JP2019003793A - 電気化学反応単位および電気化学反応セルスタック - Google Patents

電気化学反応単位および電気化学反応セルスタック Download PDF

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Abstract

【課題】単セルの面方向における電気化学反応量のバラツキを抑制する。【解決手段】電気化学反応単位は、単セルと、単セルの空気極側に配置され、空気極の表面に電気的に接続される空気極側集電部材と、を備え、第1の方向視で、空気極の形状は矩形状であり、かつ、矩形状の第1の辺は、空気極に供給されるガスの供給口に最も近い位置に配置され、第2の辺は、燃料極に供給されるガスの供給口に最も近い位置に配置されている。第1の方向視で、空気極の表面を四等分したときに形成される4つの分割領域のうち、第1の角部を含む特定分割領域において空気極と空気極側集電部材とが電気的に接続される特定接続面積は、3つの他の分割領域のそれぞれにおいて空気極と空気極側集電部材とが電気的に接続される3つの他の接続面積の平均値より小さい。【選択図】図6

Description

本明細書に開示される技術は、電気化学反応単位に関する。
水素と酸素との電気化学反応を利用して発電を行う燃料電池の1つとして、固体酸化物形の燃料電池(以下、「SOFC」という)が知られている。SOFCの構成単位である燃料電池発電単位は、燃料電池単セルを備える。燃料電池単セルは、電解質層と、電解質層を挟んで所定の方向(以下、「第1の方向」という)に互いに対向する空気極および燃料極とを含む。燃料電池発電単位は、さらに、燃料電池単セルの空気極側に配置され、該空気極の表面に電気的に接続される空気極側集電部材を備える。
SOFCには、第1の方向視で、空気極の形状は矩形状であり、かつ、該矩形状を構成する4つの辺のうちの第1の辺は、空気極に供給される酸化剤ガスの供給口に最も近い位置に配置され、第1の辺に第1の角部を介して繋がる第2の辺は、燃料極に供給される燃料ガスの供給口に最も近い位置に配置された構成のものがある(下記特許文献1参照)。このような構成では、第1の方向視で酸化剤ガスの主たる流れ方向と燃料ガスの主たる流れ方向とが略直交するため、同構成はクロスフロータイプと呼ばれる。
国際公開第2013/001777号
上述のクロスフロータイプのSOFCでは、燃料電池単セルのうち、酸化剤ガスの供給口と燃料ガスの供給口との両方に近い部分、すなわち、空気極の上記第1の角部の周辺領域に対応する部分において、特に酸化剤ガスおよび燃料ガスが豊富に供給されるため、発電反応が集中的に起こる。その結果、燃料電池単セルの面方向における発電反応量のバラツキが生じる。この燃料電池単セルの面方向における発電反応量のバラツキが生じると、例えばガスの供給口に近い部分で発電反応によりガスの消費量が増大する分だけ、ガスの供給口から離れた部分ではガスが不足し、例えば周辺に位置する金属部材のコーティングに含まれる酸化物を還元させるおそれがある。
なお、上述のような反応量にバラツキが生じる課題は、水の電気分解反応を利用して水素の生成を行う固体酸化物形の電解セル(以下、「SOEC」という)を構成する電解セル単位にも共通の課題である。なお、本明細書では、燃料電池単セルと電解セルとをまとめて、電気化学反応単セルといい、燃料電池発電単位と電解セル単位とをまとめて、電気化学反応単位という。
本明細書では、上述した課題を解決することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示される技術は、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示される電気化学反応単位は、固体酸化物を含む電解質層と前記電解質層を挟んで第1の方向に互いに対向する空気極および燃料極とを含む単セルと、前記単セルの前記空気極側に配置され、前記空気極の表面に電気的に接続される空気極側集電部材と、を備え、前記第1の方向視で、前記空気極の形状は矩形状であり、かつ、前記矩形状を構成する4つの辺のうちの第1の辺は、前記空気極に供給されるガスの供給口に最も近い位置に配置され、前記第1の辺に第1の角部を介して繋がる第2の辺は、前記燃料極に供給されるガスの供給口に最も近い位置に配置された電気化学反応単位において、前記第1の方向視で、前記空気極の表面を、前記第1の辺に平行な第1の仮想直線と前記第2の辺に平行な第2の仮想直線とによって四等分したときに形成される4つの分割領域のうち、前記第1の角部を含む特定分割領域において前記空気極と前記空気極側集電部材とが電気的に接続される特定接続面積は、3つの他の分割領域のそれぞれにおいて前記空気極と前記空気極側集電部材とが電気的に接続される3つの他の接続面積の平均値より小さい。本電気化学反応単位によれば、第1の角部を含む特定分割領域において空気極と空気極側集電部材とが電気的に接続される特定接続面積は、3つの他の分割領域のそれぞれにおいて空気極と空気極側集電部材とが電気的に接続される3つの他の接続面積の平均値より小さい。これにより、空気極のうち、特にガスの豊富な供給量に起因して電気化学反応が集中しやすい特定分割領域における電気化学反応の反応量が低減されるため、単セルの面方向における電気化学反応量のバラツキを抑制することができる。
(2)上記電気化学反応単位において、前記特定分割領域における前記特定接続面積は、前記3つの他の分割領域のそれぞれにおける前記他の接続面積のいずれよりも小さい構成としてもよい。本電気化学反応単位によれば、特定分割領域における特定接続面積は、3つの他の分割領域のそれぞれにおける他の接続面積のいずれよりも小さい。これにより、3つの他の接続面積の中に、特定接続面積より大きいものが含まれる構成に比べて、特定分割領域における電気化学反応の反応量が集中的に低減されるため、単セルの面方向における電気化学反応量のバラツキをより効果的に抑制することができる。
(3)上記電気化学反応単位において、前記空気極側集電部材は、前記空気極の表面に電気的に接続される複数の凸部を有し、前記特定分割領域に電気的に接続される前記凸部は、前記第1の方向に直交する第1の平面に平行な断面の面積が、前記他の分割領域に電気的に接続される前記凸部である他の凸部の前記第1の平面に平行な断面の面積より小さい狭小凸部を含む構成としてもよい。本電気化学反応単位によれば、凸部の断面の面積を変更することによって、特定接続面積が3つの他の分割領域のそれぞれにおける他の接続面積の平均値より小さい構成を実現することができる。
(4)上記電気化学反応単位において、前記他の分割領域に電気的に接続される前記凸部は、前記第1の方向に直交する1つの第2の方向に第1の配置間隔で並ぶように配置された複数の前記凸部を含み、前記特定分割領域に電気的に接続される前記凸部は、前記第2の方向に前記第1の配置間隔以下の第2の配置間隔で並ぶように配置された複数の前記狭小凸部を含む構成としてもよい。本電気化学反応単位によれば、例えば、特定分割領域における複数の狭小凸部の第2の配置間隔が、他の分割領域における複数の凸部の第1の配置間隔より広い場合に比べて、接続面積が小さいことに起因して特定分割領域に対応する部分が、他の分割領域に対応する部分に比べて電気化学反応単位の強度が低下することを抑制することができる。
