WO2009107871A1 - 反射防止用光学素子、および原盤の製造方法 - Google Patents

反射防止用光学素子、および原盤の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
WO2009107871A1
WO2009107871A1 PCT/JP2009/054227 JP2009054227W WO2009107871A1 WO 2009107871 A1 WO2009107871 A1 WO 2009107871A1 JP 2009054227 W JP2009054227 W JP 2009054227W WO 2009107871 A1 WO2009107871 A1 WO 2009107871A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
master
optical element
lattice pattern
structures
track
Prior art date
Application number
PCT/JP2009/054227
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
遠藤惣銘
林部和弥
Original Assignee
ソニー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ソニー株式会社 filed Critical ソニー株式会社
Priority to US12/597,812 priority Critical patent/US8810910B2/en
Priority to RU2009139631/28A priority patent/RU2523764C2/ru
Priority to EP09714540.3A priority patent/EP2246716A4/en
Priority to CN2009800002841A priority patent/CN101680969B/zh
Publication of WO2009107871A1 publication Critical patent/WO2009107871A1/ja

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/10Optical coatings produced by application to, or surface treatment of, optical elements
    • G02B1/11Anti-reflection coatings
    • G02B1/118Anti-reflection coatings having sub-optical wavelength surface structures designed to provide an enhanced transmittance, e.g. moth-eye structures
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F2201/00Constructional arrangements not provided for in groups G02F1/00 - G02F7/00
    • G02F2201/38Anti-reflection arrangements

Abstract

光学素子は、基体表面に、凸部または凹部からなる構造体が可視光の波長以下の微細ピッチで多数配置されてなる。各構造体は、基体表面において複数列のトラックをなすように配置されているとともに、六方格子パターンまたは準六方格子パターンを形成する。構造体は、トラックの延在方向に長軸方向を有する楕円錐または楕円錐台形状である。

