JP2014063542A - メディア処理装置、メディア処理システム、メディアドライブおよびメディア処理装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で、安定したメディアの搬送制御を実現できるメディア処理装置を提供する。
【解決手段】メディアMを載置する進退可能なドライブトレイ22を有するメディアドライブ20と、メディアドライブ20から引き出されたドライブトレイ22に対してメディアMを搬送するメディア搬送機構40と、を備えたメディア処理装置1であって、メディアドライブ20は、少なくとも当該メディアドライブ20の所定の基準位置を基準としたドライブトレイ22の高さ方向の位置情報を含むドライブ形状情報145を記憶するメモリー142を備え、メディア搬送機構40は、ドライブ形状情報145に基づいて特定されるメディアMのピックアップおよびリリース位置を示す搬送位置情報155を記憶するメモリー152と、メモリー152に記憶された搬送位置情報155に基づいて、メディアMの搬送を制御する搬送制御部151と、を備えた。
【選択図】図3
【解決手段】メディアMを載置する進退可能なドライブトレイ22を有するメディアドライブ20と、メディアドライブ20から引き出されたドライブトレイ22に対してメディアMを搬送するメディア搬送機構40と、を備えたメディア処理装置1であって、メディアドライブ20は、少なくとも当該メディアドライブ20の所定の基準位置を基準としたドライブトレイ22の高さ方向の位置情報を含むドライブ形状情報145を記憶するメモリー142を備え、メディア搬送機構40は、ドライブ形状情報145に基づいて特定されるメディアMのピックアップおよびリリース位置を示す搬送位置情報155を記憶するメモリー152と、メモリー152に記憶された搬送位置情報155に基づいて、メディアMの搬送を制御する搬送制御部151と、を備えた。
【選択図】図3
Description
本発明は、CDやDVD等のメディアをメディアドライブのトレイに搬送し、搬送したメディアに対して各種処理を行うメディア処理装置、メディア処理システム、メディアドライブおよびメディア処理装置の制御方法に関するものである。
従来、CDやDVD等のメディア(光ディスク)に対して、データの読み書きやレーベル印刷を行なうメディア処理装置が知られている。この種のメディア処理装置では、メディアスタッカーに収容されたメディアを、メディア搬送機構を制御してメディアドライブに搬送してデータを書き込み、データが書き込まれたメディアをレーベルプリンターに搬送してレーベル面の印刷を行なう(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上記のようなメディア処理装置において、メディアドライブの故障や寿命等によりメディアドライブを交換する場合がある。しかしながら、メディアドライブは、その外形寸法は同一であっても、製造元、あるいは同一の製造元であってもメディアドライブの型番によりメディアドライブに対するドライブトレイの位置が異なる場合がある。このため、メディアドライブを交換した場合にトレイ位置が変わってしまい(言い換えれば、メディア搬送機構によりメディアをピックアップおよびリリースする位置が変わってしまい)、ドライブトレイにメディアを正確に搬送できないという問題がある。
これを解決するために、例えば、メディアドライブの型番とトレイ位置の情報を対応づけた対応表を作成しておき、この対応表に基づいてメディアの搬送制御を行うことが考えられる。しかしながら、この場合メディアドライブが変わる度に対応表を更新する手間がかかると共に、更新し忘れにより正常にメディアの搬送制御を行えない事象が発生するという問題がある。
これを解決するために、例えば、メディアドライブの型番とトレイ位置の情報を対応づけた対応表を作成しておき、この対応表に基づいてメディアの搬送制御を行うことが考えられる。しかしながら、この場合メディアドライブが変わる度に対応表を更新する手間がかかると共に、更新し忘れにより正常にメディアの搬送制御を行えない事象が発生するという問題がある。
本発明は、上記の問題に鑑み、簡単な構成で、安定したメディアの搬送制御を実現できるメディア処理装置、メディア処理システム、メディアドライブおよびメディア処理装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明のメディア処理装置は、メディアを載置する進退可能なドライブトレイを有するメディアドライブと、メディアドライブから引き出されたドライブトレイに対してメディアを搬送するメディア搬送機構と、を備えたメディア処理装置であって、メディアドライブは、少なくとも当該メディアドライブの所定の基準位置を基準としたドライブトレイの高さ方向の位置情報を含むドライブ形状情報を記憶する第1記憶部を備え、メディア搬送機構は、第1記憶部に記憶されたドライブ形状情報に基づいて特定されるメディアのピックアップおよびリリースを行う位置を示す搬送位置情報を記憶する第2記憶部と、第2記憶部に記憶された搬送位置情報に基づいて、メディアの搬送を制御する搬送制御部と、を備えたことを特徴とする。
