WO2005088197A1 - 組み込み式加熱調理器 - Google Patents

Abstract

　本発明の組み込み式加熱調理器は、少なくとも一辺の第一の側壁（１２）に複数の第一の開口部（１３）を設けたトップ部（１１）と、第一の開口部（１３）を覆うカバー（１４）とを備え、カバー（１４）はカバーの第二の側壁（１６）のみに複数の第二の開口部（１８）を設けかつトップ部（１１）の第一の側壁（１２）に着脱自在に取り付けられた構成を有し、本体内に煮こぼれが入らない信頼性が高い、またカバー（１４）の着脱により手入れのしやすい組み込み式加熱調理器を提供することができる。

Description

組み込み式加熱調理器

技術分野

[0001] 本発明は、組み込み式加熱調理器の吸'排気部のカバーの構成に関する。

背景技術

[0002] 従来の組み込み式加熱調理器 (以後調理器という）の吸'排気部におけるカバーの 構成の例力 特開平 5— 121155号公報ゃ特開平 8— 315974号公報などに開示さ れている。例えば、本体後方の天面部に設けられた吸'排気口の上方に覆いかぶさ るように載置した構成や、また、本体下方に設けられた吸気口を覆いかぶさるように 配置し、ばねで引っ掛ける構成などである。

[0003] 図 16、 17は従来のカバーの構成を示すものである。図 16、 17において、トップ部 を構成する枠体 1内部にセラミックプレート等で構成された天板 2が固定されている。 天板 2後方には、本体内部の部品を冷却するために設けられた吸'排気口 3が設けら れている。吸'排気口 3の上方には、吸'排気口 3を覆設する小さな穴を多数有する力 バー 4が載置されている。そして、カバー 4は吸'排気口周囲部に設けられた複数個 の防振ゴム 5上に載っている。

[0004] し力しながら、上記従来の構成では、吸'排気口 3は上方に向いているため、天板 2 上で煮こぼれを起こした場合には、大きな固形物は吸'排気口 3内に入ることを阻止 することはできるが、いくらカバー 4があったとしても、液体のほぼ全ては吸'排気口 3 内に入ってしまう。その結果、液体の一部は本体内部の充電部に付着し本体の故障 の原因になる可能性があると 、う課題を有して 、た。

[0005] 本発明は、上記従来の課題を解決するもので、本体内部に煮こぼれ等を入りにくく し、またカバーを楽に手入れすることのできる信頼性が高ぐ使い勝手のよい調理器 を提供する。

発明の開示

[0006] 本発明は、少なくとも一辺の側壁に複数の第一の開口部を設けたトップ部と、前記 第一の開口部を覆うカバーとを備え、前記カバーは前記カバーの側壁のみに前記第 一の開口部力も所定の距離をおいて複数の第二の開口部を備えるとともに前記トツ プ部の第一の開口部に着脱自在に取り付けられた組み込み式加熱調理器を提供す る。

