WO2005073063A1 - 車両用エンジンの燃料ポンプ取付構造及びその構造を搭載する車両 - Google Patents

Abstract

　燃料タンクの側面又は底面に燃料ポンプの取付板を設けた配置構成において、取付板に対するモーメントを低減し、大型で強固な構造を必要としないで安定して確実に燃料ポンプを支持するとともに、シール性を高めることができるエンジンの燃料ポンプ取付構造を提供する。 　燃料タンク（１）の側面又は底面に開口部（５）を設け、該開口部（５）の内側に円筒状のポンプ本体（７）及びその吸込側に接続したフィルタ（９）からなる燃料ポンプ組立体６を収容し、前記開口部５周縁の外側に前記ポンプ本体（７）を収容するハウジングのフランジ部（１０ａ）を係合させ、該フランジ部（１０ａ）の外側から取付板（１２）を被せて該取付板（１２）とともに前記フランジ部（１０ａ）を介して前記燃料ポンプ組立体（６）を前記開口部（５）に固定した車両用エンジンンの燃料ポンプ取付構造であって、前記ポンプ本体７の軸線が前記取付板（１２）の取付面に略平行であり、且つ前記軸線方向の位置に関し、前記ポンプ本体（７）と前記フィルタ（９）が重なる。

Description

明 細 書

車両用エンジンの燃料ポンプ取付構造及びその構造を搭載する車両 技術分野

[0001] 本発明は、車両用エンジンの燃料タンク内に収容する燃料ポンプ取付構造及びそ の構造を搭載する車両に関する。

背景技術

[0002] 車体フレームを跨ぐ鞍型燃料タンク内に配設された燃料供給装置が特開 2002— 1 06440号公報に開示されている。この特開 2002-106440号公報に記載された燃 料ポンプ取付構造は、鞍型燃料タンクの内側の側面に開口を設け、この開口をべ一 スプレートで塞ぎ、このベースプレートのタンク内部側に燃料ポンプをその軸線方向 がベースプレートと略平行、すなわちベースプレートが取り付けられたタンクの側面に 沿うように取付けたものである。この燃料ポンプの吸込み側の軸方向端部にフィルタ が接続される。

[0003] し力しながら、この特開 2002-106440号公報の燃料ポンプ取付構造では、燃料 ポンプがベースプレートに対し片持ち状態、すなわち燃料ポンプの一端がベースプ レートに固定され、その他端が自由端となるように取付けられ、さらに該他端には軸 方向に長く延びてフィルタが接続される。このため、燃料ポンプの取付板であるべ一 スプレートに対する片持ち構造のモーメント (燃料ポンプ及びフィルタ力 ベースプレ ートに加えられる外力）が大きくなり、このモーメントに対抗して安定して燃料ポンプを 支持するためには強固な取付板が必要になる。そのため、取付板自体が大型化する とともに、タンク壁面に取付板を固定するボルト等の固定手段も強固にする必要があ り、ボルト本数の増加や取付作業時間の増加を来たし、また燃料漏れの問題が生じ やすくなるため、シール性を高める必要がある。

[0004] 一方、別の内燃機関用燃料供給装置が特開 2002— 74436号公報に開示されて いる。この特開 2002-74436号公報に記載された燃料ポンプ取付構造は、燃料タ ンクの上面に開口を設け、この開口を塞ぐ蓋部材の下面側に燃料ポンプを垂下して 支持した構造である。燃料ポンプ先端部の吸込み側にはフィルタが備わって 、る。 [0005] し力しながら、この特開 2002-74436号公報の燃料ポンプ取付構造では、燃料タ ンク底部の燃料を吸込むために、燃料タンク上面の燃料ポンプの取付板である蓋部 材から燃料ポンプを下方に長く突出させて支持する構造となる。このように、燃料ボン プが取付板力 下方 (取付面の垂直方向）に大きく離れる構造は、取付板をタンク側 面に設ける縦置き配置とした場合には、取付板に対するモーメントが大きくなり前述 の特開 2002— 106440号公報の場合と同様に取付板の強度やシール性の点で問 題を生じる。また、このように燃料ポンプが取付面力も垂直方向に大きく離れる構造 は、燃料タンク底面に適用することはできない。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] 本発明は上記従来技術を考慮したものであって、燃料タンクの側面又は底面に燃 料ポンプの取付板を設けた配置構成にお ヽて、取付板に対するモーメントを低減し、 大型で強固な構造を必要としないで安定して確実に燃料ポンプを支持するとともに、 シール性を高めることができるエンジンの燃料ポンプ取付構造及びその構造を搭載 した車両の提供を目的とする。

