WO2006137518A1

WO2006137518A1 - エンジンのエアクリーナおよびエンジンへのエアクリーナ取付装置

Info

Publication number: WO2006137518A1
Application number: PCT/JP2006/312607
Authority: WO
Inventors: Yoshihiko Kubo; Shingo Yoneda; Kazuhiro Sakamoto; Yasunori Matsubara
Original assignee: Honda Motor Co., Ltd.
Priority date: 2005-06-23
Filing date: 2006-06-23
Publication date: 2006-12-28
Also published as: TWI356873B; PA8677901A1; ES2396578T3; EP2058506A2; BRPI0611572A2; AU2010202286B2; MY145955A; EP1895146A1; EP1895146A4; KR100941353B1; EP2058505B1; EP2058505A3; MY150894A; EP1895146B1; CA2689648C; AU2010202287A1; CA2769785A1; US8002863B2; CA2689643C; AU2010202286A1

Description

明細書

エンジンのエアクリーナおよびエンジンへのエアクリーナ取付装置技術分野

[0001] 本発明は、エンジン、特に汎用エンジンに設けられたクリーナカバー体の外面を流れ落ちる雨滴の吸込みを防止し、また、吸入した外気が浄化されずにエンジン側に吸入されるのを防止するようにしたエアクリーナに関し、さらに、エンジン、特に汎用エンジンに外気を浄ィ匕して導くためのエンジンへのエアクリーナ取付装置に関する。背景技術

[0002] 一般に、エンジン駆動式作業機では、屋外で使用されることが多ぐしかもエンジンの吸気系に接続されるエアクリーナは、大気中に露出した状態にあるため、クリーナカバー体の外壁を伝わって流れる落ちる雨滴力 S、エンジンの吸気負圧をうけてエアクリーナ内に吸い込まれる不都合を招くことが考えられる。

[0003] そこで、従来、エアクリーナに雨天キャップを設け、これにより雨水のエアクリーナ内への侵入を防止するようにしたものは公知である。（たとえば、特許文献 1参照)。

[0004] また、従来、汎用エンジンのエアクリーナにおいて、カバーケースの下面開口を塞ぐ底板に接合筒（吸気筒）を設け、この接合筒にエアクリーナエレメントを嵌合し、このエアクリーナエレメントと底板との間にパッキンを介在し、塵埃を含んだ外気がエアクリーナエレメントを通らずに、直接エンジン側へ漏出しないようにした、エンジンのェァクリーナは公知である（たとえば、特許文献 2参照)。

[0005] さらに、従来、汎用エンジンにおいて、外気を吸入して清浄ィ匕したのち、エンジンに導くためのエアクリーナは、該エンジンのシリンダ部の一側にボルトなどの締結部材をもって一体に支持されるものが知られてヽる（特許文献 3参照)。

特許文献 1 :日本実公昭 63— 11322号公報

特許文献 2：日本実開平 1 - 78258号のマイクロフィルム

特許文献 3 :日本実公昭 59— 62263号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題 [0006] ところが、上記特許文献 1に開示されるものでは、エアクリーナに設けた雨天キヤップに円錐斜面部を設け、そこに特殊形状の多数の吸込口を穿設するとともにそれらの吸込口に周壁を設けるなど複雑な構造に形成されるので、コスト高になるば力りでなぐ吸気の流量の多い場合には、雨水の吸込防止策として不充分であるという問題かあつた。

[0007] また、上記特許文献 2に開示されるものでは、エアクリーナエレメントの交換、清掃などのメンテナンスなどのために、これを接合筒から外す際に、ノッキンがエアタリーナエレメントと密着したまま共に外れることがあり、該パッキンの再組み付けを忘れたり

、紛失したりするなどの別の問題があった。

[0008] さらに、一般に汎用エンジンでは、エアクリーナで清浄ィ匕された外気は、エンジンに支持される気化器にて燃料と混合調整したのち、それらの混合気をエンジンへ供給するようにしているため、エアクリーナは、気化器を介してエンジンから離れた位置でオーバハング状態で該エンジンに支持されることになり、エアクリーナの支持剛性を確保しにくいという問題があり、さらにエアクリーナの性能を向上すベぐクリーナチヤンバー容積を大きくすれば、クリーナカバーが大きくなつて前記問題が一層顕著となり、延いては、エアクリーナをエンジンに締結するのに、クリーナカバーを外してからエアクリーナをエンジンに締結する場合もあり、エアクリーナのエンジンへの締結作業能率が低下するというさらに別の問題もあった。

[0009] 本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、前記問題をすベて解決できるようにした、新規なエンジンのエアクリーナおよびそのエアクリーナのエンジンへの取付装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0010] 上記目的達成のために、本発明の第 1の特徴によれば、クリーナカバー体に、外気に連通する吸込口とエンジンの吸気ポートに連通する排出口を設けると共にその内部に、吸込口より吸い込んだ外気を清浄ィ匕するクリーナエレメントユニットを収容してなる、エンジンのエアクリーナにおいて、

前記吸込口の近傍にあって該吸込口を取り囲む、クリーナカバー体のスカート壁は、吸込口よりも下方に延長されて、ることを特徴とするエンジンのエアクリーナが提案される。

[0011] 上記目的達成のために、本発明の第 2の特徴によれば、前記第 1の特徴に加えて、前記吸込口とスカート壁との間には、遮蔽壁が設けられ、前記スカート壁と遮蔽壁とで、吸込口よりも下方に延長されていて、空隙を存して対面する二重壁が形成されていることを特徴とするエンジンのエアクリーナが提案される。