図面の簡単な説明

[図 1A]図 1Aは本発明の実施の形態 1における調理器 (カバー取り外し時)の後方斜 視図である。

[図 1B]図 1Bは本発明の実施の形態 1における調理器 (カバー装着時)の後方斜視 図である。

[図 2]図 2は本発明の実施の形態 1における調理器の後方詳細断面図である。

[図 3]図 3は本発明の実施の形態 1における調理器の後方詳細断面図である。

[図 4]図 4は本発明の実施の形態 1における調理器の後面図である。

[図 5]図 5は本発明の実施の形態 2における調理器のカバーの斜視図である。

[図 6]図 6は本発明の実施の形態 2における調理器の後方詳細断面図である。

[図 7]図 7は本発明の実施の形態 3における調理器の後方斜視図である。

[図 8A]図 8Aは本発明の実施の形態 4における調理器 (カバー取り外し時)の後方斜 視図である。

[図 8B]図 8Bは本発明の実施の形態 4における調理器 (カバー装着時)の後方斜視 図である。

[図 9]図 9は本発明の実施の形態 5における調理器のカバーの斜視図である。

[図 10]図 10は本発明の実施の形態 5における調理器の後方詳細断面図である。

[図 11]図 11は本発明の実施の形態 6における調理器のカバーの斜視図である。

[図 12]図 12は本発明の実施の形態 6における調理器の後方詳細断面図である。

[図 13]図 13は本発明の実施の形態 7における調理器の後方詳細断面図である。

[図 14]図 14は本発明の実施の形態 8における調理器の後方詳細断面図である。

[図 15]図 15は本発明の実施の形態 9における調理器の後方詳細断面図である。

[図 16]図 16は従来の調理器の後方斜視図である。

[図 17]図 17は従来の調理器の後方詳細断面図である。

符号の説明 1 枠体

2 天板

3 吸，排気口

4, 14 力パー

5 防振ゴム

11 トップ部

12 第一の側壁

13 第一の開口部

14a 第一の短いカバ

14b 第二の短いカバ

15 天面

16 第二の側壁

17 底面

18 第二の開口部

19 弾性体

20 外郭

21 キャビネット

22 第一の壁面

23 第二の壁面

24 保護枠

25 凸部

26 保持体

27 保持体の凸部

28 短い部分

29 第三の開口部

30 シール材

40 加熱部

発明を実施するための最良の形態 [0009] 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図面は模式 図であり、各位置を寸法的に正しく示すものではない。また、同一構成については、 同一の参照符号を付して詳細な説明は省略する。なお、いうまでもないが本発明の 全ての調理器には複数の加熱部 40が、トップ部 11の下面に設置されている。一例と して、図 1Bに 2個の加熱部 40を図示している。加熱部 40の数は調理器の仕様によつ て適宜設定される。また、図中の曲線部を持った実線の矢印は、溢水または煮こぼ れの動きを説明するものである。また、図中の曲線部を持った破線の矢印は、排気の 動きを説明するものである。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるもので はない。

[0010] (実施の形態 1)

図 1A— 4を用いて実施の形態 1を説明する。図 1A— 4において、本体を構成して いるトップ部 11で後方の第一の側壁 12には、本体内部の冷却を行うために設けられ た吸'排気用の複数の第一の開口部 13が備えられている。なお、トップ部 11は従来 技術で記載の枠体 1、天板 2に相当するものである。

[0011] そして、第一の側壁 12の外側には第一の開口部 13を覆設するようにカバー 14が 装着されている。カバー 14は、天面 15、第二の側壁 16、底面 17とを有し、第二の側 壁 16には複数の第二の開口部 18を有している。カバー 14の両サイドには、ばね性 を有する弾性体 19を構成させる。弾性体 19は第一の開口部 13の両サイドに嵌合す ることで、トップ部 11に着脱自在に装着されている。本体を構成している外郭 20がト ップ部 11の内側にあり、本体はキャビネット 21に設置されて 、る。

[0012] この構成により、後方の吸^気部において天面部に開口部がなぐまた第一の開 口部 13と第二の開口部 18との間にはある所定の距離 (一例として約 10mm)をとるこ とができている。また、第一の開口部 13、第二の開口部 18は両者ともトップ部 11、力 バー 14の下端力も第一の壁面 22、第二の壁面 23を設けた上方の側壁に形成され ている。そして、図 2に示すように、本体内部を冷却した排気は、外郭 20とトップ部 11 の間を通り、第一の開口部 13、そしてカバー 14、第二の開口部 18を通って外へと出 される。

