WO2004072469A1 - 電動二輪車の燃料供給装置 - Google Patents

Abstract

車両前後方向に延びるメインパイプ6a(車体フレーム)上に燃料タンク20を搭載するとともに、該燃料タンク20のロアタンク(底壁部)22の車幅方向中央部に上記メインパイプ6aが挿通するトンネル状の凹部22aを形成し、エンジンに燃料を供給する燃料ポンプ26を上記燃料タンク20内に配設した自動二輪車の燃料供給装置において、上記燃料ポンプ26をこれの軸線Lが車両前後方向に向くように底中央部22bに配置し、燃料フィルタ27を段落ちした底側部22cに配置する。

Description

明 細 書 自動二輪車の燃料供給装置 技術分野

本発明は、 自動二輪車の車体フレームに搭載された鞍型の燃料タンク内に燃料 ポンプを配設してなる燃料供給装置に関する。 背景技術

近年の自動二輪車においては、 燃料ポンプにより加庄した燃料を燃料噴射弁に よりエンジンに噴射供給するようにした燃料供給装置を備える場合がある。 この 場合、 燃料ポンプを燃料タンクの外側に配置することが考えられるが、 このよう にすると燃料ポンプに付随するレギュレータ周りの気密性を確保したり、 該レギ ユレータからの高圧燃料を燃料タンクに戻す配管を配置したりする必要があり、 これらの配置スペースを確保するのは困難である。 そこで、 従来、 燃料ポンプを 燃料タンク内に配置することが行なわれている （特開 2 0 0 2— 2 9 3 2 8 1号 公報参照） 。

ところで、 上記燃料ポンプを燃料タンク内に配置する構造を採用した場合、 該 燃料ポンプの配置箇所の如何によつては、 タンク高さやタンク幅が大きくなり燃 料タンクが大型化するという問題がある。 例えば、 上記公報のように燃料ポンプ を鞍型の燃料タンクの底壁中央部に起立させて配置する構造を採用した場合には 、 タンク高さが大きくなるという懸念がある。

本発明は、 上記実情に鑑みてなされたもので、 燃料ポンプを燃料タンク内に配 置する場合の燃料タンクの大型化を防止できる自動二輪車の燃料供給装置を提供 することを目的としている。 発明の開示

請求項 1の発明は、 車両前後方向に延びる車体フレーム上に燃料タンクを搭載 するとともに、 該燃料タンクの底壁部の車幅方向中央部に上記車体フレームが揷 通するトンネル状の凹部を形成し、 エンジンに燃料を供給する燃料ポンプを上記 燃料タンク内に配設した自動二輪車の燃料供給装置において、 上記燃料ポンプを 、 該燃料ポンプの軸線を車両前後方向に向けて上記底壁部に配置したことを特徴 としている。

請求項 2の発明は、 請求項 1において、 上記燃料ポンプが、 上記燃料タンクの 底壁部の上記凹部を形成する底中央部に配置され、 吸込口を有する燃料フィルタ が上記底壁部の上記凹部の側方にて段落ちした底側部に配置されており、 該燃料 フィルタの吸込口と上記燃料ポンプの吸引口とが燃料配管により接続されている ことを特徴としている。

請求項 3の発明は、 請求項 2において、 上記燃料配管が、 上記燃料タンクの外 側に配索されていることを特徴としている。

請求項 4の発明は、 請求項 2において、 上記燃料配管が、 上記燃料タンク内に 配索されていることを特徴としている。

請求項 5の発明は、 請求項 4において、 上記燃料配管が可撓性を有するものか らなり、 該燃料配管をタンク内からタンク外側に引き出して上記燃料フィル夕に 接続し、 この状態で燃料フィル夕がタンク外方から上記底壁部に取付けられてい ることを特徴としている。

請求項 6の発明は、 請求項 4において、 上記燃料配管が、 上記燃料ポンプによ り支持された剛性を有するものからなり、 該燃料配管により上記燃料フィルタが 懸吊支持されていることを特徴としている。

請求項 7の発明は、 請求項 1 と同様の自動二輪車の燃料供給装置において、 上 記燃料ポンプを、 該燃料ポンプの軸線を車両上下方向に向けて上記底壁部の上記 凹部の側方にて段落ちした底側部に配置したことを特徴としている。 請求項 8の発明は、 請求項 7において、 上記燃料ホンプの吸引口に、 燃料フィ ルタがー体に接続されていることを特徴としている。

請求項 9の発明は、 請求項 2ないし 6， 8の何れかにおいて、 上記燃料フィル タの吸込口部分に液面レベルセンサが配置され、 該液面レベルセンサからの検出 値が入力されたとき燃料残量警告を表示するように構成されていることを特徴と している。

請求項 1 0の発明は、 請求項 9において、 上記燃料フィルタの吸込口部分には 少量の燃料を貯留する燃料貯留室が独立して設けられており、 該燃料貯留室内に 上記液面レベルセンサが配置されていることを特徴としている。

請求項 1 1の発明は、 車両前後方向に延びる車体フレームにより燃料タンクを 支持し、 該燃料タンク内にエンジンに燃料を供給する燃料ポンプを配設した自動 二輪車の燃料供給装置において、 上記燃料タンクの底壁部に、 車幅方向の中央に 位置する底中央部と、 該底中央部より車幅方向の側方かつ上下方向の下方に位置 する底側部とを形成し、 該底側部に開口を形成するとともに該開口を板部材で着 脱自在に閉塞し、 該板部材のタンク内側面 (こ上記燃料ポンプをその軸線を略上下 方向に沿うように配設したことを特徴としている。

請求項 1 2の発明は、 請求項 1 1において、 上記板部材は、 上記底側部との間 にシール部材を介在させて該底側部の夕ンク外側面に取付部材により着脱自在に 取り付けられており、 車幅方向最外側に位置する取付部材の少なくとも一部は、 車両前後方向に見たとき上記シール部材の車幅方向最外側部分と略重なる位置に 配置されていることを特徴としている。

請求項 1 3の発明は、 請求項 1 2において、 上記車幅方向最外側に位置する全 ての取付部材は、 車両前後方向に見たとき上記シール部材の車幅方向最外側部分 と略重なる位置に配置されていることを特徴としている。 図面の簡単な説明 図 1は、 本発明の第 1実施形態による燃料供給装置を備えた自動二輪車の側面 図である。

図 2は、 上記燃料供給装置の燃料タンクの側面図である。

図 3は、 上記燃料タンクの断面図である。

図 4は、 上記燃料タンク内に配置された燃料ポンプの概略断面図である。 図 5は、 上記燃料ポンプの燃料フィルタの概略図である。

図 6は、 請求項 1 0の発明の一実施形態による燃料貯留室を備えた燃料フィル タの概略図である。

図 7は、 上記実施形態の他の実施形態による燃料貯留室を備えた燃料フィル夕 の概略図である。

図 8は、 上記第 1実施形態の第 1変形例による燃料夕ンクの断面図である。 図 9は、 上記第 1実施形態の第 2変形例による燃料タンクの側面図である。 図 1 0は、 上記燃料タンクの断面図である。

図 1 1は、 上記第 1実施形態の第 3変形例による燃料タンクの断面図である。 図 1 2は、 請求項 4， 5の発明の第 2実施形態による燃料タンクの側面図であ る。

図 1 3は、 上記燃料タンクの断面図である。

図 1 4は、 上記燃料タンク内に配置された燃料ポンプュニッ トの概略断面図で ある。

図 1 5は、 請求項 6の発明の第 3実施形態による燃料ポンプュニッ卜の概略断 面図である。

図 1 6は、 請求項 7， 8の発明の第 4実施形態による燃料タンクの側面図であ る。

図 1 7は、 上記燃料タンクの断面図である。

図 1 8は、 上記燃料タンク内に配置された燃料ポンプュニッ トの概略断面図で め 。

図 1 9は、 請求項 1 1〜 1 3の発明の第 5実施形態による燃料ポンプュニッ ト を備えた燃料タンクの断面図である。

図 2 0は、 上記燃料ポンプュニッ トの平面図である。

図 2 1は、 上記燃料ポンプュニッ 卜の側面図である。

図 2 2は、 上記燃料ポンプュニッ ト底面図である。

図 2 3は、 上記燃料ポンプュニットの変形例を示す平面図である。

図 2 4は、 上記燃料ポンプュニッ トの変形例を示す側面図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。

図 1ないし図 5は、 本発明の一実施形態 （第 1実施形態） による自動二輪車の 燃料供給装置を説明するための図であり、 図 1は本実施形態の燃料供給装置が配 設された自動二輪車の側面図、 図 2， 図 3は燃料タンクの側面図， 断面図、 図 4 は燃料ポンプの概略断面図、 図 5は燃料フィルタの概略図である。

図において、 1は自動二輪車を示しており、 これの車体フレーム 2は、 ェンジ ン 3が搭載されるとともに、 フロントフォーク 4及びリャアーム 5が支持される メインフレーム 6と、 シート 7が搭載されるシートレール 8及びシートステー 9 とを備えている。

上記メインフレーム 6の前端に固着されたへッ ドパイプ 1 0により上記フロン トフオーク 4が枢支され、 このフロントフォーク 4の下端に前輪 1 1が軸支され 、 上端に操向ハンドル 1 2が固定されている。 またメインフレーム 6の後端によ り上記リャアーム 5が上下揺動可能に枢支され、 該リャアーム 5の後端に後輪 1 3が軸支されている。

上記メインフレーム 6は、 へッドパイプ 1 0の上端部から車両後方斜め下方に 延びる 1本のメインパイプ 6 aと、 下端部から車両後方下方に略直線状に延びる 1本のダウンチューブ 6 bと、 上記ヘッ ドパイプ 1 0， メインパイプ 6 a， ダウ ンチューブ 6 bを一体に結合するガセッ ト 1 4とを備えている。 上記メインパイ プ 6 aはへッ ドパイプ 1 0から直線状に延びるタンクレール部 6 cと、 該タンク レール部 6 cの後端から下方に屈曲して延びるリャアームブラケッ ト部 6 dとを 有し、 該リャアームブラケッ ト部 6 dに上記リャアーム 5が枢支されている。 上記メィンパイプ 6 aとダウンチューブ 6 bとにより上記ェンジン 3がクラン ク軸 3 aを車幅方向に向けて懸架支持されている。 またエンジン 3のシリンダへ ッ ド 3 bの前壁には排気マ二ホールド 1 5が， 後壁には吸気マ二ホ一ルド 1 6が それぞれ接続されている。

上記メィンパイプ 6 aのタンクレール部 6 cには燃料タンク 2 0が搭載されて おり、 該燃料タンク 2 0の後側のシートレール 8には上記シ一ト 7が搭載されて いる。 このシート 7の前側部分 7 aは燃料タンク 2 0の後端面を覆っている。 上記燃料タンク 2 0は、 概ね碗状のァツバタンク 2 1 と皿状のロアタンク 2 2 との周縁部同士を溶接により接合し、 上記アツパタンク 2 1に燃料注入口 2 1 a を形成した構造のものであり、 該注入口 2 1 aは燃料キャップ 2 3により開閉可 能に閉塞されている。

上記ロアタンク 1 2の車幅方向中央部には凹部 2 2 aが上方に向かって凹むよ うに形成されており、 該凹部 2 2 a内を上記メインパイプ 6 aのタンクレール部 6 cが挿通している。 この凹部 2 2 aよりロアタンク 2 2は幅広の平坦面をなす 底中央部 2 2 bと、 該底中央部 2 2 bから左右側方に段落ちした底側部 2 2 c， 2 2 cとを有する形状となっている。 また車両側方から見ると、 上記底中央部 2 2 bは車両後斜め下方に直線状に、 かつタンクレール部 6 cより緩く傾斜してい る。 これにより底中央部 2 2 bと上記タンクレール部 6 cとの間に比較的大きな 間隔が設けられており、 この部分に車載部品 （図示せず） が配置されている。 ま た上記左右の底側部 2 2 cは大略同じ高さとなっている。

そして本実施形態の燃料供給装置は、 上記吸気マ二ホールド 1 6の吸気ポート 直近に装着され、 該吸気マ二ホールド 1 6内に燃料を噴射供給する燃料噴射弁 2 5と、 該燃料噴射弁 2 5に高圧燃料を供給する燃料ポンプュニット 2 6と、 該燃 料ポンプュニット 1 6に吸引される燃料タンク 2 0内の燃料を濾過する燃料フィ ルタ 1 7と、 エンジン 3の運転状態に応じて燃料噴射弁 2 5からの燃料噴射量， 噴射時期を制御する不図示のコントローラとを備えており、 詳細には、 以下の構 造となっている。

上記燃料ポンプュニット 2 6は、 燃料タンク 1 0内に収納配置されており、 図 4に示すように、 主として取付けフランジ 3 0にハウジング 3 1を一体的に固定 し、 該ハウジング 3 1内に駆動モー夕 3 2を内蔵した構造となっている。

上記ノヽゥジング 3 1にはポンプ室 3 1 aが形成され、 該ポンプ室 3 1 aには駆 動モータ 3 2の回転軸 3 2 aに固着されたロータ 3 3が配設されている。 このポ ンプ室 3 1 aの一側には吸引通路 3 1 bが、 他側には吐出通路 3 1 cがそれぞれ 接続形成されている。

この吸引通路 3 1 bの上流端は上記取付けフランジ 3 0のタンク外側に接続さ れた吸引管 3 4に連通接続されている。 この吸引管 3 4には燃料配管 4 0が接続 されており、 該燃料配管 4 0は上記燃料フィルタ 2 7に接続されている。

上記吐出通路 3 1 cの下流端は取付けフランジ 3 0のタンク外側に接続された 吐出管 3 5に連通接続されている。 該吐出管 3 5には吐出ホース 3 6が接続され 、 該吐出ホース 3 6は上記燃料噴射弁 2 5に接続されている。 また上記吐出通路 3 1 cの途中には燃料を一定圧に調圧するプレツシャレギユレ一タ 3 7が介在さ れ、 該プレツシャレギュレ一タ 3 7には余剰燃料を燃料タンク 2 0内に戻すリタ —ン通路 3 1 dがチヱックバルブ 3 8を介在させて接続形成されている。

上記燃料フィルタ 1 7は、 取付けフランジ 4 1にフィルタ本体 2 7 aを接続す るとともに、 該取付けフランジ 4 1のタンク外側に上記フィルタ本体 2 7 aに連 通する吸込管 4 2を接続した構造となっており、 該吸込管 4 2に上記燃料配管 4 0が接続されている。 また上記フィルタ本体 2 7 aの吸込管 4 2の近傍には液面レベルセンサとして のサ一ミス夕 4 3が配置されている。 このサ一ミス夕 4 3は、 通常は燃料内に浸 かっており、 燃料の液面が下がって露出すると温度変化を検出して燃料残量警告 信号を上記コントローラに出力する。 そしてコントロ一ラは警告信号の入力に基 づいて燃料残量警告表示を行なう。 例えば警告ランプを点灯したり、 警告ブザー を鳴らしたりする。

そして上記燃料ポンプュニッ ト 2 6は、 燃料タンク 2 0内の底中央部 2 2 の 後端部に軸線 Lを車両前後方向に向けて， つまり底中央部 2 2 bに沿って横倒し に配置されている。 上記燃料フィルタ I 7は底側部 2 2 cの前後方向中央部に起 立させて配置されている。

上記底中央部 2 bの燃料ポンプュニッ ト 1 6に臨む部分には取付けフランジ 3 0の外形より小さい取付け開口 2 2 eが形成されている。 上記燃料ポンプュニ ット 2 6は、 タンク下方から取付け開口 2 2 e内にハウジング 3 1を揷入すると ともに、 取付けフランジ 3 0を上記開口 2 2 eの外側縁部に不図示のシール部材 を介在させて当接させ、 この状態で複数本のボルト 4 5により底中央部 2 2 bに 取り外し可能に締結固定されている。

また上記底側部 2 2 cの燃料フィルタ 2 7に臨む部分には取付けフランジ 4 1 の外形より小さい取付け開口 2 2 f が形成されている。 上記燃料フィルタ 2 7は 、 タンク下方から取付け開口 2 2 f 内にフィルタ本体 2 7 aを揷入するとともに 、 取付けフランジ 4 1を上記開口 2 2 f の外側縁部に不図示のシール部材を介在 させて当接させ、 この状態で複数本のボルト 4 6により底側部 2 2 cに取り外し 可能に締結固定されている。 そして燃料配管 4 0はロアタンク 2 2の下方外側に て凹部 2 2 aに略沿うように配索されており、 上記吸込管 4 2及び吐出管 3 4に 夕ンク外側から接続されている。

本実施形態の作用効果について説明する。

本実施形態の燃料供給装置によれば、 燃料ポンプュニッ ト 2 6をこれの軸線 L が車両前後方向に向くように燃料タンク 2 0内の底中央部 2 2 bに横倒しに配置 し、 燃料フィルタ 2 7を底中央部 2 2 bから段落ちした底側部 2 2 cに配置した ので、 タンク高さやタンク幅を大きくすることなく燃料タンク 2 0内のスペース を有効利用して燃料ポンプュニッ ト 2 6及び燃料フィルタ 2 7を配置でき、 燃料 タンク 2 0の大型化を防止できる。

また上記燃料ポンプュニッ ト 2 6を比較的広い平坦面をなす底中央部 2 2 に 配置したので、 配置スペース及び取付け座面を確保し易く、 この点からも燃料夕 ンク 2 0の大型化を防止できる。

上記燃料フィルタ 2 7を底側部 2 2 cに配置したので、 燃料ポンプュニッ ト 6をタンク内の高所に配置する場合の燃料の吸引不能となるデッ ド量をなくすこ とができ、 燃料を無駄なく使用することができる。 また燃料タンク 2 0を車体フ レームから取り外すことなく、 燃料フィルタ 1 7を燃料タンク 1 0から取り外す ことができ、 フィルタエレメントの交換等のメンテナンス作業が容易である。 本実施形態では、 燃料配管 4 0を燃料タンク 2 0の外側下方に配索したので、 燃料配管 4 0の接続作業をタンク外側から行なうことができ、 作業性を向上でき る。

また上記燃料フィルタ 2 7の吸込管 4 2をタンク外側に位置させたので、 燃料 配管 4 0を接続したままで燃料フィルタ 2 7を取り外すことができ、 メンテナン スゃフィルタ交換を容易に行なうことができ、 また全ての燃料を吸い込むことが 可能であり、 燃料を無駄なく使用することができる。

本実施形態では、 上記燃料フィルタ 2 7の吸込管 4 2の近傍にサーミスタ 4 3 を配置し、 該サーミス夕 4 3からの検出値が入力されたときに燃料残量警告表示 を行なうようにしたので、 燃料をぎりぎりまで使い切ることができ、 かつライダ に走行不能に陥る直前であることを告知できる。

図 6， 図 7は、 請求項 1 0の発明の一実施形態による液面レベルセンサの配置 構造例を示す図である。 図中、 図 5と同一符号は同一又は相当部分を示す。 図 6は、 取付けフランジ 4 1のタンク外側に 5 0〜 1 0 0 c c程度の容量を有 する燃料貯留室 5 0を燃料タンク 2 0とは独立して設け、 該燃料貯留室 5 0の底 部に吸込管 4 2を接続するとともに、 天井部である取付けフランジ 4 1の下面に サ一ミスタ 4 3を配置した例である。 燃料貯留室 5 0に常時溜まっている燃料の 液面が下がるとサ一ミスタ 4 3が露出して温度変化を検出し、 燃料残量警告信号 を出力する。

図 7は、 取付けフランジ 4 1のタンク外側に上記同様に燃料貯留室 5 0を独立 して接続形成し、 該燃料貯留室 5 0内にフロートスィッチ 5 1を配置した例であ る。 燃料貯留室 5 0内の燃料の液面が下がるとフロートスィッチ 5 1が作動し、 燃料残量警告信号を出力する。 上記何れの構造例においても、 燃料をぎりぎりま で使い切ることができるとともに、 燃料残量の警告を精度良く行なうことができ る。

図 8は、 上記実施形態の第 1変形例を示す図である。 図中、 図 3と同一符号は 同一又は相当部分を示す。

本第 1変形例は、 燃料タンク 2 0の底中央部 2 2 bに燃料ポンプュニット 2 6 を配置し、 左右の底側部 2 2 c， 2 2 cにそれぞれ燃料フィル夕 2 7， 2 7を配 置する。 そして各燃料フィルタ 2 7， 2 7の吸込管 4 2に燃料配管 4 0， 4 0を 接続するとともに、 各燃料配管 4 0を燃料ポンプュニッ ト 2 6の T字状の吸引管 3 4に連通接続する。 .

本第 1変形例によれば、 左右の底側部 2 2 cにそれぞれ燃料フィル夕 2 7を配 置し、 各燃料フィルタ 2 7を燃料配管 4 0を介して燃料ポンプュニット 2 6に接 続したので、 左右底側部 2 2 cの燃料を燃料ポンプュニッ ト 2 6により吸い上げ ることができ、 燃料をより確実に使い切ることが可能となる。

また燃料フィル夕 2 7のメンテナンス作業を容易に行なうことができる。 図 9及び図 1 0は、 上記実施形態の第 2変形例を示す図である。 図中， 図 2， 図 3と同一符号は同一又は相当部分を示す。 本第 2変形例は、 燃料タンク 1 0の底中央部 2 2 bに燃料ポンプュニット 2 6 を配置し、 底側部 2 2 cにタンク外側から吸込管 4 2を接続するとともに、 該吸 込管 4 2の外側に開閉バルブ 5 5を介在させて燃料フィルタ 5 6を接続した例で める。 '

上記開閉バルブ 5 5には、 吸込管 4 2に連通する燃料流入通路 5 5 aと燃料配 管 4 0に連通する流出通路 5 5 bとが形成され、 該各通路 5 5 a , 5 5 bにはそ れぞれ開閉弁 5 5 c， 5 5 dが配設されている。 この各開閉弁 5 5 c， 5 5 dに は共通の弁軸 5 5 eが固着され、 該弁軸 5 5 eにはコック 5 5 f が取付けられて いる。

コック 5 5 f を手動により開位置に回動させると、 燃料タンク 2 0内の燃料は 流入通路 5 5 aを通って燃料フィルタ 5 6内に流入して濾過され、 該燃料フィル タ 5 6から流出通路 5 5 bを通って燃料配管 4 0を介して燃料ポンプュニッ ト 2 6に吸引される。 コック 5 5 f を閉位置に回動すると、 流入通路 5 5 a , 流出通 路 5 5 bが同時に閉じる。 これにより燃料タンク 1 0内に燃料を残したまま燃料 フィルタ 5 6を取り外すことができ、 メンテナンス、 フィルタ交換を容易に行な うことができる。

図 1 1は、 上記燃料フィル夕 5 6が配設された底側壁 2 cの反対側の底側壁 2 2 cに上記同様に燃料フィルタ 2 7を配置し、 該燃料.フィルタ 2 7を燃料配管 4 0により燃料ポンプュニッ ト 2 6に接続した例である。 この例では、 燃料タン ク 1 0内に燃料を残したまま燃料フィルタ 5 6のエレメントの交換が可能であり 、 かつ燃料を確実に使い切ることが可能となる。

図 1 2ないし図 1 4は、 請求項 4， 5の発明の一実施形態 （第 2実施形態） に よる燃料供給装置を説明するための図である。 図中、 図 2〜図 4と同一符号は同 一又は相当部分を示す。

本実施形態では、 燃料タンク 2 0内の底中央部 1 2 bに燃料ポンプュニッ ト 1 6を配置するとともに、 底側部 2 2 bに燃料フィルタ 2 7を配置し、 該燃料フィ ル夕 2 7と燃料ポンプュニッ ト 1 6とを可撓性を有する燃料配管 6 0により接続 するとともに、 該燃料配管 6 0を上記燃料タンク 2 0内に配索した構成となって いる。

上記燃料配管 6 0は、 以下の手順により配索されたものである。 燃料配管 6 0 を予め燃料ポンプュニット 2 6の吸込管 3 4に接続し、 該燃料配管 6 0 とともに 燃料ポンプュニッ ト 2 6を取付け開口 2 2 eからタンク内に挿入して底中央部 2 2 bに取付ける。 次いで燃料配管 6 0を底側部 2 2 cの取付け開口 2 2 f からタ ンク外側に引き出し、 燃料フィルタ 2 7の吸込管 4 2に接続する。 この状態で燃 料フィルタ 2 7を取付け開口 2 2 f から挿入して底側部 2 2 cに取付ける。

本実施形態では、 燃料配管 6 0を燃料タンク 2 0内に配索したので、 タンクタ 側での配管を不要にでき、 見栄えを向上できる。

また上記燃料配管 6 0を可撓性を有するものとし、 該燃料配管 6 0を予め燃料 ポンプュニッ ト 2 6に接続し、 該ポンプュニッ ト 2 6をタンク内に取付けた後、 燃料配管 6 0をタンク外側に引き出して燃料フィル夕 2 7に接続し、 この状態で 燃料フィルタ 2 7を底壁部 2 2 cに取付けたので、 燃料配管 6 0のタンク内での 配索作業を容易に行なうことができる。

図 1 5は、 請求項 6の発明の一実施形態 （第 3実施形態） による燃料供給装置 を説明するための図である。 図中、 図 1 4と同一符号は同一又は相当部分を示す 本実施形態では、 燃料ポンプュニッ ト 2 6により剛性を有する金属製の燃料配 管 6 3を支持し、 該燃料配管 6 3に燃料フィルタ 6 4を懸吊支持した構成となつ ている。

上記燃料配管 6 3は燃料ポンプュニッ ト 2 6のハウジング 3 1の吸引通路 3 1 bに連通接続され、 かつ固定具 6 5によりハウジング 3 1に固定されている。 ま た燃料フィルタ 6 4は燃料配管 6 3の上流口に接続固定され、 かつ底側部 2 2 c の底面に近接する位置に配置されている。 本実施形態では、 燃料ポンプュニット 2 6に剛性を有する燃料配管 6 3を接続 固定し、 該燃料配管 6 3により燃料フィルタ 6 4を懸吊支持したので、 燃料ボン プュニッ ト 2 6に燃料配管 6 3 , 燃料フィル夕 6 4を予め組み付けてァッシィと することができ、 燃料ポンプュニッ ト 2 6の組み付けを容易に行なうことができ る。

図 1 6ないし図 1 8は、 請求項 7， 8の発明の一実施形態 （第 4実施形態） に よる燃料供給装置を説明するための図である。 図中、 図 2〜図 4と同一符号は同 一又は相当部分を示す。

本実施形態では、 燃料ポンプュニッ ト 7 0を燃料タンク 2 0内の底側部 2 2 c の車両前後方向中央部に配設し、 かつ燃料ポンプュニッ ト 7 0の軸線 Lを車両上 下方向に略垂直をなすように起立させて配置した構成となっている。

上記燃料ポンプュニッ ト 7 0のハウジング 3 1には燃料フィルタ 7 1がー体に 接続形成されている。 また上記ハウジング 3 1の下端部には吸引通路 3 l bが開 口しており、 該吸引通路 3 1 bには燃料フィルタ 7 1の吸込口 7 1 aが連通接続 されている。 この燃料フィルタ 7 1の吸込口 7 1 aは底側部 2 2 cの底面に近接 する位置に形成されている。

本実施形態では、 燃料ポンプュニット 7 0をこれの軸線 Lが車両上下方向に略 垂直に向くように底側部 2 2 cに配置したので、 燃料タンク 2 0の高さ寸法に最 も余裕のある箇所に燃料ポンプュニット 7 0を配置でき、 タンク高さやタンク幅 を大きくすることなく燃料タンク 2 0内に収納配置でき、 燃料タンク 2 0の大型 化を防止できる。

また燃料タンク 2 0を車体フレームに取り付けたままで、 燃料ポンプュニッ ト 7 0を燃料タンク 2 0から取り外すことができ、 燃料ポンプュニッ ト 7 0のメン テナンス作業が容易である。

また上記燃料ポンプュニット 7 0に燃料フィルタ 7 1を一体に接続したので、 両者を接続する燃料配管を不要にでき、 さらには燃料フィルタ 7 1の吸込口 7 1 aを底側部 2 2 cの底面に位置させることができ、 燃料のデッ ド量をなくして使 い切りを可能にできる。

図 1 9〜図 2 2は請求項 1 1 〜 1 3の発明の一実施形態 （第 5実施形態） によ る燃料供給装置を説明するための図である。

本第 5実施形態では、 車両前後方向に延びる車体フレームのタンクレール部 6 cにより燃料タンク 2 0が支持れている。 この燃料タンク 2 0は、 アツパタンク (外壁部） 2 1の周縁部 2 1 aとロアタンク （底壁部） 2 の周縁部 2 2 gとを 溶接により接合してなり、 その基本的構成は上記各実施形態と同様である。 上記燃料タンク 2 0のロアタンク （底壁部） 2 2は、 車両幅方向の中央に位置 する底中央部 2 2 bと、 該底中央部 2 2 bより車幅方向の両側方かつ上下方向の 下方に位置する底側部 2 2 c , 2 2 cとを備えている。 換言すれば、 上記底中央 部 2 2 bはタンク内方に凹む凹部 2 2 aとなっており、 また上記底側部 2 2 cは 底中央部 2 2 bから下方に段落ちしている。

上記底側部 2 2 cには開口 1 2 hが形成されている。 該開口 1 2 hは長円状を なし、 その長軸が車両前後方向を向くように、 従って短軸が車幅方向を向くよう に配置されている。 また上記開口 2 2 hはこれを覆いかつ長方形状をなす板部材 3 0により着脱可能に閉塞されている。 この板部材 3 0のタンク内側面に燃料ポ ンプュニット 7 0が配設されている。 この燃料ポンプュニッ ト 7 0は、 上記板部 材 3 0のタンク内側面にこれの軸線 Lが略上下方向に沿うように配置固定された 燃料ポンプ 7 0 aと、 該板部材 3 0のタンク外側面に配設された給電用コネクタ 7 0 b及び吐出管 7 0 cとを備えている。 上記燃料ポンプ 7 0 aは板部材 3 0に 固定された底部にオイルフィルタ 7 0 dを内蔵している。 また上記給電用コネク タ 7 O bは給電用ワイヤハーネス 7 O b ' を介して上記燃料ポンプ 7 0 aのモ一 夕に連結され、 上記吐出管 7 0 cは吐出ホース 7 0 c ' を介して上記燃料ポンプ 7 0 aの吐出口に連通接続されている。 また上記燃料ポンプ 7 0 a , コネクタ 7 0 b， ワイヤハーネス 7 0 b ' ， 吐出管 7 0 c， 及び吐出ホース 7 0 c ' は車両 前後方向に、 つまり上記長円の長軸に沿うように並べて配置されている。

上記板部材 3 0は、 上記燃料ポンプュニッ ト 7 0を上記開口 2 2 hからタンク 内に挿入し、 上記ロアタンク 2 2の底側部 2 2 cとの間にシール部材 7 2を介在 させて該底側部 2 2 cのタンク外側面に該板部材 3 0を当接させ、 例えば 4組の ボルト ，ナッ ト （取付部材） 7 3 a， 7 3 bにより着脱自在に取り付けられてい る。

ここで上記シール部材 7 2は、 上記長円状の開口 2 2 hより少し大径でかつ上 記燃料ポンプュニッ ト 7 0の周囲を囲む長円状をなしており、 該長円の長軸と平 行な直線部 （車幅方向最外側部分） 7 2 a， 7 2 aと、 該直線部同士を連結する 円弧部 7 2 b , 7 2 bを有し、 直線部 7 2 aが車両前後方向を向くように配設さ れている。 そして上記 4組のボルト 7 3 a， ナッ ト 7 3 bは、 車両前後方向 （矢 印 B方向） に見たとき該ボルトの中心線が上記シール部材 7 2の上記直線部 7 2 a , 7 2 aと重なる位置に配置されている。 なお、 上記ボルト Ί 3 aはタンク内 側から外側に貫通するように配置され、 そのポルト頭が上記底側部 2 2 cに油密 に溶接されている。 また 3 0 aは板部材 3 0に貫通形成された上記ボルト 7 3 a 用挿入孔である。

このように本実施形態では、 ロアタンク 2 2の底中央部 2 2 bより下方に位置 する底側部 2 2 c内に燃料ポンプュニッ ト 7 0を配置したので、 燃料ポンプ 7 0 aを必要に応じて軸 L方向に長く構成することが可能であり、 大きなポンプ容量 を確保できる。

また燃料ポンプュ二ッ ト 7 0が搭載された板部材 3 0をタンク外側から着脱可 能に取り付けるように構成したので、 燃料ポンプュニッ ト 7 0の着脱作業が用意 であり、 メンテナンス性を向上できる。

さらにまた上記板部材 3 0を着脱可能に構成するに当たり、 ポルト 7 3 a， ナ ッ ト 7 3 bをシール部材 7 2の直線部 7 2 aに重なるように配置したので、 板部 材 3 0ひいては燃料ポンプュニット 7 0の車幅方向寸法を最小限に抑えることが 可能となり、 燃料タンク 2 0の底側部 2 2 cの幅寸法が狭い場合にもポンプュニ ッ トを配設できる。

なお、 上記実施形態では全てのポルト 7 3 aをシール部材に重なるように配置 したが、 左， 右何れかのポルトのみをシール部材に重なるように配置することも 可能である。

さらまた上記ボルト 7 3 aの配置については、 図 2 3に示すように、 前， 後の ポルト 7 3 a， 7 3 aの間の中間にボルト 7 3 a ' を追加することも可能であり 、 このようにすればシール性をより一層高めることができる。

また上記第 5実施形態では、 燃料ポンプ 7 0 aの底部にオイルフィルタ 7 0 d を内蔵したものを説明したが、 図 2 4に示すオイルフィルタ 7 0 d ' のように燃 料ポンプ 7 0 aの外方に位置する構造にしても勿論構わない。 産業上の利用可能性

請求項 1の発明に係る燃料供給装置によれば、 燃料ポンプをこれの軸線が車両 前後方向に向くように燃料タンク内の底壁部に配置したので、 燃料ポンプを、 例 えば底壁部の凹部を構成する底中央部， 底側部， あるいは底中央部と底側部との 間の縦壁部に横倒して配置することにより、 タンク高さやタンク幅を大きくする ことなく燃料タンク内に収納配置でき、 燃料タンクの大型化を防止できる。 請求項 2の発明では、 燃料ポンプを底壁部の底中央部に配置したので、 比較的 配置スペースに余裕があり、 かつ取付け座面も確保し易い箇所に配置でき、 燃料 タンクの大型化を防止できる。

また燃料フィルタを底中央部から段落ちした底側部に配置したので、 燃料ポン プを底壁部の高所に配置する場合の燃料の吸引不能となるデッ ド量をなくすこと ができ、 燃料の使い切りが可能となる。 また燃料タンクを車体フレームから取り 外すことなく、 燃料フィルタを燃料タンクから取り外すことができ、 フィルタエ レメントの交換作業が容易である。 請求項 3の発明では、 燃料配管を燃料タンクの外側に配索したので、 燃料配管 の接続作業をタンク外側から行なうことができ、 作業性を向上できる。

また燃料フィルタの吸込口を底壁部に位置させることにより、 燃料フィルタの 取付け位置以上の燃料の吸い込みが可能となり、 燃料の使い切りが可能となる。 請求項 4の発明では、 燃料配管を燃料タンク内に配索したので、 タンク外側で の配管を不要にでき、 見栄えを向上できる。

請求項 5の発明では、 燃料配管を可撓性を有するものとし、 燃料配管をタンク 内から外側に引き出して燃料フィルタに接続し、 この状態で燃料フィルタを底壁 部に取付けたので、 燃料配管を燃料タンク内に配索する場合の取付け作業を容易 に行なうことができる。

請求項 6の発明では、 燃料ポンプにより剛性を有する燃料配管を支持し、 該燃 料配管により燃料フィルタを懸吊支持したので、 燃料ポンプに燃料配管， 燃料フ ィルタを予め組み付けてアツシィとすることができ、 燃料ポンプの組み付けを容 易に行なうことができる。

請求項 7の発明では、 燃料ポンプをこれの軸線が上下方向に向くように底壁部 の段落ちした底側部に配置したので、 燃料タンクの高さ寸法に最も余裕のある箇 所に燃料ポンプを配置でき、 タンク高さやタンク幅を大きくすることなく燃料夕 ンク内に収納配置でき、 燃料タンクの大型化を防止できる。 また燃料タンクを車 体フレームから取り外すことなく、 燃料ポンプを燃料タンクから取り外すことが でき、 燃料ポンプのメンテナンス作業が容易である。

請求項 8の発明では、 燃料ポンプに燃料フィルタを一体に接続したので、 両者 を接続する燃料配管を不要にでき、 また燃料フィルタの吸込口をタンクの低所に 位置させることができ、 燃料のデッ ド量をなくして使い切ることが可能となる。 請求項 9の発明では、 燃料フィルタの吸込口部分に液面レベルセンサを配置し 、 該レベルセンサからの検出値が入力されたとき燃料残量警告を表示するように したので、 燃料をぎりぎりまで使い切ることができ、 かつライダに走行不能に陥 る直前であることを告知できる。

請求項 1 0の発明では、 燃料フィルタの吸込口部分に燃料貯留室を独立して設 け、 該燃料貯留室に液面レベルセンサを配置したので、 燃料残量の警告を精度良 く行なうことができる。

請求項 1 1の発明では、 上記燃料タンクの底壁部に、 底中央部より下方に位置 する底側部に燃料ポンプをこれの軸線が略上下方向に沿うように配置したので、 燃料タンクの高さ寸法に最も余裕のある箇所に燃料ポンプを配置でき、 タンク高 さやタンク幅を大きくすることなく、 燃料ポンプを必要な容量を確保したものに できる。

また底側部の開口を着脱可能に閉塞する板部材に燃料ポンプを配置したので燃 料タンクを車体フレームから取り外すことなく、 燃料ポンプを燃料タンクから取 り外すことができ、 燃料ポンプのメンテナンス作業が容易である。

請求項 1 2の発明では、 車幅方向最外側に位置する取付部材の少なくとも一部 を、 車両前後方向に見たときシール部材の車幅方向最外側部分と略重なる位置に 配置したので、 板部材の車幅方向寸法を最小限に抑えることができ、 燃料タンク の底側部の幅方向寸法が充分に確保できない場合でも燃料ポンプを燃料タンク内 に配置できる。

また請求項 1 3の発明では、 上記車幅方向最外側に位置する全ての取付部材を 上記シール部材の車幅方向最外側部分と略重なる位置に配置したので、 より一層 上記板部材の車幅方向寸法を小さくできる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 車両前後方向に延びる車体フレーム上に燃料タンクを搭載するとともに、 該 燃料タンクの底壁部の車幅方向中央部に上記車体フレームが揷通するトンネル状 の凹部を形成し、 ェンジンに燃料を供給する燃料ポンプを上記燃料タンク内に配 設した自動二輪車の燃料供給装置において、 上記燃料ポンプを、 該燃料ポンプの 軸線を車両前後方向に向けて上記底壁部に配置したことを特徴とする自動二輪車 の燃料供給装置。

2 . 請求項 1 において、 上記燃料ポンプが、 上記燃料タンクの底壁部の上記凹部 を形成する底中央部に配置され、 吸込口を有する燃料フィルタが上記底壁部の上 記凹部の側方にて段落ちした底側部に配置されており、 該燃料フィルタの吸込口 と上記燃料ポンプの吸引口とが燃料配管により接続されていることを特徴とする 自動二輪車の燃料供給装置。

3 . 請求項 2において、 上記燃料配管が、 上記燃料タンクの外側に配索されてい ることを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。

4 . 請求項 2において、 上記燃料配管が、 上記燃料タンク内に配索されているこ とを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。

5 . 請求項 4において、 上記燃料配管が可撓性を有するものからなり、 該燃料配 管をタンク内から夕ンク外側に引き出して上記燃料フィルタに接続し、 この状態 で燃料フィル夕がタンク外方から上記底壁部に取付けられていることを特徴とす る自動二輪車の燃料供給装置。

6 . 請求項 4において、 上記燃料配管が、 上記燃料ポンプにより支持された剛性 を有するものからなり、 該燃料配管により上記燃料フィルタが懸吊支持されてい ることを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。

7 . 車両前後方向に延びる車体フレーム上に燃料タンクを搭載するとともに、 該 燃料タンクの底壁部の車幅方向中央部に上記車体フレームが揷通するトンネル状 の凹部を形成し、 ェンジンに燃料を供給する燃料ポンプを上記燃料タンク内に配 設した自動二輪車の燃料供給装置において、 上記燃料ポンプを、 該燃料ポンプの 軸線を車両上下方向に向けて上記底壁部の上記凹部の側方にて段落ちした底側部 に配置したことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。

8 . 請求項 7において、 上記燃料ホンプの吸引口に、 燃料フィルタが一体に接続 されていることを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。

9 . 請求項 2ないし 6， 8の何れかにおいて、 上記燃料フィルタの吸込口部分に 液面レベルセンサが配置され、 該液面レベルセンサからの検出値が入力されたと き燃料残量警告を表示するように構成されていることを特徴とする自動二輪車の 燃料供給装置。

1 0 . 請求項 9において、 上記燃料フィルタの吸込口部分には少量の燃料を貯留 する燃料貯留室が独立して設けられており、 該燃料貯留室内に上記液面レベルセ ンサが配置されていることを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。

1 1 . 車両前後方向に延びる車体フレームにより燃料タンクを支持し、 該燃料夕 ンク内にェンジンに燃料を供給する燃料ポンプを配設した自動二輪車の燃料供給 装置において、 上記燃料タンクの底壁部に、 車幅方向の中央に位置する底中央部 と、 該底中央部より車幅方向の側方かつ上下方向の下方に位置する底側部とを形 成し、 該底側部に開口を形成するとともに該開口を板部材で着脱自在に閉塞し、 該板部材のタンク内側面に上記燃料ポンプをその軸線を略上下方向に沿うように 配設したことを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。

1 2 . 請求項 1 1において、 上記板部材は、 上記底側部との間にシール部材を介 在させて該底側部のタンク外側面に取付部材により着脱自在に取り付けられてお り、 車幅方向最外側に位置する取付部材の少なくとも一部は、 車両前後方向に見 たとき上記シール部材の車幅方向最外側部分と略重なる位置に配置されているこ とを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。

1 3 . 請求項 1 2において、 上記車幅方向最外側に位置する全ての取付部材は、 車両前後方向に見たとき上記シール部材の車幅方向最外側部分と略重なる位置に 配置されていることを特徴とする自動二輪車の燃料供給装置。