JP2007124249A - 通信機器、通信方法、通信システム、プログラム、および、コンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

通信機器、通信方法、通信システム、プログラム、および、コンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】QoSを保証する通信が可能でありながら、通信機器の消費電力を低減できる通信機器、通信方法、及び、通信システムを実現することである。
【解決手段】本発明の通信機器は、サービス品質を保証する通信を行う第1のモードと、上記第1のモードより少ない消費電力で通信を行う第2のモードとを有する通信手段(1601、1604)と、上記通信手段が上記第1のモードによる通信を終了した後に、上記通信手段を上記第1のモードから上記第2のモードに切り替える制御手段(1605)を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、省電力運用を行うことができる通信機器、通信方法、通信システムに関する。
近年、無線LAN(Local Area Network)と呼ばれるケーブルを用いないネットワーク技術が発展している。無線LANを用いれば、通信機器に通信媒体となるケーブルの配線を行う必要がなく、通信機器の配置場所がケーブルの長さ等に制限されることもないので、ユーザは好みの位置で気軽にネットワークを利用することができる。また、帯域を確保して、安定にデータを送受信するために、QoS(Quality of Service:サービス品質)を保証して通信を行う規格が策定されている。
非特許文献1に記載のIEEE802.11におけるネットワークについて説明する。IEEE802.11においては、インフラストラクチャモードとアドホックモードと呼ばれる二つのモードが規定されている。インフラストラクチャモードではBSS(Basic Service Set)によるネットワークを構築し、通信を開始する。一方、アドホックモードではIBSS(Independent Basic Service Set)によるネットワークを構築し、通信を行う。
BSSおよびIBSSについて、以下に説明する。
BSSは、AP/HC(Access Point / Hybrid Coordinator、以下単にAPとも略記する)となる1つの通信機器と、STA(Station)となる1つ以上の通信機器とから構成される。AP/HCは、当該BSSに含まれるSTA同士の通信を媒介するとともに、BSSに含まれる通信機器と他のネットワークとを接続するためにも利用される。STAになる通信機器は、AP/HCと接続し、BSSに加入することで、ネットワークに接続ができる。また、STAは、AP/HCを介して他の機器(同じBSS内のSTAおよび外部のネットワークに接続された通信機器)と通信をおこなう。通常、BSSにおいて、AP/HCとなる通信機器は、ユーザによって設定される。
一方、IBSSは、STAとなる複数の通信機器から構成される。すなわち、IBSSにおいては、STA同士が直接通信を行う。また、IBSSにおいては、APがないので、外部のネットワークの機器と接続をすることができない。いずれの構成を利用するにしても、ネットワークに接続される通信機器は、BSSを構成する通信機器として起動するか、あるいは、IBSSを構成する通信機器として起動するかを、起動をする前に決定した上で、起動する必要がある。
BSSおよびIBSSにおけるSTAは、パワーセーブすることができる。すなわち、STAは、通信するためのデータが無い場合には通信に関係する通信部への電力供給を一時的に停止したりして、通常よりも電力使用量を抑えることができる。
一方、BSSにおけるAPはパワーセーブすることができない。これは、BSSに加入してくる可能性があるSTAが、いつ通信を行ってきて、BSS加入処理を行う必要が生じるか予め分からないので、APはこれらの通信を監視し続ける必要があるためである。また、現在加入している全てのSTAがいつAP経由での通信をしてくるか、もしくは、外部ネットワークからSTAへの通信がいつ行われるかも分からない。従って、APはこれらの通信も監視し続ける必要がある。
以下、上述したパワーセーブを利用するなどして、通常よりも電力消費を抑えるモードを低消費電力モード(第2のモード)と呼ぶ。通信部への電力供給を停止した通信機器は、他の通信機器と一切通信ができないのに対し、低消費電力モードにある通信機器は、他の通信機器と通信を行うことが可能である。
次に、非特許文献2に記載のIEEE802.11eにおけるQoSの保証について説明をおこなう。IEEE802.11eでは、QoSを保証するための2つの通信方式が規定されており、それぞれ、HCCA(Hybrid Controlled Channel Access)およびEDCA(Enhanced Distribute Channel Access)と呼ばれている。
HCCAにおいては、STAが、AP/HCに対して、確保したい帯域の大きさ(安定して送受信したいデータストリームの大きさ)をTSPEC(Traffic SPECification)という形にして通知する。AP/HCは、TSPECで指定された送受信に必要な時間は、他の通信機器との通信を止めて、そのSTAが独占的にデータを送受信できるようにする。
一方、EDCAは、データの優先度に応じて、データ送信までの待ち時間を調整する方式である。優先度が高いデータは待ち時間を短くすることで、データを早く、確実に送信することができる。
また、上述の通信制御方法の他に、データ量を減らすことで、帯域を有効活用する方法も規定されている。そのうちのひとつが、BA(Block Ack)と呼ばれる方法である。通常、1データパケットにつき1つのAckパケットが必要であったものを、複数データパケットにつき1パケットのAckパケット(Block Ack)を送受信することで、必要な帯域を削減することができる。
以後、HCCAおよびEDCAのどちらかを利用して通信を行うモードを優先データ通信モード(第1のモード)と呼ぶ。通常、これらのモードは、インフラストラクチャモードにおいて、すなわち、BSSを構成する通信機器間での通信に利用される。
IEEE802.11に規定されたBSSにおける通信機器間の接続開始処理、および、IEEE802.11eに規定されたHCCAの設定処理について、図15を用いて説明する。図15は、BSSにおける接続開始処理、および、QoSを確保するための設定処理を示すシーケンス図である。
図15に示したように、接続開始処理は、STA側から行われる。すなわち、ユーザにより開始通知200がSTAに通知されると、STAは、Scan201を送信し、現在、どのようなネットワーク(BSSあるいはIBSS)が、どのチャンネルで起動しているかを検索する。検索の結果、加入するべきBSSがあれば、STAは当該BSSのAPとの時刻の同期を行う(Join202)。
STAは、Join202の後、Authentication203をAPに送信する。これを受信したAPは当該STAに認証許可を発行する。
STAがAPから認証許可を受信すると、続けて、STAは、Associaton204を送信する。これを受信したAPは、実際に当該STAをBBSに加入させる処理を実行する。
上述した一連の処理(BSS加入処理210)に成功すると、STAは、APの管理下に入る。そして、APの管理下に入ったSTAは、そのAPと、あるいは、そのAPの管理下にある他のSTAと、インフラストラクチャモードで通信を行うことが可能になる。
STAとAPとの間の通信を、優先データ通信モードで行うために必要なQoS開始処理211は、BSS加入処理210に引き続き行われる。すなわち、STAは、APに対してTSPECを通知するためにADDTS205を送信する。これを受信したAPは、当該STAのための帯域確保処理を行って、帯域確保処理完了をSTAに通知する。その後、STAはBAの設定要求を行うためにADDBA206をAPに送信する。これを受信したAPは、当該STAのためのBA設定処理を行い、BA設定処理完了をSTAに通知する。
上述した一連の設定処理(QoS開始処理211)に成功すると、STAとAPとはHCCAを利用してQoSを保証した通信を行うことが可能になる。
上記のような無線LANを用いた新たなネットワークの利用方法が次々に提案されている。
例えば、家庭内のある場所に無線通信可能なチューナー端末装置やビデオを設置し、設置したチューナー端末装置やビデオからAV(Audio Visual)データを無線LANによってストリーム配信する。そして、このAVデータを無線通信可能なテレビ端末装置で受信してストリーム再生することにより、チューナー端末装置やビデオに接続されるアンテナケーブルの長さや取り回しに制限されることなく、ユーザは家庭内の好みの場所で番組などを視聴することが可能になる。
また、無線通信端末を備えたテレビ端末装置は、制御信号をチューナー端末装置やビデオに送信することも可能である。これにより、ユーザは、例えばチューナー端末装置のチャンネル変更等の操作を行いたい場合、チャンネル変更等を指示する操作をテレビ端末装置に対して行うことによって、チューナー端末装置を遠隔操作することができる。
例えば、特許文献1においては、ネットワークを介して、AV機器の電源状態を変更するというシステムが考えられている。例えば、特許文献1に記載のシステムにおいては、ホームサーバが、ネットワークに接続されている機器の電源状態を把握し、その機器の電源を入れたり、切ったりすることができるようになっている。
さらに、QoSを保証する通信によりAVデータを送受信することで、安定的にデータを送受信できる通信機器が広く普及しつつある。
このような無線ネットワークをAV機器に応用した一例について、図16に基づいて説明する。図16は、ビデオ101とテレビ102とを含むネットワーク100を示す説明図である。
ビデオ101とテレビ102とは、同等の無線通信端末部を搭載している。従って、どちらをAP/HCとしてBSSネットワークを構成することも可能であるが、以下では、ビデオ101がAP/HC、テレビ102がSTAになるものとして説明を行う。
ビデオ101とテレビ102との接続は、上述したBSS加入処理を実行することにより行われる。また、優先データ通信モードでQoSを保証した通信をするために、上述したQoS開始処理が接続処理に引き続いて行わる。その後、ビデオ101とテレビ102とは、優先データ通信モードによる通信を行う。
ここでは、BSSを構成し、優先データ通信モードで通信する、ビデオ101とテレビ102との接続を終了する接続終了処理について、図17に示したシーケンス図に基づいて説明する。
ビデオ101とテレビ102との接続を終了する処理は、テレビ102(STA)側から行われる。すなわち、ユーザが、例えばテレビの電源をOFFにする操作を施して、データ送受信の終了を指示すると、終了通知300がテレビ102自身に対して発行される。
この終了通知300を受信したテレビ102は、接続開始時に確保した帯域を開放するために、DELTS301をビデオ101(AP)に対して発行する。これを受けたビデオ101は、テレビ102のために確保した帯域の開放処理を行って、開放処理完了をテレビ102に通知する。
開放処理完了通知を受信したテレビ102は、続いて、自身に対するBAの設定を破棄させるために、APにDELBA206を発行する。これを受けたAPであるビデオ101は、テレビ102に対するBAの設定を破棄して、設定破棄完了をテレビ102に通知する。
すなわち、APであるビデオ101は、テレビ102が発行するDELTS301およびDELBA302を受信して、テレビ102のために確保していた帯域や設定を開放する、QoS終了処理310を行う。
BAの設定破棄完了通知を受信したSTAであるテレビ102は、続いて、Deauthentication303をビデオ101に対して送信する。これを受信したAPであるビデオ101は、テレビ102をBSSから脱退させるBSS脱退処理311を実行し、脱退処理完了をテレビ102に通知する。
BSSからの脱退処理完了通知を受信したテレビ102は、APとの接続を切り、次にユーザがテレビ102の電源を入れる所定の操作を施すまで、電源をOFFにする。
特開2004−32546号公報(公開日:平成16年1月29日) IEEE Wireless LAN Edition A compilation based on IEEE Std 802.11TM-1999 (R2003) and its amendments IEEE P802.11e/D13.0, January 2005
しかしながら、上記従来の構成においては、例えばAVデータの送受信に必要なQoSの保証と、通信機器の消費電力の低減の両立が困難であった。
より具体的には、QoSを保証する通信を行うためには、通信機器はBSSを構成してインフラストラクチャモードによる通信を行う必要がある。しかしながら、BSSに含まれるAPは、当該BSSに加入しているSTAからの通信、当該BSSに加入しようとしているSTAからの通信、さらには、外部のネットワークからの通信を常に監視し続ける必要があり、従って、低消費電力モードに移行することができずに電力を消費し続けてしまうという問題があった。逆に、消費電力を抑えるために、APとなる通信機器の電源を切ってしまうと、STA側から通信を再開しようとしても、必ずAPを介して他の通信器機と通信を行う必要のあるSTAは、APあるいはSTAとなる他の通信機器と一切通信ができないという問題があった。
また、特許文献1には、ネットワークを介して機器の電源状態を変更するということまでは記述されているが、ネットワークに関するブロックの省電力については記述がなされていなかった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、QoSを保証する通信が可能でありながら、通信機器の消費電力を低減できる通信機器、通信方法、及び、通信システムを実現することにある。