[0013] 以上のように構成された調理器の吸'排気部構成について、以下その動作、作用を 説明する。まず、上記構成において、トップ部 11上後方で煮こぼれした場合を考える 。煮こぼれはトップ部 11、カバー 14の天面 15をったつてキャビネット 21上に落ちてく る。ところが、カバー 14がトップ部 11に装着され、かつ天面 15には開口部がないた め、煮こぼれがカバー 14内に入ることはない。そして、カバー 14をこぼれ落ちた煮こ ぼれが大量にあっても、カバーの第二の側壁 16と同面の第二の壁面 23によって、キ ャビネット 21上をはって向かってくる煮こぼれの大半はブロックされるので、カバー 14 内には多くは入らない。し力しながら、本体内部冷却用の第二の開口部 18があるた め、煮こぼれの少量は入ってくる。第二の開口部 18を通って入ってきた煮こぼれに おいても、カバー 14の中にある空間にためられるので、本体内部にはまだ入らない。 さらに入ろうとした煮こぼれについても、トップ部 11の第一の側壁 12と第一の壁面 22 によりブロックされるため、ほとんど本体内部は入らない。

[0014] ここで、第一の開口部 13と第二の開口部 18との配置関係を、後方から見た位置で 互い違いにずれた位置にさせることにより、排気は若干外へ抜けにくくなる力 さらに 入りづらい構成にすることもできる。

[0015] また、カバー 14は着脱自在であるため、取り外して洗うことも容易にできる。つまり、 吸'排気口である第二の開口部 18が煮こぼれ等で汚れ、詰まったとしても着脱式の カバー 14を簡単に外して洗うことにより、清潔にすることができ、元の性能を維持する 状態に戻すことができる。また、カバー 14を取り外したときに表れる第一の開口部 13 ち清掃でさる。

[0016] さらに、着脱方式についても、カバー 14の両サイドにパネ性ある弾性体 19が構成 されているため、取り付け位置が取り付けにくい後方であっても、押し込む、引き抜く という容易な作業だけでトップ部 11に着脱できる。また、側壁という安定感が悪い面 に固定する際でもガタツキがなく確実に取り付けることができる。以上のように、本実 施の形態においては、煮こぼれした場合でも、本体内部に入りづらぐかつ冷却性能 も確保できる構成にすることができる。また、カバーも着脱自在で簡単に洗うこともで きるため、信頼性が高ぐまた清掃しやすぐ取り付けやすいという使い勝手のよい機 器を提供することができる。

[0017] 弾性体 19は、カバー 14と一体部品で構成させてもよいし、別部品をカバー 14にス ポット溶接やねじの締結等で固定させてもよい。その材質は、ばね性を有するもので あれば全て使用可能である。なお、着脱の方式であるが、着脱手段があれば全て用 いることができる。例えば、板パネをトップ部 11内に設けて、カバー 14のある面を板 パネとトップ部 11の面と挟みつけて固定してもよい。また、トップ部 11、カバー 14が 磁性体であれば、磁石を両者もしくはどちらかに設けてもいいし、パネ構成で作られ た爪でトップ部 11に引っ掛け、ワンプッシュで外すと!、う構成でも同様の効果が得ら れる。

[0018] また、ここでは後方の側壁で説明したが、設置条件、本体冷却構成によっては、開 口部位置を変えても同様の効果が得られる。例えば、後方だけでなく左右側壁にも 開口部を設けてもよいし、右側壁のみだけの場合でもよい。

[0019] (実施の形態 2)