Description

反射防止用光学素子、 および原盤の製造方法
技術分野
本発明は、 反射防止用光学素子、 およびそれを製造するための原盤の 製造方法に関する。 詳しくは、 凸部または凹部からなる構造体が表面に 明
可視光の波長以下の微細ピッチで多数配置されてなる反射防止用光学素 子に関する。
書 背景技術
従来より、 ガラス、 プラスチックなどの透光性基板を用いた光学素子 においては、 光の表面反射を抑えるための表面処理が行われているもの がある。 この種の表面処理として、 光学素子表面に微細かつ緻密な凹凸 (モスアイ ; 蛾の目) を形成するものがある (例えば 「光技術コンタク ト」 Vo l . 43, No. 1 1 (2005) , 630- 637参照) 。
一般に、 光学素子表面に周期的な凹凸形状を設けた場合、 ここを光が 透過するときには回折が発生し、 透過光の直進成分が大幅に減少する。 しかし、 凹凸形状のピッチが透過する光の波長よりも短い場合には回折 は発生せず、 例えば凹凸形状を後述するような矩形としたときに、 その ピッチや深さなどに対応する単一波長の光に対して有効な反射防止効果 を得ることができる。
電子線露光を用いて作製したモスアイ構造体と しては、 微細なテント 形状のモスアイ構造体 (ピッチ約 3 0 0 n m、 深さ約 4 0 0 n m ) が開 示されている (例えば N T Tアドバンス トテクノロジ (株) 、 "波長依 存性のない反射防止体 (モスアイ) 用成形金型原盤 "、 [onl ine] , [平 成 2 0年 2月 2 7 日検索] 、 インターネッ トく http : //keytech. ntt - at . co. jp/nano/prd_0033. html〉参照) 。 このモスアイ構造体では、 反 射率 1 %以下の高性能な反射防止特性を得ることができる。
しかし、 近年では、 液晶表示装置などの各種表示装置の視認性を向上 するために、 更に優れた反射防止特性を実現することが熱望されている。 発明の開示
発明が解決しようとする課題 したがって、 本発明の目的は、 反射防止特性に優れた反射防止用光学 素子、 およびそれを製造するための原盤の製造方法を提供することにあ る。 - 課題を解決するための手段 上述の課題を解決するために、 第 1の発明は、
基体と、
基体の表面に可視光の波長以下の微細ピッチで多数配置された、 凸状 または凹状の構造体と
を備え、
各構造体は、 基体表面において複数列のトラックをなすように配置さ れているとともに、 六方格子パターン、 準六方格子パターン、 四方格子 パターンまたは準四方格子パターンを形成し、
構造体は、 トラックの延在方向に長軸方向を有する楕円錐または楕円 錐台形状である反射防止用光学素子である。
第 2の発明は、
基体と、
基体の表面に可視光の波長以下の微細ピッチで多数配置された、 凸部 または凹部からなる構造体と
を備え、
各構造体は、 基体表面において複数列のトラックをなすように配置さ れているとともに、 準六方格子パターン、 四方格子パターンまたは準四 方格子パターンを形成し、
基体の表面に対する構造体の充填率が、 6 5 %以上である反射防止用 光学素子である。
第 3の発明は、
基体と、
基体の表面に可視光の波長以下の微細ピッチで多数配置された、 凸部 または凹部からなる構造体と
を備え、
各構造体は、 基体表面において複数列のトラックをなすように配置さ れているとともに、 準六方格子パターンを形成し、
同一トラック内における構造体の配置ピッチを P 1、 構造体底面の ト ラック方向の径を 2 r としたとき、 配置ピッチ P 1に対する径 2 rの比 率 ( (2 r Z P l ) X 1 0 0 ) 力 8 5 %以上である反射防止用光学素 子である。
第 4の発明は、
基体と、
基体の表面に可視光の波長以下の微細ピッチで多数配置された、 凸部 または凹部からなる構造体と を備え、
各構造体は、 基体表面において複数列のトラックをなすように配置さ れているとともに、 四方格子パターンまたは準四方格子パターンを形成 し、
同一トラック内における構造体の配置ピッチを P 1、 構造体底面のト ラック方向の径を 2 r としたとき、 配置ピッチ P 1に対する径 2 rの比 率 ( ( 2 Γ Ζ Ρ Ί ) X 1 0 0 ) 、 9 0 %以上である反射防止用光学素 子である。
第 5の発明は、
円柱状または円筒状の原盤の周面上にレジス ト層を形成する工程と、 レジス ト層が形成された原盤を回転させるとともに、 レーザ光のスポ ッ トを円柱状または円筒状の原盤の中心軸と平行に相対移動させながら、 レジス ト層にレーザ光を間欠的に照射して、 可視光波長より も短いピッ チで潜像を形成する工程と、
レジス ト層を現像して、 原盤の表面にレジス トパターンを形成するェ 程と、
レジス トパターンをマスクとするエッチング処理を施すことで、 原盤 の表面に凹状または凸状の構造体を形成する工程と
を備え、
潜像の形成工程では、 潜像が、 基体表面において複数列の トラックを なすように配置されるとともに、 六方格子パターン、 準六方格子パター ン、 四方格子パターンまたは準四方格子パターンを形成し、
潜像は、 トラックの延在方向に長軸方向を有する楕円形状である反射 防止用光学素子の作製用原盤の製造方法である。
第 6の発明は、
円柱状または円筒状の原盤の周面上にレジス ト層を形成する工程と、 レジス ト層が形成された原盤を回転させるとともに、 レーザ光のスポ ッ トを円柱状または円筒状の原盤の中心軸と平行に相対移動させながら、 レジス ト層にレーザ光を間欠的に照射して、 可視光波長よりも短いピッ チで潜像を形成する工程と、
レジス ト層を現像して、 原盤の表面にレジス トパターンを形成するェ 程と、
レジス トパターンをマスクとするエツチング処理を施すことで、 原盤 の表面に凹状または凸状の構造体を形成する工程と
を備え、
潜像の形成工程では、 潜像が、 基体表面において複数列の トラックを なすように配置されるとともに、 準六方格子パターン、 四方格子パター ンまたは準四方格子パターンを形成し、
原盤の表面に対する構造体の充填率が、 6 5 %以上である反射防止用 光学素子の作製用原盤の製造方法である。
第 7の発明は、
円柱状または円筒状の原盤の周面上にレジス ト層を形成する工程と、 レジス ト層が形成された原盤を回転させるとともに、 レーザ光のスポ ッ トを円柱状または円筒状の原盤の中心軸と平行に相対移動させながら、 レジス ト層にレーザ光を間欠的に照射して、 可視光波長よりも短いピッ チで潜像を形成する工程と、
レジス ト層を現像して、 原盤の表面にレジス トパターンを形成するェ 程と、
レジス トパターンをマスクとするエッチング処理を施すことで、 原盤 の表面に凹状または凸状の構造体を形成する工程と
を備え、
潜像の形成工程では、 潜像が、 基体表面において複数列のトラックを なすように配置されるとともに、 準六方格子パターンを形成し、 同一トラック内における構造体の配置ピッチを P 1、 構造体のトラッ ク方向の径を 2 r としたとき、 配置ピッチ P 1に対する径 2 rの比率 ( ( 2 r / P 1 ) X I 0 0 ) 力;、 8 5 %以上の範囲内である反射防止用 光学素子の作製用原盤の製造方法である。
第 8の発明は、
円柱状または円筒状の原盤の周面上にレジス ト層を形成する工程と、 レジス ト層が形成された原盤を回転させるとともに、 レーザ光のスポ ッ トを円柱状または円筒状の原盤の中心軸と平行に相対移動させながら、 レジス ト層にレーザ光を間欠的に照射して、 可視光波長より も短いピッ チで潜像を形成する工程と、
レジス ト層を現像して、 原盤の表面にレジス トパターンを形成するェ 程と、
レジス トパターンをマスクとするエッチング処理を施すことで、 原盤 の表面に凹状または凸状の構造体を形成する工程と
を備え、
潜像の形成工程では、 潜像が、 基体表面において複数列のトラックを なすように配置されるとともに、 四方格子パターンまたは準四方格子パ ターンを形成し、
同一トラック内における構造体の配置ピッチを P 1、 構造体のトラッ ク方向の径を 2 r としたとき、 配置ピッチ P 1に対する径 2 rの比率
( ( 2 r / P 1 ) X 1 0 0 ) 、 1 2 7 %以上の範囲内である反射防止 用光学素子の作製用原盤の製造方法である。
この発明において、 主構造体を四方格子状または準四方格子状に周期 的に配置することが好ましい。 ここで、 四方格子とは、 正四角形状の格 子のことをいう。 準四方格子とは、 正四角形状の格子とは異なり、 歪ん だ正四角形状の格子のことをいう。
例えば、 構造体が直線上に配置されている場合には、 準四方格子とは、 正四角形状の格子を直線状の配列方向 (トラック方向) に引き伸ばして 歪ませた四方格子のことをいう。 構造体が蛇行して配列されている場合 には、 準四方格子とは、 正四角形状の格子を構造体の蛇行配列により歪 ませた四方格子をいう。 または、 正四角形状の格子を直線状の配列方向 (トラック方向) に引き伸ばして歪ませ、 かつ、 構造体の蛇行配列によ り歪ませた四方格子のことをいう。
この発明において、 構造体を六方格子状または準六方格子状に周期的 に配置することが好ましい。 ここで、 六方格子とは、 正六角形状の格子 のことをいう。 準六方格子とは、 正六角形状の格子とは異なり、 歪んだ 正六角形状の格子のことをいう。
例えば、 構造体が直線上に配置されている場合には、 準六方格子とは、 正六角形状の格子を直線状の配列方向 (トラック方向) に引き伸ばして 歪ませた六方格子のことをいう。 構造体が蛇行して配列されている場合 には、 準六方格子とは、 正六角形状の格子を構造体の蛇行配列により歪 ませた六方格子をいう。 または、 正六角形状の格子を直線状の配列方向 (トラック方向) に引き伸ばして歪ませ、 かつ、 構造体の蛇行配列によ り歪ませた六方格子のことをいう。
この発明において、 楕円には、 数学的に定義される完全な楕円のみな らず、 多少の歪みが付与された楕円も含まれる。 円形には、 数学的に定 義される完全な円 (真円) のみならず、 多少の歪みが付与された円形も 含まれる。
この発明において、 同一トラック内における構造体の配置ピッチ P 1 は、 隣接する 2つのトラック間における構造体の配置ピッチ P 2より も 長いことが好ましい。 このようにすることで、 楕円錐または楕円錐台形 状を有する構造体の充填率を向上することができるので、 反射防止特性 を向上することができる。
この発明において、 各構造体が、 基体表面において六方格子パターン または準六方格子パターンを形成している場合には、 同一トラック内に おける構造体の配置ピッチを P 1、 隣接する 2つのトラック間における 構造体の配置ピッチを P 2 としたとき、 比率 P 1 / P 2が、 1 . 0 0≤ P 1 / P 2≤ 1 . 1、 または 1 . 0 0く P l Z P 2≤ l . 1の関係を満 たすことが好ましい。 このような数値範囲にすることで、 楕円錐または 楕円錐台形状を有する構造体の充填率を向上することができるので、 反 射防止特性を向上することができる。
この発明において、 各構造体が、 基体表面において六方格子パターン または準六方格子パターンを形成している場合には、 各構造体は、 トラ ックの延在方向に長軸方向を有し、 中央部の傾きが先端部および底部の 傾きより も急峻に形成された楕円錐または楕円錐台形状であることが好 ましい。 このような形状にすることで、 反射防止特性および透過特性を 向上することができる。 .
この発明において、 各構造体が、 基体表面において六方格子パターン または準六方格子パターンを形成している場合には、 トラックの延在方 向における構造体の高さまたは深さは、 トラックの列方向における構造 体の高さまたは深さより も小さいことが好ましい。 このような関係を満 たさない場合には、 トラックの延在方向の配置ピッチを長くする必要が 生じるため、 トラックの延在方向における構造体の充填率が低下する。 このように充填率が低下すると、 反射特性の低下を招く ことになる。 この発明において、 構造体が、 基体表面において四方格子パターンま たは準四方格子パターンを形成している場合には、 同一トラック内にお ける構造体の配置ピッチ P 1は、 隣接する 2つのトラック間における構 造体の配置ピッチ P 2より も長いことが好ましい。 このようにすること で、 楕円錐または楕円錐台形状を有する構造体の充填率を向上すること ができるので、 反射防止特性を向上することができる。
構造体が、 基体表面において四方格子パターンまたは準四方格子バタ ーンを形成している場合には、 同一トラック内における構造体の配置ピ ツチを P 1、 隣接する 2つのトラック間における構造体の配置ピッチを P 2としたとき、 比率 P 1 / P 2力;、 1 . 4 < P 1 / P 2≤ 1 . 5の関 係を満たすことが好ましい。 このような数値範囲にすることで、 楕円錐 または楕円錐台形状を有する構造体の充填率を向上することができるの で、 反射防止特性を向上することができる。
構造体が、 基体表面において四方格子パターンまたは準四方格子バタ ーンを形成している場合には、 各構造体は、 トラックの延在方向に長軸 方向を有し、 中央部の傾きが先端部および底部の傾きより も急峻に形成 された楕円錐または楕円錐台形状であることが好ましい。 このよ うな形 状にすることで、 反射防止特性および透過特性を向上することができる。 構造体が、 基体表面において四方格子パターンまたは準四方格子バタ ーンを形成している場合には、 トラックに対して 4 5度方向または約 4 5度方向における構造体の高さまたは深さは、 トラックの列方向におけ る構造体の高さまたは深さよりも小さいことが好ましい。 このような関 係を満たさない場合には、 トラックに対して 4 5度方向または約 4 5度 方向における配置ピッチを長くする必要が生じるため、 トラックに対し て 4 5度方向または約 4 5度方向における構造体の充填率が低下する。 このように充填率が低下すると、 反射特性の低下を招く ことになる。 本発明では、 微細ピッチで基体表面に多数配設けられた構造体が、 複 数列のトラックをなしていると共に、 隣接する 3列のトラック間におい て、 六方格子パターン、 準六方格子パターン、 四方格子パターンまたは 準四方格子パターンをなしている。 したがって、 表面における構造体の 充填密度を高くすることができ、 これにより可視光の反射防止効率を高 め、 反射防止特性に優れた透過率の極めて高い光学素子を得ることがで きる。 また、 構造体の作製に光ディスクの記録技術を利用した場合には、 光学素子作製用原盤を短時間で効率良く製造することができるとともに 基体の大型化にも対応でき、 これにより、 光学素子の生産性の向上を図 ることができる。 また、 構造体の微細配列を光入射面だけでなく光出射 面にも設けた場合には、 透過特性をより一層向上させることができる。 発明の効果 以上説明したように、 本発明によれば、 反射防止性に優れた光学素子 を実現できる。 図面の簡単な説明 第 1図 Aは、 本発明の第 1の実施形態に係る光学素子の構成の一例を 示す概略平面図、 第 1図 Bは、 第 1図 Aに示した光学素子の一部を拡大 して表す平面図、 第 1図 Cは、 第 1図 Bのトラック T l、 Τ 3、 . · . における断面図、 第 1図 Dは、 第 1図 Βのトラック Τ 2、 Τ 4、 · · · における断面図、 第 1図 Εは、 第 1図 Βのトラック Τ 1、 Τ 3、 · · · に対応する潜像形成に用いられるレーザー光の変調波形を示す略線図、 第 1図 Fは、 第 1図 Βのトラック Τ 2、 Τ 4、 · . ' に対応する潜像形 成に用いられるレーザー光の変調波形を示す略線図である。
第 2図は、 第 1図 Αに示した光学素子の一部を拡大して表す斜視図で ある。 第 3図 Aは、 第 1図 Aに示した光学素子のトラック延在方向の断面図、 第 3図 Bは、 第 1図 Aに示した光学素子 1の 0方向の断面図である。 第 4図は、 第 1図 Aに示した光学素子 1 の一部を拡大して表す斜視図 である。
第 5図は、 第 1図 Aに示した光学素子 1の一部を拡大して表す斜視図 である。
第 6図は、 第 1図 Aに示した光学素子 1の一部を拡大して表す斜視図 である。
第 7図は、 構造体の境界が不明瞭な場合の構造体底面の設定方法につ いて説明するための図である。
第 8図 A〜第 8図 Dは、 構造体の底面の楕円率を変化させたときの底 面形状を示す図である。
第 9図 Aは、 円錐形状または円錐台形状を有する構造体の配置の一例 を示す図、 第 9図 Bは、 楕円錐形状または楕円錐台形状を有する構造体 3の配置の一例を示す図である。
第 1 0図 Aは、 光学素子を作製するためのロールマスタの構成の一例 を示す斜視図、 第 1 0図 Bは、 光学素子を作製するためのロールマスタ の構成の一例を示す平面図である。
第 1 1図は、 ロール原盤露光装置の構成の一例を示す概略図である。 第 1 2図 A〜第 1 2図 Cは、 本発明の第 1の実施形態による光学素子 の製造方法を説明するための工程図である。
第 1 3図 A〜第 1 3図 Cは、 本発明の第 1の実施形態による光学素子 の製造方法を説明するための工程図である。
第 1 4図 Aは、 本発明の第 1の実施形態に係る光学素子の構成の一例 を示す概略平面図、 第 1 4図 Bは、 第 1 4図 Aに示した光学素子の一部 を拡大して表す平面図、 第 1 4図 Cは、 第 1 4図 Bのトラック T 1 、 T 3、 · · ' における断面図、 第 1 4図 Dは、 第 1 4図 Bのトラック T 2、 Τ 4、 · · · における断面図、 第 1 4図 Εは、 第 1 4図 Βのトラック Τ 1、 Τ 3、 · · · に対応する潜像形成に用いられるレーザー光の変調波 形を示す略線図、 第 1 4図 Fは、 第 1 4図 Βのトラック Τ 2、 Τ
4、 · · · に対応する潜像形成に用いられるレーザー光の変調波形を示 す略線図である。
第 1 5図 Αは、 光学素子を作製するためのロールマスタの構成の一例 を示す斜視図、 第 1 5図 Bは、 光学素子を作製するためのロールマスタ の構成の一例を示す平面図である。
第 1 6図 Aは、 本発明の第 3の実施形態に係る光学素子の構成の一例 を示す概略平面図、 第 1 6図 Bは、 第 1 6図 Aに示した光学素子の一部 を拡大して表す平面図である。
第 1 7図 Aは、 本発明の第 4の実施形態に係る光学素子の構成の一例 を示す概略平面図、 第 1 7図 Bは、 第 1 7図 Aに示した光学素子の一部 を拡大して表す平面図、 第 1 7図 Cは、 第 1 7図 Bのトラック T l、 Τ 3、 · · · における断面図、 第 1 7図 Dは、 第 1 7図 Βのトラック Τ 2、 Τ 4、 · · · における断面図である。
第 1 8図は、 第 1 7図に示した光学素子の一部を拡大して表す斜視図 である。
第 1 9図は、 本発明の第 5の実施形態に係る液晶表示装置の構成の一 例を示す。