本発明に係る通信機器は、上記課題を解決するために、サービス品質を保証する通信を行う第1のモードと上記第1のモードより少ない消費電力で通信を行う第2のモードとを有する通信手段と、上記通信手段が上記第1のモードによる通信を終了した後に、上記通信手段を上記第1のモードから上記第2のモードに切り替える制御手段と、を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、サービス品質を保証する通信が終われば、上記制御手段の作用により、上記通信手段は消費電力の少ない第2のモードに移行する。従って、サービス品質を保証する通信を終了してもなお、通信手段を消費電力の大きい第1のモードのままにすることにより、上記通信手段が不要な電力を消費することがない。しかも、第2のモードにおいても、上記通信機器は、例えば、サービス品質を保証する通信により送受信する必要のない制御信号などのデータを、他の通信機器との間で送受信することができる。従って、上記構成によれば、通信機器同士の通信の再開を阻害することなく、消費電力を低減できるという効果を奏する。
本発明に係る通信機器においては、上記制御手段は、上記通信手段を上記第1のモードから上記第2のモードに切り替えた後に、上記通信手段への電力供給を停止することが好ましい。
上記構成によれば、上記通信手段は、上記制御手段の作用により、第2のモードに移行した後、さらに電力供給を停止される。すなわち、サービス品質を保証した通信が終了すれば、上記通信手段は電力を消費することがない。従って、上記構成によれば、上記通信機器の消費電力を更に削減できるという効果を奏する。
本発明に係る通信機器においては、上記制御手段は、上記通信手段への電力供給が停止されている当該通信機器に対して、ユーザにより、サービス品質を保証する通信によりデータを送受信することを指示する操作が施されたとき、上記通信手段への電力供給を開始して上記通信手段を上記第2のモードで起動することが好ましい。
上記構成によれば、上記通信機器に対してユーザがサービス品質を保証する通信によりデータを送受信することを指示する操作を施せば、上記制御手段の作用により、上記通信手段が第2のモードで起動する。すなわち、上記構成によれば、他の通信機器との通信を再開する必要が生じたとき、ユーザが上記通信機器に対してサービス品質を保証する通信によりデータを送受信することを指示する操作を行えば、上記通信機器は他の通信機器と第2のモードによる通信が可能になるという更なる効果を奏する。
なお、サービス品質を保証する通信によりデータを送受信することを指示する操作には、当該通信機器の電源を入れるための所定の操作、当該通信機器によるストリーム再生を開始するための所定の操作、ストリームデータを送信する通信機器を切り替えるための所定の操作などが含まれる。
本発明に係る通信機器においては、上記制御手段は、上記第2のモードで起動された上記通信手段を介して他の通信機器をスキャンし、上記スキャンにより他の通信機器を発見すれば、上記通信手段を上記第2のモードから上記第1のモードに切り替えることが好ましい。
上記構成によれば、上記通信機器は、他に通信可能な通信機器があればこれを見つけ出し、第1のモードでサービス品質を保証した通信を再開することが可能になるという更なる効果を奏する。
本発明に係る通信機器においては、上記制御手段は、上記第2のモードで起動された上記通信手段を介して他の通信機器に上記第1のモードに移行することを促す制御信号を送信し、上記制御信号を送信した後、上記通信手段を上記第2のモードから上記第1のモードに切り替えることが好ましい。
上記構成によれば、上記通信手段が第2のモードで起動された後、上記制御手段の作用により、他の通信機器に第1のモードに移行することを促す制御信号が送信され、また、上記通信手段は第1のモードに切り替えられる。これにより、通信手段は第1のモードにある他の通信機器とサービス品質を保証する通信が可能になる。また上記制御信号を受信した他の通信機器が上記第1のモードに移行すれば、上記通信機器と他の通信機器とは、第1のモードによりサービス品質を保証した通信を再開することができる。従って、上記構成によれば、制御手段の作用により、上記通信手段は、ユーザがサービス品質を保証する通信によりデータを送受信することを指示する操作を当該通信機器に施してから、サービス品質を保証した通信が終了するまでの間、すなわち、サービス品質を保証した通信が必要な間だけ第1のモードにあり、その他のときは、第2のモード、あるいは、電力供給を中止された状態にある。従って、上記構成によれば、通信機器における消費電力を削減できると同時に、必要なときに速やかにサービス品質を保証する通信を再開できるという効果を奏する。
本発明に係る通信機器においては、上記制御手段は、上記通信手段への電力供給が停止された状態の当該通信機器に対して、ユーザにより、サービス品質を保証する通信によりデータを送受信することを指示する操作が施されたとき、上記通信手段への電力供給を再開し、上記通信手段を上記第1のモードで起動することも好ましい。
上記構成によれば、上記通信手段が第1のモードで起動された後、上記通信手段は第1のモードにある他の通信機器と速やかにサービス品質を保証した通信を再開できる。なお、第1のモードにある他の通信機器としては、他の通信機器とサービス品質を保証する通信を継続している通信機器などが考えられる。
従って、上記構成によれば、上記制御手段の作用により、上記通信手段は、ユーザがサービス品質を保証する通信によりデータを送受信することを指示する操作を当該通信機器に施してから、サービス品質を保証した通信が終了するまでの間、すなわち、サービス品質を保証した通信が必要な間だけ第1のモードにあり、その他のときは、第2のモード、あるいは、電力供給を中止された状態にある。従って、上記構成によれば、通信機器における消費電力を削減できると同時に、必要なときに速やかにサービス品質を保証する通信を再開できるという効果を奏する。
という更なる効果を奏する。
本発明に係る通信機器においては、上記通信手段は、上記第1のモードによる通信を終了した後、上記第2のモードで他の通信機器からの通信を待ち受けることが好ましい。
上記構成によれば、サービス品質を保証する通信が終われば、上記制御手段の作用により、上記通信手段は消費電力の少ない第2のモードに移行する。従って、サービス品質を保証する通信を終了してもなお通信手段を消費電力の大きい第1のモードのままにすることにより、上記通信手段が不要な電力を消費することがない。しかも、上記通信機器の通信手段は第2のモードで通信を待ち受けるので、サービス品質を保証する通信により送受信する必要のない、例えば、制御信号などの情報を、他の通信機器との間でいつでも送受信することができる。従って、上記構成によれば、通信機器同士が互いに通信を再開することを阻害することなく、消費電力を低減できるという更なる効果を奏する。
本発明に係る通信機器においては、上記制御手段は、他の通信機器から上記第1のモードに移行することを促す制御信号を受信したとき、上記通信手段を上記第2のモードから上記第1のモードに切り替えることが好ましい。
上記構成によれば、上記通信手段は第2のモードで通信を待ち受けている。そして、上記通信機器とサービス品質を保証した通信を行おうとする他の通信機器から第1のモードに移行することを促す制御信号を受信すると、上記制御手段の作用により、上記通信手段は第1のモードに切り替えられる。これにより、上記通信手段は、サービス品質を保証した通信を行おうとする他の通信機器と、第1のモードでの通信が可能な状態になる。従って、上記構成によれば、上記通信手段は、サービス品質を保証した通信を行おうとする他の通信機器から制御信号を受信してから、サービス品質を保証した通信が終了するまでの間、すなわち、サービス品質を保証した通信が必要な間だけ第1のモードにあり、その他のときは、第2のモードにある。従って、上記構成によれば、サービス品質を保証した通信の再開を阻害することなく、通信機器における消費電力を削減できるという更なる効果を奏する。
本発明に係る通信機器は、外部から受信したデータを他の通信機器に送信する通信機器であり、上記制御手段は、上記外部から受信したデータに、他の通信機器に当該データを送信することを指示する特定の信号が含まれるとき、上記通手段を介して上記他の通信機器に上記第1のモードに移行することを促す制御信号を送信し、上記制御信号を送信した後、上記通信手段を上記第2のモードから上記第1のモードに移行することが好ましい。
上記構成によれば、外部から受信したデータに当該データを他の通信機器に送信することを指示する特定の信号が含まれていた場合、上記制御手段は、他の通信機器に第1にモードに移行する制御信号を送信し、また、上記通信手段を第1のモードに切り替える。これにより、上記通信手段は他の通信機器に対して上記データをサービス品質を保証する通信により送信することが可能になる。また、上記制御信号を受信した他の通信機器が第1のモードに移行すれば、上記通信機器は、サービス品質を保証する通信により外部から受信したデータをその通信機器に送信できる。従って、上記構成によれば、消費電力を削減しながら、例えば緊急放送信号のような、他の通信機器に当該データを送信することを指示するデータを受信した場合には、これを他の通信機器に送信できる通信機器が実現できる。
本発明に係る通信方法は、上記課題を解決するために、サービス品質を保証する通信を行う第1のモードと上記第1のモードより少ない消費電力で通信を行う第2のモードとを有する通信手段と、上記通信手段の上記第1のモードと上記第2のモードとを切り替える制御手段とを備えた複数の通信機器からなる通信システムにおける通信方法であって、上記通信手段が上記第1のモードによる通信を終了した通信機器において、上記制御手段が上記通信手段を上記第1のモードから上記第2のモードに切り替えるモード切り替え処理を含むことを特徴とする。
上記構成によれば、サービス品質を保証する通信が終われば、上記モード切り替え処理により、上記通信機器の通信手段は消費電力の少ない第2のモードに移行する。従って、サービス品質を保証する通信を終了してもなお、通信手段を消費電力の大きい第1のモードのままにすることにより、上記通信手段が不要な電力を消費することがない。しかも、第2のモードにおいても、上記通信機器は、例えば、サービス品質を保証する通信により送受信する必要のない制御信号などのデータを、他の通信機器との間で送受信することができる。従って、上記構成によれば、通信機器同士の通信の再開を阻害することなく、消費電力を低減できるという効果を奏する。
本発明に係る通信方法は、上記モード切り替え処理により上記通信手段が上記第1のモードから上記第2のモードに切り替えられた通信機器のうち、特定の通信機器を除く通信機器において、上記制御手段が上記通信手段への電力供給を停止する電力供給停止処理をさらに含むことが好ましい。
上記構成によれば、上記特定の通信機器を除く通信機器の通信手段は、上記電力供給停止処理により、第2のモードに移行した後、電力供給を停止される。すなわち、サービス品質を保証した通信が終了すれば、上記通信手段は電力を消費することがない。従って、上記構成によれば、当該通信機器の消費電力をさらに削減できるという更なる効果を奏する。
一方、上記構成によれば、上記特定の通信機器の通信手段は、電力供給を停止されることがない。従って、他の通信機器の通信手段が電力供給を停止されて通信不可能状態になった後でも、常に他の通信機器からの通信を受け付けることができる。従って、これら通信不可能状態にある通信機器が、ユーザによる操作などにより、再び通信を開始しようとした際には、ただちにこれらの通信機器と通信を行うことができる。
すなわち、上記構成によれば、通信機器同士の通信の再開を阻害することなく、消費電力を低減できるという更なる効果を奏する。
本発明に係る通信方法は、上記電力供給停止処理により上記通信手段への電力供給が停止された通信機器において、当該通信機器に対して、ユーザにより、サービス品質を保証する通信によりデータを送受信することを指示する操作が施されたとき、上記制御手段が上記通信手段への電力供給を開始して上記通信手段を上記第2のモードで起動する起動処理と、上記操作が施された通信機器において、上記制御手段が上記第2のモードで起動された通信手段を介して上記特定の通信機器に上記第1のモードへ移行することを促す制御信号を送信する制御信号送信処理と、上記操作が施された通信機器と上記制御信号を受信した上記特定の通信機器とにおいて、上記制御手段が上記通信手段を上記第2のモードから上記第1のモードに切り替えるモード切り替え処理とをさらに含むことが好ましい。
上記構成によれば、ユーザによりサービス品質を保証する通信によりデータを送受信することを指示する操作が施された通信機器においては、上記起動処理により上記通信手段が第2のモードで起動された後、上記制御信号送信処理により、第1のモードに移行することを促す制御信号が他の通信機器に送信され、また、上記モード切り替え処理により上記通信手段は第1のモードに切り替えられる。これにより、ユーザによりサービス品質を保証する通信によりデータを送受信することを指示する操作が施された通信機器は、第1のモードにある他の通信機器とサービス品質を保証する通信が可能な状態となる。
一方、上記制御信号を受信した特定の通信機器においては、通信手段は、第2のモードにあったとしても、上記モード切り替え処理により、第2のモードから第1のモードに切り替えられる。これにより、ユーザによりサービス品質を保証する通信によりデータを送受信することを指示する操作が施された上記通信機器と、上記特定の通信機器とは、サービス品質を保証した通信を行うことができる。