[0012] 上記目的達成のために、本発明の第 3の特徴によれば、前記第 1または 2の特徴にカロえて、前記遮蔽壁は、前記スカート壁と並列するように、前記吸込口の外側開口縁に沿って設けられ、さらに前記吸込口から離間する方向に延長されて、吸込ロを両側から覆うように湾曲形成されていることを特徴とするエンジンのエアクリーナが提案される。

[0013] 上記目的達成のために、本発明の第 4の特徴によれば、前記第 1, 2または 3の特徴に加えて、前記吸込口は、その中心に対してクリーナカバー体の中心側に向けて広がる広がり部を有して、クリーナカバー体内に向けて上方に延長される吸気筒が一体に連接されており、該吸気筒は吸込口側の入口力その上端の出口に向かって徐々に絞られて、ることを特徴とするエンジンのエアクリーナが提案される。

[0014] 上記目的達成のために、本発明の第 5の特徴によれば、クリーナカバー体に、外気に連通する吸込口とエンジンの吸気ポートに連通する排出口を設けると共にその内部に、吸込口より吸い込んだ外気を清浄ィ匕するクリーナエレメントユニットを収容してなる、エンジンのエアクリーナにおいて、

クリーナカバー体内に、そこに設けた吸込口と排出口とを連通する吸気通路を設け、この吸気通路の外周に、シールパッキンおよびクリーナエレメントユニットを重ねて嵌合させ、前記クリーナエレメントユニットにより吸込口から取り入れた外気を清浄ィ匕したのち、排出口へ排出させ、また、前記シールパッキンにより、外気が直接排出口へ漏出するのを防止するようにし、前記シールパッキンには、クリーナカバー体に密に係合する抜止部材を設け、シールパッキンの吸気通路力もの妄りな抜け出しを防止するようにしたことを特徴とするエンジンのエアクリーナが提案される。

[0015] 上記目的達成のために、本発明の第 6の特徴によれば、クリーナカバー体に、外気に連通する吸込口とエンジンの吸気ポートに連通する排出口を設けると共にその内部に、吸込口より吸い込んだ外気を清浄ィ匕するクリーナエレメントユニットを収容してなる、エンジンのエアクリーナにおいて、

クリーナカバー体を、上カバー体とその下部に固定される下カバー体とより構成し、下カバー体に設けた隔壁に、上カバー体に設けた吸込口と下カバー体の設けた排出口とを連通する吸気通路を設け、この通気通路の外周に、シールパッキンおよびクリーナエレメントユニットを重ねて嵌合させ、前記クリーナエレメントユニットにより吸込口から取り入れた外気を清浄ィ匕したのち排出口へ排出させ、また、前記シールパツキンは、クリーナエレメントユニットと隔壁間に挟着されて外気が直接排出口へ漏出するのを防止するようにし、前記シールパッキンには、下カバー体に密に係合する抜止部材を設け、シールパッキンの吸気通路力もの妄りな抜け出しを防止するようにしたことを特徴とする、エンジンのエアクリーナが提案される。

[0016] 上記目的達成のために、本発明の第 7の特徴によれば、前記第 5または 6の特徴にカロえて、前記シールパッキンの抜止部材は、前記吸気通路の外周面に密に係合するようにされて、ることを特徴とするエンジンのエアクリーナが提案される。

[0017] 上記目的達成のために、本発明の第 8の特徴によれば、前記第 6の特徴に加えて、前記シールパッキンの抜止部材は、前記隔壁に形成した凹溝に密に係合するようにされていることを特徴とするエンジンのエアクリーナが提案される。

[0018] 上記目的達成のために、本発明の第 9の特徴によれば、前記第 5, 6, 7または 8の特徴に加えて、前記抜止部材は、前記シールパッキンのシール面以外の面に形成されていることを特徴とするエンジンのエアクリーナが提案される。

[0019] 上記目的達成のために、本発明の第 10の特徴によれば、クリーナカバー体に、外気に連通する吸込口とエンジンの吸気ポートに連通する排出口を設けると共にその内部に、吸込口より吸い込んだ外気を清浄ィ匕するクリーナエレメントユニットを収容してなる、エンジンのエアクリーナの、エンジンへの取付装置であって、エアクリーナは、エンジンの一側に並列して配設されており、その外殻を構成するクリーナカバー体の下部が、エンジンに気化器と共に一対の締結部材により一体に結合支持されると共にエンジンと間隙を存して対面するタリ一ナカバー体の補強縦壁部が、他の 1つの締結部材によりエンジンに一体に結合支持されていることを特徴とするエンジンへのエアクリーナ取付装置が提案される。

[0020] 上記目的達成のために、本発明の第 11の特徴によれば、クリーナカバー体に、外気に連通する吸込口とエンジンの吸気ポートに連通する排出口を設けると共にその内部に、吸込口より吸い込んだ外気を清浄ィ匕するクリーナエレメントユニットを収容してなる、エンジンのエアクリーナの、エンジンへの取付装置であって、エアクリーナは、エンジンの一側に並列して配設されており、前記エアクリーナの外殻を形成するタリ一ナカバー体を、導入外気を清浄ィ匕するクリーナエレメントユニットを配設した上カバ一と、清浄ィ匕した外気をエンジンへ導く吸気ダクトを形成した下カバー体とを一体に連結して構成し、前記下カバー体は、その上面に上カバー体と下カバー体とを区画すると共に下カバー体の上部を補強する隔壁が一体に形成されており、前記下カバ一体は、その下部が、エンジンに気化器と共に一対の締結部材によりにより一体に結合支持され、また下カバー体の上部の、前記隔壁に近い補強縦壁部力エンジンに他の一つの締結部材により一体に結合支持されていることを特徴とする、エンジンのエアタリーナヘの取付装置が提案される。

