WO2004068625A1 - 密閉形アルカリ蓄電池と、その電極構造、充電方法及び密閉形アルカリ蓄電池用充電器 - Google Patents

密閉形アルカリ蓄電池と、その電極構造、充電方法及び密閉形アルカリ蓄電池用充電器 Download PDF

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Kaori Shodai
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Manabu Kanemoto
Yoshihiro Katayama
Minoru Kuzuhara
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Abstract

ニッケル電極を正極とする密閉形アルカリ蓄電池において、電池内の気体圧力および/または電池温度が、規定値以下のときは充電が可能であって、規定値を超えるときは充電不能となる機能を持たせたことを特徴とする密閉形アルカリ蓄電池。

Description

明 細 書 密閉形アル力リ蓄電池と、 その電極構造、 充電方法及び密閉形アル力リ蓄電池用充電
技術分野
本発明は、 ニッケル水素電池、 ニッケルカドミウム電池等のアルカリ蓄電池において、 高率で充電することが可能であって、 高容量の密閉形アルカリ蓄電池と、 その電極構造、 製造方法およぴ充電方法に関するものである。 背景技術
アルカリ蓄電池は、 耐過充電、 耐過放電特性に優れ、 一般ユーザーにとって使い易い 電池であるところから、 携帯電話、 小型電動工具および小型パーソナルコンピュータ等 の携帯用小型電子機器類用の電源として広く利用されており、 これらの小型電子機器類 の普及とともに需要が飛躍的に増大している。 また、 ハイブリッド型電気自動車 (H E V) の駆動用電源としても実用化されている。
従来のアルカリ蓄電池の場合、 容量を使い果たした電池を 1 0 0 %充電しょうとする と少なくとも 1時間を要した。 充電所要時間を短縮できれば、 ユーザーにとって利便性 が高くなるので放電容量の向上とともに充電所要時間のさらなる短縮を可能とする高率 充電技術の開発が求められている。
高率充電を妨げる要因は、 急速充電を行ったときに、 反応熱やジュール熱により電池 温度が上昇し電池を構成している材料が変質し電池特性が劣化するためである。 高率充 電を行うと、 例えば、 水素吸蔵合金の劣化が速まる。
あるいは、 充電時に電池の内圧が上昇し電解液の分解生成物であるガスや電解液が外 部に放出される。 このため、 高率充電を繰り返し行うと通常の充電に比べて電解液の消 耗が速く、 サイクル寿命が短くなる虞がある。
従来、 急速充電を可能にするための方法として、 例えば、 特公昭 4 7— 4 5 4 6 2号 公報 (ぺ ジ 7, 特許請求の範囲) にあるようにパルス充電方式が提案されている。 し かし、 アルカリ蓄電池の充電にパルス充電方式を適用しても数分の 1時間程度の短時間 で充電を完了することは実現しなかった。
また、 WO 0 2 / 3 5 6 1 8 A 1号公報 (F I G . 2 A) には密閉形電池に圧カス イッチ (圧力応答スィッチ〉 機能を設けておき、 充電時に電池内圧力が規定値を超えた ときは充電を打ち切り、 電池内圧力が規定値以下のときに充電を行う充電方法およびそ の装置が提案されている。
しかし、 特許文献 2提案されている方法には、 3 0分間以内という短時間の充電にお い ては充電効率が低いこと、 高容量化を図った密閉式蓄電池に適用した場合に充電効 率の低い欠点が顕著になる欠点があった。
また、 前記ニッケル水素電池、 ニッケルカドミウム電池においては、 正極には何れも ニッケル電極を適用する。 該ニッケル電極は、 水酸化ニッケルを主成分とする活物質粉 末を含むペーストを発泡二ッケルなどの多孔性の二ッケル基板に充填したものである。 ニッケル水素電池の負極 (水素吸蔵合金電極) は、 水素吸蔵合金粉末に増粘剤や結着剤 を加えてペースト状としニッケルメツキを施した鋼板製のパンチングメタル等の基板上 に担持させたものである。
ニッケルカドミウム電極の負極 (カドミウム電極) は、 前記水素吸蔵合金電極におい て、 水素吸蔵合金に替えて酸化力ドミゥムゃ水酸化力ドミゥムを主成分とする粉末を適 用したものである。
アルカリ蓄電池を充電すると、 充電末期に正極で酸素が発生する。 アルカリ蓄電池に おいては前記正極で発生した酸素を負極で吸収することによって密閉化を可能にしてい る。
従来のアル力リ蓄電池においては、 正極の充填容量に対する負極の充填容量の比率を 1 . 5〜1 . 8以上 (負極大過剰充填) に設定して、 充電時に負極における酸素の吸収 を促進するとともに負極からの水素発生を抑制していた。
従来のアル力リ蓄電池の場合、 正極の充填容量に対する負極の充填容量の比率を 1 . 5未満にすると、 充電リザーブを十分に確保できず、 充電末期に負極において水素発生 量が増大して電池の内圧が高くなる虞がある。
また、 充放電を繰り返すと正極に活物質として不活性な γ - N i O O Hが生成蓄積し て容量が低下したり、 正極で発生する酸素によって水素吸蔵合金や力ドミゥムが腐食さ れて容量が低下する虞がある。
前記二ッケル電極においては活物質である水酸化二ッケル粉末の他に、 電極内の導電 性を高めるために一酸化コパルトゃ水酸化コパルトを添加し、 電池に組み込んだ後に充 電することによって水酸化コバルトを導電性の高次コバルト化合物 (ォキシ水酸化コバ ノレトともいう) に酸化している。
このように、 充電によって高次コバルト化合物が生成する時の反応は、 不可逆反応で ある。 従って、 充電によって高次コバルト化合物を生成させた場合には、 該高次コバル ト化合物生成のために消費した電気量に相当する分および水酸化ニッケルに固溶体添加 したコバルトを酸化するために消費する電気量を負極に放電リザーブとして潜在的に蓄 えることになり、 その分充電リザーブ量が減少する。 充電リザーブ量が低減すると前記 のように充電時に電池の内圧が高くなつたり、 負極活物質である水素吸蔵合金や力ドミ ゥムが腐食されて、 充放電サイクル寿命の低下に繋がる虞があった。
必要な充電リザーブ量を確保するためには、 電池を設計する際に、 負極に放電リザー プを形成するための活物質の充填を見込む必要がある。
該放電リザープ形成を見込んで負極活物質を余分に充填すると、 正極活物質の充填量 を一層減じ、 結果として電池の放電容量が低下することになる。
例えば、 特開平 3— 7 8 9 6 5号公報 (第 3頁、 左上欄、 1 4 ~ 1 6行) 及び特開平 4— 2 6 0 5 8号公報 (第 2頁、 右上欄、 9〜1 0行) には、 放電リザーブの生成を抑 制するため、 -ッケル電極の活物質である水酸化二ッケルの表面に配置した水酸化コパ ルト等のコバルト化合物を、 予め化学的な方法によって酸化して高次コバルト化合物に 変える方法が提案されている。
しかし、 このような方法をもってしても負極容量/正極容量の比を少なくとも 1 , 5 ~ 1 . 7とする必要があり、 該比率をそれ以上に小さく設定することは困難であった。 従って、 前記従来のアルカリ蓄電池においては、 決められた電池容積に負極を大過剰に 充填するために正極の容量を減らさざるを得ず、 その為に電池の容量が低く制限される 欠点があった。
充電時に正極での酸素発生を抑制するために、 例えば、 特開平 9一 2 6 5 9 8 1号公 報 (第 2頁、 右欄、 3 3〜3 8行) には、 ニッケル電極に希土類元素の化合物を添加す る方法が提案されている。
前記希土類元素の化合物をニッケル電極に添加すると、 ニッケル電極の酸素発生電位 を貴な方向にシフトさせる効果があるので、 酸素発生電位とニッケル電極の電位の差が 大きくなり酸素発生が抑制され、 充電効率が向上する。
しかし、 前記のような方策をもってしても、 高率で充電すると正極での酸素発生量が 増大するために、 負極の酸素吸収速度が正極での酸素発生速度に追いつかず、 また、 負 極からの水素発生も同時に起きるため電池の内圧が急激に上昇する虞がある。
このため従来のアルカリ蓄電池においては 1時間率充電 (1 I t A充電) が限界であ り、 それ以上の高率充電が困難であった。
また、 円筒型蓄電池等小型蓄電池においては、 矩形状の電極にタブ状端子 (以下単 に端子と記述する) を接合した電極構造体を採用し、 該電極構造体とセパレータからな る積層体を渦巻き状に捲回した極板群を採用している。
従来の蓄電池においては、 端子が金属製電槽に接触して内部短絡が発生するのを避け るため、 図 1 0に示す電極構造体 1の端子 3の接合位置、 即ち矩形状電極の中心側の一 方の短辺 2 aと端子 3の中心線 Xとの距離 bが電極の長辺 aに対して b≤0 . 4 aに設 · 定していた。
これまでのように、 充電を速くても 1時間程度で完了させるのであれば、 前記従来の 電極構造体を採用していても何ら問題がなかったが、 しかし、 前記新規な要求である 1
5〜3 0分間という短時間で充電を完了する急速充電を行おうとしたときに高い充電効 率が得られず、 電池の異常な温度上昇による容量低下や、 急激なサイクル劣化を伴うこ とが分かった。
本発明が解決しようとする課題は、 前記従来技術の欠点に鑑みなされたものであって、 水素吸蔵合金電極や力ドミゥム電極を負極に適用したアル力リ蓄電池であって、 活物質 利用率の低下を招いたり充放電サイクル性能および過充電時や高率充電時の電池内圧上 昇抑制機能を低下させることなく、 放電容量が高くかつ従来なし得なかった極めて短時 間で充電したときにも充電効率が高いアルカリ蓄電池およびその充電方法を提供するも のである。 本発明は、 斯かる従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、 小型、 高容量、 サイ クル性能において電池の特性を低下させることなく 1 5〜3 0分間で充電する急速充電 特性の向上を図ることのできる電極構造体及ぴ蓄電池の提供を、 更なる目的とするもの であり、 従来の技術思想では成し得なかった前記電極構造体の端子接合位置を最適化す ることによって驚くべき効果を有することを見出したことにより前記目的を達成するも のである。 発明の開示
上記課題を解決するために、 本発明は以下の構成を備える。
1 . ニッケル電極を正極とする密閉形アルカリ蓄電池において、 電池内の気体圧力が、 規定値以下のときは充電が可能であって、 規定値を超えるときは充電不能となる機能を 持たせたことを特徴とする密閉形アルカリ蓄電池。
2 . ニッケル電極を正極とする密閉形アルカリ蓄電池において、 電池内の気体圧力およ び電池温度が、 規定値以下のときは充電が可能であって、 規定値を超えるときは充電不 能となる機能を持たせたことを特徴とする密閉形アルカリ蓄電池。
3 . 負極の容量と正極の容量の比 (負極の容量/正極の容量) を 1 . 0 2〜1 . 4 5と した密閉形アルカリ蓄電池であって、 前記電池内気体圧力の規定値を 1 . 0〜3 . 0メ ガパスカル (M P a ) の範囲内に設定および Zまたは電池温度の規定値を 5 0〜 8 0 °C の範囲内に設定したことを特徴とする請求項 1又は 2記載の密閉形アル力リ蓄電池。
4 . 水酸化二ッケルを主成分とする活物質を主構成材料とする粉末材料に含まれる遷移 金属元素の平均酸化数が、 2 . 0 4 - 2 . 4である粉末材料を多孔性基板に組持させた 二ッケル電極を適用することを特徴とする請求項 3記載の密閉形アル力リ蓄電池の製造 方法。
5 . 水酸化二ッケルを主成分とする活物質を主構成材料とする粉末材料を電池に組み込 む前に酸化剤を用レ、て化学的に酸化するかあるいは電気化学的に酸化することにより前 記粉末材料に含まれる遷移金属元素の平均酸化数を 2 . 0 4〜2 . 4とすることを特徴 とする請求項 4記載の密閉形アル力リ蓄電池の製造方法。
6 . 水酸化ニッケルを主成分とする活物質粉末に酸化数が 2以下のコバルト化合物ゃコ バルト単体を添加するかもしくは前記活物質の表面に酸化数が 2以下のコバルト化合物 ゃコバルト単体からなる被覆層を設けた粉末材料を多孔性基板に担持させた電極を電池 に組み込む以前にアル力リ電解液中で充電し、 前記粉末材料に含まれる遷移金属元素の 平均酸化数を 2. 04-2. 4とすることを特徴とする請求項 5記載の密閉形アルカリ 蓄電池の製造方法。
7. 水酸化ニッケルを主成分とする活物質粉末に酸化数が 2以下のコバルト化合物ゃコ バルト単体を添加するかもしくは前記活物質の表面に酸化数が 2以下のコバルト化合物 やコバルト単体からなる被覆層を設けた粉末材料を多孔性基板に充填してなる正極と水 素吸蔵材料を適用した負極を備える密閉形アルカリ蓄電池の製造方法において、 正極お ょぴ負極を電池に組み込んだ後、 電池を密閉せずに充電し、 前記正極の粉末材料に含ま れる遷移金属の平均酸化数を 2. 04〜2. 4とし、 充電終了後電池を吸引による減圧 下において、 充電により負極に蓄積された水素を除去した後に密閉することを特徴とす る請求項 6記載の密閉形アル力リ蓄電池の製造方法。
8. 前記正極が Ho、 E r、 Tm、 Yb、 Lu、 Yから選択した希土類元素および C a のうちから選択した少なくとも 1種類の元素を含む化合物を前記水酸化ニッケルを主成 分とする活物質と非共晶状態で含有することを特徴とする請求項 1又は 2記載の密閉形 アル力リ蓄電池。
9. 前記正極に含有させた Ho、 E r、 Tm、 Yb、 Lu、 Yから選択した希土類元素 および C aのうちから選択した少なくとも 1種類の元素を含む化合物の比率が 0. 1重 量。 /0以上、 5重量。 /0以下であることを特徴とする請求項 8に記載の密閉形アル力リ蓄電 池。
1 0. 水酸化カリウムを主電解質とした電解質の濃度が 7. 5 ± 1. 5モル Zdm3の アル力リ水溶液を電解液とし、 該電解液をアル力リ蓄電池の単位容量当たり 0 , 6〜 1 4 c mVA h内包させたことを特徴とする請求項 1又は 2に記載の密閉形アル力リ蓄 電池。
1 1. 0. 5デニール以下の親水性繊維からなる不織布をセパレータに適用したことを 特徴とする請求項 1又は 2に記載の密閉形アル力リ蓄電池。
1 2. 前記親水性の繊維がォレフィンとビュルアルコールの共重合体からなる分割型繊 維またはスルフォン酸基を導入したポリオレフイン系繊維であり、 目付量が 3 5~70 gZm2である不織布をセパレータに適用したことを特徴とする請求項 1 1記載の密閉 形アル力リ蓄電池。
1 3. 前記負極が、 酸素ガスおよび Zまたは水素ガスを吸収する反応を促進する触媒を 含有することを特徴とする請求項 1又は 2に記載の密閉形アル力リ蓄電池。
14. 前記触媒がラネーコバルトまたはラネーニッケルであることを特徴とする請求項 1 3記載の密閉形アル力リ蓄電池。
1 5. 前記負極の活物質が水素吸蔵合金粉末であり、 該水素吸蔵合金粉末あるいは水素 吸蔵合金粉末を多孔性基板に担持させた負極を電池に組み込む以前に酸性あるいはアル 力リ性水溶液と接触させることにより活性化することを特徴とする請求項 1又は 2記載 の密閉形アル力リ蓄電池の製造方法。
1 6. 前記負極活物質が水素吸蔵合金粉末であり、 負極が Ho、 E r、 Tm、 Yb、 L u、 Yおよび C eのうちから選択した少なくとも 1種類の希土類元素を水素吸蔵合金粉 末の組織外に含有することを特徴とする請求項 1又は 2記載の密閉形アルカリ蓄電池。
1 7. 負極の容量と正極の容量の比 (負極の容量/正極の容量) が 1. 45を超える密 閉形アルカリ蓄電池であって、 前記電池内気体圧力の規定値を 0. 5〜1. 5メガパス カル (MP a) の範囲内に設定および Zまたは電池温度の規定値を 50〜 80°Cの範囲 内に設定したことを特徴とする請求項 1又は 2記載の密閉形アル力リ蓄電池。
1 8. 密閉形アルカリ蓄電池の充電方法であって、 充電中の電池の内圧および/または 電池温度が規定値を超えるときは充電を打ち切り、 電池の内圧および/または電池温度 が規定値以下のとき充電を行うことを特徴とする請求項 1又は 2記載の密閉形アル力リ 蓄電池の充電方法。
1 9. 請求項 1 7に記載のアルカリ蓄電池の充電方法であって、 定電圧により充電し、 かつ、 充電電圧が 1. 5〜 1. 7 Vであることを特徴とする密閉形アル力リ蓄電池の充 電方法。
20. 密閉形アルカリ蓄電池の充電器であって、 該蓄電池の表面温度を検知する機能と 蓄電池の表面温度が規定値以上のときは充電を打ち切り、 規定値未満のとき充電を行う ことを機能を備えたことを特徴とする密閉形アル力リ蓄電池用充電器。 2 1. 前記密閉形アルカリ蓄電池の表面温度の規定値を 5 0-8 0°Cの範囲内に設定し たことを特徴と請求項 2 0記載の密閉形アルカリ蓄電池の充電器。
2 2. 長手方向幅 a及び短手方向幅 αの矩形状であり且つ一方の短辺を中心側として渦 卷き状に捲回可能な多孔質電極基板に、 活物質が充填されてなる電極と、 前記電極基板 に接合される単一の端子とを備え、
前記端子は、 前記電極基板の前記一方の短辺から該端子の中心線までの距離 bが、 0. 3 a≤ b≤ 0. 6 aとなるように該電極基板に接合されていることを特徴とする電 極構造体。
2 3. 前記端子は、 前記電極基板の長手方向及び短手方向にそれぞれ沿った短手方向幅 及ぴ長手方向幅が c , γとされ、 前記端子は、 前記電極基板との重ね合せ領域長さが |3 とされており、 前記 a , c , α, ]3及び γは、
0. 0 2≤ cZa≤ 0. 0 7
0. 0 6 5≤ β/ a≤ 0. 4 5
0. 1≤ β / y≤ 0. 7 5
であることを特徴とする請求項 2 2に記載の電極構造体。 ·
