WO2006132094A1

WO2006132094A1 - メディア処理装置及びメディア処理装置の制御方法

Info

Publication number: WO2006132094A1
Application number: PCT/JP2006/310479
Authority: WO
Inventors: Atsushi Nishioka; Kenichiro Arai; Hidetoshi Maeshima
Original assignee: Seiko Epson Corporation
Priority date: 2005-06-10
Filing date: 2006-05-25
Publication date: 2006-12-14
Also published as: CN101194313B; US7961563B2; EP1890289A4; JPWO2006132094A1; EP1890289A1; CN101194313A; US20090028010A1; KR100939672B1; KR20080005448A; JP4766047B2

Abstract

　メディアライブラリとしての機能も備えたＣＤパブリッシャなどのメディア処理装置を提案する。　ＣＤパブリッシャ５は、データ書き込み要求、追記要求があると、メディア保管部１２からメディア１１Ａ、１１Ｂを取り出して、メディアドライブ１３にセットして、データの書き込みを行い、書き込み済みメディア保管部１９に保管し、データ参照、出力要求があると、記憶部１７の記憶内容に基づき対象のメディア１１Ｂをメディア保管分１９から取り出してメディアドライブ１３にセットする。外部からメディア１１Ｂのデータを参照でき、データ書き込み済みメディアをメディアライブラリとして用いることができる。最後の追記が終了し、または、メディア１１Ｂの排出指令があると、メディア１１Ｂのレーベル面１１ａに書き込まれているデータについてのレーベル印刷を一括して行った後に、メディア１１Ｂが排出される。

Description

明細書

メディア処理装置及びメディア処理装置の制御方法

技術分野

[0001] 本発明は、 CDZDVDパブリツシャ、デュプリケータなどのメディア処理装置に関し

、特に、メディアライブラリとしての機能を備えたメディア処理装置及びメディア処理装置の制御方法に関するものである。

背景技術

[0002] CDZDVDパブリツシャは、一般に、ブランクメディア 'ストツ力に収納されているブランク CDなどを内蔵の CDドライブに供給して、そこに所定のデータを書き込み、しかる後に、内蔵のプリンタによってレーベルなどを CDレーベル面に印刷して、作成済みメディア 'ストッ力に保管し、あるいは、排出ロカも発行するように構成されている。例えば、特許文献 1にはこのようなパブリツシャが開示されている。

[0003] また、レーベルを CDなどのメディアの表面に印刷する機構としては、特許文献 2に、既印刷領域を示すマーキングを光ディスクに記録しておき、このマーキングに基づき、光ディスクの余白領域にレーベルを印刷するようにした光ディスク記録装置が開示されている。また、特許文献 3には、印刷手段によってメディア上の印刷データを読み取り、これに基づき、メディア上の余白部分に印刷を行うように構成された追カロ印刷装置が開示されている。このような装置を用いれば、メディア表面の既印刷領域に重ならな、ようにレーベルを追記することができる。

[0004] 特許文献 4には、マルチメディアデータの番組情報、番組の構成要素情報を関連付けて光ディスクのァセット情報として、画像データと共に光ディスクに登録するデータ作成装置と、登録された光ディスクを格納する光ディスクライブラリが開示されており、光ディスクに登録されたァセット情報をもとに外部力入力されたキーワードに対応する番組情報及び構成要素情報を引き当て、光ディスクライブラリから所望のマルチメディアデータを転送するように構成されている。また、特許文献 5には、映像情報等のコンテンツ情報の所在情報をデータベース化し、ハードディスク等の固定式の記憶装置と DVD— RAM等の着脱式記録メディアとを用いて、大容量のコンテンツを記録し管理する方法が開示されている。

特許文献 1 :米国特許第 5, 914, 918号公報

特許文献 2 :特開 2004— 192735号公報

特許文献 3：特開 2004— 358732号公報

特許文献 4:特開 2000— 222861号公報

特許文献 5 :特開 2002— 237169号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] 一般に、 CDZDVDパプリツシャは、製作したメディアをストツ力に保管し、あるいは製作したメディアを排出ロカゝら発行する動作を行うのみである。パブリツシャで製作された製作メディアを取り出すことなぐパブリツシャ内に保管した状態のままで、製作メディアのデータを、外部から参照し、あるいは、当該データを外部に出力することができない。さらには、製作メディアにデータを追記することもできない。勿論、製作したメディアを外部に取り出して、チェンジャなどの機能を備えた装置に収納すれば、データの参照、複製を行うことが可能になる。し力しながら、人手を介して製作メディアを取り扱うことは、データの信頼性の確保、機密データの漏洩などの問題を伴う。

[0006] また、製作メディアにデータを追記する場合には、追記したデータのタイトルなどのレーベルも追記して、どのようなデータが書き込まれて!/、るのかが分力るようにすることが望ましい。この場合には、既に印刷されているレーベルに重なることなぐ製作メディアの印刷面における余白部分に追記データに関するレーベルを印刷する必要がある。余白部分にレーベルを印刷するためには、既印刷部分を識別するための識別手段や、識別手段によって既印刷部分を読み取るためにメディアを回転させるなどの動作が必要になる。このために、従来のレーベル追記方法は装置コストが嵩むなどの問題がある。

[0007] 本発明の課題は、このような点に鑑みて、外部に取り出すことなぐ製作メディアに書き込まれて、るデータの参照、製作メディアへのデータの追記などを行うことのできる CDパブリツシャなどのメディア処理装置を提案することにある。

[0008] また、本発明の課題は、印刷画像の識別手段などを用いることなぐメディアのレーベル面に印刷を行うことのできるメディア処理装置を提案することにある。

課題を解決するための手段

本発明は、以下の構成により達成される。

(1) CD、 DVDなどのメディアを保管するメディア保管部と、

前記メディアへのデータの書き込み、および前記メディアからのデータの読み出しを行うメディアドライブと、

前記メディアを搬送するメディア搬送機構と、

前記メディアドライブおよび前記メディア搬送機構を駆動制御する制御部とを有し、当該制御部は、

データ書き込み要求に応じて、前記メディア保管部から、未使用のブランクメディアを取り出してデータを書き込み、書き込み済みメディアとして前記メディア保管部に戻し、所定の記憶場所に当該書き込み済みメディアの識別情報、収納場所情報および書き込みデータに関する情報を記憶するメディア書き込み制御動作と、