[0021] 上記目的達成のために、本発明の第 12の特徴によれば、前記第 11の特徴に加えて、前記下カバー体の補強縦壁部には、エンジンに向かって延びる中空円筒孔を有するボス部が一体に形成され、エンジンに固定される他の一つの締結部材は、下力バー体の中空円筒孔を貫通し、そこに固定されることを特徴とするエンジンのエアタリ一ナヘの取付装置が提案される。

[0022] 上記目的達成のために、本発明の第 13の特徴によれば、前記第 10, 11または 12 の特徴に加えて、前記一対の締結部材および他の一つの締結部材は何れも連結ボルトであって、それらの中心軸線は、略平行であって、それら連結ボルトは何れもタリ一ナカバー体の外側からの操作が可能であることを特徴とする、エンジンのエアタリ一ナヘの取付装置が提案される。

発明の効果

[0023] 本発明の第 1〜第 4の特徴によれば、従来のエアクリーナに僅かな改良を加えるだけで、クリーナカバー体の外面を流れ落ちる雨滴などの水滴力吸込口を通してェァクリーナ内へ侵入するのを防止することができる。 [0024] 特に、第 2、 3の特徴によれば、雨滴などの水滴を遮蔽壁に衝突、落下させることにより、その水滴のエアクリーナ内への侵入を一層確実に防止することできる。

[0025] 特に、第 4の特徴によれば、吸込口付近での吸気の流速を遅くして雨滴などの水滴を吸込口側へ引き寄せ難くして、水滴のエアクリーナ内への侵入防止作用を助成することがでさる。

[0026] 本発明の第 5〜第 9の特徴によれば、クリーナエレメントユニットの交換、清掃などのメンテナンスのために、これを吸気通路から取り外す場合に、シールパッキンは現位置に残置したままとなって外れることがなぐ該シールパッキンの組み付け忘れをすることがなぐまた、該シールパッキンを紛失することがない。

[0027] 特に、第 9特徴によれば、シールパッキンのシール面の作用に影響を及ぼすことなぐ抜止部材を該シールパッキンに設けることができる。

[0028] 本発明の第 10〜第 13の特徴によれば、エンジンにエアクリーナを 3点にて締結支持することができ、特に、クリーナカバー体の高剛性の補強縦壁を利用して、クリーナカバー体をエンジンに締結するようにしたので、エンジンへのエアクリーナの支持剛性を高めることができる。

[0029] 特に、第 12の特徴によれば、エンジンと間隙をあけて対面するクリーナカバー体の補強縦壁部をエンジンに接近させて、該エンジンに締結することができ、エンジンへのエアクリーナの支持剛性を一層高めることができる。

[0030] 特に、第 13の特徴によれば、 3本の連結ボルトの締結方向が同じであり、し力も、それらをクリーナカバー体の外方力も締結操作することができ、エアクリーナのエンジンへの締結操作が容易である。

図面の簡単な説明

[0031] [図 1]図 1は本発明エアクリーナを備えた汎用エンジンユニットの正面図である。（第 1 実施例）

[図 2]図 2は図 1の 2矢視図である。（第 1実施例）

[図 3]図 3は図 2の 3— 3線に沿う拡大断面図である。（第 1実施例）

[図 4]図 4は図 3の 4 4線に沿う断面図である。（第 1実施例）

[図 5]図 5は図 3の 5— 5線に沿う断面図である。（第 1実施例） [図 6]図 6は図 3の 6— 6線に沿う断面図である。（第 1実施例）

[図 7]図 7は図 5の 7— 7線に沿う断面図である。（第 1実施例）

[図 8]図 8はエアクリーナの分解斜視図である。（第 1実施例）

[図 9]図 9は図 8の 9— 9線に沿うシールパッキンの拡大平面図である。（第 1実施例)

[図 10]図 10は図 9の 10— 10線に沿う断面図である。（第 1実施例）

圆 11]図 11は図 3の仮想線囲い部分の拡大図である。（第 1実施例）

[図 12]図 12はシールパッキンの平面図である。（第 2実施例）

[図 13]図 13は図 12の 13— 13線に沿う断面図である。（第 2実施例）

[図 14]図 14は図 11 (実施例 1)に対応する図である。（第 2実施例）

[図 15]図 15はシールパッキンの平面図である。（第 3実施例）

[図 16]図 16は図 15の 16— 16線に沿う断面図である。（第 3実施例）

圆 17]図 17は図 11 (実施例 1)に対応する図である。（第 3実施例）

符号の説明

4 気化器

10 クリーナカバー体

11 上カバー体

11a スカート壁

12 下カバー体

13 吸気ダクト

14 隔壁

16 排出口

17 吸気通路

22 締結部材 (連結ボルト)

23 締結部材 (連結ボルト)

24 締結部材 (連結ボルト)

