WO2005034434A1

WO2005034434A1 - 通信装置、その装置の動作モード起動方法、通信方法、通信システム、プログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体

Info

Publication number: WO2005034434A1
Application number: PCT/JP2004/014473
Authority: WO
Inventors: Akira Nishikawa; Minoru Takemoto; Ken Nakashima
Original assignee: Sharp Kabushiki Kaisha
Priority date: 2003-10-03
Filing date: 2004-10-01
Publication date: 2005-04-14
Also published as: JPWO2005034434A1

Abstract

　自装置を親局として機能させるための親局機能制御部（１７）と、自装置を子局として機能させるための子局機能制御部（１９）と、親局機能制御部（１７）を機能させて自装置を親局として動作させるＡＰ固定モード、子局機能制御部（１９）を機能させて自装置を子局として動作させるＳＴＡ固定モード、および、親局機能制御部（１７）または子局機能制御部（１９）の何れかを機能させて自装置を親局または子局の何れかで動作させるＡＰ／ＳＴＡモードのうち少なくとも１つ以上の動作モードを有し、何れかの動作モードが記憶された端末機能情報記憶部（２３）と、端末機能情報記憶部（２３）に記憶されている動作モードを判定するモード判定部（２２）と、モード判定部（２２）が判定した動作モードに基づいて自装置の動作を制御するモード制御部（２１）とを備える。

Description

明細書

通信装置、その装置の動作モード起動方法、通信方法、通信システム、プログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体

技術分野

[0001] 本発明は、複数の通信装置力構成される通信システムにおいて、所定の能力を備えた通信装置を親局として選択する通信装置、該通信装置の動作モード起動方法、通信方法、通信システム、プログラム、および、該プログラムを記録した記録媒体に関する。

背景技術

[0002] 無線ネットワークは、一般に定期的にビーコンを送信する親局と、それを受信する子局とから構成されている。そして、このような無線ネットワークにおいては、各無線通信装置が親局ある!、は子局の、ずれとして動作するのかを自動的に決定する技術の一つとして、アドホックネットワーク技術が知られて!/、る。

[0003] 例えば、 IEEE802. 11規格の無線通信装置は、無線通信装置の動作モードとして、アドホックモードである IBSS (Independent Basic Service Set)モードと、インフラストラクチャモードである BSS (Basic Service Set)モードとの 2種類のモードを備えている。ここで、無線通信装置の動作モードが上記 IBSSモードの場合は、無線通信装置の参加や離脱があっても通信を継続できるように、参加する無線通信装置は持ちまわりで親局の機能を果たす。一方、無線通信装置の動作モードが上記 BSSモードの場合は、親局の機能は持ちまわらず特定の機器を事前にユーザが親局に固定しておくことになる。後者の場合には、有線ネットワークにも接続される装置が通常親局として選ばれる。

[0004] ここで、例えば新たな無線通信装置を無線ネットワークに参加させる場合、ユーザは、この無線通信装置の動作モードの設定、および、この無線通信装置が BSSモードで動作する際には親局または子局の設定を、その都度行う必要がある。

[0005] そこで、特許文献 1 (特開 2002— 330142号公報 (公開日：平成 14年 11月 15日））には、上記ユーザによる設定の手間を省くため、近隣に BSSモードで動作する親局力 ^、る場合には該 BSSモードで動作する親局の子局として、近隣に BSSモードで動作する親局がいない場合には、 IBSSモードで動作する力、あるいは、自身が親局となって BSSモードで動作するように、無線通信装置自身が自律的に設定を行う技術が開示されている。

[0006] また、特許文献 2 (特開 2003— 110572号公報 (公開日：平成 15年 4月 11日））には、近隣に BSSモードで動作する親局がいるときには通信チャネルを変更し、この通信チャネルの変更により近隣に親局がいない通信チャネルを見つけた場合に、その通信チャネルにお、て親局として動作するように無線通信装置自身が設定を行う技術が開示されている。なお、これと同様の技術は、 IEEE802. 15. 3における neighbor piconetの構成方法にも示唆されて、る。

[0007] さらに、特許文献 3 (特開平 10—145276号公報 (公開日：平成 10年 5月 29日））には、親局はビーコンを送信し続けるために子局よりも消費電力が大きくなる点に着目し、最も電力に余裕のある無線通信装置を親局に選択する技術が開示されている。

[0008] また、特許文献 4 (特開平 8— 298687号公報 (公開日：平成 8年 11月 12日））には、通信装置にセットされた動作モードを判断し、近隣の通信装置内から 1番優先度の高い動作モードを持つ無線通信装置を親局に選択する技術も開示されている。なお、これと同様の技術は、 IEEE802. 15. 3の規格にも示唆されている。

[0009] このように、上記特許文献 1から 4に開示された無線通信装置の動作内容 (IBSSZ BSSと親局 Z子局)の決定に関する技術は、 V、ずれも無線通信装置が起動したとき力あるいは、通信装置が無線ネットワークに参加したときを念頭においた技術である。また、親局が無線ネットワークから離脱したときに代わりの親局を選定する技術については、 IEEE802. 15. 3の規格に示唆されている。

[0010] ところで、 IEEE802. 11に代表される従来の無線ネットワーク技術は、通信の信頼性や後述する通信品質（Quality of Service (以下、 QoSとも称する））については保証しな、、 V、わゆるべストエフオート型の通信機能を提供して、る。

[0011] しかしながら、デジタル放送やデータストリーミング等のマルチメディアデータのリアルタイム伝送にぉ、ては、伝送誤り率や遅延および遅延分散等で示される通信品質を制御し、これらを一定の範囲内に保証する通信品質制御技術が必要となっている [0012] そのため、無線ネットワーク分野においても、このような通信品質制御技術を備えた IEEE802. l ie, IEEE802. 15. 3、および、 T70 (ARIB標準で、欧州規格 ETSI-BRAN HiperLAN/2と互換性がある規格 (ARIB STD T70) )等の規格や製品が開発されつつある。

[0013] このような通信品質制御技術の下では、無線ネットワークに参カ卩している複数の無線通信装置力選ばれた一つの無線通信装置が通信品質の制御を行うこととなる（以下、この通信品質の制御を行う無線通信装置を通信品質制御局と称する)。すなわち、上記通信品質制御局が、無線ネットワークに参加する無線通信装置に係る通信品質に関する情報の大部分を集中的に管理し、各無線通信装置に対する帯域割り当てなどの制御を行うこととなる。

[0014] また、上記通信品質制御局には、例えば、「各無線通信装置に通信権を与えるタイミングを随時計算し直して、この計算した結果にタイミングを変更する能力」等の所定の能力 (機能や性能)が要求されるため、一般に限られた無線通信装置だけが通信品質制御局となりえる能力を備えている。さらに、その能力は無線通信装置に依存しており、一様ではない。例えば、上述した IEEE802. l ieでは、 Polled Access方式による帯域管理において HC (Hybrid Coordinator)が通信品質制御局の機能を提供し , IEEE802. 15. 3では、 PNC (Piconet Coordinator)が通信品質制御局の機能を提供している。

[0015] さらに、一般に無線ネットワークの分野においては、子局の移動に伴って親局が別のものに切り替わることがハンドオーバーの手順として定義されている。例えば、上記 T70の規格には、ハンドオーバーの手順と共に、ハンドオーバー等に際して通信品質の維持すること、あるいは、通信品質を変更する機能が定義されている。また、上記 IEEE802. 11系の規格の無線 LAN (Local Area Network)では、ハンドオーバーの手順自体は明記されていないが、事実上の再接続に関する手法が、市場の製品で運用されている。

[0016] また、上記通信品質技術を備えると共に現在実用化されている通信品質制御局は、ネットワークの構造上通信品質の情報 (通信品質情報)を集中的に管理するのに都合がよいように、定期的にビーコンを送信する親局と同一、つまり親局を兼ねている場合力 S多ヽ。また、上記 IEEE802. l ie, IEEE802. 15. 3、および、 T70の各規格では、いずれも通信品質制御局が親局を兼ねている。なお、 IEEE802. l ieの Polled Access方式による帯域管理方式は、 BSSモードでのみ動作するのであり、親局はー且決められると固定であって、 IBSSモードのように途中で変化しない。このように、通信品質を考慮した無線ネットワークにおいては、通常、親局が通信品質制御局として機能している。

[0017] さらに、近年、デジタルィ匕されたマルチメディアデータ（動画、アニメーション、音楽、音声等のデータ)の記録や再生を行うデジタル家電機器が開発されている。また、これらのデジタル家電機器の開発に伴い、ホームネットワークにおいて、無線を用いたマルチメディアデータのリアルタイム伝送を実現することへの期待が高まっている。そして、デジタル家電機器が無線通信装置を備え、マルチメディアデータのリアルタィム伝送を行う場合には、ネットワーク内に所定の能力を備えた通信品質制御局が必要となる。

[0018] し力しながら、上記特許文献 1から 4の技術では、無線通信装置の親局としての能力を考慮せずに、親局が選択されてしまうという問題点を有する。つまり、親局として適当でない無線通信装置が親局となってしまうことがある。

[0019] また、上記特許文献 1および 2では、ユーザの手を煩わせずに親局と子局とを自律的に選択することができるのみであり、通信品質制御局としての能力は考慮されておらず、リアルタイム伝送を行うためのもっとも好ま、通信品質制御局を選択することができない。さらに、上記特許文献 3では、伝送速度と電力量という能力は考慮されてはいるものの、ここで言う伝送速度は親局の転送能力であり、通信品質制御局としての能力は考慮されていない。また、同様に上記特許文献 4では、親局として稼動する力、あるいは、子局として稼動するかといった動作モードのみが考慮されており、通信品質制御局としての能力は考慮されて、な！/、。

発明の開示

[0020] 本願発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、所定の能力を備える通信装置を親局として設定可能とし得る通信装置、通信装置の動作モード起動方法、通信方法、通信システム、プログラム、および、記憶媒体を提供することにめる。

[0021] また、本願発明の更なる目的は、各通信装置がネットワークへ参加 (移動による参カロ、無線の伝搬環境が悪化した状態からの復帰による参加、および、主電源のオンによる参加を含む)し、かつ、各通信装置がネットワークから離脱 (移動による離脱、伝搬環境の悪ィ匕による離脱、および、主電源のオフによる離脱を含む)する環境下にぉ、ても、親局機能および Zまたは通信品質制御機能を考慮して親局を選択し得る通信装置、通信装置の動作モード起動方法、通信方法、通信システム、プログラム、および、記憶媒体を提供することにある。

[0022] 上記の目的を達成するために、本発明に係る通信装置は、親局と子局とからなるネットワークシステムを構成する通信装置において、自装置を子局として機能させるための子局機能制御手段と、他の通信装置から取得した該他の通信装置の機能を示した機能情報に基づいて親局を選択すると共に、前記選択した親局に対して自装置を子局として動作させる制御手段とを備えて、ることを特徴として、る。

[0023] それゆえ、自装置の近くに他の通信装置が複数存在する場合には、前記取得した他の通信装置の機能を示した機能情報を用いることにより、現在の親局よりも条件のよい親局を選択することができる。さらに、この選択した親局に子局として参加することちでさる。

[0024] したがって、より条件のよい親局が構成するネットワークシステムに参加できるため、品質の優れた通信を行うことができるという効果を奏する。

[0025] また、上記の目的を達成するために、本発明に係る通信装置は、親局と子局とからなるネットワークシステムを構成する通信装置において、自装置を親局として機能させるための親局機能制御手段と、自装置を子局として機能させるための子局機能制御手段と、前記親局機能制御手段を機能させて自装置を親局として動作させる第 1 動作モード、前記子局機能制御手段を機能させて自装置を子局として動作させる第 2動作モード、および、前記親局機能制御手段または子局機能制御手段の何れかを機能させて自装置を親局または子局の何れかで動作させる第 3動作モードのうち少なくとも 1つ以上の動作モードを有し、前記何れかの動作モードが記憶された記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている動作モードを判定する判定手段と、前記判定手段が判定した動作モードに基づいて自装置を親局または子局として動作させる制御手段とを備えて、ることを特徴として、る。

[0026] それゆえ、記憶手段に記憶される動作モード次第で、通信装置が親局または子局で動作するかが決まる。

[0027] ここで、記憶手段に第 1動作モードが記憶されている場合は、判定手段により、記憶手段に第 1動作モードが記憶されていることが判定され、制御手段が該第 1動作モ一ドで自装置を動作させる。したがって、この場合、通信装置を、前記親局機能制御手段を機能させて、親局として動作させることができる。

[0028] また、記憶手段に第 2動作モードが記憶されている場合は、判定手段により、記憶手段に第 2動作モードが記憶されていることが判定され、制御手段が該第 2動作モードで自装置を動作させる。したがって、この場合、通信装置を、前記子局機能制御手段を機能させて、子局として動作させることができる。

[0029] さらに、記憶手段に第 3動作モードが記憶されている場合は、判定手段により、記憶手段に第 3動作モードが記憶されていることが判定され、制御手段が該第 3動作モ一ドで自装置を動作させる。したがって、この場合、通信装置を、前記親局機能制御手段または子局機能制御手段の何れかを機能させて自装置を親局または子局の何れかで動作させることができる。また、上記第 3動作モードで動作する場合には、例えば、既に他に親局が存在する場合には自装置を子局とすることで、親局の乱立が防げる。一方、他に親局が存在しない場合には自装置を親局とすることにより、他に親局が存在しな、場合であっても新たにネットワークを構築できると、う効果を奏する。

[0030] ところで、親局機能の能力（つまり、親局として機能する際の能力）は、ネットワークを構成する各通信装置によって異なる。つまり、親局として所定の能力を備えている通信装置もあれば、親局として所定の能力を備えていない通信装置もある。それゆえ、親局として動作させたい通信装置もあれば、親局として動作させたくない通信装置 ¾ある。

[0031] したがって、親局として動作させたい場合には、第 1動作モードを記憶手段に記憶させることで、この通信装置を親局として動作させることができる。また、親局として動作させたくない場合には、第 2動作モードを記憶手段に記憶させることで、この通信装置を子局として動作させることができる。さらに、親局として動作させてもよい場合には、第 3動作モードを記憶手段に記憶させることにより、この通信装置を親局または子局として動作させることができる。

[0032] それゆえ、上記の構成により、所定の能力を備える通信装置を親局として設定可能とし得る通信装置が得られるという効果を奏する。

[0033] また、上記の目的を達成するために、本発明に係る動作モード起動方法は、自装置を親局として機能させるための親局機能制御手段と、自装置を子局として機能させるための子局機能制御手段とを備えた通信装置の動作モード起動方法であって、前記親局機能制御手段を機能させて自装置を親局として動作させる第 1動作モード、前記子局機能制御手段を機能させて自装置を子局として動作させる第 2動作モード、および、前記親局機能制御手段または子局機能制御手段の何れかを機能させて自装置を親局または子局の何れかで動作させる第 3動作モードのうち何れの動作モードにて自装置を動作させるかを判定する判定ステップと、前記判定ステップで判定した動作モードに基づ!/、て自装置を親局または子局として動作させる動作ステップとを備えることを特徴として、る。

[0034] それゆえ、上記判定される動作モード次第で、通信装置の動作モードが決まる。

[0035] ここで、判定ステップにおいて自装置を第 1動作モードで動作させると判定された場合には、該第 1動作モードで自装置が動作する。したがって、この場合、通信装置を、前記親局機能制御手段を機能させて、親局として動作させることができるという効果を奏する。

[0036] また、判定手段ステップにお!/、て自装置を第 2動作モードで動作させると判定された場合には、該第 2動作モードで自装置が動作する。したがって、この場合、通信装置を、前記子局機能制御手段を機能させて、子局として動作させることができるという効果を奏する。

[0037] さらに、判定ステップにおいて自装置を第 3動作モードで動作させると判定された場合には、該第 3動作モードで自装置が動作する。したがって、この場合、通信装置を、前記親局機能制御手段または子局機能制御手段の何れかを機能させて自装置を親局または子局の何れかで動作させることができる。また、上記第 3動作モードで動作する場合には、例えば、既に他に親局が存在する場合には自装置を子局とすることで、親局の乱立が防げる。一方、他に親局が存在しない場合には自装置を親局とすることにより、他に親局が存在しない場合であっても新たにネットワークを構築できるという効果を奏する。

[0038] また、上記の目的を達成するために、本発明に係る通信方法は、親局と子局とからなるネットワークシステムを構成すると共に、親局としても子局としても動作可能な通信装置の通信方法であって、前記ネットワークシステムに参カ卩中に、他の通信装置の親局機能に関する情報を取得する取得ステップと、親局となる他の通信装置が存在するか否かを検索する検索ステップと、前記検索ステップにて親局となる他の通信装置が発見された場合に、自装置の親局機能と前記発見された通信装置の親局機能とを比較する比較ステップと、前記比較ステップにお、て自装置の親局機能が前記発見された通信装置の親局機能よりも高いと判断された場合には、自装置は親局として動作する一方、前記比較ステップにお、て自装置の親局機能が前記発見された通信装置の親局機能よりも低いと判断された場合には、自装置は子局として前記発見された通信装置に参加する動作ステップとを備えることを特徴としている。

[0039] それゆえ、ネットワークシステムに参カ卩しているときに、他の通信装置の親局機能に関する情報を取得することができる。

[0040] したがって、自装置を含む通信装置の内、親局機能が高い通信装置が自律的に新たな親局として動作することにより、より条件のよいネットワークを再構築することができるという効果を奏する。

[0041] また、上記の目的を達成するために、本発明に係る通信方法は、親局と子局とからなる無線ネットワークシステムを構成すると共に、親局としても子局としても動作可能な通信装置の通信方法であって、前記ネットワークシステムに参カ卩中に、他の通信装置の親局機能に関する情報を取得する取得ステップと、前記親局との通信状態を監視する監視ステップと、前記監視ステップにより親局との通信状態が不良であると判断された場合に、自装置の親局機能と前記親局機能に関する情報を取得した通信装置の親局機能とを比較する比較ステップと、前記比較ステップにお、て自装置の親局機能が前記親局機能に関する情報を取得した通信装置の親局機能よりも高いと判断された場合には、自装置は親局として動作する一方、前記比較ステップにおいて自装置の親局機能が前記親局機能に関する情報を取得した通信装置の親局機能よりも低いと判断された場合には、自装置は子局として動作する動作ステップとを備えることを特徴として、る。

[0042] それゆえ、ネットワークシステムに参カ卩しているときに、他の通信装置の親局機能に関する情報を取得することができる。

[0043] したがって、親局との通信が不良となった場合には、該通信が不良のネットワークがそのまま構築され続けるのではなぐ自装置を含む通信装置の内、親局機能が高い通信装置が自律的に新たな親局として動作することにより、より条件のよいネットヮークを再構築することができると、う効果を奏する。

[0044] また、上記の目的を達成するために、本発明に係る通信方法は、親局と子局とからなるネットワークシステムを構成すると共に、親局としても子局としても動作可能な通信装置の通信方法であって、前記ネットワークシステムに参カ卩中に、他の通信装置の親局機能に関する情報を取得する取得ステップと、前記親局からネットワーク力の離脱命令を受信した場合に、自装置の親局機能と前記親局機能に関する情報を取得した通信装置の親局機能とを比較する比較ステップと、前記比較ステップにお、て自装置の親局機能が前記親局機能に関する情報を取得した通信装置の親局機能よりも高いと判断された場合には、自装置は親局として動作する一方、前記比較ステツプにおいて自装置の親局機能が前記親局機能に関する情報を取得した通信装置の親局機能よりも低いと判断された場合には、自装置は子局として動作する動作ステツプとを備えることを特徴として、る。

