WO2003041999A1

WO2003041999A1 - Porte-accessoires de cabine

Info

Publication number: WO2003041999A1
Application number: PCT/JP2001/010033
Authority: WO
Inventors: Hisaya Suzuki; Masahiko Marusawa; Noriyuki Tsutsumi
Original assignee: Murakami Corporation
Priority date: 2001-11-16
Filing date: 2001-11-16
Publication date: 2003-05-22
Also published as: CN1489534A; US20040079853A1; EP1445148A4; EP1445148B1; DE60125992T2; CN1234559C; JP3872790B2; JPWO2003041999A1; EP1445148A1; US6918566B2; DE60125992D1

Description

明細書車室内アクセサリ保持装置技術分野

本発明は、車室内に設けられるアクセサリ、例えば、車室内ミラ一やテレビ力メラなどを保持する車室内アクセサリ保持装置に関するものである。背景技術

車室内には、後方を視認するための車室内ミラーが設けられている。また、近年においては、車両の機能向上のために、車室内には車室内ミラーやテレビカメラなどが設けられている場合がある。このようなアクセサリは、例えば、天井やインスツルメントパネルなどの車室内の一部に取り付けられている。そして、これらのアクセサリは、例えば、衝突時などにおいて、乗員の頭などが激突して、大きな衝撃が加わった際の破損を防止するために、車室内の取り付け部分から離脱するような構造となっている。しかし、通常時には、アクセサリが車室の取り付け部分から簡単に離脱することがないように、ある程度の荷重で保持されており、所定の大きさを超える衝撃力が加わった場合にのみ、離脱するような構造となっている。

かかる構造を有する従来の車室内アクセサリ保持装置の一例としては、特開平 7 - 6 1 2 8 6号公報に開示された組立体がある。この組立体は、例えば、自動車の窓に取り付けられるベースを有している。このベースには、平行に配置された 2本の保持アームを有する弾性部材からなるリテーナが取り付けられており、このリテーナによってカプラーを弹カ的に保持している。このカプラーには、長円錐台状の突起が設けられており、この突起をリテーナに挟ませることにより、カプラーがリテーナに保持されるようになっている。そして、カプラーにステーを連結することにより、バックミラ一組立体が保持されている。

また、ベースにカプラーを取り付ける際には、ベースに対してカプラーを滑らせて、リテーナの平行な 2本の保持アームの間にカプラーの突起を挿入する。次に、カプラーを回転させると、突起が長円錐台状であることから、保持アームがベースの反対方向に押し出される。このとき、保持アームには、付勢力が生じ、この保持アームの付勢力により付勢されるリテーナにより、カプラーの突起がベ —スに押し付けられる。このようにしてカプラーがリテーナに取り付けられて、バックミラー組立体がベースに保持されている。

かかる組立体においては、ベース、カプラー、リテーナといった少ない部材で保持装置を構成することができる。また、バックミラー組立体に側方からの衝撃力が加わった場合には、カプラーが回転し、リテ一ナの付勢力が消滅することにより、カプラーがベースから脱落する。さらに、バックミラー組立体の正面から衝撃力が加わった場合には、カプラーがベースに対して挿入された方向と反対方向に移動することにより、カプラーがベースから抜け落ちる。このように、側方からの衝撃力に対しては回転モード、正面からの衝撃力に対してはスライドモ一ドと各々のモードで容易に脱落する構造となっている。したがって、衝撃緩和性および静的回避性に優れるものであった。

しかし、前記公報に開示されている組立体では、バックミラ一組立体がスライドモードによって外れる際には、カプラーをベースに対して取り付ける際に移動させた方向と反対方向に移動するようになっている。このため、例えば、バックミラー組立体の保持力を大きくした場合には、バックミラ一組立体が離脱する際の力の下限を大きくしなければならず、逆にバックミラー組立体が離脱する際の力の下限を小さくする場合には、バックミラ一組立体の保持力を小さくしなければならない。したがって、バックミラー組立体が外れる際の衝撃力は、バックミラー組立体の保持力とは無関係に調整することができないものであった。

そこで、本発明の課題は、衝撃緩和性および静的回避性に優れ、しかもスライドモードでアクセサリが外れる際の衝撃力とは無関係に、アクセサリの保持力を調整することができる車室内アクセサリ保持装置を提供することにある。発明の開示

