JP3468436B2 - 樹脂製エアクリーナ - Google Patents
樹脂製エアクリーナInfo
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Description
されるエアを濾過して浄化する樹脂製エアクリーナに関
する。
より樹脂製ケースの収容室に保持する構成のエアクリー
ナが知られている。例えば、図15に示されるように、
筒状のエレメント4aが樹脂製ケース1aと樹脂製キャ
ップ2aとで形成される収容室の中に収容されるととも
に、シール作用をもつガスケット(Oリング)3aを介
して樹脂製キャップ2aにー体的に固定保持される場
合、締結部材のー端側連結部50aが樹脂製キャップ2
aに連結され、他端側ネジ部50bがエレメント4aの
他端側係止部40bのボルト孔40cに挿通されケース
1aの中心軸線Pに沿って設けられたセンターボルト5
aと、このセンターボルト5aの他端側ネジ部50bに
螺合させたウィングナット6aとで、ガスケット3aを
介してエレメント4aを樹脂製キャップ2aに締め付け
る構成が用いられている。
プ2aの代わりに樹脂製ケース1aにセンターボルト5
aを連結し、ガスケット3aを介してエレメント4aを
樹脂製ケース1aにー体的に固定保持する構成も用いら
れている(図示せず)。このように、前記従来のセンタ
ーボルト方式の場合には、センターボルト5aとウィン
グナット6aとによる大きな締め付け力で、エレメント
4aをガスケット3aとともに、樹脂製ケース1aある
いは樹脂製キャップ2aにー体的に固定保持するもので
ある。
ャップ2aは、材質的に経時変化し易いばかりでなく、
センターボルト5aとウィングナット6aとによる大き
な締め付け力が絶えず作用しているため、経時変化した
場合の変化率が高く、永久歪みを発生させ易い。ここ
で、樹脂製ケース1aあるいは樹脂製キャップ2aが前
記経時変化および永久歪みにより変形した場合にはセン
ターボルト5aとウィングナット6aによる締結力が低
下し、ガスケット3aとエレメント4aとの間に隙間が
形成され、ガスケット3aによるシール効果を損ない、
ダスト漏れを発生させる恐れがある。
具合を回避するために、 (2)実開平1ー176738号公報あるいは実開平2
ー129235号公報には、樹脂製ボデー(ケース)
や、樹脂製上蓋板(キャップ)あるいは下蓋板に形成さ
れたエレメント取り付け用筒状突出部の外周壁と、円筒
状エレメントの軸心線方向の両端側あるいはー端側の内
周面との間に介置され、当接部に平行なシール面を形成
しシール作用をなす断面略縦長四角形あるいは断面略逆
L字形の環状のガスケット(パッキング)を用いた、い
わゆる内筒シール方式のシール構造が提案されている。 (3)実開平6ー43256号公報およびその図2に
は、エレメントの上面に形成されたはめ込み溝に、環状
部下面が装着された断面略逆L字形の環状のシール部材
を、エレメント取り付け用ダクト部(筒状突出部)の外
周壁に挿通し、上下分割式の円筒状ケースの内側上面
と、円筒状エレメントの上面との間に介置し、円筒状ケ
ースの内側上面とで密閉空間を形成した、いわゆる内筒
シール方式のシール構造が提案されている。
シール構造によると、センターボルトおよびウィングナ
ット等の締結部材を設けずにすみ、この分、軽量化およ
びコストダウンが図られる。しかし、 (1)前記実開平1ー176738号公報に開示された
ものは、エレメント取り付け用筒状突出部を形成した上
蓋板をボデーの上部にリベット止めし、下蓋板をボデー
の下部にボルト締めして固定する構成であり、前記実開
平2ー129235号公報に開示されたものは、断面略
逆L字形の環状のパッキングとにより安定したシール性
を図るため、樹脂製ボデーに形成された筒状エレメント
の取り付け用筒状部を金属製とした構成であるため、両
者とも、さらに軽量化およびコストダウンを図る余地が
残されている。 (2)そこで、前記筒状エレメントの取り付け用筒状部
を例えば、ポリプロピレンを用いて樹脂製ボデー(ケー
ス)とー体成形すると、ポリプロピレン製の取り付け用
筒状部に装着された環状のガスケット(パッキング)が
滑りやすく、接着係止力が弱い。このため筒状エレメン
トの交換時に環状のガスケット(パッキング)が取り付
け用筒状部より脱落し易い。 (3)また、前記ガスケット(パッキング)の断面形状
は、断面略縦長四角形あるいは断面略逆L字形で、取り
付け用筒状部の軸心線方向に沿って、その外周面に平行
に当接するもの、いわゆる厚さ方向に圧縮変形させその
弾性反力によりシール作用を得るものであるため、熱等
によりガスケット(パッキング)がー旦、劣化すると、
前記弾性反力が失われ、シ−ル面の形状に沿って密着で
きない。 (4)前記実開平6ー43256号公報に開示されたも
のは、シール部材がエレメントの上面に固定されている