(5)上記電気化学反応単位において、前記空気極側集電部材は、前記空気極の表面側に向かう複数の凸部を有し、前記特定分割領域に向かう前記凸部は、前記空気極に電気的に接続される接続凸部と、前記空気極に電気的に接続されない非接続凸部とを含む構成としてもよい。本電気化学反応単位によれば、空気極側集電部材の凸部を残しつつ、特定接続面積が3つの他の分割領域のそれぞれにおける他の接続面積の平均値より小さい構成を実現することができる。
(6)上記電気化学反応単位において、前記非接続凸部は、前記凸部と、前記凸部と前記空気極との間に配置され、導電率が前記接続凸部の導電率より低い低導電部とを有する構成としてもよい。本電気化学反応単位によれば、非接続凸部では、凸部と空気極との間に低導電部が介在するため、凸部と空気極との間が空間である構成に比べて、凸部と空気極との低導通性を確実に維持しつつ、空気極側集電部材と空気極との間の強度の低下を抑制することができる。
(7)上記電気化学反応単位において、前記特定分割領域は、第1の領域と、前記第1の領域よりも前記空気極に供給されるガスの供給口に近い位置に配置され、かつ、前記空気極と前記空気極側集電部材とが電気的に接続される接続面積が、前記第1の領域において前記空気極と前記空気極側集電部材とが電気的に接続される接続面積に比べて小さい第2の領域と、を含む構成としてもよい。本電気化学反応単位によれば、特定分割領域のうち、特にガスの豊富な供給量に起因して電気化学反応が集中しやすいガスの供給口付近の領域における電気化学反応の反応量が低減されるため、特定分割領域の面方向における電気化学反応量のバラツキを抑制することができる。
(8)上記電気化学反応単位において、前記3つの他の接続面積の平均値(M)に対する、前記特定接続面積(N)の割合(N/M)は、0.85より大きく、かつ、0.95より小さい構成としてもよい。本電気化学反応単位によれば、割合(N/M)が0.85以下である構成に比べて、電気化学反応単位の電気抵抗の増大を抑制することができ、割合(N/M)が0.95以上である構成に比べて、空気極に供給されるガスの濃度のバラツキを抑制することができる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、燃料電池発電単位、複数の燃料電池発電単位を備える燃料電池スタック、燃料電池スタックを備える発電モジュール、発電モジュールを備える燃料電池システム、電解セル単位、複数の電解セル単位を備える電解セルスタック、電解セルスタックを備える水素生成モジュール、水素生成モジュールを備える水素生成システム等の形態で実現することが可能である。
第1の実施形態における燃料電池スタック100の外観構成を示す斜視図である。 図1のII−IIの位置における燃料電池スタック100のXZ断面構成を示す説明図である。 図1のIII−IIIの位置における燃料電池スタック100のYZ断面構成を示す説明図である。 図2に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のXZ断面構成を示す説明図である。 図3に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のYZ断面構成を示す説明図である。 図4のVI−VIの位置における発電単位102のXY断面構成を示す説明図である。 接続面積割合(N/M)と酸素の濃度差と集電ロスとの関係を示す説明図である。 第2の実施形態における発電単位102AのXY断面構成を示す説明図である。 図8のIX−IXの位置における発電単位102の一部のXZ断面構成を示す説明図である。 第3の実施形態における発電単位102BのXY断面構成を示す説明図である。
A.第1の実施形態:
A−1.構成:
(燃料電池スタック100の構成)
図1は、本実施形態における燃料電池スタック100の外観構成を示す斜視図であり、図2は、図1のII−IIの位置における燃料電池スタック100のXZ断面構成を示す説明図であり、図3は、図1のIII−IIIの位置における燃料電池スタック100のYZ断面構成を示す説明図である。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向といい、Z軸負方向を下方向というものとするが、燃料電池スタック100は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。図4以降についても同様である。
燃料電池スタック100は、複数の(本実施形態では7つの)発電単位102と、一対のエンドプレート104,106とを備える。7つの発電単位102は、所定の配列方向(本実施形態では上下方向)に並べて配置されている。一対のエンドプレート104,106は、7つの発電単位102から構成される集合体を上下から挟むように配置されている。なお、上記配列方向(上下方向)は、特許請求の範囲における第1の方向に相当する。
図1に示すように、各発電単位102のZ方向回りの外周の4つの角部には、上下方向に貫通する孔が形成されており、各層に形成され互いに対応する孔同士が上下方向に連通して、上下方向に延びるボルト孔109を構成している。各ボルト孔109にはボルト22が挿入されており、各ボルト22によって燃料電池スタック100は締結されている。
図1、図2および図3に示すように、各発電単位102および下側のエンドプレート106のZ方向回りの外周辺の中点付近には、上下方向に貫通する孔が形成されており、各層に形成され互いに対応する孔同士が上下方向に連通して、各発電単位102およびエンドプレート106にわたって上下方向に延びる連通孔108を構成している。
図1および図2に示すように、燃料電池スタック100のZ方向回りの外周における1つの辺(Y軸に平行な2つの辺の内のX軸正方向側の辺)の中点付近に位置する連通孔108は、燃料電池スタック100の外部から酸化剤ガスOGが導入され、その酸化剤ガスOGを各発電単位102に供給するガス流路である酸化剤ガス導入マニホールド161として機能し、該辺の反対側の辺(Y軸に平行な2つの辺の内のX軸負方向側の辺)の中点付近に位置する連通孔108は、各発電単位102の空気室166から排出されたガスである酸化剤オフガスOOGを燃料電池スタック100の外部へと排出する酸化剤ガス排出マニホールド162として機能する。なお、本実施形態では、酸化剤ガスOGとして、例えば空気が使用される。
また、図1に示すように、燃料電池スタック100のZ方向回りの外周における1つの辺(X軸に平行な2つの辺の内のY軸正方向側の辺)の中点付近に位置する連通孔108は、燃料電池スタック100の外部から燃料ガスFGが導入され、その燃料ガスFGを各発電単位102に供給するガス流路である燃料ガス導入マニホールド171として機能し、該辺の反対側の辺(X軸に平行な2つの辺の内のY軸負方向側の辺)の中点付近に位置する連通孔108は、各発電単位102の燃料室176から排出されたガスである燃料オフガスFOGを燃料電池スタック100の外部へと排出する燃料ガス排出マニホールド172として機能する。なお、本実施形態では、燃料ガスFGとして、例えば都市ガスを改質した水素リッチなガスが使用される。