データ参照あるいは出力要求に応じて、対象となる前記書き込み済みメディアを前記記憶場所に記憶されて、る記憶情報を参照して特定し、前記メディア保管部から当該書き込み済みメディアを取り出して書き込みデータを読み出し、再び前記メディァ保管部に戻すデータ読み出し制御動作とを実行することを特徴とするメディア処理装置。

(2) (1)において、前記制御部は、データ追記要求に応じて、対象となる前記書き込み済みメディアを前記記憶場所に記憶されてヽる記憶情報を参照して特定し、前記メディア保管部から当該書き込み済みメディアを取り出して前記データを追記し、再び前記メディア保管部に戻し、追記データに関する情報を前記記憶場所に記憶するデータ追記制御動作を実行することを特徴とするメディア処理装置。

(3) (2)にお、て、前記記憶場所は内部記憶部であることを特徴とするメディア処理装置。

(4) (2)において、データが書き込まれたメディアのレーベル面に印刷を行うレーべルプリンタを有しており、

前記制御部は、前記書き込みデータに関する情報と前記追記データに関する情報とを、前記メディアに対して一括して印刷させることを特徴とするメディア処理装置。

(5) (4)にお、て、前記制御部は、前記メディアに対してデータ追記を禁止するためのフアイナライズ処理を実行することを特徴とするメディア処理装置。

(6) (4)または（5)において、前記メディアを装置外に排出するためのメディア排出口を有しており、

前記制御部は、メディア排出要求があると、前記書き込みデータに関する情報と前記追記データに関する情報とが印刷されたメディアを前記メディア排出口から取り出し可能にすることを特徴とするメディア処理装置。

(7) (4)ないし (6)のうちのいずれかの項において、前記制御部は、前記メディア書き込み制御動作において、前記書き込み済みメディアのレーベル面に当該メディアの識別情報を印刷させた後に前記メディア保管部に戻すことを特徴とするメディア処理装置。

(8) (1)ないし (7)のうちのいずれかの項において、前記メディア保管部は、前記ブランクメディアを厚さ方向に積層した状態で保管するためのブランクメディア供給部と、前記書き込み済みメディアを厚さ方向に積層した状態で保管するための書き込み済みメディア保管部とを備えており、

前記メディア搬送機構は、これらブランクメディア供給部および書き込み済みメディァ保管部における最も上の位置力順次にメディアを取り出し可能であり、これらブランクメディア供給部および書き込み済みメディア保管部における最も上の位置に、順次にメディアを収納可能であることを特徴とするメディア処理装置。

(9) (8)において、前記制御部は、取り出し対象の前記書き込み済みメディアが前記書き込み済みメディア保管部における最も上の位置に無い場合には、当該取り出し対象の書き込み済みメディアの上に積層されている書き込み済みメディアを前記ブランクメディア供給部に一時的に退避させて、当該取り出し対象の書き込み済みメディァの取り出しを行わせることを特徴とするメディア処理装置。

(10) CD、 DVDなどのメディアを保管するメディア保管部を備え、前記メディアへデータを書き込み、および前記メディアからデータを読み出し、前記メディアを搬送するメディア処理装置の制御方法であって、データ書き込み要求に応じて、前記メディア保管部から、未使用のブランクメディアを取り出してデータを書き込む書込ステップと、

前記書込ステップで前記データが書き込まれたメディアを書き込み済みメディアとして前記メディア保管部に戻し、所定の記憶場所に当該書き込み済みメディアの識別情報、収納場所情報および書き込みデータに関する情報を記憶する記憶ステップとデータ参照あるいは出力要求に応じて、対象となる前記書き込み済みメディアを前記記憶場所に記憶されて、る記憶情報を参照して特定し、前記メディア保管部から当該書き込み済みメディアを取り出して書き込みデータを読み出し、再び前記メディァ保管部に戻すステップと、を有することを特徴とするメディア処理装置の制御方法。

(11) (10)において、前記記憶ステップの実行後に、前記メディアのレーベル面に前記識別情報を印刷し、印刷された前記書き込み済みメディアを前記メディア保管部に戻すことを特徴とするメディア処理装置の制御方法。

(12) (10)または（11)において、データ追記要求に応じて、対象となる前記書き込み済みメディアを前記記憶場所に記憶されてヽる記憶情報を参照して特定し、前記メディア保管部から当該書き込み済みメディアを取り出して前記データを追記し、再び前記メディア保管部に戻し、追記データに関する情報を前記記憶場所に記憶するステップを有することを特徴とするメディア処理装置の制御方法。

(13) (12)において、前記メディアに対する最後のデータの追記が行われた後に、前記メディアのレーベル面に、前記書き込みデータに関する情報と前記追記データに関する情報とを一括して印刷することを特徴とするメディア処理装置の制御方法。

(14) (10)または（11)において、メディア排出要求があると、前記メディアのレーべル面に、前記書き込みデータに関する情報と前記追記データに関する情報とを一括して印刷した後に、メディア排出ロカも前記メディアを排出させるステップを有することを特徴とするメディア処理装置の制御方法。

(15) (13)または（14)において、前記メディアのレーベル面に対する印刷に先立つて、あるいは、当該印刷の後に、前記メディアに対してデータ追記を禁止するためのフアイナライズ処理を実行することを特徴とするメディア処理装置の制御方法。発明の効果

