JP3951659B2 - 車両用インナーミラー装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗員との衝突など外力が働いたときに脱落することで衝突による危険を回避しうる脱落機構を備える車両用インナーミラー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用インナーミラー装置は、車両の急停止や衝突等の際に乗員がミラーに頭等を強打して怪我することがないように、安全法規においてステイのピボット中心(ミラーアセンブリの回転中心)に前向きで45度の円錐範囲内から所定の衝撃力が加わると脱落するような構造が要求されている(図11参照)。図12は従来の車両用インナーミラー装置を示すものである。この車両用インナーミラー装置100は、車室内の所定部位G(例えば、フロントウィンドウや車室内の天井など)に固定される円板状の基部106および該基部106のから突設された頭部107からなるベース102と、該ベース102の頭部106に係合自在なスプリング部材103と、ミラーアセンブリ105(図12中二点鎖線)と、一端に該ミラーアセンブリ105を傾動自在に装着するピボット114を有し、他端に前記スプリング部材103を固定したステイ104と、を備えるものである。そして、ステイ104の他端にはベース102の基部106の下面外縁および周面下縁に当接する位置決め凹部122と、この位置決め凹部122の底面から凹設され前記スプリング部材104を固定する収容部111が凹設されている。
【0003】
このような車両用インナーミラー装置100にあっては、ピボット中心14cに所定値以上の衝撃力が加わわると、ステイ104の位置決め凹部122の周壁123を回転支点としてステイ104が回転してベース102から脱落するようになっている。しかしこのような従来の車両用インナーミラー装置100にあっては、衝撃力が加わる方向に関係なく常にステイ104に回転力が生じるようにステイ104を深いS字状またはL字状などに設定することで安全法規を満たしていた。言い換えると、たとえば直立タイプのステイを用いた場合にはステイに回転力が起きにくい方向があり、この方向から衝撃力が加わるとステイがつっぱってベースから脱落せず、安全法規を満たすことができないおそれがある。
【0004】
そこで、このような問題を解決するものとして実開平5−54087号公報に開示されるものがある。この実開平5−54087号公報の車両用インナーミラー装置は、回転力が生じにくい範囲からステイに荷重が加わるとステイがスライドしてベースから脱落するものであり、従来の回転脱落機構に加えてスライド脱落機構を備えることで、直立タイプのステイであっても安全法規を満たすことができるようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来技術にあっては、回転脱落機構およびスライド脱落機構の2つの脱落機構を満足するために、少なくともベース(4)、スライドプレート(7)、弾性部材(9)、ガイドピン(16)、係止部材(13)、突起(14)、ステイ(1)からなる7つの部品が必要であり構造が複雑であった。なお、上記従来技術の実施例にあってはさらに取付基盤(10)、ストッパー(19)、取付ボルト(18)も必要としている。上記カッコ内の符号は実開平5−54087号公報中の符号番号を示す。
【0006】
本発明はこのような従来技術をもとに為されたもので、部品点数が少なく簡素な構造で回転脱落機構およびスライド脱落機構を満足することができる車両用インナーミラー装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、ミラーアセンブリと、上面が車室内の所定部位に固定される板状の基部および該基部の下面中央部から突設された頭部からなるベースと、前記ベースの頭部と係合自在なスプリング部材と、一端に前記ミラーアセンブリを傾動自在に装着するピボットを有し、他端に前記ベースの基部の下面外縁および側面下縁に当接する位置決め凹部と該位置決め凹部の底面から凹設されスプリング部材が固定される収容部とを有するステイと、を備え、前記ステイのピボット中心に所定値以上の衝撃力が加わると前記位置決め凹部の周壁を回転支点としてステイを回転させることで前記ベースの頭部から前記スプリング部材を離脱させてステイをベースから脱落させる車両用インナーミラー装置において、前記スプリング部材は、対向する一対の可撓部と、該可撓部の先端部から内側に突設され前記頭部と係合自在なフック部と、を備えてなり、前記ステイの位置決め凹部の周壁にステイをベースの基部の下面に沿ってスライド可能とするベースの逃がし溝を設け、且つ、前記スプリング部材の対向する一対の可撓部を前記逃がし溝に向けて指向して配置することで、ステイがベースをスライドして脱落できるようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、回転脱落機構を備えた構造において、スプリング部材は、対向する一対の可撓部と、該可撓部の先端部から内側に突設され前記頭部と係合自在なフック部と、を備えてなり、ステイの位置決め凹部の周壁にステイをベースの基部の下面に沿ってスライド可能とするベースの逃がし溝を設け、且つ、スプリング部材の対向する一対の可撓部を逃がし溝に向けて指向して配置したため、ステイがベースをスライドして脱落できるようなる。
【0009】
このように、請求項1記載の発明によれば、ベース、スプリング部材、ステイの三部品のみを用いた簡素な構造で回転脱落機構およびスライド脱落機構を満足できる。
【0010】
請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の車両用インナーミラー装置であって、前記ステイに、前記ステイの対向する一対の可撓部の指向方向を維持する回り止め手段を設けたことを特徴とするものである。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、対向する一対の可撓部の指向方向をステイのスライド方向に指向した状態で維持する回り止め手段を備えるため、対向する一対の可撓部の指向方向が維持され、確実にステイをスライドさせて脱落させることができる。また、この回り止め手段によってスプリング部材の取付性も向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図10はこの実施形態の車両用インナーミラー装置1を示すものである。この実施形態の車両用インナーミラー装置1は、図1に示すように、車室内のフロントウインドウG(図5,7〜10参照)に固定されるベース2と、固定手段としてのネジNと、スプリング部材3と、このスプリング部材3を介して前記ベース2に装着されるステイ4と、該ステイ4のピボット14に傾動自在に装着されるミラーアセンブリ5と、を備えている。なお、ミラーアセンブリ5はミラーハウジング51にブラケット52とノブ53を介してミラー54を装着して構成されている。図1中符号55はブラケット52にミラー54を固定するための粘着テープである。
【0014】
ベース2は、金属製であって、上面がフロントガラスGに接着剤によって固定される略円板状の基部6と、該基部6の下面から突設された頭部7と、を備えている。ベース2の基部6には、その車幅方向両端に面取部6a、6aが設けられている(図6中2点鎖線参照)。ベース2の頭部7は、その下端部に車幅方向両側に突設されたフック部7a、7aを備えており、スプリング部材3のフック部19、19と係合するようになっている。また、ベース2の頭部7には、前記フック部7a、7aと直交して面取部7b、7bが設けられていて、この面取部7b、7bの幅がスプリング部材3の対向する一対のフック部19、19の間の幅よりも若干短く形成されている(図6中2点鎖線参照)。
【0015】
スプリング部材3は、後述するステイ2のボス部12に貫通孔17を介してネジ止め固定される固定部16と、該固定部16から略垂直に突設された対向する一対の可撓部18、18と、該可撓部18、18の先端部を内側に折り曲げて形成され、ベース2の頭部7と係合自在なフック部19、19と、を備えている。このように構成されるスプリング部材3は、その対向する一対の可撓部18、18に間に、ベース2の頭部7を該頭部7の面取部7b、7bに沿って挿入し、この状態からスプリング部材3を90°回転させることでベース2と係合される。スプリング部材3は、このようなベース2の頭部7との係合状態でベース2から離反するような力を受けると対向する一対の可撓部18、18の拡開変形でベース2との係合から離脱し(図8、10参照)、また、同じくベース2の頭部7との係合状態で対向する一対の可撓部18、18に沿ってベース2の頭部7をスライドして離脱する(図9参照)ことが可能である。
【0016】
ステイ4は、このステイ4の後方下端(一端)に、ミラーアセンブリ5を傾動自在に装着する略球状のピボット14を備えている。一方、ステイ4の前方上端(他端)に、ベース2の基部6の下面外縁および周面下縁と当接する円状の位置決め凹部22と、この位置決め凹部22の底面から凹設された収容部11と、を備えている。この収容部11には、ネジ孔13を有するボス部12が設けられていて、このボス部12に固定手段としてのネジNによってスプリング部材3が固定される。