第 2 0図は、 本発明の第 6の実施形態に係る液晶表示装置の構成の一 例を示す。
第 2 1図は、 実施例 1の光学素子における反射率の波長依存性を示す グラフである。
第 2 2図は、 実施例 2の光学素子における反射率の波長依存性を示す グラフである c
第 2 3図は, 実施例 3の光学素子における透過率の波長依存性を示す グラフである c
第 2 4図は, 実施例 4の光学素子における透過率の波長依存性を示す グラフである c
第 2 5図は, 実施例 5の光学素子における反射率の波長依存性を示す グラフである c
第 2 6図は, 実施例 6の光学素子の T o p 1 6 を示す3 £ 1^写 真である。
第 2 7図は. 実施例 7の光学素子の T o p V i e wを示す S E M写 真である。
第 2 8図は. 実施例 8の光学素子の T o p V i e wを示すS E M写 真である。
2 9図は 試験例 1 のシ 、 レー -シ 3 ンの結果を示すグフフである。 第 3 0図は 試験例 2のシ 、 レー -シ 3 ンの結果を示すグラフである。 第 3 1図は 試験例 3のシ 、 レー -シ 3 ンの結果を示すグラノでめる。 第 3 2図は 試験例 4のシ 、 レー -シ 3 ンの結果を示すグラフである。 第 3 3図は 試験例 5のシ 、 レー -シ 3 ンの結果を示すグラフである。 第 3 4図は 試験例 6のシ 、 レー -シ 3 ンの結果を示すグラフである。 第 3 5図は 試験例 5のシ 、 レー -シ 3 ンの結果を示すグラフである。
3 6図は 試験例 7のシへ レー —シ 3 ン結果を示すダラフ 、 第 3 6 図 Bは、 試験例 8のシミュレーション結果を示すグラフである。
第 3 7図は、 試験例 9のシミ ュ レーション結果を示すグラフ、 第 3 7 図 Bは、 試験例 1 0のシミュレーション結果を示すグラフである。
第 3 8図 Aは、 試験例 1 1 のシミュレーション結果を示すグラフ、 第
3 8図 Bは、 試験例 1 2のシミュレーション結果を示すグラフである。 第 3 9図 Aは、 構造体を六方格子状に配列したときの充填率を説明す るための図、 第 3 9図 Bは、 構造体を四方格子状に配列したときの充填 率を説明するための図である。
第 4 0図は、 試験例 1 5のシミュレーション結果を示すグラフである。 第 4 1図は、 構造体の底面の楕円率を変化させたときの底面形状を示 す図である。 発明を実施するための最良の形態 本発明の実施形態について以下の順序で説明する。 なお、 以下の実施 形態の全図においては、 同一または対応する部分には同一の符号を付す。
1 . 第 1 の実施形態 (六方格子状に構造体を 2次元配列した例)
2 . 第 2の実施形態 (四方格子状に構造体を 2次元配列した例)
3 . 第 3の実施形態 (構造体を蛇行させて配列した例)
4 . 第 4の実施形態 (凹形状の構造体を基体表面に形成した例)
5 . 第 5の実施形態 (表示装置に対する第 1 の適用例)
6 . 第 6の実施形態 (表示装置に対する第 2の適用例)
< 1 . 第 1の実施形態 >
[光学素子の構成]
第 1図 Aは、 本発明の第 1の実施形態に係る光学素子の構成の一例を 示す概略平面図である。 第 1図 Bは、 第 1 Aに示した光学素子の一部を 拡大して表す平面図である。 第 1図 Cは、 第 1図 Bのトラック T l 、 Τ 3、 · · ' における断面図である。 第 1図 Dは、 第 1図 Βのトラック Τ 2、 Τ 4、 · · ' における断面図である。 第 1図 Εは、 第 1図 Βのトラ ック T l 、 Τ 3、 · · ' に対応する潜像形成に用いられるレーザー光の 変調波形を示す略線図である。 第 1図 Fは、 第 1図 Βの トラック Τ 2、 T 4、 · · ' に対応する潜像形成に用いられるレーザー光の変調波形を 示す略線図である。 第 2図、 第 4図、 第 5図、 第 6図は、 第 1図 Αに示 した光学素子 1の一部を拡大して表す斜視図である。 第 3図 Aは、 第 1 図 Aに示した光学素子のトラックの延在方向 (X方向 (以下、 適宜トラ ック方向ともいう) ) の断面図である。 第 3図 Bは、 第 1図 Aに示した 光学素子の 0方向の断面図である。
この光学素子 1は、 ディスプレイ、 光エレク トロニクス、 光通信 (光 ファイバー) 、 太陽電池、 照明装置など種々の光デバイスに適用して好 適なものである。 例えば、 可視光の波長域を有する光の反射防止に好適 な反射防止基板や導光板に適用可能である。 また、 入射光の入射角に応 じた透過率を有する光学フィルタおよびこの光学フィルタを用いたバッ クライ ト装置に適用可能である。
第 1の実施形態に係る光学素子 1は、 基体 2の表面に凸部である構造 体 3が可視光の波長と同程度のピッチで多数配置された構成を有してい る。 この光学素子 1は、 基体 2を第 2図の Z方向に透過する光について、 構造体 3 とその周囲の空気との界面における反射を防止する機能を有し ている。 ここで、 可視光の波長以下とは、 約 4 0 0 n m以下の波長を示 す。
基体 2は、 透明性を有する透明基体であり、 例えば、 ポリカーボネー ト (P C ) やポリエチレンテレフタレート (P E T ) などの透明性合成 樹脂、 ガラスなどを主成分とする。 基体 2の形状としては、 例えば、 フ イルム状、 シート状、 プレート状、 ブロック状を挙げることができる力 特にこれらの形状に限定されるものではない。 基体 2の形状は、 デイス プレイ、 光エレク トロ二タス、 光通信、 太陽電池、 照明装置など所定の 反射防止機能が必要とされる各種光学デバイスの本体部分の形状などに 合わせて選択することが好ましい。 また、 これらの光学デバイスに取り 付けられるシー トまたはフィルム状の反射防止機能部品の形状などに合 わせて選択決定することが好ましい。
光学素子 1の各構造体 3は、 基体 2の表面において複数列のトラック T l , T 2 , T 3 , · · · (以下総称して 「トラック T」 ともいう。 ) をなすような配置形態を有する。 本発明において、 トラックとは、 構造 体 3が列をなして直線状に連なった部分のことをいう。 また、 列方向と は、 基体 2の成形面において、 トラックの延在方向 (X方向) に直交す る方向) のことをいう。
各構造体 3は、 隣接する 2つの トラック Τ間において、 一方のトラッ ク (例えば T 1 ) に配列された各構造体 3の中間位置 (半ピッチずれた 位置) に、 他方のトラック (例えば Τ 2) の構造体 3が配置されている。 その結果、 第 1図 Βに示すように、 隣接する 3列のトラック (Τ 1〜Τ 3) 間において a l〜a 7の各点に構造体 3の中心が位置する六方格子 パターンまたは準六方格子パターンを形成するように各構造体 3が配置 されている。 本発明において、 準六方格子パターンとは、 正六方格子パ ターンと異なり、 トラックの延在方向 (X方向) に引き伸ばされ歪んだ 六方格子パターンを意味する。
更に、 各構造体 3が上述した準六方格子パターンを形成するように配 置されることにより、 第 1図 Bに示すように、 同一トラック (例えば T 1 ) 内における各構造体 3の配置ピッチ P 1 ( a l〜 a 2間距離) は、 隣接する 2つのトラック (例えば T 1および T 2) 間における構造体 3 の配置ピッチよりも長くなつている。 すなわち、 トラックの延在方向に 対して約 ± 6 0° 方向における構造体 3の配置ピッチ P 2 (例えば a 1 〜 a 7, a 2〜 a 7間距離) よりも長くなつている。 このように構造体 3を配置することで、 構造体 3の充填密度の更なる向上を図れるように なる。 構造体 3は、 第 2図および第 4図に示すように、 底面が長軸と短軸を もつ楕円形、 長円形または卵型の錐体構造で、 頂部が曲面である楕円錐 形状であることが好ましい。 もしくは、 第 5図に示すように、 底面が長 軸と短軸をもつ楕円形、 長円形または卵型の錐体構造で、 頂部が平坦で ある楕円錐台形状であることが好ましい。 このような形状にすると、 列 方向の充填率を向上させることができるからである。 また、 反射特性お よび透過特性の向上の観点からすると、 中央部の傾きが底部および頂部 より急峻な楕円錐形状 (第 2図参照) 、 または、 頂部が平坦な楕円錐台 形状 (第 5図参照) であることが好ましい。 構造体 3が楕円錐形状また は楕円錐台形状を有する場合、 その底面の長軸方向が、 トラックの延在 方向と平行となることが好ましい。 第 1図では、 各構造体 3は、 それぞ れ同一の形状を有しているが、 構造体 3の形状はこれに限定されるもの ではなく、 基体表面に 2種以上の形状の構造体 3が形成されていてもよ レ、。 また、 構造体 3は、 基体 2と一体的に形成されていてもよい。
また、 第 2図、 第 4図〜第 6図に示すように、 構造体 3の周囲の一部 または全部に突出部 4を設けることが好ましい。 このようにすると、 構 造体 3の充填率が低い場合でも、 反射率を低く抑えることができるから である。 具体的には例えば、 突出部 4は、 第 2図、 第 4図、 および第 5 図に示すように、 隣り合う構造体 3の間に設けられる。 また、 細長い突 出部 4力 、 第 6図に示すように、 構造体 3の全周囲に設けられるように してもよい。 突出部 4の形状としては、 断面三角形状および断面四角形 状などを挙げることができるが、 特にこれらの形状に限定されるもので はなく、 成形の容易さなどを考慮して選択することができる。 また、 構 造体 3の周囲の一部または全部の表面に荒れた形状を形成するようにし てもよい。 具体的には例えば、 隣り合う構造体 3の間の表面に荒れた形 状を形成するようにしてもよい。 構造体 3は図示する凸部形状のものに限らず、 基体 2の表面に形成し た凹部で構成されていてもよい。 構造体 3の高さは特に限定されず、 例 えば 4 2 0 n m程度、 具体的には 4 1 5 η π!〜 4 2 1 n mである。 なお 構造体 3を凹部形状とした場合には、 構造体 3の深さとなる。
トラックの延在方向における構造体 3の高さ H 1は、 列方向における 構造体 3の高さ H 2より も小さいことが好ましい。 すなわち、 構造体 3 の高さ H I、 H 2が H 1く H 2の関係を満たすことが好ましい。 H l≥ H 2の関係を満たすように構造体 3を配列すると、 トラックの延在方向 の配置ピッチ P 1 を長くする必要が生じるため、 トラックの延在方向に おける構造体 3の充填率が低下するためである。 このように充填率が低 下すると、 反射特性の低下を招く ことになる。
なお、 構造体 3のァスぺク ト比は全て同一である場合に限らず、 各構 造体 3が一定の高さ分布 (例えばアスペク ト比 0 . 8 3〜 1 . 4 6程度 の範囲) をもつように構成されていてもよい。 高さ分布を有する構造体 3を設けることで、 反射特性の波長依存性を低減することができる。 し たがって、 優れた反射防止特性を有する光学素子 1を実現することがで さる。
ここで、 高さ分布とは、 2種以上の高さ (深さ) を有する構造体 3が 基体 2の表面に設けられていることを意味する。 すなわち、 基準となる 高さを有する構造体 3 と、 この構造体 3 とは異なる高さを有する構造体 3とが基体 2の表面に設けられていることを意味する。 基準とは異なる 高さを有する構造体 3は、 例えば基体 2の表面に周期的または非周期的 (ランダム) に設けられている。 その周期性の方向としては、 例えばト ラックの延在方向、 列方向などが挙げられる。
構造体 3の周縁部に裾部 3 aを設けることが好ましい。 光学素子の製 造工程において光学素子を金型などから容易に剥離することが可能にな るからである。 また、 裾部 3 aは、 上記剥離特性の観点からすると、 な だらかに高さが低下する曲面状とすることが好ましい。 なお、 裾部 3 a は、 構造体 3の周縁部の一部にのみ設けてもよいが、 上記剥離特性の向 上の観点からすると、 構造体 3の周縁部の全部に設けることが好ましレ、。 また、 構造体 3が凹部である場合には、 裾部は、 構造体 3である凹部の 開口周縁に設けられた曲面となる。
構造体 3の高さ (深さ) は特に限定されず、 透過させる光の波長領域 に応じて適宜設定され、 例えば 2 3 6 ηπ!〜 4 5 O n m程度の範囲に設 定される。 構造体 3のアスペク ト比 (高さ Z配置ピッチ) は、 0. 8 1 〜 1. 4 6の範囲に設定することが好ましく、 より好ましくは 0. 94 〜 1. 2 8の範囲である。 ◦ . 8 1未満であると反射特性および透過特 性が低下する傾向にあり、 1. 4 6を超えると光学素子の作製時におい て剥離特性が低下し、 レプリ力の複製が綺麗に取れなくなる傾向がある からである。
また、 構造体 3のアスペク ト比は、 反射特性をより向上させる観点か らすると、 0. 9 4〜 1. 4 6の範囲に設定することが好ましい。 また、 構造体 3のァスぺク ト比は、 透過特性をより向上させる観点からすると、 0. 8 1〜 1. 2 8の範囲に設定することが好ましい。
なお、 本発明においてァスぺク ト比は、 以下の式 ( 1 ) により定義さ れる。
ァスぺク ト比 = H/P · · · ( 1 )
但し、 H : 構造体の高さ、 P : 平均配置ピッチ (平均周期)
ここで、 平均配置ピッチ Pは以下の式 (2) により定義される。
平均配置ピッチ P = (P 1 + P 2 + P 2) / 3 · · . (2) 但し、 P I : トラックの延在方向の配置ピッチ (トラック延在方向周 期) 、 P 2 : トラックの延在方向に対して土 0方向 (但し、 0 = 6 0° — δ、 ここで、 δは、 好ましくは ο。 < δ≤ ι ι° 、 より好ましくは
3° ≤ δ≤ 6° ) の配置ピッチ (Θ方向周期)
また、 構造体 3の高さ Ηは、 構造体 3の列方向の高さとする。 構造体 3のトラック延在方向 (X方向) の高さは、 列方向 (Υ方向) の高さよ りも小さく、 また、 構造体 3のトラック延在方向以外の部分における高 さは列方向の高さとほぼ同一であるため、 サブ波長構造体の高さを列方 向の高さで代表する。 但し、 構造体 3が凹部である場合、 上記式 ( 1 ) における構造体の高さ Ηは、 構造体の深さ Ηとする。
同一トラック内における構造体 3の配置ピッチを Ρ 1、 隣接する 2つ のトラック間における構造体 3の配置ピッチを Ρ 2と したとき、 比率 Ρ 1 /P 2力 1. 0 0≤ Ρ 1 /Ρ 2≤ 1. 1、 または 1. 0 0く P 1ノ Ρ 2≤ 1. 1の関係を満たすことが好ましい。 このような数値範囲にす ることで、 楕円錐または楕円錐台形状を有する構造体 3の充填率を向上 することができるので、 反射防止特性を向上することができる。
基体表面における構造体 3の充填率は、 1 0 0 %を上限として、 6 5 %以上、 好ましくは 7 3 %以上、 より好ましくは 8 6 %以上の範囲内 である。 充填率をこのような範囲にすることで、 反射防止特性を向上す ることができる。 充填率を向上させるためには、 隣接する構造体 3の下 部同士を接合する、 または、 構造体底面の楕円率を調整等して構造体 3 に歪みを付与することが好ましい。
ここで、 構造体 3の充填率 (平均充填率) は以下のようにして求めた 値である。
まず、 光学素子 1の表面を走査型電子顕微鏡 ( S ΕΜ : Scanning Electron Microscope) 用いて T o p V i e wで ¾影する。 次に、 撮影した S EM写真から無作為に単位格子 U cを選び出し、 その単位格 子 U cの配置ピッチ P l、 およびトラックピッチ T pを測定する (第 1 1図 B参照) 。 また、 その単位格子 U cの中央に位置する構造体 3の底 面の面積 Sを画像処理により測定する。 次に、 測定した配置ピッチ P l、 トラックピッチ T p、 および底面の面積 Sを用いて、 以下の式 ( 3) よ り充填率を求める。
充填率 = ( S (hex. ) / S (unit) ) X 1 0 0 · · . ( 3) 単位格子面積 : S (unit) = P 1 X 2 T p
単位格子内に存在する構造体の底面の面積 : S (hex. ) = 2 S 上述した充填率算出の処理を、 撮影した S EM写真から無作為に選び 出された 1 0箇所の単位格子について行う。 そして、 測定値を単純に平 均 (算術平均) して充填率の平均率を求め、 これを基体表面における構 造体 3の充填率とする。
構造体 3が重なっているときや、 構造体 3の間に突出部 4などの副構 造体があるときの充填率は、 構造体 3の高さに対して 5 %の高さに対応 する部分を閾値として面積比を判定する方法で充填率を求めることがで きる。
第 7図は、 構造体 3の境界が不明瞭な場合の充填率の算出方法につい て説明するための図である。 構造体 3の境界が不明瞭な場合には、 断面 S EM観察により、 第 7図に示すように、 構造体 3の高さ hの 5 % (= (d/h) X I 0 0) に相当する部分を閾値とし、 その高さ dで構造体 3の径を換算し充填率を求めるようにする。 構造体 3の底面が楕円であ る場合には、 長軸および短軸で同様の処理を行う。
第 8図は、 構造体 3の底面の楕円率を変化させたときの底面形状を示 す図である。 第 8図 A〜第 8図 Dに示す楕円の楕円率はそれぞれ、 1 0 0%、 1 1 0 %、 1 2 0 %、 1 4 1 %である。 このように楕円率を変化 させることで、 基体表面における構造体 3の充填率を変化させることが できる。 構造体 3が準六方格子パターンを形成する場合には、 構造体底 面の楕円率 eは、 1 0 0 % < e < 1 5 0 %以下であることが好ましい。
この範囲にすることで、 構造体 3の充填率を向上し、 優れた反射防止特 性を得ることができるからである。
ここで、 楕円率 eは、 構造体底面のトラック方向 (X方向) の径を a、 5 それとは直交する列方向 (Y方向) の径を bとしたときに、 (a / b ) X 1 0 0で定義される。 なお、 構造体 3の径 a、 bは以下のようにして 求めた値である。 光学素子 1の表面を走査型電子顕微鏡 (S E M :
Scanning El ectron Mi croscope) を用レヽ飞 T o p V i e wで撮影し、 撮影した S E M写真から無作為に構造体 3を 1 0個抽出する。 次に、 抽 —一 10 出した構造体 3それぞれの底面の径 a、 bを測定する。 そして、 測定値 a、 bそれぞれを単純に平均 (算術平均) して径&、 bの平均率を求め、 これを構造体 3の径&、 bとする。
第 9図 Aは、 円錐形状または円錐台形状を有する構造体 3の配置の一 例を示す。 第 9図 Bは、 楕円錐形状または楕円錐台形状を有する構造体
