JP6808411B2 - 通信装置、通信方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
本発明は、通信技術に関する。
近年、IEEE802.11規格シリーズに代表される無線LANが広く利用されている。無線LANは、多くの場合、アクセスポイント(AP)と呼ばれる基地局によってネットワークが制御される。このAPと、APの電波到達範囲内に存在し、無線接続状態であるステーション(STA)とによって無線ネットワークが構成される。
また、このような従来型のAPとSTAによる単純な無線ネットワーク構成のみならず、さまざまな無線LANのネットワーク形態の製品、および仕様規格が登場している。特許文献1には、省電力で通信装置やそれが提供するサービスなどを発見するための規格としてWi−Fi Allianceによって規定されているNAN(Neighbor Awareness Networking)が記載されている。これは、通信装置が、他の通信装置との間で情報交換する期間を当該他の通信装置と同期して、無線RF(Radio Frequency)部を有効にする時間を短縮することによって省電力化を図るものである。この、NANにおける同期のための期間は、DW(Discovery Window)と呼ばれる。また、所定の同期期間が共有されたNANデバイスの集合は、NANクラスタと呼ばれる。NANデバイスの中で、MasterおよびNon−Master Syncという役割を有する端末は、DW期間における端末間の同期を確保するための信号である、Sync Beaconを送信する。NANデバイスは、他の端末との間で同期を確立した上で、DW期間において、サービスを発見するための信号であるSubscribeメッセージ及びサービスを提供していることを通知するための信号であるPublishメッセージ等を、送受信する。さらに、NANデバイスは、DW期間において、サービスに関する追加情報を交換するためのFollow−upメッセージを送受信することができる。一方、NANデバイスは、一部のDW期間において無線信号を受信しない状態であるDOZE状態に入ることも可能であり、より一層消費電力を低減することができる。
NANデバイスは、NANクラスタ内で、サービスの発見・検出を行うことができる。更に、NANデバイスは、サービスを発見・検出した後に実際にそのサービスを実施するためのアプリケーションの通信をする場合には、PostNANを確立してもよい。PostNANとは、NANクラスタとは別のネットワーク、すなわち無線LANのインフラストラクチャネットワークやアドホックネットワーク、Wi−Fi Directなどの、NANとは別のネットワークである。NANデバイスは、PostNANのネットワークを確立して、アプリケーションによる通信を行うことができるようになる。
DW期間のうち、どのくらいの頻度のDW期間で無線信号を受信するかは、NANデバイスに依存する。但し、NANクラスタに参加する全てのNANデバイスは、DW0と呼ばれる特別なDW期間では必ず無線信号を受信できる状態(以降、AWAKE状態)である必要がある。DW0は、16回のDW期間に対して1回の周期で到来するDW期間である。また、DW0は、NANクラスタが同期に用いるカウンタタイマであるTSF(Time Synchronization Function)の下位23bitが0x0である時刻から始まるDW期間である。また、MasterとNon−Master Syncとして動作するNANデバイスは、DW期間ごとにSync Beaconを送信する必要があるため、全てのDW期間で無線信号を受信できることとなる。
一方で、DW期間ごとにSync Beaconを送信しないNANデバイスはNon−Master Non−Syncとして動作し、全てのDW期間でAWAKE状態である必要はなく、最低限DW0でAWAKE状態であればよい。
サービスの検索や提供を他の通信装置に依頼することで、自身の無線信号が到達できない範囲にいる通信装置のサービスの発見をしたり、逆に発見してもらったりする方法の提案がなされている(特許文献2)。特許文献2では、代理を依頼する側の通信装置(以降、Proxy Client)が提供しているサービスに関する情報を、代理を依頼される側の通信装置(以降、Proxy Server)に通知する。Proxy Serverは代理を依頼されると、他の通信装置からのサービスの問い合わせに対して、Proxy Clientの代わりに代理でサービスの存在を通知する。このときに、サービスに関する情報やProxy Clientが起床している期間を通知することで、他の通信装置はその情報をもとにサービスの存在の検知することができる。また、Proxy Client と通信可能な距離にいた場合にはProxy Clientが起きている期間にProxy Clientにメッセージを通知することにより、サービスを発見することができる。
代理応答を依頼したProxy Clientが無線通信可能な期間に、他のNANデバイスがSubscribeあるいはPublishを送信した場合、Proxy ServerとProxy Clientの両方が応答してしまう可能性がある。DWは、16TUといったごく短い通信期間であるにも関わらず、複数のNANデバイスが重複した応答をしてしまうと無線帯域を無駄に使用してしまうことになる。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、無線帯域をより効率的に使用するための技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明による通信装置は、所定の時間間隔で到来する所定の長さの期間において無線信号の送受信を行う通信手段と、前記期間における無線信号の送信と受信の少なくとも何れかの処理の代理を、前記期間を同期している複数の通信装置の集合に属する特定の通信装置へ要求する要求手段と、複数の前記期間のうちの前記通信手段が無線信号の送受信を行う前記期間の頻度に応じて、前記要求手段による要求を行うか否かを決定する決定手段とを有することを特徴とする。
また、本発明による通信装置は、Wi−Fi Neighbor Awareness NetworkingのNANクラスタに参加し、当該NANクラスタにおけるDiscovery Windowの期間において無線信号の送受信を行う通信手段と、前記NANクラスタにおける自装置の役割がNon−Master Non−Syncである場合、前記NANクラスタのProxy Serverに代理処理を依頼し、前記NANクラスタにおける自装置の役割がMasterである場合、前記NANクラスタのProxy Serverに代理処理を依頼しないように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、無線帯域をより効率的に使用することができる。
以下、本発明の実施の形態の1例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下では、各通信装置は、IEEE802.11規格シリーズに準拠する無線LANの通信機能を有する端末であるものとするが、これに限られない。また、以下の各通信装置は、Wi−Fi Neighbor Awareness Networking(NAN)によって他の通信装置及びその提供するサービスを発見可能なNANデバイスであるものとするが、これにも限られない。すなわち、以下の各説明では、所定の規格に対応する専門用語が用いられているが、同種の他の規格においても以下の各議論を適用することが可能である。
NANについて説明する。NANでは、サービス情報をDiscovery Window(以降、DWと称す)と呼ばれる期間に通信する。DWは、NANを実行する複数のデバイスが、convergeする時間およびチャネルである。また、DWのスケジュールを共有している端末の集合をNANクラスタと呼ぶ。
NANクラスタに属する各端末は、Master、Non−Master Sync及びNon−Master Non−Syncのうちの何れかの役割で動作する。Masterとして動作する端末は、各端末がDWを識別し、同期するためのビーコンであるSynchronization Beacon(以降、Sync Beaconと称す)を送信する。また、Masterとして動作する端末は、NANクラスタに属していない端末に当該NANクラスタを認識させるための信号であるDiscovery Beaconを送信する。Discovery Beaconは、例えば100TU(Time Unit、1TUは1024μ秒)ごとに、DWの期間外でも送信される。なお、各NANクラスタにおいて、少なくとも1台の端末は、Masterとして動作する。
