JP2007/062958
明細書
亜鉛を有効成分として含有するコラーゲン合成促進剤
技術分野
本発明はしわを防止するのに有用な、 亜鉛を有効成分として含有するコラ一ゲン合成促進剤、 お よびこれを含有する組成物に関する。
背景翻
皮膚のしわを予防あるいは改善する物歸ま多く見出されているが、 完全に予防や改善力 s¾ できる安 全な物質はなぐ 未だ多くの研究がなされている。 しわの形成が起きる原因は種々報告されているが、 その一 つに肌の乾燥があげられる。 皮膚角層中の水分量が減少することで、 皮膚の小じわは現れることは良く知られ た である。 このことから、 皮膚角層中の水分量を高く »するため保湿^カ琍用されている。我々自身 の皮膚角層が持っている保湿成分として NMF (Na tura l Mo i sutur i z ing Fac to r) が有名であるが、 その構成要素であるアミノ酸自身にも角層中の水分を高く保持するものも見出されてい る。また、ブラセンタエキスやビタミン類などの細胞賦活成分により皮膚角化細胞のターンオーバ—を難し、 しわの予防 ·改善を行おうとする験もなされている。 乾燥とは異なる原因として、皮膚の老化に伴うしわやたるみの大きな原因として、真皮中のコラ 一ゲン量の減少カ斕係していると考えられる。皮膚中のコラーゲンは真皮の細»マトリックスの成分で あり結合 ffi哉として重要な役割を果たしている。コラーゲン量は皮膚の柔らかさや張りを構成する重要な 要因である。
皮膚S戠におけるコラーゲン量を増加させるためには、 U V照射により誘導されるコラーゲナ一 ゼ活性を阻害し、 コラーゲンの分解を抑制すること、および、 コラ一ゲン合成を鍵することが重要であ る。コラーゲン合成はピ夕ミンゃホルモン、サイトカインなど力作用することで促進することが知られて いる。
コラーゲン合成を促す製品としてコラーゲン夕ンパクやコラーゲン組成アミノ酸組成物などが 市販されているが、 そのコラーゲン合成促進効果は明確でない。
また、 レチノイド、 レチノール、 レチノイン酸がコラーゲンの合成を®tさせること力知られて
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いるが、催奇性、副作用も報告されており、 より安全で、効果の高いコラーゲン合成 β剤が求められて いる。 ュビキノンは 1 9 5 7年にゥシの心臓の細胞内ミトコンドリアから単離 ·発見された化合物で、 コェンザィム Q 1 0、補酵素 Q 1 0、 あるいは単に C o Q 1 0とも呼ばれる。ュビキノンは体内で作り出 され、多くの に ¾fる。その働きの 1つに細胞内ミトコンドリアでのエネルギーの産生がある。ミ トコンドリア内において、糖や脂質などを利用し電子伝達系、 T CAサイクルを介して、 ATPという高 エネルギー分子を産生する。すなわち、ュビキノンは電子 β}¾系で働き、 AT Ρ産生に寄与する。心臓で のュピキノンは 4 0歳を過ぎると 2 0歳時の約半分までその生成量が減少すると言われている。皮膚にお いては、いまだュビキノンに関する詳しいデータは少ないが、他の βと同様に加齢と共にュビキノン濃 度は減少すると考えられる。 ·
また、ュビキノンのもう 1つの働きは抗酸化効果である。皮膚は紫外線などに暴露される機会が 多いため、皮膚内での酸化反応が常に引き起こされている。 この酸化反応を防ぐため、多くのュビキノン が生成さ 拥されていると考えられる。 2 0 0 4年には、 化粧品としてュビキノンが利用可能となり、 多くの化粧品に使われるようになってきたが、 エネルギー産生纏による肌のターンオーバ一の促進や、 抗酸化効 ¾ では、 ュビキノンの皮膚に対する具体的な効果については未だ 明な点も多い。 一方、亜鉛については、 無 β鉛塩の一種である酸化亜鉛が、 おむつか^ を抑制すると報告さ れている (例えば、 F E B S L e t t e r s , 3 8 4卷, 9 2〜9 6ページ、 1 9 9 6年)。 しかし ながら、この化合物は水にも油性成分にも難溶で、ィ匕粧品や皮膚外用剤の成分として用いることが難しい。 - 有機亜鉛塩の一種であるグリシン亜鉛塩について、メタ口チォネインの誘導纏作用を有するこ とが知られている (特開 2 0 0 5 - 2 4 7 7 2 9号公報)。 これは抗酸化効果やラジカル補足能などの経 路により、メラニン合成阻害や細胞毒性阻害などの UVによる皮膚損傷の抑制作用である。しかしながら グリシン亜鉛塩のコラーゲン合成に対する影響は知られていない。