従って、上記構成によれば、サービス品質を保証した通信を阻害することなく、通信機器における消費電力を削減できるという更なる効果を奏する。
本発明に係る通信方法は、上記電力供給停止処理により上記通信手段への電力供給が停止された通信機器において、ユーザによりサービス品質を保証する通信によりデータを送受信することを指示する操作が施されたとき、上記制御手段が上記通信手段への電力供給を開始して上記通信手段を上記第1のモードで起動する起動処理と、上記操作が施された通信機器において、上記制御手段が上記通信手段を上記第2のモードから上記第1のモードに切り替えるモード切り替え処理とをさらに含むことが好ましい。
上記構成によれば、ユーザによりサービス品質を保証する通信によりデータを送受信することを指示する操作を施された通信機器は、上記起動処理により第1のモードで起動される。これにより、通信手段は第1のモードにある特定の通信機器とサービス品質を保証する通信ができる。上記特定の通信機器が第1のモードにある場合としては、上記特定の通信機器が、さらに他の通信機器とサービス品質を保証する通信を継続中である場合などが考えられる。
従って、上記構成によれば、サービス品質を保証した通信を阻害することなく、通信機器における消費電力を削減できるという更なる効果を奏する。
本発明に係る通信方法における上記通信システムは、上記通信システムの外部から受信したデータを他の通信機器に送信する特定の通信機器を含み、本発明に係る通信方法は、上記特定の通信機器において、上記通信システムの外部から受信したデータが特定の信号を含むとき、上記制御手段が上記通信手段を介して他の通信機器に上記第1のモードへ移行することを促す制御信号を送信する制御信号送信処理と、上記特定の通信機器と上記制御信号を受信した他の通信機器とにおいて、上記制御手段が上記通信手段を上記第2のモードから上記第1のモードに切り替えるモード切り替え処理とをさらに含むことが好ましい。
上記構成によれば、外部から受信したデータに当該データを他の通信機器に送信することを指示する特定の信号が含まれていた場合、上記特定の通信機器は、上記制御信号送信処理により他の通信機器に第1にモードに移行する制御信号を送信し、また、上記モード切り替え処理により上記通信手段を第1のモードに切り替える。これにより、上記特定の通信機器は、他の通信機器に対して上記データをサービス品質を保証する通信で送信できる。
一方、上記制御信号を受信した他の通信機器においても、上記モード切り替え処理により、通信手段が第1のモードに切り替えられる。これにより、上記制御信号を受信した通信機器は、上記特定の通信機器から上記データをサービス品質を保証する通信により受信できる。
従って、上記構成によれば、消費電力を削減すると同時に、例えば緊急放送信号のような、他の通信機器に当該データを送信することを指示するデータを受信した場合には、これを他の通信機器に送信できる通信方法を実現できる。
本発明に係る通信機器、あるいは、本発明に係る通信方法においては、上記通信手段が、上記第1のモードによる通信を終了し、第2のモードに切り替わるのは、当該通信機器に対して電源を切るための所定の操作が施されたとき、当該通信機器に対してユーザによりストリーム再生を停止あるいは一時停止するための所定の操作が施されたとき、あるいは、当該通信機器に対してユーザにより上記他の通信機器を切り替えるための所定の操作が施されたとき、であることが好ましい。
上記構成によれば、当該通信機器を用いてサービス品質を保証する通信を行う必要性が消失し、ユーザが上記所定の操作を行えば、第1のモードによる通信を終了することができる。サービス品質を保証する通信が終了すると、上記制御手段の作用により、上記通信手段は第2のモードに、あるいは、第2のモードを経て電力供給を停止された状態に移行する。従って、上記構成によれば、上記通信機器において、サービス品質を保証する必要がないときにまで、上記通信手段を第1のモードに維持して電力を消費することを回避することができる。すなわち、上記構成によれば、通信機器の消費電力をさらに削減するという更なる効果を奏する。
本発明に係る通信機器、あるいは、本発明に係る通信方法においては、上記サービス品質を保証する通信によりデータを送受信することを指示する操作は、ユーザが当該通信機器の電源を入れるための所定の操作、ストリーム再生を開始するための所定の操作、あるいは、上記他の通信機器を切り替える所定の操作であることが好ましい。
上記構成によれば、サービス品質を保証する通信を行う必要性が発生し、ユーザが上記サービス品質を保証する通信によりデータを送受信することを指示する操作を行うまで、上記通信手段を第2のモード、あるいは、電力供給を停止した状態に維持することができる。また、サービス品質を保証する通信を行う必要が発生し、ユーザが上記操作の行うと、上記制御手段の作用により、上記通信手段は第2のモードを経て第1のモードへ、あるいは、直接第1のモードに切り替えられる。従って、上記構成によれば、上記通信機器において、サービス品質を保証する必要がないときにまで、通信手段を第1のモードに維持して無駄な電力を消費することを回避できる。また、同時に、サービス品質を保証する通信を行う必要が生じたら、ユーザが上記操作を施すことにより、通信手段をサービス品質を保証した通信が行える状態に復帰することができる。すなわち、上記構成によれば、サービス品質を保証した通信を阻害することなくなく、通信機器の消費電力をさらに削減するという更なる効果を奏する。
本発明に係る通信機器、あるいは、通信方法においては、上記第1のモードは、IEEE802.11において規定されたインフラストラクチャモード、あるいは、IEEE802.11eにおいて規定されたHCCAあるいはEDCAを利用するモードであることが好ましい。
上記構成によれば、上記通信機器はサービス品質を確保した通信を行うことができる。すなわち、上記通信機器は、例えばAVデータなどのデータを、安定に送受信することが可能になるという更なる効果を奏する。
本発明に係る通信機器、あるいは、通信方法においては、上記第2のモードは、IEEE802.11において規定されたアドホックモードであること、そしてさらに、上記制御手段は、上記通信手段が通信を行うときにのみ上記通信手段への電力供給を行うことが好ましい。
上記構成によれば、上記通信機器が第2のモードにあるとき、その消費電力を効果的に低減することができる。
本発明に係る通信システムは、請求項1に記載の通信機器を2台以上含むことを特徴としている。
上記構成によれば、上記通信システムに含まれる各通信機器において、サービス品質を保証する通信が終われば、上記制御手段の作用により、上記通信手段は消費電力の少ない第2のモードに移行する。従って、サービス品質を保証する通信を終了してもなお、通信手段を消費電力の大きい第1のモードのままにすることにより、上記通信手段が不要な電力を消費することがない。しかも、第2のモードにおいても、各通信機器は、例えば、サービス品質を保証する通信により送受信する必要のない制御信号などのデータを、他の通信機器との間で送受信することができる。従って、上記構成によれば、通信機器同士の通信の再開を阻害することなく、消費電力を低減した通信システムを提供できるという効果を奏する。
本発明に係る通信システムは、請求項2に記載の通信機器(第1の通信機器)と請求項7に記載の通信機器(第2の通信機器)とを含むことを特徴としている。
上記構成によれば、第1の通信機器の通信手段は、上記制御手段の作用により、第2のモードに移行した後、電力供給を停止される。すなわち、サービス品質を保証した通信が終了すれば、上記通信手段は電力を消費することがない。
一方、上記構成によれば、第2の通信機器の通信手段は、電力供給を停止されることはない。従って、他の通信機器の通信手段が電力供給を停止されて通信不可能状態になった後でも、常に他の通信機器からの通信を待ち受けている。従って、通信不可能状態にある第1の通信機器が、ユーザに操作などにより、再び通信を開始した際には、第1の通信機器と通信を行うことができる。
すなわち、上記構成によれば、通信機器同士の通信の再開を阻害することなく、消費電力を低減した通信システムを提供できる。
本発明に係る通信システムは、請求項5に記載の通信機器(第1の通信機器)と請求項8に記載の通信機器(第2の通信機器)とを含むことを特徴としている。
上記構成によれば、第1の通信機器においては、上記通信手段が第2のモードで起動された後、上記制御手段はこの通信手段を介して他の通信機器に第1のモードに移行することを促す制御信号を送信し、そして、通信手段を第1のモードに切り替える。これにより、第1の通信機器の通信手段は、サービス品質を保証する通信が可能な状態になる。
一方、上記構成によれば、第2の通信機器の上記通信手段は第2のモードで通信を待ち受けている。そして、第1の通信機器から第1のモードに移行することを促す制御信号を受信すると、上記制御手段は上記通信手段を第1のモードに切り替える。これにより、第1の通信機器と第2の通信機器とは、サービス品質を保証する通信ができる。
従って、上記構成によれば、サービス品質を保証した通信を阻害することなく、通信機器における消費電力を削減できるという更なる効果を奏する。
本発明に係る通信システムは、請求項1(第1の通信機器)に記載の通信機器と請求項6(第2の通信機器)に記載の通信機器とを含むことを特徴としている。
上記構成によれば、第1の通信機器においては、サービス品質を保証する通信が終われば、上記通信手段は消費電力の少ない第2のモードに移行する。換言すれば、第1の通信機器の通信手段は、サービス品質を保証する通信が継続している限り、第1のモードで他の通信機器と通信することができる。
一方、上記構成によれば、第2の通信機器においては、上記通信手段は第1のモードで起動される。従って、第2の通信機器はサービス品質を保証する通信を継続している第1の通信機器と通信を開始できる。
従って、上記構成によれば、サービス品質を保証した通信を阻害することなく、通信機器における消費電力を削減できるという更なる効果を奏する。
本発明に係る通信システムは、請求項8に記載の通信機器(第1の通信機器)と請求項9に記載の通信機器(第2の通信機器)とを含むことを特徴としている。
上記構成によれば、外部から受信したデータに当該データを他の通信機器に送信することを指示する特定の信号が含まれていた場合、第2の通信機器は、第1の通信機器に第1にモードに移行する制御信号を送信し、また、上記モード切り替え処理により上記通信手段を第1のモードに切り替える。
一方、上記構成によれば、上記制御信号を受信した第1の通信機器においても、通信手段が第1のモードに切り替えられる。これにより、第1の通信機器は、第2の通信機器からデータをサービス品質を保証する通信により受信できる。
従って、上記構成によれば、消費電力を削減すると同時に、例えば緊急放送信号のような、他の通信機器に当該データを送信することを指示するデータを受信した場合には、これを他の通信機器に送信できるシステムを実現できる。
なお、コンピュータを本発明の通信機器が備える各手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにより本発明の通信方法が含む各処理を実行させるためのプログラム、およびこれらのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に含まれる。
本発明に係る通信機器は、あるいは、本発明に係る通信システムに含まれる各通信機器は、以上のように、サービス品質を保証する通信を行う第1のモードと上記第1のモードより少ない消費電力で通信を行う第2のモードとを有する通信手段と、上記通信手段が上記第1のモードによる通信を終了した後に、上記通信手段を上記第1のモードから上記第2のモードに切り替える制御手段とを、少なくとも備えている。
また、本発明に係る通信方法は、以上のように、サービス品質を保証する通信を行う第1のモードと上記第1のモードより少ない消費電力で通信を行う第2のモードとを有する通信手段と、上記通信手段の上記第1のモードと上記第2のモードとを切り替える制御手段とを備えた複数の通信機器からなる通信システムにおける通信方法であって、少なくとも、上記通信手段が上記第1のモードによる通信を終了した通信機器において、上記制御手段が上記通信手段を上記第1のモードから上記第2のモードに切り替えるモード切り替え処理を含んでいる。
従って、本発明に係る通信機器、通信システム、あるいは、通信方法によれば、各通信機器の通信手段は、サービス品質を保証する通信が終われば、上記制御手段の作用により、消費電力の少ない第2のモードに移行する。従って、サービス品質を保証する通信を終了してもなお、通信手段を消費電力の大きい第1のモードのままにすることにより、上記通信手段が不要な電力を消費することがない。しかも、第2のモードにおいても、上記通信機器は、例えば、サービス品質を保証する通信により送受信する必要のない制御信号などのデータを、他の通信機器との間で送受信することができる。従って、通信機器同士の通信の再開を阻害することなく、消費電力を低減できるという効果を奏する。
はじめに、本発明に係る通信機器が備える無線通信端末部について、図1から図3に基づいて説明する。後述する各実施の形態においては、テレビ、ビデオ、あるいは、チューナーなど、無線LANを介してAVデータを送受信する通信機器を例にとって説明を行うが、これらの通信機器は以下に説明する無線通信端末部を共通に備えている。また、本実施の形態で説明するテレビ、ビデオ、あるいは、チューナーなどの通信機器は、BSSおよびIBSSにおけるSTA、あるいは、BSSにおけるAPとして機能するが、以下に説明する無線通信端末部を備える通信機器は、いずれの場合にも対応できる。
はじめに、この無線通信端末部1600の構成について、図1に示したブロック図に基づいて説明する。
