WO2007123070A1 - 板状体保持機構及び板状体梱包装置及び板状体保持方法 - Google Patents

板状体保持機構及び板状体梱包装置及び板状体保持方法 Download PDF

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Abstract

 本発明は、板状体を運搬する際に損傷しないように安定した状態に保持する板状体保持機構を提供する。  板状体保持機構は、板状体ラス板を保持するホルダ部材と、ホルダ部材が嵌合する固定部材とを有する。ホルダ部材は、板状体のおもて面及び裏面を両面側から挟持する一対の面押さえ部と、面押さえ部を支持する一対の支持部と、一対の支持部を連結する連結部とを有し、一対の支持部の間に板状体を配置した状態で固定部材の嵌合凹部に嵌合すると、前記ホルダ部材は板状体の重量により板状体を保持する一対の面押さえ部をより近接する方向に押圧する押圧力を発生させて、板状体を一対の面押さえ部で強固に挟持し安定した状態に保持する。

Description

明 細 書
板状体保持機構及び板状体梱包装置及び板状体保持方法
技術分野
[0001] 本発明は、板状体を運搬する際に損傷しないように周囲と非接触な状態、且つ安 定した状態に保持する板状体保持機構及び板状体梱包装置及び板状体保持方法 に関する。
背景技術
[0002] 例えば、板状に形成されたガラスなど板状体を輸送する場合は、板状体が運搬さ れる際に損傷を受けないように保護すると共に、運搬中に外部力 の振動が加えら れた場合でも板状体が安定した状態に維持されるように保持された状態で箱体に収 納されることが要求される。従来の板状体保持方法としては、例えば、板状体のおも て面と裏面のほぼ中央に発泡スチロール材力 なる押さえ部材を当接させ、さらに、 木材からなる一対の板状ホルダを板状体の両側に装架させる。この押さえ部材を板 状ホルダにより挟持するように平行に配された板状ホルダの両端を金属製のストツバ により連結して板状体を保持する方法がある(例えば、特許文献 1参照)。
特許文献 1:特開平 10— 264979号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0003] し力しながら、上記保持方法は、木材と金属とを組み合わせて押さえ部材を板状ホ ルダで押圧状態に挟持することにより、板状体のおもて面及び裏面を強固に保持す る構成である。このため保持機構自体が重量的にかなり重くなり、保持機構で保持さ れた板状体を箱体に収納したり、箱体力 取り出す際の労力が増大して作業員の負 担が大き 、と 、う問題があった。
[0004] そのため、板状体保持機構がより簡略化及び軽量化された構成で、且つ板状体を 安定的に保持することが要望されていた。
[0005] また、特に車両用ガラスにおいては複数の部品を組み合わせたアンセンブリーとし て、車両本体への組み付けを行うことが一般ィ匕している。その結果、車両用ガラス板 などの板状体は、その周縁部にモールなどの変形しやす 、部品が取り付けられるこ とが多い。このため、板状体を損傷せずに輸送するだけでなぐ板状体に取り付けら れた部品も変形させずにアッセンブリー化された板状体を輸送する手段の重要性が さらに高まっている。
[0006] さらに、従来の保持機構では、各構成部材の材質が異なり、且つ分別回収を行う必 要がある。このため、板状体を箱体力も取り出した後の回収作業が面倒で、再利用が 難しいといった問題もある。
[0007] そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決した板状体保持機構及び板 状体梱包装置及び板状体保持方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0008] 上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
[0009] 本発明は、板状体のおもて面及び裏面を両面側から挟持する一対の面押さえ部と 該面押さえ部をそれぞれ支持する一対の支持部とを有するホルダ部材と、該ホルダ 部材を保持する固定部材とを備え、前記固定部材は、前記支持部に嵌合する嵌合 凹部を有し、前記一対の支持部が前記嵌合凹部に挿入される過程で前記一対の支 持部を互いに近接する方向に押圧して前記一対の面押さえ部材が前記板状体のお もて面及び裏面を両面側力も保持するように形成されていることにより、上記課題を 解決するものである。
[0010] また、本発明は、前記嵌合凹部が前記一対の支持部の外面に対して所定角度を 持って当接する当接部を備え、及び Zまたは、支持部が前記一対の嵌合凹部の内 面に対して所定角度を持って当接するテーパ部を備え、該当接部の間隔及び該テ ーパ部の厚さの相対的な差と相対的な当接角度によって、前記一対の面押さえ部を 互いに近接する方向に押圧することにより、上記課題を解決するものである。
[0011] 前記固定部材は、前記板状体を収納する空間を有する外装箱体に固定されること が望ましい。
[0012] 前記固定部材は、 4方向の外側面に嵌合する四角枠状の補強部材により外側へ変 形しな 、よう補強されることが望ま 、。
[0013] 前記ホルダ部材及び固定部材は、段ボールを折り曲げることにより所定の形状とな るように組み合わされ、各折り曲げ部を平面状に展開可能に構成されていることが望 ましい。
[0014] 前記ホルダ部材は、前記板状体の重量により前記一対の支持部を前記固定部材 の嵌合凹部に嵌合させることで、前記板状体を保持する一対の面押さえ部をより近 接する方向に押圧する押圧力を発生させ、前記一対の面押さえ部に保持力が付与 されることが望ましい。
また、前記ホルダ部材は、支持部の面押さえ部が取り付けられている部分の背面側 にガイド部材を備えて 、ることが望ま 、。
[0015] また、本発明は、板状体のおもて面及び裏面に当接する一対の面押さえ部材と、 紙を圧縮して棒状に形成され、その延在方向の中間部分で前記一対の面押さえ部 材を個別に支持し、前記板状体の面に沿うように平行に装架される一対のホルダ部 材と、前記一対の面押さえ部材に互いに近接する方向に押圧する押圧力を発生させ て前記板状体を挟持させるように、前記板状体の周縁部の外側に突出する、前記一 対のホルダ部材の両端を連結するように紙材により形成された一対の連結部材と、を 備えることにより、上記課題を解決するものである。
[0016] また、本発明は、前記した板状体保持機構を少なくとも前記板状体の 1辺に配置し 、前記板状体保持機構を前記板状体が収納される箱体に固定することを特徴とする 板状体梱包装置を提供する。
[0017] また、本発明は、板状体のおもて面及び裏面を両面側から挟持する一対の面押さ え部と該面押さえ部をそれぞれ支持する一対の支持部とを有するホルダ部材と、該 ホルダ部材を保持する固定部材とを備え、前記ホルダ部材により前記板状体の面部 のみを保持する板状体保持方法にぉ ヽて、前記ホルダ部材に配された一対の面押 さえ部を前記板状体のおもて面及び裏面に当接させる工程と、前記一対の面押さえ 部を支持するように延在形成された前記ホルダ部材の一対の支持部を固定部材の 嵌合凹部に嵌合させる工程と、前記一対の支持部が前記嵌合凹部の嵌合方向に挿 入されることにより前記一対の面押さえ部を互いに近接する方向に付勢して前記板 状体のおもて面及び裏面を両面側から挟持する工程と、を有する板状体保持方法を 提供する。 [0018] また、本発明は、前記板状体保持方法が前記固定部材を外装箱体に締結するェ 程を有することを特徴とする。