同じく有機亜鉛塩の一種であるピロリドン力ルポン麵鉛塩やァシルアミノ藤鉛塩について、 UVにより惹起される AP— 1や NF— κ Bなどの炎症因子を抑制すること力知られている(特開 2 0 0 6 - 0 2 2 0 9 0号公報、 国^開 W0 2 0 0 5/ 1 2 3 0 6 2号パンフレット)。 しかしながらピロリ ドンカルボン β鉛塩やァシルアミノ β鉛塩のコラーゲン合成に関する作用は知られていない。
その他、 有 β鉛塩や無機亜鉛塩について、 収れん作用、 消炎作用、 白色顔料、 紫外線防御剤、 消臭 ·殺菌剤の用途で化粧料組成物に配合することが知られているが、効果を期待できる濃度領域近傍で
の禾 U用は皮膚に対する刺激性から、化粧品としての利用カ霍しかった。 また低濃度での利用では、 皮膚へ の上記有効性を見出せず、 亜鉛塩の化粧料への配合は進んでいないのが現状である。
発明の開示
本発明者らは、 保湿や、 肌のターンオーバーの促進によるしわの改善ではなく、 コラ一ゲン合成 によるしわの改善を目的として鋭意検討を重ねた結果、亜鉛をヒト真皮 «n芽細胞に導入することにより、 ァスコルビン酸トランスポーターの ¾¾ιβ効果を有することを見出し、これに伴いコラーゲン合成促進 効果が得られることを見出した。
ァスコルピン酸トランスポー夕一は、 細胞へのァスコルピン酸の取り込みを する膜夕ンパク質で あり (Hi royasu Ts ukaguch i e tc (1999) Nature 399, 70— 75 を参照せよ)。ァスコルビン酸トランスポーターの発現増強により、真皮繊維芽細胞においてコラーゲン合成に 必須なァスコルビン酸の細胞内への取り込みが増加し、 コラーゲン合成が βされる。
さらに、 驚くべきことに、 従来コラーゲン合成促進効果が知られていなかったュビキノンに、 亜 鉛塩の一つであるピロリドンカルボン酸亜鉛塩を添力 ΡΤることにより、極めて顕著にコラーゲン合成力 S相 乗的に促進されることを見出した。
本発明の目的は、 上記の知見に基づき、 優れたコラーゲン合成作用を有するコラーゲン合成 β剤、 およびこれを含^ "る化粧料組成物を得ることにある。
課題を解決するための手段
すなわち、本発明は、亜鉛を械成分として含 #Τることを糊敷とするコラーゲン合成鍵用組成物、 およびュビキノンとピロリドンカルボン β鉛塩を 成分として含有することを とするコラーゲン 合成 β用組成物に関する。
皮膚 撤性、 細胞内への導入効率などの観点から、 現実的に難可能な亜鉛の導入方法としては、 亜 鉛を亜鉛塩にして、 一 麒、 皮膚に塗布することが必要であり、 具体的には以下の発明を含む。
(1)亜鉛を«成分として含 * るコラーゲン合成纏剤。
(2)亜鉛が、 ピロリドン力ルポン艇鉛塩、 ダルコン醜鉛塩、スルホ石灰 ¾Μ鉛塩、乳隨鉛塩、 各種アミノ艇鉛塩、 ァシルァミノ β鉛塩、 硫 β鉛、 塩ィ b¾鉛および酸 i S鉛からなる群より選択される
化合物である、 (1)記載のコラーゲン合成 β剤。
(3)亜鉛が、 ピロリドンカルボン β鉛塩である (1)記載のコラーゲン合成鍵剤。
(4)ピロリドンカルボン β鉛塩とュビキノンを有効成分として含 するコラーゲン合成促進剤
(5) コラーゲン合成が、 ヒト繊锥芽細胞のァスコルビン酸トランスポー夕一の発現増強を介し てされるものである、 上記 (1) から (4) に記載のコラーゲン合成 β剤。
(6)亜鉛を、 有効成分として配合することを特徴とする、 コラーゲン合成 «用組成物。
(7)亜鉛が、 ピロリドンカルボン β鉛塩、ダルコン MM鉛塩、スルホ石灰 K¾鉛塩、乳薩鉛塩、 各種アミノ¾¾鉛塩、 ァシルァミノ M 鉛塩、 硫 ¾ 鉛、 塩ィ bffi鉛および酸ィ! ^鉛からなる群より選択される 化合物である、 (6)記載のコラーゲン合成«用 «物。
(8)亜鉛が、 ピロリドン力ルポン艇鉛塩である (6)記載のコラーゲン合成鍾用組成物。
(9) ピロリドンカルボン β鉛塩とュビキノンを 成分として配合することを髓とする、 コ ラーゲン合成促進用組成物。
(10)亜鉛を、組成物中に 1 ^ Μ〜 10011]^の "^在するように配合することを 数とする、 上記 (6) 〜 (,9) に記載のコラーゲン合成 β用組成物。
(11) さらに、 Ν—ァシル酸性アミノ酸エステル、 またはアミノ酸誘 # (本力 己合される、 上記 (6)〜 (10) に記載のコラーゲン合成促進用組成物。
