JP2014105592A - 燃料タンクの内部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部の液体燃料が傾いた場合でも、燃料ポンプからエンジンへ安定して燃料を供給することができ、燃料タンクの底面に設けた凹部の縦壁及び下側曲面部の剛性を高め、燃料タンクの振動特性の向上や車両走行時の液体燃料の液面揺動に対するタンク剛性の向上を図ることにある。
【解決手段】燃料タンク1の上面側から内部へ向かって配置する燃料ポンプ6の下端には、燃料フィルタ7が設けられ、燃料フィルタ7と燃料タンク1のロアパネル12の底面12aとの間には、サポートプレート8が配設されているとともに、燃料フィルタ7の配設位置と異なる区域のロアパネル12の底面12aには、スペアタイヤ9との干渉を避けるための凹部10が設けられている燃料タンク1の内部構造において、燃料フィルタ7は、凹部10の縦壁10aに隣接して設けられ、サポートプレート8の一端の第1フランジ部8bは、凹部10の縦壁10aの平面部10a1に接合されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の車体後部下側に設けられる燃料タンクの内部構造に関する。
従来から、液体燃料などを用いて走行する車両の車体後部下側には、図4〜図7に示すような燃料タンク51が設けられており、該燃料タンク51の内部には、下端部の燃料フィルタ(燃料吸入口)52を介してエンジンに燃料を供給するための燃料ポンプ53が上下方向に沿って配設されている。
このような燃料タンク51においては、当該タンクを構成するロアパネル54の内側底面54aと燃料ポンプ53の下端部とが車両走行時の上下振動などにより接触して擦れると、ロアパネル54の内側底面54aのめっきが剥がれてしまうことがある。その結果、ロアパネル54が腐食することによって、燃料タンク51の底面に穴が開いてしまうおそれがある。これを防止するため、一般的にはロアパネル54の内側底面54aと燃料ポンプ53との間に断面ハット型形状の鋼板製サポートプレート55が配置されている(例えば、特許文献1)。これに伴い、燃料タンク51のロアパネル54の内側底面54aには、図5に示すように、サポートプレート55を溶接して接合するための平面部Aを設ける必要がある。
ところで、燃料タンク51を搭載する特に小型車両の場合は、フロア下の設置スペースが狭いので、周辺部品のスペアタイヤ56や排気管(図示せず)などと燃料タンク51とが接近し、スペアタイヤ56などが燃料タンク51の直下に配置されることがある。このようなレイアウトでは、底面の一部が凹んだ凹部57を有する燃料タンク51が用いられており、凹部57に横置きのスペアタイヤ56などが配置されるようになっている。
特開2012−131368号公報
しかしながら、上述した従来の燃料タンク51の場合には、サポートプレート55のロアパネル54への接合平面部Aを確保しようとすると、その分、凹部57の逃げ形状が浅く、長さ寸法が短くなるので、スペアタイヤ56と燃料タンク51の凹部57とのオーバーラップ部分が小さくなり、コンパクトなレイアウトが難しくなるという問題を有していた。一方、サポートプレート55のロアパネル54への溶接接合平面部Aを確保し、スペアタイヤ56と燃料タンク51の凹部57とを十分にオーバーラップさせようとする場合には、サポートプレート55及びプレート直上配置の燃料ポンプ53を燃料タンク51の凹部57の縦壁57a及び下側曲面部57bから離れたタンク外側の位置に設置しなければならなくなるので、燃料タンク51内の燃料を有効に吸い上げる動作の妨げとなるおそれがあった。
その理由として、燃料タンク51は、燃料フィルタ52から液体燃料を吸い込むことにより燃料をエンジンに供給しているが、車両の旋回、右左折、登降坂及び加減速走行時において液体燃料が一方向に偏ると、燃料フィルタ52が液体燃料に浸らず、エンジンへ燃料を供給できなくなる可能性があるためである。