[0010] 本発明のメディア処理装置及びメディア処理装置の制御方法によれば、外部からのデータ参照要求などがあると、メディア保管部に保管されている書き込み済みメディァの収納場所および書き込みデータに関する情報が記憶保持されている所定の記憶場所の記憶情報に基づき、対象となる書き込み済みメディアを取り出して、内蔵のメディアドライブにセットして、データの参照や出力を行うことが可能である。したがつて、製作されて内部に保管されている書き込み済みメディアを、メディアライブラリとして利用することができる。よって、メディアを外部に取り出して人手を介在させることなぐメディアの製作力メディアライブラリの構築まで単一の装置で行うことができるので、データの信頼性を確保できると共に、データの機密性も確保できる。

[0011] また、本発明のメディア処理装置及びメディア処理装置の制御方法によれば、メディァ保管部に保管されている書き込み済みメディアにデータを追記することが可能である。したがって例えば、病院、会計事務所などにおいて、 1枚のメディアを一人のクライアントに割り当て、各クライアントの情報管理を、メディアとクライアントを一対一の対応関係で管理することできるなどの利点がある。

[0012] 本発明のメディア処理装置によれば、記憶場所は、メディア処理装置の内部記憶部を記憶場所として用いることができる。勿論、外部記憶装置を記憶場所として利用することも可會である。

[0013] また、メディアを外部に取り出す場合などにおいては、メディアのレーベル面に、書き込まれたデータ内容が分力るようにレーベルを印刷しておくことが好ましい。このため、本発明のメディア処理装置及びメディア処理装置の制御方法によれば、データが書き込まれたメディアのレーベル面に、書き込みデータに関する情報及び追記データに関する情報を印刷するためのレーベルプリンタを有している。

[0014] また、データの書き込み毎にレーベルを印刷すると、メディアのレーベル面の既印刷部分を認識して、そこに重ならないようにレーベルを追カ卩印刷するためのセンサ、制御動作が必要になる。このようなセンサ、制御動作を不要とするために、本発明のメディア処理装置及びメディア処理装置の制御方法によれば、書き込みデータに関する情報及び追記データに関する情報の印刷を、当該メディアに対する最後のデータの追記が行われた後に、一括して行わせることを特徴として、る。

[0015] 通常、メディアが外部に取り出されるまではメディアにレーベルを印刷する必要性は無い。レーベル印刷の必要性が発生するメディアの取り出し時点で、一括してレーベル印刷を行うことにより、レーベルを追カ卩印刷する場合に必要となる既印刷部分を認識するためのサンサなどが不要となり、装置を廉価に構成できる。

[0016] また、本発明のメディア処理装置及びメディア処理装置の制御方法によれば、最後のデータの追記後に、メディアに対してデータを追記できないようにフアイナライズ処理を実行することを特徴としている。このようにすれば、メディア処理装置から発行される製作メディアのデータの信頼性を確保できる。

[0017] ここで、書き込みデータに関する情報及び追記データに関する情報の印刷を、メディァを外部に排出する時点で行うようにしてもよい。この場合にも、印刷に先立って、あるいは、当該印刷の後に、メディアに対して追記できないようにフアイナライズ処理を実行することが望ましい。

[0018] また、本発明のメディア処理装置及びメディア処理装置の制御方法によれば、書き込み済みメディアのレーベル面に当該メディアの識別情報を印刷させた後にメディア保管部に戻すことを特徴としている。メディアに、当該メディアを識別するための識別情報を印刷しておけば、故障時あるいはメンテナンス時にぉヽて各メディアを目視により識別することができるので便利である。

[0019] また、本発明のメディア処理装置によれば、メディア保管部は、ブランクメディアを厚さ方向に積層した状態で保管するためのブランクメディア供給部と、書き込み済みメディアを厚さ方向に積層した状態で保管するための書き込み済みメディア保管部とを備えている。このため、ブランクメディアと書き込み済みメディアとを明確に区別して保管することが可能である。そして、メディア搬送機構は、これらブランクメディア供給部および書き込み済みメディア保管部における最も上の位置力順次にメディアを取り出し可能であり、これらブランクメディア供給部および書き込み済みメディア保管部における最も上の位置に、順次にメディアを収納可能であることを特徴として、る。

[0020] また、本発明のメディア処理装置によれば、取り出し対象の書き込み済みメディアが書き込み済みメディア保管部における最も上の位置に無い場合には、当該取り出し対象の書き込み済みメディアの上に積層されている書き込み済みメディアをブランクメディア供給部に一時的に退避させるように構成されて、るので、当該取り出し対象のメディアが書き込み済みメディア保管部のどの層に保管されていても、確実に取り出すことが可能となる。

図面の簡単な説明

[0021] [図 1]本発明を適用した顧客管理システムの概略構成図である。

[図 2]図 1の CDパブリツシャの概略構成図である。

[図 3]図 1の CDパブリツシャの動作を示す概略フローチャートである。

[図 4]書き込みデータおよびレーベル印刷例を示す説明図である。

[図 5]図 1の CDパブリツシャの具体例を示す外観斜視図である。

[図 6]図 5の CDパブリツシャにおける開閉扉が開いた状態での斜視図である。

[図 7]図 5の CDパブリツシャの内部構造を示すための斜視図である。

[図 8]図 6の VI— VI線に沿った CDパブリツシャの模式的断面図である。

[図 9]図 5の CDパブリツシャのメディア搬送機構を示す斜視図である。

[図 10]図 5の CDパブリツシャのレーベルプリンタを示す斜視図である。

[図 11]図 9のプリンタのメディアトレィを示す平面図である。

符号の説明

[0022] 1：データ管理システム、 2：社内 LAN、 3：クライアント PC、 4：管理サーバ、 5： CDパブリツシャ、 11、 11A、 1 IB:メディア、 11a :レーベル印刷面、 12 :メディア保管部、 1 3 :メディアドライブ、 14 :レーベルプリンタ、 15 :メディア搬送機構、 16 :制御部、 17 : 記憶部、 18 :ブランクメディア供給部、 19 :書き込み済みメディア保管部、 20 :メディァ排出口

発明を実施するための最良の形態

[0023] 以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図 1は本発明を適用した CDパブリツシャを備えた顧客管理システムを示す概略構成図であり、例えば、病院、会計事務所などにおける顧客管理システムとして用いることができる。

