WO2010038869A1 - 固体酸化物形燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】板形状の第1固体電解質体と、該第1固体電解質体の一面に設けられて燃料ガスに接する燃料極と、前記第1固体電解質体の他面に設けられて酸化剤ガスに接する空気極とを有する燃料電池セルを備える固体酸化物形燃料電池であって、前記燃料電池セルにおいて前記第1固体電解質体と前記燃料極と前記空気極とが積層される第1積層方向に沿った、前記燃料電池セルの両側のうち、少なくとも一方側に位置し、熱膨張率差及び圧力差を含む物理量のうち少なくとも一つに基づき前記燃料電池セルの変形に追従して変形するセル追従変形部を備える。

Description

固体酸化物形燃料電池
 本発明は、燃料極、空気極、及び固体電解質体を有する燃料電池セルを備えた固体酸化物形燃料電池に関する。
 従来、燃料電池として、固体電解質(固体酸化物)を用いた固体酸化物形燃料電池が知られている。この固体酸化物形燃料電池は、例えば板形状の固体電解質体の両面に空気極と燃料極とを設けた燃料電池セルを多数積層して燃料電池スタックを形成し、空気極に空気を供給するとともに燃料極に燃料ガスを供給し、空気中の酸素と燃料ガスとを固体電解質体を介して化学反応させることによって電力を発生させる。また固体酸化物形燃料電池は、各燃料電池セル間の電気的導通を得るために、燃料極および空気極と接触する集電体を備える。
 ところで、固体酸化物形燃料電池が運転動作時などで受ける熱サイクルによって燃料電池セルが反り変形し、即ち、燃料極と固体電解質の熱膨張率の整合性が乏しいために、運転動作時に燃料電池セルの燃料極に反り変形が発生する。結果的に、燃料電池セルと集電体との電気的接触の信頼性が損なわれるという問題がある。この問題を解決するために、燃料電池スタックを押圧する球面部を備えたエンドプレートを燃料電池スタックの積層方向両側に配置するとともに、燃料電池セルと燃料電池セルとの間に金属製の板バネを配置した燃料電池が知られている(例えば、特許文献1を参照)。このような燃料電池では、上記の球面部により、エンドプレートから燃料電池スタックに付与される面圧を均一化するとともに、板バネの弾性変形により燃料電池セルの寸法変化を吸収することにより、燃料電池セルと集電体との電気的接触の信頼性を確保している。
特許第4014855号公報
 しかしながら、上記特許文献1の燃料電池では、燃料電池の熱サイクルが繰り返されることにより板バネの弾性が変化し、燃料電池セルの変形に追従して板バネが弾性変形することができなくなる。このため、燃料電池の熱サイクルが繰り返されるほど、燃料電池セルと集電体との間で電気的導通不良が発生しやすくなるという問題があった。
 また上記特許文献1の燃料電池において、エンドプレートの球面部は、燃料電池スタックを押圧しているときに、変形しない材料で構成されている。つまりエンドプレートは、燃料電池スタックを押圧する力を、燃料電池セルの変形に追従して変化させることができない。言い換えると、特許文献1では、エンドプレートは、燃料電池スタックを押圧する力を、所定の値に維持することを目的としており、その力を、燃料電池セルの変形に追従して、積極的に変化させることはできない。
 本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、燃料電池の熱サイクルの繰り返しに起因した燃料電池セルの変形による電気的導通不良の発生を抑制し、電気的接触の信頼性を向上させることができる固体酸化物形燃料電池を提供することを目的とする。
 上記目的を達成するためになされた本発明は、板形状の第1固体電解質体と、第1固体電解質体の一面に設けられて燃料ガスに接する燃料極と、第1固体電解質体の他面に設けられて酸化剤ガスに接する空気極とを有する燃料電池セルを備える固体酸化物形燃料電池であって、燃料電池セルにおいて第1固体電解質体と燃料極と空気極とが積層される第1積層方向に沿った、燃料電池セルの両側のうち、少なくとも一方側に位置し、熱膨張率差及び圧力差を含む物理量のうち少なくとも一つに基づき、燃料電池セルの変形に追従して変形するセル追従変形部を備えることを特徴とする固体酸化物形燃料電池である。
 このように構成された固体酸化物形燃料電池では、燃料電池の熱サイクルが繰り返されることにより、燃料電池セル内における第1固体電解質体と燃料極とが積層された積層体(以下、セル内積層体ともいう)に反りが生じた場合、熱膨張率差及び/又は圧力差を含む物理量に応じて、セル追従変形部が燃料電池セルの反りに追従して反る。
 そして、セル内積層体が反ることにより、セル内積層体の燃料極および空気極と、この燃料極および空気極に接して設けられている集電体との接触面積が小さくなる。
 一方、セル追従変形部が反ることにより、セル追従変形部が燃料電池セルを押圧する。この押圧により、燃料電池セル内のセル内積層体または集電体を、燃料極および空気極と集電体との接触面積が大きくなるように変形させることが可能になる。したがって、セル内積層体の反りによる、燃料極および空気極と集電体との電気的導通不良の発生を抑制し、電気的接触の信頼性を向上させることができる。
 また、セル追従変形部は、燃料電池の熱サイクルが繰り返された場合に、板バネ(例えば、特許文献1)よりも、セル内積層体の変形に追従して変形し、燃料電池セルを押圧することができる。すなわちセル追従変形部は、板バネよりも、燃料極および空気極と集電体との接触面積が大きくなるように、セル内積層体または集電体を変形させることができる。これにより、板バネを用いて燃料電池セルを押圧する場合よりも、燃料電池の熱サイクルの繰り返しに起因した、燃料極および空気極と集電体との間での電気的導通不良の発生を抑制し、燃料電池の電気的接触の信頼性を向上させることができる。
 具体的には、セル追従変形部が、板形状の第2固体電解質体と、第2固体電解質体の一面に設けられて第2固体電解質体と熱膨張率が異なる板形状の部材である異熱膨張部材とが積層されるとともに、発電に利用されないように構成された非発電積層体と、一面で燃料電池セルに接するとともに他面で非発電積層体に接する板形状の導電性部材とを備えるようにしてもよい。
 このように構成された固体酸化物形燃料電池では、燃料電池の熱サイクルが繰り返されることにより、燃料電池セル内における第1固体電解質体と燃料極とが積層された積層体(セル内積層体)に反りが生じた場合、セル追従変形部を構成する非発電積層体がセル内積層体の反りに追従して反る。セル内積層体が反るのは、第1固体電解質体と燃料極とは熱膨張率が異なり、積層された第1固体電解質体と燃料極との熱膨張差により応力が発生するためである。同様に、非発電積層体が反るのは、第2固体電解質体と異熱膨張部材とは熱膨張率が異なり、積層された第2固体電解質体と異熱膨張部材との熱膨張差により応力が発生するためである。
 そして、セル内積層体が反ることにより、セル内積層体の燃料極および空気極と、この燃料極および空気極に接して設けられている集電体との接触面積が小さくなる。
 一方、非発電積層体が反ることにより、非発電積層体が燃料電池セルを押圧する。この押圧により、燃料電池セル内のセル内積層体または集電体を、燃料極および空気極と集電体との接触面積が大きくなるように変形させることが可能になる。したがって、セル内積層体の反りによる、燃料極および空気極と集電体との電気的導通不良の発生を抑制することができる。
 さらに、非発電積層体を構成する第2固体電解質体の材料は、燃料電池セル内のセル内積層体を構成する第1固体電解質体と同様に、固体電解質体である。ここで、燃料電池の熱サイクルが繰り返されることによる変形の度合いの変化を、第1固体電解質体(セル内積層体)、第2固体電解質体(非発電積層体)、及び板バネ(例えば、特許文献1)について比較すると、第2固体電解質体(非発電積層体)の変形の度合いの変化は、板バネの変形の度合いの変化よりも、第1固体電解質体(セル内積層体)の変形の度合いの変化に類似する。これは、第1固体電解質体(セル内積層体)が、第2固体電解質体(非発電積層体)と同じ種類の材料、すなわち、固体電解質体で構成されているのに対し、板バネが、第1固体電解質体(セル内積層体)と異なる材料で構成されているからである。
 このため、非発電積層体は、燃料電池の熱サイクルが繰り返された場合に、板バネよりも、セル内積層体の変形に追従して変形し、燃料電池セルを押圧することができる。すなわち非発電積層体は、板バネよりも、燃料極および空気極と集電体との接触面積が大きくなるように、セル内積層体または集電体を変形させることができる。これにより、板バネを用いて燃料電池セルを押圧する場合よりも、燃料電池の熱サイクルの繰り返しに起因した、燃料極および空気極と集電体との間での電気的導通不良の発生を抑制し、燃料電池の電気的接触の信頼性を向上させることができる。
 なお、本発明の固体酸化物形燃料電池は、一面で燃料電池セルに接するとともに他面で非発電積層体に接する板形状の導電性部材を備えているため、燃料電池セルで発生した電力を導電性部材を介して取り出すことができる。また、板形状の導電性部材は燃料電池セルの集電体(例えば、集電板、インターコネクタ等)と兼ねることも可能である。
 さらに、本発明の固体酸化物形燃料電池では、上述のように、非発電積層体が、セル内積層体の変形に追従して変形し、燃料電池セルを押圧する。つまり、本発明の固体酸化物形燃料電池は、非発電積層体(セル追従変形部)のみを用いて、上記特許文献1の燃料電池のエンドプレートと板バネとにより実現される機能を実現することができる。このため、本発明の固体酸化物形燃料電池は、上記の電気的導通不良の発生を抑制するための構成を、上記特許文献1の燃料電池と比較して簡略化することができる。
 また、本発明の固体酸化物形燃料電池において、燃料電池セルを複数積層した燃料電池スタックを備えている場合には、非発電積層体(セル追従変形部)は、燃料電池スタックの燃料電池セルが積層される第2積層方向に沿った、燃料電池スタックの両側のうち、少なくとも一方側に配置されるようにするとよい。
 そして、本発明の固体酸化物形燃料電池において、セル追従変形部を構成する非発電積層体が燃料電池スタックの両側に配置されている場合には、非発電積層体を構成する第2固体電解質体と異熱膨張部材とが積層される第3積層方向に沿って、異熱膨張部材から第2固体電解質体へ向かう向きを積層体積層向きとして、燃料電池スタックの両側のうち、一方側に配置された非発電積層体の積層体積層向きと、他方側に配置された非発電積層体の積層体積層向きとは、同じ向きであるようにしてもよいし、逆向きであるようにしてもよい。
 なお、積層体積層向きが両者で同じ向きであるようにするとよいのは、燃料電池セルを複数積層した燃料電池スタックにおいて、上記第2積層方向に沿った燃料電池スタックの中央部の燃料電池セルが、上記第2積層方向に沿った燃料電池スタックの両端部の燃料電池セルよりも、燃料極および空気極と集電体との間での電気的導通不良が発生しにくいという現象に基づく。
 そして、上記中央部の燃料電池セルと上記両端部の燃料電池セルとの違いは、上記中央部の燃料電池セルは、当該燃料電池セルの両面に、積層体積層向きが同じ燃料電池セルが配置されているのに対し、上記両端部の燃料電池セルは、当該燃料電池セルの片面のみに、積層体積層向きが同じ燃料電池セルが配置されている点である。すなわち、中央部の燃料電池セルにとって、その真上に配置する燃料電池セルは、中央部の燃料電池セルと同じ反り変形をしつつ、重石のように中央部の燃料電池セルを押圧すると考えられる。