24. 前記端子と前記電極基板との重合領域が、 該電極基板の外形状と相似形状とされ ていることを特徴とする請求項 2 2に記載の電極構造体。
2 5. 前記端子は溶接によって前記電極基板に接合されていることを特徴とする請求項 2 2〜 24の何れかに記載の電極構造体。
26. 前記溶接は、 前記電極基板の長辺のうち前記端子が接合される側の一方の長辺と 前記端子の中心線との交点を基準にして、 放射状に配設されたスポット溶接であること を特徴とする請求項 2 5に記載の電極構造体。
2 7. 請求項 2 2から 2 6の何れかに記載の電極構造体を正極として備えていることを 特徴とする蓄電池。
28. —方の電極と同極性の端子を結ぶ電気回路に、 電池の内圧が規定値を上回ったと きに前記電気回路を Ο Νから O F Fに切り替え、 電池の内圧が低下したときに前記電気 回路を OF Fから ONに切り替えるスィッチ機能を持たせ、 且つ、 電池内空間を気密に 密閉した請求項 2 7に記載の蓄電池。 具体的には、 前記電池内の気体圧力および Zまたは電池温度が、 規定値以下のときは 充電が可能であり、 規定値を超えるときは充電不能となる機能を持たせた密閉形アル力 リ蓄電池であって、 負極と正極の放電容量の比 (負極の放電容量ノ正極の放電容量) が
1 . 4 5以下の密閉形アル力リ蓄電池の場合は、 前記電池内の気体圧力の規定値を 0 . 5〜1 . O M P aの範囲内に設定し、 前記負極と正極の放電容量の比が 1 . 5以上の密 閉形アルカリ蓄電池の場合は電池内の気体圧力の規定値を 1 ~ 3 M P aの範囲内に設定 し、 あるいは、 電池温度の規定値を 5 0〜 8 0 °Cの範囲内に設定した密閉形アルカリ蓄 電池である。
このことによって、 本発明に係るアルカリ蓄電池は、 1 5分間乃至は 3 0分間で充電 を完了するというような高率で充電した場合でも、 電池内の気体圧力の上昇や電池温度 の上昇を抑制することができ、 高率で充電した場合にも高い充電効率を達成するもので ある。
また、 本発明に係る密閉形アルカリ蓄電池は、 電池内の気体圧力おょぴ Zまたは電池 温度が、 規定値以下のときは充電が可能であり、 規定値を超えるときは充電不能となる 機能を持たせた密閉形アルカリ蓄電池であって、 高容量を達成せんとする蓄電池であり、 負極の放電容量と正極の放電容量の比率を 1 . 0 2〜1 . 4 5とした密閉形アルカリ蓄 電池である。
また、 本発明に係るアルカリ蓄電池の製造方法は、 水酸化ニッケルを主成分とする粉 末材料を化学的な反応で酸化処理をするかまたは電気化学的な方法で酸化し、 該粉末材 料に含まれる遷移金属元素の平均酸化数を 2 . 0 4 - 2 . 4にした粉末材料をニッケル 電極の活粉質粉末として適用する製造方法である。
このことによって、 本発明に係るアルカリ蓄電池は、 電池に組み込む負極の容量と正 極の容量の比を従来のアル力リ蓄電池に比べて小さく設定し、 また正極活物質の酸化数 を予め 2より大きくして放電リザーブ生成を抑制することによって、 充電時の酸素発生 量を抑制し、 高率充電を行ったときの充電効率を高めた密閉形アルカリ蓄電池である。 また、 本発明に係る密閉形アルカリ蓄電池は、 前記正極が H o、 E r、 T m、 Y b、 L uおよび Yのうちから選択した少なくとも 1種類の希土類元素および C aから選択し た少なくとも 1種類の元素を含む化合物を含有する。
前記正極に含まれる前記希土類元素の含有比率を希土類元素の単体ベースで 0 . 5 ~ 4重量。 /0とした密閉形アルカリ蓄電池である。
また、 本発明に係るアルカリ蓄電池は、 水酸化カリウムを主電解質とし、 濃度が 7 . 5 ± 1 . 5モル d m 3のアルカリ水溶液を電解液とし、 該電解液をアルカリ蓄電池の 単位容量当たり 0 . 6 ~ 1 . 4 c m3ノ A h内包させた密閉形アルカリ蓄電池である。 さらに、 本発明に係るアルカリ蓄電池は、 繊維径が 0 . 5デニール以下の親水性繊維を 主たる構成材料とし、 目付け量が 3 5〜 7 0 g / 好ましくは厚さが 7 0〜 1 2 0 μ mである不織布をセパレータに適用した密閉形アル力リ蓄電池である。
このことによって、 本発明に係るアルカリ蓄電池においては、 充電時の正極からの酸 素発生、 負極からの水素発生を抑制し、 高率充電を行ったときの充電効率を高めること ができる。
また、 本発明に係る密閉形アルカリ蓄電池は、 前記負極が酸素および/または水素ガ スを吸収する反応を促進するための触媒を含有する密閉形アルカリ蓄電池である。 触媒 の具体的な例としてはラネーニッケルゃラネーコバルト等の金属材料が適用できる。 また、 本発明に係る密閉形アルカリ蓄電池の製造方法は、 負極に水素吸蔵合金を粉末 を適用した密閉形アル力リ蓄電池の製造方法であって、 前記水素吸蔵合金を電池に組み 込む前にアルカリ性水溶液もしくは酸性の水溶液に浸漬して活性を高めた製造方法であ る。
このことによって、 充電時に発生する酸素ガスおよび水素ガスの吸収能を高め高率充 電を行ったときの電池の内圧上昇を抑制した密閉形アルカリ蓄電池とすることができる。 また、 本発明に係る密閉形アルカリ蓄電池は、 前記負極活物質が水素吸蔵合金粉末 であり、 負極が H o、 E r、 T m、 Y b、 L u、 Yおよび C eのうちから選択した少な くとも 1種類の希土類元素を含ませた密閉形アル力リ蓄電池である。
このことによってアルカリ電解液中における水素吸蔵合金の耐蝕性を高め高率充電を 繰り返して行ってもサイクル性能の優れた密閉形アル力リ蓄電池とすることができる。 また、 本発明に係る密閉形アルカリ蓄電池の充電方法は、 充電中の電池の内圧および または電池温度が規定値以下のときは充電を実施し、 電池の内圧および/または電池 温度が規定値を超えるときは充電を打ち切る充電方法である。
また、 本発明に係る密閉形アルカリ蓄電池の充電様式は、 特に限定されるものではな く、 定電圧充電、 定電流充電、 定電力充電おょぴこれらの組み合わせができる。
ただし、 充電が進むに連れて充電電流が垂下し充電末期には充電電流が小さくなる方 が充電の O Nと O F Fを切り替えるときの電池温度の変動幅が小さくて済む利点があり、 この観点から定電圧充電が好ましい。
前記定電圧により充電する方法であって、 充電電圧を 1 . 5〜1 . 7 Vの範囲内に設 定した充電方法である。
本発明に係るアルカリ蓄電池の充電方法によれば、 1 5〜3 0分間という短時間で充 電を完了させることが出来、 かつ、 電池内の気体圧力の上昇や電池温度の上昇を抑制す ることができる。
また、 本発明の電極構造体は、 長手方向幅 a及び短手方向幅 αの矩形状であり且つ一 方の短辺を中心側として渦卷き状に捲回可能な多孔質基板に、 活物質が充填されてなる 電極基板と、 前記電極基板に接合される単一の端子とを備え、 前記端子は、 前記電極基 板の前記一方の短辺から該端子の中心線までの距離 bが、 0 . 3 a≤ b≤ 0 . 6 aとな るように該電極基板に接合されている電極構造体を提供する。
なお、 以下に記述する 1 5〜3 0分間で充電する急速充電特性向上のメカニズムにつ いては推論を含むが、 これによつて本発明が何ら限定されるものではない。
従来のように電極構造体の前記 bが aに比べて小さい場合には、 電極のうち端子から 遠い部分の活物質が反応に寄与しないために充電効率が低くなる。
また、 充電電流が端子に近い部分に集中し、 該部分の電流密度が高くなるために、 活 物質の充電が追いつかず、 電解液の分解反応などの副反応が生じるために充電効率が低 くなると考えられる。
また、 電流が集中した部分の温度が局部的に上昇していると考えられ、 電池のサイク ル性能など急速充電特性以外の電池性能への悪影響を及ぼす虞が高い。
これに対して、 本発明のように前記電極構造体の端子接合位置の距離 bを 0 . 3 a≤ b≤ 0 . 6 aとすることによって、 電極のうちの端子から遠い部分の活物質も反応に寄 与するようになつたこと、 さらに充電電流が電極の端子に近い部分に集中しないために 副反応が抑制されることによって充電効率が向上したと考えられる。
また、 前記圧力スィッチ機能を備えた電池においても、 従来の電極構造体を適用した 蓄電池の場合は、 前記の理由により、 副反応が生じるために、 電池の内圧上昇が促進さ れ、 充電中に圧力スィツチが動作して一定の充電時間に占める充電 O F Fの状態の時間 の比率が大きいために高い充電効率が得にくい結果になっていたと考えられる。
本発明は、 前記端子接合位置改良した電極構造体と圧力スィツチ機能をとの組み合わ せにおいて特に顕著な効果を奏するものである。
本発明の一態様においては、 前記端子は、 前記電極基板の長手方向及ぴ短手方向にそ れぞれ沿った短手方向幅及び長手方向幅が c , γとされ、 前記端子は、 前記電極基板と の重合領域長さが |3とされており、 前記 a , c, α , β及び γは、
0 . 0 2≤ c / a≤ 0 . 0 7
Figure imgf000014_0001
とされる。
他の実施態様においては、 前記端子と前記電極基板との重合領域が、 該電極基板の外 形状と相似形状とされる。
好ましくは、 前記端子は溶接によって前記電極基板に接合される。
より好ましくは、 前記溶接は、 前記電極基板の長辺のうち前記端子が接合される側の 一方の長辺と前記端子の中心線との交点を基準にして、 放射状に配設されたスポット溶 接とされる。
また、 本発明は、 前記何れかの構成に斯かる電極構造体を正極として備えた蓄電池を 提供する。 図面の簡単な説明
図 1は、 本発明の 1実施形態に係るアルカリ蓄電池内部の要部を示す断面図である。 図 2は、 本発明実施例電池および比較例電池を充電したときの電池の内圧を示すダラ フである。
図 3は、 本発明実施例電池および比較例電池を充放電したときの電池温度を示すダラ フである。
図 4は、 本発明実施例電池および比較例電池の充放電サイクル性能を示すグラフであ る。
図 5は、 本発明実施例電池を定電圧で充電したときの電池温度を示すグラフである。 図 6は、 本発明実施例電池およぴ比較例電池を充電したときの電池の内圧を示すグラ フである。
図 7は、 本発明実施例電池および比較例電池を充放電したときの電池温度を示すダラ フである。
図 8は、 本発明に係る密閉形アルカリ蓄電池の充電を O N , O F Fするスィッチ機構 が働いた時の充電電流と電池温度の挙動を模式的に示した図である。
図 9は、 本発明に係る密閉形アルカリ蓄電池の充電を O N , O F Fするスィッチ機構 が働いた時の充電電流と電池温度の挙動を模式的に示した図である。
図 1 0は、 本発明の一実施の形態に係る電極構造体の正面図であって、 渦卷き状に捲 回させる前の状態を示している。
図 1 1は、 図 1 0に示す電極構造体を備えた蓄電池の断面構造を示す模式図である。 図 1 2は、 図 1 0に示す電極構造体を備えた蓄電池の断面構造を示す模式図である。 図 1 3は、 図 1 0及び図 1 1に示す電極構造体からなる正電極と、 負電極及ぴセパレ 一タとを渦卷き状に捲回させたアッセンプリの斜視図である。
図 1 4は、 図 1 0に示す電極構造体における電極基板と端子との溶接構造を示す拡大 図である。
図 1 5は、 本発明の他の実施の形態に係る電極構造体の正面図であって、 渦巻き状に 捲回させる前の状態を示している。
図 1 6は、 抵抗値及び充電効率に関する実施例及び比較例の試験結果を示すグラフで める。
(符号の説明) 1 4 :正極リード板, 1 5 :金属製カバー, 1 7 :金属製剛性板, 1 8 :金属製薄板, 2 0 : スプリング 発明を実施するための最良の形態
(充電打ち切り機構)
図 1は、 本発明の 1実施形態に係る密閉形アル力リ蓄電池 1の要部断面を模式 的に示す断面図である。
図 1において帯状正極板 2と帯状負極板 3を、 帯状セパレータ 4を間に介して積層し、 負極板 3が再外周に位置するように捲回した捲回式極板群を円筒形金属製の電槽 5内に 収納する。
捲回式極板群の上部捲回端面に正極板の基板端部を突出させ、 該基板の上部端面に略 円板状の正極集電端子 6を接合させている。 前記捲回式極板群の最外周に位置する負極 板は、 電槽 5の側壁の内面に当接 (図では負極板と電槽の内面との間に隙間があるよう に記したが実際には当接させる) させ負極板と電槽 5を電気的に導通させる。 K O Hを 主成分とする電解質の水溶液からなる電解液を注入した後、 電槽 5の上部開口端に、 例 えばナイロンのような合成樹脂製のガスケット 9を介して金属製の篕 8を嵌着し、 気密 に密閉している。 なお、 電解質には K O Hを主成分とし、 この他に L i O Hや N a O H を含むものも適用できる。 - 蓋 8の中心部分に透孔 1 0を設け、 蓋 8とキャップ 1 2の間に挿入したゴム製の安全 弁 1 1を前記透孔 1 0に押圧して透孔 1 0を気密に塞いでいる。 電池内の空間に気体が 溜まり、 電池内の気体圧力が高まると、 内圧によって前記安全弁が変形し、 気密が破れ て、 電池内の気体は透孔 1 0およびキャップに設けた透孔 1 3を通って外部に排出され る。
金属製の蓋 8の内面には圧力スィツチが取り付けられている。
該圧力スィッチは、 金属製のカバー 1 5、 金属製剛性板 1 7、 金属製薄板 1 8、 金属 製剛性板 1 7と金属製薄板 1 8によって囲まれた空間を気密にし、 かつ金属製剛性板 1 7および金属製薄板 1 8とカバー 1 5を絶縁するためのガスケット 1 9および金属製 剛性板 1 7と金属製薄板 1 8によって囲まれた空間に封入されたスプリング 2 0からな る。 前記カバー 1 5の周縁部分を蓋 8の内面に接合し、 かつ透孔 2 0を設けてある。 通常の状態 (電池内の気体圧力が高まっていない状態) においては、 前記金属製薄板 1 8は、 前記蓋 8と接触しており電気的な導通状態にある。 電池内の気体圧力が高まる と、 該気体がスプリング 2 0の弾性に抗して金属製薄板 1 8を押し下げ、 電池内の気体 圧力が規定値を超えたときに金属製薄板 1 8と蓋 8が離れるために電気的な導通が絶た れる。 電池内の気体圧力が低下するとスプリングの弾性により金属製薄板 1 8が押し上 げられ、 再び金属製薄板 1 8と蓋 8が接触して両者の間の電気的導通が回復する。 この ような機構を持たせることによって、 充電中に電池内の気体圧力が高まったときに充電 を O F Fにし、 電池内の気体圧力が低下したときに充電を O Nにする機能 (以下圧カス ィッチ機能と記述する) を持たせる。
図 8と図 9は、 前記充電を本発明に係る密閉形蓄電池の O N、 O F Fするスィッチ機 構が働いた時の充電電流と充電時の電池温度の挙動を模式的に示した図である。 ここで いうところの充電を O F Fにするとは、 図 8に示したように充電 O F Fの時に充電を完 全に打ち切る (充電電流が O Aである) ことが好ましいが、 図 9に示したように、 充電 が O F Fの時も、 充電電流が O Aにならずに、 電池の内圧や温度が規定値を超えて上昇 しない程度の小さい充電電流が流れていてもよい。
スィッチの構造によっては、 回路の O N、 O F Fを司るスィッチの接点が O F Fの時 も完全に離れることなく、 接触抵抗の大きい状態で接触している場合もある。
この場合は O F Fの時も充電電流が 0 Aにならずに小さな電流が流れつづける。 図 1に示した例は、 前記圧力スィツチの他に温度スィツチが配置されている。
図の 1 4は、 正極集電端子 6に接合したバイメタル製のリード板である。 該リード板 1 4は、 通常の状態 (電池温度が上昇していない状態) では前記金属製剛性板 1 7と接 触しており両者の間に電気的な導通が保たれている。 温度が上昇するとリード板 1 4は 図の下方方向に変形し、 温度が規定値を上回ったときに、 リード板 1 4と金属製剛性板 1 7が離れ、 両者の間の電気的な導通が絶たれる。 温度が低下するとリード板 1 4の形 状が元に戻るため、 両者の間の電気的な導通が回復する。
このような機構を持たせることによって、 充電中に電池温度が高まったときに充電を ◦ F Fにし、 電池温度が低下したときに充電を O Nにする機能 (以下温度スィッチ機能 と記述する) を持たせる。
前記バイメタル製のリード板の設置箇所は、 該リード板が回路に組み込まれる個所で あればよく、 特に限定されるものではないが、 極板に直結している集電端子の温度がも つとも正確に電池の内部温度を反映しているので、 図 1に示した実施形態のように集電 端子に接合するのが好適である。
本願発明の温度スィツチ機能を持たせた電池においては、 電池温度が充電打ち切りの ための規定値に達したときに充電をうち切るのであるが、 前記のように回路を完全に o
FFにする以外に充電電流を小さい値に抑えて充電中に電池の温度が上昇するのを阻止 するのも有効な方法であり、 ここでいう充電打ち切りの範疇に入る。
具体的には前記図 1に示した実施形態において集電端子 6力ゝら蓋 9に到るまでの回路 に前記パイメタル製のリード板に替えてポリスイッチ (PTC素子) を組み込む。 該素 子は、 温度が所定の温度を超えると急激に電気抵抗が増大する素子であるが、 本発明に とっては、 温度が 50〜 80°Cで電気抵抗が急激に増大し、 増大した後の電気抵抗値が キロオーム (k Ω) オーダー以上であることが好ましい。
該電気回路の抵抗の増大によって実質的に充電を不能にすることができる。
本発明に係る第 1の密閉形アルカリ電池において、 内部の気体圧力に基づく充電打ち 切りのための規定値は、 前記ゴム製の安全弁 11の開口圧力以下であって、 電池の性能 劣化が抑制できるように設定する。 具体的には、 1. OMP a〜3. OMP aに設定す るのが好ましく、 1. 5〜2. 5MP aに設定するのがさらに好ましい。 .