[0024] 顧客管理システム 1は、社内 LAN2と、当該社内 LAN2に接続されている多数台のクライアント PC3と、社内 LAN2を管理している管理サーノと、当該社内 LAN2に接続されて!、る一台の CDパブリツシャ 5 (メディア処理装置）とを有して!/、る。本例の CDパブリツシャ 5はメディアライブラリとしての機能も備えている。

[0025] クライアント PC3は、基本的には一般的に用いられている PCと同一構成であり、入力装置および表示装置が接続されて、る。各クライアント PC3で入力あるいは作成された顧客データは、社内 LAN2を介して管理サーバ 4に供給され、管理サーバ 4によつて一元管理されるようになって、る。

[0026] 管理サーバ 4は、社内 LAN2を管理すると共に、各クライアント PC3からのアクセス制限機能を備えている。また、一元管理されているデータベース DBを備えており、ここには、各クライアント PC3で作成されたデータが所定レベルのアクセス制限が付与された状態で保管される。データベース DBには、 CD発行履歴情報が蓄積される。 CD発行履歴情報には、発行されるメディア（CD)の ID、そこに書き込まれているデータを特定するための情報、発行年月日、発行を要求したユーザ IDなどが含まれている。

[0027] 図 2は CDパブリツシャ 5の概略構成図である。 CDパブリツシャ 5は、 CD、 DVDなどのメディア 11 (ブランクメディア 11 Aおよび書き込み済みメディア 11B)を保管するためのメディア保管部 12と、メディア 11へのデータの書き込み、およびメディア 11からのデータの読み出しを行うメディアドライブ 13と、データが書き込まれたメディア 11のレーベル面 11aに、書き込みデータを表すタイトルなど（書き込みデータに関する情報及び追記データに関する情報）のレーベルを印刷するためのレーベルプリンタ 14 と、メディア 11を搬送するためのメディア搬送機構 15と、各部の駆動制御を司る制御部 16を有している。制御部 16は社内 LAN2に接続されている。また、制御部 16には、メディア保管部 12に収納されてヽるデータが書き込まれてヽる書き込み済みメディァ 11Bの ID、収納場所および書き込みデータに関する情報を記憶している記憶部 1 7が接続されている。

[0028] メディア保管部 12は、ブランクメディア 11 Aを厚さ方向に積層した状態で保管して V、るブランクメディア供給部 18と、書き込み済みメディア 11Bを同じく厚さ方向に積層した状態で保管するための書き込み済みメディア保管部 19とを備えている。メディア搬送機構 15は、これらブランクメディア供給部 18および書き込み済みメディア保管部 19における最も上の位置力も順次にメディア 11を取り出し可能であり、これらブランクメディア供給部 18および書き込み済みメディア保管部 19における最も上の位置に、順次にメディア 11を収納可能である。

[0029] 本例の制御部 16は、 LAN2を介してクライアント PC3など力データ書き込み要求を受けると、メディア保管部 12のブランクメディア供給部 18からブランクメディア 11 A を取り出してデータを書き込み、書き込み済みメディア 11Bとして、メディア保管部 11 の書き込み済みメディア保管部 19に戻し、書き込み済みメディア 11Bの ID、収納場所および書き込みデータに関する情報を記憶部 17に記憶するメディア書き込み動作制御を実行する。

[0030] また、データ追記要求を受けると、対象となる書き込み済みメディア 11B力メディァ保管部 12の書き込み済みメディア保管部 19において上から何番目の位置に収納されているのかを、記憶部 17の記憶情報を参照して特定し、対象となる書き込み済みメディア 11Bを取り出してデータを追記し、再び同一場所に戻すデータ追記動作制御を実行する。この場合には、追記データに関する情報を記憶部 17に記憶する。

[0031] さらに、データ参照要求あるいはデータ出力要求を受けると、対象となるデータが書き込まれている書き込み済みメディア 11B力メディア保管部 12の書き込み済みメディア保管部 19において上力も何番目の位置に収納されているのかを、記憶部 17 の記憶情報を参照して特定し、書き込み済みメディア 11Bを取り出して対象データを読み出し、再び同一場所に戻すデータ読み出し動作制御を実行する。

[0032] ここで、制御部 16は、取り出し対象の書き込み済みメディア 11Bが書き込み済みメディア保管部 19における最も上の位置に無い場合には、当該取り出し対象の書き込み済みメディア 11Bの上に積層されて、る書き込み済みメディア 11Bをブランクメディァ供給部 18に一時的に退避させて、当該取り出し対象の書き込み済みメディア 11 Bの取り出しを行わせるメディア取り出し動作制御を実行する。

[0033] 次に、レーベルプリンタ 14によるメディア 11Bのレーベル面 11aへのレーベル印刷は、制御部 16の制御の下に次のように行われる。まず、各メディア 11Bに対するレーベル印刷を、当該メディア 11Bに対する最後のデータの追記が行われた後に、プリンタ 14によって一括して行うようになっている。このために、記憶部 17には、書き込みデータに関する情報として、タイトルなどのレーベル印刷情報も記憶保持される。また、メディア排出要求 (発行要求）があった場合には、対象となるメディア 11Bのレーべル印刷が行われていないときには、それまでの書き込みデータについてのレーベルを一括してプリンタ 14において印刷させた後に、当該メディア 11Bをメディア排出口 2 0から排出（発行)するようになって、る。

[0034] (CDパブリツシャの動作説明）

図 3は CDパブリツシャ 5の動作を示す概略フローチャートである。以下に、このフロ一チャートを参照して、 CDパブリツシャ 5の動作を説明する。まず、 LAN2を経由してクライアント PC3、管理サーノなど力もデータ書き込み指令を受けると (ステップ ST 1)、この指令と共に供給される書き込みデータの属性情報を確認し、ブランクメディァ 11Aへの書き込み指令であるの力 (すなわち、第 1回目の書き込みであるの力）、あるいは書き込み済みメディア 11Bへのデータ追記指令であるのかを判別する (ステップ ST2)。