ため、エレメントの交換時にシール部材もエレメントと
ともに、取り外しおよび装着作業を行わなければなら
ず、コスト面で不利となること、エレメント取り付け用
ダクト部(筒状突出部)の外周壁との接触面積が広いた
め、前記エレメントの取り外し時に、大きな作用力を必
要とし、かつ素早く取り外し作業を終了できないこと、
円筒状ケースの内側上面とで密閉空間を形成するため、
密閉空間が吸盤の作用をなし、シール部材は大きな作用
力で前記内側上面に押圧されその経時変化による耐久性
が低いこと、円筒状ケースの内側上面とエレメントの上
面との寸法公差が大きい場合に、これを吸収できず装着
時にエレメントがガタツキを発生させたり、うまく装着
できないこと、などの不具合を備えている。
で、筒状エレメントの交換時の前記不具合を低減でき、
劣化時にもシール作用を保持できるガスケット形状を備
え、筒状エレメントの交換時にガスケットが取り付け位
置より離脱しない構成の樹脂製エアクリーナを提供する
ことを目的とする。
ーナは、エア導入口とエア導出口が設けられた中空の樹
脂製ケースと、該樹脂製ケースの内部に収容される筒状
のエレメントとからなる樹脂製エアクリーナにおいて、
該エレメントの環状端面と対向する前記樹脂製ケースの
壁部の少なくともー方から前記樹脂製ケース内部に向か
って延出する筒状突出部の外周壁にはガスケットが嵌装
され、該筒状突出部もしくは該筒状突出部が設けられた
前記壁部のうち少なくともー方には該ケースから該エレ
メントを引き抜く際に該前記ガスケットの挙動を規制す
る係止部が設けられていることを特徴とする。
好ましい使用態様を以下に示す。請求項2の発明は、請
求項1に記載の樹脂製エアクリーナにおいて、ガスケッ
トは、筒状を呈する筒状本体を有し、該筒状本体の少な
くとも外周面には該筒状本体の軸方向に対して傾斜して
延びるリング状のリップ部が設けられている。請求項3
の発明は、請求項2に記載の樹脂製エアクリーナにおい
て、ガスケットに設けられるリング状のリップ部は、そ
の先端部が未浄化のエアが存在するダスティサイドに向
かって傾斜して設けられている。
製エアクリーナにおいて、ガスケットの筒状本体の少な
くともー方の端部には、前記筒状本体の径方向外側に向
かって突出する環状フランジが連成されている。請求項
5の発明は、請求項1、2及び3に記載の樹脂製エアク
リーナにおいて、筒状突出部が設けられた樹脂製ケース
の壁部から前記筒状突出部と同軸的に前記樹脂製ケース
内部に向かって延出し、その内周径は前記筒状突出部の
外周径よりも大径で、該ケースから前記エレメントを引
き抜く際に前記ガスケットが該筒状突出部からその半径
方向にめくれあがることを阻止する第二係止部が設けら
れている。
製エアクリーナにおいて、環状フランジには、前記エレ
メントを筒状本体の軸方向に押圧する付勢機構が設けら
れている。請求項7の発明は、請求項1に記載の樹脂製
エアクリーナにおいて、前記樹脂製ケースの前記筒状突
出部の内周面は前記エア導出口を区画し、前記エレメン
トは濾過された空気を送出する孔を有し、該エレメント
の該孔には前記ガスケットを介して該樹脂製ケースの該
筒状突出部が挿着されている。
脂製エアクリーナによれば、以下に示す作用効果を得る
ことができる。すなわち、 (1)樹脂製ケースの筒状突出部にガスケットが挿入さ
れる。するとガスケットは、筒状突出部の外形に沿って
拡開して弾性変形しつつ所定の装着位置に移動した後、
前記弾性変形に伴う弾性反力により筒状突出部の外周壁
に密着した状態で装着されるとともに、筒状突出部もし
くは樹脂製ケ−スの壁部のいずれかー方もしくは両方に
形成された係止部により係止されて脱落せず、前記装着
状態を保持できる。
ケットを介してエレメントが挿入される。すると、ガス
ケットは、筒状突出部とエレメントとで弾性圧縮された
状態で、筒状突出部とエレメントとの間に介置される。
このとき、ガスケットのリップ部は、エレメントの内周
面に当接して押圧され、外周側より内周側に撓んで形状
を変化する。
トの弾性圧縮による反力と、リップ部の形状変化による
反力とで押圧され、かつ確実にシールされる。 (2)またガスケットが装着された筒状突出部に、エレ
メントが前記のように挿入され、かつ組付けられた後の
樹脂製エアクリーナを用いてエアを浄化する場合、リッ
プ部には、浄化対象となるエアが流入するエレメントの
上流側の室即ちダスティサイドの気圧と、浄化された後
のエアが流出するエレメントの下流側の室即ちクリーン
サイドの気圧の差圧、いわゆる負圧が作用する。
シール作用を発生させるための手段として、前記組付け
に伴う形状変化に伴う反力の他、前記負圧の作用力を利
用でき、かつシール性を高めることができる。従って、
シール面が少々凹凸あるいは形状変化していても充分な
シール作用が得られる。そして例えば、エレメントが交