発明の効果
[0019] 本発明によれば、板状体のおもて面及び裏面を両面側から挟持する一対の面押さ え部と該面押さえ部それぞれ支持する一対の支持部とを有するホルダ部材と、該ホ ルダ部材を保持する固定部材とを備え、前記固定部材は、前記支持部に嵌合する 嵌合凹部を有し、前記一対の支持部が前記嵌合凹部に挿入される過程で前記一対 の支持部を互いに近接する方向に押圧して前記一対の面押さえ部材が前記板状体 のおもて面及び裏面を両面側力 保持するようにされているため、比較的簡単な構 成で板状体を安定的に保持することが可能である。よって、板状体保持機構に必要 な部品点数が少なくて済むので、軽量ィ匕及びコストダウンを図ることも可能である。
[0020] また、本発明の板状体保持機構は、板状体の面部のみを保持し、周縁部に接触し ないため、板状体を損傷せずに輸送することができる。同時に、板状体に取り付けら れたモールなどの部品にも接触せずに板状体を輸送することができる。よって、本発 明の板状体保持機構は、周縁部にモールなどの変形しやすい部品が取り付けられ た板状体をそのままの状態で輸送することができる。
[0021] また、本発明の板状体保持機構は、板状体梱包装置が複数の部材から構成されて いるため、部材ごとの交換が容易である。そのため、梱包される板状体の形状によつ てホルダ部を交換したり、劣化した部材だけを交換したりできる。その結果、板状体 梱包装置の複数の部材をそれぞれ効率的にリユースすることができる。
[0022] また、本発明の板状体保持機構は、ホルダ部材及び固定部材が、段ボールを折り 曲げることにより所定の形状となるように組み合わされ、各折り曲げ部を平面状に展 開可能な構成とされるため、板状体を箱体から取り出した後は、通常の段ボール箱と 同様に回収してリサイクル品として扱うことが可能になり、環境への影響を減少するこ とちでさる。
[0023] また、本発明の板状体保持機構は、ホルダ部材が、板状体の重量により一対の支 持部を固定部材の嵌合凹部に嵌合させることで、板状体を保持する一対の面押さえ 部をより近接する方向に押圧する押圧力を発生させる。これにより、一対の面押さえ 部に保持力が付与されるため、運搬中に振動が伝播されても板状体がより強固に保 持される。その結果、板状体が運搬中にがたつ力ないように保護することができる。 図面の簡単な説明
[0024] [図 1]本発明による板状体保持機構の一実施例を示す斜視図である。
[図 2]図 1に示す板状体保持機構を用いた板状体梱包装置を示す縦断面図である。
[図 3]ホルダ部材をガラス板に取り付け、ホルダ部材を嵌合凹部に嵌合させる工程を 示す図である。
[図 4]固定部材の構成例 1、 2を示す斜視図である。
[図 5]実施例 2の板状体保持機構及び板状体梱包装置を示す斜視図である。
[図 6]実施例 3の板状体保持機構及び板状体梱包装置を示す縦断面図である。
[図 7]ガイド部材をホルダ部材に取り付け、ガラス板にホルダ部材及びガイド部材を取 り付ける工程を示す斜視図である。
[図 8]ガイド部材を利用してガラス板を外箱の内部に挿入する工程を示す縦断面図で ある。
[図 9]実施例 3の変形例を示す縦断面図である。
[図 10]実施例 4の板状体保持機構を示す斜視図である。
[図 11]実施例 4の板状体保持機構を用いた板状体梱包装置を示す縦断面図である
[図 12]実施例 4の変形例を示す斜視図である。
[図 13]実施例 4の変形例を用いた板状体梱包装置を示す図である。
[図 14]実施例 5の板状体保持機構を示す分解斜視図である。
[図 15]実施例 5の板状体保持機構を組み合わせた状態を示す斜視図である。
[図 16]実施例 5の板状体保持機構を用いた板状体梱包装置を示す縦断面図である
[図 17]実施例 5の板状体保持機構を用いた板状体梱包装置を示す斜視図である。
[図 18]実施例 5の板状体保持機構を用いた板状体梱包装置を示す図である。
符号の説明
[0025] 10, 70, 80, 100, 110, 150 板状体保持機構 12, 72, 82, 112, 114, 170, 190 板状体梱包装置
20 ガラス板 (板状体)
22 ガラス面
30 ホルダ部材
32 面押さえ部
34 支持部
36 連結部
40 固定部材
42 嵌合凹部
44 当接部
50 外箱 (外装箱体)
52 収納空間
54 締結部材
90 ガイド部材
102 切り越し部
120 補強部材
140, 160 バックボード
144, 164 フラップ
152 面押さえ部材
154 ホノレダ咅附
156 連結部材
180 補助部材
発明を実施するための最良の形態
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。尚 、以下の図面において、 X, Y, Zの各方向を矢印によって図示している力 X方向は 板状体梱包装置の厚さ方向(奥行き方向)を示し、 Y方向は板状体梱包装置の横方 向(左右方向)を示し、 Z方向は板状体梱包装置の高さ方向(垂直方向)を示すものと する。 実施例 1
[0027] 図 1は本発明による板状体保持機構の一実施例を示す斜視図である。図 2は図 1 に示す板状体保持機構を用いた板状体梱包装置を示す縦断面図である。図 1及び 図 2に示されるように、板状体保持機構 10は、板状体を保持するホルダ部材 30と、ホ ルダ部材 30が嵌合する固定部材 40とを有する。以下、板状体の例としてガラス板 20 を用いた場合について説明する。
[0028] ホルダ部材 30は、ガラス板 20のガラス面 22のおもて面及び裏面を両面側力も挟持 する一対の面押さえ部 32と、面押さえ部 32を支持する一対の支持部 34と、一対の 支持部 34を連結する連結部 36とを有する。
[0029] この面押さえ部 32は、ガラス板 20のガラス面 22を傷つけないように弾性部材 (例え ば、発泡スチロールやゴムなど)により、所定の厚さを有する四角形状に形成されて いる。また、面押さえ部 32の表面には、両面粘着シールなどの接着部材(図示せず) により滑り止めフィルム(図示せず)が貼着されている。貼着される滑り止めフィルムは 、ポリ塩ィ匕ビユリデン (PVDC)を好適に用いることができる。
[0030] 尚、面押さえ部 32は、ガラス板 20より小さいが、ガラス板 20を保持する保持力を得 るのに必要な接触面積を有する大きさに形成される。また、面押さえ部 32のガラス板 と当接する部位は、保持するガラス板 20の形状に合わせて湾曲形状を備えても良い
[0031] 一対の支持部 34及び連結部 36は、段ボールを折り曲げたものであり、互いに対向 する支持部 34の先端側内面には、押さえ部 32が貼着されている。また、連結部 36 は、ガラス板 20の外周縁部 24より外側で一対の支持部 34を連結しており、ガラス板 20とは 接虫となる。
[0032] 連結部 36の X方向の幅は、面押さえ部 32が貼着された一対の支持部 34の離間距 離 Lよりも幅狭に形成されている。このため、連結部 36に連結された支持部 34の基 端側は、ガラス板 20の面に対して所定角度 θ 1で傾斜したテーパ部 34aを形成する 。尚、このテーパ部 34aは、ガラス板 20の外周縁部 24と接触しないように形成されて いる。