Non−Master Syncとして動作する端末は、Sync Beaconを送信するが、Discovery Beaconは送信しない。Non−Master Non−Syncとして動作する端末は、Sync BeaconもDiscovery Beaconも送信しない。
NANクラスタにおけるMaster、Non−Master Sync、Non−Master non−SyncのそれぞれへのなりやすさはNAN規格で規定されているMaster Rankで決定される。具体的には、Master RankはNANデバイスごとに設定されるMaster Preferenceとランダム値であるRandom Factor、インターフェイスアドレスのMACから次の式によって決定される。Master Rank=Master Preference * 2^56+Random Factor * 2^48+MAC[5] *2^40+…+MAC[0]。Master Rankが高い NAN デバイスほどMasterの役割になりやすく、Master Rankが低いNANデバイスほどNon−Master Non−Syncになりやすい。特に、NANクラスタ内でMaster Rankが最も高いNANデバイスはAnchor Masterと呼ばれ、NANクラスタにおける時刻の基準となるデバイスである。NAN規格において、NANクラスタ内に安定的に参加しているNANデバイス、例えば、電源で駆動しており場所を移動しないようなNANデバイスはMaster Rankを大きくすることが推奨されている。また、バッテリ駆動であったり、モバイル端末のようにNANクラスタに安定的には存在しない可能性があったりするNANデバイスはMaster Rankを小さくすることが推奨されている。安定的にとどまっているNANデバイスがMasterとなり同期信号を送信することによって、NANクラスタを安定的に維持することができる。
NANクラスタに参加する端末は、Sync Beaconに従って、所定周期毎のDW期間に同期し、DW期間においてサービス情報を通信する。
各端末は、DW期間にサービスを発見するための信号であるSubscribeメッセージや、サービスを提供していることを通知するための信号であるPublishメッセージを互いに通信する。更に、各端末は、DW期間にサービスに関する追加情報を交換するためのFollow−upメッセージをやりとりすることができる。なお、Publish、Subscribe、Follow−upといったメッセージを、総称してService Discovery Frame(SDF)と呼ぶ。各端末は、SDFをやりとりすることで、サービスの広告または検出を行うことができる。
上述のように、NANデバイスは、DW期間においても、DOZE状態で、無線信号を送受信しない状態となって、消費電力を抑制することができる。一方で、そのようなNANデバイスは、DOZE状態となっているDW期間においては、Subscribeメッセージ及びPublishメッセージの送受信を行うことができない。このため、そのNANデバイスが提供するサービスを他のNANデバイスが発見するまでの期間が長期化してしまいうる。
これに対して、NANデバイスによっては、Subscribe及びPublish等のサービスの検索及び報知を、他のNANデバイスに依頼することが可能でありうる。ここでは、他のNANデバイスのサービスの検索及び報知を代理処理する特定のNANデバイスのことをProxy Serverと呼び、他のNANデバイスに代理処理を依頼する特定のNANデバイスをProxy Clientと呼ぶ。Proxy Serverは、Proxy Clientから、サービス情報の代理送信を依頼された場合、当該Proxy Clientのサービス情報を代理送信する。Proxy Serverがサービスの検索及び報知をProxy Clientの代わりに実行することによって、Proxy Clientは、より多くの期間にわたってDOZEに入ることで、大幅に消費電力を削減することができる。また、Proxy Clientが提供しているサービスを検索しているNANデバイスにとっては、Proxy ClientがDOZE状態のときにSubscribeメッセージを送信しても、Proxy Serverが応答を返してくれる場合がある。このため、サービスを検索しているNANデバイスは、Proxy ClientがDOZE状態であっても、Proxy Serverが代理で応答することによってProxy Clientが提供するサービスを発見できる可能性が高まる。
しかしながら、Proxy Clientがサービスの検索及び報知ができるにも関わらず、Proxy Serverがこれらを代理で実行してしまうと、重複したメッセージが送信されてしまう。その結果、無線帯域が無駄に使用されてしまい、無線帯域の使用効率が低下してしまう可能性がある。
したがって、本実施形態では、NANデバイスがMaster或いはNon−Master Syncとして動作する場合には、Proxy Serverに代理処理を依頼しないように制御する。一方で、NANデバイスがNon−Master Non−Syncとして動作する場合には、Proxy Serverに代理処理の依頼をする。すなわち、すべてのDWでAWAKE状態である必要がある場合には代理処理の依頼をせずに、自身でサービスの検索あるいは報知を実施する。一方で、すべてのDWでAWAKE状態である必要のない場合には、代理処理の依頼をし、一部のDWにおいてDOZE状態になることによって消費電力の低減を図る。以降では、MasterあるいはNon−Master Syncとして動作するNANデバイスをBeaconingデバイス、Non−Master Non−Syncとして動作するNANデバイスをNon−Beaconingデバイスを呼ぶ。また、以降の説明において、代理をProxy、代理処理を依頼することをProxy依頼と呼ぶ。
以下、各実施形態に共通の無線通信システム及び通信装置の構成について説明した後に、各実施形態に係る処理の流れについて説明する。
(無線通信システムの構成)
まず、本実施形態の無線通信システムの構成例について、図1を用いて説明する。本実施形態の無線通信システムは、それぞれがNAN規格に従う通信装置であるNANデバイス101〜NANデバイス104を含んで構成され、NANデバイス101〜104は、NANクラスタ105に参加している。NANクラスタ105に参加しているNANデバイス(NANデバイス101〜104)は、周波数チャネル6(6ch)でネットワークを構築している。ここで、NANクラスタ105は、DW期間の長さが16TUであり、また、DW期間の開始タイミングから次のDW期間の開始タイミングまでの時間間隔が512TUのNANクラスタである。また、DW期間は、DW0〜DW15の16個のDW期間を1つの周期とする期間であり、DWn(nは0から15の整数)の16個後のDW期間もまたDWnである。NANクラスタ105に参加している全てのNANデバイスは、DW0では必ずAWAKE状態であり無線信号を受信できるものとする。
まず、本実施形態の無線通信システムの構成例について、図1を用いて説明する。本実施形態の無線通信システムは、それぞれがNAN規格に従う通信装置であるNANデバイス101〜NANデバイス104を含んで構成され、NANデバイス101〜104は、NANクラスタ105に参加している。NANクラスタ105に参加しているNANデバイス(NANデバイス101〜104)は、周波数チャネル6(6ch)でネットワークを構築している。ここで、NANクラスタ105は、DW期間の長さが16TUであり、また、DW期間の開始タイミングから次のDW期間の開始タイミングまでの時間間隔が512TUのNANクラスタである。また、DW期間は、DW0〜DW15の16個のDW期間を1つの周期とする期間であり、DWn(nは0から15の整数)の16個後のDW期間もまたDWnである。NANクラスタ105に参加している全てのNANデバイスは、DW0では必ずAWAKE状態であり無線信号を受信できるものとする。
NANデバイス101、NANデバイス104は、以下に説明する各処理を実行することが可能な通信装置である。NANデバイス101は、NAN規格に基づいて、周囲の通信装置およびそれらが提供するサービスを発見し、自身が提供可能なサービスの情報を提供することができる。また、NANデバイス101は、他のNANデバイスのサービスの探索及び報知を代理で依頼することができるProxy Clientとして動作することができる。NANデバイス101は、起動直後はNANクラスタ105に、Masterとして参加しているものとする。