図1から図3に示すように、燃料電池スタック100には、4つのガス通路部材27が設けられている。各ガス通路部材27は、中空筒状の本体部28と、本体部28の側面から分岐した中空筒状の分岐部29とを有している。分岐部29の孔は本体部28の孔と連通している。各ガス通路部材27の分岐部29には、ガス配管(図示せず)が接続される。図2に示すように、酸化剤ガス導入マニホールド161の位置に配置されたガス通路部材27の本体部28の孔は、酸化剤ガス導入マニホールド161に連通しており、酸化剤ガス排出マニホールド162の位置に配置されたガス通路部材27の本体部28の孔は、酸化剤ガス排出マニホールド162に連通している。また、図3に示すように、燃料ガス導入マニホールド171の位置に配置されたガス通路部材27の本体部28の孔は、燃料ガス導入マニホールド171に連通しており、燃料ガス排出マニホールド172の位置に配置されたガス通路部材27の本体部28の孔は、燃料ガス排出マニホールド172に連通している。なお、各ガス通路部材27とエンドプレート106の表面との間には、絶縁シート26が介在している。絶縁シート26は、例えばマイカシートや、セラミック繊維シート、セラミック圧粉シート、ガラスシート、ガラスセラミック複合剤等により構成される。
(エンドプレート104,106の構成)
一対のエンドプレート104,106は、略矩形の平板形状の導電性部材であり、例えばステンレスにより形成されている。一方のエンドプレート104は、最も上に位置する発電単位102の上側に配置され、他方のエンドプレート106は、最も下に位置する発電単位102の下側に配置されている。一対のエンドプレート104,106によって複数の発電単位102が押圧された状態で挟持されている。上側のエンドプレート104は、燃料電池スタック100のプラス側の出力端子として機能し、下側のエンドプレート106は、燃料電池スタック100のマイナス側の出力端子として機能する。
(発電単位102の構成)
図4は、図2に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のXZ断面構成を示す説明図であり、図5は、図3に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のYZ断面構成を示す説明図であり、図6は、図4のVI−VIの位置における発電単位102のXY断面構成を示す説明図である。なお、図6では、説明上、断面を示すハッチングの一部が省略されている。また、図6では、燃料ガスFGの流れと燃料ガス供給連通孔142と燃料ガス排出連通孔143とが二点鎖線で示されている。
図4および図5に示すように、発電の最小単位である発電単位102は、単セル110と、セパレータ120と、空気極側フレーム130と、空気極側集電体134と、燃料極側フレーム140と、燃料極側集電体144と、発電単位102の最上層および最下層を構成する一対のインターコネクタ150とを備えている。セパレータ120、空気極側フレーム130、燃料極側フレーム140、インターコネクタ150におけるZ方向回りの周縁部には、上述したボルト22が挿入されるボルト孔109に対応する孔や、各マニホールドして機能する連通孔108に対応する孔が形成されている(図6参照)。なお、発電単位102は、特許請求の範囲における電気化学反応単位に相当し、単セル110は、特許請求の範囲における電気化学反応単セルに相当する。
インターコネクタ150は、略矩形の平板形状の導電性部材であり、例えばフェライト系ステンレスにより形成されている。インターコネクタ150は、発電単位102間の電気的導通を確保すると共に、発電単位102間での反応ガスの混合を防止する。なお、本実施形態では、2つの発電単位102が隣接して配置されている場合、1つのインターコネクタ150は、隣接する2つの発電単位102に共有されている。すなわち、ある発電単位102における上側のインターコネクタ150は、その発電単位102の上側に隣接する他の発電単位102における下側のインターコネクタ150と同一部材である。また、燃料電池スタック100は一対のエンドプレート104,106を備えているため、燃料電池スタック100において最も上に位置する発電単位102は上側のインターコネクタ150を備えておらず、最も下に位置する発電単位102は下側のインターコネクタ150を備えていない(図2および図3参照)。
単セル110は、電解質層112と、電解質層112を挟んで上下方向(発電単位102が並ぶ配列方向)に互いに対向する空気極(カソード)114および燃料極(アノード)116と、電解質層112と空気極114との間に配置される中間層180とを備える。なお、本実施形態の単セル110は、燃料極116で電解質層112と中間層180と空気極114とを支持する燃料極支持形の単セルである。
電解質層112は、略矩形の平板形状部材であり、例えば、YSZ(イットリア安定化ジルコニア)、ScSZ(スカンジア安定化ジルコニア)、CaSZ(カルシア安定化ジルコニア)等の固体酸化物により形成されている。空気極114は、略矩形の平板形状部材であり、例えば、ペロブスカイト型酸化物(例えばLSCF(ランタンストロンチウムコバルト鉄酸化物)、LSM(ランタンストロンチウムマンガン酸化物)により形成されている。燃料極116は、略矩形の平板形状部材であり、例えば、Ni(ニッケル)、Niとセラミック粒子からなるサーメット、Ni基合金等により形成されている。このように、本実施形態の単セル110(発電単位102)は、電解質として固体酸化物を用いる固体酸化物形燃料電池(SOFC)である。
中間層180は、略矩形の平板形状部材であり、例えば、GDC(ガドリニウムドープセリア)等の固体酸化物により形成されている。中間層180は、燃料電池スタック100の運転動作時のような高温条件下において、空気極114に含まれるSrと電解質層112に含まれるZrとが反応して高抵抗層(例えばSrZrO)が形成されることを抑制する反応防止層として機能する。なお、中間層180は、イオン伝導性を有するため、空気極114において酸化剤ガスOGに含まれる酸素分子のイオン化反応により生成された酸化物イオンを電解質層112へと移動させる機能も有する。
セパレータ120は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の孔121が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、金属により形成されている。セパレータ120における孔121の周囲部分は、電解質層112における空気極114の側の表面の周縁部に対向している。セパレータ120は、その対向した部分に配置されたロウ材(例えばAgロウ)により形成された接合部124により、電解質層112(単セル110)と接合されている。セパレータ120により、空気極114に面する空気室166と燃料極116に面する燃料室176とが区画され、単セル110の周縁部における一方の電極側から他方の電極側へのガスのリークが抑制される。なお、セパレータ120が接合された単セル110をセパレータ付き単セルともいう。