15 3の配置の一例を示す。 第 9図 Aおよび第 9図 Bに示すように、 構造体 3が、 その下部同士を重ね合うようにして接合されていていることが好 ましい。 具体的には、 構造体 3の下部が、 隣接関係にある構造体 3の一 部または全部の下部と接合されていることが好ましい。 より具体的には、 トラック方向において、 Θ方向において、 またはそれら両方向において、
20 構造体 3の下部同士を接合することが好ましい。 より具体的には、 トラ ック方向において、 0方向において、 またはそれら両方向において、 構 造体 3の下部同士を接合することが好ましい。 図 9 A、 図 9 Bでは、 隣 接関係にある構造体 3の全部の下部を接合する例が示されている。 この ように構造体 3を接合することで、 構造体 3の充填率を向上することが
25 できる。 構造体同士は、 屈折率を考慮した光路長で使用環境下の光の波 長帯域の最大値の 1 4以下の部分で接合されていることが好ましい。 これにより、 優れた反射防止特性を得ることができる。
図 9 Bに示すように、 楕円錐形状または楕円錐台形状を有する構造体 3の下部同士を接合した場合には、 例えば、 接合部 a、 b、 cの順序で 接合部の高さが浅くなる。
配置ピッチ P 1に対する径 2 r の比率 ( ( 2 r Z P 1 ) X 1 0 0 ) 力 8 5 %以上、 好ましくは 9 0 %以上、 より好ましくは 9 5 %以上である。 このような範囲にすることで、 構造体 3の充填率を向上し、 反射防止特 性を向上できるからである。 比率 ( (2 r Z P l ) X 1 0 0 ) が大きく なり、 構造体 3の重なりが大きくなりすぎると反射防止特性が低減する 傾向にある。 したがって、 屈折率を考慮した光路長で使用環境下の光の 波長帯域の最大値の 1.ノ 4以下の部分で構造体同士が接合されるように、 比率 ( ( 2 r Z P 1 ) X 1 0 0 ) の上限値を設定することが好ましい。 ここで、 配置ピッチ P 1は、 構造体 3のトラック方向の配置ピッチ、 径 2 rは、 構造体底面の トラック方向の径である。 なお、 構造体底面が円 形である場合、 径 2 rは直径となり、 構造体底面が楕円形である場合、 径 2 rは長径となる。
(口ールマスタの構成)
第 1 0図は、 上述の構成を有する光学素子を作製するためのロールマ スタの構成の一例を示す。 第 1 0図に示すように、 口ールマスタ 1 1は、 原盤 1 2の表面に凹部である構造体 1 3が可視光の波長と同程度のピッ -チで多数配置された構成を有している。 原盤 1 2は、 円柱状または円筒 状の形状を有する。 原盤 1 2の材料は、 例えばガラスを用いることがで きるが、 この材料に特に限定されるものではない。 後述するロール原盤 露光装置を用い、 2次元パターンが空間的にリ ンクし、 1 トラック毎に 極性反転フォマッター信号と記録装置の回転コントロラーを同期させ信 号を発生し、 C A Vで適切な送り ピッチでパターニングする。 これによ り、 六方格子パターンまたは準六方格子パターンを記録することができ る。 極性反転フォマッター信号の周波数とロールの回転数を適切に設定 することにより、 所望の記録領域に空間周波数が一様な格子パターンを 形成する。
[光学素子の製造方法]
次に、 第 1 1図〜第 1 3図を参照しながら、 以上のように構成される 光学素子 1の製造方法について説明する。
第 1の実施形態に係る光学素子の製造方法は、 原盤にレジス ト層を形 成するレジス ト成膜工程、 ロール原盤露光装置を用いてレジス ト膜にモ スアイパターンの潜像を形成する露光工程、 潜像が形成されたレジス ト 層を現像する現像工程、 プラズマエッチングを用いてロールマスタを製 作するエッチング工程、 紫外線硬化榭脂により複製基板を製作する複製 工程とを備える。
(露光装置の構成)
まず、 第 1 1図を参照して、 モスアイパターンの露光工程に用いる口 ール原盤露光装置の構成について説明する。 このロール原盤露光装置は、 光学ディスク記録装置をベースと して構成されている。
レーザー光源 2 1 は、 記録媒体としての原盤 1 2の表面に着膜された レジス トを露光するための光源であり、 例えば波長え = 2 6 6 n mの記 録用のレーザー光 1 5を発振するものである。 レーザー光源 2 1から出 射されたレーザー光 1 5は、 平行ビームのまま直進し、 電気光学素子
( E O M : Electro Opt i cal Modulator) 2 2へ入射する。 電気光学素 子 2 2を透過したレーザー光 1 5は、 ミラー 2 3で反射され、 変調光学 系 2 5に導かれる。
ミラー 2 3は、 偏光ビームスプリ ッタで構成されており、 一方の偏光 成分を反射し他方の偏光成分を透過する機能をもつ。 ミラー 2 3を透過 した偏光成分はフォ トダイォード 2 4で受光され、 その受光信号に基づ いて電気光学素子 2 2を制御してレーザー光 1 5の位相変調を行う。 変調光学系 2 5において、 レーザー光 1 5は、 集光レンズ 2 6により、 ガラス (S i 〇2 ) などからなる音響光学素子 (A O M : Acoust- Opt i c Modulator) 2 7に集光される。 レーザー光 1 5は、 音響光学素子 2 7 により強度変調され発散した後、 レンズ 2 8によって平行ビーム化され る。 変調光学系 2 5から出射されたレーザー光 1 5は、 ミラー 3 1によ つて反射され、 移動光学テーブル 3 2上に水平かつ平行に導かれる。 移動光学テーブル 3 2は、 ビームエキスパンダ 3 3、 および対物レン ズ 3 4を備えている。 移動光学テーブル 3 2に導かれたレーザー光 1 5 は、 ビームエキスパンダ 3 3により所望のビーム形状に整形された後、 対物レンズ 3 4を介して、 原盤 1 2上のレジス ト層へ照射される。 原盤 1 2は、 スピンドルモータ 3 5に接続されたターンテーブル 3 6の上に 載置されている。 そして、 原盤 1 2を回転させるとともに、 レーザー光 1 5を原盤 1 2の高さ方向に移動させながら、 レジス ト層へレーザー光 1 5を間欠的に照射することにより、 レジス ト層の露光工程が行われる。 形成された潜像は、 円周方向に長軸を有する略楕円形になる。 レーザー 光 1 5の移動は、 移動光学テーブル 3 2の矢印 R方向への移動によって 行われる。
露光装置は、 第 1図 Bに示した六方格子または準六方格子の 2次元パ ターンに対応する潜像をレジス ト層に形成するための制御機構 3 7を備 えている。 制御機構 3 7は、 フォマッタ一 2 9 と ドライバ 3 0とを備え る。 フォマッター 2 9は、 極性反転部を備え、 この極性反転部が、 レジ ス ト層に対するレーザー光 1 5の照射タイ ミングを制御する。 ドライノく 3 0は、 極性反転部の出力を受けて、 音響光学素子 2 7を制御する。 このロール原盤露光装置では、 2次元パターンが空間的にリンクする ように 1 トラック毎に極性反転フォマッター信号と記録装置の回転コン トロラーを同期させ信号を発生し、 音響光学素子 2 7により強度変調し ている。 角速度一定 (CAV) で適切な回転数と適切な変調周波数と適 切な送り ピッチでパターユングすることにより、 六方格子または準六方 格子パターンを記録することができる。 例えば、 第 1 0図 Bに示すよう に、 円周方向の周期を 3 1 5 n m、 円周方向に対して約 6 0度方向 (約 ― 6 0度方向) の周期を 3 0 O nmにするには、 送り ピッチを 2 5 1 n mにすればよい (ピタゴラスの法則) 。 極性反転フォマッター信号の周 波数は口ールの回転数 ( 1 8 0 0 r p m、 9 0 0 r p m、 4 5 0 r p m) により変化させる (表 1参照) 。 所望の記録領域に空間周波数 (円 周 3 1 5 nm周期、 円周方向約 6 0度方向 (約一 6 0度方向) 3 0 0 η m周期) がー様な準六方格子パターンは、 遠紫外線レーザー光を移動光 学テーブル 3 2上のビームエキスパンダ (B EX) 3 3により 5倍のビ 一ム径に拡大し、 開口数 (NA) 0. 9の対物レンズ 34を介して原盤 1.2上のレジス ト層に照射し、 微細な潜像を形成することにより得られ る。
(表 1 )
Figure imgf000028_0001
以下、 本発明の第 1の実施形態に係る光学素子の製造方法の各工程に ついて順次説明する。
(レジス ト成膜工程)
まず、 第 1 2図 Aに示すように、 円柱状の原盤 1 2を準備する。 この 原盤 1 2は、 例えばガラス原盤である。 次に、 第 1 2図 Bに示すように、 原盤 1 2の表面にレジス ト層 1 4を形成する。 レジス ト層 1 4の材料と しては、 例えば有機系レジス ト、 および無機系レジス トのいずれを用い てもよい。 有機系レジス トと しては、 例えばノボラック系レジス トや化 学増幅型レジス トを用いることができる。 また、 無機系レジス トと して は、 例えば、 タングステンやモリブデンなどの 1種または 2種以上の遷 移金属からなる金属酸化物を用いることができる。
(露光工程)
次に、 第 1 2図 Cに示すように、 上述したロール原盤露光装置を用い て、 原盤 1 2を回転させると共に、 レーザー光 (露光ビーム) 1 5をレ ジス ト層 1 4に照射する。 このとき、 レーザー光 1 5を]^盤 1 2の高さ 方向 (円柱状または円筒状の原盤 1 2の中心軸に平行な方向) に移動さ せながら、 レーザー光 1 5を間欠的に照射することで、 レジス ト層 1 4 を全面にわたって露光する。 これにより、 レーザー光 1 5の軌跡に応じ た潜像 1 6が、 可視光波長と同程度のピッチでレジス ト層 1 4の全面に わたって形成される。
潜像 1 6は、 例えば、 原盤表面において複数列のトラックをなすよう に配置されるとともに、 六方格子パターンまたは準六方格子パターンを 形成する。 潜像 1 6は、 例えば、 トラックの延在方向に長軸方向を有す る楕円形状である。
(現像工程)
次に、 原盤 1 2を回転させながら、 レジス ト層 1 4上に現像液を滴下 して、 第 1 3図 Aに示すように、 レジス ト層 1 4を現像処理する。 図示 するように、 レジス ト層 1 4をポジ型のレジス トにより形成した場合に は、 レーザー光 1 5で露光した露光部は、 非露光部と比較して現像液に 対する溶解速度が増すので、 潜像 (露光部) 1 6に応じたパターンがレ ジス ト層 1 4に形成される。
(エッチング工程) 次に、 原盤 1 2の上に形成されたレジス ト層 1 4のパターン (レジス トパターン) をマスクとして、 原盤 1 2の表面をエッチング処理する。 これにより、 第 1 3図 Bに示すように、 トラックの延在方向に長軸方向 をもつ楕円錐形状または楕円錐台形状の凹部、 すなわち構造体 1 3を得 ることができる。 エッチング方法は、 例えばドライエッチングによって 行われる。 このとき、 エッチング処理とアツシング処理を交互に行うこ とにより、 例えば、 錐体状の構造体 1 3のパターンを形成することがで きる。 また、 レジス ト層 1 4の 3倍以上の深さ (選択比 3以上) のガラ スマスターを作製でき、 構造体 3の高ァスぺク ト比化を図ることができ る。
以上により、 例えば、 深さ 2 0 0 n m程度から 3 5 0 n m程度の凹形 状の六方格子パターンまたは準六方格子パターンを有するロールマスタ 1 1が得られる。
(複製工程)
次に、 例えば、 ロールマスタ 1 1 と転写材料を塗布したシートなどの 基体 2を密着させ、 紫外線を照射し硬化させながら剥離する。 これによ り、 第 1 3図 Cに示すように、 目的とするモスアイ紫外線硬化複製シー トなどの光学素子 1が作製される。
転写材料は、 例えば、 紫外線硬化材料と、 開始剤とからなり、 必要に 応じてフィラーや機能性添加剤などを含んでいる。
紫外線硬化材料は、 例えば、 単官能モノマー、 二官能モノマー、 多官 能モノマー等からなり、 具体的には、 以下に示す材料を単独または、 複 数混合したものである。
単官能モノマーと しては、 例えば、 カルボン酸類 (アク リル酸) 、 ヒ ドロキシ類 ( 2—ヒ ドロキシェチルァク リ レー ト、 2 —ヒ ドロキシプロ ピルアタ リ レー ト、 4—ヒ ドロキシブチルアタ リ レー ト) 、 アルキル、 脂環類 (ィ ソブチルァク リ レー ト、 t —プチルァク リ レー ト、 イ ソオタ チルァク リ レー ト、 ラウ リルアタ リ レー ト、 ステアリルアタ リ レー ト、 イ ソボニルアタ リ レー ト、 シクロへキシルアタ リ レー ト) 、 その他機能 性モノマー ( 2—メ トキシェチルァク リ レー ト、 メ トキシエチレンク リ コールァク リ レー ト、 2—ェ トキシェチルァク リ レー ト、 テ トラヒ ドロ フルフリノレァク リ レー ト、 ベンジルァク リ レー ト、 ェチルカルビ トール アタ リ レー ト、 フエノキシェチノレアタ リ レー ト、 N, N -ジメチノレアミ ノエチルアタ リ レー ト、 N, N -ジメチルァミ ノプロピルアク リルアミ ド、 N , N—ジメチルァク リルァミ ド、 アタ リ ロイルモルホリ ン、 N— イ ソプロピルアク リルアミ ド、 N , N—ジェチルアク リルアミ ド、 N— ビニノレピロ リ ドン、 2 _ (パーフノレオロォクチル) ェチノレ アタ リ レー ト、 3 —パーフルォ口へキシルー 2 —ヒ ドロキシプロ ピルアタ リ レー ト 3 —パーフノレオロォクチノレ一 2 —ヒ ドロキシプロ ピノレ アタ リ レー ト、 2 - (パーフルォロデシル) ェチル アタ リ レー ト、 2— (パーフルォ ロー 3—メチルブチル) ェチノレ アタ リ レー ト) 、 2 , 4 , 6— ト リ ブ ロモフエノーノレアタ リ レー ト、 2 , 4 , 6 — ト リブロモフエノーノレメ タ タ リ レー ト、 2— ( 2 , 4 , 6— ト リブロモフエノキシ) ェチルアタ リ レー ト) 、 2—ェチルへキシルアタ リ レー トなどを挙げることができる 二官能モノマーと しては、 例えば、 ト リ (プロピレングリ コール) ジ アタ リ レー ト、 ト リ メチロールプロノ ン ジァリルエーテル、 ウレタン アタ リ レー トなどを挙げることができる。
多官能モノマーと しては、 例えば、 ト リ メチロールプロパン ト リ ァク リ レー ト、 ジペンタエリス リ トー /レぺンタ及びへキサァク リ レー ト、 ジ ト リ メチロールプロパンテ トラアタ リ レー トなどを挙げることができる 開始剤と しては、 例えば、 2 , 2—ジメ トキシー 1 , 2—ジフエニル エタンー 1 一オン、 1 —ヒ ドロキシ一シク口へキシズレフェニノレケ トン、 2—ヒ ドロキシー 2—メチル一 1—フェニルプロパン一 1—オンなどを 挙げることができる。
フイラ一としては、 例えば、 無機微粒子および有機微粒子のいずれも 用いることができる。 無機微粒子と しては、 例えば、 S i 02、 T i O 2、 Z r 02、 S n O2、 A 1 2 O 3などの金属酸化物微粒子を挙げるこ とができる。
機能性添加剤としては、 例えば、 レべリ ング剤、 表面調整剤、 消泡剤 などを挙げることができる。 基体 2の材料としては、 例えば、 メチルメ タク リ レート (共) 重合体、 ポリカーボネート、 スチレン (共) 重合体 メチノレメタク リ レー トースチレン共重合体、 セノレロースジアセテー ト、 セノレロース ト リアセテー ト、 セノレロースアセテー トブチレー ト、 ポリエ ステル、 ポリ アミ ド、 ポリイ ミ ド、 ポリエーテルスルフォン、 ポリ スル フォン、 ポリ プロ ピレン、 ポリ メチルペンテン、 ポリ塩化ビュル、 ポリ ビニルァセタール、 ポリエーテルケ トン、 ポリ ウレタン、 ガラスなどが 挙げられる。
基体 2の成形方法は特に限定されず、 射出成形体でも押し出し成形体 でも、 キャス ト成形体でもよい。 必要応じて、 コロナ処理などの表面処 理を基体表面に施すようにしてもよい。
< 2. 第 2の実施形態 >
第 1 4図 Aは、 本発明の第 2の実施形態に係る光学素子の構成の一例 を示す概略平面図である。 第 1 4図 Bは、 第 1 4図 Aに示した光学素子 の一部を拡大して表す平面図である。 第 1 4図 Cは、 第 1 4図 Bの トラ ック T 1、 T 3、 · · · における断面図である。 第 1 4図 Dは、 第 1 4 図 Bのトラック T 2、 T 4、 · · · における断面図である。 第 1 4図 Ε は、 第 1 4図 Βのトラック Τ 1、 Τ 3、 . · ' に対応する潜像形成に用 いられるレーザー光の変調波形を示す略線図である。 第 1 4図 Fは、 第 1 4図 Bのトラック T 2、 Τ 4、 · · ' に対応する潜像形成に用いられ るレーザー光の変調波形を示す略線図である。
第 2の実施形態に係る光学素子 1は、 各構造体 3が、 隣接する 3列の トラック間において四方格子パターンまたは準四方格子パターンをなし ている点において、 第 1の実施形態のものとは異なっている。 本発明に おいて、 準四方格子パターンとは、 正四方格子パターンと異なり、 トラ ックの延在方向 (X方向) に引き伸ばされ歪んだ四方格子パターンを意 味する。
構造体 3の高さまたは深さは特に限定されず、 例えば、 1 5 9 nm〜 3 1 2 nm程度である。 トラックに対して (約) 4 5度方向ピッチ P 2 は、 例えば、 2 7 5 η π!〜 2 9 7 n m程度である。 構造体 3のァスぺク ト比 (高さノ配置ピッチ) は、 例えば、 0. 5 4〜 1. 1 3程度である。 更に、 各構造体 3のアスペク ト比は全て同一である場合に限らず、 各構 造体 3が一定の高さ分布をもつように構成されていてもよい。
同一トラック内における構造体 3の配置ピッチ P 1は、 隣接する 2つ のトラック間における構造体 3の配置ピッチ P 2より も長いことが好ま しい。 また、 同一トラック内における構造体 3の配置ピッチを P 1、 隣 接する 2つのトラック間における構造体 3の配置ピッチを P 2としたと き、 P 1 /P 2力 S i . 4 < P 1 /P 2≤ 1. 5の関係を満たすことが好 ましい。 このような数値範囲にすることで、 楕円錐または楕円錐台形状 を有する構造体 3の充填率を向上することができるので、 反射防止特性 を向上することができる。 また、 トラックに対して 4 5度方向または約 4 5度方向における構造体 3の高さまたは深さは、 トラックの延在方向 における構造体 3の高さまたは深さより も小さいことが好ましい。
トラックの延在方向に対して斜となる構造体 3の配列方向 ( Θ方向) の高さ H 2は、 トラックの延在方向における構造体 3の高さ H 1 より も 小さいことが好ましい。 すなわち、 構造体 3の高さ H l、 H 2が H l > H 2の関係を満たすことが好まレぃ。