本発明のメディア処理装置の制御方法は、メディアを載置する進退可能なドライブトレイを有するメディアドライブと、メディアドライブから引き出されたドライブトレイに対してメディアを搬送するメディア搬送機構と、を備えたメディア処理装置の制御方法であって、メディアドライブは、少なくとも当該メディアドライブの所定の基準位置を基準としたドライブトレイの高さ方向の位置情報を含むドライブ形状情報を記憶し、メディア搬送機構は、メディアドライブに記憶されたドライブ形状情報に基づいて特定されるメディアのピックアップおよびリリースを行う位置を示す搬送位置情報に基づいて、メディアを搬送するステップを実行することを特徴とする。
本発明の構成によれば、メディアドライブ自体に、メディアドライブに対するドライブトレイの高さ方向の位置情報(Z方向の位置情報)を含むドライブ形状情報を記憶しておき、メディア搬送機構は、このドライブ形状情報で特定されるメディアのピックアップおよびリリース位置を示す搬送位置情報に基づいて、メディアドライブに対するメディアの搬送制御を行う。これにより、メディアドライブを交換した場合に、メディアドライブに対するドライブトレイの高さ方向の位置が変わっても(言い換えれば、メディアドライブにおけるメディアの受け取りおよび受け渡しを行う位置(メディア受け渡し位置)の高さが変わっても)、ユーザーが煩雑な作業を行うことなく確実にドライブトレイの位置を把握できるため、結果として、メディアを正確にドライブトレイに搬送でき、安定したメディア搬送を実現できる。
なお、上記のドライブトレイの高さ方向とは、ドライブトレイのメディア載置面に直交する方向を意味する。
なお、上記のドライブトレイの高さ方向とは、ドライブトレイのメディア載置面に直交する方向を意味する。
本発明のメディア処理装置において、ドライブ形状情報には、ドライブトレイの高さ方向の位置情報を含む3次元位置情報が含まれることを特徴とする。
本発明の構成によれば、ドライブトレイの高さ方向(Z方向)の位置情報に加え、ドライブトレイの進退方向(X方向)およびメディア載置面内において前記進退方向に直交する方向(Y方向)の位置情報も記憶しておくことで、より正確にメディアをドライブトレイに搬送できる。なお、ドライブトレイのX方向およびY方向の位置を特定するため基準位置は、高さ方向(Z方向)の位置を特定するための基準位置と同一であっても良いし、異なる位置であっても良い。
本発明のメディア処理装置において、メディアドライブおよびメディア搬送機構の動作を制御する統合制御部をさらに備え、統合制御部は、第1記憶部のドライブ形状情報を取得する形状情報取得部と、取得したドライブ形状情報に基づいて搬送位置情報を算出する搬送位置情報算出部と、算出した搬送位置情報をメディア搬送機構に送信する搬送位置情報送信部と、を備えたことを特徴とする。
本発明のメディア処理システムは、上記に記載のメディア処理装置と、メディア処理装置を制御する情報処理装置とからなるメディア処理システムであって、情報処理装置は、メディアドライブの第1記憶部のドライブ形状情報を取得する形状情報取得部と、取得したドライブ形状情報に基づいて搬送位置情報を算出する搬送位置情報算出部と、算出した搬送位置情報をメディア搬送機構に送信する搬送位置情報送信部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の構成によれば、統合制御部がドライブ形状情報を取得し、これにもとにメディアの搬送位置情報を算出し、この情報をメディア搬送機構に送信する。すなわち、統合制御部を介して搬送位置情報をメディア搬送機構に提供することができる。例えば、メディアドライブとメディア搬送機構との間で直接情報の送受信を行う場合、双方に専用の通信インターフェースを設ける必要がある。この場合、一般的な(汎用的な)メディアドライブを用いることができず、専用のメディアドライブを製造する必要がある。しかしながら、本発明のように、統合制御部を介して通信を行う構成とすることで専用の通信インターフェースを設ける必要がなく、一般的なメディアドライブを使用することができる。
なお、メディア処理装置内部に統合制御部を設ける構成としても良いし、あるいは統合制御部の機能をメディア処理装置と接続可能な情報処理装置(パーソナルコンピュータ等)で実現する構成としても良い。
