WO2004003361A1 - 内燃機関駆動作業機 - Google Patents

Abstract

防護枠体で囲われた略直方体状の空間内に内燃機関とこの内燃機関で駆動される作業機とが左右に並んで配置され、この上方に上面視で略矩形であり外周側面に沿って水平方向に延出するフランジが形成された燃料タンクが配置され、燃料タンクのフランジが前記枠体の縦枠間に亘って架設され矩形支持枠を構成するクロスメンバーに支持されるように構成された内燃機関駆動作業機において、燃料タンクのフランジの４隅をそれぞれ支持する支持部材が前記クロスメンバーから延出形成されることで、支持部材はクロスメンバーによる矩形支持枠の４隅に突設され、よって枠体への燃料タンクの挿入に際して支持部材が制約することが少なく取付作業を容易とする。

Description

明 細 書 内燃機関駆動作業機 技 術 分 野

本発明は、 内燃機関とこの内燃機関で駆動される発電機および燃料タンクを枠 体に防護されて備えた内燃機関駆動作業機に関する。 背 景 技 術

機体全体が枠体で囲われて防護された内燃機関駆動作業機は、 枠体を形成する ,フレーム構造が簡単で取り扱い易く、 屋外作業に広く用いられている。

そして連続運転時間を長くして屋外の作業に適するようにするために、 内燃機 関および発電機の上部空間を利用して大きな燃料タンクを設けるのが一般的であ る。

このような大きな燃料タンクは、 燃料充満時の重量が大きいことから特開平 4 - 1 1 1 5 3 0号公報に開示されているように燃料タンクのフランジ部分を燃料 タンク支持枠上に載置固定している。

同公報の例では、 燃料タンクの上面を保護する保護フレームを有しないので、 燃料夕ンクを上方から燃料タンク支持枠上に下ろすようにして取り付けすること ができるが、 燃料タンクの上面を保護する保護フレームが枠体に形成されている ものであると、 燃料タンクを枠体に上方から載置して取り付けることはできない そこで特開平 1 0— 1 6 9 8 9 1号公報記載の例では、 燃料タンクの上面を保 護する保護フレームの下方の枠体の上部空間に側方から燃料タンクを水平に挿入 して取り付けるようにしており、 いま揷入方向を左右方向とし同左右方向に指向 した前後支持枠に燃料タンクの前後フランジ部を支持させるようにしている。 実施例では後側支持枠を左右幅全体に亘って内側に延出させ、 前側支持枠から は支持ブラケッ卜が内側に突設されていて、 この後側支持枠の延出部と前側の支 持ブラケットにより燃料タンクの前後フランジ部を支持するようにしている。 したがって内側に突出した後側支持枠の延出部と前側の支持ブラケットを揷入 過程の重量支持に利用できるものの、 燃料タンクの揷入空間は、 左右幅全体に亘 つて前後幅が狭められることになり、 取付作業時にはこの狭い空間内に干渉を避 けるよう注意しながら揷入を行わなければならず、 このような空間の制約から作 業に手間がかかる場合がある。 発 明 の 開 示

本発明は斯かる点に鑑みなされたもので、 その目的とする処は、 燃料タンクの 上面を保護する燃料タンク保護部材が架設されている枠体への燃料タンクの揷入 空間への揷入時の制約が少なく取付作業が容易である内燃機関駆動作業機を供す る点にある。

上記目的を達成するために、 本発明は、 防護枠体で囲われた略直方体状の空間 内に内燃機関とこの内燃機関で駆動される作業機とが左右に並んで配置され、 こ の上方に上面視で略矩形であり外周側面に沿つて水平方向に延出するフランジが 形成された燃料タンクが配置され、 前記燃料夕ンクのフランジが前記枠体の縦枠 間に亘って架設され矩形支持枠を構成するクロスメンバ一に支持されるように構 成された内燃機関駆動作業機において、 前記燃料タンクの上部には燃料タンク保 護部材が架設され、 前記燃料タンクのフランジの 4隅をそれぞれ支持する支持部 材が前記クロスメンバーから延出形成され、 前記燃料タンクは前記燃料タンク保 護部材の下方空間に側方から揷入されて前記フランジの 4隅が前記支持部材に支 持されて取り付けられるように構成された内燃機関駆動作業機とした。

