JP2013124070A - 鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造 - Google Patents

鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2013124070A
JP2013124070A JP2011275639A JP2011275639A JP2013124070A JP 2013124070 A JP2013124070 A JP 2013124070A JP 2011275639 A JP2011275639 A JP 2011275639A JP 2011275639 A JP2011275639 A JP 2011275639A JP 2013124070 A JP2013124070 A JP 2013124070A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
filter
fuel tank
mounting opening
saddle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011275639A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Koyama
隆博 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2011275639A priority Critical patent/JP2013124070A/ja
Publication of JP2013124070A publication Critical patent/JP2013124070A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

【課題】高圧側燃料フィルタを他の部品との干渉や車体の大型化を回避して配置する配置設計を容易にする鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造を供する。
【解決手段】燃料タンク(20)の底板(21)の上を覆う上蓋板(22)にフィルタ取付用開口(22h)が形成され、高圧側燃料フィルタ(50)は、フィルタ取付用開口(22h)から燃料タンク(20)の内部に挿入された状態で、フィルタ取付用開口(22h)の開口外周部(22hs)に着脱自在に取り付けられる鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造。
【選択図】図4

Description

本発明は、鞍乗り型車両における燃料フィルタの配置構造に関する。
燃料ポンプが燃料タンクの内部に貯留された燃料を汲み上げる途中に、燃料フィルタであるストレーナが設けられて燃料をろ過して汲み上げるのが一般的であるが、さらに、燃料ポンプの吐出側にも高圧側燃料フィルタが設けられる例がある。
特に、ガソリンにエタノール等のアルコールを混合した混合燃料により走行する混合燃料車両の場合、混合燃料は、アルコールの混合によりダストが含まれ易い状態にあるため、低圧側燃料フィルタの仕様によっては燃料ポンプにより燃料タンクから汲み上げる燃料を低圧側燃料フィルタがろ過するだけでは十分ではない場合があり、さらにインジェクタに供給される前に高圧側燃料フィルタを介してろ過することがある。
そこで、混合燃料車両において、燃料ポンプの燃料が吐出する下流側の高圧配管中に高圧側燃料フィルタを介装した構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−202763号公報
特許文献1に開示された内燃機関の燃料系は、燃料タンクの内部に設けられた燃料ポンプから燃料タンクの外部に延出した供給燃料管の先に高圧側燃料フィルタが接続され、高圧側燃料フィルタから延出した燃料ホースは燃料調圧器に接続され、燃料調圧器から燃料噴射装置に混合燃料が供給されて燃料噴射装置により吸気管内に噴射される。
なお、燃料調圧器により調圧された余剰燃料はリターンホースを介して燃料タンクに戻される。
高圧側燃料フィルタは、上記特許文献1のように、燃料タンクの外部に配設されて、メンテナンス時に容易に交換できるようにしているのが、一般的である。
しかし、高圧側燃料フィルタを燃料タンクの外部に配設する場合、高圧側燃料フィルタを車体に取り付けるためのステー等を設けたり、燃料フィルタや燃料調圧器の周囲に保護カバー等を設置したりする必要があるために、部品点数が多く、設置スペースも確保しなければならず全体が嵩張る。
さらに、車体に対して周辺部品と適切なクリアンスを存して燃料フィルタを配置するとなると、車体が大型化し易く、車体を大型化せずに燃料フィルタを配置する配置設計が難しい。
特に、鞍乗り型車両のように配置の自由度の低い車両では、益々配置設計が困難となる。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、高圧側燃料フィルタを他の部品との干渉や車体の大型化を回避して配置する配置設計を容易にする鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造を供する点にある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、
燃料タンク(20)に貯留された燃料を汲み上げインジェクタ(15)に圧送する燃料ポンプ(40)が前記燃料タンク(20)の内部に収容され、
前記燃料ポンプ(40)の燃料が吐出する下流側に高圧側燃料フィルタ(50)を備えた鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造において、
前記燃料タンク(20)の底板(21)の上を覆う上蓋板(22)にフィルタ取付用開口(22h)が形成され、
前記高圧側燃料フィルタ(50)は、前記フィルタ取付用開口(22h)から前記燃料タンク(20)の内部に挿入された状態で、前記フィルタ取付用開口(22h)の開口外周部(22hs)に着脱自在に取り付けられることを特徴とする鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造である。
請求項2記載の発明は、
請求項1記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造において、
前記高圧側燃料フィルタ(50)におけるフィルタエレメント(51)の上流側に燃料を導入するフィルタ導入管(54)と前記フィルタエレメント(51)の下流側から燃料を導出するフィルタ導出管(55)が、フィルタケース(52)から前記燃料タンク(20)の内部に突出され、
前記燃料ポンプ(40)の燃料を吐出するポンプ吐出口(40t)に上流端が連通する燃料吐出ホース(61)が、下流端を前記フィルタ導入管(54)に接続して燃料タンク(20)の内部に設けられ、
前記インジェクタ(15)に燃料を供給する燃料供給ホースのうち前記燃料タンク(20)の内部の上流側燃料供給ホース(62)が、上流端を前記フィルタ導出管(55)に接続して設けられ、
前記燃料吐出ホース(61)は、上流端が所定の接続位置にあって下流端が前記フィルタ取付用開口(22h)から前記燃料タンク(20)の外側に所要の長さ引き出されることが可能なホース長を有し、
前記上流側燃料供給ホース(62)は、下流端が所定の接続位置にあって上流端が前記フィルタ取付用開口(22h)から前記燃料タンク(20)の外側に所要の長さ引き出されることが可能なホース長を有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、
請求項2記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造において、
前記燃料タンク(20)の内部に突出したインレットパイプ(37)を上流端とし前記燃料タンク(20)の外部に露出した燃料供給出口(39)を下流端とした燃料供給通路(38)が、前記燃料ポンプ(40)に一体に組み込まれて燃料ポンプユニット(30)を構成し、
前記インレットパイプ(37)に前記上流側燃料供給ホース(62)の下流端が接続され、
前記燃料ポンプ(40)の前記ポンプ吐出口(40t)に連通して前記燃料タンク(20)の内部に突出したアウトレットパイプ(36)に前記燃料吐出ホース(61)の上流端が接続されることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、
請求項3記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造において、