なお、メディア処理装置内部に統合制御部を設ける構成としても良いし、あるいは統合制御部の機能をメディア処理装置と接続可能な情報処理装置(パーソナルコンピュータ等)で実現する構成としても良い。
本発明のメディアドライブは、メディアを載置する進退可能なドライブトレイを有するメディアドライブであって、少なくとも自身の所定の基準位置を基準としたドライブトレイの高さ方向の位置情報を含むドライブ形状情報を記憶することを特徴とする。
本発明の構成によれば、自身のドライブトレイの位置情報を提供することが可能なメディアドライブを提供することができる。例えば、メディアドライブ(ドライブトレイ)へのメディア搬送を機械的に自動で行うパブリッシャー(ディスクデュプリケーター)等のように、メディアドライブにおけるメディアの受け取りおよび受け渡しを行うメディア受け渡し位置(つまり、ドライブトレイの位置)が特に重要となる装置に適用することで、メディアドライブを交換した場合にドライブトレイの位置が変わったとしても、ユーザーの手を煩わすことなく正確なメディアの搬送を実現することができる。
なお、上記のドライブトレイの高さ方向とは、ドライブトレイのメディア載置面に直交する方向を意味する。
なお、上記のドライブトレイの高さ方向とは、ドライブトレイのメディア載置面に直交する方向を意味する。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係るメディア処理装置、メディア処理システム、メディアドライブおよびメディア処理装置の制御方法について説明する。図1は、本実施形態のメディア処理装置1(ディスクパブリッシャー)の開閉扉3を開状態としたときの外観斜視図であり、図2は、メディア処理装置1の内部構造を示す図である。
メディア処理装置1は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)やBD(Blu-ray Disk)等の円盤状のメディアM(情報記録媒体)に対するデータの読み書きや、メディアMのレーベル面にレーベル画像(文字、図形、画像等)を印刷する装置であり、略直方体形状の筐体2を備えている。この筐体2の前面には、左右に開閉可能な開閉扉3、4が取り付けられ、筐体2の上側左端部には、メディア処理装置1の各種状態を示す表示部5が設けられている。
図1に示すように、開閉扉3はメディアMをメディア処理装置1内にセットする時、あるいはメディア処理装置1内から取り出す時に開閉するものである。一方、開閉扉4は、図2に示すレーベルプリンター30のインクカートリッジ31の入れ換え時に開閉するものである。表示部5は、メディア処理装置1の電源ON/OFF状態、インクカートリッジ31のインク残量状態、メディア作成処理の状態(処理中/エラー発生)等を報知するものである。
図1および図2に示すように、メディア処理装置1の内部には、複数のメディアスタッカー10(本実施形態では、第1メディアスタッカー11、第2メディアスタッカー12および第3メディアスタッカー13を例示)と、複数のメディアドライブ20(本実施形態では2台を例示)と、レーベルプリンター30と、メディア搬送機構40(オートローダー)と、を備えている。
第1メディアスタッカー11および第2メディアスタッカー12は、メディア処理装置1の所定位置に着脱自在に構成されており、それぞれに数十枚(例えば、50枚程度)のメディアMが収納可能である。一方、第3メディアスタッカー13は、メディア処理装置1の前方下部にスライド可能に取り付けられた引出トレイ14に形成された凹みであり(図1参照)、少量(例えば、5枚程度)のメディアMの収納に利用される。また、第3メディアスタッカー13には、別体のメディアスタッカー15(図2参照)を着脱可能となっており、これにより数十枚(例えば、50枚程度)のメディアMの収容することができる。
これら各メディアスタッカー11、12、13は、未使用のメディアMを収容する供給用スタッカーや、データ書込処理や印刷処理等が終了したメディアMを収容する排出用スタッカーや、データ書込処理や印刷処理等でエラーが発生したメディアMを排出するエラーメディア排出スタッカーとして使用される。この割り当てはユーザーの設定により適宜変更することが可能である。
レーベルプリンター30は、メディアMを載置するプリンタートレイとメディアMのレーベル面に印刷処理を行うインクジェット式の印刷機構(いずれも図示省略)を有し、プリンタートレイに搬送されたメディアMのレーベル面に対して、ユーザーが指定したレーベル画像を印刷する。