空気極側フレーム130は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の孔131が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、マイカ等の絶縁体により形成されている。空気極側フレーム130の孔131は、空気極114に面する空気室166を構成する。空気極側フレーム130は、セパレータ120における電解質層112に対向する側とは反対側の表面の周縁部と、インターコネクタ150における空気極114に対向する側の表面の周縁部とに接触している。また、空気極側フレーム130によって、発電単位102に含まれる一対のインターコネクタ150間が電気的に絶縁される。また、空気極側フレーム130には、酸化剤ガス導入マニホールド161と空気室166とを連通する酸化剤ガス供給連通孔132と、空気室166と酸化剤ガス排出マニホールド162とを連通する酸化剤ガス排出連通孔133とが形成されている。酸化剤ガス供給連通孔132は、特許請求の範囲における空気極に供給されるガスの供給口に相当する。
燃料極側フレーム140は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の孔141が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、金属により形成されている。燃料極側フレーム140の孔141は、燃料極116に面する燃料室176を構成する。燃料極側フレーム140は、セパレータ120における電解質層112に対向する側の表面の周縁部と、インターコネクタ150における燃料極116に対向する側の表面の周縁部とに接触している。また、燃料極側フレーム140には、燃料ガス導入マニホールド171と燃料室176とを連通する燃料ガス供給連通孔142と、燃料室176と燃料ガス排出マニホールド172とを連通する燃料ガス排出連通孔143とが形成されている。燃料ガス供給連通孔142は、特許請求の範囲における燃料極に供給されるガスの供給口に相当する。また、図6に示すように、本実施形態におけるガスフロー方式は、上下方向(Z方向)視で、酸化剤ガス供給連通孔132から酸化剤ガス排出連通孔133に向かう酸化剤ガスOGの流れ方向と、燃料ガス供給連通孔142から燃料ガス排出連通孔143に向かう燃料ガスFGの流れ方向とが略直交する、いわゆるクロスフロー方式である。
燃料極側集電体144は、燃料室176内に配置されている。燃料極側集電体144は、インターコネクタ対向部146と、電極対向部145と、電極対向部145とインターコネクタ対向部146とをつなぐ連接部147とを備えており、例えば、ニッケルやニッケル合金、ステンレス等により形成されている。電極対向部145は、燃料極116における電解質層112に対向する側とは反対側の表面に接触しており、インターコネクタ対向部146は、インターコネクタ150における燃料極116に対向する側の表面に接触している。ただし、上述したように、燃料電池スタック100において最も下に位置する発電単位102は下側のインターコネクタ150を備えていないため、当該発電単位102におけるインターコネクタ対向部146は、下側のエンドプレート106に接触している。燃料極側集電体144は、このような構成であるため、燃料極116とインターコネクタ150(またはエンドプレート106)とを電気的に接続する。なお、電極対向部145とインターコネクタ対向部146との間には、例えばマイカにより形成されたスペーサー149が配置されている。そのため、燃料極側集電体144が温度サイクルや反応ガス圧力変動による発電単位102の変形に追随し、燃料極側集電体144を介した燃料極116とインターコネクタ150(またはエンドプレート106)との電気的接続が良好に維持される。
空気極側集電体134は、空気室166内に配置されている。空気極側集電体134は、複数の略四角柱状の集電体要素135から構成されており、例えば、フェライト系ステンレスにより形成されている。空気極側集電体134は、空気極114における電解質層112に対向する側とは反対側の表面と、インターコネクタ150における空気極114に対向する側の表面とに接触している。ただし、上述したように、燃料電池スタック100において最も上に位置する発電単位102は上側のインターコネクタ150を備えていないため、当該発電単位102における空気極側集電体134は、上側のエンドプレート104に接触している。空気極側集電体134は、このような構成であるため、空気極114とインターコネクタ150(またはエンドプレート104)とを電気的に接続する。なお、空気極側集電体134とインターコネクタ150とが一体の部材として形成されていてもよい。空気極側集電体134は、特許請求の範囲における空気極側集電部材に相当し、集電体要素135は、特許請求の範囲における凸部に相当する。空気極側集電体134の詳細構成については後述する。
A−2.燃料電池スタック100の動作:
図2および図4に示すように、酸化剤ガス導入マニホールド161の位置に設けられたガス通路部材27の分岐部29に接続されたガス配管(図示せず)を介して酸化剤ガスOGが供給されると、酸化剤ガスOGは、ガス通路部材27の分岐部29および本体部28の孔を介して酸化剤ガス導入マニホールド161に供給され、酸化剤ガス導入マニホールド161から各発電単位102の酸化剤ガス供給連通孔132を介して、空気室166に供給される。また、図3および図5に示すように、燃料ガス導入マニホールド171の位置に設けられたガス通路部材27の分岐部29に接続されたガス配管(図示せず)を介して燃料ガスFGが供給されると、燃料ガスFGは、ガス通路部材27の分岐部29および本体部28の孔を介して燃料ガス導入マニホールド171に供給され、燃料ガス導入マニホールド171から各発電単位102の燃料ガス供給連通孔142を介して、燃料室176に供給される。
各発電単位102の空気室166に酸化剤ガスOGが供給され、燃料室176に燃料ガスFGが供給されると、単セル110において酸化剤ガスOGおよび燃料ガスFGの電気化学反応による発電が行われる。この発電反応は発熱反応である。各発電単位102において、単セル110の空気極114は空気極側集電体134を介して一方のインターコネクタ150に電気的に接続され、燃料極116は燃料極側集電体144を介して他方のインターコネクタ150に電気的に接続されている。また、燃料電池スタック100に含まれる複数の発電単位102は、電気的に直列に接続されている。そのため、燃料電池スタック100の出力端子として機能するエンドプレート104,106から、各発電単位102において生成された電気エネルギーが取り出される。なお、SOFCは、比較的高温(例えば700℃から1000℃)で発電が行われることから、起動後、発電により発生する熱で高温が維持できる状態になるまで、燃料電池スタック100が加熱器(図示せず)により加熱されてもよい。
各発電単位102の空気室166から排出された酸化剤オフガスOOGは、図2および図4に示すように、酸化剤ガス排出連通孔133を介して酸化剤ガス排出マニホールド162に排出され、さらに酸化剤ガス排出マニホールド162の位置に設けられたガス通路部材27の本体部28および分岐部29の孔を経て、当該分岐部29に接続されたガス配管(図示せず)を介して燃料電池スタック100の外部に排出される。また、各発電単位102の燃料室176から排出された燃料オフガスFOGは、図3および図5に示すように、燃料ガス排出連通孔143を介して燃料ガス排出マニホールド172に排出され、さらに燃料ガス排出マニホールド172の位置に設けられたガス通路部材27の本体部28および分岐部29の孔を経て、当該分岐部29に接続されたガス配管(図示しない)を介して燃料電池スタック100の外部に排出される。