[0045] それゆえ、ネットワークシステムに参カ卩しているときに、他の通信装置の親局機能に関する情報を取得することができる。

[0046] したがって、親局からネットワーク力もの離脱命令を受信した場合には、自装置の動作を、そのまま終了するのではなぐ自装置を含む通信装置の内、自装置の親局機能が最も高ければ、自装置が親局として動作することにより、新たなネットワークを再構築できるという効果を奏する。また、他に条件のよいネットワークが存在すれば、該ネットワークに参加することにより、新たなネットワークを再構築できるという効果を奏する。

[0047] また、上記の目的を達成するために、本発明に係る通信システムは、複数の通信装置を、ネットワークを介して接続した通信システムにおいて、上記複数の通信装置のうち、少なくとも 1つの通信装置が、上記の通信装置である。

[0048] したがって、上記通信装置に関して上述した効果を、本システムで得られると、う効果を奏する。

[0049] また、上記の目的を達成するために、本発明に係るプログラムは、上記通信装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのものである。

[0050] 上記プログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記通信装置をユーザに提供することが可能となるという効果を奏する。

[0051] また、上記の目的を達成するために、本発明に係るプログラムは、上記の通信装置の動作モード起動方法をコンピュータに実行させるためのものである。

[0052] 上記プログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記通信装置の動作モード起動方法をユーザに提供することが可能となるという効果を奏する。

[0053] また、上記の目的を達成するために、本発明に係るプログラムは、上記の通信方法をコンピュータに実行させるためのものである。

[0054] 上記プログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記通信方法をユーザに提供することが可能となるという効果を奏する。

[0055] また、上記の目的を達成するために、本発明に係るプログラムを記録した記録媒体は、上記プログラムを記録しているものである。

[0056] 上記記録媒体に記録されて!、るプログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記通信装置、通信装置の動作モード起動方法、あるいは、通信方法をユーザに提供することが可能となるという効果を奏する。

[0057] 本発明のさらに他の目的、特徴、および優れた点は、以下に示す記載によって十分に理解されるであろう。また、本発明の利益は、添付図面を参照した次の説明で明白になるであろう。

図面の簡単な説明 [0058] [図 1]実施の形態に係る無線通信装置のブロック図である。

[図 2]上記無線通信装置の起動時における動作を示すフローチャートである。

[図 3]他の実施の形態に係る無線通信装置のブロック図である。

[図 4]上記無線通信装置の親局リカノリ動作を説明するためのフローチャートである。

[図 5]上記親局リカバリ動作時に参照される優先度を説明するための図である。

[図 6]上記親局リカバリ動作時に参照される優先度を説明するための他の図である。発明を実施するための最良の形態

[0059] 〔実施の形態 1〕

本発明の一実施形態について図 1および図 2に基づいて説明すると以下の通りでめる。

[0060] なお、以下の説明では、複数の無線通信装置により構成される無線ネットワークシステにおいて、無線通信装置が親局として機能する場合には該無線通信装置を親局と称し、無線通信装置が子局として機能する場合には該無線通信装置を子局と称する。また、無線通信装置が通信品質制御局として機能する場合には、該無線通信装置を通信品質制御局と称する。さらに、無線通信装置が親局および通信品質制御局として機能する場合には、該無線通信装置を、通信品質制御を行う親局と称する。なお、実施の形態 2においても同様とする。

[0061] 図 1は、本発明の実施の形態に係る無線通信装置 1の機能ブロック図である。

[0062] 無線通信装置 1は、同図に示すとおり、 CPU (Central Processing Unit) 11、 MEM

(Memory) 12、送信データバッファ 13、受信データバッファ 14、無線通信制御部 15 、変復調部 16、親局機能制御部 (親局機能制御手段） 17、通信品質制御部 (通信品質制御手段） 18、子局機能制御部 (子局機能制御手段） 19、アンテナ 20、モード制御部 (モード制御手段'制御手段) 21、モード判定部 (判定手段) 22、端末機能情報記憶部 (記憶手段） 23、モード表示部 (表示手段） 24、および、モード設定部 (設定手段） 25を備えている。

[0063] 上記 CPU11は、無線通信装置 1の入出力や命令の実行等の処理を行う。 MEM1 2は、 CPU11が直接的にアクセスすることができる主記憶装置である。なお、 CPU1 1および MEM12は、システムバスを介して、無線通信制御部 15と接続されている。 [0064] 上記送信データバッファ 13は、外部の無線通信装置に送信するデータを一時的に記憶し、その後、無線通信制御部 15へ該データを送信する。また、上記受信データバッファ 14は、外部の無線通信装置力受信したデータを、無線通信制御部 15を介して受信すると共に、この受信データを一時的に記憶した後、図示しない処理部へ該データを送信する。

[0065] 上記無線通信制御部 15は、ビーコンを含むデータの送受信の制御を行うブロックである。上記変復調部 16は、アンテナ 20を介して受信したデータを復調した後、この変調したデータを無線通信制御部 15へ送信したり、あるいは、無線通信制御部 15 力も受信したデータを変調した後、この変調したデータをアンテナ 20へ送信する。

[0066] 上記親局機能制御部 17は、ビーコンの送出処理を含む親局の処理を行うブロックである。つまり、親局機能制御部 17は、無線通信装置 1を親局として機能させるものブロックである。この親局機能制御部 17は、上記モード制御部 21からの指令により親局として機能する。また、親局機能制御部 17は、無線通信制御部 15との間で、データの送受信を行う。さらに、上記通信品質制御部 18との間でもデータの送受信を行う。

[0067] 上記通信品質制御部 18は、外部の無線通信装置に対して通信を行う無線帯域の割り当てを計算する。さらに、通信品質制御部 18は、上記割り当てた無線帯域と、通信のタイミングを示した帯域情報を外部の無線通信装置に通知する処理を行う。これにより、無線通信装置 1と他の無線通信装置との間、および、他の無線通信装置間における通信品質の制御を行い、通信品質を保証する。なお、上記帯域情報は、無線通信制御部 15を介して、外部の無線通信装置に送られる。

[0068] 上記子局機能制御部 19は、親局への同期処理や参加処理を含む子局の処理を行うブロックである。つまり、子局機能制御部 19は、無線通信装置 1を子局として機能させるものブロックである。この子局機能制御部 19は、上記モード制御部 21からの指令により子局として機能する。また、子局機能制御部 19は、無線通信制御部 15との間で、データの送受信を行う。

[0069] 上記アンテナ 20は、外部の無線通信装置へデータを送信すると共に、外部の無線通信装置からのデータを受信する。 [0070] 上記モード制御部 21は、上記モード判定部 22で判定された動作モードに基づ、て無線通信装置 1の動作を制御する。つまり、このモード制御部 21は、モード判定部 22からの情報を取得し、これら取得した情報に基づいて、後述する AP固定モード（第 1の動作モード）、 STA固定モード（第 2の動作モード）、および、 APZSTAモード (第 3の動作モード)のうち何れの動作モードで無線通信装置 51を動作させるかを制御する。

[0071] また、上記モード制御部 21は、上記動作モード以外の端末機能情報記憶部 23に記憶されている情報も取得し、上記 APZSTAモードで制御させる際には、この情報に基づき、親局 (AP)として動作させる力、子局（STA)として動作させるかを判断する。

[0072] いずれにしても、上記モード制御部は、親局機能制御部 17、通信品質制御部 18、および、子局機能制御部 19のうち、少なくとも 1つの制御部を機能させる。

[0073] 例えば、モード制御部 21が、無線通信装置 1を親局として動作させると判断した場合には、親局機能制御部 17に指令を出して、親局機能制御部 17を機能させる。また、モード制御部 21が、無線通信装置 1を子局として動作させると判断した場合は、子局機能制御部 19に指令を出して、子局機能制御部 19を機能させる。さらに、モード制御部 21が、無線通信装置 1を通信品質制御を行う親局として動作させる判断した場合には、親局機能制御部 17および通信品質制御部 18に指令を出して、親局機能制御部 17および通信品質制御部 18を機能させる。

[0074] また、上記モード制御部 21は、モード表示部 24に対して、自装置が、親局として機能している力、子局として機能している力、通信品質制御局として機能している力、または、通信品質制御局を兼ねた親局として機能しているかといった情報を含めた、自装置の通信状態の情報を送信する。

[0075] 上記端末機能情報記憶部 23は、後述する、 AP固定モード、 STA固定モード、および、 APZSTAモードの情報のうち、何れかの情報が記憶される。さらに、端末機能情報記憶部 23には、上記各動作モードで動作させる場合に使用する通信チヤネル等のパラメータも記憶される。また、端末機能情報記憶部 23は、無線通信制御部 15との間でデータの送受信を行う。 [0076] 上記モード判定部 22は、端末機能情報記憶部 23に記憶されている動作モードを判定する。つまり、モード判定部 22は、 AP固定モード、 STA固定モード、および、 A PZSTAモードのうち、何れのモードが記憶されているかを判定する。

[0077] 上記モード表示部 24は、モード制御部 21から受信したデータ、モード判定部 22から受信したデータ、および、端末機能情報記憶部 23から受信したデータを表示する。より詳しくは、自装置の通信状態の情報、モード判定部 22で判定された動作モードの情報、および、端末機能情報記憶部 23に記憶されている情報を表示する。

[0078] また、モード表示部 24を例えばディスプレイ装置で構成して、る場合には、上記受信したデータが文字情報として表示される。なお、ディスプレイ装置としては、例えば、 LCD (Liquid Crystal Display)が挙げられる。また、ディスプレイ装置を外付け型のモニタとしてちよい。

[0079] また、上記モード表示部 24は、 LEDで構成されて、てもよ、。この場合は、所定の条件の場合、所定の箇所の LEDが点灯するようにしておく。さらに、モード表示部 24 の代わりに、モード制御部 21から送信された情報に応じて、所定の音を鳴らす構成とすることもできる。例えば、参照情報の一つとなる AP固定モードの情報がモード制御部 21から送信された場合には、 1回だけ電子音が鳴るようにしておけばよい。なお、 AP固定モードについては、後述する。

[0080] さらに、モード表示部 24で表示する情報は、無線通信装置 1を稼動させたときから常時表示してもよいし、あるいは、端末機能情報記憶部 23に記憶されている情報がモード設定部 25より変更された場合に表示してもよい。

[0081] 上記モード設定部 25は、端末機能情報記憶部 23に記憶されている情報を変更、および、端末情報記憶部に情報を記憶させるブロックである。例えば、端末機能情報記憶部 23に AP固定モードの情報が記録されており、例えばユーザが、この情報を他の情報 (例えば、 STA固定モードの情報）に変更した場合に等に用いる。

[0082] このモード設定部 25は、例えば、物理的なスィッチで構成することができる。例えば、無線通信装置 1本体に、 AP固定モード、 STA固定モード、 APZSTAモードを指定するスィッチを設け、スィッチを切換えることによりモードが選択され、端末機能情報記憶部 23に該選択したモードが記憶される。なお、この場合には、例えば、上記各モードの情報を図示しない他の記憶部に記憶しておき、これらモードを呼び出して

、端末機能情報記憶部 23に記憶させればょ、。

[0083] また、モードの設定に際しては、上記モード表示部 24の表示画面、または、外部接続したモニタの表示画面を設定画面として利用してもよい。さらに、モード設定部 25 を用いた情報の変更等は、無線通信装置 1が稼動中に行える構成としてもよいし、稼動中には行えない構成としておいてもよい。また、アプリケーションの設計仕様上の理由により、該アプリケーションが子局上でしか動作しないようなものである場合、このアプリケーション力モード設定部 25により、上記モードおよびパラメータの値を設定 ·変更を行う構成としてもょヽ。

[0084] ここで、上記 AP固定モード、 STA固定モード、および、 APZSTAモードのそれぞれのモードについて説明する。

[0085] AP (Access Point)固定モードとは、無線通信装置 1を親局に設定して、動作制御を行うモードのことである。また、 STA (Station)固定モードとは、無線通信装置 1を子局に設定して、動作制御を行うモードのことである。さらに、 APZSTA (Access Point ZStation)モードとは、無線通信装置 1を、親局あるいは子局の何れかの局にでも設定可能とし、設定された局として動作制御を行うモードのことである。この APZSTA( Access PointZStation)モードでは、無線通信装置は、先ず子局として起動する。

[0086] 次に、無線通信装置 1の起動時の動作について、図 2のフローチャートに基づいて説明する。ただし、以下の説明では、無線通信装置 1が親局となる場合には、この無線通信装置が通信品質局としても機能する場合について説明する。つまり、無線通信装置 1は、通信品質制御可能な親局、または、子局としてのみ機能する場合を示す。

[0087] まず、モード判定部 22により、端末機能情報記憶部 23に記憶されている情報が A P固定モードの情報である力否かが判断される（Sl)。ここで、端末機能情報記憶部 23に記憶されている情報が AP固定モードの情報である場合には、モード制御部 21 は、予めユーザまたはアプリケーションによって通信チャネルが端末機能情報記憶部 23に指定 (記憶）されて、るか否かを判断する（S8)。

[0088] S8において、通信チャネルが指定されている場合には、モード制御部 21は親局機能制御部 17および通信品質制御部 18に指令を出し、無線通信装置 1は、上記指定された通信チャネルを使用して通信品質制御可能な親局として起動する（S9)。一方、 S8において、通信チャネルが指定されていないと判断された場合には、モード制御部 21は親局機能制御部 17を介して無線通信制御部 15に指令を出し、空きチヤネルを検索する（S 10)。

[0089] S 10の後は、空きチャネルが発見されたか否かが判断される（S 11)。 S11において、空きチャネルを発見した場合には、モード制御部 21は発見した通信チャネルを使用するよう親局機能制御部 17および通信品質制御部 18に指令を出し、無線通信装置 1を通信品質制御可能な親局として起動させる（S12)。

[0090] 一方、 S11において、空きチャネルを発見できないときは、再度、 S10に戻り、空きチャネルを検索する。この場合には、空きチャネルを発見できない旨をモード表示部 24に表示してもよ、し、 V、ずれかの通信チャネルを使用して親局として起動してもよいし、そのまま検索し続けてもよいし、あるいは、起動を終了し自動的に電源をオフにしてもよい。さらに、 AP固定モードを終了して他のモードに変更するよう、ユーザゃァプリケーシヨンに対して、モード設定部 25またはモード表示部 24により促してもよい。

[0091] S1において、端末機能情報記憶部 23に記憶されている情報が AP固定モードの情報でないと判断された場合には、モード制御部 21は、予めユーザまたはアプリケーシヨンによって通信チャネルが端末機能情報記憶部 23に指定 (記憶）されて、るか否かを判断する（S2)。

[0092] S2において、通信チャネルが指定されている場合、モード制御部 21は子局機能制御部 19を通じて無線通信制御部 15に指令を出し、その指定された通信チャネルでのみ親局を検索する（S3)。一方、 S2において、チャネルが指定されていないときは、モード制御部 21は子局機能制御部 19を通じて無線通信制御部 15に指令を出し、全ての通信チャネルにお、て親局を検索する（S4)。

[0093] S3および S4の後は、親局が発見されたか否かが判断される（S5)。 S5において、親局を発見した場合には、モード制御部 21は子局機能制御部 19を通じて無線通信制御部 15に指令を出し、その親局に参加する（S6)。一方、 S5において、親局を発見できな力つた場合には、モード判定部 22により、端末機能情報記憶部 23に記憶されている情報が STA固定モードの情報である力否かが判断される（S7)。

[0094] S7において、モード判定部 22により、端末機能情報記憶部 23に記憶されている情報が STA固定モードの情報であると判断された場合には、無線通信装置 1は子局として起動し親局を発見できな、旨を上記モード表示部 24に表示してもよ、し、そのまま親局を検索し続けてもよいし、あるいは起動を終了して自動的に電源をオフにしてもよいし、 STA固定モードを終了して他のモードに変更するよう、ユーザやアプリケーシヨンに対して上記モード設定部 25またはモード表示部 24により促してもよい。一方、 S7において、モード判定部 22により、端末機能情報記憶部 23に記憶されて V、る情報が STA固定モードの情報でな、と判断された場合、つまり APZSTAモードの情報が端末機能情報記憶部 23に記憶されている場合には、上記 S8に進み、上述した一連の処理（S9から S 12)が実行される。なお、 S11において空きチャネルを発見できな力つた場合、 APZSTAモードを終了して他のモードに変更するよう、ュ一ザやアプリケーションに対して、モード設定部 25またはモード表示部 24により促してもよい。あるいは、再度、 S1から処理を繰り返し行ってもよい。

[0095] 以上の処理により、端末機能情報記憶部 23に記憶されている情報が、 AP固定モードの情報である場合には、指定されたチャネルまたは空きチャネルで、無線通信装置 1が親局として機能する。また、端末機能情報記憶部 23に記憶されている情報が、 STA固定モードの情報である場合には、無線通信装置 1は子局として機能する。さらに、端末機能情報記憶部 23に記憶されている情報が、 APZSTAモードの情報である場合には、親局力 ^、る場合には子局として機能し、親局がいない場合には親局として機會すること〖こなる。

[0096] したがって、予めユーザが、無線通信装置 1の端末機能情報記憶部 23に対して、モード設定部 25により、所望とする動作モードを記憶させることにより、ユーザが希望するモードで無線通信装置 1を使用することができる。

[0097] 例えば、ユーザが、無線通信装置 1を既存のネットワークとは独立のネットワークを構成する装置にしたいと考える場合には、無線通信装置 1を AP固定モードに設定すればよい。また、無線通信装置の内据え置きで使用される装置、あるいは、あまりュ一ザに持ち運ばれない装置は、 AP固定モードあるいは APZSTAモードに設定されることが望ましい。さらに、無線通信装置の内常時電源が入っている無線通信装置

(例えばホームサーバ）は、 AP固定モードに設定されることが好ましい。

[0098] また、ストリームの受信のみで十分な無線通信装置は、 STA固定モードに設定するのが好ましい。さらに、比較的低機能な無線通信装置 (例えば、低機能なテレビ、携帯電話、および PDA)は、 STA固定モードに設定することが好ましい。

[0099] さらに、親局になる程の機能を備えてはいないが、親局がいないときには代わりに親局として起動させた、無線通信装置は、 APZSTAモードに設定することが好ましい。またストリームの送信機能を備える無線通信装置 (例えば、ビデオデッキやビデォカメラ）は、 APZSTAモード（あるいは AP固定モード）にするのが好ましい。

[0100] また、上記通信品質制御部 18は、他の無線通信装置に対する無線帯域の割り当てを計算すると共に、前記他の無線通信装置に割り当てた無線帯域を示す帯域情報を通知して、各無線通信装置間の通信品質を制御したが、これに限定されるものではない。

[0101] 例えば、通信品質制御部 18が、他の無線通信装置に対する送信待ち時間を制御すると共に、前記他の無線通信装置に前記送信待ち時間の情報を通知して、各無線通信装置間の通信品質を制御してもよい。つまり、無線帯域の割り当てを行わずに、優劣を付けた送信待ち時間の情報を各無線通信装置に通知し、その情報を受信した各無線通信装置は、自身が送信した!/、データの優劣 (優先順位)を自身で判断して、上記送信待ち時間だけ待って、各無線通信装置が銘々に送信することで通信品質を制御してもよい。

[0102] なお、この場合には、各無線通信装置が銘々に送信するため競合が生じるが、通信品質制御部が上記待ち時間を制御することで、競合状態を一定レベルにすることができる。