メディアドライブ20は、メディアMの記録面(データ記録層)にデータを書き込むデータ書込処理と、メディアMに書き込まれたデータを読み出すデータ読出処理を実行する。各メディアドライブ20は、それぞれドライブ本体21と、ドライブトレイ22と、を有する。ドライブトレイ22は、ドライブ本体21に引き出し自在(進退可能)に設けられ、メディアMへのデータの読み書きを行うデータ記録位置と、メディアMの受け取りおよび受け渡しを行うメディア受け渡し位置との間を移動する。また、ドライブトレイ22には、メディアMが載置される略円形の凹状のメディア載置面23(図4参照)が形成されている。
なお、各メディアドライブ20は、メディア処理装置1に設けられたドライブベイ(図示省略)に対して挿入、あるいはドライブベイから引き出すことにより着脱可能に構成されている。各メディアドライブ20の側面には、自身をドライブベイに装着する際のガイドとして機能するドライブステイ24(ドライブレール,図4参照)が取り付けられており、これによりドライブベイの定位置に装着することが可能となっている。すなわち、このドライブステイ24は、メディアドライブ20の予め決められた位置(定位置)に取り付けられ、メディア処理装置1(詳しくは、後述する搬送アーム42のホームポジション)から見た場合、常に同じ位置に存在することになる。
メディア搬送機構40は、本体フレーム51とシャーシ52の天板53との間に垂直に設けられた垂直ガイド軸41と、不図示の駆動モーターの駆動により垂直ガイド軸41に沿って昇降可能であると共に、垂直ガイド軸41を中心に左右に旋回可能な搬送アーム42とを有する。また、搬送アーム42の先端部中央には、メディアMを把持する把持部43(図4参照)が設けられている。
搬送アーム42は、図2の矢印45で示す方向への旋回動作と、矢印46で示す方向への昇降動作とが可能である。そして、搬送アーム42は、これら旋回および昇降動作を組み合わせて、予め決められているホームポジション(待機位置)を基準として、各メディアスタッカー11、12、13と、各メディアドライブ20(ドライブトレイ22)のメディア受け渡し位置と、レーベルプリンター30のメディア受け渡し位置との間を移動してメディアMの搬送を行う。
次に、図3および図4を参照して、上述のメディア処理装置1を適用したメディア処理システムSYについて説明する。図3は、メディア処理システムSYの機能構成を示すブロック図である。図4は、ドライブトレイ22がメディア受け渡し位置にある状態のメディアドライブ20を側面から見た模式図である。
図3に示すように、メディア処理システムSYは、メディア処理装置1と、メディア処理装置1と通信可能に接続された情報処理装置100とにより構成されている。情報処理装置100は、主要な構成要素として、メディア作成用アプリケーション111、データ記憶部112、搬送処理制御部113、記録処理制御部114、印刷処理制御部115、通信部116の他、一般的なコンピューターに搭載されるハードウェア構成を有している。なお、これら各部は情報処理装置100のCPU等(図示省略)の制御の元、各種処理を実行する。
メディア作成用アプリケーション111は、メディア処理装置1によるメディア作成処理に必要なデータの作成や指定(メディアMの記録面に書き込むデータの指定やレーベル面に印刷するレーベル画像の作成や指定)を行うユーザーインターフェースを提供すると共に、メディア作成に係る一連の処理をスケジューリングし、搬送処理制御部113、記録処理制御部114、および印刷処理制御部115に対して処理実行を指示する。
データ記憶部112は、メディアMの記録面に書き込む記録データや、メディアMのレーベル面に印刷するレーベル画像を記憶する。通信部116は、メディア処理装置1との間で、各種データや各種命令の送受信を行うためのインターフェースである。
搬送処理制御部113は、搬送命令発行部121、形状情報取得部122、搬送位置情報算出部123、および搬送位置情報送信部124を有している。搬送命令発行部121は、メディア作成用アプリケーション111からのメディア作成指示に則って、メディア搬送機構40が処理可能な形式のメディア搬送命令を生成し、これをメディア搬送機構40に送信する。
形状情報取得部122は、メディアドライブ20のメモリー142に記憶されているドライブ形状情報145を取得する。このドライブ形状情報145は、メディアドライブ20(ドライブ本体21)に対するドライブトレイ22の高さ方向(Z方向)の位置を示す情報である。言い換えれば、メディアドライブ20におけるメディア受け渡し位置の高さを示す情報である。具体的には、図4に示すように、メディアドライブ20の定位置に設けられたネジ穴25の中心を基準位置とし、この基準位置からドライブトレイ22のメディア載置面23までの距離Zを示す情報である。