(12)軟膏、 化粧水、 ローション、 クリーム、 乳液、 美 夜、 ノ ック、 ファンデーション、 液 体ハンドソープ、 シャンプー、 または毛髪用化 Ifeである上記 (6)〜 (11) に記載のコラーゲン合成 促進用組成物。
(13)亜鉛を、 有効成分として配合することを霞とする、 しわの予防剤または治鏡。
(14)亜鉛が、 ピロリドンカルボン麵鉛塩、 ダルコン β鉛塩、 スルホ石灰 m¾鉛塩、 乳 ffiffi鉛 塩、 各種アミノ艇鉛塩、 ァシルアミノ¾¾鉛塩、 硫 鉛、 塩化亜鉛および mibs鉛からなる群より選択さ れる化合物である、 (13)記載のしわの予防剤または治療剤。
(15)亜鉛が、 ピロリドンカルボン酸亜鉛塩である (13)記載のしわの予防剤または治療剤。
(16) ピロリドンカルボン 鈴塩とュビキノンを有効成分として配合することを特 ί数とする、 しわの予防剤または治療剤。
(17) コラーゲン合成促進のための亜鉛の使用。
(i s) コラーゲン合成鍵のための、 ピロリドンカルボン m¾鉛塩、 ダルコン醒鉛塩、 スル ホ石灰 β鉛塩、 乳 K 鉛塩、 各種ァミノ KM鉛塩、 ァシルアミノ»鉛塩、 硫^ S鉛、 塩化亜鉛および谢匕 亜鉛からなる群より激尺される亜鉛塩の使用。
( 1 9) コラーゲン合成鍵のためのピロリドンカルボン酸亜鉛塩の使用。
( 2 0 ) コラ一ゲン合成促進のためのピロリドンカルボン酸亜鉛塩とュビキノンの併用。
(2 1 ) 上記(6)〜(1 2) に記載の組成物を皮膚に塗布することを糊敷とするコラーゲン合 成を «する方法。
( 2 2) ュピキノンとピロリドンカルポン 鉛塩が、 5 0: 1 ~ 0. 1 : 1の重量比率で含有 される、 上記 (4) に記載のコラーゲン合成促進剤。
(2 3) 0. 0 0 0 1重量%~ 1 0重量%のュビキノンおよび 0. 0 0 0 0 3 5重量%〜3. 5 重量%のピロリドンカルボン β铅塩を含有することを樹敷とするコラーゲン合成 β用組成物。
(2 0) 0. 0 0 0 1重量%〜1 0重量%のュビキノンおよび 0. 0 0 0 0 3 5重量%〜3, 5 重量%のピロリドンカルボン β鉛塩を含有することを特徴とするしわの予防剤または治療剤。
(2 3) 0. 0 0 0 1重量%~ 1 0重量%のュビキノンおよび 0. 0 0 0 0 3 5重量%〜3. 5 重量%のピロリドンカルボン酸亜鉛塩を含有する翻成物を皮膚に塗布することを 数とするコラーゲン 合成を促進する方法。
図面の簡単な説明
図 1は、 ヒト真皮纖隹芽細胞を用いた亜鉛塩のコラーゲン合成 β効果を確認した図である。 図 2は、ヒト真皮賺芽細胞を用いたピロリドンカルボン β鉛塩によるコラ一ゲン合成鍵効 果を確認した図である。
図 3は、ピロリドンカルボン ¾Μ鉛塩によるァスコルビン酸トランスポーター mRNA発現増強 効果を確認した図である。
図 4は、ヒト真皮,灘芽細胞を用いたピロリドンカルボン酸亜鉛塩およびュピキノンによるコラ 一ゲン合成促進効果を確認した図である。
図 5は、 ピ口リドンカリレポン»鉛塩配合処方によるミ 培篓ヒト皮膚におけるコラーゲン合 成 β効果を確認した図である。
発明の詳細な説明
発明を実施するための最良の形態 以下、 本発明の詳細を説明する。
本発明に用いられる亜鉛は、 皮膚刺激性、 細胞への導入効率などの観点から、 現実的に亜鉛を亜鉛塩 にして、 一定 m¾、 皮膚に塗布することカ泌要である。 この場合有機亜鉛塩および無 β鉛塩のい ¾iも使用 することができる。 有機亜鉛塩としては、 ピロリドンカルボン酸亜鉛塩、 ダルコン β鉛塩、 スルホ石灰酸亜 鉛塩、 乳 鉛塩、 各種アミノ麵鉛塩、 ァシルアミノ艇鉛塩、 などが含まれる。 議亜鉛塩としては、 硫 醒鉛、 塩ィ 鉛、 謝 鉛などが含まれる。
ァミノ β鉛塩としては、 グリシン亜鉛塩、 ァラニン亜鉛塩、 パリン亜 ϋ塩、 ロイシン亜鉛塩、 イソ ロイシン亜鉛塩、フエ二ルァラニン亜鉛塩、メチォニン亜鉛塩、 トリブトファン亜鉛塩、ァスパラギン亜鉛塩、 グルタミン亜鉛塩、 セリン亜鉛塩、 スレオニン亜鉛塩、 システィン亜鉛塩、 チロシン亜鉛塩、 ァスパラギン酸 亜鉛塩、 グルタミン 鉛塩、 リジン亜鉛塩、 アルギニン亜鉛塩、 若しくはヒスチジン亜鉛塩などの各種アミ ノ MM鉛塩が挙げられる。
ァシルアミノ薩鉛塩とは、 アミノ酸のァミノ基にァシル基が結合した化合物の亜船塩であるが、 例 えば、 ァシルアミノ酸としては以下の構造式を有する化合物カ举げられる。
R 3
I
R l - N - C H ( C H 2 ) n C O O H ( I )
I
R 2 化 1.