クロスメンバーから延出形成される支持部材は、 燃料タンクのフランジの 4隅 をそれぞれ支持するので、 クロスメンバーによる矩形支持枠の 4隅に突設され、 よつて枠体への燃料タンクの揷入に際して支持部材が制約することが少なく取付 作業を容易とする。

燃料夕ンクを載置支持する載置支持部と固定支持する固定支持部とを同一の支 持部材上に備えることで、 部品点数を少なくできる。 燃料タンクの揷入方向を左右方向としたときの前後方向に指向した左右クロス メンパ一から内側へ前記支持部材が延出形成されることで、 燃料タンクの枠体へ の揷入に際して前後に制約になる突出部材がなく作業を容易とする。

前記支持部材の載置支持部と固定支持部のうち少なくとも載置支持 § 力 S燃料夕 ンクのフランジ上にあって同燃料夕ンクの本体の隅部に接する仮想接線のうち略 最短となる線分上で支持することで、 燃料タンクをそのフランジの隅 ¾5で支持す るにもかかわらず、 大きな支持強度を得ることができる。

また燃料夕ンクを載置支持する載置用支持部材と固定支持する固定用支持部材 を互いに別体とすることで、 どちらの支持部材も小さくでき、 枠体への燃料タン クの揷入に際して支持部材が制約することが少なく取付作業を容易とする。 載置用支持部材は、 クロスメンバ一のうち燃料タンクの揷入方向を左右方向と したときの左右方向に指向した前後クロスメンバ一から内側にそれぞれ延出形成 されることで、 燃料タンクを枠体へ挿入したとき載置用支持部材が燃料タンクを 水平に保持することができ、 その後の作業がし易く作業性が良レ。

固定用支持部材は、 クロスメンバ一のうち前記燃料タンクの揷入方向を左右方 向としたときの前後方向に指向した左右クロスメンバ一から内側にそれぞれ延出 形成されることで、 燃料タンクのフランジを 4隅で固定支持することが、容易にで きる。

燃料タンクの挿入方向の先端フランジ部分と後端フランジ部分を膨出させて前 記固定用支持部材に支持される固定用フランジが形成されることで、 同固定用フ ランジを大きくしても燃料タンクを左右側方から枠体に揷入する際に邪魔になる ことはなく、 燃料タンク容量を大きくすることおよび大きな支持強度を確保する ことが可能となる。

前記載置用支持部材と前記固定用支持部材のうち少なくとも載置用支持部材が 前記燃料タンクのフランジ上にあって同燃料夕ンクの本体の隅部に接する仮想接 線のうち略最短となる線分上で支持することで、 燃料タンクをそのフランジの隅 部で支持するにもかかわらず、 大きな支持強度を得ることができる。

さらに前記燃料タンクの揷入方向を左右方向としたときの前後方向に指向した 左右クロスメンバ一のうち揷入方向後側のクロスメンバーが着脱自在とされ、 同 着脱自在なクロスメンバーが前記燃料夕ンクが取り付け空間内に挿入された後に 前記縦枠間に架設されることで、 着脱自在とされたクロスメンバ一を外した状態 で、 燃料タンクをその外された枠体の開口部から揷入し、 揷入後外されていた着 脱用クロスメンバ一を架設することで、 燃料タンクの揷入取付けが容易に行える 前記クロスメンバ一のうち左右方向に指向する前後クロスメンバーの少なくと も一方のクロスメンバーの前記着脱自在なクロスメンバ一に近い端部から載置用 支持部材が延出形成されることで、 枠体へ燃料タンクを揷入したときフランジの 少なくとも 3隅で燃料夕ンクが載置支持されて燃料夕ンクは水平姿勢が維持され るので、 その後の着脱自在なクロスメンバーの架設が容易に行え作業性が良い。 図面の簡単な説明