図 5と図 6を用いて実施の形態 2を説明する。図 5において、基本的な構成は実施 の形態 1と同様であるため、構成の違うところのみを説明する。カバー 14は略 Uの字 形状で、天面 15、第二の側壁 16、底面 17とから構成されている。カバー 14の両サイ ドには榭脂製の保護枠 24が、天面 15、底面 17とに設けられた穴に爪嵌合で固定さ れている。保護枠 24には、中央部に先端が丸くガイド形状を形成する凸部 25を設け ている。カバー 14と保護枠 24は爪嵌合により一体部品となっている。以上のように構 成された組み込み式加熱調理器の吸'排気部構成について、以下その動作、作用を 説明する。動作、作用についても、実施の形態 1の内容と違う部分についてのみ述べ る。その他は実施の形態 1と同様である。カバー 14をトップ部 11に装着することを考 える。トップ部 11の第一の側壁 12には冷却用の第一の開口部 13があいており、そこ に保護枠 24の凸部 25を差し込む。凸部 25は榭脂製であるため、若干橈みながら第 一の開口部 13に圧入される。さらに押し込めば確実にトップ部に固定される。この固 定は、使用者が簡単に取り外しができる程度の強度でおこなわれているので、取り外 しも簡単に行える。さら〖こ、金属でカバーを構成させた場合には、端面部を榭脂製の 保護枠 24で覆うことができる。またカバーを着脱する際は、エッジのない丸みを帯び た両サイドの榭脂製の保護枠 24を持つことになるので、指を金属のカバー端面で切 るというけがも防止することができる。そして、カバー 14の内部にある凸部 25は冷却 の穴である第一の開口部 13に圧入されるため、カバー 14は少々の取り付けバラツキ があっても問題なく第一の開口部 13を覆うことができる。また、カバー 14は略 Uの字 形状であるため、薄い金属 (約 0. 5mm程度)で構成させても強度を確保することもで きる。また、ふきんで拭く際にも、高さが約 10mmに対して、幅が約 5— 10mmと薄い ため、簡単にカバー 14の中身も拭くこともできる。以上のように、本実施の形態にお いては簡単に着脱できるカバーを構成でき、かつ手入れしてもけがのしない取り付け •取り外し性が簡単で、安全な機器をも提供することができる。実施の形態 1で記載し た同様の効果が本実施の形態でも得られることは 、うまでもな!/、。

[0020] なお、本実施の形態ではカバー 14と保護枠 24の取り付けを爪嵌合で行っているが 、接着やねじの締結等の機械的固定でもよいし、また、保護枠 24をカバー 14端面に 完全にかぶせて固定させてもよ!、。

[0021] また、保護枠 24はカバーの両サイドに取り付けると説明した力 カバー 14が長いと 橈みやすいため、中央部にも保護枠を設けることが好ましい。このようにして、カバー 14の装着時トップ部 11とカバーの天面 15とに隙間のない見栄えの良い機器も提供 できるし、上記隙間からカバー 14内への煮こぼれが入らない信頼性の高い機器も提 供できる。

[0022] (実施の形態 3)

図 7を用いて実施の形態 3を説明する。基本的な構成は実施の形態 1と同様である ため、構成の違うところのみを説明する。カバー 14は 2本の短いカバーで構成され、 トップ部 11後方の第一の側壁 12に各々着脱自在に装着されて 、る。

[0023] 以上のように構成された調理器の吸'排気部構成について、以下その動作、作用を 説明する。動作、作用についても、実施の形態 1の内容と違う部分についてだけ述べ る。カバー 14をトップ部 11から取り外した時を考える。各短いカバーは本体の一辺の 半分以下、つまり長さ約 25cmぐらいで構成させることができる。したがって、汚れて 洗う際にもコンパクトで洗いやすいし、洗ったあと乾かす際にも場所をとらずおくことが できる。さら〖こは、最近広く普及している食器洗い乾燥機にも入れられるサイズにする ことができるため、楽に手入れすることができる。以上のように、本実施の形態におい ては、カバー 14を 2つにすることで、さらに手入れしやすい機器を提供することができ る。当然、実施の形態 1で記載した同様の効果も得られるし、また実施の形態 2のよう に保護枠を両サイドにつけて、カバーを 2つにしても同様の効果が得られることはいう までもない。

[0024] (実施の形態 4)

