WO2007015579A1 - セルロース誘導体 - Google Patents

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Eiichi Kitazono
Masaya Ito
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Description

明 細 書 セルロース誘導体 技術分野
本発明は、 セルロース誘導体、 その製造方法および癒着防止材に関する。 背景技術
生体組織の癒着は、 損傷を受けた臓器表面が再生する際に、 他の組織と結合す ることにより発生する。 そのため、 手術後の癒着を防止するため生体適合性の材 料であるセルロースなどの多糖類を使用した種々の癒着防止材が提案されている。 例えば、 カルボキシメチルセルロースの水溶液を用いた癒着防止材が提案され ている (Am J Surg. 169, 154-159 (1995) )0 しかし、 この癒着防止材は、 体内で の滞留性が低く癒着防止効果を充分に発揮させることが出来ない。
そのため、 多糖類を種々の方法で修飾したり、 水不溶化させたりする試みがな されている。
例えば、 ヒアルロン酸とカルボキシメチルセルロースとをカルポジイミドで修 飾した癒着防止材が提案されている (特表平 5— 508161号公報、 特表平 6 一 508 1 69号公報、 Fertil Steril. 66, 904-910 (1996)、 J Am Coll Surg. 183, 297-306 (1996) )0 また、 セルロースの水素原子を特定の置換基で置換した セルロース誘導体を主成分とする癒着防止材が提案されている (特開平 1一 30 1624号公報)。 また、 カルボキシメチルセルロースとポリエーテルとの複合 体を癒着防止材として用いることが提案されている (米国特許第 5, 906, 9 97号明細書、 米国特許第 6, 0 17, 301号明細書、 米国特許第 6, 034, 140号明細書)。 また、 可溶性セルロースを酸処理によって水難溶化したセル ロース誘導体を癒着防止材として用いることが提案されている (国際公開第 01 /34214号パンフレツト)。 特開 2004— 51531号公報には水難溶性 化したカルボキシメチルセルロースを含有する癒着防止材が提案されているが、 実質はスポンジ状やフィルム状のものである。
また米国特許第 5 , 0 6 4 , 8 1 7号明細書には低分子量のカルボキシメチル セルロースとホスファチジルエタノールァミンとを水溶媒で反応させて、 ホスホ リパーゼ A 2阻害剤組成物を得る反応が記載されている。
また、 癒着防止材に関するものではないが、 多糖類を化学架橋させる方法とし て、 カルボキシメチルセルロースをグリオキサールにより架橋することが提案さ れている (特開平 1 0— 2 5 1 4 4 7号公報)。 また、 カルボキシメチルセル口 ースを多価金属イオンと混合した組成物が提案されている (特開昭 6 3 - 3 7 1 4 3号公報)。 また、 ヒアルロン酸をビスエポキシドで架橋することが提案され ている (特開平 7— 9 7 4 0 1号公報)。 また、 ヒアルロン酸をジビニルスルホ ンで架橋することが提案されている (米国特許第 4, 5 8 2 , 8 6 5号明細書、 米国特許第 4 , 6 0 5 , 6 9 1号明細書)。 ヒアルロン酸をホルムアルデヒド、 ジビニルスルホンなどで架橋することが提案されている (特開昭 6 0 - 1 3 0 6 0 1号公報)。 特表 2 0 0 3 - 5 1 8 1 6 7号公報には水相溶性有機溶媒を含む 水溶液中においてポリア二オン性多糖類を活性剤と反応させることを含んでなる、 水不溶性の生物適合性ゲルが記載され、 ポリア二オン性多糖類としてカルボキシ メチルセルロースが挙げられている。
しかし、 何れの提案も、 癒着防止効果、 取り扱い性, 安全性についてさらなる 検討の余地がある。 発明の開示
本発明の目的は、 癒着防止材として有用なセルロース誘導体を提供することに ある。 また本発明の目的は、 ゲル状にした場合、 適度な弾性率および粘性を有し、 癒着防止材として有用なセルロース誘導体を提供することにある。 また本発明の 目的は、 体内での滞留性に優れたゲル状の癒着防止材を提供することにある。 ま た本発明の目的は、 取り扱い性に優れた癒着防止材を提供することにある。 さら に本発明の目的は、 該セルロース誘導体の製造方法を提供することにある。
