WO2002090043A1 - Palette de pieces a travailler - Google Patents

Description

明 細 書 ワークパレツト 技術分野

本発明は、 ワークパレットに関し、 特に工作機械のテーブルに固定可能なベー ス体と、 ワーク取付け面が形成され且つベース体に回転可能に装備されたワーク 取付面形成体とを備えたものに関する。 背景技術

従来、 マシンニングセンタ等の工作機械では、 パレットマガジンに複数のヮー クパレツトを装備し、 ワークパレツトを工作機械のテーブルに移載し固定してヮ ークの機械加工を行う。

ヮ一クパレツトに油圧で駆動される位置決め機構やクランプ機構を設ける場合 が多く、 テーブル側からワークパレットに複数系統の油圧を供給する為の油圧力 ップリング機構を装備することも多い。 ここで、 前記テーブルは割り出し機能に より鉛直軸心回りに回転可能であるから、 例えば、 横型マシンニングセンタの場 合、 テーブルを回転させることで、 水平面上にワークが固定されている場合には ワークの 4面に対して、 また、 鉛直面上にワークが固定されている場合にはヮ一 クの 3面に対して、 機械加工を施すことができる。

しかし、 ワークパレツト側の固定面を除いた残りの 1面を機械加: ITするには、 一度ワークをワークパレツトから取り外して、 ワークの固定の向きを変えてから 再度ヮ一クをヮ一クパレツ卜に固定し直す必要があり、 機械加工の能率が悪くな るという問題があった。 そこで、 ワークパレットを、 前記テ一ブルに固定される ベース体と、 このベース体に回転可能に装備されワーク取付け面を設けたワーク 取付面形成体とで構成し、 ワーク取付面形成体を水平軸心回りに電動モータによ り回転可能に構成したものも提案されている。

前記のようにべ一ス体とワーク取付面形成体とを有し、 電動モー夕でワーク取 付面形成体を回転駆動するワークパレツトの場合、 ワークパレッ卜に電動モー夕 を装備するためワークパレツトに給電する必要があり、 その給電系統が複雑にな るうえ、 ワークパレットを所定角度 （例えば、 9 0度ずつ） 回転させる為にモー 夕を制御する制御系も複雑になり、 ワークパレットの製作費も高価になる、 とい う問題がある。

本発明の目的は、 簡単な構造でワークを回転軸心回りに回転させてワークの 5 面を機械加工可能に構成したワークパレットを提供することである。 発明の開示

本発明のワークパレットは、 工作機械で機械加工するワークを着脱可能に固定 するワークパレツトであって、 工作機械のテーブルに着脱可能に固定されるヮ一 クパレットにおいて、 前記テ一ブルに着脱可能に固定されるベース体と、 このべ —ス体の上面に固定されたパレット本体と、 このパレット本体に回転軸心回りに 回転可能に装備されワーク取付け面にワークが固定されるワーク取付面形成体と を有し、 前記パレット本体に、 ワーク取付面形成体を固定解除可能に固定する油 圧式クランプ手段と、 ワーク取付面形成体を前記回転軸心回りに回転駆動する油 圧式回転駆動手段とを設けたことを特徴とするものである。

このワークパレツトは、 工作機械のテーブルに着脱可能に固定された状態にお いては、 工作機械のテーブルの割り出し機構により鉛直軸心回りに回転可能であ る。 ワークの 5面全てについて機械加工する場合には、 先ず、 ワークを固定した ワーク取付面形成体を油圧式クランプ手段でパレツト本体に固定した状態で、 ヮ —クパレツトをテ一ブルと共に割り出し機構により鉛直軸心回りに回転させヮー クを工作機械により機械加工するのを繰り返しつつ、 ワークの 3側面を機械加工 する。 次に、 機械加工されていない残りの面が機械加工可能な位置に配置される ように油圧式回転馬区動手段によりワーク取付面形成体を回転軸心回りに回転させ 、 割り出し機構によりテーブルを鉛直軸心回りに回転させて機械加工を行い、 こ れを繰り返して残りの 2面を加工する。

このように、 ワークの取付位置を変更することなくワークの 5面を機械加工す ることができるため、 機械加工の能率を上げることができる。 また、 ワーク取付 面形成体を油圧式回転駆動手段で回転させるので、 回転駆動するための機構を簡 単な構造にすることができる。 さらに、 ワークパレット及びテーブルにはワーク 固定用及び前記油圧式クランプ手段用に他の油圧供給系が設けられているので、 それらに付加する形で回転駆動手段用の油圧供給系を容易に構成できる。

ここで、 前記ワーク取付面形成体のワーク取付け面は鉛直面に形成され、 ヮー ク取付面形成体の軸部が水平姿勢に配設されるようにしてもよい。 ワークの 5面 全てについて機械加工する場合には、 ワークの 3側面を機械加工した後、 機械加 ェされていない残りの面が機械加工可能な位置に配置されるように油圧式回転駆 動手段によりワーク取付面形成体を鉛直面内で回転軸心回りに 9 0度回転させ、 割り出し機構によりテーブルを鉛直軸心回りに回転させて機械加工を行い、 これ を繰り返して残りの 2面を加工す,ることができる。