A−3.空気極側集電体134の詳細構成:
図6に示すように、上下方向(Z方向)視で、空気極114の形状(外径、外周線)は矩形状である。空気極114の矩形状を構成する4つの辺のうち、第1の辺SD1(Y軸に平行な2つの辺の内のX軸正方向側の辺)は、酸化剤ガス供給連通孔132に最も近い位置に配置されている。また、第1の辺SD1に第1の角部C1を介して繋がる(換言すれば、第1の辺SD1と第1の角部C1を共有する)第2の辺(X軸に平行な2つの辺の内のY軸正方向側の辺)は、燃料ガス供給連通孔142に最も近い位置に配置されている。以下、空気極114の矩形状を構成する4つの辺のうち、第1の辺SD1に対向する辺(Y軸に平行な2つの辺の内のX軸負方向側の辺)を、第3の辺SD3といい、第2の辺SD2に対向する辺(X軸に平行な2つの辺の内のY軸負方向側の辺)を、第4の辺SD4という。また、空気極114の矩形状の4つの角部のうち、第1の角部C1以外の3つの角部を、それぞれ、第2の角部C2、第3の角部C3、第4の角部C4という。
また、図6の中の符号L1は、第1の辺SD1に平行であり、かつ、第2の辺SD2の中点と第4の辺SD4の中点とを通る第1の仮想線を意味し、符号L2は、第2の辺SD2に平行であり、かつ、第1の辺SD1の中点と第3の辺SD3の中点とを通る第2の仮想線を意味する。符号E1〜E4は、空気極114の上面を第1の仮想線L1と第2の仮想線L2とによって四等分したときに形成される4つの分割領域を示す。なお、以下、4つの分割領域E1〜E4のうち、第1の角部C1を含む第1の分割領域E1を、特定分割領域E1といい、分割領域E2〜E4を、他の分割領域E2〜E4ということがある。
ここで、次に説明するように、特定分割領域E1において空気極114と空気極側集電体134とが電気的に接続される接続面積の合計(以下、「特定接続面積(N)」という)は、3つの他の分割領域E2〜E4のそれぞれにおいて空気極114と空気極側集電体134とが電気的に接続される接続面積の合計(以下、「他の接続面積」という)の平均値(M)より小さい。以下、該平均値(M)に対する特定接続面積(N)の割合(N/M)を、接続面積割合(N/M)という。
すなわち、上述したように、空気極側集電体134は、複数の集電体要素135から構成されており、これらの複数の集電体要素135の少なくとも一部の集電体要素135の下面が空気極114の上面に接触していることによって、該集電体要素135(空気極側集電体134)を介して、空気極114とインターコネクタ150とが電気的に接続されている。具体的には、複数の集電体要素135は、Z軸方向視で、X軸方向とY軸方向とに並ぶ格子状に配置されている。図6には、各分割領域E1〜E4のそれぞれに対して、8つずつの集電体要素135が対向するように配置されており、全8つの集電体要素135の下面が空気極114の上面に接触している。各集電体要素135は、Z軸方向視で、上記酸化剤ガスOGの流れ方向(X軸方向)における長さが上記燃料ガスFGの流れ方向(Y軸方向)における長さより長い細長形状となっている。
ここで、空気極114の特定分割領域E1に対向する集電体要素135(以下、「特定集電体要素135B」という)の酸化剤ガスOGの流れ方向(X軸方向)における長さと、他の分割領域E2〜E4のそれぞれに対向する集電体要素135(以下、「他の集電体要素135A」という)の酸化剤ガスOGの流れ方向における長さとは略同一である。一方、特定集電体要素135Bの燃料ガスFGの流れ方向(Y軸方向)における長さH2は、特定集電体要素135Bの流れ方向における長さH1より短い。このため、1つの特定集電体要素135Bの上下方向に直交する平面(XY平面)に平行な断面の面積は、1つの集電体要素135Aの上下方向に直交する上記平面(XY平面)に平行な断面の面積より小さい。すなわち、特定分割領域E1における特定接続面積は、各他の分割領域E2〜E4のそれぞれにおける他の接続面積のいずれより小さい。XY平面は、特許請求の範囲における第1の平面に相当し、特定集電体要素135Bは、特許請求の範囲における狭小凸部に相当する。
また、特定集電体要素135Bの燃料ガスFGの流れ方向(Y軸方向)における第2の配置間隔DM2と、他の集電体要素135Aの燃料ガスFGの流れ方向における第1の配置間隔DM1とは略同じである。なお、本明細書において、A方向における部材B同士の配置間隔とは、一の部材BのA方向の中心を通り、かつ、A方向に直交する平面と、A方向において該一の部材Bと隣り合う他の部材BのA方向の中心を通り、かつ、A方向に直交する平面との間の最短距離(ピッチ間隔)をいう。
A−4.分割領域E1〜E4とガス濃度との関係:
次に説明するように、単セル110のうち、第1の分割領域E1に対応する部分には、酸化剤ガスOGと燃料ガスFGとがともに豊富に供給される。すなわち、上述したように、酸化剤ガス供給連通孔132は、空気極側フレーム130の第1の辺SD1側部分に配置されている。このため、空気極114の表面のうち、酸化剤ガス供給連通孔132に相対的に近い第1の分割領域E1と第4の分割領域E4とは、燃料電池スタック100の運転時における酸化剤ガスOGの濃度が相対的に高い酸化剤ガス高濃度領域となる。一方、酸化剤ガス供給連通孔132から相対的に遠い第2の分割領域E2と第3の分割領域E3とは、燃料電池スタック100の運転時における酸化剤ガスOGの濃度が相対的に低い酸化剤ガス低濃度領域となる。
また、燃料ガス供給連通孔142は、燃料極側フレーム140の第2の辺SD2側部分に配置されている。このため、116の表面のうち、燃料ガス供給連通孔142に相対的に近い、第1の分割領域E1の裏側の領域と第2の分割領域E2の裏側の領域とは、燃料電池スタック100の運転時における燃料ガスFGの濃度が相対的に高い燃料ガス高濃度領域となる。一方、燃料ガス供給連通孔142から相対的に遠い、第3の分割領域E3の裏側の領域と第4の分割領域E4の裏側の領域とは、燃料電池スタック100の運転時における燃料ガスFGの濃度が相対的に低い燃料ガス低濃度領域となる。
以上のことから、単セル110のうち、酸化剤ガス供給連通孔132と燃料ガス供給連通孔142との両方に近い第1の分割領域E1に対応する部分では、該第1の分割領域E1が酸化剤ガス高濃度領域となり、かつ、該第1の分割領域E1の裏側の領域が燃料ガス高濃度領域となる。すなわち、単セル110のうちの第1の分割領域E1に対応する部分には、酸化剤ガスOGと燃料ガスFGとがともに豊富に供給される。このため、第1の分割領域E1に対応する部分は、他の領域E2〜E4に対応する部分に比べて発電反応が集中的に起こる可能性が高い。第1の分割領域E1は、特許請求の範囲における特定分割領域に相当する。
A−5.接続面積割合(N/M)と酸素の濃度差と集電ロスとの関係:
図7には、接続面積割合(N/M)と酸素の濃度差と集電ロスとの関係を示す説明図である。酸素の濃度差は、空気室166におけるXY平面方向における酸素の濃度分布において、最高濃度(または平均濃度)と最低濃度との差を意味する。図7の上段のグラフの縦軸は、酸素の濃度差を示しており、上側に向かうほど行くほど、酸素濃度差が小さいことを意味し、横軸は、接続面積割合(N/M)を示している。この図7の上段のグラフによれば、接続面積割合(N/M)が低いほど、特定分割領域E1に対応する部分について、発電反応量が効果的に低減されるから、酸素の濃度差を抑制することができる。