[0103] また、この待ち時間を通知する方式の通信品質制御部は、無線通信装置に対する実装が簡易であるため、各種の無線通信装置に幅広く適用できる。

[0104] 以上のように、本実施の形態に係る無線通信装置 1は、親局と子局とからなる無線ネットワークシステムを構成する無線通信装置において、自装置を親局として機能させるための親局機能制御部 (親局機能制御手段） 17と、自装置を子局として機能させるための子局機能制御部 (子局機能制御手段） 19と、前記親局機能制御部 17を機能させて自装置を親局として動作させる AP固定モード (第 1動作モード)、前記子局機能制御部 19を機能させて自装置を子局として動作させる STA固定モード (第 2 動作モード)、および、前記親局機能制御部 17または子局機能制御部 19の何れかを機能させて自装置を親局または子局の何れかで動作させる APZSTAモード (第 3 動作モード)のうち何れかの動作モードが記憶された端末機能情報記憶部 (記憶手段） 23と、前記端末機能情報記憶部 23に記憶されている動作モードを判定するモード判定部 (判定手段） 22と、前記モード判定部 22が判定した動作モードに基づ、て自装置を動作させるモード制御部 (モード制御手段） 21とを備えて、る。

[0105] したがって、無線通信装置 1を親局として動作させたい場合には、 AP固定モードを端末機能情報記憶部 23に記憶させることで、この無線通信装置 1を親局として動作させることができる。また、無線通信装置 1を親局として動作させたくない場合には、 S TA固定モードを端末機能情報記憶部 23に記憶させることで、この無線通信装置 1 を子局として動作させることができる。さらに、無線通信装置 1を親局として動作させてもよい場合には、 APZSTAモードを端末機能情報記憶部 23に記憶させることにより、この無線通信装置 1を親局または子局として動作させることができる。

[0106] それゆえ、無線ネットワークシステム力上記無線通信装置 1の構成を有する無線通信装置で形成されている場合、所定の能力を備える無線通信装置を親局として設定可能とし得る。

[0107] また、上記無線通信装置 1は、さらに、他の無線通信装置に対する無線帯域の割り当てを計算すると共に、前記他の無線通信装置に割り当てた無線帯域を示す帯域情報を通知して、各無線通信装置間の通信品質を制御する力あるいは、他の無線通信装置に対する送信待ち時間を制御すると共に、前記他の無線通信装置に前記送信待ち時間の情報を通知して、各無線通信装置間の通信品質を制御する通信品質制御部 (通信品質制御手段） 18を備えており、自装置を親局として動作させる場合には、モード制御部 21は、通信品質制御可能な親局として自装置を動作させるものである。

[0108] それゆえ、親局機能の能力のみならず、通信品質制御機能の能力も考慮して、動作モードを端末機能情報記憶部 23に記憶させることにより、通信品質制御機能の能力が低い無線通信装置が親局となるのを防ぐことができる。したがって、通信品質が保証された無線ネットワークを構築できる。

[0109] さらに、上記無線通信装置 1は、自装置の動作モードが前記 APZSTAモードに設定された場合であって、かつ、他に親局が存在する場合には、前記モード制御部 21 は、自装置を子局として動作させるものである。

[0110] したがって、端末機能情報記憶部 23に APZSTAモードが記憶されている場合であっても、無線ネットワーク内での親局の乱立を防止することができる。

[0111] ところで、上記図 2に示したフローの処理の開始タイミングは、例えば、無線通信装置 1の電源が投入された場合とすればよい。また、上記モード設定部 25により設定' 変更が完了した直後であってもよい。さらに、無線通信装置 1の筐体に上記フローの処理の開始指示を与えるスタートボタンを設け、このスタートボタンを押したときにフロ一の処理が開始する構成としてもよい。また、モード設定部 25内に、上記スタートボタンに相当するボタンを設ける構成としてもよい。

[0112] なお、以上においては、動作モードが設定された無線通信装置 1についてのみの動作、および、このような無線通信装置 1が形成する無線ネットワークについて述べたが、上記のような動作モードを持たな、従来の無線通信装置が近隣に存在しても何ら影響はなぐともに同ネットワーク内で動作することが可能である。

[0113] また、無線通信装置 1を、上記モード表示部 24を有しない構成としてもよい。さらに、無線通信装置 1を、上記モード設定部 25を有しない構成としてもよい。ただし、この場合には、端末機能情報記憶部 23に記憶されて、る情報は変更できなくなる。

[0114] 〔実施の形態 2〕

本発明の一実施形態について図 3から図 6に基づいて説明すると以下の通りである。なお、以下の説明では、実施の形態 1と同様に、無線通信装置が親局となる場合には、この無線通信装置が通信品質局としても機能する場合について説明する。つまり、無線通信装置は、通信品質制御可能な親局、または、子局としてのみ機能する場合を示す。

[0115] 図 3は、本発明の実施の形態に係る無線通信装置 51の機能ブロック図である。 [0116] 無線通信装置 51は、同図に示すとおり、 CPU (Central Processing Unit) 61、 ME M (Memory) 62、送信データバッファ 63、受信データバッファ 64、無線通信制御部 6 5、変復調部 66、親局機能制御部 (親局機能制御手段) 67、通信品質制御部 (通信品質制御手段) 68、子局機能制御部 (子局機能制御手段) 69、アンテナ 70、モード制御部 (モード制御手段'制御手段) 71、モード判定部 (判定手段) 72、端末機能情報記憶部 (記憶手段) 73、モード表示部 74、モード設定部 75、親局監視部 (監視手段） 76、主電源制御部 (電源制御手段） 77、および、端末機能情報通知部 (通知手段） 78を備えている。

[0117] ここで、 CPU61、 MEM62、送信データバッファ 63、受信データバッファ 64、変復調部 66、親局機能制御部 67、通信品質制御部 68、子局機能制御部 69、アンテナ 7 0、および、モード判定部 72は、それぞれ、上記実施の形態 1で示した、 CPU11、 M EM12、送信データバッファ 13、受信データバッファ 14、変復調部 16、親局機能制御部 17、通信品質制御部 18、子局機能制御部 19、アンテナ 20、および、モード判定部 22と同一の機能を有するため、その説明を省略する。

[0118] また、上記無線通信制御部 65、モード制御部 71、端末機能情報記憶部 73、モード表示部 74、および、モード設定部 75は、それぞれ、上記実施の形態 1で示した、上記無線通信制御部 15、モード制御部 21、端末機能情報記憶部 23、モード表示部 2 4、および、モード設定部 25と略同一の機能を有するため、異なる点のみ説明する。

[0119] 上記モード設定部 75は、実施の形態 1で示したモード設定部 25が設定可能な事項に加え、無線通信装置 51が後述する親局リカノリ機能をサポートする力否かについても設定可能となっている。その他は、上記モード設定部 25と同じである。

[0120] ここで、親局リカバリ機能とは、親局の移動等により親局との通信状態が不良となつた場合において、（1)再度、該親局と通信が行えるようになれば該親局の子局となり、（2)該親局との通信が不能なままであれば、子局として機能している無線通信装置 51自身が親局となれる機能を有する場合、所定の優先度に従って代理の親局となる機能をいう。この親局リカバリ機能によって、子局が親局を見失った場合でも、子局が親局となって無線通信ネットワークを再構築できることとなる。

[0121] 上記端末機能情報記憶部 73は、実施の形態 1で示した端末機能情報記憶部 23が記憶している情報に加えて、上記モード設定部 75によって設定される親局リカノリ機能をサポートする力否かの情報も記憶されている。さらに、この端末機能情報記憶部 73には、無線通信装置 51がネットワークに参カ卩中、親局の送出するビーコン情報、並びに、ネットワーク内の他の無線通信装置の親局機能の能力および品質通信制御機能の能力を記憶する。なお、自端末が所属するネットワークを形成する親局以外の、他親局が送出するビーコン情報を記憶しても構わない。また、上記ビーコン情報、親局機能の能力、および、品質通信制御機能の能力は、無線通信制御部 65を介して取得された後、この端末機能情報記憶部 73に記憶される。なお、上記ビーコン情報とは、ビーコン力得られる親局のネットワーク識別子、ビーコンの送信周期、または、親局の MACアドレス (情報機器を識別するアドレス)等のことである。

[0122] 上記モード表示部 74は、実施の形態 1で示したモード表示部 24が表示可能な事項に加え、無線通信装置 51が親局リカバリ機能をサポートしている力否力、および、無線通信装置 51がリカバリ機能をサポートしている場合にはリカノリ状況を表示する。さらに、モード表示部 74には、「親局を見失いました。只今搜索中です。」とか、「親局を見つけました。只今参カ卩中です。」とかいった、親局リカバリ機能の動作状況を示してもよい。また、モード表示部 24で表示する情報は、無線通信装置 1を稼動させたときから常時表示してもよ、し、上記親局リカバリ機能をサポートするかどうかと、つたサポート状況が変更された場合に表示してもよ、。

[0123] 上記モード制御部 71は、上記実施の形態 1で示した機能に加え、周囲に一定数のネットワークを形成する無線通信装置が存在する場合であって、かつ、上記 APZST Aモードに動作モードが設定されている場合、無線通信装置 51自身と上記周囲の無線通信装置との、親局機能の能力および通信品質制御機能の能力の優劣を判断し、無線通信装置 51自身の動作モードを親局とすべきか、あるいは、子局とすべきかを決定する。つまり、無線通信装置 51の上記能力力周囲の無線通信装置の上記能力よりも高い場合には、無線通信装置 51は品質制御可能な親局として動作するように設定され、低い場合には、子局として動作するように設定される。さらに、モード制御部 71は、上述した親局リカバリ機能を制御し、親局機能制御部 67、通信品質制御部 68、および、子局機能制御部 69に対して、リカバリ時の動作を指示する。 [0124] 上記親局監視部 76は、無線通信装置 51が子局として動作している場合、親局となる他の無線通信装置を監視する。そして、親局との間で通信不良の状態が所定の時間継続していると判断すると、モード制御部 71へ親局との通信が不能であることを通知する。なお、親局監視部 76に、親局となっている無線通信装置が送出するビーコンを検出用のタイマーを設けて、上記通信不良の状態が所定の時間継続しているか否かを判断している。

[0125] 上記主電源制御部 77は、無線通信装置 1に対する電源の供給を制御すると共に、この電源の供給状態についての情報を、端末機能情報通知部 78に送信する。

[0126] 上記端末機能情報通知部 78は、他の無線通信装置へ、端末機能情報記憶部 73 に記憶される自局 (無線通信装置 51)あるいは他局 (他の無線通信装置)の親局機能の能力および通信品質制御機能の能力を、データフレームとして通知する。通知のタイミングとしては、例えば、上記主電源制御部 77から電源の供給が停止したという情報を端末機能情報通知部が受信した場合が挙げられる。

[0127] また、上記無線通信制御部 65は、端末機能情報通知部 78から上記能力の通知を受け、他の無線通信装置に情報を送る点を除けば、実施の形態 1に記載の無線通信制御部 15と同一の機能を有する。

[0128] ここで、上記親局機能の能力、および、通信品質制御機能の能力について説明する。

[0129] 親局機能の能力とは、例えば、親局がサポートする暗号ィ匕技術、伝送速度、電力制御技術、あるいは、供給可能な電力量、さらには装置が据え置き型かポータブル型かといつたこと等を指す。例えば、 X無線通信装置は暗号化技術として Aという技術をサポートしており、 Y無線通信装置は暗号ィ匕技術として Aの他に Bという技術もサポートしている場合は、 Y無線通信装置の方が親局としてより機能能力が高いことになる。

[0130] 通信品質制御機能の能力とは、無線通信環境が変化した場合でも通信品質を保証できるかどうかといつた無線通信環境変化対応能力、通信品質を保証した無線通信装置を数多く収容できるかどうかといつた収容能力、上記環境変化対応能力ゃ収容能力の機能を実行するための計算処理能力等を指す。なお、通信品質制御機能の能力として、親局では仕様上サポートできない高度の暗号化技術をサポートすることちでさる。

[0131] より詳しく説明すると、上記通信品質制御機能の能力は、処理性能と提供機能とに大別される。

[0132] 上記処理性能に関しては、処理性能が高ければ、それだけ帯域割り当てをきめ細力べ実行時に制御できることになる。このため、処理性能が高ければ、有線と比較して変化の激し、無線の伝送環境のもと、無線ネットワークシステム全体のスループットを向上させ、システムに対する機器の収容能力を増すことができる。それゆえ、通信品質制御局の処理性能は所定の条件を満たすことが必要であるとともに、高ければそれだけ好ましい。

[0133] 例えば、同じ無線通信環境下において、処理性能が高い通信品質制御局は 30M bpsのデータ伝送速度を実現できる力処理性能が低、通信品質制御局は 24Mbp sに抑えられることがある。また、通信品質制御局の処理性能が高ければ 6Mbpsの伝送速度を要するデータを 3本同時に伝送できていても、処理性能が低いと 2本しか伝送できないことがある。

[0134] また、上記提供機能としては、省電力制御機能や暗号化機能等が挙げられる。例えば IEEE802. l ieの規格では、通信品質制御局は、子局である通信装置へ省電力状態に移行可能なタイミングを教示できるが、この機能は帯域割り当てによって可能となるため、通信品質制御局上の HCによって行われる。ただし、この機能の実装はオプションであるため、当該機能を利用するためには当該機能を持つ通信装置を上記通信品質制御局として選択する必要がある。また、 IEEE802. 11の規格では、従来からある WEP暗号化機能に加えて、 IEEE802. l liとしてより暗号化レベルの高い TKIP暗号化機能を策定している。ただし、この TKIP暗号化機能を実装することは通信品質制御局にとって機能拡張となるため、当該機能を利用するためには当該機能を持つ通信装置を通信品質制御局として選択する必要がある。

[0135] このように、通信品質制御局としての能力が高い無線通信装置を、通信品質制御局として選択することが好ま、。

[0136] 次に、上記ビーコン情報、親局機能の能力、および、通信品質制御機能の能力に関する情報の保存期間について説明する。上記端末機能情報記憶部 73に記憶しているビーコン情報、親局機能の能力、および、通信品質制御機能の能力の保存情報は、例えば無線通信装置 51の電源がオフになると消去してもよいし、消去せずに次電源 ON時において利用してもよい。また、上記保存情報の数は、例えば予め 10局までと決めておき、それ以降は古いものと順に交換してもよいし、あるいは、上記モード設定部 75によってユーザに決定させてもよい。なお、上記ビーコン情報、親局機能の能力、および、通信品質制御機能の能力については、上記モード制御部 71が判断基準としてこれら情報および能力を参照する。

[0137] 以上のように、上記無線通信装置 51では、モード設定部 75によって無線通信装置 51が親局リカバリ機能をサポートするように設定された場合には、親局リカバリ機能をサポートしているという情報が端末機能情報記憶部 73に記憶される。そして、 AP/S TAモードが設定されている場合であって、かつ、モード制御部 71に対して親局と通信不能となっていることが親局監視部 76によって通知された場合には、モード制御部 71によって、無線通信装置 51自身が親局としての機能を果たして通信障害を回復するよう処理がなされる。これらの処理の詳細なフローについては、後述する。

[0138] なお、親局と通信不能となる場合としては、大きく分けて、（A)親局が故障した場合、親局の電源が切られた場合、または、親局または自局 (子局）が遠方へ移動した場合等によって物理的に親局を見失い、該親局と通信できなくなった場合と、（B)親局が異なる通信チャネルに移動したために親局を見失、、該親局と通信できなくなった場合との 2つの種類がある。なお、子局側では、上記 (A)または（B)のいずれの理由で親局と通信不能となったのかは判断できないが、少なくとも親局と通信不能となつた力どうかは、親局力もビーコンを受信できなくなったことで判定できる。

[0139] ここで、親局リカバリ機能を発揮して通信障害を回復する際のフローについて、図 4 のフローチャートに基づいて説明する。なお、図 4においては、端末機能情報記憶部 73に、 APZSTAモード (第 3動作モード）が記憶されている場合だけではなぐ AP ZSTAモードの代わりに STA固定モード (第 2動作モード）が記憶されて、る場合も併せて説明する。

[0140] まず、親局監視部 76により、無線通信装置 51がビーコンを受信した力否かが判断される（S21)。 S21において、ビーコンを受信した場合、親局監視部 76のビーコン検出用のタイマーをリセットする（S22)。つまり、再度、タイマーにより初期値 (0秒)からの時間計測を開始する。 S22の後は、再度、 S21に戻り、ビーコンを受信しているか否かが判断される。 S21において、ビーコンを受信していない場合には、ビーコンを受信しなくなって力も所定の時間経過している力否力（つまり、タイムアウトか否力）が判断される（S23)。

[0141] 上記タイムアウトの設定値は、上記理由（A)の場合は小さければ小さいほどよいし、上記理由（B)の場合は「親局が異なる通信チャネルで親局として稼動する時間」以上の値でなければならな、ため、上記 (A)および (B)の、ずれの理由による親局との通信不能にも対応できるように、「親局が異なる通信チャネルで親局として稼動する時間」以上の値とする。ただし、子局側では「親局が異なる通信チャネルで親局として稼動する時間」は正確には把握できないため、また、親局は失っていないにも関わらず無線伝搬路状況により偶然にビーコンが届力ない場合も想定しなければならないため、例えば、上記タイムアウト値は「ビーコン間隔」の数倍程度としてもよい。また、例えば、上記タイムアウトの設定値は端末機能情報記憶部 73に保存しておいた親局のビーコン送信間隔力も設定してもよいし、モード設定部 75によって、ユーザあるいはアプリケーションが設定してもよ！/、。

[0142] S23においてタイムアウトしていない場合には、 Deauthenticationフレームを受信したか否かが判断される（S24)。ここで、 Deauthenticationフレームとは制御フレームの一種であって、具体的には、無線ネットワークからの離脱命令である。 S24において、 Deauthenticationフレームを受信しなかった場合には、再度、 S21に戻り、ビーコンを受信して！/、る力否かが判断される。

[0143] また、 S24において上記 Deauthenticationフレームを受信した場合には、親局監視部 76は、親局を失った (つまり、親局と通信不能になった)と判断する。また、上記 Deauthenticationフレームを受信後、一定時間経過したか否かが判断される（S25)。 S25にお、て一定時間経過してヽな、場合には、一定時間が経過するまで待つ。

[0144] 一定時間経過した力否かを判断する理由は、親局と通信不通となっている理由が上記理由（B)の場合、 Deauthenticationフレームを受信した時点では、親局は異なる通信チャネルへ移動して起動を開始している最中である可能性があるため、この時点ではリカノリ処理の開始とは判断せず、上記 (A)および (B)のいずれの理由による親局との通信不能にも対応できるようにするためである。なお、上記一定時間の設定値は、上記タイムアウトの設定値と同じ理由により「親局が異なる通信チャネルで稼動する時間」であるが、 Deauthenticationフレームを受信した場合は、親局を失うことが明確であり、親局を失っていないにも関わらず無線伝搬路状況により偶然にビーコンが届かない場合を想定しなくてもよい。したがって、この場合には、一定時間の設定値を上記タイマーの設定値よりは小さくすることができる。また、上記タイムアウトの設定値の場合と同様に、一定時間の設定は、例えば端末機能情報記憶部 73に保存しておいた親局のビーコン送信間隔力無線通信装置 51自身が設定してもよいし、上記モード設定部 75によってユーザあるいはアプリケーションが設定してもよい。