図 1は、 本発明の一実施の形態に係る内燃機関駆動発電機の全体正面図である 図 2は、 同左側面図である。

図 3は、 同右側面図である。

図 4は、 同平面図である。

図 5は、 同斜視図である。

図 6は、 枠体および燃料タンクの分解斜視図である。

図 7は、 枠体の上部を水平に切断した内燃機関駆動発電機の平面図である。 図 8は、 図 7の VI I I—VI I I線に沿って切断した断面図である。

図 9は、 別の実施の形態に係る内燃機関駆動発電機における枠体の上部を水平 に切断した平面図である。

図 1 0は、 図 9の X— X線に沿って切断した断面図である。

図 1 1は、 図 1 0の XI— XI線に沿って切断した断面図である。

図 1 2は、 また別の実施の形態に係る内燃機関駆動発電機における枠体の上部 を水平に切断した平面図である。 図 1 3は、 図 1 2の XI I I— XI I I線に沿って切断した断面図である。

図 1 4は、 図 1 2の IX—IX線に沿って切断した断面図である。

図 1 5は、 さらに別の実施の形態に係る内燃機関駆動発電機の分解斜視図であ る。 発明を実施するための最良の形態

以下本発明に係る一実施の形態について図 1ないし図 7に基づいて説明する。 本実施の形態は、 作業機が発電機である内燃機関駆動発電機 1に適用したもの である。

該内燃機関駆動発電機 1の全体の正面図を図 1、 左側面図を図 2、 右側面図を 図 3、 平面図を図 4、 斜視図を図 5に示す。

図 1の正面図において紙面手前側を前、 奥側を後、 左側を左、 右側を右とする 機体の全体を枠体 20が囲い防護しており、 この枠体 20内に内燃機関 2が左側に 、 内燃機関 2の出力軸に回転軸が直結された発電機 3が右側に配設され、 内燃機 関 2と発電機 3の上方空間に上面視矩形の燃料タンク 4が懸架されている。 内燃機関 2の左端にはリコイルスター夕 10が設けられ、 リコイルスター夕 10の 後方位置にエアクリーナ 1 1が配設され、 エアクリーナ 1 1と内燃機関のシリンダと の間に気化器や吸気管などの吸気系装置が配設されている。

発電機 3の後方には、 俳気管やマフラー 40などの排気系装置が配設される。 燃料タンク 4は、 偏平矩形のタンクであり、 外周側面に沿って水平方向に延出 するフランジ 5が周方向に亘って形成されており、 フランジ 5の高さ位置の内面 積が一番大きく、 フランジ 5より上にいく程、 また下にいく程内面積が徐々に小 さくなつている。

また燃料タンク 4のフランジ 5には、 その 4隅に取付孔 5 aが穿設されている 燃料夕ンク 4の上面の略中央位置に燃料供給口があり、 燃料キヤップ 6が螺着 され、 下面の左側縁に沿った位置から燃料コック 7が下方へ突設されており、 内 燃機関 2の左外側に位置する燃料コック 7から燃料ホース 8が延出して前記気化 器に連結される。

以上の機器を囲繞して支持する枠体 20は、 図 6に示すようにパイプフレームを 矩形環状に連続させ、 対向する長尺のフレーム部分をコ字状に屈曲させて直方体 の枠形状を形成している。

すなわち枠体 20は、 左右水平方向に指向した前後一対の前後水平フレーム 21 F ' 21 R、 同前後水平フレーム 21 F, 21 Rの左右端部が屈曲して上方に延びた 4本 の垂直フレーム 22F, 22F, 22R, 22R、 前後に対向する垂直フレーム 22F, 22 Rの上端を連結する前後水平方向に指向した左右一対の左右水平フレーム 23L, 23Rとからなる。