そこで、 本発明者らは、 安全性に優れた材料でセルロースを修飾し、 粘性を増 大させ、 生体内での滞留性を向上させ癒着防止効果を向上させることについて鋭 意検討した。 その結果、 本発明者らは、 カルボシキメチルセルロースのカルボキ シル基を生体由来物質であるホスファチジルエタノールァミンで置換すると、 適 度な弾性率および粘性を有し、 癒着防止材として有用なセルロース誘導体が得ら れることを見出し、 本発明を完成した。
即ち、 本発明は、 下記式 (1)
Figure imgf000005_0001
式 (1) 中、 R R 2および R 3はそれぞれ独立に、
下記式 (a)、 (b)、 (c) および (d) からなる群より選ばれ、 一 H (a)
一 CH2_CO〇H (b)
_CH2— COOX (c)
2CHつ NH― CO一 CH2
Figure imgf000005_0002
(d)
式 (c) 中、 Xはアルカリ金属であり、
式 (d) 中、 R4および R5はそれぞれ独立に炭素数 10〜28のアル キル基またはアルケニル基であり、
(a)、 (b)、 (c) および (d) の当量をそれぞれ E (a). E (b)、 E (c) および E (d) とした場合、 E (b) +E (c) +E (d) =0. 3〜3で、
E (d) / {E (b) +E (c) +E (d)} =0. 001〜; lである、 で表される繰り返し単位からなり、 分子量が 5 X 103〜5 X 106のセルロー ス誘導体である。
また本発明は、 ( i) 下記式 (1一 a)
Figure imgf000006_0001
式 (1一 a) 中、 R R 2および R 3はそれぞれ独立に、
下記式 (a)、 (b) および (c) から選ばれ、
— H (a)
一 CH2— C〇〇H (b)
_CH2 - COOX (c)
式 (c) 中、 Xはアルカリ金属であり、 (a)、 (b) および (c) の 当量をそれぞれ E (a)、 E (b) および E (c) とした場合、
E (b) +E (c) =0. 3〜3である、
で表される繰り返し単位からなり、 分子量が 5 X 103〜5 X 106のカルボキ シメチルセルロースと、 下記式 (2)
Figure imgf000006_0002
(2) R 4および R 5はそれぞれ独立に、 炭素数 10〜28のアルキル基また はアルケニル基である、
で表されるホスファチジルエタノールァミンとを、
( i i ) 式 (1一 a) で表されるカルボキ.シメチルセルロースの E (b) +E (c) の合計 100当量に対し、 式 (2) で表されるホスファチジルエタノール ァミン 0. :!〜 100当量の割合で、
(i i i) 水と有機溶媒とからなり水が 20〜70容量%である混合溶媒に溶解 し、 触媒の存在下、 反応させることを特徴とするセルロース誘導体の製造方法で ある。
本発明は、 上記セルロース誘導体を含有する癒着防止材を包含する。 図面の簡単な説明
図 1は、 実施例 1のセルロース誘導体のヒド口ゲルの複素弾性率、 粘性率の周 波数による変化を示すグラフである。
図 2は、 実施例 2のセルロース誘導体のヒドロゲルの複素弾性率、 粘性率の周 波数による変化を示すグラフである。
図 3は、 実施例 3のセルロース誘導体のヒドロゲルの複素弾性率、 粘性率の周 波数による変化を示すグラフである。
図 4は、 実施例 4、 5および比較例 2の各群における癒着スコアを示すグラフ である。 発明を実施するための最良の形態
<セルロース誘導体 >
本発明は、 下記式 (1)
Figure imgf000007_0001
で表される繰り返し単位からなり、 分子量が 5 X 103〜5 X 106のセル口一 ス誘導体である。
式 (1) 中、 R R2および R3はそれぞれ独立に、 下記式 (a)、 (b)、 (c) および (d) からなる群より選ばれる。
-H (a)
-CH2-COOH (b)
_CH2 - COOX (c)
2CH2NH—— CO一 CH2——
Figure imgf000008_0001
(d)
式 (c) 中、 Xはアルカリ金属である。 アルカリ金属として、 ナトリウム、 カリウム、 リチウム等が挙げられる。
式 (d) 中、 R 4および R 5はそれぞれ独立に炭素数 10〜28のアルキル基 またはアルケニル基である。 R4および R5は、 いずれも炭素数 10〜20のァ ルケニル基であることが好ましい。 R4および R5は、 いずれもォレイル基であ ることがより好ましい。