前記燃料ポンプユニット(30)の前記燃料供給通路(38)の途中に、燃料圧力が所定圧力以上となった場合に燃料の一部を前記燃料タンク(20)の内部に戻すプレッシャレギュレータ(42)が設けられることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、
請求項3または請求項4記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造において、
前記燃料ポンプユニットは、前記燃料タンク(20)の前記底板(21)に形成されたポンプ取付用開口(21h)から前記燃料タンク(20)の内部に挿入された状態で、前記ポンプ取付用開口(21h)の開口外周部(21hs)に開口を閉塞するように取り付けられ、
前記上蓋板(22)に形成された前記フィルタ取付用開口(22h)と前記底板(21)に形成された前記ポンプ取付用開口(21h)とが、上面視で少なくとも一部が重なることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、
請求項3ないし請求項5のいずれか1項記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造において、
前記燃料タンク(20)の内部の前記燃料吐出ホース(61)と前記上流側燃料供給ホース(62)は、前記燃料タンク(20)の内部に両端を接続支持されて中央部が垂れ下がるように湾曲して配設されることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、
請求項6記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造において、
前記アウトレットパイプ(36)と前記インレットパイプ(37)は、前記燃料ポンプユニット(30)の上部に上方に向け突設され、
燃料レベルゲージ(45)のセンダユニット(43)が、前記燃料ポンプユニット(30)の一側面に沿って立設され、
前記燃料吐出ホース(61)と前記上流側燃料供給ホース(62)は、前記燃料ポンプユニット(30)の前記センダユニット(43)とは反対側に配設されることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、
請求項7記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造において、
前記アウトレットパイプ(36)と前記インレットパイプ(37)から前記センダユニット(43)を仕切る仕切りプレート(47)が、前記燃料ポンプユニット(30)の上部に立設されることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、
請求項5ないし請求項8のいずれか1項記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造において、
前記燃料タンク(20)の前記底板(21)は、前側高位部(21F)から後方斜め下方に傾斜した中間傾斜部(21C)を経て後側低位部(21R)に至る形状に構成され、
前記燃料タンク(20)の前記上蓋板(22)は、車幅方向中央が前半高位部(22F)と同前半高位部(22F)から後方斜め下方に傾斜した後半傾斜部(22R)とが構成され、
前記ポンプ取付用開口(21h)は前記底板の前記後側低位部(21R)に形成されることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、
請求項9記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造において、
前記フィルタ取付用開口(22h)は、前記上蓋部(22)の前記後半傾斜部(22R)の車幅方向中央に形成されることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、
請求項9記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造において、
前記フィルタ取付用開口(22h)は、前記上蓋部(22)の前記前半高位部(22F)に燃料給油口(22fh)と車幅方向に並んで形成されることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、
請求項1ないし請求項11のいずれか1項記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造において、
前記高圧側燃料フィルタ(50)は、上部にフィルタフランジ部(53f)を備え、
前記高圧側燃料フィルタ(50)は、前記上蓋板(22)に形成された前記フィルタ取付用開口(22h)から同燃料タンク(20)の内部に挿入され、前記フィルタフランジ部(53f)が前記フィルタ取付用開口(22h)の開口外周部(22hs)に上側から当接されて支持され、
中央カバー部(58a)の周囲に環状押え部(58b)が形成されたフランジ押えプレート(58)が、前記中央カバー部(58a)で前記高圧側燃料フィルタ(50)の上面を覆い、前記環状押え部(58b)で前記フィルタフランジ部(53f)を前記開口外周部(22hs)との間に挟み押えて前記フィルタ取付用開口(22h)の開口外周部(22hs)に開口を閉塞して締結されることを特徴とする。
請求項1記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造によれば、燃料ポンプ(40)の燃料が吐出する下流側の高圧側燃料フィルタ(50)は、燃料タンク(20)の底板の上を覆う上蓋板(22)に形成されたフィルタ取付用開口(22h)から燃料タンク(20)の内部に挿入された状態で、フィルタ取付用開口(22h)の開口外周部に取り付けられるので、配置の自由度の低い鞍乗り型車両においても、燃料タンク(20)の内部の元々あるスペースを利用して高圧側燃料フィルタ(50)を配置することで、燃料タンクの外部に高圧側燃料フィルタをその取付部材を含めて配置するスペースを確保する必要がなく、他の部品とのクリアランスを考慮せずに車体の大型化を招くことなく高圧側燃料フィルタ(50)を容易に配置することができる。
また、高圧側燃料フィルタ(50)は、燃料タンク(20)内にあって燃料タンク(20)によって保護されるので、別途保護部品を設ける必要はなく部品点数も少なく組付けも容易である。
さらに、高圧側燃料フィルタ(50)は、燃料タンク(20)の底板(21)の上を覆う上蓋板(22)に形成されたフィルタ取付用開口(22h)の開口外周部(21hs)に着脱自在に取り付けられるので、高圧側燃料フィルタ(50)のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
請求項2記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造によれば、燃料ポンプ(40)の燃料を吐出するポンプ吐出口(40t)に上流端が連通する燃料吐出ホース(61)が、下流端を高圧側燃料フィルタ(50)のフィルタ導入管(54)に接続して燃料タンク(20)の内部に設けられ、インジェクタ(15)に燃料を供給する燃料供給ホースのうち燃料タンク(20)の内部の上流側燃料供給ホース(62)が、上流端を高圧側燃料フィルタ(50)のフィルタ導出管(55)に接続して設けられ、燃料吐出ホース(61)は、上流端が所定の接続位置にあって下流端がフィルタ取付用開口(22h)から燃料タンク(20)の外側に所要の長さ引き出されることが可能なホース長を有し、上流側燃料供給ホース(62)は、下流端が所定の接続位置にあって上流端がフィルタ取付用開口(22h)から燃料タンク(20)の外側に所要の長さ引き出されることが可能なホース長を有するので、高圧側燃料フィルタ(50)のメンテナンスの際に、燃料タンク(20)の上蓋板(22)に形成されたフィルタ取付用開口(22h)の開口外周部(22hs)に取り付けられた高圧側燃料フィルタ(50)を取付解除してフィルタ取付用開口(22h)から外側に取り出すと、高圧側燃料フィルタ(50)のフィルタケース(52)から突出したフィルタ導入管(54)とフィルタ導出管(55)にそれぞれ接続された燃料吐出ホース(61)と上流側燃料供給ホース(62)がともに所要長さ引き出される。
したがって、外側に引き出された燃料吐出ホース(61)の下流端とフィルタ導入管(54)との接続の取り外しおよび外側に引き出された上流側燃料供給ホース(62)の上流端とフィルタ導出管(55)との接続の取り外しが簡単に行え、高圧側燃料フィルタ(50)の交換等のメンテナンス作業を容易に実行することができる。