図 8Aと 8Bを用いて実施の形態 4を説明する。図 8Aと 8Bにおいて、基本的な構成 は実施の形態 2と同様であるため、構成の違うところのみを説明する。カバー 14は 2 本の短いカバー 14aと 14bで構成され、両者をつなぐ部分には榭脂製の保持体 26 が備えられている。保持体 26は一方の第一のカバー 14aに確実に固定され、一方の 第二のカバー 14bとは穴と丸みを帯びた凸部との組み合わせにより着脱自在に嵌合 され、軽く圧入されている。保持体 26の中央部には、保護枠 24と同様に先端が丸く ガイド形状を有する凸部 27が設けられている。

[0025] 以上のように構成された調理器の吸'排気部の構成について、以下その動作、作 用を説明する。動作、作用についても、実施の形態 2の内容と違う部分についてだけ 述べる。カバー 14がトップ部 11の第一の側壁 12に装着されている場合を考える。力 バー 14は一本の一体部品として構成され、凸部 25、保持体の凸部 27が第一の開口 部 13に軽く圧入することにより、固定されている。つぎに、取り外す場合を考える。取 り外す場合も、カバー 14は一本の一体部品であるので、保護枠 24の両サイドを持つ て、簡単に引き抜けば外せる（つまり 1回の作業で外せる）。ところが、カバー 14は第 一の短!、カバー 14aと第二の短!、カバー 14bとが保持体 26を介してつながって!/、る だけなので、保持体 26を含んだ第一の短いカバー 14aと第二の短いカバー 14bとに 分割することができる。そうすることで、両者をコンパクトにすることができるので、汚れ て洗う際にも洗いやすいし、洗ったあと乾かす際にも場所をとらずにおくことができる 。さらには、最近広く普及している食器洗い乾燥機に収納できるサイズにすることが できるため、手入れが容易になる。

[0026] 以上のように本実施の形態においては、カバーを装着時には一本の一体部品とし 、また取り外し時には 2つに分割することができる構成とする。このようにして、カバー のトップ部への取り付け作業が簡単に一回ででき、さらに手入れする際には、楽に洗 うことのできる使い勝手の良い機器を提供することができる。当然、実施の形態 1一 3 で記載した同様の効果が本実施の形態でも得られる。

[0027] また、実施の形態 4では、保持体 26は一体ィ匕時に第一の短いカバー 14aと第二の 短いカバー 14bの中に収められる力 以下のようにしてもよい。例えば、カバーの天 面 15と保持体 26の天面とを同面として、保持体 26の外観が見えるように取り付けて もよい。また、 Uの字状の保持体 26をカバー端面に外側力も嵌合させて取り付けても 同様の効果が得られる。

[0028] (実施の形態 5)

図 9と 10を用いて実施の形態 5を説明する。図 9、 10において基本的な構成は実 施の形態 1と同様であるため、構成のちがうところのみ説明する。カバー 14の底面 17 の装着方向の長さが、カバー 14の天面 15の装着方向の長さより短い部分 28を複数 箇所備え、そこに第三の開口部 29が形成されている。以上のように構成された調理 器の吸'排気部の構成について、以下その動作、作用を説明する。動作、作用につ いても、実施の形態 1の内容と違う部分についてだけ述べる。カバー 14がトップ部 11 の第一の側壁 12に装着されている場合を考える。カバー 14の底面 17には短い部分 28が存在するため、カバー 14と第一の側壁 12とで囲われた空間には第二の開口部 18にカ卩え、新たな第三の開口部 29が構成される。つまり、カバー 14の冷却構成に おける排気面積が増えることにより、冷却性能が向上する。ところで、その第三の開 口部 29は底面であり、また第一の壁面 22があるために本体内部へ溢水が入ることは ない。いいかえれば、溢水対策に影響しないので溢水性能を維持できる。以上のよう に、本実施の形態においては、カバーにおける排気面積を溢水性能に影響しないレ ベルで向上できる（つまり冷却性能の向上）ので、溢水性能と冷却性能を両立できる 信頼性の高い機器を提供することができる。いうまでもないが、溢水性能と冷却性能 の両立は一般的には難しい。なお、実施の形態 1一 4で記載した同様の効果力ここで も得られることは 、うまでもな 、。