一方、集電ロスは、接続面積割合(N/M)の低減に伴う発電単位102全体の空気極114と空気極側集電体134との接触面積の低下による単セル110における電圧降下を意味する。図7の下段のグラフの縦軸は、集電ロスを示しており、上側に向かうほど行くほど、集電ロスが大きくなることを意味し、横軸は、接続面積割合(N/M)を示している。この図7の下段のグラフによれば、接続面積割合(N/M)が低いほど、発電単位102全体として空気極114と空気極側集電体134との接触面積が小さくなるため、集電ロスが増大する。
以上より、接続面積割合(N/M)が低いほど、酸素の濃度差を抑制できるが、逆に、集電ロスが増大する。そこで、図7の結果から、接続面積割合(N/M)は、0.85より大きく、かつ、0.95より小さいことが好ましい。
A−6.本実施形態の効果:
以上説明したように、本実施形態の燃料電池スタック100では、特定分割領域E1における特定接続面積は、3つの他の分割領域E2〜E4のそれぞれにおける他の接続面積の平均値より小さい。このため、本実施形態の燃料電池スタック100では、特定分割領域E1における特定接続面積が他の分割領域E2〜E4の他の接続面積の平均値以上である構成に比べて、単セル110のうち、酸化剤ガスOGと燃料ガスFGとがともに豊富に供給される第1の分割領域E1に対応する部分について、発電反応量が低減される。したがって、本実施形態の燃料電池スタック100によれば、単セル110の面方向(XY平面方向)における発電反応量のバラツキを抑制することができる。
また、本実施形態では、特定分割領域E1における特定接続面積は、3つの他の分割領域E2〜E4のそれぞれにおける他の接続面積のいずれよりも小さい。これにより、3つの他の接続面積の中に、特定接続面積より大きいものが含まれる構成に比べて、特定分割領域E1における発電反応量が集中的に低減されるため、単セル110の面方向における発電反応量のバラツキをより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、1つの特定集電体要素135Bの上下方向に直交する平面(XY平面)に平行な断面の面積は、1つの集電体要素135Aの上下方向に直交する上記平面(XY平面)に平行な断面の面積より小さいことによって、特定接続面積が3つの他の接続面積の平均値より小さい構成を実現されている。また、このように、特定分割領域E1では、他の分割領域E2〜E4に対して、集電体要素135の断面の面積を小さくしつつ、集電体要素135同士の配置間隔が維持されているため、集電体要素135同士の配置間隔が異なる構成に比べて、空気極114と空気極側集電体134との接触面積の低減を原因とする発電単位102の強度の低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、接続面積割合(N/M)は、0.85より大きく、かつ、0.95より小さい。これにより接続面積割合(N/M)が0.85以下である構成に比べて、発電単位102(単セル110)の電気抵抗の増大を抑制することができる。また、接続面積割合(N/M)が0.95以上である構成に比べて、空気極114に供給される酸化剤ガスOGの濃度のバラツキを抑制することができる。
B.第2の実施形態:
図8は、第2の実施形態における発電単位102AのXY断面構成を示す説明図である。ただし、図8では、説明上、燃料極側フレーム140、セパレータ120および電解質層112が省略されている。図9は、図8のIX−IXの位置における発電単位102の一部のXZ断面構成を示す説明図である。第2の実施形態の構成の内、上述した第1の実施形態と同一の構成については、同一符号を付すことによって、その説明を省略する。
図8および図9に示すように、本実施形態の発電単位102Aでは、特定分割領域E1に対向する集電体要素135には、他の分割領域E2〜E4に接触する上記他の集電体要素135A(以下、「接触集電要素135A」ともいう)と、非接触集電要素135Cとが含まれる。接触集電要素135Aは、要素本体135A1と、接点ペースト135A2とを含む。接点ペースト135A2は、要素本体135A1の下面と空気極114の上面と間に介在し、両者を接合する。接点ペースト135A2は、例えば、比較的に導電率が高い材料(CuMnなど)によって形成されているため、接点ペースト135A2を介して、要素本体135A1と空気極114とが電気的に接続されている。
非接触集電要素135Cは、要素本体135C1と、接点ペースト135C2とを含む。接点ペースト135C2は、要素本体135C1の下面と空気極114の上面との間に介在し、両者を接合する。接点ペースト135C2は、少なくとも上記接点ペースト135A2に比べて導電率が低い材料(Mnなど)によって形成されている。このため、要素本体135C1と空気極114との導通性が、要素本体135A1と空気極114との導通性より低い。接点ペースト135C2は、特許請求の範囲における低導電部に相当する。なお、上下方向視で、各接点ペースト135A2,135C2は、要素本体135A1,135C1から側方にはみ出していてもよい。接触集電要素135Aは、特許請求の範囲における接続凸部に相当し、非接触集電要素135Cは、特許請求の範囲における非接続凸部に相当する。なお、仮に、要素本体135C1の下面と空気極114の上面との間が空間である構成では、例えば燃料電池スタック100の組み立ての際のボルト22による締結力によって単セル110にかかる圧力が、単セル110における接触集電要素135Aに対向する部分に集中する。その結果、例えば単セル110が損傷(割れ)し易くなるおそれがある。これに対して、本実施形態では、要素本体135C1の下面と空気極114の上面との間に接点ペースト135C2(低導電部)が介在するため、上記締結力によって単セル110にかかる圧力が、単セル110における接触集電要素135Aに対向する部分と非接触集電要素135Cに対向する部分とに分散される。このため、要素本体135C1の下面と空気極114の上面との間が空間である構成に比べて、単セル110の特定箇所に応力が集中することを原因とする単セル110の損傷の発生を抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態の発電単位102Aによれば、特定分割領域E1に対向する集電体要素135の一部を、非接触集電要素135Cとすることによって、非接触集電要素135Cの要素本体135C1を削るなどの加工を要することなく、特定接続面積が3つの他の接続面積の平均値より小さい構成を実現されている。また、非接触集電要素135Cでは、要素本体135C1と空気極114との間に接点ペースト135C2が介在するため、要素本体135C1と空気極114との間が空間である構成に比べて、空気極側集電体134と空気極114との低導通性を確実に維持しつつ、空気極側集電体134と空気極114との間の強度の低下を抑制することができる。
C.第3の実施形態:
図10は、第3の実施形態における発電単位102BのXY断面構成を示す説明図である。ただし、図10では、説明上、燃料極側フレーム140、セパレータ120および電解質層112等が省略されている。第3の実施形態の構成の内、上述した第1の実施形態と同一の構成については、同一符号を付すことによって、その説明を省略する。