設定圧力が 1. OMP a未満では、 高率で充電した場合、 充電休止の比率が多くなり 短時間での充電が困難になる虞がある。 設定値が 3. OMP aを超えると、 内部に溜ま つた酸素ガスによって負極の活物質である水素吸蔵合金や力ドミゥムが腐食され、 アル カリ蓄電池の放電容量の低下を招く虞がある。
電池温度に基づく充電打ち切り規定値は、 50〜80°Cが好ましく、 60~8
0°Cがさらに好ましい。
該判定値が 50 °C未満の湯合は、 高率充電における充電受け入れが小さくなる。 また、 80°Cを超えると水素吸蔵合金ゃセパレータ、 正極おょぴ負極の結着剤の変質を招き、 蓄電池の放電容量やサイクル寿命の低下を招く虞がある。
本発明でいう電池温度とは、 厳密には電池内部の温度をいうが、 電池の表面特に側面 または底面における金属製容器表面の温度で代用することもできる。 該電池容器の側面 または底面は、 極板群に接しており、 また金属容器の熱伝導性が高いこともあって、 良 く電池内部の温度を反映している。
前記図 1に示したように、 本発明に係るアルカリ蓄電池においては、 圧力スィッチ機 能と温度スィツチ機能の両方を具備することが最も好ましい。
両方の機能を備えることによって、 万一片方の機能に不具合が発生しても、 もう一方の 機能に支障がなければ、 電池を使用する上で支障が生じない。
しかし、 本発明においては、 必ずしも圧力スィッチ機能と温度スィッチ機能の両方を 具備する必要はない。 どちら力 一方の機能を備えておればよい。
ただし、 温度スィッチ機能は、 電池内の特定の部位で局部的に発熱があった場合にそ れを鋭敏に捉えることが難しい。 特に電池が大きくなつた場合には、 電池内の温度が部 位毎に均一ではなくなる虞があり発熱の状況を鋭敏に捉えることが難しい。
それに比べて、 圧力スィツチ機能の場合は充電時に気体が発生すれば直ちに電池内の 気体圧力が上昇するので、 気体発生の状況を敏感に捉えることができる。
従って、 圧力スィッチ機能と温度スィッチ機能の一方を設ける場合は、 圧力スィッチ 機能を設けることが好ましい。
圧力スィツチ機能と温度スィツチ機能の両方を組み込もうとすると、 電池の構造が複 雑になり、 且つ料機能を収容するためのスペースを電池に確保しなければならない。 前記のように本発明においては、 電池表面の温度を電池温度とすることもできる。 従って、 温度スィッチ機能を電池にもたせるのではなく、 充電器にもたせることがで き、 この方がむしろ好ましい。 充電器の被充電電池の表面好ましくは電池の側面または 底面と当接する位置に温度センサーを取り付け、 充電器に検知した電池温度に応じて充 電の O Nと O F Fを切り替える機能を持たせることによって、 充電時に電池温度が規定 値を超えないようにする。
(正極活物質粉末の構成と製造方法)
本発明に係るアルカリ蓄電池用の正極に適用する正極材料粉末は、 活物質である水酸 化ニッケルを主成分とし、 亜鉛 (Z n ) 、 コノ ルト (C o ) 、 マグネシウム (M g ) 、 銅 (C u ) やバリウム (B a ) のうちの少なくとも 1種類の元素を少量固溶状態で含有 することが望ましい。 前記水酸化ニッケルに固溶させた亜鉛 (Z n ) 、 マグネシウム (M g ) 、 銅 (C u ) やバリウム (B a ) は、 電池を充放電に供した時に活物質として 不活性な - N i O O Hが生成するのを抑制する効果がある。
また、 前記 C oの固溶は、 ニッケル電極の充電電位を卑な方向にシフトさせ充電時に ニッケル電極において酸素が発生するのを抑制する効果がある。
特に水酸化二ッケルに Z 11と C oを固溶添加することは有効であり、 本発明の代表的 な実施の形態においては、 水酸化-ッケルに単体換算で 1〜 7重量。 /。の Z nと 1〜5重 量%の C oを固溶させたもの (粉末材料) を適用する。
本発明に適用する正極活物質粉末は、 前記 Z nや C o等を少量固溶させた水酸化ニッ ケルの表面に水酸化コバルト等の C oを含む化合物からなる被覆層を設けることが好ま しい。
正極活物質粉末全体に占める表面の C o化合物からなる被覆層の比率は C o単体換算 で 1〜 7重量%とすることが好ましい。
また、 本発明に適用する正極活物質粉末は、 正極活物質粉末の合成方法として公知の 方法であるアンミン錯塩法によって合成したものであって形状が略球状であり、 タップ 密度が 2 , 0以上の高密度粉末が好ましい。
このことによって、 正極活物質の充填密度が高く、 かつ、 活物質利用率および高率充 電での充電効率の高い正極とすることができる。
本発明に係る第 1の密閉形アルカリ蓄電池に適用する水酸化ニッケル系活物質粉末は、 該粉末に含まれる遷移金属元素 (N i、 C o ) の平均酸化数が 2 . 0 4〜2 . 4 0であ ることが好ましく、 2 . 0 7〜2 . 3 0がさらに好ましい。
前記活物質粉末に含まれる遷移金属元素の平均酸化数を 2 . 0 4〜2 . 4 0に高める 具体的な方法は、 特に限定されるものではない。 例えば、 活物質粉末をアルカリ水溶液 の存在下で酸化剤を用いて化学的に酸化するのが簡単で量産に適した方法であり、 好ま しい製造方法である。
例えば、 活物質粉末を温度 9 0 °Cにおいて濃度 1 0重量。/。の N a O H水溶液中におい て N a C 1 Oや K2 S 208等の酸化剤を用いて酸化する。
この際、 活物質粉末と酸化剤の比率を調整することによって、 活物質に含まれる遷移 金属の平均酸化数を、 容易に制御することができる。
その他、 発泡二ッケル板等の多孔性基板に水酸化二ッケルを主成分とする粉末材料を 充填した後水酸化力リゥムゃ水酸化ナトリゥムなどの水溶液を電解液として電気化学的 に酸化することによって作製することができる。
この方法の場合、 通電量を規定することによって活物質に含まれる遷移金属元素の平 均酸化数を制御することができる。
電気化学的に酸化する場合は正極単極として充電するか正極と負極を電池に組み込ん だ後、 開放状態で充電し、 充電後雰囲気の圧力が 0 . 0 I M P a以下になるように約 1 時間連続吸引して前記充電によって負極に吸蔵された水素を除去することが好ましい。 該酸化処理によつて前記水酸化二ッケルの一部は、 ]3型を主体とするォキシ水酸化二ッ ケルとなる。 また、 得られた正極活物質粉末には、 前記酸化処理によって水酸化ニッケ ルを主成分とする粉末の表面に配置した前記コバルト化合物からなる被覆層が、 アル力 リカチオンを含み、 結晶性が乱れた高次コバルト化合物になったものも含まれる。 この ことによって、 放電リザーブ生成量を低減することができる。
前記のように水酸化ニッケル系活物質粉末の平均酸化数を 2 . 0 4〜2 . 4 0に高め ることは、 活物質粉末を構成する前記表面被覆層の C oの酸化数が 2より大きい高次コ バルト化合物に酸化する他、 芯層に含まれる N iやじ oの一部も酸化数 2から 2より大 きい高次化合物に酸化することを意味する。 ' 該酸化によって活物質表面に良導電性の高次コバルト化合物の層を形成させて活物質 の利用率を高める他に放電リザーブ生成を抑制することができる。 その結果、 多くの充 電リザープを確保することができるので、 充電時に負極から水素が発生するのを抑制 し電池内の気体圧力が上昇するのを抑制することができる。
前記酸化処理に用いる酸化剤は、 特に限定されるものではなく、 塩素酸塩、 次亜塩素 酸塩、 亜塩素酸塩、 ペルォキソ酸塩、 酸素等を適用することができる。
(正極の構成)
本発明に係る第 1の密閉形アルカリ蓄電池用のニッケル電極は、 H o、 E r、 T m、 Y b、 L u、 Yのうちから選択した少なくとも 1種類の希土類元素および C aから選択 した少なくとも 1種類の元素を含む化合物 (水酸化物またはその水和物や酸化物) を含 有することが好ましい。
前記希土類元素のトータルの含有比率は、 希土類元素または C aが単体換算で 0 . 1 ~ 5重量%であることが好ましく 0 . 5〜4重量%であることがさらに好ましい。 希土 類元素または C aの比率が 0 . 1重量。 /0未満では、 正極からの酸素発生を抑制する効果 が不十分である。
同比率が 5重量。 /0を超えてさらに多くしても、 酸素発生を抑制する効果が添加比率 5 重量%の.ときと比較してそれ以上に向上しないだけでなぐ、 正極のインピーダンスが増 大して容量低下を招く虞がある。
本発明に係る密閉形ニッケル電極は、 平均粒度が 5〜 2 0 / mの前記活物質粉末に、 該粉末とおおよそ同程度の大きさかまたはそれより小さな前記希土類元素の水酸化物や その水和物または酸化物の粉末を添加混合した正極材料粉末を発泡ニッケル等の多孔性 基板に担持させる。
多孔性基板には発泡ニッケルのような 3次元のスポンジ状のもののみではなく、 穿孔 板のような 2次元の多孔体、 該 2次元の多孔体の表面に突起や凹凸を設けた 3次元のも のも適用できる。
(負極活物質粉末の構成)
本発明に係るアル力リ蓄電池用の負極は、 活物質である水素吸蔵合金粉末または酸化 カドミゥム粉末や水酸化力ドミゥム粉末を例えばニッケルやニッケルメツキを施した鋼 板等の金属板を材料とする穿孔板に担持させたものである。
前記水素吸蔵合金粉末や酸化力ドミゥム粉末、 水酸化力ドミゥム粉末の平均粒径を 1 5〜5 5 /i mとすることが好ましい。 該粉末の平均粒径が 1 5 μ πι未満の場合は、 腐食 され易く、 腐食による性能低下を招く虞がある。
一方、 平均粒径が、 5 5 μ ηιを超えるときは、 ガス吸収機能が劣り電池内の気体圧の 上昇を招く虞がある。
本棻明に係るアルカリ蓄電池の負極に適用する水秦吸蔵合金には、 C a C u 5型構造 を有する A B 5系合金、 ラーべス相構造 (M g C u 2型又は M g Z n 2型) を有する A B 2 系合金、 C s C 1型構造を有する A B系合金および M g 2N i型構造を有する A2B系合 金の群から選ばれた何れかを適用するのが好ましい。
(負極の構成)
本発明に係る第 1の密閉形アルカリ蓄電池の負極は、 水素や酸素の吸収反応を助ける 触媒を含有することが好ましい。 触媒の材質は特に限定されるものではなく白金やパラ ジゥム等の貴金属元素を適用することもできる。
し力 し、 ラネーニッケルゃラネーコバルト等の安価な材料がより好ましい。 具体的に はニッケル 6 0〜4 0重量。 /0、 アルミニウム 4 0〜6 0重量%からなる合金やコバルト 6 0〜4 0重量%、 アルミニウム 4 0〜6 0重量%からなる合金をアルカリ水溶液を用 いて周知の方法により展開処理して作製したものであって平均粒形が 1〜 1 0 / mの粉 末が好適である。
これによつて充電時に負極から発生する水素ガス、 正極から発生する酸素ガスの吸収 を促進し、 電池内の気体圧力が上昇するのを抑制することができる。
本発明に係る第 1の密閉形アル力リ蓄電池の水素吸蔵合金電極に適用する水素吸蔵合 金粉末を、 K O H等のアルカリ水溶液や塩酸等の無機系の酸および酢酸等の有機系の酸 の溶液 (処理液) に浸漬することによって粉末の表面に生成している水素吸蔵合金を構 成する金属の酸化物や水酸化物等の被膜を溶出させて水素吸蔵合金粉末の活性を高める ことができる。
また、 前記処理液にエチレンジァミン 4酢酸 (E D T A) や酒石酸等の錯化剤を少量 添加することによって、 浸漬処理時に溶出した遷移金属元素の処理液内での安定性を高 め、 一旦溶出した遷移金属元素が水酸化部として水素吸蔵合金粉末表面に再析出するの を防ぐ効果があるのでより好ましい。
本発明に係る第 1の密閉形アルカリ蓄電池の水素吸蔵合金電極は、 H o、 E r、 T m、 Y b、 L u、 Yおよび C eのうちから選択した少なくとも 1種類の希土類元素を含有す ることが好ましい。
これらの希土類元素は水素吸蔵合金の組織内に合金として存在してもよいが水素吸蔵 合金の組織外に単体、 水酸化物あるいは酸化物として存在する方がより好ましい。 該希 土類元素は、 アルカリ電解液中における水素吸蔵合金の耐食性を高め、 充電時に正極か ら発生する酸素の存在あるいは電池温度が上昇することによつて水素吸蔵合金が腐食す るのを抑制する働きをする。
ここでいう、 水素吸蔵合金の組織外とは水素吸蔵合金粉末の内部に存在するのではな く、 水素吸蔵合金粉末の外に存在することをいう。 水素吸蔵合金粉末が表面に亀裂を有していたり、 一次粒子が凝集して二次粒子を形成 しているような場合には表面の亀裂や一次粒子と一次粒子の間の間隙も水素吸蔵合金粉 末の組織外とみなす。
(セパレータの構成)
高率で充電する場合、 セパレータの保液性、 伝導度が低いと、 電極の分極が大きくな り充電電圧が上昇してガス発生が増大する虞があるので不利である。
本努明に係るセパレータは、 ポリエチレン製、 ポリプロピレン製、 ポリエチレン一ポ リプロピレン製不織布を気相で三酸化硫黄と反応させて繊維表面にスルフォン酸基を導 入する (スルフォン化処理) やアクリル酸などの親水基を繊維にグラフト重合させるこ とにより親水化した不織布などが適用できる。
特にセパレータの持つ空隙が微細で空隙の大きさが均一であって保液性が良いところ から、 繊維径が 0 . 5デニール以下の微細繊維で構成された不織布が好ましい。 ここで いうデニールとは長さ 4 5 O mの繊維の重さが 0 . 5 gの何倍に相当するかを示す数値 である。
中でもポリプロピレン等のポリオレフィンからなる第 1成分とエチレンとビニノレアノレ コ一ルの共重合体からなる第 2成分とを複合紡糸した分割型繊維を各成分毎に分割して 微細繊維からなる不織布は、 優れた親水性を長期に亘つて持続する性質があるのでセパ レータの主構成材料として好適である。
また、 密閉形アルカリ蓄電池の場合、 充電時に正極で発生した酸素を負極で吸収させ る。
正極で発生した酸素はセパレータを通って負極に至るので、 セパレータのガス透過性 が悪いとガス吸収が阻害される。
前記保液性およびガス透過性を確保するためには、 本発明においては、 セパレータの 目付け量が、 目付量が 3 5〜7 0 gノ: m2であることが好ましく、 4 0〜6 0 g /m2で あることがさらに好ましい。
目付量が 7 0 g /m2を超えた場合、 ガス透過性が不十分であり、 充電時に発生する ガスを電極で吸収させる機能が損なわれる虞がある。
また、 目付量が 3 5 g Zm2未満の場合は、 不織布を構成する繊維の分布の均一性が 失われる確率が高くなり、 保液性を損なったり電池を組み立てた時に内部短絡が発生し たりする虞がある。
また、 セパレータの厚さとしては、 50~ 1 20 / mが好ましく、 80〜: L l O /zm であることがさらに好ましい。
なお、 ここでいぅセパレータの厚さとは、 日本工業規格 ( J I S) L 1 9 1 3 (一般 繊維不織布の試験法) に記載の厚さの試験法のうち A法 (一般的な不織布) に従って測 定した値をいう。
(極板群の構成)
本発明に係るニッケル水素蓄電池の極板群は、 前記正極 (ニッケル電極) と負極 (水 *吸蔵合金電極や力ドミゥム電極) をセパレータを介して積層させたものである。
本発明に係る第 1の密閉形アルカリ蓄電池においては、 該極板群を構成する負極の容 量と正極の容量の比 {N/P比 } を 1. 02以上、 1. 4 5以下とすることが好ましく、 1. 1以上、 1. 45以下とすることがさらに好ましい。
この値は、 従来のアルカリ蓄電池の 1 · 5〜1. 8に比べて低い値である。 こうする ことによって、 高率放電特性を低下させることなく、 さらに、 前記圧力スィッチ機能ま たは温度スィッチ機能と組み合わせることによって高率充電における充電効率の高いァ ルカリ蓄電池を得ることができる。
前記 N/P比が 1. 02を下回ると、 高率放電特性おょぴ高率充電における充電効率 が低くなる。 逆に 1. 45を上回ると放電容量の低い電池となる。
なお、 ここでいう負極の容量、 正極の容量とは、 正極、 負極をそれぞれ温度 20でに おいて単極試験に供したときの放電容量を指す。 単極試験の方法は、 正極の単極試験を 例に採ると、 正極をセパレータを介して容量が大過剰の負極と積層し緊圧を加え、 密度 1. 3 gZcm3の KOH水溶液を電解液とした試験用セル (開放型セル) を用意し、 同セルに正極の電位を測定するための参照電極として例えば酸化水銀電極 (H g/H g O電極) を組み込む。 正極の充填容量に対して 0. 1 I t Aの電流で 1 6時間充電して 1時間休止後、 充電と同じ電流で参照電極に対して OmVになるまで放電する。 正極の 放電容量が安定するまで前記充放電を繰り返し行い、 容量が安定した時点での放電容量 をもって正極の容量とした。 負極の単極試験は、 負極をセパレータを介して容量が大過剰の正極と組み合わせた試 験用セル (開放型セル、 負極の容量に対して正極の容量を大過剰とした以外は、 前記正 極の単極試験用セルと構成が同じ) を用意し、 負極の充填容量に対して 0 . 1 I t Aの 電流で 1 6時間充電して 1時間休止後、 充電と同じ電流で酸化参照電極 (H g g O 電極) に対して一 6 0 O mVになるまで放電する。
負極の放電容量が安定するまで充放電を繰り返し行い、 容量が安定した時点での放 電容量をもって負極の容量とした。
(アル力リ蓄電池の構成)
本発明に係るアルカリ蓄電池は、 正極、 セパレータ、 負極を積層させた極板群と電解 液からなる発電要素を密閉空間に収納した密閉形電池である。
前記発電要
素は、 例えば負極端子を兼ねる金属製電槽内に収納され、 該電槽の上部開放端は、 正極 端子を兼ねる金属製蓋によって閉鎖される。
前記電槽と蓋はその間に介在させた合成樹脂からなるガスケットによって電気的に絶 縁され、 且つ電槽と蓋の間隙は、 該ガスケットによって気密に封止される。 前記正極板 には正極集電端子が接合されており、 前記蓋と正極集電端子は正極リード板によって電 気的に接続される。
前記負極板には負極集電端子が接合されており、 該負極集電端子と前記電槽が接合さ れる。
(アル力リ蓄電池の充電方法)
本発明に係るアル力リ蓄電池の充電方法は、 充電中に電池内の気体圧力およびノまた は電池温度が前記規定値を超えたときは充電を中断し、 気体圧力および/または電池温 度が前記規定値未満に低下したときに充電を行う。
本発明においては前記充電、 充電中断、 充電再開を繰り返し実施する。 前記のように、 本発明に係る充電様式は特に限定されるものではないが、 定電圧充電が好ましい。
また、 本発明のように充電、 充電中断、 充電再開を繰り返し行い、 1 5〜3 0分間と いう短時間で充電を行うには、 定電圧充電において印加する電圧を 1 . 5〜1 . 7 Vと することが好ましい。 印加電圧が 1. 5 V未満では短時間での充電ができず、 1. 7 Vを超えると充電時の 電池温度が高くなり電池性能を劣化させる虞が生じる。
また、 充電効率が低くなる虞がある。
以下、 実施例により本発明の詳細を説明する。
(本発明に係る第 1の密閉形アルカリ蓄電池: 1^/?比が1. 45以下)
(圧力スィツチ動作圧力および温度スィツチ動作温度の影響)
(実施例 1 )
(正極活物質粉末の作製)
公知の方法により水酸化ニッケルを主体とする正極活物質粉末を作製した。
硫酸アンモニゥムと水酸化ナトリウムを含み、 pHを 1 1. 8~1 2. 2に、 温度を 43〜47°Cに設定した反応浴に、 該反応浴を攪拌しながら、 硫酸ニッケル、 硫酸亜鉛 および硫酸コバルトを含む水溶液を少量づっ添加混合した。
この間、 反応浴の pHと温度を前記の範囲内に制御した。 これにより、 水酸化亜鉛お よぴ水酸化コバルト固溶した水酸化二ッケル粉末を生成させた。 該粉末に含まれる Z n および C oの比率をそれぞれ金属比率で 3重量。 /0、 2重量%とした。
次いで ρΉおよび温度を前記ど同じ値に設定した水酸化ナトリゥムの水溶液に前記水 酸化ニッケル粉末を浸漬し、 該溶液を攪拌しながら硫酸コバルトの水溶液と水酸化ナト リゥムの水溶液を少量づっ添加した。 この間反応浴の ρ Ηおよび温度を前記範囲内に入 るよう制御した。
これにより、 前記水酸化二ッケルを主成分とする粉末の表面に水酸化コバルトからな る被覆層を形成させた平均粒径が 1 0 mで球形状の活物質粉末を得た。
正極活物質粉末を得た。 水酸化二ッケル系活物質粉末に占める被覆層の比率を 4質量 %とした。
(正極活物質粉末の化学的酸化による酸化処理)
前記水酸化ニッケル系活物質粉末 1 00 gを温度 50°Cに保った濃度 10重量。 /。の N a OH水溶液 400 cm3に投入し、 撹拌して分散させながら、 酸化剤溶液 (N a C 1 0、 有効濃度 1 0%) を 45 cm3添加した。