請求項3記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造によれば、燃料タンク(20)の内部に突出したインレットパイプ(37)を上流端とし燃料タンク(20)の外部に露出した燃料供給出口(39)を下流端とした燃料供給通路(38)が、燃料ポンプ(40)に一体に組み込まれて燃料ポンプユニット(30)を構成し、インレットパイプ(37)に上流側燃料供給ホース(62)の下流端が接続され、燃料ポンプ(40)のポンプ吐出口(40t)に連通して燃料タンク(20)の内部に突出したアウトレットパイプ(36)に燃料吐出ホース(61)の上流端が接続されるので、燃料ポンプユニット(30)のインレットパイプ(37)に上流側燃料供給ホース(62)の下流端を接続し、アウトレットパイプ(36)に燃料吐出ホース(61)の上流端を接続した小組み状態とした燃料ポンプユニット(30)を、燃料吐出ホース(61)と上流側燃料供給ホース(62)とともに、燃料タンク(20)の内部に挿入し燃料ポンプユニット(30)を取り付けた後に、燃料吐出ホース(61)の下流端と上流側燃料供給ホース(62)の上流端を、燃料タンクのフィルタ取付用開口(22h)から外側に引き出すことができる。
したがって、フィルタ取付用開口(22h)から外側に引き出された燃料吐出ホース(61)の下流端と上流側燃料供給ホース(62)の上流端に、それぞれ高圧側燃料フィルタ(50)のフィルタ導入管(54)とフィルタ導出管(55)を簡単に接続することができ、燃料吐出ホース(61)と上流側燃料供給ホース(62)が接続された高圧側燃料フィルタ(50)をフィルタ取付用開口(22h)の開口外周部(22hs)に取り付けることで、燃料タンク(20)に燃料ポンプ(40)と高圧側燃料フィルタ(50)を容易に組付けることができ、組付性を大幅に向上させることができる。
請求項4記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造によれば、燃料ポンプユニット(30)の燃料供給通路(38)の途中に、燃料圧力が所定圧力以上となった場合に燃料の一部を燃料タンク(20)の内部に戻すプレッシャレギュレータ(42)が設けられるので、燃料ポンプユニット(30)にプレッシャレギュレータ(42)が一体に設けられ、部品点数が少なく組付作業も容易となる。
請求項5記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造によれば、燃料ポンプユニット(30)は、燃料タンク(20)の底板(21)に形成されたポンプ取付用開口(21h)から燃料タンク(20)の内部に挿入された状態で、ポンプ取付用開口(21h)の開口外周部(21hs)に開口を閉塞するように取り付けられるので、燃料タンク(20)の底板(21)に燃料ポンプユニット(30)が容易に取り付けられるとともに、燃料タンク(20)内に貯留された燃料を底板(21)に取り付けられた燃料ポンプユニット(30)の燃料ポンプ(40)が残量が少なくなっても貯留燃料を可及的に汲み上げることを可能とする。
また、上蓋板(22)に形成されたフィルタ取付用開口(22h)と底板(21)に形成されたポンプ取付用開口(21h)とが、上面視で少なくとも一部が重なる相対位置にあるので、小組み状態とした燃料ポンプユニット(30)を、燃料吐出ホース(61)と上流側燃料供給ホース(62)とともに、燃料タンク(20)の内部に挿入し燃料ポンプユニット(30)を取り付けた後に、燃料吐出ホース(61)の下流端と上流側燃料供給ホース(62)の上流端を、ポンプ取付用開口(21h)の略上方位置にあるフィルタ取付用開口(22h)から外側に容易に引き出すことができ、組立性をより一層向上させることができる。
請求項6記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造によれば、燃料タンク(20)の内部の燃料吐出ホース(61)と上流側燃料供給ホース(62)は、燃料タンク(20)の内部に両端を接続支持されて中央部が垂れ下がるように湾曲して配設されるので、燃料吐出ホース(61)と上流側燃料供給ホース(62)は、高圧側燃料フィルタ(50)のメンテナンスがし易いように所要の長さ引き出されることが可能なホース長を有しながら燃料タンク(20)内にコンパクトに収容される。
請求項7記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造によれば、アウトレットパイプ(36)とインレットパイプ(37)は、燃料ポンプユニット(30)の上部に上方に向け突設され、燃料レベルゲージ(45)のセンダユニット(43)が、燃料ポンプユニット(30)の一側面に沿って立設され、燃料吐出ホース(61)と上流側燃料供給ホース(62)は、燃料ポンプユニット(30)のセンダユニット(43)とは反対側に配設されるので、燃料吐出ホース(61)と上流側燃料供給ホース(62)がセンダユニット(43)に干渉するのを容易に回避することができる。
請求項8記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造によれば、アウトレットパイプ(36)とインレットパイプ(37)からセンダユニット(43)を仕切る仕切りプレート(47)が、燃料ポンプユニット(30)の上部に立設されるので、アウトレットパイプ(36)に接続される燃料吐出ホース(61)とインレットパイプ(37)に接続される上流側燃料供給ホース(62)がセンダユニット(43)に干渉するのを、仕切りプレート(47)により確実に回避することができる。
請求項9記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造によれば、燃料タンク(20)の底板(21)は、前側高位部(21F)から後方斜め下方に傾斜した中間傾斜部(21C)を経て後側低位部(21R)に至る形状に構成され、燃料タンク(20)の上蓋板(22)は、車幅方向中央が前半高位部(22F)と同前半高位部(22F)から後方斜め下方に傾斜した後半傾斜部(22R)とが構成され、ポンプ取付用開口(21h)は前記底板(21)の前記後側低位部(21R)に形成されるので、燃料ポンプ(40)は、燃料タンク(20)内の最低位置に取り付けられ、燃料タンク(20)内の貯留燃料の残量が少なくなっても燃料を汲み上げて、死残量を極力少なくすることができる。
請求項10記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造によれば、フィルタ取付用開口(22h)は、上蓋部(22)の後半傾斜部(22F)の車幅方向中央に形成されるので、ポンプ取付用開口(21h)の略上方にフィルタ取付用開口(22h)を位置させることが容易にできて、高圧側燃料フィルタ(50)のメンテナンス性を向上できるとともに、高圧側燃料フィルタ(50)を取り付けるフィルタ取付用開口(22h)をフラット面に形成することが可能で、高圧側燃料フィルタ(50)の取り付けを容易にする。
請求項11記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造によれば、フィルタ取付用開口(22h)は、車幅方向に幅広である上蓋部(22)の前半高位部(22F)に燃料給油口(22fh)と車幅方向に並んで形成されるので、高圧側燃料フィルタ(50)を取り付けるフィルタ取付用開口(22h)の周囲にフラット面を容易に確保することができる。
請求項12記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造によれば、高圧側燃料フィルタ(50)は上蓋板(22)に形成されたフィルタ取付用開口(22h)から同燃料タンク(20)の内部に挿入され、高圧側燃料フィルタ(50)の上部のフィルタフランジ部(53f)がフィルタ取付用開口(22h)の開口外周部(22hs)に上側から当接されて支持され、フランジ押えプレート(58)が、中央カバー部(58a)で高圧側燃料フィルタ(50)の上面を覆い、環状押え部(58b)でフィルタフランジ部(53f)を開口外周部(22hs)との間に挟み押えて開口外周部(22hs)に開口を閉塞して締結されるので、フィルタフランジ部(53f)を開口外周部(22hs)との間に挟み押えるフランジ押えプレート(58)が、高圧側燃料フィルタ(50)の上面を覆うカバーを兼用するため、部品点数を削減でき、運転者が不用意に高圧側燃料フィルタ(50)に接触するのを容易に防止することができる。