図10において、符号E1−1〜E1−4は、特定分割領域E1を、さらに、第1の仮想線L1に平行な第3の仮想線L3と、第2の仮想線L2に平行な第4の仮想線L4とによって四等分したときに形成される4つの再分割領域を示す。本実施形態の発電単位102Bでは、酸化剤ガス供給連通孔132と燃料ガス供給連通孔142との両方に最も近い再分割領域E1−1には、該再分割領域E1−1に接触している集電体要素135が存在しない。それ以外の他の再分割領域E1−2〜E1−4には、各他の再分割領域E1−2〜E1−4に接触している上述の他の集電体要素135Aが存在する。
以上説明したように、本実施形態の発電単位102Bによれば、特定分割領域E1のうち、特にガスの豊富な供給量に起因して電気化学反応が集中しやすい再分割領域E1−1における発電反応量が低減されるため、特定分割領域E1の面方向における発電反応量のバラツキを抑制することができる。
D.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記第1の実施形態では、各分割領域E1〜E4のそれぞれについて、全ての集電体要素135の下面が空気極114の上面に接触しているとしているが、一部の集電体要素135は、空気極114の上面に接触しておらず、該空気極114と電気的に接続されていないとしてもよい。
また、上記各実施形態では、集電体要素135は、Z軸方向視で、上記酸化剤ガスOGの流れ方向(X軸方向)における長さが上記燃料ガスFGの流れ方向(Y軸方向)における長さより長い細長形状となっているが、これに限定されず、例えば円形状や正方形状であるとしてもよい。
また、上記第1の実施形態において、特定集電体要素135Bの酸化剤ガスOGの流れ方向(X軸方向)における長さと、他の集電体要素135Aの酸化剤ガスOGの流れ方向における長さとは互いに異なるとしてもよい。また、上記第1の実施形態において、特定集電体要素135Bの燃料ガスFGの流れ方向(Y軸方向)における長さH2は、特定集電体要素135Bの流れ方向における長さH1以上であるとしてもよい。また、上記第1の実施形態において、特定集電体要素135Bの燃料ガスFGの流れ方向(Y軸方向)における第2の配置間隔DM2と、他の集電体要素135Aの燃料ガスFGの流れ方向における第1の配置間隔DM1とは互いに異なるとしてもよい。
また、上記第1の実施形態において、接続面積割合(N/M)は、0.85以下であるとしてもよいし、0.95以上であるとしてもよい。
上記第2の実施形態において、非接触集電要素135Cの要素本体135C1と空気極114との間に接点ペースト135C2が介在せずに、要素本体135C1と空気極114との間が空間であるとしてもよい。この場合、要素本体135C1の上下方向の長さを、接触集電要素135Aの要素本体135A1の上下方向の長さより短くすることによって、要素本体135C1と空気極114との間の導電性を確実に低くすることが好ましい。
上記実施形態では、電気化学反応単セルとして、中間層180を備える単セル110を例示したが、これに限定されず、中間層180を備えないものでもよい。
本明細書において、「矩形状」には、必ずしも厳密な四角形だけを意味するものではなく、例えば矩形の基材の少なくとも1つの角部がC面取り加工やR面取り加工により面取りされたものも含まれる。
本明細書において、「第1の仮想直線と第2の仮想直線とが略直交する」は、第1の仮想直線と第2の仮想直線とのなす角度が90度であることだけに限定されず、第1の仮想直線と第2の仮想直線とのなす角度が、90度±20度である場合も含まれる。
また、上記実施形態において、燃料電池スタック100に含まれる発電単位102の個数は、あくまで一例であり、発電単位102の個数は燃料電池スタック100に要求される出力電圧等に応じて適宜決められる。
また、上記実施形態では、ボルト22の両側にナット24が嵌められているとしているが、ボルト22が頭部を有し、ナット24はボルト22の頭部の反対側にのみ嵌められているとしてもよい。
また、上記実施形態では、エンドプレート104,106が出力端子として機能するとしているが、エンドプレート104,106の代わりに、エンドプレート104,106のそれぞれと接続された別部材(例えば、エンドプレート104,106のそれぞれと発電単位102との間に配置された導電板)が出力端子として機能するとしてもよい。
また、上記実施形態では、各ボルト22の軸部の外周面と各連通孔108の内周面との間の空間を各マニホールドとして利用しているが、これに代えて、各ボルト22の軸部に軸方向の孔を形成し、その孔を各マニホールドとして利用してもよい。また、各マニホールドを各ボルト22が挿入される各連通孔108とは別に設けてもよい。
また、上記実施形態では、2つの発電単位102が隣接して配置されている場合には、1つのインターコネクタ150が隣接する2つの発電単位102に共有されるとしているが、このような場合でも、2つの発電単位102がそれぞれのインターコネクタ150を備えてもよい。また、上記実施形態では、燃料電池スタック100において最も上に位置する発電単位102の上側のインターコネクタ150や、最も下に位置する発電単位102の下側のインターコネクタ150は省略されているが、これらのインターコネクタ150を省略せずに設けてもよい。
また、上記実施形態において、燃料極側集電体144は、空気極側集電体134と同様の構成であってもよく、燃料極側集電体144と隣接するインターコネクタ150とが一体部材であってもよい。また、空気極側フレーム130ではなく燃料極側フレーム140が絶縁体であってもよい。また、空気極側フレーム130や燃料極側フレーム140は、多層構成であってもよい。
また、上記実施形態における各部材を形成する材料は、あくまで例示であり、各部材が他の材料により形成されてもよい。
また、上記実施形態において、都市ガスを改質して水素リッチな燃料ガスFGを得るとしているが、LPガスや灯油、メタノール、ガソリン等の他の原料から燃料ガスFGを得るとしてもよいし、燃料ガスFGとして純水素を利用してもよい。
本明細書において、部材(または部材のある部分、以下同様)Aを挟んで部材Bと部材Cとが互いに対向するとは、部材Aと部材Bまたは部材Cとが隣接する形態に限定されず、部材Aと部材Bまたは部材Cとの間に他の構成要素が介在する形態を含む。例えば、電解質層112と空気極114との間に他の層が設けられた構成であっても、空気極114と燃料極116とは電解質層112を挟んで互いに対向すると言える。
また、上記実施形態(または変形例、以下同様)では、燃料電池スタック100に含まれるすべての発電単位102について、本発明を適用した構成であるとしているが、燃料電池スタック100に含まれる少なくとも1つの発電単位102について、本発明を適用した構成であるとしてもよい。
また、上記実施形態では、燃料電池スタック100の構成が、平板形の単セル110を複数備える構成であるが、本発明は、他の構成、例えば国際公開第2012/165409号に記載されているように、略円筒形の単セルを複数備える燃料電池スタックにも同様に適用可能である。