[0035] ブランクメディア 11Aへの書き込み指令の場合には、メディア搬送機構 15によって、メディア保管部 12のブランクメディア供給部 18の最も上に位置してヽるブランクメディァ 11Aを取り出して (ステップ ST3)、メディアドライブ 13にセットして、当該メディアを特定するための IDと、データの書き込みを行い、書き込み済みメディア 11Bを製作する（ステップ ST4)。また、当該書き込み済みメディア 11Bの IDと、書き込まれたデータ名、データ構造などとを対応付けした形態で記憶部 17に記憶保持する (ステップ ST5)。この後は、書き込み済みメディア 11Bをレーベルプリンタ 14にセットして、そのレーベル面 11aの外周縁、内周縁などの角〖こ IDを印刷する（ステップ ST6)。そして、書き込み済みメディア 11Bをメディア保管部 12の書き込み済みメディア保管部 1 9に収納し、当該収納場所に関する情報を記憶部 17において、書き込み済みメディァ 11Bの IDに対応付けして記憶保持する（ステップ ST7)。

[0036] 次に、データ書き込み指令がデータ追記指令の場合には、追記データが最終のものである力否かを、その属性情報に基づき識別する (ステップ ST11)。最終の追記データではない場合には、追記データの属性情報に基づき、書き込み対象の書き込み済みメディア 11Bの収納場所を確認し、メディア搬送機構 15によって、書き込み済みメディア保管部 19から書き込み対象の書き込み済みメディア 1 IBを取り出して (ステツプ ST12)、メディアドライブ 13にセットし、追記データの書き込みを行う（ステップ ST13)。この後は、記憶部 17に、当該書き込み済みメディア 11Bに関する記憶場所に追記データ名などを記憶保持する (ステップ ST14)。また、追記が終了した書き込み済みメディア 11Bをメディアドライブ 13から取り出して、書き込み済みメディア保管部 19における元の収納場所に戻す (ステップ ST15)。

[0037] 一方、追記データが最終のものである場合には、その属性情報に基づき、書き込み対象の書き込み済みメディア 11Bの収納場所を確認し、メディア搬送機構 15によつて、書き込み済みメディア保管部 19から書き込み対象の書き込み済みメディア 11 Bを取り出して (ステップ ST21)、メディアドライブ 13にセットし、追記データの書き込みを行う（ステップ ST22)。この後はメディアドライブ 13によって、追記済みの書き込み済みメディア 11Bに、データの追記ができな、ようにフアイナライズ処理を施す (ステツプ ST23)。し力る後は、記憶部 17に、当該書き込み済みメディア 11Bに関する記憶場所に追記データ名などを記憶保持する (ステップ ST24)。

[0038] この後は、追記が終了した書き込み済みメディア 11Bをメディアドライブ 13から取り出して、レーベルプリンタ 14にセットし、記憶部 17に記憶保持されている当該メディァに書き込まれて、るデータ名をレーベル面 1 laに一括印刷する (ステップ ST25)。レーベルが一括して印刷された後の書き込み済みメディア 11Bは、書き込み済みメディア保管部 19における元の収納場所に戻される (ステップ ST26)。

[0039] 次に、データ参照指令あるいはデータ出力指令を受け取った場合には (ステップ S T31)、対象となるデータが収録されている書き込み済みメディア 11Bの収納場所を、記憶部 17の保持情報に基づき特定し、メディア搬送機構 15によって、書き込み済みメディア保管部 19から対象の書き込み済みメディア 11Bを取り出し、メディアドライブ 13にセットし (ステップ ST32)、対象のデータを読み出す (ステップ ST33)。データ参照あるヽは出力が終了した後は、参照ある、は出力履歴を記憶部 17に記憶した後に (ステップ ST34)、書き込み済みメディア 11Bを元の収納場所に戻す (ステツプ ST35)。

[0040] 一方、メディア取り出し指令が出ている場合には (ステップ ST41)、取り出し対象の書き込み済みメディア 11Bの収納場所を、記憶部 17の保持情報に基づき特定すると共に、当該書き込み済みメディア 11Bが、最終のデータ追記が終了した書き込み済みメディア 11Bである力、それ以外の書き込み済みメディア 11Bであるのかを判別する。換言すると、レーベル印刷が終了している力否かを判別する（ステップ ST42)。

[0041] レーベル印刷が終了している書き込み済みメディア 1 IBの場合には、メディア搬送機構 15によって、書き込み済みメディア保管部 19から対象の書き込み済みメディア 11Bを取り出し、メディアドライブ 13にセットして、書き込み済みメディア 11Bに、データの追記ができないようにフアイナライズ処理を施す (ステップ ST43)。この後は、当該書き込み済みメディア 11Bをメディア排出口 20に搬送して、取り出し可能にする（ステップ ST44)。記憶部 17にはメディア 11Bが排出された旨が記憶保持される。

[0042] レーベル印刷がされていないメディア 11Bの場合には、メディア搬送機構 15によつて当該メディアをプリンタ 14にセットして、レーベル印刷を一括して行う（ステップ ST4 5)。次に、印刷済みのメディア 11Bをメディアドライブ 13にセットして、書き込み済みメディア 11Bに、データの追記ができな、ようにフアイナライズ処理を施す (ステップ S T43)。しかる後に、当該書き込み済みメディア 11Bを排出口 20に搬送して、取り出し可能にする (ステップ ST44)。記憶部 17にはメディア 1 IBが排出された旨が記憶保持される。

[0043] なお、書き込み済みメディア保管部 19から書き込み済みメディア 11Bを取り出す動作にぉ、て、取り出し対象の書き込み済みメディア 11Bが最も上に位置して、な、場合には、前述したように、当該取り出し対象の書き込み済みメディア 11Bの上に積層されて、るメディアを取り出して、ブランクメディア供給部 18に一時的に退避させる。取り出し対象の書き込み済みメディア 11Bを取り出し、当該メディアに対する書き込みなどの動作が終了して、当該メディアが戻された後に、退避させてあったメディアを再び、書き込み済みメディア保管部 19に戻すようになって!/、る。