NANデバイス101は更にプリンタとしての機能を有しており、プリントサービスを他のNANデバイスに報知することができる。自身でサービスを報知している場合、すなわちProxyを依頼していない場合には、全てのDW期間で無線信号を受信する。一方で、Proxyを依頼していない場合には、DW0のみで無線信号を受信する。
NANデバイス102は、Non−Master Non−SyncとしてNANクラスタ105に参加する通信装置である。NANデバイス102はProxy Serverとして動作しており、すべてのDWで無線送受信可能である。また、すべてのDWにおいて自身がProxy Serverとしての機能を有していることを示すためのPublishメッセージを送信する。
NANデバイス103は、Non−Master non−SyncとしてNANクラスタ105に参加している通信装置である。NANデバイス103は、図示されないNANデバイス103のユーザの指示により、プリントサービスを検索する。すなわち、NANデバイス101はNANデバイス103が探している所定のサービスを提供しているPublisherであり、NANデバイス103はNANデバイス101が報知している所定のサービを探しているSubscriberであるものとする。
NANデバイス104は、NANクラスタ105に参加するNANデバイスである。NANデバイス104はNANデバイス101よりもMaster Rankが高いものとする。
(NANデバイス101の構成)
図2は、NANデバイス101の機能構成例を示すブロック図である。NANデバイス101、NANデバイス104は、その機能構成として、例えば、無線LAN制御部201、NAN制御部202、Proxy Client制御部203、UI制御部204、及び記憶部205を有する。
図2は、NANデバイス101の機能構成例を示すブロック図である。NANデバイス101、NANデバイス104は、その機能構成として、例えば、無線LAN制御部201、NAN制御部202、Proxy Client制御部203、UI制御部204、及び記憶部205を有する。
無線LAN制御部201は、他の無線LAN装置との間で無線信号の送受信を行うためのアンテナ並びに回路、及びそれらを制御するプログラムを含んで構成される。無線LAN制御部201は、IEEE802.11規格シリーズに従って、無線LANの通信制御を実行する。NAN制御部202は、NAN規格に従って制御を行うプログラムおよびハードウェアを含んで構成される。Proxy Client制御部203は、NAN制御部202を制御して、他のNANデバイスにサービスの検索及び報知を代理で依頼するProxy機能を実現する。UI制御部204は、NANデバイス101の不図示のユーザによるNANデバイス101に対する操作を受け付けるためのタッチパネル又はボタン等のユーザインタフェースに関わるハードウェアおよびそれらを制御するプログラムを含んで構成される。なお、UI制御部204は、例えば、画像等の表示、又は音声出力等の、情報をユーザに提示するための機能をも有する。記憶部205は、NANデバイス101が動作するプログラムおよびデータを保存するROMとRAM等によって構成されうる記憶装置である。
図3に、本実施形態に係るNANデバイス101、NANデバイス104のハードウェア構成を示す。NANデバイス101は、そのハードウェア構成の一例として、記憶部301、制御部302、機能部303、入力部304、出力部305、通信部306及びアンテナ207を有する。
記憶部301は、ROM、RAMの両方、もしくは、いずれか一方により構成され、後述する各種動作を行うためのプログラムや、無線通信のための通信パラメータ等の各種情報を記憶する。なお、記憶部301として、ROM、RAM等のメモリの他に、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、DVDなどの記憶媒体を用いてもよい。
制御部302は、一つ以上のCPU、または、MPUにより構成され、記憶部301に記憶されたプログラムを実行することによりNANデバイス101全体を制御する。なお、制御部302は、記憶部301に記憶されたプログラムとOS(Operating System)との協働によりNANデバイス101全体を制御するようにしてもよい。
また、制御部302は、機能部303を制御して、撮像や印刷、投影等の所定の処理を実行する。機能部303は、NANデバイス101が所定の処理を実行するためのハードウェアである。例えば、NANデバイス101がカメラである場合、機能部303は撮像部であり、撮像処理を行う。また、例えば、NANデバイス101がプリンタである場合、機能部303は印刷部であり、印刷処理を行う。また、例えば、NANデバイス101がプロジェクタである場合、機能部303は投影部であり、投影処理を行う。機能部303が処理するデータは、記憶部301に記憶されているデータであってもよいし、後述する通信部306を介して他の通信装置と通信したデータであってもよい。
入力部304は、ユーザからの各種操作の受付を行う。出力部305は、ユーザに対して各種出力を行う。ここで、出力部305による出力とは、画面上への表示や、スピーカーによる音声出力、振動出力等の少なくとも1つを含む。なお、タッチパネルのように入力部304と出力部305の両方を1つのモジュールで実現するようにしてもよい。
通信部306は、IEEE802.11規格シリーズに準拠した無線通信の制御や、IP通信の制御を行う。また、通信部306はアンテナ307を制御して、無線通信のための無線信号の送受信を行う。NANデバイス101は通信部306を介して、画像データや文書データ、映像データ等のコンテンツを他の通信装置と通信する。
(処理の流れ)
続いて、上述のようなNANデバイス101が実行する処理の流れ、無線通信システムにおけるシーケンスなどの、いくつかの実施形態について説明する。
続いて、上述のようなNANデバイス101が実行する処理の流れ、無線通信システムにおけるシーケンスなどの、いくつかの実施形態について説明する。
<実施形態1>
本実施形態では、NANデバイス101は、自身が他の通信装置にProxy依頼を行うかどうかを判定する。具体的には自身がNANクラスタにおいてBeaconingデバイスとして動作する場合にはProxy依頼を行わない。Non−Beaconingデバイスとして動作する場合にはProxy依頼を行い、DW0のみ無線信号を送受信することで消費電力を低減する。このように、NANデバイス101がBeaconingデバイスとなり、すべてのDWで無線通信が可能である場合にはProxy依頼を行わないことで、Proxy Serverによる代理応答をなくし、その分無線帯域の使用を低減することができる。一方でNANデバイス101がNon−Beaconingデバイスであり、無線通信可能なDWを減らすことができる場合にはProxy依頼を行うことでNANデバイス101の消費電力を低減することができる。
本実施形態では、NANデバイス101は、自身が他の通信装置にProxy依頼を行うかどうかを判定する。具体的には自身がNANクラスタにおいてBeaconingデバイスとして動作する場合にはProxy依頼を行わない。Non−Beaconingデバイスとして動作する場合にはProxy依頼を行い、DW0のみ無線信号を送受信することで消費電力を低減する。このように、NANデバイス101がBeaconingデバイスとなり、すべてのDWで無線通信が可能である場合にはProxy依頼を行わないことで、Proxy Serverによる代理応答をなくし、その分無線帯域の使用を低減することができる。一方でNANデバイス101がNon−Beaconingデバイスであり、無線通信可能なDWを減らすことができる場合にはProxy依頼を行うことでNANデバイス101の消費電力を低減することができる。
図4は、NANデバイス101におけるProxy依頼をするかどうかを決定する処理の流れの例を示すフローチャートである。本処理は、NANデバイス101が、NANクラスタ105に参加すると処理が実行される。また図4に示すフローチャートは、NANデバイス101の制御部302が記憶部301に記憶されたコンピュータプログラムを読み出して実行することにより行われる処理の流れを示す。なお、図4に示すフローチャートに示すステップの一部または全部を例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアで実現する構成としても良い。
NANデバイス101は、処理を開始すると、NANクラスタ105での役割決定処理を実施する(S401)。これはNAN仕様に基づいて、NANデバイス101がNANクラスタ105内でMaster、Non−Master Sync、Non−Master Non−Syncのいずれになるかを決定する。
