の極性を持たせないようにする極性制御回路を備える。この極性制御回路を備えることにより、例えば、口金ピン１４２，１４３がそれぞれプラス用の給電用接触子とマイナス用の給電用接触子とのいずれに接続された場合でも点灯することができ、あるいは、極性が違って接続された場合に、点灯させないとともにＬＥＤモジュール１１などに影響が生じないようにすることができる。

　（第４実施形態）
　図２２に第４実施形態の直管形ＬＥＤランプ１０を示す。明瞭のため、同様の要素には、第１～第３実施形態で表されたのと同じ符号が割り当てられる。ランプ１０は、直管形蛍光ランプと同程度の管長および管径で直管形蛍光ランプと略同じ外観に形成された直管２２、およびこの直管２２内に収容されたＬＥＤモジュール１１を備えている。

　ランプ１０は、透光性の直管２２、およびこの直管２２の両端部をそれぞれ閉塞するように設けられた第１および第２口金１４，１５を備えている。第１および第２口金１４，１５の各々は、口金または端部キャップである。

　第１および第２口金１４，１５は、例えば、絶縁性を有する合成樹脂製で、それぞれ、直管２２の端面を覆う円板状の端面部１４１ａ，１５１ａ、および端面部１４１ａ，１５１ａの周辺部に環状に形成された周面部１４１ｂ，１５１ｂを有するキャップ形状に形成されている。周面部１４１ｂ，１５１ｂの各内径は、直管２２の外径よりも大きい寸法に形成されている。そして、第１口金１４の端面には、ＬＥＤモジュール１１に電気的に接続される給電用の一対の口金ピン（第１端子）１４２，１４３（図７参照）が、ランプ１０の長手方向に沿って平行に突出されている。また、第２口金１５の端面には、１本のアース接続用のアースピンである口金ピン（第２端子）１５２が、ランプ１０の管軸を中心としてランプ１０の長手方向に沿って突出されている。

　ＬＥＤモジュール１１は、例えばＬＥＤ１１０が実装された細長い複数の基板１１１ａ、およびこれら基板１１１ａを取り付けた細長い取付板３２０を備えている。この取付板３２０は、ヒートシンク、反射板またはこれらの共通機構などの導体（導電性部材）である。この導体は、第２実施形態と同様に、第２口金１５の第２端子と電気的に接続されても接続されなくてもよい。

　ＬＥＤモジュール１１には、ＬＥＤチップが搭載された接続端子付きのＳＭＤ（Surface Mount Device）パッケージが用いられている。このＳＭＤパッケージは、パッケージ内に例えば青色光を発するＬＥＤチップが配置され、このＬＥＤチップをＬＥＤチップからの青色光の一部により励起されて黄色光を放射する黄色の蛍光体が混入された例えばシリコーン樹脂などの蛍光体層で封止されている。したがって、蛍光体層の表面が発光面となり、この発光面から白色系の光が放射される。

　取付板３２０は、例えば金属製で、長手方向の長さが直管２２の長手方向の長さより長い寸法に形成され、その両端部にＬＥＤ１１０が配置される面側とは反対面側に向けて略直角に折曲形成されている。

　取付板３２０の一端の取付部３２１の外端面に一対の口金ピン１４２，１４３が固定されている。取付板３２０の他端の取付部３２２の外端面に口金ピン１５２が固定されている。したがって、ＬＥＤモジュール１１の取付板３２０と各口金ピンとが一体化されている。なお、取付板３２０と各口金ピン（又は第１端子）とは互いに絶縁された状態で固定されている。

　口金ピン１４２，１４３と基板１１１ａとがリード線１４６，１４７で電気的に接続され、口金ピン１４２，１４３から基板１１１ａに実装された各ＬＥＤ１１０に給電可能に構成されている。口金ピン１５２と基板１１１ａのアース電位の部分とがリード線４５４で電気的に接続されている。

　そして、ＬＥＤモジュール１１は、直管２２のいずれか一方の端部から差し込まれた後、直管２２の両端を覆うように第１口金１４および第２口金１５がそれぞれ口金ピン１４２，１４３および口金ピン１５２に固定され、これら直管２２および第１および第２口金１４，１５で構成されるランプ１０内に収納されている。