第 4 1図は、 構造体 3の底面の楕円率を変化させたときの底面形状を 示す図である。 楕円 3ぃ 32、 33の楕円率はそれぞれ、 1 0 0 %、 1 4 1 %、 1 6 3. 3 %である。 このように楕円率を変化させることで、 基体表面における構造体 3の充填率を変化させることができる。 構造体 3が四方格子または準四方格子パターンを形成する場合には、 構造体底 面の楕円率 eは、 1 5 0 e 1 8 0 %であることが好ましい。 この 範囲にすることで、 構造体 3の充填率を向上し、 優れた反射防止特性を 得ることができるからである。
基体表面における構造体 3の充填率は、 1 0 0 %を上限と して、 6 5 %以上、 好ましくは 7 3 %以上、 より好ましくは 8 6 %以上の範囲内 である。 充填率をこのような範囲にすることで、 反射防止特性を向上す ることができる。
ここで、 構造体 3の充填率 (平均充填率) は以下のようにして求めた 値である。
まず、 光学素子 1の表面を走査型電子顕微鏡 ( S EM : Scanning Electron Microscope) を用レヽて T o p V i e wで板影" る。 次に、 撮影した S ΕΜ写真から無作為に単位格子 U cを選び出し、 その単位格 子 U cの配置ピッチ P l、 およびトラックピッチ Τ ρを測定する (第 2 4図 Β参照) 。 また、 その単位格子 U cに含まれる 4つの構造体 3のい ずれかの底面の面積 Sを画像処理により測定する。 次に、 測定した配置 ピッチ P l、 トラックピッチ Τ ρ、 および底面の面積 Sを用いて、 以下 の式 - (2) より充填率を求める。
充填率 = ( S (tetra) ノ S (unit) ) X 1 0 0 · · · (2) 単位格子面積 : S (unit) = 2 X ( (P l XT p) X ( 1 /2) ) = P 1 X T p
単位格子内に存在する構造体の底面の面積 : S ( tetra) = S 上述した充填率算出の処理を、 撮影した S E M写真から無作為に選び 出された 1 0箇所の単位格子について行う。 そして、 測定値を単純に平 均 (算術平均) して充填率の平均率を求め、 これを基体表面における構 造体 3の充填率とする。
配置ピッチ P 1に対する径 2 r の比率 ( ( 2 r Z P l ) X 1 0 0 ) が 1 2 7 %以上、 好ましくは 1 3 7 %以上、 より好ましくは 1 4 6 %以上 である。 このような範囲にすることで、 構造体 3の充填率を向上し、 反 射防止特性を向上できるからである。 ここで、 配置ピッチ P 1は、 構造 体 3のトラック方向の配置ピッチ、 径 2 rは、 構造体底面のトラック方 向の径である。 なお、 構造体底面が円形である場合、 径 2 rは直径とな り、 構造体底面が楕円形である場合、 径 2· rは長径となる。
第 1 5図は、 上述の構成を有する光学素子を作製するためのロールマ スタの構成の一例を示す。 このロールマスタは、 その表面において凹状 の構造体 1 3が四方格子パターンまたは準四方格子パターンをなしてい る点において、 第 1の実施形態のものとは異なっている。
ロール原盤露光装置を用い、 2次元パターンが空間的にリ ンク し、 1 トラック毎に極性反転フォマッター信号と記録装置の回転コントロラー を同期させ信号を発生し、 C A Vで適切な送り ピッチでパターニングす る。 これにより、 四方格子パターン、 または準六方格子パターンを記録 することができる。 極性反転フォマッター信号の周波数とロールの回転 数を適切に設定することにより、 所望の記録領域に空間周波数が一様な 格子パターンをレーザー光の照射により原盤 1 2上のレジス トに形成す ることが好ましい。
< 3 . 第 3の実施形態 > 第 1 6図 Aは、 本発明の第 3の実施形態に係る光学素子の構成の一例 を示す概略平面図である。 第 1 6図 Bは、 第 1 6図 Aに示した光学素子 の一部を拡大して表す平面図である。
第 3の実施形態に係る光学素子 1は、 構造体 3を蛇行する トラック (以下ゥォブルトラックと称する。 ) 上に配列している点において、 第 1の実施形態とは異なっている。 基材 2上における各トラックのゥォブ ルは、 同期していることが好ましい。 すなわち、 ゥォブルは、 シンクロ ナイズドウォブルであることが好ましい。 このようにゥォブルを同期さ せることで、 六方格子または準六方格子の単位格子形状を保持し、 充填 率を高く保つことができる。 ゥォブルトラックの波形と しては、 例えば、 サイン波、 三角波などを挙げることができる。 ゥォブルトラックの波形 は、 周期的な波形に限定されるものではなく、 非周期的な波形としても よレ、。 ゥォブルトラックのゥォブル振幅は、 例えば ± 1 0 // m程度に選 択される。
この第 3の実施形態において、 上記以外のことは、 第 1の実施形態と 同様である。
第 3の実施形態によれば、 構造体 3をゥォブルトラック上に配列して いので、 外観上のムラの発生を抑制できる。
< 4 . 第 4の実施形態 >
第 1 7図 Aは、 本発明の第 4の実施形態に係る光学素子の構成の一例 を示す概略平面図である。 第 1 7図 Bは、 第 1 7図 Aに示した光学素子 の一部を拡大して表す平面図である。 第 1 7図 Cは、 第 1 7図 Bの トラ ック T 1 、 T 3、 ' · · における断面図である。 第 1 7図 Dは、 第 1 Ί 図 Bのトラック Τ 2、 Τ 4、 · · · における断面図である。 第 1 8図は、 第 1 7図に示した光学素子の一部を拡大して表す斜視図である。
第 4の実施形態に係る光学素子 1は、 凹部である構造体 3が基体表面 に多数配列されている点において、 第 1の実施形態のものとは異なって いる。 この構造体 3の形状は、 第 1の実施形態における構造体 3の凸形 状を反転して凹形状としたものである。 なお、 上述のように構造体 3を 凹部とした場合、 凹部である構造体 3の開口部 (凹部の入り口部分) を 下部、 基体 2の深さ方向の最下部 (凹部の最も深い部分) を頂部と定義 する。 すなわち、 非実体的な空間である構造体 3により頂部、 および下 部を定義する。 また、 第 4の実施形態では、 構造体 3が凹部であるため、 式 ( 1 ) などにおける構造体 3の高さ Hは、 構造体 3の深さ Hとなる。
この第 4の実施形態において、 上記以外のことは、 第 1の実施形態と 同様である。
この第 4の実施形態では、 第 1の実施形態における凸形状の構造体 3 の形状を反転して凹形状としているので、 第 1の実施形態と同様の効果 を得ることができる。
< 5 . 第 5の実施形態〉
[液晶表示装置の構成]
第 1 9図は、 本発明の第 5の実施形態に係る液晶表示装置の構成の一 例を示す。 第 1 9図に示すように、 この液晶表示装置は、 光を出射する バックライ ト 5 3と、 バックライ ト 5 3から出射された光を時間的空間 的に変調して画像を表示する液晶パネル 5 1 とを備える。 液晶パネル 5 1の両面にはそれぞれ、 光学部品である偏光子 5 1 a、 5 1 bが設けら れている。 液晶パネル 5 1の表示面側に設けられた偏光子 5 1 bには、 光学素子 1が設けられている。 ここでは、 光学素子 1がー主面に設けら れた偏光子 5 1 bを反射防止機能付き偏光子 5 2と称する。 この反射防 止機能付き偏光子 5 2は、 反射防止機能付き光学部品の一例である。 以下、 液晶表示装置を構成するバックライ ト 5 3、 液晶パネル 5 1、 偏光子 5 1 a、 5 1 b、 および光学素子 1について順次説明する。 (バックライ ト)
ノくックライ ト 5 3 としては、 例えば直下型バックライ ト、 エツジ型バ ックライ ト、 平面光源型バックライ トを用いることができる。 バックラ ィ ト 5 3は、 例えば、 光源、 反射板、 光学フィルムなどを備える。 光源 としては、 例えば、 冷陰極蛍光管 (Cold Cathode Fluorescent Lamp : C C F L) 、 熱陰極蛍光管 (Hot Cathode Fluorescent Lamp : HC F L) 、 有機エレク ト ロノレミネッセンス (Organic
ElectroLuminescence : O E L) 、 無機エレク ト 口ルミネッセンス ( I E L : Inorganic ElectroLuminescence) および発光タイォート (Light Emitting Diode : L E D )などが用いられる。
(液晶パネル)
液晶パネル 5 1 としては、 例えば、 ッイステツ ドネマチック
(Twisted Nematic : T N) モー ド、 スーパーッイステツ ドネマチック (Super Twisted Nematic : S TN) モード、 垂直配向 (Vertically Aligned : V A) モード、 水平配列 (In- Plane Switching : I P S ) モ 一ド、 光学ネ甫 1賞ベンド酉己向 (Optically Compensated Birefringence : O C B) モー ド、 強誘電性 (Ferroelectric Liquid Crystal : F L C) モード、 高分子分散型液晶 (Polymer Dispersed Liquid Crystal : P D L C ) モード、 相転移型ゲス い ホス 卜 (Phase Change Guest Host : P C GH) モードなどの表示モードのものを用いることができる。
(偏光子)
液晶パネル 5 1の両面には、 例えば偏光子 5 1 a、 5 1 bがその透過 軸が互いに直交するようにして設けられる。 偏光子 5 1 a、 5 1 bは、 入射する光のうち直交する偏光成分の一方のみを通過させ、 他方を吸収 により遮へいするものである。 偏光子 5 1 a、 5 l b としては、 例えば、 ポリ ビニノレアノレコール系フィルム、 部分ホルマーノレ化ポリ ビニノレアノレコ ール系フィルム、 エチレン ·酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルム などの親水性高分子フィルムに、 ョゥ素ゃ二色性染料などの二色性物質 を吸着させて一軸延伸させたものを用いることができる。 偏光子 5 1 a、 5 l bの両面には、 ト リァセチノレセノレロース (T A C ) フイノレムなどの 保護層を設けることが好ましい。 このように保護層を設ける場合、 光学 素子 1の基体 2が保護層を兼ねる構成とすることが好ましい。 このよう な構成とすることで、 反射防止機能付き偏光子 5 2を薄型化できるから である。
(光学素子)
光学素子 1は、 上述の第 1〜第 4の実施形態のいずれかのものと同様 であるので説明を省略する。
第 5の実施形態によれば、 液晶表示装置の表示面に光学素子 1を設け ているので、 液晶表示装置の表示面の反射防止機能を向上することがで きる。 したがって、 液晶表示 置の視認性を向上することができる。 <第 6の実施形態〉
[液晶表示装置の構成]
第 2 0図は、 本発明の第 6の実施形態に係る液晶表示装置の構成の一 例を示す。 この液晶表示装置は、 液晶パネル 5 1の前面側に前面部材 5 4を備え、 液晶パネル 5 1の前面、 前面部材 5 4の前面および裏面の少 なく とも 1つの面に、 光学素子 1を備える点において、 第 5の実施形態 のものとは異なっている。 第 2 0図では、 液晶パネル 5 1の前面、 なら びに前面部材 5 4の前面および裏面のすべての面に、 光学素子 1を備え る例が示されている。 液晶パネル 5 1 と前面部材 5 4との間には、 例え ば空気層が形成されている。 上述の第 5の実施形態と同様の部分には同 一の符号を付して説明を省略する。 なお、 本発明において、 前面とは表 示面となる側の面、 すなわち観察者側となる面を示し、 裏面とは表示面 と反対となる側の面を示す。
前面部材 5 4は、 液晶パネル 5 1の前面 (観察者側) に機械的、 熱的、 および耐候的保護や、 意匠性を目的として用いるフロントパネルなどで ある。 前面部材 5 4は、 例えば、 シート状、 フィルム状、 または板状を 有する。 前面部材 5 4の材料としては、 例えば、 ガラス、 ト リァセチル セルロース (TAC) 、 ポリエステル (T P E E) 、 ポリエチレンテレ フタ レー ト (P E T) 、 ポリイ ミ ド (P I ) 、 ポリアミ ド (PA) 、 ァ ラミ ド、 ポリエチレン ( P E) 、 ポリ アク リ レー ト、 ポリエーテルスル フォン、 ポリスノレフォン、 ポリプロピレン (P P) 、 ジァセチルセノレ口 ース、 ポリ塩化ビニル、 アク リル樹脂 (PMMA) 、 ポリカーボネート (P C) などを用いることができるが、 特にこれらの材料に限定される ものではなく、 透明性を有する材料であれば用いることができる。
第 6の実施形態によれば、 第 5の実施形態と同様に、 液晶表示装置の 視認性を向上することができる。
[実施例]
以下、 実施例により本発明を具体的に説明するが、 本発明はこれらの 実施例のみに限定されるものではない。
(実施例 1 )
まず、 外径 1 2 6 mmのガラスロール原盤を準備し、 このガラス原盤 の表面に以下のようにしてレジス トを着膜した。 すなわち、 シンナーで フォ ト レジス トを 1 Z 1 0に希釈し、 この希釈レジス トをディップによ りガラスロール原盤の円柱面上に厚さ 1 3 0 nm程度に塗布することに より、 レジス トを着膜した。 次に、 記録媒体としてのガラス原盤を、 第 1 1図に示したロール原盤露光装置に搬送し、 レジス トを露光すること により、 1つの螺旋状に連なるとともに、 隣接する 3列の トラック間に おいて六方格子パターンをなす潜像がレジス トにパターニングされた。 具体的には、 六方格子パターンが形成されるべき領域に対して、 前記 ガラスロール原盤表面まで露光するパワー 0 . 5 0 m j / mのレーザー 光を照射し凹形状の準六方格子パターンを形成した。 なお、.第 1 3図 A に示すように、 トラック列の列方向のレジス ト厚さは 1 2 0 n m程度、 トラックの延在方向のレジス ト厚さは 1 0 0 η m程度であった。
次に、 ガラスロール原盤上のレジス トに現像処理を施して、 露光した 部分のレジス トを溶解させて現像を行った。 具体的には、 図示しない現 像機のターンテーブル上に未現像のガラスロール原盤を載置し、 ターン テーブルごと回転させつつガラスロール原盤の表面に現像液を滴下して その表面のレジス トを現像した。 これにより、 レジス ト層が準六方格子 パターンに開口しているレジス トガラス原盤が得られた。
次に、 ロールプラズマエッチングを用い、 C H F 3ガス雰囲気中での プラズマエッチングを行った。 これにより、 ガラスロール原盤の表面に おいて、 レジス ト層から露出している準六方格子パターンの部分のみェ ツチングが進行し、 その他の領域はフォ トレジス トがマスクとなりエツ チングはされず、 楕円錐形状の凹部が得られだ。 このときのパターンで のエッチング量 (深さ) はエッチング時間によって変化させた。 最後に、 O 2アツシングにより完全にフォ トレジス トを除去することにより、 凹 形状の六方格子パターンのモスアイガラスロールマスタが得られた。 列 方向における凹部の深さは、 トラックの延在方向における凹部の深さよ り深かった。
上記モスアイガラスロールマスタと紫外線硬化樹脂を塗布したァク リ ルシートなどを密着させ、 紫外線を照射し硬化させながら剥離すること により、 光学素子 (第 1 3図 C ) を作製した。
(実施例 2 )
1 トラック毎に極性反転フォマッター信号の周波数と、 ロールの回転 数と、 適切な送り ピッチとを調整することで、 レジス ト層をパターニン グすることにより、 準六方格子パターンをレジス ト層に記録した。 これ 以外のことは、 実施例 1 と同様にして光学素子を作製した。
(実施例 3 )
1 トラック毎に極性反転フォマッター信号の周波数と、 ロールの回転 数と、 適切な送り ピッチとを調整することで、 レジス ト層をパターニン グすることにより、 四方格子パターンをレジス ト層に記録した。 これ以 外のことは、 実施例 1 と同様にして光学素子を作製した。
(実施例 4 )
1 トラック毎に極性反転フォマッター信号の周波数と、 ロールの回転 数と、 適切な送り ピッチとを調整することで、 レジス ト層をパターニン グすることにより、 準四方格子パターンをレジス ト層に記録した。 これ 以外のことは、 実施例 1 と同様にして光学素子を作製した。
(形状の評価)
上述のようにして作製した実施例 1〜4の光学素子について、 原子間 力顕微鏡 ( A F M : Atomi c Force Mi croscope) により観察を行った。 そして、 A F Mの断面プロファイルから各実施例の構造体の高さを求め た。 その結果を表 2および表 3に示す。
(表 2 )
Figure imgf000043_0001
(表 3 )
Figure imgf000043_0002
実施例 1、 2における光学素子のモスアイ形状は、 六方格子、 準六方 格子の凸形状の楕円錐台 (楕円錐) である。 上記 A F M断面形状測定か ら、 トラックの延在方向における構造体の高さは、 トラックの列方向に ける構造体の高さより小さいことがわかる。 また、 トラックの延在方向 以外における構造体の高さが、 トラックの列方向における構造体の高さ とほぼ同一であることから、 構造体の高さをトラックの列方向における 高さで代表する。
実施例 3、 4における光学素子のモスアイ形状は、 四方格子、 準四方 格子の凸形状の楕円錐台 (楕円錐) である。 上記 A F M断面形状測定か ら、 トラックの延在方向に対して 4 5度方向の構造体の高さは、 トラッ クの列方向にける構造体の高さより小さいことがわかる。 また、 トラッ クの延在方向に対して 4 5度方向以外の構造体の高さが、 トラックの列 方向における構造体の高さとほぼ同一であることから、 構造体の高さを トラックの列方向における高さで代表する。
(反射率/透過率の評価)
実施例 1〜 4の光学素子の反射率および透過率を日本分光の評価装置 (V- 5 5 0 ) を用いて評価した。 第 2 1図、 第 2 2図にそれぞれ、 実 施例 1、 実施例 2の光学素子における反射率の波長依存性を示す。 第 2 3図、 第 24図にそれぞれ、 実施例 3、 実施例 4の光学素子における透 過率の波長依存性を示す。
実施例 1、 2の光学素子では、 反射率の波長依存性があるが、 モスァ ィパターンのない基板の反射率が 4. 5 %であり、 UV光から可視光 (波長 3 5 0〜 8 0 0 n m) 領域では、 0. 1 5 %の平均反射率であり、 充分に小さい値になっている。 トラックの延在方向における構造体の高 さが低い光学素子において、 充分な反射防止効果が得られることが確認 できた。