[0145] また、 S25において一定時間経過している場合には、および、 S23においてタイムアウトしている場合には、上記親局監視部 76はモード制御部 71に通知し、親局リカバリ機能を発揮し、親局のリカバリを開始する。まず、モード制御部 71は、子局機能制御部 69を介して無線通信制御部 65に指示し、上記 (B)の理由による親局との通信不能にも対応できるように、全通信チャネルにわたり親局を検索する（S26)。 S26 の後は、元の親局を発見できた力否かが判断される（S27)。

[0146] S27において元の親局を発見できれば、モード制御部 71は子局機能制御部 69を介して無線通信制御部 65に指示し、発見した通信チャネルで元の親局に参加するため、元の親局への参加処理を行う（S32)。 S32の後は、元の親局への参加が成功した力否かが判断される（S33)。 S33において参カ卩に成功した場合、親局リカバリの処理を終了する。一方、 S33において、参カ卩に成功しなければ、そのままの状態で、親局リカバリの処理を終了する。ただし、親局リカバリの処理を終了せずに、参加が成功するまで上記参加処理を繰り返してもよヽ。

[0147] S27において元の親局を発見できなければ、モード制御部 71は子局機能制御部 6 9を介して無線通信制御部 65に指示し、元の通信チャネルにお、て代理親局ができている力否かを検索する（S28)。 S28の後は、代理親局が発見できたか否かが判断される（S29)。 S29において代理親局が発見できたと判断された場合、発見された代理親局が複数台である力否かが判断される（S30)。なお、このように代理親局が複数台であるか否かを判断する理由は、各無線通信装置間での親局リカバリ機能による処理の開始タイミングのずれや、無線通信伝搬路状況等の影響により同時に複数の代理親局を発見する場合があるためである。

[0148] S30において複数の代理局を発見しな力つた場合、つまり、 1台の代理親局のみを発見できた場合には、 S32に進み、以後、上述した S32以降の一連の処理がなされる。一方、 S30において複数台の代理親局が発見された場合には、モード制御部 71 によって判断した優先度に従って、一番高い優先度を持つ代理親局を判断して参カロする代理親局を選択する（S31)。そして、 S32に進み、モード制御部 71は、子局機能制御部 69を介して無線通信制御部 65に指示し、該代理親局に参加する処理を行う。なお、優先度については、後述する。

[0149] 上記 S29において代理親局が発見できな力つた場合、モード制御部 71は無線通信装置 51自身（自局）が親局になるだけの能力があるかどうかを判断する（S34)。 S 34において自局が親局になるだけの能力がないと判断した場合、そのまま親局リカノリの処理を終了する。なお、そのまま親局リカノくリの処理を終了する代わりに、他に代理親局ができるまで全通信チャネルを検索し続けてもよいし、全く異なる親局に参カロしてもよい。さらに、自動的に電源をオフにして動作を終了してもよい。なお、自局が親局になれるかどうかの判断は、自装置のモードが APZSTAモードであるかを基に判断される。

[0150] S34において自局が親局になることができる場合は、自局において優先度をモード制御部 71によって判断する（S35)。そして、 S35の後は、その優先度に基づいて設定された時間が経過したか否かが判断される（S36)。つまり、優先度に応じて、異なる時間が設定されており、この設定時間が経過した力否力が判断される。また、優先度が高いほど、短い時間が設定される。

[0151] ここで、優先度に基づいて時間が設定されている理由は、複数の親局になることができる無線通信装置が一斉に親局リカバリの処理を開始し代理親局として動作を開始すれば、代理親局が乱立してしまう恐れがあるためである。

[0152] S36にお、て優先度に基づ!/、て設定された時間が未だ経過して!/、な!/、場合には、モード制御部 71は、親局機能制御部 67または子局機能制御部 69を介して無線通信制御部 65に指示して、他に代理親局または元の親局がいないかどうかを現チヤネル内で検索する（S37)。

[0153] このように優先度に基づ、て設定された時間が未だ経過して、な、場合でも検索を行う理由は、上記のようにいくら優先度を設け、その優先度に基づいた時間経過後に代理親局として起動したとしても、その待機開始のタイミングや代理親局として起動するタイミングは自局で判断するため、各無線通信装置間で何らかの理由により時間的なずれが生じると代理親局が乱立してしまう恐れがあるので、このような乱立を防止するためである。

[0154] S37の後は、代理親局または元の親局が発見できた力否かが判断される（S38)。

S38において代理親局または元の親局が発見できない場合には、再度、 S36に戻る。一方、 S38において代理親局が発見できたと判断された場合、発見された代理親局と自局のどちらが親局になるかを判断するため、モード制御部 71により、発見された代理親局の優先度が自局より高いか否力が判断される (S39)。

[0155] S39において代理親局の優先度が自局より低い場合には、再度、 S36に戻り、そのまま代理親局の検索を続ける。一方、 S39において代理親局の優先度が自局より高い場合には、上記 S32に進み、自局より高い優先度を持つ親局への参加処理を行い、以後、上述した S32以降の一連の処理がなされる。あるいは、上記 S38において代理親局または元の親局が発見できたと判断された場合、上述した S32以降の一連の処理を行ってもよい。

[0156] また、上記 S36において優先度に基づいて設定された時間が経過した場合には、自局 (無線通信装置 51自身)が代理親局として起動する（S41)。 S41の後は、代理親局として起動して力一定時間経過したか否かが判断される (S42)。

[0157] S42において一定時間が未だ経過していない場合には、モード制御部 71は、親局機能制御部 67または子局機能制御部 69を介して無線通信制御部 65に指示して、他に代理親局または元の親局がヽな、かどうかを現チャネル内で検索する（S43)。なお、このように一定時間が未だ経過して、な、場合にぉ、ても検索を行う理由は、上述した、優先度に基づ!、て設定された時間が未だ経過して、な、場合にでも検索を行う理由と同様であり、代理親局の乱立を防止するためである。

[0158] S43の後は、代理親局が発見できた力否かが判断される（S44)。 S44において代理親局または元の親局が発見できない場合には、再度、 S42に戻る。一方、 S44において代理親局が発見できたと判断された場合、発見された代理親局と自局のどちらが親局になるかを判断するため、モード制御部 71により、発見された代理親局の優先度が自局より高、か否かが判断される (S45)。

[0159] S45において代理親局の優先度が自局より低い場合には、再度、 S42に戻り、そのまま代理親局として処理を続ける。一方、 S45において代理親局の優先度が自局より高い場合には、代理親局としての処理を終了する（S40)。そして、 S40の後は上記 S32に進み、自局より高い優先度を持つ親局への参加処理を行い、以後、上述した S32以降の一連の処理がなされる。あるいは、上記 S44において元の親局が発見できたと判断された場合、代理親局としての処理を終了し (S40)、以後、上述した S3 2以降の一連の処理を行ってもょ、。

[0160] また、 S42において一定時間が経過した場合には、自局が親局となり、親局リカバリの処理を終了する。

[0161] なお、 S41以降において、代理親局として動作を開始する通信チャネルは、元の通信チャネルであることが望ましい。これは以下の理由による。親局を失ったときには、すぐに通信を再開することが重要であり、そのためには残りの局を極力同じネットヮークに集めることが必要である。そこで、代理親局として動作を開始する通信チャネルを今まで使用していた元の通信チャネルと固定しておくことにより、代理親局側力も子局側からも、今まで同ネットワーク内に存在した無線通信装置の発見が容易になり、速やかに通信を再開することが可能となるためである。

[0162] また、上記 S30において、代理親局を複数台発見できな力つた場合 (つまり、代理親局を一台だけ発見できた場合)、および、複数台発見できた場合とも、この発見した代理親局に参加した力 APZSTAモードに設定されている場合には、これら発見した代理親局と自局との優先度を比較して、自局が代理親局として動作してもよ!、。

[0163] 以上のように、本実施の形態に係る無線通信装置 51は、親局となる他の無線通信装置を監視する親局監視部 (監視手段) 76を備え、自装置の動作モードが APZST Aモード (第 3動作モード）に設定された場合であって、かつ、親局監視部 76により親局との通信状態が不良であると判断された場合、モード制御部 (モード制御手段) 71 は、親局機能制御部 (親局機能制御手段) 67を動作させて自装置を親局として動作させる力、または、子局機能制御部 (子局機能制御手段) 69を動作させて子局として動作させるかを決定する。

[0164] それゆえ、親局との通信状態が不良となった場合、例えば、他に親局になる無線通信装置がなければ、自装置が親局となることにより無線ネットワークを再構築できる。また、他に親局となる無線通信装置があれば、自装置が子局のままでいることにより、親局の乱立を防止できる。

[0165] ここで、上述した優先度について説明する。

[0166] 優先度とは、親局となるべき無線通信装置を判断する基準を!、う。優先度としては、例えば、ネットワークを形成する各無線通信装置に割り当てられた個別のアドレス（以下ネットワークアドレスと呼ぶ）を、小さい順に並べた場合の順番が挙げられる。

[0167] ここで、ネットワークアドレスを優先度として利用できるのは、以下の理由による。一般に各無線通信装置は相手局と通信するために相手局のネットワークアドレスを親局から入手しているため、この親局に参カ卩している間は、相手局のネットワークァドレスを端末機能情報記憶部 73に保存することが可能である。したがって、モード制御部 71は端末機能情報記憶部 73から同じネットワーク内における全ての無線通信装置のネットワークアドレスを入手可能となる。そのため、上記モード制御部 71は、親局から自局に割り当てられたネットワークアドレスの小さい順に並べたときの順番を親局としての優先度として利用することができる。

[0168] また、上記ネットワークアドレスにカ卩えて、親局になれるかどうかの能力を考慮して、優先度を決定してもよい。この場合は、図 5に示すように、親局になることのできない無線通信装置をネットワークアドレスの小さい順に並べたときの順番力外すことができ、親局になることができる無線通信装置は優先度を高くすることができる。

[0169] さらに、親局を失う前に端末機能情報記憶部 73に保存しておいた、この親局が送出したビーコン情報と、同ネットワーク内の無線通信装置の端末機能情報通知部から得た親局機能の能力および通信品質制御機能の能力につ、ての情報とを用いてモード制御部 71は優先度を決定してもよい。

[0170] このような優先度の決定を実現するために、各無線通信装置はネットワークに参カロしている間、予め周囲の無線通信装置と、親局機能の能力および通信品質制御機能の能力につ!、ての情報を交換し、これら情報を端末機能情報記憶部 73に保存しておく。この場合、自局の親局機能の能力および通信品質制御機能の能力についての情報は、端末機能情報通知部 78によって他の無線通信装置に対してデータフレームとして通知しておく。また、端末機能情報記憶部 73に保存した周囲の無線通信装置に関する親局機能の能力および通信品質制御機能の能力についての情報を自局の情報と共に、別の無線通信装置へ通知転送してもよ、。

[0171] このようにして無線通信装置 51が収集した、周囲の無線通信装置に関する親局機能の能力および通信品質制御機能の能力についての情報は、例えば、図 6のようになる。

[0172] 同図に示すとおり、端末機能情報記憶部 73には、親局機能の能力についての情報として、電力供給状態、設置状態、サポートする伝送速度、サポートする暗号化技術、および、サポートする電力制御技術に関する情報が保存されている。また、通信品質制御機能の能力についての情報として、通信品質保証能力、親局として機能する場合における仕様外の暗号ィ匕技術のサポート、および、電力制御技術に関する情報が保存されている。さらに、上記通信品質保証能力の情報としては、無線通信環境の変化に対する対応力、無線通信装置の収容台数、通信品質をサポートできる伝送速度、および、上記対応力、収容台数、伝送速度等の通信品質保証能力を実行するまでの計算速度に関する情報を保存している。また、端末機能情報記憶部 73には、無線通信装置 51自身の MACアドレス、通信チャネル、現在親局であるか否か、親局の能力がある力否力および、通信品質制御局として動作可能か否かといった情報もあわせて保存している。そして、これらの情報をもとに、例えば、それぞれの情報に得点を付けておき、その合計点に基づき優先度を決定することができる。

[0173] 同図に示すとおり、 MACアドレスが 100の無線通信装置は、現在の親局であり、かつ、その通信チャネルが 1となっている。この場合、 MACアドレスが 300の無線通信装置の通信チャネルに関する得点は、通信チャネルが 1ではなく 2なので例えば 0点とし、さらに、親局に関する得点は、現在の親局ではないので例えば 0点とする。以下

、後述するように、各情報について得点を付す。ただし、この得点の付し方は、一例であって、これに限定されるものではない。

[0174] 例えば親局の能力に関する得点は、能力がある無線通信装置は 10点、能力のな V、無線通信装置は 0点とする。

[0175] 上記電力供給状態に関する得点は、電力を AC電源から得ている無線通信装置については 5点、バッテリー力も得ている無線通信装置は 0点とする。また、設置状態に関する得点は、据え置き型の無線通信装置については 5点、ポータブル型の無線通信装置については 0点とする。さらに、上記伝送速度に関する得点は、伝送速度が最大 36Mbpsの無線通信装置については 10点、最大 24Mbpsの無線通信装置については 8点とする。また、上記暗号ィ匕技術に関する得点は、 αという親局の暗号ィ匕技術をサポートして、る無線通信装置にっヽては 5点とし、サポートして、なければ 0 点としている。さらに、上記電力制御技術に関する得点は、 Αという電力制御技術をサポートして!/、る無線通信装置にっ、ては 5点とし、サポートして、な、無線通信装置については 0点とする。また、上記通信品質制御局として動作可能力否かに関する得点は、無線通信装置が、通信品質制御局として動作可能であれば 20点とし、動作可能でなければ 0点とする。

[0176] ここで、電力を AC電源力も得て、る無線通信装置の得点をバッテリー力も得て!/、る無線通信装置の得点よりも高くしている理由は、親局はビーコンを送出し続けるため、消費電力が子局に比べて高くなり、 AC電源の供給があることが好ましいからである。また、電池駆動の場合には、電池残量が大きいほど好ましいといえる。

[0177] さらに、据え置き型の無線通信装置の得点をポータブル型の無線通信装置の得点よりも高くしている理由は、親局がポータブル型である場合、通信中に親局が移動すると、ネットワーク間で通信不能になる可能性があるためである。

[0178] 次に、上記通信品質保証能力に関する得点は、以下のとおりである。上記無線通信環境変化対応力に関する得点については、中程度の対応力を備える無線通信装置を 8点としている。さらに、上記収容台数に関する得点は、収容可能な無線通信装置の台数が 3台である場合は 3点としている。また、上記伝送速度に関する得点は、通信品質を保証した伝送速度が最大 36Mbpsである無線通信装置を 10点としている。さらに、通信品質保証能力を実行するまでの計算速度が速い無線通信装置は 1 0点としている。

[0179] また、上記仕様外の暗号ィ匕技術のサポートに関する得点は、オプションとして Xという暗号ィ匕技術をサポートしている無線通信装置は 5点としている。さらに、電力制御技術に関する得点は、オプションとしての電力制御技術はサポートしてヽな、無線通信装置を 0点とする。

[0180] さらに、各無線通信装置において、得られていない部分 (つまり、同図の一部）の情報の得点は 0点として計算する。また、親局の能力のない無線通信装置は親局として動作させることができないため、他の得点が何点であっても合計得点は 0点と計算する。

[0181] 以上の結果、 MACアドレスが 100の無線通信装置の合計得点は 48点、 MACアドレスが 200の無線通信装置の合計得点は 0点、 MACアドレスが 300の無線通信装置の合計得点は 91点となる。したがって、優先度は、 MACアドレスが 300の無線通信装置、 MACアドレスが 100の無線通信装置の順になる。

[0182] なお、各情報に関して、得点の付し方は様々であり、例えば無線通信環境の変化に対する対応力の得点を高く設定しておけば、無線通信環境の変化に対する対応力の高い無線通信装置を親局としてより選定しやすくなる。また、例えば、通信品質制御機能の能力を高く設定しておけば、通信品質制御機能を搭載した無線通信装置を親局として選定しやすくなる。逆に、通信品質制御機能の能力を低く設定しておけば、通信品質制御機能を搭載しない無線通信装置でも親局として、より選定しやすくなる。

[0183] また、得点が同じ場合は、例えば MACアドレスを逆力も読んだ値が最小となる無線通信装置を選択するようにしてもよい。なお、これらの調整 ·変更は上記モード設定部 75から行うようにしても構わない。また、図 6における親局機能の能力の各要素（例えば、伝送速度)を一部機能と称し、各要素における評価点の割り振り方のことを能力評価に対する寄与率とも称する。

[0184] なお、各情報に関しての得点の付し方、あるいは寄与率を各無線通信装置間で同等に設定しておくことにより、同じ無線通信装置を親局として選定しやすくなり、親局の乱立を防ぐことができる。または、通信を行いたい無線通信装置間で上記設定を同等にしておくことにより、同じ無線ネットワークに参加することができるため、親局が乱立する環境であっても、それぞれ異なる無線ネットワークに参加することなく上記無線通信装置間で通信を再開することができる。

[0185] また、上記電力供給状態が AC電源の場合、かつ、設置状態が据え置き型の場合の得点を高く設定しておけば、親局として、例えばホームサーバなどの固定基地局を選択しやすくすることができる。

[0186] なお、他の無線通信装置についての、上記 MACアドレス、通信チャネル、親局としてサポートする伝送速度、暗号化技術、および、電力制御技術については、送出されたビーコンのみの情報によって取得することが可能である。カロえて、上述したように、無線通信装置にぉ、て得られて、な、部分の情報の得点は 0点として計算するため、周囲の無線通信装置と親局機能の能力および通信品質制御機能の能力についての情報を交換して、なくても、ビーコンのみの情報からでも優先度を判定することが可能である。

[0187] また、既に図 6のような周囲の無線通信装置に関する親局機能の能力および通信品質制御機能の能力についての情報を端末機能情報記憶部 73に記憶済であれば、該情報と発見した他親局力受信したビーコン内の MACアドレスとを照らし合わせ、該親局がどのくらいの優先度を持つ力をビーコンのみで得られる情報よりも正確に判断できる。例えば、ビーコン内の MACアドレスが 100であるときは、それは図 6と照らし合わせると 1番上欄に示した無線通信装置力送信されたビーコンであると判断できる。したがって、その無線通信装置の優先度は、例えばそれぞれの情報につけられた得点の合計力も得ることができ、優先度は 2と判定できることとなる。

[0188] また、優先度の決定に利用できる無線通信装置に関する情報は上記に限らない。

例えば、上記のようにネットワークアドレスを利用してもよいし、例えば IEEE802. 11 eでは BsSID (Basic Service Set Identificationノゃ； sSID (Service Set Identifier)力禾 lj 用できる。

[0189] また、上記端末機能情報記憶部 73に、さらに、過去に通信を行ったことのある他の無線通信装置の Iひ f青報を記憶しておき、自装置が親局あるいは子局の何れの局として動作するかを決定するに際して、上記モード制御部 71が、上記情報を参照することが好ましい。ここで、情報とは、例えば、無線通信装置の MACアドレス等の情報を指している。また、 Iひ f青報は、例えば、無線通信装置に接続されたノヽードディスク、 DVDディスク、またはメモリ等の記憶装置に記憶されたコンテンツ情報でも構わない。なお、この記憶装置は、無線通信装置に内蔵されていてもよいし、あるいは、外部に設けられると共に無線通信装置と無線または有線で接続されていてもよい。