　第１口金１４と口金ピン１４２，１４３との固定は、例えば、第１口金１４に形成された孔部に口金ピン１４２，１４３をそれぞれ圧入することによって結合固定する。同様に、第２口金１５と口金ピン１５２との固定は、例えば、第２口金１５に形成された孔部に口金ピン１５２を圧入することによって結合固定する。したがって、ＬＥＤモジュール１１の取付板３２０と第１および第２口金１４，１５とが一体化されている。

　直管２２は、ＬＥＤモジュール１１や第１および第２口金１４，１５に対して所定の範囲で長手方向および径方向に移動可能な状態で、第１および第２口金１４，１５間に保持されている。

　すなわち、ランプ１０の長手方向においては、直管２２の端部と第１および第２口金１４，１５の端面部１４１ａ，１５１ａの内面との間に直管２２の伸縮を許容してその影響を低減あるいはなくすことが可能な所定の間隙Ａ＋Ｂを有する。また、ランプ１０の径方向においては、直管２２の外周面と第１および第２口金１４，１５の周面部１４１ｂ，１５１ｂの各内周面との間に直管２２の伸縮を許容してその影響を低減あるいはなくすことが可能な所定の間隙Ｃ＋Ｄを有している。

　したがって、直管２２の長手方向の長さは、第１および第２口金１４，１５の端面部１４１ａ，１５１ａが互いに対向する内面間の長さより短く、また、直管２２の外径は、第１および第２口金１４，１５の周面部１４１ｂ、１５１ｂの各内径より小さい寸法関係を有している。

　ただし、直管２２の長手方向の長さは、第１および第２口金１４，１５の周面部１４１ｂ、１５１ｂが互いに対向する先端面間の長さより長いとともに、第１および第２口金１４，１５のいずれか一方の端面部の内面と他方の周面部の先端面とが互いに対向する長さより長く、これにより、直管２２が第１および第２口金１４，１５の周面部１４１ｂ，１５１ｂ間からは外れないように構成されている。

　なお、例えば、直管２２の一端側のみを第１口金１４に保持し、直管２２の他端側のみを第２口金１５やＬＥＤモジュール１１に対して移動可能に構成してもよい。

　さらに、口金ピン１４２，１４３とＬＥＤモジュール１１のＬＥＤ１１０の各発光面との位置関係は、ランプ１０を第１および第２ランプソケット間に正しい装着位置に装着した状態で、ＬＥＤ１１０の各発光面が照明器具の下方へ向いて所定の照射方向に光を照射できるように設定されている。

　ランプ１０の点灯により、各ＬＥＤ１１０が発熱し、この熱がＬＥＤモジュール１１や直管２２に伝達される。特に、直管２２は、樹脂製であるため、各ＬＥＤ１１０の熱の影響で顕著に熱膨張しやすい。熱膨張する直管２２は、長手方向に伸長するとともに径方向に拡径する。

　このとき、直管２２と第１および第２口金１４，１５との間の長手方向には間隙Ａ＋Ｂが設けられているため、直管２２が熱膨張によって長手方向に伸長するのを許容し、第１および第２口金１４，１５に負荷はかからない。また、直管２２と第１および第２口金１４，１５との間の径方向には間隙Ｃ＋Ｄが設けられているため、直管２２が熱膨張によって径方向に拡径するのを許容し、第１および第２口金１４，１５に負荷はかからない。したがって、直管２２が熱膨張しても、第１および第２口金１４，１５およびＬＥＤモジュール１１を含むランプ１０や、第１および第２ランプソケットなどに負荷がかからず、破損が生じるようなことがない。

　一方、ランプ１０が消灯しているような低温時には、高温時に比べて直管２２が熱収縮しているが、熱収縮した直管２２が第１および第２口金１４，１５の周面部１４１ｂ，１５１ｂ間から外れることはなく、直管２２は第１および第２口金１４，１５間に配置されている。

　このように、本実施形態のランプ１０は、直管２２の端部を覆う第１および第２口金１４，１５をＬＥＤモジュール１１に一体化し、これら第１および第２口金１４，１５に対して直管２２の移動を許容するようにしたため、直管２２が熱膨張、熱収縮しても、ＬＥＤモジュール１１や第１および第２口金１４，１５に影響を与えるのを防止することができる。

　しかも、各口金ピンもＬＥＤモジュール１１に一体化しているため、直管２２が熱膨張、熱収縮しても、各口金ピンによる第１および第２ランプソケットとの接続に影響を与えず、接続の信頼性を向上できる。