(上記 (I ) 中、 R 1は炭素原子数 2 ~2 2のァシル基、 R 2 feK素原子または、 炭素数 1〜6の直鎖または 分岐鎖アルキル基を、 R 3はアミノ酸であるパリン、 ロイシン、 イソロイシン、 フエニルァラニン、 メチォ二 ン、 トリブトファン、 ァスパラギン、 グルタミン、 セリン、 スレオニン、 システィン、 チロシン、 ァスパラギ ン酸、 グルタミン酸、 リジン、 アルギニン、 ヒスチジン、 ァラニンの側鎖または、 水素原子を表し、 nは 0ま たは 1の整数を表す。) '- コラーゲン合成促進効果を高めるという観点において、 血流促進効果を持つピロリドンカルボン酸の 亜鉛塩は、 血管内のァスコルビン酸などの有用物質を塗布部位に集めること力溯待されるため、 ァスコルビン
酸トランスポ一ターの発現促進効果がより顕著にコラーゲン合成促進効果に反映される亜鉛塩である。 ピロリドンカルボン β鉛塩(以下、 P CA亜鉛塩、 P CAZ n塩ともいう) とは、 2—ピロリ ドン— 5—カルボン酸の亜鉛塩であって、各種フ ftl物であってもよい。実施例において使用したピロリド ンカルポン酸亜鉛塩は 27½¾物であり、 以下の構造を有する。
ピロリドンカルボン β鉛塩は、 D体、 L体もしくは D L体(D体と L体の混合物) のいずれを 用いてもよい。 例えば、 L— P CA亜鉛塩や DL— P CA亜鉛塩を用いること力できる。 これらを 虫ある いは混合して用いること力河能であり、 D L体を用いる場合、 D体と L体の比率は特に限定されない。 本発明のコラーゲン合成鍵剤は、化粧料や皮膚外用剤などの組成物に配合して使用される。 こ の際、その配^ Mを 1 M〜1 0 OmM (P CA亜鉛塩として 0. 0 0 0 0 3 5重量%〜3. 5重量%)、 好ましくは、 1 iM〜: L OmM (P CA亜鉛塩として 0. 0 0 0 0 3 5重量%〜0. 3 5重量%)、 更に 好ましくは、 1 M〜l mM (? 0 亜鉛塩として0. 0 0 0 0 3 5重量%〜0. 0 3 5重量%)程度の ごく少量配合することが重要である。 3. 5重量%以上の配合では皮膚に対して刺激感が生じる、あるい は、 きしみ感などが発生する問題があり、 また、培養皮膚細胞を用いた検討によれば、高濃度ではコラー ゲン合成鍵効果は起こらなくなり、 好ましくない。
本発明のコラーゲン合成 β剤を化粧料や皮膚外用剤などの組成物に配合するとき、 これらの成 分 に、 ~«に化粧料あるいは皮膚外用剤として使用される成分を本発明の効果を阻害しない範囲で添 加することができる。 本発明の第二の態様として、ュビキノンとピロリドンカルボン β鉛塩を有効成分として含有す
るコラーゲン合成 (¾達剤に関する。今まで説明したように、 ピロリドンカルボン酸亜鉛塩を単独でコラー ゲン合成 β剤として使用することが きるが、ュビキノンと併用して用いると、驚くべき相乗効果を有 するコラーゲン合成促進剤として使用することができる。 これにより、肌の夕一ンオーバーの促進や、抗 酸化効果による、 しわの改善ではなく、 コラーゲン合成によるしわの改善が期待できる。
本発明においてュピキノンとは、 2, 3—ジメトキシ一 5—メチル一 6—ポリプレニルー 1 , 4 —ベンゾキノンの側鎖のィソプレン単位が 1 0のュビキノン類であり、本発明の効果を適切に発現させる ためには、 ュビキノンの配^ *は 0. 0 0 0 1重量%以上にすること力 子ましく、 0. 0 1重量%以上に することがより好ましく、 0. 0 3重量%以上にすることがさらに好ましい。 また、ュビキノンの配^ * を必要以上に多くすると、結晶化したり、製品の色が黄変するおそれがあるので、 1 0重量%以下にする ことが好ましく、 1重量%以下にすることがより好ましく、 0. 1重量%以下にすることがさらに好まし い。ピロリドンカルボン β鉛塩は、その効果を適切に発現させるためには、ュビキノンとピロリドン力 ルボン β鉛塩の配合比率力 S、 5 0: 1 - 0. 1 : 1の比率で含有されこと力 子ましい。 また、 本発明の更なる態様として、本発明のコラーゲン合成促進剤と、 N—ァシル酸性アミノ酸 エステル、アミノ酸およびアミノ酸誘 ^からなる群より選択される 1種また 2種以上が同時に配合され てなる組成物に関する。 本発明の組成物に配合することができる N—ァシル酸性アミノ酸エステルは、次の構造で表され るものであって、
X-(OCH2CH2)a- OC— (CH2)n - CH - CO - (CH2CH20)b - Y
NHCOR 化 3
(式中の Xおよび Yは双方が同じでも異なっていてもよいが、 Xおよび Yはステロールのエステル生成残 基、 炭素数 8〜 3 0の直鎖もしくは分岐の液状高級アルキルアルコールもしくはアルケニルアルコール、 または炭素数 1 2〜3 8の固形状直鎖もしくは分岐の高級アルコールのエステル生成藤から選ばれる