[0029] (実施の形態 6)

図 11、 12を用いて実施の形態 6を説明する。図 11、 12において、基本的な構成は 実施の形態 2と同様であるため、構成の違うところのみを説明する。カバー 14の天面 15と底面 17の装着方向の長さは同じでかつ、保護枠 24の凸部 25の高さ方向の位 置はカバー 14の高さ方向の中央に位置している。

[0030] 以上のように構成された調理器の内部構成について、以下その動作、作用を説明 する。動作、作用についても、実施の形態 2の内容と違う部分についてだけ述べる。 まず、カバー 14がトップ部 11の第一の側壁 12に装着されている場合を考える。カバ 一 14は第一の開口部 13に対し、上記構成をとつているため中央に装着される。つぎ に、カバー 14を天地逆に装着することを考える。カバー 14、保護枠 24および凸部 2 5は上下左右対称形状となっているため、トップ部 11の第一の側壁 12に上下逆に取 り付けても、何の問題もなく装着することができる。

[0031] 以上のように、本実施の形態においては、カバー 14を上下意識することなくトップ 部 11に装着することができるので、使用者が迷うことなくカバー 14を簡単にセットでき る機器を提供することができる。また、冷却性能および溢水性能においても両方を満 足することができる。なお、実施の形態 1一 5で記載した同様の効果が本実施の形態 でも得られることは 、うまでもな 、。

[0032] (実施の形態 7)

図 13を用いて実施の形態 7を説明する。図 13において、基本的な構成は実施の 形態 2と同様であるため、構成の違うところのみを説明する。カバー 14の天面 15はト ップ部 11側を上とする傾斜を設けて第一の開口部 13に装着されている。以上のよう に構成された調理器の内部構成について、以下その動作、作用を説明する。動作、 作用についても、実施の形態 1の内容と違う部分についてだけ述べる。トップ部 11上 後方で煮こぼれしたことを考える。煮こぼれはトップ部 11を溢れ、カバー天面 15上に 落ちてくる。ところが、カバーの天面 15はトップ部 11側を上とする傾斜を設けている ため、煮こぼれは傾斜をったい全て本体外側へ流れる。そのため、カバーの天面 15 上にたまったりすることはないので、第一の側壁 12とカバーの天面 15との隙間から力 バー 14内に入ることはない。

[0033] 以上のように本実施の形態によれば、煮こぼれを起こした場合でも煮こぼれは全て 本体の外側へ流れる信頼性の高い機器を提供することができる。当然、実施の形態 1一 6で記載した同様の効果がここでも得られる。

[0034] (実施の形態 8) 図 14を用いて実施の形態 8を説明する。図 14において、基本的な構成は実施の 形態 1と同様であるため、構成の違うところのみを説明する。カバーの天面 15及び底 面 17とトップ部 11の第一の側壁 12との当接面にはカバー 14の端面を囲うようにシー ル材 30が設けられて 、る。以上のように構成された調理器の吸'排気部構成につ!ヽ て、以下その動作、作用を説明する。動作、作用についても、実施の形態 1の内容と 違う部分についてだけ述べる。トップ部 11上後方で煮こぼれしたことを考える。煮こ ぼれはトップ部 11を溢れ、カバー天面 15上に落ちてくる。ところが、トップ部 11と当 接するカバーの天面 15の端面には、シール材 30が囲うように設けられ第一の側壁 1 2とカバー 14には隙間が全くないので、カバー 14内に直接煮こぼれが入ることはな い。その結果、煮こぼれは全て外部へと流れていく。以上のように本実施の形態によ れば、煮こぼれを起こした場合でも煮こぼれは全て本体の外側へ流れる信頼性の高 い機器を提供することができる。実施の形態 1一 7で記載した同様の効果が本実施の 形態でも得られる。