37 縦壁部

38 ボス部

39 中空円筒孔 50 吸込口

50a 広がり部

50c 吸込口の中心

51 吸気筒

53 遮蔽壁

54 空隙

68 シールパツキ

71, 73 シーノレ面

75 抜止部材 (抜止突起）

221 中心軸線

231 中心軸線

241 中心軸線

268 シールパッキン

271 273 シーノレ面

275 276 抜止部材 (抜止突起）

368 シールパッキン

371 373 シーノレ面

378 抜止部材 (抜止突起）

379 凹溝

E

Ep 吸気ポート

Ue クリーナエレメントユニット

発明を実施するための最良の形態

[0033] 以下、本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて具体的に説明する。

実施例 1

[0034] まず、図 1〜11を参照して本発明の実施例 1につ、て説明する。

[0035] 図 1, 2において、汎用エンジンユニットの、各種作業機の動力源となる汎用ェンジン Eは、 4サイクルエンジンであって、水平方向に配置されるクランク軸 1を支持するクランクケース 2と、このクランクケース 2から斜め上方に突出したシリンダ部 3とを備えており、クランクケース 2の真上には、それに支持される燃料タンク Tが配置され、また、シリンダ部 3の一側には、気化器 4が取り付けられ、この気化器 4に接続されるエアタリーナ ACと、シリンダ部 3の他側に接続される排気マフラー Mとが、燃料タンク Tの側方に並ぶようにしてシリンダ部 3の真上に配置される。

[0036] つぎに、図 1〜11を参照して本発明にかかるエアクリーナ ACの構造を詳細に説明する。

[0037] 図 3に最も明瞭に示すように、エアクリーナ ACの外殻であるタリーナカバー体 10は、合成樹脂製であって、上カバー体 11と下カバー体 12とを一体に結合して構成されている。上カバー 11は、下面が開放された帽状に形成されている。また、下カバー体 12は、上下方向に長いエルボ状に形成される吸気ダクト 13と、その開口上面を閉じる隔壁 14とを備えて密閉状に形成され、上カバー体 11の開口下面に、下カバー体 1 2の上面が着脱可能に気密に嵌合接続される。

[0038] 図 3、 4および図 8に示すように、隔壁 14の中間部には、角筒状の通気通路 17が、上カバー体 11内に向けて一体に突設されており、この吸気通路 17を通して上カバ一体 11内と下カバー体 12内とが相互に連通される。下カバー体 12の吸気ダクト 13 の上部には、鉛直方向に延びる支持ボルト 18が固定されている。この支持ボルト 18 は、前記吸気通路 17を通って上カバー体 11内を縦通し、その上端のねじ部が、該上カバー体の上壁に設けた取付孔 19を貫通してその外方に突出しており、そこにナット 20を螺締することにより、上カバー体 11は、下カバー体 12の隔壁 14上に着脱可能に固定される。

[0039] 下カバー体 12の下端、すなわち吸気ダクト 13の下端には、エアクリーナ ACの排出口 16が開口され、この排出口 16は、気化器 4の上流端に接続されている（図 6参照）。後に述べるように、前記エアクリーナ ACは、その下カバー体 12が、前記エンジン E のシリンダ部 3に、高剛性をもって固定支持される。

[0040] つぎに、図 2〜7を参照してこの支持構造について説明する。

[0041] エアクリーナ ACは、その下カバー体 12力エンジン Eのシリンダ部 3に 3点にて支持される。具体的には、図 3, 6に示すように、下カバー体 12の下端部分が 2本の連結ボルト 22, 23によりエンジン Eのシリンダ部 3に気化器 4を介して 2点にて支持され、また、図 3, 5, 7に示すように、下カバー体 12の上端部分、すなわち前記隔壁 14に近い部分が 1本の連結ボルト 24によりエンジン Eのシリンダ部 3に直接一点にて支持されている。図 6に示すように、エンジン Eのシリンダ部 3のシリンダヘッド部分 3Hには、気化器 4の下流側がガスケット 25を介して接続され、さらに、この気化器 4の上流側には、ノッキン 26を挟んで前記下カバー体 12の下端部分が一体に接続されている。下カバー 12の下端部分は、下カバー体 12および気化器 4に設けたボルト孔 27, 2 8を貫通してシリンダ部 3のシリンダヘッド部分 3Hに螺着した 2本の通し連結ボルト 22 , 23により固着される。下カバー 12のボルト孔 27には、金属製スリーブ 29が嵌合されて、て連結ボルト 22, 23の締付によっても下カバー体 12が変形しな!、ようにされている。エアクリーナ ACの下カバー体 12に形成される吸気ダクト 13は、気化器 4の吸気道 30を通ってエンジン Eの吸気ポート Epに連通され、通常のようにエアクリーナ AC内の吸気は、気化器 4にて燃料と混合されたのち吸気ポート Epに導かれる。

[0042] なお、図 6中、符号 32および 33は、気化器 4の吸気道 30に開閉可能に設けられるチョーク弁およびスロットル弁である。

[0043] 図 3, 5に示すように、エアクリーナ ACの下カバー体 12の、前記隔壁 14に近い上端部分の、高い剛性を保有する縦壁部分 37には、筒状のボス部 38がー体に形成されている。このボス部 38には、下カバー体 12の内方、すなわちエンジン Eのシリンダ部 3に向力つて延びる長い有底の中空円筒孔 39がー体に形成されており、この中空円筒孔 39の奥壁には、ボルト孔 40が貫通して設けられている。そして、このボルト孔 40に対向する、シリンダ部 3のシリンダヘッド部分 3Hの壁面には、ボルトねじ孔 41が設けられ、図 5に示すように、ボルト孔 40とボルトねじ孔 41は同一軸線上にある。前記ボルトねじ孔 41には、連結ボルトとしてのスタッドボルト 24が螺締される。このスタツドボルト 24は、下カバー体 12のねじ孔 40を貫通したのち、そのねじ部が中空円筒孔 39内に突出し、そのねじ部にナット 42を螺締することにより、下カバー体 12の上部は、この一本の連結ボルト 24をもってシリンダ部 3のシリンダヘッド部分 3Hに固定することができる。したがって、下カバー体 12の上部は、その剛性の高い縦壁部分 37 (隔壁 14の近くにあり、かつボス部 38により補強されている）が、連結ボルト 24によりェンジン Eのシリンダ部 3に堅固に固定される。