[0033] 固定部材 40は、例えば、段ボールにより形成されており、支持部 34が挿入される 嵌合凹部 42を有する。この嵌合凹部 42は、内壁に支持部 34が当接する当接部 44 が形成されており、当接部 44には、ガラス板 20の面に対して所定角度 Θ 2で傾斜し たテーパ面 44aが設けられている。尚、本実施例においては、上記傾斜角度は θ 1 > Θ 2に設定されている。
[0034] 一対の支持部 34は、固定部材 40の嵌合凹部 42に嵌合すると、テーパ部 34aが固 定部材 40の内壁に形成された当接部 44に当接し、嵌合凹部 42の内壁間に嵌合さ れる。このとき、嵌合前後の支持部 34の離間距離 Lの厚さの相対的な差と、当接部 4 4と一対の支持部 34との相対的な当接角度によって一対の面押さえ部 32を互いに 近接する方向に押圧する。そして、嵌合凹部 42は、下方ほど当接部 44の間隔 (幅寸 法)が狭くなるように傾斜したテーパ面 44aに形成されているため、ホルダ部材 30が ガラス板 20の重量によって下方に押圧されることで、一対の支持部 34を内側に押圧 して一対の面押さえ部 32が互いに近接する方向により強く付勢される。一対の面押 さえ部 32は、この付勢力によってガラス板 20のガラス面 22を強固に挟持する。 ここでは、嵌合凹部 42が当接部 44a、支持部 34がテーパ部 34aを備え、嵌合凹部 42及び支持部 34がそれぞれ所定角度 θ 1及び Θ 2を形成する構成を備える例を示 したが、所定角度を形成する構成は嵌合凹部 42及び支持部 34のいずれか一方の みに形成されてもよい。
このとき、嵌合凹部 42及び支持部 34のいずれか一方力 ¾方向に所定角度の傾斜 を備えていれば、嵌合を円滑に行うことができ、さらにホルダ部材 30がガラス板 20の 重量によって下方に押圧されることで、さらにガラス板 20に付勢力を与えることが可 會 になる。
[0035] 尚、固定部材 40の嵌合凹部 42の底部は、ホルダ部材 30の連結部 36から十分に 離間しているため、例えば、運搬時の振動によりホルダ部材 30に下方への変動が作 用しても支持部 34が嵌合凹部 42の当接部 44に当接しながら下方にずれて衝撃を 吸収することができる。その際も一対の支持部 34が下方にずれることにより強く内側 に押圧される。よって、支持部 34が若干下方にずれてもガラス板 20に対する保持力 を維持することができる。このように、本板状体保持機構は支持部 34が嵌合凹部 42 の嵌合構造により安定した保持力を発揮するため、ガラス板 20を外箱 (外装箱体) 5 0に挿入する前段階においても、板状体保持機構 10をガラス板 20の下部に装着す ることで、ガラス板 20は板状体保持機構 10を支持台として起立状態に支持すること が可能になる。
[0036] さらに、上記板状体保持機構 10を用いた板状体梱包装置 12では、図 2に示される ように、ガラス板 20を収納する箱体たる外箱 50の収納空間 52に固定部材 40を挿入 し、固定部材 40を外箱 50の底部に降下させた状態で外箱 50に締結部材 54 (例え ば、ステーブルなど)によって固定される。そのため、ガラス板 20は、両面側から面押 さえ部 32により保持された状態で外箱 50に固定され、且つ外箱 50に対して非接触 状態が確保される。
[0037] また、外箱 50、ホルダ部材 30、固定部材 40が段ボールにより形成されている場合 、運搬先の倉庫などに長期間保管されると、気温や湿度により劣化するおそれがある 。し力しながら、劣化により保持機構の強度が低下して支持部 34が嵌合凹部 42の当 接部 44に当接しながら下方にずれた場合でも、その過程で支持部 34がテーパ面 44 aに当接することで一対の面押さえ部 32による保持力が維持される。よって、板状体 保持機構 10は、ガラス板 20を長期間安定した状態に保管することができる。
[0038] 上記のように構成された板状体保持機構 10によれば、ガラス板 20のガラス面 22 ( 面部)のみを保持し、外周縁部 24に接触しない。このため、板状体保持機構 10は、 ガラス板 20を損傷せずに輸送することができるだけでなぐガラス板 20に取り付けら れた部品にも接触せずにガラス板 20を輸送することができる。よって、板状体保持機 構 10は、外周縁部 24にモールなどの変形しやす 、部品が取り付けられたガラス板 2 0をそのままの状態で輸送することができる。
[0039] また、板状体保持機構 10は、板状体梱包装置 12が複数の部材から構成されてい るため、部材ごとの交換が容易である。例えば、梱包されるガラス板 20の形状によつ てホルダ部材 30を交換したり、劣化した部材だけを交換したりできるため、効率的に リユースすることができる。
[0040] ここで、上記のように構成された板状体保持機構 10を用いた板状体保持方法のェ 程について図 3 (A)〜(D)を参照して説明する。まず、図 3 (A)に示されるように、ェ 程 1では、ホルダ部材 30が開いた状態で一方の押さえ部 32をガラス板 20の下面 (裏 面)〖こ当接させる。その際、他方の押さえ部 32及び連結部 36は、ガラス板 20の外周 縁部 24より外側に位置して 、る。
[0041] 図 3 (B)に示されるように、工程 2では、段ボールよりなるホルダ部材 30の連結部 36 と支持部 34との境界部分に折り目 35 (図 3 (A)中破線で示す)がプレス加工されて おり、この折り目 35に沿って折り曲げることで、他方の押さえ部 32がガラス板 20のガ ラス面 22の上面(おもて面)に当接するように移動する。この状態では、一対の支持 部 34に保持力が作用していないので、他方の押さえ部 32がガラス板 20のガラス面 2 2から浮 、た状態になって 、る。
[0042] 図 3 (C)に示されるように、工程 3では、ホルダ部材 30がガラス板 20の下側に位置 するようにガラス板 20を垂直状態にする。また、ホルダ部材 30の下方に、上記嵌合 凹部 42を有する固定部材 40を床面に載置する。尚、押さえ部 32は、ガラス板 20の ガラス面 22に押し付けるだけで、落下しないように仮止めされる。
[0043] 図 3 (D)〖こ示されるよう〖こ、工程 4では、ガラス板 20の下側に仮止めされたホルダ部 材 30の支持部 34を固定部材 40の嵌合凹部 42を挿入する。その際、支持部 34は、 テーパ部 34aが嵌合凹部 42の当接部 44に当接して内側への押圧力を付与される。 そのため、支持部 34の先端内側に設けられた一対の押さえ部 32は、ガラス板 20の ガラス面 22のおもて面及び裏面を挟持する。これにより、ガラス板 20は、図 1に示さ れるように、固定部材 40の嵌合凹部 42に嵌合されたホルダ部材 30によって一対の 押さえ部 32が互いに近接する方向に付勢される。これにより、ガラス板 20は、ガラス 面 22を両面側から押圧保持された状態になる。
[0044] そして、図 2に示されるように、ガラス板を保持した板状体保持機構 10は、ガラス板 20の下部がホルダ部材 30及び固定部材 40に保持された状態のまま外箱 50の収納 空間 52に挿入された後、外箱 50が固定部材 40に締結され固定される。これにより、 板状体保持機構 10は、板状体の面部のみを保持し、周縁部に接触しないで板状体 を保持するため、板状体を損傷せずに輸送するだけでなぐ板状体に取り付けられた 部品を変形させずに板状体を輸送することが可能になる。
