WO2000032144A1 - Ruban autocollant pour l'application sur la peau, et materiau de base pour son utilisation - Google Patents

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Hiromichi Fujisawa
Fumio Tokumura
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Definitions

  • an adhesive tape for application to the skin has a structure in which an adhesive layer containing a drug is formed on one surface of a flexible support as necessary.
  • the moisture permeability of the microporous film of the present invention is 1,000 to 20,000 gZm 2 '24 h, preferably 2,500 to 15,500 g / ⁇ 2 ⁇ 24. h, more preferably 3, 000 ⁇ 10, OOO gZm? '
  • An adhesive tape for attaching chyle was prepared in the same manner as in Example 1 except that the hydroxyl group-containing monomer was changed to ethylene glycol methacrylate among the monomer components of the adhesive.

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Description

明細書 皮膚貼付用粘着テープ及びその支持体 技術分野
本発明は、 皮膚貼付用粘着テープに関し、 さらに詳しくは、 発汗 時や長時間貼付時の粘着性が安定し、 剥離時の痛み、 角質剥離、 及 び皮膚刺激が少ない皮膚貼付用粘着テープに関する。 また、 本発明 は、 皮膚追従性及び透湿性に優れ、 安定した粘着力を有し、 剥離時 の痛み、 角質剥離、 皮膚刺激などが低減された低刺激性の皮膚貼付 用粘着テープに関する。 さらに、 本発明は、 このような低刺激性の 皮膚貼付用粘着テープに適した支持体に関する。 本発明の皮膚貼付 用粘着テープは、 皮膚患部や手術部位の保護、 薬物の経皮吸収など のための医療用粘着テープとして特に好適である。 背景技術
従来より、 皮膚患部の保護や薬物の経皮吸収のために、 各種の皮 膚貼付用粘着テープが開発されている。一般に、皮膚貼付用粘着テー プは、 柔軟性のある支持体の片面に、 必要に応じて薬物を含有する 粘着剤層が形成された構成を有している。
皮膚貼付用粘着テープには、 (1 ) 貼付する皮膚面の形状や動きに 追従できる良好な皮膚追従性を有すること、 (2) 発汗による水分の 貯留がなく、 透湿性に優れること、 (3) 剥離時に痛みや角質層の剥 離がないこと、(4) 長時間にわたって皮膚粘着性を維持できること、 (5) かぶれ、 かゆみ、 紅斑などの皮膚障害のないことなどが要求さ れている。 しかしながら、 皮膚貼付用粘着テープは、 長時間にわたって皮膚 面に貼付されることが多いため、 副作用として、 常に皮膚刺激等の 問題がつきまとうという問題があった。
従来、 皮膚刺激等の諸問題を低減するために、 様々な提案がなさ れている。 例えば、 (1 ) 支持体上に、 アクリル酸エステル系重合体 と該重合体と相溶する液状成分とを含む架橋された粘着剤層を形成 することにより、剥離時における角質細胞の剥離を低減する方法(特 開平 5 — 6 5 2 2 4号公報) 、 (2) 支持体や粘着剤層に透湿性を付 与することにより、 皮膚障害や皮膚刺激性を低減する方法 (特開平 5 - 2 7 9 2 5 1号公報、 特開平 7 — 1 5 7 4 2 3号公報、 特開平 7 - 2 7 5 3 4 0号公報) 、 (3) 吸水性高分子からなる支持体や吸 水性物質を含有させた粘着剤を用いることにより、 皮膚刺激性や角 質層の剥離を低減する方法 (特開平 6 — 1 6 5 4 1号公報、 特開平 7 — 2 0 6 7 1 0号公報) 、 (4) 粘着剤中の残存モノマー量を低減 することにより、 人体への刺激、 かぶれ、 かゆみ、 紅斑などの発生 を防止する方法 (特開平 5 — 1 3 1 0 2 2号公報) 、 (5 ) 伸縮性の 支持体を使用することにより、 皮膚追従性を付与する方法 (特開平 7 - 1 3 8 1 5 2号公報、 特開平 8 - 1 1 7 2 6 8号公報) などが 提案されている。
しかしながら、 皮膚貼付用粘着テープの貼付による皮膚刺激の発 現には、 様々な要因が複雑に絡み合つているため、 単一の要因、 あ るいは 2種類の要因の改善では、 充分な問題の解決には至らない。 また、 例えば、 皮膚刺激性を軽減させる措置を講ずると、 粘着性や 皮膚追従性が低下するなどの問題が発生しやすく、 諸特性を好適に バランスさせることが困難であった。
一方、 皮膚貼付用粘着テープに用いる支持体としては、 例えば、 ポリエチレンフィルム、エチレンーメタクリル酸メチル共重合体(E M M A ) フィルム、 ポリ塩化ビニルフィルム、 ポリウレタンフィル ム、ポリエステルエラス トマ一フィルム、ポリビニルアルコールフィ ルム、 ポリオレフイン系微多孔性フィルム、 ポリウレタン不織布、 ポリエステルエラス トマー不織布などが用いられている。
これらの支持体のうち、 ポリエチレンフィルム、 E M M Aフィル ム、 ポリ塩化ビエルフィルムなどのフィルムは、 それ自体、 透湿性 を有していないため、 穿孔機により孔をあけて透湿性を付与してい る。 しかし、 穿孔による開孔率は、 せいぜい数%程度であり、 しか も、 各孔の間隔が大きく、 孔の開いていないところは透湿性がない ため、 十分な透湿性を得られないという問題がある。
ポリウレタンフィルム、 ポリエステルエラス トマ一フィルム、 ポ リビニルアルコールフィルム、 ポリウレタン不織布、 ポリエステル エラス トマー不織布などは、 高価であることに加えて、 あまりにも 柔らかすぎるという問題がある。 支持体が柔らかすぎる皮膚貼付用 粘着テープは、 皮膚面へ貼付する際に、 しわが寄ったりするため、 取り扱いが困難である。 また、 ポリウレタンフィルムやポリ ビニル アルコールフィルムは、 厚みを大きくすると、 4 0 m程度でも透 湿性が著しく減少し、 6 0 z m以上になると透湿性を示すものは殆 どない。
ポリオレフイ ン系微多孔性フィルムは、 透湿度が 2, 5 0 0 g / m 2 . 2 4 h以上の透湿性に優れたものが知られており、 皮膚追従 性もあり、比較的低価格である。 しかしながら、従来のポリオレフィ ン系徴多孔性フィルムの多くは、 透気度の数値が 5 0 0 s e cノ 1 0 0 c c以上であり、 厚みも薄いため、 紙おむつや生理用品などの 用途には適しているものの、 皮膚貼付用粘着テープの支持体として は、 満足できるものではなかった。 本発明者らの検討結果によれば、 透気度の数値が 5 0 0 s e c / 1 0 0 c c以上のポリオレフイ ン系 微多孔性フィルムの面上に粘着剤層を形成すると、 透湿度が著しく 低下して、透湿性に優れた粘着テープが得られないことが分かった。 皮膚貼付用粘着テープは、 皮膚に貼付した場合、 蒸れにく く、 角 質剥離量が少なく、 かつ、 安定した粘着力を示すには、 通常 5 0 0 g / m 2 - 2 4 h以上、 好ましくは 7 0 0 g Z m 2 ' 2 4 h以上の透 湿度を有することが望ましい。 ところが、 前記微多孔性フィルムを 支持体として使用すると充分な透湿度を有する粘着テープを得るこ とができない。 また、 ポリオレフイ ン系微多孔性フィルムの厚みが 薄すぎると、 支持体としては柔らかすぎるという問題がある。 この 厚みを厚くすると、 粘着テープとした場合に、 透湿度がさらに低下 する。 発明の開示