本発明の一実施の形態に係る鞍乗り型車両の側面図である。 付属機器を装着した燃料タンクの上面図である。 燃料タンクのみの側断面図(図2のIII−III線断面図)である。 付属機器を装着した燃料タンクの側断面図(図2のIV−IV線断面図)である。 図4のV−V線断面図である。 付属機器を装着した燃料タンクの要部側断面図である。 高圧側燃料フィルタの取付構造を示す分解断面図である。 高圧側燃料フィルタの取付状態を示す分解断面図である。 高圧側燃料フィルタを燃料タンクから取り外した状態を示す要部側断面図である。 別の実施の形態の付属機器を装着した燃料タンクの上面図である。 同燃料タンクの側断面図(図10のXI−XI線断面図)である。 図11のXII−XII線断面図である。 他の発明に係る鞍乗り型車両の側面図である。 同要部拡大側面図である。
以下、本発明に係る一実施の形態について図1ないし図9に基づいて説明する。
本実施の形態に係る鞍乗り型車両1は、前後V型4気筒の水冷4ストローク内燃機関Eが搭載された自動二輪車である。
以下の説明において、前後左右の向きは車両における向きと同じとする。
図1を参照して、本鞍乗り型車両1の車体フレームFは、車体前部の前輪Wfを軸支するフロントフォーク7を操向可能に支承するヘッドパイプ3から後方斜め下向きに左右一対のメインフレーム4,4が延出し、メインフレーム4,4の後端に連接されて左右一対のセンタフレーム5,5が下方に延び、センタフレーム5,5から後方斜め上向きに左右一対のリヤフレーム6,6が延びており、前記メインフレーム4,4には中間部に下方に延出したエンジンハンガ4h,4hが形成されている。
センタフレーム5,5に前端を軸支されたスイングアーム8の後部に後輪Wrが軸支される。
メインフレーム4,4におけるエンジンハンガ4h,4hとその後方上部およびセンタフレーム5,5に懸架されて内燃機関Eが搭載される。
内燃機関Eの動力は、スイングアーム8内を前後に延びるドライブシャフト9を介して後輪Wrに伝達される。
そして、メインフレーム4,4の上には燃料タンク20が架設され、燃料タンク20の後方でリヤフレーム6,6の上にシート10が設けられる。
車体フレームFおよび内燃機関Eは、車体カバー11により部分的に覆われる。
内燃機関Eは、鞍乗り型車両1に搭載された状態で、前方に傾いた前バンク気筒列Bfと後方に傾いた後バンク気筒列Brが、V型を構成しており、前後バンク気筒列Bf,Brからバンク中央に吸気マニホールド12が延出し、内燃機関Eの下方を排気管13が配管され、内燃機関Eの前方にはラジエータ14が配設される。
なお、吸気ポートに燃料を噴射供給するインジェクタ15が吸気マニホールド12に配設される。
本燃料タンク20の構造について図2ないし図5に基づき説明する。
図2は燃料ポンプ等の付属機器を装着した燃料タンク20の上面図であり、図3は燃料タンク20のみの側断面図(図2のIII−III線断面図)であり、図4は付属機器を装着した燃料タンク20の側断面図(図2のIV−IV線断面図)であり、図5は図2のV−V線断面図である。
燃料タンク20は、前面視(図5参照)で左右側縁がメインフレーム4,4を跨ぐように下方に屈曲した内側の底板21とその外側で主に上方を覆う上蓋板22とを組合せ、底板21と上蓋板22のともに下方に垂下した外周縁どうしを溶接してタンクを構成したものである。
燃料タンク20の側断面図である図3を参照して、底板21は、車幅方向中央が前側高位水平部21Fから後方斜め下方に傾斜した中間傾斜部21Cを経て後側低位水平部21Rに至る形状に構成され、上蓋板22は、車幅方向中央が前半高位部22Fと同前半高位部22Fから後方斜め下方に傾斜した後半傾斜部22Rとから構成されている。
燃料タンク20の底板21の最も低い位置となる後側低位水平部21Rには、燃料ポンプユニット30を取り付けるポンプ取付用開口21hが円形開口として形成されている。
また、燃料タンク20の上蓋板22の傾斜した後半傾斜部22Rには、高圧側燃料フィルタ50を取り付けるフィルタ取付用開口22hが円形開口として形成されている。
フィルタ取付用開口22hは、ポンプ取付用開口21hの上方に位置し、図2に示す燃料タンク20の上面視で、ポンプ取付用開口21hとフィルタ取付用開口22hは一部が重なる。
なお、燃料タンク20の上蓋板22の前半高位部22fには、燃料給油口22fhが形成され、同燃料給油口22fhに燃料キャップ25が装着される。
底板21のポンプ取付用開口21hの開口外周部21hsに下側(外側)からポンプ取付環状基板23が固着される。
ポンプ取付環状基板23は、周方向等間隔に6か所下方に凹んで形成されて谷部が形成され、各谷部にボルト23bが上側から下方に貫通されて扁平な頭部が固着されており、谷部以外のボルト23bの頭部よりも上方に位置する山部がポンプ取付用開口21hの開口外周部21hsの下面に溶接されている。
上蓋板22の後半傾斜部22rのフィルタ取付用開口22hは、その開口外周部22hsが周辺の後半傾斜部22rよりも内側に凹んで形成されており、この凹んで形成された開口外周部22hsに上側(外側)からフィルタ取付環状基板24が固着される。
フィルタ取付環状基板24は、上記ポンプ取付環状基板23と同じ形状をしており、上下逆さにして、フィルタ取付用開口22hの開口外周部22hsの上面に上方から当接して溶接されている。
すなわち、フィルタ取付環状基板24は、周方向等間隔に6か所上方に凸出して山部24cが形成され、各山部24cにボルト24bが下側から上方に貫通されて扁平な頭部が固着されており、山部24c以外のボルト24bの頭部よりも下方に位置する谷部24dがフィルタ取付用開口22hの開口外周部22hsの上面に溶接される(図3,図7参照)。
図6を参照して、燃料ポンプユニット30は、概ね有底円筒状をなした下部燃料貯留ケース31に上方に大きく開口した燃料ポンプ保持部31pとその側部に沿って上方に延出した下側燃料供給通路部31eとが形成されており、燃料ポンプ保持部31pに燃料ポンプ40が下部を嵌装して保持され、該燃料ポンプ40に上から上部カバー32の下方に大きく開口した燃料ポンプカバー部32pが被せられ、上部カバー32の側部に沿って形成された上側燃料供給通路部32eが前記下側燃料供給通路部31eと接続されて上下方向に連通する燃料供給通路38が形成される。
なお、上部カバー32の下半部の外周に所要の間隙を存して燃料貯留外周壁33が下部燃料貯留ケース31に連接して形成されている。
燃料ポンプ40は燃料ポンプ保持部31pに下方に燃料貯留空間Spを有して保持され、同燃料貯留空間Spに配設される低圧側燃料フィルタ41が燃料ポンプ40の下面から突出したポンプ吸入口40iに取り付けられる。
低圧側燃料フィルタ35は、不織布を用いて袋状に形成されたもので、ポンプ吸入口40iを覆う。
上部カバー32の上底部には、燃料ポンプ40のポンプ吐出口40tが臨む燃料吐出通路35が形成され、燃料吐出通路35は上部カバー32の上面から上方に突出するアウトレットパイプ36に連通している。
上部カバー32の上面からは、アウトレットパイプ36の右側に並んでインレットパイプ37が上方に突出している。
燃料ポンプ40の側方を上下方向に連通する前記燃料供給通路38は、上端がインレットパイプ37に連結されている。
燃料供給通路38は、下部燃料貯留ケース31の底壁を貫通して底壁の下面から突出する燃料供給接続管39に連結されている。
また、上部カバー32の上底部にはプレッシャレギュレータ42が前方に突出して設けられており、同プレッシャレギュレータ42は燃料供給通路38の途中にあり、燃料供給通路38内の燃料圧力が所定圧力以上となったときに前方の吐出口42eから燃料を吐出する。
以上のような燃料ポンプユニット30は、概ね有底円筒状をなした下部燃料貯留ケース31の底壁が円筒部から外側にはみ出して底壁フランジ部31sfを形成するとともに、さらにその下部が外側にはみ出して取付フランジ部31tfを形成しており、取付フランジ部31tfには、燃料タンク20の底板21の後側低位水平部21Rにおけるポンプ取付用開口21hの開口外周部21hsに固着されたポンプ取付環状基板23に突設された6個のボルト23bに対応してボルト孔が形成されている。
燃料ポンプユニット30は、円筒状をしたユニット本体部を、燃料タンク20の底板21の後側低位水平部21Rにおけるポンプ取付用開口21h(およびポンプ取付環状基板23の開口)から燃料タンク20の内部に下方から挿入し、底壁フランジ部31sfをポンプ取付用開口21hの開口外周部21hsにシール部材34を介して当接し、取付フランジ部31tfをボルト孔にポンプ取付環状基板23のボルト23bを貫通させてポンプ取付環状基板23の谷部に当接し、ボルト孔から突出したボルト23bにナット23nを螺合して緊締することで、燃料ポンプユニット30を底板21の後側低位水平部21Rのポンプ取付用開口21hに取り付ける(図6参照)。