課題を解決するための手段

[0007] 前記目的を達成するため、本発明に係る車両用エンジンの燃料ポンプ取付構造で は、燃料タンクの側面又は底面に開口部を設け、円筒状ポンプ本体及びその吸込側 に接続したフィルタカゝらなる燃料ポンプ組立体を、前記開口部の前記燃料タンク内側 に収容し、前記円筒状ポンプ本体を収容するハウジングのフランジ部を、前記燃料タ ンク外側力 前記開口部周縁に当接させ、前記フランジ部の外側から取付板を被せ て、該取付板と前記フランジ部とを介して前記燃料ポンプ組立体を前記開口部に固 定した車両用エンジンンの燃料ポンプ取付構造であって、前記円筒状ポンプ本体の 軸線が前記取付板の取付面に略平行であり、前記円筒状ポンプ本体と前記フィルタ が重なる部分を有するように配置する、ことを特徴とする車両用エンジンの燃料ボン プ取付構造。

[0008] 本発明によれば、燃料ポンプの取付板に対し円筒状の円筒状ポンプ本体の軸線 方向が略平行であるため、燃料ポンプが取付板力 垂直方向に離れることはなぐし たがって、取付板に対するモーメントの増加を抑えることができる。さらに燃料ポンプ 先端側に設けたフィルタが燃料ポンプと重なるように配置されるため、燃料ポンプ先 端に単にフィルタを軸線方向に長く延ばすように連結した構造に比べ、取付板に対 するモーメントを低減することができる。これにより、簡単でコンパクトな構成の取付板 を用いて、安定して確実に燃料ポンプをタンク内に支持することができるとともに、シ ール漏れのおそれが低減する。

[0009] また、本発明の一態様では、前記燃料タンクは車体フレームを跨ぐ鞍型燃料タンク であり、前記開口部は前記鞍型燃料タンクの内側の側壁面又は底面に設けられるこ とを特徴としている。

[0010] この態様によれば、特に自動二輪車の燃料タンクとして用いられる車体メインフレー ムを跨ぐ形状の鞍型燃料タンクにぉ ヽて、メインフレームを挟む左右両側の燃料収 容部のいずれか一方の内側の側壁面又は底面に取付板を設けることにより、タンク 外形を外側に膨らませることなく取付板及び燃料ポンプへの配管等をコンパクトにレ ィ ゥ卜することができる。

[0011] また、本発明の一態様では、前記フィルタと、前記円筒状ポンプと、前記フィルタか ら前記円筒状ポンプへ燃料を流通させる部材と、力 構成される燃料通路は折り返し 形状となることを特徴として 、る。

[0012] この態様によれば、フィルタと、円筒状ポンプ本体の吸込み側の配管と、円筒状ポ ンプ本体と、から構成される燃料通路を折り返し形状にすることにより、前記円筒状ポ ンプ本体力 径方向外方に見た場合に、フィルタと円筒状ポンプが重なる部分を生 じることとなる。そのため、取付板に対し片持ち状に固定されたポンプ、すなわち一端 が取付板に固定され、他端が自由端となっているポンプ及び該他端部に接続された フィルタによって取付板へカ卩えられるモーメントが低減する。これにより、燃料ポンプ 組立体を安定して確実に支持することができ、また高 、シール性を確保できる。