図1に示したように、無線通信端末部1600は、通信部1601、送信データ作成部1602、受信データ解析部1603、プロトコル処理部1604、各種コマンド処理部1605、および、情報記憶部1606を備える。
無線通信端末部1600において、本発明に係る通信機器の通信手段は、通信部1601とプロトコル処理部1604とから構成される。
通信部1601は、プロトコル処理部1604から受信したデータを他の通信機器に送信し、また、他の通信機器から受信したデータをプロトコル処理部1604に送信する。
プロトコル処理部1604は、図1に示したように、IBSS処理部1604aとBSS処理部1604bとを備えている。送信データ作成部1602、あるいは、各種コマンド処理部1605から受信したデータは、IBSS処理部1604aまたはBSS処理部1604bの何れかを介して、通信部1601から他の通信機器に送信される。また、通信部1601で受信したデータは、IBSS処理部1604aまたはBSS処理部1604bの何れかを介して、受信データ解析部1603、あるいは、各種コマンド処理部1605に割り振って送られる。
通信部1601とプロトコル処理部1604とからなる通信手段は、BSS処理部1604bを介してデータの送受信を行う第1のモードと、IBSS処理部1604aを介して通信を行う第2のモードとを有する。上記通信部1601において送受信するデータを、IBSS処理部1604aまたはBSS処理部1604bの何れを介して送受信するかは、後述の各種コマンド処理部1605により制御される。すなわち、後述の各種コマンド処理部1605は、上記通信手段を第1のモードから第2のモードへ、あるいは、第2のモードから第1のモードへと切り替え制御する。
上記通信手段は、第1のモードにおいて、優先データ通信モードで他の通信機器と通信を行う。具体的には、上記通信手段は、第1のモードにおいて、IEEE802.11のインフラストラクチャモードで他の通信機器と通信を行う。すなわち、無線通信端末部1600は、BSSにおけるAPあるいはSTAとして機能する。また、BSS処理部1604bはIEEE802.11eのHCCAに対応している。すなわち、第1のモードにあるとき、通信手段はQoSを保証する通信を行うことができる。
一方、上記通信手段は、第2のモードにおいて、低消費電力モードで他の通信機器と通信を行う。具体的には、上記通信手段は、第2のモードにおいて、IEEE802.11のアドホックモードで他の通信機器と通信を行う。すなわち、無線通信端末部1600は、IBSSのSTAとして機能する。後述するように、各種コマンド処理部1605は、アドホックモードで通信を行う場合、実際に通信が行われているときのみ通信部1601に電力が供給されるよう、通信部1601を制御する。これにより、第2のモードにおける通信手段の消費電力は、第1のモードにおける通信手段の消費電力よりも小さくなる。
なお、以下の説明においては、誤解の恐れがない範囲で、通信機器が備える通信手段が第1のモード、あるいは、第2のモードにあることを、通信機器が第1のモードにある、あるいは、第2のモードにあると略記することもある。
送信データ作成部1602は、外部バスから受信したデータ、各種コマンド処理部1605から受信した各種通知パケット、および、当該無線端末部を含む通信機器に対してユーザが入力した指示データなどを、パケットの形にして、プロトコル処理部1604に渡す。ここで、外部バスから受信するデータには、AVデータや、インターネット上のデータが含まれる。また、ユーザが入力した指示データの一部は、送信データ作成部1602を介して、各種コマンド処理部1605に渡され、各種コマンド処理に利用される。送信データの種類に応じて、各種コマンド処理部1605に対して、どのようなモードに移行するかを指示するような場合もある。
受信データ解析部1603は、プロトコル処理部1604から受信したデータを、各種コマンド処理部1605へ渡すべきコマンドなのか、外部バスへ渡すべきデータなのかを判別し、各種コマンド処理部1605あるいは外部バスへ渡す。
次に、本発明に係る通信装置の制御手段である各種コマンド処理部1605に説明する。
各種コマンド処理部1605は、図1に示したように、少なくとも、PowerSave処理部1605c、BSS処理部1605d、および、QoS処理部1605eを含む。
PowerSave処理部1605cは、通信部1601に対する電力供給を制御する。すなわち、PowerSave処理部は、上記通信手段において第1のモードにおける通信が終了した後、上記通信手段が実際に通信を行っている間だけ通信部1601に電力が供給されるよう通信部1601を制御することで、パワーセーブを行う。なお、上記の制御は、通信手段が上述した第2のモードにある間に実行される。また、PowerSave処理部1605cは、さらに、パワーセーブされた通信手段への電力供給を完全に停止することもできる。
BSS処理部1605dとQoS処理部1605eとは、連携して上記通信部1601を第1のモードから第2のモードへ切り替える。具体的には、QoS処理部1605eは、当該通信機器がBSSのSTAとして機能しているとき、DELTSおよびDELBAを、上記通手段を介して、通信相手となる他の通信機器に送信する。また、当該通信機器がBSSのAPとして機能しているときには、上記通信手段を介して通信相手となる他の通信機器からDELTSおよびDELBAを受信して、その通信機器のために確保した帯域を開放し、BAの設定をクリアする。上述したQoS終了処理の後、BSS処理部1605dは、上記通信手段を介して、Deauthenticationを送受信し、インフラストラクチャモードによる接続を終了する(BSS脱退処理)。そして、BSS処理部1605dは、上記通信手段を第2のモードで再起動する(IBSS起動処理)。BSS処理部1605dとQoS処理部1605eとは、上記一連の処理により、上記通信手段を第1のモードから第2のモードへ切り替える。
なお、BSS処理部1605dは、さらに、BSS起動処理、BSS加入処理を行うことも可能である。また、QoS処理部1605eは、IBSS起動処理、BSS起動処理、および、BSS加入処理を行うこともできる。これら各処理については、実施形態に即して、後で説明する。
図1に示したように、各種コマンド処理部1605は、さらに、起動通知処理部1605aと終了通知処理部1605bとを含む。起動通知処理部1605aは、上記通信手段を第2のモードで起動した後、上記通信手段を介して、起動通知(制御信号)を他の通信機器と送受信する。終了通知処理部1605bは、QoSを保証する通信を終了した後、通信相手と終了処理通知を送受信する。起動通知および終了通知が送受信されるタイミングや、これらの制御信号を受信した通信機器の動作については、各実施形態に即して、後で説明する。
また、図1に示した情報記憶部1606には、各種コマンド処理部1605により、当該無線通信端末部1600を備える機器が通信端末として動作するために必要な情報が記憶される。
次に、上記無線通信端末部1600の動作について、図2および図3に示したフローチャートを用いて説明する。なお、以下では、上記無線通信端末部1600を含む通信機器がAPとして機能する場合と、STAとして機能する場合とに分けて、それぞれについて説明を行う。
まず、APして機能する通信機器に搭載された無線端末通信部1600の動作について、図2に示したフローチャートを用いて説明する。なお、図2に示したフローチャートは、後述する全ての実施形態に対応可能な動作を説明するものである。従って、その必要性に応じて、一部の処理を省略することも可能である。また、図2に示したフローチャートに示された各処理を引き起こす制御信号が送受信されるタイミングについては、後述する各実施形態に即して、後で説明する。
ユーザにより無線通信端末部1600を含む通信機器の電源が投入されると、以下の一連の処理が開始される。まず、各種コマンド処理部1605は、通信部1601とプロトコル処理部1604とからなる通信手段を第2のモードで起動するIBSS起動処理AP1を実行する。
続いて、各種コマンド処理部1605は、通信部1601をパワーセーブして動作させる(PowerSave動作AP2)。ここで、各種コマンド処理部1605は、通信部1601の電源OFFにしてよいかどうかの判断を行い(処理AP3)、電源をOFFにして良い場合(Y)には、通信部1601の電源をOFFにして処理を終了する。各種コマンド処理部1605は、上記処理により通信部1601の電源をOFFにするまで、通信部1601をパワーセーブして動作させながら、起動通知の送信、もしくは、起動通知の受信を待ち受ける(処理AP4および処理AP5)。
本発明に係る通信機器は、第1のモードに移行することを促す制御信号として、起動通知を送信することができる。この起動通知の送受信が発生するタイミングについては、各実施形態に即して後述する。
この起動通知を送信した場合(処理AP4:Y)、あるいは、受信した場合(処理AP5:Y)、BSS起動処理AP6が実行される。BSS起動処AP6は、各種コマンド処理部1605が、通信部1601とプロトコル処理部1604とからなる通信手段を第1のモードで起動する処理である。これにより、当該通信機器はBSSにおけるAPとして機能する。すなわち、当該通信機器は、以後、常にSTAからの要求を監視し、要求があれば応答する。STAからの要求に応じて、各種コマンド処理部1605は、BSS加入処理AP7b、QoS開始処理AP8b、終了通知処理AP9b、QoS終了処理AP10b、BSS脱退処理AP11bを行う。これらの処理は、他の通信機器から上記各処理に応じた制御信号が受信されたとき、実行される。このため、各種コマンド処理部1605は、通信手段を介して受信した制御信号の内容を、処理AP7a、処理AP8a、処理AP9a、処理AP10a、および、処理AP11aにおいて判定し、受信した制御信号に応じた処理を実行する。なお、上記各処理が発生するべきタイミング、および、各処理の内容については、後述の各実施形態に即して後で説明する。
STAとして機能するある通信機器をBSSから脱退させるBSS脱退処理AP11bが終了すると、各種コマンド処理部1605は、その通信機器から終了通知を受信したかを判定する(処理AP12)。そして、その通信機器から終了通知を受信したことを確認したら、さらに、各種コマンド処理部1605は、BSSに加入する全てのSTAがそのBSSから脱退したを判定する(処理AP13)。このために、各種コマンド処理部1605は、BSSに加入する他のSTAから受信した全ての起動通知と終了通知とを通信記憶部1606に記憶させており、これらを比較することにより、全てのSTAがBSSから脱退したかを判定する。処理AP13において、全てのSTAがBSSから脱退していることを確認すると(Y)、前述した処理AP1に戻り、上記各処理が繰り返される。一方、処理AP13において、BSSに加入しているSTAがまだあることが判定されると(N)、処理AP7aに処理を移し、当該通信機器はAPとして他の通信機器からの通信を待ち受ける状態に戻る。
次に、STAとして機能する通信機器に搭載された無線端末通信部1600の動作について、図3に示したフローチャートを用いて説明する。なお、図3に示したフローチャートは、後述する全ての実施形態に対応可能な動作を説明するものである。従って、その必要性に応じて、一部の処理を省略することも可能である。また、図3に示したフローチャートに示された各処理を引き起こす制御信号が送受信されるタイミングについては、後述する各実施形態に即して、後で説明する。
ユーザにより無線通信端末部1600を含む通信機器の電源が投入されると、以下の一連の処理が開始される。まず、各種コマンド処理部1605は、通信部1601とプロトコル処理部1604とからなる通信手段を第2のモードで起動するIBSS起動処理STA1を実行する。
続いて、各種コマンド処理部1605は、通信部1601をパワーセーブして動作させる(PowerSave動作STA2)。ここで、各種コマンド処理部1605は、通信部1601の電源OFFにしてよいかどうかの判断を行い(STA3)、電源をOFFにして良い場合(Y)には、通信部1601の電源をOFFにして処理を終了する。各種コマンド処理部1605は、上記処理により通信部1601の電源をOFFにするまで、通信部1601をパワーセーブして動作させながら、起動通知の送信、もしくは、起動通知の受信(処理STA4、もしくは、処理STA5)を待ち受ける。
本発明に係る通信機器は、他の通信機器が第1のモードに移行することを促す制御信号として、起動通知を送信する。この起動通知の送受信が発生するタイミングについては、各実施形態に即して後述する。
起動通知を送信、あるいは、受信した場合、STA起動処理STA6が実行される。STA起動処理STA6は、各種コマンド処理部1605が、通信部1601とプロトコル処理部1604とからなる通信手段を第1のモードで起動する処理である。これにより、当該通信機器はBSSにおけるSTAとして機能する。
STA起動処理STA6を終えると、各種コマンド処理部1605は、対象となるAPに対して、BSS加入処理STA7、および、QoS開始処理STA8を行う。これらの処理においては、処理が成功すると対象となるAPから処理完了の通知が送信される。この完了通知に基づいて、各種コマンド処理部1605はその処理が成功したのか失敗したのかを判定し、成功した場合(Y)は次の処理に進み、失敗した場合(N)はその処理を繰り返す。なお、上記各処理が発生するべきタイミング、および、各処理の内容については、後述の各実施形態に即して後で説明する。
QoS開始処理STA8に成功した場合(Y)、当該通信機器は対象となるAPと、インフラストラクチャモードによるデータ通信STA9を開始する。なお、ここで、QoS開始処理STA8を行う必要のないデータの場合は、当該処理を省略しても良い。