また、 前記ワーク取付面形成体のワーク取付け面は鉛直面又は水平面に形成さ れ、 ワーク取付面形成体の軸部が鉛直面内で水平方向に対して 4 5度傾斜した傾 斜姿勢に配設されるようにしてもよい。 ワークの 5面全てについて機械加工する 場合には、 ワークの 3側面を機械加工した後、 機械加工されていない残りの面が 機械加工可能な位置に配置されるように、 油圧式回転駆動手段によりワーク取付 面形成体を水平宝庫うから 4 5度傾斜した回転軸心回りに 1 8 0度回転させてヮ 一ク取付面を鉛直面から水平面または水平面から鉛直面に 9 0度回転させ、 割り 出し機構によりテーブルを鉛直軸心回りに回転させて機械加工を行い、 これを繰 り返し残りの 2面を加工することができる。

前記油圧式回転駆動手段は、 ワーク取付面形成体の軸部に固定されたピニオン と、 このピニオンに嚙合するラック部材と、 このラック部材を長さ方向に進退駆 動する為の 1又は複数の油圧シリンダとを備えてもよい。 ワーク取付面形成体を 回転させるときには、 油圧シリンダによりラック部材を長さ方向に進退駆動させ 、 このラック部材の進退移動に伴いラック部材と嚙合するピニオンを回転させて 、 ワーク取付面形成体を回転させることができる。

前記パレット本体とワーク取付面形成体に、 ワーク取付面形成体をパレツト本 体に対して位置決めする位置決め機構を設けてもよい。 ワークを機械加工する際 には、 位置決め機構によりワーク取付面形成体をパレツト本体に対して位置決め して油圧式クランプ手段により固定でき、 その後、 ワークに機械加工を行うこと ができる。

前記位置決め機構は、 パレット本体に設けられた複数の位置決めピンと、 ヮー ク取付面形成体に形成され複数の位置決めピンが夫々係合する複数の円弧溝とを 有するものとしてもよい。 油圧式クランプ手段によりワーク取付面形成体がパレ ット本体に固定された状態でワーク取付面形成体を回転させると、 位置決めピン が円弧溝に係合しつつ円弧溝に沿って相対的に移動し、 位置決めピンが円弧溝の 一端に到達したときに、 ワーク取付面形成体の回転が係止される。 油圧式クラン プ手段によりワーク取付面形成体をパレツト本体に固定した状態で、 油圧式回転 駆動手段によりワーク取付面形成体を回転駆動することができる。 図面の簡単な説明

図 1は本発明の実施形態に係るワークパレツトの縦断面図、 図 2はパレツト本 体の側面図、 図 3は図 1の I I I- I I I 線断面図、 図 4は油圧供給装置の構成図であ る。 図 5は変更形態 1の図 1相当図、 図 6は変更形態 2の図 1相当図、 図 7は変 更形態 3の図 1相当図、 図 8は変更形態 4の図 2相当図である。 発明を実施するための最良の形態

本発明の実施の形態について説明する。 本実施形態は工作機械のテーブルに配 設可能なワークパレットに本発明を適用したものである。 以下、 図 1における前 後左右を前後左右として説明する。

図 1に示すように、 ワークパレット 4は、 工作機械 1で機械加工するワーク 2 を着脱可能に固定するものである。 このワークパレット 4は工作機械 1のテープ ル 3に着脱可能に固定され、 工作機械 1の割り出し位置決め機構 （図示略） によ りワークパレット 4は水平面内で回転可能である。 ワークパレット 4は、 テープ ル 3に着脱可能に固定されるベース体 5と、 このべ一ス体 5の上面に固定された パレツト本体 6と、 このパレット本体 6に回転軸心 2 0回りに回転可能に装備さ れワーク取付け面 2 1 aにワーク 2が固定されるワーク取付面形成体 7と、 ヮ一 ク取付面形成体 7をパレット本体 6に対して位置決めする位置決め機構 8などを 備えている。 また、 このワークパレット 4には、 パレット本体 6に設けられたク ランプ機構 3 1と回転駆動機構 3 2に油圧を供給する油圧供給装置 9も接続され ている。

ベース体 5は平面視で略正方形の形状を有し、 ベース体 5の内部には油路 1 0 ， 1 1， 1 2 , 1 3が形成され、 これら油路 1 0， 1 1， 1 2， 1 3はパレット 本体 6のクランプ機構 3 1と回転駆動機構 3 2に油圧を供給する。 各油路 1 0， 1 1， 1 2 , 1 3はカップリング装置 1 4， 1 5， 1 6， 1 7を介して油圧供給 装置 9に着脱可能に接続されている。