[0190] この場合には、上記 HD情報に基づいて、過去に通信を行ったことのある無線通信装置等の所望の無線通信装置が無線ネットワークに存在しているか否かが判断できる。この所望の無線通信装置と通信を行いたい場合には、該無線通信装置が無線ネットワークに存在していると自装置が判断できれば、そのまま該無線ネットワークに留まればよ!、し、存在して!/ヽなヽと判断すれば他の無線ネットワークに移動することもできる。さらに、上記 HD情報に基づいて、上記の無線通信装置が親局として動作しているということが分かれば、自装置を子局として動作させ、該無線通信装置が親局として構成する無線ネットワークに参加すればよいと判断できる。このよう〖こ動作することにより、上記 HD情報に基づ、て通信を行、た、無線通信装置同士が同じ無線ネットワークに参加することができるため、代理親局が乱立する環境であっても、それぞれ異なる無線ネットワークに参加することなく上記無線通信装置間で通信を再開することができる。したがって、自装置が親局あるいは子局の何れの局として動作するかを決定する際の判断情報が得られる。

[0191] さらに、主電源が常時オン状態力否かという項目を図 6の項目に追加し、優先度決定に利用してもよい。これは、主電源が常時オンとなる装置は、親局として適しているためである。

[0192] 以上の説明にお、ては、代理親局を検索する通信チャネルおよび代理親局になるときの通信チャネルを、元の親局を失う前に元の親局が動作して、た通信チャネルとしていたが、他の通信チャネルでも構わない。これは、以下の理由による。

[0193] 例えば、元の通信チャネルの伝搬路状態が悪ィ匕している場合は、代理親局を発見できないため、上記ステップにより各局が代理親局として動作する。それゆえ、親局が乱立してしまう状況が考えられる。この場合において、自局が代理親局になるときには伝搬路状態が良好な他の通信チャネルで動作でき、代理親局を検索するときには元の通信チャネルに限らず他の通信チャネルも検索することにより代理親局を発見できる。この結果、親局の乱立を防ぐことが可能となるためである。

[0194] ここで、例えば、代理親局になるときのチャネルを、予めユーザやアプリケーションによって、モード設定部 75で設定させておいてもよい。また、代理親局となるときのチャネルが予め設定されてヽな、場合には、元の通信チャネルで代理親局になると決めておいても構わない。

[0195] また、代理親局になるときに使用するパラメータの値を、元の親局を失う前に端末機能情報記憶部 73に保存しておき、同じパラメータ値を用いて代理親局として動作してもよい。また、予めユーザやアプリケーションにモード設定部 75で設定させてお V、たパラメータの値を用いて代理親局として動作してもよ、。

[0196] また、上記では、親局を見失った場合とは親局と完全に通信が行えな、場合を指しているが、例えば、無線伝搬路状況が悪い状態が一定時間続いた場合、受信電力が所定のレベルに達しない状態が一定時間続いた場合、あるいは、通信データにもとづく誤り率が所定のレベルに達しない状態が一定時間続いた場合等、親局との間で所定の期間、電波の伝搬状態が所定のレベル以下となった場合に、親局を見失つた (つまり、親局との通信状態が不良）と判断しても構わない。

[0197] この場合には、親局との電波のやり取りが行えている場合であっても、電波の伝搬状態が所定のレベル以下であれば、新たな親局の設定が可能となる。それゆえ、少なくとも親局能力が他に比べ優れた親局の下、無線ネットワークを再構築することができる。ここで、この所定のレベルは予めユーザやアプリケーションによって、モード設定部 75で設定させてぉ、てもよ、。

[0198] さらに、上記図 4の S27において、元の通信チャネルとは異なる通信チャネルで元親局を発見した場合、その発見した通信チャネル力予めユーザやアプリケーションがモード設定部 75で設定してぉ、た通信チャネルと異なる場合は、 S32におヽて必ずしも発見した親局に参加する必要はない。

[0199] また、以上のように、本実施の形態では、見失った元の親局から何ら事前通知が無くても、現在行なわれているデータ伝送の通信品質ができるだけ復旧 '維持され得る

[0200] これにより、上記 (A)の理由により突然元の親局を見失っても、残りの局だけでネットワークを再構築することが可能となっている。また、上記 (B)の理由により突然元の親局を見失っても、残りの局は元の親局を探し出すことが可能となる。

[0201] また、通信チャネルを変更する場合にはその情報を事前に通知する必要がある従来技術においては、伝搬路状況が悪ィ匕したときは事前通知のデータを送信することができな!/、ため、、つまで経っても通信チャネルを変更することができな、のに対し、本実施の形態に係る無線通信装置 51では、親局が通信チャネルを変更する場合であっても、子局にどの通信チャネルに変更するかを事前に通知しなくともよい。したがつて、無線伝搬路状況が急激に悪化したときでも、親局は通信チャネルを変更することが可能となる。

[0202] また、親局から遠く離れた場所へ持ち歩くことが多!、無線通信装置は、上記親局リ力バリ機能をサポートすることが好ましい。また、親局の電源がオフになりやすい場合も、その親局のネットワークに存在する無線通信装置は、上記親局リカバリ機能をサポートすることが好ましい。

[0203] また、上記無線通信装置 51を、上記モード設定部 75を有しない構成としてもよい。

この場合には、予め親局リカバリ機能をサポートしておく必要がある力ユーザはこの機能をオフさせることできなくなる。

[0204] また、上記の説明では、親局が通信品質制御局としての役割も果たす場合、つまり通信品質制御可能な親局として動作する場合について説明したが、これに限定されず、通信品質制御可能ではない単なる親局として動作する場合にも適用できる。この場合には、 APZSTAモードに設定されていれば、モード制御部 71は、通信品質制御機能の能力を考慮せずに、親局として機能すべきか、あるいは、子局として機能すべきかを判断することになる。

[0205] なお、以上において、通信装置として無線通信装置のみについて説明したが、有線通信装置であっても構わない。例えば、アンテナ 20およびアンテナ 70を有線接続部に置き換え、さらに、上述した通信チャネルに関する記述を有線通信装置の場合には割愛することにより、有線通信装置においても本発明の内容を実施することが可能となる。

[0206] 本発明に係る通信装置は、以上のように、親局と子局とからなるネットワークシステムを構成する通信装置において、自装置を子局として機能させるための子局機能制御手段と、他の通信装置から取得した該他の通信装置の機能を示した機能情報に基づいて親局を選択すると共に、前記選択した親局に対して自装置を子局として動作させる制御手段とを備える構成である。

[0207] それゆえ、自装置の近くに他の通信装置が複数存在する場合には、前記取得した他の通信装置の機能を示した機能情報を用いることにより、現在の親局よりも条件のよい親局を選択することができる。さらに、この選択した親局に子局として参加することちでさる。

[0208] したがって、より条件のよい親局が構成するネットワークシステムに参加できるため、品質の優れた通信を行うことができるという効果を奏する。

[0209] また、本発明に係る通信装置は、以上のように、親局と子局とからなるネットワークシステムを構成する通信装置において、自装置を親局として機能させるための親局機能制御手段と、自装置を子局として機能させるための子局機能制御手段と、前記親局機能制御手段を機能させて自装置を親局として動作させる第 1動作モード、前記子局機能制御手段を機能させて自装置を子局として動作させる第 2動作モード、および、前記親局機能制御手段または子局機能制御手段の何れかを機能させて自装置を親局または子局の何れかで動作させる第 3動作モードのうち少なくとも 1つ以上の動作モードを有し、前記何れかの動作モードが記憶された記憶手段と、前記記憶手段に記憶されて!、る動作モードを判定する判定手段と、前記判定手段が判定した動作モードに基づ、て自装置を親局または子局として動作させる制御手段とを備える構成である。

[0210] それゆえ、記憶手段に記憶される動作モード次第で、通信装置が親局または子局で動作するかが決まる。

[0211] ここで、記憶手段に第 1動作モードが記憶されている場合は、判定手段により、記憶手段に第 1動作モードが記憶されていることが判定され、制御手段が該第 1動作モ一ドで自装置を動作させる。したがって、この場合、通信装置を、前記親局機能制御手段を機能させて、親局として動作させることができる。

[0212] また、記憶手段に第 2動作モードが記憶されている場合は、判定手段により、記憶手段に第 2動作モードが記憶されていることが判定され、制御手段が該第 2動作モードで自装置を動作させる。したがって、この場合、通信装置を、前記子局機能制御手段を機能させて、子局として動作させることができる。

[0213] さらに、記憶手段に第 3動作モードが記憶されている場合は、判定手段により、記憶手段に第 3動作モードが記憶されていることが判定され、制御手段が該第 3動作モ一ドで自装置を動作させる。したがって、この場合、通信装置を、前記親局機能制御手段または子局機能制御手段の何れかを機能させて自装置を親局または子局の何れかで動作させることができる。また、上記第 3動作モードで動作する場合には、例えば、既に他に親局が存在する場合には自装置を子局とすることで、親局の乱立が防げる。一方、他に親局が存在しない場合には自装置を親局とすることにより、他に親局が存在しな、場合であっても新たにネットワークを構築できると、う効果を奏する。

[0214] ところで、親局機能の能力（つまり、親局として機能する際の能力）は、ネットワークを構成する各通信装置によって異なる。つまり、親局として所定の能力を備えている通信装置もあれば、親局として所定の能力を備えていない通信装置もある。それゆえ、親局として動作させたい通信装置もあれば、親局として動作させたくない通信装置 ¾ある。

[0215] したがって、親局として動作させたい場合には、第 1動作モードを記憶手段に記憶させることで、この通信装置を親局として動作させることができる。また、親局として動作させたくない場合には、第 2動作モードを記憶手段に記憶させることで、この通信装置を子局として動作させることができる。さらに、親局として動作させてもよい場合には、第 3動作モードを記憶手段に記憶させることにより、この通信装置を親局または子局として動作させることができる。

[0216] それゆえ、上記の構成により、所定の能力を備える通信装置を親局として設定可能とし得る通信装置が得られるという効果を奏する。

[0217] また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置において、他の通信装置に対し制御情報を通知して、各通信装置間の通信品質を制御する通信品質制御手段を備え、自装置を親局として動作させる場合には、前記制御手段は、前記親局機能制御手段および通信品質制御手段を動作させて、通信品質制御可能な親局として自装置を動作させる構成である。

[0218] それゆえ、親局が通信品質の制御も行うこととなる。このため、親局機能の能力のみならず、通信品質制御機能の能力も考慮することにより、通信品質制御機能の能力が低い通信装置が親局となることを防止することができる。

[0219] したがって、通信品質が保証されたネットワークを構築できるという効果を奏する。

[0220] また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置において、自装置を子局として動作させる場合、前記制御手段は、他の通信装置から取得した該他の通信装置の機能を示した機能情報に基づいて親局を選択する構成である。

[0221] それゆえ、自装置の近くに他の通信装置が複数存在する場合には、前記取得した他の通信装置の機能を示した機能情報を用いることにより、現在の親局よりも条件のよい親局を選択することができる。さらに、この選択した親局に子局として参加することちでさる。

[0222] したがって、より条件のよい親局が構成するネットワークシステムに参加できるため、品質の優れた通信を行うことができるという効果を奏する。

[0223] また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置において、自装置が前記第 3動作モードで動作中の場合であって、かつ、現在の親局以外に親局を少なくとも 1つ発見した場合、前記制御手段は、前記親局機能制御手段を動作させて自装置を親局として動作させるか、または、子局機能制御手段を動作させて子局として動作させるかを決定する構成である。

[0224] それゆえ、現在の親局の他に親局 (他の通信装置)を少なくとも 1つ発見した場合、前記発見した他の通信装置のうちから再度親局を選定し直し、例えば、より条件のよい親局を選定することにより、既存のネットワークよりも条件のよいネットワークを再構築することができると、う効果を奏する。

[0225] また、例えば、自装置が親局として動作した方が、既存のネットワークよりも条件のよいネットワークを再構成できるのであれば、自装置が親局として動作することにより、より条件のよいネットワークを再構築することができるという効果を奏する。

[0226] また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置において、自装置が前記第 3動作モードで動作中の場合であって、かつ、親局との通信状態が不良であると判断された場合、前記制御手段は、前記親局機能制御手段を動作させて自装置を親局として動作させるか、または、子局機能制御手段を動作させて子局として動作させるかを決定する構成である。

[0227] それゆえ、親局との通信状態が不良となった場合、例えば、他に親局になる通信装置がなければ、自装置が親局となることによりネットワークを再構築できるという効果を奏する。

[0228] また、他に親局となる通信装置があれば、自装置が子局のままでいることにより、親局の乱立を防止できるという効果を奏する。

[0229] また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置において、自装置が前記第 3動作モードで動作中の場合であって、かつ、親局からネットワークからの離脱命令を受信した場合、前記制御手段は、前記親局機能制御手段を動作させて自装置を親局として動作させるか、または、子局機能制御手段を動作させて子局として動作させるかを決定する構成である。

[0230] それゆえ、親局力ネットワークからの離脱命令を受信した場合、その時点で動作を終了するのではなぐ例えば、自装置が親局となることにより、ネットワークを再構築できるという効果を奏する。

[0231] あるいは、自装置を子局として動作させて、他の親局にも参加することもできる。これにより、ネットワークを再構築できるという効果を奏する。

[0232] また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置において、他の通信装置と無線通信を行うと共に、自装置を親局として動作させる場合、前記制御手段は、自装置が動作して!/、た通信チャネルと同じ通信チャネルで自装置を動作させる構成である。

[0233] それゆえ、親局側からも子局側からも、今までに同ネットワーク内に存在していた無線通信を行う通信装置の発見が容易となる。

[0234] したがって、速やかに通信を再開することが可能となるという効果を奏する。

[0235] また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置において、他の通信装置と無線通信を行うと共に、自装置を親局として動作させる場合、前記制御手段は、自装置が動作して!/、た通信チャネルと異なる通信チャネルで自装置を動作させる構成である。

[0236] 例えば、通信チャネルの伝搬路状態が悪化している場合には、子局は親局を発見できないため、通信を再開することが不可能である。し力しながら、元の通信チャネルとは異なる通信チャネルで自装置を親局として動作させることにより、親局側からも子局側からも、今まで同ネットワーク内に存在していた無線通信を行う通信装置の発見が可能となる。

[0237] したがって、通信チャネルの伝搬路状態が悪化して!/ヽる場合であっても、通信を再開することが可能となると!/、う効果を奏する。

[0238] また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置において、自装置が親局を選択するに際して、前記制御手段が、前記機能情報として、他の通信装置の親局機能の能力に関する情報を参照する構成である。

[0239] それゆえ、他の通信装置の親局機能の能力に関する情報に基づいて、自装置が参加すべき親局を選択できる。

[0240] したがって、自装置は、最も親局機能が優れた親局が構成するネットワークに参カロすることが可能になると!/、う効果を奏する。

[0241] また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置において、自装置が親局あるいは子局の何れの局として動作するかを決定するに際して、前記制御手段が、自装置の親局機能の能力に関する情報、および、前記機能情報としての、他の通信装置の親局機能の能力に関する情報を参照する構成である。

[0242] それゆえ、自装置の親局機能の能力に関する情報、および、他の通信装置の親局機能の能力に関する情報に基づ、て、自装置が親局ある、は子局の何れの局として動作するかを決定する。

[0243] したがって、自装置の親局機能が他の通信装置の親局機能よりも優れて、る場合には、自装置が親局となることで、また、自装置の親局機能が他の通信装置の親局機能よりも劣っている場合には、他の通信装置が親局となることで、親局機能が優れた親局を有するネットワークを構築することができるという効果を奏する。

[0244] また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置において、自装置が親局を選択するに際して、前記制御手段が、前記機能情報としての、他の通信装置における通信品質制御機能の能力に関する情報を参照する構成である。

[0245] それゆえ、他の通信装置の通信品質制御機能の能力に関する情報に基づいて、自装置が参加すべき親局を選択できる。

[0246] したがって、自装置は、最も通信品質制御機能が優れた親局が構成するネットヮークに参加することができるという効果を奏する。

[0247] また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置において、自装置が親局あるいは子局の何れの局として動作するかを決定するに際して、前記制御手段が、自装置における通信品質制御機能の能力に関する情報、および、前記機能情報としての、他の通信装置における通信品質制御機能の能力に関する情報を参照する構成である。

[0248] それゆえ、自装置の通信品質制御機能の能力に関する情報、および、他の通信装置の通信品質制御機能の能力に関する情報に基づいて、自装置が親局あるいは子局の何れの局として動作するかを決定できる。

[0249] したがって、自装置の通信品質制御機能が他の通信装置の通信品質制御機能よりも優れている場合には、自装置が親局となることで、また、自装置の通信品質制御機能が他の通信装置の通信品質制御機能よりも劣っている場合には、他の通信装置が親局となることで、通信品質制御機能が優れた親局を有するネットワークを構築することができると!/、う効果を奏する。

[0250] また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置において、自装置が親局を選択するに際して、前記制御手段が、他の通信装置力取得した該他の通信装置の ID 情報を参照する構成である。

[0251] それゆえ、上記他の通信装置の HD情報に基づいて、所望の通信装置がネットヮークに存在しているか否かが判断できる。

[0252] そして、上記所望の通信装置と通信を行!、た、場合には、該所望となる通信装置がネットワーク内に存在していると判断できれば、そのままネットワーク内に留まればよい。一方、該所望となる通信装置がネットワーク内に存在していないと判断すれば、他のネットワークに移動することもできる。 [0253] さらに、上記他の通信装置の HD情報に基づいて、上記所望の通信装置が親局として動作しているということが分かれば、該所望の通信装置が親局として構成するネットワークに参加すればよいと判断できる。

[0254] このように、上記他の通信装置の Iひ f青報に基づ!/、て、通信を行!、た、通信装置同士が同じネットワークに参加することができる。このため、代理親局が乱立する環境であっても、それぞれ異なるネットワークに参加することなぐ上記通信装置間で通信を再開することができる。

[0255] したがって、自装置が親局を選択する際の判断情報が得られると!、う効果を奏する

[0256] また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置において、自装置が親局あるいは子局の何れの局として動作するかを決定するに際して、前記制御手段が、他の通信装置から取得した該他の通信装置の Iひ f青報を参照する構成である。

[0257] それゆえ、上記他の通信装置の情報に基づいて、所望の通信装置がネットヮークに存在しているか否かが判断できる。

[0258] そして、上記所望の通信装置と通信を行!、た、場合には、該所望となる通信装置がネットワーク内に存在していると判断できれば、そのままネットワーク内に留まればよい。一方、該所望となる通信装置がネットワーク内に存在していないと判断すれば、他のネットワークに移動することもできる。

[0259] さらに、上記他の通信装置の HD情報に基づいて、上記所望の通信装置が親局として動作しているということが分かれば、自装置を子局として動作させ、該所望の通信装置が親局として構成するネットワークに参加すればよいと判断できる。

[0260] このように、上記他の通信装置の Iひ f青報に基づ!/、て、通信を行!、た、通信装置同士が同じネットワークに参加することができる。このため、代理親局が乱立する環境であっても、それぞれ異なるネットワークに参加することなぐ上記通信装置間で通信を再開することができる。

[0261] したがって、自装置が親局ある!/、は子局の何れの局として動作するかを決定する際の判断情報が得られると、う効果を奏する。

[0262] また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置において、他の通信装置の親局機能の能力に関する情報を記憶する記憶手段を備える構成である。

[0263] それゆえ、他の通信装置の親局機能の能力に関する情報を保存しておくことができる。

[0264] したがって、自装置が親局を選択する際の判断情報が得られると!、う効果を奏する

[0265] また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置において、自装置の親局機能の能力に関する情報、および、他の通信装置の親局機能の能力に関する情報を記憶する記憶手段を備える構成である。

[0266] それゆえ、自装置の親局機能の能力に関する情報、および、他の通信装置の親局機能の能力に関する情報を保存しておくことができる。

[0267] したがって、自装置が親局を選択する際、あるいは、自装置が親局または子局として動作するかを決定する際の判断情報が得られるという効果を奏する。

[0268] また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置において、他の通信装置における通信品質制御機能の能力に関する情報を記憶する記憶手段を備える構成である。

[0269] それゆえ、他の通信装置における通信品質制御機能の能力に関する情報を保存しておくことができる。

[0270] したがって、自装置が親局を選択する際の判断情報が得られると!、う効果を奏する

[0271] また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置において、自装置における通信品質制御機能の能力に関する情報、および、他の通信装置における通信品質制御機能の能力に関する情報を記憶する記憶手段を備える構成である。

[0272] それゆえ、自装置における通信品質制御機能の能力に関する情報、および、他の通信装置における通信品質制御機能の能力に関する情報を保存しておくことができる。

[0273] したがって、自装置が親局を選択する際、あるいは、自装置が親局または子局として動作するかを決定する際の判断情報が得られるという効果を奏する。

[0274] また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置にお!/、て、他の通信装置の Iひ f青報を記憶する記憶手段を備える構成である。 [0275] それゆえ、他の通信装置の情報を保存しておくことができる。

[0276] したがって、自装置が親局を選択する際の判断情報が得られると!、う効果を奏する

[0277] また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置にお!/、て、前記動作モードを記憶する記憶手段を備える構成である。

[0278] それゆえ、上記動作モードを保存しておくことができる。

[0279] したがって、自装置が親局または子局として動作するかを決定する際の判断情報が得られるとヽぅ効果を奏する。

[0280] また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置において、他の通信装置に対して、前記記憶手段に記憶して!/、る情報を通知する通知手段を備える構成である。

[0281] それゆえ、他の通信装置力例えば、自装置が何れの動作モードである力自装置の親局機能の能力、自装置の通信品質制御機能の能力等を知ることができる。

[0282] また、他の通信装置が上記通知手段を備えていれば、自装置も、他の通信装置が何れの動作モードである力他の通信装置の親局機能の能力、他の通信装置の通信品質制御機能の能力等を知ることができるという効果を奏する。

[0283] したがって、親局あるいは子局の何れの局として動作するかを決定する際の判断情報が得られるという効果を奏する。

[0284] また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置において、自装置に対する電源の供給を制御する電源制御手段を備え、前記電源制御手段によって電源供給が停止した場合に、前記通知手段は、他の通信装置に対して、前記記憶手段に記憶して

V、る情報を通知する構成である。

[0285] それゆえ、前記電源制御手段によって電源供給が停止することにより、自装置がネットワークから離脱することになつた場合、他の通信装置が、例えば、自装置が何れの動作モードであるか、自装置の親局機能の能力、自装置の通信品質制御機能の能力等を知ることができる。

[0286] また、他の通信装置が上記電源制御手段と通知手段とを備えて!/、れば、他の通信装置がネットワークから離脱することになつた場合、自装置も、他の通信装置が何れの動作モードである力、他の通信装置の親局機能の能力、他の通信装置の通信品質制御機能の能力等を知ることができるという効果を奏する。

[0287] したがって、電源供給停止時に、親局ある、は子局の何れの局として動作するかを決定する際の判断情報が得られるという効果を奏する。

[0288] また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置にお!/、て、前記記憶手段に記憶されている情報の設定および Zまたは変更を行う設定手段を備える構成である。

[0289] それゆえ、記憶手段に新たな情報を記憶させること、および Zまたは、既に記憶されて、る情報を変更することができる。

[0290] したがって、新たな動作モードとして通信装置を動作させることができるという効果を奏する。

[0291] また、例えば、上記親局機能の能力の評価にあたり、親局機能における一部機能についての能力評価に対する寄与率等を変化させたり、上記通信品質制御機能の能力の評価にあたり、通信品質制御機能における一部機能についての能力評価に対する寄与率等を変化させたりすることで、自装置が親局あるいは子局として動作する度合ヽち変更することがでさる。

[0292] また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置にお!/、て、前記記憶手段に記憶されている情報の表示を行う表示手段を備える構成である。

[0293] それゆえ、ユーザが、記憶手段に記憶されている情報を確認できるという効果を奏する。

[0294] また、上記設定手段を備える場合には、表示手段に表示された情報を参考にすることで、容易に設定の変更が行えるという効果も奏する。

[0295] また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置において、 IEEE802. 11規格の通信方式、または、 IEEE802. l ie規格の通信方式を用いて他の通信装置と通信する構成である。

[0296] それゆえ、 IEEE802. 11規格の通信方式、または、 IEEE802. l ie規格の通信方式を用いて構築された無線ネットワークにお、て、上記通信装置を接続した場合、既存の無線ネットワークと不具合なく接続できるという効果を奏する。

[0297] また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置において、自装置は無線通信を行う装置である。 [0298] それゆえ、無線通信を用いて他の通信装置と通信を行うことができる。

[0299] したがって、可搬性に優れた通信装置を提供できると!、う効果を奏する。

[0300] また、本発明に係る動作モード起動方法は、以上のように、自装置を親局として機能させるための親局機能制御手段と、自装置を子局として機能させるための子局機能制御手段とを備えた通信装置の動作モード起動方法であって、前記親局機能制御手段を機能させて自装置を親局として動作させる第 1動作モード、前記子局機能制御手段を機能させて自装置を子局として動作させる第 2動作モード、および、前記親局機能制御手段または子局機能制御手段の何れかを機能させて自装置を親局または子局の何れかで動作させる第 3動作モードのうち何れの動作モードにて自装置を動作させるかを判定する判定ステップと、前記判定ステップで判定した動作モードに基づ!/、て自装置を親局または子局として動作させる動作ステップとを備える方法でめる。

[0301] それゆえ、上記判定される動作モード次第で、通信装置の動作モードが決まる。

[0302] ここで、判定ステップにおいて自装置を第 1動作モードで動作させると判定された場合には、該第 1動作モードで自装置が動作する。したがって、この場合、通信装置を、前記親局機能制御手段を機能させて、親局として動作させることができるという効果を奏する。

[0303] また、判定手段ステップにお!/、て自装置を第 2動作モードで動作させると判定された場合には、該第 2動作モードで自装置が動作する。したがって、この場合、通信装置を、前記子局機能制御手段を機能させて、子局として動作させることができるという効果を奏する。

[0304] さらに、判定ステップにおいて自装置を第 3動作モードで動作させると判定された場合には、該第 3動作モードで自装置が動作する。したがって、この場合、通信装置を、前記親局機能制御手段または子局機能制御手段の何れかを機能させて自装置を親局または子局の何れかで動作させることができる。また、上記第 3動作モードで動作する場合には、例えば、既に他に親局が存在する場合には自装置を子局とすることで、親局の乱立が防げる。一方、他に親局が存在しない場合には自装置を親局とすることにより、他に親局が存在しない場合であっても新たにネットワークを構築できるという効果を奏する。

[0305] また、本発明に係る動作モード起動方法は、上記の動作モード起動方法にぉ、て、自装置は無線通信を行う装置である。

[0306] それゆえ、無線通信を行う通信装置で、上記動作モード起動方法を実行することができるという効果を奏する。

[0307] 本発明に係る通信方法は、以上のように、親局と子局とからなるネットワークシステムを構成すると共に、親局としても子局としても動作可能な通信装置の通信方法であつて、前記ネットワークシステムに参カ卩中に、他の通信装置の親局機能に関する情報を取得する取得ステップと、親局となる他の通信装置が存在するか否かを検索する検索ステップと、前記検索ステップにて親局となる他の通信装置が発見された場合に、自装置の親局機能と前記発見された通信装置の親局機能とを比較する比較ステツプと、前記比較ステップにお、て自装置の親局機能が前記発見された通信装置の親局機能よりも高いと判断された場合には、自装置は親局として動作する一方、前記比較ステップにお!/、て自装置の親局機能が前記発見された通信装置の親局機能よりも低いと判断された場合には、自装置は子局として前記発見された通信装置に参加する動作ステップとを備える方法である。

[0308] それゆえ、ネットワークシステムに参カ卩しているときに、他の通信装置の親局機能に関する情報を取得することができる。

[0309] したがって、自装置を含む通信装置の内、親局機能が高い通信装置が自律的に新たな親局として動作することにより、より条件のよいネットワークを再構築することができるという効果を奏する。

[0310] また、本発明に係る通信方法は、以上のように、親局と子局とからなる無線ネットヮークシステムを構成すると共に、親局としても子局としても動作可能な通信装置の通信方法であって、前記ネットワークシステムに参カ卩中に、他の通信装置の親局機能に関する情報を取得する取得ステップと、前記親局との通信状態を監視する監視ステップと、前記監視ステップにより親局との通信状態が不良であると判断された場合に、自装置の親局機能と前記親局機能に関する情報を取得した通信装置の親局機能とを比較する比較ステップと、前記比較ステップにお、て自装置の親局機能が前記親局機能に関する情報を取得した通信装置の親局機能よりも高いと判断された場合には、自装置は親局として動作する一方、前記比較ステップにおいて自装置の親局機能が前記親局機能に関する情報を取得した通信装置の親局機能よりも低いと判断された場合には、自装置は子局として動作する動作ステップとを備える方法である

[0311] それゆえ、ネットワークシステムに参カ卩しているときに、他の通信装置の親局機能に関する情報を取得することができる。

[0312] したがって、親局との通信が不良となった場合には、該通信が不良のネットワークがそのまま構築され続けるのではなぐ自装置を含む通信装置の内、親局機能が高い通信装置が自律的に新たな親局として動作することにより、より条件のよいネットヮークを再構築することができると、う効果を奏する。

[0313] また、本発明に係る通信方法は、上記の通信方法にお!、て、前記監視ステップにおいて親局との間で所定の期間、データの伝搬状態が一定レベル以下となった場合に、前記親局との通信状態が不良であると判断する方法である。

[0314] それゆえ、親局との通信が完全に不通となった場合だけでなぐより柔軟に、親局との通信状態が不良であると判断することができる。

[0315] したがって、早い段階で既存のネットワークを放棄して、より条件のよいネットワークを再構築することができるという効果を奏する。

[0316] また、本発明に係る通信方法は、以上のように、親局と子局とからなるネットワークシステムを構成すると共に、親局としても子局としても動作可能な通信装置の通信方法であって、前記ネットワークシステムに参加中に、他の通信装置の親局機能に関する情報を取得する取得ステップと、前記親局からネットワーク力の離脱命令を受信した場合に、自装置の親局機能と前記親局機能に関する情報を取得した通信装置の親局機能とを比較する比較ステップと、前記比較ステップにお、て自装置の親局機能が前記親局機能に関する情報を取得した通信装置の親局機能よりも高いと判断された場合には、自装置は親局として動作する一方、前記比較ステップにおいて自装置の親局機能が前記親局機能に関する情報を取得した通信装置の親局機能よりも低いと判断された場合には、自装置は子局として動作する動作ステップとを備える方法である。

[0317] それゆえ、ネットワークシステムに参カ卩しているときに、他の通信装置の親局機能に関する情報を取得することができる。

[0318] したがって、親局からネットワーク力もの離脱命令を受信した場合には、自装置の動作を、そのまま終了するのではなぐ自装置を含む通信装置の内、自装置の親局機能が最も高ければ、自装置が親局として動作することにより、新たなネットワークを再構築できるという効果を奏する。また、他に条件のよいネットワークが存在すれば、該ネットワークに参加することにより、新たなネットワークを再構築できるという効果を奏する。

[0319] また、本発明に係る通信方法は、上記の通信方法において、他の通信装置と無線通信を行うと共に、自装置を親局として動作させる場合、自装置が動作していた通信チャネルと同じ通信チャネルで自装置を動作させる方法である。

[0320] それゆえ、親局側からも子局側からも、今までに同ネットワーク内に存在していた無線通信を行う通信装置の発見が容易となる。

[0321] したがって、速やかに通信を再開することが可能となるという効果を奏する。

[0322] また、本発明に係る通信方法は、上記の通信方法にお!、て、他の通信装置と無線通信を行うと共に、自装置を親局として動作させる場合、自装置が動作していた通信チャネルと異なる通信チャネルで自装置を動作させる方法である。

[0323] 例えば、通信チャネルの伝搬路状態が悪化している場合には、子局は親局を発見できないため、通信を再開することが不可能である。し力しながら、元の通信チャネルとは異なる通信チャネルで自装置を親局として動作させることにより、親局側からも子局側からも、今まで同ネットワーク内に存在していた無線通信を行う通信装置の発見が可能となる。

[0324] したがって、通信チャネルの伝搬路状態が悪化して!/ヽる場合であっても、通信を再開することが可能となると!/、う効果を奏する。

[0325] また、本発明に係る通信方法は、上記の通信方法にお!、て、自装置を親局として動作させる場合であって、かつ、自装置が通信品質機能を備える場合には、通信品質制御可能な親局として自装置を動作させる方法である。 [0326] それゆえ、自装置は、単に親局として動作してベストエフオート型のネットワークを構築するのではなぐ通信品質制御可能な親局として動作することができる。

[0327] したがって、通信品質を制御可能なネットワークを構築することが可能となるという効果を奏する。

[0328] また、本発明に係る通信方法は、上記の通信方法にお!、て、前記取得ステップでは、さらに、前記他の通信装置の通信品質制御機能に関する情報を取得し、前記比較ステップでは、自装置の親局機能および通信品質制御機能を併せたトータル機能と、前記通信品質制御機能に関する情報を取得した通信装置の親局機能および通信品質制御機能を併せたトータル機能とを比較し、前記比較ステップにお、て自装置のトータル機能が、前記通信品質制御機能に関する情報を取得した通信装置のト一タル機能よりも高いと判断された場合であって、かつ、自装置が親局機能および通信品質制御機能を備える場合には、通信品質制御可能な親局として動作する一方、前記比較ステップにお、て自装置のトータル機能が、前記通信品質制御機能に関する情報を取得した通信装置のトータル機能よりも低、と判断された場合には、子局として前記通信品質制御機能に関する情報を取得した通信装置に参加する動作ステツプを備える方法である。

[0329] それゆえ、親局機能および通信品質制御機能を併せたトータル機能が高!、通信装置が、新たな親局として動作することになる。つまり、通信品質制御機能も考慮して、新たな親局が決定する。

[0330] したがって、親局がネットワーク力も離脱したため、あるいは自装置が起動直後のため等により親局が未定時の場合や、現在親局として動作している通信装置の他に親局としての適性が高い通信装置が存在する場合であっても、新たな親局により、通信品質が保証されたネットワークを再構築できるという効果を奏する。

[0331] また、本発明に係る通信方法は、上記の通信方法にお!、て、前記他の通信装置との通信時に、前記自装置の親局機能に関する情報と、前記他の通信装置の親局機能に関する情報とを、互いに通知し合う方法である。

[0332] それゆえ、他の通信装置も、自装置の親局機能を判断することができる。

[0333] したがって、親局がネットワーク力も離脱したため、あるいは自装置が起動直後のため等により親局が未定時の場合や、現在親局として動作している通信装置の他に親局としての適性が高い通信装置が存在する場合、上記親局機能を基にして、他の通信装置も、自身が親局として動作する力否かを判断可能となるという効果を奏する。

[0334] また、本発明に係る通信方法は、上記の通信方法にお!、て、前記他の通信装置との通信時に、前記自装置の通信品質制御機能に関する情報と、前記他の通信装置の通信品質制御機能に関する情報とを、互いに通知し合う方法である。

[0335] それゆえ、他の通信装置も、自装置の通信品質制御機能を判断することができる。

[0336] したがって、親局がネットワーク力も離脱したため、あるいは自装置が起動直後のため等により親局が未定時の場合や、現在親局として動作している通信装置の他に親局としての適性が高!、通信装置が存在する場合、上記通信品質制御機能を基にして、他の通信装置も、自身が親局として動作する力否かを判断可能となるという効果を奏する。

[0337] また、本発明に係る通信方法は、上記の通信方法にお!、て、自装置の電源供給停止時に、前記自装置の親局機能に関する情報を、他の通信装置に通知する方法でめる。

[0338] それゆえ、電源供給が停止することにより、自装置がネットワークから離脱することになった場合、他の通信装置が、自装置の親局機能の能力を知ることができる。

[0339] したがって、自装置の電源供給停止時に、他の通信装置は、自身が親局あるいは子局の何れの局として動作するかを決定する際の判断情報が得られるという効果を奏する。

[0340] また、本発明に係る通信方法は、上記の通信方法にお!、て、自装置の電源供給停止時に、前記自装置の通信品質制御機能に関する情報を、他の通信装置に通知する方法である。

[0341] それゆえ、電源供給が停止することにより、自装置がネットワークから離脱することになった場合、他の通信装置が、自装置の通信品質制御機能の能力を知ることができる。

[0342] したがって、自装置の電源供給停止時に、他の通信装置は、自身が親局あるいは子局の何れの局として動作するかを決定する際の判断情報が得られるという効果を奏する。

[0343] また、本発明に係る通信方法は、上記の通信方法にお!、て、自装置は他の通信装置と無線により通信を行う方法である。

[0344] それゆえ、無線通信を行う通信装置で、上記通信方法を実行することができると、う効果を奏する。

[0345] また、本発明に係る通信システムは、以上のように、複数の通信装置を、ネットヮークを介して接続した通信システムにおいて、上記複数の通信装置のうち、少なくとも 1 つの通信装置が、上記の通信装置である。

[0346] したがって、上記通信装置に関して上述した効果を、本システムで得られるという効果を奏する。

[0347] また、本発明に係るプログラムは、以上のように、上記通信装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのものである。

[0348] 上記プログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記通信装置をユーザに提供することが可能となるという効果を奏する。

[0349] また、本発明に係るプログラムは、以上のように、上記の通信装置の動作モード起動方法をコンピュータに実行させるためのものである。

[0350] 上記プログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記通信装置の動作モード起動方法をユーザに提供することが可能となるという効果を奏する。

[0351] また、本発明に係るプログラムは、以上のように、上記の通信方法をコンピュータに実行させるためのものである。

[0352] 上記プログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記通信方法をユーザに提供することが可能となるという効果を奏する。

[0353] また、本発明に係るプログラムを記録した記録媒体は、以上のように、上記プロダラムを記録して、るものである。

[0354] 上記記録媒体に記録されて!、るプログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記通信装置、通信装置の動作モード起動方法、あるいは、通信方法をユーザに提供することが可能となるという効果を奏する。

[0355] また、本発明に係る無線通信装置は、以上のように、親局と子局とからなる無線ネットワークシステムを構成する無線通信装置において、自装置を親局として機能させるための親局機能制御手段と、自装置を子局として機能させるための子局機能制御手段と、前記親局機能制御手段を機能させて自装置を親局として動作させる第 1動作モード、前記子局機能制御手段を機能させて自装置を子局として動作させる第 2動作モード、および、前記親局機能制御手段または子局機能制御手段の何れかを機能させて自装置を親局または子局の何れかで動作させる第 3動作モードのうち何れかの動作モードが記憶された記憶手段と、前記記憶手段に記憶されて!、る動作モードを判定する判定手段と、前記判定手段が判定した動作モードに基づ!、て自装置の動作を制御するモード制御手段とを備える構成である。

[0356] それゆえ、記憶手段に記憶される動作モード次第で、無線通信装置が何れの動作モードで動作するかが決まる。

[0357] ここで、記憶手段に第 1動作モードが記憶されている場合は、判定手段により、記憶手段に第 1動作モードが記憶されていることが判定され、モード制御手段が該第 1 動作モードで自装置を動作させる。したがって、この場合、無線通信装置を、前記親局機能制御手段を機能させて、親局として動作させることができる。

[0358] また、記憶手段に第 2動作モードが記憶されている場合は、判定手段により、記憶手段に第 2動作モードが記憶されていることが判定され、モード制御手段が該第 2動作モードで自装置を動作させる。したがって、この場合、無線通信装置を、前記子局機能制御手段を機能させて、子局として動作させることができる。

[0359] さらに、記憶手段に第 3動作モードが記憶されている場合は、判定手段により、記憶手段に第 3動作モードが記憶されていることが判定され、モード制御手段が該第 3 動作モードで自装置を動作させる。したがって、この場合、無線通信装置を、前記親局機能制御手段または子局機能制御手段の何れかを機能させて自装置を親局または子局の何れかで動作させることができる。また、上記第 3動作モードで動作する場合には、例えば、既に他に親局が存在する場合には自装置を子局とすることで、親局の乱立が防げる。一方、他に親局が存在しない場合には自装置を親局とすることにより、他に親局が存在しない場合であっても新たに無線ネットワークを構築できる。

[0360] ところで、親局機能の能力（つまり、親局として機能する際の能力）は、無線通信ネットワークを構成する各無線通信装置によって異なる。つまり、親局として所定の能力を備えて、る無線通信装置もあれば、親局として所定の能力を備えて、な、無線通信装置もある。それゆえ、親局として動作させたい無線通信装置もあれば、親局として動作させたくな、無線通信装置もある。

[0361] したがって、親局として動作させたい場合には、第 1動作モードを記憶手段に記憶させることで、この無線通信装置を親局として動作させることができる。また、親局として動作させたくない場合には、第 2動作モードを記憶手段に記憶させることで、この無線通信装置を子局として動作させることができる。さらに、親局として動作させてもよい場合には、第 3動作モードを記憶手段に記憶させることにより、この無線通信装置を親局または子局として動作させることができる。

[0362] それゆえ、上記の構成により、所定の能力を備える無線通信装置を親局として設定可能とし得る無線通信装置が得られるという効果を奏する。

[0363] また、本発明に係る無線通信装置は、上記の無線通信装置において、他の無線通信装置に対する無線帯域の割り当てを計算すると共に、前記他の無線通信装置に割り当てた無線帯域を示す帯域情報を通知して、各無線通信装置間の通信品質を制御するか、あるいは、他の無線通信装置に対する送信待ち時間を制御すると共に、前記他の無線通信装置に前記送信待ち時間の情報を通知して、各無線通信装置間の通信品質を制御する通信品質制御手段を備え、自装置を親局として動作させる場合には、モード制御手段は、前記親局機能制御手段および通信品質制御手段を動作させて、通信品質制御可能な親局として自装置を動作させる構成である。

[0364] それゆえ、親局が通信品質の制御も行うこととなる。このため、親局機能の能力のみならず、通信品質制御機能の能力も考慮することにより、通信品質制御機能の能力が低い無線通信装置が親局となることを防止することができる。

[0365] したがって、通信品質が保証された無線ネットワークを構築できるという効果を奏する。

[0366] また、本発明に係る無線通信装置は、上記の無線通信装置において、自装置の動作モードが前記第 3動作モードに設定された場合であって、かつ、他に親局が存在する場合には、前記モード制御手段は、自装置を子局として動作させる構成である。 [0367] したがって、記憶手段に第 3動作モードが記憶されて、る場合であっても、無線ネットワーク内での親局の乱立を防止することができるという効果を奏する。

[0368] また、本発明に係る無線通信装置は、上記の無線通信装置において、親局となる他の無線通信装置を監視する監視手段を備え、自装置の動作モードが前記第 3動作モードに設定された場合であって、かつ、前記監視手段により親局との通信状態が不良であると判断された場合、前記モード制御手段は、前記親局機能制御手段を動作させて自装置を親局として動作させるか、または、子局機能制御手段を動作させて子局として動作させるかを決定する。

[0369] それゆえ、親局との通信状態が不良となった場合、例えば、他に親局になる無線通信装置がなければ、自装置が親局となることにより無線ネットワークを再構築できるという効果を奏する。また、他に親局となる無線通信装置があれば、自装置が子局のままでいることにより、親局の乱立を防止できるという効果を奏する。

[0370] また、本発明に係る無線通信装置は、上記の無線通信装置において、他の無線通信装置に対する無線帯域の割り当てを計算すると共に、前記他の無線通信装置に割り当てた無線帯域を示す帯域情報を通知して、各無線通信装置間の通信品質を制御するか、あるいは、他の無線通信装置に対する送信待ち時間を制御すると共に、前記他の無線通信装置に前記送信待ち時間の情報を通知して、各無線通信装置間の通信品質を制御する通信品質制御手段を備え、前記モード制御手段は、前記親局機能制御手段および前記通信品質制御手段を動作させて自装置を通信品質制御可能な親局として動作させるか、または、子局機能制御手段を動作させて子局として動作させるかを決定する構成である。

[0371] それゆえ、親局機能制御手段の能力のみならず、通信品質制御手段の能力も考慮することにより、親局と通信不能となった場合においても、通信品質制御手段の能力が低い無線通信装置が親局となるのを防ぐことができる。

[0372] したがって、通信品質が保証された無線ネットワークを構築できるという効果を奏する。

[0373] また、本発明に係る無線通信装置は、上記の無線通信装置において、自装置の親局機能の能力に関する情報、および、他の無線通信装置の親局機能の能力に関する情報を第 1の情報とすると、前記記憶手段は、前記第 1の情報と前記第 3動作モードとを記憶しており、自装置が親局あるいは子局の何れの局として動作するかを決定するに際して、前記モード制御手段が、前記第 1の情報を参照する構成である。

[0374] それゆえ、自装置の親局機能の能力に関する情報、および、他の無線通信装置の親局機能の能力に関する情報に基づ、て、自装置が親局ある、は子局の何れの局として動作するかを決定する。

[0375] したがって、自装置の親局機能が他の無線通信装置の親局機能よりも優れて!/、る場合には、自装置が親局となることで、また、自装置の親局機能が他の無線通信装置の親局機能よりも劣っている場合には、他の無線通信装置が親局となることで、親局機能が優れた親局を有する無線ネットワークを構築することができるという効果を奏する。

[0376] また、本発明に係る無線通信装置は、上記の無線通信装置において、自装置における通信品質制御機能の能力に関する情報、および、他の無線通信装置における通信品質制御機能の能力に関する情報を第 2の情報とすると、前記記憶手段は、前記第 2の情報と前記第 3動作モードとを記憶しており、自装置が親局あるいは子局の何れの局として動作するかを決定するに際して、前記モード制御手段が、前記第 2の情報を参照する構成である。

[0377] それゆえ、自装置の通信品質制御機能の能力に関する情報、および、他の無線通信装置の通信品質制御機能の能力に関する情報に基づ、て、自装置が親局ある、は子局の何れの局として動作するかを決定する。

[0378] したがって、自装置の通信品質制御機能が他の無線通信装置の通信品質制御機能よりも優れている場合には、自装置が親局となることで、また、自装置の通信品質制御機能が他の無線通信装置の通信品質制御機能よりも劣っている場合には、他の無線通信装置が親局となることで、通信品質制御機能が優れた親局を有する無線ネットワークを構築することができるという効果を奏する。

[0379] また、本発明に係る無線通信装置は、上記の無線通信装置において、自装置に関する親局機能の能力および通信品質制御機能の能力に関する情報と、他の通信装置に関する親局機能の能力および通信品質制御機能の能力に関する情報とを第 3 の情報とすると、前記記憶手段は、前記第 3の情報と前記第 3動作モードとを記憶しており、自装置が親局あるいは子局の何れの局として動作するかを決定するに際して、前記モード制御手段が、前記第 3の情報を参照する構成である。

[0380] それゆえ、自装置に関する親局機能の能力および通信品質制御機能の能力に関する情報と、他の通信装置に関する親局機能の能力および通信品質制御機能の能力に関する情報とに基づいて、自装置が親局あるいは子局の何れの局として動作するかを決定する。

[0381] したがって、自装置の親局機能および通信品質制御機能を併せたトータル機能が、他の無線通信装置の親局機能および通信品質制御機能を併せたトータル機能よりも優れている場合には自装置が親局となることで、また、自装置の親局機能および通信品質制御機能を併せたトータル機能が、他の無線通信装置の親局機能および通信品質制御機能を併せたトータル機能よりも劣っている場合には他の無線通信装置が親局となることで、親局機能および通信品質制御機能を併せたトータル機能が優れた親局を有する無線ネットワークを構築することができるという効果を奏する。

[0382] また、本発明に係る無線通信装置は、上記の無線通信装置にお!、て、前記記憶手段は、さらに、過去に通信を行ったことのある他の無線通信装置の Iひ f青報を記憶しており、自装置が親局あるいは子局の何れの局として動作するかを決定するに際して、前記モード制御手段が、前記 Iひ f青報を参照する構成である。

[0383] それゆえ、過去に通信を行ったことのある他の無線通信装置が無線ネットワーク中に存在していれば、上記 Iひ f青報に基づいて、該他の無線通信装置が無線ネットヮークに存在していることが判断できる。

[0384] さらに、上記 HD情報に基づいて、例えば過去の通信時において上記他の無線通信装置が親局として動作して、たと、うことが分かれば、自装置を子局として動作させればよいと判断できる。

[0385] したがって、自装置が親局あるいは子局の何れの局として動作するかを決定する際の判断情報が得られると、う効果を奏する。

[0386] また、本発明に係る無線通信装置は、上記の無線通信装置にお!、て、前記記憶手段に記憶している情報を通知する通知手段を備える構成である。 [0387] それゆえ、他の無線通信装置力例えば、自装置が何れの動作モードである力自装置の親局機能の能力、自装置の通信品質制御機能の能力等を知ることができる。

[0388] また、他の無線通信装置が上記通知手段を備えて!/、れば、自装置も、他の無線通信装置が何れの動作モードであるか、他の無線通信装置の親局機能の能力、他の無線通信装置の通信品質制御機能の能力等を知ることができるという効果を奏する

[0389] したがって、親局あるいは子局の何れの局として動作するかを決定する際の判断情報が得られるという効果を奏する。

[0390] また、本発明に係る無線通信装置は、上記の無線通信装置において、自装置に対する電源の供給を制御する電源制御手段を備え、前記電源制御手段によって電源供給が停止した場合に、前記通知手段は、他の無線通信装置に対して、前記記憶手段に記憶して!/、る情報を通知する構成である。

[0391] それゆえ、前記電源制御手段によって電源供給が停止することにより、自装置が無線ネットワークから離脱することになつた場合、他の無線通信装置が、例えば、自装置が何れの動作モードであるか、自装置の親局機能の能力、自装置の通信品質制御機能の能力等を知ることができる。

[0392] また、他の無線通信装置が上記電源制御手段と通知手段とを備えて!/、れば、他の無線通信装置が無線ネットワーク力離脱することになつた場合、自装置も、他の無線通信装置が何れの動作モードであるか、他の無線通信装置の親局機能の能力、他の無線通信装置の通信品質制御機能の能力等を知ることができるという効果を奏する。

[0393] したがって、電源供給停止時に、親局ある、は子局の何れの局として動作するかを決定する際の判断情報が得られるという効果を奏する。

[0394] また、本発明に係る無線通信装置は、上記の無線通信装置にお!、て、前記記憶手段に記憶されている情報の設定および Zまたは変更を行う設定手段を備える構成でめる。

[0395] それゆえ、記憶手段に新たな情報を記憶させることができる。

[0396] したがって、新たな動作モードとして無線通信装置を動作させることができるという効果を奏する。

[0397] また、例えば、上記親局機能の能力の評価にあたり、親局機能における一部機能についての能力評価に対する寄与率等を変化させたり、上記通信品質制御機能の能力の評価にあたり、通信品質制御機能における一部機能についての能力評価に対する寄与率等を変化させたりすることで、親局への成り易さの度合いも変更することがでさる。

[0398] また、本発明に係る無線通信装置は、上記の無線通信装置にお!、て、前記判定手段で判定された動作モードの情報、自装置の通信状態の情報、記憶手段に記憶されている情報のうち、少なくとも 1つ以上の情報の表示を行う表示手段を備える構成である。

[0399] それゆえ、ユーザが、自装置の通信状態の情報、および、記憶手段に記憶されて V、る情報を確認できると!、う効果を奏する。

[0400] また、上記設定手段を備える場合には、表示手段に表示された情報を参考にすることで、容易に設定の変更が行えるという効果も奏する。

[0401] また、本発明に係る無線通信装置の動作モード設定 (起動)方法は、以上のように、自装置を親局として機能させるための親局機能制御手段と、自装置を子局として機能させるための子局機能制御手段とを備えた無線通信装置の動作モード設定方法であって、前記親局機能制御手段を機能させて自装置を親局として動作させる第 1 動作モード、前記子局機能制御手段を機能させて自装置を子局として動作させる第 2動作モード、および、前記親局機能制御手段または子局機能制御手段の何れかを機能させて自装置を親局または子局の何れかで動作させる第 3動作モードのうち何れの動作モードが記憶されて、るかを判定する判定ステップと、前記判定ステップで判定した動作モードに基づ、て自装置を動作させる動作ステップとを備える方法でめる。

[0402] それゆえ、上記記憶される動作モード次第で、無線通信装置の動作モードが決まる。

[0403] ここで、判定ステップにお、て第 1動作モードが記憶されて、ることが判定された場合には、該第 1動作モードで自装置が動作する。したがって、この場合、無線通信装置を、前記親局機能制御手段を機能させて、親局として動作させることができる。

[0404] また、判定手段ステップにお!/、て第 2動作モードが記憶されて、ることが判定された場合には、該第 2動作モードで自装置が動作する。したがって、この場合、無線通信装置を、前記子局機能制御手段を機能させて、子局として動作させることができる。

[0405] さらに、判定ステップにおいて第 3動作モードが記憶されていることが判定された場合には、該第 3動作モードで自装置が動作する。したがって、この場合、無線通信装置を、前記親局機能制御手段または子局機能制御手段の何れかを機能させて自装置を親局または子局の何れかで動作させることができる。また、上記第 3動作モードで動作する場合には、例えば、既に他に親局が存在する場合には自装置を子局とすることで、親局の乱立が防げる。一方、他に親局が存在しない場合には自装置を親局とすることにより、他に親局が存在しない場合であっても新たに無線ネットワークを構築できる。

[0406] ところで、親局機能の能力（つまり、親局として機能する際の能力）は、無線通信ネットワークを構成する各無線通信装置によって異なる。つまり、親局として所定の能力を備えて、る無線通信装置もあれば、親局として所定の能力を備えて、な、無線通信装置もある。それゆえ、親局として動作させたい無線通信装置もあれば、親局として動作させたくな、無線通信装置もある。

[0407] したがって、親局として動作させたい場合には、第 1動作モードを記憶させることで、この無線通信装置を親局として動作させることができる。また、親局として動作させたくない場合には、第 2動作モードを記憶させることで、この無線通信装置を子局として動作させることができる。さらに、親局として動作させてもよい場合には、第 3動作モードを記憶させることにより、この無線通信装置を親局または子局として動作させることがでさる。

[0408] それゆえ、上記の構成により、所定の能力を備える無線通信装置を親局として設定可能となると、う効果を奏する。

[0409] また、本発明に係る無線通信方法は、以上のように、親局と子局とからなる無線ネットワークシステムを構成すると共に、親局としても子局としても動作可能な無線通信装置の無線通信方法であって、他の無線通信装置との通信時に、前記他の無線通信装置の親局機能に関する情報を取得する取得ステップと、親局となる他の無線通信装置が存在するか否かを検索する検索ステップと、前記検索ステップにて親局を発見した場合には、前記取得ステップで取得した情報に基づいて、前記親局に関して親局としての適正を判断する適正判断ステップとを備え、前記適性判断ステップで親局の適正があると判断された場合には、前記親局に子局として参加する方法である。

[0410] それゆえ、親局となる他の無線通信装置が存在する場合、かつ、適正判断ステップにおいて前記親局が親局としての適正を有していると判断された場合には、この親局が新たな親局となることにより、無線通信装置は新たな親局に子局として参加できる。

[0411] したがって、親局が無線ネットワーク力も離脱したため、あるいは自装置が起動直後のため等により親局未定時の場合や、現在親局として動作している無線通信装置の他に親局としての適性が高い無線通信装置が存在する場合であっても、無線ネットワークを再構築することができると、う効果を奏する。

[0412] また、本発明に係る無線通信方法は、上記の通信方法にお!、て、前記取得ステツプでは、さらに、前記他の無線通信装置の通信品質制御機能に関する情報を取得し、前記適正判断ステップでは、前記親局に関して通信品質制御可能な親局としての適正を判断する方法である。

[0413] それゆえ、通信品質が保証された無線ネットワークを再構築することができると！/、う効果を奏する。

[0414] また、本発明に係る無線通信方法は、以上のように、親局と子局とからなる無線ネットワークシステムを構成すると共に、親局としても子局としても動作可能な無線通信装置の無線通信方法であって、親局となる他の無線通信装置が存在するか否かを検索する検索ステップとを備え、前記検索ステップにて親局を発見できな力つた場合であって、かつ、自装置が通信品質制御機能を備える場合には、通信品質制御可能な親局として動作する方法である。

[0415] それゆえ、親局となる他の無線通信装置を発見できな、場合にぉ、て、自装置が親局機能および通信品質制御機能を備えて、れば、自装置が新たな親局となることができ、他の無線通信装置を子局として無線ネットワークに参加させることができる。 [0416] したがって、親局が無線ネットワーク力も離脱したため、あるいは自装置が起動直後のため等により親局が未定時の場合であっても、自装置が親局機能および通信品質制御機能を備えて、れば、無線ネットワークを再構築することができると、う効果を奏する。さらに、自装置は、通信品質制御可能な親局として動作するため、無線ネットヮークの通信品質も保証されるという効果を奏する。

[0417] また、本発明に係る無線通信方法は、以上のように、親局と子局とからなる無線ネットワークシステムを構成すると共に、親局としても子局としても動作可能な無線通信装置の無線通信方法であって、他の無線通信装置との通信時に、前記他の無線通信装置の親局機能に関する情報を取得する取得ステップと、親局となる他の無線通信装置が存在するか否かを検索する検索ステップと、前記検索ステップにて親局を発見できた場合であって、かつ、自装置が親局機能を備える場合に、自装置の親局機能と前記親局の親局機能とを比較する比較ステップと、前記比較ステップにお、て自装置の親局機能が前記親局の親局機能よりも高!、と判断された場合には、自装置は親局として動作する一方、前記比較ステップにお、て自装置の親局機能が他の無線通信装置の親局機能よりも低いと判断された場合には、自装置は子局として前記親局に参加する方法である。

[0418] それゆえ、親局機能が高い無線通信装置が、新たな親局として動作することになる

[0419] したがって、親局が無線ネットワーク力も離脱したため、あるいは自装置が起動直後のため等により親局が未定時の場合や、現在親局として動作している無線通信装置の他に親局としての適性が高い無線通信装置が存在する場合であっても、新たな親局により、親局機能に優れた無線ネットワークを再構築できるという効果を奏する。