そして左右水平フレーム 23L, 23R間に左右水平方向に指向した保護フレーム 24 F , 24Rが前後に 2本端部を溶接して架設されている。

同前後一対の保護フレーム 24F， 24Rは、 下方の前後一対の前後水平フレーム 21F, 21 Rより互いの間隔が狭く、 図 4および図 5に示すように燃料タンク 4の 上方に位置して、 枠体 20を補強するとともに、 燃料タンク 4の上面を保護する機 能を有する。

下部の前後一対の前後水平フレーム 21 F， 21 R間に機体支持プレート 25L, 25 Rが左右に一対架設され、 同機体支持プレート 25L, 25Rにマウント部材 26を介 して内燃機関 2および発電機 3が支持される。

枠体 20の左右一対の前側垂直フレーム 22 F， 22 F間および後側垂直フレーム 22 R, 22R間には所定高さで前後一対の前後クロスメンバ一 27F, 27Rが左右水平 方向に指向して架設されている。

前後クロスメンバー 27F， 27Rは矩形筒状をなしている。

前クロスメンバ一 27Fの前面には、 出力コンセント， 各種操作スィッチ等を配 置したコントロールパネル 41が取り付けられている。

また枠体 20の右側の前後垂直フレーム 22F， 22R間には、 同じ所定高さで矩形 筒状の右側クロスメンバ一 28 Rが前後水平方向に指向して架設されている。

この右側クロスメンバー 28Rの内面の両端部からそれぞれ燃料夕ンク 4を支持 する支持ブラケット 29, 29が内側に向かって突設されている。

一方右側クロスメンバ一 28 Rに対向して対をなす左側クロスメンバ一 28Lは、 右側クロスメンバー 28 Rと対称に構成されており、 内面両端部に同じように支持 ブラケット 29, 29が内側に向かって突設されているが、 同左側クロスメンバー 28 Lは枠体 20に着脱自在とされている。

同左側クロスメンバ一 28Lが架設される左側の前後垂直フレーム 22 F， 22Rに は、 所定高さに取付ブラケット 30, 30が突設されており、 同取付ブラケット 30, 30に左側クロスメンバー 28 Lの両端部を当接してポルト 31， 31により螺着するこ とにより前記右側クロスメンパ一 28 Rと左右対称位置に取り付けられる。

このように左右クロスメンバ一 28L , 28Rは燃料タンク支持枠を形成しており 、 この左右クロスメンバー 28L， 28Rのそれぞれ両端部から突設された 4隅の支 持ブラケット 29に燃料夕ンク 4のフランジ 5が載置される。

支持ブラケット 29は、 図 6ないし図 8を参照して水平板部 29 hと垂直板部 29 v とが直角に屈曲した形状をしており、 左右クロスメンバー 28L， 28Rに溶接固定 されている基端側に比べて、 先端側は多少幅狭になっている。

水平板部 29 hの基端側にはボルト孔 29 aが穿設され、 水平板部 29 hの裏面に同 ポルト孔 29 aの処にナツト 32が固着されており、 先端側には嵌合孔に弾性支持体 33が嵌着されている。

一方、 燃料タンク 4におけるフランジ 5の 4隅に穿設された取付孔 5 aには、 中央に円筒状のカラ一 35が揷入された弹性を有する支持グロメット 34が、 それぞ れ嵌着される。

したがって枠体 20の 4隅に突設された支持ブラケット 29に燃料タンク 4のフラ ンジ 5の 4つの隅部が載置されると、 弹性支持体 33および支持グロメット 34を介 して支持ブラケット 29に支持され、 この状態で図 8に示すようにフランジ 5の支 持グロメット 34に揷入されたカラー 35と支持ブラケット 29のポルト孔 29 aにポル ト 37を貫通させて水平板部 29 hの裏面に固着されたナツト 32に螺合して取り付け る。

燃料タンク 4を枠体 20に取り付ける作業手順は、 まず着脱自在の左側クロスメ ンパ一 28 Lが外された枠体 20の左側開口から燃料タンク 4を、 燃料コック 7が設 けられている側とは反対側を先頭にして略水平姿勢で揷入し、 揷入方向の先端フ ランジ部の前後両端を右側クロスメンバ一 28 Rから突設された前後支持ブラケッ ト 29, 29に載置する。