 このため、上記両端部の燃料電池セルについては、燃料電池セルが配置されている面と反対側の面に、上記積層体積層向きが同じ非発電積層体を配置することにより、上記両端部の燃料電池セルを、上記中央部の燃料電池セルの状態に類似した状態にすることができる。これにより、上記両端部の燃料電池セルにおいて、燃料極および空気極と集電体との間での電気的導通不良の発生を抑制することができると考えられる。
 なお、非発電積層体は、燃料電池スタックを構成する燃料電池セルと同じ構成、即ち、燃料極、第1固体電解質体、空気極を有してもよいが、発電反応には寄与させず、セル追従変形部として機能する。また、燃料電池スタックの両端部、或いは中央部に配置してもよい。
 また、積層体積層向きが両者で逆向きであるようにするとよいのは、燃料電池スタックの両側のうち、一方側に配置された非発電積層体と、他方側に配置された非発電積層体とが共に、その反り変形により燃料電池スタックを押圧することができるからである。
 例えば、異熱膨張部材が配置された側が凸部となるように非発電積層体が反る場合には、異熱膨張部材が配置された側を燃料電池スタックに対向させることにより、その反りにより燃料電池スタックを押圧することができる。この場合、一方側に配置された非発電積層体と、他方側に配置された非発電積層体とで、上記積層体積層向きは逆向きである。一方、第2固体電解質体が配置された側が凸部となるように非発電積層体が反る場合には、第2固体電解質体が配置された側を燃料電池スタックに対向させることにより、その反りにより燃料電池スタックを押圧することができる。この場合、一方側に配置された非発電積層体と、他方側に配置された非発電積層体とで、上記積層体積層向きは逆向きである。
 また、本発明の固体酸化物形燃料電池において、非発電積層体を構成する第2固体電解質体と異熱膨張部材とが積層される第3積層方向に沿った、非発電積層体の両側のうち、少なくとも一方側に絶縁性部材を設けることもできる。
 このように構成された固体酸化物形燃料電池では、絶縁性部材が設けられたことにより、燃料電池スタックの両側に配置されたセル追従変形部内の非発電積層体における電子伝導性が低下するため、電流パスは燃料電池スタック周囲、即ち、板形状の導電性部材とともに非発電積層体を同一平面で取り囲む導電性部材を迂回することになり、非発電積層体に、適宜に電気抵抗を持たせることができる。これにより、燃料電池スタックの両側に配置されたセル追従変形部に隣接する燃料電池セルにおいては、両端部にセル追従変形部が設置されていない燃料電池スタックの両端部に位置する燃料電池セルよりも、発電時の電流によるジュール熱をより多く発生させることになる。その結果、燃料電池スタック両端部の温度が、燃料電池スタック内部(特に中心部)よりも低くなる傾向を回避して、燃料電池スタック全体の温度の均一化に寄与できることになる。これは、非発電積層体を構成する第2固体電解質体に、GDC(ガドリニウム添加セリア)のようなイオン伝導性と電子伝導性を兼ね備えた材料を選択した場合に、特に有効である。
 一方、本発明の固体酸化物形燃料電池において、非発電積層体が、燃料電池スタックの燃料電池セルが積層される第2積層方向に沿った、燃料電池スタックの内部に配置される場合には、非発電積層体は、異熱膨張部材が第2固体電解質体と接する、異熱膨張部材の面上において、第2固体電解質体が形成されていない領域を有するようにすることもできる。
 このように構成された固体酸化物形燃料電池では、非発電積層体の反り変形により、第2固体電解質体が形成されていない領域における異熱膨張部材と、上記板形状の導電性部材とが接触して、非発電積層体内を通して、燃料電池スタックに電流が流れる。このように、電流パスを短くすることで、燃料電池スタックの内部(特に中心部)でのジュール熱の発生が抑制され、燃料電池スタック全体の温度の均一性を向上させることができる。これは、非発電積層体を構成する第2固体電解質体に、ジルコニアのようなイオン伝導性を備えた絶縁材料を選択した場合に、特に有効である。
 また、本発明の固体酸化物形燃料電池において、第2固体電解質体は、第1固体電解質体と同じ材料で構成されるようにするのが好ましい。
 このように構成された固体酸化物形燃料電池では、燃料電池の熱サイクルが繰り返された際に、セル追従変形部を構成する非発電積層体は、第2固体電解質体が第1固体電解質体以外の材料で構成されている場合よりも、セル内積層体の変形に追従して変形し、燃料電池セルを押圧することができる。これにより、燃料電池の熱サイクルの繰り返しに起因したセル内積層体の変形による、燃料極および空気極と集電体との間での電気的導通不良の発生をさらに抑制し、燃料電池の電気的接触の信頼性をさらに向上させることができる。
 また、本発明の固体酸化物形燃料電池において、非発電積層体は、第1固体電解質体と燃料極とが積層された積層体(セル内積層体)と同じ形状であるようにするのが好ましい。
 このように構成された固体酸化物形燃料電池では、燃料電池の熱サイクルが繰り返された際に、非発電積層体は、セル内積層体と異なる形状である場合よりも、セル内積層体の変形に追従して変形し、燃料電池セルを押圧することができる。これにより、燃料電池の熱サイクルの繰り返しに起因したセル内積層体の変形による、燃料極および空気極と集電体との間での電気的導通不良の発生をさらに抑制し、燃料電池の電気的接触の信頼性をさらに向上させることができる。
 また、本発明の固体酸化物形燃料電池において、異熱膨張部材は、燃料極と同じ材料で構成されるようにするのが好ましい。
 このような固体酸化物形燃料電池では、燃料電池の熱サイクルが繰り返された際に、非発電積層体は、異熱膨張部材が燃料極の材料とは異なる材料で構成されている場合よりも、セル内積層体の変形に追従して変形し、燃料電池セルを押圧することができる。これにより、燃料電池の熱サイクルの繰り返しに起因したセル内積層体の変形による、燃料極および空気極と集電体との間での電気的導通不良の発生をさらに抑制し、燃料電池の電気的接触の信頼性をさらに向上させることができる。
 また、本発明の固体酸化物形燃料電池において、異熱膨張部材は、単一組成の材料で構成されていてもよいし、混合組成の材料で構成されていてもよい。ここで、混合組成の材料とは、組成の異なる材料を複数組み合わせ混合して構成された材料を意味する。異熱膨張部材が混合組成の材料で構成されている場合には、混合組成の比率を変えることにより、すなわち、組成の異なる材料の組み合わせや、組成の異なる材料の混合割合を変えることにより、異熱膨張部材(非発電積層体)の反りの大きさ(変形の度合い)を調整することもできる。なお、変形の度合いとは、反りの絶対量或いはセルの反りに対する比率(割合)をいう。
 また、本発明の固体酸化物形燃料電池において、異熱膨張部材は、薄膜(グリーンシート)を複数積層して形成されるようにしてもよい。
 このように構成された固体酸化物形燃料電池では、薄膜を形成するグリーンシートの積層枚数により、異熱膨張部材の厚さを変えることができる。そして、異熱膨張部材の厚さにより、異熱膨張部材を含む非発電積層体の強度と反りの大きさを変えることができる。つまり、薄膜の積層枚数を変えるという簡便な方法で、非発電積層体の強度と反りの大きさを調整することができる。さらに、異熱膨張部材が組成の異なる材料を複数組み合わせ混合して構成された混合組成の材料で、かつ薄膜を複数積層して形成されることを組み合わせて、薄膜の各層を組成の異なる材料で構成することもできる。
 また、本発明の固体酸化物形燃料電池において、異熱膨張部材は、燃料極よりも反りが大きくなるようにしてもよい。
 このように構成された固体酸化物形燃料電池では、異熱膨張部材を有する非発電積層体が、燃料極を有する燃料電池セル(セル内積層体)よりも大きく反り変形する。これにより、非発電積層体が燃料電池セルを押圧する力が増加するため、非発電積層体は、燃料極および空気極と集電体との接触面積がより大きくなるように、セル内積層体または集電体を変形させることができる。
  また、別の具体的な構成として、本発明の固体酸化物形燃料電池において、セル追従変形部が、板形状の第1部材と、第1部材の一面に設けられて第1部材と熱膨張率が異なる板形状の部材である異熱膨張部材とが積層されるとともに、発電に利用されないように構成された非発電積層体と、一面で燃料電池セルに接するとともに他面で非発電積層体に接する板形状の導電性部材とから構成されるようにしてもよい。
 このように構成された固体酸化物形燃料電池では、第1部材と異熱膨張部材とは熱膨張率が異なるため、積層された第1部材と異熱膨張部材との熱膨張差により応力が発生し、非発電積層体が反るように変形するため、非発電積層体が燃料電池セルを押圧する。この押圧により、燃料電池の熱サイクルの繰り返しによって起こる燃料電池セルの反り変形が起因となる、燃料極および空気極と集電体との電気的導通不良の発生を抑制することができる。
 また、本発明の固体酸化物形燃料電池において、第1部材は、セラミックス材料或いは金属で構成されているようにしてもよい。
 このように構成された固体酸化物形燃料電池では、熱膨張率の異なる2種類の材料で構成される第1部材および異熱膨張部材に適用できる材料の選択範囲が広がり、燃料電池の熱サイクルの繰り返しによって起こる燃料電池セルの反り変形により追従できるセル追従変形部を作製することができる。
 さらなる別の具体的な構成として、本発明の固体酸化物形燃料電池において、セル追従変形部は、金属製の板状部材である第1金属板と、第1金属板に対向して配置された金属製の板状部材である第2金属板と、第1金属板と第2金属板の間において、補助ガスが導入できるように構成されたガス室と、ガス室の内部において、第1金属板と、第2金属板との間に配置され、第1金属板と第2金属板とが接触することを阻止する阻止部材とを備えた構成であってもよい。
 このように構成された固体酸化物形燃料電池では、セル追従変形部は、第1金属板と第2金属板の間において、補助ガスが導入可能に構成されたガス室が形成される。また、セル追従変形部が、燃料電池セルと隣接した状態で配置されている。このため、セル追従変形部のガス室内に導入されるガスの圧力が、セル追従変形部に隣接する燃料電池セル内に導入されるガスの圧力以上である場合には、ガス室と燃料電池セルとの間に配置されている第1金属板または第2金属板が、燃料電池セルと第1金属板または第2金属板との間の隙間を埋めるように、つまり、燃料電池セルの反り変形に追従して、第1金属板または第2金属板が変形し、燃料電池セルを押圧する。よって、セル追従変形部を構成する金属板の変形は、金属板自らの弾性変形ではなく、ガス室と燃料電池セルの圧力差による外力によって変形するため、熱サイクルの繰り返しによる弾性特性の変化やへたり等の影響を受けない。そのため、金属の弾性変形を利用した板バネ(例えば、特許文献1)で燃料電池セルを押圧する場合よりも、燃料電池の熱サイクルの繰り返しに起因した、燃料極および空気極と集電体との間での電気的導通不良の発生を抑制し、燃料電池の電気的接触の信頼性を向上させることができる。
 一方、セル追従変形部のガス室内に導入されるガスの圧力が、セル追従変形部に隣接する燃料電池セル内に導入されるガスの圧力以下である場合、燃料電池セルを押圧する方向へのセル追従変形部の変形はない。そのような場合においても、セル追従変形部に隣接する燃料電池セルが、セル追従変形部を押圧する方向に変形する場合には、ガス室と燃料電池セルとの間に配置されている第1金属板または第2金属板が、ガス室側に変形することで、燃料電池セルの変形を吸収するように、燃料電池セルの変形に追従して、燃料電池セルと第1金属板または第2金属板との間の隙間を埋めるため、燃料極および空気極と集電体との間での電気的導通不良の発生を抑制し、燃料電池の電気的接触の信頼性を向上させることができる。