例えば、従来の燃料タンク51において、図5に示すように、液体燃料が矢印B方向に偏り、液面が鎖線f1のような状態になった場合は、燃料フィルタ52が液体燃料に浸るためにエンジンへの燃料供給を行うことができるが、液体燃料が反対側の矢印C方向に偏り、液面が鎖線f2のような状態になった場合は、燃料フィルタ52が液体燃料に浸らないためにエンジンへの燃料供給を行うことができなくなる。液面が鎖線f2のような状態になった場合でもエンジンへの燃料供給を可能にするには、図6に示すように、燃料ポンプ53を矢印B方向へ移動させて配置しなければならないが、図6から明らかなように、サポートプレート55のロアパネル54への溶接接合平面部Aを確保できないため、燃料ポンプ53を矢印B方向へ移動させることは不可能であった。
そこで、従来の燃料タンク51の内部には、燃料ポンプ53からエンジンへ安定した燃料供給性能を確保するため、図7に示すように、上部が開口した有底筒状体のベゼル58が配設されており、該ベゼル58の周壁によって、燃料フィルタ52及びサポートプレート55の周囲が囲まれるように構成されている。このベゼル58の存在により、液体燃料が矢印C方向に偏った場合でも、ベゼル58内では液面が鎖線f3のような状態となり、燃料フィルタ52が液体燃料に浸ってエンジンへ燃料を供給することが可能となる。
しかし、燃料タンク51の内部に板金製のベゼル58を設けると、部品点数が増えるとともに、コスト高及び重量増大を招くという問題があった。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、内部の液体燃料が傾いた場合でも、燃料ポンプからエンジンへ安定して燃料を供給することができ、燃料タンクの底面に設けた凹部の縦壁及び下側曲面部の剛性を高め、燃料タンクの振動特性の向上や車両走行時の液体燃料の液面揺動に対するタンク剛性の向上を図ることが可能な燃料タンクの内部構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、燃料タンクの上面側から内部へ向かって配置する燃料ポンプの下端には、燃料フィルタが設けられ、前記燃料フィルタと前記燃料タンクの底面との間には、サポートプレートが配設されているとともに、前記燃料フィルタの配設位置と異なる区域の前記燃料タンクの底面には、前記燃料タンクの周辺の部品との干渉を避けるための凹部が設けられている燃料タンクの内部構造において、前記燃料フィルタは、前記凹部の縦壁に隣接して設けられ、前記サポートプレートの一端は、前記凹部の縦壁に接合されている。
また、本発明において、前記サポートプレートは、屈曲形成されており、前記燃料フィルタに対向して配置される水平面部と、前記凹部の縦壁に接合される第1フランジ部と、前記燃料タンクの底面に接合される第2フランジ部と、前記水平面部と前記第2フランジ部とを連結する脚部とから構成されている。
さらに、本発明において、前記凹部の縦壁には平面部が設けられ、前記凹部の縦壁と前記燃料タンクの底面との間は下側曲面部によって接続されており、前記第1フランジ部が前記縦壁の平面部に接合され、前記第2フランジ部が前記燃料タンクの底面に接合されることによって、前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部が前記下側曲面部を跨ぐように配置されている。
また、本発明において、前記凹部が設けられた区域の前記燃料タンクの底面は、前記燃料フィルタの配設位置の区域の底面よりも一段高い上段面となっており、前記凹部の縦壁と前記上段面との間は上側曲面部によって接続され、前記上側曲面部から引いた傾斜角度20度の接線は、前記燃料ポンプの中心線と前記燃料タンクの内部で交差している。
そして、本発明において、前記燃料タンクの側面と前記燃料ポンプの中心線との間の距離は、前記燃料ポンプの中心線における前記燃料タンクの深さとほぼ同じに設定されている。
上述の如く、本発明に係る燃料タンクの内部構造は、燃料タンクの上面側から内部へ向かって配置する燃料ポンプの下端には、燃料フィルタが設けられ、前記燃料フィルタと前記燃料タンクの底面との間には、サポートプレートが配設されているとともに、前記燃料フィルタの配設位置と異なる区域の前記燃料タンクの底面には、前記燃料タンクの周辺の部品との干渉を避けるための凹部が設けられているものであって、前記燃料フィルタは、前記凹部の縦壁に隣接して設けられ、前記サポートプレートの一端は、前記凹部の縦壁に接合されているので、内部の液体燃料が一方向に偏って、液面が傾くような状態になった場合でも、燃料フィルタが液体燃料に浸る位置に燃料ポンプを配置することが可能となり、エンジンへの燃料供給を安定して行うことができる。したがって、本発明の内部構造によれば、エンジンへの燃料供給性能を低下させることなく、ベゼルを廃止することが可能となるため、部品点数及び部品コストを低減できるとともに、重量を削減することができる。