[0045] このように、板状体保持機構 10によれば、比較的簡単な作業でガラス板 20を垂直 状態に保持する状態に組み付けることができる。また、手間を掛けずに効率よくガラ ス板 20を外箱 50の収納空間 52内に安定的に収納させることができる。
[0046] また、板状体保持機構 10は、ホルダ部材 30及び固定部材 40は、段ボールなどの 紙材により形成されているため、ガラス板 20を外箱 50から取り出した後は、外箱 50と 共に廃品回収業者によって回収されてリサイクル材として容易に再利用することがで きる。また、面押さえ部 32の表面に貼着された滑り止めフィルム(図示せず)は、非押 圧時には容易に剥離することができるように貼着される。これにより材料ごとに分別す ることが容易になり、リサイクル性が向上する。
[0047] また、板状体保持機構 10は、板状体梱包装置が複数の部材から構成されて!ヽるた め、部材の交換が容易であり、梱包される板状体の形状によってホルダ部を交換した り、劣化した部材だけを交換したりできる。その結果、板状体梱包装置の複数の部材 をそれぞれ効率的にリユースすることができる。
[0048] 図 4 (A)〜(C)は固定部材 40の構成例 1を示す斜視図である。図 4 (A)に示される ように、固定部材 40Aは複数の段ボール 40〜40を接着して積層することで形成さ れる。複数の段ボール 40〜40は、夫々前述した嵌合凹部 42及び当接部 44を有 するように打ち抜かれている。そして、段ボール 40〜40の積層される枚数は、ガラ ス板 20の重量に応じて選択的に決めることができる。このため、ガラス板 20の重量が 増大するほど固定部材 40Aを構成するダンボールの枚数を増やすことができ、固定 部材 40Aの奥行き寸法 Lをガラス板 20のあらゆる種類に対応した寸法とすることが
A
可能である。
[0049] 図 4 (B)は固定部材 40の構成例 2を示す展開図、図 4 (C)は固定部材 40の構成例 2の組み立て状態を示す斜視図である。図 4 (B)に示されるように、固定部材 40Bを 展開すると細長い段ボール 60からなる。段ボール 60は、 1枚の大きな段ボールから 切り取られ、そして段ボール 60にテーパ部分を有する開口 62を打ち抜かれ、折り目 63 (図 4 (B)中、破線で示す)を形成される。また、段ボール 60には、各折り目 63を 境界線として壁部 64〜64と、上部 66 , 66と、底部 68とが連続形成される。
1 4 1 2
[0050] 図 4 (C)に示されるように、固定部材 40Bは、上記のように展開された段ボール 60 を折り目 63に沿って折り曲げることにより、上部 66 , 66と底部 68との間で 4枚の壁
1 2
部 64〜64が起立した状態に組み合わされる。そして、壁部 64〜64には、上記 開口 62により嵌合凹部 42が形成される。
[0051] このように、固定部材 40Bは、 1枚の段ボール 60を折り曲げることにより、容易に組 み立てることができると共に、ガラス板 20が外箱 50から取り出された後は、再び図 4 ( B)に示すように展開された段ボール 60に戻されて、回収されてリサイクルが可能とな る。
[0052] 尚、ここでは面押さえ部 32がホルダ部材 30のほぼ中心でガラス板を保持する例を 示したが、保持される板状体の形状により対向する面押さえ部 32の厚さを変えても良 い。
湾曲したガラス板や表裏で非対称のモールなどが取り付けられたガラス板を保持す る際に好適に使用できる。
[0053] また、ホルダ部 30が、ガラス板 20の外周縁部 24より外側に連結部 36を備える例を 示したが、一対の支持部 34は連結されなくてもよい。連結部 36によりホルダ部 30を 連結することにより、作業性が向上すると共に、部品点数が減少する。ホルダ部 30を 連結しない場合は、ホルダ部の設計自由度が高まると共に、対になった部材の一方 だけを交換することが可能になり経済的である。
[0054] また、ここで用いるダンボールとは、波型に成形した中しん原紙の片面または両面 にライナーを貼ったものを指す。ダンボールは、主に紙を材料とする力 ポリプロピレ ン製ダンボール (所謂 PPダンボール)など他の材料を用いても良い。尚、前述の効果 は、本発明の範疇を逸脱しない限りにおいて、以下の実施例でも同様の効果を奏す る。
[0055] また、ホルダ部を固定部に嵌合する前に、ホルダ部にさらに大き目のホルダ部を嵌 合させ複数のホルダ部を積層して固定部に嵌合させても良い。より板状体を押圧す る力が大きくなり、重量の重い板状体にも対応可能になる。積層するホルダ部の数は 、 4重以上に積層することも可能である力 2重または 3重とした場合の取り扱いが容 易で好ましい。
実施例 2
[0056] 図 5は実施例 2の板状体保持機構 70及び板状体梱包装置 72を示す斜視図である 。尚、図 5において、上記実施例と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略 する。
[0057] 図 5に示されるように、実施例 2の板状体保持機構 70は、複数の嵌合凹部 42が所 定間隔で設けられた固定部材 74を有する。この固定部材 74は、前述した実施例 1の 固定部材 40と同様に段ボールを積層、または折り曲げることで構成されている。また 、固定部材 74は、複数のガラス板 20を収納することが可能な大きさの外箱 50に収納 され、且つ外箱 50 (図 5中、一点鎖線で示す)に締結されている。
[0058] 複数のガラス板 20を外箱 50に挿入する際は、外箱 50の上部を開口させた状態で ホルダ部材 30が仮止めされたガラス板 20は上方から 1枚ずつ挿入され、仮止めされ たホルダ部材 30は、嵌合凹部 42に挿入させる。これにより、複数のガラス板 20は、 外箱 50の内部に所定間隔ごとに平行に配置された状態で保持され、ホルダ部材 30 の支持部 34が嵌合凹部 42の当接部 44に当接して固定される。
[0059] このように、複数のガラス板 20を同一の外箱 50に収納させる場合にも板状体保持 機構 70を用いた板状体梱包装置 72は有効に機能する。このため、作業効率よく複 数のガラス板 20を梱包することが可能である。
[0060] 尚、図 5においては、固定部材 74に嵌合凹部 42を 4箇所に設け、 4枚のガラス板 2 0を梱包する構成を一例として示した力 ガラス板 20の大きさに応じて 4枚以上のガラ ス板 20を外箱 50に収納する構成とすることもできる。
実施例 3
[0061] 図 6は実施例 3の板状体保持機構 80及び板状体梱包装置 82を示す縦断面図で ある。
尚、図 6において、上記実施例と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略 する。
[0062] 図 6に示されるように、実施例 3の板状体保持機構 80は、ホルダ部材 30にガイド部 材 90を組み合わせた構成である。このガイド部材 90は、支持部 34と外箱 50との間 に介在してホルダ部材 30の挿入位置を固定部材 40の嵌合凹部 42に一致するよう にガイドするものである。したがって、このガイド部材 90は、通常ホルダ部材 30を形 成する一対の支持部 34の、一方の支持部 34と外箱 50との間にだけ設けられるが、 両方の支持部 34と外箱 50との間に設けてもよい。 [0063] 従って、実施例 3の板状体梱包装置 82においては、固定部材 40を外箱 50の底部 に挿入した後、ホルダ部材 30が仮止めされたガラス板 20を外箱 50に挿入する。この 際に、ガイド部材 90が外箱 50の内壁を摺接してホルダ部材 30の連結部 36が嵌合 凹部 42に対向するように位置合わせされる。そのため、ガラス板 20の面積が比較的 大きく重いなどにより、梱包作業の難易度が高い場合でもガラス面 22を損傷させない ように外箱 50に挿入することが可能になる。