 また、第1金属板と第2金属板との間に阻止部材を設けることによって、第1金属板と第2金属板との接触が回避される。これにより、第1金属板と第2金属板が接触して、高温状態において焼き付くという問題が解消されて、ガス室内の空洞が潰れるという状況の発生を回避することで、セル追従変形部の追従変形性を有効に維持することができる。これは、特に、固体酸化物形燃料電池のような高温環境下で使用される燃料電池に有効である。なお、ここでの「追従変形性」とは、燃料電池セルの変形に追従して、セル追従変形部も変形することで、燃料電池セルの変形を吸収し、燃料電池セルと集電体との電気的接触の信頼性を向上させることを意味する。
 また、本発明の固体酸化物形燃料電池において、燃料電池セルを複数積層した燃料電池スタックを備えている場合には、セル追従変形部は、燃料電池スタックの燃料電池セルが積層される第2積層方向に沿った、燃料電池スタックの両側のうち、少なくとも一方側に配置されるようにしてもよい。
 また、本発明の固体酸化物形燃料電池において、阻止部材は、絶縁材料で構成されているようにしてもよい。
 このように構成された固体酸化物形燃料電池では、阻止部材と、第1金属板または第2金属板とが接触した状態で焼き付き、ガス室内の空洞が潰れて、第1金属板または第2金属板において、燃料電池セルの変形に追従した変形ができなくなるという状況を回避することができる。
 また、本発明の固体酸化物形燃料電池において、阻止部材は、発泡金属で構成されているようにしてもよい。
 このように構成された固体酸化物形燃料電池では、例えば、阻止部材が板形状の金属で構成されている場合よりも、発泡金属で構成されている場合の方が、阻止部材は柔軟に変形できるため、燃料電池セルの変形に対して、より確実に追従変形することができる。
 ところで、阻止部材を発泡金属で構成した場合、発泡金属が第1、若しくは第2金属板に焼き付くことを軽減するために、発泡金属は、第1金属板および第2金属板との接触面において、絶縁材料が設けられているようにしてもよい。
 このように構成された固体酸化物形燃料電池では、発泡金属と第1および第2金属板との焼き付きを軽減できるため、より有効にセル追従変形部の追従変形性を維持することができる。
 また、本発明の固体酸化物形燃料電池において、第1金属板と阻止部材との間、および第2金属板と阻止部材との間の少なくとも一方において、付勢部材が設けられるようにしてもよい。
 このように構成された固体酸化物形燃料電池では、例えば、第1金属板あるいは第2金属板と、阻止部材との間に、コイルバネのような付勢部材を配置することにより、ガス室と燃料電池セルの圧力差による外力によって変形するセル追従変形部を構成する金属板の追従変形性を補って、燃料電池セルと集電体との電気的接触の信頼性をより向上させることができる。
 また、本発明の固体酸化物形燃料電池において、阻止部材は、付勢部材で構成されるようにしてもよい。
 このように構成された固体酸化物形燃料電池では、付勢部材で構成された阻止部材が、第1金属板と第2金属板との接触を回避しつつ、ガス室と燃料電池セルの圧力差による外力によって変形するセル追従変形部の追従変形性を補うように機能して、燃料電池セルと集電体との電気的接触の信頼性をより向上させることができる。
 また、本発明の固体酸化物形燃料電池において、当該固体酸化物形燃料電池が、燃料電池セルを複数積層した燃料電池スタックを備え、セル追従変形部が、燃料電池スタックの燃料電池セルが積層される第2積層方向に沿った、燃料電池スタックの内部に配置されている場合には、さらに、セル追従変形部は、ガス室を補助ガスが流通可能に構成されているようにしてもよい。
 このように構成された固体酸化物形燃料電池では、燃料電池スタックの内部において、ガス室を補助ガスが流通できず、ガス室内に補助ガスが滞留している場合と比較して、ガス室内の熱移動が促進されるため、燃料電池スタックの内部の温度が過剰に上昇するのを抑制することができる。
 また、本発明の固体酸化物形燃料電池において、当該固体酸化物形燃料電池が、燃料電池セルを複数積層した燃料電池スタックを備え、セル追従変形部が、燃料電池スタックの燃料電池セルが積層される第2積層方向に沿った、燃料電池スタックの両側のうち、少なくとも一方側に配置されている場合には、セル追従変形部は、ガス室を補助ガスが流通不可能に構成されているようにしてもよい。
 このように構成された固体酸化物形燃料電池では、ガス室内に導入された補助ガスが、ガス室内で滞留することにより、ガス室内で断熱効果を発揮することができるため、両側の温度が内部(特に中心部)よりも低くなる傾向にある燃料電池スタック全体の温度の均一化に寄与することができる。
 また、本発明の固体酸化物形燃料電池において、補助ガスは、酸化剤ガス若しくは燃料ガスであるようにしてもよい。
 このように構成された固体酸化物形燃料電池では、燃料電池スタックの発電反応に利用するためのガスを補助ガスとして流用することができるので、補助ガスのために別系統のガスを用意する必要がなくなる。
第1実施形態の燃料電池1の斜視図である。 第1実施形態の図1の燃料電池スタック3のII-II断面部を模式的に示す図である。 第1実施形態の図1の燃料電池スタック3のIII-III断面部を模式的に示す図である。 第1実施形態の燃料電池1を分解した状態を示す斜視図である。 第1実施形態の図1のV-V断面部を模式的に示す図である。 第1実施形態の外縁保持部材4,5を分解した状態を示す平面図である。 第1実施形態の燃料電池セル2と外縁保持部材4,5の変形を説明するための断面図である。 第2実施形態の燃料電池1の断面図である。 第3実施形態の燃料電池1の断面図である。 第4実施形態の燃料電池1の断面部を模式的に示す図である。 第5実施形態の外縁保持部材5の断面図である。 第5実施形態の異熱膨張部材72と金属製フレーム83との接触を説明するための図である。 第6実施形態のガスバネ204,205の断面図である。 第6実施形態のガスバネ204,205を分解した状態を示す平面図である。 第6実施形態の燃料電池セル2とガスバネ204,205の配置を模式的に示す断面図である。 第7実施形態のガスバネ301の断面図である。 第7実施形態の燃料電池セル2とガスバネ301の配置を模式的に示す断面図である。 第9実施形態のガスバネ401の断面図である。 積層体70の作製方法を説明するための燃料電池1の断面図である。 燃料電池セル2と外縁保持部材4とガスバネ205の配置を模式的に示す断面図である。 第6実施形態のガスバネ504、505の変形形態の断面図である。 第6実施形態のガスバネ504、505の変形形態を分解した状態を示す平面図である。 空気供給孔327と空気排気孔328を示すガスバネの断面図である。
 1…固体酸化物形燃料電池、2…燃料電池セル、3…燃料電池スタック、4,5…外縁保持部材、11~14…ボルト、30…セル本体、31…燃料極、32…固体電解質体、33…空気極、41…インターコネクタ、45…セパレータ、48,49…集電体、70…積層体、71…固体電解質体、72…異熱膨張部材、73…収容部、75…絶縁層、76…中空領域、81…下側フレーム、82…中央フレーム、83…上側フレーム、204,205,301,401,504,505…ガスバネ、211,311,511…上側フレーム、212,312,512…中央フレーム、213,313,513…下側フレーム、231,331,531…柱状部材、232,332…開口部、233…連結部、234,334,534…アルミナ層、240,340,540…ガス室、405…コイルバネ、5311…凸部
  (第1実施形態)
 以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
 図1は本発明が適用された固体酸化物形燃料電池1の斜視図、図2は図1の燃料電池スタック3のII-II断面部を模式的に示す図、図3は図1の燃料電池スタック3のIII-III断面部を模式的に示す図、図4は固体酸化物形燃料電池1を分解した状態を示す斜視図、図5は図1のV-V断面部を模式的に示す図、図6A-6Cは外縁保持部材(非発電積層体と板形状の導電性部材とからなるセル変形追従部)4,5を分解した状態を示す平面図である。
 固体酸化物形燃料電池(以下、単に燃料電池という)1は、図1に示すように、燃料ガス(例えば水素)と酸化剤ガス(例えば空気(詳しくは空気中の酸素))との供給を受けて発電を行う装置である。
 この燃料電池1は、固体酸化物形燃料電池セル(以下、単に燃料電池セルという)2が複数個(例えば20個)積層された燃料電池スタック3と、燃料電池スタック3の積層方向の両側に配置されて集電板(エンドプレート)を兼ねる一対の外縁保持部材4,5と、燃料電池スタック3及び外縁保持部材4,5を積層方向に貫く4本の金属製のボルト11~14などを備えている。なおボルト11~14は、固体酸化物形燃料電池1の四隅に形成されたボルト固定孔7~10に貫挿されている。
 また燃料電池1には、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給路15と、燃料ガスを排出するための燃料ガス排気路16とが設けられるとともに、空気を供給するための空気供給路17と、空気を排出するための空気排気路18とが設けられている。
 そして、ボルト11~14にそれぞれナット21~24が螺合して締め付けられることにより、外縁保持部材4,5は同図の上下方向(積層方向)の内側に締め付けられている。したがって、この外縁保持部材4,5により、燃料電池スタック3が内側に押圧されて、燃料電池1が一体に固定されている。
 燃料電池セル2は、いわゆる燃料極支持膜タイプのセルであり、図2及び図3に示すように、燃料ガス流路101側には、燃料極31が配置されるとともに、燃料極31の同図上側の表面には薄膜の固体電解質体32が形成され、その固体電解質体32の空気流路102側の表面には、空気極33が形成されている。なお、一体に形成された燃料極31と固体電解質体32と空気極33とをセル本体30と称する。また、固体電解質体32と燃料極31と空気極33とが積層される方向を積層方向SY0と称する(図2を参照)。
 さらに燃料電池セル2は、金属製の空気極パッキン42と、金属製の空気極フレーム43と、セラミックス製の絶縁フレーム44と、セル本体30を接合してその中央に配置するとともにガス流路を遮断する金属製のセパレータ45と、金属製の燃料極フレーム46と、金属製の燃料極パッキン47とを備えている。
 また各燃料電池セル2の間には、燃料電池セル2間の電気的導通を確保するとともにガス流路を遮断する金属プレートであるインターコネクタ41が配置される。インターコネクタ41は、例えばフェライト系ステンレスの薄板(例えば0.2mm厚)からなる。
 また、空気極33とその上方のインターコネクタ41との間、および燃料極31とその下方のインターコネクタ41との間には、その電気的導通を確保するために、集電体48、49が配置されている。
 したがって、燃料電池1は、図4に示すように、上下一対の外縁保持部材4,5間に、複数の燃料電池セル2が、それぞれ上下一対の金属製のインターコネクタ41の間に挟まれた状態で配置されたものである。なお、隣り合う燃料電池セル2の間のインターコネクタ41は共有されるので、上下両端の燃料電池セル2以外は、燃料電池セル2間には、1枚のインターコネクタ41が配置される。