また、本発明の内部構造においては、サポートプレートによって凹部の縦壁の剛性が高められているので、凹部に配置される周辺部品、例えばスペアタイヤが大きな外部荷重を受けて移動し、燃料タンクの凹部の縦壁に接触した場合でも、凹部の縦壁の変形を低減させることができる。しかも、高い剛性を有する凹部の縦壁が存在することによって、振動特性を向上させ、かつ車両走行時の液体燃料の液面揺動に対するタンク剛性を向上させた燃料タンクを提供することができる。
本発明において、前記サポートプレートは、屈曲形成されており、前記燃料フィルタに対向して配置される水平面部と、前記凹部の縦壁に接合される第1フランジ部と、前記燃料タンクの底面に接合される第2フランジ部と、前記水平面部と前記第2フランジ部とを連結する脚部とから構成されているので、サポートプレートを凹部の縦壁及び燃料タンクの底面と対応した形状に形成して、剛性の高い閉断面部分を設けることが可能となり、特に横方向からの荷重に対して燃料フィルタと対応するサポートプレートの水平面部が突っ張るような形状となり、上記発明の効果をより一層向上させることができる。
また、本発明において、前記凹部の縦壁には平面部が設けられ、前記凹部の縦壁と前記燃料タンクの底面との間は下側曲面部によって接続されており、前記第1フランジ部が前記縦壁の平面部に接合され、前記第2フランジ部が前記燃料タンクの底面に接合されることによって、前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部が前記下側曲面部を跨ぐように配置されているので、サポートプレートによる燃料タンクの剛性向上をより効果的に図ることができる。
さらに、本発明において、前記凹部が設けられた区域の前記燃料タンクの底面は、前記燃料フィルタの配設位置の区域の底面よりも一段高い上段面となっており、前記凹部の縦壁と前記上段面との間は上側曲面部によって接続され、前記上側曲面部から引いた傾斜角度20度の接線は、前記燃料ポンプの中心線と前記燃料タンクの内部で交差しているので、内部の液体燃料が一方向に偏って、液面が傾くような状態になった場合でも、燃料フィルタに液体燃料の液面を確実に接触させて燃料を吸収することができる。したがって、本発明の内部構造によれば、少なくとも凹部の縦壁の設置範囲ではベゼルを設けなくても燃料ポンプにより燃料を吸収することが可能となるため、仮にベゼルを設ける場合でも、残りの三方を囲むような形状のベゼルを配置すれば良くなり、ベゼルの小型軽量化を実現することができる。
そして、本発明において、前記燃料タンクの側面と前記燃料ポンプの中心線との間の距離は、前記燃料ポンプの中心線における前記燃料タンクの深さとほぼ同じに設定されているので、横方向視でほぼ正方形の内部空間を形成することが可能となり、燃料タンク全体の燃料貯蔵容量を確保することができる。
本発明の実施形態に係る内部構造が適用される燃料タンク及びその周辺を示す斜視図である。 図1における燃料タンクを示す断面図である。 図2における燃料タンクの底面及び凹部の縦壁にサポートプレートを接合する前の状態を示す断面図である。 従来の燃料タンクを側面から見た断面図である。 従来の燃料タンクを正面から見た断面図である。 図5における燃料タンクの不具合を説明する断面図である。 ベゼルが設けられた従来の燃料タンクを正面から見た断面図である。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3は本発明の実施形態に係る燃料タンクの内部構造を示すものである。