前記課題を解決する本発明のうちの請求項 1に係る発明は、車室内に固定されるベースを備え、このベースに線形スプリングを介してべ一スィンナが取り付けられ、アクセサリ本体に設けられたステ一が前記ベースインナに取り付けられることにより、前記アクセサリ本体が保持されており、

前記線形スプリングは、一対の直線部と、前記一対の直線部に対向して配置される湾曲部と、前記直線部の端部を略 1 8 0度反転させて前記湾曲部に結ぶヘアピン部とを一連に備え、

前記ベースは、前記線形スプリングの一対の直線部の離間距離よりも幅広であり、かつ前記線形スプリングの一対の直線部を下側から受ける接触面が形成され、前記ベースインナには、前記線形スプリングの湾曲部に挟持されるフランジが形成されており、

前記線形スプリングの前記直線部は、前記ベースに対してその接触面に沿ってスライドさせて取り付けられており、前記アクセサリ本体に衝撃力が加わった際に、前記線形スプリング、前記ベースインナ、および前記アクセサリ本体が、前記ベースの接触面に沿ってスライドして、前記アクセサリ本体が脱落することを特徴とする車室内アクセサリ保持装置である。

請求項 2に係る発明は、前記ベースおよび前記線形スプリングのうちの少なくとも一方が金属製であることを特徴とする請求項 1に記載の車室内アクセサリ保持装置である。

請求項 3に係る発明は、前記ベースインナにソケットが形成され、前記ァクセサリ本体には、ステ一の一端部が取り付けられ、前記ステ一の他端部には、前記ソケッ卜に圧入されるピポッ卜が形成されていることを特徴とする請求項 1に記載の車室内アクセサリ保持装置である。

請求項 4に係る発明は、前記ベースインナにソケットが形成され、前記ァクセサリ本体には、ステ一の一端部が取り付けられ、前記ステ一の他端部には、前記ソケッ卜に圧入されるピボットが形成されていることを特徴とする請求項 2に記載の車室内アクセサリ保持装置である。

請求項 5に係る発明は、前記フランジが前記ソケッ卜の頭部に形成されていることを特徴とする請求項 3に記載の車室内アクセサリ保持装置である。

請求項 6に係る発明は、前記フランジが前記ソケッ卜の頭部に形成されていることを特徴とする請求項 4に記載の車室内ァクセサリ保持装置である。請求項 7に係る発明は、前記ピボットには、前記スライド方向に直交する方向であり、かつ略水平な方向に沿った軸の軸回りに対する前記ステ一の回転を抑止するストツバが設けられていることを特徴とする請求項 3に記載の車室内ァクセサリ保持装置である。

請求項 8に係る発明は、前記ピボットには、前記スライド方向に直交する方向であり、かつ略水平な方向に沿った軸の軸回りに対する前記ステ一の回転を抑止するストツバが設けられていることを特徴とする請求項 4に記載の車室内ァクセサリ保持装置である。

請求項 9に係る発明は、前記ピボットには、前記スライド方向に直交する方向であり、かつ略水平な方向に沿った軸の軸回りに対する前記ステ一の回転を抑止するストツバが設けられていることを特徴とする請求項 5に記載の車室内ァクセサリ保持装置である。

請求項 1 0に係る発明は、前記ピボットには、前記スライド方向に直交する方向であり、かつ略水平な方向に沿った軸の軸回りに対する前記ステ一の回転を抑止するストツバが設けられていることを特徴とする請求項 6に記載の車室内ァクセサリ保持装置である。

請求項 1 1に係る発明は、前記ステ一の一端部にアクセサリ本体側ピボットが設けられているとともに、前記アクセサリ本体には前記アクセサリ本体側ピポッ卜が圧入されるステー側ソケッ卜が形成されていることを特徴とする請求項 1から請求項 1 0のうちのいずれか 1項に記載の車室内アクセサリ保持装置である。すなわち、本発明は、前記の構成を採用することにより、衝撃緩和性および静的回避性に優れ、しかも、スライドモードでアクセサリが外れる際の衝撃力とは無関係に、アクセサリの保持力を調整することができる。図面の簡単な説明