(a)、 (b)、 (c) および (d) の当量をそれぞれ E (a)、 E (b)、 E (c) および E (d) とした場合、 E (a) +E (b) +E (c) +E (d) の 合計は、 3である。 E (b) +E (c) +E (d) の合計は、 0. 3〜3、 好ま しくは 0. 5〜2、 より好ましくは 0. 6〜: 1. 5である。 即ち、 E (b) +E (c) +E (d) の合計は、 式 (1) で表されるセルロースの繰り返し単位中の 置換基 R R2および R3の合計数を 3当量とした場合の、 式 (b)、 (c) およ び (d) で表される置換基の数である。 E (b) と E (c) との割合は特に限定 されない。
E (d) / {E (b) +E (c) +E (d)} は、 0. 001〜1、 好ましく は 0. 01〜:!である。
また、 E (d) / {E (b) +E (c)} は、 好ましくは 0. 01〜: I、 より 好ましくは 0. :!〜 1である。
式 (d) で表されるホスファチジルエタノールァミン由来の置換基の導入量を コントロールすることで、 セルロース誘導体の形態をゲル状または固形状にする ことができる。 例えば E (d) / {E (b) +E (c)} 力 0. 01〜:!当量 の場合、 セルロース誘導体はゲルを形成し、 1当量を超えるとセルロース誘導体 の疎水性が高くなり不溶物が発生し、 ゲルを形成し難くなり固形状となる。 また、 式 (d) の導入量をコントロールすることで、 得られるゲル状または固 形状のセルロース誘導体の粘弾性および滞留性を変えることができる。 例えば、 カルボキシメチルセルロースに導入される式 (d) の量が多いほど、 粘性および 弾性率の高いゲルが得られ、 また滞留性の長いゲルおよび固体が得られる。 セルロース誘導体の重量平均分子量は、 5 X 103〜 5 X 106であり、 好ま しくは 5 X 104〜5 X 106、 より好ましくは 5 X 104〜: 1 X 106である。 セルロース誘導体の重量平均分子量は、 下記式 (1一 a) で表されるカルボキシ メチルセルロースにおける (b) および (c) で表される基が、 式 (d) で表さ れる基に置換されるため増加する。 すなわち反応前のカルボキシメチルセルロー スよりも式 (2) で表されるホスファチジルエタノールァミンの修飾分だけ分子 量が増えることとなる。
<セルロース誘導体の製造方法〉
セルロース誘導体は、 (1) 成分 (X) と成分 (Y) とを、 ( i i) 成分 (X) の E (b) +E (c) の合計 100当量に対し、 成分 (Y) 0. :!〜 100当量 の割合で、 ( i i i) 水と有機溶媒とからなり水が 20〜70容量%である混合 溶媒に溶解し、 触媒の存在下、 反応させ製造することができる。
(成分 (X))
成分 (X) は、 下記式 (1一 a)
Figure imgf000010_0001
で表される繰り返し単位からなり、 分子量が 5 X 103〜5 X 106のカルボキ シメチルセルロースである。
式 (1一 a) 中、 R R 2および R 3はそれぞれ独立に、 下記式 (a;)、 (b) および (C) から選ばれる。
-H (a)
一 CH2 - COOH (b)
一 CH2 - COOX (c)
式 (c) 中、 Xはアルカリ金属である。 アルカリ金属として、 ナトリウム、 力 リウム、 リチウム等が挙げられる。
)、 (b) および (c) の当量をそれぞれ E (a)、 E (b) および E (c) とした場合、 E (a) +E (b) +E (c) の合計は 3である。 E (b) + E (c) の合計は、 0. 3〜3、 好ましくは 0. 5〜1. 5、 より好ましくは 0. 6〜1. 0である。 即ち、 E (b) +E (c) の合計は、 成分 (X) 中の置 換基 R R2および R3の合計数を 3とした場合の、 式 (b) および (c) で表 される置換基の数である。
成分 (X) の重量平均分子量は、 5X 103〜5 X 1 06、 好ましくは 5X 1 04〜5 X 106、 より好ましくは 5 X 104〜1 X 106である。
成分 (X) は、 パルプ (セルロース) を水酸化ナトリウム溶液で溶解し、 モノ クロ口酢酸 (あるいはナトリウム塩) でエーテル化し、 精製することにより製造 することができる。
好ましいカルボキシメチルセルロースの具体的な構造式は下記式 ( 3 )
Figure imgf000011_0001