【0017】
このステイ4は、樹脂製のいわゆる直立タイプであって、ピボット軸Cが略水平で車両後方に向けて指向していて、ミラーアッセンブリ5を装着すると乗員から該ステイ4が見えないような形状となっている。即ち、この実施形態のステイ4は、ピボット中心14cに衝撃力が加わった際にステイ4に回転力が生じにくい範囲をもつ形状である。しかし、このような範囲からの衝撃力を受けた際にスライド力が発生するように、少なくともピボット中心14cが後述する位置決め凹部22の底面の直交投影領域Sの外に設けられている。そのため、ピボット中心14cから位置決め凹部22の底面に向けた荷重(図5中一点鎖線で示す円錐領域T内からの荷重)が加わると、該ステイ4には大きな回転力が作用しない代わりに、該ステイ4にベース2の下面に沿って車両前方に向けてスライド力が作用するようになっている。
【0018】
ここで、ステイ4の位置決め凹部22の周壁23は、ピボット中心14cから位置決め凹部22の底面の外に向けた荷重(図5中一点鎖線で示す円錐領域T外からの荷重)が加わると、ステイ4の回転支点となってステイ4に回転力を作用させるもである。
【0019】
この実施形態では、上記ステイ4の位置決め凹部22の周壁23に、ステイ4に対して車両前方に向けてスライド力が作用した際に、ステイ4がベース2をスライドできるようにベース2の基部6の通り抜けを許容する逃がし溝21が形成されている。なお、この逃がし溝21は、位置決め凹部22の周壁23のうちピボット中心14がオフセットされた方向(車両後側)に設けられており、また、ベース2の通り抜けを許容するためにベース2の基部6の対向する面取部6a、6aの間隔よりも若干幅広に形成されている(図6参照)。
【0020】
また、この実施形態では、ステイ4の収容部11の内壁面に、スプリング部材3の対向する一対の可撓部18、18のそれぞれの前後端から突設された突起部20を係止する係止面(回り止め手段)11aが設けられていて、この係止面11aにより対向する一対の可撓部18、18が前記逃がし溝21に向けて(車両後方向)に指向して配置されるようになっている。
【0021】
そのため、車両前方に向けて所定値以上のスライド力が作用すると、ステイ4の逃がし溝21に沿ってステイ4が車両前方にスライドすると同時に、該ステイ4に固定されたスプリング部材3もその対向する一対の可撓部18、18に沿ってベース2の頭部7をスライドして、ステイ4がベース2をスライドしつつ脱落することとなる。
【0022】
なお、この実施形態では、上述のようにベース2の基部6が略円板状に形成され、且つ、該基部6を位置決めする位置決め凹部22が円状に形成された構成であるため、ステイ4の取付位置においてステイ4がベース2に対して回ってしまうこともを考えられるが、これを防止するため、ステイ4とベース2の間にはステイ4の回り止め手段が設けられている。このステイ4の回り止め手段は、ベース2の基部6の下面に凹設された係合溝8と、ステイ4の収容部11のリブ26の上端部に設けられ、前記係合溝8と係合する係合突起26aと、からなっている。また、ベース2の係合溝8の両側には、前記係合突起26aの土台の役目を果たすリブ26の両側面に相当する位置まで延出された一対の突起9、10が突設されていて、ステイ4が取付位置に確実に留まるようになっている。
【0023】
このように構成される車両用インナーミラー装置1は以下のように組み立てられる。まず、ベース2の基部6の上面に接着剤を塗布し、該ベース2をフロントガラスGの所定部位に固定する。一方、ステイ4には、後方下端のピボット14にミラーアセンブリ5を装着する一方で、前方上端の収容部11のボス部12にネジNを介してスプリング部材3を固定する。このとき、スプリング部材3は、ステイ4の収容部11の内周面に設けられた係止面11aに沿って該収容部11内に挿入され、該スプリング部材3のネジ止めの際は、スプリング部材3の突起部20がステイ4の収容部11の内壁面の係止面11aに係止されて、該スプリング部材3の共回りが防止される。
【0024】