第 1図は、本発明に係る車室内アクセサリ保持装置の分解斜視図である。

第 2図は、本発明に係る車室内アクセサリ保持装置の側断面図である。

第 3図は、本発明に係る車室内アクセサリ保持装置の縦断面図である。

第 4図は、ベースにミラ一アッセンプリを装着する際の側面図である。第 5図は、衝撃回避時の側面図である。

第 6図は、本発明に係る車室内アクセサリ保持装置における他の実施例の縦断面図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら、具体的に説明する。

第 1図は本発明に係る車室内アクセサリ保持装置の分解斜視図、第 2図はその側断面図、第 3図はその縦断面図である。

第 1図から第 3図に示すように、本発明に係る車室内アクセサリ保持装置 Hは、ベース 1と、線形スプリング 2と、ベースインナ 3を備えている。

ベース 1は、正断面が略等脚台形をなす例えば、金属製の部材であり、その上面は、例えば、自動車のフロントガラスに接着される接着面 1 1とされている。接着面 1 1の両側辺には、斜め方向に延出する接触面 12， 13が設けられており、接触面 12， 13の下端辺は、それぞれ下面 14を介して接続されている。この下面 14は、接着面 1 1よりも広い面積とされており、こうしてベース 1の正断面が等脚台形となっている。

線形スプリング 2は、金属製の部材からなり、平行する一対の直線部 21， 2 1と、湾曲部 22とを備えている。また、直線部 21, 21のそれぞれの一端部は、略 180度で反転させるヘアピン部 23, 23によって湾曲部 22に結ばれている。また、直線部 21， 21の他端部には、直線部 21, 2 1にベース 1を挿入する際に、直線部 21， 2 1の入口を拡幅させるための拡幅部 24, 24が形成されている。

ベースインナ 3は、樹脂により製造されている。また、ベースインナ 3は、ケース 3 1を備えており、このケース 31は、上方および後方が開口している。ケース 3 1の前方には、縦壁 32が形成され、その側方には、側壁 33, 34が形成されている。また、下方位置には、裏面 35が形成されている。ケース 31の上方開口部には、その両側壁 33， 34と一体的に形成された突条 36, 37が設けられている。突条 36, 37のベース 1の接触面 12, 13と対面する両側辺は、第 3図（a) ， (b) に示すように、突条 36， 37間の下方側が広くなるような傾斜面 3 6 A， 3 7 Aとして形成されており、ベースインナ 3をベース 1に取り付けた際、ベース 1の接触面 1 2 , 1 3とそれぞれ平行になるような角度に設定されている。

さらに、突条 3 6 , 3 7の傾斜面 3 6 A, 3 7 Aには、それぞれ線形スプリング 2の直線部 2 1 , 2 1が嵌め込まれる溝部 3 6 B， 3 7 Bが形成されている。また、ケース 3 1の裏面 3 5側における中央部には、ベースインナ 3の内側に向けて突出するソケット 3 8が設けられている。そして、ソケット 3 8の上端部には、線形スプリング 2の湾曲部 2 2に挟持されるフランジ 3 9が設けられている。また、フランジ 3 9の前方位置には、第 1図および第 2図に示す前方に延出する板ばね 4 0が設けられており、板ばね 4 0には、上方に突出する突起 4 1が設けられている。突起 4 1の前面は、上方が後方に向けて傾斜するテ一パ面として形成されている。

このべ一スィンナ 3に対して、本発明のアクセサリであるミラ一アッセンプリ 4が取り付けられて保持される。ミラーアッセンプリ 4は、ステー 5とミラーケ —ス 6を備えている。ステー 5は、側面視した形状が屈曲しているステ一本体 5 1を有しており、ステ一本体 5 1の一端部にピボット 5 2が設けられ、他端部にアクセサリ本体側ピボット（以下「本体側ピボット」という） 5 3が設けられている。ピボット 5 2は、ベースインナ 3に設けられたソケット 3 8の内形と略同じ形にされており、ソケット 3 8に圧入されて保持されるようになっている。

また、ピボット 5 2の上端部には、上方に向けて突出する円柱形状のストツバ 5 4が設けられている。ストツバ 5 4は、ミラーアッセンプリ 4をアクセサリ保持装置 Hで保持させたときに、ベース 1に接する大きさに設けられている。そして、ミラーアッセンプリ 4のステ一 5の回転が、通常使用の許容範囲を超えたとき、ストツバ 5 4の円柱形状の頭部がベース 1に強く押されて、その動き規制される。これにより、アクセサリ保持装置 Hで保持されたミラ一アッセンプリ 4の回転が防止されるようになっている。