図 1〜図 3に示すように、 ワーク取付面形成体 7は、 円板状のワーク取付板 2 1と、 このワーク取付板 2 1の右面の回転軸心 2 0部分から右方へ水平姿勢に配 設された軸部 2 2とを一体形成したものである。 ワーク取付板 2 1の左面にはヮ ーク 2が取付られるワーク取付け面 2 1 aが鉛直面に形成され、 ワーク取付板 2 1の右面には円周方向 4等分位置に 4つのピン穴 2 3も形成されている。 軸部 2 2はベアリング 2 4で支持され、 軸部 2 3の回転軸心 2 0方向途中部には環状の 段付き部 2 5が形成され、 軸部 2 2の右端部には外周 1 Z 4部分に歯が形成され たピニオン 2 6が固定されている。

図 1〜図 3に示すように、 パレット本体 6は、 基準体 3 0と、 ワーク取付面形 成体 7を固定解除可能に固定するクランプ機構 3 1 (油圧式クランプ手段） と、 ワーク取付面形成体 7を回転軸心 2 0回りに回転駆動する回転駆動機構 3 2 (油 圧式回転駆動手段） などを備えている。

基準体 3 0は、 側面視で略正方形の形状を有し、 基準体 3 0の下端はベース体 5の上面に固定され、 基準体 3 0の回転軸心 2 0部分には、 左端面から順に小径 化する大径穴 3 3、 シリンダ穴 3 4、 小径穴 3 5が直列的に形成されている。 大 径穴 3 3にはシリンダ穴 3 4を閉塞する環状部材 3 6が内嵌され、 環状部材 3 6 の内周側にクランプ機構 3 1のピストンロッド 4 1 bが挿通される口ッド揷通孔 3 6 aが形成されている。 図 1， 図 2に示すように、 基準体 3 0の左端面の回転 軸心 2 0に対称な位置において 2つの位置決めピン 3 7がピン穴 2 3と夫々係合 可能に突設されている。

クランプ機構 3 1は、 基準体 3 0の内部に配設されワーク取付面形成体 7を固 定するクランプ力と固定解除するクランプ解除力を発生させる複動式の油圧シリ ンダ 4 0を備えている。 この油圧シリンダ 4 0は、 シリンダ穴 3 4と、 出力部材 としての筒軸状のピストン部材 4 1と、 クランプ力を発生させるクランプ側油室

4 2と、 クランプ解除力を発生させるクランプ解除側油室 4 3などで構成されて いる。

ピストン部材 4 1はワーク取付面形成体 7の軸部 2 2に外嵌され、 このピスト ン部材 4 1は、 環状のピストン 4 l aと、 ピストン 4 1 aから左方へ延びるピス トンロッド 4 1 bと、 ピストン 4 1 aから右方へ延びる筒部 4 1 cとを一体形成 したものである。

ピストン 4 1 aはシリンダ穴 3 4に摺動自在に装着され、 ピストン 4 1 aには シ一ル部材 4 4が装着されている。 ピストン 4 1 aの左側にはクランプ側油室 4 2が形成され、 ピストン 4 1 aの右側にはクランプ解除側油室 4 3が形成されて いる。 ピストンロッド 4 1 bはロッド揷通孔 3 6 aに摺動自在に挿通され、 ピス トンロッド 4 1 bの内周面にはワーク取付面形成体 7の軸部 2 2の段付き部 2 5 と係合してクランプ解除力をワーク取付面形成体 7に伝達する係合部 4 5が形成 されている。 筒部 4 1 cは小径穴 3 5に摺動自在に装着され、 筒部 4 1 cの内周 側にはワーク取付面形成体 7の軸部 2 2を支持するベアリング 2 4が装着されて いる。 クランプ側油室 4 2には、 油路 1 0， 4 6を介して油圧を供給可能であり 、 クランプ解除側油室 4 3にも油路 1 1， 4 7を介して油圧を供給可能である。 図 1， 図 3に示すように、 回転駆動機構 3 2は、 基準体 3 0の右端面に配設さ れ、 この回転駆動機構 3 2は、 ケース本体 5 0と、 ワーク取付面形成体 7の軸部 2 2に固定されたピニオン 2 6と、 このピニオン 2 6に嚙合するラック部材 5 1 と、 このラック部材 5 1を上下 （長さ方向） に進退駆動する為の 2つの油圧シリ ンダ 5 2， 5 3などを備えている。 ケース本体 5 0の左端面側には、 ピニオン 2 6が収容される半円形状のピニォ ン収容穴 5 4が形成され、 ケース本体 5 0の上端側部分と下端側部分の内部には 夫々油圧シリンダ 5 2， 5 3のシリンダ穴 5 5， 5 6が形成され、 シリンダ穴 5 5 , 5 6に連なるラック収容穴 5 7も形成されている。

図 3に示すように、 ピニオン 2 6には、 ワーク取付面形成体 7が 9 0度回転す るように外周 1 / 4部分に複数の歯が形成され、 ピニオン 2 6は、 その外周部の 歯の形成されていない部分で回転摺動自在にピニオン収容穴 5 4に収容されてい る。 ラック部材 5 1は、 2つの油圧シリンダ 5 2 , 5 3のピストン部材 5 8 , 6 2の先端と夫々一体的に連結されてラック収容穴 5 7に上下に摺動自在に収容さ れ、 ラック部材 5 1のピニオン 2 6側 （図 3における左側） には複数の歯が形成 され、 ラック部材 5 1.はピニオン 2 6に嚙合している。