データ通信9が終了すると、終了通知をAPに対して送信し(STA11)、QoS終了処理12、および、BSS脱退処理STA13を行う。これらの処理においては、処理が成功すると対象となるAPから処理完了の通知が送信される。この完了通知に基づいて、各種コマンド処理部1605はその処理が成功したのか失敗したのかを判定し、成功した場合(Y)は次の処理に進み、失敗した場合(N)はその処理を繰り返す。なお、上記各処理が発生するべきタイミング、および、各処理の内容については、後述の各実施形態に即して後で説明する。
処理STA13において、BSSからの脱退に成功すると(Y)、前述した処理STA1に戻り、上記各処理が繰り返される。
なお、APやSTAの設定(暗号化などBSSを構築するために必要な設定)は、ユーザが行う。これらの設定データはどのような方法を利用して設定されても良く、どのような設定方法用いたとしても本発明の適用を阻害するものではない。例えば、一方の通信機器に記憶された設定データを、他方の通信機器にコピーして利用する場合、USBメモリを用いて設定をコピーしたり、携帯電話やリモコンなどの赤外線を利用して、設定データを転送したりすることが考えられる。
また、上記説明では、上記無線通信端末部1600を内蔵したテレビ、ビデオ、チューナーなどのAV機器を例にとったが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、上記無線通信端末部1600がLANカードのように外付けになった装置に対しても本発明は適用できる。また、本発明を適用できる機器は、AV機器に限らない。すなわち、上述したような無線通信端末部を備えた通信機器であれば、本発明は適用できる。例えば、無線LAN搭載のルータ、ノートパソコン、あるいは、デスクトップパソコンなどにも本発明は適用できる。この場合も、その機器に無線通信を行う部分が内蔵されている必要はなく、アダプタ形式などで提供されてもよい。
また、終了処理通知、PowerSave動作通知、起動通知など上述した各種制御信号は、どのようなフォーマット、内容でも良い。また、これらの制御信号は、上記各処理の開始あるいは終了が判定できるのであれば、必ずしも全ての通知が通信機器間で送受信される必要はない。また、ネットワークのプロトコルで送受信されるようなフレームは、例えば、IEEE802.11の例では、management frameなどであっても良い。例えば、起動通知は、Probe Request/Probe Responseで代用しても良いし、PowerSave動作通知は、Beaconを利用するなどしても良い。
また、以下の各実施形態においては、無線LANがIEEE802.11eに基づいているものとして説明を行うが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、任意の無線LANであってもよいのはいうまでもないが、無線LANの代わりに有線LANであってもよい。つまり、通信部における電源の制御と機器全体の電源の制御が別々になっていればどのような通信部を持っていてもよい。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について、図4から図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。
本実施の形態では、APとなる通信機器(特定の通信機器)とSTAとなる通信機器との2台の通信機器からなる通信システムに関して説明する。これらの通信機器は、ともに上述の無線通信端末部1600を搭載しており、その通信手段は、HCCAモード(優先データ通信モード)でQoSを保証して通信を行う第1のモードと、アドホックモード(低消費電力モード)でパワーセーブを行いながら通信を行う第2のモードとを有している。従って、上記通信システムは、BSSあるいはIBSSによるネットワークを構築して、AVデータや制御信号等を互いに送受信することができる。具体的には、例えば、図16に示した、ビデオ101(AP)とテレビ102(STA)とから構成されるネットワーク100に対して、本実施の形態に係る通信方法を適用することが可能である。
2つの通信機器がBSSを構成するときには、何れか一方がAPとなり、他方がSTAとなる。ビデオ101とテレビ102とは、上述したように、どちらも同一の無線通信端末部1600を備えているので、どちらの通信機器をAPとして機能させるかは、任意に設定できる。すなわち、以下では、本発明を図16に示したビデオ101とテレビ102とに対して適用し、ビデオ101をBSSにおけるAPとして機能させるものとして説明を行うが、本実施の形態はこれに限定されるものではなく、テレビ102をAPとして機能させる構成とすることも可能である。
APとして機能するビデオ101(以下、単にAPとも記す)とSTAとして機能するテレビ102(以下、単にSTAとも記す)とが、QoSを保証する通信を終了する際の処理、すなわち、HCCAモード(優先データ通信モード)でのストリーム伝送を行っている状態からの接続終了処理について、図4を用いて説明する。
当該接続終了処理は、ユーザがSTAであるテレビ102に対し、電源を切るための所定の操作を施すことにより開始される。上記所定の操作は、例えば、テレビ102に備えられた電源ボタンを押下する操作である。
ユーザが電源を切るための所定の操作を施すと、図4に示したように、STAは、終了処理通知401をパケットとしてAPに送信する。そして、APは、終了処理通知処理406、すなわち、受信した終了処理通知401のパケットを情報記憶部1606に記憶する処理を行う。
なお、ここで、STAが終了処理通知401を送信するとは、STAに備えられた無線通信端末部1600における各種コマンド処理部1605が、通信手段を介して当該通知を送信することを略記したものである。以下の説明でも、同様の略記を行うものとする。すなわち、以下の説明においても、各種制御信号の送受信は、当該通信機器に含まれる各種コマンド処理部1605が通信手段を介して行うものとする。
続けて、STAは、DELTS402、および、DELBA403をAPに送信する。これらを受信したAPは、QoSを保証する通信を終了するために、QoS終了処理407を行う。QoS終了処理407は、QoS開始処理において確保されたHCCAの帯域、および、BAの設定を開放する処理であり、具体的には以下のように実行される。
図4に示したように、STAは、QoS開始処理時にADDTS205により確保したHCCAの帯域を開放するため、DELTS402をAPに対して発行する。これを受けたAPにおいては、各種コマンド処理部1605が、当該STAのために確保した帯域を開放する帯域開放処理を行って、開放処理完了を当該STAに通知する。そして、開放処理完了通知を受信したSTAは、続いて、ADDBA206により設定した当該STAに対するBAの設定を破棄させるために、DELBA403をAPに対して発行する。これを受けたAPにおいては、各種コマンド処理部1605が、当該STAに対するBAの設定を破棄して、設定破棄完了を当該STAに通知する。
次に、STAは、Deauthentication404をAPに送信する。これを受信したAPは、BSS脱退処理408を行う。具体的には、Deauthentication404を受信したAPは、上記情報記憶部1606に終了処理通知401が記憶されているかを判定し、終了処理通知401が記憶されていたら、当該STAとの接続を切断して、以下のIBSS起動処理409に移る。
BSS脱退処理408を終了したAP、および、APからBSS脱退処理終了通知を受信したSTAは、低消費電力モード(第2のモード)に移行するために、IBSS起動処理409(モード切替処理)を行う。ビデオ101およびテレビ102は、IBSS起動処理409において、まず、自身にRESET命令を発行してBSSで起動された状態から抜け出し、IBSSで起動しなおす処理を行う。ここでIBSSで起動しなおす処理は、各種コマンド処理部1605が、通信手段を第2のモードに切り替えることにより行われる。
そして、IBSSで再起動されビデオ101およびテレビ102は、Scan処理により、IBSSにおいて接続可能な相手局が存在するかをスキャンする。さらに、ビデオ101およびテレビ102は、それぞれSTAとして互いを認識し、アドホックモードによる接続を行う。
IBSS起動処理409を終えると、ビデオ101とテレビ102とは、それぞれSTAとして、互いに通信を行うことが可能になる。ここで、図4に示したように、ビデオ101とテレビ102との間で、PowerSave動作をどのように行うのかというPowerSave動作通知405を互いに通知しあう、PowerSave動作通知処理410が行われる。このPowerSave動作通知405には、どちらの通信機器が完全に電源を落とすのか、どのタイミングで通信部の電源を落として低消費電力モードに移行するのか、あるいは、どのタイミングで低消費電力モードから復帰するのかといった情報が含まれる。
PowerSave動作通知処理410が終了した時点で、ビデオ101は低消費電力モードに移行し(PowerSave処理411)、テレビ102においては、通信部も含めて電源が完全に落とされる(電源OFF412)。そして、低消費電力モードに移行したビデオ101は、テレビ102が再び通信を開始することを待ち受ける。
上述の接続終了処理によれば、ユーザが電源を切るための所定の操作をテレビ102に施すと、上記操作を受けたテレビ102と、テレビ102から送信された終了通知を受信したビデオ101とは、QoSを保証する通信(第1のモードによる通信)を終了する。そして、QoSを保証する通信を終了したビデオ101とテレビ102とは、IBSS起動処理409を行い、通信手段を低消費電力モード(第2のモード)に切り替える(モード切り替え処理)。その後、APであるビデオ101(特定の通信機器)は、低消費電力モードのまま待機する。一方、STAであるテレビ102においては、低消費電力モード(第2のモード)に移行した後、電源OFF412により、通信手段への電力供給が停止される(電力供給停止処理)。なお、ここでは、少なくとも通信手段への電力供給が停止されていれば良く、例えばテレビ102全体の電源が完全に落とされた状態であっても良いし、また、通信手段を含むテレビ102の一部への電力供給が停止されたスリープ状態であっても良い。
従って、上記接続終了処理によれば、例えば、ユーザがテレビ102に対して電源を再投入する操作などを行った場合、テレビ102は、STAとして通信を待ち受けているビデオ101と直ちにアドホックモードによる通信を再開できる。すなわち、上述の接続終了処理によれば、一方の通信機器を低消費電力モードとし、他方の通信機器の電源を切ることにより、通信の再開を阻害することなく、通信機器の消費電力を低減することが可能になる。
なお、上記接続終了処理においては、BSS脱退処理408の前に、QoS終了処理407を行ったが、QoS終了処理407は必ずしも必要ではなく、省略することも可能である。BSSから脱退したSTAの情報は、AP/HC内で保持をする必要はなく、STAが脱退処理を完了した直後にその情報は削除されると考えられるからである。
また、上記接続終了処理においては、低消費電力モードに移行し、パワーセーブを利用する通信機器はビデオ101としたが、本実施の形態に係る通信方法はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、ユーザからの電源ONもしくはOFFの指示を直接受け付ける通信機器の電源を完全にOFFにし、他方の通信機器を低消費電力モードに移行する構成とすることができる。上記構成において、低消費電力モードに移行する通信機器は、いつ受信するか分からない通信開始要求を待ち受ける。従って、上記構成によれば、ユーザが電源OFFにされた通信機器に対してのみ電源ONを指示する操作を施すことにより、任意のタイミングでの通信の再開が可能である。
また、上記接続終了処理は、ビデオ101とテレビ102とがPowerSave動作通知405を互いに送受信するPowerSave動作通知処理410を含むが、本実施の形態に係る通信方法はこれに限定されるものではない。すなわち、PowerSave動作通知処理405は、省略することも可能である。そのような場合には、予めどのような間隔で低消費電力処理を行うか、あるいは、どちらの通信機器の電源がOFFになるかなどを決定しておけば良い。
また、上記接続終了処理においては、テレビ102は、ユーザにより電源を切るための所定の操作が施されたとき、IBSS起動処理409により、低消費電力モード(第2のモード)に移行するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、QoSを保証する通信を終了する任意の時点で、テレビ102を低消費電力モード(第2のモード)に移行する構成とすることが可能である。例えば、当該通信機器に対してユーザによりストリーム再生を停止あるいは一時停止するための所定の操作が施されたとき、QoSを保証する通信を終了し、IBSS起動処理409(モード切り替え処理)により、低消費電力モード(第2のモード)に移行する構成としても良い。ここで、ストリーム再生を停止する所定の操作とは、当該通信機器に備えられた停止ボタンをユーザが押下する操作などであり、また、ストリーム再生を一時停止する操作とは、当該通信機器に備えられた一時停止ボタンをユーザが押下する操作などである。
上述した接続終了処理により、低消費電力モードに移行したビデオ101と電源が切られたテレビ102とを、HCCAモード(優先データ通信モード)における通信が可能な状態に復帰させて、QoSを保証する通信を再開する接続再開処理について、図5を用いて説明する。