で示す通りであり、 セルロース骨格におけるカルボキシメチル基の置換位置は、 C一 6位にあることが好ましい。
(成分 (Y) )
成分 (Y) は、 下記式 (2 )
Figure imgf000011_0002
( 2 ) で表されるホスファチジルエタノールァミンである。
式 (2 ) 中、 R 4および R 5はそれぞれ独立に、 炭素数 1 0〜2 8のアルキル 基またはアルケニル基である。 R 4および R 5は、 いずれも炭素数 1 0〜2 0の アルケニル基であることが好ましい。 R 4および R 5は、 いずれもォレイル基で あることがより好ましい。
成分 (Y) は、 動物組織から抽出したもの、 または合成して製造したものどち らでも使用できる。 ホスファチジルエタノールァミンとしては、 例えばジラウ口 ィルホスファチジルエタノールァミン、 ジミリストィルホスファチジルェタノ一 ルァミン、 ジパルミトイルホスファチジルエタノールァミン、 ジステアロイルホ スファチジルェ夕ノールァミン、 ジァラキドイルホスファチジルエタノ一ルァミ ン、 ジベへノィルホスファチジルエタノールァミン、 ジリグノセロイルホスファ チジルエタノールァミン、 ジセロチオイルホスファチジルエタノールァミン、 ジ モン夕ノィルホスファチジルエタノールァミン、 ジラウロォレオイルホスファチ ジパルミトォレオイルホスファチジルエタノールァミン、 ジォレオイルホスファ チジルエタノールァミン、 ジネルポノィルホスファチジルエタノールァミン、 ジ キメノィルホスファチジルエタノールァミン、 ジリノレノィルホスファチジルェ 夕ノールァミン、 ジヒラゴノイルホスファチジルエタノールァミン、 ジァラキド ノィルホスファチジルエタノールァミン、 ジドコサへキサェノィルホスファチジ ルエタノールアミンを挙げることができる。 その中でも、 合成する際に使用する 有機溶媒への溶解性の面からジォレオイルホスファチジルエタノ一ルァミンが好 ましい。
ホスファチジルエタノールアミンは、 生体由来の安全な物質であり、 本発明の セルロース誘導体において、 セルロース誘導体分子間の疎水性相互作用を高める ことができ、 そのため、 本発明のセルロース誘導体は、 これらの疎水性相互作用 によりハイドロゲルや、 水に不溶性の成形体になる。
(反応)
成分 (X) と成分 (Y) は、 成分 (X) の E ( b ) + E ( c ) の合計 1 0 0当 量に対し、 成分 (Y) 0 . ;!〜 1 0 0当量、 好ましくは 5〜6 0当量、 より好ま しくは 1 0〜5 0当量の割合で反応させる。 0 . 1当量よりも少ないと生成する セルロース誘導体がハイド口ゲルを形成しない。 また、 1 0 0当量より多いと生 成するセルロース誘導体の疎水性が高くなり不溶物が発生し、 ハイド口ゲルを形 成し難くなり、 水性媒体に対し不溶性を示すようになる。
成分 (X) と成分 (Y) とは、 水と有機溶媒とからなり水が 2 0〜7 0容量% である混合溶媒に溶解させ、 触媒の存在下、 反応させる。
触媒は、 カルボキシル基活性剤や縮合剤が好ましい。 触媒として、 N—ヒドロ キシスクシンイミド、 p—ニトロフエノール、 N—ヒドロキシベンゾトリァゾー ル、 N—ヒドロキシピペリジン、 N—ヒドロキシスクシンアミド、 2、 4 , 5— トリクロ口フエノール等が挙げられる。 縮合剤として 1ーェチルー 3— (ジメチ ルァミノプロピル) —カルポジイミドやその塩酸塩、 ジシクロへキシルカルポジ イミド等が挙げられる。
混合溶媒は水と有機溶媒とからなり、 水の含有量が 20〜70容量%である。 水の含有量が 20容量%よりも少ないと力ルポキシルメチルセルロースが溶解せ ず、 また 70容量%よりも高いとホスファチジルエタノールァミンが溶解しない ため反応が進まない。 水の含有量は、 好ましくは 30〜60容量%である。 有機溶媒として、 テトラヒドロフラン、 1, 4一ジォキサン、 1, 3—ジォキ サン、 1, 3—ジォキソラン、 モルフォリン、 ジメチルスルホキシド、 ジメチル ァセトアミド、 ジメチルホルムアミド、 メタノール、 エタノール、 エチレンダリ コール、 グリセリン、 ジエチレングリコール、 トリエチレングリコール、 N—メ チル一 2_ピロリドン、 ピリジン、 ピぺリジン、 ピぺラジン、 フエノールなどが 挙げられる。 有機溶媒は環状エーテルが好ましぐ、 なかでも好ましくは、 テトラ ヒドロフラン、 ジォキサン、 ジォキソランからなる群から選ばれる少なくとも一 種である。 ジォキサンとして 1, 4—ジォキサンおよび 1, 3—ジォキサンが挙 げられる。 ジォキソランとして 1, 3—ジォキソランが挙げられる。