油圧シリンダ 5 2は、 シリンダ穴 5 5と、 出力部材としてのピストン部材 5 8 と、 このピストン部材 5 8を下方へ駆動する油室 5 9などを備えている。 ピスト ン部材 5 8はピストン 5 8 aとピストンロッド 5 8 bとを一体形成したものであ り、 ピストン 5 8 aはシリンダ穴 5 5に摺動自在に装着され、 ピストン 5 8 aに はシ一ル部材 6 0が装着されている。 ピストン 5 8 aの上側には油室 5 9が形成 され、 この油室 5 9には油圧ホース 6 1と油路 1 3を介して油圧を供給可能であ る。 ピストンロッド 5 8 bの下端はラック部材 5 1の上端と一体的に連結されて いる。

同様に、 油圧シリンダ 5 3も、 シリンダ穴 5 6と、 出力部材としてのピストン 部材 6 2と、 このピストン部材 6 2を上方へ駆動する油室 6 3などを備えている 。 ビストン部材 6 2はピストン 6 2 aとピストンロッド 6 2 bとを一体形成した ものであり、 ピストン 6 2 aはシリンダ穴 5 6に摺動可能に装着され、 ピストン 6 2 aにはシール部材 6 4力 S装着されている。 ピストン 6 2 aの下側には油室 6 3が形成され、 この油室 6 3には油圧ホース 6 5と油路 1 2を介して油圧を供給 可能である。 ピストンロッド 6 2 bの上端はラック部材 5 1の下端と一体的に連 結されている。

回転駆動機構 3 2によりワーク取付面形成体 7を時計回り （図 1における矢印 方向） に回転させる場合には、 油室 5 9に油圧を供給していない状態で、 油室 6 3に油圧を供給しピストン部材 6 2を上方へ駆動すると、 それに伴ってラック部 材 5 1が上方へ移動駆動され、 ラック部材 5 1と嚙合するピニオン 2 6が時計回 りに 9 0度回転し、 ワーク取付面形成体 7が時計回りに 9 0度回転駆動される。 ワーク取付面形成体 7を反時計回り （図 1における矢印と反対方向） に回転させ る場合には、 油室 6 3に油圧を供給していない状態で、 油室 5 9に油圧を供給し ピストン部材 5 8を下方へ駆動すると、 それに伴ってラック部材 5 1が下方へ移 動駆動され、 ラック部材 5 1と嚙合するピニオン 2 6が反時計回りに 9 0度回転 し、 ワーク取付面形成体 7が反時計回りに 9 0度回転駆動される。

位置決め機構 8は、 パレット本体 6の位置決めピン 3 7と、 ワーク取付面形成 体 7のピン穴 2 3とで構成され、 回転駆動機構 3 2によりワーク取付面形成体 7 を回転させてピン穴 2 3を位置決めピン 3 7の位置に合わせた後、 クランプ機構 3 1によりワーク取付面形成体 7をパレツト本体 6に固定するときに、 ピン穴 2 3に位置決めピン 3 7を係合させてワーク取付面形成体 7をパレツト本体 6に対 して位置決めする。

図 4に示すように、 油圧供給装置 9には、 油圧ポンプ、 アキュームレータ一、 切換弁等を備えた油圧供給源 7 0と、 カップリング装置 1 4， 1 5 , 1 6 , 1 7 を介してこの油圧供給源 7 0と各油路 1 0， 1 1 , 1 2， 1 3を接続する油路 7 1 , 7 2 , 7 3， 7 4などが設けられている。 各油路 7 1 , 7 2， 7 3 , 7 4に は圧力スィッチ 7 5 , 7 6 , 7 7 , 7 8が夫々設けられ、 夫々の油路 7 1， 7 2 ， 7 3， 7 4の圧力上昇を圧力スィッチ 7 5 , 7 6， 7 7， 7 8により検知して 、 クランプ機構 3 1によるワーク取付面形成体 7の固定及び固定解除、 回転駆動 機構によるワーク取付面形成体 7の時計回り及び反時計回りの回転動作の完了を 確認する。

次に、 ワークパレット 4の作用について説明する。

図 1のように、 ワーク 2がワーク取付面 2 1 aに固定され、 位置決め機構 8の 位置決めピン 3 7がピン穴 2 3に係合可能な位置にある状態でクランプ側油室 4 2に油圧を供給すると、 ピストン部材 4 1が右方へ駆動され、 それに伴いワーク 取付面形成体 7も右方へ移動し、 位置決めピン 3 7がピン穴 2 3に係合して位置 決めされてワーク取付面形成体 7はパレツト本体 6に固定される。 ピストン 4 1 aの右端面がシリンダ穴 3 4の右端に当接したときには、 油路 4 6， 1 0 , 7 1 の油圧は上昇するので、 その圧力上昇を圧力スィッチ 7 5により検知して、 ヮー ク取付面形成体 7が固定されたことを確認できる。 この状態で、 ワークパレット 4を水平面内で回転させることでワーク 2の 3面を機械加工することができる。 次に、 前記の状態では機械加工できない他の 2面に機械加工を施す場合には、 クランプ側油室 4 2の油圧を抜き、 続いてクランプ解除側油室 4 3に油圧を供給 すると、 ピストン部材 4 1が左方へ駆動され、 それに伴いワーク取付面形成体 7 も左方へ移動してワーク取付面形成体 7の固定が解除される。 ピストン 4 1 aの 左端面がシリンダ穴 3 4の左端に当接したときには、 油路 4 7 , 1 1 , 7 2の油 圧は上昇するので、 その圧力上昇を圧力スィッチ 7 6により検知して、 ワーク取 付面形成体 7の固定が解除されたことを確認できる。