接続再開処理は、電源がOFFになっているテレビ102に対して、ユーザによる電源を投入するための所定の操作が施されたとき開始される。ユーザが電源を投入するための所定の操作をテレビ102に対して施すと、テレビ102は、自らに対して起動通知501を通知する。これを受信したテレビ102は、IBSS起動処理502を行い、低消費電力モードで起動する。これにより、テレビ102は、IBSSにおけるSTAとして直ちに通信を開始できる低消費電力モードで待ち受けているビデオ101と、アドホックモードによる通信ができる状態となる。
IBSS起動処理502が完了すると、テレビ102は、ビデオ101に対して起動通知503を送信する(起動通知処理506)。起動通知503は、これを受信するビデオ101に対して、優先データ通信モードに移行することを促す信号である。起動通知503を受信したビデオ101は、BSSにおけるAPとして自らを再起動する(BSS起動処理504)。一方、テレビ102も、優先データ通信モードでの通信を可能にするために、自らをBSSにおけるSTAとして再起動する(BSS起動処理504)。すなわち、ビデオ101とテレビ102とは、BSS起動処理504により、優先データ通信モードに移行する。
ビデオ101とテレビ102との双方がBSS起動処理504を完了すると、STAとして機能するテレビ102を、ビデオ101をAPとして含むBSSに加入させる、BSS加入処理507が行われる。BSS加入処理507は、上述したBSS加入処理210と同等の処理であるため、ここでは説明を省略する。また、BSS加入処理507が完了すると、引き続きQoS開始処理508が行われる。QoS開始処理508も、上述したQoS開始処理211と同等の処理であるため、やはり、ここでの説明は省略する。
上述の接続再開処理によれば、接続終了処理において電源が切られたテレビ102は、ユーザにより電源を投入するための所定の操作が施されたとき、IBSS起動処理502により、低消費電力モード(第2のモード)で起動する(起動処理)。そして、低消費電力モードで待機していたビデオ101と低消費電力モードで起動したテレビ102とは、BSS起動処理504、BSS加入処理507、および、QoS開始処理からなる一連の処理により、優先データ通信モード(第1のモード)に移行する(モード切り替え処理)。
これにより、ビデオ101とテレビ102とは、再び優先データ通信モード(第1のモード)でストリーム伝送を行うことが可能になる。
なお、上記接続再開処理において、優先データ通信モードにおいてAPとなる通信機器は、ビデオ101に予め決定されているものとして説明を行ったが、本実施の形態に係る通信方法はこれに限定されるものではない。すなわち、優先データ通信モードにおいてAPとなる通信機器を、予めテレビ102に決定しておいても良いし、あるいは、いずれの通信機器をAPとして機能させるかを、動的に決定する構成としても良い。APとして機能させる通信機器を動的に決定する場合には、上述した接続終了処理に含まれるPowerSave動作通知処理410、あるいは、上記接続再開処理に含まれる起動通知処理506において、いずれの通信機器をAPとして機能させるかを通信機器同士で通知しあう構成とすることが好ましい。
また、上記接続再開処理に含まれる起動通処理506において、起動通知503により、どのチャンネルで、どちらの通信機器が、どのような設定でAPになるか等の情報を、ビデオ101とテレビ102とが通知しあう構成とすることも可能である。このような構成においては、BSS加入処理507におけるScan処理201を省略することも可能である。
また、上記接続再開処理においては、テレビ102は、ユーザにより電源を投入するための所定の操作が施されたとき、IBSS起動処理502(起動処理)により、低消費電力モード(第2のモード)で起動するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、QoSを保証する通信によりストリームを伝送する必要が生じる任意の段階で、テレビ102を低消費電力モード(第2のモード)で起動する構成とすることが可能である。例えば、当該通信機器に対してユーザによりストリーム再生を再開するための所定の操作が施されたとき、IBSS起動処理502(起動処理)により、低消費電力モード(第2のモード)で起動する構成としても良い。ここで、ストリーム再生を再開するための所定の操作とは、例えば、ユーザが、一時停止したストリーム再生を再開するために、当該機器に含まれる一旦押下された一時停止ボタンを再度押下する操作などである。
〔実施の形態2〕
次に、受信局が複数存在する実施形態について、図6から図8に基づいて説明する。
図6は、本実施の形態に係る通信方法を適用する通信システムを例示する説明図であり、ビデオ101、テレビ102a、および、テレビ102bを含む通信システムを示している。
図6に示した通信システムにおいては、ビデオ101とテレビ102aとからなるネットワーク100a、および、ビデオ101とテレビ102とからなるネットワーク100bを構築することが可能である。なお、ビデオ101は、複数の機器(ここでは、テレビ102aとテレビ102bと)に対し、同時にAVデータを送信することが可能であるものとする。ビデオ101から複数の機器に送信されるAVデータは、同一のデータであっても良いし、異なるデータであっても良い。これにより、テレビ102aとテレビ102bとは、同時にビデオ101からAVデータを受信することが可能になる。
次に、図6に示した通信システムにおける接続再開処理について、すなわち、低消費電力モードにあるビデオ101と、電源がOFFになった2台のテレビ102aおよび102bとを、HCCAモード(優先データ通信モード)における通信が可能な状態に復帰させる接続再開処理について、図8を参照しながら説明する。なお、図8および以下の説明においては、テレビ102a(STA1)が先にビデオ101(AP)との接続を再開し、これに続いて、テレビ102b(STA2)がビデオ101(AP)との接続を開始するものとする。
STA1として機能するテレビ102aと、APとして機能するビデオ101とが、HCCAモードで通信を再開する処理は、図5に示した接続再開処理と同様である。すなわち、テレビ102aをIBSSのSTA1として低消費電力モードで起動するIBSS起動処理805の後、起動通知処理803、BSS起動処理807・808、BSS加入処理809、および、QoS開始処理810の各処理が順に実行され、テレビ102aとビデオ101との間のHCCAモードによる通信が再開される。ここで、上記各処理の内容は、図15に示した接続再開処理における対応する処理と同等であるので、説明は省略する。
次に、2台目のテレビ102b(STA2)とビデオ101(AP)とが、HCCAモードで通信を再開する処理について説明する。図8に示したように、ユーザにより電源を切るための所定の操作が施されると、テレビ102bに起動通知811が通知され、テレビ102bはIBSSのSTAとしての動作を開始するためにIBSS起動処理812を行う。これに引き続き、テレビ102bは、自らをBSSのSTA2として再起動するBSS起動処理813を行う。これにより、テレビ102bも、APであるビデオ101と、HCCAモードでの通信が可能になる。
なお、テレビ102bは、IBSS起動処理812の前に、図示しないScan処理を行って、ビデオ101が既にBSSのAPとして起動していることを確認する処理を加えても良い。ビデオ101はすでにBSSのAPとして機能しているので、このようなScan処理を加えた場合、テレビ102bは、IBSSにおける接続を確立するためのIBSS起動処理812を省略して、BSS起動処理813(起動処理)を行うことにより、電源が切られた状態から直ちに優先データ通信モード(第1のモード)で起動することができる。
テレビ102bがBSSにおけるSTA2として起動してから、ビデオ101とHCCAモードでの接続を確立するまでの処理は、図17に示した接続終了処理と同等である。すなわち、BSS加入処理814およびQoS開始処理815が、ビデオ101とテレビ102bとにおいて行われ、ビデオ101とテレビ102bとの間にHCCAモードによる接続が確立される。
また、上記接続再開処理においては、テレビ102aおよび102bは、ユーザにより電源を投入するための所定の操作が施されたとき、IBSS起動処理812(起動処理)により、低消費電力モード(第2のモード)で起動するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、QoSを保証する通信が必要となる任意の段階で低消費電力モード(第2のモード)で起動する構成とすることが可能である。例えば、当該通信機器に対してユーザによりストリーム伝送を停止あるいは一時停止するための所定の操作が施されたとき、IBSS起動処理812(起動処理)により、低消費電力モード(第2のモード)で起動する構成としても良い。また、IBSS起動処理812を省略する場合、BSS起動処理813(モード切り替え処理)により、優先データ通信モード(第1のモード)で起動するタイミングについても同様である。
続いて、APとして機能するビデオ101と、それぞれSTA1およびSTA2として機能するテレビ102aおよびテレビ102bとが、HCCAモードでストリーム伝送を行っている状態からの接続終了処理について、図7を参照しながら説明する。
なお、図7および以下の説明においては、テレビ102aが先にビデオ101との接続を終了し、これに続いて、テレビ102bがビデオ101との接続を終了するものとする。しかしながら、この接続を終了する機器の順序は、説明の便宜上定めたものであり、テレビ102bが先に接続を終了する場合でも、同様の処理が可能であることは言うまでもない。
初めに接続を終了するテレビ102aとビデオ101との間で、終了処理通知処理701、QoS終了処理702、および、BSS脱退処理703が順に行われる。また、これに引き続き、テレビ102aは、IBSS起動処理704を行う。上記各処理の内容は、図4に示した接続終了処理における対応する処理と同等である。
なお、ここでは、ビデオ101側ではIBSS起動処理は行われない。これは、ビデオ101は、テレビ102aとのQoSを保証する通信を終了する段階でも、テレビ102bとの間でQoSを保証する通信を継続しているためである。一方、テレビ102aは、上記各処理を終了すると、PowerSave処理705を行い、低消費電力モードに移行する。
次に、テレビ102bに対してユーザが電源をOFFにする操作などを施すと、テレビ102bとビデオ101との間で、終了処理通知処理707、QoS終了処理708、および、BSS脱退処理709が順に行われる。また、これに引き続き、テレビ102bとビデオ101とは、IBBS起動処理710を行う。
ここで、ビデオ101におけるIBSS起動処理710は、ビデオ101をAPとするBSSにおいて、STAとして加入している全ての通信機器が当該BSSを脱退した時点で行われる。ビデオ101は、他の通信機器(ここではテレビ102aおよび102b)から、当該通信機器の起動時には起動通知を、また、当該通信機器との通信終了時には終了処理通知を受信しているので、ビデオ101に対する通信相手局となる全ての通信機器との間でQoSを保証する通信が終了したかを判断して、IBSS起動処理710を実行するか否かを決定することができる。
ビデオ101がIBSS起動処理710を完了すると、ビデオ101、テレビ102a、および、テレビ102bは、PowerSave動作通知処理711を行う。PowerSave動作通知処理711において、ビデオ101は、テレビ102aと102bとに対して、それぞれPowerSave動作通知712と713とを送信する。そして、上記PowerSave動作通知712および713を受信した、テレビ102aおよび102bは、それぞれ自身の電源OFFにする。一方、PowerSave動作通知処理711を完了したビデオ101は、PowerSave処理714を行い、低消費電力モードに移行して、テレビ102a、あるいは、テレビ102bから送信される起動通知を待ち受ける。
なお、本実施の形態は一台の送信局(ビデオ101)と2台の受信局(テレビ102aおよび102b)とから構成される通信システムに関するものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、2台以上の受信局となる通信機器を含む通信システムにおいても、本実施の形態と同様の接続終了処理および接続再開処理を行うことにより、通信の再開を阻害することなく、低消費電力化を実現することが可能である。
また、本実施の形態における接続終了処理および接続再開処理と、上述した実施の形態2における接続終了処理および接続再開処理を組み合わせることにより、送信局と受信局とがともに複数台である通信システムに対しても本発明を適用することが可能である。
また、上記接続終了処理においては、テレビ102aおよび102bは、ユーザにより電源を切るための所定の操作が施されたとき、IBSS起動処理704(モード切り替え処理)により、低消費電力モード(第2のモード)に移行するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、QoSを保証する通信を終了する任意のタイミングで低消費電力モード(第2のモード)に移行する構成とすることが可能である。例えば、当該通信機器に対してユーザによりストリーム伝送を停止あるいは一時停止するための所定の操作が施されたとき、IBSS起動処理704により、低消費電力モード(第2のモード)に移行する構成としても良い。
〔実施の形態3〕