実施例 3、 4では、 可視光 (波長 4 0 0〜 8 0 0 nm) 領域で、 9 8 〜 9 9 %であり充分な透過特性が得られている。 入射角 3 0度までは、 波長 6 5 0 nm、 5 4 0 nm、 4 6 0 nmの RGB光では、 透過率 9 9 %であり、 角度依存性も充分である。 トラックの延在方向に対して 4 5度方向における構造体の高さが低い光学素子において、 充分な透過特 性が得られることも確認できた。
上記光学素子のモスアイ形状は、 上述したように、 六方格子、 準六方 格子、 または四方格子、 準四方格子の凸形状の楕円錐台 (楕円錐) であ り、 アスペク ト比が 0. 9 4〜 1. 1 4である光学素子において、 充分 な反射防止特性を得ることができた。 また、 モスアイガラスマスターに おいても、 凹形状の楕円錐溝であることが確認できた。
(実施例 5 )
まず、 実施例 2と同様にして、 モスアイガラスマスターを得た。 次に、 モスアイガラスマスター上に紫外線硬化樹脂を塗布した後、 アク リルシ ート (0 . 2 O m m厚) を紫外線硬化樹脂上に密着させ、 紫外線を照射 し硬化させ剥離することにより、 モスアイ紫外線硬化複製シートを得た。 次に、 Φ 2 5 m m平凸レンズ (焦点距離 7 0 m m ) の凸面に、 モスァ ィ紫外線硬化複製シート裏面を密着させた。 その後、 8 0 °Cの湯浴中に おいてレンズホルダーで、 平凸レンズとモスアイ紫外線硬化複製シー ト をさらに密着させながら、 モスアイ紫外線硬化複製シートを凸レンズ形 状に曲げていった。 次に、 湯浴に数分間放置した後取り出し、 レンズホ ルダーをはずし、 凸レンズ形状に曲げたモスアイ紫外線硬化複製シート を作製した。
次に、 凸レンズ形状に曲げたモスアイ紫外線硬化複製シー トの凹凸パ ターン上に無電界メツキ法などによりニッケル皮膜でなる導電化膜を形 成した。 次に、 導電化膜が形成された光ディスク原盤を電铸装置に取り 付け、 電気メツキ法により導電化膜上に 3 0 0 ± 5 C /i m ] 程度の厚さ になるようにニッケルメツキ層を形成した。 次に、 モスアイ紫外線硬化 複製シートからニッケルメツキ層をカッターなどで剥離し、 そのニッケ ルメツキ層信号形成面のフォ ト レジス トをァセ トンなどを用いて洗浄し、 凸レンズ形状に曲げたモスアイ N i金属マスターを作製した。
次に、 凸レンズ形状に曲げたモスアイ成形複製基板を以下のようにし て作製した。 上記凸レンズ形状に曲げたモスアイ N i金属マスターを金 型に配置し、 ポリカーボネート (屈折率 1 . 5 9 ) の透明樹脂を用いて 射出成形により基板を成形した。 これにより、 信号形成面に形成された 略六方格子パターンが透明樹脂に転写されて、 凸レンズ形状に曲げられ たモスアイ成形複製基板が作製された。
(反射率ノ透過率の評価)
実施例 5の光学素子の反射率を日本分光の評価装置 (V— 5 5 0 ) を 用いて評価した。 第 2 5図に、 実施例 5の光学素子における反射率の波 長依存性を示す。
(実施例 6 )
1 トラック毎に極性反転フォマッター信号の周波数と、 ロールの回転 数と、 適切な送り ピッチとを調整することで、 レジス ト層をパターニン グすることにより、 準六方格子パターンをレジス ト層に記録した。 これ 以外のことは、 実施例 1 と同様にして光学素子を作製した。
(実施例 7 )
1 トラック毎に極性反転フォマッター信号の周波数と、 ロールの回転 数と、 適切な送り ピッチとを調整することで、 レジス ト層をパターニン グすることにより、 四方格子パターンをレジス ト層に記録した。 これ以 外のことは、 実施例 1 と同様にして光学素子を作製した。
(実施例 8 )
1 トラック毎に極性反転フォマッター信号の周波数と、 ロールの回転 数と、 適切な送り ピッチとを調整することで、 レジス ト層をパターニン グすることにより、 四方格子パターンをレジス ト層に記録した。 これ以 外のことは、 実施例 1 と同様にして光学素子を作製した。
(形状の評価)
上述のようにして作製した実施例 6〜 8の光学素子を、 走査型電子顕 微鏡 ( S M : Scanning electron Microscope; (こよ り T o p V i e wで観察した。 その結果を表 4に示す。 (表 4 )
Figure imgf000047_0001
第 2 6図から、 実施例 6では、 構造体は準六方格子状に配列されてい ることがわかる。 また、 構造体の底面の形状は楕円形状であることがわ かる。
第 2 7図、 第 2 8図から、 実施例 7、 8では、 構造体は四方格子状に は配列されていることがわかる。 また、 構造体の底面の形状は楕円形状 であることがわかる。 また、 実施例 8では、 構造体の下部同士が重ね合 わされて配置されていることがわかる。
次に、 R CWA (Rigorous Coupled Wave Analysis) シミュレ——ンョ ンにより構造体の高さと反射率との関係について検討した。
(試験例 1 )
構造体の底面径 (直径) 2 rを配置ピッチ P 1に対して 8 5 %、 9 0 %、 9 5 %、 9 9 %の大きさにして、 R CWAシミ ュレーショ ンを行 つた。 その結果を第 2 9図に示す。
以下に、 シミ ュレーショ ンの条件を示す。
構造体形状 : 釣鐘型 屈折率 : 1 . 4 8
トラックピッチ T p : 3 2 0 n m
構造体の高さ : 3 6 5 n m アスペク ト比 : 1. 1 4
構造体の配列 : 六方格子
第 2 9図から、 構造体の底面径の大きさが変わり、 充填率が下がると、 反射率が悪化することがわかる。
(試験例 2)
トラック方向の構造体間に、 ァスぺク ト比 0. 3の低い突出部を設け る以外は、 試験例 1 と同様にして、 R CWAシミュレーショ ンを行った。 その結果を第 3 0図に示す。
第 3 0図から、 トラック方向の構造体間に低い突出部がある場合、 充 填率が下がっても、 反射率を低く抑えることができることがわかる。
(試験例 3)
トラック方向の構造体間に、 構造体の高さの 1 4に層とする低い突 出部を設け、 構造体の高さを変えて、 以下の条件で R CWAシミ ュ レ一 シヨ ンを行った。 その結果を第 3 1図に示す。
構造体形状 : 釣鐘型
Figure imgf000048_0001
J
屈折率 : 1. 4 8
トラックピッチ T p : 3 2 0 n m
構造体の底面径 : トラックピッチ T pの 9 0 %
アスペク ト比 : 0. 9 3、 1. 0 0、 1. 1 4、 1. 3 0 (各々、 深 さ 0. 2 7 0、 0. 3 2 0、 0. 3 8 5、 0. 4 1 5 // m)
構造体の配列 : 六方格子
(試験例 4)
試験例 3の各々の高さの構造体を同じ割合で存在させ、 深さ分布を持 たせた場合の結果 (Av e . ) を、 試験例 3のグラフに追加したものを 第 3 2図に示す。 第 3 1図、 第 3 2図から、 トラック方向の構造体間に低い突出部を設 け、 構造体に高さ分布を持たせると、 波長依存性の少ない低反射特性が 得られることがわかる。
(試験例 5)
トラックピッチを変えて、 RCWAシミュレーションを行った。 その 結果を第 3 3図、 第 3 5図に示す。
以下に、 シミュレーショ ンの条件を示す。
構造体形状 : 釣鐘型
fiH ^i lffl J
格子配置 : 六方格子
屈折率 : 1. 4 8
トラックピッチ T p : 0. 0 9 0. 3 0 /z m
構造体の高さ : 0. 0 9 0. 3 0 / m
ァスぺク ト比 : 1. 0に統一
構造体の底面径 : トラックピッチ T pの 9 9 %の大きさ (充填率 : ほ ぼ最大)
(試験例 6 )
構造体の周囲に微細の突出部を設ける以外は試験例 5 と同様にして、 RCWAシミユレーシヨンを行った。 その結果を第 3 4図に示す。 第 3 3図、 第 3 4図から、 トラックピッチ T pが大きい場合、 構造体 の周囲に微細の突出部を設けると、 反射率が低減する傾向があるが、 構 造体自体が小さいと、 むしろ反射率が悪化する傾向があることがわかる (特に、 第 3 4図中、 領域 R 1および領域 R 2参照) 。
また、 第 3 5図から、 トラックピッチ T pが 0. 3 μ πιであると、 波 長 4 0 0 n mでの回折抑制が低下する傾向があることがわかる。
(試験例 7 ) トラックピッチを 0. 2 5 / mと し、 構造体の高さ、 およびァスぺク ト比を変えて、 R CWAシミュレー^ョンを行った。 その結果を図 3 6 図 Aに示す。
以下に、 シミュレーショ ンの条件を示す。
構造体形状 : 釣鐘型
j i · ノ、、、 ^ί
格子配置 : 六方格子
屈折率 : 1. 4 8
トラックピッチ T p : 0. 2 5 /x m
構造体の高さ : 0. 1 5 nm、 0. 2 nm、 0. 2 5 nm、 0. 3 n m
アスペク ト比 : 0. 6、 0. 8、 1. 0、 1. 2
構造体の底面径 : トラックピッチ T pの 9 9 %
(試験例 8 )
構造体の周囲に微細の突出部を設ける以外は試験例 7と同様にして、 RCWAシミュレーションを行った。 その結果を第 3 6図 Bに示す。 (試験例 9 )
トラックピッチを 0. 1 5 /_t m、 構造体の高さを 0. 0 9 z m、 0. 1 2 / m、 0. 1 5 μ m, 0. 1 8 z m、 アスペク ト比を 0. 6、 0. 8、 1. 0、 1. 2とする以外は、 試験例 7と同様にして、 R CWAシ ミュレーシヨンを行った。 その結果を第 3 7図 Aに示す。
(試験例 1 0 )
構造体の周囲に微細の突出部を設ける以外は試験例 9 と同様にして、 RCWAシミュ レーショ ンを行った。 その結果を第 3 7図 Bに示す。 (試験例 1 1 )
トラックピッチを 0. 0 9 μ m、 構造体の高さを 0. 0 7 2 μ πχ、 0. 0 9 μ m, 0. 1 0 8 μ m , 0. 1 2 6 m、 0. 1 4 4 // m、 ァスぺ タ ト比を 0. 8、 1. 0、 1 . 2、 1 . 4、 1 . 6 とする以外は、 試験 例 7 と同様にして、 R CWAシミ ュレーショ ンを行った。 その結果を第 3 8図 Αに示す。
(試験例 1 2 )
構造体の周固に微細の突出部を設ける以外は試験例 1 1 と同様にして、 R CWAシミ ュレーショ ンを行った。 その結果を第 3 8図 Bに示す。 第 3 6図〜第 3 8図から、 反射率 Rを 1 %程度以下に抑えるためには、 トラックピッチ T p O . 1 5 i m、 アスペク ト比 1. 0が限界であると 考えられる。 また、 微細の突出部を設けた場合にも、 トラックピッチ T pが狭い場合には、 反射率抑制の効果が小さくなる傾向があることがわ かる。
次に、 R CWA (Rigorous Coupled Wave Analysis) シミ ュレ——ンョ ンにより、 比率 ( (2 r 1 ) X 1 0 0 ) と反射防止特性との関係に ついて検討を行った。
(試験例 1 3 )
第 3 9図 Aは、 構造体を六方格子状に配列したときの充填率を説明す るための図である。 第 3 9図 Aに示すにょうに、 構造体を六方格子状に 配列した場合において、 比率 ( ( 2 r ZP 1 ) X 1 0 0 ) (但し、 P 1 : 同一トラック内における構造体の配置ピッチ、 r : 構造体底面の半 径) を変化させたときの充填率を以下の式 ( 2 ) により求めた。
充填率 = ( S (hex. ) / S (unit) ) X 1 0 0 . . , (2 ) 単位格子面積 : S (unit) = 2 τ X ( 2 3 ) r
単位格子内に存在する構造体の底面の面積 : S (hex. ) = 2 X π r 2 (但し、 2 r > P 1のときは作図上から求める。 )
例えば、 配置ピッチ P 1 = 2、 構造体底面の半径 r = 1 と した場合、 S (unit) 、 S (hex. ) 、 比率 ( ( 2 r ZP l ) X 1 0 0 )
以下に示す値となる。
S (unit) = 6. 9 2 8 2
S (hex. ) = 6. 2 8 3 1 9
( 2 r /P 1 ) X 1 0 0 = 1 0 0. 0 %
充填率 = ( S (hex. ) Z S (unit) ) X 1 0 0 = 9 0. 7
表 5に、 上述の式 (2) により求めた充填率と比率 ( ( 2
X 1 0 0 ) との関係を示す。
(表 5)
Figure imgf000052_0001
(試験例 1 4)
第 3 9図 Bは、 構造体を四方格子状に配列したときの充填率を説明す るための図である。 第 3 9図 Bに示すにょうに、 構造体を四方格子状に 配列した場合において、 比率 ( (2 r ZP l ) X 1 0 0 ) 、 比率 ( ( 2 r /P 2) X 1 0 0) 、 (伹し、 P 1 : 同一トラック内における構造体 の配置ピッチ、 P 2 : トラックに対して 4 5度方向の配置ピッチ、 r : 構造体底面の半径) を変化させたときの充填率を以下の式 ( 3 ) により 求めた。 充填率 = ( S (tetra) / S (unit) ) X 1 0 0 · · · (3) 単位格子面積 : S (unit) = 2 r X 2 r
単位格子内に存在する構造体の底面の面積 : S (tetra) = π r 2 (但し、 2 r 〉 P 1のときは作図上から求める。 )
例えば、 配置ピッチ P 2 = 2、 構造体底面の半径 r = 1 と した場合、 S (unit) 、 S (tetra) 、 比率 ( ( 2 r ZP l ) X 1 0 0 ) 、 比率 ( ( 2 r /Ρ 2 ) X 1 0 0 ) 、 充填率は以下に示す値となる。
S (unit) = 4
S (tetra) = 3. 1 4 1 5 9
( 2 r /P 1 ) X 1 0 0 = 1 4 1. 4 %
(2 r /P 2 ) X 1 0 0 = 1 0 0. 0 %
充填率 = ( s (tetra) / S (unit) ) X 1 00 = 7 8. 5 % 表 6に、 上述の式 ( 3 ) により求めた充填率と、 比率 ( ( 2 r ZP 1 ) X 1 0 0 ) 、 比率 ( ( 2 r ZP 2) X 1 0 0 ) との関係を示す。 また、 四方格子の配置ピッチ P 1 と P 2との関係は P 1 2 X P 2 となる。
(表 6)
Figure imgf000054_0001
(試験例 1 5)
配置ピッチ P 1に対する構造体底面の直径 2 rの比率 ( (2 r /P 1 ) X 1 00 ) を 8 0 %、 8 5%、 9 0%、 9 5 %、 9 9 %の大きさに して、 以下の条件で反射率をシミ ュレーショ ンにより求めた。 その結果 のグラフを第 40図に示す。
構造体形状 : 釣鐘型
"ftffi . ハ、、 lifB
屈折率 : 1. 48
配置ピツチ P 1 : 320 n m
構造体の高さ : 4 1 5 nm
アスペク ト比 : 1. 30
構造体の配列 : 六方格子
第 40図から、 比率 ( (2 r ZP l ) X 1 00 ) が 8 5 %以上あれば、 可視域の波長域(0. 4〜0. 7 μ m)において、 平均反射率 Rが R < 0. 5 %となり、 十分な反射防止効果が得られる。 このとき底面の充填率は 6 5 %以上である。 また、 比率 ( (2 r ZP l ) X 1 00 ) が 9 0 %以 上あれば、 可視域の波長域において平均反射率 Rが R < 0. 3 %となり、 より高性能な反射防止効果が得られる。 このとき底面の充填率は 7 3 % 以上であり、 上限を 1 0 0 %として充填率が高いほど性能が良くなる。 構造体同士が重なり合う場合は、 構造体高さは一番低い位置からの高さ を考えることとする。 また、 四方格子においても、 充填率と反射率の傾 向は同様であることを確認した。
以上、 本発明の実施例を反射防止基板で説明したが、 上述した実施例 は本発明の技術的思想に基いて様々に変形可能である。
以上、 本発明の実施形態および実施例について具体的に説明したが、 本発明は、 上述の実施形態および実施例に限定されるものではなく、 本 発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、 上述の実施形態および実施例において挙げた構成、 方法、 形 状、 材料および数値などはあくまでも例に過ぎず、 必要に応じてこれと 異なる構成、 方法、 形状、 材料および数値などを用いてもよい。
また、 上述の実施形態の各構成は、 本発明の主旨を逸脱しない限り、 互いに組み合わせることが可能である。
また、 上述の実施形態では、 本発明を液晶表示装置に適用する場合を 例と して説明したが、 本発明は液晶表示装置以外の各種表示装置に対し ても適用可能である。 例えば、 C R T (Cathode Ray Tube) ディスプレ ィ、 プラズマディスプレイ (Plasma Display Panel : P D P ) 、 エレク ト口ノレ- 不ッセンス (Electro Luminescence : E L) ティスプレィ、 表 面 fe専型 十放出素子ティスフ レイ (Surface— conduction Electron- emitter Display : S E D) などの各種表示装置に対しても本発明は適 用可能である。
また、 上述の実施形態では、 偏光子に本発明を適用して反射防止機能 付き偏光子とする場合を例と して説明したが、 本発明はこの例に限定さ れるものではない。 偏光子以外にも、 レンズ、 導光板、 窓材、 表示素子、 カメラ鏡筒などに本発明を適用して反射防止機能付き光学部品とするこ とが可能である。 また、 光学部品以外にも本発明は適用可能であり、 例 えば太陽電池に対して本発明は適用可能である。
また、 上述の実施形態において、 構造体のピッチを適宜変更すること で正面から斜めの方向に回折光を発生させることにより、 視き込み防止 機能を光学素子に付与するようにしてもよい。
また、 上述の実施形態において、 構造体が形成された基体表面上に、 低屈折率層をさらに形成するようにしてもよい。 低屈折率層は、 基体お よび構造体を構成する材料より低い屈折率を有する材料を主成分として いることが好ましい。 このような低屈折率層の材料と しては、 例えばフ ッ素系樹脂などの有機系材料、 または L i F、 M g F 2などの無機系の 低屈折率材料が挙げられる。
また、 上述の実施形態では、 感光性樹脂により光学素子を製造する場 合を例と して説明したが、 光学素子の製造方法はこの例に限定されるも のでない。 例えば、 熱転写や射出成形により光学素子を製造するように してもよレ、。
また、 上述の実施形態では、 円柱状または円筒状の原盤の外周面に凹 状または凸状の構造体を形成する場合を例として説明したが、 原盤が円 筒状である場合には、 原盤の内周面に凹状または凸状の構造体を形成す るようにしてもよレ、。