その後 1時間撹拌を続けた後、 粉末を濾別し、 水洗した後空気中で温度 80°Cにおい て乾燥した。
(正極活物質粉末の加熱処理)
前記酸化処理を施した水酸化ニッケル系活物質粉末に濃度 3 0重量%の N a OH水溶 液 2 0 gを添加し、 湿潤状態とした後、 アルゴン雰囲気において温度 1 2 0。Cにおいて 撹拌しながら加熱した。
次いで水洗した後、 温度 8 0°Cにおいて 1時間乾燥して、 正極活物質粉末を得た。 得 られた活物質 1 0 gを容量 1 0 c m3のメスシリンダ内に投入し 1 0 c mの高さから硬 質ゴム製の板の上に自然落下させた。
該落下操作を 1 0 0回繰り返し行いタップ密度を測定した。 得られた活物質粉末のタ ップ密度は 2. 1であった。
(正極活物質粉末の遷移金属元素の平均酸化数の測定)
硫酸第一鉄法により正極活物質粉末の平均酸化数を求めた。
具体的には、 正極活物質 (試料) 約 0. 1 gと硫酸第一鉄アンモニゥム約 1 gを秤量 し、 これを温度 5 °Cに設定した濃度 2 0容積%の酢酸水溶液を添加する。 溶液を約 5時 間撹拌して試料および硫酸第一鉄ァンモニゥムを完全に溶解させた後、 該溶液を濃度 0 . 0 2モル/ d m3の過マンガン酸カリウム水溶液を用いて滴定し、 下記の式から試料 の活性酸素量 (m g ) を求めた。
(数 1 )
活性酸素量 (mg/100mg試料)
Figure imgf000028_0001
上記式 ( 1 ) 中、 X s pは試料の枰量量 ( g ) 、 X F eは硫酸第一鉄アンモニゥムの 秤量量 (g) 、 Vは過マンガン酸カリウム水溶液の滴定量 (c m3) 、 f は過マンガン 酸カリウム水溶液のファクター、 3 9 2. 1 4は硫酸第 1鉄アンモニゥムの分子量であ る。
次に、 試料粉末中に含まれるニッケル量 (m g) およびコバルト量 (m g ) を、 例え ば I C P発行分光分析法により定量し、 下記の式より正極活物質粉末の平均酸化数を求 めた。 (ここでいう平均酸ィ匕数とは正極活物質粉末に含まれるニッケルとコバルトを含 む平均の酸化数のことである。 ) 得られた活物質に含まれる
ニッケルとコバルト (遷移金属元素) の平均酸化数は 2. 1 5であった。
(数 2) 酸化数 = { 1 + : _ {m /^o o } x2
BK1 1 ( ッケル量/ 68690) + (コバルト量/ 58933.2)
. · · (2) 上記式中、 1 6000は酸素原子の原子量 X 1000、 586 90はニッケル原子の 原子量 X I 000、 58 9 3 3. 2はコバルト原子の原子量 X 1000を示す数字であ る。
(ニッケル電極の作製)
前記加熱処理後の活物質粉末 1 00 gに平均粒径 1 / 1&の¥13203粉末を添加し、 混 合機を用いて均一になるように混合して正極用粉末材料とした。
なお、 正極用粉末材料中に含まれる Y bの比率が Y b単体換算で 2重量。 /0となるよう に Yb203粉末の添加比率を調整した。 該正極用粉末材料 80重量部と濃度 0. 5重 量%のカルボキシメチルセルロース (CMC) 水溶液 20重量部とを混合してペースト とした。
該ペーストを厚さ 1. 5mm、 空隙率 9 5 %の帯状のニッケル製多孔体基板に塗布充 填した。 乾燥してペース トの水分を除去後、 加圧用ロールにて加圧し、 厚さ 0. 8 mm の帯状のニッケル電極用原板を得た。 該原板を所定の寸法に裁断して円筒型電池 (AA サイズ) 用のニッケル電極とした。
なお、 得られたニッケル電極の活物質充填容量は、 200 OmAhであった。
(負極の作製)
活物質として t成が MmN i 3.6C oO.7MnO.4A 10.3 (Mmは、 L a、 C e、 P r N dおよび Sm等の希土類元素の混合物であるミッシュメタルを指す) 、 平均粒径 30 の μ mの水素吸蔵合金粉末を適用した。
該水素吸蔵合金粉末 8 3. 5重量部と濃度 1重量。 /0のメチルセルロース水溶液 1 5重 量部と濃度 60重量%のスチレンブタジエンゴム (SBR) 粉末の分散液 1. 5重量部 を混合してペーストを作製し、 該ペーストを、 ニッケルめっきを施した厚さ 4 5 m、 開口率 4 5 %の穿孔鋼板上にペースティングした。
次いで乾燥後ロールを通してプレス加工を施し、 厚さ 0 . 3 mmの長尺の負極用原板 を得た。 該原板を所定の寸法に裁断して円筒型電池 (A Aサイズ) 用の負極とした。 該 負極の活物質充填容量を前記正極の活物質充填容量の 1 . 2倍の 2 4 0 0 m A hとした。
(円筒型二ッケル水素蓄電池の作製)
エチレンとプロピレンの 1 1の共重合体からなり、 繊維径が 0 . 2デニール、 三酸 化硫黄との気相反応により公知の方法によってスルフォン酸基を導入した繊維で構成し た、 目付量が 5 0 g Zm2、 厚さが 。。// ^!、 のポリプロピレン製不織布からなるセ パレータを介して正極と負極を積層し、 該積層体を捲回して負極を最外周に配置した極 板群とした。
なお、 前記繊維のスルフォン酸基の導入比率 (以下スルフォン化度という) を 1 . 3 重量。 /0とした。
該極板群の上側捲回端面に正極集電端子をシリーズスポット溶接にて接合させた。 該 極板群を円筒型の金属製電槽に挿入し、 捲回式極板群の最外周に位置する負極と金属製 電槽を当接させた。
図 1に示したように正極集電端子にニッケル板製の正極リード板を接合し、 7モル/ d m3の水酸化カリウムと 0 . 5モル d m3の水酸化リチウムを含む水溶液 1 . 7 c m 3を注入した。
なお、 本実施例ではセパレータに用いた繊維のスルフォン化度を 1 . 3重量。 /0とした が、 本発明に係る電池の場合、 これに限定されるものではない。
ただし、 スルフォン化度は 0 . 5〜 2重量。 /0が好ましい。
該比率が 0 . 5重量。 /0未満では繊維の親水性が劣り、 セパレータの保液性が低い。 スルフォン化度が 2重量。 /。を超えると繊維の機械的強度が劣る欠点がある。
ここでは、 蛍光 X線分析によってセパレータに含まれる Sを定量し、 求めた値を l m 2当たりの量 (g /m2) に換算して、 該換算値のセパレータの目付け量に対する比率 (%) をスルフォン化度とした。
次いで、 内面に図 1に示したように圧力スィッチを取り付けた羞を適用し、 前記正極 リード板と圧力スィツチの金属製剛性板を接合し、 所定の方法で密閉して AAサイズの 密閉形の電池とした。
前記圧力スィッチの動作圧力 (前記のように充電回路が OF Fとなる圧力) を 2MP aに設定した。 本実施例では温度スィッチ機能を設けなかった。 なお、 安全弁の動作圧 力 (密閉が破れて前記図 1の透孔 10を通って内部の気体が外に排出されるに至ったと きの電池内部の圧力) を 3. 5 MP aとした。
(実施例 2〜実施例 5)
前記実施例 1において弾性係数の異なるスプリングを適用し圧力スィツチが動作する 規定圧力をそれぞれ 0. 7MP a、 IMP a , 3MP a、 3. 3MP aとし、 それ以外 は、 実施例 1と同じ構成とした。 該電池を、 それぞれ実施例 2、 実施例 3、 実施例 4お よび実施例 5に係る電池とした。
(比較例 1 )
前記実施例 1において蓋に圧力スィツチを取り付けず、 正極集電端子と蓋とを帯状二 ッケル板製のリ一ド板で直接接続した。 それ以外は、 実施例 1と同じ構成とした。 該電池を比較例 1に係る電池とした。
(化成)
前記実施例 1〜実施例 5および比較例 1に係る電池密閉形アル力リ蓄電池をそれぞれ 1 0個づっ用意し、 温度 20°Cで 3時間放置後、 温度 20°Cにおいて化成に供した。 初回の充電を 0. 0 5 I t Aの電流で 20時間充電し、 次いで 0. 2 I t Aの電流で 放電終止電圧を 1. 0 Vとして初回の放電を行った。
2回目以降は 0. 1 I t Aの電流で 1 6時間充電し、 0. 2 1 t Aの電流で放電終止 電圧を 1. 0 Vとして放電した。 該充放電を 1サイクルとして初回を含めて 1 0サイク ル充放電を繰り返し行った。
(電池試験 1 )
前記化成終了後の電池に、 電池の側面の温度を図る温度センサーを取り付けた後、 周 囲温度 20°Cにおいて 0. 1 I t Aの電流で 1 6時間充電し、 1時間休止後 0. 2 1 t Aの電流で放電終止電圧を 1. 0Vとして放電した。
該放電により得られた放電容量 (10個の電池の平均値) を K (mAh) とする。 そ の後前記それぞれ 10個の電池を 5個づっ 2組に分け、 各組 5個づつの電池をそれぞれ 周囲温度 20°Cと周囲温度 45 °Cにおいて、 1. 65 Vの定電圧を印加して 15分間充 電し、 温度 20°Cにおいて 1時間休止後 0. 2 I t Aの電流で放電終止電圧を 1. 0V として放電した。 該充電時の電池表面の最高温度 (5個の電池の平均値) を電池表面の 到達温度とした。
該 1回目の定電圧充電後の放電により得られた放電容量 (5個の電池の平均値) を L (mAh) とする。 L (mAh) / (mAh) X I 00 (%) を 1. 65 V定電圧充 電における充電効率 (%) とした。
周囲温度 20°Cにおいて充電電圧を 1. 65 Vとして定電圧充電を行い 1時間休止し た後、 1 I tAの電流で放電終止電圧を 0. 9 Vとして放電した。
該充電および放電を 1サイクルとして放電容量が該充放電サイクルにおける 1サイク ル目の放電容量 L (mAh) の 80%に低下するまで充放電を繰り返し実施し、 その時 のサイクル数 (5個の電池の平均値) をサイクル寿命とした。
試験結果を表 1に示す。
(表 1)
Figure imgf000032_0001
また、 図 2に実施例 1に係る電池と比較例 1に係る電池を周囲温度 20°Cにおいて充 電電圧 1. 65 Vで 15分間充電したときの電池内の圧力の経時変化、 図 3に同充電時 の電池側面の温度の経時変化を示す。
さらに、 図 4に前記充放電サイクル試験における放電容量の推移を示す。
表 1に示す如く、 実施例 1〜実施例 5に係る電池および比較例 1に係る電池を通常の 定電流充電 (0. 1 I tA、 16時間充電) した後の放電容量 {K (mAh) } におい ては大差ないが、 1. 65 Vの定電圧で 15分間充電したときの充電効率において、 実 施例に係る電池の性能が比較例 1に係る電池の性能を大きく上回っている。
温度 20°Cにおいて 1. 65 Vの定電圧で 15分間充電した場合、 実施例 1、 実施例 3、 実施例 4においては充電高率が 10%以上比較例 1を上回っている。
これは、 図 3に示したように比較例 1においては充電の経過とともに電池の温度が上 昇し充電の末期では電池温度が 100°Cを超えている。
このために充電によって特性が劣化し容量が低下したためである。 これに対して、 実 施例 1の場合は電池の内圧が規定値の 2MP aに達して圧力スィツチが動作しー且充電 が OF Fになった後も充電の ONと OF Fが交互に繰り返されて、 圧力スィツチが最初 に動作した以降においてさらに 10%以上充電できる (他の実施例電池も同様の充電挙 動を示す) 。
さらに、 図 3に示すように充電中の電池温度が 60°C以下に抑えられ、 特性の劣化に よる容量低下を招くことがない。
このために、 実施例電池の場合は高い充電効率を達成することができる。 実施例に係 る電池の中でも、 特に実施例 1、 実施例 3、 実施例 4に係る電池の充電効率、 サイクル 寿命が優れているところから電池内圧力規定値を 1〜3MP aに設定するのが好ましい ことが分かる。
1. 65 Vの定電圧で充電した場合、 図 2に示すように充電開始後約 10分を経過す ると電池の内圧が急速に高くなる。
そのまま充電を継続すると実施例 1に係る電池においては圧力スィツチ機能が働き充 電の ON、 OFFが繰り返されて電池の内部圧力が鋸の歯状に変化する。 このように圧 カスィツチ機能が働くために図 3に示したように実施例 1に係る電池の場合は電池温度 の上昇が抑制され最高でも 57°Cである。 一方比較例 1に係る電池の場合は、 充電が O Nのままであり図 2に示すように電池の 内圧が上昇し続け安全弁が動作するに至り、 その時点で充電が O F Fになる。
また、 図 3に示すように充電中電池温度が上昇し続け充電終了寸前には 1 1 5 °Cとい う高温になった。
電池温度が高温になると充電効率が低下すると共に、 その後の電池性能が劣化する。 表 1および図 4に示すように比較例 1に係る電池は、 実施例 1に係る電池に比べて充電 効率が低く充放電を操り返し行った場合急激に性能 (放電容量) が低下することが分か る。 ■
特に周囲温度が 4 5 °Cにおいて充電した場合、 比較例 1に係る電池においては充電効 率が極端に低下する欠点がある。
(電池温度規定値の影響)
(実施例 6〜実施例 9 )
前記比較例 1 (圧力スィッチ機能を設けず) において、 温度スィッチ機能のみを設け た (図 1において、 圧力スィッチを設けず、 バイメタル製の正極リード板のー且を金属 製の蓋の内面に接触させることにより、 正極と正極端子との電気的な導通を図った) 。 正極リード板に適用したバイメタルの温度特性を変えることにより、 実施例 6〜実施例 9の温度スィッチ機能の動作温度 (充電回路が O F Fになる温度) をそれぞれ 5 0 °C、 6 0 °C、 8 0で、 1 0 0 °Cに設定し、 それ以外は、 比較例 1と同じ構成とした。 該電池 を、 それぞれ実施例 6、 実施例 7、 実施例 8および実施例 9に係る電池とした。
(電池試験 2 )
前記と同様に化成した実施例 6〜実施例 9に係る供試電池 (各 1 0個づつ) に、 電池 内の気体圧力を計測するための圧力センサーを取り付けた。
各 1 0個の電池を 5 づっ 2組に分け、 それぞれ周囲温度 2 0 °Cと 4 5 °Cにおいて充 電電圧 1 . 6 5 Vで 1 5分間充電した時の電池内の最高圧力を電池内気体圧力到達値 ( 5個の電池の平均値) とした。 また、 電池試験 1と同様に充電効率 (5個の電池の 平均値、 %) を求めた。 その後前記電池試験 1と同様の充放電試験を行い、 サイクル寿 命 (5個の電池の平均値) を求めた。 試験結果を表 2に示す。
(表 2 ) 電池温度 20。C 充電時の 1.65V, 15 1.65V、 15サイクル寿命 規定値 0.2ltA放電 周囲温度 分間充 後 分間充電時 (サイクル) 区分
(。c) 放 ¾容量 (。c) の放 容量 の充鼋効率
K(mAh) L(mAh) (%)
20 1567 78 423
実施例 6 50 2015
45 1315 65 ―
20 ' 1632 81 392
実施例 7 60 2021
45 1473 73 ―
20 1530 75 123
実施例 8 80 2035
45 1457 72 ―
20 1485 73 83
実施例 9 100 2031
45 1383 68 ―
温度スィッチ 20 1423 70 59 比較例 1 2022
なし 45 938 46 ―
実施例 6〜実施例 9に係る電池はいずれも比較例 1に係る電池に比べて 1. 6 5 V定 電圧充電を行ったときの充電効率が高い。
実施例に係る電池の中でも、 実施例 7、 実施例 8に係る電池は、 充電実施の周囲温度 が 2 0°C、 4 5。Cの両方において充電効率が高い。
このことから、 電池温度規定値は 5 0-8 0°Cが好ましく 6 0~8 0。Cがさらに好ま しいことが分かる。 充電時に電池温度が 8 0°Cを超えると、 正極での酸素発生が活発に なることおよぴ負極の水素吸蔵能が低下するために充電効率が低 ヽと考えられる。 また、 電池温度規定値が 5 0°C未満の場合には、 充電開始後短時間で電池温度が規定 値に達してしまい充電が O F Fになるために、 たとえば充電時間を 1 5分間.と短時間に 限定した場合には充電効率が低くなるため好ましくない。
(負極容量 Z正極容量比の影響)
(実施例 1 0〜実施例 1 3 )
前記実施例 1 (動作圧力が 2MP aの圧力スィッチ付き) において圧力スィッチの他 に動作温度 80°Cの温度スィッチを取り付けた。 正極の容量を固定し、 負極の容量を変 えることによって N/P比を 1. 0〜 1. .6の範囲で変化させた。
負極容量 Z正極容量比 (N/P) をそれぞれ 1. 0、 1. 0 2、 1. 4 5、 1. 6と し、 それ以外の構成は、 実施例 1と同じとした。
該電池を、 それぞれ実施例 1 0、 実施例 1 1、 実施例 1 2および実施例 1 3に係る電 池とした。 (比較例 2、 比較例 3)
前記実施例 1 0において圧力スィッチを設けず、 それ以外は実施例 1 0に係る電池と 同一の構成の電池とした。 該電池を比較例 2に係る電池とする。
前記実施例 1 3において圧力スィッチを設けず、 それ以外は実施例 1 3に係る電池と 同一の構成の電池とした。 該電池を比較例 3に係る電池とした。
(電池試験 3 )
実施例 1 0〜実施例 1 3および比較例 2、 比較例 3に係る電池をそれぞれ 5個づっ用 意し、 前記と同様に化成した後、 周囲温度 20°Cにおいて 0. 1 I t Aの電流で 1 6時 間充電し、 1時間休止後 0. 2 I t Aの電流で放電終止電圧を 1. OVとして放電した この時に得られた放電容量を K (mAh) とする。
さらに、 0. I I tAの電流で 1 6時間充電し、 1時間休止後 3 I t Aの電流で放電 終止電圧を 0. 8 Vとして放電した。 この時に得られた放電容量を M (mAh) とする 前記放電容量 Mと Kの比 {M (mAh) /K (mAh) X I 00 (%) } を高率放電性 能を表す指標とした。 さらに、 前記と同様に化成した実施例 9〜実施例 14に係る供試 電池に、 温度 20°Cにおいて前記電池試験 1と同様の試験を行い、 充電効率およびサイ クル寿命を調べた。 試験結果 (5個の平均値) を表 3に示す。
(表 3)
Figure imgf000036_0001
表 3に示したように、 実施例電池 (圧力スィッチ機能付) と比較例電池 (圧カスイツ チ機能なし) のうち N/P比が同じもの同士を比較すると、 N/P比が 1. 0としたも のに比べて NZPを 1. 2としたものの方が圧力スィツチ機能をつけたことによって充 電効率およびサイクル性能が顕著に向上している。
そして、 実施例 11〜実施例 13に係る電池の MZKは、 ]^/?比を1とした実施例 10に係る電池に比べて高率放電性能を表す指標 M/Kおよび 1. 65Vで 15分間 定電圧充電を行ったときの充電効率が高い。
特に 比を 1. 2~1. 6とし
た実施例 12〜実施例 13に係る電池の特性が優れている。
このように短時間での充電においても高い充電効率および優れたサイクル性能が達成 されたのは、 N/P比を 1. 02〜1. 6の範囲に設定したことと電池に圧力スィッチ 機能を持たせたことによるものである。
ただし、 AAサイズの電池において正極の容量を 200 OmA hと大きくした電池に おいて、 NZP比を 1. 6とした実施例 13に係る電池の場合は、 負極活物質の充填量 を多くしているので、 負極板の厚さが大きく、 捲回式極板群を構成したり電池を組立て たりするときに不良が発生し易くなり、 歩留まりが低くなる欠点がある。
従って、 · 本発明に係る第 1の密閉形アルカリ蓄電池においては NZP比を 1. 02〜 1. 45とする。 なかでも N/P比を 1. 2~1. 45にすることがさらに好ましい。
(正極活物質の酸化数)
(実施例 14〜実施例 19 )
前記実施例 1において、 正極活物質粉末を酸化するときの酸化剤溶液 (N a C 10、 有効濃度 10%) の添加量を変えることにより正極活物質の酸化数 (正極活物質に含ま れる N i と C oの平均酸化数) の異なる正極活物質を用意し、 それぞれの正極活物質を 適用し、 それ以外は実施例 1に係る電池と同一に電池を作製した。
即ち、 平均酸化数 2. 0、 2. 04、 2. 07、 2. 3、 2. 4、 2. 5とした正極 活物質を適用した電池を作製した。
該電池を、 それぞれ実施例 14、 実施例 15、 実施例 16、 実施例 14実施例 17、 実施例 18および実施例 19に係る電池とした。
(比較例 4、 比較例 5) 前記実施例 14において圧力スィッチを設けず、 それ以外は実施例 14に係る電池と 同一の構成の電池とした。 該電池を比較例 4に係る電池とする。
前記実施例 19において圧力スィッチを設けず、 それ以外は実施例 19に係る電池と 同一の構成の電池とした。 該電池を比較例 5に係る電池とした。
• (電池試験 4 )
実施例 14〜実施例 19および比較例 4、 比較例 5に係る電池をそれぞれ 5個づっ用 意し前記と同様に化成した。 化成後の電池 (放電後の電池) を、 それぞれ 5個づっ周囲 温度 20°Cにおいて 0. 1 I t Aの電流で 16時間充電し、 1時間休止後 0. 2 I tA の電流で放電終止電圧を 1. 0Vとして放電した。
該放電により得られた放電容量を K (mAh) とする。 該電池に電池の内圧を測定す るための圧力センサーを取り付け、 周囲温度 20°Cにおいて電流 1 I tAにて 1時間 充電したときの電池の内圧を測定した。
その後、 前記同様周囲温度 20°Cにおいて充放電サイクル試験に供した。 なお、 実施 例 12に係る電池を別途に 5個用意し、 実施例 15〜実施例 18と同一の試験方法にて 電池の内圧を測定した。 結果 (5個の電池の平均値) を表 4に示す。
(表 4 ) · '
正極活物質 1ltA100% 20°C 1.65V、 15サイクル寿命 に含まれる 充電時の電 0.2ltA放電 分間充電時 (サイクル) 区分
遷移金属の 池内気体圧 放電容量 の充電効率 平均酸化数 力(MPa) K(mAh) (%) 実施例 14 2. 0 1. 8 2013 73 372 実施例 15 2. 04 1. 5 2022 81 484 実施例 16 2. 07 1. 2 2030 83 530 実施例 1 2. 15 1. 1 2033 85 546 実施例 17 2. 3 1. 0 2025 85 568 実施例 18 2. 4 0. 8 1960 86 621 実施例 19 2. 5 0. 8 1857 83 646 比較例 1 2. 15 1. 1 2022 70 59
比較例 4 2. 0 ― ― 65 46 比較例 5 2. 5 一 一 74 78 表 4に示したように、 実施例電池 (圧力スィッチ機能付) と比較例電池 (圧カスイツ チ機能なし) のうち正極活物質に含まれる遷移金属元素の平均酸化数が同じもの同士を 比較すると平均酸化数が 2. 0のものに比べて平均酸化数が 2. 1 5のものの方が、 1 6 5 Vで 1 5分間充電したときの充電効率およびサイクル性能が顕著に向上している。 実施例 14に係る電池に比べて実施例 1、 実施例 1 5〜実施例 1 9に係る電池が 1 I t Aにて 1時間充電したときの電池内圧上昇が抑制されている。
これは、 正極を電池に組み込む以前に正極活物質の酸化数を高めておいたために、 負 極において放電リザーブ生成が抑制され、 充電リザーブが確保されたことにより、 充電 時に負極からの水素の発生が抑制されたために電池の内圧上昇が抑制されると同時に充 電効率が高くなつたものと考えられる。
実施例 1 5〜実施例 1 9に係る電池において、 1 5分間という短時間の充電において 高い充電効率おょぴ優れたサイクル性能を達成することができたのは、 前記平均酸化数 を 2. 04-2. 5の範囲に設定したことと電池に圧力スィッチ機能を持たせたことに よる。
ただし、 酸化数を 2. 4と高くした実施例 1 8に係る電池の場合、 起電反応に寄与す る正極活物質量が少なくなるので放電容量 K (mAh) が若干低く、 平均酸化数を 2. 5と高くした実施例 1 9に係る電池の場合、 放電容量 K (mAh) がさらに低くなる。 また、 実施例に係る電池のうち特に実施例 1 2、 実施例 1 6〜実施例 1 9に係る電池、 特に実施例 1 2、 実施例 1 7、 実施例 1 8の電池内圧抑制効果、 充電効率およびサイク ル性能が優れている。
このことから、 電池に組み込む以前の正極活物質の酸化数は、 2. 04〜2. 4が好 ましく、 2. 0 7-2. '3がさらに好ましい。
(正極の電気化学的酸化)
(実施例 20)
実施例 1において正極活物質粉末の化学的酸化処理おょぴアル力リ処理を省略し、 そ の他は実施例 1と同様に正極を作製した。
該正極を、 ニッケル板を対極とし、 7. 5モル Z dm3の KOH水溶液を電解液に適 用して開放型のセルを組立て、 正極の容量に対して 1 / 50 I t Aで 7. 5時間充電し た。 充電後正極を回収し水洗乾燥をおこなった。 該正極を 1 0個用意し、 5個の正極か ら活物質粉末を回収して前記と同じ方法にて活物質に含まれる N iと C oの平均酸化数 を求めた。
残った 5個の電極を用いて前記実施例 1と同様に電池を作製し、 化成をおこなった。 該電池を、 実施例 20に係る電池とした。
(実施例 21 )
実施例 1において正極活物質粉末の化学的酸化処理およびアル力リ処理を省略し、 そ の他は実施例 1と同様に正極を作製した。
該正極を用いて実施例 1と同様に電池を 1 0個組み立てた。 ただし、 電池を封口する 前に、 正極の容量に対して 1/50 I tAで 7. 5時間充電した。 充電後 5個の電池に ついて正極を回収し水洗乾燥をおこなった。
実施例 1と同様に正極の活物質粉末に含まれる N i と C oの平均酸化数を求めた。 残 つた 5個の電池を密閉容器内に入れて 1時間連続的に吸引した。
この間、 密閉容器内の圧力を 0. 0 1 XMP a以下に保った。
次いで電池を封口し前記と同様に化成を行った。 該電池を、 実施例 21に係る電池と した。 (比較例 6 )
前記実施例 2 0において圧力スィツチを設けず、 それ以外は実施例 2 0に係る電池と 同一の構成の電池とした。 該電池を比較例 6に係る電池とした。
(電池試験 5 )
実施例 2 0および実施例 2 1および比較例 6に係る電池それぞれ 5個づっ用意し、 該 電池を前記電池試験 4と同様の電池試験に供した。 結果を表 5に示す。
(表 5 )
Figure imgf000041_0001
表 5に示したように、 実施例 2 0および実施例 2 1に係る電池は、 充電時の電池の内 圧上昇抑制機能、 充電効率、 サイクル性能のいずれについても前記実施例 1 4に比べれ ば優れた性能を示し、 前記実施例 1に劣らない程度の性能を有する。
このことは、 正極を充電して電気化学的に酸化することによって N iと C oの酸化数 を高め、 該充電によつて負極に水素が蓄積しないような方策を講じることによつて放電 リザーブ生成を抑制する効果が得られたものと考えられる。
(希土類元素および C a含有正極)
(実施例 2 2〜実施例 2 8 )
前記実施例 1において、 正極用粉末材料中に含まれる希土類元素の化合物を Y b 2o 3 粉末に替えて H o 203粉末、 E r 203粉末、 T m203粉末、 L u 203粉末 Y203粉末およ ぴ T m203粉末、 Y b 203粉末、 L u 203粉末の 3種類の粉末の等量混合粉末おょぴ C a ( O H) 2の粉末を添加した。
実施例 2 2〜実施例 2 8の全てにおいて、 正極用粉末材料中に含まれる希土類元素お よび C aの含有比率を元素単体換算で実施例 1と同じ 2重量%とした。
それ以外は、 実施例 1と同じとした。 該電池を、 それぞれ、 実施例 2 2、 実施例 2 3、 実施例 2 4、 実施例 2 5、 実施例 2 6、 実施例 2 7および実施例 2 8に係る電池とした。 該電池をそれ
ぞれ 5個づっ用意し、 電池試験 6に供した。
(電池試験 6 )
前記と同様に化成した実施例 2 2〜実施例 2 8に係る電池を周囲温度 2 0 °Cにおいて 前記電池試験 2と同様の試験に供した。 結果 ( 5個の電池の平均値) を表 6に示す。
(表 6 )
Figure imgf000042_0001
表 6に示した通り、 実施例 2 2〜実施例 2 8に係る電池は、 後記実施例 2 9に係る電 池に比べて充電効率、 サイクル性能ともに優れている。
これは、 正極に前記希土類元素あるいは C aを含有させると正極の酸素過電圧が増大 し、 充電効率が向上したためと考えられる。
実施例 2 2〜実施例 2 8に係る電池のように、 1 5分間という短時間の充電で高い充 電効率を得、 優れたサイクル性能を達成したのは、 正極に希土類元素や C aを含有させ たことと電池に圧力スイツチ機能を持たせたことによる。
(実施例 2 9〜実施例 3 5 )
前記実施例 1において、 正極用粉末材料中に含まれる Y b 203の比率を Y b単体換算 で 0および 0 . 1〜8重量%の範囲で変化させた。 すなわち、 0、 0 . 1、 0 . 5、 1、 4、 5および 8重量%とした。 それ以外は、 実 施例 1と同じ構成とした。
該電池を、 それぞれ実施例 2 9、 実施例 3 0、 実施例 3 1、 実施例 3 2、 実施例 3 3 実施例 3 4および実施例 3 5に係る電池とした。
(比較例 7、 比較例 8 )
前記実施例 2 9において圧力スィツチを設けず、 それ以外は実施例 2 9に係る電池と 同一の構成の電池とした。 該電池を比較例 7に係る電池とする。
前記実施例 3 5において圧力スィツチを設けず、 それ以外は実施例 3 5に係る電池と 同一の構成の電池とした。 該電池を比較例 8に係る電池とした。
(電池試験 7 )
前記と同様に化成した実施例 2 9〜実施例 3 5および比較例 7、 比較例 8に係る電池 を周囲温度 2 0 °Cにおいて前記電池試験 2と同様の試験に供した。 結果 (5個の電池の 平均値) を表 7に示す。
(表 7 )
Figure imgf000043_0001
表 7に示したように、 正極の Y bの含有比率が 0重量%と 2重量%で、 Y bの含有比 率が同じ実施例電池 (圧力スィッチ機能付) と比較例電池 (圧力スィッチ機能なし) を 比べると、 Y bの含有比率が 0重量。 /0のものに比べて、 Y bの含有比率が 2重量。 /0のも のの方が 1 . 6 5 Vで 1 5分関充電したときの充電効率およびサイクル性能が電池に圧 カスィツチ機能を持たせることによって顕著に向上している。
実施例 1、 実施例 3 0〜実施例 3 5に係る電池は、 いずれも実施例 2 9に係る電池に 比べて、 サイクル特性が優れている。
これは、 正極に添加した希土類元素の酸化物が充電時に正極での酸素の発生を抑制す る効果によるものと考えられる。
すなわち、 充電時の正極での副反応が抑制されて充電効率が向上するとともに、 負極 の水素吸蔵合金が正極で発生する酸素による腐食が低減されたことによる効果と考えら れる。
実施例 1および実施例 3 0〜実施例 3 4に係る電池において、 1 5分間という短時間 の充電で高い充電効率と傻れたサイクル性能を達成できたのは、 正極に希土類元素であ る Y bを含有させ、 且つ、 その含有比率を 0 . 1〜 5重量%に設定したことと電池に圧 カスィツチ機能を持たせたことによるものである。
該実施例では、 正極に希土類元素の酸化物を添加した例を示したが、 希土類元素の水 酸化物を添加した場合も同様の効果が得られる。
優れている実施例のうちで、 特に実施例 1、 実施例 3 0〜実施例 3 4に係る電池は、 充電効率においても優れた性能を示す。 これに対して、 実施例 3 5に係る電池において は、 1 . 6 5 Vの定電圧充電後の放電容量が低い欠点がある。
これは、 正極に含まれる Y b 203の比率が大きいために正極の導電性が低下して活物 質の利用率が低下したものと考えられる。
従って、 正極に添加する希土類元素の化合物の比率は、 希土類元素単体換算で 0 . 1 〜5質量%が好ましく、 0 . 5〜 4質量%がさらに好ましい。
(電解液量)
(実施例 3 6〜実施例 4 0 )
前記実施例 1において、 電池に内包させる正極の単位容量当たりの電解液量を 0 . 4 c m3ZA l!〜 1 . 0 5 c m3 "A hの範囲で変化させた。 すなわち、 0. 4 cm3/Ah、 0. 6 cm3/Ah、 1. 05 cm3ノ Ah、 1. 10 。!^ノ !!ぉょび丄. 20 cn^ZAhとした。 それ以外は、 実施例 1と同じ構成とし た。
該電池をそれぞれ実施例 36、 実施例 3 7、 実施例 3 8、 実施例 3 9および実施例 4 0に係る電池とした。
(比較例 9〜比較例 1 1 )
前記実施例 38において圧力スィッチを設けず、 それ以外は実施例 38に係る電池と 同一の構成の電池とした。 該電池を比較例 9に係る電池とした。
前記実施例 36において圧力スィツチを設けず、 それ以外は実施例 36に係る電池と 同一の構成の電池とした。
該電池を比較例 1 0に係る電池とした。 前記実施例 40において圧力スィッチを設け ず、 それ以外は実施例 40に係る電池と同一の構成の電池とした。 該電池を比較例 1 1 に係る電池とした。
(電池試験 8 )
前記と同様に化成した実施例 36〜実施例 40、 比較例 9〜比較例 1 1に係る電池そ れぞれ 5づっを、 温度 20°Cにおいて前記電池試験 3と同様の試験を行い高率放電性能、 充電効率およびサイクル寿命を調べた。 試験結果 (5個の電池の平均値) を表 8に示す。 また、 試験中における漏液の発生の有無を目視により調べた。
(表 8)
電解液量 20°C、 0.2ltA 3ltA放電 1.65Vで 15サイクル寿命 漏液の発生
(crrwZAh) 放電放電容量 放電容量 分間充電時 (サイクル) 区分
(mAh) (mAh) の充電効率
(%)
実施例 36 d 1623 681 35 65 なし
O
実施例 37 寸 1910 1 91 73 185 なし
O
実施例 1 0. 8 O5 2033 1840 85 546 なし 実施例 38 1.05 2039 1881 86 572 なし 実施例 39 1. 10 2035 1890 . 86 602 なし 実施例 40 1. 20 2042 1905 86 573 あり 比較例 9 1.05 ― ― 68 55 " なし 比較例 10 0.40 ― ― 25 38 なし 比較例 11 1.20 ― ― 74 52 あり 表 8に示す如く、 実施例電池 (圧力スィッチ機能付) と比較例電池 (圧力スィッチ機 能なし) のうち電解液量が同じもの同士を比較すると電解液量が 0. 40 cm3ZAh に比べて、 電解液量が 1. 05 c m3/Ahおよび 1. 20 c m 3Z A hとしたものの 方が電池に圧力スィッチ機能を付けたことによる 1 3. 5 で1 5分間充電したときの 充電効率およびサイクル性能の向上が顕著である。
実施例 36に係る電池に比べて、 実施例 1、 実施例 3 7〜実施例 40に係る電池は 、 高率放電での放電性能 {M (mAh) } 、 充電効率、 サイクル性能共に優れている。 実施例 3 6に係る電池は、 電池の内部インピーダンスが高くて充電電流が小さくなり、 1 5分間充電という短時間の充電では充電電気量が小さいために充電効率が低くなった ものと考えられる。
実施例 1、 実施例 3 7〜実施例 40に係る電池において 1 5分間という短時間の充電 において高い充電効率と優れたサイクル性能を達成できたのは、 電解液量を 0. 6〜1 2 cm 3 /Ahに設定したことと電池に圧力スィツチ機能を持たせたことによるもので め 0
ただし、 実施例 40に係る電池の場合は、 充放電サイクル試験の初期 (50サイクル 以内) において 5個とも目視により漏液の発生が認められた。 以上の結果から、 電解液 量としては、 0. 6 cm3ZAh〜l . 4 c m3/Ahが好ましく、 0. 8 cm3/Al!〜 1. 0 5 c m3/Ahがさらに好ましい。 電解液であるアルカリ水溶液の組成に関して、 ここで詳細な説明を省略するが、 本発 明に係る電池に適用する電解液は、 従来の電池と同じ K O Hを主体とする電解質の水溶 液であって、 電解液 1 dm3中に含まれる電解質の総和は、 7. 5 ± 0. 5モル Zdra3 が好ましい。
電解質の総和が 9. 0モル/ dm3を超えたり、 6. 0モル/ dm3未満の場合は、 電 池の内部インピーダンスが高くなり、 充電時に水素ゃ酸秦などのガスの発生が増え、 充 電効率が低下したり、 低温での特性が低下するので好ましくない。
なお、 電解質は前記 KOHを主体とし、 実施例で示したように、 これに少量の L i O Hを混合使用したり、 さらに実施例では示さないが N a◦ Hを混合使用することもでき る。
(セパレータの主構成材料の繊維径と材質)
(実施例 4 1)
前記実施例 3 8において、 繊維径が 0. 7デニールのエチレンとプロピレンの比が 1 /1の共重合体の繊維からなり目付量 40
Figure imgf000047_0001
厚さ 1 00 /xmの不織布をスルフ オン化したセパレータを適用した。
それ以外は、 実施例 3 8と同じ構成とした。 (スルフォン基導入比率を実施例 1 2と 同じ 0. 3重量%とした。
該電池を実施例 4 1に係る電池とした。
(実施例 4 2 )
前記実施例 3 8において、 繊維径が 0. 5デニールのエチレンとプロピレンの比が 1 1共重合体繊維からなり、 目付量 40 gZm2、 厚さ 1 00 mの不織布をスルフォ ン化したセパレータを適用した。
それ以外は、 実施例 3 8と同じ構成とした。
該電池を実施例 4 2に係る電池とした。
(実施例 4 3 )
前記実施例 3 8において、 繊維径が 0. 3デニールのエチレンとプロピレンの比が 1 Zlの共重合体繊維からなり、 目付量 40 gZm2、 厚さ 1 0 0 /xmの不織布をスルフ オン化したセパレータを適用した。 それ以外は、 実施例 3 8と同じ構成とした。 該電池を実施例 4 3に係る電池とした。
(実施例 4 4 )
前記実施例 3 8において、 ポリプロピレンとエチレン—ビニルアルコール共重合体の 比率が重量比で 1 : 1であって、 それぞれが繊維の断面において交互に隣接されるよう に複合紡糸された繊維径 3デニールの分割性複合繊維 6 0重量部とポリプロピレンを芯 成分、 ポリエチレンを鞘成分とする繊維径 2デニールの芯鞘型複合繊維 4 0重量部とを 用いて目付け量が 4 0 g /m 2になるように湿式抄紙した後、 これに高圧水流をを嘖射 して繊維を交絡させると同時に分割性繊維を分割して得た分割後の繊維径が 0 . 2デニ ール、 厚さが 1 0 0 / mの不織布製のセパレータを適用した。
それ以外は、 実施例 3 8と同じ構成とした。
該電池を実施例 4 4に係る電池とした。
(比較例 1 2、 比較例 1 3 )
前記実施例 4 4において圧力スィツチを設けず、 それ以外は実施例 4 4に係る電池と 同一の構成の電池とした。 該電池を比較例 1 2に係る電池とした。
前記実施例 4 1において圧力スィツチを設けず、 それ以外は実施例 4 1に係る電池と 同一の構成の電池とした。
該電池を比較例 1 3に係る電池とした。
(電池試験 9 )
前記と同様に化成した実施例 4 1〜実施例 4 4および比較例 1 2、 比較例 1 3に係る 電池それぞれ 5個づっを、 周囲温度 2 0 °Cにおいて前記電池試験 4と同様にして充電時 の電池の内圧おょぴサイクル性能を調べた。 試験結果 (5個の電池の平均値) を表 9に 示す。
(表 9 ) セパレータ セパレ一タ 1 l A100% 1. 65Vで" 1 5サイクル寿命 の繊維径 主構成材料 充電時の電 分 充電時 (サイクル)
区分
(デニール) 池内気体圧 の充電効率
力(MPa) (%)
E/P共重合体
実施例 38 0. 2 1 . 1 86 572
ス レフオン"!匕
実施例 41 0. 7 同 上 1 . 9 80 1 93
実施例 42 0. 5 同 上 1 . 4 82 267
実施例 43 0. 3 同 上 1 . 3 84 435
E/VA共重合体
実施例 44 0. 2 0. 9 86 594
分割型繊維
比較例 12 0. 2 同 上 -一 68 56
比較例 1 3 0. 7 同 上 ― 66 55 表 9に示すように、 実施例電池 (圧力スィッチ機能付) と比較例電池 (圧力スィッチ 機能なし) のうちセパレータの繊維径が同じもの同士を比較すると、 セパレータの繊維 径が 0 . 7デニールのものに比べて繊維径が 0 . 2デニールのものの方が電池に圧カス イッチ機能を持たせたことによる 1 . 6 5 Vで 1 5分間充電したときの充電効率おょぴ サイクル性能の向上が顕著である。
これは、 繊維径が小さい繊維を適用することによつてセパレータが緞密でかつ孔の分 布が均一ものとなり、 電解液の保持性およびガス透過性に優れたものとなったことによ ると考えられる。
実施例 3 8、 実施例 4 2〜実施例 4 4に係る電池において、 1 5分間という短時間の 充電で高い充電効率と優れたサイクル性能を達成できたのは、 セパレータを構成する繊 維径を 0 . 5デニール以下としたことと電池に圧力スィツチ機能を持たせたことによる 実施例 4 1に係る電池比べて、 実施例 4 2、 実施例 4 3、 実施例 4 4に係る電池が充電 時の電池内圧上昇抑制機能、 サイクル性能共に優れており、 実施例 3 8、 実施例 4 3、 実施例 4 4に係る電池が特に優れている。
このことから、 セパレータを構成する不織布の繊維径が 0 . 5デニール以下が好まし く、 0 . 3デニール以下がさらに好ましい。
また、 同じ繊維径のセパレータで構成した実施例 3 8と実施例 4 4に係る電池を比較 すると、 実施例 4 4に係る電池が電池内圧上昇抑制機能、 サイクル性能共に実施例 3 8 に比べてさらに優れているところから、 セパレータを構成する繊維の材質としてェチレ ンとビュルアルコールの共重合体とポリプロピレンからなる分割型繊維が特に好ましい これは、 分割された繊維のうち、 エチレンとビュルアルコールの共重合体が永続性に 優れた親水性を有するためと考えられる。 また、 本実施例では適用しなかったが、 分割 性繊維を構成する繊維の一方が非親水性の場合 (本実施例では上記ポリプロピレン繊維 がそれに相当) 、 該非親水性繊維にスルフォン酸基のような親水基を導入して親水性を 付与することもできる。
なお、 実施例 4 1〜実施例 4 4のいずれの実施例においても後述の組立て不良の発生 は認められなかった。
(セパレータの目付量、 厚さ)
(実施例 4 5〜実施例 5 1 )
前記実施例 4 4において、 セパレータの目付量を 2 5〜8 0、 厚さを4 0〜1 1 0 /1 mの範囲で変化させた。
即ち、 実施例 4 5〜実施例 5 0のセパレータの目付量および厚さをそそれぞれ実施例 4 5は 2 5 g / 4 0 μ m、 実施例 4 6は 3 5 g /m 7 0 μ m、 実施例 4 7は 4 0 g
Figure imgf000050_0001
8 0 μ m、 実施例 4 8は 4 0 g 1 1 0 m、 実施例 4 9は 6 0 g / m 1 0 0 m、 実施例 5 0は 7 0 g / 1 0 0 m、 実施例 5 1は 8 0 g / 1 0 0 μ mとし、 それ以外は実施例 4 4と同じとした。
実施例 4 5〜実施例 5 0個づっ組立て、 組立て不良 (組立て時の内部短絡の発生) に 発生状況を調べた。
(比較例 1 4、 比較例 1 5 )
前記実施例 4 5において圧力スィツチを設けず、 それ以外は実施例 4 5に係る電池と 同一の構成の電池とした。
組立て不良の認められないものを 5個選別した。
該電池を比較例 1 4に係る電池とした。 前記実施例 5 1において圧力スィッチを設け ず、 それ以外は実施例 5 1に係る電池と同一の構成の電池とした。
該電池を 5個作製し比較例 1 5に係る電池とした。 (電池試験 1 0 )
実施例 4 5〜実施例 5 1のうち組立て不良の認められないもの 5個づつおょぴ比較例 電池 1 4、 比較例電池 1 5を前記と同様に化成したのち、 周囲温度 2 0 °Cにおいて前記 電池試験 8と同様の試験方法で電池内圧抑制機能を調べた。
試験結果 ( 5個の電池の平均値) を表 1 0に示す。
(表 1 0 )
Figure imgf000051_0001
表 1 0に示すように、 実施例電池 (圧力スィッチ機能付) と比較例電池 (圧カスイツ チ機能なし) のうちセパレータの目付け量のおなじもの同士を比較すると、 目付け量が
8 0 g Zm 2に比べて、 目付け量が 7 0 g /m 2以下のものの方が電池に圧力スィツチ 機能を付けたときの 1 . 6 5 Vで 1 5分間充電したときに充電効率が顕著に向上する。 セパレータの目付け量が 8 0 g m 2のものはセパレ一タのガス透過性が劣るために充 電時に発生するガスの吸収が阻害されて電池の内圧が上昇し易くなつて充電効率が低く なったものと考えられる。
実施例 4 5〜実施例 5 0に係る電池において、 1 5分間という短時間の充電で高い充 電効率が達成できたのはセパレータの目付け量を 2 5〜7 0 g /m 2にしたことと電池 に圧力スィツチ機能を持たせたことによるものである。 ただし、 実施例 4 5に係る電池の場合は、 高い比率で組立不良が発生した。 これはセ パレータの目付量が小さいために、 捲回式極板群を作製する工程においてセパレータ貫 通短絡が発生したためである。
また、 実施例 5 1に係る電池は、 他の実施例に係る電池に比べ充電時の電池内圧上昇 抑制効果が劣っている。
これは前記のように充電時に正極で発生する酸素がセパレータを通って負極側に移行 し負極で吸収されるのを妨げるためであろうと考えられる。
表 1 0に示したように実施例 4 6〜実施例 5 0に係る電池の特性が優れ、 中でも実施 (] 4 6〜実施例 4 9の特性が優れている。
また、 セパレータの目付け量が 4 0 g /m2以上であれば組立て不良発生の虞が全く ない。
このことから、 セパレータの目付け量が 3 5 g /m2〜 7 0 g /m2が好ましく、 4 0 〜 6 0 g / -がさらに好ましい。
また、 セパレータの厚さは、 7 0〜1 1 0 mが好ましい。
(水素 ·酸素ガス吸収反応用触媒含有水素吸蔵合金電極)
(実施例 5 2 )
前記実施例 4 5において、 負極活物質として 2重量%のラネーニッケル粉末を添加し た水素吸蔵合金粉末を適用し、 それ以外は、 実施例 4 5と同じ構成とした。
ラネーニッケル粉末は、 平均粒径が約 3 mであって、 アルミニウムとニッケルの質 量比が 1ノ1合金を周知の方法により昔性アル力リの温水溶液中で展開することによつ て作製した。
該電池を、 実施例 5 2に係る電池とした。
(実施例 5 3 )
前記実施例 5 1において、 負極活物質として 0 . 2重量%のラネーコバルト粉末を添 加した水素吸蔵合金粉末を適用し、 それ以外は、 実施例 5 1と同じ構成とした。
ラネーニッケル粉末は、 平均粒径が約 3 /ι πιであって、 アルミニウムとコバルトの質 量比が 合金を周知の方法により苛性アル力リの温水溶液中で展開することによつ て作製した。 該電池を、 実施例 5 3に係る電池とした。
(実施例 5 4 )
前記実施例 5 1において、 負極活物質として 1重量。»のラネーコバルト粉末を添加し た水素吸蔵合金粉末を適用し、 それ以外は実施例 5 1と同じ構成とした。
該電池を、 実施例 5 4に係る電池とした。
(実施例 5 5 )
前記実施例 5 1において、 負極活物質として 0 . 5重量。 /0のラネーニッケル粉末と 0 . 5重量。 /0のラネーコバルト粉末の両方を添加した水素吸蔵合金粉末を適用し、 それ以外 は実施例 5 1と同じ構成とした。
該電池を、 実施例 5 5に係る電池とした。
(比較例 1 6 )
前記実施例 5 4において圧力スィツチを設けず、 それ以外は実施例 5 4に係る電池と 同一の構成の電池とした。
該電池を比較例 1 6に係る電池とした。
(電池試験 1 1 )
実施例 5 2〜実施例 5 5に係る電池をそれぞれ 5個づっ用意し、 前記同様化成したの ち、 前記電池試験 4と同様の試験を行い、 充電時の電池内圧上昇抑制機能、 充電効率お よびサイクル寿命を調べた。
試験結果 (5個の平均値) を表 1 1に示す。
(表 1 1 )
負極含有触媒負極含有触媒 1 ltA1 00% 1 . 65V、 1 5 サイクル寿命
の種類 の比率 充電時の電 分間充電時の (サイクル) 区分
(質量%) 池内気体圧 充電効率
力(MPa) (%)
実施例 52ラネーニッケル 2 0. 8 86 630 実施例 53ラネーコバルト 0. 2 0. 6 87 638 実施例 54ラネーコバルト 0. 5 0. 5 88 651
ラネ一二ッケ几 0. 5
実施例 55 0. 5 88 662
ラネーコバルト 0. 5
実施例 44 ― 0 0. 9 86 594 比較例 1 2 ― 0 ― 68 56
比較例 1 6ラネ一コバルト 0. 5 ― 70 60
表 1 1に示した如く、 実施例電池 (圧力スィッチ機能付) と比較例電池 (圧カスイツ チ機能なし) のうち負極にラネーコバルトを含まないもの同士、 0 . 5重量%のラネー コバルトを含むもの同士を比較すると、 0 . 5重量%のラネーコバルトを含むものの方 が、 電池に圧力スィッチ機能を持たせたときにサイクル性能が顕著に向上している。 ラネーコバルトを負極に含む電池において、 1 5分間という短時間での充電を繰り返 し行っても性能低下が小さいのは、 負極でのガス吸収が促進されているためと考えられ る。
実施例 5 2〜実施例 5 5に係る電池において、 1 5分間という短時間の充電を繰り返 し行っても優れたサイクル性能が達成されたのは、 負極にラネーニッケルゃラネーコバ ルトを含有させたことと電池に圧力スィツチ機能を持たせたことによる。 負極に実施例 5 2〜実施例 5 5に係る電池は、 実施例 4 4に係る電池に比べて、 いずれも充電時の電 池内圧上昇抑制機能およびサイクル性能が優れている。
前記 N/ P比が従来よりも小さく、 かつ高率で充電する場合には充電時に負極から水 素が発生し易くなる。
ラネーニッケルは負極が水素を吸収する反応を促進する触媒作用を有するので、 実施 例 5 2に係る電池のように N/ P比が 1 . 2 5と、 従来の 1 . 6を超える電池に比べて NZ P比が小さい電池において電圧上昇抑制効果を示すものと考えられる。
アルカリ蓄電池を高率で充電した場合、 充電時に正極から酸素が発生し易くなる。 実 施例 5 3、 実施例 5 4に係る電池においてラネーコバルトは、 負極が酸素を吸収する反 応を促進する触媒作用を有する。 本願発明のように高率充電を実現せんとする電池にお いては、 負極にラネーコバルトを添加することによって充電時の電池内圧上昇抑制効果 が顕著になると考えられる。
ラネーニッケルとラネーコバルトの両方を負極に添加した実施例 5 5に係る電池は、 実施例に係る電池の中でも特に優れた特性を示す。
ラネーニッケルおよびラネーコバルトの負極への添加比率は、 特に限定されるもので はないが、 ラネーニッケノレについては 0 . 2 ~ 2重量%、 ラネーコバノレトについては 0 . 2〜1重量。 /0の添加比率で顕著な効果が得られる。
(水素吸蔵合金の活性化処理)
(実施例 5 6 )
前記実施例 4 4において、 濃度 7モル/ d m3の K O H水溶液に温度 1 0 0 °Cにおい て 1時間浸漬処理した後、 K O H水溶液をろ別し水洗乾燥した水素吸蔵合金粉末を用い た。
それ以外は、 実施例 4 4と同じとした。 該電池を、 実施例 5 6に係る電池とした。
(比較例 1 7 )
前記実施例 5 6において圧力スィッチを設けず、 それ以外は実施例 5 6に係る電池と 同一の構成の電池とした。 該電池を比較例 1 7に係る電池とした。
(電池試験 1 2 )
化成処理後の電池を、 前記電池試験 4と同様に試験を行った。 試験結果を表 1 2に示 す。
(表 1 2 ) 水素吸蒇合金 1 1tAI 00% 1 . 65V. 1 5 サイクル寿命
のアルカリ 充電時の電 分間充電時の (サイクル) 区分
処理 池内気体圧 充電効率
力(MPa) (%)
実施例 56 処理あり 2041 0. 6 87 617
実施例 44 処理せず 2029 0. 9 86 594
比較例 1 2 処理せず ― 一 68 56
比蛟例 17 処理あり 一 ― 70 61
表 1 2に示した如く、 実施例電ス鳓池 o (圧力スィッチ機能付) と比較例電池 (圧カスイツ チ機能なし) のうち水素吸蔵合金のアi p > oルカリ処理をしないもの同士、 アルカリ処理をし たもの同士を比較すると、 アルカリ処理を w >したものの方が、 1 5分間という短時間での 充電を繰り返し行っても優れたサイクル性能を示し、 また、 充電時の電池の内圧上昇抑 制効果においても優れているのは、 水素吸蔵合金をアルカリ性水溶液に浸漬することに よって、 水素吸蔵合金の負極活物質としての活性が増大したために性能が向上したもの と考えられる。
このように優れた性能を達成できたのは、 水素吸蔵合金のァリカリ処理を行ったこと と電池に圧力スィッチ機能を持たせたことによる。
また、 本実施例では、 アルカリ水溶液を用いたが、 塩酸のような無機酸、 酢酸のよう な有機酸の水溶液で処理しても活性化向上の効果が認められた。
(希土類元素含有水素吸蔵合金電極)
(希土類元素の種類)
(実施例 5 7〜実施例 6 3 ) · 前記実施例 4 4において、 負極活物質である水素吸蔵合金粉末に、 それぞれ H o 203 E r 203、 Y b 203、 T m203、 L u 203、 Y203および C e 203を希土類元素単体換算 で 1重量%添加した負極を適用し、 それ以外は、 実施例 4 4と同じ構成とした。
該実施例をそれぞれ実施例 5 7、 実施例 5 8、 実施例 5 9、 実施例 6 0、 実施例 6 1 実施例 6 2および実施例 6 3に係る電池とした。
(実施例 6 4 }
実施例 6 4のみ水素吸蔵合金を前記実施例 5 6と同じくアル力リ水溶液で処理した後 該水素吸蔵合金粉末に Y b 203を Y b単体換算で 1重量%添加した負極を適用し、 そ れ以外は、 実施例 5 6と同じ構成とした。
該電池を実施例 6 4に係る電池とした。
(比較例 1 8、 比較例 1 9 )
前記実施例 6 0において圧力スィッチを設けず、 それ以外は実施例 6 0に係る電池と 同一の構成の電池とした。 該電池を比較例 1 8に係る電池とした。
前記実施例 6 4において圧力スィツチを設けず、 それ以外は実施例 6 4に係る電池と 同一の構成の電池とした。
該電池を比較例 1 9に係る電池とした。
(電池試験 1 3 )
前記と同様に化成した電池をそれぞれ 5個づっ用意し、 実施例 4 6〜実施例 5 2に係 る電池を、 周囲温度 2 0 °Cにおいて前記電池試験 4と同様の試験を行い、 充電効率、 サ ィクル性能を調べた。 試験結果 (5個の平均値) を表 1 3に示す。
(表 1 3 )
Figure imgf000057_0001
注:実施例 64、比較例 19においては、水素吸蔵合金粉末をアルカリ水溶液に浸瀵処理をした。 表 1 3に示したように、 実施例 5 7〜実施例 6 4に係る電池は 1 5分間という短時間. での充電をくり返し行っても、 表 9に示した実施例 4 4に係る電池に比べて優れたサイ クル性能を示す。 '
また、 実施例 6 4に係る電池は表 1 2に示した実施例 5 6に係る電池 (実施例 6 4と 同じぐ水素吸蔵合金のアル力リ処理実施) に比べて優れたサイクル性能を示す。
これは、 負極に前記 H o〜Y bおよび C eの希土類元素を添加することによって、 水 素吸蔵合金の耐食性が向上し、 充電時に正極で発生する酸素によって合金が腐食するの が抑制されたためと考えられる。
また、 実施例 6 4に係る電池においては、 水素吸蔵合金粉末をアルカリ水溶液で処理 することによって充電時に正極からの酸素発生が抑制されたために、 さらに良好なサイ クル性能が得られたものと考えられる。
表 1 3に示したように、 実施例 5 7〜実施例 6 4に係る電池において、 1 5分間とい う短時間での充電をくり返し行っても優れたサイクル性能を達成できたのは、 負極に前 記希土類元素を含有させたことと電池に圧力スイツチ機能を持たせたことによる。
(充電様式の比較:電池試験 1 4 )
前記実施例 6 4に係る電池を 5個用意し、 化成終了後の電池を 4 I t Aの電流で充電 終止電圧 1 . 6 5 V、 最長充電時間 1 5分間として充電 (比較例充電様式) を実施した 後、 0 . 2 I t Aの電流で放電終止電圧を 1 . 0 Vとして放電した。
該放電により得られた放電容量および前記同様 0 . 1 I t Aの電流で 1 6時間充電し た後 0 . 2 I t Aの電流で放電終止電圧を 1 . 0 Vとして放電したときに得られた放電 容量に対する比率を実施例 6 5における充電効率とした。
前記 4 I t Aの電流で 1 5分間充電、 1 I t A、 放電終止電圧を 0 . 9 Vとして放電 し、 該充電放電を 1サイクルとして充放電を繰り返し実施した。 該サイクルにおいて 放電容量が 1サイクル目の放電容量の 8 0 %に低下するまでのサイクル数を実施例 6 5 におけるサイクル寿命とした。
試験結果を表 1 4に示す。
(表 1 4 ) 充電効率 サイクル寿命
区分 充電様式
(%) (サイクル)
実施例 65 4ltA定電流、 15分間充電 76 446
実施例 64 1、65V定電圧 15分間充電 86 652 表 14に示す如く、 同じ 15分間の充電でも実施例 65に係る定電流充電に比べて実 施例 64として示した定電圧充電様式を採用した場合充電効率が高い。
これは、 密閉形アルカリ蓄電池において電池に圧力スィツチ機能および または温 度スィツチ機能を設け該機能と定電圧充電様式と組み合わせたことによる効果である。 このように、 種々の充電様式の中でも定電圧充電が好ましい。
(定電圧充電における充電電圧:電池試験 15)
(実施例 66〜実施例 69)
前記実施例 64において充電電圧を 1. 45〜1. 8 Vの範囲で変化させた。
即ち 1. 45V、 1. 5V、 1. 7V、 1. 8 Vとし、 それ以外は実施例 64と同じ とした。
該充電方法をそれぞれ実施例 66、 実施例 67、 実施例 68および実施例 69に係る 充電方法とした。
また、 電池の側面に温度センサーを取り付け
電池の温度を調べた。
(比較例 20〜比較例 21)
前記実施例 66、 実施例 69に係る充電方法において、 被充電電池として圧カスイツ チを備えていない電池を適用した。
該充電をそれぞれ比較例 20、 比較例 21とする。 該試験の結果 (5個の電池の平均 値) を表 15に示す。
また、 1サイクル目の充電時の電池温度を図 5に示す。
(表 15) 充電電圧 20。C 定電圧 15分 定電圧充電
(V) 0.2ltA放電 間充電後の の充電効率 区分
放電容量 放電容量 (%)
K(mAh) L(mAh)
実施例 66 1.45 2035 1282 63
実施例 67 1.5 2031 1563 77
実施例 64 1.65 2033 1769 87
実施例 68 1.7 2030 1644 81
実施例 69 1.8 2032 1524 75
比較例 20 1.45 ― 一 63
比較例 19 1.65 ― 一 70
比較例 21 1.8 ― 一 6フ
表 1 5に示す如く、 実施例 6 7、 実施例 64、 実施例 6 8が充電効率が高い。
このことから、 充電電圧としては、 1. 5〜1. 7 Vが好ましい。 実施例 6 9の場合 充電開始後短時間で電池の内圧が規定値に達して充電を休止する時間が長くなるので 1 5分間という短時間での充電において充電効率が低くなつたものと考えられる。
また、 実施例 6 9の場合充電時において電池温度が 90°Cを超えており、 充電を繰り 返すたびに電池構成材料の劣化が促進されてサイクル特性が悪くなる虞があるところか ら好ましくない。
(本発明に係る第 2の密閉形アルカリ蓄電池: ]>1/?比が1. 45を超える電池)
(実施例 70 )
(正極活物質の作製)
前記実施例 1と同じ方法で水酸化二ッケルを主成分とする正極活物質を作製した。 ただし、 合成した正極活物質の酸化処理およぴ加熱処理を行わなかった。
実施例 1と同じ方法活物質に含まれる遷移金属元素 (N i、 C o) の平均酸化数を 測定した結果平均酸化数は 2 , 0であった。
(ニッケル電極の作製) 前記遷移金属元素 (N i、 C o) の平均酸化数が 2. 0の正極活物質を用い、 Yb2 03粉末を添加しなかったことを除いては実施例 1と同様にして放電容量が 1 600m Ahの円筒形電池 (AAサイズ) 用のニッケル電極を作製した。 (負極の作製)
前記実施例 1と同じ水素吸蔵合金粉末を用い、 実施例 1と同様の方法にて放電容量が 240 OmA hの円筒形電池 (AAサイズ) 用のニッケル電極を作製した。
(0126)
(円筒形二ッケル水素蓄電池の作製)
前記放電容量が 160 OmA hのニッケル電極 (正極) と放電容量が 250 OmA h の水素吸蔵合金電極 (負極) とを組み合わせて実施例 1と同じ方法にて NZPが 1. 5 の円筒形ニッケル水素蓄電池 ( A Aサイズ) を作製した。
但し、 電解液注液量を 2. O cm3とした。 なお、 該ニッケル水素蓄電池には、 実施 例 1と同様圧力スィツチ機能を持たせた。
ただし、 圧力スィッチの動作圧力を 0. 5 MP aとした。 該電池を実施例 70に係る 電池とした。
(0127)
(実施例 71〜実施例 73 )
前記実施例 70において圧力スィツチの動作圧力を 0. 3MP aとした。
それ以外は、 実施例 70と同じとした。 該実施例を実施例 71に係る電池とした。 前記実施例 70において圧力スィッチの動作圧力を 1. OMP aとした。 それ以外 は、 実施例 70と同じとしだ。 該実施例を実施例 72に係る電池とした。
前記実施例 70において圧力スィッチの動作圧力を 2. OMP aとした。 それ以外は、 実施例 70と同じとした。
該実施例を実施例 73に係る電池とした。
(比較例 22 )
前記実施例 70において、 圧力スィツチ機能を設けない密閉形蓄電池を作製した。 それ以外は、 実施例 70と同じとした。 該電池を比較例 22に係る電池とした。
(実施例 74 )
前記実施例 70において、 負極の放電容量を 2720mAhとし、 その他は実施例 7 0と同じとした。 (前記 N/Pが 1. 7である。 )
該電池を実施例 74に係る電池とした。 (実施例 75〜実施例 77〉
前記実施例 74において圧力スィツチの動作圧力を 0. 3MP aとした。
それ以外は、 実施例 74と同じとした。 該実施例を実施例 75に係る電池とした。 前 記実施例 74において圧力スィッチの動作圧力を 1. OMP aとした。
それ以外は、 実施例 74と同じとした。 該実施例を実施例 76に係る電池とした。 前 記実施例 74において圧力スィツチの動作圧力を 2. OMP aとした。
それ以外は、 実施例 74と同じとした。 該電池を実施例 77に係る電池とした。 (比較例 23 )
前記実施例 74において、 圧力スィツチ機能を設けない密閉形蓄電池を作製した。 該電池を比較例 23に係る電池とした。
(化成)
前記実施例 70〜実施例 77および比較例 22、 比較例 23に係るニッケル水素蓄電 池を各々 5個づっ容易し、
該電池を前記実施例 1と同様の条件で化成した。
(電池試験 16 )
化成後のニッケル水素蓄電池を温度 20°Cにおいて、 電池試験 1と同様の試験に供し た。 実施例 72および比較例 22に係る電池を 1. 65Vで 15分間定電圧充電したと きの電池の内圧と電池温度 (電池側面の温度) をそれぞれ図 6と図 7に示す。
また、 実施例 70〜実施例 77および比較例 22、 比較例 23に係る電池の試験結果 を表 16に示す。
(表 16)
負極容量 Z 電池内 20°C 1.65V、 15 1. 65V, 15サイクル寿命 正極容量 気体圧力 0.2ltA放電 分間充電時の分間充電時の (サイクル) 区分
比率 規定値 放電容量 取 |¾到 皿 充電効率
(N/P) (MPa) K(mAh) (°c) (%) 実施例 70 1. 5 0. 5 1615 43 87 543 実施例 71 1. 5 0. 3 1616 35 80 656 実施例 72 1. 5 1.0 1609 51 90 528 実施例 73 1. 5 2.0 1618 77 85 448 実施例 74 1. 7 0. 5 1616 41 89 611 実施例 75 1.7 0.3 1611 35 82 693 実施例 76 1. 7 1. 0 .1614 54 90 623 実施例 77 1.7 2. 0 1619 79 85 575 圧力スィッチ
比較例 22 1.5 ― 97 65 48 なし
比較例 23 1.7 同上 ― 95 67 52 図 6に示したように実施例 72に係る電池の場合は、 電池に取り付けた圧力スィツチ が機能して、 電池の内圧が IMP aを超えないように制御されており、 図 7に示したよ うに充電中の電池表面の温度は 60 C未満である。
これに対して、 比較例 22に係る蓄電池の場合には圧力スィッチ機能を設けていない ために図 7に示したように、 充電中の電池温度が好ましい温度の上限値である 80。Cを 遥かに超えて上昇している。
比較例 22に係る電池は前記比較例 1に係る電池同様、 充電効率、 サイクル性能共に 劣っていた。
表 16に示したように、 実施例 70〜実施例 72および実施例 74〜実施例 76に係 るニッケル水素蓄電池は、 充電時の電池温度が特に好ましい温度の上限である 60°C以 下に抑えられている。
これは、 圧力スィツチが機能して充電の ONと OF Fが繰り返されたために電池温度 の上昇が抑制されたためと考えられる。
これに対して、 実施例 73および実施例 77に係る電池は、 充電時の電池温度がアル 力リ蓄電池にとって好ましい温度の上限値である 80°Cを下回っているが、 特に好まし い温度の上限である 60°Cを超えている。
これは、 N/Pが 1. 45を超える電池においては、 NZPが 1. 45以下の電池に 比べ充電時発生したガスを吸収する機能に優れているために充電時に電池の内圧の上昇 が抑制されることと、 ガス吸収の反応熱が大きいために充電時の電池温度の上昇が促進 されるために、 圧力スィツチが動作する以前に電池温度が 6 0 °Cを超えて上昇したため と考えられる。
実施例 7 3および実施例 7 7に係る電池のサイクル性能が他の実施例に係る電池に比 ベて劣っているのはこのためと考えられる。
詳細は省略するが、 電池内圧力の規定値を 2 . O M P aを超えた値に設定した場合に は、 充電時の電池の温度が好ましい温度の上限値 8 0 °Cを超える虞が高く好ましくない また、 実施例 7 1および実施例 7 5に係る電池は、 放電容量おょぴ充電効率が低い.。 これは、 圧力スィッチの動作圧を低く設定しているために、 充電を開始して早期に圧 カスィツチが動作し、 充電 O F Fの時間の比率が大きくなったためと考えられる。 表 1 6に示した結果により前記 NZ P比が 1 . 4 5を超える密閉式アルカリ蓄電池に おいては、 充電を O F Fにする電池内圧の規定値 (前記圧力スィッチの動作圧力設定 値) を 0 . 5〜2 . O M P aとすることが好ましく、 0 . 5〜1 . O M P aとすること がさらに好ましい。
前記実施例 7 0〜 7 7に係る電池に比べ、 比較例 2 2、 比較例 2 3に係る電池は充電 効率、 サイクル性能ともに劣っている。
これは比較例に係る電池においては、 充電中の電池の温度が好ましい温度の上限値で ある 8 0 °Cを遥かに超えたためと考えられる。
なお、 前記本発明に係る第 2の密閉形ァリカリ蓄電池の実施例においては示さなかつ たが、 本発明に係る第 2の密閉形ァリカリ蓄電池においても、 前記本発明に係る第 1の 密閉形ァリカリ蓄電池同様、 正極活物質の化学的あるいは電気化学的酸化処理、 正極へ の希土類元素や C aの添加、 負極への希土類元素の添加、 負極へのラネーコバルトゃラ ネーニッケルの添加、 水素吸蔵合金粉末の活性化処理、 セパレータの繊維径ゃ目付け量 の規定などは、 前記本発明に係る第 1の密閉形アルカリ蓄電池と同様に適用することが できる。
以上、 負極に水素吸蔵合金を活物質とする二ッケル水素蓄電池を例に採って説明した が、 本発明はニッケル水素電池に限定されるものではなく、 負極にカドミウムを用いた ニッケル力ドミゥム電池にも適用可能である。
(電極構造体における実施の形態 1 )
以下、 本発明の好ましい一実施の形態に係る電極構造体について添付図面を参照しつ つ説明する。
図 1 0は、 本実施の形態に係る電極構造体 1の正面図であって、 渦巻き状捲回させる 前の状態を示している。
図 1 1は、 本実施の形態に係る電極構造体 1を備えた蓄電池 1 0 0の部分縦断面図で ある。
図 1 2は、 本実施の形態に係る電極構造体 1を備えた別の実施形態に係る蓄電池 2 0 0の要部断面図である。
まず、 本実施の形態に係る電極構造体 1を用いた蓄電池 1 0 0の構成について概説す る。
図 1 1に示すように、 蓄電池 1 0 0は、 積層された状態で渦卷き状に捲回された正電 極 2 1及ぴ負電極 2 4と、 該正電極 2 1及び負電極 2 4の間に介揷され、 両者を絶縁す るセパレータ 3 0と、 これらを収容する容器 4 0と、 該容器 4 0の開口を閉塞する電池 蓋 5 0と、 該電池篕 5 0に接続された外部接続用キャップ 6 0とを備えている。' なお、 図 1 1中の符号 6 5は、 後述する正極端子 3が挿通される開口を有する絶縁板 である。 即ち、 該正極端子 3は、 該絶縁板 6 5の開口に揷通された状態で、 前記電池蓋 5 0に接合される。 又、 符号 7 0は前記電池蓋 5 0の周縁部と前記容器 4 0の内周面と をシールするガスケットである。 '
前記負電極 2 4に充填される負極活物質としては、 例えば、 水素吸蔵合金を使用し得 る。 又、 前記容器 4 0内に充填される電解液としては、 例えば、 水酸化カリウムを主成 分とするアルカリ水溶液を使用し得る。 さらに、 前記せパレ一タ 3 0は、 好ましくは、 親水化処理が施されたものを使用し得る。
図 1 2に示した電池は、 電極構造体 2 1を備え、 前記圧力スィッチ機能を備える電池 の実施形態に係る電池を示す。 該電池は、 正電極 2 1と外部接続用キャップ 6 0を結ぶ 電気回路に圧力の大きさに応じて該電気回路を O Nから O F Fへあるいは O F Fから O Nへ切り替える機能を有す。 すなわち、 正電極 2 1と外部接続用キャップ 6 0を、 正極端子 2 3、 金属製の接続部 材 2 2 0、 金属製の接続リング 2 3 0およぴ外部接続用キャップ 6 0と接合した金属製 の電池蓋 5 0を介して結んでいる。
合成樹脂成形体からなる封ロ部材 2 1 0と容器 4 0およぴ封ロ部材の中心部分に設け た透孔を貫通させた接続部材 2 2 0とを気密に当接させることによって、 電池内空間を 気密に密閉している。
前記封ロ部材 2 1 0の中心部分に設けた透孔の周囲の肉厚を薄くして、 封ロ部材 2 1 0に可撓性を持たせることによって、 該封ロ部材 2 1 0に嵌着した接続部材 2 2 0を図 の上下方向に移動可能にしている。
通常の状態 (電池の内圧が上昇してない状態) では、 外部接続キャップの内側に配し た弾性体 2 4 0によつて接続部材 2 2 0が図の下方に押圧され、 接続部材 2 2 0に接合 した接続リング 2 3 0が金属性の蓋 5 0に当接して、 前記電気回路は O Nの状態にある。 電池の内圧が上昇し、 該内圧が前記弾性体 2 4 0の押圧力に勝った場合には、 接続部材 2 2 0および接続部材 2 2 0に接合した接続リング 2 3 0が図の上方に押し上げられ、 接続リング 2 3 0と金属製の蓋 5 0が離れて前記電気回路は、 O Nから O F Fに切り替 わる。 ·
電池の内圧が低下したときには接続部材 2 2 0および接続部材 2 2 0に接合した接続 リング 2 3 0が図の上方に押し下げられ、 接続リング 2 3 0と金属製の蓋 5 0が当接し て前記電気回路は、 O F Fから O Nに切り替わる。
本発明において、 前記圧力スィツチ機能の電気回路を O Nから O F Fに切り替えると きの電池の内圧 (圧力スィッチが機能する圧力) は、 例えば前記弾性体の弾性率を変え ることによって調整することができる。
本発明において、 前記圧力スィッチが機能する圧力は、 特に限定されるものではない が、 0 . 5〜 3メガパスカル (M P a ) とすることが好ましく、 1〜 2 . 5 M P aとす ることがさらに好ましい。 圧力スィツチが機能する圧力が 0 . 5 M P a未満の場合には、 充電時間にしめる電気回路が O F Fになる時間の比率が高くなり、 充電効率が低くなる 虞がある。
圧力スィツチが機能する圧力が 3 M P aを超える場合、 充電時の電池温度が上昇して、 電池特性に悪影響を及ぼす虞がある。
後述の如く、 本発明に係る電池は、 電極構造体 2 1を前記圧力スィッチ機能を備えた 電池に適用することにより急速充電時の充電効率を一層高めた電池である。
次に、 本実施の形態に係る電極構造体 2 1について説明する。 図 1 0に示すように、 前記電極構造体 2 1は、 電極基板 2 2と、 該電極基板に接合される単一の端子 2 3とを 備えている。
図 1 0に示すように、 前記電極基板 2 2は、 長手方向幅 a及び短手方向幅 aの矩形状 とされており、 一方の短辺を中心側として渦卷き状に捲回され得るようになつている。 詳しくは、 前記電極基板 2 2は、 多孔質基板と、 該多孔質基板に担持される活物質とを 有している。
前記多孔質基板は、 例えば、 発泡ニッケル等の発泡金属や、 ニッケル繊維焼結体等の 金属繊維焼結体、 金属粒子焼結体、 又は、 穿孔金属板や表面に凹 ώを付けた穿孔金属板 とすることができる。
また、 前記多孔性基板目付量は、 目付量を 2 5 0 ~ 6 0 0 g Zm2とすることができ、 好ましくは 3 5 0〜5 0 0 g /m2、 より好ましくは、 4 0 0〜 4 5 0 g /m2とするこ とができる。
前記目付量が 2 5 0 g /m2未満の場合は、 基板の導電性が低く高率で充電したとき の充電効率や高率で放電したときの放電容量が低くなるので好ましくない。
また、 基板の機械的強度が低く、 電池の組み立て不良発生を招く虞もある。 前記目付 量が 6 0 0 g Zm2を超えると、 ニッケル電極のポロシティが低くなり、 電極内でのィォ ンの移動が阻害されて、 急速充電特性が低下する虞がある。
また、 電極の硬さが増すために電極を捲回しにくくなる虞がある。
前記活物質は、 電池用電極の起電反応に寄与するという作用を果たす限り、 種々の材 料が使用できる。 例えばアルカリ蓄電池用ニッケル電極においては、 前記活物質は、 好 ましくは、 水酸化ニッケルを主成分とし、 且つ、 その表面にコパルト化合物が含有され ているものとし得る。
前記端子 2 3は、 種々の形状を採用し得る。 本実施の形態においては、 製造容易性及 ぴ前記電池盞との接続性を考慮して、 短手方向幅 c及び長手方向幅 γの矩形状を採用し ている。
該端子の材質は特に限定されるものではなく、 例えばニッケル板を適用できる。 該端子 2 3は、 短手方向が前記電極基板 2 2の長手方向と同一とされ、 且つ、 長手方 向が前記電極基板 2 2の短手方向と同一とされた状態で、 該電極基板 2 2に接合されて いる。 '
さらに、 該端子 23は、 幅方向中心線 X (端子短手方向幅 cの 1Z2の位置を通る仮 想中央二等分線) と前記電極基板 2 2の一方の短辺 2 2 aとの距離 bが、 該電極基板の 長手方向幅 aに対して、 0. 3 a≤ b≤ 0. 6 aとされており、 これにより、 以下の効 果を奏するようになっている。
即ち、 b < 0. 3 aの場合には、 前記電極基板 2のうちの特定箇所が前記端子 3から 極端に離間されることになる。
例えば、 b < 0. 3 aとした場合には、 図 1 0において、 電極基板 2 2の右下領域が 前記端子 2 3から大きく離間されることになる。
斯かる場合には、 前記特定箇所への充電効率が悪化し、 結果として、 充放電特性の悪 化等が生じる。
さらに、 b < 0. 3 aの場合には、 前記電極基板 2 2を渦卷き状に捲回した状態にお いて、 前記端子 2 3が該 「渦巻き」 の中心寄りに位置することになる。
図 1 3に、 正電極 2 1 , 負電極 24及びセパレータ 3 0を渦巻き状に捲回した状態の 斜視図を示す。 図 1 3に示すように、 前記 「渦卷き」 は、 中心へ行くに従って曲率半径 が小さくなる。
従って、 前記端子 2 3を前記 「渦卷き」 の中心へ近づけすぎると、 該端子 2 3の剛性 によって斯かる渦卷き状への成形が困難となるという問題が生じる。
同様に、 b〉 0. 7 aの場合には、 前記電極基板 2 2の特定領域が前記端子 2 3から 極端に離間されるという問題が生じる。
さらに、 b〉 0. 6 aの場合には、 前記正電極 2 1 , 負電極 24及びセパレータ 3 0 を渦卷き状に捲回した際に、 該端子 2 3が該 「渦巻き」 の径方向外方に寄りすぎ、 これ によって、 該端子 2 3が前記容器 40の内壁面等に接触して、 短絡する恐れがある (図
1 1参照) 。 また、 端子を長くする必要が生じるので不利である。 このような観点に鑑み、 本実施の形態においては、 前記端子 23を 0. 3 a≤b 0 6 aに位置させており、 これにより、 前記端子 23の短絡を有効に防止しつつ、 活物質 の利用率の向上及び充電特性の向上を図ることができる。
より好ましくは、 前記端子 23と前記電極基板 2との重ね合せ領域の長さを ]3とした 場合に、 前記 a, c, a, /3及び γが、
Figure imgf000069_0001
0. 0 6 5≤ β / α≤ Ό . 45
0. 1≤ β / y≤ 0. 75
の関係を満たすように構成することができる。
即ち、 c_ a< 0. 0 2の場合には、 電極基板 22の抵抗が高くなり、 他方、 cZa > 0. 07の場合には、 該電極基板 22のうち活物質を担持し得る面積が減少し、 十分 な高容量ィ匕を図ることが困難となる。
又、 /α< 0. 06 5の場合には、 電極基板 22と端子 23との重ね合せ領域の面 積が小さくなり、 その結果、 両者の間の抵抗が増加すると共に、 両者の接合強度を十分 に確保し難くなつて、 組立不良率が増加する恐れがある。
他方、 /3Ζα> 0. 45の場合には、 接合強度の向上及び抵抗の削減を果たすことが できるが、 前記電極基板 22のうち活物質を担持し得る面積が減少し、 十分な高容量化 を図ることが困難となる。
さらに、 &ハ < 0. 1の場合には、 電極基板 22と端子 23との重ね合せ領域の面 積が小さくなり、 その結果、 両者の間の抵抗が増加すると共に、 両者の接合強度を十分 に確保し難くなって、 組立不良率が増加する恐れがある。
他方、 β Ύ > 0. 75の場合には、 接合強度の向上及び抵抗の削減を果たすことが できるが、 前記電極基板 22のうち活物質を担持し得る面積が減少し、 十分な高容量化 を図ることが困難となる。 又、 電池蓋 50と端子 23との接合が困難になるという問題 も生じる。
なお、 前記端子 23は、 前記電極基板 22に接合可能な種々の導線性材料を用いて形 成され得る。 又、 該端子は、 例えば、 厚み 0. 05mm〜0. 3 mmとされるが、 好ま しくは、 厚み 0. lmn!〜 0. 2mmとされる。 又、 前記端子と前記電極基板との接合は、 強度及び抵抗の観点から、 好ましくは、 溶 接とされる。 該溶接は、 強度や作業容易性の観点から、 図 1 4 (a)に示すようなスポッ ト溶接が好ましい。
より好ましくは、 図 1 4 (b)に示すように、 スポット溶接の溶接点を、 前記電極基板 2 2の長辺のうち前記端子 2 3が接合される側の一方の長辺 2 2 cと前記端子 2 3の中 心線 Xとの交点を基準にして、 放射状に配設することができる。
斯かる構成を備えることにより、 電極基板 2 2の全体に亘つて充電効率を向上させる ことができる。
(実施の形態 2 )
以下、 本発明の好ましい他の実施の形態に係る電極構造体について添付図面を参照し つつ説明する。 図 1 5は、 本実施の形態に係る電極構造体 2 1 ' の正面図であって、 渦 巻き状に捲回させる前の状態を示している。
なお、 前記実施の形態 1におけると同一又は相当部材には同一符号を付して、 その説 明を省略する。
図 1 5に示すように、 本実施の形態に係る電極構造体 2 1 ' は、 前記実施の形態 1の 電極構造体において、 前記端子 2 3に代えて端子 2 3 ' を備えている。
該端子 2 3 ' は、 前記電極基板 2 2との重ね合せ領域の形状が該電極基板 2の外形状 と略相似形となるように構成されている。
詳しくは、 該端子 2 3 ' は、 前記実施の形態 1における端子 2 3と同様に、 短手方向 幅 c及び長手方向幅 γを有しているが、 他方、 前記電極基板 2 2との重合領域において は短手方向幅が c ' とされている。
より詳しくは、 該端子 2 3 ' は、 前記電極基板 2 2から外方へ延びる部分については 短手方向幅が cとされ、 且つ、 該電極基板 2と重合される部分については短手方向幅が c, とされており、 c ' / β = ( 0 . 8〜 1 . 2 ) X ( a / a ) となるように構成され ている。
斯かる構成の電極構造体 2 1 ' においては、 電極基板 2 2の全域に亘つて端子 2 3 ' との離間距離の均一化を図ることができる。
従って、 前記実施の形態 1における効果に加えて、 電極基板 2 2の充電特性をより向 上させ得るという効果を奏する。