実施の形態1においては、AVデータの送信局となる通信機器と受信局となる通信機器とが、1対1に対応する通信システムについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、送信局あるいは受信局となる通信機器が複数存在する通信システムに対しても、本発明を適用することが可能である。以下、送信局となる通信機器(特定の通信機器)が複数存在する実施形態について、図9に基づいて説明する。
図9は、本実施の形態に係る通信方法を適用する通信システムを例示する説明図であり、ビデオ101a、101b、および、テレビ102を含む通信システムを示している。
図9に示した通信システムにおいては、ビデオ101aおよびビデオ101bをそれぞれAP(送信局)とする2つのネットワーク100aおよびBSS100bを構築することが可能である。STA(受信局)となるテレビ102は、APとなるビデオ101aおよびビデオ101bに関する設定を保持しており、ネットワーク100aとネットワーク100bとのうち何れにも加入することが可能である。
なお、上記APに関する設定は、テレビ102に対して予め提供される必要があるが、本実施の形態に係る通信方法は、その提供方法により何ら制限を受けるものではない。例えば、APに関する設定は、ユーザが直接入力してテレビ102に提供しても良いし、あるいは、リモコンやUSBメモリなどを介して、ビデオ101aおよびビデオ101bからコピーしてテレビ102に提供するなど、任意の提供方法を用いることができる。
次に、図9に示した通信システムにおける接続再開処理について説明する。
ビデオ101aおよびビデオ101bは、電源が入ったら、IBSS起動処理を行い、パワーセーブを利用して低消費電力モードで動作を始め、それぞれテレビ102からの通信を待ち受ける。テレビ102は、ユーザによる電源を入れるための操作が施されると、IBSS起動処理を行う。ここで、テレビ102はユーザによるいずれのビデオからAVデータを受信するかの選択を受け付ける。例えば、ユーザが選択したビデオがビデオ101bであれば、テレビ102は、ビデオ101bが構成するIBSSの設定を行い、ビデオ101bに対して起動通知を送信する。そして、起動通知を送信したテレビ102と、起動通知を受信したビデオ101bとは、それぞれ、BSS起動処理、BSS加入処理、および、QoS開始処理を順に行い、HCCAモード(優先データ通信モード)に移行する。これら一連の処理を完了した後、テレビ102は、ビデオ101bから、HCCAモードでAVデータを受信する。なお、上述の説明における各処理は、図5に示した接続再開処理における対応する処理と同様のものであるので、その詳細な説明は省略した。
ここで、ユーザは、有線で接続されたテレビの場合と同様、入力切り替えボタンを押下するなど、テレビ102に対して、接続する通信機器(ここでは、ビデオ101aおよびビデオ101b)を切り替えるための所定の操作を施すことにより、映像ソースを切り替えることが可能である。
ユーザにより接続する通信機器を、ビデオ101bからビデオ101aに切り替える操作が施された場合、テレビ102は、図4に示した接続終了処理と同様の処理によりビデオ101bとの接続を終了した上で、図5に示した接続再開処理と同様の処理によりビデオ101aとの接続を開始する。これにより、ビデオ101bを低消費電力モードに移行させた上で、テレビ102とビデオ101aとの間でQoSを保証した通信を開始できる。
また、上記処理においては、テレビ102は、電源OFFを行う必要はないので、ビデオ101bとの接続終了処理におけるIBSS起動処理と、ビデオ101aとの接続再開処理におけるIBSS起動処理を同時に行って、すぐに起動通知をビデオ101aに対して送信することもできる。
〔実施の形態4〕
上述の各実施の形態では、受信局となる通信機器は、低消費電力モードに移行した後、自らの電源を切ることで消費電力をより一層低減する通信システムについて説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、受信局となる通信機器も、低消費電力モードに移行した後、そのまま他の通信機器からの通信を待ち受ける構成とすることも可能である。この場合、受信局となる通信機器からも、送信局となる通信機器からも、低消費電力モードを抜け出し、QoSを保証した通信を再開できる。
図10は、テレビ102とチューナー103とから構成される通信システムを示す構成図であり、上述したような通信システムを例示している。図10に示した通信システムにおいては、チューナー103が受信したAVデータを、テレビ102に送信する構成になっている。
図10に示した通信システムは、緊急警報放送に対応している。すなわち、テレビ102とチューナー103とは、低消費電力モードを利用してどちらからでも起動通知を送信および受信できる状態にあるため、チューナー103が緊急警報放送を受信した場合、チューナー103の側からQoSを保証した通信を確立してAVデータをテレビ102に対して送信することが可能になっている。
このような通信方法を実現するための、接続終了処理の例を、図11に示す。図11に示した接続終了処理と図4に示した接続終了処理の相違点は、STAとなるテレビ102においても、電源OFFを行わずに、PowerSave処理1112を行う点である。その他の処理については、図4に示した接続終了処理と同等であるので、ここでは説明を省略する。
また、双方が低消費電力モードに入っている状態から、QoSを保証する通信を開始する接続再開処理の例を、図12に示す。図12に示した接続再開処理と図5に示した接続再開処理の相違点は、起動通知1203がAP側から送信される点である。その他の処理に関しては、図5と同等であるので、ここでは説明を省略する。
なお、本実施の形態で示した通信方法が、緊急警報以外の場合にも利用できることは言うまでもない。
〔実施形態5〕
上述の各実施の形態では、複数の通信機器が、すべて無線LANだけで接続される通信システムについて説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、一部の通信機器が無線LAN以外の手段で接続される無線通信システムに対しても本発明を適用することが可能である。
図13は、ビデオ101、テレビ102、および、APルーター104から構成される通信システムの構成図であり、上述したような通信システムを例示している。テレビ102とビデオ101とが、例えば同一の室内において無線LANで接続されているのに対し、APルーター104とビデオ101とは、外部ネットワーク105を介して接続されている。
テレビ102は、APルーター104とネットワークを構築している。QoSを保証する通信によりストリーム伝送を行うときには、テレビ102とAPルータ104とは、APルータ104をAPとするBSSを構築し、テレビ102はSTAとしてAVデータをAPルータ104から受信する。
ビデオ101は、インターネットなどの外部ネットワークに接続されており、APルーター104を経由して、テレビ102と接続できるようになっている。ビデオ101とテレビ102とは、APルーター104を経由して接続されているが、実質的に、ビデオ101とテレビ102とが直接通信をしあっているとみなすことができる。ここで、ビデオ101とテレビ102とが接続されて映像の送受信を行う。この場合には、電源ONなどの通知が、ビデオ101側とテレビ102側とのどちらから通知されるか分からない。
そこで、図13に示した通信システムにおいても、図10に示した通信システムと同様、受信局となるテレビ102も低消費電力モードに移行した後、そのままビデオ101からの通信を待ち受ける構成とすることが好ましい。また、AP(特定の通信機器)となるAPルータも、電源を切ることなく他の通信機器からの通信を待ち受けるので、図13に示した通信システムにおいては、どの通信機器からでもQoSを保証した通信を開始することが可能になる。
このような通信方法を実現するための、接続終了処理の例を、図14に示す。図14に示した接続終了処理と図4に示した接続終了処理の相違点は、ビデオ101とテレビ102との間のデータの送受信がAPルータ104を介して行われる点、および、APルータルータ104とテレビ102との両方が低消費電力モードに移行した後でも電源OFFを行わずにPowerSave処理1408を行う点である。その他の処理については、図4に示した接続終了処理と同等であるので、ここでは説明を省略する。
なお、上述したビデオ101におけるPowerSave処理は、ビデオ101とAPルータとを接続するネットワークに応じた処理であって、PowerSave処理後でも他の通信機器からの通信を監視しできるものであり、かつ、PowerSave前の状態と比べてビデオ101の消費電力を低減するものであれば、任意の処理で良い。
図14に示したシーケンス図においては、終了処理通知1401は、テレビ102から送信されているが、逆に、終了処理通知をビデオ101から送信することも可能である。また、ビデオ101とAPルータ104とが無線LANにより接続され、APルータ104とテレビ102とがインターネットなどの外部ネットワークを介して接続される構成に対しても、上記接続終了処理を適用することが可能である。
また、図14に示したシーケンス図においては、はじめにAPに対する終了通知1401がAPルータ104で受信され、その後、ビデオ101に対する終了処理通知1402がAPルータ104からビデオ101に送信されている。しかしながら、ビデオ101対する終了通知をテレビ102からビデオ101に対して直接送信する構成とすることも可能である。このような場合には、テレビ102から受信した終了通知をビデオ101に転送するときに、APルータ104は、当該終了通知を解析してAPルータ104自身に対する終了通知と見なすようにしても良いし、テレビ102あるいはビデオ101などから、後で、別途終了通知を受信するような構成としても良い。
なお、上記各実施形態の各通信機器における、各手段や各処理は、CPUなどの演算手段が、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶手段に記憶されたプログラムを実行し、キーボードなどの入力手段、ディスプレイなどの出力手段、あるいは、インターフェース回路などの通信手段を制御することにより実現することができる。したがって、これらの手段を有するコンピュータが、上記プログラムを記録した記録媒体を読み取り、当該プログラムを実行するだけで、上記各実施形態の各通信機器の各種機能および各種処理を実現することができる。また、上記プログラムをリムーバブルな記録媒体に記録することにより、任意のコンピュータ上で上記の各種機能および各種処理を実現することができる。
この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理を行うために図示しないメモリ、例えばROMのようなものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することにより読み取り可能なプログラムメディアであっても良い。
また、何れの場合でも、格納されているプログラムは、マイクロプロセッサがアクセスして実行される構成であることが好ましい。さらに、プログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータのプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であることが好ましい。なお、このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
また、上記プログラムメディアとしては、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD/MO/MD/DVD等のディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する記録媒体等がある。
また、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であれば、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する記録媒体であることが好ましい。
さらに、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであることが好ましい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明はサービス品質を保証する通信を必要とする通信システムに適用できる。特に、互いAVデータを送受信するAV機器からなる通信システムに好適に利用できる。
本発明に係る通信機器の構成を示すブロック図である。 本発明に係る通信機器の処理手順を示すフローチャートである。 本発明に係る通信機器の処理手順を示すフローチャートである。 本発明に係る通信システムの接続終了処理を示すシーケンス図である。 本発明に係る通信システムの接続再開処理を示すシーケンス図である。 本発明に係る他の通信システムを示す構成図である。 本発明に係る他の通信システムの接続終了処理を示すシーケンス図である。 本発明に係る他の通信システムの接続再開処理を示すシーケンス図である。 本発明に係る他の通信システムを示す構成図である。 本発明に係る他の通信システムを示す構成図である。 本発明に係る他の通信システムの接続終了処理を示すシーケンス図である。 本発明に係る他の通信システムの接続再開処理を示すシーケンス図である。 本発明に係る他の通信システムを示す構成図である。 本発明に係る他の通信システムの接続終了処理を示すシーケンス図である。 従来の通信システムの接続開始処理を示すシーケンス図である。 従来の通信システムを示す構成図である。 従来の通信システムの接続終了処理を示すシーケンス図である。
符号の説明
100、100a、100b ネットワーク