こうして燃料タンク20の底板21の後側低位水平部21Rにおけるポンプ取付用開口21hに燃料ポンプユニット30が取り付けられると、燃料ポンプユニット30のユニット本体部は燃料タンク20の内部に収容され、底壁フランジ部31sfと取付フランジ部31tfが燃料タンク20の下面から下方に露出した状態となり、取付フランジ部31tfより下方に燃料供給接続管39が突出している。
このように、燃料ポンプユニット30は燃料タンク20の底板21の最も低い位置となる後側低位水平部21Rに取り付けられるので、燃料ポンプ40は燃料タンク20内の貯留燃料の残量が少なくなっても燃料を汲み上げて、死残量を極力少なくすることができる。
この燃料ポンプユニット30には、上部カバー32の右側面にセンダユニット(燃料レベルユニット)43が取り付けられている。
図5に示すように、上部カバー32の右側面に基端部を固着された支持アーム44が上方に延びており、その基端部より若干右方にシフトした上端部に燃料レベルゲージ45が支持されている。
燃料レベルゲージ45は左右水平に指向した回動軸45aの回動角を検出するセンサであり、回動軸45aの左端から直角に屈曲してフロートアーム45bが延出しており、フロートアーム45bの先端にフロート46が取り付けられている。
フロートアーム45bは、回動軸45aと直角な鉛直面に沿って燃料ポンプユニット30よりも前方を上下に揺動する。
したがって、燃料ポンプユニット30の上部カバー32の右側面に取り付けられたセンダユニット43の燃料レベルゲージ45は、貯留燃料の表面に浮いたフロート46が燃料レベルに応じて昇降すると、フロートアーム45bを介して回動軸45aが回動し、この回動軸45aの回動角から燃料残量が検出される。
燃料ポンプユニット30の上部カバー32の上面からは、アウトレットパイプ36とインレットパイプ37が左右方向に並んで上方に突出しているが、その右側のインレットパイプ37とそのさらに右側に取り付けられたセンダユニット43との間にフロートアーム45bの揺動する鉛直面に平行に仕切りプレート47が上部カバー32の上面に立設されている。
仕切りプレート47は、アウトレットパイプ36やインレットパイプ37からセンダユニット43の特に燃料レベルゲージ45を仕切り、メンテナンス時の作業による干渉から燃料レベルゲージ45を保護する。
なお、燃料ポンプユニット30が取り付けられる底板21の後側低位水平部21Rには、燃料ポンプユニット30の右隣りにリザーバセンサ48が設けられている。
リザーバセンサ48は、燃料レベルがセンサより下になったときを検知するもので、この検知信号をもとにインジケータが点灯するようになっている。
一方で、燃料タンク20の上蓋板22の車幅方向中央の後半傾斜部22Rにおけるフィルタ取付用開口22hには、高圧側燃料フィルタ50が取り付けられる。
燃料タンク20の上蓋板22の車幅方向中央は概ねフラット面を構成しており、よって車幅方向中央の後半傾斜部22Rに高圧側燃料フィルタ50を取り付けるフィルタ取付用開口22hを設けることで、フィルタ取付用開口22hの周囲にフラット面を容易に確保することができ、高圧側燃料フィルタ50の取り付けを容易にする。
この高圧側燃料フィルタ50の取付構造を、図7および図8に基づき説明する。
高圧側燃料フィルタ50は、有底円筒状のフィルタケース52の内部に蛇腹状に折られたフィルタエレメント51が円環状をなして収容されて、上方の開口が円板状の蓋部材53により閉塞されている。
高圧側燃料フィルタ50の蓋部材53は、フィルタケース52の円筒部よりも径方向外側にフィルタフランジ部53fが延出形成されている。
フィルタケース52内は円環状をなすフィルタエレメント51によりその内側空間と外側空間とに仕切られている。
フィルタケース52の底壁からは、フィルタ導入管54とフィルタ導出管55が下方に突出されている。
フィルタ導入管54は、フィルタケース52の円板状の底壁の左側に偏った位置を貫通して端部開口をフィルタエレメント51の外側空間に臨ませており、フィルタ導出管55は、円板状の底壁の中心を貫通して端部開口をフィルタエレメント51の内側空間に臨ませている。
前記したように、上蓋板22の後半傾斜部22rにおけるフィルタ取付用開口22hの凹んで形成された開口外周部22hsには、上側(外側)からフィルタ取付環状基板24が固着されており、高圧側燃料フィルタ50はフィルタ取付環状基板24の内側開口およびフィルタ取付用開口22hにフィルタケース52を上側(外側)から貫通させ、蓋部材53のフィルタフランジ部53fをフィルタ取付環状基板24の山部に載せる。
なお、このとき、上蓋板22の開口外周部22hsの内周縁部23eと蓋部材53のフィルタフランジ部53fとの間に環状シール部材59を挟みつける。
そして、蓋部材53のフィルタフランジ部53fをフランジ押えプレート58が上方から押さえる。
フランジ押えプレート58は、円形皿状をなし、円形中央平板部の外周端部が斜めに屈曲した中央カバー部58aの外周囲に環状押え部58bが形成され、さらに環状押え部58bの外周囲に一段低く環状締結部58cが形成されている。
環状締結部58cにはフィルタ取付環状基板24の山部に固着された6個のボルト24bにそれぞれ対応したボルト孔58hが形成されている。
この円形皿状をなすフランジ押えプレート58を、燃料タンク20内にフィルタケース52を挿入して蓋部材53のフィルタフランジ部53fをフィルタ取付環状基板24の山部に載せた高圧側燃料フィルタ50の蓋部材53の上に被せ、環状締結部58cをボルト孔58hにボルト24bを貫通させてフィルタ取付環状基板24の山部に合せると、環状押え部58bが蓋部材53のフィルタフランジ部53fを押える。
そして、フランジ押えプレート58の環状締結部58cのボルト孔58hを貫通して突出した6個のボルト24bにそれぞれナット24nを螺合して緊締することで、蓋部材53のフィルタフランジ部53fが環状シール部材59を介在させて上蓋板22の開口外周部22hsの内周縁部22eと環状押え部58bとに挟まれて挟持されて高圧側燃料フィルタ50が取り付けられる。
フランジ押えプレート58は、環状押え部58bで高圧側燃料フィルタ50を固定するとともに、中央カバー部58aで高圧側燃料フィルタ50の上方を覆う。
フィルタ取付環状基板24が固着される開口外周部22hsは周辺の上蓋板22の後半傾斜部22rよりも内側に凹んで形成されているので、フランジ押えプレート58がフィルタ取付環状基板24に締結されたとき、フランジ押えプレート58の中央カバー部58aの上面は、燃料タンク20の上蓋板22の後半傾斜部22rの上面より上方に突出することなく略同一面となり(図6参照)、障害になることがない。
このようにして高圧側燃料フィルタ50が、燃料タンク20の上蓋板22の後半傾斜部22rに形成されたフィルタ取付用開口22hに取り付けられると、燃料タンク20内に挿入された高圧側燃料フィルタ50は、燃料タンク20の底板21の後側低位水平部21Rに形成されたポンプ取付用開口21hに取り付けられて燃料タンク20内に挿入された燃料ポンプユニット30の上方斜め若干前方に位置し(図6参照)、上面視で高圧側燃料フィルタ50は燃料ポンプユニット30と一部重なる(図2参照)。
燃料ポンプユニット30の上部カバー32の上面から上方に突出するアウトレットパイプ36と高圧側燃料フィルタ50のフィルタケース52の底壁から突出するフィルタ導入管54とを、燃料吐出ホース61が連結する。
また燃料ポンプユニット30から上方に突出するインレットパイプ37と高圧側燃料フィルタ50の底壁から突出するフィルタ導出管55とを、燃料供給ホースのうち上流側となる上流側燃料供給ホース62が連結する。
燃料吐出ホース61の上流端は簡単に着脱可能な公知のクイックコネクタ65を介してアウトレットパイプ36に接続され、燃料吐出ホース61の下流端はクイックコネクタ66を介してフィルタ導入管54に接続される。
上流側燃料供給ホース62の上流端はクイックコネクタ67を介してフィルタ導出管55に接続され、上流側燃料供給ホース62の下流端はクイックコネクタ68を介してインレットパイプ37に接続される。
着脱が簡単なクイックコネクタ65,66,67,68により燃料ポンプユニット30と高圧側燃料フィルタ50とを連結する燃料吐出ホース61と上流側燃料供給ホース62は、燃料タンク20の内部に配管されたとき、図5および図6に示すように、中央部が垂れ下がるように湾曲して配設されるので、図9に示すように高圧側燃料フィルタ50のメンテナンスがし易いように所要の長さフィルタ取付用開口22hから引き出されることが可能なホース長を有しながら燃料タンク20内にコンパクトに収容される。