Claims

請 求 の 範 囲
1 . 基体と、
上記基体の表面に可視光の波長以下の微細ピッチで多数配置された、 凸状または凹状の構造体と
を備え、
上記各構造体は、 上記基体表面において複数列のトラックをなすよう に配置されているとともに、 六方格子パターン、 準六方格子パターン、 四方格子パターンまたは準四方格子パターンを形成し、
上記構造体は、 上記トラックの延在方向に長軸方向を有する楕円錐ま たは楕円錐台形状である反射防止用光学素子。
2 . 上記各構造体は、 直線状を有する複数列の トラックをなすように配 置されているとともに、 準六方格子パターンを形成し、
上記トラックの延在方向における上記構造体の高さまたは深さは、 上 記トラックの列方向における上記構造体の高さまたは深さより も小さい 請求の範囲 1記載の反射防止用光学素子。
3 . 上記各構造体は、 直線状を有する複数列の トラックをなすように配 置されているとともに、 四方格子パターンまたは準四方格子パターンを 形成し、
上記トラックの延在方向に対して斜となる配列方向における上記構造 体の高さまたは深さは、 上記トラックの延在方向における上記構造体の 高さまたは深さより も小さい請求の範囲 1記載の反射防止用光学素子。
4 . 同一トラック内における上記構造体の配置ピッチ P 1は、 隣接する 2つのトラック間における上記構造体の配置ピッチ P 2よりも長い請求 の範囲 1記載の反射防止用光学素子。
5 . 上記各構造体は、 上記基体表面において六方格子パターン、 または 準六方格子パターンを形成し、
同一トラック内における上記構造体の配置ピッチを P 1、 隣接する 2 つのトラック間における上記構造体の配置ピッチを P 2としたとき、 比率 P 1 /P 2力 S、 1. 0 0≤ P 1 /P 2≤ 1. 1、 または 1. 0 0 < P 1 /P 2≤ 1. 1の関係を満たす請求の範囲 1記載の反射防止用光 学素子。
6. 上記構造体は、 上記基体表面において四方格子パターンまたは準四 方格子パターンを形成し、
同一トラック内における上記構造体の配置ピッチを P 1、 隣接する 2 つのトラック間における上記構造体の配置ピッチを P 2としたとき、 比率 P 1 /P 2が、 1. 4く P 1 ZP 2 1. 5の関係を満たす請求 の範囲 1記載の反射防止用光学素子。
7. 基体と、
上記基体の表面に可視光の波長以下の微細ピッチで多数配置された、 凸部または凹部からなる構造体と
を備え、
上記各構造体は、 上記基体表面において複数列の トラックをなすよう に配置されているとともに、 準六方格子パターン、 四方格子パターンま たは準四方格子パターンを形成し、
上記基体の表面に対する上記構造体の充填率が、 6 5 %以上である反 射防止用光学素子。
8. 上記基体の表面に対する上記構造体の充填率が、 7 3 %以上である 請求の範囲 7記載の反射防止用光学素子。
9. 上記基体の表面に対する上記構造体の充填率が、 8 6 %以上である 請求の範囲 8記載の反射防止用光学素子。
1 0. 基体と、 上記基体の表面に可視光の波長以下の微細ピッチで多数配置された、 凸部または凹部からなる構造体と
を備え、
上記各構造体は、 上記基体表面において複数列のトラックをなすよう に配置されているとともに、 準六方格子パターンを形成し、
同一トラック内における上記構造体の配置ピッチを P 1、 上記構造体 底面のトラック方向の径を 2 r としたとき、 上記配置ピッチ P 1に対す る上記径 2 rの比率 ( ( 2 r ZP l ) X 1 0 0 ) 力 S、 8 5 %以上である 反射防止用光学素子。
1 1. 上記配置ピッチ P 1に対する上記径 2 rの比率 ( (2 r / P 1 ) X I 0 0 ) 力 9 0 %以上である請求の範囲 1 0記載の反射防止用光学 素子。
1 2. 上記配置ピツチ P 1に対する上記径 2 rの比率 ( ( 2 r ZP 1 ) X I 0 0 ) 、 9 5 %以上である請求の範囲 1 1記載の反射防止用光学 素子。 ' 1 3. 基体と、
上記基体の表面に可視光の波長以下の微細ピッチで多数配置された、 凸部または凹部からなる構造体と
を備え、
上記各構造体は、 上記基体表面において複数列のトラックをなすよう に配置されているとともに、 四方格子パターンまたは準四方格子パター ンを形成し、
同一トラック内における上記構造体の配置ピッチを P 1、 上記構造体 底面のトラック方向の径を 2 r と したとき、 上記配置ピッチ P 1に対す る上記径 2 rの比率 ( ( 2 r ZP l ) X 1 0 0 ) 力 1 2 7 %以上であ る反射防止用光学素子。
1 4 . 上記配置ピッチ P 1に対する上記径 2 rの比率 ( ( 2 r Z P 1 ) X I 0 0 ) 、 1 3 7 %以上である請求の範囲 1 3記載の反射防止用光 学素子。
1 5 . 上記配置ピッチ P 1に対する上記径 2 rの比率 ( ( 2 r Z P 1 ) X 1 0 0 ) 力 1 4 6 %以上である請求の範囲 1 4記載の反射防止用光 学素子。
1 6 . 請求の範囲 1〜 1 5のいずれか 1項に記載の反射防止用光学素子 を備える表示装置。
1 7 . 円柱状または円筒状の原盤の周面上にレジス ト層を形成する工程 と、
上記レジス ト層が形成された上記原盤を回転させるとともに、 レーザ 光のスポッ トを上記円柱状または円筒状の原盤の中心軸と平行に相対移 動させながら、 上記レジス ト層にレーザ光を間欠的に照射して、 可視光 波長より も短いピッチで潜像を形成する工程と、
上記レジス ト層を現像して、 上記原盤の表面にレジス トパターンを形 成する工程と、
上記レジス トパターンをマスクとするエッチング処理を施すことで、 上記原盤の表面に凹状または凸状の構造体を形成する工程と
を備え、
上記潜像の形成工程では、 上記潜像が、 上記原盤表面において複数列 のトラックをなすように配置されるとともに、 六方格子パターン、 準六 方格子パターン、 四方格子パターンまたは準四方格子パターンを形成し、 上記潜像は、 トラックの延在方向に長軸方向を有する楕円形状である 反射防止用光学素子の作製用原盤の製造方法。
1 8 . 円柱状または円筒状の原盤の周面上にレジス ト層を形成する工程 と、 上記レジス ト層が形成された上記原盤を回転させるとともに、 レーザ 光のスポッ トを上記円柱状または円筒状の原盤の中心軸と平行に相対移 動させながら、 上記レジス ト層にレーザ光を間欠的に照射して、 可視光 波長より も短いピッチで潜像を形成する工程と、
上記レジス ト層を現像して、 上記原盤の表面にレジス トパターンを形 成する工程と、
上記レジス トパターンをマスクとするエッチング処理を施すことで、 上記原盤の表面に凹状または凸状の構造体を形成する工程と
を備え、
上記潜像の形成工程では、 上記潜像が、 上記原盤表面において複数列 のトラックをなすように配置されるとともに、 準六方格子パターン、 四 方格子パターンまたは準四方格子パターンを形成し、
上記原盤の表面に対する上記構造体の充填率が、 6 5 %以上である反 射防止用光学素子の作製用原盤の製造方法。
1 9 . 円柱状または円筒状の原盤の周面上にレジス ト層を形成する工程 と、
上記レジス ト層が形成された上記原盤を回転させるとともに、 レーザ 光のスポッ トを上記円柱状または円筒状の原盤の中心軸と平行に相対移 動させながら、 上記レジス ト層にレーザ光を間欠的に照射して、 可視光 波長より も短いピッチで潜像を形成する工程と、
上記レジス ト層を現像して、 上記原盤の表面にレジス トパターンを形 成する工程と、
上記レジス トパターンをマスクとするエッチング処理を施すことで、 上記原盤の表面に凹状または凸状の構造体を形成する工程と
を備え、
上記潜像の形成工程では、 上記潜像が、 上記原盤表面において複数列 のトラックをなすように配置されるとともに、 準六方格子パターンを形 成し、
同一トラック内における上記構造体の配置ピッチを P 1、 上記構造体 のトラック方向の径を 2 r と したとき、 上記配置ピッチ P 1に対する上 記径 2 rの比率 ( (2 r / P l ) X 1 0 0 ) 、 8 5 %以上の範囲内で ある反射防止用光学素子の作製用原盤の製造方法。
2 0 . 円柱状または円筒状の原盤の周面上にレジス ト層を形成する工程 と、
上記レジス ト層が形成された上記原盤を回転させるとともに、 レーザ 光のスポッ トを上記円柱状または円筒状の原盤の中心軸と平行に相対移 動させながら、 上記レジス ト層にレーザ光を間欠的に照射して、 可視光 波長より も短いピッチで潜像を形成する工程と、
上記レジス ト層を現像して、 上記原盤の表面にレジス トパターンを形 成する工程と、
上記レジス トパターンをマスクとするエッチング処理を施すことで、 上記原盤の表面に凹状または凸状の構造体を形成する工程と
を備え、
上記潜像の形成工程では、 上記潜像が、 上記原盤表面において複数列 のトラックをなすように配置されるとともに、 四方格子パターンまたは 準四方格子パターンを形成し、
同一トラック内における上記構造体の配置ピッチを P 1、 上記構造体 のトラック方向の径を 2 r と したとき、 上記配置ピッチ P 1に対する上 記径 2 rの比率 ( (2 r / P l ) X 1 0 0 ) 、 1 2 7 %以上の範囲内 である反射防止用光学素子の作製用原盤の製造方法。
PCT/JP2009/054227 2008-02-27 2009-02-27 反射防止用光学素子、および原盤の製造方法 WO2009107871A1 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US12/597,812 US8810910B2 (en) 2008-02-27 2009-02-27 Antireflection optical device and method of manufacturing master
RU2009139631/28A RU2523764C2 (ru) 2008-02-27 2009-02-27 Антиотражающее оптическое устройство и способ изготовления эталонной формы
EP09714540.3A EP2246716A4 (en) 2008-02-27 2009-02-27 ANTIREFLECTION OPTIC ELEMENT AND METHOD FOR PRODUCING AN ORIGINAL PANEL
CN2009800002841A CN101680969B (zh) 2008-02-27 2009-02-27 防反射用光学元件以及原盘的制造方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008046941 2008-02-27
JP2008-046941 2008-02-27

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2009107871A1 true WO2009107871A1 (ja) 2009-09-03