ミラーケース 6の背面には、ステー側ソケット 6 1が形成されている。このステー側ソケット 6 1は、ステー 5の本体側ピポット 5 3と略同一の外形をなしている。そして、ミラーケース 6のステー側ソケット 6 1に対してステー 5の本体側ピボット 5 3が圧入されて、ミラーアッセンプリ 4が形成される。また、ミラ一ケース 6の表面には、第 2図に示すミラ一Mが取り付けられている。

かかる構成を有するアクセサリ保持装置の組み付け手順について説明する。まず、第 3図および第 4図に示すように、接着剤などを用いて、ベース 1を車両のフロントガラス Fに接着して固定する。その一方、ミラ一ケース 6のステー側ソケット 6 1に対して、ステー 5の本体側ピポット 5 3を圧入してミラ一アッセンブリ 4を形成する。このミラーアッセンプリ 4におけるステー 5のピポット 5 2 を、ベースインナ 3に形成されたソケット 3 8に圧入する。続いて、ケース 3 1 に対して線形スプリング 2を前方から挿入し、ソケット 3 8の上端部に形成されたフランジ 3 9に線形スプリング 2の湾曲部 2 2を嵌め込む。このとき、フランジ 3 9が線形スプリング 2の湾曲部 2 2で締め付けられるため、ステ一 5は、ベースィンナ 3に対して堅固に取り付けられることから、ミラーアッセンプリ 4の保持力が適切に維持される。また、線形スプリング 2の直線部 2 1 , 2 1は、第 3図（a ) , ( b ) に示す突条 3 6， 3 7の傾斜面 3 6 A， 3 7 Aに形成された溝部 3 6 B , 3 7 Bに嵌め込まれる。

こうして、ベースインナ 3に対してミラ一アッセンプリ 4が取り付けられたらベース 1に対して、後方からベースインナ 3をスライドさせながら取り付ける。ベース 1に対してベースインナ 3を取り付ける際には、線形スプリング 2の直線部 2 1 , 2 1をベース 1の接触面 1 2 , 1 3に接触させながらスライドさせる。ここで、直線部 2 1 , 2 1の他端（先端）部には、拡幅部 2 4， 2 4が設けられているので、直線部 2 1， 2 1を容易にベース 1に挿入することができる。線形スプリング 2の直線部がベース 1の接触面 1 2 , 1 3を摺動している間は、フランジ 3 9の前方に設けられた突起 4 1が下方に逃げるように、板ばね 4 0が橈んだ状態となっている。

ところで、ベースインナ 3に取り付けられた線形スプリング 2の直線部 2 1 , 2 1は、ベース 1の接触面 1 2， 1 3に沿ってスライドしながら取り付けられるものであるが、ベース 1および線形スプリング 2はいずれも金属製である。このため、ベース 1の接触面 1 2， 1 3と線形スプリング 2の直線部 2 1， 2 1の間の摩擦係数は非常に小さなものとなるので、ベースインナ 3を円滑にスライドさせることができる。他方、ベース 1および線形スプリング 2が金属製であることから、通常環境においては、熱による変形が起こり難いので、ベース 1と線形スプリング 2の間の形状変化を好適に防止することができる。

そして、第 5図に示すように、ベースインナ 3をそのままスライドさせていくと、やがてフランジ 3 9の先端に設けられた突起 4 1がベース 1を超える。すると、板ばね 4 0の復元力により、突起 4 1が上方に移動し、ベース 1の後面に係止された状態となる。こうして、ベースインナ 3がベース 1に取り付けられることにより、ミラーアッセンプリ 4が固定されて保持される。このとき、第 3図に示すように、線形スプリング 2の直線部 2 1， 2 1は、ベース 1の接触面 1 2 , 1 3の上方に位置し、また、その湾曲部 2 2は、フランジ 3 9の下側に配置されている。そして、線形スプリング 2の直線部 2 1 , 2 1と湾曲部 2 2は、第 1図、第 4図および第 5図に示すようにヘアピン部 2 3， 2 3で一体に繋がれているので、線形スプリング 2の付勢力によって、ベース 1とべ一スインナ 3のフランジ 3 9が締め付けられる。