[0013] また、本発明の一態様では、前記開口部は前記鞍型燃料タンクの内側の側壁面に 設けられ、前記フィルタは前記円筒状ポンプ本体の下方に配置されることを特徴とし ている。

[0014] この態様によれば、鞍型燃料タンクの内側の側壁面に取付板を装着し、その内面 に燃料ポンプを取付け、この燃料ポンプの下方にフィルタを設けることにより、コンパ タトな構成で取付板に対するモーメントを大きくすることなぐ高いシール性を確保す るとともに、タンク底部の燃料を効率よく吸い上げることができる。

[0015] また、本発明の一態様では、前記開口部は長円形状であって、その長手方向は略 水平 (水平又は実質的に水平であるものを含む)で、あって前記円筒状ポンプ本体 の軸線とほぼ平行 (平行又は実質的に平行であるものを含む)であることを特徴とし ている。

[0016] この態様によれば、略水平な長円形状の開口部を通して燃料ポンプ組立体をタン ク内に収容し、燃料ポンプをほぼ水平に取付けることにより、上下方向にコンパクトな 燃料タンク、すなわち上下の幅が小さ!/、燃料タンクが得られる。

[0017] また、本発明の一態様では、前記円筒状ポンプ本体の軸線方向と直角な方向に、 前記円筒状ポンプ本体とフィルタが離間して 、ることを特徴として 、る。

[0018] この態様によれば、ポンプの軸線方向に関しては、ポンプとその端部のフィルタが 燃料通路を介して重なるように連結され、軸線と直角な方向に関しては、ポンプとフィ ルタが離間している。そのため開口部を通して燃料ポンプ組立体をタンク内に組込 むときに、先にフィルタを内部に挿入して、順次角度や姿勢を変えながら円筒状ボン プ本体を挿入して狭い開口部から嵩の大き ヽ燃料ポンプ組立体をタンク内に組込む ことができる。

[0019] また、本発明の一態様では、車両用エンジンの燃料ポンプ取付構造であって、燃 料タンクの内部に収容され、前記燃料タンクに取付板により取り付けられる燃料ボン プ糸且立体を備え、前記燃料ポンプ組立体は、円筒状ポンプ本体と、前記円筒状ボン プ本体に取り付けられるフィルタと、を備え、前記円筒状ポンプ本体は、前記取付板 の前記燃料タンクへの取付面に前記円筒状ポンプ本体の軸線方向が沿うよう設けら れ、前記フィルタは、前記円筒状ポンプ本体の径方向外方に前記フィルタの少なくと も一部が位置するよう設けられることを特徴として 、る。

[0020] この態様によれば、燃料ポンプの取付板に対し円筒状の円筒状ポンプ本体の軸線 方向が沿っているため、円筒状の円筒状ポンプ本体が取付板力 垂直方向に離れ ることはなく、取付板に対するモーメントの増加を抑えることができる。さらに燃料ボン プ先端側に設けたフィルタが、前記円筒状ポンプ本体の径方向が外方に前記フィル タの少なくとも一部が位置するように設けられるように配置される。そのため、前記フィ ルタが前記円筒状ポンプ本体の径方向の 、ずれにも位置せず、燃料ポンプ先端に 単にフィルタを軸線方向に長く延ばすように連結した構造に比べ、取付板に対する モーメントを低減することができる。これにより、簡単でコンパクトな構成の取付板を用 いて、安定して確実に燃料ポンプをタンク内に支持することができるとともに、シール 漏れのおそれが低減する。