搬送位置情報算出部123は、形状情報取得部122で取得したドライブ形状情報145に基づいて、メディア受け渡し位置にあるドライブトレイ22に対して搬送アーム42がメディアMをピックアップおよびリリースするときの位置を示す情報を算出する(以下、この情報を「搬送位置情報155」と称す)。この搬送位置情報155は、搬送アーム42のホームポジションを基準としたピックアップおよびリリース位置を示す情報であり、搬送アーム42を駆動する駆動モーターのステップ数として算出される。
図4を参照して説明すると、搬送アーム42のホームポジションからドライブステイ24までの距離を「L」とし、ドライブステイ24からネジ穴25の中心までの距離を「a」とし、メディアMの厚みを「b」とした場合、上述のピックアップおよびリリース位置は、搬送アーム42をホームポジションから「距離L−距離a−距離Z−厚みb」で算出される距離Hだけ下降させた位置であり、搬送位置情報155は、搬送アーム42をホームポジションから距離Hだけ下降させるために必要な駆動モーターのステップ数として算出される。すなわち、「距離H÷駆動モーターの1ステップで移動する搬送アーム42の移動距離」で算出される駆動モーターのステップ数(ホームポジションを基準としたステップ数)が搬送位置情報155となる。
なお、メディアドライブ20のドライブステイ24およびネジ穴25の位置は固定であるため上述の距離L、距離aは一定であり、また、メディアMの厚みbも一定である。さらに、駆動モーターの1ステップで移動する搬送アーム42の移動距離も一定であるため、これらは予め情報処理装置100に記憶されている。
図3の説明に戻る。搬送位置情報送信部124は、搬送位置情報算出部123で算出した搬送位置情報155をメディア搬送機構40に送信する。
記録処理制御部114は、メディア作成用アプリケーション111からのメディア作成指示に則って、メディアドライブ20が処理可能な形式の書き込み命令を生成し、メディア作成用アプリケーション111で指定された記録データと共にメディアドライブ20に送信する。
印刷処理制御部115は、印刷データ生成部131および印刷命令発行部132を有している。印刷データ生成部131は、メディア作成用アプリケーション111からのメディア作成指示に則って、レーベルプリンター30が処理可能な形式の印刷データおよび印刷命令を生成する。印刷命令発行部132は、印刷データ生成部131によって生成した印刷データおよび印刷命令をレーベルプリンター30に送信する。
一方、メディア処理装置1は、主要な構成要素として、メディアドライブ20、レーベルプリンター30、およびメディア搬送機構40を有している。本実施形態では、これらメディアドライブ20、レーベルプリンター30、およびメディア搬送機構40は、それぞれUSBデバイスとして機能し、複数のUSBデバイスを接続するためのUSBハブ61を介して情報処理装置100と通信可能に接続されている。
メディアドライブ20は、記録制御部141、メモリー142(第1記憶部)および通信部143を有している。メモリー142は、上述のドライブ形状情報145(図4の距離Zを示す情報)を記憶する。なお、ドライブ形状情報145は、メディアドライブ20の製造元や提供元等によって予め記憶されている。
通信部143は、情報処理装置100から送信されるデータ書込命令、データ読出命令、記録データ等の受信、および情報処理装置100に対するドライブ形状情報145の送信をUSBハブ61を介して行うインターフェースである。
記録制御部141は、情報処理装置100から受信した各種命令に基づいて、不図示のピックアップレンズやスピンドルモーター等を制御し、ドライブトレイ22に載置されたメディアMの記録面に対するデータの書き込みや、記録面に記録されたデータの読み取りを行う。また、記録制御部141は、形状情報送信部144を有しており、情報処理装置100(形状情報取得部122)からのドライブ形状情報145の取得要求に応じて、メモリー142に記憶しているドライブ形状情報145を読み出し、これを情報処理装置100に送信する。
レーベルプリンター30は、印刷制御部161および通信部162を有している。通信部162は、情報処理装置100から送信される印刷命令や印刷データ等をUSBハブ61を介して受信するインターフェースである。印刷制御部161は、情報処理装置100から受信した印刷命令および印刷データに基づいて、不図示の印刷ヘッドやキャリッジ等で構成される印刷機構の駆動を制御し、メディアMのレーベル面に印刷を行う。
メディア搬送機構40は、搬送制御部151、メモリー152(第2記憶部)および通信部153を有している。通信部153は、情報処理装置100から送信されるメディア搬送命令や各メディアドライブ20に関する搬送位置情報155をUSBハブ61を介して受信するインターフェースである。