　なお、直管２２のいずれか一方の端部を第１および第２口金１４，１５のいずれか一方に固定し、直管２２のいずれか他方の端部のみを第１および第２口金１４，１５のいずれか他方やＬＥＤモジュール１１に対して移動可能に構成してもよい。この場合にも、直管２２の熱膨張、熱収縮による移動を許容できる。

　また、ランプ１０は、口金ピン１４２，１４３にプラス、マイナスの専用の極性を持たせないようにする極性制御回路を備えていてもよい。この極性制御回路を備えることにより、例えば、口金ピン１４２，１４３がそれぞれプラス用の給電用接触子とマイナス用の給電用接触子とのいずれに接続された場合でも点灯することができ、あるいは、極性が違って接続された場合に、点灯させないとともにＬＥＤモジュール１１などに影響が生じないようにすることができる。

　（第５実施形態）
　図２３および２４に第５実施形態の直管形ＬＥＤランプ１０を示す。明瞭のため、同様の要素には、第１～第４実施形態で表されたのと同じ符号が割り当てられる。ランプ１０は、直管形蛍光ランプと同程度の管長および管径で直管形蛍光ランプと略同じ外観に形成された直管２２、およびこの直管２２内に収容されたＬＥＤモジュール（例えば図２０参照）を備えている。

　第１および第２口金１４，１５は、例えば、絶縁性を有する合成樹脂材料あるいは金属材料によって形成されている。なお、これら第１および第２口金１４，１５は、直管２２の端部を覆うことができればどのような形状であってもよく、直管２２の一部が含まれていてもよい。

　第１口金１４の端面には、ＬＥＤモジュールに電気的に接続された給電用の口金ピン（第１端子）１４２，１４３が突出されている。これら口金ピン１４２，１４３は、ランプ１０の長手方向に沿って突出する軸部１４２ａ，１４３ａ、およびこの軸部１４２ａ，１４３ａの先端に軸部１４２ａ，１４３ａの長手方向に対して側方へ突出する円板状のラッチ部（接続部）１４２ｂ，１４３ｂを備えている。そして、口金ピン１４２，１４３間の間隔、すなわち軸部１４２ａ，１４３ａの中心間の間隔Ｅは、ＪＩＳＣ７７０９－１（ＩＥＣ６００６１－１）に規定されているＧ１３形口金の一対の口金ピン間の間隔より広く設定されている。

　第２口金１５の端面には、１本のアース接続用の口金ピン（アースピン、第２端子）１５２が、ランプ１０の管軸を中心としてランプ１０の長手方向に沿って突出されている。

　ＬＥＤモジュールは、例えばＬＥＤ１１０が実装された複数の基板、およびこれら基板を取り付けた取付板を備えている（図２０および２２参照）。そして、ＬＥＤモジュールは、直管２２のいずれか一方の端部から差し込まれた後、直管２２の両端部に第１および第２口金１４，１５が取り付けられることにより、ランプ１０内に収容されている。

　ＬＥＤ１１０には、ＬＥＤチップが搭載された接続端子付きのＳＭＤ（Surface Mount Device）パッケージが用いられている。このＳＭＤパッケージは、パッケージ内に例えば青色光を発するＬＥＤチップが配置され、このＬＥＤチップをＬＥＤチップからの青色光の一部により励起されて黄色光を放射する黄色の蛍光体が混入された例えばシリコーン樹脂などの蛍光体層で封止されている。したがって、蛍光体層の表面が発光面となり、この発光面から白色系の光が放射される。

　なお、口金ピン１４２，１４３とＬＥＤモジュールのＬＥＤ１１０の各発光面との位置関係は、ランプ１０を第１および第２ランプソケット５７，３８間に正しく装着した状態で、ＬＥＤ１１０の各発光面が下方に向いて所定の照射方向に光を照射できるように設定されている。

　また、図２５に示すように、第１ランプソケット５７は、給電用のソケットであり、絶縁性を有する樹脂製のボディ５７０、およびこのボディ５７０内に収容される給電端子を備えている。給電端子は、例えば一対の給電用接触子（図１９参照）である。