[0044] 図 5に示すように、前記 2本の連結ボルト 22, 23の軸線 221, 231と、スタッドボルト 2 4の軸線 241は、相互に略平行であって、締結方向が同じであり、しかも、それら 3本の連結ボルト 22, 23, 24は、いずれもエアクリーナ ACの外側から締付'弛緩操作が可能であることから、エアクリーナ ACのエンジン Eのシリンダ部 3への操作が容易である。

[0045] 以上のように、エアクリーナ ACは、その下カバー体 12が 3本の連結ボルト 22, 23, 24により、エンジン Eのシリンダ部 3に 3点にて支持固定されるので、その支持剛性を大幅に高めることができる。また、前記ボス部 38は、シリンダ部 3に向力つて深い中空円筒孔 39を備えており、連結ボルト 24による締付距離を短くしているので、エアタリーナ ACを、エンジン側の取付部であるシリンダ部 3に近づけて、そこに固定支持するができ、その支持剛性を一層高めることができる。

[0046] 図 3, 8に示すように、エアクリーナ ACの上カバー体 11内には、後述するクリーナェレメントユニット Ueが着脱可能に収容される。

[0047] 下カバー体 12の隔壁 14、すなわち下カバー体 12の上壁の一側（図 3, 4右側）には、外気を取り込むための吸込口 50が開口されている。この吸込口 50は、図 4に示すように、その中心 50cと支持ボルト 18の中心 18cとを通る中心線 c— cに対して直交する方向に長い長孔に形成され、かつ、その中心 50cに対して下カバー体 12の中央 0側に向けて広がる広がり部 50aを有していて、全体として広い面積に形成されている。図 3に示すように、前記吸込口 50には、上カバー体 11内に向力つて延びる角筒形状の吸気筒 51がー体に連接されている。この吸気筒 51は、吸気口 50側の入口からその上端の出口に向かって徐々に絞られる煙突形状に形成されている。

[0048] 前記吸込口 50の、クリーナエレメントユニット Ueから遠ざ力る側の外側開口縁には、そこに沿って遮蔽壁 53がー体に垂下されている。この遮蔽壁 53は、図 4に示すように、吸込口 50を覆うように、その吸込口 50から離間する方向に延長されたのち、吸込口 50の長手方向両端を覆うように湾曲されて上カバー体 11の内面下部に接続されている。したがって、前記遮蔽壁 53は、吸込口 50の、クリーナエレメントユニット Ue 力遠ざ力る側の略半部を覆うようにされている。また、上カバー体 11の、吸込口 50 近傍のスカート壁 11aの下端は、吸込口 50よりも下方に延長されており、その延長部は遮蔽壁 53と対面して該遮蔽壁 53と並列するように延びており、その下端は前記遮蔽壁 53の下端と略同じレベルとされている。そして、図 3に示すように、前記遮蔽壁 5 3と、上カバー体 11のスカート壁 11aとは、吸込口 50の外側開口縁の下方で相互に対面する二重壁を形成し、それらの間に下方に開放された空隙 54を形成される。

[0049] ところで、汎用エンジン作業機は、一般に屋外で使用することが多ぐ雨天の使用時には当然に、エアクリーナ ACの上カバー 11上に落ちた雨滴は、該上カバー体 11 の上面力そのスカート壁 1 laを伝わってその下端縁に達し、吸込口 50を通ってェァクリーナ AC内に吸い込まれることが考えられる力この実施例によれば、雨滴のェァクリーナ AC内への侵入を積極的に防止する構造を備えるものであって、すなわち

(1)吸込口 50に近いスカート壁 11aの下端は、吸込口 50のレベルよりも下方に延長してヽること〖こより、

吸気負圧による雨滴の吸込口 50への引き寄せを防止することができる。

[0050] また、（2)吸込口 50を覆いかつ該吸込口 50よりも下方に延びる、遮蔽壁 53および上カバー体 11のスカート壁 1 laとで二重壁を形成したことにより、

前記 (1)によっても、なお、吸込口 50へ引き寄せられた雨滴は、スカート壁 11aの下縁を迂回して空隙 54へと流れ込むが、ここで、その雨滴を遮蔽壁 53に衝突させて落下させることができ、これにより、吸込口 50への雨滴の吸い込みを一層確実に防止することができる。

[0051] さらに、（3)吸込口 50は、その中心 50cに対して支持ボルト 18の中心 18c側すなわちカバー体 10の中央側に向かって広がる広がり部 50aを備えており、かつ、吸込口 5 0に連接される吸気筒 51は、その入口から出口に徐々に絞られることにより、吸気負圧は吸込口 50の近傍で弱くなり、そこでの吸気の流速を遅くして、前記 (1) , (2)による雨滴のエアクリーナ AC内への吸込み防止作用が助成される。