本発明の目的は、 皮膚追従性、 透湿性、 及び皮膚粘着性のいずれ もが適度の範囲にあって、 これらの諸特性が高度にバランスしてお り、 発汗時や長時間貼付時の粘着性が安定し、 しかも、 剥離時の痛 み、角質剥離、及び皮膚刺激が大幅に低減された皮膚貼付用粘着テー プを提供することにある。
また、 本発明の目的は、 皮膚追従性、 透湿性、 及び皮膚粘着性の いずれもが適度の範囲にあって、 これらの諸特性が高度にバランス しており、 発汗時や長時間貼付時の粘着性が安定し、 しかも、 剥離 時の痛み、 角質剥離、 及び皮膚刺激が大幅に低減された皮膚貼付用 粘着テープを提供することにある。
本発明の他の目的は、 このような優れた諸特性を有する皮膚貼付 用粘着テープの支持体として好適な微多孔性フィルム支持体を提供 することにある。
本発明者らは、 前記従来技術の問題点を克服するために鋭意研究 した結果、 透湿性が高く、 柔軟性のあるフィルムゃ不織布などの支 持体上に、 アクリル系粘着剤、 ゴム系粘着剤、 シリコーン系粘着剤、 ビニルエーテル系粘着剤などからなる粘着剤層を形成した粘着テー プであって、 伸縮性フィルム追従性、 透湿度、 及び粘着力が特定の 範囲にある粘着テープが、 適度の皮膚追従性、 透湿性、 及び皮膚粘 着性を有しており、 皮膚貼付用粘着テープとして好適であることを 見いだした。 この皮膚貼付用粘着テープは、 発汗時や長時間貼付時 の粘着性が安定しており、 しかも、 剥離時の痛み、 角質剥離、 及び 皮膚刺激が少ない。
また、 本発明者らは、 ポリオレフイン系樹脂及び無機充填剤を含 有する樹脂組成物から形成された微多孔性フィルムであって、 厚み が 4 0〜 2 0 0 m、 平均孔径が 0. 0 2〜: L O m、 透気度が 1 0〜 4 0 0 s e c Z l 0 0 c c、 透湿度が 1, 0 0 0〜 2 0, 0 0 0 g /m2 * 2 4 h、 並びに、 機械方向及び幅方向の 1 5 %伸張時 の応力がいずれも 0. 5〜 1 5 N/ 1 5 mmという選択された特性 を有する微多孔性フィルムが、 皮膚貼付用粘着テープ基材として好 適であることを見いだした。 この微多孔性フィルムを支持体とする ことにより、 前記の如き諸特性に優れた皮膚貼付用粘着テープが得 られる。 本発明は、 これらの知見に基づいて完成するに至ったもの である。
本発明によれば、 透湿性を有する伸縮性支持体の少なく とも片面 に粘着剤層が形成された皮膚貼付用粘着テープであって、
(a) 伸縮性フィルム追従性が 1 5 %伸張時で伸縮性フィルム応力の 4. 2倍以下、
(b) 透湿度が 5 0 0 g m2 · 24 h以上、 及び
(c) 対べ一クライ ト粘着力が 1. 5 NZ l 5mm以下
であることを特徴とする皮膚貼付用粘着テープが提供される。
また、 本発明によれば、 ポリオレフイン系樹脂及び無機充填剤を 含有する樹脂組成物から形成された微多孔性フィルムであって、
(1) 厚みが 40〜 2 0 0 / m、
(2) 平均孔径が 0. 0 2〜: L 0 m、
(3) 透気度が 1 0〜40 0 s e c Z l 0 0 c c、
(4) 透湿度が 1, 0 0 0〜 2 0, 0 0 0 gZm2 ' 2 4 h、 及び
(5) 機械方向及び幅方向の 1 5 %伸張時の応力がいずれも 0. 5〜 1 5 N / 1 5 mm
である微多孔性フィルムからなる皮膚貼付用粘着テープ支持体が提 供される。 図面の簡単な説明
図 1は、 粘着テープの伸縮性フィルム追従性の測定法を示す説明 図である。
図 2は、 粘着剤ずれ量の測定方法を示す説明図である。
図 3は、 粘着テープの皮膚追従性の測定法を示す説明図である。 発明を実施するための最良の形態
( 1 ) 支持体
本発明の皮膚貼付用粘着テープに用いる支持体としては、 透湿性 が高く、 伸縮性が良好なフィルムまたは不織布を挙げることができ る。 支持体の伸縮性の客観的な指標としては、 1 5 %伸張時の応力 を使用することができる。 本発明で使用する支持体の機械方向 (M D) 及び幅方向 (TD) の 1 5 %伸張時の応力は、 いずれも、 通常 1 5 NZ l 5mm以下、 好ましくは 1 2 NZmm以下、 より好まし くは 1 O N/ 1 5mm以下である。 支持体の 1 5 %伸張時の応力の 下限は、 通常、 0. 5 NZ l 5 mm、 好ましくは 0. 7 NZ 1 5 mm、 より好ましくは 1 N/ 1 5 mmである。
支持体の 1 5 %伸張時の応力がこの範囲内にある時に、 貼付する 皮膚面の動きに追従しやすい粘着テープを得ることができる。 ここ で、 支持体の 1 5 %伸張時の応力は、 J I S K - 7 1 1 5に準拠 して、 温度 2 3 ± 2 °〇、 相対湿度 6 5土 5 %の雰囲気中で、 幅 1 5 mm, 長さ 1 5 0mmの試料を、 インス トロン型引張試験機を 用いて、つかみ間隔 1 0 0mm、 3 0 OmmZm i nの速度で 1 5 % 伸ばした時の応力として測定される値である。
本発明の支持体の透湿性は、 J I S Z— 0 2 0 8の B条件 (温 度 4 0°C、 相対湿度 9 0 %) で測定した透湿度により客観的に評価 することができる。 本発明で使用する支持体の透湿度は、 通常、 5 0 0 g /m2 - 24 h超過、 好ましくは Y O O gZm2 ' 24 h以 上、 より好ましくは 1 , 0 0 0 g/m2, 2 4 h以上である。 支持 体の透湿度が前記の範囲内にある時に、 貼付時の発汗によって生じ た水分を効果的に蒸発させて、 皮膚刺激が起こり難い粘着テープを 得ることができる。 支持体の透湿度は、 多くの場合、 1 , 0 0 0〜 2 0 , 0 0 0 gZm2 ' 24 hの範囲で良好な結果を得ることがで さる。
このような透湿性を有する伸縮性支持体の具体例としては、 例え ば、 ポリウレタンフィルム、 ポリエステルエラス トマ一フィルム、 ポリオレフィ ン系の通気性フィルム、 ポリビニルアルコールフィル ム、 ポリウレ夕ン不織布、 ポリエステルエラス トマー不織布、 熱可 塑性ポリオレフイ ン不織布などが挙げられる。 支持体の厚みは、 通 常 4 0 〜 2 0 0 m、 好ましくは 4 5〜 : L 5 0 /z m、 より好ましく は 5 0 〜 1 0 0 mである。 この厚みが薄すぎると、 柔らかくなり すぎて、 得られる皮膚貼付用粘着テープが扱いにく いものとなる。 この厚みが厚くなりすぎると、 柔軟性が損なわれ、 得られる皮膚貼 付用粘着テープの皮膚追従性が低下する。
透湿性を有する伸縮性支持体の中でも、 ポリオレフイ ン系の通気 性フィルムが好ましい。 より具体的に、 本発明では、 低刺激性の皮 膚貼付用粘着テープの支持体として、 ポリオレフイ ン系樹脂及び無 機充填剤を含有する樹脂組成物から形成された微多孔性フィルムを 使用することが好ましい。 微多孔性フィルムを作製するには、 例え ば、 当該樹脂組成物を用いて未延伸フィルムを作製し、 次いで、 該 フィルムを一軸または二軸方向に延伸して延伸フィルムとする方法 が挙げられる。
ポリオレフイ ン系樹脂としては、 例えば、 低密度ポリエチレン、 中密度ポリエチレン、 高密度ポリエチレン、 直鎖状低密度ポリェチ レン、 超低密度ポリエチレン、 ポリプロピレン、 エチレン—プロピ レン共重合体、 エチレン一酢酸ビニル共重合体、 アイオノマ一樹脂 などを挙げることができる。 ポリオレフイ ン系樹脂には、 エチレン — ひ —ォレフィ ン共重合体が含まれる。 α —ォレフィ ンとしては、 例えば、 1 —ブテン、 3 —メチル— 1 —ブテン、 4ーメチルー 1 一 ペンテン、 1 —へキセン、 1 —ォクテン、 1 —デセンなどが挙げら れる。
これらのポリオレフイ ン系樹脂は、 通常のチ一ダラー · ナッタ触 媒を用いて得られたものであっても、 また、 メタ口セン触媒や拘束 幾何触媒などのシングルサイ ト触媒を用いて得られたものであって もよい。 ポリオレフイ ン系樹脂の密度は、 通常 0. 8 9〜 0. 9 7 g Z c m S 程度であ り 、 メル トイ ンデッ ク ス ( M l ) は、 通 常 0. :! 〜 5 0 g/ 1 0 m i n程度である。 これらのポリオレフィ ン系樹脂は、 それぞれ単独で、 あるいは 2種以上を組み合わせて使 用することができる。
無機充填剤としては、 例えば、 炭酸カルシウム、 酸化カルシウム、 酸化アルミニウム (アルミナ) 、 酸化チタン、 シリカ、 ク レー、 夕 ルク、 硫酸アルミニウムなどを挙げることができる。 これらの無機 充填剤は、 それぞれ単独で、 あるいは 2種以上を組み合わせて使用 することができる。 無機充填剤の形態は、 任意であるが、 球状、 粒 状、 不定形などの形態であることが好ましい。 無機充填剤の平均粒 径は、 通常、 0. 0 7〜 1 5 m、 好ましくは 0. :! 〜 9 m程度 である。 平均粒径がこの範囲内にあることによって、 延伸性が良好 で、 平均孔径、 透気度、 透湿度などを所望の範囲に調整しやすくな る。
無機充填剤の配合割合は、 ポリオレフィ ン系樹脂 1 0 0重量部に 対して、 通常 5 0〜 2 5 0重量部、 好ましくは 8 0〜 2 0 0重量部 程度である。 無機充填剤の配合割合がこの範囲内にあることによつ て、 得られる微多孔性フィルムの諸特性を所望の範囲に調整するこ とができる。
ポリオレフィ ン系樹脂と無機充填剤とを含有する樹脂組成物には、 必要に応じて、 分散剤、 熱安定剤、 紫外線吸収剤、 滑剤、 顔料、 帯 電防止剤などの添加剤を含有させることができる。 特に、 ォレイン 酸、 ラウリ ン酸、 ミ リスチン酸、 パルミチン酸、 ステアリ ン酸、 リ ノール酸、 リ ノ レン酸、 リ シノール酸などの炭素数 1 0〜 2 2の高 級脂肪酸 ; 炭素数 1 0〜 2 2の高級脂肪酸と炭素数 1〜 1 2の脂肪 族アルコールとの脂肪酸エステル (例えば、 精製ヒマシ油) などの 分散剤は、 延伸性を高め、 透気度やソフ ト感を増大させ、 風合いを 良好なものとすることができるので好ましい。 分散剤は、 それぞれ 単独で、 あるいは 2種以上を組み合わせて使用することができる。 分散剤は、 ポリオレフイ ン系樹脂 1 0 0重量部に対して、 通常、 0 . 5〜2 5重量部、 好ましくは 1〜2 0重量部の割合で添加され る。
上記樹脂組成物を用いて微多孔性フィルムを作製するには、 Tダ ィ法ゃインフレーショ ン法により該樹脂組成物を溶融成形して未延 伸フィルム (シート) とした後、 一軸方向または二軸方向に延伸し て延伸フィルムとする。 同時二軸延伸を行ってもよい。 延伸方法と しては、 特に限定されず、 一軸延伸としては、 フラッ ト状での口一 ル延伸、 オーブン延伸、 チューブ状延伸などがあり、 二軸延伸とし ては、フラッ ト状でのテン夕一延伸、チューブ状でのインフレーショ ン延伸、 マンドレル延伸などがある。
延伸倍率は、 少なく とも一軸方向に、 通常、 1 . 2〜 6倍、 好ま しくは 1 . 5〜 5倍、 より好ましくは 2〜 3倍程度である。 寸法精 度を高めるために、 延伸後、 フィルムを緊張下に熱処理して熱固定 してもよい。 延伸温度や熱処理条件などのその他の延伸条件は、 通 常のポリオレフイ ン系樹脂の延伸条件に従って、 適宜選択すること ができる。 延伸することにより、 ポリオレフイ ン系樹脂と無機充填 剤との界面が剥離するなどして、 延伸フィルムに微多孔質構造が形 成される。
本発明では、 ポリオレフイ ン系樹脂の種類、 充填剤の種類と配合 割合、 分散剤などの添加剤の種類と添加量、 延伸倍率などの延伸条 件などを適切に制御することにより、 下記の特性を有する微多孔性 フィルムを作製する。
(1) 厚みが 4 0〜 2 0 0 /m、
(2) 平均孔径が 0. 0 2〜 1 0 m、
(3) 透気度が 1 0〜 4 0 0 s e c 1 0 0 c c、
(4) 透湿度が 1 , 0 0 0〜 2 0, 0 0 0 g /m2 · 2 4 h、 及び
(5) 機械方向及び幅方向の 1 5 %伸張時の応力がいずれも 0. 5〜 1 5 N / 1 5 mm。
本発明の微多孔性フィルムの厚みは、 4 0〜 2 0 0 ΠΊ、 好まし くは 4 5〜 : L 5 0 m、 より好ましくは 5 0〜 : L O O z mである。 この厚みが薄すぎると、 柔らかくなりすぎて、 得られる皮膚貼付用 粘着テープが扱いにくいものとなる。この厚みが厚くなりすぎると、 柔軟性が損なわれ、 得られる皮膚貼付用粘着テープの皮膚追従性が 低下する。
本発明の微多孔性フィルムの平均孔径は、 0. 0 2〜 1 0 ΓΠで あり、 好ましくは 0. 0 5〜 6 / m、 より好ましくは 0. :!〜 5 mである。 平均孔径は、 走査型電子顕微鏡により微多孔性フィル ムの写真を撮影し、 この写真を観察して各孔の長径を測定し、 その 平均値を算出することにより得ることができる。
孔径は、 通常、 0. 0 1〜 2 0 mの範囲にばらついて分布して いるが、 多くの場合、 1 0 m以下であり、 それによつて、 微細な 孔が多数形成された微多孔性フィルムとなる。 この平均孔径が小さ すぎると、 透気度及び透湿度が低下する。 この平均孔径が大きすぎ ると、 柔軟性が低下する。
本発明の微多孔性フィルムの透気度は、 1 0〜 4 0 0 s e c Z l O O c cで、 好ましくは 1 0 ~ 3 0 0 s e c Z l 0 0 c c、 よ り好ましくは 3 0〜 2 8 0 s e c Z l 0 0 c c、 特に好ましくは 5 0 〜 2 7 0 s e c 1 0 0 c 。 であ る 。 透気度は、 J
1 S P— 8 1 1 7の透気度試験方法 (温度 2 3 °C、 相対湿度 6 5 %) で測定することができる。 この透気度は、 一定面積 ( 64
5 mm2) のフィルム面を一定圧力の空気 1 0 0 c cが通過するの に要する時間であり、 小さいほど透気性が良好であることを示す。 微多孔性フィルムの透気度が大きすぎると、 その透湿度が大きく ても、 粘着テープの支持体として、 その面上に粘着剤を塗布すると、 透湿度が著しく小さな粘着テープしか得ることができない。 この透 気度が小さすぎると、 柔軟性が損なわれやすくなつたり、 粘着剤が 孔にしみ込んでしまいやすくなる。 透気度が前記範囲内にあること によって、 粘着テープの透湿度を皮膚貼付用として望ましい 7 0 0 g /m2 - 24 h以上とすることができる。
本発明の微多孔性フィルムの透湿度は、 1, 0 0 0〜 2 0, 0 0 0 gZm2 ' 24 hで、 好ましくは 2 , 5 0 0〜 1 5 , 0 0 0 g / ΙΏ2 · 24 h より好ましくは 3, 0 0 0〜 1 0, O O O gZm? '
24 hである。微多孔性フィルムの透湿度が小さすぎると、粘着テ一 プの透湿度が低下する。 この透湿度が大きすぎると、 もろくなる。 本発明の微多孔性フィルムの機械方向 (MD) 及び幅方向 (TD) の 1 5 %伸張時の応力 ( 1 5 %引張応力ともいう) は、 いずれも 0. 5〜 1 5 NZ 1 5mmで、 好ましくは 0. 7〜 1 2 NZ 1 5mm、 より好ましくは 1〜 1 O NZ l 5mmである。 微多孔性フィルムの 柔軟性は、 1 5 %伸張時の応力を測定することにより、 客観的に評 価することができる。 微多孔性フィルムの 1 5 %伸張時の応力が上 記範囲内にあるとき、貼付する皮膚面の動きに追従しやすい粘着テー プを得ることができる。 この応力が小さすぎると、 柔らかすぎて、 皮膚貼付用粘着テープの支持体としては不適当なものとなる。 この 応力が大きすぎると、 柔軟性が低下する。
( 2 ) 粘着剤
本発明の皮膚用粘着テープに用いる粘着剤は、 剥離時に皮膚面か ら角質細胞を剥離し難く、 皮膚面に損傷を与えにくいものが好まし い。 このような粘着特性を有する粘着剤としては、 粘着テープにし た場合の対べ一クライ ト粘着力を指標とすることができる。
本発明で使用する粘着剤の対ベークライ ト粘着力は、 1. 5 NZ 1 5 mm以下、 好ましくは 1. 4 N/ 1 5 mm以下である。 対べ一 クライ ト粘着力の下限は、 通常、 0. 6 N/ 1 5 mm、 好ましくは 0. 8 N/ 1 5 mmである。 ここで、 対べ一クライ ト粘着力とは、 J I S Z— 0 2 3 7の 1 8 0度引き剥し法に準拠して、 幅 1 5 m mの粘着テープのベ一クライ トパネルに対する粘着力を測定した値 である。
また、 本発明で使用する粘着剤は、 透湿性に優れていることが好 ましく、 前記支持体上に粘着剤層を形成した場合、 透湿度が 5 0 0 g /m2 - 2 4 h以上、 好ましくは 7 0 0 gZm2 ' 2 4 h以上、 よ り好ましくは 1, 0 0 0 gZm2' 2 4 h以上の値を有する粘着テ一 プを与えるものである。 粘着テープの透湿度の上限は、 通常、 5, 0 0 0 gノ m 2 · 2 4 h程度である。 粘着テープの透湿度が小さす ぎると、 発汗による水分の貯留、 剥離時における角質層の剥離、 か ぶれ、 かゆみ、 紅斑などの皮膚障害などの原因となる。 粘着テープ の透湿度の上限は、支持体の透気度や透湿度、粘着剤の種類等によつ て制限される。
さらに、 粘着剤として、 皮膚刺激性の低減等の観点から、 粘着剤 ずれ量 (mmZ l S X S O mm? ' 2 N - 3 0 m i n ) が 0. 1 5 〜 1 . 2 0 m mの範囲となるような粘着剤が好ましい。 すなわち、 粘着剤としては、 支持体と同様、 貼付する皮膚面の動きを阻害しに くいものが、低刺激性の皮膚貼付用粘着テープを得る上で好ましい。 このような粘着剤の粘着特性は、 粘着テープとした場合、 プライマ 処理を施した伸縮性のない硬いフィルム面 〔例えば、 プライマ付ポ リエチレンテレフタレート (P E T ) フィルム〕 に対する粘着剤の ずれ量で評価することができる。本発明で用いる粘着剤のずれ量は、 好ましくは 0 . 1 7〜 1 . 0 m m、 より好ましくは 0 . 2 0〜 0 . 5 0 m mである。 粘着テープの粘着剤ずれ量が小さすぎると、 皮膚 刺激性が大きくなる。 粘着剤ずれ量が大きすぎると、 皮膚面への粘 着剤残留などが発生しやすくなる。
本発明の皮膚貼付用粘着テープに使用する粘着剤としては、 例え ば、 アクリル系粘着剤、 ゴム系粘着剤、 シリコーン系粘着剤、 ビニ ルェ一テル系粘着剤などを挙げることができる。 これらの粘着剤の 中でも、 初期タックあるいは皮膚刺激の面からは、 (メタ) ァクリ ル酸アルキルエステルを主成分単量体とする単量体または単量体混 合物を (共) 重合して得られるアクリル系粘着剤が好ましい。 安定 した皮膚粘着性、 高透湿性、 角質剥離量低減、 及び剥離時の皮膚の 痛みの軽減の点からは、 コモノマ一として、 (メタ) アクリル酸ァ ルコキシポリアルキレングリコールエステルと、 水酸基またはカル ポキシル基含有モノマーとを併用して得られるァクリル系共重合体 を粘着剤成分とするァクリル系粘着剤が特に好ましい。
より具体的に、 好ましいアクリル系粘着剤としては、 (1 ) 炭素数 4〜 1 2のアルキル基を有する (メタ) アクリル酸アルキルエステ リレ 5 0〜 9 7 . 5重量%、 好ましくは 7 0〜 9 5重量%、 (2) (メ 夕) アクリル酸アルコキシポリアルキレングリコ一ルエステル 2〜 4 9 . 5重量%、 好ましくは 4〜 2 9重量%、 及び(3) 水酸基また はカルボキシル基含有モノマー 0 . 5 〜 1 5重量%、 好ましくは 1 〜 1 0重量%の共重合体を挙げることができる。 また、 この共重合 体は、 さらに、 0 〜 3 0重量%程度の範囲内で、 共重合可能なその 他のビニルモノマーを共重合したものであってもよい。
炭素数 4〜 1 2のアルキル基を有する (メタ) アク リル酸アルキ ルエステルとしては、 例えば、 アク リル酸 n —プチル、 アク リル酸 イソプチル、 アク リル酸 t 一プチル、 アク リル酸 2 —ェチルへキシ ル、 アクリル酸 n—ォクチル、 アクリル酸イソォクチル、 アクリル 酸イソノニル、 アク リル酸デシル、 アク リル酸ドデシル、 メタク リ ル酸 n —プチル、 メ夕ク リル酸イソプチル、 メ夕ク リル酸 t 一プチ ル、 メタク リル酸 2 —ェチルへキシル、 メ夕クリル酸 n—ォクチル、 メタク リル酸イソォクチル、 メ夕クリル酸イソノニル、 メ夕ク リル 酸デシル、 メタクリル酸ドデシルなどを挙げることができる。 これ らの中でも、 アク リル酸 2 —ェチルへキシル、 アク リル酸 n—ォク チル、 アク リル酸イソォクチル、 及びアク リル酸イソノニルが好ま しい。 これらの (メタ) アクリル酸アルキルエステルは、 それぞれ 単独で、 あるいは 2種以上を組み合わせて使用することができる。
(メタ) アクリル酸アルコキシポリアルキレングリ コールエステ ルは、 下記の式 ( 1 )
R, R2
¾C = C - C - 0 - ( CH2 - CH - 0)„ - R3 ( 1 )
II
0
(式中、 R i 及び R 2 は、 それぞれ独立に水素原子またはメチル基 で、 R 3 は、 炭素数 1 〜 2 0のアルキル基で、 nは、 2〜 1 2の整 数である。 ) で表される (メタ) アクリル酸エステルである。
この式 ( 1 ) で表されるモノマーの具体例としては、 例えば、 ァ ク リル酸メ トキシジエチレングリ コール (R i = H、 R 2= H , R 3 = C H 3、 n = 2 ) 、 メ夕ク リル酸メ トキシジエチレングリコール (R i= C H3、 R2=H、 R3= C H3、 n = 2 ) 、 アク リル酸メ ト キシジプロピレングリコ一ル ( R 1 = H、 R 2= C H 3、 R 3= C H 3、 n = 2 ) 、 メ夕ク リル酸メ トキシジプロピレングリ コ一ル ( R 1 = C H3、 R 2= C H3, R3= C H3、 n = 2 ) 、 アク リル酸エ トキシ ジエチレングリコール (R i-H, R2=H、 R 3= C 2H5, n = 2 ) 、 メ夕ク リル酸エトキシジエチレングリ コール ( R i= C H3、 R 2 = H、 R 3= C 2H 5, n = 2 ) 、 アク リル酸エトキシジプロピレング リ コ一ル (R i = H、 R2= C H3、 R 3= C 2H5, n = 2 ) 、 メ夕ク リル酸ェ トキシジプロピレンダリ コール ( R i = C H 3、 R 2 = C H 3、 R 3= C 2H 5, n = 2 ) 、 ァク リル酸メ トキシト リエチレングリコ一 ル (R i-H, R2=H, R 3= C H3 n = 3 ) 、 メ夕クリル酸メ ト キシト リエチレングリコール ( R i = C H3、 R2=H、 R3= C H3、 n = 3 ) 、 アク リル酸メ トキシ ト リ プロピレングリ コール ( R 1 = H、 R 2= C H 3, R 3= C H3> n = 3 ) 、 メ夕ク リル酸メ トキシト リプロピレンダリコール (R ! = C H3、 R2= C H3、 R 3= C 2H n = 3 ) 、 アク リル酸メ トキシポリエチレングリコール (R i = H、 R 2= H > R 3= C H3, n = 4〜 : 1 0 ) 、 メタク リル酸メ トキシポ リエチレングリコール (Ri- CH^ R 2 =H、 R 3= C H3 n = 4〜 1 0 ) 、 アク リル酸メ トキシポリプロピレングリ コール ( R 1 =H、 R 2= C H3. R3= C H3、 n = 4〜 : L O ) 、 メタク リル酸メ 卜キシポリプロピレングリ コール ( R 1 = C H 3、 R 2 = C H 3、 R 3 = C H 3 、 n = 4〜 : L 0 ) などが挙げられる。 水酸基または力ルポキシル基含有モノマーとしては、 (メタ) ァ ク リル酸ヒ ドロキシアルキルエステル及び (メタ) アク リル酸カル ポキシアルキルエステルを挙げることができる。 これらのモノマ一 の具体例としては、 例えば、 アク リル酸 2 —ヒ ドロキシェチル、 ァ ク リル酸 2 —カルボキシェチル、 アク リル酸 2 —ヒ ドロキシプロピ ル、 アクリル酸 2 —力ルポキシプロピル、 アク リル酸 3 —ヒ ドロキ シプロピル、 アク リル酸 3 —カルポキシプロピル、 アク リル酸 4— ヒ ドロキシブチル、 アク リル酸 4一力ルポキシブチル、 メ夕ク リル 酸 2 —ヒ ドロキシェチル、 メタクリル酸 2 —カルボキシェチル、 メ タク リル酸 2 —ヒ ドロキシプロピル、 メタク リル酸 2 —力ルポキシ プロピル、 メタク リル酸 3 —ヒ ドロキシプロピル、 メタク リル酸 3 —カルポキシプロピル、 メ夕ク リル酸 4ーヒ ドロキシブチル、 メタ ク リル酸 4—カルポキシブチルなどが挙げられる。
また、 水酸基含有モノマーとしては、 式 ( 2 )
R4 R5
H2C = C— C— O—(C — CH - 0)m— H ( 2 )
II
0
(式中、 R 4 及び R 5 は、 それぞれ独立に水素原子またはメチル基 で、 mは、 2〜: L 2の整数である。 )
で表される (メタ) アク リル酸ポリエチレングリコール及び (メタ) アク リル酸ポリプロピレングリコールなどの水酸基含有 (メタ) ァ ク リル酸エステルを挙げることができる。
さらに、 カルボキシル基含有モノマーとしては、 式 ( 3 )
Figure imgf000019_0001
H2C = C— C一 0— X— COOH ( 3 )
II
0 (式中、 R6 は、 水素原子またはメチル基であり、 Xは、 炭素数 2 以上の 2価の有機基であって、 酸素原子、 窒素原子、 硫黄原子など のへテロ原子を含んでいてもよい。 )
で表される力ルポキシル基含有 (メタ) アクリル酸エステルを挙げ ることができる。
式 ( 3 ) において、 Xの炭素数は、 好ましくは 2〜 5 0、 より好 ましくは 2〜 3 0程度である。 ヘテロ原子は、 多くの場合、 酸素原 子である。 Xの具体例としては、 例えば、 炭素数 2以上の直鎖状ま たは分岐状のアルキレン基、 一 R 7—〇 C O — R — (ただし、 R 7及び R 8は、 アルキレン基である) 、 — R g— O C O— R 10— O C O - R π - (ただし、 R9、 Ri0、 及び R 11 は、 アルキレン基 である) などを挙げることができる。 式 ( 3 ) で表されるカルポキ シル基を有する (メタ) アク リル酸エステルの具体例としては、 例 えば、 アク リル酸 2 —カルボキシェチル、 2 —ァクロイロキシェチ ルこはく酸、 アク リル酸 ω—力ルポキシポリ力プロラク トンなどが 挙げられる。
共重合可能なその他のビニルモノマーとしては、 例えば、 ァクリ ル酸メチル、 アクリル酸ェチル、 アク リル酸イソプロピル、 メタク リル酸メチル、 メタク リル酸ェチル、 メタク リル酸イソプロピル、 アクリル酸トリデシル、 メタクリル酸トリデシルなどの (メタ) ァ ク リル酸アルキルエステル ; アク リル酸、 メタク リル酸、 マレイン 酸、無水マレイン酸、ィタコン酸などの力ルポキシル基含有モノマー ; アク リルアミ ド、 メタク リルアミ ド、 Ν—メチロールアクリルアミ ドなどの (メタ) アク リルアミ ド及びその誘導体 : アクリル酸ダリ シジル、 メタク リル酸グリシジルなどのエポキシ基含有モノマー ; 酢酸ビニルなどのビニルエステル ; アク リ ロニトリル、 メタク リ ロ - 二トリルなどの不飽和二トリル ; スチレンなどのビエル芳香族化合 物 ; などが挙げることができる。
本発明で使用する粘着剤には、 所望により、 汎用の各種添加剤を 添加することができる。 また、 粘着剤には、 所望により、 経皮吸収 可能な薬物を配合することができる。経皮吸収可能な薬物としては、 例えば、 狭心症剤、 コルチコステロイ ド剤、 鎮痛消炎剤、 催眠鎮痛 剤、 抗炎症剤、 抗アレルギー剤、 抗ヒスタミン剤、 冠血管拡張剤、 抗菌剤、 保湿剤、 ビタミン類、 鎮咳剤、 麻酔剤、 抗腫瘍剤、 香料な どが挙げられる。 これらの薬物は、 必要に応じて、 有効量を添加す る。
( 3 ) 皮膚貼付用粘着テープ
本発明の皮膚粘着テープは、 常法に従って、 透湿性を有する伸縮 性支持体の少なく とも片面に、 粘着剤を塗工することにより製造す ることができる。 粘着剤をセパレー夕一上に塗工し、 支持体上に転 写してもよい。 粘着剤を塗工するには、 基材高分子及び必要に応じ て添加剤成分を有機溶剤に均一に溶解ないしは分散させた溶液を、 支持体またはセパレ一夕一上に塗布し、 乾燥すればよい。 粘着剤層 の厚みは、 通常、 2 0〜 6 0 m、 好ましくは 3 0〜 5 0 mであ る。
本発明の皮膚貼付用粘着テープは、 次のような諸特性を有するも のである。
(a) 伸縮性フィルム追従性が 1 5 %伸張時で伸縮性フィルム応力の 4. 2倍以下、 好ましくは 4. 0倍以下、 より好ましくは 3. 8倍 以下であり、 多くの場合、 2. 4〜 4. 2倍の範囲 ;
(b) 透湿度が 5 0 0 g Zm2 · 2 4 h以上、 好ましくは 7 0 0〜 5 , 0 0 0 g /m2 · 2 4 h , より好ましくは 7 5 0〜 3, 0 0 0 gノ m2 - 2 4 h、 特に好ましくは 8 0 0〜 2, 0 0 O g /m2 ' 2 4 h ;
(c) 対ベークライ ト粘着力が 1. 5 NZ 1 5 mm以下、 好ましくは 0. 6〜: I . 5 N/ 1 5 mm以下、 より好ましくは 0. 8〜 1. 4 N / 1 5 mm。
粘着テープの伸縮性フィルム追従性を測定するには、 伸縮性フィ ルム上に粘着テープ試料を貼付し、 インス ト口ン型引張試験機を用 いて 1 0 O mmZm i nの速度で該伸縮性フィルムを 1 5 %伸張し た時の該粘着テープ試料の応力を測定する。 この応力の測定値が粘 着テープの伸縮性フィルム追従性である。 この応力の測定値を伸縮 性フィルムの 1 5 %伸張時の応力で割って、 倍率を算出する。 この 倍率が 4. 2倍以下であることが必要である。 実施例及び比較例で は、 伸縮性フィルムとして、 1 5 %伸張時の応力が 0. 8 4 NZ 1 5 mmのポリウレタンフィルム (厚み 2 7 11 ) を使用した。 こ のポリウレタンフィルムが人体の皮膚の状態に類似しているからで ある。 この値 (倍率) により、 粘着テープの皮膚追従性を客観的に 評価することができる。 本発明の粘着テープの皮膚追従性は、 実際 に人体の皮膚に貼付して測定することができるが、 人体の皮膚には 個人差があるため、 このような伸縮性フィルム追従性を客観的な指 標とするものである。 前記測定法により測定される粘着テープの応 力は、 通常 2. 5〜 3. 5 N/ 1 5 mm (倍率 = 3. 0〜 4. 2倍) の範囲内にある。
また、 本発明の粘着テープは、
(d) 粘着剤ずれ量 (mmZ 1 2 X 2 0 mm2 · 2 N · 3 0 m i n ) が、 好ましくは 0. 1 5〜 1. 2 0 mm、 より好ましくは 0. 1 7 〜 1. O mm、 特に好ましくは 0. 2 0〜 0. 5 0 mm
であることが、 皮膚刺激性と皮膚面への粘着剤残留を抑制する観点 から望ましい。
本発明の皮膚貼付用粘着テープは、 このような諸特性を具備して いるため、 皮膚追従性が良好で、 貼付時の水分の貯留が少なく、 発 汗時や長時間貼付時の粘着性が良好で、 しかも、 剥離時の痛み、 角 質剥離、 及び皮膚刺激が少ないという特徴を有している。 したがつ て、 本発明の皮膚貼付用粘着テープは、 皮膚患部や手術後の患部の 保護などの皮膚保護の保護や、 薬物の経皮吸収などの目的で使用す ることができる。 実施例
以下に、 実施例及び比較例を挙げて、 本発明についてより具体的 に説明する。 以下の実施例及び比較例において、 部及び%は、 特に 断りのない限り、 重量基準である。
支持体及び粘着テープの物性、 特性、 及び性能の測定法は、 以下 のとおりである。
1 . 支持体
( 1 ) 平均孔径
走査型電子顕微鏡を用いて測定した孔の長径の平均値 (単位 : m ) を算出し、 平均孔径とした (n = 1 0 ) 。 孔の形状は、 楕円形、 菱形、 長方形、 多角形など種々あるが、 長径とは、 最も長い直径あ るいは対角線の長さを意味する。 測定温度は、 常温 ( 1 8〜 2 7 °C ) である。
(2) 透気度
J I S P — 8 1 1 7 の透気度試験法に準拠し、 6 4 5 m m 2 のフィルム面を一定圧力の空気 1 0 0 c cが通過する時間 (単位 : s e c / 1 0 0 c c ) を測定した (η = 3 ) 。 測定雰囲気は、 温度 2 3 ± 2 °C、 相対湿度 6 5 ± 5 %である。
(3) 透湿度
J I S Z— 0 2 0 8の B条件 (温度 4 0 、 相対湿度 9 0 %) に従って、 3 6 c m2 のフィルム面の片側を温度 4 0 °C、 相対湿度 9 0 %に調節し、 他方側に約 1 6 gの吸湿剤 (塩化カルシウム) を おいて、 フィルムを通過した水分を吸収させ、 塩化カルシウムの重 量変化量を 1 m2 、 2 4時間当たりに換算して透湿度とした ( n =
3 ) 。
(4) 1 5 %伸張時の応力
J I S K— 7 1 1 5に準拠して、 引張試験機で試料を 1 5 %伸 長した時の応力荷重 (試料幅 1 5 mm、 つかみ間隔 1 0 0 mm、 引 張速度 3 0 0 mm/m i n) を測定した。 測定雰囲気は、 温度 2 3 ± 2 °C、 相対湿度 6 5 ± 5 %である。
2. 粘着テープの特性
(1) 伸縮性フィルム追従性
図 1 に示すように、 1 5 %伸張時の応力が 0. 8 4 NZ l 5 mm のポリウレタンフィルム 1 (厚み 2 7 /m) を 1 8 mmX 1 5 0 m mの大きさに裁断し、 インス トロン型引張試験機のチャック 3, 4 でっかみ間隔が 1 0 0 m mになるように固定した。 1 5 m m X 9 8 mmに裁断した粘着テープ 2をポリウレタンフィルム 1上に貼り付 け、 1 0 O mm/m i nの速度でポリウレタンフィルム 1 を 1 5 % 伸ばした時の粘着テープ 2の応力を測定した。 この応力を粘着テ一 プの伸縮性フィルム追従性とし、 ポリウレ夕ンフィルムの 1 5 %伸 張時の応力と比較した。測定雰囲気は、温度 2 3 °C、相対湿度 6 5 % であった。
(2) 対べ一クライ ト粘着力 J I S Z— 0 2 3 7の 1 8 0度引き剥がし法に準拠して、 幅 1 5 mmの各粘着テープのベ一クライ トパネルに対する粘着力を測 定した。測定雰囲気は、温度 2 3 ± 2 °C、相対湿度 6 5 ± 5 %であつ た。
(3) 透湿度
J I S Z— 0 2 0 8の B条件 (温度 4 0 °C、 相対湿度 9 0 %) で粘着テープの透湿度を測定した。
(4) 粘着剤ずれ量
P E T # 3 6のような伸縮性のない硬いフィルム面にプライマ処 理 〔例えば、 東洋紡績 (株) 社製ポリエステル樹脂 「バイロン 3 0 S S」 、 約 3 m塗布〕 を施し、 粘着テープの粘着剤層の (被着体 との) 界面すベりをなく した形で測定された粘着剤のずれ変形量で ある。
具体的には、 図 2に示すように、 支持物 2 1の垂直面にベ一クラ イ ト (またはガラス板) 2 2を固定し、 その面上に、 プライマ処理 した P E Tフィルム 2 3をプライマ処理面 2 4が表になるように接 着する。 このプライマ処理面 2 4に、 粘着テープ 2 5を粘着剤層面
2 6で貼付する。 粘着テープに切り込み 2 7を入れて、 粘着剤層の 1 2 X 2 0 mm 2 がプライマ処理面に貼付された状態にする。 粘着 テープ 2 5の下端に 2 Nの荷重 2 8をかける。 この荷重負荷状態で
3 0分間経過後、 切り込み部分 2 7の粘着剤層のずれ量をスケール 付き顕微鏡で読み取り、 粘着剤ずれ量とした (n = 3 ) 。
3. 粘着テープの性能評価
(1) 皮膚追従性
図 3に示すように、 成人男子 6名の前腕内側に、 伸縮性のない幅 1 5 mmの短冊状の 2枚の無伸縮性フィルム 3 2, 3 3を 2 0 mm 間隔で貼付し、 一方の無伸縮性フィルム 3 2の一端を固定し、 もう 一方の無伸縮性フィルム 3 3の一端をス トレインゲージ 3 4 (デジ タル · フォース · ゲージ) に接続した。 1 5 mmX 1 8 mmの粘着 テープ 3 5を 2枚の無伸縮性フィルムの間に、 各 1 mmの間隔をお いて貼付して、 1 5 %伸ばした時の応力を皮膚の粘弾性と比較評価 し、 皮膚追従性の指標とした。 測定雰囲気は、 温度 2 3 ± 2 °C、 相 対湿度 6 5士 5 %であった。
(2) 皮膚粘着力、 水分の貯留、 及び剥離時の痛み
成人男子 8名の前腕内側に 1 5 mmX 7 0 mmの各粘着テープを 2枚ずつ横方向に貼付した。 貼付 1時間及び 2 4時間後にインス ト ロン型引張試験機で 9 0度の剥離角度で皮膚粘着力を測定した。 2 4時間貼付した試料については、 水分の貯留、 剥離時の痛み、 剥離 1時間後の皮膚刺激を評価した。 水分の貯留は、 貼付前後の表皮角 質層伝導度を S K I C ON 2 0 0 [ I B S (株) 製〕 で測定し、 貼 付直後の表皮角質層伝導度が著しく上昇した場合を水分の貯留と評 価した。 剥離時の痛みは、 4段階 ( 0 :なし、 1 :軽度の痛み、 2 : 強度の痛み、 3 : 耐え難い痛み) で問診し、 平均値で表した。
(3) 皮膚刺激指数
成人男性 1 0名の上腕内側に 2 5 mmc/)の各粘着テープを貼付し た。 貼付 2 4時間後に剥離し、 剥離 1時間後の皮膚刺激性を本邦基 準に従って評価した。
ここで、 本邦基準とは、 本邦パッチテス ト研究班の基準である。 具体的には、 下記の一 、 土、 +、 +十、 + +十、 及び + + + +を、 それぞれ 0、 0. 5、 1、 2、 3、 及び 4点に重み付けし、 各被験 者の評価結果の平均値を 1 0 0倍して、 皮膚刺激指数とした。
<判定基準 > 一 : 反応なし、
土 : 軽い紅斑、
+ : 紅斑、
+ + : 紅斑 +浮腫、
+ + + : 紅斑 +浮腫 +丘疹、
+ + + + : 紅斑 +浮腫 +丘疹、 漿液性丘疹、 小水疱。
[実施例 1 ]
粘着剤として、 イソノニルァクリ レート/アクリル酸メ トキシノ ナエチレングリ コール/メタク リル酸ノナエチレングリ コール ( 8 3部7 1 6部/ 1部) を共重合して得たアク リル系共重合体を用 い、 該共重合体 (固形分) 1 0 0部にコロネ一 ト L (日本ポリウレ タン製) 0 . 6部を添加した粘着剤溶液 〔溶剤 : トルエン/酢酸ェ チル = 7 Z 3 (重量比) ; 濃度 3 0重量%〕 を調製した。
この粘着剤溶液を、 表面にシリコーン処理を施したセパレ一ター 上に乾燥後厚みが 3 8 mとなるように塗布し、 1 2 0 °Cで 3分間 乾燥した。 その後、 粘着剤層面に、 支持体として厚さ 8 0 mのポ リオレフイ ン系微多孔性フィルムを貼り合わせ、 5 0 で 1週間熟 成して皮膚貼付用粘着テープを作製した。
[実施例 2 ]
粘着剤のモノマ一成分の内、 水酸基含有モノマーをメタク リル酸 エチレングリコールに変えた以外は、 実施例 1 と同じようにして、 皮糜貼付用粘着テープを作製した。
[比較例 1 ]
粘着剤として、 イソノニルァクリ レー ト Zアクリル酸メ トキシノ ナエチレングリ コールノメタク リル酸ノナエチレングリ コール ( 8 3部 Z 1 6部 Z 1部) を共重合して得たアクリル系共重合体を用 レ 該共重合体 (固形分) 1 0 0部にコロネート L (日本ポリウレ タン製) 0. 6部を添加した粘着剤溶液 〔溶剤 : トルエン Z酢酸ェ チル = 7 Z 3 (重量比) ; 濃度 3 0重量%〕 を調製した。
この粘着剤溶液を、 表面にシリコーン処理を施したセパレー夕一 に、 乾燥後厚みが 3 8 /mとなるように塗布し、 1 2 0 °Cで 3分間 乾燥した。 その後、 粘着剤層面に、 支持体として厚さ 1 0 0 の EMMA (エチレン一メチルメタク リ レート共重合体) フィルムを 貼り合わせ、 5 0 °Cで 1週間熟成して、 皮膚貼付用粘着テープを作 製した。
[比較例 2 ]
粘着剤として、 イソノニルァクリ レー トノアク リル酸 ( 9 8部/ 2部) 共重合体を用い、 粘着剤溶液 〔溶剤 : トルエン/酢酸ェチル = 7 / 3 (重量比) ; 濃度 3 0重量%〕 を調製した。 この粘着剤溶 液を、 表面にシリコーン処理を施したセパレ一夕一に、 乾燥後厚み が 3 8 mとなるように塗布し、 1 2 0 °Cで 3分間乾燥した。 その 後、 粘着剤層面に、 支持体として厚さ 1 0 0 imのレーヨン不織布 を貼り合わせ、 4 0 °Cで 1週間熟成して、 皮膚貼付用粘着テープを 作製した。
匕較例 3 ]
粘着剤として、 イソノ二ルァク リ レー トノアク リル酸 ( 9 6部 Z 4部) 共重合体を用い、 粘着剤溶液 〔溶剤 : トルエン Z酢酸ェチル = 7 / 3 (重量比) ; 濃度 3 0重量%〕 を調製した。 この粘着剤溶 液を、 表面にシリコーン処理を施したセパレ一夕一に、 乾燥後厚み が 3 8 mとなるように塗布し、 1 2 0 で 3分間乾燥した。 その 後、粘着剤層面に、支持体として厚さ 1 2 0 mのポリエチレンフィ ルムを貼り合わせ、 4 0 °Cで 1週間熟成して、 皮膚貼付用粘着テー プを作製した。
実施例 1〜 2及び比較例 1〜 3で使用した各支持体の物性を表 1 に、 得られた各粘着テープの特性を表 2に、 その性能評価結果を表 3に示す。
支 持 体
1 5%引張応力 mm.
厚 み (N/15誦)
( ) D TD (M) (sec/100cc) 実施例 1 80 7.8 2.1 1.4 210 4290 実施例 2 80 7.8 2.1 1.4 210 4290 比較例 1 100 6.1 5.9 孔なし 10 比較例 2 100 D ND ND 0.3 7920 比較例 3 120 11.6 11.5 孔なし 10
表 2
Figure imgf000030_0001
(脚注)
* 1 : 伸縮性フィルムの 1 5 %伸張時の応力は、 0. 8 4 N/ 1 5 mmである。 倍率は、 粘着テープの伸縮性フィルム追従性 (応力値) を伸縮性フィルムの 1 5 %伸張時の応力で割った値である。
表 3
Figure imgf000031_0001
(脚注)
* 2 : 皮膚の 1 5 %伸張時の応力 (皮膚粘弾性) は、 0. 3 1 NZ 1 5 mm
[実施例 3 ]
粘着剤として、 イソノニルァクリ レート/アク リル酸メ トキシノ ナエチレングリ コール Zメ夕ク リル酸エチレングリコール ( 8 3部 / 1 6部 Z 1部) を共重合して得たアクリル系共重合体を用い、 該 共重合体 (固形分) 1 0 0部にコロネ一 ト L 〔日本ポリウレ夕ンェ 業 (株) 製〕 0. 6部を添加した粘着剤溶液 〔溶剤 : トルエン Z酢 酸ェチル = 3ノ 1 (重量比) ; 濃度 3 0重量%〕 を調製した (粘着 剤①) この粘着剤溶液を、表面にシリ コーン処理を施したセパレ一 夕上に乾燥後の厚みが 3 8 ^mとなるように塗布し、 1 2 0 °Cで 3 分間乾燥した。 直鎖状低密度ポリエチレン (密度 = 0. 9 1 5 g / c m3) 1 0 0部に、 平均粒径 1. 8 の炭酸カルシウム 1 2 0部、 ォレイン 酸 1. 2部、 及び精製ヒマシ油 8部を加えて良く混合し、 二軸押出 機により 2 0 0 °Cでストランド状に押し出し、 ペレッ ト化した。 こ のペレツ トを用いて、 樹脂温度 2 1 0 °Cで押出機の Tダイからシ一 ト状に溶融押出して、 約 4 0 0 ^ mの厚みの未延伸シートを得た。 この未延伸シートを再加熱して、 延伸温度 8 5 °Cにて、 テン夕一延 伸法により、 MD及び T Dの両方向にそれぞれ約 3倍の延伸倍率で 二軸延伸し、 冷却ロールで冷却して、 厚み 5 3 ^ mの二軸延伸フィ ルム (支持体 A) を得た。
この二軸延伸フィルムの片面に、 コロナ処理して前記の粘着剤層 を塗布したセパレー夕の粘着剤層面と貼り合わせ、 5 0 °Cで 1週間 熟成して、 皮膚貼付用粘着テープを作製した。
[実施例 4 ]
エチレン— 1 一へキセン共重合体 (密度 = 0. 9 2 0 g / c m3) 1 0 0部に、 平均粒径 1. 1 x mの炭酸カルシウム 1 6 0部、 ォレ イン酸 1. 2部、 及び精製ヒマシ油 7. 8部を 5分間スーパーミキ サ一で混合し、 次いで、 二軸押出機により、 樹脂温度 2 0 0 °Cでス トランド状に押し出し、 これをペレッ ト状に切断した。 このペレツ トを用いて、 樹脂温度 2 1 0 °Cで押出機の Tダイからシート状に溶 融押出して、 約 8 0 mの厚みの未延伸シートを得た。 この未延伸 シートを再加熱して、 延伸温度 8 5 °Cにて、 ロール延伸法により、 約 2倍の延伸倍率で一軸方向に延伸して、 厚み 5 0 の一軸延伸 フィルム (支持体 B) を作製した。
支持体として上記で作製した一軸延伸フィルムを用いたこと以外 は、 実施例 3 と同様にして、 皮膚貼付用粘着テープを作製した。 [実施例 5 ]
エチレン— 1 ーブテン共重合体 (密度 = 0. 9 2 3 g / c m3) 7 5部と高圧法低密度ポリエチレン (密度 = 0. 9 2 5 g κ c m3) 2 5部との混合物 1 0 0部に、 平均粒径 1. 2 mの炭酸カルシゥ ム 1 2 0部、 ォレイン酸 1. 2部、 及び精製ヒマシ油 6部を 5分間 スーパ一ミキサーで混合し、 次いで、 二軸押出機により樹脂温度 2 0 0 °Cでス トランド状に押し出し、 これをペレッ ト状に切断した。 このペレツ トを用いて、樹脂温度 2 1 0 °Cで押出機の Tダイからシー 卜状に溶融押出して、 約 1 2 の厚みの未延伸シートを得た。 この未延伸シートを再加熱して、 延伸温度 8 5 DCにて、 ロール延伸 法により、 約 2倍の延伸倍率で一軸方向に延伸することにより、 厚 み 8 2 mの一軸延伸フィルム (支持体 C) を作製した。
支持体として上記で作製した一軸延伸フィルムを用いたこと以外 は、 実施例 3 と同様にして、 皮膚貼付用粘着テープを作製した。
[実施例 6 ]
粘着剤として、 イソノニルァクリ レートノアクリル酸メ トキシノ ナエチレングリコール Zアクリル酸 2—力ルポキシェチル ( 8 3部 / 1 5部 Z 2部) を共重合して得たアクリル系共重合体を用い、 該 共重合体(固形分) 1 0 0部に T E T RAD— X〔三菱ガス化学(株) 製〕 0. 0 6部を添加した粘着剤溶液 〔溶剤 : トルエン Z酢酸ェチ ル = 3ノ 1 (重量比) ;濃度 3 0重量%〕 を調製した (粘着剤②) 。 この粘着剤溶液を用いたこと以外は実施例 3 と同様にして皮膚貼付 用粘着テープを作製した。
[実施例 7 ]
粘着剤として、 イソノニルァクリ レート/アクリル酸メ トキシノ ナエチレングリコール/アクリル酸 2—カルボキシェチル ( 8 1部 Z 1 5部 / 4部) を共重合して得たアクリル系共重合体を用い、 該 共重合体 (固形分) 1 0 0部に、 T E T RAD— X 〔三菱ガス化学
(株) 製〕 0. 0 8部を添加して粘着剤溶液 〔溶剤 : トルエンノ酢 酸ェチル = 3 1 (重量比) ; 濃度 3 0重量%〕 を調製した (粘着 剤③) 。 この粘着剤溶液を用いたこと以外は実施例 3 と同じように して、 皮膚貼付用粘着テープを作製した。
[実施例 8 ]
粘着剤として、 イソノニルァクリ レート Zァクリル酸メ トキシノ ナエチレングリ コールノメタク リル酸ノナエチレングリ コール ( 8 3部 1 6部71部) を共重合して得たアクリル系共重合体を用 い、 該共重合体 (固形分) 1 0 0部にコロネート L (日本ポリウレ タン製) 0. 6部を添加して粘着剤溶液 〔溶剤 : トルエン/酢酸ェ チル = 3 / 1 (重量比) ;濃度 3 0重量%〕 を調製した (粘着剤④) - この粘着剤溶液を用いたこと以外は実施例 3 と同じようにして、 皮 膚貼付用粘着テープを作製した。
[比較例 4 ]
支持体として、 ポリエチレンと無機充填剤を含有する樹脂組成物 から形成されたポリオレフイ ン系微多孔性フィルムである (株) ト クャマ製ポ一ラム P N 7 0 (支持体 a) を用いたこと以外は実施例 8 と同様にして、 皮膚貼付用粘着テープを作製した。
[比較例 5 ]
支持体として、 ポリエチレンと無機充填剤を含有する樹脂組成物 から形成されたポリオレフイ ン系微多孔性フィルムである (株) ト クャマ製ポ一ラム P H 7 0 (支持体 b) を用いたこと以外は、 比較 例 4と同様にして皮膚貼付用粘着テープを作製した。 一
[比較例 6 ]
支持体として、 ポリプロピレンと無機充填剤を含有する樹脂組成 物から形成されたポリオレフイ ン系微多孔性フィルムである (株) トクャマ製 N Fシート N G 1 0 0 (支持体 c ) を用いたこと以外は、 比較例 4と同様にして皮膚貼付用粘着テープを作製した。
[比較例 7 ]
粘着剤として、 イソノニルァクリ レートノアクリル酸 ( 9 6部/ 4部) を共重合して得たアクリル系共重合体を用い、該共重合体(固 形分) 1 0 0部に T E T R A D— X 〔三菱ガス化学 (株) 製〕 0. 0 4部を添加した粘着剤溶液 〔溶剤 : トルエン Z酢酸ェチル- 3Z 1 (重量比) ; 濃度 3 0重量%〕 を調製した (粘着剤⑤) 。 こ の粘着剤溶液を用いたこと以外は実施例 5 と同じようにして、 皮膚 貼付用粘着テープを作製した。
[比較例 8 ]
粘着剤として、 イソノニルァクリ レートノアクリル酸メ トキシェ チレングリコール/アクリル酸 ( 6 8部ノ 3 0部/ 2部) を共重合 して得たアクリル系共重合体を用い、 該共重合体 (固形分) 1 0 0 部に T E T RAD— X 〔三菱ガス化学 (株) 製〕 0. 0 4部を添加 して粘着剤溶液 〔溶剤: トルエン/酢酸ェチル = 3 / 1 (重量比) ; 濃度 3 0重量%〕 を調製した (粘着剤⑥) 。 この粘着剤溶液を用い たこと以外は実施例 5 と同じようにして、 皮膚貼付用粘着テープを 作製した。
実施例 3〜8及び比較例 4〜 8で使用した各支持体の物性を表 4 に、 得られた各粘着テープの特性を表 5に、 その性能評価結果を表 6に示す。 表 4 支 持 体
1 5%引張応力 平 均 透 透湿度 厚 み (N/15圆) Tし 佳
ί tM \
MD TD (Ui) (sec/lUUccj (g m · 4η) 夹顯タリ 53 5.3 4.3 1.0 160 5000 A 夹删タリ 4 50 4.4 1.0 u. a 11ハ0 5500 n
D 夫也 1タ1 j b 82 7.8 2.1 1.4 220 4270 し 夹施 1タリ 53 5.3 4.3 l. o 160 5000 A 実 ΰ也例 7 53 5.3 4.3 1.0 160 5000 A
r*r
夭 flSIタリ a 00 5.3 4.3 lbU 5UUU A 串父 1タリ 4 f U 6.9 6.0 丄》 丄 oOU a し甲乂 リ 70 6.8 5.9 1.0 500 5000 h u 比較例 6 100 20.0 5.7 6.7 30 5100 c 比較例 7 82 7.8 2.1 1.4 220 4270 C 比較例 8 82 7.8 2.1 1.4 220 4270 c
表 5
Figure imgf000037_0001
(脚注)
* 1 : 伸縮性フィルムの 1 5 %伸張時の応力は、 0. 84 NZ 1 5 mmである。 倍率は、 粘着テープの伸縮性フィルム追従性 (応力値) を伸縮性フィルムの 1 5 %伸張時の応力で割った値である。 表 6
Figure imgf000038_0001
(脚注)
* 2 : 皮膚の 1 5 %伸張時の応力 (皮膚粘弾性) は、 0 3 1 N/ 1 5 mm 産業上の利用可能性
本発明によれば、 発汗時や長時間貼付時の粘着性が安定し、 しか も、 剥離時の痛み、 角質剥離、 及び皮膚刺激が少ない皮膚貼付用粘 着テープが提供される。 また、 本発明の皮膚貼付用粘着テープは、 皮膚追従性、透湿性、及び皮膚粘着性のいずれもが適度の範囲にあつ て、 これらの諸特性が高度にバランスしており、 発汗時や長時間貼 付時の粘着性が安定し、 しかも、 剥離時の痛み、 角質剥離、 及び皮 膚刺激が大幅に低減されている。 さらに、 本発明によれば、 このよ うな優れた諸特性を有する皮膚貼付用粘着テープに好適な支持体が 提供される。 本発明の皮膚貼付用粘着テープは、 皮膚患部や手術部 位の保護、 薬物の経皮吸収などの用途に好適である。

Claims

請求の範囲
1. 透湿性を有する伸縮性支持体の少なく とも片面に粘着剤層 が形成された皮膚貼付用粘着テープであって、
(a) 伸縮性フィルム追従性が 1 5 %伸張時で伸縮性フィルム応力の 4. 2倍以下、
(b) 透湿度が 5 0 0 g /m2 · 2 4 h以上、 及び
(c) 対べ一クライ ト粘着力が 1. 5 NZ 1 5 mm以下
であることを特徴とする皮膚貼付用粘着テープ。
2. (a) 伸縮性フィルム追従性が 1 5 %伸張時で伸縮性フィル ム応力の 2. 4〜 4. 2倍、
(b) 透湿度が 7 0 0〜 5 , 0 0 0 g /m2 ' 2 4 h、 及び
(c) 対べ一クライ ト粘着力が 0. 6〜 1. 5 N/ 1 5 mm
である請求項 1記載の皮膚貼付用粘着テープ。
3. (d) 粘着剤ずれ量 (mmZ 1 2 X 2 0 mm2 · 2 N · 3 0 m i n ) が 0. 1 5〜: L . 2 0 mmである請求項 1 または 2に記載 の皮膚貼付用粘着テープ。
4. 透湿性を有する伸縮性支持体が、 ポリオレフイ ン系樹脂及 び無機充填剤を含有する樹脂組成物から形成された微多孔性フィル ムであって、
(1) 厚みが 4 0〜 2 0 0 m、
(2) 平均孔径が 0. 0 2〜: L 0 m、 (3) 透気度が 1 0〜 4 0 0 s e c / 1 0 0 c c、
(4) 透湿度が 1 , 0 0 0〜 2 0, O O O g Zn^ ' Z h、 及び
(5) 機械方向及び幅方向の 1 5 %伸張時の応力がいずれも 0. 5〜 1 5 NZ 1 5 mm
の微多孔性フィルムである請求項 1 または 2に記載の皮膚貼付用粘 着テープ。
5. 粘着剤層が、 アクリル系粘着剤の層である請求項 1 または 2に記載の皮膚貼付用粘着テープ。
6. ァクリル系粘着剤が、
(i) 炭素数 4〜 1 2のアルキル基を有する (メタ) アクリル酸アル キルエステル 5 0〜 9 7. 5重量%、
(i 0 (メタ) アクリル酸アルコキシポリアルキレングリコールエス テル 2〜 4 9. 5重量%、 及び
(iii) 水酸基またはカルボキシル基含有モノマー 0. 5 ~ 1 5重量% の共重合体である請求項 5記載の皮膚貼付用粘着テープ。
7. (メタ) アクリル酸アルコキシポリアルキレングリコール エステルが、 式(1)
H2C = C - C - 0 - (CH2 - CH - 0)„ - R3 (1)
II
0
(式中、 及び R2 は、 それぞれ独立に水素原子またはメチル基 で、 R3 は、 炭素数 1〜 2 0のアルキル基で、 nは、 2〜 1 2の整 数である。 ) で表される (メタ) アクリル酸エステルである請求項 6記載の皮膚 貼付用粘着テープ。
8. 水酸基含有モノマーが、 (メタ) アクリル酸ヒ ドロキシァ ルキルエステルである請求項 6記載の皮膚貼付用粘着テープ。
9. 力ルポキシル基含有モノマーが、 (メタ) アクリル酸カル ポキシアルキルエステルである請求項 6記載の皮膚貼付用粘着テ一 プ。
1 0. 水酸基含有モノマーが、 式(2)
R4 R5
H2C = C - C一 0— (CH2— CH— 0)ra— H (2)
II
0
(式中、 R4 及び R5 は、 それぞれ独立に水素原子またはメチル基 で、 mは、 2〜 1 2の整数である。 )
で表される水酸基含有 (メタ) アク リル酸エステルである請求項 6 記載の皮膚貼付用粘着テープ。
1 1. 力ルポキシル基含有モノマーが、 式(3)
R6
I
H2C = C - C— 0— X - COOH ( 3 )
0
(式中、 R6 は、 水素原子またはメチル基であり、 Xは、 炭素数 2 以上の 2価の有機基であって、 酸素原子、 窒素原子、 硫黄原子など のへテロ原子を含んでいてもよい。 ) で表されるカルボキシル基含有 (メタ) アクリル酸エステルである 請求項 6記載の皮膚貼付用粘着テープ。
1 2. ポリオレフィ ン系樹脂及び無機充填剤を含有する樹脂組成 物から形成された微多孔性フィルムであって、
(1) 厚みが 4 0〜2 0 0 z m、
(2) 平均孔径が 0. 0 2〜 1 0 / m、
(3) 透気度が 1 0〜40 0 s e c Z l 0 0 c c、
(4) 透湿度が 1, 0 0 0〜 2 0, 0 0 0 g /m2 · 24 h、 及び
(5) 機械方向及び幅方向の 1 5 %伸張時の応力がいずれも 0. 5〜 1 5 NZ 1 5mm
である微多孔性フィルムからなる皮膚貼付用粘着テープ支持体。
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