本発明の実施形態に係る燃料タンクの内部構造が適用される車両は、ガソリンなどの液体燃料を用いて走行する自動車であり、車体後部の後席下側には、図1及び図2に示すように、エンジン(図示せず)に供給される液体燃料を蓄える金属製の燃料タンク1が設けられている。一方、本実施形態の車体後部には、床面を形成するリヤフロアパネル、車両幅方向の左右両側に車両前後方向へ沿ってそれぞれ延在するサイドメンバ、車両幅方向に沿って延在し、左右両側のサイドメンバを連結する断面ハット型のリヤクロスメンバ等が設けられており、リヤクロスメンバ2は、リヤフロアパネルの下面に接合されて配置されている。また、リヤクロスメンバ2の車両前方側には、車両幅方向へ間隔を空けて左右一対のタンクブラケット3が取付けられ、リヤクロスメンバ2の車両後方下部には、リヤサスペンションサブフレーム4が設けられている。
本実施形態の燃料タンク1は、図1及び図2に示すように、外殻を構成する断面ハット型のアッパパネル11及びロアパネル12の開口部を互いに対向させた状態で重ね合わせ、周辺のフランジを溶接などで接合することによって、燃料貯蔵用の内部空間Sを有する長方形平面のボックス形状に形成されている。そして、燃料タンク1は、長手方向が車両幅方向に位置すべく配置されており、燃料タンク1の車両幅方向の両側は、タンクバンド5によって保持された状態で、車体後部に設けられている。このため、タンクバンド5は、図1に示すように、ロアパネル12の外側下面を巻回して取付けられており、後端部5aは、タンクブラケット3にボルトなどで締結されることによってリヤクロスメンバ2に固定され、前端部5bは、図示しないフロントクロスメンバにボルトなどで締結されることによって固定されている。
また、本実施形態の燃料タンク1の内部には、図1及び図2に示すように、大径の上端部を残してアッパパネル11の上面側の挿入孔13から内部空間Sへ向かって挿入する燃料ポンプ6が上下方向に沿って配設されている。この燃料ポンプ6は、下端部に設けた燃料フィルタ(燃料吸入口)7を介してエンジンに燃料を供給するものであり、燃料タンク1の中心部よりも外方寄りの位置(本実施形態では車両前方寄りの位置)に設けられている。しかも、燃料タンク1の内部であって、燃料フィルタ7とロアパネル12の内側底面12aとの間には、車両走行時の上下振動などにより燃料フィルタ7がロアパネル12の内側底面12aに直接接触するのを回避するため、鋼板製のサポートプレート8が配設されており、該サポートプレート8の介在によって、燃料フィルタ7との接触でロアパネル12の内側底面12aのめっきが剥がれて腐食することを防止している。
さらに、本実施形態の燃料タンク1において、燃料ポンプ6及び燃料フィルタ7の配設位置と異なる区域のロアパネル12の底面12aには、図2に示すように、燃料タンク1の周辺の部品であるスペアタイヤ(その他、排気管、キャニスタ等)9との干渉を避けるために、一部を内部空間S側へ向かって凹ませた凹部10が設けられている。すなわち、凹部10は、車両前後方向及び車両幅方向に沿って延在しており、凹部10内に横置きで配置したスペアタイヤ9の大部分が、燃料タンク1の直下でオーバーラップするような前後左右の大きさと深さに形成されている。これにより、リヤフロアパネルの下側スペースが狭い小型車両においても、スペアタイヤ9などの周辺部品と干渉することなく、燃料タンク1を円滑かつ確実に配置することが可能となっている。
本実施形態の燃料フィルタ7は、図2及び図3に示すように、凹部10を形成する車両幅方向で横向きの縦壁10aに隣接して設けられている。この縦壁10aと隣接する燃料フィルタ7の配設位置は、燃料タンク1の内部空間Sの液体燃料が一方向に偏って、液面が傾くような状態になった場合でも、燃料フィルタ7が常に液体燃料に浸ることが可能な位置であり、燃料ポンプ6によるエンジンへの燃料供給性能の低下を招くことがないように構成されている。これに伴い、サポートプレート8の一端は、後述するように、凹部10の縦壁10aに接合されている。
そのため、本実施形態のサポートプレート8は、図2及び図3に示すように、一枚のプレートを複数回にわたり屈曲させることによって形成されており、燃料フィルタ7に対向して配置される水平面部8aと、凹部10の縦壁10aに接合される第1フランジ部8bと、燃料タンク1のロアパネル12の底面12aに接合される第2フランジ部8cと、水平面部8aと第2フランジ部8cとを連結する脚部8dとから構成されている。水平面部8aは、ロアパネル12の底面12aと間隔を空けて平行に配置され、第1フランジ部8bは、水平面部8aの一端から凹部10の縦壁10aに沿うように斜め上方へ向かって折り曲げられている。また、脚部8dは、水平面部8aの他端からロアパネル12の底面12aに向かって下方へ直角に折り曲げられている。さらに、第2フランジ部8cは、脚部8dの下端からロアパネル12の底面12aに沿うように外方へ直角に折り曲げられている。
一方、凹部10の縦壁10aには、図2及び図3に示すように、サポートプレート8の第1フランジ部8bを重ね合わせる平面部10a1が設けられている。また、凹部10の縦壁10aの下端と燃料タンク1のロアパネル12の底面12aとの間は、下側曲面部10bによって接続されており、該下側曲面部10bは、外方へ突出する湾曲形状に形成されている。
しかも、本実施形態のサポートプレート8は、第1フランジ部8bが縦壁10aの平面部10a1に接合され、第2フランジ部8cが燃料タンク1のロアパネル12の底面12aに接合されることによって、第1フランジ部8b及び第2フランジ部8cが下側曲面部10bを跨ぐように配置されている。これによって、サポートプレート8がロアパネル12の底面12a及び凹部10の縦壁10aに接合された状態では、剛性の高い閉断面部分がロアパネル12の底面12a及び凹部10の縦壁10aにおける下側曲面部10bに隣接して設けられることになり、燃料タンク1のロアパネル12の底面12a及び凹部10の縦壁10aの剛性向上が図られている。
また、本実施形態の燃料タンク1において、凹部10が設けられた区域のロアパネル12の底面12aは、図2及び図3に示すように、縦壁10aの設置によって、燃料フィルタ7の配設位置の区域の底面よりも一段高い水平面状の上段面12a1となっており、内部空間Sの深さが浅く形成されている。そして、凹部10の縦壁10aと上段面12a1との間は、上側曲面部10cによって接続されており、該上側曲面部10cは、内方へ突出する湾曲形状に形成されている。
しかも、上側曲面部10cから下方のロアパネル12の底面12aに向かって斜めに引いた傾斜角度θ(本実施形態では20度)の接線Xは、図2に示すように、燃料ポンプ6の中心線Oと燃料タンク1の内部空間Sで交差している。この配置関係によって、燃料タンク1の内部空間Sの液体燃料が一方向に偏って、鎖線f2で示すように、液面が傾くような状態になった場合であっても、少なくとも縦壁10aの設置範囲では、ベゼルを設定せずに、燃料フィルタ7に液体燃料の液面を確実に接触させて燃料を吸収することが可能となっている。
さらに、本実施形態の燃料タンク1においては、図2に示すように、燃料ポンプ6及び燃料フィルタ7の配設側に位置するタンク側面1aと燃料ポンプ6の中心線Oとの間の距離Lは、当該燃料ポンプ6の中心線Oにおける燃料タンク1の深さDとほぼ同じに設定されている。これによって、燃料ポンプ6及び燃料フィルタ7の配設側に位置する内部空間Sは、横方向視でほぼ正方形に形成されることになり、燃料タンク1の全体の燃料貯蔵容量が確保されている。
このように、本発明の実施形態に係る燃料タンク1の内部構造では、図2に示すように、スペアタイヤ9等との干渉を避けるための凹部10が設けられているが、車両の旋回、右左折、登降坂及び加減速走行時において内部空間Sの液体燃料が矢印B方向に偏り、液面が鎖線f1のような傾斜状態になった場合は、燃料フィルタ7が液体燃料に浸ることになるため、燃料フィルタ7を介して燃料ポンプ6によるエンジンへの燃料供給を行うことができる。また、内部空間Sの液体燃料が反対側の矢印C方向に偏り、液面が鎖線f2のような傾斜状態になった場合も、燃料フィルタ7が液体燃料に浸ることになるため、燃料フィルタ7を介して燃料ポンプ6によるエンジンへの燃料供給を行うことができる。
したがって、本実施形態の燃料タンク1の内部構造によれば、内部空間Sの液体燃料が矢印B方向あるいは矢印C方向のいずれかに偏り、液面が鎖線f1、f2のいずれの傾斜状態になった場合でも、燃料フィルタ7が常に液体燃料に浸ることになるため、燃料ポンプ6によるエンジンへの燃料供給が燃料フィルタ7を介して安定して行うことが可能となり、エンジンへの燃料供給性能の向上を図ることができる。
また、本発明の実施形態に係る燃料タンク1の内部構造においては、ポートプレート8が凹部10の縦壁10a及びロアパネル12の底面12aと対応した形状に形成され、第1フランジ部8b及び第2フランジ部8cが下側曲面部10bを跨ぐように配置されて接合されているため、剛性の高い閉断面部分をロアパネル12の底面12a及び凹部10の縦壁10aにおける下側曲面部10bに隣接して設けることが可能となり、ロアパネル12の底面12a及び凹部10の縦壁10aの剛性を向上させることができる。
したがって、本実施形態の燃料タンク1の内部構造によれば、燃料フィルタ7と対応するサポートプレート8の水平面部8aが横方向に対して突っ張るような形状であり、かつ凹部10の縦壁10aの隣接部分に高い剛性の閉断面部分が設けられているため、凹部10内のスペアタイヤ9が横方向へ移動して縦壁10aに接触する場合の外部荷重による縦壁10aの変形を低減させることが可能となり、燃料タンク1の外形を維持することができる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、既述の実施形態では、凹部10の縦壁10aが燃料タンク1の横方向に設けられているが、スペアタイヤ9や排気管との干渉部分のレイアウトを成立させるために、凹部10の縦壁10aは、燃料タンク1の前後左右どの方向に設けられていても良い。
1 燃料タンク
6 燃料ポンプ
7 燃料フィルタ
8 サポートプレート
8a 水平面部
8b 第1フランジ部
8c 第2フランジ部
8d 脚部
9 スペアタイヤ(周辺部品)
10 凹部
10a 縦壁
10a1 平面部
10b 下側曲面部
10c 上側曲面部
11 アッパパネル
12 ロアパネル
12a 底面
12a1 上段面
13 挿入孔
O 燃料ポンプの中心線
S 内部空間
X 接線

Claims (5)

  1. 燃料タンクの上面側から内部へ向かって配置する燃料ポンプの下端には、燃料フィルタが設けられ、前記燃料フィルタと前記燃料タンクの底面との間には、サポートプレートが配設されているとともに、前記燃料フィルタの配設位置と異なる区域の前記燃料タンクの底面には、前記燃料タンクの周辺の部品との干渉を避けるための凹部が設けられている燃料タンクの内部構造において、
    前記燃料フィルタは、前記凹部の縦壁に隣接して設けられ、前記サポートプレートの一端は、前記凹部の縦壁に接合されていることを特徴とする燃料タンクの内部構造。
  2. 前記サポートプレートは、屈曲形成されており、前記燃料フィルタに対向して配置される水平面部と、前記凹部の縦壁に接合される第1フランジ部と、前記燃料タンクの底面に接合される第2フランジ部と、前記水平面部と前記第2フランジ部とを連結する脚部とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料タンクの内部構造。
  3. 前記凹部の縦壁には平面部が設けられ、前記凹部の縦壁と前記燃料タンクの底面との間は下側曲面部によって接続されており、
    前記第1フランジ部が前記縦壁の平面部に接合され、前記第2フランジ部が前記燃料タンクの底面に接合されることによって、前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部が前記下側曲面部を跨ぐように配置されていることを特徴とする請求項2に記載の燃料タンクの内部構造。
  4. 前記凹部が設けられた区域の前記燃料タンクの底面は、前記燃料フィルタの配設位置の区域の底面よりも一段高い上段面となっており、
    前記凹部の縦壁と前記上段面との間は上側曲面部によって接続され、前記上側曲面部から引いた傾斜角度20度の接線は、前記燃料ポンプの中心線と前記燃料タンクの内部で交差していることを特徴とする請求項3に記載の燃料タンクの内部構造。
  5. 前記燃料タンクの側面と前記燃料ポンプの中心線との間の距離は、前記燃料ポンプの中心線における前記燃料タンクの深さとほぼ同じに設定されていることを特徴とする請求項3または4に記載の燃料タンクの内部構造。
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