[0052] 前記タリーナカバー体 10の上カバー体 11内には、クリーナエレメントユニット Ueが収容支持されている。このクリーナエレメントユニット Ueは、図 3、 8に示すように、全体が楕円筒状に形成されており、ぺーパクリーナ 62とウレタンクリーナ 61とを積層して上下面を開放した楕円筒状に形成されるクリーナエレメント 60と、該クリーナエレメント 60の開放上下面にそこを閉じるように取り付けられる、金属板製の上板 63および下板 64とより構成されている。上板 63に中央部には、ゴムブッシュ 65の嵌着された取付孔 66が設けられ、また下板 64の中央部には、前記隔壁 14より突設される角筒状の通気通路 17に着脱可能に嵌着される嵌合孔 67が開口される。

[0053] 図 3に示すように、クリーナエレメントユニット Ueは、その下板 64の嵌合孔 67が通気通路 17の外周面に嵌合されて、隔壁 14上にシールパッキン 68を挟んで着座される。そして、通気通路 17を通り、クリーナエレメント内を縦通した支持ボルト 18は、その上端のねじ部が取付孔 66のゴムブッシュ 65を貫通して外部に突出され、その突出端にナット 69を螺締することにより、クリーナエレメントユニット Ueは、下カバー体 12 の隔壁 14上にシールパッキン 68を介して着脱可能に固定支持される。

[0054] しかして、このクリーナエレメントユニット Ueは、上カバー体 11内を、その外側の未清浄室 Cdと、その内側の清浄室 Ccとに区画しており、エンジン Eの運転によれば、外気は吸込口 50より未清浄室 Cdに入り、クリーナエレメント 60を通過して濾過された後、清浄室 Ccに入り、通気通路 17から吸気ダクト 13を経て気化器 4へと導かれる。

[0055] 隔壁 14の上面と、クリーナエレメントユニット Ueの下板 64の下面との間には、ゴムパッキンよりなるシールパッキン 68が挟着される。このシールパッキン 68は、未清浄室 Cdと、清浄室 Ccとの間を気密にシールして、未清浄の外気が直接清浄室 Ccに吸い込まれるのを防止している。図 9, 10, 11に示すように、前記シールパッキン 68は、四角な無端状に形成されていて角筒状の吸気通路 17の根元部分の外周面に嵌着される。前記シールパッキン 68の上シール面 71および下シール面 73の幅方向の中間部には、断面三角状の上、下リップ片 72, 74がー体の突設されており、上リップ片 72は、クリーナエレメントユニット Ueの下板 64の下面に密接され、また、下リップ片 74は、隔壁 14の上面に密接される。また、シールパッキン 68の内周面には、その周方向に間隔をあけて複数の、抜止部材としての抜止突起 75が、内方に向けて一体に突設されており、これらの突起 75は、吸気通路 17の外周面の根元部分に、それら間の摩擦力により緊密に係合しており、たとえばクリーナエレメントユニット Ueの交換や清掃などのメンテナンスを行なうベぐこのクリーナエレメントユニット Ueを吸気通路 17から抜き取ったとき、このシールパッキン 68力クリーナエレメントユニット Ueにくつついたまま妄りに吸気通路 17力も抜け出さないようにされている。したがって、シールパッキン 68の吸気通路 17への組み付け忘れをしたり、それを紛失したりすることがない。

実施例 2

[0056] つぎに、図 12〜14を参照して、本発明の実施例 2について説明する。

[0057] この実施例 2は、隔壁 14の上面と、クリーナエレメントユニット Ueの下板 64の下面との間に挟着されるゴムパッキンよりなるシールパッキン 268およびその取付部の構造が前記実施例と若干相違している。シールパッキン 268は、四角な無端状に形成されて、前記第 1実施例と同じく角筒状の吸気通路 17の根元部分の外周面に嵌着される。前記シールパッキン 268の上シール面 271および下シール面 273の幅方向の中間部には、断面三角状の上、下リップ片 272, 274がー体の突設されており、上リップ片 272は、クリーナエレメントユニット Ueの下板 64の下面に密接され、また、下リップ片 274は、隔壁 14の上面に密接される。また、シールパッキン 268の内周面には、その周方向に間隔をあけて、抜止部材としての、複数の内側の抜止突起 275が内方に向けて一体に突設され、また、シールパッキン 268の外周面には、その周方向に間隔をあけて、抜止部材としての、複数の外側の抜止突起 276が外方に向けて一体に突設されている。

[0058] 一方、図 14に示すように、下カバー体 12の隔壁 14の上面には、吸気通路 17の根元を囲繞するように環状の凹溝 277が形成されており、この凹溝 277には、前記シールパッキン 268が嵌着される。そして、その上、下シール面 271, 273は、クリーナェレメントユニット Ueおよび隔壁 14の凹溝 277の底面に密着して未清浄室 Cd側の外気が直接清浄室 Ccへ漏出するのを防止し、塵埃などがエンジン Eへ侵入するのを防止している。また、内側の抜止突起 277は、吸気通路 17の外周面の根元部分に緊密に係合し、また、外側抜止突起 276は前記凹溝 277の側面に緊密に係合している。そして、たとえばクリーナエレメントユニット Ueの交換や清掃などメンテナンスを行なうべぐこのクリーナエレメントユニット Ueを吸気通路 17から抜き取ったとき、このシールパッキン 268力クリーナエレメントユニット Ueにくつついたまま吸気通路 17カも妄りに抜け出さないようにされている。したがって、シールパッキン 268の吸気通路 17への組み付け忘れをしたり、それを紛失したりすることがな、。