ここで、ベースインナ 3のフランジ 3 9は、ベース 1の裏面と近接するソケット 3 8の上端部に設けられていることから、線形スプリング 2の直線部 2 1， 2 1と湾曲部 2 2の間を狭くすることができるため、ヘアピン部 2 3 , 2 3の曲率をできるだけ小さくすることができる。

また、ベース 1の正断面は、第 3図（a ) , ( b ) に示すように、下方が拡幅した等脚台形であり、ベースインナ 3の突条 3 6 , 3 7の傾斜面 3 6 A, 3 7 A は、それらの間の下方が広くなる傾斜面として形成されている。このため、ベースィンナ 3が下方へ落下しょうとする力が、線形スプリング 2の付勢力に抗しない限り、ベース 1の接触面 1 2， 1 3で受けられることになる。これにより、ベースインナ 3およびこれに取り付けられたミラーアッセンプリ 4の保持力を適切に維持することができ、ミラ一アッセンプリ 4の通常時の落下を確実に防止することができる。

次に、ミラーケース 6が大きな衝撃を受けたときにベース 1からベースインナ 3が脱落する際の作用について説明する。

例えば、交通事故の際、乗員の頭がミラーケース 6に正面から激突すると、第 5図に示すように、ミラーケース 6が大きな衝撃力 Pを受ける。このとき、ステ一 5のピボット 5 2の頂部には、ストッパ 5 4が設けられているので、ステー 5 がベースインナ 3に対して、ベースインナ 3のスライド方向に直交する方向であり、かつ、略水平な方向に沿った軸の軸回りに対する回転が抑制される。このため、ミラ一ケース 6がこの衝撃力 Pを受けると、その衝撃力 Pは、そのまま直線的にベースインナ 3に掛かり、ベース 1の接触面 1 2 , 1 3に沿って線形スプリング 2の直線部 2 1， 2 1が摺動しながら、線形スプリング 2、ベースインナ 3、およびミラ一アッセンプリ 4が前方に移動する。このとき、ベース 1および線形スプリング 2は、いずれも金属製であるため、それらの間の摺動摩擦は小さいので、線形スプリング 2、ベースインナ 3およびミラーアッセンプリ 4は容易に移動することができる。線形スプリング 2、ベースインナ 3およびミラーアッセンプリ 4が前方に移動すると、やがてベースインナ 3の縦壁 3 2がベース 1に接触する。そして、そのままベースインナ 3の縦壁 3 2が破壊されてベースインナ 3 はさらに前方に移動しながら脱落する。

このように、ベースインナ 3が脱落する際には、縦壁 3 2が破壊されるので、ミラーアッセンプリ 4が脱落する際の衝撃力の下限は縦壁 3 2の強度を調整することにより容易に調整することができる。一方、ベース 1にベースインナ 3を取り付ける際の保持力は、線形スプリング 2の付勢力を調整することによって調整することができる。したがって、ミラーアッセンプリ 4が脱落する際の衝撃力とは無関係にミラーアッセンプリ 4の保持力を調整することができる。

また、ステー 5の両端には、それぞれピボット 5 2、本体側ピボット 5 3が設けられており、ピボット 5 2はベースインナ 3のソケット 3 8に圧入され、本体側ピボット 5 3はミラーケース 6のステ一側ソケット 6 1に圧入されている。このため、ミラーアッセンプリ 4に対して、いわゆる、静的な力が掛かったときには、ピポット 5 2とソケット 3 8の間、および本体側ピボット 5 3とステー側ソケット 6 1の間の回転により、ミラーアッセンプリ 4が逃げられるようにすることができる。

なお、前記した実施形態では、第 3図に詳図したように、突条 3 6 , 3 7の傾斜面 3 6 A, 3 7 Aに溝部 3 6 B， 3 7 Bを形成している。そして、これらの溝部 36B, 37 Bに線形スプリング 2の直線部 21， 21を嵌め込み、ベース 1 の接触面 12， 1 3と共に挟持しているが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、第 6図に他の実施例として示すように，突条 36, 37の傾斜面 36A, 37Aに溝部 36 B, 37 Bを形成せずに、そのまま直接、線形スプリング 2の直線部 21, 2 1をベース 1の接触面 12， 13と共に挟持するように構成してもよい。