ワーク取付面形成体 7の固定が解除されたときに、 位置決めピン 3 7とピン穴 2 3の係合も解除されるので、 油室 5 9に油圧を供給していない状態で、 油室 6 3に油圧を供給すると、 ラック部材 5 1が上方へ駆動され、 ラック部材 5 1と嚙 合するピニオン 2 6が時計回りに 9 0度回転し、 ワーク取付面形成体 7が時計回 りに 9 0度回転駆動される。 このとき、 油圧シリンダ 5 3のピストン 6 2 aがシ リンダ穴 5 6の上端に当接したときには、 油路 1 2， 7 3の油圧が上昇するので 、 この圧力上昇を圧力スィッチ 7 7により検知して、 ワーク取付面形成体 7の時 計回りの回転動作が完了したことを確認できる。

同様に、 油室 6 3に油圧を供給していない状態で、 油室 5 9に油圧を供給する と、 ラック部材 5 1が下方へ駆動され、 ラック部材 5 1と嚙合するピニオン 2 6 が反時計回りに 9 0度回転し、 ワーク取付面形成体 7が反時計回りに 9 0度回転 駆動される。 このとき、 油圧シリンダ 5 2のピストン 5 8 aがシリンダ穴 5 5の 下端に当接したときには、 油路 1 3， 7 4の油圧が上昇するので、 この圧力上昇 を圧力スィッチ 7 8により検知して、 ワーク取付面形成体 7の反時計回りの回転 動作が完了したことを確認できる。 このように、 ワーク取付面形成体 7を時計回り又は反時計回りに 9 0度回転駆 動した後、 位置決め機構 8によりワーク取付面形成体 7をパレット本体 6に対し て位置決めしつつ、 再びクランプ機構 3 1によりワーク取付面形成体 7をパレツ ト本体 6に固定し、 ワーク 2の残りの 2面について機械加工を行う。

以上説明したワークパレット 4によれば、 ワーク取付け面 2 1 aにワーク 2が 固定されるワーク取付面形成体 7を鉛直面内で 9 0度回転させることができるの で、 ワーク 2の取付方向を変更することなくワーク 2の 5面を機械加工すること ができ、 機械加工の能率を上げることができる。 また、 回転駆動機構 3 2はラッ ク部材 5 1を油圧シリンダ 5 2 , 5 3によって上下駆動させ、 この上下駆動に伴 いラック部材 5 1と嚙合するピニオン 2 6を回転させてワーク取付面形成体 7を 回転駆動するので、 簡単な構造でワーク取付面形成体 7を回転駆動することがで きる。 さらに、 ワークパレット 4及びテーブル 3にはワーク 2の固定用及びクラ ンプ機構 3 1用に他の油圧供給系が設けられているので、 それらに付加する形で 回転駆動機構 3 2用の油圧供給系を容易に構成することができる。

回転駆動機構 3 2の油圧シリンダ 5 2， 5 3に油圧を供給する油路 7 4 , 7 3 に圧力スィッチ 7 8 , 7 7を設けたので、 油路 7 4 , 7 3の圧力上昇を圧力スィ ツチ 7 8 , 7 7により検知することで、 ワーク取付面形成体 7の時計回り及び反 時計回りの回転が完了したことを確認することができる。 また、 位置決め機構 8 の 2つの位置決めピン 3 7をピン穴 2 3に係合させて、 ワーク取付面形成体 7を パレット本体 6に位置決めするので、 クランプ機構 3 1でワーク取付面形成体 7 をパレツト本体 6に固定したときに、 その位置がずれることがない。

前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。 尚、 前記実施 形態と同様のものについては適宜説明を省略する。

1〕 図 5に示すように、 ワークパレット 4 Aは、 ベース体 5と、 このベース体 5 の上面に固定されたパレット本体 6 Aと、 このパレット本体 6 Aに回転軸心 2 0 A回りに回転可能に装備されワーク取付け面 8 0にワーク 2が固定されるワーク 取付面形成体 7 Aを備えている。

ワーク取付面形成体 7 Aは、 円板状のワーク取付板 2 1 Aと、 このワーク取付 板 2 1 Aのお面の回転軸心 2 O A部分から右方へ水平姿勢に配設された軸部 2 2 Aとを一体形成したものである。 軸部 2 2 Aには左側から大径部 8 1と小径部 8 2とが形成され、 この小径部 8 2の右端にはクランプ機構 3 1 Aのピストン部材 8 6がー体的に連結されている。 小径部 8 2には外周 1 Z 4部分に歯が形成され たピニオン 2 6 Aが固定されている。