 なお固体電解質体32は、電池の作動時に燃料極31に導入される燃料ガス、または空気極33に導入される酸化剤ガスのうち、いずれか一方の一部を、イオンとして移動させることができるイオン伝導性を有する。このイオンとしては、例えば酸素イオン及び水素イオン等が挙げられる。また燃料極31は、還元剤となる燃料ガスと接触し、セルにおける負電極として機能する。また空気極33は、酸化剤となる酸化剤ガスと接触し、セルにおける正電極として機能する。
 そして固体電解質体32の材料としては、YSZ(イットリア安定化ジルコニア)、ScSZ(スカンジア安定化ジルコニア)、SDC(サマリア添加セリア)、GDC(ガドリニウム添加セリア)、ペロブスカイト型酸化物など公知のものを使用できる。なお本実施形態では、固体電解質体32の材料はYSZである。
 また燃料極31の材料としては、各種貴金属、Ni等の卑金属、これらの金属とセラミックとのサーメットを使用できる。なお本実施形態では、燃料極31の材料は、Ni-YSZである。
 また空気極33の材料としては、ペロブスカイト型酸化物、各種貴金属、貴金属とセラミックとのサーメットを使用できる。なお本実施形態では、空気極33の材料は、La(Sr)Fe(Co)O3である。
 さらにインターコネクタ41は、例えばフェライト系ステンレスの薄板(例えば0.2mm厚)からなり、その四隅の角部には、ボルト11~14が貫挿される貫通孔61が形成されている。また、インターコネクタ41の各辺の近傍には、燃料ガス供給路15、燃料ガス排気路16、空気供給路17、空気排気路18の一部をそれぞれ構成する長孔形状の各貫通孔62が設けられている。
 このように構成された燃料電池スタック3では、図4に示すように、上面側の外縁保持部材4の燃料ガス供給路15から供給された燃料ガスが、図2に示すように、各燃料電池セル2の側方にあけられた燃料導入側セル連通部103を介して、燃料電池セル2内の燃料ガス流路101側に導入される。そして、燃料電池セル2内の燃料ガス流路101の燃料ガスは、燃料排出側セル連通部104から、外縁保持部材4の燃料ガス排気路16を介して燃料電池スタック3外に排出される。
 また図4に示すように、外縁保持部材4の空気供給路17から供給された空気が、図3に示すように、各燃料電池セル2の側方にあけられた空気導入側セル連通部105を介して、燃料電池セル2内の空気流路102側に導入される。そして、燃料電池セル2内の空気流路102の空気は、空気排出側セル連通部106から、外縁保持部材4の空気排気路18を介して燃料電池スタック3外に排出される。
 また外縁保持部材4,5はそれぞれ、図5に示すように、燃料電池セル2の積層方向SY1の一端側、他端側に配置されている。そして外縁保持部材4,5は、板形状の固体電解質体71(本発明の第2固体電解質体を構成するものである)と、固体電解質体71と熱膨張率が異なる板形状部材72(以下、異熱膨張部材72という)と、固体電解質体71及び異熱膨張部材72を内部に収容する収容部73とを備えている。
 これらのうち固体電解質体71は、本実施形態では、固体電解質体32と同じ材料で構成されている。すなわち固体電解質体71は、YSZを材料として構成されている。
 また異熱膨張部材72は、その一面が固体電解質体71の一面に接した状態で配置されている。
 そして異熱膨張部材72は、本実施形態では、燃料極31と同じ材料で構成されている。すなわち異熱膨張部材72は、Ni-YSZを材料として構成されている。なおNi-YSZは、Ni含有量により熱膨張率が変化する。例えば、Ni含有量が0~80〔vol%〕である場合には、熱膨張率は10~14×10-6〔/℃〕になる。なお本実施形態では、YSZの熱膨張率は10×10-6〔/℃〕、Ni-YSZの熱膨張率は12×10-6〔/℃〕である。
 そして、固体電解質体71と異熱膨張部材72とが積層された積層体70(本発明の非発電積層体を構成するものである)は、固体電解質体32と燃料極31とが積層された積層体(以下、セル内積層体ともいう)と同じ形状に形成されている。
 また収容部73は、図5,6に示すように、3つの金属製フレーム81,82,83(下側フレーム81、中央フレーム82、上側フレーム83)を積層して構成されている。本実施形態では、下側フレーム81、中央フレーム82、上側フレーム83の厚さはそれぞれ、4mm、1mm、0.2mmである。
 図6A-6Cに示すように、下側フレーム81は、その表面91の中央部に固体電解質体71と異熱膨張部材72とが積層された積層体70が配置される板形状の導電性部材で、エンドプレートの機能を有するものである。また中央フレーム82は、下側フレーム81上に配置されて、積層体70を収容可能な開口部92が形成された枠形状の導電性部材である。また上側フレーム83は、中央フレーム82上に配置されて、中央フレーム82の開口部92を塞ぐことができる面積を有する板形状の導電性部材である。
 なお中央フレーム82は、図5に示すように、その高さH1が積層体70の高さH2と略等しくなるように形成されている。これにより、収容部73に収容されている積層体70は、上側フレーム83に接する。
 また上側フレーム83は、積層体70が変形することにより積層体70が上側フレーム83を押圧すると、この押圧により変形するように構成されている。
 そして外縁保持部材4,5は、上側フレーム83が燃料電池スタック3に接するように配置される。また本実施形態の外縁保持部材4,5では、固体電解質体71が上側フレーム83に接するように積層体70が配置される。すなわち、積層体70を構成する固体電解質体71と異熱膨張部材72とが積層される積層方向SY2に沿って、異熱膨張部材72から固体電解質体71へ向かう向きを積層体積層向きSY3とすると、外縁保持部材4の積層体積層向きSY3と、外縁保持部材5の積層体積層向きSY3とは、逆向きである。
 また、収容部73を構成する金属製フレーム81,82,83は、集電体として機能する。すなわち金属製フレーム81,82,83は、導電性および耐熱性を有する材料で構成される。なお本実施形態では、金属製フレーム81,82,83の材料は、インターコネクタ41の材料と同じで、金属製フレーム81と83は、インターコネクタ41と兼ねることも可能である。
 次に、積層体70の作製方法を説明する。
 まず、固体電解質体71を形成するためのYSZグリーンシートと、異熱膨張部材72を形成するためのNiO-YSZグリーンシートを作製する。
 なお、YSZグリーンシートは、以下の手順で作製される。まず、YSZ粉末に対して、ブチラール樹脂と、可塑剤であるDOPと、分散剤と、トルエン+エタノール混合溶剤とを加え、ボールミルにて混合して、スラリーを調整する。次に、得られたスラリーをドクターブレード法でキャスティングすることにより、所望の厚さ(本実施形態では10μm)のYSZグリーンシートが作製される。
 また、NiO-YSZグリーンシートは、以下の手順で作製される。まず、NiO粉末とYSZ粉末とを所定の混合比で混合した混合粉末に対して、ブチラール樹脂と、可塑剤であるDOPと、分散剤と、トルエン+エタノール混合溶剤とを加え、ボールミルにて混合して、スラリーを調整する。次に、得られたスラリーをドクターブレード法でキャスティングすることにより、所望の厚さ(本実施形態では250μm)のYSZグリーンシートが作製される。
 そして、作製されたYSZグリーンシートとNiO-YSZグリーンシートをそれぞれ所望の枚数積み重ねることにより(本実施形態では、YSZグリーンシートが1枚、NiO-YSZグリーンシートが5枚)、積層成形体が作製される。
 その後、作製された積層成形体を所定温度(本実施形態では250℃)で脱脂した後に、所定温度(本実施形態では1350℃)で焼成することにより、YSZとNiO-YSZの積層体が作製される。
 さらに、YSZとNiO-YSZの積層体を還元処理して、NiO-YSZをNi-YSZにすることにより、積層体70が作製される。その後、この積層体70を真空接合により外縁保持部材4,5内に封止する。
 なお、積層体70の強度と反りの大きさは、積層体70の厚みを変化させることにより調整可能である。また、積層体70の反りの大きさは、異熱膨張部材72のNi含有量を変化させることにより調整可能である。
 このように構成された燃料電池1では、図7に示すように、燃料電池1の熱サイクルが繰り返されることにより、燃料電池セル2内における固体電解質体32と燃料極31とが積層された積層体(セル内積層体)と、積層体70(非発電積層体)が反る。セル内積層体が反るのは、固体電解質体32と燃料極31とは熱膨張率が異なり、積層された固体電解質体32と燃料極31との熱膨張差により応力が発生するためである。同様に、積層体70が反るのは、固体電解質体71と異熱膨張部材72とは熱膨張率が異なり、積層された固体電解質体71と異熱膨張部材72との熱膨張差により応力が発生するためである。
 そして、セル内積層体が反ることにより、セル内積層体の燃料極31と、この燃料極31に接して設けられている集電体49との接触面積、及び、セル内積層体に積層された空気極33と、この空気極33に接して設けられている集電体48との接触面積が小さくなる。
 一方、積層体70が反ることにより、積層体70が燃料電池セル2を押圧する(図7の矢印FYを参照)。この押圧により、燃料電池セル2内のセル内積層体または集電体49を、燃料極31と集電体49との接触面積が大きくなるように変形させるとともに、空気極33または集電体48を、空気極33と集電体48との接触面積が大きくなるように変形させることが可能になる。したがって、セル内積層体の反りによる、燃料極31と集電体49との電気的導通不良、及び空気極33と集電体48との電気的導通不良の発生を抑制することができる。
 さらに、積層体70を構成する固体電解質体71の材料は、燃料電池セル2内のセル内積層体を構成する固体電解質体32と同様に、固体電解質体である。ここで、燃料電池1の熱サイクルが繰り返されることによる変形の度合いの変化を、固体電解質体32(セル内積層体30)、固体電解質体71(積層体70)、及び従来の板バネについて比較すると、固体電解質体71(積層体70)の変形の度合いの変化は、板バネの変形の度合いの変化よりも、固体電解質体32(セル内積層体30)の変形の度合いの変化に類似する。これは、固体電解質体32(セル内積層体30)が、固体電解質体71(積層体70)と同じ種類の材料、すなわち固体電解質体で構成されているのに対し、板バネが、固体電解質体32(セル内積層体30)および固体電解質体71(積層体70)と異なる材料で構成されているからである。
 このため積層体70は、燃料電池の熱サイクルが繰り返された場合に、板バネよりも、セル内積層体の変形に追従して変形し、燃料電池セル2を押圧することができる。すなわち積層体70は、板バネよりも、燃料極31と集電体49との接触面積が大きくなるように、セル内積層体または集電体49を変形させることができるとともに、空気極33と集電体48との接触面積が大きくなるように、空気極33または集電体48を変形させることができる。これにより、板バネを用いて燃料電池セル2を押圧する場合よりも、燃料電池1の熱サイクルの繰り返しに起因した、燃料極31と集電体49との間での電気的導通不良、及び空気極33と集電体48との間での電気的導通不良の発生を抑制し、燃料電池1の電気的接触の信頼性を向上させることができる。
 さらに燃料電池1では、上述のように、積層体70が、セル内積層体の変形に追従して変形し、燃料電池セル2を押圧する。つまり燃料電池1は、積層体70のみを用いて、上記特許文献1の燃料電池のエンドプレートと板バネとにより実現される機能を実現することができる。このため燃料電池1は、上記の電気的導通不良の発生を抑制するための構成を、上記特許文献1の燃料電池と比較して簡略化することができる。