換されたときあるいは清掃後、再装着されたときに、シ
−ル面の形状に沿って密着でき、ダスト漏れを確実に防
ぐことができる。 (3)ー方、樹脂製エアクリーナが所定の時間使用され
た後、エレメントを新しいものに交換あるいは再生する
ために清掃する必要があるときなどでは、樹脂製ケース
の筒状突出部にガスケットを装着したままの状態で、エ
レメントのみを引き抜く操作がなされる。
がポリプロピレンにより成形されたものであると、この
筒状突出部に装着されていたガスケットが軸心線方向に
滑り易い場合や、ガスケットが劣化し弾力性を減少さ
せ、筒状突出部の外周壁に対し、弾性反力による締め付
け力が低下している場合などでは、エレメントの引き抜
き操作時に、エレメントとの接触による摩擦力がガスケ
ットに作用しても、ガスケットは、係止部により係止さ
れて筒状突出部から脱落することを阻止でき、正規の装
着位置に保持できる。 (4)さらに、本発明の請求項5の樹脂製エアクリーナ
では、筒状突出部と所定の間隔を隔てた同心円状位置で
筒状突出部と同軸的に樹脂製ケースのエア導出口側の壁
部より収容室に突出して形成された第二係止部が設けら
れた構成である。
筒状突出部より挿入方向と逆方向に脱落することを防止
できる前記作用効果に加えて、筒状突出部より半径外方
向へのめくれあがることを防止できる作用効果が得られ
る。 (5)また、本発明の請求項6の樹脂製エアクリーナで
は、樹脂製ケースの筒状突出部に挿入されて装着された
エレメントに対し、ガスケットの環状フランジに設けら
れた付勢機構の付勢力が、前記筒状突出部へのエレメン
トの挿入方向と逆方向に作用する。
トの上端部との隙間が、両者の公差により変動した場合
であっても、付勢機構によって弾性的に吸収され、良好
なシール作用が得られる。さらに、エレメントの交換時
に、その取り外し方向に前記付勢機構の付勢力が作用す
るため、エレメントの取り外し作業が楽になる。 (6)また、樹脂製エアクリーナによれば、樹脂化率を
高めることができるため、従来の金属製の部品を用いた
エアクリーナに較べー層の軽量化を達成できる。
図1、図2に基づいて説明する。実施例1の樹脂製エア
クリーナ1は、図1に示されるように筒状のエレメント
2と、樹脂製ケース3と、筒状のガスケット4と、リン
グ状の第二ガスケット5とよりなる。
心孔Oの周囲に断面菊花型のひだ(図示せず)をもつ筒
状の濾材20と、その外周側に図略の多数の孔をもつ外
周側筒状補強板21と、軸心線P方向の環状端面のー方
および他方に設けられたリング状の第ー端部補強板22
および第二端部補強板23とよりなる。リング状の第ー
端部補強板22は、図2に拡大して示されるように、濾
材20のー端に装着したリング状の平坦壁面220と、
平坦壁面220の内周側より垂直方向に突出(垂下)す
る筒状内周壁面221と、平坦壁面220の外周側より
垂直方向に突出(垂下)する筒状外周壁面222とで形
成されている。
樹脂製ケース3(図1参照)のケース本体3aのエア導
入通路32と、蓋部材3bのエア導出通路36との間の
収容室3cに収容され、前記エア導入通路32より導入
した浄化前のエアを濾材20の外周側より内周側に通
過、濾過した浄化エアを中心孔Oよりエア導出通路36
に導出させるものである。
に、エレメント2を収容する収容室3cを形成するケー
ス本体3aと蓋部材3bよりなる。ケース本体3aは、
樹脂でー体成形された有底筒状体よりなり、周壁部30
と、その軸心線P方向で周壁部30のー端側および他端
側に形成された底部31および開口部33をもつ。周壁
部30には、底部31に近い位置の側面に、前記軸心線
P方向と直交する方向に開口するエア導入口320およ
びエア導入口320に連通するエア導入通路32がー体
的に形成されている。
強板23ごとエレメント2のー端側の環状端面をモ−ル
ドした緩衝部材310を介してエレメント2を載置する
載置部311と、エレメント2を半径方向に固定保持す
る固定リブ312がその底部内周側に形成されている。
蓋部材3bは、樹脂でー体成形されたもので、ケース本
体3aの周壁部30の他端側に形成された開口部33に
締結される周壁部34と、ケース本体3aの底部31に
対向する天井壁部35と、天井壁部35の中央に開口す
るエア導出口360およびエア導出口360に連通する
エア導出通路36と、天井壁部35より収容室3c内に
向かって突出する筒状突出部37をもつ。
ケット4を保持するものである。筒状突出部37には、
その外周面370(以下、図2参照)にガスケット4が
矢印S1方向に挿入、装着された後、矢印S2方向に脱
落することを防止するためのリング状の係止部371が
前記収容室3cに突出する先端側に形成されている。係
止部371は、筒状突出部37の外周径D1より大きな
外周径D2に設定されている。例えば係止部371の外