　ボディ５７０には、第２ランプソケット３８に対向する内面である第２面（ランプ装着面）に、ランプ１０の口金ピン１４２，１４３のラッチ部１４２ｂ，１４３ｂが挿通可能な幅寸法Ｆの丸孔状の挿通部５７１，５７２が形成され、これら挿通部５７１，５７２と連通し、口金ピン１４２，１４３のラッチ部１４２ｂ，１４３ｂの幅より狭く軸部１４２ａ，１４３ａが通過可能な幅寸法Ｇに形成された通過部５７３，５７４が形成されている。これら挿通部５７１，５７２の幅寸法Ｆと通過部５７３，５７４の幅寸法Ｇとは、Ｆ＞Ｇの関係を有している。通過部５７３，５７４は、ランプ１０の管軸を中心として口金ピン１４２，１４３の回動を許容するように円弧状に沿って溝状に形成されている。そして、通過部５７３，５７４の溝の中心間の間隔Ｈは、口金ピン１４２，１４３間の間隔、すなわち軸部１４２ａ，１４３ａの中心間の間隔Ｅと同一とし、Ｇ１３形口金の一対の口金ピンを接続するソケットが有する孔や溝の一対の通過部間の間隔より広く設定されている。

　給電用接触子は、ボディ５７０内に収容され、口金ピン１４２，１４３の軸部１４２ａ，１４３ａがそれぞれ通過する通過部５７３，５７４の位置で、通過部５７３，５７４に対向する位置より外側（例えば外径側）にずれた位置で口金ピン１４２，１４３のラッチ部１４２ｂ，１４３ｂと電気的に接続されるように配置されている。

　また、図２４に示すように、第２ランプソケット３８は、保持用およびアース接続用のソケットであり、絶縁性を有する樹脂製のボディ３８０、およびこのボディ３８０内に収容される接地端子としての接地用接触子１８１を備えている。

　ボディ３８０は、第１ランプソケット５７に対向する内面である第２面（ランプ装着面）から進退可能とするランプ取付部３８１を備えている。このランプ取付部３８１の中心にランプ１０の口金ピン１５２が差し込まれる１つの差込孔が形成され、この差込孔の内側に口金ピン１５２と電気的に接続される接地用接触子１８１が配置されている。ランプ取付部３８１は、ボディ３８０内に配置される接地用接触子１８１あるいは別のスプリングによってボディ３８０からの突出方向に付勢されている。接地用接触子１８１は、照明器具１９の筐体１９１などに電気的に接続されている。

　直管形蛍光ランプ用ソケットを筐体１９１から外し、第１および第２ランプソケット５７，３８を筐体１９１に取り付け、点灯回路（図６参照）と第１ランプソケット５７とを電線によって電気的に接続する。

　筐体１９１の第１および第２ランプソケット５７，３８間にランプ１０を装着する。この際、ランプ１０の第２口金１５から突出する１本の口金ピン１５２を第２ランプソケット３８のランプ取付部３８１の差込孔に差し込み、ランプ取付部３８１を付勢に抗してボディ３８０内に押し込んで、ランプ１０を全体的に第２ランプソケット３８側に寄せながら、ランプ１０の第１口金１４から突出する口金ピン１４２，１４３のラッチ部１４２ｂ，１４３ｂをそれぞれ第１ランプソケット５７の挿通部５７１，５７２に差し込んで挿通させ、さらに口金ピン１４２，１４３の軸部１４２ａ，１４３ａを挿通部５７１，５７２に挿通させる。続いて、ランプ１０を管軸回りで装着方向へ回転させ、口金ピン１４２，１４３の軸部１４２ａ，１４３ａをそれぞれ通過部５７３，５７４に移動させることにより、ランプ１０を第１および第２ランプソケット５７，３８間の所定の装着位置に装着する。

　このランプ１０の装着により、第２ランプソケット３８側において、口金ピン１５２が接地用接触子１８１に接続され、また、第１ランプソケット５７側の給電用接触子は、それぞれ、口金ピン１４２，１４３の軸部１４２ａ，１４３ａが通過する通過部５７３，５７４に対向する位置より外側（例えば外径側）にずれた位置で、口金ピン１４２，１４３のラッチ部１４２ｂ，１４３ｂと電気的に接続される。

　そして、点灯回路の動作により、点灯回路からの直流電力が第１ランプソケット５７の一対の給電用接触子およびランプ１０の口金ピン１４２，１４３を通じてＬＥＤモジュールに供給され、ＬＥＤモジュールの各ＬＥＤ１１０が点灯し、各ＬＥＤ１１０からの光が直管２２を透過して照明器具１９の下方の所定の照射方向へ照射される。