Family

ID=41016238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2009/054227 WO2009107871A1 (ja) 2008-02-27 2009-02-27 反射防止用光学素子、および原盤の製造方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US8810910B2 (ja)
EP (1) EP2246716A4 (ja)
JP (6) JP4404161B2 (ja)
KR (1) KR20100116523A (ja)
CN (3) CN101930085B (ja)
RU (1) RU2523764C2 (ja)
TW (1) TWI437256B (ja)
WO (1) WO2009107871A1 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110310489A1 (en) * 2009-12-28 2011-12-22 Sony Corporation Conductive optical element, touch panel, and liquid crystal display apparatus
US20120147472A1 (en) * 2009-09-02 2012-06-14 Sony Corporation Conductive optical device, production method therefor, touch panel device, display device, and liquid crystal display apparatus
US20120170126A1 (en) * 2009-08-05 2012-07-05 Sharp Kabushiki Kaisha Tabular Member And Structure With Observation Port
WO2012098694A1 (ja) * 2011-01-19 2012-07-26 ソニー株式会社 透明導電性素子、入力装置、および表示装置
US20130003183A1 (en) * 2010-04-22 2013-01-03 Olympus Corporation Optical element
JP2013097164A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Ricoh Opt Ind Co Ltd 光学部品
KR101902580B1 (ko) 2011-03-23 2018-09-28 소니 주식회사 광학 소자, 광학계, 촬상 장치, 광학 기기 및 원반
CN113950632A (zh) * 2019-06-27 2022-01-18 凸版印刷株式会社 波长选择滤光器、显示体、光学设备以及波长选择滤光器的制造方法

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4935513B2 (ja) * 2007-06-06 2012-05-23 ソニー株式会社 光学素子およびその製造方法、ならびに光学素子作製用複製基板およびその製造方法
JP5294584B2 (ja) * 2007-07-27 2013-09-18 キヤノン株式会社 光学素子及び光学機器
JP5473472B2 (ja) * 2008-08-29 2014-04-16 キヤノン株式会社 光学素子及び光学機器
JP2011221272A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Seiko Epson Corp 反射型スクリーン、投影システム、フロントプロジェクションテレビ、および、反射型スクリーンの製造方法
JP5189144B2 (ja) 2010-08-16 2013-04-24 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 通信制御方法、基地局装置及び移動局装置
EP2610668A4 (en) * 2010-08-23 2015-05-20 Sharp Kk LIQUID CRYSTAL DISPLAY PANEL
JP5895335B2 (ja) * 2010-10-22 2016-03-30 ソニー株式会社 積層体、成型素子、および光学素子
WO2012086651A1 (ja) 2010-12-21 2012-06-28 株式会社 きもと 発光素子用微細構造体、当該微細構造体を用いた発光素子及び照明装置
JP5821205B2 (ja) * 2011-02-04 2015-11-24 ソニー株式会社 光学素子およびその製造方法、表示装置、情報入力装置、ならびに写真
TWI471602B (zh) * 2012-01-17 2015-02-01 Nat Applied Res Laboratories 光學薄膜及抬頭顯示裝置
JP2013037369A (ja) * 2012-08-10 2013-02-21 Dexerials Corp 透明導電性素子、入力装置、および表示装置
JP6205736B2 (ja) * 2013-02-06 2017-10-04 デクセリアルズ株式会社 ナノ構造体
JP2014170066A (ja) 2013-03-01 2014-09-18 Sony Corp 光学体、撮像装置、電子機器、および原盤
WO2015119136A1 (ja) 2014-02-04 2015-08-13 デクセリアルズ株式会社 異方性導電フィルム及びその製造方法
US10222533B2 (en) 2014-04-09 2019-03-05 Kookmin University Industry Academy Cooperation Foundation Backlight unit and display device comprising same
JP6411113B2 (ja) 2014-07-25 2018-10-24 デクセリアルズ株式会社 原盤の製造方法、転写物の製造方法、およびレプリカ原盤の製造方法
JP6756098B2 (ja) 2014-10-28 2020-09-16 デクセリアルズ株式会社 フィラー充填フィルム、枚葉フィルム、積層フィルム、貼合体、及びフィラー充填フィルムの製造方法
KR20220060555A (ko) 2014-10-28 2022-05-11 데쿠세리아루즈 가부시키가이샤 엠보스 필름, 매엽 필름, 전사물, 및 엠보스 필름의 제조 방법
JP6967832B2 (ja) * 2014-10-28 2021-11-17 デクセリアルズ株式会社 エンボスフィルム、枚葉フィルム、転写物、およびエンボスフィルムの製造方法
JP6482120B2 (ja) * 2015-03-31 2019-03-13 デクセリアルズ株式会社 原盤の製造方法、光学体の製造方法、光学部材の製造方法、および表示装置の製造方法
JP6784487B2 (ja) 2015-10-30 2020-11-11 デクセリアルズ株式会社 光学体、および表示装置
PL3761070T3 (pl) * 2015-11-16 2022-11-21 Dexerials Corporation Korpus optyczny, matryca, oraz sposób wytwarzania korpusu optycznego
JP6903418B2 (ja) 2015-11-16 2021-07-14 デクセリアルズ株式会社 光学体、原盤、及び光学体の製造方法
JP6818479B2 (ja) 2016-09-16 2021-01-20 デクセリアルズ株式会社 原盤の製造方法
CN108873117B (zh) * 2017-05-16 2020-04-21 昇印光电(昆山)股份有限公司 光学元件、手机盖板及制备光学元件的模具
CN108767047B (zh) * 2018-04-25 2019-12-31 西安电子科技大学 具有微纳减反结构的InGaP/InGaAs/Ge三结太阳电池及制作方法
TWI676852B (zh) * 2018-10-31 2019-11-11 白金科技股份有限公司 遮光片
CN110148353A (zh) * 2019-05-22 2019-08-20 惠州雷曼光电科技有限公司 显示屏及其制造方法
JP2020205128A (ja) * 2019-06-14 2020-12-24 株式会社東芝 磁気ディスク装置及びサーボライトの制御方法
JP7091438B2 (ja) * 2020-12-25 2022-06-27 デクセリアルズ株式会社 原盤、および転写物

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003004916A (ja) * 2001-06-20 2003-01-08 Dainippon Printing Co Ltd 表示装置の窓材、その製造方法、及び表示装置
JP2003131390A (ja) * 2001-03-22 2003-05-09 Seiko Epson Corp 微細構造体の製造方法、電子装置の製造方法及び製造装置
JP2005173457A (ja) * 2003-12-15 2005-06-30 Konica Minolta Holdings Inc 反射防止構造を有する光学素子及び光学系
JP2007256340A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Nissan Motor Co Ltd 反射防止微細構造及び反射防止構造体

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0336024A (ja) 1989-07-04 1991-02-15 Canon Inc ロール型スタンパーの製造方法
JPH09127309A (ja) 1995-08-28 1997-05-16 Toray Ind Inc マイクロレンズアレイシートおよびそれを用いた液晶ディスプレイ
JPH1195015A (ja) 1997-09-19 1999-04-09 Sumitomo Bakelite Co Ltd バックライト用集光シート
JPH11174207A (ja) 1997-12-11 1999-07-02 Toppan Printing Co Ltd レンズアレイシート
JP4502445B2 (ja) 2000-03-16 2010-07-14 大日本印刷株式会社 反射防止フィルムの製造方法
JP2001272505A (ja) * 2000-03-24 2001-10-05 Japan Science & Technology Corp 表面処理方法
EP1412782A4 (en) * 2000-11-03 2006-02-15 Mems Optical Inc ANTI-REFLECTIVE STRUCTURES
JP4970663B2 (ja) 2001-05-10 2012-07-11 恵和株式会社 光拡散シート及びこれを用いたバックライトユニット
JP3785093B2 (ja) * 2001-12-28 2006-06-14 アルプス電気株式会社 導光板、その製造方法、照明装置、及び液晶表示装置
JP4197100B2 (ja) * 2002-02-20 2008-12-17 大日本印刷株式会社 反射防止物品
JP4174344B2 (ja) * 2002-03-15 2008-10-29 日東電工株式会社 反射防止フィルム、その製造方法、光学素子および画像表示装置
JP2003279705A (ja) * 2002-03-25 2003-10-02 Sanyo Electric Co Ltd 反射防止部材
JP2003294910A (ja) * 2002-04-08 2003-10-15 Sanyo Electric Co Ltd 光学素子および光源装置
JP2004271777A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Dainippon Printing Co Ltd 光学部材
JP4270968B2 (ja) * 2003-07-10 2009-06-03 オリンパス株式会社 反射防止面付光学素子を持つ光学系を備えた光学機器
TW200504384A (en) * 2003-07-24 2005-02-01 Zeon Corp Molded article for anti-reflection and method for preparing the article
CN101566699B (zh) * 2004-12-03 2015-12-16 夏普株式会社 抗反射材料、光学元件、显示器件及压模的制造方法和使用了压模的抗反射材料的制造方法
JP4417881B2 (ja) 2005-05-23 2010-02-17 パナソニック株式会社 微細構造を有する部材の製造方法、およびその製造方法に用いる露光方法
JP2007076242A (ja) 2005-09-15 2007-03-29 Fujifilm Corp 保護フィルム
US20090128908A1 (en) * 2005-11-09 2009-05-21 Tatsuhiro Nakazawa Polarization Split Element and Production Method Thereof, and Optical Pickup, Optical Device, Optical Isolator and Polarizing Hologram Provided with the Polarization Split Element
JP2007264594A (ja) * 2006-03-01 2007-10-11 Nissan Motor Co Ltd 反射防止微細構造、反射防止成形体及びその製造方法
JP4550089B2 (ja) * 2006-08-09 2010-09-22 学校法人東京理科大学 反射防止構造体及びその製造方法並びに光学部材の製造方法
CN101825730B (zh) * 2006-08-21 2012-07-04 索尼株式会社 光学元件、光学元件制作用原盘的制造方法以及光电转换装置
TWI360669B (en) * 2006-10-31 2012-03-21 Mitsubishi Rayon Co Molded body and method for producing molded body
JP4935513B2 (ja) 2007-06-06 2012-05-23 ソニー株式会社 光学素子およびその製造方法、ならびに光学素子作製用複製基板およびその製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003131390A (ja) * 2001-03-22 2003-05-09 Seiko Epson Corp 微細構造体の製造方法、電子装置の製造方法及び製造装置
JP2003004916A (ja) * 2001-06-20 2003-01-08 Dainippon Printing Co Ltd 表示装置の窓材、その製造方法、及び表示装置
JP2005173457A (ja) * 2003-12-15 2005-06-30 Konica Minolta Holdings Inc 反射防止構造を有する光学素子及び光学系
JP2007256340A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Nissan Motor Co Ltd 反射防止微細構造及び反射防止構造体

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
"MOLD MASTER FOR ANTIREFLECTION STRUCTURE (MOTH EYE) WITHOUT WAVELENGTH DEPENDENCE", NTT ADVANCED TECHNOLOGY CORPORATION, pages 20
OPTICAL TECHNOLOGY CONTACT, vol. 43, no. 11, 2005, pages 630 - 637
See also references of EP2246716A4 *

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120170126A1 (en) * 2009-08-05 2012-07-05 Sharp Kabushiki Kaisha Tabular Member And Structure With Observation Port
US9122002B2 (en) * 2009-08-05 2015-09-01 Sharp Kabushiki Kaisha Tabular member and structure with observation port
US20120147472A1 (en) * 2009-09-02 2012-06-14 Sony Corporation Conductive optical device, production method therefor, touch panel device, display device, and liquid crystal display apparatus
US20110310489A1 (en) * 2009-12-28 2011-12-22 Sony Corporation Conductive optical element, touch panel, and liquid crystal display apparatus
US20130003183A1 (en) * 2010-04-22 2013-01-03 Olympus Corporation Optical element
US8907224B2 (en) 2011-01-19 2014-12-09 Dexerials Corporation Transparent conductive element, input device, and display device
KR20130095776A (ko) * 2011-01-19 2013-08-28 데쿠세리아루즈 가부시키가이샤 투명 도전성 소자, 입력 장치 및 표시 장치
KR101302756B1 (ko) 2011-01-19 2013-09-02 데쿠세리아루즈 가부시키가이샤 투명 도전성 소자, 입력 장치 및 표시 장치
JP2012150299A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Sony Corp 透明導電性素子、入力装置、および表示装置
WO2012098694A1 (ja) * 2011-01-19 2012-07-26 ソニー株式会社 透明導電性素子、入力装置、および表示装置
KR101628445B1 (ko) 2011-01-19 2016-06-21 데쿠세리아루즈 가부시키가이샤 투명 도전성 소자, 입력 장치 및 표시 장치
KR101902580B1 (ko) 2011-03-23 2018-09-28 소니 주식회사 광학 소자, 광학계, 촬상 장치, 광학 기기 및 원반
JP2013097164A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Ricoh Opt Ind Co Ltd 光学部品
CN113950632A (zh) * 2019-06-27 2022-01-18 凸版印刷株式会社 波长选择滤光器、显示体、光学设备以及波长选择滤光器的制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4535199B2 (ja) 2010-09-01
JP2010061167A (ja) 2010-03-18
US20100118404A1 (en) 2010-05-13
CN101930085A (zh) 2010-12-29
TWI437256B (zh) 2014-05-11
CN101930085B (zh) 2012-10-03
KR20100116523A (ko) 2010-11-01
EP2246716A4 (en) 2014-06-11
JP2010211222A (ja) 2010-09-24
JP4404161B2 (ja) 2010-01-27
JP2009258751A (ja) 2009-11-05
TW201003114A (en) 2010-01-16
EP2246716A1 (en) 2010-11-03
JP2010181908A (ja) 2010-08-19
RU2523764C2 (ru) 2014-07-20
JP2009230132A (ja) 2009-10-08
CN101930086A (zh) 2010-12-29
CN101930086B (zh) 2012-11-28
RU2009139631A (ru) 2011-05-10
JP4535200B2 (ja) 2010-09-01
US8810910B2 (en) 2014-08-19
CN101680969A (zh) 2010-03-24
JP2009258752A (ja) 2009-11-05
CN101680969B (zh) 2011-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2009107871A1 (ja) 反射防止用光学素子、および原盤の製造方法
JP5257066B2 (ja) 光学素子、表示装置、反射防止機能付き光学部品、および原盤
JP5439783B2 (ja) 光学素子、反射防止機能付き光学部品、および原盤
US8611009B2 (en) Optical device, manufacturing method thereof, and method of manufacturing master
JP6049979B2 (ja) 光学素子、および表示装置
JP6164085B2 (ja) 光学素子、表示装置および入力装置
JP5402929B2 (ja) 光学素子
RU2457518C2 (ru) Элемент, полученный с помощью микрообработки, способ его изготовления и устройство травления
JP5760566B2 (ja) 光学素子、光学系、撮像装置、光学機器、および原盤
JP2011053495A (ja) 光学素子、およびその製造方法
JP2013254130A (ja) 光学素子およびその製造方法、表示素子、ならびに投射型画像表示装置
JP2011002853A (ja) 微細加工体の製造方法、およびエッチング装置
JP2016105203A (ja) 光学素子およびその製造方法、ならびに原盤の製造方法
JP2015004993A (ja) 光学素子およびその製造方法、ならびに原盤の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 200980000284.1

Country of ref document: CN

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2009139631

Country of ref document: RU

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 20097022467

Country of ref document: KR

Kind code of ref document: A

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 12597812

Country of ref document: US

Ref document number: 6858/DELNP/2009

Country of ref document: IN

121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 09714540

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2009714540

Country of ref document: EP

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE