JP2788833B2 - ロータリーテーブルの回転制御方法及び装置 - Google Patents
ロータリーテーブルの回転制御方法及び装置Info
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- JP2788833B2 JP2788833B2 JP4334280A JP33428092A JP2788833B2 JP 2788833 B2 JP2788833 B2 JP 2788833B2 JP 4334280 A JP4334280 A JP 4334280A JP 33428092 A JP33428092 A JP 33428092A JP 2788833 B2 JP2788833 B2 JP 2788833B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロータリーテーブルの
回転制御方法及び装置に関し、特に、ロータリーテーブ
ルを180°ごとに左、右回転させる場合の高速回転工
程から低速回転工程への切替時期を演算結果により制御
し、ロータリーテーブルの停止位置のバラツキをなくす
ための新規な改良に関する。
回転制御方法及び装置に関し、特に、ロータリーテーブ
ルを180°ごとに左、右回転させる場合の高速回転工
程から低速回転工程への切替時期を演算結果により制御
し、ロータリーテーブルの停止位置のバラツキをなくす
ための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられていたこの種のロータリ
ーテーブルの回転制御方法としては、一般に、ロータリ
ーテーブルの外周又はテーブル駆動用アクチュエータに
設けられた周知のドグとリミットスイッチを使用し、ロ
ータリーテーブル又はテーブル駆動用アクチュエータの
位置を検出することにより、高速回転工程から低速回転
工程への切替を行っていた。
ーテーブルの回転制御方法としては、一般に、ロータリ
ーテーブルの外周又はテーブル駆動用アクチュエータに
設けられた周知のドグとリミットスイッチを使用し、ロ
ータリーテーブル又はテーブル駆動用アクチュエータの
位置を検出することにより、高速回転工程から低速回転
工程への切替を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のロータリーテー
ブルの回転制御方法は、以上のように構成されていたた
め、次のような課題が存在していた。すなわち、ロータ
リーテーブルの外周又はテーブル駆動用アクチュエータ
に設けられたドグとリミットスイッチを使用し、リミッ
トスイッチによる検出後にこの検出信号をもとにして高
速回転工程から低速回転工程への切替を行っているた
め、ロータリーテーブル回転速度、ロータリーテーブル
に搭載される金型の重量及び使用している作動油の油温
の変動などにより発生する慣性力の変動に対して確実な
追従性を得ることができず、ロータリーテーブルの停止
位置の位置決め精度が安定せず、バラツキが発生してい
た。
ブルの回転制御方法は、以上のように構成されていたた
め、次のような課題が存在していた。すなわち、ロータ
リーテーブルの外周又はテーブル駆動用アクチュエータ
に設けられたドグとリミットスイッチを使用し、リミッ
トスイッチによる検出後にこの検出信号をもとにして高
速回転工程から低速回転工程への切替を行っているた
め、ロータリーテーブル回転速度、ロータリーテーブル
に搭載される金型の重量及び使用している作動油の油温
の変動などにより発生する慣性力の変動に対して確実な
追従性を得ることができず、ロータリーテーブルの停止
位置の位置決め精度が安定せず、バラツキが発生してい
た。
【0004】本発明は以上のような課題を解決するため
になされたもので、特に、ロータリーテーブルを180
°ごとに左、右回転させる場合の高速回転工程から低速
回転工程への切替時期を演算結果により制御し、ロータ
リーテーブルの停止位置のバラツキをなくすようにした
ロータリーテーブルの回転制御方法及び装置を提供する
ことを目的とする。
になされたもので、特に、ロータリーテーブルを180
°ごとに左、右回転させる場合の高速回転工程から低速
回転工程への切替時期を演算結果により制御し、ロータ
リーテーブルの停止位置のバラツキをなくすようにした
ロータリーテーブルの回転制御方法及び装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるロータリー
テーブルの回転制御方法は、シリンダ(4)により往復移
動するラック(3)をロータリーテーブル(1)のピニオン
(2)に噛合させ、前記シリンダ(4)に接続された第1、第
2電磁方向切替弁(5,6)及び前記ロータリーテーブル(1)
のドグ(15)を検出するリミットスイッチ(16)を用いるこ
とにより、前記ロータリーテーブル(1)を180°ごと
に右回転と左回転を繰返すようにしたロータリーテーブ
ル(1)の回転制御方法において、前記シリンダ(4)を第1
電磁方向切替弁(5)を切替えてタンクと直接接続するこ
とにより高速回転工程(X)とし、前記リミットスイッチ
(16)から得られた切替信号(14)により制動遅延タイマー
が作動し、前記制動遅延タイマーの遅延時間Tが満了時
に前記第2電磁方向切替弁(6)を切替えて流量を絞り低
速回転工程(Y)とし、計測手段(8)により計測された前記
ロータリーテーブル(1)の低速回転工程時間(td2)と予め
設定された低速回転工程時間基準値(tds)を比較演算
し、次サイクルにおける高速回転工程(X)から低速回転
工程(Y)への切替時期を、前記比較演算の結果に基づい
て前記制動遅延タイマーの遅延時間Tを操作することに
より、制御する方法である。
テーブルの回転制御方法は、シリンダ(4)により往復移
動するラック(3)をロータリーテーブル(1)のピニオン
(2)に噛合させ、前記シリンダ(4)に接続された第1、第
2電磁方向切替弁(5,6)及び前記ロータリーテーブル(1)
のドグ(15)を検出するリミットスイッチ(16)を用いるこ
とにより、前記ロータリーテーブル(1)を180°ごと
に右回転と左回転を繰返すようにしたロータリーテーブ
ル(1)の回転制御方法において、前記シリンダ(4)を第1
電磁方向切替弁(5)を切替えてタンクと直接接続するこ
とにより高速回転工程(X)とし、前記リミットスイッチ
(16)から得られた切替信号(14)により制動遅延タイマー
が作動し、前記制動遅延タイマーの遅延時間Tが満了時
に前記第2電磁方向切替弁(6)を切替えて流量を絞り低
速回転工程(Y)とし、計測手段(8)により計測された前記
ロータリーテーブル(1)の低速回転工程時間(td2)と予め
設定された低速回転工程時間基準値(tds)を比較演算
し、次サイクルにおける高速回転工程(X)から低速回転
工程(Y)への切替時期を、前記比較演算の結果に基づい
て前記制動遅延タイマーの遅延時間Tを操作することに
より、制御する方法である。
【0006】また、本発明によるロータリーテーブルの
回転制御装置は、シリンダ(4)により往復移動するラッ
ク(3)をロータリーテーブル(1)のピニオン(2)に噛合さ
せ、前記シリンダ(4)及びタンクに接続された第1、第
2電磁方向切替弁(5,6)及び前記ロータリーテーブル(1)
のドグ(15)を検出するリミットスイッチ(16)を用いるこ
とにより、前記ロータリーテーブル(1)を180°ごと
に右回転と左回転を繰返すようにしたロータリーテーブ
ルの回転制御装置において、前記ロータリーテーブル
(1)の低速回転工程時間(td2)を計測するための計測手段
(8)と、低速回転工程時間基準値(tds)を記憶するための
記憶手段(9)と、前記低速回転工程時間(td2)の低速回転
工程時間基準値(tds)と前記低速回転工程時間(td2)とを
比較する比較手段(10)と、前記比較手段(10)で得られた
比較結果により演算を行う演算手段(11)とを備え、前記
各電磁方向切替弁(5,6)の切換えにより前記ロータリー
テーブル(1)を高速回転工程から低速回転工程とすると
共に、前記比較結果に基づいて次サイクルの高速回転工
程から低速回転工程への切替時期を制御するようにした
構成である。
回転制御装置は、シリンダ(4)により往復移動するラッ
ク(3)をロータリーテーブル(1)のピニオン(2)に噛合さ
せ、前記シリンダ(4)及びタンクに接続された第1、第
2電磁方向切替弁(5,6)及び前記ロータリーテーブル(1)
のドグ(15)を検出するリミットスイッチ(16)を用いるこ
とにより、前記ロータリーテーブル(1)を180°ごと
に右回転と左回転を繰返すようにしたロータリーテーブ
ルの回転制御装置において、前記ロータリーテーブル
(1)の低速回転工程時間(td2)を計測するための計測手段
(8)と、低速回転工程時間基準値(tds)を記憶するための
記憶手段(9)と、前記低速回転工程時間(td2)の低速回転
工程時間基準値(tds)と前記低速回転工程時間(td2)とを
比較する比較手段(10)と、前記比較手段(10)で得られた
比較結果により演算を行う演算手段(11)とを備え、前記
各電磁方向切替弁(5,6)の切換えにより前記ロータリー
テーブル(1)を高速回転工程から低速回転工程とすると
共に、前記比較結果に基づいて次サイクルの高速回転工
程から低速回転工程への切替時期を制御するようにした
構成である。
【0007】
【作用】本発明によるロータリーテーブルの回転制御方
法及び装置においては、180°ごとに左、右回転する
ロータリーテーブルの低速回転工程時間と予め設定され
た低速回転工程時間基準値を比較演算し、この比較演算
の結果により、次サイクルにおける高速回転工程から低
速回転工程への切替時期を制御するため、テーブル回転
速度、ロータリーテーブルに搭載された金型重量の変動
及び油温の変動等があった場合でも、前記切替時期を毎
サイクル演算して次サイクルの制御を行うことができ、
常に安定したテーブル停止位置精度を保つことができ
る。
法及び装置においては、180°ごとに左、右回転する
ロータリーテーブルの低速回転工程時間と予め設定され
た低速回転工程時間基準値を比較演算し、この比較演算
の結果により、次サイクルにおける高速回転工程から低
速回転工程への切替時期を制御するため、テーブル回転
速度、ロータリーテーブルに搭載された金型重量の変動
及び油温の変動等があった場合でも、前記切替時期を毎
サイクル演算して次サイクルの制御を行うことができ、
常に安定したテーブル停止位置精度を保つことができ
る。
【0008】
【実施例】以下、図面と共に本発明によるロータリーテ
ーブルの回転制御方法及び装置の好適な実施例について
詳細に説明する。図1から図4迄は本発明によるロータ
リーテーブルの回転制御方法及び装置を示すためのもの
で、図1は装置の構成図、図2は方法を示すフロー図、
図3は特性図、図4は図2の演算を具体的に示すフロー
図である。
ーブルの回転制御方法及び装置の好適な実施例について
詳細に説明する。図1から図4迄は本発明によるロータ
リーテーブルの回転制御方法及び装置を示すためのもの
で、図1は装置の構成図、図2は方法を示すフロー図、
図3は特性図、図4は図2の演算を具体的に示すフロー
図である。
【0009】図1において符号1で示されるものは、1
80°ごとに右回転と左回転を繰返すロータリーテーブ
ルであり、このロータリーテーブル1は油圧シリンダ4
のラック3に噛合するピニオン2を介して強制回転する
ように構成されている。
80°ごとに右回転と左回転を繰返すロータリーテーブ
ルであり、このロータリーテーブル1は油圧シリンダ4
のラック3に噛合するピニオン2を介して強制回転する
ように構成されている。
【0010】前記油圧シリンダ4は、第1電磁方向切替
弁5に接続され、この第1電磁方向切替弁5の第1ソレ
ノイド5aが作動するとロータリーテーブル1は180
°左回転し、第2ソレノイド5bが作動すると180°
右回転の反復回転を行う。この第1電磁方向切替弁5の
Tライン5cには第2電磁方向切替弁6が接続され、そ
のソレノイド6bが作動していない時には、このTライ
ン5cは直接タンク7と接続される。
弁5に接続され、この第1電磁方向切替弁5の第1ソレ
ノイド5aが作動するとロータリーテーブル1は180
°左回転し、第2ソレノイド5bが作動すると180°
右回転の反復回転を行う。この第1電磁方向切替弁5の
Tライン5cには第2電磁方向切替弁6が接続され、そ
のソレノイド6bが作動していない時には、このTライ
ン5cは直接タンク7と接続される。
【0011】次に、図3の特性図と図1を用いながら説
明すると、第1電磁方向切替弁5の第1ソレノイド5a
が作動すると、ロータリーテーブルは左回転を始める。
この時、第2電磁方向切替弁ソレノイド6bは作動して
いないので、第1電磁方向切替弁5のタンクライン5c
は直接タンクと接続され高速回転工程Xとなる。次に、
テーブル外周の任意の位置に設けられたドグ15とリミ
ットスイッチ16による切替信号14により制動遅延タ
イマーが作動し、この制動遅延タイマーの時間Tが満了
すると第2電磁方向切替弁6のソレノイド6bが作動
し、第1電磁方向切替弁5のタンクライン5cは絞り弁
7により流量が絞られるので低速回転工程Yとなる。な
お、このドグ15とリミットスイッチ16は、制動遅延
時間Tが零(切替信号14と同時に低速回転工程Yに移
行)の場合の低速回転工程時間td2が、低速回転工程
時間基準値tdsより長くなるような位置に設置しなけ
ればならない。
明すると、第1電磁方向切替弁5の第1ソレノイド5a
が作動すると、ロータリーテーブルは左回転を始める。
この時、第2電磁方向切替弁ソレノイド6bは作動して
いないので、第1電磁方向切替弁5のタンクライン5c
は直接タンクと接続され高速回転工程Xとなる。次に、
テーブル外周の任意の位置に設けられたドグ15とリミ
ットスイッチ16による切替信号14により制動遅延タ
イマーが作動し、この制動遅延タイマーの時間Tが満了
すると第2電磁方向切替弁6のソレノイド6bが作動
し、第1電磁方向切替弁5のタンクライン5cは絞り弁
7により流量が絞られるので低速回転工程Yとなる。な
お、このドグ15とリミットスイッチ16は、制動遅延
時間Tが零(切替信号14と同時に低速回転工程Yに移
行)の場合の低速回転工程時間td2が、低速回転工程
時間基準値tdsより長くなるような位置に設置しなけ
ればならない。
【0012】従って、本発明は、制動遅延時間Tの時間
調整をする事で、テーブルの停止位置精度を保つことが
できる。次に、図2のフロー図をもととして、処理フロ
ーについて示す。まず、第2電磁方向切替弁6のソレノ
イド6bが作動している時間である低速回転工程Yを低
速回転工程時間測定器よりなる計測手段8により測定し
た値と、低速回転工程時間基準値記憶部よりなる記憶手
段9に記憶された時間の比較を比較手段10で行い。切
替時間演算部よりなる演算手段11によってこの比較結
果に基づいて演算を行う。
調整をする事で、テーブルの停止位置精度を保つことが
できる。次に、図2のフロー図をもととして、処理フロ
ーについて示す。まず、第2電磁方向切替弁6のソレノ
イド6bが作動している時間である低速回転工程Yを低
速回転工程時間測定器よりなる計測手段8により測定し
た値と、低速回転工程時間基準値記憶部よりなる記憶手
段9に記憶された時間の比較を比較手段10で行い。切
替時間演算部よりなる演算手段11によってこの比較結
果に基づいて演算を行う。
【0013】前述の図2のフローにおける演算手段11
の演算結果は、次サイクル同方向回転時まで回転方向別
切替タイミング記憶部12に記憶され、次サイクルにお
ける同方向回転時に信号変換器13を経て第2電磁方向
切替弁6に切替信号が出力される。
の演算結果は、次サイクル同方向回転時まで回転方向別
切替タイミング記憶部12に記憶され、次サイクルにお
ける同方向回転時に信号変換器13を経て第2電磁方向
切替弁6に切替信号が出力される。
【0014】前述の図2のフローにおける演算手段11
の演算内容は次の図4で示すフローの通りである。図4
において、まず、初回の加速工程時間ta1を計測し
(第1ステップ20)、制動遅延時間Tを零とし(第2
ステップ21)、前記加速工程時間ta1をta0に置
き換えて(第3ステップ22)次サイクルに移行する。
の演算内容は次の図4で示すフローの通りである。図4
において、まず、初回の加速工程時間ta1を計測し
(第1ステップ20)、制動遅延時間Tを零とし(第2
ステップ21)、前記加速工程時間ta1をta0に置
き換えて(第3ステップ22)次サイクルに移行する。
【0015】次に、2回目(次サイクル)の加速工程時
間ta1を計測し(第4ステップ23)、この加速工程
時間ta1に加速工程時間許容値Rを加えta2に置き
換える(第5ステップ24)。さらに前サイクルの加速
工程時間ta0とta2の比較を行い(第6ステップ2
5)ta0>ta2の状態の場合、制動遅延時間Tを零
とし(第2ステップ21)、加速工程時間ta1をta
0に置き換えて(第3ステップ22)、次サイクルに移
行する。また、ta0≦ta2の場合、低速回転工程時
間td2を計測手段8を介して計測し(第7ステップ2
6)、この低速回転工程時間td2を、記憶手段9に予
め記憶されている低速回転工程時間基準値td2と比較
手段10を用いて比較を行う。(第8ステップ27)
間ta1を計測し(第4ステップ23)、この加速工程
時間ta1に加速工程時間許容値Rを加えta2に置き
換える(第5ステップ24)。さらに前サイクルの加速
工程時間ta0とta2の比較を行い(第6ステップ2
5)ta0>ta2の状態の場合、制動遅延時間Tを零
とし(第2ステップ21)、加速工程時間ta1をta
0に置き換えて(第3ステップ22)、次サイクルに移
行する。また、ta0≦ta2の場合、低速回転工程時
間td2を計測手段8を介して計測し(第7ステップ2
6)、この低速回転工程時間td2を、記憶手段9に予
め記憶されている低速回転工程時間基準値td2と比較
手段10を用いて比較を行う。(第8ステップ27)
【0016】その比較結果が、tds>td2の場合、
制動遅延時間Tから制動時間減少値Sを減じる演算(第
11ステップ30)を演算手段11を介して行い、加速
工程時間ta1をta0に置き換えて(第3ステップ2
2)、次サイクルに移行する。
制動遅延時間Tから制動時間減少値Sを減じる演算(第
11ステップ30)を演算手段11を介して行い、加速
工程時間ta1をta0に置き換えて(第3ステップ2
2)、次サイクルに移行する。
【0017】また、比較結果が、tds≦td2の場
合、tdsとtd2の差に関連した演算を演算手段11
を介して行い制動時間増加値Atを算出し(第9ステッ
プ28)、これを制動遅延時間Tへ加算し(第10ステ
ップ29)加速工程時間ta1をta0に置き換えて
(第3ステップ22)、次サイクルへ移行する。なお、
前述の第9ステップ28における制動時間増加値At
は、実際には、At=(td2−tds)/tr、但
し、trは定数で求めることができ、低速回転工程時間
(td2)から低速回転工程時間基準値(tds)を減
じたものを定数(tr)で除した値で、td2とtds
の差が大きくなるほどAtも大きくなる。また、前記制
動遅延時間Tの値が例えばマイナスとなる場合(例えば
図4中、2サイクル目に第11ステップ30の工程を行
った場合)、初回サイクル時にT=0にする(第2ステ
ップ21)工程後、次サイクルに入るがT=0という事
は前記切替信号14と同時に低速回転工程(Y)に切替
えることである。ここでtds>td2になる場合はt
dsに対してtd2が短く制御不能の状態になってしま
う。従って、T=0の場合には必ずtds≦td2にな
る様に切替信号14を早めに打点させておく必要が有
る。すなわち、T=0とした場合、tds≦td2とな
るようにtdsが設定されている。
合、tdsとtd2の差に関連した演算を演算手段11
を介して行い制動時間増加値Atを算出し(第9ステッ
プ28)、これを制動遅延時間Tへ加算し(第10ステ
ップ29)加速工程時間ta1をta0に置き換えて
(第3ステップ22)、次サイクルへ移行する。なお、
前述の第9ステップ28における制動時間増加値At
は、実際には、At=(td2−tds)/tr、但
し、trは定数で求めることができ、低速回転工程時間
(td2)から低速回転工程時間基準値(tds)を減
じたものを定数(tr)で除した値で、td2とtds
の差が大きくなるほどAtも大きくなる。また、前記制
動遅延時間Tの値が例えばマイナスとなる場合(例えば
図4中、2サイクル目に第11ステップ30の工程を行
った場合)、初回サイクル時にT=0にする(第2ステ
ップ21)工程後、次サイクルに入るがT=0という事
は前記切替信号14と同時に低速回転工程(Y)に切替
えることである。ここでtds>td2になる場合はt
dsに対してtd2が短く制御不能の状態になってしま
う。従って、T=0の場合には必ずtds≦td2にな
る様に切替信号14を早めに打点させておく必要が有
る。すなわち、T=0とした場合、tds≦td2とな
るようにtdsが設定されている。
【0018】従って、前述の図4の演算内容を要約する
と加速工程と低速回転工程Yの2つの工程時間監視を行
っており、加速工程監視では、加速工程時間ta1に加
速工程時間許容値Rを加えた時間ta2と前サイクルの
加速工程時間ta0を比較しta2<ta0の場合は制
動遅延時間Tを零とする事で切替信号14と同時に制動
をかけ、ta2≧ta0の場合には低速回転工程の監視
フローに移行する。低速回転工程監視では低速回転工程
時間基準値tdsに対して、低速回転工程時間td2が
短い(tds>td2)場合、制動遅延時間Tから制動
時間減少値Sを減じて制動遅延時間Tを短く早めに制動
をかける。また、逆にtds≦td2の場合、制動遅延
時間Tに制動遅延時間増加値Atを付加し制動開始時機
をより遅延する。尚、本実施例では、油圧シリンダ4を
用いた場合について述べているが、エアシリンダ等を用
いることも可能である。
と加速工程と低速回転工程Yの2つの工程時間監視を行
っており、加速工程監視では、加速工程時間ta1に加
速工程時間許容値Rを加えた時間ta2と前サイクルの
加速工程時間ta0を比較しta2<ta0の場合は制
動遅延時間Tを零とする事で切替信号14と同時に制動
をかけ、ta2≧ta0の場合には低速回転工程の監視
フローに移行する。低速回転工程監視では低速回転工程
時間基準値tdsに対して、低速回転工程時間td2が
短い(tds>td2)場合、制動遅延時間Tから制動
時間減少値Sを減じて制動遅延時間Tを短く早めに制動
をかける。また、逆にtds≦td2の場合、制動遅延
時間Tに制動遅延時間増加値Atを付加し制動開始時機
をより遅延する。尚、本実施例では、油圧シリンダ4を
用いた場合について述べているが、エアシリンダ等を用
いることも可能である。
【0019】
【発明の効果】本発明によるロータリーテーブルの回転
制御方法及び装置は、以上のように構成されているた
め、次のような効果を得ることができる。すなわち、ロ
ータリーテーブルを180°ごとに左、右回転させる場
合において、高速回転工程から低速回転工程への切替時
期を各サイクル毎に演算し、次サイクルの切替時期を制
御しているため、低速回転工程におけるテーブルの位置
決め精度が向上し、テーブル回転速度、テーブルに搭載
された金型重量の変動及び作動油の油温の変動等があっ
た場合でも、最適な制動による位置決めを達成すること
ができる。
制御方法及び装置は、以上のように構成されているた
め、次のような効果を得ることができる。すなわち、ロ
ータリーテーブルを180°ごとに左、右回転させる場
合において、高速回転工程から低速回転工程への切替時
期を各サイクル毎に演算し、次サイクルの切替時期を制
御しているため、低速回転工程におけるテーブルの位置
決め精度が向上し、テーブル回転速度、テーブルに搭載
された金型重量の変動及び作動油の油温の変動等があっ
た場合でも、最適な制動による位置決めを達成すること
ができる。
【図1】本発明によるロータリーテーブルの回転制御装
置を示す構成図である。
置を示す構成図である。
【図2】本発明によるロータリーテーブルの回転制御方
法を示すフロー図である。
法を示すフロー図である。
【図3】特性図である。
【図4】図2の演算を具体的に示すフロー図である。
1 ロータリーテーブル 8 計測手段 10 比較手段 11 演算手段 td2 低速回転工程時間 tds 低速回転工程時間基準値
Claims (2)
- 【請求項1】 シリンダ(4)により往復移動するラック
(3)をロータリーテーブル(1)のピニオン(2)に噛合さ
せ、前記シリンダ(4)に接続された第1、第2電磁方向
切替弁(5,6)及び前記ロータリーテーブル(1)のドグ(15)
を検出するリミットスイッチ(16)を用いることにより、
前記ロータリーテーブル(1)を180°ごとに右回転と
左回転を繰返すようにしたロータリーテーブル(1)の回
転制御方法において、前記シリンダ(4)を第1電磁方向
切替弁(5)を切替えてタンクと直接接続することにより
高速回転工程(X)とし、前記リミットスイッチ(16)から
得られた切替信号(14)により制動遅延タイマーが作動
し、前記制動遅延タイマーの遅延時間Tが満了時に前記
第2電磁方向切替弁(6)を切替えて流量を絞り低速回転
工程(Y)とし、 計測手段(8)により計測された前記ロータリーテーブル
(1)の低速回転工程時間(td2)と予め設定された低速回転
工程時間基準値(tds)を比較演算し、次サイクルにおけ
る高速回転工程(X)から低速回転工程(Y)への切替時期
を、前記比較演算の結果に基づいて前記制動遅延タイマ
ーの遅延時間Tを操作することにより、制御することを
特徴とするロータリーテーブルの回転制御方法。 - 【請求項2】 シリンダ(4)により往復移動するラック
(3)をロータリーテーブル(1)のピニオン(2)に噛合さ
せ、前記シリンダ(4)及びタンクに接続された第1、第
2電磁方向切替弁(5,6)及び前記ロータリーテーブル(1)
のドグ(15)を検出するリミットスイッチ(16)を用いるこ
とにより、前記ロータリーテーブル(1)を180°ごと
に右回転と左回転を繰返すようにしたロータリーテーブ
ルの回転制御装置において、 前記ロータリーテーブル(1)の低速回転工程時間(td2)を
計測するための計測手段(8)と、低速回転工程時間基準
値(tds)を記憶するための記憶手段(9)と、前記低速回転
工程時間(td2)の低速回転工程時間基準値(tds)と前記低
速回転工程時間(td2)とを比較する比較手段(10)と、前
記比較手段(10)で得られた比較結果により演算を行う演
算手段(11)とを備え、 前記各電磁方向切替弁(5,6)の切換えにより前記ロータ
リーテーブル(1)を高速回転工程から低速回転工程とす
ると共に、 前記比較結果に基づいて次サイクルの高速回転工程から
低速回転工程への切替時期を制御するように構成したこ
とを特徴とするロータリーテーブルの回転制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4334280A JP2788833B2 (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | ロータリーテーブルの回転制御方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4334280A JP2788833B2 (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | ロータリーテーブルの回転制御方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06179152A JPH06179152A (ja) | 1994-06-28 |
JP2788833B2 true JP2788833B2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=18275579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4334280A Expired - Lifetime JP2788833B2 (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | ロータリーテーブルの回転制御方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2788833B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002331431A (ja) * | 2001-05-08 | 2002-11-19 | Pascal Corp | ワークパレット |
KR101277042B1 (ko) * | 2005-12-22 | 2013-06-24 | 두산인프라코어 주식회사 | Apc장치의 테이블 90도 위상 조정장치 |
KR101583089B1 (ko) * | 2009-12-03 | 2016-01-06 | 두산인프라코어 주식회사 | 자동 팔레트 교환장치의 인덱싱 감속 장치 |
JP6549641B2 (ja) | 2017-06-05 | 2019-07-24 | ファナック株式会社 | 工作機械および待機時間変更方法 |
GB2573273B (en) * | 2018-04-05 | 2020-09-30 | Nikken Kosakusho Europe Ltd | System And Method For Monitoring Characteristics Of A Rotary Table |
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---|---|---|---|---|
JPS62236654A (ja) * | 1986-04-09 | 1987-10-16 | Fanuc Ltd | 油圧モ−タで駆動されるタレツト割出装置 |
FR2628213B1 (fr) * | 1988-03-01 | 1990-06-22 | Sadis Bruker Spectrospin Sa | Sonde perfectionnee pour mesures spectrometriques de resonances magnetiques aux tres hautes temperatures |
-
1992
- 1992-12-15 JP JP4334280A patent/JP2788833B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06179152A (ja) | 1994-06-28 |
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