搬送制御部151は、情報処理装置100から送信されるメディア搬送命令に基づいて、搬送アーム42(駆動モーター)や把持部43等の駆動を制御し、メディアMを所定位置に搬送する。また、搬送制御部151は、情報処理装置100から各メディアドライブ20に関する搬送位置情報155を取得し、これをメモリー152に記憶する搬送位置情報取得部154を有している。上述したように、この搬送位置情報155は、各メディアドライブ20に対するメディアMのピックアップおよびリリース位置を特定する情報であり、搬送制御部151は、各メディアドライブ20に対してメディアMのピックアップ動作やリリース動作を行う場合、メモリー152に記憶した搬送位置情報155に基づいて搬送アーム42の駆動制御を行う。
次に、図5を参照して、メディア処理システムSYにおけるメディア作成処理について説明する。まず、情報処理装置100が起動されると、情報処理装置100はメディア処理装置1の各メディアドライブ20に対してドライブ形状情報145の取得要求を送信する(S01)。メディア処理装置1の各メディアドライブ20は、情報処理装置100からの取得要求を受けると(S02)、自身のメモリー142に記憶されているドライブ形状情報145を読み出し、これを情報処理装置100に送信する(S03)。
情報処理装置100は、各メディアドライブ20からドライブ形状情報145を受信すると(S04)、このドライブ形状情報145に基づいて各メディアドライブ20に対するメディアMの搬送位置情報155を算出する(S05)。そして、情報処理装置100は、算出した搬送位置情報155をメディア処理装置1のメディア搬送機構40に送信する(S06)。メディア搬送機構40は、情報処理装置100から搬送位置情報155を受信し(S07)、これを自身のメモリー152に記憶する(S08)。
次に、情報処理装置100は、ユーザー操作によりメディア作成用アプリケーション111からメディア作成指示を受けると、当該メディア作成指示に従って未使用のメディアMをメディアドライブ20に搬送する旨のメディア搬送命令を生成し、メディア搬送機構40に送信する(S09)。
メディア搬送機構40は、受信したメディア搬送命令に基づいて所定のメディアスタッカー10(例えば、第1メディアスタッカー11)に収容されている未使用のメディアMをピックアップし、これをメディアドライブ20に搬送する。メディアドライブ20への搬送に際し、メディア搬送機構40はS08で記憶した搬送位置情報155に基づいて搬送アーム42(駆動モーター)を制御し、メディア受け渡し位置にあるメディアドライブ20に対してメディアMをリリースする(S10)。
次に、メディア搬送機構40によりメディアドライブ20へのメディアMの搬送が完了すると、情報処理装置100は、メディア作成用アプリケーション111からのメディア作成指示従ってデータ書込命令を生成し、対象となる記録データと共にメディアドライブ20に送信する(S11)。メディアドライブ20は、受信したデータ書込命令に基づいてデータ書込み処理を行う(S12)。
次に、メディアドライブ20におけるデータ書込処理が完了すると、情報処理装置100は、メディアMをメディアドライブ20からレーベルプリンター30に搬送する旨のメディア搬送命令を生成し、メディア搬送機構40に送信する(S13)。
メディア搬送機構40は、受信したメディア搬送命令に基づいてメディアドライブ20からレーベルプリンター30にメディアMを搬送する。この時、メディア搬送機構40は、S08で記憶した搬送位置情報155に基づいて搬送アーム42(駆動モーター)を制御し、メディア受け渡し位置にあるメディアドライブ20からメディアMをピックアップする。そして、これをレーベルプリンター30に搬送する(S14)。
次に、メディア搬送機構40によりレーベルプリンター30へのメディアMの搬送が完了すると、情報処理装置100は、メディア作成用アプリケーション111からのメディア作成指示従って印刷命令を生成し、印刷データと共にレーベルプリンター30に送信する(S15)。レーベルプリンター30は、受信した印刷命令および印刷データに基づいてメディアMのレーベル面への印刷を実行する(S16)。
次に、レーベルプリンター30における印刷処理が完了すると、情報処理装置100は、メディアMをレーベルプリンター30から所定のメディアスタッカー10(例えば、第2メディアスタッカー12)に搬送する旨のメディア搬送命令を生成し、メディア搬送機構40に送信する(S17)。メディア搬送機構40は、受信したメディア搬送命令に基づいてレーベルプリンター30から第2メディアスタッカー12にメディアMを搬送する(S18)。