次にS401の役割決定の結果、Proxy依頼をするかどうかを判断する。ここでNANデバイス101のバッテリ残量が50%未満であれば、Proxy依頼をするべきか判断を続けるためにS403に進む。一方で、50%以上であればProxy依頼をしないと判断し、S404に進む。尚、S402においてバッテリ残量を判断基準とするのは一例であり、その他の判断基準を用いてもよい。例えば、ある特定のサービスを提供しているか判断し、提供している場合にS403へ進み、提供していない場合にS404へ進むようにしてもよい。又は、ユーザ操作によってProxy依頼を行わないと指示された場合にS404へ進み、Proxy依頼を行うと指示された場合にS403へ進むようにしてもよい。
次にNANデバイス101は、自装置がBeaconingデバイスであるかどうかを判定する(S403)。Beaconingデバイスとは、DWにおいてSync Beaconを送信するデバイスであり、すなわち、Master又はNon−Master Syncのことである。
S403でBeaconingデバイスであると判定された場合には、以降ではProxy依頼を行わないものとして処理がS404〜409まで進む。一方で、 S403においてBeaconingデバイスでないと判定された場合にはProxy依頼を行うものとして処理がS410〜S414まで進む。まず、Beaconingデバイスであった場合について説明する。
NANデバイス101は、Proxy ServerにProxyを依頼済みであるかを判断する(S404)。ここで依頼済みであった場合に、NANデバイス101は、Proxy ServerにProxyの解除依頼を送信し、依頼済みのProxy依頼を解除する(S405)。
次にNANデバイス101は、DWの開始まで待機する(S406)。DWになると、NANデバイス101は、Beaconingデバイスであるため、Sync Beaconを送信する(S407)。また、プリントサービスを検索するためのSubscribeメッセージを受信した場合には、プリントサービスを提供していることを示すPublishメッセージを送信する(S408)。NANデバイス101は、DW期間が終了すると役割決定処理に戻る(S409)。
次に、Beaconingデバイスでない場合について説明する。
NANデバイス101は、Proxy ServerにProxyを依頼済みであるかを判断する(S404)。ここで依頼済みでなかった場合には、NANデバイス101は、Proxy ServerにProxy登録要求を送信し、Proxy ServerにProxy依頼を行う(S411)。このとき、Proxy Serverが発見できなかった場合、あるいはProxy ServerからProxy依頼を断られた場合には、代理処理を実行可能なProxy Serverが発見されるまでS406〜S409を繰り返す。すなわち、すべてのDW期間でAWAKE状態にしておき、プリントサービス検索がきた場合に即座に発見できるようにしておく。尚、すべてのDWでAWAKE状態にするのではなくDW0だけAWAKE状態にするように制御してもよい。この場合、サービスの発見のしやすさ、およびサービスの発見にかかる時間はかかってしまうが、NANデバイス101の消費電力を低減することができる。
Proxy依頼済みの状態になると、NANデバイス101は、すべてのDWでAWAKEであった状態からDW0でだけAWAKEとなる状態にする。すなわち、NANデバイス101は、まずDW0までDOZE状態で待機する(S412)。そして、S408と同様にDW0でS413の処理を実施する。そして、NANデバイス101は、DW0が終了するとS401に戻る(S414)。
図5は、S406〜S409、及びS412〜S414のそれぞれにおける、NANデバイス101の無線信号の受信状態を模式的に表した図である。図5(a)は、S406〜S409の場合に対応し、全てのDW期間において無線信号を受信する状態を示している。この場合、NANデバイス101は、全てのDW区間、すなわちDW0〜DW15において、無線LAN制御部201の受信回路を有効にして、無線信号の受信を行う。これにより、NANデバイス101は、他のNANデバイスから無線信号を受信できる確率を向上させることができ、無線信号を受信した場合に、その無線信号に迅速に応答することができる。
一方、図5(b)は、S412〜S414の場合に対応し、DW0でのみ、無線信号を受信する状態を示している。この場合、NANデバイス101は、DW1、DW2、DW3などでは無線信号の受信を行わないため、DW期間において無線信号の受信を行う頻度が少なくなる分だけ消費電力を低減することができる。ただし、NANデバイス101は、DW1、DW2、DW3等においては、他のNANデバイスから送信された無線信号を受信することができず、その無線信号に対して迅速に応答することはできない。しかし、Proxy依頼済みであるため、DW1、DW2、DW3等においてはProxy Serverが代理で応答することとなる。
続いて、図6を用いて、NANデバイス101がNANクラスタ105に参加してProxy依頼をする場合のシーケンスについて説明する。また、NANクラスタ105にはNANデバイス102、NANデバイス103が参加しており、NANデバイス104は参加していないものとする。また、図1に図示されないNANデバイスがNANクラスタ105のMasterであるものとする。
まず、NANデバイス101のユーザがNANデバイス101を起動する(S601)。NANデバイス101が起動するとNANクラスタ105を発見し、S401に基づき役割決定処理を行い、NANクラスタ105のMasterとして動作することを決定する(S602)。これは、NANクラスタに参加直後は最初にMasterとして動作するというNAN仕様に基づいた動作である。このときNANデバイス101は、S402に基づき、バッテリ残量が50%以上でいる場合は通常のNANデバイスとしての動作を行い、Proxy依頼を実施しない(S406〜S409)。以降では、バッテリ残量が50%未満であったとして説明をする。
NANデバイス101は、S403に基づき、Beaconingデバイスとして動作しているため、Proxy依頼は行わない。また、起動直後の状態ではProxy依頼していないので、Proxy依頼を解除することもない。
DW0になると、NANデバイス101はBeaconingデバイスであるので、DWであることを報知するためにSync Beaconを送信する(S603)。NANデバイス102はDW期間においてProxy Serverの機能を有していることを報知するためにPublishメッセージを送信する(S604)。これにより、NANクラスタ105に参加している各NANデバイスは、NANデバイス102がProxy Serverであることを認識することができる。
DW0期間が完了するとNANデバイス101は役割決定処理を実施するが、この時点ではNANデバイス101よりもMaster Preferenceが高いNANデバイスは存在せず、Masterであるものとして説明する。
次に、NANデバイス104のユーザがNANデバイス104を起動する(S605)。NANデバイス104が起動するとNANデバイス104はNANクラスタ105を発見し、NANクラスタ105のMasterとして動作することを決定する(S606)。これは、NANクラスタに参加直後は最初にMasterとして動作するというNAN仕様に基づいた動作である。
DW1になると、NANデバイス101とNANデバイス104は両方ともBeaconingデバイスであるため、それぞれSync Beaconを送信する(S607、S608)。このとき、Sync BeaconにはMasterのなりやすさを示すMaster Preferenceの情報が付与されている。NANデバイス102はDW期間になるとS604と同様にS609の処理を実施する。
DW1期間が完了するとNANデバイス101は役割決定処理を実施する。このとき、NANデバイス104の方がMaster Preferenceが大きいため、NANデバイス101はS401の処理においてNon−Master Non−Syncとして動作することを決定する(S610)。Non−Master Non−Sync、すなわちNon−Beaconingデバイスとして動作することを決定すると、図4に基づきProxy依頼を行うように処理が実施される。