反応温度は、 好ましくは 0〜60でである。 副生成物の生成を抑制するために は、 反応を 0〜10°Cで行うことがより好ましい。 反応環境は弱酸性下が好まし レ^ さらに好ましくは pH6〜7である。
ぐゲル状の癒着防止材>
本発明の癒着防止材は、 式 (1) で表されるセルロース誘導体を含有する。 本発明のゲル状の癒着防止材は、 水 100重量部に対し、 式 (1) で表される セルロース誘導体を 0. 1〜5. 0重量部、 好ましくは 0. 3〜2. 0重量部、 より好ましくは 0. 5〜1. 5重量部とを含むヒドロゲルである。
E (d) / {E (b) +E (c)} 力 0. 001-1当量の場合、 式 (1) で表されるセルロース誘導体はゲルを形成し、 1当量を超えると疎水性が高くな り不溶物が発生しゲルを形成し難くなる。 よって、 式 (1) で表されるセルロー ス誘導体は、 E (d) / {E (b) +E (c)} 、 0. 0 1〜1であることが 好ましい。
好ましいゲルの物性としては、 水中に占めるポリマーの含量が 0. 1〜5%で あるときに、 ゲルの入った容器を傾けても流れ落ちない程度の粘弾性を有するも のであり、 スパテルなどの金属へらで触ると容易に変形することが可能で、 患部 に塗布することが容易な状態であるものがよい。
ゲルの好ましい粘弾性としては、 水中におけるポリマ一濃度が lwt %、 温度 37度の条件で、 レオメーターと呼ばれる粘弾性測定装置を用い、 角速度 10 r a d/s e cで測定したときに、 複素弾性率が 100 d y c m2以上が好ま しく、 更に好ましくは 200 dy n/cm2以上がよい。
E (d) Z {E (b) +E (c)} 力 大きくなるにつれ滞留性が向上し、 癒 着防止効果を長期にわたって発揮することができる。 この点で E (d) / {E (b) +E (c)} は、 0. 3以上であることが好ましい。 すなわち本発明のゲ ル状の癒着防止材において、 E (d) / {E (b) +E (c)} は、 0. 3〜0. 8であることが好ましい。
癒着防止材中に含まれる、 水以外の他の成分としては、 触媒として用いた縮合 剤類、 縮合剤が所定の化学反応を経由することで生成するゥレアなどの副産物類、 カルボキシル基活性化剤、 未反応のホスファチジルエタノールアミン類、 反応の 各段階で混入するコン夕ミ物、 P Hの調整に用いたイオン類などが考えられる。 いずれの化合物も、 生体内に入れたときに異物反応として認識されない程度の含 有量以下の低いレベルに抑えてあることが好ましい。
<固形状の癒着防止材>
セルロース誘導体の E (d) / {E (b) +E (c)} カ^ 0. 5を超えると セルロース誘導体の疎水性が高くなり不溶物が発生し固形状となる。 本発明の固 形状の癒着防止材の E (d) / {E (b) +E (c)} は、 1を超え、 5以下で あることが好ましい。
本発明の固形状の癒着防止材が水性媒体に不溶性であっても体内に埋入しする と体液より膨潤してゲルに変換することも可能である。 ここで水性媒体とは、 水、 生理食塩水、 緩衝液およびアルコールなどを含有する水溶液を意味する。 また不 溶性とは、 一定期間、 セルロース誘導体が生体内に滞留し、 その後は徐々に分解 が進み、 最終的には生体内に吸収されることを意味する。 固形状の癒着防止材は、 セルロース誘導体を、 凍結乾燥、 乾式製膜、 湿式製膜、 静電紡糸法、 凝固紡糸、 スパンポンド法、 メルトブロー法、 フラッシュ紡糸法な どにより成形して製造することができる。 固形状の癒着防止材の形状は、 スポン ジの如き多孔体、 不織布、 フィルム等の形状である。 固形状の癒着防止材は、 術 後組織の癒着防止材あるいは皮膚の保湿剤等に使用することができる。 実施例
以下の実施例により本発明の詳細をより具体的に説明する。 しかし、 本発明は これら実施例に限定されるものではない。
( 1 ) 実施例に使用した材料は以下の通りである。
( 1 ) CMCN a :カルボキシメチルセルロースナトリウム (シグマ ·アルドリ ツチ製、 重量平均分子量 700, 000、 置換度 0. 9)
( i i) テトラヒドロフラン (和光純薬工業 (株) 製)
(i i 1) 0. 1M HC 1 (和光純薬工業 (株) 製)、
( i v) 0. 1M N a〇H (和光純薬工業 (株) 製)、 .