次に、ステイ4を所定の取付位置に対して時計回りに90°回転させた状態でベース2に組み合わせ、その状態から反時計回りに90°回転させることで、ステイ4をスプリング部材3を介してベース2に取り付ける。このときのスプリング部材3とベース2との関係を説明すると、まずスプリング部材3の対向する一対の可撓部18、18に間に、ベース2の頭部7が該頭部7の面取部7b、7bに沿って挿入され、この状態からスプリング部材3が反時計回りに90°回転されることでベース2の頭部7のフック部7a、7aとスプリング部材3のフック部19、19とが係合するものである。これによってベース2にステイ4が取り付けられて、車両用インナーミラー装置1の組立が完了するものである。
【0025】
このような車両用インナーミラー装置1の脱落の様子を図8〜図10を基に説明する。
【0026】
まず、図8に示すように、ステイ4のピボット中心14cに向けてステイ4のピボット軸Cに対して上方45度から衝撃力を与えると、該衝撃力はステイ4の位置決め凹部22の領域外に向いているため、ステイ4の位置決め凹部22の周壁23の一点を回転支点としてステイ4に回転力が加わる。この回転力によってスプリング部材3にはベース2から離反するような力が加わり、スプリング部材3の可撓部18が該可撓部18のフック部19の内側面のガイドによって拡開しつつ、該フック部19がベース2の頭部7から離脱する。これにより、ステイ4はベース2から脱落する。
【0027】
一方、図10に示すように、ステイ4のピボット中心14cに向けてステイ4のピボット軸Cに対して下方45度から衝撃力を与えると、上記上方45度から衝撃力を与えた場合と略同様にステイ4がベース2から脱落する。つまり、ステイ4のピボット軸Cに対して下方45度から衝撃力を与えると、ステイ4の位置決め凹部22の周壁23の一点を回転支点としてステイ4のに回転力が加わる。この回転力によってスプリング部材3にはベース2から離反するような力が加わり、該フック部19の内側面のガイドによって可撓部18が拡開して、該フック部19がベース2の頭部7から離脱する。これにより、ステイ4はベース2から脱落する。
【0028】
また、ステイ4のピボット中心14cに向けてステイ4のピボット軸Cに対して左右45度から衝撃力を与えた場合も、スプリング部材3のフック部19の内側面のガイドによって一対の可撓部18、18が互いに拡開して、フック部19がベース2の頭部7から離脱し、ステイ4がベース2から脱落する。
【0029】
さて、図9に示すように、ステイ4のピボット中心14cに向けてステイ4のピボット軸Cに対して略平行に衝撃力を与えた場合は、上述のような回転力が加わらず、ステイ4のスライドによってステイ4がベース2から脱落するようになっている。つまり、図9に示すように、ステイ4にベース2の基部6の下面に沿って車両前方に所定値以上のスライド力が加わると、ステイ4が該ステイ4の位置決め凹部22の周壁23の逃がし溝21に沿ってベース2に対して車両前方にスライドしつつ、これと同時に、該ステイ4に固定されたスプリング部材3の対向する一対の可撓部18、18がベース2の頭部7をスライドして、最終的に、該スプリング部材3がベース2の頭部7から離脱して、ステイ4がベース2から脱落する。
【0030】
このように、この実施形態の車両用インナーミラー装置1の構造によれば、ベース2、スプリング部材3、ステイ4、ネジNのみの部品で回転脱落機構およびスライド脱落機構を満足し、部品点数が少なく簡素な車両用インナーミラー装置1を提供することができる。
【0031】
また、この実施形態によれば、ステイ4に収容部11の内壁面に、該スプリング部材3の対向する一対の可撓部18、18の指向方向を維持する係止面11a(回り止め手段)を備えるため、対向する一対の可撓部18、18の指向方向が維持され、確実にステイ4をスライドさせて脱落させることができる。また、該スプリング部材3のネジN止めの際は、この係止面11aによってスプリング部材3の共回りが防止されるため、スプリング部材3の取付性が向上する。
【0032】
なお、上述の実施形態では、ステイ4にスプリング部材3を固定するためにネジNを用いているが、本発明においては例えばリベットなどその他の固定手段で固定してもよい。