(実施例)
以下、 正極に前記実施の形態 1に係る電極構造体を備えた蓄電池についての実施例に ついて説明する。
(実施例 78〜実施例 8 1) ·
(正極の構成)
前記多孔質基板として目付量 40 Og/m2で、 長手方向幅 a = 100mm及び短手方向幅 α=43瞧の発泡ニッケル基板を用い、 該発泡ニッケル基板に水酸化ニッケル系活物質 を充填して電極基板 22を作成し、 その後、 ニッケル端子 23を 5点でスポッ ト溶接し た。
ニッケル端子 23は、 γ =25mm, c =4瞧及ぴ厚み 0. lmmのものを用いた。 該ニッケ ル端子 23の溶接位置 b (図 1に示した電極構造体の前記一方の短辺 2 aと端子 23の 中心線 Xの間の距離) は、 b = 0. 3 a (実施例 78) , 0. 4 a (実施例 7 9 ) , 0. 5 a (実施例 80) , 0. 6 a (実施例 8 1) とした。
詳細構成は以下の通りである。 即ち、 水酸化ニッケル系活物質として、 水酸化ニッケ ルを主成分とし、 金属比率で Zn及ぴ Coを 3重量部及び 2重量部固溶した水酸化ニッケ ル系活物質の表面を |3-水酸化コバルトで被覆したものを用いた。 なお、 ]3-水酸化コバ ルトの被覆量は金属換算で 4重量。/。であった。
斯かる水酸化ニッケル系活物質 80重量部と 0. 5%—カルボキシメチルセルロース 水溶液 20重量部とを混合して充填すべきペースト体を作製した。
そして、 該ペースト体を前記発泡ニッケル基板に均一に塗布して乾燥した後、 AAサ ィズの電池用寸法に加圧し、 長手方向幅 a =100mm及び短手方向幅 a =43mmに切断した。 なお、 切断時、 端子位置 bは、 前述の通り、 b = 0。 3 a (実施例 1) , 0. 4 a (実 施例 2) , 0. 5 a (実施例 3) , 0. 6 a (実施例 4) となるように行った。 このよ うにした形成した正極の容量は 1 80 OmAhであった。
(負極の構成)
負極は、 MmNi3.6 CoO.7Mn0.4A10, 3組成 (Mmは La, Ce, Pr, Nd,及び Sm等の希土類 元素の混合物であるミッシュメタルを意味する) の水素吸蔵合金を使用した。 これに 1 %—メチルセルロースを 1 5重量%と結着剤である 60%— SB R水溶液を 1. 5重量 %加えて混合しペースト状にした後、 穿孔鋼鈑に塗布し、 乾燥した。 乾燥後、 プレスし て水素吸蔵合金電極を作製した。 その後、 AAサイズの電池用寸法に、 切断した。 負極 容量は正極容量の 1. 4倍とした。
(ニッケル水素蓄電池の構成) · ァクリル酸がグラフト重合された厚さ 1 00 / tnのポリプロピレン樹脂系不織布から なるセパレータ 30を挟んで正極板 21と負極板 24とを渦巻き状に捲回し、 該捲回体 を円筒形の容器内に配置した。 そして、 当該容器内に濃度が、 7mol/dm3の水酸化力リウ ム水溶液と 0.5mol/dm3の水酸化リチゥム水溶液との混合液からなる電解液を
1.8ml/cell注入し、 容量が 1 800 mAhの円筒形 AAサイズ密閉形のアルカリ蓄電池 (ニッケル水素蓄電池) を製造した。 このようにして実施例 7 8から 8 1の電池を得た。
(比較例 24、 比較例 25 )
ニッケル端子の接合位置 bを b = 0. l a (比較例 24) , 0. 8 a (比較例 25 ) とした点を除き、 前記実施例と同一構成とした。
(抵抗試験)
前記実施例 78〜8 1及び比較例 24〜25について、 それぞれ、 1 00個の蓄電池 を作製して、 抵抗値を測定した。 具体的には、 実施例 78~8 1及び比較例 24〜25 のニッケル水素蓄電池を 20°Cの温度環境下において、 充電電流 0. 1 I t Aで 1 6時 間充電し、 1時間休止した後、 0. 2 I t Aの電流で、 1. 0Vまでの放電を 1 0回繰 り返した。 そして、 放電後、 充電方向に 1 0 Aの電流を 1 Onisec.通電したのち通電を 打ち切り、 通電を打ち切る直前の電池電圧と通電打ち切り後 0. 1 msec.経過した時点 での電池電圧の差 (V) を通電電流 (1 0A) で除した値を抵抗値とした。 該試験結果
(平均値) を表 1 7及び図 7に示す。
(表 1 7) 端子接合位置 内部抵抗 充電効率 組立不良率 区分
(b/a) (mQ) (%) (%) 比較例 24 0. 1 34.2 73 4 実施例 78 0.3 19.7 84.0 0 実施例 79 0.4 15.5 0 実施例 80 0.5 13.6 91.6 0 実施例 81 0.6 17.4 89 0 比較例 25 0.8 31. 1 68 43
表 1 7及ぴ図 1 6から明らかなように、 実施例 78〜8 1は、 比較例 24〜25に比 し、 抵抗値が低いことが確認された。 さらに、 比較例 25は、 組立不良率が非常に高か つた。 その理由は、 端子が容器内周面と接触することによる短絡であった。
(充電効率試験) - 前記抵抗試験と同様に、 実施例 78〜実施例 8 1及び比較 ο例 24〜比較例 25につい て、 それぞれ、 1 00個の蓄電池に対して充電効率試験を行った。
具体的には、 まず、 0. I I t Αの電流で 1 6時間充電し、 1時間休止後 0. 2 I t Aで 1. 0 Vまで放電した場合の放電容量 Aを測定した。 又、 4 1 t Aの電流で 1 5分 間充電し、 1時間休止後 0. 2 1 で1. 0Vまで放電した場合の放電容量 Bを測定 した。 そして、 B/A 1 00を充電効率とした。
該試験結果 (平均値) を表 1 7及び図 1 6に付せて示す。
表 1 7及び図 1 6から明らかなように、 実施例 78〜実施例 8 1に係る電池において は、 比較例 24〜比較例 25に係る電池に比して、 充電効率が高いことが確認された。 実施例 78〜実施例 8 1に係る電池の場合、 比較例 24〜比較例 2 5に係る電池と比 して充電効率が高レ、のは、 正極であるニッケル電極が電極の隅々に至るまで充電を受け 入れるために活物質の利用率が向上したことと、 比較例に係る電池に比べて充電の電流 密度が低減されて充電時の副反応 (例えば電解液の分解反応) が抑制されたために、 急 速充電を行なったときの充電効率が向上したものと考えられる。
なお、 表 1 7およぴ図 1 6に示した如く、 実施例 78〜実施例 8 1のうちで、 実施例 78が他の実施例に比べてやや充電効率が低い。 実施例 79〜実施例 8 1の場合は充電 効率が 8 9%以上と高い値を示している。
このことから図 1 1に示した圧力スィッチ機能を備えていない蓄電池の場合、 前記端 子接合位置 (bZa) は、 0. 3〜0. 6が良好ではあるが 0. 4〜0. 6とした方が 高い充電効率が得られ、 より好ましいことが分かる。
(実施例 8 2〜実施例 8 5)
'前記図 1 2に示した圧力スィッチ機能付きの電池構成とした。 図 1 2において、 弹性 体には合成ゴムの成形体を用い、 前記圧力スィツチが機能する圧力を 2メガパスカル
(MP a) になるように設定した。 該構成の電池に前記実施例 78〜実施例 8 1と同じ 電極構造体を適用し、 圧力スィッツチを設けた以外は実施例 78〜実施例 8 1と同じ電 池構成とした。 該電池を実施例 8 2〜実施例 8 5に係る電池とする。
(比較例 26、 比較例 27 )
前記比較例 24、 比較例 25と同じ電極構造体を、 実施例 8 2〜実施例 8 5と同様圧 カスィツチ機能付きの電池に適用した。 それ以外は比較例 24、 比較例 25と同じ構成 とした。 該電池を比較例 26、 比較例 27に係る電池とする。
(充電効率試験)
前記同様、 0. l i t Aの電流で 1 6時間充電し、 1時間休止後 0. 2 I t Aで 1. 0 Vまで放電した場合の放電容量 Aを測定した。
また、 4 1 t Aの電流で 1 5分間充電し、 1時間休止後 0. 2 I t Aで 1. 0Vまで 放電した場合の放電容量 Bを測定した。 そして、 B/AX 1 00を充電効率とした。 試 験結果を表 1 8に示す。
(表 1 8)
端子接合位置 内部抵抗 充電効率
区分
(b/a) (m Q ) (%)
比較例 26 0. 1 74
実施例 82 0. 3 1 9. 3 91 . 8
実施例 83 0. 4 1 5. 0 93. 6
実施例 84 0. 5 1 3. 2 95. 3
実施例 85 0. 6 1 7. 0 93
比較例 27 0. 8 30. 9 70
表 1 8に示す如く、 本発明の実施例 8 2〜実施例 8 5に係る電池は、 比較例 2 6、 比 較例 2 7に係る電池と比べて高い充電効率を有する。
実施例 8 2〜実施例 8 5に係る電池においては、 比較例 2 6〜比較例 2 7に係る電池
O
に比して充電の電流密度が低減されて充電時の副反応 (例えば電解液の分解反応) が抑 制されたために、 電池の内圧上昇が抑制され、 圧力スィッチ機能が動作して充電の回路 が O F Fの状態にある時間の充電時間に占める比率が小さくて済んだために充電効率が 高くなつたものと考えられる。
完全あるいはほぼ完全に放電した電池を 1 5分〜 3 0分間という短時間で急速に充電 しょうとすると、 電池の温度が上昇して副反応を促進し、 充電効率を低下させる虞が生 じる。 表 1 7の結果と表 1 8の結果を比較すると分かる通り、 本発明の実施例 8 2〜実 施例 8 5に係る電池は、 前記実施例 7 8〜実施例 8 1に係る電池と比べてさらに高い充 電効率を示す。
また、 前記実施例 7 8の場合は充電効率がやや低かったのに対して、 端子接合位置 ( b / a ) が実施例 7 8と同じ実施例 8 5においても充電効率が 9 0 %を超えており高 い値を示す。
これは、 実施例 8 2〜実施例 8 5においては圧力スィツチ機能を設けることにより、 充電中に充電回路の O Nと O F Fの切り替え機能が動作し、 実施例 7 8〜実施例 8 1に 比べて電池内の局部的な温度の上昇がさらに抑制されて、 充電時の副反応が抑えられた ためと考えられる。
このように、 圧力スィッチ機能を備えた電池に、 本発明に係る電極構造体を適用する ことによって、 急速充電を行ったときの充電効率を顕著に高めることができたものと考 えられる。
表 1 8に示した如く、 圧力スィッチ機能を備える電池においては端子接合位置 (b Z a ) が 0 . 3〜0 . 6の範囲において充電効率が 9 0 %を超える高い値を示すが、 その なかでも端子接合位置 (b / a ) が 0 . 4〜0 . 6の範囲において充電効率が 9 3 %以 上と高く、 特に好ましい範囲であることが分かる。
なお、 本発明に係る電池の活物質等の材質 (組成) は前記実施例に記述したものに限 定されるものではなく、 例えば正極であるニッケル電極の活物質は化学的あるいは電気 化学的な方法によつて酸化し、 活物質に含まれる二ッケルゃコバルト等の遷移金属元素 の酸化数を 2を超える値にしたものも適用できる。
さらに、 ニッケル電極にエルビウム、 ツリウム、 イッテルビウム、 ルテチウムやイツ トリウム等の希土類元素を含む化合物 (酸化物や水酸化物) を含有させることによって 充電時に二ッケル電極において酸素が発生するのを抑制して、 さらに充電効率を高める ことができる。
また、 以上ニッケル水素蓄電池を例に採って説明したが、 本発明はこれに限定される ものではなく、 他の電池にも適用できるものである。
さらに、 前記実施例においては急速充電の例として 4 I t Aによる 1 5分間の定電流 充電の例を記したが、 本発明に係る電池に対する充電の様式おょぴ充電時間は、 これに 限定されるものではなく、 充電様式についていえば、 例えば定電圧充電を適用すること も有効である。 産業上の利用可能性
請求項 1〜 2 8に記載のアル力リ蓄電池は、 1 5分間乃至は 3 0分間で充電を完了す るというような高率で充電した場合でも、 電池内の気体圧力の上昇や電池温度の上昇を 抑制することができ、 高率で充電した場合にも高い充電効率を達成するものであり、 産 業上の利用可能性は極めて大きい。

Claims

請求の範囲
1. ニッケル電極を正極とする密閉形アルカリ蓄電池において、 電池内の気体圧力が、 規定値以下のときは充電が可能であって、 規定値を超えるときは充電不能となる機能を 持たせたことを特徵とする密閉形アルカリ蓄電池。
2. ニッケル電極を正極とする密閉形アルカリ蓄電池において、 電池内の気体圧力およ ぴ電池温度が、 規定値以下のときは充電が可能であって、 規定値を超えるときは充電不 能となる機能を持たせたことを特徴とする密閉形アル力リ蓄電池。
3. 負極の容量と正極の容量の比 (負極の容量/正極の容量) を 1. 02〜1. 45と した密閉形アルカリ蓄電池であって、 前記電池内気体圧力の規定値を 1. 0〜3. 0メ ガパスカル (MP a) の範囲内に設定および/または電池温度の規定値を 50〜80°C の範囲内に設定したことを特徴とする請求項 1又は 2記載の密閉形アル力リ蓄電池。
4. 水酸化ニッケルを主成分とする活物質を主構成材料とする粉末材料に含まれる遷移. 金属元素の平均酸化数が、 2. 04-2. 4である粉末材料を多孔性基板に担持させた 二ッケル電極を適用することを特徴とする請求項 3記載の密閉形アル力リ蓄電池の製造 方法。
5. 水酸化ニッケルを主成分とする活物質を主構成材料とする粉末材料を電池に組み込 む前に酸化剤を用いて化学的に酸化するかあるいは電気化学的に酸化することにより前 記粉末材料に含まれる遷移金属元素の平均酸化数を 2。 04〜2。 4とすることを特徴 とする請求項 4記載の密閉形アル力リ蓄電池の製造方法。
6. 水酸化二ッケルを主成分とする活物質粉末に酸化数が 2以下のコバルト化合物やコ バルト単体を添加するかもしくは前記活物質の表面に酸化数が 2以下のコバルト化合物 やコパルト単体からなる被覆層を設けた粉末材料を多孔性基板に担持させた電極を電池 に組み込む以前にアル力リ電解液中で充電し、 前記粉末材料に含まれる遷移金属元素の 平均酸化数を 2. 0 4- 2. 4とすることを特徴とする請求項 5記載の密閉形アルカリ 蓄電池の製造方法。
7. 水酸化ニッケルを主成分とする活物質粉末に酸化数が 2以下のコバルト化合物ゃコ バルト単体を添加するかもしくは前記活物質の表面に酸化数が 2以下のコバルト化合物 やコバルト単体からなる被覆層を設けた粉末材料を多孔性基板に充填してなる正極と水 素吸蔵材料を適用した負極を備える密閉形アル力リ蓄電池の製造方法において、 正極お ょぴ負極を電池に組み込んだ後、 電池を密閉せずに充電し、 前記正極の粉末材料に含ま れる遷移金属の平均酸化数を 2. 0 4〜2. 4とし、 充電終了後電池を吸引による減圧 下において、 充電により負極に蓄積された水素を除去した後に密閉することを特徴とす る請求項 6記載の密閉形アルカリ蓄電池の製造方法。
8 · 前記正極が H o、 E r、 Tm、 Y b、 L u、 Yから選択した希土類元素および C a のうちから選択した少なくとも 1種類の元素を含む化合物を前記水酸化二ッケルを主成 分とする活物質と非共晶状態で含有することを特徴とする請求項 1又は 2記載の密閉形 アル力リ蓄電池。
9. 前記正極に含有させた H o、 E r、 Tm、 Y b、 L u、 Yから選択した希土類元素 および C aのうちから選択した少なくとも 1種類の元素を含む化合物の比率が 0. 1重 量%以上、 5重量。 /0以下であることを特徴とする請求項 8に記載の密閉形アル力リ蓄電 池。
1 0. 水酸化カリウムを主電解質とした電解質の濃度が 7. 5 ± 1。 5モル Z dm3の アル力リ水溶液を電解液とし、 該電解液をアル力リ蓄電池の単位容量当たり 0. 6〜; I .
4 c m 3 ZAh内包させたことを特徴とする請求項 1又は 2に記載の密閉形アルカリ蓄 電池。
11. 0. 5デニ一ル以下の親水性繊維からなる不織布をセパレータに適用したことを 特徴とする請求項 1又は 2に記載の密閉形アル力リ蓄電池。
12. 前記親水性の繊維がォレフィンとビニルアルコールの共重合体からなる分割型繊 維またはスルフォン酸基を導入したポリオレフイン系繊維であり、 目付量が 35〜70 g/m 2である不織布をセパレータに適用したことを特徴とする請求項 11記載の密閉 形アル力リ蓄電池。
13. 前記負極が、 酸素ガスおょぴ または水素ガスを吸収する反応を促進する触媒を 含有することを特徴とする請求項 1又は 2に記載の密閉形アル力リ蓄電池。
14. 前記触媒がラネーコバルトまたはラネーニッケルであることを特徴とする請求項 13記載の密閉形アルカリ蓄電池。
15. 前記負極の活物質が水素吸蔵合金粉末であり、 該水素吸蔵合金粉末あるいは水素 吸蔵合金粉末を多孔性基板に担持させた負極を電池に組み込む以前に酸性あるいはァル 力リ性水溶液と接触させることにより活性化することを特徴とする請求項 1又は 2記載 の密閉形アルカリ蓄電池の製造方法。
16. 前記負極活物質が水素吸蔵合金粉末であり、 負極が Ho、 E r、 Tm、 Yb、 L u、 Yおよび C eのうちから選択した少なくとも 1種類の希土類元素を水素吸蔵合金粉 末の組織外に含有することを特徴とする請求項 1又は 2記載の密閉形アル力リ蓄電池。
17. 負極の容量と正極の容量の比 (負極の容量/正極の容量) が 1. 45を超える密 閉形アルカリ蓄電池であって、 前記電池内気体圧力の規定値を 0. 5〜1. 5メガパス カル (MP a) の範囲内に設定および/または電池温度の規定値を 50〜 80°Cの範囲 内に設定したことを特徴とする請求項 1又は 2記載の密閉形アル力リ蓄電池。
1 8. 密閉形アルカリ蓄電池の充電方法であって、 充電中の電池の内圧おょぴ Zまたは 電池温度が規定値を超えるときは充電を打ち切り、 電池の内圧および または電池温度 が規定値以下のとき充電を行うことを特徴とする請求項 1又は 2記載の密閉形アル力リ 蓄電池の充電方法。
1 9. 請求項 1 7に記載のアルカリ蓄電池の充電方法であって、 定電圧により充電し、 かつ、 充電電圧が 1. 5〜1. 7 Vであることを特徴とする密閉形アルカリ蓄電池の充 電方法。
20. 密閉形アルカリ蓄電池の充電器であって、 該蓄電池の表面温度を検知する機能と 蓄電池の表面温度が規定値以上のときは充電を打ち切り、 規定値未満のとき充電を行う ことを機能を備えたことを特徴とする密閉形アル力リ蓄電池用充電器。
2 1. 前記密閉形アルカリ蓄電池の表面温度の規定値を 5 0〜8 0°Cの範囲内に設定し たことを特徴と請求項 20記載の密閉形アルカリ蓄電池の充電器。
2 2. 長手方向幅 a及び短手方向幅 αの矩形状であり且つ一方の短辺を中心側として渦 卷き状に捲回可能な多孔質電極基板に、 活物質が充填されてなる電極と、 前記電極基板 に接合される単一の端子とを備え、
前記端子は、 前記電極基板の前記一方の短辺から該端子の中心線までの距離 bが、
0. 3 a≤ b≤ 0. 6 aとなるように該電極基板に接合されていることを特徴とする電 極構造体。
2 3。 前記端子は、 前記電極基板の長手方向及び短手方向にそれぞれ沿った短手方向幅 及ぴ長手方向幅が c , γとされ、 前記端子は、 前記電極基板との重ね合せ領域長さが ]3 とされており、 前記 a , c , a, 3及び γは、
Figure imgf000080_0001
0. 0 6 5≤ β/ α≤ 0. 4 5
Figure imgf000081_0001
であることを特徴とする請求項 22に記載の電極構造体。
24. 前記端子と前記電極基板との重合領域が、 該電極基板の外形状と相似形状とされ ていることを特徴とする請求項 22に記載の電極構造体。
25. 前記端子は溶接によって前記電極基板に接合されていることを特徴とする請求項 22-24の何れかに記載の電極構造体。
26. 前記溶接は、 前記電極基板の長辺のうち前記端子が接合される側の一方の長辺と 前記端子の中心線との交点を基準にして、 放射状に配設されたスポット溶接であること を特徴とする請求項 25に記載の電極構造体。
2 7. 請求項 22から 26の何れかに記載の電極構造体を正極として備えていることを 特徴とする蓄電池。
28. —方の電極と同極性の端子を結ぶ電気回路に、 電池の内圧が規定値を上回ったと きに前記電気回路を ONから O F Fに切り替え、 電池の内圧が低下したときに前記電気 回路を OF Fから ONに切り替えるスィッチ機能を持たせ、 且つ、 電池内空間を気密に 密閉した請求項 27に記載の蓄電池。
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