少なくとも 1種である。そして、窒素原子に結合する C O Rは炭素数 8〜2 2の直鎖ァシル基である。 n は 1または 2である。 a、 bは 0〜1 0であり、 bは 0〜1 0である。) 特に N—ァシル酸性ジエステルカ将ましく、 その好適な具体例としては、例えば、 N—ラウロイ ルグルタミン酸ジ (コレステリルベへ二ルォクチルドデシル)、 N—ラゥロイルグル夕ミン酸ジ (コレス テリルォクチルドデシル)、 N—ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル 2—才クチルドデシル)、 N —ラウロイルグルタミン酸ジ (ォクチルドデシルフィトステリルベへニル) などが挙げられ、 それらは、 味の素株式会社から、 それぞれ、 「エルデユウ C L一 3 0 1」、 「エルデユウ CL— 2 0 2」、 「エルデユウ P S— 2 0 3」、 「エルデユウ P S— 3 0 4」 の商品名で市販されている。
そして、 本発明において、 この N—ァシル酸性アミノ酸エステルは、保湿力や籠性の向上に寄 与し、 また、 安定性の向上にも寄与するが、 その効果を適切に発現させるためには、 その配合量は、 0 . 0 1重量%以上にすること力 S好ましく、 0. 1重量%以上にすることがより好ましく、 0. 5JI量%以上 にすることがさらに好ましく、また、 N—ァシル酸性アミノ酸エステルの配合量を必要以上に多くすると、 ベたつくおそれがあるので、 2 0重量%以下にすること力 子ましく、 1 0重量%以下にすることがより好 ましく、 5重量%以下にすることがさらに好ましい。 アミノ酸またはアミノ酸誘導体は、保湿効果の向上に寄与させるために誠物中に配合されるが、 そのアミノ酸としては、 例えば、 ァラニン、 アルギニン、 ァスパラギン、 ァスパラギン酸、 シトルリン、 システィン、 シスチン、 グルタミン、 グルタミン酸、 グリシン、 ヒスチジン、.ォキシプロリン、 イソロイ シン、 ロイシン、 リジン、メチォニン、オル二チン、フエ二ルァラニン、プロリン、セリン、スレオニン、 トリプトファン、 チロシン、パリンなど力挙げられ、それらの L体、 D体または DU本のいずれであって もよいし、 また、 それらの塩であってもよい。そのような塩としては、例えば、 ナトリウム塩、 カリウム 塩、 トリェタノールアミン塩などが挙げられる。
また、 アミノ酸誘 # (本としては、 前述のアミノ酸を環化、 ァシル化またはエステル化したもので あって、例えば、 ァセチルグルタミン酸、 ァセチルメチォニン、 ァセチルシスティン、 N, N—ジァセチ ルー L—シスチンジメチルエステル、 ァシルグルタミン酸塩、 ァシルグリシン塩、 ァシルァラニン塩、 ァ シルアルギニンェチルエステル塩など力 S挙げられる。ただし、 N—ァシル酸性アミノ酸エステルは含まな い。 一般に化粧料あるいは皮膚外用剤に使用されている成分としては、抗酸化剤、 抗炎症剤、紫外線
吸収剤、 美白剤、 細翻武活剤、 保湿剤、 金属キレート剤、 油性原料、 界面活性剤、 溶剤、 高分子物質、 粉 体物質、 色素類、 香料、 «吸収 剤及びステロイドホルモン等を拳げることができる。 上言 3¾鉛塩を含有する組成物の形態には特に制限はなぐ赚状、ぺ一スト状、ゲル状、固体状、 粉末状 壬意の形態をとることができる。 また、本発明の組成物は、 オイル、 口一シヨン、 クリ一ム、乳 液、 ゲル、 シャンプー、 ヘアリンス、 ヘアコンディショナー、 エナメル、 ファンデーション、 リップステ イツク、 おしろい、 ノ ック、 軟膏、 織 iJ、 注射液、 顆粒、 カプセル、 香水、 パウダー、 オーデコロン、 歯 磨、石鹼、エアゾル、クレンジングフォーム等の他、皮膚老化防止改善剤、皮膚炎症防止改善剤、浴用剤、 養毛剤、 皮膚美容液、 日焼け防止剤、 色素性乾皮症'日光尊麻疹等の光線過敏症の防止改善剤、光アレル ギ一の防止改善剤、光免疫抑制の防止改善剤あるいは、外傷 'あかぎれ'ひびわれ等による肌荒れの防止 改善剤、消毒剤、抗菌剤、殺虫剤、害虫駆除剤、角質溶解剤、 剥離剤、 二キビの防止改善剤、角化症 · 乾皮症 · M ·乾癬等の各 ®&膚疾患の防止改善剤等に用いることができる。 更にその他の常用成分を、組成物に本発明の効果を阻害しな 範囲で勸 ίΓΤることができる。本 発明の組成物におけるその他の常用成分としては、 防腐剤、褪色防止剤、 緩衝剤、 にきび用薬剤、 ふけ. かゆみ防止剤、制汗防臭剤、謝 »用薬剤、抗ダニ'シラミ剤、角質軟化剤、乾皮症用薬剤、抗ウィルス剤、 ホルモン類、 ビタミン類、 アミノ酸 ·ペプチド類、 タンパク質類、 収れん剤、 清涼'刺激剤、 動植物由来 成分、 抗生物質、 抗真菌斉 育 ¾ ^等を挙げることができる。
実施例
以下、 本発明を実施例 (合成例、 試験例おょぴ己合例) により更に具体的に説明するが、 本発明 はこれら実施例に酸されるものではない。 尚、 これらの実施例において、 配^ 4は ftft%で表した。 試験例 1 . 亜鉛塩のコラーゲン合成 β効果