なお、燃料タンク20内に配管される燃料吐出ホース61や上流側燃料供給ホース62は、素材としては、フッ素樹脂製が好ましい。
本燃料系のホースとして、さらに好ましくは、燃料ポンプから圧送された燃料が流通する内層、燃料タンク内の燃料に浸る外層、内層と外層の間の中間層との3層構造とし、内層と外層をガソリンに耐性があるフッ素樹脂製、中間層を強度や可撓性に優れるポリアミド系の素材で構成するとよい。
燃料吐出ホース61と上流側燃料供給ホース62は、図5に示すように、中央部が垂れ下がるように湾曲して仕切りプレート47に関してセンダユニット43と反対側(左側)に配設されるので、高圧側燃料フィルタ50のメンテナンス時などに燃料吐出ホース61と上流側燃料供給ホース62がセンダユニット43に干渉するのを確実に回避することができる。
以上のように、燃料タンク20に燃料ポンプユニット30と燃料フィルタ50が組付けられると、燃料タンク20の底板21より下方に突出した燃料供給接続管39が図示されない下流側燃料供給ホースによりインジェクタ15に連結される。
図6を参照して、燃料ポンプ40が駆動すると、燃料タンク20内に貯留された燃料が底板21の後側低位水平部21R近傍の極めて低い位置にあるポンプ吸入口40iから吸入されて汲み上げられる。
貯留燃料がポンプ吸入口40iから吸入されるときに低圧側燃料フィルタ41でろ過されて汲み上げられるが、貯留燃料がアルコールを混合した混合燃料であると、この低圧側燃料フィルタ41によるろ過では十分ではない場合があり、そのためにインジェクタ15に供給される前に高圧側燃料フィルタ50を介してろ過する。
燃料ポンプ40により汲み上げられた燃料は、ポンプ吐出口40tから燃料吐出通路35に吐出され、燃料吐出通路35に連通するアウトレットパイプ36から燃料吐出ホース61を圧送されて、フィルタ導入管54から高圧側燃料フィルタ50に導入され、フィルタエレメント51により再度ろ過されてフィルタ導出管55から上流側燃料供給ホース62に導出される。
このように低圧側燃料フィルタ41だけでなく、高圧側燃料フィルタ50によっても燃料をろ過することにより、混合燃料についても不純物を確実に除去することができる。
高圧側燃料フィルタ50から上流側燃料供給ホース62に導出された燃料は、燃料ポンプユニット30の燃料供給通路38を通って燃料供給接続管39により燃料タンク20の外に出て、図示されない下流側燃料供給ホースによりインジェクタ15に供給されることになる。
燃料タンク20に燃料ポンプユニット30と燃料フィルタ50が組付ける手順は、予め燃料ポンプユニット30にセンダユニット43を取り付けておき、かつアウトレットパイプ36とインレットパイプ37にそれぞれ燃料吐出ホース61と上流側燃料供給ホース62をクイックコネクタ65,68を介して接続した小組み状態としておき、上下反転させた燃料タンク20の底板21の後側低位水平部部22Rに形成されたポンプ取付用開口21hに、逆さにした燃料ポンプユニット30から垂れ下がった燃料吐出ホース61と上流側燃料供給ホース62を挿入していき、さらに燃料タンク20内を貫通させて下側となっている上蓋板22の後半傾斜部22Rのポンプ取付用開口21hの下方に略位置するフィルタ取付用開口22hを抜けるようにしながら燃料ポンプユニット30をセンダユニット43とともにポンプ取付用開口21hに嵌挿し、ポンプ取付用開口21hの開口外周部21hsに固着されたポンプ取付環状基板23に燃料ポンプユニット30の取付フランジ部31tfをボルト23bとナット23nにより締結して燃料ポンプユニット30をポンプ取付用開口21hに取り付ける。
図9は、この状態を示しており、フィルタ取付用開口22hから飛び出た燃料吐出ホース61と上流側燃料供給ホース62の各端部に、それぞれクイックコネクタ66,67を介して高圧側燃料フィルタ50のフィルタケース52の底壁から突出したフィルタ導入管54とフィルタ導出管55を接続する。
そして、高圧側燃料フィルタ50をフィルタ取付用開口22hに挿入してフィルタ取付環状基板24に環状シール部材59を介してフィルタフランジ部53fを載せる。
このとき、燃料吐出ホース61と上流側燃料供給ホース62は、図5に示すように、中央部が垂れ下がるように湾曲して仕切りプレート47に関してセンダユニット43と反対側(左側)に配設され、センダユニット43に干渉しない。
次いで、高圧側燃料フィルタ50の蓋部材53に上方からフランジ押えプレート58を被せて外周部の環状締結部58cをフィルタ取付環状基板24にボルト24bとナット24nにより締結して高圧側燃料フィルタ50をフィルタ取付用開口22hに取り付ける。
以上のように、燃料ポンプユニット30と燃料フィルタ50は、燃料タンク20に容易に組付けられ、組付性が極めて良い。
高圧側燃料フィルタ50の交換などのメンテナンスに際しては、フランジ押えプレート58をその締結を解除して外せば、高圧側燃料フィルタ50をフィルタ取付用開口22hから取り出すことができ、このとき燃料吐出ホース61と上流側燃料供給ホース62も引きずられてフィルタ取付用開口22hから出てくるので、クイックコネクタ65,68の接続を解除して燃料吐出ホース61と上流側燃料供給ホース62を高圧側燃料フィルタ50から外すことが容易にできる。
なお、フィルタ取付用開口22hから飛び出た燃料吐出ホース61と上流側燃料供給ホース62の各端部は、燃料タンク20内に抜け落ちないようにして外部に出してテープ等でタンクに仮止めしておく。
そして、メンテナンス後の高圧側燃料フィルタ50のフィルタ導入管54とフィルタ導出管55にクイックコネクタ66,67を介して燃料吐出ホース61と上流側燃料供給ホース62の各端部を接続し、高圧側燃料フィルタ50をフィルタ取付用開口22hに挿入し、フランジ押えプレート58を被せて締結する。
以上のように、高圧側燃料フィルタ50のメンテナンス作業も容易に行える。
高圧側燃料フィルタ50は、燃料タンク20の底板21の上を覆う上蓋板22に形成されたフィルタ取付用開口22hの開口外周部21hsに着脱自在に取り付けられるので、高圧側燃料フィルタ(50)のメンテナンス作業はし易い。
燃料タンク20の内部の元々あるスペースを利用して高圧側燃料フィルタ50を配置することで、燃料タンク20の外部に高圧側燃料フィルタをその取付部材を含めて配置するスペースを確保する必要がなく、他の部品とのクリアランスを考慮せずに車体の大型化を招くことなく高圧側燃料フィルタ50を容易に配置することができる。
フランジ押えプレート58が、中央カバー部58aで高圧側燃料フィルタ50の上面を覆い、環状押え部58bでフィルタフランジ部53fを開口外周部22hsとの間に挟み押えて開口外周部22hsに締結されるので、フィルタフランジ部53fを開口外周部22hsとの間に挟み押えるフランジ押えプレート58が、高圧側燃料フィルタ50の上面を覆うカバーを兼用するため、部品点数を削減でき、運転者が不用意に高圧側燃料フィルタ50に接触するのを容易に防止することができる。
燃料吐出ホース61と上流側燃料供給ホース62は、フィルタ取付用開口22hから燃料タンク20の外側に所要の長さ引き出されることが可能なホース長を有するので、高圧側燃料フィルタ50のメンテナンスなどの組付けの際に、燃料吐出ホース61と上流側燃料供給ホース62の端部をフィルタ取付用開口22hから飛び出させておくことで、メンテナンスなどのときの組付け作業を容易に行うことができる。
燃料ポンプユニット30の燃料供給通路38の途中に、燃料圧力が所定圧力以上となった場合に燃料の一部を燃料タンク20の内部に戻すプレッシャレギュレータ42が設けられるので、プレッシャレギュレータ42は燃料ポンプ40と別体の高圧側燃料フィルタ50より下流側に配設されるにもかかわらず、燃料ポンプユニット30に一体に設けられることになり、部品点数が少なく組付作業も容易となる。
燃料ポンプユニット30は、燃料タンク20の底板21に形成されたポンプ取付用開口21hから燃料タンク20の内部に挿入された状態で、ポンプ取付用開口21hの開口外周部21hsに開口を閉塞するように取り付けられるので、燃料タンク20の底板21に燃料ポンプユニット30が容易に取り付けられる。
燃料タンク20の上蓋板22に形成されたフィルタ取付用開口22hと底板21に形成されたポンプ取付用開口21hとが、上面視で少なくとも一部が重なる相対位置にあるので、小組み状態とした燃料ポンプユニット30を、燃料吐出ホース61と上流側燃料供給ホース62とともに、燃料タンク20の内部に挿入し燃料ポンプユニット30を取り付けた後に、燃料吐出ホース61の下流端と上流側燃料供給ホース62の上流端を、ポンプ取付用開口21hの略上方位置にあるフィルタ取付用開口22hから外側に容易に引き出すことができ、組付性をより一層向上させることができる。