[0044] 以上説明したように、本例の CDパブリツシャ 5では、各メディア 11に対してデータの書き込み、追記を行うことができ、また、書き込み済みメディア 11Bのデータを参照あるいは出力することもできる。さらに、最後のデータの追記が行われた後、あるいは、書き込み済みメディア 11Bが取り出される場合には、それまでに書き込まれてヽるデータのタイトルなどのレーベルを一括してレーベル面 11aに印刷するようにしている。

[0045] 例えば、病院における顧客管理システムに本例の CDパブリツシャ 5を適用した場合には、ある患者が数日に亘り検査を受けた場合などにおいて、そのデータを CDパブリツシャ 5内の一枚のメディア 11に毎日書き込むことにより、一人の患者を管理できる。例えば図 4 (a)に示すように、 5日間検査を行い、 5日目が検査最終日であり、最終の検査結果が書き込まれた場合には、 1日目力ら 5日目までの検査項目が、最後の 5 日目の検査結果の書き込み後に、一括してメディア 11Bのレーベル面 11aに印刷される。図 4 (b)にはこの場合の印刷例を示してある。このように、本例の CDパブリツシャ 5を用いて患者一人一人のデータ管理を一枚ずつのメディア 11を用いて行うことができる。

[0046] また、本例の CDパブリツシャ 5ではレーベル印刷が、最後のデータが書き込まれた後、あるいはメディアが取り出される時に一括して行われるので、前に印刷されているレーベルに重ならないように、印刷位置を確認するためのセンサや、そのためにメディァを回転させるなどの動作制御も不要となる。よって、簡単かつ廉価な構成によりレ一ベル印刷を行うことができる。また、このようにしても、レーベルが印刷される前においては、メディア 11は CDパブリツシャ 5に内蔵されたままであるので、何ら不都合は発生しない。

[0047] さらに、本例では、第 1回目のデータ書き込み時においては、データ書き込み後のメディア 11Bをレーベルプリンタ 14に搬送して、そこにおいて、メディア IDをメディアレーベル面 11aに印刷している。このように、データが書き込まれたメディア 11Bにメディア IDを印刷しておけば、例えば、 CDパブリツシャ 5が故障した場合、メンテナンスのためにメディア 11を取り出す場合などにぉヽて、各メディア 11Bの確認作業を目視により簡単に行うことができるので好まし、。

[0048] なお、本例では、メディア保管部 12に収納されているデータが書き込まれている書き込み済みメディア 11Bの識別情報、収納場所情報、書き込みデータに関する情報及び追記データに関する情報を内部の記憶部 17に記憶保持するようにしている。かかる情報の記憶場所としては、 CDパブリツシャ 5の内部の記憶部 17の代わりに、サーノのデータベース（サーバ内の CD発行履歴情報と同じところでも可）、あるいは、クライアント PC3の HDD内とすることもできる。また、 CDパブリツシヤー 5に繋がっているホスト PCの記憶部内に記憶保持するようにしてもよい。勿論、複数の記憶場所に同一の記憶情報を記憶保持するようにしてもよい。

[0049] (CDパブリツシャの具体的構成例）

次に、図 5ないし図 11を参照して、 CDパブリツシャ 5の具体的構成例を説明する。

[0050] 図 5は CDパブリツシャ 5の外観斜視図である。 CDパブリツシャ 5は、ほぼ直方体形状の筐体 31を備え、この筐体 31の前面には、左右に開閉可能な開閉扉 32、 33が取り付けられている。開閉扉 32、 33の下側右端部には、表示ランプ、操作ボタンなどが配列された操作面 34が形成されており、当該操作面 34の隣には、メディア排出口 20が開いている。

[0051] 図 6は、開閉扉 32、 33を開いた状態での CDパブリツシャ 5の斜視図である。左側の開閉扉 32は閉じ状態にロックされており、操作面 34に個人認証手段、例えば、指紋センサなどを配置しておき、予め登録されている者のみが開閉できるようになっている。あるいは、管理サーノの側からの指令によって開閉可能となっている。これに対して、右側の開閉扉 33はレーベルプリンタ 14のインクカートリッジの交換時に開閉するためのものであり、当該開閉扉 33を開けると、カートリッジ装着部 36が露出するようになって、る。本例では上下二段のカートリッジ装着部 36が形成されて、る。

[0052] 図 7は、開閉扉 32、 33および筐体 31の一部を取り外した状態での CDパブリツシャ 5の斜視図、図 8は、図 6の VI— VI線に沿って切った CDパブリツシャ 5の模式的断面図である。図 6〜図 8を参照して説明すると、 CDパブリツシャ 5の筐体 31の内部には、その左側の部位において、ブランクメディア供給部 18および書き込み済みメディア保管部 19が同軸状態で上下に配置されている。ブランクメディア供給部 18は、前方に水平に引き出し可能なスライド板 41と、このスライド板 41の上に垂直に配置されている左右一対の円弧状の枠板 42、 43とを備えており、これらにより、メディア 11を上側から受け入れ、同軸状態に積層した状態で収納可能なストツ力が構成されて、る。ブランクメディア供給部 18にメディア 11を収納あるいは補充する作業は、開閉扉 32 を開け、スライド板 41を手前に引き出すことにより、簡単に行うことが可能となっている [0053] 下側の書き込み済みメディア保管部 19も同一構造となっており、前方に水平に引き出し可能なスライド板 44と、この上面に垂直に配置されている左右一対の円弧状の枠板 45、 46とを備えており、これらによって、 CDを上側力も受け入れ、同軸状態で積層した状態で収納可能なストッカが構成されてヽる。

[0054] これらのブランクメディア供給部 18および書き込み済みメディア保管部 19の後側には、メディア搬送機構 15が配置されている。メディア搬送機構 15は、筐体 31に垂直に取り付けられているシャーシ 51と、このシャーシ 51の上下の水平支持板部分 52、 53の間に垂直に架け渡されている垂直ガイド軸 54と、この垂直ガイド軸 54に取り付けたメディアキャリア 55とを備えている。メディアキャリア 55は、垂直ガイド軸 54に沿つて昇降可能であるとともに、当該垂直ガイド軸 54を中心に左右に旋回可能である。