亜鉛塩のコラ一ゲン合成促進効果を確認するため、 2種類の亜鉛塩と、 同じくナトリウム塩を調 製し、正常ヒト真皮 «隹芽細胞からのコラーゲン合成 β効果を«した。コンフルェント状態になった 正常ヒト真皮繊隹芽細胞を剥がし、 D— MEM ( 1 0 % F B S含有) 中、 9 6ゥエルプレートに播種し、 2 4時間、 飽和水蒸気下、 3 7°C、 5 %C02にて無菌的に培養した。 2 4時間後、 培地を取り除き、 各
サンプルを所定の離 (50 M。 250 Mァスコルピン酸 N a»び 2 %FB S含有)に調製した D 一 MEMを添加した。 48時間、飽和水蒸気下、 37t;、 5 %C02にて無菌的に培養した。 48時間後、 その 上澄みを採取し、その液中のヒト真皮,繊隹芽細胞から放出された I型プロコラーゲン量を EL I S Aにて定量飾した。
結果を図 1に示す。 グラフから分かるように、 2種類の亜鉛塩はともに、 コントロールに比べ 4 8時間での培地中へのコラーゲン合成量が增カロした。 しカゝし、対応するナトリウム塩では、培地中のコラ 一ゲン合成量の増加は認められなかった。
試験例 2. PCAZn塩の血流促進効果
PCAZn塩とその他の Zn塩との違いを血淑 ©1効果(血懇増加) カゝら確認した。 各サンプルの Zn¾¾び、 N a塩を調製し、 ヒト前腕に塗布し血流ィ 効果を目視にて l¾した。サンプルは、① PCAZn 塩、 ② PC AN a塩、③ダルコン酸 Zn塩、④ダルコン酸 N a塩、⑤硫酸 Zn塩、⑥硫酸 N a 2塩を用いた。濃 度は 5 w t %とし、 p Hは 5. 5〜 6. 5の間に調製した。上記サンプルを 80 1、 前腕に半閉塞パッチし、 30分^ Λ°ツチを除去し、 目視藤を行った。さらに、 30分後、 50分後に目視鶴を行い、表 1に従い評点 を付した。 結果を表 2に示す。結果は得られた評点の平均である。
表 1
パッチ除去 パッチ除去 パッチ除去
サンプル
後 0分 後 30分 後 50分
5wt%PCA2Zn塩 2.5 2 1
5wt%PCANa塩 2.5 2.5 1
5wt%グルコン酸 2Zn塩 0 0 0
5\^%グルコン酸 Na塩 0 0 0
5wt%硫酸 Zn塩 0 0 0
5wt%硫酸 Na2塩 0 0 0 表 2 サンフ KD及 TOでは一過性の血流促進効果が H認された。 しかし、 その他のサンプルにおいては、 どの言 ¾E時間帯においても血流ィ S 効果は認められなかった。この結果から、 P CAZ n塩はその他の Z n塩に 比べ、 皮膚に塗布することで一時的な血流鍾効果を誘導することが判明した。
これにより、 血管内のァスコルビン酸などの有用物質を塗布音 M立に集めることで、 PCAZn塩はそ の他の Z n塩に比べ、 よりコラーゲン産生 «効果を高めることが期待される。
試験例 3. ピロリドンカルボン酸亜鉛塩のヒト真皮誰芽細胞コラーゲン合成 β効果
正常ヒト真皮繊維芽細胞を 6ゥエルプレートに DMEM (ダルベッコ改変イーグル培地、 FBS 10%含有) にて播種した。 5%C〇2、 飽和水蒸気下、 37 °Cのインキュベータで 24時間培養した。
24時間後、 サンプル (PC A亜鉛塩など) を 1 OiiMの濃度で添加した DMEM (FBS10%含有、 ァスコルビン酸 50 含有) に、 6ゥエルプレートの培地を交換した。 サンプルの交換は毎日行い、 計 5回サンプル交換(8日間) を行った。最後のサンプルを交換した後、 24時間後、 培地を吸引除去し PBSにてゥエルをリンスした。得られたコラーゲンシートを酵素的に し可溶化させ、 EL I SAに て I型コラーゲン量を定量謝面した。
図 2に示したように、ピロリドンカルボン酸亜鉛塩を 10 Μ添加した I型コラーゲン量はコン トロール (ピロリドンカルボン酸亜鉛塩無添加) に比べ、 180%の増加を示した。
試験例 4. ピロリドンカルボン酸亜鉛塩のァスコルビン酸トランスポーター mRNA発現増強効果 正常ヒト真皮繊維芽細胞をシャーレに D— MEM (ダルベッコ «イーグル培地、 FBS 10% 含有) にて播種した。 5%C〇2、 辦ロ水蒸気下、 37 °Cのインキュベータで 1日、 培養した。 シャーレ にサンプル(PC A亜鉛塩など) を l/iM、 50wMの濃度で勸口し、インキュベータにて 24 B寺間培養 した。培養後、 培地を吸引除去し、 PBSでリンスした。細胞は RN easy Min i K i t (Q u i agenK) のプロトコールに従って、 細胞内中の RN Aの抽出を行った。得られた RNAから、定 法に従い c一 DNAを合成し、文献既知の方法にて(Ch r i s t ophe r P. Corpe e t c (2005) J. B i o l. Ch em. 280、 5211— 5220)、 ァスコルビン酸トランスポーター; SVCTの RT— PCRを行った (プライマー:センスプライマー; 5, -CTGAGCTCATGGCGA TCTAC-3' (配列番号 1)、 アンチセンス; 5' -CATGTCAGGTAGTGCTGTAGCCCC A— 3' (配列番号 2))。得られた DNAを電気泳動し、サンプルの有無による SVCTの RNAの発現量を評 価した。電気泳動のパンドの確は、 ルミノ ·イメージアナライザー(LAS— 3000Z富士フィルム製) を用い、 G 3 P DHにて 匕した数値にて行った。