[0064] また、上記ガイド部材 90を有する板状体保持機構 80を用いた板状体梱包装置 82 では、ガラス板 20を垂直状態で運搬する場合に水平方向の振動が付与されても、ホ ルダ部材 30がガイド部材 90によって水平方向の揺動が防止される。そのため、例え ば、輸送トラックが未舗装道路を走行する際に水平方向の振動が外箱 50に伝播して も、ガイド部材 90によりホルダ部材 30が支えられるため、ホルダ部材 30が支点となつ てガラス板 20が大きく揺動することを防止し、ガラス面 22の振動が増幅されないよう に保持することができる。
[0065] ここで、ガイド部材 90の装着方法 (手順)につ 、て図 7 (A)〜 (D)を参照して説明す る。図 7 (A)〜(D)に示されるように、まず、展開された状態のホルダ部材 30とガイド 部材 90を用意する。ガイド部材 90は、支持部 34の背面側に固着される固着部 92と 、外箱 50の内壁との間の隙間を所定距離にするためのストッパ部 94と、外箱 50の内 壁に当接する当接面 96と、当接面 96の両側力も直角に曲げられて固着部 92の係 止孔 92aに係止される係止部 98とを有する。また、ガイド部材 90は、段ボールにより 形成されており、各部の境界には折り目 99 (図 7 (A)中、破線で示す)がプレス加工 されている。
[0066] 図 7 (B)に示されるように、次の工程では、支持部 34の背面側をガイド部材 90の固 着部 92に接着剤または両面シールなどの固着手段を介して固着する。このとき、支 持部 34は、固着部 92に平行に配された長孔形状の一対の係止孔 92aと 92aとの間 に位置するように配置される。尚、一対の係止孔 92a, 92aの間隔は、支持部 34の幅 寸法よりも若干広い寸法となうように設けられている。このため、一対の係止部 98は 一対の係止孔 92aに挿入されることでその挿入部が固着部 92から突出し、この突出 した部分が支持部 34の両側部に接するようになる(図 7 (D)参照)。 [0067] 図 7 (C)に示されるように、次の工程では、ガラス板 20のガラス面 22の裏面に押さ え部 32を仮止めすると共に、ガイド部材 90のストッパ部 94及び当接面 96を折り目 9 9に沿って外側に曲げる。
[0068] 図 7 (D)に示されるように、次の工程では、一対の係止部 98を内側に折り曲げ、固 着部 92の一対の係止孔 92aに嵌合係止させる。これにより、ストッパ部 94及び係止 部 98は、支持部 34及び外箱 50に対して直角に曲げられた状態に形成される。そし て、ガイド部材 90の当接面 96は、ストッパ部 94及び係止部 98により外箱 50の内壁 に当接する位置に支持される。
[0069] 図 8に示されるように、次の工程では、底部に固定部材 40が固定された外箱 50を 水平状態に置いた状態で外箱 50の開口力もガラス板 20を挿入する。その際、ホル ダ部材 30及びガイド部材 90が装着された一辺側からガラス板 20を挿入することにな る。尚、上記ガイド部材 90の当接面 96は、ストッパ部 94及び係止部 98により固着部 92との離間距離が固定部材 40の嵌合凹部 42の位置と対応する寸法に形成されて いる。
[0070] そして、ガラス板 20は、ガイド部材 90の当接面 96を外箱 50の内壁に摺接させなが ら X方向(図 9参照)に挿入されることにより、ホルダ部材 30の高さ Lcと嵌合凹部 42の 高さ Ldがー致する(Lc=Ld)。そのため、ガラス板 20の面積が大きぐ重量が重い場 合でも、ガラス板 20をガイド部材 90により水平状態に支持されたまま比較的容易に 挿入してホルダ部材 30を嵌合凹部 42に嵌合させることができる。
[0071] このように、ホルダ部材 30にガイド部材 90を取り付けることによりガラス板 20の梱包 作業がより効率よく行える。また、外箱 50に収納されたガラス板 20を運搬する際には 、ガイド部材 90はガラス板 20の揺動を規制して振動によりガラス板 20が損傷すること を防止することも可能になる。
[0072] また、ガイド部材 90は、段ボールを折り曲げた構成であるので、使用済みになると、 展開されてホルダ部材 30、固定部材 40と共にリサイクル材として容易に再利用する ことができる。なお、ガイド部材 90は 1枚の段ボール力もホルダ部材 30と一体に形成 してちよい。
[0073] 図 9は実施例 3の変形例を示す縦断面図である。尚、図 9において、上記実施例 3 と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。図 9に示されるように、実 施例 3の変形例の板状体保持機構 100は、上記固定部材 40の壁部より切り起こされ た切り越し部 102を外箱 50に設けられた揷通孔 56、 58に挿通させてコ字状に折り曲 げる。これ〖こより、固定部材 40は、外箱 50に係止される。その結果、板状体保持機 構により保持されたガラス板 20は、前後上下左右方向のすべての方向で固定される 。このため、ガラス板 20は、運搬中の振動や衝撃が伝播しても外箱 50の内部空間 5 2内で安定的に保持される。
実施例 4
[0074] 図 10 (A)は実施例 4の板状体保持機構 110を示す分解斜視図である。図 10 (B) は実施例 4の板状体保持機構 110を組み合わせた状態を示す斜視図である。図 11 は実施例 4の板状体保持機構を 110組み合わせた状態を示す縦断面図である。尚、 図 10 (A) (B)乃至図 11において、上記実施例と同一部分には、同一符号を付して その説明を省略する。
[0075] 図 10 (A)に示されるように、実施例 4の板状体保持機構 110は、上記ホルダ部材 3 0、固定部材 40に補強部材 120を組み合わせた構成である。補強部材 120は、例え ば、段ボールある 、は紙材を圧縮して強度を高められた高強度材により形成された 四角形の枠体である。すなわち、補強部材 120は、固定部材 40が挿入される空間 1 22を有し、この空間 122の四方向を囲むように起立する壁部 124〜127が四角枠状 を形成するように設けられている。そして、壁部 124〜127のうち固定部材 40の嵌合 凹部 42に対向する壁部 125, 127には、ガラス板 20が挿入される U字状の切欠 125 a, 127aが設けられている。
[0076] 補強部材 120は、上部開口力も空間 122内に固定部材 40が挿入されると、固定部 材 40の四方向の側面に嵌合して固定部材 40の嵌合凹部 42がガラス板 20の重量を 受けても開かないように補強することができる。従って、本実施例では、図 10 (B)及 び図 11に示されるように、外箱 50の底部に補強部材 120の空間 122に固定部材 40 を挿入させた状態で載置し、さらにガラス板 20の下部に仮止めされたホルダ部材 30 を嵌合凹部 42に嵌合させる。