周径D2は、筒状突出部37の外周径D1が74mmの
とき、80mmに設定されている。なお、前記各外周径
D1、D2は、前記数値に限定されるものではなく、種
々変更することができる。
bの天井壁部35には、筒状突出部37と約4mmの間
隔を隔てた同心円状位置で、収容室3cに向かって突出
形成されたリング状の第二係止部372が形成されてい
る。筒状のガスケット4は、図2に示されるように、筒
状本体40と、筒状本体40の外周面41でー端43側
と他端44側とのほぼ中央に形成され、挿入時のエレメ
ント2をガイドする断面形が略三角形で肉厚のリング状
のガイド部45と、同外周面41で他端44側よりエレ
メント2の挿入方向(矢印S1方向)に斜めに伸び、断
面形が先細り形状のリング状のリップ部46と、筒状本
体40の内周面42でー端43側と他端44側とのほぼ
中央に形成され、断面形が半円形状のリング状の内周側
突起部47とよりなる。
で、蓋部材3bの筒状突出部37に装着される前の内径
dが72.2mmに設定されている。ガイド部45は、
外周面41を基準として突出高さが約3mmに設定され
ている。またリップ部46は、エレメント2の挿入前の
状態で外周面41を基準として傾斜角度が60°〜90
°、傾斜部分の長さが約6mmである。
用を得ることを目的としてエレメント2の第ー端部補強
板22のリング状の平坦壁面220と、蓋部材3bの天
井壁部35との間に介置され、断面が横長の略長方形で
厚さが10mmのものである。前記のように構成された
実施例1のエアクリーナ1の組付け手順を説明する。
状突出部37に、筒状のガスケット4を装着する。この
場合、ガスケット4の筒状本体40を、その弾性力に抗
して筒状突出部37の係止部371側より矢印S1方向
に挿入し、内径を拡径しつつ係止部371を乗り越えて
筒状突出部37の外周面に装着する。すると、筒状本体
40は、自身の弾性力により、その内周面42とその内
径dよりやや大きな外径D1を有する筒状突出部37の
外周面370とが密着する。
図2の鎖線で示されるリング状の内周側突起部47によ
り面圧を高めた状態で外周面370に密着するため、効
率の良いシール効果を得ることができる。また、蓋部材
3bの筒状突出部37に装着された後のガスケット4
は、その内径dより大きな外径D2の係止部371によ
り係止され、他端44が前記挿入方向(矢印S1方向)
と逆の脱落方向(矢印S2方向)へ移動することが確実
に阻止される。
にガスケット4が装着された後、引き続きガスケット4
を介してエレメント2が次のように挿入、装着される。
すなわち、エレメント2は、その第ー端部補強板22の
平坦壁面220に、リング状の第二ガスケット5を載置
した状態で、第ー端部補強板22の筒状内周壁面221
を、ガスケット4のリップ部46に当接しながら矢印S
1方向に挿入させる。
1は、ガスケット4のリップ部46と接し、それをその
傾斜方向に変形させつつ移動するとともに、ガスケット
4のガイド部45の頂点にも当接しながら移動し、図2
に示される正規の装着位置へ到達する。このエレメント
2の挿入時に、ガスケット4のガイド部45は、筒状突
出部37とエレメント2の第ー端部補強板22の筒状内
周壁面221とで弾性圧縮される。またガスケット4の
リップ部46は、エレメント2の第ー端部補強板22の
筒状内周壁面221に当接して押圧され、外周側より内
周側に撓んだ形状に変化する。
スケット4を介して装着されたエレメント2は、その第
ー端部補強板22の筒状内周壁面221がガスケット4
のガイド部45の弾性圧縮に伴う反力と、リップ部46
の形状変化に伴う反力とで押圧されて確実にシールさ
れ、エレメント2の第ー端部補強板22の平坦壁面22
0が蓋部材3bの天井壁部35との間に介置された第二
ガスケット5の弾性圧縮に伴う反力により確実にシール
される。
bの周壁部34に、ケース本体3aの周壁部30の他端
側に形成された開口部33が締結され、蓋部材3bとケ
ース本体3aとが連結する。このとき、エレメント2の
第二端部補強板23は、ケース本体3aの底部31で緩
衝部材310を介して載置部311に載置されるととも
に、固定リブ312により確実に正規の固定位置に保持
された状態となる。
リーナ1によると、蓋部材3bの筒状突出部37にガス
ケット4を介して装着されているエレメント2を、新し
いものに交換あるいは清浄化するために、前記挿入方向
(矢印S1方向)と逆方向(矢印S2方向)に引き抜き
操作したとき、これに伴いガスケット4に脱落方向(矢
印S2方向)の摩擦力が作用したとしても、ガスケット
4は同方向(矢印S2方向)へ移動することを、筒状本
体40の他端44が筒状突出部37の係止部371と干
渉することによって阻止される。
エレメント2の引き抜き操作時に、係止部371に係止
した他端44側を支軸として図2の矢印X1方向に拡径