図 3に示すように、 ピロリドンカルボン β鉛塩を 1 M、 5 添力 tr ることで、 觀忝加の コントロールに比べ 1 zMで 150%、 50 Μ添加で 200 %のァスコルビン酸トランスポー夕一の R Ν Α発現量の増加力 雀認された。これにより、 NHD Fでのァスコルビン酸トランスポーターが増加し細 胞内のァスコルビン酸濃度の増加、 これに伴い NHDFのコラーゲン合成量力 S増加したと考えられる。
試験例 5. ピロリドンカルボン酸亜鉛塩とュビキノンのヒト真皮纖芽細胞コラーゲン合成鍵効果 正常ヒト真皮繊維芽細胞を 6ゥエルプレートに D— MEM (ダルべッコ改変イーグル培地、 F B S 10%含有)にて播種した。 5%C〇2、飽和水蒸気下、 37 °Cのインキュベータで 24時間培養した。 24時間後、 サンプル (1) PCA亜鉛塩 (3 O M) +ュビキノン (30μΜ)、 サンプル(2) PC A亜鉛塩(30 < Μ)、サンプル(3)ュビキノン(30 Μ) を添加した DMEM (FBS 10 %含有、 ァスコルビン酸 500 ^tM含有) に、 6ゥエルプレートの培地を交換した。 サンプルの交換は毎日行い、 計 5回サンプル交換(8日間) を行った。最後のサンプルを交換した後、 24時間後、 培地を吸引除去し PBSにてゥエルをリンスした。得られたコラーゲンシートを酵素的に^し可溶化させ、 EL I SAに て I型コラーゲン量を定量評価した。
図 4に示したように、 ピロリドン力ルポン艇鉛塩単独ではコントロール(サンプ 添加) に 比べ約 300%のコラーゲンマトリックス生成促進効果を示し、ュビキノン単独では 250%の促進効果
を示した。さらに、 ピロリドンカルボン β鉛塩とュビキノンを併用投与した場合、 コラーゲン合成 β は約 4 0 0 %まで上昇し、ピロリドンカルボン β鉛塩戦の場合よりも強いコラーゲン合成促進効果が 確認された。
これにより従来知られていなかったュビキノンおよびピロリドンカルボン β鉛塩の組み合わ せにコラーゲン合成鍵効果があること力示され さらに、ュビキノンのエネルギー産生歷効果をピロ リドンカルボン β鉛塩がコラーゲン合成鍵につなげ、両者を併用することで、コラーゲン合成鍵を 相乗的に増加させることに成功した。
試験例 6.ピロリドンカルボン酸亜鉛塩配合処方による三次元培養ヒト皮膚におけるコラーゲン合成 β 効果
角層、表皮層、真皮層を持ちコラーゲンマトリックスを形成している三 ^培養ヒト皮膚モデル を用い、 P C Α亜鉛塩 (0. 0 0 l w t %), ュビキノン、 N, N' ージァセチルシスチンジメチルエス テル (DACDM)、 アミノ酸数種類を配合したクリーム A (表 7および表 8を参照) を角層表面に 1 0 O w l塗布した。 さらに、 比¾¾象としてクリーム Aから上記 4種類(P CA亜鉛塩、 ュビキノン、 DA CDM、 アミノ酸群) を除いたクリーム Bを、 コントロールとしてはリン酸バッファー(P B S) を同様 に、それぞれ 1 0 0 1角層表面に塗布した。皮膚モデルの真皮層側には皮膚モデル用培地を張り、培地 は毎日交換した。 サンプルを塗布後、 皮膚モデルは、 5 % CO 2、 飽和水蒸気下、 3 7 °Cのインキュベー 夕にて培養した。サンフレ塗布後 3日目に、 上層のサンプル、 下層の培地を取り除き、 水でリンス後、 皮 膚を凍結乾燥した。凍結乾傲炎、真皮層のみを水に 1日浸潤させた。 1日後、浸潤した真皮層を上記試験 例 2. で行った方法を用い、 コラーゲンマトリックスを酵素的に分解可溶化し、 E L I SAにて I型コラ 一ゲン量を定量 |¾した。
図 5に示すように、ピロリドンカルボン β鉛塩を含んだクリーム Αを塗布した三次元培養ヒ卜 皮膚モデルは、 コントロール、及びクリーム Bに比較し、真皮層のコラーゲンマトリックス中の I型コラ 一ゲン量が 1 7 0 %程度増加した。
合成例 1. ピロリドンカルボン β鉛塩の合成
D L -P C Α亜鉛塩は特開平 3 - 1 6 8 2 4 0号公報記載の方法に準じ、 DL -P C Aと酸化亜 鉛を水中 1 0 0°Cで 2時間反応させた後、室温下 5時間»を続け、析出した結晶をろ別することにより
合成した。 L一 PC A亜鉛塩は以下の方法で合成した。オートクレープ中にて、 L—グルタミン酸ナトリ ゥム 1水和物(61. 1 g) の水溶液を 180でで 2時間加熱し、 5 Owt%のピロリドンカルボン酸ナ トリゥム塩嶽夜を得た。 5 Ow t %のピロリドン力ルポン酸ナトリゥム塩溶液 100. 0 g (0 · 33m