[0021] また、本発明の一態様では、前記燃料タンクの側面又は底面には開口部が設けら れ、前記燃料ポンプ取付構造は、前記開口部に取り付けられるハウジングをさらに備 え、前記ハウジングは、その内部に前記円筒状ポンプ本体が収容されるとともに、前 記開口部周縁に前記燃料タンクの外方力 当接するフランジ部を備え、前記取付板 は、前記フランジ部に被装され、前記フランジ部を前記燃料ポンプに固定することを 特徴としている。

[0022] この態様によれば、円筒状ポンプ本体がハウジングに収容され、該ハウジングのフ ランジ部が開口部に当接されることにより、円筒状ポンプとハウジングが燃料タンクに 頑強に固定されている。そのため、車両の走行や振動によっても、燃料タンクに対し ての円筒状ポンプの位置が変化せず、耐久性に優れた燃料ポンプ取付構造が実現 されている。

[0023] また、本発明の一態様によれば、一端に前記円筒状ポンプ本体が連結され、胴部 が前記フィルタ側に屈曲し、他端に前記フィルタが連結される燃料パイプをさらに備 え、前記円筒状ポンプ本体の燃料流通方向と前記フィルタの燃料流通方向とは互 ヽ に逆向きであることを特徴として 、る。

[0024] この態様〖こよれば、円筒状ポンプ本体とフィルタとを連結する燃料パイプを屈曲さ せて、該フィルタと該円筒状ポンプ本体内の燃料流通方向が逆向きになるように、該 フィルタを配置している。このため、フィルタは円筒状ポンプ本体の取付板力も近い 位置に配置され、円筒状ポンプ本体とフィルタによる取付板に対するモーメントは低 減されている。

[0025] また、本発明に係る車両は、上記燃料ポンプ取付構造を備えることを特徴として 、 る。本発明によれば、コンパクトな燃料タンクを搭載した車両を実現することができる。 特に、小型の自動二輪車においても、その車両の大きさに適したサイズの燃料タンク を搭載した車両を実現することができる。

図面の簡単な説明

[0026] [図 1]本発明の実施例の縦断面図である。

[図 2]図 1の燃料タンクの側面図である。

[図 3]図 1の燃料タンクの底面図である。

[図 4]図 1の燃料ポンプ組立体の取付部の詳細図である。

発明を実施するための最良の形態

[0027] 図 1は、本発明の実施例の縦断面図である。この実施例は、自動二輪車の車体フ レームを跨ぐ鞍型燃料タンク内に収容した燃料ポンプ構造を示す。鞍型燃料タンク 1 は車体 (不図示）の前後方向に設けられたメインフレーム 2を跨ぐ形状である。メイン フレーム 2は、図示しないハンドルに連結されたステアリング軸が揷通するヘッドパイ プに固着され、シート下まで延びて配設されるパイプ状フレームである。メインフレー ム 2には、エンジンブラケット 3を介してエンジン（不図示）が支持される。

[0028] 燃料タンク 1は、メインフレーム 2を挟む左右の燃料収容部 la, lbを有し、図の右側 の燃料収容部 lbの内側の側壁 4に開口部 5が形成される。この開口部 5の燃料タン ク内部側に燃料ポンプ組立体 6が収容される。燃料ポンプ組立体 6は、円筒状のボン プ本体 7と、その端部の吸込み側に接続された燃料パイプ 8を介して連結されたフィ ルタ 9とにより構成される。ポンプ本体 7と一体のハウジング 11の端部にフランジカバ 一 10が形成され、該フランジカバー 10は開口部 5を塞ぐ。このフランジカバー 10の 周縁のフランジ部 10aは、開口部 5の周縁と燃料タンク外側から当接されており、該フ ランジ部 10aの燃料タンク外側カゝらリング状の取付板 12が被せられる。この取付板 1 2は、ボルト 13及び袋ナット 15により、シール材 14を挟んでフランジカバー 10を開口 部 5の周縁の側壁 4に固定保持する。