DW2になるとNANデバイス104はSync Beaconを送信する(S611)。また、NANデバイス102はProxy Serverであることを報知する(S612)。以降の説明では、特に必要のない限りSync Beaconの送信と、Proxy Server報知については説明を省略する。
NANデバイス101はS612におけるProxy Server報知を受信し、Proxy Serverを発見すると、サービスの報知を代理してもらうためにProxy登録要求をNANデバイス102に送信する(S613)。このとき、NANデバイス101は、Proxy依頼を行った後に自身がAWAKEでいるDWをNANデバイス102に通知する。Proxy依頼が完了した後、NANデバイス101は、DW0でのみAWAKEになるとする。すなわち、図5(b)のようにAWAKEおよびDOZEを繰り返す。更に、NANデバイス101は、プリントサービスを提供することができることをNANデバイス102に通知する。
NANデバイス102はS613におけるProxy登録要求を受信すると、Proxy登録が完了することを通知するメッセージを送信する(S614)。これ以降、NANデバイス102はプリントサービスを検索するSubscribeメッセージを受信すると、NANデバイス101がプリントサービスを提供していることを通知するメッセージを応答として返す。更に、NANデバイス101がAWAKEであるのはDW0であることの情報を併せて応答することで、NANデバイス101の代わりにサービスの報知を実施する。以降では、NANデバイス101がプリントサービスを提供しており、DW0でAWAKEであることを通知するメッセージを「代理サービス報知」という。これはPublishメッセージとして送信される。
DW2期間が完了するとNANデバイス101は役割決定処理を実施するが、NANデバイス104がいるため、Non−Master Non−Syncのままである。
ここでNANデバイス103のユーザがNANデバイス103に対して、プリンタを検索するように指示したものとする(S612)。するとNANデバイス103は、サービスを検索するためにプリントサービスを検索するSubscribeメッセージを送信する(S613)。プリントサービスを検索するSubscribeメッセージを受信するとNANデバイス102は、NANデバイス101がプリントサービスを提供していることを代理で通知するPublishメッセージを送信する(S617)。これを受信したNANデバイス103は、NANデバイス101がプリントサービスを提供しており、またDW0でNANデバイス101がAWAKEであることを知ることができる。
DW4〜15の処理については省略する。
DW0になるとNANデバイス103は、NANデバイス101と通信可能な状態になるので、サービス検索のメッセージであるPublishメッセージをNANデバイス101宛に送信する(S618)。すると、NANデバイス101はその応答としてプリントサービスを提供していることを通知するためのPublishメッセージを送信する(S619)。また、このときのPublishメッセージにおいてプリントサービスを利用するための無線LANの設定情報を含めて送信する。具体的には、NANデバイス102と直接通信してプリントサービスを利用するために、Wi−Fi Directで接続するための通信パラメータである。通信パラメータにはネットワーク識別子としてのSSIDや暗号鍵、暗号方式といった情報が含まれる。図示していないが、NANデバイス103は当該情報をもとにしてNANデバイス102とWi−Fi Direct接続を実施してプリントサービスを実際に利用する。
以上の処理により、NANデバイス101はNANデバイス102に代理でサービスの報知を依頼することができる。これにより、NANデバイス101はDW1〜15の期間DOZE状態となり消費電力を低減しつつ、NANデバイス101がプリントサービスを有することをNANデバイス103に知らせることができる。
次に図7を用いて、NANデバイス104がNANクラスタ105から離脱した後、NANデバイス101がProxy依頼を解除する場合のシーケンスについて説明する。図7は図6の後の処理であり、NANデバイス101はNANデバイス102にProxy依頼が既に完了しており、NANデバイス102がNANデバイス101の代理でサービスを報知する状態であるとして説明を開始する。
まず、NANデバイス104がユーザによって停止され、NANクラスタ105から離脱する(S701)。次のDW0においてNANデバイス101はNANデバイス104からのSync Beaconを受信できないため、DW0終了後の役割決定処理の結果、Masterとして動作することを決定する。すると、NANデバイス101は図5(a)に示すようにすべてのDWでAWAKE状態となる。そのため、NANデバイス102にProxy依頼をしなくてもNANデバイス101が自らSubscribeに応答できるようになる。そのため、図4のS405に基づきProxy依頼を解除してすべてのDW0でSubscribeに自分で応答するように制御する。
DW1において、NANデバイス101は、MasterであるためSync Beaconを送信する(S704)。そしてProxy依頼を解除するためにNANデバイス101はProxy ServerであるNANデバイス102に対してProxy解除依頼を送信する(S705)。NANデバイス102はS705でProxy解除依頼を受信するとProxy解除が完了したことを通知する(S706)。
ここでS612と同様にNANデバイス103のユーザがNANデバイス103に対して、プリンタを検索するように指示したものとする(S707)。するとNANデバイス103はサービスを検索するためにプリントサービスを検索するSubscribeメッセージを送信する(S708)。NANデバイス101はすべてのDWでAWAKE状態であるため、S616のときとは異なり、自身でプリントサービスを提供していることを示すPublishメッセージを応答できる(S709)。
以上の処理により、NANデバイス101がBeaconingデバイスである場合、すなわちすべてのDWでAWAKE状態である場合にはProxy Serverに代理処理を依頼しない。それにより、S708でNANデバイス102が代理サービス応答を送信しなくなるため、使用する無線帯域を低減することができる。一方で、NANデバイス101がNon−Beaconingデバイスとなり、すべてのDWでAWAKEとなる必要がなくなった場合ではProxy依頼をすることで、NANデバイス101の消費電力を低減できる。かつ、NANデバイス101が提供しているサービスを探している他のNANデバイスは、Proxy Serverから応答を受けることができる。そのため、サービスを発見しやすく、かつ素早くサービスを発見することができる。
<実施形態2>
本実施形態では、NANデバイス101がNANのDWの周期に合わせてNANによるデータリンクを確立しており、すべてのDWでAWAKE状態である場合にProxyを依頼しない。一方で、NANデバイス101がNANのDWの周期に合わせてデータ通信を行っておらず、すべてのDWではAWAKE状態でない場合にProxyを依頼することで消費電力を低減する。
本実施形態では、NANデバイス101がNANのDWの周期に合わせてNANによるデータリンクを確立しており、すべてのDWでAWAKE状態である場合にProxyを依頼しない。一方で、NANデバイス101がNANのDWの周期に合わせてデータ通信を行っておらず、すべてのDWではAWAKE状態でない場合にProxyを依頼することで消費電力を低減する。
まず、図8のシーケンス図を用いて、本実施形態におけるNANデバイス101がNANによるデータリンクの確立を行い、NANのデータリンクによるアプリケーション通信処理を行う一連の流れについて説明する。NANデバイス101はチャットアプリケーションでチャット通信を行う相手装置(以下、チャット相手と呼ぶ)を探しており、NANデバイス104は、チャットアプリケーションにおいてチャット相手を待ち受ける処理を実施している状況を想定する。NANデバイス102は、チャットアプリケーション以外のアプリケーションが動作しており、NANクラスタ105のMasterとして動作する。
まず、NANデバイス101のユーザが、入力部304を介して、チャットアプリケーションに対してチャット相手を検索する処理を開始させる(S801)。NANデバイス102がSync BeaconでDW期間を通知する(S802)。NANデバイス101は、検索処理を開始しても、DW期間になるまではメッセージの送信はしない。