 また、固体電解質体71は固体電解質体32と同じ材料で構成され、異熱膨張部材72は燃料極31と同じ材料で構成されている。このため、積層体70は、セル内積層体と異なる材料で構成されている場合よりも、セル内積層体の変形に追従して変形し、燃料電池セル2を押圧することができる。これにより、燃料電池1の熱サイクルの繰り返しに起因した、燃料極31と集電体49との間での電気的導通不良、及び空気極33と集電体48との間での電気的導通不良の発生をさらに抑制することができる。
 また積層体70は、セル内積層体と同じ形状である。このため、燃料電池1の熱サイクルが繰り返された場合に、積層体70は、セル内積層体と異なる形状である場合よりも、セル内積層体の変形に追従して変形し、燃料電池セル2を押圧することができる。これにより、燃料電池1の熱サイクルの繰り返しに起因した、燃料極31と集電体49との間での電気的導通不良、及び空気極33と集電体48との間での電気的導通不良の発生をさらに抑制することができる。
 また異熱膨張部材72は、NiO-YSZグリーンシートを複数積層して形成される。このため、NiO-YSZグリーンシートの枚数により異熱膨張部材72の厚さを変えることができる。そして、異熱膨張部材72の厚さにより、積層体70の強度と反りの大きさを変えることができる。つまり、NiO-YSZグリーンシートの枚数を変えるという簡便な方法で、積層体70の強度と反りの大きさを調整することができる。
 以上説明した実施形態において、固体電解質体32は本発明における第1固体電解質体、固体電解質体71は本発明における第2固体電解質体、積層体70は本発明における非発電積層体、上側フレーム83は本発明における導電性部材、積層方向SY0は本発明における第1積層方向、積層方向SY1は本発明における第2積層方向、積層方向SY2は本発明における第3積層方向、NiO-YSZグリーンシートは本発明における薄膜である。
 なお、本実施形態の異熱膨張部材72と熱膨張率に差異があれば、固体電解質体71を、セラミックス材料或いは金属材料で構成してもよい。例えば、バイメタルで非発電積層体70を構成することも可能である。一般的に、バイメタルとは、熱膨張率が異なる2種類の金属素材で構成された材料である。
  (第2実施形態)
 以下に本発明の第2実施形態を図面とともに説明する。尚、第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。図8は、第2実施形態の燃料電池1の断面部を模式的に示す図である。
 第2実施形態の固体酸化物形燃料電池1は、図8に示すように、外縁保持部材4の異熱膨張部材72が上側フレーム83に接するように積層体70が配置される点以外は第1実施形態と同じである。すなわち、外縁保持部材4の積層体積層向きSY3と、外縁保持部材5の積層体積層向きSY3とは、同じ向きである。
 このように構成された燃料電池1では、外縁保持部材4,5の積層体積層向きSY3と、セル本体30において燃料極31から固体電解質体32に向かう向きSY4(以下、セル本体積層向きSY4という)とを同じにすることができる。
 ここで、外縁保持部材4,5における積層体積層向きSY3と、燃料電池セル2におけるセル本体積層向きSY4が同じであるようにするとよいのは、燃料電池セル2を複数積層した燃料電池スタック3において、燃料電池セル2が積層されるセル積層方向に沿った燃料電池スタック3の両端部の燃料電池セル2よりも、燃料電池スタック中央部の燃料電池セルの方が、燃料極31と集電体49との間での電気的導通不良が発生しにくいという現象に基づく。
 そして、上記中央部の燃料電池セル2と上記両端部の燃料電池セル2との違いは、上記中央部の燃料電池セル2が当該燃料電池セル2の両面に、セル本体積層向きが同じ燃料電池セルが配置されているのに対し、上記両端部の燃料電池セルが当該燃料電池セルの片面のみに、セル本体積層向きSY4が同じ燃料電池セルが配置されている点である。このため、上記両端部の燃料電池セル2について、燃料電池セル2が配置されている面と反対側の面に、セル本体積層向きSY4と同じ積層体積層向きSY3の積層体70を配置することにより、上記両端部の燃料電池セル2を上記中央部の燃料電池セル2の状態に類似した状態にすることができる。これにより、上記両端部の燃料電池セル2において、燃料極31と集電体49との間での電気的導通不良、及び空気極33と集電体48との間での電気的導通不良の発生を抑制することができると考えられる。
 なお、積層体70は、燃料電池スタック3を構成する燃料電池セル2と同じ構成、即ち、燃料極31、固体電解質体32、空気極33を有してもよいが、発電反応には寄与させず、外縁保持部材4、5(セル追従変形部)として機能する。また、燃料電池スタック3の両端部、或いは中央部に配置してもよい。
  (第3実施形態)
 以下に本発明の第3実施形態を図面とともに説明する。尚、第3実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。図9は、第3実施形態の燃料電池1の断面部を模式的に示す図である。
 第3実施形態の固体酸化物形燃料電池1は、図9に示すように、燃料電池1が複数の燃料電池スタック3,3’で構成されている点と、燃料電池スタック3と燃料電池スタック3’との間にも外縁保持部材4または外縁保持部材5が配置されている点以外は第1実施形態と同じである。
 また、本実施例は、燃料電池スタックと燃料電池スタックの間に、外縁保持部材を配置する場合を示したが、燃料電池スタック内部の燃料電池セルと燃料電池セルの間に、外縁保持部材を配置することも可能である。その場合、積層体70を挟持する上側フレームおよび下側フレームには、ともに、燃料電池セルの反り変形に追従して変形することができる金属の薄板を用いる。
  (第4実施形態)
 以下に本発明の第4実施形態を図面とともに説明する。尚、第4実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。図10は、第4実施形態の燃料電池1の断面部を模式的に示す図である。
 第4実施形態の固体酸化物形燃料電池1は、図10に示すように、積層体70と金属製フレーム83との間、および積層体70と金属製フレーム81との間に、絶縁層75(材料は、例えばアルミナ。膜厚は例えば20μm)が配置されている点と、積層体70を構成する固体電解質体71にはイオン伝導性と電子伝導性を兼ね備えた材料(材料は、例えばGDC(ガドリニウム添加セリア))が配置されている点以外は、第1実施形態と同じである。
 このように構成された燃料電池1では、積層体70と金属製フレーム81との間に、絶縁層75が設けられていることにより、燃料電池スタック3の両側に配置された積層体70での電子伝導性が低下する(図10中の矢印DY1を参照)。そして、積層体70は中央部に配置されているので、電流パスは燃料電池スタック3の周囲を迂回することになり、適宜に電気抵抗を持たせることができる(図10中の矢印DY2を参照)。このため、積層体70に隣接する燃料電池セル2において、電流によるジュール熱をより多く発生させることができ、両端部に積層体70が設置されていない燃料電池スタック3よりも発熱を増加させることができるため、燃料電池スタック3の端部と内部の温度の均一化に寄与することができる。
 以上説明した実施形態において、絶縁層75は本発明における絶縁性部材である。
  (第5実施形態)
 以下に本発明の第5実施形態を図面とともに説明する。尚、第5実施形態では、第3実施形態と異なる部分のみを説明する。図11は、第5実施形態の燃料電池1の断面部を模式的に示す図、図12は、第5実施形態の異熱膨張部材72と金属製フレーム83との接触を説明するための図である。
 第5実施形態の固体酸化物形燃料電池1は、図11に示すように、燃料電池スタック3と燃料電池スタック3’との間に外縁保持部材5のみを配置した点と、異熱膨張部材72と金属製フレーム83との間に、固体電解質体71が配置されている領域と、固体電解質体71が配置されておらず中空となっている中空領域76とが形成される点以外は第3実施形態と同じである。
 このように構成された燃料電池1では、積層体70の変形により、図12に示すように、中空領域76における異熱膨張部材72と金属製フレーム83とが接触すると、積層体70内を通して、電流が流れる(図12中の矢印DY3を参照)。このように、電流パスを短くすることで、燃料電池スタック3の内部(特に中心部)でのジュール熱の発生が抑制され、燃料電池スタック3全体の温度の均一性を向上させることができる。これは、特に、固体電解質体71に、YSZ(イットリア安定化ジルコニア)のようなイオン伝導性を備えた絶縁材料に有効である。
 以上説明した実施形態において、中空領域76は本発明における第2固体電解質体が形成されていない領域である。
  (第6実施形態)
 以下に本発明の第6実施形態を図面とともに説明する。尚、第6実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
 図13はガスバネ204,205の断面図、図14A-14Bはガスバネ204,205を分解した状態を示す平面図、図15は燃料電池セル2とガスバネ204,205の配置を模式的に示す断面図である。
 第6実施形態の固体酸化物形燃料電池1は、外縁保持部材4,5の代わりに、ガスバネ204,205を備える点以外は第1実施形態と同じである。本実施形態においても第1実施形態と同様、ガスバネを燃料電池スタックの両側に配置した場合を示しているが、ガスバネを燃料電池スタック両側のいずれか一方に配置した場合も、本発明は有効である。その場合、ガスバネを配置しない燃料電池スタックの端部には、エンドプレートの機能を有する、ガス供給および排出路とボルト固定孔を備えた金属板を配置する。
 燃料電池スタックの両側に配置されるガスバネ204,205は、図13に示すように、3つの金属製フレーム211,212,213(上側フレーム211、中央フレーム212、下側フレーム213)を積層して構成されている。なお、金属製フレーム211,212,213は、ロウ材(AgPd)で1000℃真空ロウ付けされている。
 本実施形態では、上側フレーム211、中央フレーム212、下側フレーム213の厚さはそれぞれ、5mm、0.5mm、0.5mmであり、上側フレーム211は下側フレーム213より十分に厚く、エンドプレートとしての機能を有する。
 このため、下側フレーム213は、その表面側と裏面側との間の圧力差により変形するように構成されている一方、上側フレーム211は、その表面と裏面との間の圧力差により変形しないように構成されている。
 さらに、下側フレーム213は、下側フレーム213に当接する燃料電池セル2が変形することにより燃料電池セル2が下側フレーム213を押圧すると、この押圧により変形するように構成されている。
 上側フレーム211および下側フレーム213は、図14A-14Bに示すように、四隅にボルト固定孔221~224が形成されるとともに、燃料ガス供給孔225、燃料ガス排気孔226、空気供給孔227、および空気排気孔228が形成された板形状部材である。
 上側フレーム211と下側フレーム213との接触を阻止する阻止部材としての機能を有する中央フレーム212は、断面が矩形の柱状部材231を4つ収納可能な開口部232が形成された枠形状部材である。このため、中央フレーム212の開口部232は、上側フレーム211と下側フレーム213との間で挟まれて中空となる中空部240、この中空部240をガス室240ともいう)を形成する。さらに中央フレーム212は、中央フレーム212と柱状部材231とが連結部233を介して連結されている。