[0059] なお、この実施例 2において、凹溝 277を、断面鳩尾形状に形成すると共にその凹溝に嵌着されるシールパッキン 268も同じく鳩尾形状に形成すれば、シールパッキン 268の凹溝 277からの抜け出しを一層確実に防止することができる。

実施例 3

[0060] つぎに、図 15〜17を参照して、本発明の実施例 3について説明する。

[0061] この実施例 3は、隔壁 14の上面と、クリーナエレメントユニット Ueの下板 64の下面との間に挟着されるゴムパッキンよりなるシールパッキン 368およびその取付部の構造が前記第 1実施例と若干相違している。シールパッキン 368は、四角な無端状に形成されて、前記第 1実施例と同じく角筒状の吸気通路 17の根元部分の外周面に嵌着される。前記シールパッキン 368の上シール面 371および下シール面 373の幅方向の中間部には、断面三角状の上、下リップ片 372, 374がー体の突設されており、上リップ片 372は、クリーナエレメントユニット Ueの下板 64の下面に密接され、また、下リップ片 374は、隔壁 14の上面に密接される。また、シールパッキン 368の下面には、その周方向に間隔をあけて、抜止部材としての複数の抜止突起 378が下方に向けて一体に突設されている。

[0062] 一方、図 17に示すように、下カバー体 12の隔壁 14の上面には、吸気通路 17の根元を囲繞するように環状の凹溝 379が形成されており、この凹溝 379には、前記抜止突起 378が嵌着される。上、下シール面 371, 373は、クリーナエレメントユニット Ue および隔壁 14に密着して未清浄室 Cd側の外気が直接清浄室 Ccへ漏出するのを防止し、塵埃などがエンジン Eへ侵入するのを防止している。また、抜止突起 378は、凹溝 379に緊密に係合し、クリーナエレメントユニット Ueの交換や清掃などメンテナンスを行なうベぐこのクリーナエレメントユニット Ueを吸気通路 17から抜き取ったとき、このシールパッキン 368力クリーナエレメントユニット Ueにくつついたまま吸気通路 17力も妄りに抜け出さないようにされている。したがって、シールパッキン 368の吸気通路 17への組み付け忘れをしたり、それを紛失したりすることがない。 [0063] 以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。

[0064] たとえば、前記実施例では、エアクリーナのクリーナカバー体を、上カバー体と下力バー体とより分離構成されるが、それらを一体に構成してもよい。また、クリーナカバ一体を上カバー体だけで構成してもよぐその場合その開放下面は、底壁により閉じられる。また前記実施例では、締結部材として連結ボルトを使用した場合について説明したが、連結ボルトに代えて他の同効の締結部材を用レ、てもよ!/、。

Claims

請求の範囲

[1] クリーナカバー体（10)に、外気に連通する吸込口（50)とエンジン (E)の吸気ポート (Ep)に連通する排出口（16)を設けると共にその内部に、吸込口（50)より吸い込んだ外気を清浄ィ匕するクリーナエレメントユニット (Ue)を収容してなる、エンジンのェァクリーナにおいて、

前記吸込口（50)の近傍にあって該吸込口（50)を取り囲む、クリーナカバー体（10 )のスカート壁（11a)は、吸込口（50)よりも下方に延長されていることを特徴とするェンジンのエアクリーナ。

[2] 前記吸込口（50)とスカート壁（11a)との間には、遮蔽壁（53)が設けられ、前記スカート壁（1 la)と遮蔽壁 (53)とで、吸込口（50)よりも下方に延長されて、て、空隙（ 54)を存して対面する二重壁が形成されていることを特徴とする、前記請求項 1記載のエンジンのエアクリーナ。

[3] 前記遮蔽壁（53)は、前記スカート壁（11a)と並列するように、前記吸込口（50)の外側開口縁に沿って設けられ、さらに前記吸込口（50)から離間する方向に延長されて、吸込口（50)を両側力も覆うように湾曲形成されていることを特徴とする、前記請求項 1または 2記載のエンジンのエアクリーナ。

[4] 前記吸込口（50)は、その中心（50c)に対してクリーナカバー体（10)の中央側に向けて広がる広がり部（50a)を有して、クリーナカバー体（10)内に向けて上方に延長される吸気筒（51)がー体に連接されており、該吸気筒（51)は吸込口（50)側の入口からその上端の出口に向かって徐々に絞られていることを特徴とする、前記請求項 1, 2または 3記載のエンジンのエアクリーナ。

[5] クリーナカバー体（10)に、外気に連通する吸込口（50)とエンジン (E)の吸気ポート (Ep)に連通する排出口（16)を設けると共にその内部に、吸込口（50)より吸い込んだ外気を清浄ィ匕するクリーナエレメントユニット (Ue)を収容してなる、エンジンのェァクリーナにおいて、

クリーナカバー体（10)内に、そこに設けた吸込口（50)と排出口（16)とを連通する吸気通路（17)を設け、この吸気通路（17)の外周に、シールパッキン（68 ; 268 ; 36 8)およびクリーナエレメントユニット (Ue)を重ねて嵌合させ、前記クリーナエレメントユニット (Ue)により吸込口（50)から取り入れた外気を清浄ィ匕したのち、排出口（16) へ排出させ、また、前記シールパッキン (68 ; 268 ; 368)により、外気が直接排出口（ 16)へ漏出するのを防止するようにし、