また、上記実施形態では、燃料ガスに含まれる水素と酸化剤ガスに含まれる酸素との電気化学反応を利用して発電を行うSOFCを対象としているが、本発明は、水の電気分解反応を利用して水素の生成を行う固体酸化物形の電解セル(SOEC)の最小単位である電解セル単位や、複数の電解セル単位を備える電解セルスタックにも同様に適用可能である。なお、電解セルスタックの構成は、例えば特開2016−81813号公報に記載されているように公知であるためここでは詳述しないが、概略的には上述した実施形態における燃料電池スタック100と同様の構成である。すなわち、上述した実施形態における燃料電池スタック100を電解セルスタックと読み替え、発電単位102を電解セル単位と読み替えればよい。ただし、電解セルスタックの運転の際には、空気極114がプラス(陽極)で燃料極116がマイナス(陰極)となるように両電極間に電圧が印加されると共に、連通孔108を介して原料ガスとしての水蒸気が供給される。これにより、各電解セル単位において水の電気分解反応が起こり、燃料室176で水素ガスが発生し、連通孔108を介して電解セルスタックの外部に水素が取り出される。このような構成の電解セルスタックにおいても、本発明を適用することによって単セルの面方向における電気化学反応量のバラツキが抑制されることによって酸素濃度のバラツキを抑制することができる。
22:ボルト 24:ナット 26:絶縁シート 27:ガス通路部材 28:本体部 29:分岐部 100:燃料電池スタック 102:発電単位 102A:発電単位 102B:発電単位 104,106:エンドプレート 108:連通孔 109:ボルト孔 110:単セル 112:電解質層 114:空気極 116:燃料極 120:セパレータ 121:孔 124:接合部 130:空気極側フレーム 131:孔 132:酸化剤ガス供給連通孔 133:酸化剤ガス排出連通孔 134:空気極側集電体 135:集電体要素 135A1,135C1:要素本体 135A2,135C2:接点ペースト 135A:接触集電要素 135B:特定集電体要素 135C:非接触集電要素 140:燃料極側フレーム 141:孔 142:燃料ガス供給連通孔 143:燃料ガス排出連通孔 144:燃料極側集電体 145:電極対向部 146:インターコネクタ対向部 147:連接部 149:スペーサー 150:インターコネクタ 161:酸化剤ガス導入マニホールド 162:酸化剤ガス排出マニホールド 166:空気室 171:燃料ガス導入マニホールド 172:燃料ガス排出マニホールド 176:燃料室 180:中間層 C1〜C4:角部 DM1:第1の配置間隔 DM2:第2の配置間隔 E1−1〜E1−4:再分割領域 E1〜E4:分割領域 FG:燃料ガス FOG:燃料オフガス L1:第1の仮想線 L2:第2の仮想線 L3:第3の仮想線 L4:第4の仮想線 OG:酸化剤ガス OOG:酸化剤オフガス SD1:第1の辺 SD2:第2の辺 SD3:第3の辺 SD4:第4の辺

Claims (9)

  1. 固体酸化物を含む電解質層と前記電解質層を挟んで第1の方向に互いに対向する空気極および燃料極とを含む単セルと、
    前記単セルの前記空気極側に配置され、前記空気極の表面に電気的に接続される空気極側集電部材と、を備え、
    前記第1の方向視で、前記空気極の形状は矩形状であり、かつ、前記矩形状を構成する4つの辺のうちの第1の辺は、前記空気極に供給されるガスの供給口に最も近い位置に配置され、前記第1の辺に第1の角部を介して繋がる第2の辺は、前記燃料極に供給されるガスの供給口に最も近い位置に配置された電気化学反応単位において、
    前記第1の方向視で、前記空気極の表面を、前記第1の辺に平行な第1の仮想直線と前記第2の辺に平行な第2の仮想直線とによって四等分したときに形成される4つの分割領域のうち、前記第1の角部を含む特定分割領域において前記空気極と前記空気極側集電部材とが電気的に接続される特定接続面積は、3つの他の分割領域のそれぞれにおいて前記空気極と前記空気極側集電部材とが電気的に接続される3つの他の接続面積の平均値より小さいことを特徴とする電気化学反応単位。
  2. 請求項1に記載の電気化学反応単位において、
    前記特定分割領域における前記特定接続面積は、前記3つの他の分割領域のそれぞれにおける前記他の接続面積のいずれよりも小さいことを特徴とする電気化学反応単位。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電気化学反応単位において、
    前記空気極側集電部材は、前記空気極の表面に電気的に接続される複数の凸部を有し、
    前記特定分割領域に電気的に接続される前記凸部は、前記第1の方向に直交する第1の平面に平行な断面の面積が、前記他の分割領域に電気的に接続される前記凸部である他の凸部の前記第1の平面に平行な断面の面積より小さい狭小凸部を含むことを特徴とする電気化学反応単位。
  4. 請求項3に記載の電気化学反応単位において、
    前記他の分割領域に電気的に接続される前記凸部は、前記第1の方向に直交する1つの第2の方向に第1の配置間隔で並ぶように配置された複数の前記凸部を含み、
    前記特定分割領域に電気的に接続される前記凸部は、前記第2の方向に前記第1の配置間隔以下の第2の配置間隔で並ぶように配置された複数の前記狭小凸部を含むことを特徴とする電気化学反応単位。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の電気化学反応単位において、
    前記空気極側集電部材は、前記空気極の表面側に向かう複数の凸部を有し、
    前記特定分割領域に向かう前記凸部は、前記空気極に電気的に接続される接続凸部と、前記空気極に電気的に接続されない非接続凸部とを含むことを特徴とする電気化学反応単位。
  6. 請求項5に記載の電気化学反応単位において、
    前記非接続凸部は、前記凸部と、前記凸部と前記空気極との間に配置され、導電率が前記接続凸部の導電率より低い低導電部とを有することを特徴とする電気化学反応単位。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の電気化学反応単位において、
    前記特定分割領域は、
    第1の領域と、
    前記第1の領域よりも前記空気極に供給されるガスの供給口に近い位置に配置され、かつ、前記空気極と前記空気極側集電部材とが電気的に接続される接続面積が、前記第1の領域において前記空気極と前記空気極側集電部材とが電気的に接続される接続面積に比べて小さい第2の領域と、を含むことを特徴とする電気化学反応単位。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の電気化学反応単位において、
    前記3つの他の接続面積の平均値(M)に対する、前記特定接続面積(N)の割合(N/M)は、0.85より大きく、かつ、0.95より小さいことを特徴とする、電気化学反応単位。
  9. 複数の電気化学反応単位を備える電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記複数の電気化学反応単位の少なくとも1つは、請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の電気化学反応単位であることを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
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