NANデバイス101は、DW期間になると、チャット相手を探すためにSubscribeメッセージをブロードキャストで送信する(S803)。このとき、SubscribeメッセージにはNANによるデータリンク通信をサポートしていることを示す情報を含める。NANデバイス104は、チャット相手を探しているSubscribeメッセージを受信すると、チャットアプリケーションが動作していることを示すPublishメッセージでNANデバイス101に応答する(S804)。また、本PublishメッセージにもNANによるデータリンク通信をサポートしていることを示す情報を含める。
NANデバイス101は、Publishメッセージを受信し、送信相手がNANのデータリンクによる通信に対応していると判断できた場合には、data link setup requestをDW期間中に送信する(S705)。data link setup requestはNANによるデータリンク確立を要求するためのメッセージである。更に、data link setup requestにはDW期間を基準としてDW期間外のどのタイミングでNANによるデータリンク通信を行うか示す情報を含む。この情報はBitmapとして表現され、以降ではData Link Bitmapと呼ぶ。Data Link Bitmapの各bitは、DW期間からどれくらい離れた期間でNANデータリンクによる通信をするかを指定する。具体的には、DW期間開始を0TUでDW終了直後を16TUとした場合には、N bit目が1であるData Link Bitmapは、(N+1)×16TU〜(N+2)×16TUの期間にデータリンクによる通信が発生する可能性があることを示す。例えば、0bitが1であるData Link Bitmapは、16TUから32TU、2bit目が1であるData Link Bitmapは、48TUから64TUまでの期間でデータリンクによる通信が発生する可能性があることを示す。Data Link Bitmapでは、複数のbitに対して1が指定されてもよい。このように、DW以外の期間において、DW期間と同じ時間幅の単位でデータリンクによる通信が可能な期間が指定できる。なお、データリンクによる通信を行う期間を指定する方法は、DW期間以外の期間を指定するものであれば、上記の方法に限定されない。ここで指定される、DW期間外でありNANによるデータリンク通信をする期間をData Link Window(以降、DLW)と呼ぶ。
このとき、DW期間が終了していた場合には、NANデバイス101は、次のDW期間においてdata link setup requestを送信することができる。
NANデバイス104は、data link setup requestを受信すると、data link setup responseで応答する(S806)。このとき、data link setup requestと同様にdata link setup request と同じDLW期間を指定する。これらのやりとりを完了すると、NANデバイス101とNANデバイス104間で、NANのデータリンクが確立され、NANデバイス101とNANデバイス104はともにチャットアプリケーションによる通信が可能な状態になる(S807、S808)。そして、これ以降ではDW期間だけではなく、data link setup responseで指定されたDLW期間でも無線のパケットの送受信が実施される。すなわち、NANデバイス101とNANデバイス104は、DW期間での通信を継続可能な状態で、データリンクによる通信を行うことが可能となる。
NANデバイス104は、data link setup requestを受信すると、data link setup responseで応答する(S806)。このとき、data link setup requestと同様にdata link setup request と同じDLW期間を指定する。これらのやりとりを完了すると、NANデバイス101とNANデバイス104間で、NANのデータリンクが確立され、NANデバイス101とNANデバイス104はともにチャットアプリケーションによる通信が可能な状態になる(S807、S808)。そして、これ以降ではDW期間だけではなく、data link setup responseで指定されたDLW期間でも無線のパケットの送受信が実施される。すなわち、NANデバイス101とNANデバイス104は、DW期間での通信を継続可能な状態で、データリンクによる通信を行うことが可能となる。
チャットが可能な状態になり、NANデバイス101のユーザは、チャットメッセージの送信を要求する(S809)。すると、NANデバイス101は、NANデバイス104に対して、DLW期間になってから当該チャットメッセージを送信する(S810)。NANデバイス104は、チャットメッセージを受信すると、チャットメッセージをNANデバイス104のユーザに通知する。それを見たNANデバイス104のユーザがチャットメッセージの送信を要求したとする(S811)。すると、DLW期間になってからNANデバイス104はチャットメッセージを送信する(S813)。ここでは、チャットメッセージの送信要求から、実際にチャットメッセージを送信するまでの間で、DW期間が発生して、NANデバイス102がSync Beaconを送信したものとして図示している(S812、S814)。
図9に、DW期間とDLW期間との関係を示す模式図を示す。図9(a)は、NANのデータリンクが確立しておらずDW期間のみでパケットの送受信が行われる場合を示し、図9(b)は、NANのデータリンクが確立してDW期間およびDLW期間の両方でパケットの送受信が行われることを示している。
図9(a)では、512TU毎にDW期間があらわれ、DW期間が16TUであることが示され、また、DW期間のみパケットの送受信が行われる場合が示されている。DW期間は、NANクラスタに参加している複数のNANデバイスが起きている期間であるため、該NANデバイスはこのDW期間において、サービスの発見・検出、およびデータリンクを確立するためのフレームを送受信する。DW期間以外では無線フレームの送受信は行われないため、消費電力の低減が図れる。
図9(b)は、データリンクが確立して、DLW期間がDW開始から128TU後であり、各DLW期間が16TUである場合を示している。すなわち、data link setup responseのData Link Bitmapではいずれも0b00000100が指定されている。DW期間では、NANデバイスは、図9(a)で説明したのと同じように動作する。また、図9(a)と異なり、NANデバイスは、DWL期間ではアプリケーションのデータの送受信を実施する。そしてそれら以外の期間では、無線フレームの送受信は行わないため、消費電力の低減が図れる。
尚、NANによるデータリンク通信を確立すると、確立したNANデバイスはDLW期間で通信をするために各DWでAWAKE状態になる。そして、Sync Beaconを受信し、それを基準とすることで、DLW期間において正しいタイミングで送受信するように同期をとる。
図10は、本実施形態のNANデバイス101において実行される処理を示すフローチャートである。図4と同じ点については説明を省略する。本処理は一定時間頻度、例えば10秒おきに実施されるものとする。図10に示すフローチャートは、NANデバイス101の制御部302が記憶部301に記憶されたコンピュータプログラムを読み出して実行することにより行われる処理の流れを示す。なお、図10に示すフローチャートに示すステップの一部または全部を例えばASIC等のハードウェアで実現する構成としても良い。
実施形態1ではS403の判断結果に応じてProxy依頼するか否かを切り換えていたのに対して、本実施形態ではS1002の判断結果に応じてProxy依頼するか否かを切り換える点が異なる。つまり本実施形態では、NANデバイス101が、データリンク確立済みであるかを判断し、データリンクを確立済みであればProxy依頼を実施し、データリンクを確立していない状態であればProxy依頼を実施しない。Proxy依頼を行う処理や代理でサービス応答する処理などは実施形態1の図6、7と同様であるので説明を省略する。