[0077] これにより、固定部材 40は、補強部材 120により外側への変形が規制される。この 結果、ホルダ部材 30に対する嵌合凹部 42の当接部 44からの反力が増大される。よ つて、板状体保持機構 110は、ホルダ部材 30の支持部 34が嵌合凹部 42に挿入さ れるのに伴って押さえ部 32をガラス板 20のガラス面 22により強く押圧する。これによ りホルダ部材 30の押圧力が増大され、前述した実施例よりもガラス板 20をより一層強 固に保持することが可能になる。
[0078] さらに、固定部材 40は、補強部材 120の壁部 124, 126の内壁に当接する側面が テーパ面 130に形成されている。また、テーパ面 130は、図 10 (B)中破線で示すよう に下部が幅狭で上部が幅広となるように傾斜している。そのため、ガラス板 20の荷重 力 方向に作用することにより、ホルダ部材 30と固定部材 40の嵌合凹部 42との間で 生じた保持力が押さえ部 32に作用することにカ卩えて、固定部材 40のテーパ面 130と 補強部材 120の壁部 124, 126との間で生じた保持力がさらに押さえ部 32に作用し 、ガラス板 20の保持力が高まる。
[0079] 従って、板状体保持機構 110は、ホルダ部材 30、固定部材 40、補強部材 120を組 み合わせることによりガラス板 20をより強固に保持することが可能になる。そして、実 施例 4の板状体梱包装置 112では、補強部材 120の壁部 124, 126と外箱 50とが締 結部材 54により締結されて一体化される。これにより、外箱 50の内部空間 52に収納 されたガラス板 20は、外箱 50に対して安定した状態に固定される。
[0080] また、本実施例にお!、て補強部材 120は、段ボールあるいは紙材を圧縮して強度 を高められた高強度材により形成された四角形の枠体力 構成されており、使用済 みになると展開されてホルダ部材 30、固定部材 40と共にリサイクル材として再利用 することができる。
[0081] 図 12 (A)は複数の板状体保持機構 110を用いた場合を示す斜視図である。図 12
(A)に示されるように、ガラス板 20の一辺が比較的な長い場合は、ガラス板 20の下 部に例えば 2個の板状体保持機構 110を配置することで重量のあるガラス板 20を安 定的に保持することが可能になる。
[0082] 図 12 (B)は実施例 4の変形例を示す斜視図である。図 12 (B)に示されるように、ガ ラス板 20が比較的縦方向の高さ寸法が大きい場合には、上記板状体保持機構 110 をガラス板 20の下部と上部の複数個所に配置する。そして、複数の板状体保持機構 110は、夫々ガラス板 20の背面側に起立するノ ックボード 140 (段ボール)に連結さ れる。本変形例では、各板状体保持機構 110の補強部材 120がバックボード 140に 締結されることで相互に連結される。
[0083] 図 13 (A)は実施例 4の変形例を用いた板状体梱包装置 114の斜視図である。図 1 3 (B)は実施例 4の変形例を用いた板状体梱包装置 114の縦断面図である。図 13 ( A)及び図 13 (B)に示されるように、ノ ックボード 140及び板状体保持機構 110を有 する板状体梱包装置 114は、バックボード 140を外箱 50の内部空間 52に挿入する ことにより、各板状体保持機構 110の相対位置がずれないように構成される。
[0084] また、バックボード 140は、各板状体保持機構 110が締結される支持面 142と、支 持面 142の上部で水平方向に折り曲げられるフラップ 144とを有する。そして、ガラス 板 20を外箱 50の内部空間 52に収納させて梱包する際、ガラス板 20が複数の板状 体保持機構 110により保持される。その結果、上記フラップ 144を把持して外箱 50 ( 図 13 (A)中、一点鎖線で示す)の上部開口力も複数の板状体保持機構 110により 保持された状態のガラス板 20をそのまま外箱 50に挿入することが可能になる。従つ て、ガラス板 20が大きい場合でも、ノ ックボード 140を用いることにより容易に梱包作 業を行える。そして、フラップ 144を 90度折り曲げて、外箱 50の開口を塞ぎ、さらに 蓋部 51をフラップ 144に重ね合わせた状態にして、ステーブルなどの締結部材 54に より蓋部 51とフラップ 144とを締結する。
[0085] このように、バックボード 140のフラップ 144を外箱 50に締結することにより、ガラス 板 20を保持する複数の板状体保持機構 110ががたつきのな ヽ安定した状態に支持 される。これにより、運搬中の振動や衝撃が付与されても複数の板状体保持機構 11 0がずれることが防止され、ガラス板 20を確実に保持することができる。
[0086] し力も、外箱 54に収納されたガラス板 20は、上下端部の 3箇所が板状体保持機構 110により保持され、且つ各板状体保持機構 110の補強部材 120が外箱 50の内面 に当接した状態に挿入される。よってガラス板 20は、前後方向、左右方向、上下方 向(X, Y, Z方向)のどの方向に対する振動にもがたつかないように強固に保持され る。
[0087] さらに、運搬先でガラス板 20を取り出す際は、フラップ 144を把持してバックボード 140を外箱 50から引き出すことにより取り出すことができる。このときガラス板 20は、 ノ ックボード 140に締結された複数の板状体保持機構 110に保持されたまま取り出 される。そのため、ノ ックボード 140により複数の板状体保持機構 110を連結するよう に構成することで、ガラス板 20の取り出し作業が容易に行うことが可能になる。
[0088] ノックボード 140は、段ボールを折り曲げた構成である。そのため、上記以外の形 状にしても良いし、使用済みになると、外箱 50と共にリサイクル材として容易に再利 用することができる。
[0089] 尚、ここでは、ノックボード 140に板状体保持機構 110を固定する例を示した力 バ ックボードを用いずに外箱に直接板状体保持機構 110を固定してもよい。また、バッ クボード 110とフラップ 114とを別部材として形成してもよく、もちろんフラップ 114を 備えないバックボード 110を使用することも可能である。また、ノックボード 110及び フラップ 114と板状体保持機構 110及び外箱の固定は、必要に応じて締結部材 54 を用いて複数箇所で締結されても良ぐ締結部材 54は、粘着テープやホットメルトな どの接着剤など他の締結手段を用いることもできる。
実施例 5
[0090] 図 14は実施例 5の板状体保持機構 150を示す分解斜視図である。図 15は実施例 5の板状体保持機構 150を組み合わせた状態を示す斜視図である。図 16 (A)、 (B) は、実施例 5の板状体保持機構 150を用いた板状体梱包装置を示す縦断面図、斜 視図である。尚、図 14乃至図 16 (A) (B)において、上記実施例と同一部分には、同 一符号を付してその説明を省略する。
[0091] 図 14に示されるように、実施例 5の板状体保持機構 150は、一対の面押さえ部材 1 52と、一対のホルダ部材 154と、一対の連結部材 156とを有する。面押さえ部材 152 は、ガラス板 20のガラス面の両面に当接するようにホルダ部材 154の延在方向の中 間位置に貼着されている。また、ホルダ部材 154は、紙を圧縮して断面がコ字状の棒 状体に形成されており、汎用の段ボールよりも強度が高められている。連結部材 156 は、四角形状の枠体であり、例えば、段ボールにより形成されている。