【0033】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ミラーアセンブリと、上面が車室内の所定部位に固定される板状の基部および該基部の下面中央部から突設された頭部からなるベースと、前記ベースの頭部と係合自在なスプリング部材と、一端に前記ミラーアセンブリを傾動自在に装着するピボットを有し、他端に前記ベースの基部の下面外縁および側面下縁に当接する位置決め凹部と該位置決め凹部の底面から凹設されスプリング部材が固定される収容部とを有するステイと、を備え、前記ステイのピボット中心に所定値以上の衝撃力が加わると前記位置決め凹部の周壁を回転支点としてステイを回転させることで前記ベースの頭部から前記スプリング部材を離脱させてステイをベースから脱落させる車両用インナーミラー装置において、前記スプリング部材は、対向する一対の可撓部と、該可撓部の先端部から内側に突設され前記頭部と係合自在なフック部と、を備えてなり、前記ステイの位置決め凹部の周壁にステイをベースの基部の下面に沿ってスライド可能とするベースの逃がし溝を設け、且つ、前記スプリング部材の対向する一対の可撓部を前記逃がし溝に向けて指向して配置することで、ステイがベースをスライドして脱落できるようにしたことを特徴とするものである。
【0034】
このように、請求項1記載の発明によれば、ベースおよびスプリング部材およびステイの三部品をのみを用いた簡素な構造で回転脱落機構およびスライド脱落機構を満足できる。
【0035】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、ステイに、スプリング部材の対向する一対の可撓部の指向方向を維持する回り止め手段を設けたため、対向する一対の可撓部の指向方向が維持され、確実にステイをスライドさせて脱落させることができる。また、この回り止め手段によってスプリング部材の取付性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この実施形態の車両用インナーミラー装置の分解斜視図。
【図2】同車両用インナーミラー装置に用いるベースを示す図であって、分図aは下面図、分図bは側面図、分図cは分図a中のSC−SC線に沿う断面図。
【図3】同車両用インナーミラー装置に用いるスプリング部材の拡大斜視図。
【図4】同車両用インナーミラー装置に用いるステイの一部破断面を含む側面図。
【図5】図1の車両用インナーミラー装置の取付状態を示す要部断面含む側面図。
【図6】図5中SA−SA線に沿う同車両用インナーミラー装置の上面図。
【図7】図5中SB−SB線に沿う同車両用インナーミラー装置の断面図。
【図8】同車両用インナーミラー装置の脱落の一形態を示す要部断面含む側面図。
【図9】同車両用インナーミラー装置の脱落の一形態を示す要部断面含む側面図。
【図10】同車両用インナーミラー装置の脱落の一形態を示す要部断面含む側面図。
【図11】車両用インナーミラー装置に加わる脱落外力の説明図。
【図12】従来の車両用インナーミラー装置の一例を示す一部破断部を含む側面図。
【符号の説明】
1 車両用インナーミラー装置
2 ベース
3 スプリング部材
4 ステイ
5 ミラーアセンブリ
6 ベースの基部
7 ベースの頭部
11 収容部
11a 係止面(回り止め手段)
16 固定部
18、18 一対の可撓部
19 フック部
21 逃がし溝
22 位置決め凹部
23 位置決め凹部の周壁
G フロントウインドウ(車室内の所定部位)

Claims (2)

  1. ミラーアセンブリと、
    上面が車室内の所定部位に固定される板状の基部および該基部の下面中央部から突設された頭部からなるベースと、
    前記ベースの頭部と係合自在なスプリング部材と、
    一端に前記ミラーアセンブリを傾動自在に装着するピボットを有し、他端に前記ベースの基部の下面外縁および側面下縁に当接する位置決め凹部と、該位置決め凹部の底面から凹設され前記スプリング部材が固定された収容部と、を有するステイと、
    を備え、
    前記ステイのピボット中心に所定値以上の衝撃力が加わると前記位置決め凹部の周壁を回転支点としてステイを回転させることで前記ベースの頭部から前記スプリング部材を離脱させてステイをベースから脱落させる車両用インナーミラー装置において、
    前記スプリング部材は、対向する一対の可撓部と、該可撓部の先端部から内側に突設され前記頭部と係合自在なフック部と、を備えてなり、前記ステイの位置決め凹部の周壁にステイをベースの基部の下面に沿ってスライド可能とするベースの逃がし溝を設け、且つ、前記スプリング部材の対向する一対の可撓部を前記逃がし溝に向けて指向して配置することで、ステイがベースをスライドして脱落できるようにしたことを特徴とする車両用インナーミラー装置。
  2. 請求項1記載の車両用インナーミラー装置であって、
    前記ステイに、前記スプリング部材の対向する一対の可撓部の指向方向を維持する回り止め手段を設けたことを特徴とする車両用インナーミラー装置。
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