NANデバイス101は、図4と同様に、S401において役割決定処理を行う。その結果、NANデバイス101はMaster、Non−Master Sync、Non−Master Non−Syncの何れかとして動作する。役割決定処理の後、NANデバイス101はバッテリ残量が50%未満であるか判断し(S1001)、50%未満である場合S1002へ進む。S1002においてNANデバイス101は、データリンクを確立済みであるか否かを判断する。データリンク確立済みであると判断された場合、S1003へ進み、Proxy依頼を行わない。一方、データリンク確立済みでないと判断された場合は、S1008へ進み、Proxy依頼を行う。S1003以降の処理、及びS1008以降の処理は、それぞれ図4のS404以降、及びS410以降の処理と同様である。但し、図10のフローでは、役割決定処理においてNon−Master Non−SyncすなわちNon−Beaconing Deviceとなった場合を例に示している。そのため、S1005やS1010においてDW期間開始まで待機するのではなく、DW0開始期間まで待機している点が異なる。また、Sync Beaconを送信していない点も異なっている。図10において、もしS401の役割決定処理においてMaster或いはNon−Master Sync、即ちBeaconing Deviceとなった場合には、S1005及びS1010ではDW期間まで待機することになる。また、その場合はDW期間にSync Beaconを送信することになる。
本実施形態では、NANデバイスが、DWと同じ周期でDW期間外で無線通信を行う場合、Proxy依頼を行わない。即ち、NANデバイスがDW期間外で無線通信を行うための同期を取る目的で全DW期間でAWAKE状態になる場合は、サービス報知、検索ができるのでProxy依頼をしない。これにより、Proxy Clientがサービス報知、検索ができるにも関わらず、Proxy Serverが不必要に応答することを防ぐことができ、無線帯域の使用を低減させることができる。
また本実施形態では、NANによるデータリンク通信を例にしたが、DW期間と同じ周期でDW期間外に通信を行う目的で全DW期間においてAWAKE状態であれば、NANによるデータリンク通信に限らない。例えば、DW期間外の所定のタイミングにおいてIEEE 802.11−MCに基づいてFine Timing Measurement(以降、FTM)によるNANデバイス間での距離測定を行う場合でも本発明を適用してもよい。また、PostNANによるアプリケーション通信を行う場合でも本発明を適用しても良い。
<実施形態3>
本実施形態では、Proxyを依頼しようとしているNANデバイスがAWAKE状態でいるDW回数と、Proxy Serverの機能を有するNANデバイスがAWAKE状態でいるDW回数とを比較した上でProxy依頼をするか否かを決定する。すなわち、Proxy ClientがAWAKE状態でいるDW回数の方が多い場合には、Proxy依頼をしない。一方で、Proxy ClientがAWAKE状態でいるDW回数の方が少ない場合にはProxy依頼をする。以下では、主として実施形態1と異なる点について説明する。
本実施形態では、Proxyを依頼しようとしているNANデバイスがAWAKE状態でいるDW回数と、Proxy Serverの機能を有するNANデバイスがAWAKE状態でいるDW回数とを比較した上でProxy依頼をするか否かを決定する。すなわち、Proxy ClientがAWAKE状態でいるDW回数の方が多い場合には、Proxy依頼をしない。一方で、Proxy ClientがAWAKE状態でいるDW回数の方が少ない場合にはProxy依頼をする。以下では、主として実施形態1と異なる点について説明する。
図11は、本実施形態のNANデバイス101において実行される処理を示すフローチャートである。図4と同じ点については説明を省略する。本処理は一定時間頻度、例えば10秒おきに実施されるものとする。また図11に示すフローチャートは、NANデバイス101の制御部302が記憶部301に記憶されたコンピュータプログラムを読み出して実行することにより行われる処理の流れを示す。なお、図11に示すフローチャートに示すステップの一部または全部を例えばASIC等のハードウェアで実現する構成としても良い。
まず、NANデバイス101はAWAKE状態にすべきDW期間であるかを判断する(S1101)。AWAKE状態にすべきDW期間であるかはNANデバイスのバッテリ残量で決定する。
図12にバッテリ残量とAWAKE状態にするDWn(nは0〜15)タイミングとの対応関係の一例を示す。
AWAKE状態にすべきDWになると、NANデバイス101は、当該DW期間中にProxy Server報知の受信待ちをし続ける(S1102)。これは図6のS604などのメッセージを受信するためである。本実施形態においてProxy ServerであるNANデバイス102はProxyを依頼された際に自装置がAWAKE状態となるDWnの情報を含める。すなわち、Proxy Server報知においてDW0〜15が指定されていれば、Proxy ServerはすべてのDWでAWAKE状態である。従ってProxy ServerはS616のように、Proxy依頼されたサービスに該当するサービス検索を受信した場合にS617のように代理サービス応答する。
NANデバイス101は、Proxy Server報知の受信待ちをすると、受信したProxy Server報知の中で、NANデバイス101よりもAWAKE状態のDW回数が多いProxy Serverがいるかどうかを判断する(S1103)。いた場合には、NANデバイス101は当該Proxy Serverに対してProxy依頼を実施する(S1104)。尚、既にProxy依頼済みであれば本処理は図4と同様に実施されない。また、Proxy依頼は図6のS613〜S614のようにDW期間で行われる。Proxy Server報知の受信待ちをしたDW期間の次のDW期間で送信してもよいし、次のDW期間がDOZE状態であればAWAKE状態のDW期間を待ってから送信してもよい。
一方で、S1103において、NANデバイス101よりもAWAKE状態のDW回数が多いProxy Serverが存在しないと判断された場合、NANデバイス101はProxy依頼を解除する(S1105)。S1102でProxy Server報知を受信できなかった場合にも、NANデバイス101はProxy依頼を解除する(S1105)。それまでにProxy依頼をしていなければ、その状態を継続する(S1105)。Proxy依頼の解除は図7のS705〜S706のように処理をする。
以上のように、本実施形態では、NANデバイスは、自身のAWAKE状態のDW回数よりもAWAKE状態のDW回数が多いProxy ServerにProxy依頼を実施する。これにより自身がDOZE状態のタイミングでProxy Serverが代理で応答するので、無線帯域の使用を低減することができる。仮に、DW回数が同じProxy Serverに依頼した場合には自身が応答できるタイミングでProxy Serverが応答する可能性があるため、サービスの応答が重複する可能性がある。
尚、S1104でProxy依頼を実施した後については図12の表には従わずに、DW0でのみAWAKE状態にするように制御してもよい。その場合、Proxy Clientの消費電力を更に低減することができる。更にS1102においてDWの回数に基づくのではなく、自身がAWAKE状態にないDWnにおいてAWAKE状態のProxy Serverがいた場合にProxy依頼をするように制御してもよい。すなわち、自身がDW0とDW1のみAWAKE状態であり、Proxy ServerがDW0とDW2のみAWAKE状態であればDW回数は同じであるが、Proxy Serverに依頼することでDW2でのProxyが可能となる。
更に、S1104においてProxy依頼をする際に自身がAWAKE状態でないDWnのときだけProxyをするように依頼してもよい。このとき、S613で示されるようなProxy登録要求にはProxyを実施してほしいDWnの情報を含める。これにより、自身がSubscribeに応答できないDWのときのみ、Proxy Serverが代理で応答するので無線帯域の使用を低減することができる。
また、実施形態1、2と同様にバッテリ残量が50%未満のときのみProxy依頼を実施するかどうかの図11の判定処理を実施するようにしても良い。その場合バッテリ残量が50%以上の場合にProxy依頼済みであれば実施形態1、2と同様に解除するようにすればよい。
<その他の実施形態>
上述の実施形態では、NANデバイス102が、NANデバイス101が提供しているサービスの通知に関して、代理で応答するProxy Serverとして動作する場合について説明した。しかしながら、Proxy機能によって代理送信されるのは提供可能なサービスの情報に限られない。例えば、NANデバイス102は、他の機器によるサービスを探している要求を受け付けて、その機器の代わりにサービスを探してもよい。この場合、NANデバイス102は、例えば、他の機器によるSubscribeメッセージを代理で送信してその応答であるPublishメッセージを受信することによってサービスの探索を行いうる。なお、NANデバイス102は、Subscribeメッセージを送信することなく、さらに別の機器が(例えば自発的に)送信したPublishメッセージを待ち受けてもよい。いずれの場合であっても、NANデバイス102は、サービスの探索の代理を依頼した機器に対して、その機器が無線信号を受信できるDW期間において、その探索結果を通知することができる。