　また、ランプ１０を外す場合には、装着時とは逆に、ランプ１０を管軸回りに取外し方向へ回転させ、ランプ取付部３８１を付勢に抗してボディ３８０内に押し込んで、ランプ１０を全体的に第２ランプソケット３８側に寄せながら、第１口金１４の口金ピン１４２，１４３を第１ランプソケット５７の挿通部５７１，５７２から抜き外し、ランプ１０の第１口金１４側を下方へ移動させ、第２口金１５の口金ピン１５２を第２ランプソケット３８から抜き外す。

　また、ランプ１０を既存の直管形蛍光ランプ用照明器具に誤って装着しようとした場合、ランプ１０は、直管形蛍光ランプ用のＧ１３形口金で規定されている一対の口金ピン間の間隔より広い間隔で口金ピン１４２，１４３が突設された第１口金１４を備え、Ｇ１３形口金との互換性を備えないため、Ｇ１３形口金対応のソケットに装着されるのを確実に防止することができる。

　しかも、口金ピン１４２，１４３の先端に、口金ピン１４２，１４３の長手方向に対して側方へ突出するラッチ部１４２ｂ，１４３ｂを備えることにより、Ｇ１３形口金対応のソケットに装着されるのをより確実に防止することができる。

　さらに、口金ピン１４２，１４３間の間隔が広いため、プラス、マイナスの直流電力がそれぞれ供給される口金ピン１４２，１４３間の沿面距離を長くすることができ、絶縁性を確保できる。

　また、ランプ１０の第１口金１４を装着する第１ランプソケット５７は、ランプ１０の口金ピン１４２，１４３のラッチ部１４２ｂ，１４３ｂが挿通可能な挿通部５７１，５７２と、これら挿通部５７１，５７２と連通し、口金ピン１４２，１４３のラッチ部１４２ｂ，１４３ｂより幅が狭く軸部１４２ａ，１４３ａが通過可能な寸法に形成された通過部５７３，５７４とを備え、通過部５７３，５７４間の間隔が口金ピン１４２，１４３間の間隔と同一で、Ｇ１３形口金の一対の口金ピンを接続するソケットが有する孔や溝などの一対の通過部間の間隔より広いため、この第１ランプソケット５７に直管形蛍光ランプが装着されるのを確実に防止できる。

　しかも、第１ランプソケット５７内に収容される給電用接触子は、口金ピン１４２，１４３の軸部１４２ａ，１４３ａが通過する通過部５７３，５７４の位置で、通過部５７３，５７４に対向する位置より外側（例えば外径側）にずれた位置で口金ピン１４２，１４３のラッチ部１４２ｂ，１４３ｂと電気的に接続されるように配置しているため、仮に、Ｇ１３形口金の真直ぐな口金ピンを無理やり通過部５７３，５７４に挿入できたとしても、その口金ピンと給電用接触子とが電気的に接続してしまうのを確実に防止できる。

　以上のように、ランプ１０およびランプ１０が接続される第１ランプソケット５７を用いることにより、直管形蛍光ランプおよびこの直管形蛍光ランプが接続されるソケットとの互換性をなくし、互いに誤って装着してしまうのを確実に防止することができる。

　一実施形態において、図２６に示すように、口金ピン１４２，１４３は、それぞれ、ランプ１０の長手方向に沿って突出する軸部１４２ａ，１４３ａの先端に、軸部１４２ａ，１４３ａの長手方向に対して側方であって互いに対向する（近づく）方向に略Ｌ字形に折曲されたラッチ部３４２ｂ，３４３ｂを備えている。このように構成した場合にも、第５実施形態と同様の作用効果が得られる。

　一実施形態において、図２７に示すように、口金ピン１４２，１４３は、それぞれ、ランプ１０の長手方向に沿って突出する軸部１４２ａ，１４３ａの先端に、軸部１４２ａ，１４３ａの長手方向に対して側方であって互いに反対方向に略Ｌ字形に折曲されたラッチ部４４２ｂ，４４３ｂを備えている。このように構成した場合にも、第５実施形態と同様の作用効果が得られる。