次いで左側クロスメンバー 28 Lを左側垂直フレーム 22 F , 22 Rに架設して同左 側クロスメンバー 28 Lから突設された前後支持ブラケット 29, 29に後端フランジ 部の前後両端を載置して燃料タンク 4を支持させる。

そして燃料夕ンク 4のフランジ 5の 4隅をポルト 37によって支持グロメット 34 を介して固定する。

本枠体 20は、 燃料タンク 4の上方に保護フレーム 24 F， 24 Rを備えているため 、 燃料夕ンク 4を上方から枠体 20内に載置することができないが、 そのため上記 のように枠体 20内に側方から燃料タンク 4を揷入することにより、 枠体 20内に内 燃機関 2および発電機 3が装着支持された状態であっても燃料タンク 4の揷入お よび取り付けは可能となる。

なお、 燃料タンク 4の下面に突設された燃料コック 7は、 左寄りにあって上述 のように揷入作業時には内燃機関 2とは干渉しないようになっている。

したがって燃料タンク 4の揷入に際しては、 燃料タンク 4が揷入される通路に 相当する前後クロスメンバー 27 F , 27 R間の途中の空間内には揷入の邪魔になる ような内側に突出するものはないので、 燃料タンク 4の揷入は容易に行われ、 取 付作業が円滑に行われる。

なお前後の左側クロスメンバ一 28 Lが外された枠体 20の左側開口には、 取付ブ ラケット 30， 30が突出しているが、 突出量は僅かであり、 燃料タンク 4のフラン ジ 5が取付ブラケット 30, 30の上を通過するように揷入することで、 ほとんど邪 魔になることはない。

なお取付ブラケット 30， 30を垂直フレーム 22 F , 22 Rに直接形成することによ り、 この突出を無くすことこもできる。

以上のようにして燃料タンク 4が枠体 20内に挿入され 4隅に突設された支持ブ ラケッ卜 29に支持されたとき、 図 7に示すように弾性支持体 33による載置支持点 Pは、 燃料タンク 4のフランジ 5上にあって燃料タンク本体 4 aの隅部に接する 仮想接線のうち略最短となる線分 t (図 7に示された破線） 上に位置している。 したがってフランジ 5に作用する折り曲げ方向の力に対しても高い強度を得る ことができる。

すなわち本燃料夕ンク 4の取付構造は、 重量物である燃料タンク 4をフランジ

5の 4隅で支持するものであるが、 フランジ 5の上記載置支持点 Pで支持するこ とにより十分な支持強度を確保することができる。

次に別の実施の形態について図 9ないし図 1 1に基づき説明する。

本実施の形態に係る内燃機関駆動発電機は、 その枠体本体および燃料タンクは 前記実施の形態の枠体 20および燃料タンク 4と同じものなので、 同じ符号を用い る。

本実施の形態においては、 枠体 20内の 4隅において前後クロスメンバー 27 F , 27 Rから内側に載置支持ブラケット 50が突設され、 左右クロスメンバー 28 L , 28 尺から内側に固定支持ブラケット 51が突設されている。

載置支持ブラケット 50は、 矩形の水平板部 50 hとその両側縁から下方へ屈曲し た三角形状の垂直板部 50 V， 50 Vとからなり、 図 1 0に示すように基端側が前後 クロスメンバー 27 F， 27 Rに溶接固定され、 水平板部 50 hの嵌合孔に弹性支持体 52が嵌着されている。

一方固定支持ブラケット 51も、 矩形の水平板部 51 hとその両側縁から下方へ屈 曲した三角形状の垂直板部 51 V , 51 vとからなり、 図 1 1に示すように基端側が 前後クロスメンバー 28 L , 28 Rに溶接固定され、 水平板部 51 hにポルト孔を有し て裏面にナツト 53が固着されている。