パレット本体 6 Aは、 基準体 3 O Aと、 ワーク取付面形成体 7 Aを固定解除可 能に固定するクランプ機構 3 1 Aと、 ワーク取付面形成体 7 Aを回転軸心 2 O A 回りに回転駆動する回転駆動機構 3 2などを備えている。

基準体 3 0 Aの回転軸心 2 0 A部分には貫通孔 8 3が形成され、 この貫通孔 8 3にはワーク取付面形成体 7の大径部 8 1が摺動可能に内嵌されている。

クランプ機構 3 1 Aの油圧シリンダ 4 0 Aは、 基準体 3 0 Aの右方で回転駆動 機構 3 2のケース本体 5 0の右端面に配設され、 この油圧シリンダ 4 O Aは、 シ リンダ本体 8 4と、 シリンダ本体 8 4の内部に形成されたシリンダ穴 8 5と、 ヮ —ク取付面形成体 7 Aの右端部に設けられたピストン部材 8 6と、 クランプ力を 発生させるクランプ側油室 8 7と、 クランプ解除力を発生させるクランプ解除側 油室 8 8などで構成されている。

ピストン部材 8 6は、 環状のピストン 8 6 aとピストン 8 6 aから左方へ延び るピストンロッド 8 6 bとを一体形成したものである。 ピストン 8 6 aはシリン ダ穴 8 5に摺動自在に装着され、 ピストン 8 6 aにはシール部材 8 9が装着され ている。 ピストン 8 6 aの左側にはクランプ側油室 8 7が形成され、 この油室 8 7には油圧喪失時においてワーク取付面形成態 7 Aの固定状態を保持する為の皿 バネ 9 0が収容されている。 ピストン 8 6 aの右側にはクランプ解除側油室 8 8 も形成されている。 回転駆動機構 3 2は基準体 3 0 Aの右端面に固定的に設けら れ、 前記実施形態と同様の構造を有 "るものである。

次に、 このワークパレット 4 Aの作用 .効果について説明する。

ワーク取付面形成体 7 Aをパレット本体 6 Aに固定するときには、 クランプ解 除側油室 8 8に油圧を供給していない状態で、 クランプ側油室 8 7に油圧を供給 してピストン部材 8 6を右方へ駆動すると、 それに伴いワーク取付面形成体 7 A も右方へ移動してワーク取付面形成体 7 Aはパレツト本体 6 Aに固定される。 ヮ 一ク取付面形成体 7 Aの固定を解除するときには、 クランプ側油室 8 7の油圧を 抜いた後、 クランプ解除側油室 8 8に油圧を供給して、 皿バネ 9 0の付勢力に抗 してピストン部材 8 6を左方へ駆動すると、 それに伴いワーク取付面形成体 7 A も左方へ移動してワーク取付面形成体 7 Aの固定が解除される。 回転駆動機構 3 2によるワーク取付面形成体 7 Aの回転については、 前記実施形態と同様であり 、 その説明を省略する。

このワークパレット 4 Aによれば、 クランプ機構 3 1 Aを基準体 3 O Aの右方 に配設したので、 パレット本体 6 Aの構造を簡単にすることができる。 その他、 前記実施形態と同様の効果を有する。

2〕 図 6に示すように、 ワークパレット 4 Bは、 ベース体 5と、 このべ一ス体 5 の上面に固定されたパレット本体 6 Bと、 このパレット本体 6 Bに回転軸心 2 0 B回りに回転可能に装備されワーク取付け面 1 0 0にワーク 2が固定されるヮ一 ク取付面形成体 7 Bを備えている。

ワーク取付面形成体 7 Bは、 円板状のワーク取付板 2 1 Bと、 このワーク取付 板 2 1 Bの右面の回転軸心 2 0 B部分から右方へ水平姿勢に配設された軸部 2 2 Bとを一体形成したものである。 軸部 2 2 Bは左側から大径部 1 0 1と、 中径部 1 0 2と、 小径部 1 0 3とが形成され、 小径部 1 0 3の右端にはクランプ機構 3 1 Bのピストン部材 1 0 9がー体的に連結されている。 中径部 1 0 2には外周 1 Z 4部分に歯が形成されたピニオン 2 6 Bが固定されている。

パレット本体 6 Bは、 基準体 3 0 Bと、 ワーク取付面形成体 7 Bを固定解除可 能に固定するクランプ機構 3 1 Bと、 ワーク取付面形成体 7 Bを回転軸心 2 0 B 回りに回転駆動する回転駆動機構 3 2などを備えている。

基準体 3 0 Bの回転軸心 2 0 B部分には左側から収容穴 1 0 4， 1 0 5， 1 0 6が直列的に設けられ、 収容穴 1 0 4， 1 0 6には夫々ワーク取付面形成体 7 B の大径部 1 0 1 , 小径部 1 0 3が摺動自在に内嵌され、 収容穴 1 0 5には、 回転 駆動機構 3 2が収容されている。