 また中央フレーム212は、上側フレーム211および下側フレーム213と同様に、四隅にボルト固定孔221~224が形成されるとともに、燃料ガス供給孔225、燃料ガス排気孔226、空気供給孔227、および空気排気孔228が形成されている。そして、空気供給孔227は開口部232に連通している。したがって、空気供給孔227を介してガス室240内に空気が導入可能となっている。一方、空気排気孔228は開口部232(ガス室240)に連通していない。
 また柱状部材231は、下側フレーム213と対向する面に、例えば厚さが20μmのアルミナペーストを塗布し、熱処理することにより形成されたアルミナ層234が配置されている。このアルミナ層234により、柱状部材231と下側フレーム213との間で焼き付けが発生するのを防止する。
 なお、フレーム211,212,213は、集電体として機能する。すなわちフレーム211,212,213は、導電性および耐熱性を有する材料で構成される。なお本実施形態では、フレーム211,212,213の材料は、インターコネクタ41の材料と同じである。
 そしてガスバネ204,205はそれぞれ、図15に示すように、燃料電池セル2の積層方向SY1の一端側、他端側において、下側フレーム213が燃料電池スタック3に接するように配置される。なお、ガスバネ204,205の下側フレーム213は、ガスバネ204,205に隣接するインターコネクタ41を兼用している。
 このように構成された燃料電池1では、ガスバネ204,205は、上側フレーム211と下側フレーム213の間において、空気が導入可能に構成されたガス室240が形成されている。
 そして、ガスバネ205は、ガスバネ205に隣接する燃料電池セル2の燃料極31側で接している。すなわち、下側フレーム213を挟んで、燃料電池セル2側では、燃料ガスが導入されるとともに、ガスバネ205側のガス室240内には空気が導入されている。
 そして、ガスバネ205側のガス室240内に導入される空気の圧力が、ガスバネ205に隣接する燃料電池セル2内に導入される燃料ガスの圧力より大きいため、燃料電池セル2とガス室240との間に配置されている下側フレーム213が、燃料電池セル2と下側フレーム213との間の隙間を埋めるように、つまり、燃料電池セル2の変形に追従して、下側フレーム213が変形し、燃料電池セル2を押圧することができる(図15中の曲線L1を参照)。すなわちガスバネ205は、板バネよりも、燃料極31および空気極33と集電体48,49との接触面積が大きくなるように、セル内積層体または集電体48,49を変形させることができる。これにより、板バネを用いて燃料電池セル2を押圧する場合よりも、燃料電池1の熱サイクルの繰り返しに起因した、燃料極31および空気極33と集電体48,49との間での電気的導通不良の発生を抑制し、燃料電池1の電気的接触の信頼性を向上させることができる。
 一方、ガスバネ204は、ガスバネ204に隣接する燃料電池セル2の空気極33側で接している。すなわち、下側フレーム213を挟んで、燃料電池セル2側では、空気供給路17から空気流路102を介して(図3)、空気が導入されるとともに、ガスバネ204側のガス室240内には、空気供給路17に直接通じた空気供給路227を介して(図13)、空気が導入されている。したがって、空気が空気流路102を通過することにより生じる圧力損失に起因した燃料電池セル2側での圧力低下の度合いは、下側フレーム213を挟んで反対側にあるガスバネ204のガス室240での、空気の通過による圧力低下の度合いに比べて大きく、結果的にガス室240側の圧力が燃料電池セル2側の圧力より高いことになる。そのため、ガスバネ204が燃料電池セル2を押圧する。この押圧により、燃料電池セル2内のセル内積層体または集電体49を、燃料極31と集電体49との接触面積が大きくなるように変形させるとともに、空気極33または集電体48を、空気極33と集電体48との接触面積が大きくなるように変形させることが可能になる。したがって、セル内積層体の反りによる、燃料極31と集電体49との電気的導通不良、及び空気極33と集電体48との電気的導通不良の発生を抑制することができる(図15中の曲線L2を参照)。
 また、柱状部材231を設けることによって、上側フレーム211と下側フレーム213との接触が回避される。これにより、上側フレーム211と下側フレーム213が接触して、高温状態において焼き付いてしまう問題が解消される。特に、固体酸化物形燃料電池のような高温環境下で使用される燃料電池に有効である。このため、上側フレーム211と下側フレーム213とが接触した状態で焼き付いてしまい、ガス室240内の空洞がつぶれてしまうという状況の発生を抑制し、ガスバネ204,205の追従変形性の低下を抑制することができる。
 また、柱状部材231が金属材料で構成されているため、柱状部材231と下側フレーム213との間に、アルミナ層234が配置されている。このため、柱状部材231と下側フレーム213とが接触した状態で焼き付いてしまい、下側フレーム213が燃料電池セル2の変形に追従して変形できなくなるという状況の発生を抑制することができる。
 また、燃料電池スタックの両側に配置されるガスバネにおいては、燃料電池スタック3の空気供給路17に直接通じた空気供給孔227を介して、ガス室240内に空気が導入可能となっている一方、燃料電池スタック3の空気排気孔18に直接通じた空気排気孔228は、ガスバネの開口部232(ガス室240)に連通していない。したがって、ガス室240内に空気が滞留することにより、ガス室240内で断熱効果を発揮することができる。その結果、燃料電池スタック両端部の温度が、スタック内部(特に中心部)よりも低くなる傾向を回避して、燃料電池スタック3の両端部における温度上昇に寄与できる。これにより、燃料電池スタック全体の温度を均一化することができる。
 また、ガス室240内に供給する補助ガスとして、燃料電池スタック3での発電反応に使用されるガス(空気、或いは燃料ガス)をそのまま流用することができ、ガス室240に供給する補助ガスとして、別系統のガスを用意する必要がなくなる。
 以上説明した実施形態において、ガスバネ204,205は本発明におけるセル追従変形部、上側フレーム211は本発明における第1金属板、下側フレーム213は本発明における第2金属板、柱状部材231は本発明における阻止部材、空気は本発明における補助ガスである。
 また、本実施形態の変形形態として、図21、図22A-22Bに示すようなガスバネ504,505も有効である。以下、第6実施形態と異なる部分のみについて説明する。尚、本実施形態は、第6実施形態(図13に示す)の中央フレーム212とは異なる構成の中央フレーム512を配置する点以外は、第6実施形態と同じである。
 図21、図22A-22Bに示すように、上側フレーム511と下側フレーム513との接触を阻止する阻止部材としての機能を有する中央フレーム512において、柱状部材531と枠形状部材(中央フレーム512)が別体で構成されている。そして、柱状部材531と枠形状部材512の一方面それぞれが上側フレーム511に接合されており、柱状部材531の他方面の凸部5311には、アルミナ層534が配置されている。このアルミナ層534により、柱状部材531と下側フレーム513との間で焼き付けが発生するのを防止する。このガスバネ504,505は、燃料電池スタックの両側の少なくともいずれか一方に配置されるとよい。なお、図21および図22A-22Bに示した柱状部材531上に形成された凸部5311の形状は、ガス室540内の空洞がつぶれてしまうという状況の発生を回避できるものであれば、これに限られるものではない。
  (第7実施形態)
 以下に本発明の第7実施形態を図面とともに説明する。尚、第7実施形態では、第6実施形態と異なる部分のみを説明する。
 図16はガスバネ301の断面図、図17は燃料電池セル2とガスバネ301の配置を模式的に示す断面図である。
 第7実施形態の固体酸化物形燃料電池1は、ガスバネ204,205の代わりに、ガスバネ301を備える点以外は第6実施形態と同じである。
 燃料電池スタックの内部に配置されるガスバネ301は、図16に示すように、3つの金属製フレーム311,312,313(上側フレーム311、中央フレーム212、下側フレーム313)を積層して構成されている。
 本実施形態では、上側フレーム311、中央フレーム312、下側フレーム313の厚さは0.5mmである。
 このため、上側フレーム311および下側フレーム313は、その表面と裏面との間の圧力差により変形するように構成されている。
 さらに、上側フレーム311および下側フレーム313はそれぞれ、上側フレーム311および下側フレーム313に当接する燃料電池セル2が変形することにより、燃料電池セル2が上側フレーム311および下側フレーム313を押圧すると、この押圧により変形するように構成されている。
 中央フレーム312は、断面が矩形の柱状部材331を4つ収納可能な開口部332が形成された枠形状部材である。このため、中央フレーム312の開口部332は、上側フレーム311と下側フレーム313との間で挟まれて中空となる中空部340(以下、この中空部340をガス室340ともいう)を形成する。
 また柱状部材331は、上側フレーム311と対向する面と、下側フレーム313と対向する面に、例えば厚さが20μmのアルミナペーストを塗布することにより形成されたアルミナ層334が配置されている。
 そしてガスバネ301は、図17に示すように、燃料電池スタック3と燃料電池スタック3との間に配置される。なお、上側フレーム311および下側フレーム313は、ガスバネ301に隣接するインターコネクタ41を兼用している。
 このように構成された燃料電池1では、ガスバネ301は、上側フレーム311と下側フレーム313の間において、空気が導入可能に構成されたガス室340が形成されている。
 そして、ガスバネ301は、ガスバネ301に隣接する燃料電池セル2の燃料極31側に接している。すなわち、上側フレーム311を挟んで、燃料電池セル2側では、燃料ガスが導入されるとともに、ガスバネ301側のガス室340内には空気が導入されている。
 そして、ガスバネ301側のガス室340内の空気の圧力が、ガスバネ301に隣接する燃料電池セル2内に導入される燃料ガスの圧力より大きいため、燃料電池セル2とガス室340との間に配置されている上側フレーム311が、燃料電池セル2と上側フレーム311との間の隙間を埋めるように、つまり、燃料電池セル2の変形に追従して、上側フレーム311が変形し、燃料電池セル2を押圧することができる(図17中の曲線L3を参照)。すなわちガスバネ301は、板バネよりも、燃料極31および空気極33と集電体48,49との接触面積が大きくなるように、セル内積層体または集電体48,49を変形させることができる。これにより、板バネを用いて燃料電池セル2を押圧する場合よりも、燃料電池1の熱サイクルの繰り返しに起因した、燃料極31および空気極33と集電体48,49との間での電気的導通不良の発生を抑制し、燃料電池1の電気的接触の信頼性を向上させることができる。