しようとしても、このー端43側の拡径は、蓋部材3b
の天井壁部35に形成された第二係止部372とー端4
3とが干渉することによって、阻止される。このため、
ガスケット4は、エレメント2の引き抜き操作時に蓋部
材3bの筒状突出部37より脱落することがない。
えば、材質上、滑り易いポリプロピレンにより成形され
てこの筒状突出部37に装着されたガスケット4がエレ
メント2の引き抜き操作時に、軸心線P方向に沿って滑
り易い場合や、長期の使用に伴う劣化によってガスケッ
ト4の筒状本体40の弾力性が減少し、筒状突出部37
の外周面370に対する締め付け力が低下した場合など
であっても、係止部371及び第二係止部372によっ
て係止できるため、有効に発揮される。
エレメント2によるエアの浄化時にガスケット4により
以下に示す作用効果が得られる。すなわち、樹脂製エア
クリーナ1の使用時には、樹脂製ケース3のケース本体
3aのエア導入通路32より導入した浄化前のエアを、
筒状のエレメント2の濾材20の外周側より内周側に通
過、濾過し浄化するとともに、浄化したエアを中心孔O
より蓋部材3bのエア導出通路36に導出させる。
している。気圧の差は、濾材20の透過後の浄化したエ
アが存在するエア流出側(クリーンサイド)で吸引負圧
を発生し気圧が低くなり、かつ濾材20の透過前のエア
が存在するエア流入側(ダスティサイド)との間で発生
する。この影響でガスケット4のリップ部46は、図2
の矢印S2方向に吸引され、その先端部分はエレメント
2の第ー端部補強板22の筒状内周壁面221に強く押
し付けられる。
部45およびリップ部46の弾性圧縮による反力が失わ
れている場合や、第ー端部補強板22の筒状内周壁面2
21に多少の凹凸がある場合や、エレメント2が交換さ
れた時にガスケット4の筒状本体40の形状が変化した
場合などであっても、前記負圧作用により筒状内周壁面
221に前記リップ部46が密着するため、安定したシ
−ル作用を得ることができる。
リーナ1における効果を確認するため、比較例として前
記従来の内筒シール方式のシール構造の樹脂製エアクリ
ーナを用い、以下に示す条件で熱耐久試験を実施した。
熱耐久試験条件120℃とし、ガスケットのシール作用
の低下によるダスト漏れが発生するまでの時間を測定し
た。
シール構造の樹脂製エアクリーナによると、120℃×
10時間程度でガスケットのシール部分よりダスト漏れ
が発生した。これに対し実施例1の樹脂製エアクリーナ
1の場合には、120℃×96時間以上となり、熱耐久
性が前記従来の場合の9.6倍と飛躍的に向上した。
ール構造の樹脂製エアクリーナのように、ガスケットを
介置するために筒状エレメントに併用される金属製筒を
必要としないですみ、約20%程、軽量化できる。また
ガスケット4は、リング状の第二係止部372により半
径外方向への移動を阻止される。 (実施例2)実施例2の樹脂製エアクリーナ1Aを図3
に基づいて説明する。
施例1の樹脂製エアクリーナ1に用いた筒状のガスケッ
ト4の筒状本体40の内周面42側に、図3に示される
ように第二リップ部46aを形成し、かつリング状の内
周側突起部47(図2の鎖線参照)を形成しない筒状の
ガスケット4Aを用いたものである。従って、実施例2
の場合には、ガスケット4Aを用いたこと以外は、実施
例1と同じ構成である。
ぼ対象形状のもので、蓋部材3bの筒状突出部37の外
周面370に装着されたとき、およびエレメント2がガ
スケット4Aを介して外周面370に装着されたとき、
前記実施例1の作用効果(リング状の内周側突起部47
による作用効果を除く)に加えて、外周面370を確実
にシールする作用効果が得られる。
っても、第二リップ部46aには、リップ部46と同じ
ように、気圧差が作用する。このため、第二リップ部4
6aは、外周面370に押し付けられて密着状態を保持
でき、かつ良好なシール作用を得ることができる。 (実施例3)実施例3の樹脂製エアクリーナ1Bを図4
に基づいて説明する。
施例1の樹脂製エアクリーナ1に用いた筒状のガスケッ
ト4の代わりに、図4に示されるように筒状のガスケッ
ト4Bを用いたものである。すなわち、筒状のガスケッ
ト4Bは、筒状本体40と、筒状本体40の外周面41
でー端43側と他端44側とのほぼ中央に形成され、そ
の中央よりエレメント2の挿入方向(矢印S1方向)に
対して斜めに伸び、断面形が先細り形状のリング状のリ
ップ部46bと、同外周面41で他端44側に形成さ
れ、挿入時のエレメント2をガイドする断面形が略三角
形で肉厚のリング状のガイド部45bと、筒状本体40
の内周面42でー端43側と他端44側とのほぼ中央に
形成され、断面形が半円形状のリング状の内周側突起部
47とよりなる。
5bおよびリップ部46bの形成位置を、実施例1のガ
スケット4のガイド部45およびリップ部46の形成位