以上説明したとおり、本実施形態によれば、メディアドライブ20に、メディアドライブ20に対するドライブトレイ22の高さ方向(Z方向)の位置情報(ドライブ形状情報145)を記憶しておく。メディア搬送機構40は、このドライブ形状情報145で特定されるメディアMのピックアップおよびリリース位置を示す搬送位置情報155に基づいて、メディアドライブ20に対するメディアMの搬送制御を行う。これにより、メディアドライブ20を交換した場合に、メディアドライブ20に対するドライブトレイ22の高さ方向の位置が変わっても(言い換えれば、メディアドライブ20におけるメディア受け渡し位置の高さが変わっても)、ユーザーが煩雑な作業を行うことなく確実にドライブトレイ22の位置を把握できるため、結果として、メディアMを正確にドライブトレイ22に搬送でき、安定したメディア搬送を実現できる。
なお、本実施形態では、メディアドライブ20のネジ穴25の中心を基準位置とし、この基準位置からメディア載置面23までの距離をドライブ形状情報145として定義しているが、これに限るものではない。メディアドライブ20で固定的に決まる位置(部位)を基準位置とし、この基準位置からドライブトレイ22の所定位置までをドライブ形状情報145として定義しても良い。
また、本実施形態の搬送位置情報155の算出方法はあくまで一例であり、これに限るものではない。例えば、ドライブ形状情報145の定義の仕方に応じて、搬送位置情報155の算出方法を変更しても良い。すなわち、ドライブ形状情報145を加味して搬送位置情報155を算出できれば、その算出方法は問わない。
また、ドライブ形状情報145として、メディアドライブ20に対するドライブトレイ22の高さ方向の位置(Z方向の位置)のみならず、メディアドライブ20に対するドライブトレイ22の進退方向(X方向)の位置情報、およびメディア載置面23内において上記進退方向と直交する方向(進退方向をX方向とした場合のY方向)の位置情報を含めても良い。
また、搬送処理制御部113の処理において、搬送処理制御部113が前回取得したドライブ形状情報145を保存しておき、この情報と、新たに取得したドライブ形状情報145とを比較し(すなわち、同一ドライブか否かを判定し)、異なる場合のみ搬送位置情報155を算出してメディア搬送機構40に送信する構成としても良い。あるいは、ドライブ形状情報145を取得する度に、これに基づく搬送位置情報155を算出してメディア搬送機構40に送信する構成としても良い。また、後者の場合、メディア搬送機構40は、搬送位置情報155を取得する度にメモリー152に記憶している搬送位置情報155を更新しても良いし、既に記憶している搬送位置情報155と、新たに取得した搬送位置情報155とを比較し、異なる場合のみ更新しても良い。
また、本実施形態のメディア処理システムSYの変形例として、図6に示すように、メディア処理装置200と、複数の情報処理装置300(図6では3台を例示)とがネットワークNWを介して接続する構成としても良い。この場合、各情報処理装置300にはメディア作成用アプリケーション111のみがインストールされ、メディア処理装置200側に搬送処理制御部113、記録処理制御部114、印刷処理制御部115から成るコントローラー201(統合制御部)を設ける。そして、メディア処理装置200のコントローラー201が、メディアドライブ20からドライブ形状情報145を取得し、これに基づいて搬送位置情報155を算出し、この情報をメディア搬送機構40に送信する処理を行う。また、各情報処理装置300のメディア作成用アプリケーション111から送信されるメディア作成指示に則って、コントローラー201が各種命令(メディア搬送命令、データ書込み命令、印刷命令)や印刷データや記録データ等の各種データの生成・取得を行い、その各種命令や各種データを各デバイス(メディアドライブ20、レーベルプリンター30、およびメディア搬送機構40)に送信することでメディア作成処理を行う。
また、上記の実施形態および変形例で説明したメディア処理システムSYの各構成要素をプログラムとして提供することも可能である。また、そのプログラムを記憶媒体(図示省略)に格納して提供することも可能である。記録媒体としては、CD−ROM、フラッシュROM、メモリカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、メモリースティック等)、コンパクトディスク、光磁気ディスク、デジタルバーサタイルディスクおよびフレキシブルディスク等を利用することができる。
また、上記の実施例および変形例によらず、メディア処理システムSYの装置構成や処理工程等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