101、101a、101b ビデオ(通信機器)
102、102a、102b テレビ(通信機器)
103 チューナー(通信機器)
104 APルーター(通信機器)
105 外部ネットワーク
406、701、707、1106、1403 終了処理通知処理
407、702、708、1107、1404 QoS終了処理
408、703、709、1108、1405 BSS脱退処理
409、704、710、1109、1406 IBSS起動処理
410、711、1110 PowerSave動作通知処理
411、705、714、1111、1112 PowerSave処理
1408、1409 PowerSave処理
412、715 電源OFF
502、805、812 IBSS起動処理
506、803、1204 起動通知処理
504、807、808、813 BSS起動処理
1205、1206 BSS起動処理
507、809、814、1207 BSS加入処理
508、810、815、1208 QoS開始処理
1600 無線通信端末部
1601 通信部(通信手段)
1602 送信データ作成部
1603 受信データ解析部
1604 プロトコル処理部(通信手段)
1605 各種コマンド処理部(制御手段)
1606 情報記憶部

Claims (42)

  1. サービス品質を保証する通信を行う第1のモードと、上記第1のモードより少ない消費電力で通信を行う第2のモードとを有する通信手段と、
    上記通信手段が上記第1のモードによる通信を終了した後に、上記通信手段を上記第1のモードから上記第2のモードに切り替える制御手段と、を備えたことを特徴とする通信機器。
  2. 上記制御手段は、上記通信手段を上記第1のモードから上記第2のモードに切り替えた後に、上記通信手段への電力供給を停止することを特徴とする請求項1に記載の通信機器。
  3. 上記制御手段は、上記通信手段への電力供給が停止されている当該通信機器に対して、ユーザにより、サービス品質を保証する通信によりデータを送受信することを指示する操作が施されたとき、上記通信手段への電力供給を再開して上記通信手段を上記第2のモードで起動すること特徴とする請求項2に記載の通信機器。
  4. 上記制御手段は、上記第2のモードで起動された上記通信手段を介して他の通信機器をスキャンし、上記スキャンにより他の通信機器を発見すれば、上記通信手段を上記第2のモードから上記第1のモードに切り替えることを特徴とする請求項3に記載の通信機器。
  5. 上記制御手段は、上記第2のモードで起動された上記通信手段を介して他の通信機器に上記第1のモードに移行することを促す制御信号を送信し、上記制御信号を送信した後、上記通信手段を上記第2のモードから上記第1のモードに切り替えることを特徴とする請求項3に記載の通信機器。
  6. 上記制御手段は、上記通信手段への電力供給が停止された状態の当該通信機器に対して、ユーザにより、サービス品質を保証する通信によりデータを送受信することを指示する操作が施されたとき、上記通信手段への電力供給を再開し、上記通信手段を上記第1のモードで起動すること特徴とする請求項2に記載の通信機器。
  7. 上記通信手段は、上記第1のモードによる通信を終了した後、上記第2のモードで他の通信機器からの通信を待ち受けることを特徴とする請求項1に記載の通信機器。
  8. 上記制御手段は、他の通信機器から上記第1のモードに移行することを促す制御信号を受信したとき、上記通信手段を上記第2のモードから上記第1のモードに切り替えることを特徴とする請求項7に記載の通信機器。
  9. 当該通信機器は外部から受信したデータを他の通信機器に配信する通信機器であり、
    上記制御手段は、上記外部から受信したデータに他の通信機器に当該データを送信することを指示する特定の信号が含まれるとき、上記通手段を介して上記他の通信機器に上記第1のモードに移行することを促す制御信号を送信し、上記制御信号を送信した後、上記通信手段を上記第2のモードから上記第1のモードに移行することを特徴とする請求項7に記載の通信機器。
  10. 上記通信手段が、上記第1のモードによる通信を終了し、第2のモードに切り替わるのは、当該通信機器に対して電源を切るための所定の操作が施されたときであることを特徴とする請求項1から9のうち何れか一項に記載の通信機器。
  11. 当該通信機器は他の通信機器からデータを受信してストリーム再生する通信機器であり、
    上記通信手段が、上記第1のモードによる通信を終了し、第2のモードに切り替わるのは、当該通信機器に対してユーザによりストリーム再生を停止あるいは一時停止するための所定の操作が施されたときであることを特徴とする請求項1から10のうち何れか一項に記載の通信機器。
  12. 当該通信機器は他の通信機器からデータを受信してストリーム再生する通信機器であり、
    上記通信手段が、上記第1のモードによる通信を終了し、第2のモードに切り替わるのは、当該通信機器に対してユーザにより上記他の通信機器を切り替えるための所定の操作が施されたときであることを特徴とする請求項1から11のうち何れか一項に記載の通信機器。
  13. 上記サービス品質を保証する通信によりデータを送受信することを指示する操作は当該通信機器の電源を入れるための所定の操作であることを特徴とする請求項3から6のうち何れか一項に記載の通信機器。
  14. 当該通信機器は他の通信機器からデータを受信してストリーム再生する通信機器であり、
    上記サービス品質を保証する通信によりデータを送受信することを指示する操作は上記ストリーム再生を開始するための所定の操作であることを特徴とする請求項3から6のうち何れか一項に記載の通信機器。
  15. 当該通信機器は他の通信機器からデータを受信してストリーム再生する通信機器であり、
    上記サービス品質を保証する通信によりデータを送受信することを指示する操作は、上記他の通信機器を切り替える所定の操作であることを特徴とする請求項3から6のうち何れか一項に記載の通信機器。
  16. 上記第1のモードは、IEEE802.11において規定されたインフラストラクチャモードで通信を行うモードであることを特徴とする請求項1から15のうち何れか1項に記載の通信機器。
  17. 上記第1のモードは、IEEE802.11eで規定されたHCCAあるいはEDCAを利用して通信を行うモードであることを特徴とする請求項1から請求項16のうち何れか1項に記載の通信機器。
  18. 上記第2のモードは、IEEE802.11で規定されたアドホックモードで通信を行うモードあることを特徴とする請求項1から17のうち何れか1項に記載の通信機器。
  19. 上記第2のモードにおいて、上記制御手段は、上記通信手段が通信を行うときにのみ上記通信手段への電力供給を行うことを特徴とする請求項1から18のうち何れか一項に記載の通信機器。
  20. サービス品質を保証する通信を行う第1のモードと上記第1のモードより少ない消費電力で通信を行う第2のモードとを有する通信手段と、上記通信手段の上記第1のモードと上記第2のモードとを切り替える制御手段とを備えた複数の通信機器からなる通信システムにおける通信方法であって、
    上記通信手段が上記第1のモードによる通信を終了した通信機器において、上記制御手段が上記通信手段を上記第1のモードから上記第2のモードに切り替えるモード切り替え処理を含むことを特徴とする通信方法。
  21. 上記モード切り替え処理により上記通信手段が上記第1のモードから上記第2のモードに切り替えられた通信機器のうち、特定の通信機器を除く通信機器において、上記制御手段が上記通信手段への電力供給を停止する電力供給停止処理をさらに含むことを特徴とする請求項20に記載の通信方法。
  22. 上記電力供給停止処理により上記通信手段への電力供給が停止された通信機器において、当該通信機器に対して、ユーザにより、サービス品質を保証する通信によりデータを送受信することを指示する操作が施されたとき、上記制御手段が上記通信手段への電力供給を開始して上記通信手段を上記第2のモードで起動する起動処理と、
    上記操作が施された通信機器において、上記制御手段が上記第2のモードで起動された通信手段を介して上記特定の通信機器に上記第1のモードへ移行することを促す制御信号を送信する制御信号送信処理と、
    上記操作が施された通信機器と上記制御信号を受信した上記特定の通信機器とにおいて、上記制御手段が上記通信手段を上記第2のモードから上記第1のモードに切り替えるモード切り替え処理とをさらに含むことを特徴とする請求項21に記載の通信方法。
  23. 上記電力供給停止処理により上記通信手段への電力供給が停止された通信機器において、ユーザにより、サービス品質を保証する通信によりデータを送受信することを指示する操作が施されたとき、上記制御手段が上記通信手段への電力供給を開始して上記通信手段を上記第1のモードで起動する起動処理と、
    上記操作が施された通信機器において、上記制御手段が上記通信手段を上記第2のモードから上記第1のモードに切り替えるモード切り替え処理とをさらに含むことを特徴とする請求項21に記載の通信方法。
  24. 上記通信システムは、上記通信システムの外部から受信したデータを他の通信機器に送信する特定の通信機器を含み、
    上記特定の通信機器において、上記通信システムの外部から受信したデータが特定の信号を含むとき、上記制御手段が上記通信手段を介して他の通信機器に上記第1のモードへ移行することを促す制御信号を送信する制御信号送信処理と、
    上記特定の通信機器と上記制御信号を受信した他の通信機器とにおいて、上記制御手段が上記通信手段を上記第2のモードから上記第1のモードに切り替えるモード切り替え処理とをさらに含むことを特徴とする請求項20に記載の通信方法。
  25. 上記通信システムに含まれる通信機器の通信手段が、上記第1のモードによる通信を終了し、第2のモードに切り替わるのは、当該通信機器に対して電源を切るための所定の操作が施されたときであることを特徴とする請求項20から24のうち何れか一項に記載の通信方法。
  26. 上記通信システムは他の通信機器からデータを受信してストリーム再生を行う通信機器を含み、
    上記ストリーム再生を行う通信機器の上記通信手段が、上記第1のモードによる通信を終了し、第2のモードに切り替わるのは、当該通信機器に対してユーザによりストリーム再生を停止あるいは一時停止するための所定の操作が施されたときであることを特徴とする請求項20から25のうち何れか一項に記載の通信方法。
  27. 上記通信システムは他の通信機器からデータを受信してストリーム再生を行う通信機器を含み、
    上記ストリーム再送を行う通信機器の通信手段が、上記第1のモードによる通信を終了し、第2のモードに切り替わるのは、当該通信機器に対してユーザにより上記他の通信機器を切り替えるための所定の操作が施されたときであることを特徴とする請求項20から26のうち何れか一項に記載の通信方法。
  28. 上記サービス品質を保証する通信によりデータを送受信することを指示する操作はユーザが当該通信機器の電源を入れるための所定の操作であることを特徴とする請求項22または23に記載の通信方法。
  29. 当該通信機器は他の通信機器からデータを受信してストリーム再生する通信機器であり、
    上記サービス品質を保証する通信によりデータを送受信することを指示する操作は上記ストリーム再生を開始するための所定の操作であることを特徴とする請求項22または23に記載の通信方法。
  30. 当該通信機器は他の通信機器からデータを受信してストリーム再生する通信機器であり、
    上記サービス品質を保証する通信によりデータを送受信することを指示する操作は、上記他の通信機器を切り替える所定の操作であることを特徴とする請求項22または23に記載の通信方法。
  31. 上記第1のモードは、IEEE802.11において規定されたインフラストラクチャモードで通信を行うモードであることを特徴とする請求項20から30のうち何れか1項に記載の通信方法。
  32. 上記第1のモードは、IEEE802.11eで規定されたHCCAあるいはEDCAを利用して通信を行うモードであることを特徴とする請求項20から請求項31のうち何れか1項に記載の通信方法。
  33. 上記第2のモードは、IEEE802.11で規定されたアドホックモードで通信を行うモードあることを特徴とする請求項20から32のうち何れか1項に記載の通信方法。
  34. 上記第2のモードにおいて、上記制御手段は、上記通信手段が通信を行うときにのみ上記通信手段への電力供給を行うことを特徴とする請求項20から33のうち何れか一項に記載の通信方法。
  35. 請求項1に記載の通信機器を2台以上含み、当該通信機器同士が互いにデータを送受信することを特徴とする通信システム。
  36. 請求項2に記載の通信機器と請求項7に記載の通信機器とを含むことを特徴とする通信システム。
  37. 請求項5に記載の通信機器と請求項8に記載の通信機器とを含むことを特徴とする通信システム。
  38. 請求項1に記載の通信機器と請求項6に記載の通信機器とを含むことを特徴とする通信システム。
  39. 請求項8に記載の通信機器と請求項9に記載の通信機器とを含むことを特徴とする通信システム。
  40. コンピュータを、請求項1から19のうち何れか一項に記載の通信機器における上記各手段として機能させるためのプログラム。
  41. コンピュータに、請求項20から34に記載の通信方法における上記各処理を実行させるためのプログラム。
  42. 請求項40または41に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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