[0092] 図 15に示されるように、上記板状体保持機構 150は、一対のホルダ部材 154がガ ラス板 20の面に沿うように平行に装架されることで一対の面押さえ部材 152をガラス 板 20のガラス面 22のおもて面及び裏面に当接させる。そして、ガラス板 20の外周縁 部 24の外側に突出する一対のホルダ部材 154の両端に連結部材 156を嵌合させて 一対のホルダ部材 154を連結する。これにより、一対のホルダ部材 154は、両端に嵌 合された連結部材 156により一対の面押さえ部材 152が互いに近接する方向に押圧 する押圧力を発生させる。そのため、一対の面押さえ部材 152は、平行に配された一 対のホルダ部材 154の両端が連結部材 156により互いに近接方向に橈む。この橈み による弾性変形に伴い、ガラス板 20を保持する保持力が面押さえ部材 152に付与さ れる。その結果、ガラス板 20のガラス面 22は面押さえ部材 152によって両側から挟 持される。
[0093] また、連結部材 156は、ガラス板 20を外箱 50に収納する前段階においてもガラス 板 20を起立させた状態に支持する支持台として機能する。
[0094] 図 16 (A)に示されるように、連結部材 156は、一対のホルダ部材 154の両端を連 結する。また、ホルダ部材 154は、外箱 50に収納させる際には、外箱 50の内面を摺 動してガラス板 20の挿入をガイドする。また、ガラス板 20が内部空間 52に収納され た後は、外箱 50の底部及び上部に嵌合してガラス板 20を安定した状態に保持する 。例えば、本実施例において連結部材 156は、外箱 50の内部空間 52の上部、下部 で嵌合し、締結部材 54により外箱 50に固定される。これにより、板状体保持機構 15 0を用 ヽた板状体梱包装置 158は、ガラス板 20に対して上下方向に延在する向きに 装着される。その結果、一対のホルダ部材 154の両端が連結部材 156を介して外箱 50に固定され、ガラス板 20を内部空間 52に安定的且つ強固に保持することができ る。
[0095] また、実施例 5のホルダ部材 154及び連結部材 156は、段ボールなどの紙材により 形成されている。よって、ガラス板 20を外箱 50から取り出した後は、外箱 50と共に廃 品回収業者によって回収されてリサイクル材として容易に再利用することができる。
[0096] 図 16 (B)に示されるように、例えば、ガラス板 20が横長形状で重量も大きい場合に は、複数 (2つ以上)の板状体保持機構 150を用いてガラス板 20を保持することが望 ましい。また、その場合、複数の板状体保持機構 150をできるだけ左右対称となる位 置に配置することが望ましい。各板状体保持機構 150が受ける荷重を均等に配分す ることができ、何れ力 1つの板状体保持機構 150に過大な荷重が作用しなくなるため である。
[0097] 図 17 (A)は実施例 5の変形例を示す斜視図である。図 17 (A)に示されるように、板 状体保持機構 150の連結部材 156は、何れか一方のホルダ部材 154の背面側に起 立するバックボード 160 (段ボール)に連結される。
[0098] 本変形例では、上下端部の各連結部材 156がホルダ部材 154の背面側に平行に 配されたバックボード 160に締結され、相互に連結される。このバックボード 160は、 外箱 50の内部空間 52に挿入される際の支持部として機能する。
[0099] また、バックボード 160は、各連結部材 156が締結される支持面 162と、支持面 16 2の上部で水平方向に折り曲げられるフラップ 164とを有する。ガラス板 20を外箱 50 の内部空間 52に収納させて梱包する際、ガラス板 20がバックボード 160に締結され た板状体保持機構 150により保持されているので、上記フラップ 164を把持して外箱 50の上部開口力も板状体保持機構 150により保持された状態のガラス板 20をその まま外箱 50に挿入することができる。
[0100] ノックボード 160は、段ボールを折り曲げた構成であるので、上記以外の形状にし ても良いし、使用済みになると、外箱 50と共にリサイクル材として容易に再利用するこ とがでさる。
[0101] 図 17 (B)に示されるように、板状体保持機構 150及びバックボード 160を有する板 状体梱包装置 170では、バックボード 160を把持することで容易に梱包作業を行える
[0102] そして、フラップ 164を 90度折り曲げて、外箱 50の開口を塞ぎ、さらに蓋部 51をフ ラップ 164に重ね合わせた状態にしてステーブルなどの締結部材 54により蓋部 51と フラップ 164とを締結する。
[0103] このように、バックボード 160のフラップ 164を外箱 50に締結することにより、ガラス 板 20を保持する板状体保持機構 150は、傾いたり、がたついたりしないように安定し た状態に支持される。その結果、ガラス板 20の運搬中に、振動や衝撃が付与されて もずれることがなく、確実に保持することができる。
[0104] し力も、外箱 50に収納された板状体保持機構 150は、上下端部の連結部材 156が 外箱 50に嵌合された状態でバックボード 160により支持され、且つバックボード 160 が外箱 50に締結される。このため、前後方向、左右方向、上下方向の振動が付与さ れてもがたつきのない状態に保持される。
[0105] さらに、運搬先でガラス板 20を取り出す際は、フラップ 164を把持してバックボード 160を外箱 50から引き出すことによりバックボード 160に締結された板状体保持機構 150及びガラス板 20を取り出すことができる。そのため、バックボード 160により板状 体保持機構 150を支持することで、ガラス板 20の取り出し作業が容易に行うことが可 會 になる。
[0106] 図 18 (A)は実施例 5の別の変形例を示す分解斜視図である。図 18 (B)は実施例 5 の別の変形例を用いた板状体梱包装置を示す縦断面図である。
[0107] 図 18 (A)に示されるように、板状体梱包装置 190は、板状体保持機構 150の連結 部材 156を補助部材 180の嵌合部 182に嵌合させるように構成されている。この補 助部材 180は、連結部材 156よりも左右方向の幅寸法が大きく形成されており、底面 、上面の面積が連結部材 156のおよそ 3倍程度に拡大されている。そのため、補助 部材 180は、図 18 (B)に示されるように、連結部材 156に嵌合させることで、板状体 保持機構 150を安定した状態で保持する。また、補助部材 180は、側方カゝらみると三 角形状に形成されるように段ボールを折り曲げたものであり、他の部品同様にリサイク ル可能な部材である。
[0108] 上記板状体保持機構 150の連結部材 156に補助部材 180を装着した構成では、 図 18 (B)に示されるように、補助部材 180が外箱 50の内壁に嵌合して板状体保持 機構 150を収納空間 52に起立状態に支持することが可能になる。その結果、運搬す る際に前後方向、左右方向、上下方向のどの方向からの振動が付与されてもガラス 板 20をがたつかな 、ように強固に保持することができる。