'°機構 3 1 Bの油圧シリンダ 4 0 Bは、 基準体 3 0 Bの右端面に配設さ れ、 この油圧シリンダ 4 0 Bは、 シリンダ本体 1 0 7と、 シリンダ本体 1 0 7の 内部に形成されたシリンダ穴 1 0 8と、 ワーク取付面形成体 7 Bの右端部のピス トン部材 1 0 9と、 クランプ力を発生させるクランプ側油室 1 1 0と、 クランプ 解除力を発生させるクランプ解除側油室 1 1 1などで構成されている。

ピストン部材 1 0 9は、 環状のピストン 1 0 9 aとピストン 1 0 9 aから左方 へ延びるピストンロッド 1 0 9 bとを一体形成したものである。 ピストン 1 0 9 aはシリンダ穴 1 0 8に摺動自在に装着され、 ピストン 1 0 9 aにはシール部材 1 1 2が装着されている。 ピストン 1 0 9 aの左側にはクランプ側油室 1 1 0力 S 形成され、 ピストン 1 0 9 bの右側にはクランプ解除側油室 1 1 1が形成されて いる。 回転駆動機構 3 2は基準体 3 0 Bの内部に配設され、 前記実施形態と同様 の構造を有するものである。

このワークパレツト 4 Bの作用 ·効果について説明する。

ヮ一ク取付面形成体 7 Bをパレツト本体 6 Bに固定するときには、 クランプ解 除側油室 1 1 1に油圧を供給していない状態で、 クランプ側油室 1 1 0に油圧を 供給し、 ピストン部材 1 0 9を右方へ駆動すると、 それに伴いワーク取付面形成 体 7 Bも右方へ移動してワーク取付面形成体 7 Bはパレツト本体 6 Bに固定され る。 ワーク取付面形成体 7 Bの固定を解除するときには、 クランプ側油室 1 1 0 の油圧を抜いた後、 クランプ解除側油室 1 1 1に油圧を供給してピストン部材 1 0 9を左方へ駆動すると、 それに伴いワーク取付面形成体 7 Bも左方へ移動して ワーク取付面形成体 7 Bの固定が解除される。 回転駆動機構 3 2によるワーク取 付面形成体 7 Bの回転については、 前記実施形態と同様であり、 その説明を省略 する。

このヮ一クパレツト 7 Bによれば、 回転駆動機構 3 2を基準体 3 0 Bの内部に 配設したので、 ワークパレット 4 Bをコンパクトにすることができる。 その他、 前記実施形態と同様の効果を有する。

3〕 図 7に示すように、 ワークパレット 4 Cは、 ベ一ス体 5と、 このべ一ス体 5 の上面に固定されたパレット本体 6 Cと、 このパレット本体 6 Cに回転軸心 2 0 C回りに回転可能に装備されワーク取付け面 1 2 0にワーク 2が固定されるヮー ク取付面形成体 7 Cを備えている。

ワーク取付面形成体 7 Cは、 断面直角二等辺三角形の三角柱形状のワーク取付 部材 1 2 1と、 このワーク取付部材 1 2 1の底面 （断面において直角二等辺三角 形の底辺が含まれる面） の回転軸心 2 0 C部分から鉛直面内で水平方向に対して 4 5度傾斜した傾斜姿勢に配設された軸部 2 2 Cなどで構成されている。 ワーク 取付部材 1 2 1の側面 （断面において直角二等辺三角形の両等辺が含まれる面） の何れかの面にワーク取付板 2 1 Cが鉛直姿勢又は水平姿勢に装備され、 このヮ 一ク取付板 2 1 Cの外面においてワーク 2が固定されるワーク取付け面 1 2 0が 水平面又は鉛直面に形成されている。 ワーク取付部材 1 2 1の底面には、 回転軸 心 2 0 C中心の円周 4等分位置に 4つのピン穴 2 3 Cが形成されている。

パレット本体 6 Cは、 基準体 3 0 Cと、 ワーク取付面形成体 7 Cを固定解除可 能に固定するクランプ機構 3 1と、 ワーク取付面形成体 7 Cを回転軸心 2 0 C回 りに回転駆動する回転駆動機構 3 2 Cなどを備えている。

基準体 3 0 Cは、 鉛直面内で水平方向に 4 5度傾斜した傾斜面 1 2 2を有し、 この傾斜面 1 2 2にピン穴 2 3 Cに係合可能な 2つの位置決めピン 3 7 Cが回転 軸心 2 0 Cに対して対称な位置に突設されている。 クランプ機構 3 1は、 基準体 3 0 Cの内部に配設され、 前記実施形態と同様の構造を有する。