[0029] 図 2及び図 3は、それぞれ図 1の燃料タンクの側面図及び底面図である。燃料ボン プ組立体 6のフランジカバー 10の周縁のフランジ部 10aは、取付板 12で覆われ、 6 本のボルト 13 (図 2)により燃料タンク 1の開口部 5の周縁に固定される。開口部 5は長 円形状であり、その長手方向はほぼ水平であり、ポンプ本体 7の軸線方向（長手方向 )と一致している。ポンプ本体 7の吸込み側となる前端部にジョイント 16を介して燃料 ノイブ 8が接続される。燃料パイプ 8はその胴部 8aにおいて下方に屈曲し、下端部に フィルタ 9がポンプ本体 7側に接続され、フィルタ 9はポンプ本体 7の下方に位置する ようになつている。ポンプ本体 7の前端部力 ポンプ軸線方向（前方向）に延びる燃料 パイプ 8が下方に屈曲するため、燃料パイプ 8とフィルタ 9とから構成される吸込み側 の燃料通路は折り返された形状となる。そして、ポンプ本体 7とフィルタ 9が上下に離 間した状態となっており、それらは上下方向の上力 又は下から見ると、相互に重な る配置となる。フィルタ 9から吸い込まれた燃料は、フィルタ 9と燃料パイプ 8との接続 部分方向に流入し、燃料パイプ 8内を流通した後、燃料パイプ 8の胴部 8aにおいて 9 0度に屈曲し、ポンプ本体 7に吸い込まれる。そのため、フィルタ 9内の燃料流通方向 F1とポンプ本体 7内の燃料流通方向 F2は互いに逆向きとなっている。このような配 置構成により、フィルタ 9の重心をポンプ本体 7の重心に近づけ、取付板 12に対し片 持ち状に取付けられた燃料ポンプ組立体 6のモーメント、すなわちポンプ本体 7が取 付板 12に固定されフィルタ 9側が自由となっている燃料ポンプ組立体 6によって、取 付板 12に加えられる外力を小さくすることができる。

[0030] 燃料タンク 1の左右下部には、車体カバー（不図示）取付用グロメット揷通孔 17が設 けられる。また、燃料タンク 1の後端部には車体フレーム (不図示)への取付用グロメッ ト揷通孔 18 (図 3)が設けられる。 19は液面検知装置であり、 20 (図 2)は給油口であ る。燃料タンク 1前部の左右の内側の側壁 4 (図 1、図 3)に車体フレームへの取付用 支持部材 21が備わる。この支持部材 21は、メインフレーム 2 (図 1)に固定されたブラ ケット（不図示）を把持して燃料タンク 1をメインフレーム 2上に支持する。 22は燃料吐 出口であり、不図示の燃料ホースが接続される。 23は電源コネクタである。

[0031] 図 4は、図 1の燃料ポンプ組立体の取付部の詳細図である。燃料タンクの側壁 4に タンク内部側に折り返された形状で開口部 5が形成される。燃料ポンプ組立体 6のフ ランジカバー 10がシール材 14を介して燃料タンクの側壁 4に装着され、開口部 5を 塞いでいる。このフランジカバー 10の周縁フランジ部 10aにリング状の取付板 12が 被せられ、前述のように、 6本のボルト 13 (図 2)で固定される。フランジカバー 10から 燃料吐出口 22が突出し、図示しない力ブラを介して燃料ホースが接続される。 フランジカバー 10にはさらに電源コネクタ 23が備わり、ハーネスカプラ 24及びハー ネス 25を介して不図示の車載バッテリに接続される。電源コネクタ 23は、フランジカ バー 10の内面の電源ターミナル 26に接続され、不図示のケーブルを介して燃料ポ ンプに電源を供給する。