[0420] また、本発明に係る無線通信方法は、上記の通信方法にお!、て、前記取得ステツプでは、さらに、前記他の無線通信装置の通信品質制御機能に関する情報を取得し、前記比較ステップでは、自装置が親局機能および通信品質制御機能を備える場合に、自装置の親局機能および通信品質制御機能を併せたトータル機能と、前記親局の親局機能および通信品質制御機能を併せたトータル機能とを比較し、前記比較ステツプにおいて自装置のトータル機能が、前記親局のトータル機能よりも高いと判断された場合には、通信品質制御可能な親局として動作する一方、前記比較ステップにおいて自装置のトータル機能が、前記親局のトータル機能よりも低いと判断された場合には、子局として前記親局に参加する方法である。

[0421] それゆえ、親局機能および通信品質制御機能を併せたトータル機能が高、無線通信装置が、新たな親局として動作することになる。つまり、通信品質制御機能も考慮して、新たな親局が決定する。

[0422] したがって、親局が無線ネットワーク力も離脱したため、あるいは自装置が起動直後のため等により親局が未定時の場合や、現在親局として動作している無線通信装置の他に親局としての適性が高い無線通信装置が存在する場合であっても、新たな親局により、通信品質が保証された無線ネットワークを再構築できるという効果を奏する

[0423] また、本発明に係る無線通信方法は、上記の通信方法において、前記他の無線通信装置との通信時に、前記自装置の親局機能に関する情報と、前記他の無線通信装置の親局機能に関する情報とを、互いに通知し合う方法である。

[0424] それゆえ、他の無線通信装置も、自装置の親局機能を判断することができる。

[0425] したがって、親局が無線ネットワーク力も離脱したため、あるいは自装置が起動直後のため等により親局が未定時の場合や、現在親局として動作している無線通信装置の他に親局としての適性が高い無線通信装置が存在する場合、上記親局機能を基にして、他の無線通信装置も、自身が親局として動作する力否かを判断可能となるという効果を奏する。

[0426] また、本発明に係る無線通信方法は、上記の通信方法において、前記他の無線通信装置との通信時に、前記自装置の親局機能および通信品質制御機能に関する情報と、前記他の無線通信装置の親局機能および通信品質制御機能に関する情報とを、互いに通知し合う方法である。

[0427] それゆえ、他の無線通信装置も、自装置の親局機能および通信品質制御機能を半 U断することができる。

[0428] したがって、親局が無線ネットワーク力も離脱したため、あるいは自装置が起動直後のため等により親局が未定時の場合や、現在親局として動作している無線通信装置の他に親局としての適性が高い無線通信装置が存在する場合、上記親局機能および通信品質制御機能を基にして、他の無線通信装置も、自身が親局として動作するか否かを判断可能となるという効果を奏する。

[0429] また、本発明に係る無線通信方法は、上記の通信方法にお!、て、自装置の電源供給停止時に、前記自装置の親局機能に関する情報を、他の無線通信装置に通知する方法である。

[0430] それゆえ、電源供給が停止することにより、自装置が無線ネットワークから離脱することになつた場合、他の無線通信装置が、自装置の親局機能の能力を知ることができる。

[0431] したがって、自装置の電源供給停止時に、他の無線通信装置は、自身が親局あるいは子局の何れの局として動作するかを決定する際の判断情報が得られるという効果を奏する。

[0432] また、本発明に係る無線通信方法は、上記の通信方法にお!、て、自装置の電源供給停止時に、前記自装置の親局機能および通信品質制御機能に関する情報を、他の無線通信装置に通知する方法である。

[0433] それゆえ、電源供給が停止することにより、自装置が無線ネットワークから離脱することになつた場合、他の無線通信装置が、自装置の親局機能および通信品質制御機能の能力を知ることができる。

[0434] したがって、自装置の電源供給停止時に、他の無線通信装置は、自身が親局あるいは子局の何れの局として動作するかを決定する際の判断情報が得られるという効果を奏する。

[0435] また、本発明に係る無線通信方法は、親局となる他の無線通信装置を監視し、親局との間で所定の期間電波の伝搬状態が一定レベル以下となった場合に、親局との通信状態が不良と判断する監視ステップと、前記監視ステップで親局との通信状態が不良と判断された場合には、自装置を親局未定状態へ遷移させる状態遷移ステツプとを備え、前記状態遷移ステップにて親局未定状態となった場合に、上記の何れかの無線通信方法を行う方法である。

[0436] それゆえ、親局との電波のやり取りが行えている場合であっても、電波の伝搬状態が一定レベル以下であれば、自装置を親局未定状態へ遷移させることができる。

[0437] したがって、その後、上記の何れかの無線通信方法を行うことにより、自装置を含め、少なくとも親局能力が他の装置に比べて優れた無線通信装置を、新たな親局として設定可能となり、この新たな親局の下、無線ネットワークを再構築することができるという効果を奏する。なお、親局未定状態としては、自装置が初期状態の場合や、親局との通信状態が不良であると自装置が判断した場合が挙げられる。

[0438] また、本発明に係る無線通信システムは、以上のように、複数の通信装置を、ネットワークを介して接続した通信システムにおいて、上記複数の通信装置のうち、少なくとも 1つの通信装置が、上記無線通信装置である構成である。

[0439] したがって、上記無線通信装置に関して上述した効果を、本システムで得られるという効果を奏する。

[0440] また、本発明に係るプログラムは、以上のように、上記無線通信装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのものである。

[0441] 上記プログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記無線通信装置をユーザに提供することが可能となるという効果を奏する。

[0442] また、本発明に係るプログラムは、以上のように、上記の無線通信装置の動作モード設定方法をコンピュータに実行させるためのものである。

[0443] 上記プログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記無線通信装置の動作モード設定方法をユーザに提供することが可能となるという効果を奏する。

[0444] また、本発明に係るプログラムは、以上のように、上記の無線通信方法をコンビユータに実行させるためのものである。

[0445] 上記プログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記無線通信方法をユーザに提供することが可能となるという効果を奏する。

[0446] また、本発明に係るプログラムを記録した記録媒体は、以上のように、上記プロダラムを記録して、るものである。

[0447] 上記記録媒体に記録されて!、るプログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記無線通信装置、無縁通信装置の動作モード設定方法、あるいは、無線通信方法をユーザに提供することが可能となるという効果を奏する。 [0448] なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなぐ本発明の範囲内で種々の変更が可能である。

[0449] また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプロダラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは無線通信装置に供給し、そのシステムあるいは無線通信装置のコンピュータ (または、 CPUや MPU)力記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによつても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体力読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。

[0450] プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー（登録商標）ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用いることができる。

[0451] また、上記プログラムコードは、通信ネットワークのような伝送媒体を介して、他のコンピュータシステムから主記憶媒体または外部記憶媒体等へダウンロードされるものであってもよい。

[0452] また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなぐそのプログラムコードの指示に基づき、コンビユータ上で稼働して、る OS (オペレーティングシステム）などが実際の処理の一部または全部を行！ヽ、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもな!/、。

[0453] さらに、記憶媒体力も読み出されたプログラムコード力コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ュニットに備わる CPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。

[0454] また、本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードを格納することになる。産業上の利用の可能性無線によるマルチメディアデータのリアルタイム伝送等の様々な無線通信分野に適用可能である。

Claims

請求の範囲

[1] 親局と子局とからなるネットワークシステムを構成する通信装置において、

自装置を子局として機能させるための子局機能制御手段と、

他の通信装置力取得した該他の通信装置の機能を示した機能情報に基づいて親局を選択すると共に、前記選択した親局に対して自装置を子局として動作させる制御手段とを備えることを特徴とする通信装置。

[2] 親局と子局とからなるネットワークシステムを構成する通信装置において、

自装置を親局として機能させるための親局機能制御手段と、

前記親局機能制御手段を機能させて自装置を親局として動作させる第 1動作モード、前記子局機能制御手段を機能させて自装置を子局として動作させる第 2動作モード、および、前記親局機能制御手段または子局機能制御手段の何れかを機能させて自装置を親局または子局の何れかで動作させる第 3動作モードのうち少なくとも 1つ以上の動作モードを有し、

前記何れかの動作モードが記憶された記憶手段と、

前記記憶手段に記憶されている動作モードを判定する判定手段と、

前記判定手段が判定した動作モードに基づいて自装置を親局または子局として動作させる制御手段とを備えることを特徴とする通信装置。

[3] 他の通信装置に対し制御情報を通知して、各通信装置間の通信品質を制御する通信品質制御手段を備え、

自装置を親局として動作させる場合には、前記制御手段は、前記親局機能制御手段および通信品質制御手段を動作させて、通信品質制御可能な親局として自装置を動作させることを特徴とする請求項 2に記載の通信装置。

[4] 自装置を子局として動作させる場合、前記制御手段は、他の通信装置から取得した該他の通信装置の機能を示した機能情報に基づいて親局を選択することを特徴とする請求項 2記載の通信装置。

[5] 自装置が前記第 3動作モードで動作中の場合であって、かつ、現在の親局以外に親局を少なくとも 1つ発見した場合、前記制御手段は、前記親局機能制御手段を動作させて自装置を親局として動作させるか、または、子局機能制御手段を動作させて子局として動作させるかを決定することを特徴とする請求項 2に記載の通信装置。

[6] 自装置が前記第 3動作モードで動作中の場合であって、かつ、親局との通信状態が不良であると判断された場合、前記制御手段は、前記親局機能制御手段を動作させて自装置を親局として動作させるか、または、子局機能制御手段を動作させて子局として動作させるかを決定することを特徴とする請求項 2に記載の通信装置。

[7] 自装置が前記第 3動作モードで動作中の場合であって、かつ、親局からネットヮークからの離脱命令を受信した場合、前記制御手段は、前記親局機能制御手段を動作させて自装置を親局として動作させるか、または、子局機能制御手段を動作させて子局として動作させるかを決定することを特徴とする請求項 2に記載の通信装置。

[8] 他の通信装置と無線通信を行うと共に、

自装置を親局として動作させる場合、前記制御手段は、自装置が動作していた通信チャネルと同じ通信チャネルで自装置を動作させることを特徴とする請求項 5から 7 の何れか 1項に記載の通信装置。

[9] 他の通信装置と無線通信を行うと共に、

自装置を親局として動作させる場合、前記制御手段は、自装置が動作していた通信チャネルと異なる通信チャネルで自装置を動作させることを特徴とする請求項 5から 7の何れか 1項に記載の通信装置。

[10] 自装置が親局を選択するに際して、前記制御手段が、前記機能情報としての、他の通信装置の親局機能の能力に関する情報を参照することを特徴とする請求項 1または 4記載の通信装置。

[11] 自装置が親局あるいは子局の何れの局として動作するかを決定するに際して、前記制御手段が、自装置の親局機能の能力に関する情報、および、前記機能情報としての、他の通信装置の親局機能の能力に関する情報を参照することを特徴とする請求項 2記載の通信装置。

[12] 自装置が親局を選択するに際して、前記制御手段が、前記機能情報としての、他の通信装置における通信品質制御機能の能力に関する情報に基づいて親局を参照することを特徴とする請求項 1または 4記載の通信装置。

[13] 自装置が親局あるいは子局の何れの局として動作するかを決定するに際して、前記制御手段が、自装置における通信品質制御機能の能力に関する情報、および、前記機能情報としての、他の通信装置における通信品質制御機能の能力に関する情報を参照することを特徴とする請求項 2記載の通信装置。

[14] 自装置が親局を選択するに際して、前記制御手段が、他の通信装置から取得した該他の通信装置の情報を参照することを特徴とする請求項 1または 4記載の通信

[15] 自装置が親局あるいは子局の何れの局として動作するかを決定するに際して、前記制御手段が、他の通信装置から取得した該他の通信装置の HD情報を参照することを特徴とする請求項 2記載の通信装置。

[16] 他の通信装置の親局機能の能力に関する情報を記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項 10記載の通信装置。

[17] 自装置の親局機能の能力に関する情報、および、他の通信装置の親局機能の能力に関する情報を記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項 11記載の通信

[18] 他の通信装置における通信品質制御機能の能力に関する情報を記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項 12記載の通信装置。

[19] 自装置における通信品質制御機能の能力に関する情報、および、他の通信装置における通信品質制御機能の能力に関する情報を記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項 13記載の通信装置。

[20] 前記他の通信装置の情報を記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項 14または 15に記載の通信装置。

[21] 前記動作モードを記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項 2記載の通信

[22] 他の通信装置に対して、前記記憶手段に記憶している情報を通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項 16から 21の何れか 1項に記載の通信装置。

[23] 自装置に対する電源の供給を制御する電源制御手段を備え、

前記電源制御手段によって電源供給が停止した場合に、前記通知手段は、他の通信装置に対して、前記記憶手段に記憶して、る情報を通知することを特徴とする請求項 22記載の通信装置。

[24] 前記記憶手段に記憶されて!、る情報の設定および Zまたは変更を行う設定手段を備えることを特徴とする請求項 16から 21の何れか 1項に記載の通信装置。

[25] 前記記憶手段に記憶されて!ヽる情報の表示を行う表示手段を備えることを特徴とする請求項 16から 21の何れ力 1項に記載の通信装置。

[26] IEEE802. 11規格の通信方式、または、 IEEE802. l ie規格の通信方式を用いて他の通信装置と通信することを特徴とする請求項 1または 2記載の通信装置。

[27] 自装置は無線通信を行う装置であることを特徴とする請求項 1から 25の何れか 1項に記載の通信装置。

[28] 自装置を親局として機能させるための親局機能制御手段と、自装置を子局として機能させるための子局機能制御手段とを備えた通信装置の動作モード起動方法であつて、

前記親局機能制御手段を機能させて自装置を親局として動作させる第 1動作モード、前記子局機能制御手段を機能させて自装置を子局として動作させる第 2動作モード、および、前記親局機能制御手段または子局機能制御手段の何れかを機能させて自装置を親局または子局の何れかで動作させる第 3動作モードのうち何れの動作モードにて自装置を動作させるかを判定する判定ステップと、

前記判定ステップで判定した動作モードに基づ、て自装置を親局または子局として動作させる動作ステップとを備えることを特徴とする通信装置の動作モード起動方法。

[29] 自装置は無線通信を行う装置であることを特徴とする請求項 28記載の動作モード起動方法。

[30] 親局と子局とからなるネットワークシステムを構成すると共に、親局としても子局としても動作可能な通信装置の通信方法であって、

前記ネットワークシステムに参カ卩中に、他の通信装置の親局機能に関する情報を取得する取得ステップと、

親局となる他の通信装置が存在するか否かを検索する検索ステップと、前記検索ステップにて親局となる他の通信装置が発見された場合に、自装置の親局機能と前記発見された通信装置の親局機能とを比較する比較ステップと、前記比較ステップにおいて自装置の親局機能が前記発見された通信装置の親局機能よりも高いと判断された場合には、自装置は親局として動作する一方、前記比較ステップにおいて自装置の親局機能が前記発見された通信装置の親局機能よりも低いと判断された場合には、自装置は子局として前記発見された通信装置に参加する動作ステップとを備えることを特徴とする通信方法。

[31] 親局と子局とからなる無線ネットワークシステムを構成すると共に、親局としても子局としても動作可能な通信装置の通信方法であって、

前記親局との通信状態を監視する監視ステップと、

前記監視ステップにより親局との通信状態が不良であると判断された場合に、自装置の親局機能と前記親局機能に関する情報を取得した通信装置の親局機能とを比較する比較ステップと、

前記比較ステップにおいて自装置の親局機能が前記親局機能に関する情報を取得した通信装置の親局機能よりも高いと判断された場合には、自装置は親局として動作する一方、前記比較ステップにおいて自装置の親局機能が前記親局機能に関する情報を取得した通信装置の親局機能よりも低、と判断された場合には、自装置は子局として動作する動作ステップとを備えることを特徴とする通信方法。

[32] 前記監視ステップにおいて親局との間で所定の期間、データの伝搬状態が一定レベル以下となった場合に、前記親局との通信状態が不良であると判断することを特徴とする請求項 31記載の通信方法。

[33] 親局と子局とからなるネットワークシステムを構成すると共に、親局としても子局としても動作可能な通信装置の通信方法であって、

前記親局力もネットワークからの離脱命令を受信した場合に、自装置の親局機能と前記親局機能に関する情報を取得した通信装置の親局機能とを比較する比較ステップと、

[34] 他の通信装置と無線通信を行うと共に、

自装置を親局として動作させる場合、自装置が動作してヽた通信チャネルと同じ通信チャネルで自装置を動作させることを特徴とする請求項 30、 31、および 33の何れ力 1項に記載の通信方法。

[35] 他の通信装置と無線通信を行うと共に、

自装置を親局として動作させる場合、自装置が動作してヽた通信チャネルと異なる通信チャネルで自装置を動作させることを特徴とする請求項 30、 31、および 33の何れか 1項に記載の通信方法。

[36] 自装置を親局として動作させる場合であって、かつ、自装置が通信品質機能を備える場合には、通信品質制御可能な親局として自装置を動作させることを特徴とする請求項 30、 31、および 33の何れか 1項に記載の通信方法。

[37] 前記取得ステップでは、さらに、前記他の通信装置の通信品質制御機能に関する情報を取得し、

前記比較ステップでは、自装置の親局機能および通信品質制御機能を併せたトータル機能と、前記通信品質制御機能に関する情報を取得した通信装置の親局機能および通信品質制御機能を併せたトータル機能とを比較し、

前記比較ステップにお、て自装置のトータル機能が、前記通信品質制御機能に関する情報を取得した通信装置のトータル機能よりも高いと判断された場合であって、かつ、自装置が親局機能および通信品質制御機能を備える場合には、通信品質制御可能な親局として動作する一方、前記比較ステップにお、て自装置のトータル機能が、前記通信品質制御機能に関する情報を取得した通信装置のトータル機能よりも低いと判断された場合には、子局として前記通信品質制御機能に関する情報を取得した通信装置に参加する動作ステップを備えることを特徴とする請求項 30、 31、および 33の何れか 1項に記載の通信方法。

[38] 前記他の通信装置との通信時に、前記自装置の親局機能に関する情報と、前記他の通信装置の親局機能に関する情報とを、互いに通知し合うことを特徴とする請求項 30、 31、および 33の何れ力 1項に記載の通信方法。

[39] 前記他の通信装置との通信時に、前記自装置の通信品質制御機能に関する情報と、前記他の通信装置の通信品質制御機能に関する情報とを、互いに通知し合うことを特徴とする請求項 30、 31、および 33の何れか 1項に記載の通信方法。

[40] 自装置の電源供給停止時に、前記自装置の親局機能に関する情報を、他の通信装置に通知することを特徴とする請求項 30、 31、および 33の何れ力 1項に記載の通信方法。

[41] 自装置の電源供給停止時に、前記自装置の通信品質制御機能に関する情報を、他の通信装置に通知することを特徴とする請求項 30、 31、および 33の何れか 1項に記載の通信方法。

[42] 前記他の通信装置と無線により通信を行うことを特徴とする請求項 30から 41の何れか 1項に記載の通信方法。

[43] 複数の通信装置を、ネットワークを介して接続した通信システムにおいて、

上記複数の通信装置のうち、少なくとも 1つの通信装置が、前記請求項 1から 27の何れ力 1項に記載の通信装置であることを特徴とする通信システム。

[44] 前記請求項 1から 27の何れか 1項に記載の通信装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。

[45] 請求項 28または 29に記載の通信装置の動作モード起動方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

[46] 請求項 30から 42の何れか 1項に記載の通信方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

[47] 上記請求項 44から 46の何れか 1項に記載のプログラムを記録した記録媒体。