[0055] ブランクメディア供給部 18、書き込み済みメディア保管部 19およびメディア搬送機構 15の側方の部位には、上側にメディアドライブ 13が配置され、下側にレーベルプリンタ 14が配置されている。図 6、 7では、上側のメディアドライブ 13のメディアトレイ 7 1が手前に引き出されたメディア受け渡し位置 71Aにある状態、および、下側のレーベルプリンタ 14のメディアトレイ 81が手前側のメディア受け渡し位置 81 Aにある状態が示されている。また、レーベルプリンタ 14はインクジェットプリンタであり、インク供給源として各色のインクカートリッジ 82が用いられており、これらのインクカートリッジ 82 力 Sカートリッジ装着部 36に前方力も装着されている。

[0056] ここで、ブランクメディア供給部 18および書き込み済みメディア保管部 19の左右一対の枠板 42、 43の間、 45、 46の間には、メディア搬送機構 15のメディアキャリア 55 が昇降可能な隙間が形成されている。また、これら上下のメディア供給部 18およびメディア保管部 19の間には、メディアキャリア 55が水平に旋回して、これらの真上に位置できるように、隙間が開いている。さらに、上側のメディアトレイ 71をメディアドライブ 13に押し込むと、メディア搬送機構 15のメディアキャリア 55を下降させて、メディア受け渡し位置にあるメディアトレイ 81にアクセス可能となっている。したがって、メディアキャリア 55の昇降および左右への旋回の組み合わせ動作によって、メディア 11を各部分に搬送することが可能である。

[0057] 図 9はメディア搬送機構 15のみを示す斜視図である。先に述べたように、メディア搬送機構 15は、筐体 31に対して垂直に取り付けられているシャーシ 51を備え、このシヤーシ 51の上下の水平支持板部分 52、 53の間に、垂直ガイド軸 54が取り付けられ、この垂直ガイド軸 54にメディアキャリア 55が昇降および旋回可能な状態で支持されている。

[0058] メディアキャリア 55の昇降機構は、駆動源であるモータ 56を備えており、このモータ 56の回転が、モータ出力軸に取り付けたピ-オン 57、複合伝達歯車 58、および伝達歯車 59を備えた減速歯車列を介して、駆動側プーリ 61に伝達されるようになっている。駆動側プーリ 61は、シャーシ 51の上端近傍位置において、水平な回転軸（図示せず)を中心として回転自在の状態に支持されている。シャーシ 51の下端近傍位置には、同じく水平な回転軸 62を中心として回転自在の状態で従動側プーリ 63が支持されており、これら駆動側プーリ 61および従動側プーリ 63の間にタイミングベルト 64が架け渡されている。このタイミングベルト 64の左右のベルト部分の一方に、メディァキャリア 55の後端部分が固定されている。したがって、モータ 56を駆動すると、タイミングベルト 64が上下方向に移動し、そこに取り付けられて、るメディアキャリア 55 が垂直ガイド軸 54に沿って昇降する。

[0059] 次に、メディアキャリア 55の旋回機構は、駆動源であるモータ 65を備えており、このモータ 65の出力軸にはピ-オン（図示せず）が取り付けられて、このピ-オンの回転力 2枚の複合伝達歯車 66、 67を備えた減速歯車列を介して、扇形の最終段歯車 6 9に伝達されるようになっている。扇形の最終段歯車 69は、垂直ガイド軸 54を中心として左右に旋回可能である。また、当該最終段歯車 69には、メディアキャリア 55の昇降機構の構成部品が組み付けられているシャーシ 51が搭載されている。モータ 65を駆動すると、扇形の最終段歯車 69が左右の旋回するので、ここに搭載されているシヤーシ 51がー体となって垂直ガイド軸 54を中心として左右に旋回する。この結果、シヤーシ 51に搭載されて、る昇降機構によって保持されて、るメディアキャリア 55が垂直ガイド軸 54を中心として左右に旋回する。

[0060] なお、メディアキャリア 55は、その先端側の部位の中心に、例えば、 3本の把持爪を備え、それらの一つが半径方向に移動可能となっている。これらの把持爪をメディア 11のセンターホールに差し込み、一本の爪を半径方向の外方に移動させることにより、メディア 11を把持できる。この把持状態において、一本の爪を半径方向の内方に移動させることにより、メディア 11を開放して把持爪から落下させることができる。メディァキャリア 55にはこのような把持機構が搭載されている。このような把持機構は、後述のレーベルプリンタ 14におけるメディアトレイ 81に組み込まれている把持機構と同様である。

[0061] 図 10はレーベルプリンタ 14のみを示す斜視図であり、図 11はそのメディアトレイ 81 を示す平面図である。レーベルプリンタ 14はシャーシ 83を備え、このシャーシ 83における後側の左右の側板部分の間にはキャリッジガイド軸 84が水平に架け渡されており、ここに沿って、インクジェットヘッド（図示せず）が搭載されたヘッドキャリッジ 85 が左右方向に往復移動可能である。キャリッジ駆動機構は、左右方向に水平に架け渡したタイミングベルト 86と、これを駆動するためのキャリッジモータ 87とを備えている

[0062] ヘッドキャリッジ 85に搭載されているインクジェットヘッドは、そのノズル面が下向きとされており、当該インクジェットヘッドの下側位置を、前後方向に水平にメディアトレィ 81が往復移動可能となっている。メディアトレイ 81は、その右側の端が、前後方向に水平に延びるガイド軸 88によって支持され、その左側の端が、スライド可能な状態で、前後方向に水平に延びるガイドレール 89によって支持されている。このメディアトレイ 81の駆動機構も、前後方向に水平に架け渡したタイミングベルト 90と、これを駆動するためのトレィモータ 91を備えた構成となっている。