(V) EDC : l-Ethyl-3- [3- (dimethyl amino) propyl] -carbodi-imide-HCl (? Π 光純薬工業 (株) 製)、
(V i ) HOB t · H 2 O : ト Hydroxybenzotriazole,匪 ohydrate (和光純薬 工業 (株) 製)、
(V i i ) L一 α—ジォレオイルホスファチジルエタノールァミン (COATS OME ME— 8181、 日本油脂 (株) 製)、
(V i i i ) 消毒用エタノール (和光純薬工業 (株) 製)、
( i x) ペントバルビタールナトリウム (ネンブタール注射液、 大日本製薬 (株) 製)、
(X) イソジン消毒液 (明治製菓 (株) 製)、
(x i ) 生理食塩水 (大塚製薬 (株) 製)。
(2 ) セルロース誘導体中のリン脂質含量の測定
セルロース誘導体中のリン脂質の割合は、 リン ·モリブデン法による全リン含 量の分析により求めた。
(3) ハイドロゲルの複素弾性率および粘性率の測定
ハイドロゲルの複素弾性率および粘性率は、 Rhe ome t e r RFffi (T A I n s t r umen t) を使用し、 37でで測定した。 複素弾性率とは弾性 体の応力とひずみの比を表す定数のことである。
(4) 腹腔内癒着試験
腹腔内癒着モデルには、 日本チヤ一ルス ' リバー (株) 製のラットを使用した。 モデル作製日に 30匹のラッ卜の体重を測定し、 各群の平均体重がほぼ均等にな るように群分けした。 T a p a r i aらおよび S a c h d e v aらの方法(1, 2)に従って腹腔内癒着モデルを作製した。 [1. S. Taparia, R. Sharma, S. N. Mathur and V. P. Sharma: Asian Med. J. 28, 58-64, 1985, 2. H. S. Sachdeva, L. V. Gutierrez and A. G. Cox: Br. J. Surg. , 58, 382-384, 1971] 。すなわち、 ラットをペントバルビタールナトリウム (30mg k g) の腹腔内投与麻酔下で背位に固定し、 腹部を剃毛した後、 消毒用エタノールで消 毒した。 さらにイソジン消毒液で手術領域を消毒した後、 腹部正中線に沿って 3 〜4 cm切開して盲腸を露出させた。 露出させた盲腸の一定の面積 (l〜2 cm 2) について、 滅菌ガーゼを用いて点状出血が生じるまで擦過した。 盲腸を戻し た後、 切開部の筋層は連続縫合した後、 皮膚は 4〜5針縫合した。 創傷部をイソ ジン消毒液で消毒した後、 ケージに戻した。 モデル作製 29日後に動物をベント ノ、'ルビタールナトリウム麻酔下で開腹し、 腹腔内癒着の程度を肉眼的に観察し、 以下に示す基準に従ってスコア化した。
(グレード分類)
グレード 0 (スコア 0) :癒着が認められない状態
グレード 1 (スコア 1) :細くて容易に分離できる程度の癒着
グレード 2 (スコア 2) :狭い範囲ではある力 軽度の牽引に耐えられ得る程度 の弱い癒着
グレード 3 (スコア 3) :かなりしつかりとした癒着あるいは少なくとも 2箇所 に癒着が認められる状態 グレード 4 (スコア 4): 3箇所以上に癒着が認められる状態 実施例 1
(セルロース誘導体)
CMCNa l O Omgを水 20mlに溶解し、 さらにテトラヒドロフラン 20 mlを加えた。 この溶液に、 L一 α—ジォレオイルホスファチジルエタノールァ ミン 55mg (0. 000074mo 1 ) (CMC N aのカルボキシル基 100 当量に対し 20当量)、 EDC 16mg (0. 000082mo 1 ), HOB t - H2012mg (0. 000082mo 1 ) を 10m lのテトラヒドロフラン/ 水 =1/1に溶解し反応系に添加した後、 終夜攪拌を行った。 攪拌後、 透析によ り精製を行い、 さらに凍結乾燥しセルロース誘導体を得た。 iHNMR (日本電 子 J NM_ a 1 p h a 400) により目的物の生成を確認した。 得られたセル ロース誘導体のリン脂質含量を測定した。 (b)、 (c) および (d) の仕込み当 量とその割合を表 1に、 リン脂質含量の測定結果から求めた (b)、 (c) および (d) の当量を表 2に示す。
(ハイド口ゲル)
凍結乾燥したセルロース誘導体 1 Omgをイオン交換水 99 Omgに溶解し、 濃度 lwt %のハイドロゲルを調製した。 得られたハイドロゲルの複素弾性率お よび粘性率を測定した。 その結果を表 3および図 1に示す。
実施例 2
(セルロース誘導体)
L一ひ一ジォレオイルホスファチジルエタノールァミン 11 lmg (0. 00 0149mo 1 ) (CMCNaのカルボキシル基 100当量に対し 40当量)、 E DC 31 mg (0. 00016mo l ), HOB t - H2025mg (0. 00 016mo 1) とした以外は、 実施例 1と同様の操作を行いセルロース誘導体を 得た。 得られたセルロース誘導体のリン脂質含量を測定した。 (b)、 (c) およ び (d) の仕込み当量とその割合を表 1に、 リン脂質含量の測定結果から求めた (b)、 (c) および (d) の当量を表 2に示す。