　一実施形態において、図２８に示すように、第１ランプソケット５７のボディ５７０には、第２ランプソケット３８に対向する内面である第２面（ランプ装着面）から先端面に亘って、ランプ１０の口金ピン１４２，１４３のラッチ部１４２ｂ，１４３ｂが挿通可能な幅寸法Ｆとする１つの溝状の挿通部５７１が形成され、この挿通部５７１と連通し、口金ピン１４２，１４３のラッチ部１４２ｂ，１４３ｂの幅より狭く軸部１４２ａ，１４３ａが通過可能な幅寸法Ｇに形成された通過部５７３，５７４が形成されている。これら挿通部５７１の幅寸法Ｆと通過部５７３，５７４の幅寸法Ｇとは、Ｆ＞Ｇの関係を有している。通過部５７３，５７４は、ランプ１０の管軸を中心として口金ピン１４２，１４３の回動を許容するように円弧状に沿って溝状に形成されている。通過部５７３，５７４の溝の中心間の間隔Ｈは、口金ピン１４２，１４３間の間隔、すなわち軸部１４２ａ，１４３ａの中心間の間隔Ｅと同一とし、Ｇ１３形口金の一対の口金ピンを接続するソケットが有する孔や溝の一対の通過部間の間隔より広く設定されている。

　給電用接触子（図１９参照）は、ボディ５７０内に収容され、口金ピン１４２，１４３の軸部１４２ａ，１４３ａが通過する通過部５７３，５７４の位置で、その通過部５７３，５７４に対向する位置より外側（例えば外径側）にずれた位置で口金ピン１４２，１４３のラッチ部１４２ｂ，１４３ｂと電気的に接続されるように配置されている。この第１ランプソケット５７には、図２３、２６ないし２７にそれぞれ示したランプ１０の口金ピンを装着することができる。

　ランプ１０を装着するときには、口金ピン（例えば図２３の１４２，１４３）をボディ５７０の先端側から挿通部５７１に挿入し、ランプ１０を管軸を中心として装着方向に回転させることにより、図２３、図２６ないし図２７に示すランプ１０の場合には口金ピン１４２，１４３の軸部１４２ａ，１４３ａが通過部５７３，５７４に侵入して移動し、ランプ１０を第１ランプソケット５７の所定の装着位置に装着できる。

　したがって、この第１ランプソケット５７は、ランプ１０の口金ピン１４２，１４３の各種のバリエーションに対して共通に使用でき、汎用性を向上できる。

　また、ランプ１０は、口金ピン１４２，１４３にプラス、マイナスの専用の極性を持たせないようにする極性制御回路を備えていてもよい。この極性制御回路を備えることにより、例えば、口金ピン１４２，１４３がそれぞれプラス用の給電用接触子とマイナス用の給電用接触子とのいずれに接続された場合でも点灯することができ、あるいは、極性が違って接続された場合に、点灯させないとともにＬＥＤモジュールなどに影響が生じないようにすることができる。

　本発明を幾つかの好ましい実施形態について記述したが、この発明の本来の精神および範囲、即ち請求の範囲を逸脱することなく、当業者によって様々な修正および変形が可能である。