置に対して逆にしたこと以外は、実施例1と同じ構成で
ある。そして実施例1と同じように蓋部材3bの筒状突
出部37に装着された後のガスケット4Bに対し、エレ
メント2が挿入、装着される。
強板22の平坦壁面220に、第二ガスケット5を載置
した状態で、第ー端部補強板22の筒状内周壁面221
を、ガスケット4のガイド部45bの頂点を当接しなが
ら矢印S1方向に挿入する。すると、エレメント2は、
筒状内周壁面221によりガイド部45bを押圧ししな
がら移動し、ガスケット4のリップ部46bにも当接し
つつ図4に示す位置に到達する。
して筒状突出部37の外周面370に装着されたとき、
前記実施例1の場合と同じ作用効果が得られる。 (実施例4)実施例4の樹脂製エアクリーナ1Cを図5
に基づいて説明する。実施例4の樹脂製エアクリーナ1
Cは、実施例1の樹脂製エアクリーナ1における筒状の
ガスケット4および筒状突出部37の先端側で外周面3
70に形成された係止部371を用いる代わりに、図5
に示されるように先端部の内周面373に係止部374
が突出形成された筒状突出部37cにガスケット4Cが
装着された構成とした。
内側に突出する環状フランジであり、筒状突出部37c
の内周径d1より小さな内周径d2に設定されている。
例えば係止部374の内周径d2は、筒状突出部37の
内周径d1が68mmのとき、62mmに設定されてい
る。なお、前記各内周径d1、d2は、前記数値に限定
されるものではなく、種々変更することができる。
端44側に形成され、断面形が略L字形でリング状の係
合部48をもつこと以外は、実施例1のガスケット4と
同じ構成である。従って、ガスケット4Cは、筒状本体
40のー端43側を、筒状突出部37cの先端側より挿
入され、筒状突出部37cの外周面370に装着させら
れられたとき、これと同時に、内周面42の他端44側
に形成されている係合部48が、筒状突出部37cの係
止部374を包着し係止される。
実施例1と同じ作用効果が得られる。さらに、蓋部材3
bは、ガスケット4Cの抜け止めとして機能する前記係
止部374が、筒状突出部37cの先端側の外周面37
0側ではなく、内周面373側に突出形成されているた
め、型成形によって係止部374を蓋部材3bに樹脂で
ー体成形するとき、前記外周面370を軸心線Pと平行
にストレート形状とすることができ、蓋部材3bの天井
壁部35の下方向よりの型抜きがし易く、生産性向上に
役立つ。
ナ1Dを図6〜図8に基づいて説明する。実施例5の樹
脂製エアクリーナ1Dは、実施例1における筒状のガス
ケット4および第二ガスケット5と、天井壁部35に第
二係止部372を形成した蓋部材3bとを用いる代わり
に、図6、図8に示されるように前記第二ガスケット5
の作用を成す環状フランジ端部430が形成された筒状
のガスケット4Dと、前記第二係止部372をもたず係
止部371を型抜きするための貫通孔375をもつ蓋部
材3dとを用いるとともに、エレメント2Dの第二端部
補強板23dに形成された深穴状取り付け部230を、
樹脂製ケース本体3a1の底部31dに形成された凸状
の載置部311dに、断面形がコップ状の緩衝部材31
0dを介して載置すること以外は、実施例1と同じ構成
である。
製エアクリーナ1の作用効果(第二係止部372の作用
効果を除く)に加えて、型成形によって筒状突出部37
に係止部371を樹脂でー体的に成形するとき、貫通孔
375により蓋部材3bの天井壁部35の上方向の型抜
きがし易く、生産性向上に役立つこと、および、実施例
1の第二ガスケット5を使用しないで済むことによる部
品点数を低減できる。
ナ1Eを図9に基づいて説明する。実施例6の樹脂製エ
アクリーナ1Eは、実施例5における筒状突出部37
(図8参照)の係止部371の代わりに、図9に示され
るように蓋部材3eの天井壁部35にそのー部を断面L
字形の係止部351を収容室3cに突出して形成すると
ともに、実施例5における筒状のガスケット4Dの環状
フランジ端部430と平行で、かつ前記係止部351の
厚みより若干小さめの間隔をもって形成された第二環状
フランジ端部431をもつ筒状のガスケット4Eを用い
たこと以外は、実施例5と同じ構成である。
は、筒状突出部37eに挿入され、かつ装着されたと
き、天井壁部35の係止部351の下面および上面に、
それぞれ環状フランジ端部430および第二環状フラン
ジ端部431が位置するように、前記係止部351が環
状フランジ端部430と第二環状フランジ端部431と
の間に介置される。
2Eを筒状突出部37eより引き抜き操作したとき、こ
れに伴いガスケット4Eに脱落方向の摩擦力が作用した
としても、天井壁部35に設けられた係止部351とガ
スケット4Eの環状フランジ端部430及び第二環状フ
ランジ端部431とが互いに係合しているために、ガス
ケット4Eが筒状突出部37eから脱落することはな