以上の実施の形態では、燃料タンク20の上蓋板22の後半傾斜部22Rにフィルタ取付用開口22hを形成して高圧側燃料フィルタ50を取り付けていたが、上蓋板22の前半高位部22Fにフィルタ取付用開口22hを形成して高圧側燃料フィルタ50を取り付ける別の実施の形態について図10ないし図12に基づき説明する。
なお、部材等に付した符号は、前記実施の形態と同じものを用いる。
上蓋板22の車幅方向中央の前半高位部22Fは、車幅方向に比較的広く、特に燃料給油口22fhが位置する辺りは、幅広いフラット面が形成されているので、本実施の形態では、上蓋板22の前半高位部22Fの燃料給油口22fhを右側にオフセットし、その左隣りに並べてフィルタ取付用開口22hを形成している。
フィルタ取付用開口22hの周囲の開口外周部22hsをフラット面に形成することができ、同開口外周部22hsにフィルタ取付環状基板24を介して高圧側燃料フィルタ50を容易に取り付けることができる。
なお、クイックコネクタ65,66,67,68により燃料ポンプユニット30と高圧側燃料フィルタ50とを連結する燃料吐出ホース61と上流側燃料供給ホース62は、図11および図12に示すように、中央部が垂れ下がるように湾曲して配設され、高圧側燃料フィルタ50のメンテナンスがし易いように所要の長さフィルタ取付用開口22hから引き出されることが可能なホース長を有する。
本発明は、高圧側燃料フィルタを燃料タンクの内部空間を利用して配置するものであるが、燃料タンクの外部であっても本鞍乗り型車両においては、前後V型内燃機関の後バンク気筒列の後方にデッドスペースがあり、このデッドスペースを利用して高圧側燃料フィルタを配置することができる。
図13に示す本鞍乗り型車両1において、前後V型内燃機関Eの後バンク気筒列Brの後方の空間に燃料ポンプの下流側の高圧側燃料フィルタ80が配置されている。
なお、燃料ポンプの上流側には低圧側燃料フィルタが備えられている。
図13および図14に表れる部材で前記実施の形態と同じ部材は同じ符号を付する。
図14を参照して、後バンク気筒列BrのシリンダヘッドEhrおよびシリンダヘッドカバーEhcの後方で、シリンダヘッドEhrから後方に延出する排気管88の上方に近接して、耐熱性を有するフィルタホルダ90が車体フレームFに支持されて設けられている。
フィルタホルダ90は、上方を開放した椀状をなし、内部に高圧側燃料フィルタ80が収容され固定バンド91で固定されるとともに、高圧側燃料フィルタ80の後側にプレッシャレギュレータ81も収容され固定されている。
燃料タンク内の燃料ポンプから吐出した燃料が燃料吐出ホース82内を圧送されて高圧側燃料フィルタ80に導入され、ろ過されて高圧側燃料フィルタ80から導出した燃料が連結ホース83を介してプレッシャレギュレータ81に送られ、プレッシャレギュレータ81から燃料供給ホース84によりインジェクタに燃料が供給される。
なお、プレッシャレギュレータ81は燃料供給通路の途中にあり、燃料圧力が所定圧力以上となったときに図示されないリターンホースを介して燃料タンクに燃料を戻す。
このように、鞍乗り型の混合燃料車両において、高圧側燃料フィルタ80を内燃機関EのシリンダヘッドEhrの後方に配置することで、周辺部品の配置にあまり影響を与えずにすみ、同位置において高圧側燃料フィルタ80は上方を開放した椀状のフィルタホルダ90に収容されるので、高圧側燃料フィルタ80のメンテナンスの作業がし易い。
また、高圧側燃料フィルタ80にプレッシャレギュレータ81と連結ホース83等をフィルタホルダ90により小組みすることができ、組付けの作業性を向上することができる。
E…内燃機関、Bf…前バンク気筒列、Br…後バンク気筒列、F…車体フレーム、
1…鞍乗り型車両、15…インジェクタ、
20…燃料タンク、21…底板、21F…前側高位水平部、21C…中間傾斜部、21R…後側低位水平部、21h…ポンプ取付用開口、21hs…開口外周部、22…上蓋板、22F…前半高位部、22R…後半傾斜部、22h…フィルタ取付用開口、22hs…開口外周部、22fh…燃料給油口、23…ポンプ取付環状基板、24…フィルタ取付環状基板、25…燃料キャップ、
30…燃料ポンプユニット、31sf…底壁フランジ、31tf…取付フランジ、34…シール部材、35…燃料吐出通路、36…アウトレットパイプ、37…インレットパイプ、38…燃料供給通路、39…燃料供給接続管、
40…燃料ポンプ、40i…ポンプ吸入口、40t…ポンプ吐出口、41…低圧側燃料フィルタ、42…プレッシャレギュレータ、43…センダユニット、45…燃料レベルゲージ、46…フロート、47…仕切りプレート、
50…高圧側燃料フィルタ、51…フィルタエレメント、52…フィルタケース、53…蓋部材、53f…フィルタフランジ部、54…フィルタ導入管、55…フィルタ導出管、58…フランジ押えプレート、58a…中央カバー部、58b…環状押え部、59…環状シール部材、
61…燃料吐出ホース、62…上流側燃料供給ホース、65,66,67,68…クイックコネクタ。

Claims (12)

  1. 燃料タンク(20)に貯留された燃料を汲み上げインジェクタ(15)に圧送する燃料ポンプ(40)が前記燃料タンク(20)の内部に収容され、
    前記燃料ポンプ(40)の燃料が吐出する下流側に高圧側燃料フィルタ(50)を備えた鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造において、
    前記燃料タンク(20)の底板(21)の上を覆う上蓋板(22)にフィルタ取付用開口(22h)が形成され、
    前記高圧側燃料フィルタ(50)は、前記フィルタ取付用開口(22h)から前記燃料タンク(20)の内部に挿入された状態で、前記フィルタ取付用開口(22h)の開口外周部(22hs)に着脱自在に取り付けられることを特徴とする鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造。
  2. 前記高圧側燃料フィルタ(50)におけるフィルタエレメント(51)の上流側に燃料を導入するフィルタ導入管(54)と前記フィルタエレメント(51)の下流側から燃料を導出するフィルタ導出管(55)が、フィルタケース(52)から前記燃料タンク(20)の内部に突出され、
    前記燃料ポンプ(40)の燃料を吐出するポンプ吐出口(40t)に上流端が連通する燃料吐出ホース(61)が、下流端を前記フィルタ導入管(54)に接続して燃料タンク(20)の内部に設けられ、
    前記インジェクタ(15)に燃料を供給する燃料供給ホースのうち前記燃料タンク(20)の内部の上流側燃料供給ホース(62)が、上流端を前記フィルタ導出管(55)に接続して設けられ、
    前記燃料吐出ホース(61)は、上流端が所定の接続位置にあって下流端が前記フィルタ取付用開口(22h)から前記燃料タンク(20)の外側に所要の長さ引き出されることが可能なホース長を有し、
    前記上流側燃料供給ホース(62)は、下流端が所定の接続位置にあって上流端が前記フィルタ取付用開口(22h)から前記燃料タンク(20)の外側に所要の長さ引き出されることが可能なホース長を有することを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造。
  3. 前記燃料タンク(20)の内部に突出したインレットパイプ(37)を上流端とし前記燃料タンク(20)の外部に露出した燃料供給出口(39)を下流端とした燃料供給通路(38)が、前記燃料ポンプ(40)に一体に組み込まれて燃料ポンプユニット(30)を構成し、
    前記インレットパイプ(37)に前記上流側燃料供給ホース(62)の下流端が接続され、
    前記燃料ポンプ(40)の前記ポンプ吐出口(40t)に連通して前記燃料タンク(20)の内部に突出したアウトレットパイプ(36)に前記燃料吐出ホース(61)の上流端が接続されることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造。
  4. 前記燃料ポンプユニット(30)の前記燃料供給通路(38)の途中に、燃料圧力が所定圧力以上となった場合に燃料の一部を前記燃料タンク(20)の内部に戻すプレッシャレギュレータ(42)が設けられることを特徴とする請求項3記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造。
  5. 前記燃料ポンプユニットは、前記燃料タンク(20)の前記底板(21)に形成されたポンプ取付用開口(21h)から前記燃料タンク(20)の内部に挿入された状態で、前記ポンプ取付用開口(21h)の開口外周部(21hs)に開口を閉塞するように取り付けられ、