Claims

　内部に複数の発光ダイオードを収納した直管と、
　前記直管の軸方向一端側に設けられた、前記複数の発光ダイオードとの給電接続用の第１口金と、
　前記直管の軸方向他端側に設けられた接地用の第２口金とを備え、
　前記第１口金には、第１ランプソケットの給電端子との電気的接続用の第１端子が設けられ、
　前記第２口金には、第２ランプソケットの接地端子との電気的接続用の第２端子が設けられた
　ことを特徴とする直管形ＬＥＤランプ。
　導電性部材を更に備え、
　前記第２端子は、前記導電性部材と電気的に接続された
　ことを特徴とする請求項１記載の直管形ＬＥＤランプ。
　前記導電性部材は、長尺状であり、前記直管の一部を構成することを特徴とする請求項２記載の直管形ＬＥＤランプ。
　前記複数の発光ダイオードは長尺状の基板にその長手方向に沿って実装されてＬＥＤモジュールを構成し、
　前記導電性部材は、前記ＬＥＤモジュールと熱的に接触したヒートシンクであることを特徴とする請求項３記載の直管形ＬＥＤランプ。
　前記第１端子は、前記第１ランプソケットを介して直流電源の正極側及び負極側にそれぞれ接続される２本の口金ピンからなることを特徴とする請求項１記載の直管形ＬＥＤランプ。
　前記２本の口金ピンは、Ｇ１３形口金で規定されている２本の口金ピン間の間隔より広い間隔で第１口金から突設されたことを特徴とする請求項５記載の直管形ＬＥＤランプ。
　前記２本の口金ピンの各先端に、側方へ伸びるラッチ部が設けられていることを特徴とする請求項５乃至６の何れか１項に記載の直管形ＬＥＤランプ。
　前記２本の口金ピンのラッチ部は、互いに反対向きとなる方向へ屈曲していることを特徴とする請求項７記載の直管形ＬＥＤランプ。
　前記第２端子は、１本の口金ピンであることを特徴とする請求項１記載の直管形ＬＥＤランプ。
　前記第２端子の先端の形状は、第２ランプソケットへの装着方向に長い形状に形成されたことを特徴とする請求項９記載の直管形ＬＥＤランプ。
　前記第１口金の端面には径方向における中央部の両側に凹部が設けられ、前記中央部に前記第１端子が設けられたことを特徴とする請求項１乃至１０の何れか１項に記載の直管形ＬＥＤランプ。
　前記第１口金及び前記第２口金のうち少なくとも一方は、前記直管の移動を許容する状態で直管の端部を覆うように形成したことを特徴とする請求項１に記載の直管形ＬＥＤランプ。
　請求項１乃至１２の何れか１項に記載の直管形ＬＥＤランプが装着される第１及び第２ランプソケットを備え、
　第１ランプソケットは、前記第１口金が装着される第１口金受け部を備え、
　第２ランプソケットは、前記第２口金が装着される第２口金受け部を備えた
ことを特徴とするランプソケットセット。
　前記第１及び第２ランプソケットの各々は、前記直管形ＬＥＤランプを回転させて装着するための装着構造を備えることを特徴とする請求項１３記載のランプソケットセット。
　前記第１口金受け部には、前記第１端子を構成する２本の口金ピンが挿入される挿入溝を有し前記直管の回転に伴って回転させられる回転子と、この回転子が回転させられた際に前記口金ピンに電気的に接続される前記給電端子としての２つの給電用接触子が設けられ、
　前記第２口金受け部には、前記第２端子を構成する１本の口金ピンが挿入される挿入溝と、この挿入溝内に配置されて前記第２端子に接続される前記接地端子としての接地用接触子が設けられ、前記接地用接触子に前記第２端子が接触した状態で、前記第２端子を回転自在とした
ことを特徴とする請求項１４記載のランプソケットセット。
　前記接地用接触子は、前記第２端子との電気的な接続及び機械的な保持を行うことを特徴とする請求項１５記載のランプソケットセット。
　請求項１１記載の直管形ＬＥＤランプが装着される第１及び第２ランプソケットを備え、
　第１ランプソケットは、前記第１口金が装着される第１口金受け部を備え、
　第２ランプソケットは、前記第２口金が装着される第２口金受け部を備え、
　前記第１口金受け部は、前記第１端子が挿入される挿入溝を有し前記直管の回転に伴って回転させられる回転子を備え、前記給電端子は、この回転子が回転させられた際に前記第１端子に電気的に接続し、
　前記第１口金の凹部に対応する第１ランプソケットの部位に凸部が設けられ、
　前記第２口金受け部には、前記第２端子を構成する１本の口金ピンが挿入される挿入溝と、この挿入溝内に配置されて前記第２端子に接続される前記接地端子としての接地用接触子が設けられ、前記接地用接触子に前記第２端子が接触した状態で、前記第２端子を回転自在とした
ことを特徴とするランプソケットセット。
　請求項１乃至１２の何れかに記載の直管形ＬＥＤランプが装着される第１及び第２ランプソケットを備え、
　第１ランプソケットは、直管形ＬＥＤランプの長手方向への移動を規制するように構成され、
　第２ランプソケットは、直管形ＬＥＤランプの長手方向への移動を許容するように構成される
ことを特徴とするランプソケットセット。
　請求項７又は８記載の直管形ＬＥＤランプが装着される第１及び第２ランプソケットを備え、
　第１ランプソケットは、直管形ＬＥＤランプの第１端子が挿通可能な挿通部と、挿通部と連通して第１端子のラッチ部より幅が狭く第１端子が通過可能な寸法に形成された通過部と、第１端子が通過する通過部より外側で第１端子と電気的に接続される前記給電端子としての給電用接触子と、を具備している
ことを特徴とするランプソケットセット。
　請求項１乃至１９のいずれか１項に記載の第１及び第２ランプソケットを備えるランプソケットセットと、
　前記ランプソケットセットに装着される直管形ＬＥＤランプと
を備えたことを特徴とする照明器具。