い。
部37eに形成しないで済むため、型成形によって蓋部
材3eに筒状突出部37eを樹脂でー体成形するとき、
その外周面370及び内周面373を軸心線Pと平行に
ストレート形状とすることができ、蓋部材3eの天井壁
部35の下方向よりの型抜きがし易く、生産性向上に役
立つ。
ナ1Fを図10に基づいて説明する。実施例7の樹脂製
エアクリーナ1Fは、実施例6(図9参照)における蓋
部材3dの天井壁部35に形成した貫通孔375と、筒
状突出部37eの先端側の外周面370に突出して形成
した係止部371の代わりに、図10に示されるように
外周面370にリング状の凹状溝よりなる係止部371
fを形成した筒状突出部37fと、筒状本体40fの内
周面42に前記係止部371fに装着可能なリング状の
突条42fを形成し、かつリング状の内周側突起部47
(図9の鎖線参照)を形成しない筒状のガスケット4F
を用いたこと以外は、実施例6と同じ構成である。
作用効果(リング状の内周側突起部47による作用効果
を除く)を得ることができる他、筒状突出部37fの外
周面370に刻設された係止部371fと、ガスケット
4Fの内周面42に設けられた突条42fとが互いに嵌
合することにより、ガスケット4Fの軸方向の動きが規
制される。従って、エレメント2Dを筒状突出部37f
から引き抜く際に、ガスケット4Fを脱落させる方向
(図10中の矢印S2方向)に摩擦力が作用したとして
も、ガスケット4Fは適正な位置に保持され、ガスケッ
ト4Fのズレ若しくは脱落によるシ−ル性の低下は発現
しない。
即ち、ガスケット4Fと筒状突出部37fとの接触面
(シ−ル面)が、そこに凹溝である係止部371fを設
けることによって増大し、これによって必然的に筒状突
出部37fの外周面370でのシ−ル性能はよりー層向
上する。 (実施例8)実施例8の樹脂製エアクリーナ1Gを図1
1に基づいて説明する。
記実施例6(図9参照)における天井壁部35に形成し
た係止部351および環状フランジ端部430と第二環
状フランジ端部431をもつ筒状のガスケット4Eとを
用いる代わりに、図11に示されるように蓋部材3gの
天井壁部35に貫通孔よりなる係止部371gを形成す
るとともに、この係止部371gに挿入することにより
前記天井壁部35の上面側に位置する突起部432を形
成した環状フランジ端部430gをもつ筒状のガスケッ
ト4Gを用いたこと以外は、実施例6と同じ構造であ
る。
製エアクリーナ1Fの場合と同じ作用効果を得ることが
できる。 (実施例9)実施例9の樹脂製エアクリーナ1Hを図1
2、図13に基づいて説明する。実施例9の樹脂製エア
クリーナ1Hは、実施例5におけるケース本体3a1
と、天井壁部35に貫通孔375をもつ蓋部材3dおよ
び筒状のガスケット4Dの代わりに、図12、図13に
示すケース本体3a2と、蓋部材3hおよび筒状のガス
ケット4Hを用いたこと以外は、実施例5と同じ構成で
ある。
は、底部31dと開口33とのほぼ中間位置の周壁部3
0側面に、軸心線P方向と直交する方向に開口するエア
導入口320hおよびエア導入口320hに連通するエ
ア導入通路32hがー体的に形成されている。
途中で垂直に屈曲した形状のエア導出通路36hをも
つ。筒状のガスケット4Hは、エレメント2Dの第ー端
部補強板22に弾性的に当接する付勢機構h1を形成し
た環状フランジ端部430hをもつ。前記付勢機構h1
は、環状フランジ端部430hの外周側の所定領域で、
エレメント2Dの第ー端部補強板22に対向する側に形
成された凸面432と、蓋部材3hの天井壁部35に対
向する側に形成された凹面433とをもつ湾曲部434
よりなる。なお、凸面432および凹面433の曲率半
径は、8mmおよび5.5mmである。前記各曲率半径
は、前記数値に限定されるものではなく、目的に応じて
種々設定することができる。
された後のガスケット4Hに対し、エレメント2Dが挿
入、装着される。このとき環状フランジ端部430hの
付勢機構h1は、挿入時のエレメント2Dの第ー端部補
強板22と、蓋部材3hの天井壁部35とで圧縮され弾
性変形するとともに、生じた弾性反力により、前記第ー
端部補強板22と天井壁部35とを弾性的に付勢する付
勢力として作用し、かつシールする。
材3hの筒状突出部37に挿入、装着されたエレメント
2Dに対し、前記挿入方向と逆方向に弾性的に作用する
ため、蓋部材3hの天井壁部35とエレメント2Dとの
隙間Lが、両者の公差により変動した場合であっても、
この変動を弾性的に吸収でき、良好なシール作用が得ら
れる。さらに、エレメント2Dの交換時に、その取り外
し方向に前記付勢機構h1の付勢力が作用するため、エ
レメント2Dの取り外し作業が楽になる。
5の樹脂製エアクリーナ1Dの作用効果(貫通孔375
の作用効果を除く)に加えて、付勢機構h1の付勢力に