回転駆動機構 3 2 Cは、 基準体 3 0 Cの内部に配設され、 前記実施形態と略同 様の構造を有するが、 図 7に示すように、 このワークパレット 7 Cにおいては、 ヮ一ク 2を鉛直面内で 9 0度回転させるためには、 ワーク取付面形成体 7 Cを回 転軸心 2 0 C回りに 1 8 0度回転させる必要があるため、 軸部 2 2 Cの端部に設 けられたピニオン 2 6 Cにおいて外周 1 Z 2部分に歯が形成され、 このピニオン 2 6 Cと嚙合するようにラック部材 5 1 Cにも歯が形成されている。

このワークパレツト 4 Cにおいて、 ワーク取付面形成体 7 Cを回転させるには 、 油室 5 9 Cに油圧を供給していない状態で油室 6 3 Cに油圧を供給すると、 ラ ック部材 5 1 Cが右斜め上方へ駆動され、 それに伴いピニオン 2 6 Cが時計回り (図 7における矢印の回転方向） に回転して、 ワーク取付面形成体 7 Cが時計回 りに 1 8 0度回転し、 ワーク 2が鉛直面内で反時計回りに 9 0度回転したことに

4 なる。 逆に油室 6 3 Cに油圧を供 ¾合していない状態で油室 5 9 Cに油圧を供給す ると、 ラック部材 5 1 Cが左斜め下方へ駆動され、 ピニオン 2 6 Cが反時計回り に回転して、 ワーク取付面形成体 7 Cが反時計回りに 1 8 0度回転し、 ワーク 2 が時計回りに 9 0度回転する。 その他、 前記実施形態と同様の効果を有する。

4〕 図 8に示すように、 位置決め機構 8 Dは、 パレット本体 6 Dに設けられた 2 本の位置決めピン 3 7 Dと、 ワーク取付面形成体 7 Dに形成され 2本の位置決め ピン 3 7 Dが夫々係合する 2つの円弧溝 1 3 0とを有するように構成されていて もよい。 この場合、 クランプ機構 3 1によるワーク取付面形成体 7 Dの固定を解 除せずに、 位置決め機構 8 Dの 2本の位置決めピン 3 7 Dが夫々円弧溝 1 3 0に 係合した状態で、 ワーク取付面形成体 7 Dを回転させることができ、 ワーク取付 面形成体 7 Dが 9 0度回転したときには、 位置決めピン 3 7 Dが円弧溝 1 3 0の 端部に係合し、 ワーク取付面形成体 7 Dのそれ以上の回転を係止することができ る。

5〕 位置決め機構 8は 3本以上の複数の位置決めピン 3 7によりワーク取付面形 成体 7をパレット本体 6に位置決めするように構成してもよい。 また、 位置決め ピン 3 7の外周面とピン穴 2 3の内周面を夫々テ一パー面に形成して、 これらテ —パ一面が係合して位置決めするように構成してもよい。 さらには、 位置決めピ ン 8に縮径側へ弾性変形可能な環状のコレツトを外嵌させて、 位置決め時にこの コレットを縮径させて高精度な位置決めが可能に構成してもよい。

6〕 その他、 本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、 当業者により容易に想到できる ものに本発明を適用できることはいうまでもない。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 工作機械で機械加工するワークを着脱可能に固定するワークパレツトであつ て、 '工作機械のテーブルに着脱可能に固定されるワークパレツトにおいて、 前記テーブルに着脱可能に固定されるベース体と、 このベース体の上面に固定 されたパレツト本体と、 このパレット本体に回転軸心回りに回転可能に装備され ワーク取付け面にワークが固定されるワーク取付面形成体とを有し、

前記パレット本体に、 ヮ一ク取付面形成体を固定解除可能に固定する油圧式ク ランプ手段と、 ワーク取付面形成体を前記回転軸心回りに回転駆動する油圧式回 転駆動手段とを設けたことを特徴とするワークパレツト。

2 . 前記ワーク取付面形成体のワーク取付け面は鉛直面に形成され、 ワーク取付 面形成体の軸部が水平姿勢に配設されたことを特徴とする請求の範囲第 1項に記 載のワークパレツト。

3 . 前記ワーク取付面形成体のワーク取付け面は鉛直面又は水平面に形成され、 ワーク取付面形成体の軸部が鉛直面内で水平方向に対して 4 5度傾斜した傾斜姿 勢に配設されたことを特徴とする請求の範囲第 1項に記載のワークパレツト。

4. 前記油圧式回転駆動手段は、 ワーク取付面形成体の軸部に固定されたピニォ ンと、 このピニオンに嚙合するラック部材と、 このラック部材を長さ方向に進退 駆動する為の 1又は複数の油圧シリンダとを備えたことを特徴とする請求の範囲 第 1項に記載のワークパレット。

5 . 前記パレット本体とワーク取付面形成体に、 ワーク取付面形成体をパレット 本体に対して位置決めする位置決め機構を設けたことを特徴とする請求の範囲第 1項〜第 4項の何れかに記載のワークパレット。

6 . 前記位置決め機構は、 パレット本体に設けられた複数の位置決めピンと、 ヮ —ク取付面形成体に形成され複数の位置決めピンが夫々係合する複数の円弧溝と を有することを特徴とする請求の範囲第 1項〜第 5項の何れかに記載のワークパ レツ卜。