 一方、図17に示すように、ガスバネ301は、ガスバネ301に隣接する燃料電池セル2の空気極33側にも接している。すなわち、下側フレーム313を挟んで、燃料電池セル2側では、空気供給路17から空気流路102(図3に示す)を介して、空気が導入されるとともに、ガスバネ301側のガス室340内には、空気供給路17に直接通じた空気供給孔327(図16に示す)を介して、空気が導入されている。したがって、空気が空気流路102を通過することにより生じる圧力損失に起因した燃料電池セル2側での圧力低下の度合いは、下側フレーム313を挟んで反対側にあるガスバネ301のガス室340(図16に示す)での、空気の通過による圧力低下の度合いに比べて大きく、結果的にガス室340側の圧力が燃料電池セル2側の圧力より高いことになる。そのため、ガスバネ301が燃料電池セル2を押圧する。この押圧により、燃料電池セル2内のセル内積層体または集電体49を、燃料極31と集電体49との接触面積が大きくなるように変形させるとともに、空気極33または集電体48を、空気極33と集電体48との接触面積が大きくなるように変形させることが可能になる。したがって、セル内積層体の反りによる、燃料極31と集電体49との電気的導通不良、及び空気極33と集電体48との電気的導通不良の発生を抑制することができる(図17中の曲線L4を参照)。
 また、柱状部材331を設けることによって、上側フレーム311と下側フレーム313との接触が回避される。これにより、上側フレーム311と下側フレーム313が接触して、高温状態において焼き付いてしまう問題が解消される。このため、上側フレーム311と下側フレーム313とが接触した状態で焼き付いてしまい、ガス室340内の空洞がつぶれてしまうという状況の発生を抑制し、ガスバネ301の追従変形性の低下を抑制することができる。
 また、柱状部材331が金属材料で構成されているため、柱状部材331と下側フレーム313との間に、アルミナ層334が配置されている。このため、柱状部材331と下側フレーム313とが接触した状態で焼き付いてしまい、下側フレーム313が燃料電池セル2の変形に追従して変形できなくなるという状況の発生を抑制することができる。
 尚、本実施形態の変形形態として、図23に示すように、燃料電池スタックの内部に設置されたガスバネにおいては、燃料電池スタック3の空気供給路17に直接通じた空気供給孔327を介して、ガス室340内に空気が導入され、導入された空気は、燃料電池スタック3の空気排気路18に直接通じた空気排気孔328から排出されるようにして、ガス室340を連通するようにしてもよい。これにより、ガス室340内の熱移動が促進されるため、燃料電池スタックの両端部に比べて、温度が上昇する傾向にあるスタック内部の温度上昇を抑制することができる。
 以上説明した実施形態において、ガスバネ301は本発明におけるセル追従変形部、上側フレーム311は本発明における第1金属板、下側フレーム313は本発明における第2金属板、柱状部材331は本発明における阻止部材である。
  (第8実施形態)
 以下に本発明の第8実施形態を図面とともに説明する。尚、第8実施形態では、第6実施形態と異なる部分のみを説明する。
 第8実施形態の固体酸化物形燃料電池1は、柱状部材231が発泡金属(例えばステンレス製またはNiセルメット製)で構成されている点以外は第6実施形態と同じである。
 なお、ステンレス製の発泡金属の場合には、ガス室240内に空気を導入してもよいが、Niセルメット製の発泡金属の場合には、空気では酸化するため、水素を導入することが望ましい。
 発泡金属は潰れ変形可能であるため、柱状部材が通常の金属である場合と比較して、燃料電池セル2の反りをより柔軟に受けとめて、上側フレーム211または下側フレーム213の変形が、柱状部材231により阻害されるのを抑制することができる。したがって、燃料電池セル2の反りによる、燃料極31と集電体49との電気的導通不良、及び空気極33と集電体48との電気的導通不良の発生を、さらに抑制することができる。
 そして、図15において、ガスバネ204の代わりに、Niセルメット製の発泡金属を柱状部材に用いたガスバネ(以下、発泡金属ガスバネという)を配置した場合、発泡金属ガスバネは、発泡金属ガスバネに隣接する燃料電池セル2の空気極33側と接している。すなわち、発泡金属ガスバネの下側フレームを挟んで、燃料電池セル2側では、空気が導入されるとともに、発泡金属ガスバネ側のガス室内には水素が導入されている。そのため、発泡金属ガスバネ側のガス室内の水素の圧力が、発泡金属ガスバネに隣接する燃料電池セル2内に導入される空気の圧力より小さくなり、燃料電池セル2が発泡金属ガスバネを押圧する。これにより、発泡金属ガスバネは、燃料電池セル2の変形に追従して変形し、燃料電池セルと集電体との間の電気的導通を良好に保つことができる。
 ところで、ガスバネ204,205の下側フレーム213がガス室240側へ凹む方向で変形する場合には、発泡金属が下側フレーム213に焼き付いた状態でも、ガスバネ204,205の凹み量を吸収することができるため、燃料電池セル2との接触性を保つことができる。一方、ガスバネ204,205の下側フレーム213が燃料電池セル側へ膨らむ方向で変形する場合には、発泡金属が下側フレーム213に焼き付いた状態では、ガスバネ204,205が変形できず(下側フレーム213が発泡金属から離れない)、燃料電池セル2の変形に追従できないため、燃料電池セル2との電気的接触性を保つことができない。
 これに対し、発泡金属で構成された柱状部材231には、下側フレーム213と対向する面に、アルミナ層234を配置することができる。このアルミナ層234により、発泡金属で構成された柱状部材231と下側フレーム213との焼き付きを軽減できるため、より有効的にガスバネ204,205の追従変形性を維持することができる。
  (第9実施形態)
 以下に本発明の第9実施形態を図面とともに説明する。尚、第9実施形態では、第7実施形態と異なる部分のみを説明する。
 図18はガスバネ401の断面図である。
 第9実施形態の固体酸化物形燃料電池1は、ガスバネ301の代わりに、ガスバネ401を備える点以外は第7実施形態と同じである。
 ガスバネ401は、図18に示すように、アルミナ層334付の柱状部材331と上側フレーム311との間と、アルミナ層334付の柱状部材331と下側フレーム313との間に、窒化ケイ素製のコイルバネ405が設置された点以外は、第7実施形態と同じである。
 このコイルバネ405は、窒化ケイ素製の線をΦ20mmのコイル状に巻いたものである。
 このように構成された燃料電池1では、コイルバネ405が、ガス室と燃料電池セルの圧力差による外力によって変形する上側フレーム311や下側フレーム313の追従変形性を補うことで、ガスバネ401の追従変形性をより向上させることができる。
 以上説明した実施形態において、コイルバネ405は本発明における付勢部材である。
 以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採ることができる。
 具体的には、本発明の固体酸化物形燃料電池について、以下の形態も考えられる。
(非発電積層体に係わる実施形態に関して)
 例えば上記第1実施形態では、積層体70を構成する固体電解質体71がYSZを材料として構成されているものを示したが、固体電解質体であればYSZ(イットリア安定化ジルコニア)以外の材料で固体電解質体71を構成してもよい。固体電解質体71の材料としては、例えば、ScSZ(スカンジア安定化ジルコニア)、SDC(サマリア添加セリア)、GDC(ガドリニウム添加セリア)等が挙げられる。
 また上記第1実施形態では、積層体70を構成する異熱膨張部材72が、燃料電池セル2の燃料極31と同じ材料、すなわちNi-YSZで構成されているものを示したが、固体電解質体71と熱膨張率が異なる材料であれば、Ni-YSZに限られるものではない。異熱膨張部材72の材料としては、例えば、Ni-MgO、Ni-CaO等が挙げられる。
 また上記第1実施形態では、収容部73に収容されている積層体70が上側フレーム83に接しているものを示した。しかし、積層体70が変形しているときに積層体70が上側フレーム83を押圧することができるのであれば、変形していないときには上側フレーム83に接していないようにしてもよい。
 また上記第1実施形態では、YSZとNiO-YSZの積層体を還元処理した後に、得られたYSZとNi-YSZの積層体を積層体70として、外縁保持部材4,5内に封止するものを示した。しかし、YSZとNiO-YSZの積層体を外縁保持部材4,5内に封止した後に、外縁保持部材4,5内に燃料ガスを導入し、YSZとNiO-YSZの積層体70を還元雰囲気に晒すことにより、NiO-YSZをNi-YSZに還元するようにしてもよい。これは、燃料電池スタックを組み付けた後で、燃料電池セルの還元処理する場合に有効で、燃料電池セルの燃料極と積層体70の異熱膨張部材72を同時に、NiO-YSZからNi-YSZに還元させることができる。外縁保持部材4,5内に封止されたYSZとNiO-YSZの積層体を還元雰囲気に晒す方法としては、燃料ガス供給路15から外縁保持部材4,5内に燃料ガスが導入されるようにしてもよいし、図19に示すように、ボルト11~14の軸方向に沿ってボルト11~14内に形成された燃料ガス供給孔90(図19では、ボルト14のみに形成されている)から外縁保持部材4,5内に燃料ガスが導入されるようにしてもよい(矢印Y1,2を参照)。
 また上記第1実施形態では、外縁保持部材4,5の上側フレーム83と燃料電池セル2のインターコネクタ41とが接しているものを示した。しかし、この上側フレーム83およびインターコネクタ41の何れかを省略して兼用させる、あるいは上側フレーム83とインターコネクタ41の代わりに、上側フレーム83とインターコネクタ41の両方の役割を担う1つの部材を設けてもよい。
 また上記第1実施形態では、積層体70がセル内積層体と同じ形状であるものを示したが、異なる形状であってもよい。
 また上記第1実施形態では、固体電解質体71のYSZグリーンシートと異熱膨張部材72のNiO-YSZグリーンシートの枚数により、積層体70の厚さを調整して、積層体70の強度と反りを調整するものを示した。しかし、Ni含有量が異なる、すなわちNiO-YSZ混合比の異なる複数のNiO-YSZグリーンシートを、各々所望の枚数積み重ねることにより、異熱膨張部材72のNi含有量を調整することで、積層体70の強度と反りを調整するようにしてもよい。
 また上記第1実施形態では、異熱膨張部材72が、Ni-YSZ、すなわち、組成の異なる材料を複数組み合わせ混合して構成された混合組成の材料で構成されているものを示した。しかし、固体電解質体71と熱膨張率の異なる耐熱性材料であれば、異熱膨張部材72は混合組成の材料に限られたものではなく、単一組成の材料で構成されていてもよい。
 また上記第1実施形態では、セル追従変形部の積層体70を構成する異熱膨張部材72と、燃料電池セル2の燃料極31とで、反りの大きさ(変形の度合い)が同じになる実施形態を示した。しかし異熱膨張部材72は、燃料極31よりも、反りが大きくなるようにしてもよい。これにより、積層体70が燃料電池セル2を押圧する力が増加するため、積層体70は、燃料極31と集電体49との接触面積、及び空気極33と集電体48との接触面積がより大きくなるように、セル内積層体または集電体48,49を変形させることができる。その結果、燃料電池セルと集電体との間の電気的導通を良好に保つことができる。
(ガスバネに係わる実施形態に関して)
 また上記第6実施形態では、アルミナペーストを塗布し、熱処理することにより形成されたアルミナ層234が配置されているものを示した。しかし、アルミナ層の形成方法は、ペースト塗布に限定されるものではなく、スパッタなどの一般的な成膜方法であってもよい。