(ハイドロゲル) 次に、 実施例 1と同様の操作を行いハイド口ゲルを得た。 得られたハイドロゲ ルの複素弾性率および粘性率の測定結果を表 3および図 2に示す。
実施例 3
L一ひ一ジォレオイルホスファチジルエタノールァミン 222mg (0. 00 0298mo 1 ) (CMCN aのカルボキシル基 100当量に対し 80当量)、 E DC 62mg (0. 00032mo l)、 HOB t · H205 Omg (0. 00 032mo 1) とした以外は、 実施例 1と同様にセルロース誘導体を得た。 得ら れたセルロース誘導体のリン脂質含量を測定した。 (b)、 (c) および (d) の 仕込み当量とその割合を表 1に、 リン脂質含量の測定結果から求めた (b)、 (c) および (d) の当量を表 2および図 3に示す。 得られたセルロース誘導体 は、 スポンジ状で水に対し不溶性であった。
比較例 1
CMCNa l Omgを、 イオン交換水 990 mgに溶解し、 実施例 1と同様に 粘弾性測定を行った。 その結果を表 3に示す。
表 1
実施例 1 実施例 2 実施例 3 比較例 1
E(b) 当量 0. 0 0. 0 0. 0 0. 0
E(c) 当量 0. 72 0. 54 0. 18 0. 9
E(d) 当量 0. 1.8 0. 36 0. 72 0. 0
E (b) +E (c) +E (d) 当量 0. 9 0. 9 0. 9 0. 9
E(d)/(E (b) +E (c) +E (d) I 一 0. 2 0. 4 0. 8 0. 0
表 2
Figure imgf000019_0002
E (b) : 一 CH2 -COOH
E (C) : -CH2 -COONa
E (d) :
2CH,NH ~ CO一 CH;
Figure imgf000019_0001
(R4および R5は、 ォレオイル基である)
表 3
Figure imgf000019_0003
*複素弾性率、 粘性率は、 周波数 10rad/sでの値を示す 実施例 4
腹腔内癒着モデルのラットの盲腸を点状出血させ、 腹腔内に戻した後、 10匹 に対して実施例 1で調製したセルロース誘導体のヒドロゲル (ImL) を擦過部 位に塗布した。 29日後にラッ卜をペントバルビタールナトリウム麻酔下で開腹 し、 腹腔内癒着の程度を肉眼的に観察しスコア化した。
実施例 5
実施例 2で調製したセルロース誘導体のヒドロゲル (ImL) を用いる以外は、 実施例 4と同様の操作を行い、 腹腔内癒着の程度を肉眼的に観察しスコァ化した。 比較例 2
ヒドロゲル (lmL) を擦過部位に塗布しない以外は実施例 4と同様の操作を 行い、 腹腔内癒着の程度を肉眼的に観察しスコア化した。
各例の腹腔内癒着スコアは、 平均値土標準誤差 (me an土 S. E.) で表記 した。 検定は実施例 4、 実施例 5と、 比較例 2との群間の検定として Wi 1 c o x o nの順位和検定を行った。 なお、 統計ソフトは The S AS (登録商標) Sy s t em Re l e a s e 8. 2 (TS 2M0) f o r Wi ndows (S AS I n s t i t u t e I n c . )、 およびその連動システム E X S A S Ve r s i on 7. 10 ((株) アーム) を用いた。
ラッ卜の腹腔内癒着モデルに対する各誘導体の 29日間適用による効果を検討 し、 その結果を図 4に示す。
図 4に示されているとおり、 実施例 4は 1. 3±0. 4の癒着スコアを示し た。 実施例 5は 0. 5±0. 3であった。 一方、 比較例 2は 2. 3土 0. 4で あった。 実施例 4は比較例 2と比較して統計学的に有意な差はみられないものの、 癒着スコアの減少傾向を示し、 実施例 5の癒着スコアは比較例 2と比較して統計 学的に有意に低値であったことを示した (P<0. 05)。 以上の結果より、 実 施例 4、 5で用いた誘導体は 29日間適用において癒着防止効果を有することが 分る。 発明の効果
本発明のセルロース誘導体は、 水に溶解させると、 適度な弾性率および粘性を 有するゲル状になり癒着防止材として用いることができる。 本発明のセルロース 誘導体は、 生体由来物質のホスファチジルエタノールアミンを含有するので安全 である。 本発明の癒着防止材は、 体内での滞留性に優れ、 癒着防止効果に優れる。 本発明の製造方法によれば、 セルロース誘導体を効率的に製造することができる。 本発明のゲル状の癒着防止材は、 十分な柔軟性と粘性を有し、 取扱い性に優れ、 複雑な形状の部位にも適用でき、 内視鏡を用いた手術にも適用可能である。 産業上の利用可能性