この固定支持ブラケット 51への燃料タンク 4のフランジ 5の取付け構造は、 前 記実施の形態と同じであり、 同じ符号を用いて図 1 1に図示する。

そして載置支持ブラケット 50の弾性支持体 52の位置および固定支持ブラケット 51のボルト孔の位置も前記実施の形態と同じである。

したがって本実施の形態の場合も、 図 9に示すように弾性支持体 52による載置 支持点 Pは、 燃料タンク 4のフランジ 5上にあつて燃料夕ンク本体 4 aの隅部に 接する仮想接線のうち最短となる線分 t上に位置しており、 よつて燃料タンク 4 の支持について十分な支持強度を確保することができる。

そして燃料タンク 4の枠体 20内への挿入も前記実施の形態と同じであって、 左 側クロスメンバ一 28 Lが外された枠体 20の左側開口から燃料夕ンク 4を水平姿勢 で挿入し、 フランジ 5の 4隅の部分を前後クロスメンバ一 27 F， 27Rから突設さ れた 4つの載置支持ブラケッ卜 50に載置して燃料タンク 4を支持し、 次いで左側 クロスメンバ一 28 Lを左側垂直フレーム 22 F , 22 Rに架設する。

燃料タンク 4の揷入に際して燃料タンク 4が揷入される通路に相当する前後ク ロスメンバー 27 F， 27 Rには挿入方向の奥側 （右端部） と手前側 （左端部） に載 置支持ブラケット 50が僅かに突設されているが、 その間の揷入空間内には揷入の 邪魔になるような内側に突出するものはないので、 燃料タンク 4の揷入は容易に 行われ、 取付作業が円滑に行われる。

なお手前側 （左端部） の載置支持ブラケット 50は、 揷入開口の近傍に位置して いるので、 前記取付ブラケット 30と同様に燃料タンク 4のフランジ 5が載置支持 ブラケット 50の上を通過するように揷入することで、 燃料タンク 4を容易に揷入 することが可能である。

また別の実施の形態について図 1 2ないし図 1 4に基づき説明する。

本実施の形態に係る内燃機関駆動発電機は、 その枠体本体は前記実施の形態の 枠体 20と同じものなので、 同じ符号を用いる。

燃料タンク 70は、 前記燃料タンク 4と略同じ形状をしているが、 フランジ 71が 若干異なっており、 揷入方向の先端 （右） フランジ部分 71 Rの前後所定箇所を膨 出させた固定用フランジ 72 R， 72 Rおよび後端 （左） フランジ部分 71 Lの前後所 定箇所を膨出させた固定用フランジ 72 L , 72 Lが形成されている。

一方枠体 20の方は 4隅において、 前後クロスメンバ一 27 F , 27 Rから内側に載 置支持ブラケット 73が突設され、 左右クロスメンバ一 28 L , 28 Rから内側に固定 支持ブラケット 74が突設されている。 ，

載置支持ブラケット 73は、 矩形の水平板部 73 hとその両側縁から下方へ屈曲し た三角形状の垂直板部 73 v , 73 vとからなり、 図 1 3に示すように基端側が前後 -21F, 27Rに溶接固定され、 水平板部 73 hの嵌合孔に弾性支持体 75が嵌着されている。

固定支持ブラケッ卜 74も、 矩形の水平板部 74hとその両側縁から下方へ屈曲し た三角形状の垂直板部 74 v， 74 Vとからなり、 図 14に示すように基端側が左右 クロスメンバー 28L， 28Rに溶接固定され、 水平扳部 74hにポルト孔を有して裏 面にナツト 76が固着されている。

本実施の形態の場合、 載置支持ブラケット 73の前後クロスメンバ一 27F, 27R への固定位置は前記図 9図示の実施の形態と同じであるが、 固定支持ブラケット 74の左右クロスメンバー 28 L , 28 Rへの各固定位置は異なり前記図 9図示の実施 の形態に比べて幾らか互いに近づいた位置にあり、 燃料タンク 70の先後端フラン ジさ I分 71R, 71Lの膨出した固定用フランジ 72R, 72Lに対応する _:

燃料タンク 70の固定用フランジ 72R， 72Lの固定支持ブラケット 74への取付構 造は、 図 14に図示するように前記図 1 1図示の実施の形態と同じであり、 取付 構造において同じ符号を用いる。

なお本実施の形態の場合、 図 14に図示するように固定用フランジ 72R， 72L の一部は左右クロスメンバ一 28 L, 28 Rに支持グロメット 34を介して載置されて いる。

そして図 1 2に示すように固定用フランジ 72R, 72Lによる固定支持点 Qは、 載置支持ブラケット 73による載置支持点 Pと同様に、 燃料タンク 70のフランジ 71 上にあつて燃料夕ンク本体 70 aの隅部に接する仮想接線のうち最短となる線分 t 上に位置している。

よって燃料タンク 70の支持についてより大きな支持強度を確保することができ る。

燃料タンク 70の揷入に際して燃料タンク 4が揷入される通路に相当する前後ク ロスメンバー 27F, 27Rには前記実施の形態と同様に揷入方向の奥側 （右端部） と手前側 （左端部） に載置支持ブラケット 73が僅かに突設されているが、 その間 の揷入空間には揷入の邪魔になるような内側に突出するものはないので、 燃料夕 ンク 4の揷入は容易に行われ、 取付作業が円滑に行われる。 ：膨出して形成される固定用フランジ 72 L , 72 Rは揷入方向の奥側と手前側にあるので、 固定用フランジ 72 L， 72 Rの突出量が 大きくなつても燃料タンク 70の揷入に際しては妨げとなることがなく、 その突出 量を大きくした分だけ燃料タンク容量を増したり、 フランジ側の支持強度を高め ることが可能となる。

次にさらに別の実施の形態について図 1 5に基づいて説明する。

基本的には前記図 1ないし図 8に図示した実施の形態と略同じであるが、 一部 燃料タンク 4のフランジ 5の 4隅を支持する 4つ支持ブラケット 29のうち着脱自 在の左側クロスメンバー 28 Lの一方の支持ブラケット 81がポルト孔 81 aのみ形成 されていて載置用の弾性支持体 33は備えておらず、 この弹性支持体 33に相当する ものは、 後側クロスメンパー 27 Rの左側部分から内側に突設された載置用支持ブ ラケッ卜 82に嵌着された弹性支持体 83である。

かかる点が前記実施の形態と異なるもので、 その他は同じであるので、 同じ部 材は同じ符号を使用する。

燃料タンク 4を枠体 20に取り付ける作業において、 着脱自在の左側クロスメン バ一 28 Lが外された枠体 20の左側開口から燃料タンク 4を、 燃料コック 7が設け られている側とは反対側を先頭にして略水平姿勢で揷入し、 挿入方向の先端フラ ンジ部の前後両端を右側クロスメンバー 28 Rから突設された前後支持ブラケット 29, 29に載置されるとともに、 後端フランジ部の後側を後側クロスメンバー 27 R から突設された載置用支持ブラケット 82に載置され、 燃料タンク 4はフランジ 5 の 3隅が支持されて水平姿勢を維持することができる。

したがつて左側クロスメンパー 28 Lを取り付けるに際して、 水平姿勢が維持さ れた燃料タンク 4のフランジ 5の下面に支持ブラケット 29， 81を沿わせるように 左側クロスメンバー 28 Lを左側垂直フレーム 22 F， 22 Rに嵌入し、 取付ブラケッ ト 30, 30に左側クロスメンバー 28 Lの両端部をポルト 31 , 31により螺着して架設 することができる。

このように燃料夕ンク 4はフランジ 5の 3隅が支持されて水平姿勢が維持され るので、 作業者が燃料タンク 4の後端フランジ部を支え持って水平姿勢を保ちつ つ左側クロスメンバ一 28 Lを架設するような面倒な作業をする必要がなく、 作業 性が良い。

なお左側クロスメンバ一 28 Lの架設後、 燃料夕ンク 4はフランジ 5.の 4隅がボ ルト 37によって支持グロメッ卜 34を介して固定されて支持される。 産業上の利用分野