[0109] また、上記板状体保持機構 150及び補助部材 180を有する板状体梱包装置 190 では、上記補助部材 180は、外箱 50の蓋部 51、底部 53に締結部材 54により締結さ れる。これにより、板状体保持機構 150の上下端部を保持する補助部材 180が外箱 50と一体ィ匕されるため、補助部材 180を介した保持機構 150と蓋部 51との締結によ り板状体保持機構 150がずれたり、傾 、たりしな 、ように支持することができる。 [0110] さらに、運搬先でガラス板 20を取り出す際は、連結部材 156が外箱 50の内壁に固 定されていないので、板状体保持機構 150を把持して外箱 50から引き出すことがで きる。それにより板状体保持機構 150が底部の補助部材 180から分離してガラス板 2 0を容易に取り出すことができる。
[0111] 補助部材 180は、段ボールを折り曲げた構成であるので、三角形以外の形状 (例え ば、四角形状など)にしても良いし、使用済みになると、外箱 50と共にリサイクル材と して容易に再利用することができる。
[0112] 尚、ここではホルダ部材 154の断面がコ字状の例を示した力 これに限定されず、 管状、角パイプ状のホルダ部材や、 L字状断面、 V字状断面、 8の字状断面など、さ まざまな断面形状を適用することが可能であり、これらの組み合わせでも良い。また、 所望の強度にあわせてホルダ部材 154の長手方向で断面形状を変化させることも可 能である。
[0113] また、前述した締結部材 54が角パイプ状の例を示した力 これに限定されずホルダ 部材 154の形状に合わせて変更することができると共に、粘着テープやホットメルトな どの接着剤など他の締結手段を用いることもできる。
[0114] また、上記実施例では、バックボード 160に板状体保持機構 150を固定する例を示 したが、バックボードを用いずに外箱 50に直接板状体保持機構 150を固定してもよ い。また、ノ ックボード 160とフラップ 164とを別部材として形成してもよぐもちろん、 フラップ 164を備えないバックボード 160を使用することも可能である。
[0115] また、ここでは、板状体保持機構 150とバックボード 160の幅がほぼ等しい場合の 例を示したが、収納空間 52での安定性を確保するために、幅の広いバックボード 16 0を用いても良い。また、ノックボード 160及びフラップ 164と板状体保持機構 150及 び外箱の固定は、必要に応じて締結部材 54を用いて複数箇所で締結されても良ぐ 締結部材 54は、粘着テープやホットメルトなどの接着剤など他の締結手段を用いるこ とちでさる。
産業上の利用可能性
[0116] 上記実施例では、ガラス板カゝらなる板状体を梱包するための板状体保持機構及び 板状体梱包装置として説明したが、これに限らず、ガラス以外の板状体の振動ゃ衝 撃に弱 ヽ材質により形成された板状体や周縁部を非接触で輸送した ヽ板状体 (例え ば、液晶基板、プラズマディスプレイ用基板あるいは金属板など)、を保持する場合 にも本発明を適用することができるのは勿論である。
また、上記実施例では、面押さえ部材 32、 152が弾性部材により形成されるものと したが、これに限らず、例えば、金属板などのように表面硬度が高くて傷がつき難い ものの場合には、面押さえ部材 32、 152を段ボールにより形成することも可能である 。その場合、面押さえ部材 32、 152もリサイクル材として再利用することが可能になる
なお、 2006年 4月 20日に出願された日本特許出願 2006— 117131号の明細書 、特許請求の範囲、図面及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開 示として、取り入れるものである。

Claims

請求の範囲
[1] 板状体のおもて面及び裏面を両面側から挟持する一対の面押さえ部と該面押さえ 部をそれぞれ支持する一対の支持部とを有するホルダ部材と、該ホルダ部材を保持 する固定部材とを備え、
前記固定部材は、前記支持部に嵌合する嵌合凹部を有し、
前記一対の支持部が前記嵌合凹部に挿入される過程で前記一対の支持部を互い に近接する方向に押圧して前記一対の面押さえ部材が前記板状体のおもて面及び 裏面を両面側から保持するように形成されて!ヽることを特徴とする板状体保持機構。
[2] 前記嵌合凹部が前記一対の支持部の外面に対して所定角度を持って当接する当 接部を備え、及び Z又は、支持部が前記一対の嵌合凹部の内面に対して所定角度 を持って当接するテーパ部を備え、該当接部の間隔及び該テーパ部の厚さの相対 的な差と相対的な当接角度によって、前記一対の面押さえ部を互いに近接する方向 に押圧することを特徴とする請求項 1に記載の板状体保持機構。
[3] 前記固定部材は、前記板状体を収納する空間を有する外装箱体に固定されること を特徴とする請求項 1または 2に記載の板状体保持機構。
[4] 前記固定部材は、 4方向の外側面に嵌合する四角枠状の補強部材により外側へ変 形しないよう補強されることを特徴とする請求項 1乃至 3の何れかに記載の板状体保 持機構。
[5] 前記ホルダ部材及び固定部材は、段ボールを折り曲げることにより所定の形状とな るように組み合わされ、各折り曲げ部を平面状に展開可能に構成されていることを特 徴とする請求項 1乃至 4の何れかに記載の板状体保持機構。
[6] 前記ホルダ部材は、前記板状体の重量により前記一対の支持部を前記固定部材 の嵌合凹部に嵌合させることで、前記板状体を保持する一対の面押さえ部をより近 接する方向に押圧する押圧力を発生させ、前記一対の面押さえ部に保持力が付与 されることを特徴とする請求項 1乃至 5の何れかに記載の板状体保持機構。
[7] 前記ホルダ部材は、支持部の面押さえ部が取り付けられている部分の背面側にガ イド部材を備えていることを特徴とする請求項 1乃至 6の何れかに記載の板状体保持 機構。
[8] 板状体のおもて面及び裏面に当接する一対の面押さえ部材と、
紙を圧縮して棒状に形成され、その延在方向の中間部分で前記一対の面押さえ部 材を個別に支持し、前記板状体の面に沿うように平行に装架される一対のホルダ部 材と、
前記一対の面押さえ部材に互いに近接する方向に押圧する押圧力を発生させて 前記板状体を挟持させるように、前記板状体の周縁部の外側に突出する、前記一対 のホルダ部材の両端を連結するように紙材により形成された一対の連結部材と、 を備えたことを特徴とする板状体保持機構。
[9] 前記請求項 1乃至 8の何れかに記載した板状体保持機構を少なくとも前記板状体 の 1辺に配置し、前記板状体保持機構を前記板状体が収納される箱体に固定するこ とを特徴とする板状体梱包装置。
[10] 板状体のおもて面及び裏面を両面側から挟持する一対の面押さえ部と該面押さえ 部をそれぞれ支持する一対の支持部とを有するホルダ部材と、該ホルダ部材を保持 する固定部材とを備え、前記ホルダ部材により前記板状体の面部のみを保持する板 状体保持方法において、
前記ホルダ部材に配された一対の面押さえ部を前記板状体のおもて面及び裏面 に当接させる工程と、
前記一対の面押さえ部を支持するように延在形成された前記ホルダ部材の一対の 支持部を固定部材の嵌合凹部に嵌合させる工程と、
前記一対の支持部が前記嵌合凹部の嵌合方向に挿入されることにより前記一対の 面押さえ部を互いに近接する方向に付勢して前記板状体のおもて面及び裏面を両 面側から挟持する工程と、
を有することを特徴とする板状体保持方法。
[11] 前記固定部材を外装箱体に締結する工程を有することを特徴とする請求項 10に記 載の板状体保持方法。
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