本発明の癒着防止材は、 脊椎、 関節、 腱、 神経などに対する手術時に、 損傷を 受けた生体組織表面が癒着するのを防止するために用いることができる。 さらに 具体的には、 脊椎手術の場合、 たとえば、 本発明の癒着防止材を硬膜と神経根周 囲を隔離するために塗布することで癒着を防止することができる。
癒着が起きた場合、 除痛、 稼動部位の確保を目的として癒着剥離を行う必要が ある。 本発明の癒着防止材を塗布することにより、 癒着を防止することができ、 再手術を回避し、 医療経済性の向上、 さらには患者の生活の質を高めることが可 能となる。
また、 婦人科手術では、 開腹術又は腹腔鏡による子宮筋腫摘出術時などに用い ることができる。 手術後の創傷部位に本発明の癒着防止材を塗布することにより、 癒着を防止することができる。
本発明の癒着防止材は体内での優れた滞留安定性を有し、 癒着防止材として有 用である。 とくに癒着防止材がゲルの場合は、 複雑な形状の部位にも適用でき、 内視鏡を用いた手術に容易に適用可能である。

Claims

請 求 の 範 囲
下記式 (1)
Figure imgf000022_0001
式 (1) 中、 R R 2および R 3はそれぞれ独立に、
下記式 (a)、 (b)、 (c) および (d) からなる群より選ばれ、 一 H (a)
一 CH2 - C〇OH (b)
-CH2-COOX (c)
Figure imgf000022_0002
CH,0― P一 OCH 2CH2NH ~ CO一 CH2
I
o—
(d)
式 (c) 中、 Xはアルカリ金属であり、
式 (d) 中、 R4および R5はそれぞれ独立に炭素数 10〜28のアル キル基またはアルケニル基であり、
(a)、 (b)、 (c) および (d) の当量をそれぞれ E (a)、 E (b)、 E (c) および E (d) とした場合、
E (b) +E (c) +E (d) =0. 3〜3で、
E (d) / {E (b) +E (c) +E (d)} =0. 001〜:!である、 で表される繰り返し単位からなり、 分子量が 5 X 103〜5 X 106のセルロー ス誘導体。
2. E (d) / {E (b) +E (c) +E (d)} 、 0. 01〜;!である請 求項 1記載のセルロース誘導体。
3. セルロース誘導体の E (d) / {E (b) +E (c)} 、 0. 01〜1 である請求項 1記載のセルロース誘導体。
4. 式 (d) 中の R4および R5は、 炭素数 10〜20のアルケニル基である 請求項 1記載のセルロース誘導体。
5. 式 (d) 中の R4および R5は、 ォレイル基である請求項 1に記載のセル ロース誘導体。
6. 分子量が 5 X 104〜5 X 106である請求項 1に記載のセルロース誘導 体。
7. (1) 下記式 (1一 a)
Figure imgf000023_0001
式 (1— a) 中、 R R 2および R 3はそれぞれ独立に、
下記式 (a)、 (b) および (c) から選ばれ、 一 H (a)
一 CH2— COOH (b)
一 CH2— COOX (c)
式 (c) 中、 Xはアルカリ金属であり、 (a)、 (b) および (c) の 当量をそれぞれ E (a), E (b) および E (c) とした場合、
E (b) +E (c) =0. 3〜3である、
で表される繰り返し単位からなり、 分子量が 5 X 103〜5X 106のカルボキ シメチルセルロースと、 下記式 (2)
2CHoNH3
Figure imgf000024_0001
(2)
R 4および R 5はそれぞれ独立に、 炭素数 10〜28のアルキル基また はアルケニル基である、
で表されるホスファチジルエタノールァミンとを、
( i 1) 式 (l— a) で表されるカルボキシメチルセルロースの E (b) +E (c) の合計 100当量に対し、 式 (2) で表されるホスファチジルエタノール ァミン 0. 1〜: L 00当量の割合で、
(i i i) 水と有機溶媒とからなり水が 20〜70容量%である混合溶媒に溶解 し、 触媒の存在下、 反応させることを特徴とするセルロース誘導体の製造方法。
8. 有機溶媒が、 テトラヒドロフラン、 ジォキサンおよびジォキソランからな る群から選ばれる少なくとも一種である請求項 7に記載の製造方法。
9. 触媒が、 1ーェチルー 3— (ジメチルァミノプロピル) —カルポジイミド 塩酸塩である請求項 7に記載の製造方法。
10. 反応を 0〜10°Cで行う請求項 7に記載の製造方法。
11. 請求項 1記載のセルロース誘導体を含有する癒着防止材。
12. 水 100重量部に対し、 請求項 1記載のセルロース誘導体を 0. 1〜5. 0重量部含むゲル状の請求項 11記載の癒着防止材。
13. セルロース誘導体の E (d) / {E (b) +E (c)} 、 0. 01〜 1である請求項 12記載の癒着防止材。
14. セルロース誘導体の E (d) / {E (b) +E (c)} が、 1を超え、 5以下である固形状の請求項 1 1記載の癒着防止材。
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