[0063] 図 11に示すように、メディアトレイ 81は、矩形の板の上面に、メディア 11を載せるための円形の浅い凹部 81aを備えている。また、当該凹部 81aの中心部には、同一円上において 120度間隔に配置された 3本の垂直爪 92〜94を備えている。 2本の垂直爪 92、 93は半径方向に一体となって移動可能であり、残りの 1本の垂直爪 94は、固定位置に配置されている。電磁ソレノイドなどの不図示駆動機構によって 2本の垂直爪 92、 93力移動するようになって!/ヽる。

[0064] メディア 11を、そのレーベル面 11aを上向きにして、上から凹部 81aに落とすと、メディア 11のセンターホールに 3本の垂直爪 92〜94が差し込まれた状態になる。この後に、垂直爪 92、 93を半径方向の外方に僅かに移動すると、これら 3本の垂直爪 92 〜 94がメディア 11のセンターホールの内周面に内側から押し付けられた状態になる。これにより、メディア 11がメディアトレイ 81に保持される。この状態で、トレイモータ 9 1を駆動して、メディアトレイ 81をガイド軸 88に沿って後ろ側に移動させ、インクジエツトヘッドの印字領域内まで移動させることができる。この後は、インクジェットヘッドによつて、メディア 11の印刷面に所定の印刷を施すことができる。

(その他の実施の形態）

なお、上記の例は、メディアとしては、 CD、 DVDなどの光ディスク、光磁気ディスクを用いた例であるが、メディアとしては、半導体メモリ、磁気記録媒体などの他の形式の外部記憶媒体を用いることもできる。また、外部記録媒体の書き込み、読み出し用のメディアドライブも、単一種類の外部記録媒体の書き込みおよび発行動作を行うものを用いることができることは勿論のこと、異なる種類あるいは形式の外部記録媒体の書き込み、および発行動作を行う機能を備えたものを用いることも可能である。

Claims

請求の範囲

[1] CD、 DVDなどのメディアを保管するメディア保管部と、

前記メディアを搬送するメディア搬送機構と、

[2] 請求項 1において、

前記制御部は、データ追記要求に応じて、対象となる前記書き込み済みメディアを前記記憶場所に記憶されて!、る記憶情報を参照して特定し、前記メディア保管部から当該書き込み済みメディアを取り出して前記データを追記し、再び前記メディア保管部に戻し、追記データに関する情報を前記記憶場所に記憶するデータ追記制御動作を実行することを特徴とするメディア処理装置。

[3] 請求項 2において、

前記記憶場所は内部記憶部であることを特徴とするメディア処理装置。

[4] 請求項 2において、

データが書き込まれたメディアのレーベル面に印刷を行うレーベルプリンタを有しており、

[5] 請求項 4において、

前記制御部は、前記メディアに対してデータ追記を禁止するためのフアイナライズ処理を実行することを特徴とするメディア処理装置。

[6] 請求項 4または 5において、

前記メディアを装置外に排出するためのメディア排出口を有しており、

[7] 請求項 4な!、し 6のうちの!/、ずれかの項にお!ヽて、

前記制御部は、前記メディア書き込み制御動作において、前記書き込み済みメディァのレーベル面に当該メディアの識別情報を印刷させた後に前記メディア保管部に戻すことを特徴とするメディア処理装置。

[8] 請求項 1な、し 7のうちの!/、ずれかの項にお!、て、

前記メディア保管部は、前記ブランクメディアを厚さ方向に積層した状態で保管するためのブランクメディア供給部と、前記書き込み済みメディアを厚さ方向に積層した状態で保管するための書き込み済みメディア保管部とを備えており、

[9] 請求項 8において、

前記制御部は、取り出し対象の前記書き込み済みメディアが前記書き込み済みメディア保管部における最も上の位置に無い場合には、当該取り出し対象の書き込み済みメディアの上に積層されている書き込み済みメディアを前記ブランクメディア供給部に一時的に退避させて、当該取り出し対象の書き込み済みメディアの取り出しを行わせることを特徴とするメディア処理装置。

[10] CD、 DVDなどのメディアを保管するメディア保管部と、前記メディアへのデータの書き込み、および前記メディアからのデータの読み出しを行うメディアドライブと、前記メディアを搬送するメディア搬送機構とを備えたメディア処理装置の制御方法であつて、

データ書き込み要求に応じて、前記メディア保管部から、未使用のブランクメディアを取り出してデータを書き込む書込ステップと、

[11] 請求項 10において、

前記記憶ステップの実行後に、前記メディアのレーベル面に印刷を行うレーベルプリンタに前記識別情報を印刷させて、印刷された前記書き込み済みメディアを前記メディア保管部に戻すことを特徴とするメディア処理装置の制御方法。

[12] 請求項 10または 11において、

データ追記要求に応じて、対象となる前記書き込み済みメディアを前記記憶場所に記憶されて!ヽる記憶情報を参照して特定し、前記メディア保管部から当該書き込み済みメディアを取り出して前記データを追記し、再び前記メディア保管部に戻し、追記データに関する情報を前記記憶場所に記憶するステップを有することを特徴とするメディア処理装置の制御方法。

[13] 請求項 12において、

前記メディアに対する最後のデータの追記が行われた後に、前記書き込みデータに関する情報と前記追記データに関する情報とを、前記メディアのレーベル面に印刷を行うレーベルプリンタに一括して印刷させることを特徴とするメディア処理装置の制御方法。

[14] 請求項 10または 11において、

メディア排出要求があると、前記書き込みデータに関する情報と前記追記データに関する情報とを、前記メディアのレーベル面に印刷を行うレーベルプリンタに一括して印刷させた後に、メディア排出ロカも前記メディアを排出させるステップを有することを特徴とするメディア処理装置の制御方法。

[15] 請求項 13または 14において、

前記メディアのレーベル面に対する印刷に先立って、あるいは、当該印刷の後に、前記メディアに対してデータ追記を禁止するためのフアイナライズ処理を実行することを特徴とするメディア処理装置の制御方法。