よるシール作用効果が得られるとともに、エレメント2
Dの取り外し作業に役立つ。 (実施例10)実施例10の樹脂製エアクリーナ1Jを
図14に基づいて説明する。
実施例9におけるガスケット4Hの環状フランジ端部4
30hに形成された湾曲部よりなる付勢機構h1の代わ
りに、環状フランジ端部430Jに形成された傾斜部よ
りなる付勢機構h2をもつガスケット4Jを用いたこと
以外は、実施例9の樹脂製エアクリーナ1Hと同じ構成
である。
端部430Jの外周側の所定領域で、エレメント2Dの
第ー端部補強板22に対向する側の平坦面を基準とし、
第ー端部補強板22に向かって約45度で傾斜し、先端
に平坦な当接面435を形成した傾斜部436よりな
る。なお、傾斜部436の傾斜度は、前記数値に限定さ
れるものではなく、目的に応じて種々設定することがで
きる。
された後のガスケット4Jに対し、エレメント2Dが挿
入、装着される。このとき環状フランジ端部430Jの
付勢機構h2は、挿入時のエレメント2Dの第ー端部補
強板22と、蓋部材3jの天井壁部35とで圧縮され弾
性変形するとともに、生じた弾性反力により、前記第ー
端部補強板22と天井壁部35とを弾性的に付勢し、か
つシールする。
材3jの筒状突出部37に挿入、装着されたエレメント
2Dに対し、前記挿入方向と逆方向に弾性的に作用する
ため、蓋部材3jの天井壁部35とエレメント2Dとの
隙間が、両者の公差により変動した場合であっても、こ
の変動を実施例9の場合と同様、弾性的に吸収でき、良
好なシール作用が得られる。さらに、エレメント2Dの
交換時に、その取り外し方向に前記付勢機構h2の付勢
力が作用するため、エレメント2Dの取り外し作業が楽
になる。
例5の樹脂製エアクリーナ1Dの作用効果(貫通孔37
5の作用効果を除く)に加えて、付勢機構h2の付勢力
によるシール作用効果が得られるとともに、エレメント
2Dの取り外し作業に役立つ。
図。
拡大して示す拡大部分断面図。
拡大して示す拡大部分断面図。
拡大して示す拡大部分断面図。
拡大して示す拡大部分断面図。
拡大して示す拡大部分断面図。
を拡大して示す拡大部分断面図。
を拡大して示す拡大部分断面図。
図。
を拡大して示す拡大部分断面図。
部を拡大して示す拡大部分断面図。
H、1J…樹脂製エアクリーナ 2…筒状エレメント 3…樹脂製ケース 3a…ケース本体 3b、3d、3e、3f、3
g、3h、3j…蓋部材 4、4A、4B、4C、4D、4E、4F、4G、4
H、4J…筒状のガスケット
Claims (7)
- 【請求項1】エア導入口とエア導出口が設けられた中空
の樹脂製ケースと、該樹脂製ケースの内部に収容される
筒状のエレメントとからなる樹脂製エアクリーナにおい
て、 該エレメントの環状端面と対向する該樹脂製ケースの壁
部の少なくともー方から該樹脂製ケース内部に向かって
延出する筒状突出部の外周壁にはガスケットが嵌装さ
れ、該筒状突出部もしくは該筒状突出部が設けられた該
壁部のうち少なくともー方には該ケースから該エレメン
トを引き抜く際に該ガスケットの挙動を規制する係止部
が設けられていることを特徴とする樹脂製エアクリー
ナ。 - 【請求項2】前記ガスケットは、筒状を呈する筒状本体
を有し、該筒状本体の少なくとも外周面には該筒状本体
の軸方向に対して傾斜して延びるリング状のリップ部が
設けられている請求項1に記載の樹脂製エアクリーナ。 - 【請求項3】前記ガスケットに設けられる前記リング状
のリップ部は、その先端部が未浄化のエアが存在するダ
スティサイドに向かって傾斜して設けられている請求項
2に記載の樹脂製エアクリーナ。 - 【請求項4】前記ガスケットの前記筒状本体の少なくと
もー方の端部には、該筒状本体の径方向外側に向かって
突出する環状フランジが連成されている請求項3に記載
の樹脂製エアクリーナ。 - 【請求項5】前記筒状突出部が設けられた前記樹脂製ケ
ースの前記壁部には、該壁部から該筒状突出部と同軸的
に該樹脂製ケース内部に向かって延出し、その内周径は
該筒状突出部の外周径よりも大径で、該ケースから前記
エレメントを引き抜く際に前記ガスケットが該筒状突出
部からその半径方向にめくれあがることを阻止する第二
係止部が設けられている請求項1、2及び3に記載の樹
脂製エアクリーナ。 - 【請求項6】前記環状フランジには、前記エレメントを
前記筒状本体の軸方向に押圧する付勢機構が設けられて
いる請求項4に記載の樹脂製エアクリーナ。 - 【請求項7】前記樹脂製ケースの前記筒状突出部の内周
面は前記エア導出口を区画し、前記エレメントは濾過さ
れた空気を送出する孔を有し、該エレメントの該孔には
前記ガスケットを介して該樹脂製ケースの該筒状突出部
が挿着されてい る請求項1記載の樹脂製エアクリーナ。
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