本発明は、 内燃機関駆動作業機に適用される。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 防護枠体で囲われた略直方体状の空間内に内燃機関とこの内燃機関で駆動さ れる作業機とが左おに並んで配置され、 この上方に上面視で略矩形であり外周側 面に沿って水平方向に延出するフランジが形成された燃料タンクが配置され、 前 記燃料夕ンクのフランジが前記枠体の縦枠間に亘って架設され矩形支持枠を構成 一に支持されるように構成された内燃機関駆動作業機において 前記燃料夕ンクの上部には燃料夕ンク保護部材が架設され、

前記燃料タンクのフランジの 4隅をそれぞれ支持する支持部材が前記クロスメ ンバーから延出形成され、

前記燃料夕ンクは前記燃料夕ンク保護部材の下方空間に側方から揷入されて前 記フランジの 4隅が前記支持部材に支持されて取り付けられるように構成された ことを特徴とする内燃機関駆動作業機。

2 . 前記各支持部材は、 前記燃料タンクを載置支持する載置支持部と固定支持す る固定支持部とを同一の支持部材上に備えたことを特徴とする請求の範囲第 1項 記載の内燃機関駆動作業機。

3 . 前記支持部材は、 前記クロスメンバーのうち前記燃料タンクの揷入方向を左 右方向としたときの前後方向に指向した左右クロスメンパ一から内側へ延出形成 されたことを特徴とする請求の範囲第 2項記載の内燃機関駆動作業機。

4. 前記支持部材は、 前記載置支持部と前記固定支持部のうち少なくとも載置支 持部が前記燃料タンクのフランジ上にあって同燃料タンクの本体の隅部に接する 仮想接線のうち略最短となる線分上で支持することを特徴とする請求の範囲第 2 または 3項記載の内燃機関駆動作業機。

5 . 前記各支持部材は、 前記燃料タンクを載置支持する載置用支持部材と固定支 持する固定用支持部材の互いに別体の一対の支持部材で構成されることを特徴と する請求の範囲第 1項記載の内燃機関駆動作業機。

6 . 前記載置用支持部材は、 前記クロスメンバーのうち前記燃料タンクの挿入方 向を左右方向としたときの左右方向に指向した前後クロスメンバーから内側にそ れぞれ延出形成されたことを特徴とする請求の範囲第 5項記載の内燃機関駆動作

7 . 前記固定用支持部材は、 前記クロスメンバ一のうち前記燃料タンクの揷入方 向を左右方向としたときの前後方向に指向した左右クロスメンバーから内側にそ れぞれ延出形成されたことを特徵とする請求の範囲第 5または 6項記載の内燃機

8 . 前記燃料夕ンクの挿入方向の先端フランジ部分と後端フランジ部分を膨出さ せて前記固定用支持部材に支持される固定用フランジが形成されたことを特徴と する請求の範囲第 7項記載の内燃機関駆動作業機。

9 . 前記載置用支持部材と前記固定用支持部材のうち少なくとも載置用支持部材 が前記燃料タンクのフランジ上にあって同燃料タンクの本体の隅部に接する仮想 接線のうち略最短となる線分上で支持することを特徴とする請求の範囲第 5また は 6項記載の内燃機関駆動作業機。

1 0 . 前記燃料タンクの揷入方向を左右方向としたときの前後方向に指向した左 右クロスメンバ一のうち揷入方向後側のクロスメンバ一が着脱自在とされ、 同着 脱自在なクロスメンパーが前記燃料夕ンクが取り付け空間内に揷入された後に前 記縦枠間に架設されることを特徴とする請求の範囲第 1項記載の内燃機関駆動作

1 1 . 前記クロスメンバ一のうち左右方向に指向する前後クロスメンバーの少 なくとも一方のクロスメンバーの前記着脱自在なクロスメンバ一に近い端部から 載置用支持部材が延出形成されたことを特徴とする請求の範囲第 1 0項記載の内 燃機関駆動作業機。