[0035] またシール材 30は、上記端面に発泡シリコーンを塗布するとか、シールテープを貼 り付けるなどして設けられる。

[0036] (実施の形態 9)

図 15を用いて実施の形態 9を説明する。図 15において、基本的な構成は実施の 形態 1と同様であるため、構成の違うところのみを説明する。カバーの天面 15の高さ はトップ部 11の高さより低 ヽ位置で固定されて!ヽる。以上のように構成された調理器 の吸'排気部構成について、以下その動作、作用を説明する。動作、作用について も、実施の形態 1の内容と違う部分についてだけ述べる。その他の部分は実施の形 態 1と同じである。トップ部 11上後方で加熱された鍋をより後方にずらしたことを考え る。カバー 14はトップ部 11よりも低い位置にあるので、鍋に接触することがない。この ようにして、安定した鍋の載置ができるし、またカバー 14も確実にトップ部 11に保持 され続けられる。また、カバー 14が榭脂で構成されていたとしても、鍋と接触すること がないため温度による溶融などもなぐ安全に使用することができる。

[0037] 以上のように、本実施の形態においては、鍋が後方に大きくずれた場合でも安定し た鍋の載置とカバーの保持ができるので、安全性の高!、機器を提供することができる 。当然、実施の形態 1一 8で記載した同様の効果が本実施の形態でも得られる。

[0038] 本発明の調理器は、吸'排気口をトップ部に設けた機器にお!ヽて、天板上での煮こ ぼれ等に対し、本体内部に非常に入りにくいので、信頼性の高い優れた機器を提供 できる。またカバーに煮こぼれがついたとしても、着脱式のため容易に外せるし、また 形状も簡素なので、簡単に洗うことのできる手入れ性のょ ヽ機器をも提供できる。 産業上の利用可能性

[0039] 本発明の組み込み式加熱調理器は、溢水対策と冷却性能とを両立させることがで きる吸'排気構成と、手入れしやすいカバーの構成を有している。その結果、水まわり の吸'排気口を有する機器 (調理機器、家事機器等)や溢水のおそれのある組み込 み式機器等などに広く適用できる。

Claims

請求の範囲

[1] 少なくとも一辺の側壁に複数の第一の開口部を設けたトップ部と、前記第一の開口 部を覆うカバーとを備え、前記カバーは前記カバーの側壁のみに前記第一の開口部 力も所定の距離をおいて複数の第二の開口部を備えるとともに前記トップ部の前記 第一の開口部に着脱自在に取り付けられた組み込み式加熱調理器。

[2] 前記カバーは、略 Uの字形状で、前記カバーの少なくとも両サイドには保護枠を設け

、前記保護枠には前記トップ部固定用の凸部が備えられ、前記凸部は前記第一の 開口部に圧入され固定された請求項 1に記載の組み込み式加熱調理器。

[3] 一辺の側壁に対応する前記カバーは複数のカバーで構成された請求項 1または 2に 記載の組み込み式加熱調理器。

[4] 前記カバーは 2本のカバー力 構成され、前記 2本のカバーは保持体を介して分割 可能となるように結合された請求項 3に記載の組み込み式加熱調理器。

[5] 前記カバーの下方の装着方向の面の長さは、上方の装着方向の面の長さより短い 部分を有する請求項 1または 2に記載の組み込み式加熱調理器。

[6] 前記カバーは上下方向性なく前記トップ部に装着可能な請求項 1または 2に記載の 組み込み式加熱調理器。

[7] 前記カバーの上方の面は、トップ部側を上とする傾斜を有する請求項 1または 2に記 載の組み込み式加熱調理器。

[8] 前記トップ部と当接する前記カバー端面にはシール材を設けた請求項 1または 2に 記載の組み込み式加熱調理器。

[9] 前記カバーは、前記トップ部装着時、前記トップ部高さより低い位置にある請求項 1ま たは 2に記載の組み込み式加熱調理器。