01、 H7. 7、 純度 84%、 L/D比率- 92/8) に、 β (純度 6 Owt%) 2. 7gを 添加し、 H5, 2に調整した。硫艇 、7*?ロ物47. 6g (0. 17mo 1) を水 34. 2gに溶角 した水溶液を、 ピロリドンカルボン酸ナトリウム塩職(pH4. 1) に鋤口した。 この溜夜を 30分間 室温 (pH3. 7) で結晶を得るまで混和し、 ろ過した。得られた結晶は水(21, 9 )で洗浄し、 3
2. 0 g (0. 09 mo 1、収率 55%)のピロリドンカルボン酸 二 7«1口物を得た。 ^純度は 99. 8% (L/D比率 99. 9/0. 1) であった。 配合例 1〜40
以下に、種々の製剤の配合例を次に示す。 これらの製剤は常法に従い調製した。 尚、配^ *は重 量%で表した。 以下に、 軟膏の配合例を示す。
香料 適量 適量 適量 適量 防腐剤 適量 適量 適量 適量 緩衝剤 1. 0% 1. 0% 1. 0% 1. 0% 精 « 残部 残部 残部 残部 表 3 以下に、 化 ffi*の配合例を示す。
クェン酸 1. 0% 1. 0% 1. 0%. 1. 0% 尿素 4. 0% 4. 0% 4. 0% 4. 0% サリチル酸 2. 0% 2. 0% 2. 0% 2. 0% 乳酸 2. 0% 2. 0% 2. 0% 2. 0% グリセリン 2. 0% 2. 0% 2. 0% 2. 0% べ夕ィン 2. 0% 2. 0% 2. 0% 2. 0% ヒアルロン酸 0. 1% 0. 1% 0. 1% 0. 1% エタノール 15. 0,% 15. 0% 15. 0% 15. 0% 緩衝剤 0. 1% 0. 1% 0. 1% 0. 1% 香料 0. 2% 0. 2% 0. 2% 0. 2% 防腐剤 適量 適量 Mm 適量 精 残部 残部 残部 残部
表 5 o
以下に、 ローションの酉 3合例を示す。
o
1
香料 適量 適量 適量 適量 精 « 残部 残部 残部 残部 表 6 以下に、 クリームの配合例を示す。
表 8 以下に、 乳液の配合例を示す。
ステアリルアルコール 0. 5% 0. 5% 0. 5% 0. 5% 硬化パーム油 3. 0% 3. 0% 3. 0% 3. 0% 流動パラフィン 35. 0% 35. 0% 35. 0% 35. 0% ジプロピレングリコール 6. 0% 6. 0% 6. 0% 6. 0% ポリエチレングリコール 4. 0% 4. 0% 4. 0% 4. 0%
(400)
セスキォレイン酸ソルビタ 1. 6% 1. 6% 1. 6% 1. 6% ン
ポリオキシエチレン(20) 2. 4% 2. 4% 2. 4% 2. 4% ォレイルェーテル
力ルポキシビ二ルポリマー 1. 5% 1. 5% 1. 5% 1. 5% 酸化カリウム 0. 1% 0. 1% 0. 1% 0. 1% キレート剤 適量 適量 適量 適量 防腐剤 適 M 適垦 適量 適量 香料 適量 ]RS草 適量 適量 m 残部 残部 残部 残部
表 9 以下に、 美 夜の配合例を示す。
エタノール 10. 0% 10. 0% 10. 0% 10. 0% 力ルポキシビ二ルポリマー 0. 5% 0. 5% 0. 5% 0. 5% アルギン酸ナトリウム 0. 5% 0. 5% 0. 5% 0. 5% 水酸化カリウム 0. 2% 0. 2% 0. 2% 0. 2% モノステアリン酸ポリオキ 1. 0% 1. 0% 1. 0% 1. 0% シエチレン (20) ソルビ
タン
モノォレイン酸ソルビット 0. 5% 0. 5% 0. 5% 0. 5% ォレイルアルコール 0. 5% 0. 5% 0. 5% 0. 5% プラセンタエキス 0. 2% 0. 2% 0. 2% 0. 2% 酢酸 d 1一ひー卜コフエ口 0. 2% 0. 2% 0. 2% 0. 2% ール
香料 適量 適量 適量 適量 防腐剤 適量 適量 適量 適重 褪色防止剤 適量 適量 適量 適量 精 残部 残部 残部 残部
表 10 パックの配合例を示す。
1, 3—ブチレングリコ一 5. 0% 5. 0% 5. 0% 5. 0% ル
エタノール 12. 0% 12. 0% 12. 0% 12. 0% ポリオキシエチレン(20) 0. 5% 0. 5% 0. 5% 0. 5% ォレイル工一テル
香料 適重 適量 適量 適量 防腐剤 適量 適量 適量 緩衝剤 適量 適量 適量 適量 精 残部 残部 残部 残部
表 11 以下に、 ファンデーションの配合例を示す。
表 1 2 以下に、 液体八ンドソープの配合例を示す。
表 1 3 シャンプ一の配合例を示す。
ラウリルジメチリレアミノ酢酸べタイン 2. 5% 2. 5% カチオン化セルロース 0. 2% 0. 2% ジステアリン酸エチレンダリコール 2. 0% 2. 0% 香料 適重 適量 防腐剤 適量 適量 キレー卜剤 適量 適量 緩衝剤 適量 適量 精 ®7j 残部 残部 表 14 以下に、 毛髪用化 ffi*の配合例を示す。
表 15
産業上の利用可能性
本発明は、化粧品の分野において効果の高いコラーゲン合成促進剤として利用可能である。従来 知られていた、 レチノイド、 レチノール、 レチノイン酸と同等以上のコラーゲン合成 β効果があり、催 奇性、 作用もなく、 より安全なコラーゲン合成 β剤である。