1,200…メディア処理装置 100,300…情報処理装置 20…メディアドライブ 22…ドライブトレイ 23…メディア載置面 40…メディア搬送機構 122…形状情報取得部 123…搬送位置情報算出部 124…搬送位置情報送信部 142…メモリー 145…ドライブ形状情報 151…搬送制御部 152…メモリー 155…搬送位置情報 201…コントローラー M…メディア SY…メディア処理システム
Claims (6)
- メディアを載置する進退可能なドライブトレイを有するメディアドライブと、前記メディアドライブから引き出された前記ドライブトレイに対して前記メディアを搬送するメディア搬送機構と、を備えたメディア処理装置であって、
前記メディアドライブは、
少なくとも当該メディアドライブの所定の基準位置を基準とした前記ドライブトレイの高さ方向の位置情報を含むドライブ形状情報を記憶する第1記憶部を備え、
前記メディア搬送機構は、
前記第1記憶部に記憶された前記ドライブ形状情報に基づいて特定される前記メディアのピックアップおよびリリースを行う位置を示す搬送位置情報を記憶する第2記憶部と、
前記第2記憶部に記憶された前記搬送位置情報に基づいて、前記メディアの搬送を制御する搬送制御部と、を備えたことを特徴とするメディア処理装置。 - 前記ドライブ形状情報には、
前記ドライブトレイの前記高さ方向の位置情報を含む3次元位置情報が含まれることを特徴とする請求項1に記載のメディア処理装置。 - 前記メディアドライブおよび前記メディア搬送機構の動作を制御する統合制御部をさらに備え、
前記統合制御部は、
前記第1記憶部の前記ドライブ形状情報を取得する形状情報取得部と、
取得した前記ドライブ形状情報に基づいて前記搬送位置情報を算出する搬送位置情報算出部と、
算出した前記搬送位置情報を前記メディア搬送機構に送信する搬送位置情報送信部と、を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のメディア処理装置。 - 請求項1または2に記載のメディア処理装置と、
前記メディア処理装置を制御する情報処理装置とからなるメディア処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記メディアドライブの前記第1記憶部の前記ドライブ形状情報を取得する形状情報取得部と、
取得した前記ドライブ形状情報に基づいて前記搬送位置情報を算出する搬送位置情報算出部と、
算出した前記搬送位置情報を前記メディア搬送機構に送信する搬送位置情報送信部と、を備えたことを特徴とするメディア処理システム。 - メディアを載置する進退可能なドライブトレイを有するメディアドライブであって、
少なくとも自身の所定の基準位置を基準とした前記ドライブトレイの高さ方向の位置情報を含むドライブ形状情報を記憶することを特徴とするメディアドライブ。 - メディアを載置する進退可能なドライブトレイを有するメディアドライブと、前記メディアドライブから引き出された前記ドライブトレイに対して前記メディアを搬送するメディア搬送機構と、を備えたメディア処理装置の制御方法であって、
前記メディアドライブは、少なくとも当該メディアドライブの所定の基準位置を基準とした前記ドライブトレイの高さ方向の位置情報を含むドライブ形状情報を記憶し、
前記メディア搬送機構は、前記メディアドライブに記憶された前記ドライブ形状情報に基づいて特定される前記メディアのピックアップおよびリリースを行う位置を示す搬送位置情報に基づいて、前記メディアを搬送するステップを実行することを特徴とするメディア処理装置の制御方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012206707A JP2014063542A (ja) | 2012-09-20 | 2012-09-20 | メディア処理装置、メディア処理システム、メディアドライブおよびメディア処理装置の制御方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11106407B2 (en) | 2019-11-26 | 2021-08-31 | Seiko Epson Corporation | Media processing apparatus and method of controlling media processing apparatus |
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2012
- 2012-09-20 JP JP2012206707A patent/JP2014063542A/ja active Pending
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