    前記上蓋板(22)に形成された前記フィルタ取付用開口(22h)と前記底板(21)に形成された前記ポンプ取付用開口(21h)とが、上面視で少なくとも一部が重なることを特徴とする請求項3または請求項4記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造。
  6. 前記燃料タンク(20)の内部の前記燃料吐出ホース(61)と前記上流側燃料供給ホース(62)は、前記燃料タンク(20)の内部に両端を接続支持されて中央部が垂れ下がるように湾曲して配設されることを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれか1項記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造。
  7. 前記アウトレットパイプ(36)と前記インレットパイプ(37)は、前記燃料ポンプユニット(30)の上部に上方に向け突設され、
    燃料レベルゲージ(45)のセンダユニット(43)が、前記燃料ポンプユニット(30)の一側面に沿って立設され、
    前記燃料吐出ホース(61)と前記上流側燃料供給ホース(62)は、前記燃料ポンプユニット(30)の前記センダユニット(43)とは反対側に配設されることを特徴とする請求項6記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造。
  8. 前記アウトレットパイプ(36)と前記インレットパイプ(37)から前記センダユニット(43)を仕切る仕切りプレート(47)が、前記燃料ポンプユニット(30)の上部に立設されることを特徴とする請求項7記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造。
  9. 前記燃料タンク(20)の前記底板(21)は、前側高位部(21F)から後方斜め下方に傾斜した中間傾斜部(21C)を経て後側低位部(21R)に至る形状に構成され、
    前記燃料タンク(20)の前記上蓋板(22)は、車幅方向中央が前半高位部(22F)と同前半高位部(22F)から後方斜め下方に傾斜した後半傾斜部(22R)とが構成され、
    前記ポンプ取付用開口(21h)は前記底板の前記後側低位部(21R)に形成されることを特徴とする請求項5ないし請求項8のいずれか1項記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造。
  10. 前記フィルタ取付用開口(22h)は、前記上蓋部(22)の前記後半傾斜部(22R)の車幅方向中央に形成されることを特徴とする請求項9記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造。
  11. 前記フィルタ取付用開口(22h)は、前記上蓋部(22)の前記前半高位部(22F)に燃料給油口(22fh)と車幅方向に並んで形成されることを特徴とする請求項9記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造。
  12. 前記高圧側燃料フィルタ(50)は、上部にフィルタフランジ部(53f)を備え、
    前記高圧側燃料フィルタ(50)は、前記上蓋板(22)に形成された前記フィルタ取付用開口(22h)から同燃料タンク(20)の内部に挿入され、前記フィルタフランジ部(53f)が前記フィルタ取付用開口(22h)の開口外周部(22hs)に上側から当接されて支持され、
    中央カバー部(58a)の周囲に環状押え部(58b)が形成されたフランジ押えプレート(58)が、前記中央カバー部(58a)で前記高圧側燃料フィルタ(50)の上面を覆い、前記環状押え部(58b)で前記フィルタフランジ部(53f)を前記開口外周部(22hs)との間に挟み押えて前記フィルタ取付用開口(22h)の開口外周部(22hs)に開口を閉塞して締結されることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項記載の鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造。
JP2011275639A 2011-12-16 2011-12-16 鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造 Pending JP2013124070A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011275639A JP2013124070A (ja) 2011-12-16 2011-12-16 鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011275639A JP2013124070A (ja) 2011-12-16 2011-12-16 鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013124070A true JP2013124070A (ja) 2013-06-24

Family

ID=48775580

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011275639A Pending JP2013124070A (ja) 2011-12-16 2011-12-16 鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013124070A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016182867A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両の燃料タンク
EP3867516A4 (en) * 2018-10-17 2022-07-20 TVS Motor Company Limited ARRANGEMENT OF A FUEL PUMP

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016182867A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両の燃料タンク
EP3867516A4 (en) * 2018-10-17 2022-07-20 TVS Motor Company Limited ARRANGEMENT OF A FUEL PUMP

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3970725B2 (ja) エンジン用燃料噴射装置
JP5371669B2 (ja) スクータ型車両
JP5303679B2 (ja) 鞍乗り型車両の蒸発燃料制御装置
US8459236B2 (en) Fuel supply system for motorcycle
JP4188969B2 (ja) 自動二輪車の燃料供給装置
US8371270B2 (en) Fuel supply system for motorcycle
JP5227932B2 (ja) スクータ型車両
JP2001247071A (ja) 自動二輪車の燃料タンク装置
US20110073400A1 (en) Motorcycle
JP4290948B2 (ja) エンジン用燃料噴射装置
KR100795244B1 (ko) 스쿠터형 차량의 연료 펌프 배치 구조
JP5264690B2 (ja) スクータ型車両
US9211930B2 (en) Fuel supply system for motorcycle
JP2012056486A (ja) 車両の燃料供給装置
JP2013124070A (ja) 鞍乗り型車両の燃料フィルタ配置構造
JP4344754B2 (ja) エンジン用燃料噴射装置
JP2008280031A (ja) 自動二輪車
JP5551558B2 (ja) 自動二輪車の燃料供給構造
JP5957332B2 (ja) 鞍乗型車両
JP5946357B2 (ja) 鞍乗型車両
JP5643031B2 (ja) 車両の燃料供給装置
JP2020033985A (ja) 鞍乗り型車両の蒸発燃料制御装置
JP5566839B2 (ja) 自動二輪車の燃料配管構造
JP2006131028A (ja) 自動二輪車の燃料タンク構造
JP2007211783A (ja) 自動二輪車用のエンジン用燃料噴射装置