 また上記第6実施形態では、柱状部材231と下側フレーム213との間で焼き付けが発生するのを防止するためにアルミナ層234を配置するものを示した。しかし、焼き付けを防止できるための絶縁性と耐熱性を有する材料であれば、アルミナに限定されるものではなく、例えばアルミナとの混合材料であってもよい。
 また上記第6実施形態では、柱状部材231と下側フレーム213との間に、焼き付き防止のためのアルミナ層234が配置されているものを示したが、アルミナ層234を配置する代わりに、柱状部材231をアルミナ以外の絶縁部材で構成するようにしてもよい。
 また上記第9実施形態では、ガスバネの内部に窒化ケイ素製のコイルバネ405が設置されたものを示したが、コイルバネ405の材料はこれに限られるものではなく、上側フレーム311と下側フレーム313との焼き付けによる接触の回避と、ガスバネ401の追従変形性の向上を、1つの部材で実現できる耐熱性材料であれば、どのような材料でもよい。
 また上記第9実施形態では、上側フレーム311および下側フレーム313と、柱状部材331との各々の間に、コイルバネ405を設置したものを示したが、柱状部材331を省略して、上側フレーム311と下側フレーム313との間に、コイルバネ405を直接連結するようにしてもよい。
 これにより、上側フレーム311と下側フレーム313との接触の回避と、ガスバネ401の追従変形性の向上を、1つの部材、すなわちコイルバネ405のみで実現することができる。
(非発電積層体及びガスバネに係わる実施形態に関して)
 また上記第6実施形態では、ガスバネ204,205が、燃料電池セル2の積層方向SY1の一端側、他端側に配置されるものを示した。しかし、図20に示すように、燃料電池スタック3の上端側に、ガスバネ204の代わりに外縁保持部材4を、燃料電池スタック3の下端側にガスバネ205を配置するようにしてもよい。この場合、ガスバネ205および外縁保持部材4には、空気を導入する。ガスバネ205は、燃料電池スタック下端側の燃料電池セルの燃料極と接しており、ガス室内の空気と燃料電池セル内の水素との圧力差により、その間に介在する金属板が、燃料電池セルの反り変形に追従して変形し、燃料電池セルを押圧する。一方、外縁保持部材4は、燃料電池スタック上端側の燃料電池セルの空気極と接しており、外縁保持部材4を構成する積層体が、燃料電池セルの反り変形に追従して変形し、燃料電池セルを重石のように押圧する。このように、燃料電池スタック3が上端側と下端側の両方から押圧されることにより、熱サイクルの繰り返しに起因した、燃料電池セルと集電体との電気的導通不良を回避して、燃料電池セルと集電体との電気的接触の信頼性を向上させる。

Claims (26)

  1.  板形状の第1固体電解質体と、該第1固体電解質体の一面に設けられて燃料ガスに接する燃料極と、前記第1固体電解質体の他面に設けられて酸化剤ガスに接する空気極とを有する燃料電池セルを備える固体酸化物形燃料電池であって、
     前記燃料電池セルにおいて前記第1固体電解質体と前記燃料極と前記空気極とが積層される第1積層方向に沿った、前記燃料電池セルの両側のうち、少なくとも一方側に位置し、熱膨張率差及び圧力差を含む物理量のうち少なくとも一つに基づき前記燃料電池セルの変形に追従して変形するセル追従変形部を備える
     ことを特徴とする固体酸化物形燃料電池。
  2.  前記セル追従変形部は、
     板形状の第2固体電解質体と、該第2固体電解質体の一面に設けられて該第2固体電解質体と熱膨張率が異なる板形状の部材である異熱膨張部材とが積層されるとともに、発電に利用されないように構成された非発電積層体と、
     一面で前記燃料電池セルに接するとともに他面で前記非発電積層体に接する板形状の導電性部材とから構成される
     ことを特徴とする請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池。
  3.  当該固体酸化物形燃料電池は、前記燃料電池セルを複数積層した燃料電池スタックを備え、
     前記非発電積層体は、
     前記燃料電池スタックの前記燃料電池セルが積層される第2積層方向に沿った、前記燃料電池スタックの両側のうち、少なくとも一方側に配置される
     ことを特徴とする請求項2に記載の固体酸化物形燃料電池。
  4.  前記非発電積層体は、前記燃料電池スタックの両側に配置され、
     前記非発電積層体を構成する前記第2固体電解質体と前記異熱膨張部材とが積層される第3積層方向に沿って、前記異熱膨張部材から前記第2固体電解質体へ向かう向きを積層体積層向きとして、
     前記燃料電池スタックの両側のうち、一方側に配置された前記非発電積層体の前記積層体積層向きと、他方側に配置された前記非発電積層体の前記積層体積層向きとは、同じ向きである
     ことを特徴とする請求項3に記載の固体酸化物形燃料電池。
  5.  前記非発電積層体は、前記燃料電池スタックの両側に配置され、
     前記非発電積層体を構成する前記第2固体電解質体と前記異熱膨張部材とが積層される第3積層方向に沿って、前記異熱膨張部材から前記第2固体電解質体へ向かう向きを積層体積層向きとして、
     前記燃料電池スタックの両側のうち、一方側に配置された前記非発電積層体の前記積層体積層向きと、他方側に配置された前記非発電積層体の前記積層体積層向きとは、逆向きである
     ことを特徴とする請求項3に記載の固体酸化物形燃料電池。
  6.  前記非発電積層体を構成する前記第2固体電解質体と前記異熱膨張部材とが積層される第3積層方向に沿った、前記非発電積層体の両側のうち、少なくとも一方側に絶縁性部材が設けられる
     ことを特徴とする請求項3~請求項5の何れかに記載の固体酸化物形燃料電池。
  7.  前記非発電積層体は、
     前記燃料電池スタックの前記燃料電池セルが積層される第2積層方向に沿った、前記燃料電池スタックの内部に配置され、
     前記非発電積層体は、
     前記異熱膨張部材が前記第2固体電解質体と接する、前記異熱膨張部材の面上において、前記第2固体電解質体が形成されていない領域を有する
     ことを特徴とする請求項2に記載の固体酸化物形燃料電池。
  8.  前記第2固体電解質体は、前記第1固体電解質体と同じ材料で構成される
     ことを特徴とする請求項2~請求項7の何れかに記載の固体酸化物形燃料電池。
  9.  前記非発電積層体は、
     前記第1固体電解質体と前記燃料極とが積層された積層体と同じ形状である
     ことを特徴とする請求項2~請求項8の何れかに記載の固体酸化物形燃料電池。
  10.  前記異熱膨張部材は、前記燃料極と同じ材料で構成される
     ことを特徴とする請求項2~請求項9の何れかに記載の固体酸化物形燃料電池。
  11.  前記異熱膨張部材は、単一組成の材料で構成される
     ことを特徴とする請求項2~請求項10の何れかに記載の固体酸化物形燃料電池。
  12.  前記異熱膨張部材は、混合組成の材料で構成される
     ことを特徴とする請求項2~請求項10の何れかに記載の固体酸化物形燃料電池。
  13.  前記異熱膨張部材は、薄膜を複数積層して形成される
     ことを特徴とする請求項2~請求項12の何れかに記載の固体酸化物形燃料電池。
  14.  前記異熱膨張部材は、前記燃料極よりも反りが大きい
     ことを特徴とする請求項2~請求項13の何れかに記載の固体酸化物形燃料電池。
  15.  前記セル追従変形部は、
     板形状の第1部材と、該第1部材の一面に設けられて該第1部材と熱膨張率が異なる板形状の部材である異熱膨張部材とが積層されるとともに、発電に利用されないように構成された非発電積層体と、
     一面で前記燃料電池セルに接するとともに他面で前記非発電積層体に接する板形状の導電性部材とから構成される
     ことを特徴とする請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池。
  16.  第1部材は、セラミックス材料或いは金属で構成されている
     ことを特徴とする請求項1または請求項15の何れかに記載の固体酸化物形燃料電池。
  17.  前記セル追従変形部は、
     金属製の板状部材である第1金属板と、
     前記第1金属板に対向して配置された金属製の板状部材である第2金属板と、
     前記第1金属板と前記第2金属板の間において、補助ガスが導入可能に構成されたガス室と、
     前記ガス室の内部において、前記第1金属板と、前記第2金属板との間に配置され、前記第1金属板と前記第2金属板とが接触することを阻止する阻止部材とから構成される
     ことを特徴とする請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池。
  18.  当該固体酸化物形燃料電池は、前記燃料電池セルを複数積層した燃料電池スタックを備え、
     前記セル追従変形部は、
     前記燃料電池スタックの前記燃料電池セルが積層される第2積層方向に沿った、前記燃料電池スタックの両側のうち、少なくとも一方側に配置される
     ことを特徴とする請求項17に記載の固体酸化物形燃料電池。
  19.  前記阻止部材は、絶縁材料で構成されている
     ことを特徴とする請求項17または請求項18に記載の固体酸化物形燃料電池。
  20.  前記阻止部材は、発泡金属で構成されている
     ことを特徴とする請求項17または請求項18に記載の固体酸化物形燃料電池。
  21.  前記発泡金属は、前記第1金属板および前記第2金属板との接触面において絶縁材料が設けられている
     ことを特徴とする請求項20に記載の固体酸化物形燃料電池。
  22.  前記第1金属板と前記阻止部材との間、および前記第2金属板と前記阻止部材との間の少なくとも一方において付勢部材が設けられる
     ことを特徴とする請求項17~請求項21の何れかに記載の固体酸化物形燃料電池。
  23.  前記阻止部材は、付勢部材で構成される
     ことを特徴とする請求項17~請求項19の何れかに記載の固体酸化物形燃料電池。
  24.  当該固体酸化物形燃料電池は、前記燃料電池セルを複数積層した燃料電池スタックを備え、
     前記セル追従変形部は、
     前記燃料電池スタックの前記燃料電池セルが積層される第2積層方向に沿った、前記燃料電池スタックの内部に配置され、
     さらに、前記セル追従変形部は、
     前記ガス室を前記補助ガスが流通可能に構成されている
     ことを特徴とする請求項17~請求項23の何れかに記載の固体酸化物形燃料電池。
  25.  当該固体酸化物形燃料電池は、前記燃料電池セルを複数積層した燃料電池スタックを備え、
     前記セル追従変形部は、
     前記燃料電池スタックの前記燃料電池セルが積層される第2積層方向に沿った、前記燃料電池スタックの両側のうち、少なくとも一方側に配置され、
     さらに、前記セル追従変形部は、
     前記ガス室を前記補助ガスが流通不可能に構成されている
     ことを特徴とする請求項17~請求項23の何れかに記載の固体酸化物形燃料電池。
  26.  前記補助ガスは、前記酸化剤ガス若しくは前記燃料ガスである
     ことを特徴とする請求項17~請求項25の何れかに記載の固体酸化物形燃料電池。
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