前記シールパッキン（68 ; 268 ; 368)には、クリーナカバー体（10)に密に係合する抜止部材（75； 275, 276； 378)を設け、シールパッキン（68； 268； 368)の吸気通路（17)力もの妄りな抜け出しを防止するようにしたことを特徴とする、エンジンのエアクリーナ。

[6] クリーナカバー体（10)に、外気に連通する吸込口（50)とエンジン (E)の吸気ポート (Ep)に連通する排出口（16)を設けると共にその内部に、吸込口（50)より吸い込んだ外気を清浄ィ匕するクリーナエレメントユニット (Ue)を収容してなる、エンジンのェァクリーナにおいて、

クリーナカバー体（10)を、上カバー体（11)とその下部に固定される下カバー体（1 2)とより構成し、下カバー体（12)に設けた隔壁（14)に、上カバー体（11)に設けた吸込口（50)と下カバー体（12)の設けた排出口（16)とを連通する吸気通路（17)を設け、この通気通路（17)の外周に、シールパッキン（68 ; 268 ; 368)およびクリーナエレメントユニット (Ue)を重ねて嵌合させ、前記クリーナエレメントユニット (Ue)により吸込口（50)力取り入れた外気を清浄ィ匕したのち排出口（16)へ排出させ、また前記シールパッキン（68； 268； 368)は、クリーナエレメントユニット（Ue)と隔壁（14)間に挟着されて外気が直接排出口（16)へ漏出するのを防止するようにし、

前記シールパッキン（68 ; 268 ; 368)には、下カバー体（12)に密に係合する抜止部材（75 ; 275, 276 ; 378)を設け、シールパッキン（68 ; 268 ; 368)の吸気通路（17 )からの妄りな抜け出しを防止するようにしたことを特徴とする、エンジンのエアタリーナ。

[7] 前記シールパッキン (68 ; 268)の抜止部材（75 ; 275)は、前記吸気通路（17)の外周面に密に係合するようにされていることを特徴とする、前記請求項 5または 6記載のエンジンのエアクリーナ。

[8] 前記シールパッキン (368)の抜止部材 (378)は、前記隔壁（14)に形成した凹溝（ 379)に密に係合するようにされていることを特徴とする、前記請求項 6記載のェンジンのエアクリーナ。

[9] 前記抜止部材（75 ; 275, 276)は、前記シールパッキン (Ue)のシール面（71, 73

; 271, 273)以外の面に形成されていることを特徴とする、前記請求項 5, 6, 7または 8記載のエンジンのエアクリーナ。

[10] クリーナカバー体（10)に、外気に連通する吸込口（50)とエンジン (E)の吸気ポート (Ep)に連通する排出口（16)を設けると共にその内部に、吸込口（50)より吸い込んだ外気を清浄ィ匕するクリーナエレメントユニット (Ue)を収容してなる、エンジンのェァクリーナの、エンジンへの取付装置であって、

エアクリーナ (AC)は、エンジン (E)の一側に並列して配設されており、その外殻を構成するクリーナカバー体（10)の下部が、エンジン）に気化器 (4)と共に一対の締結部材（22, 23)により一体に結合支持されると共にエンジン (E)と間隙を存して対面するクリーナカバー体（10)の補強縦壁部（37)が、他の 1つの締結部材（24)によりエンジン (E)に一体に結合支持されていることを特徴とする、エンジンへのエアクリーナ取付装置。

[11] クリーナカバー体（10)に、外気に連通する吸込口（50)とエンジン (E)の吸気ポート (Ep)に連通する排出口（16)を設けると共にその内部に、吸込口（50)より吸い込んだ外気を清浄ィ匕するクリーナエレメントユニット (Ue)を収容してなる、エンジンのェァクリーナの、エンジンへの取付装置であって、

エアクリーナ (AC)は、エンジン (E)の一側に並列して配設されており、前記エアクリーナ (AC)の外殻を形成するクリーナカバー体（10)を、導入外気を清浄化するタリーナエレメントユニット (Ue)を配設した上カバー（11)と、清浄化した外気をエンジン (E)へ導く吸気ダクト（ 13)を形成した下カバー体（ 12)とを一体に連結して構成し、前記下カバー体（12)は、その上面に上カバー体（11)と下カバー体（12)とを区画すると共に下カバー体（12)の上部を補強する隔壁（14)がー体に形成されており、前記下カバー体（12)は、その下部が、エンジン）に気化器 (4)と共に一対の締結部材により（22, 23)により一体に結合支持され、また下カバー体（12)の上部の、前記隔壁（14)に近い補強縦壁部（37)が、エンジン）に他の一つの締結部材（24 )により一体に結合支持されていることを特徴とする、エンジンのエアタリーナヘの取付装置。

[12] 前記下カバー体（12)の補強縦壁部（37)には、エンジン）に向かって延びる中空円筒孔（39)を有するボス部（38)がー体に形成され、エンジン）に固定される他の一つの締結部材（24)は、下カバー体（12)の中空円筒孔（39)を貫通し、そこに固定されることを特徴とする、前記請求項 11記載のエンジンのエアタリーナヘの取付装置。

[13] 前記一対の締結部材（22, 23)および他の一つの締結部材（24)は何れも連結ボルトであって、それらの中心軸線（221, 231, 241)は、略平行であって、それら連結ボルト（22, 23, 24)は何れもクリーナカバー体（10)の外側からの操作が可能であることを特徴とする、前記請求項 10, 11または 12記載のエンジンのエアタリーナヘの取付装置。