Claims

請求の範囲

[1] 燃料タンクの側面又は底面に開口部を設け、

円筒状ポンプ本体及びその吸込側に接続したフィルタカゝらなる燃料ポンプ組立体 を、前記開口部の前記燃料タンク内側に収容し、

前記円筒状ポンプ本体を収容するハウジングのフランジ部を、前記燃料タンク外側 力 前記開口部周縁に当接させ、

前記フランジ部の外側力ゝら取付板を被せて、該取付板と前記フランジ部とを介して 前記燃料ポンプ組立体を前記開口部に固定した車両用エンジンンの燃料ポンプ取 付構造であって、

前記円筒状ポンプ本体の軸線が前記取付板の取付面に略平行であり、 前記円筒状ポンプ本体と前記フィルタが重なる部分を有するように配置する、 ことを特徴とする車両用エンジンの燃料ポンプ取付構造。

[2] 前記燃料タンクは車体フレームを跨ぐ鞍型燃料タンクであり、

前記開口部は前記鞍型燃料タンクの内側の側壁面又は底面に設けられる、 ことを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の車両用エンジンの燃料ポンプ取付構 造。

[3] 前記フィルタと、前記円筒状ポンプと、前記フィルタから前記円筒状ポンプへ燃料 を流通させる部材と、から構成される燃料通路は折り返し形状となる、

ことを特徴とする請求の範囲第 1項又は第 2項に記載の車両用エンジンの燃料ボン プ取付構造。

[4] 前記開口部は前記鞍型燃料タンクの内側の側壁面に設けられ、

前記フィルタは前記円筒状ポンプ本体の下方に配置される、

ことを特徴とする請求の範囲第 2項又は第 3項に記載の車両用エンジンの燃料ボン プ取付構造。

[5] 前記開口部は長円形状であってその長手方向は略水平であって、前記円筒状ポ ンプ本体の軸線とほぼ平行である、

ことを特徴とする請求の範囲第 1項力 第 4項のいずれかに記載の車両用エンジン の燃料ポンプ取付構造。

[6] 前記円筒状ポンプ本体の軸線方向と直角な方向に、前記円筒状ポンプ本体とフィ ルタが離間している、

ことを特徴とする請求の範囲第 1項力 第 5項のいずれかに記載の車両用エンジン の燃料ポンプ取付構造。

[7] 車両用エンジンの燃料ポンプ取付構造であって、

燃料タンクの内部に収容され、前記燃料タンクに取付板により取り付けられる燃料 ポンプ組立体を備え、

前記燃料ポンプ組立体は、

円筒状ポンプ本体と、

前記円筒状ポンプ本体に取り付けられるフィルタと、を備え、

前記円筒状ポンプ本体は、前記取付板の前記燃料タンクへの取付面に前記円筒 状ポンプ本体の軸線方向が沿うよう設けられ、

前記フィルタは、前記円筒状ポンプ本体の径方向外方に前記フィルタの少なくとも 一部が位置するよう設けられる、

ことを特徴とする車両用エンジンの燃料ポンプ取付構造。

[8] 前記燃料タンクの側面又は底面には開口部が設けられ、

前記燃料ポンプ取付構造は、前記開口部に取り付けられるハウジングをさらに備え 前記ハウジングは、その内部に前記円筒状ポンプ本体が収容されるとともに、前記 開口部周縁に前記燃料タンクの外方力 当接するフランジ部を備え、

前記取付板は、前記フランジ部に被装され、前記フランジ部を前記燃料ポンプに固 定する、

ことを特徴とする請求の範囲第 7項に記載の車両用エンジンの燃料ポンプ取付構 造。

[9] 一端に前記円筒状ポンプ本体が連結され、胴部が前記フィルタ側に屈曲し、他端 に前記フィルタが連結される燃料パイプをさらに備え、前記円筒状ポンプ本体の燃 料流通方向と前記フィルタの燃料流通方向とは互いに逆向きである、

ことを特徴とする請求の範囲第 7項または第 8項に記載の車両用エンジンの燃料ポ ンプ取付構造。

請求の範囲第 1項乃至第 9項のいずれかに記載の燃料ポンプ取付構造を備える車 両。