また、ベース部材を車室内のフロントガラスに固定しているが、他の実施例としては、例えば、天井など、適宜の位置に固定することができる。さらに、ァクセサリとしてインナミラーを挙げているが、例えば、テレビカメラや携帯電話ホルダなどとすることもできる。産業上の利用分野

以上の説明のとおり、本発明に係る車室内アクセサリ保持装置は、特に、ルームミラ一やテレビカメラなどの車室内に設置されるアクセサリを保持する保持装置として適する。

Claims

請求の範囲

1 . 車室内に固定されるベースを備え、このベースに線形スプリングを介してべースインナが取り付けられ、アクセサリ本体に設けられたステ一が前記ベースィンナに取り付けられることにより、前記アクセサリ本体が保持されており、前記線形スプリングは、一対の直線部と、前記一対の直線部に対向して配置される湾曲部と、前記直線部の端部を略 1 8 0度反転させて前記湾曲部に結ぶヘアピン部とを一連に備え、

前記べ一スは、前記線形スプリングの一対の直線部の離間距離よりも幅広であり、かつ前記線形スプリングの一対の直線部を下側から受ける接触面が形成され、前記ベースインナには、前記線形スプリングの湾曲部に挟持されるフランジが形成されており、

前記線形スプリングの前記直線部は、前記ベースに対してその接触面に沿ってスライドさせて取り付けられており、前記アクセサリ本体に衝撃が加わった際に、前記線形スプリング、前記ベースインナ、および前記アクセサリ本体が、前記べースの接触面に沿ってスライドして、前記アクセサリ本体が脱落することを特徴とする車室内アクセサリ保持装置。

2 . 前記ベースおよび前記線形スプリングのうちの少なくとも一方が金属製であることを特徴とする請求項 1に記載の車室内アクセサリ保持装置。

3 . 前記べ一スインナにソケットが形成され、前記アクセサリ本体には、ステーの一端部が取り付けられ、前記ステ一の他端部には、前記ソケットに圧入されるピポッ卜が形成されていることを特徴とする請求項 1に記載の車室内アクセサリ保持装置。

4 . 前記ベースインナにソケットが形成され、前記アクセサリ本体には、ステーの一端部が取り付けられ、前記ステ一の他端部には、前記ソケットに圧入されるピボッ卜が形成されていることを特徴とする請求項 2に記載の車室内アクセサリ保持装置。

5 . 前記フランジが前記ソケッ卜の頭部に形成されていることを特徴とする請求項 3に記載の車室内ァクセサリ保持装置。

6 . 前記フランジが前記ソケッ卜の頭部に形成されていることを特徴とする請求項 4に記載の車室内ァクセサリ保持装置。

7 . 前記ピボットには、前記スライド方向に直交する方向であり、かつ略水平な方向に沿った軸の軸回りに対する前記ステ一の回転を抑止するストツバが設けられていることを特徴とする請求項 3に記載の車室内アクセサリ保持装置。

8 . 前記ピボットには、前記スライド方向に直交する方向であり、かつ略水平な方向に沿った軸の軸回りに対する前記ステ一の回転を抑止するストツバが設けられていることを特徴とする請求項 4に記載の車室内ァクセサリ保持装置。

9 . 前記ピボットには、前記スライド方向に直交する方向であり、かつ略水平な方向に沿った軸の軸回りに対する前記ステ一の回転を抑止するストツバが設けられていることを特徴とする請求項 5に記載の車室内アクセサリ保持装置。

1 0 . 前記ピボットには、前記スライド方向に直交する方向であり、かつ略水平な方向に沿つた軸の軸回りに対する前記ステ一の回転を抑止するストツパが設けられていることを特徴とする請求項 6に記載の車室内ァクセサリ保持装置。

1 1 . 前記ステ一の一端部にアクセサリ本体側ピボットが設けられているとともに、前記アクセサリ本体には前記アクセサリ本体側ピポッ卜が圧入されるステ一側ソケッ卜が形成されていることを特徴とする請求項 1から請求項 1 0のうちのいずれか 1項に記載の車室内ァクセサリ保持装置。