上述の実施形態では、NANデバイス102が、NANデバイス101が提供しているサービスの通知に関して、代理で応答するProxy Serverとして動作する場合について説明した。しかしながら、Proxy機能によって代理送信されるのは提供可能なサービスの情報に限られない。例えば、NANデバイス102は、他の機器によるサービスを探している要求を受け付けて、その機器の代わりにサービスを探してもよい。この場合、NANデバイス102は、例えば、他の機器によるSubscribeメッセージを代理で送信してその応答であるPublishメッセージを受信することによってサービスの探索を行いうる。なお、NANデバイス102は、Subscribeメッセージを送信することなく、さらに別の機器が(例えば自発的に)送信したPublishメッセージを待ち受けてもよい。いずれの場合であっても、NANデバイス102は、サービスの探索の代理を依頼した機器に対して、その機器が無線信号を受信できるDW期間において、その探索結果を通知することができる。
また、上述の実施形態では、NANデバイス101が、NANデバイス102へのProxy依頼のみを行った場合を説明したが、他の1つ以上のNANデバイスからのProxy依頼を行ってもよい。
また各実施形態において、Proxy依頼を実行する、あるいは解除する条件に合致した場合にすぐに依頼、解除をするのではなく、一定期間当該条件が続いた場合に依頼、解除を切り替えるようにしてもよい。例えば、図4においてS403の条件によって切り替えているが、Non−Beaconing Deviceである状態が一定期間(例えば10分間など)続いた場合にProxy依頼をするように制御してもよい。NANクラスタ内でNANデバイスの出入りが頻発するような場合、BeaconingデバイスになってすぐにProxy Server有効、無効を切り替えると、Proxy Server有効、無効の切り替えが頻発してしまう可能性がある。そのような場合に有効である。
また、上述の各実施形態を適宜組み合わせることも可能であるし、NANデバイスがどの実施形態に基づいて動作するかをユーザが選択できるようにしてもよい。
例えば、図13に示すように、図4のS403の判断結果に応じて、図4のS404へ進むか、図10のS1002へ進むかを切り替えるようにしてもよい。即ち、NANデバイス101の役割がBeaconing Deviceである場合はProxy依頼を行わず、役割がNon−Beaconing Deviceの場合に限ってS1002の判断を行うようにしてもよい。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置の1以上のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
201:無線LAN制御部
202:NAN制御部
203:Proxy Client制御部
204:UI制御部
205:記憶部
202:NAN制御部
203:Proxy Client制御部
204:UI制御部
205:記憶部
Claims (13)
- 通信装置であって、
所定の時間間隔で到来する所定の長さの期間において無線信号の送受信を行う通信手段と、
前記期間における無線信号の送信と受信の少なくとも何れかの処理の代理を、前記期間を同期している複数の通信装置の集合に属する特定の通信装置へ要求する要求手段と、
複数の前記期間のうちの前記通信手段が無線信号の送受信を行う前記期間の頻度に応じて、前記要求手段による要求を行うか否かを決定する決定手段と、
を有することを特徴とする通信装置。 - 前記決定手段は、
前記期間に前記通信手段において当該期間を通知する無線信号を送信していない場合、前記要求を行うと決定し、
前記期間に前記通信手段において当該期間を通知する無線信号を送信している場合、前記要求を行わないと決定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記期間とは異なる期間であって前記所定の時間間隔と同期した期間において、他の通信装置との間で無線信号の送受信を行うための接続を確立する確立手段を有し、
前記決定手段は、
前記確立手段によって前記接続が確立されていない場合、前記要求を行うと決定し、前記確立手段によって前記接続が確立されている場合、前記要求を行わないと決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。 - 複数の前記期間のうちの前記通信装置が無線信号の送受信を行う前記期間の頻度と、複数の前記期間のうちの前記特定の通信装置が無線信号の送受信を行う前記期間の頻度とを比較する比較手段を有し、
前記決定手段は、前記比較手段による比較の結果に基づいて、前記要求を行うか否かを決定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記無線信号は、他の通信装置が提供するサービスを示す信号を含む、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の通信装置。 - 前記無線信号は、他の通信装置が提供するサービスを探索する信号を含む、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の通信装置。 - 前記期間は、Wi−Fi Neighbor Awareness NetworkingのDiscovery Windowの期間である、
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の通信装置。 - 前記複数の通信装置の集合は、Wi−Fi Neighbor Awareness NetworkingのNANクラスタであることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の通信装置。
- 前記特定の通信装置は、前記期間における無線信号の送信と受信の少なくとも何れかの処理の代理を実行可能な通信装置であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の通信装置。
- Wi−Fi Neighbor Awareness NetworkingのNANクラスタに参加し、当該NANクラスタにおけるDiscovery Windowの期間において無線信号の送受信を行う通信手段と、
前記NANクラスタにおける自装置の役割がNon−Master Non−Syncである場合、前記NANクラスタのProxy Serverに代理処理を依頼し、前記NANクラスタにおける自装置の役割がMasterである場合、前記NANクラスタのProxy Serverに代理処理を依頼しないように制御する制御手段と、
を有することを特徴とする通信装置。 - 所定の時間間隔で到来する所定の長さの期間において無線信号の送受信を行う通信工程と、
前記期間における無線信号の送信と受信の少なくとも何れかの処理の代理を、前記期間を同期している複数の通信装置の集合に属する特定の通信装置へ要求する要求工程と、
複数の前記期間のうちの前記通信工程が無線信号の送受信を行う前記期間の頻度に応じて、前記要求工程による要求を行うか否かを決定する決定工程と、
を有することを特徴とする通信方法。 - Wi−Fi Neighbor Awareness NetworkingのNANクラスタに参加し、当該NANクラスタにおけるDiscovery Windowの期間において無線信号の送受信を行う通信工程と、
前記NANクラスタにおける自装置の役割がNon−Master Non−Syncである場合、前記NANクラスタのProxy Serverに代理処理を依頼し、前記NANクラスタにおける自装置の役割がMasterである場合、前記NANクラスタのProxy Serverに代理処理を依頼しないように制御する制御工程と、
を有することを特徴とする通信方法。 - 請求項1乃至10の何れか一項に記載の通信装置としてコンピュータを動作させるためのプログラム。
Priority Applications (6)
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