JPH08117268A - 皮膚長期固定用粘着シ−ト及び固定方法 - Google Patents

皮膚長期固定用粘着シ−ト及び固定方法

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JPH08117268A
JPH08117268A JP28157394A JP28157394A JPH08117268A JP H08117268 A JPH08117268 A JP H08117268A JP 28157394 A JP28157394 A JP 28157394A JP 28157394 A JP28157394 A JP 28157394A JP H08117268 A JPH08117268 A JP H08117268A
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JP
Japan
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sensitive adhesive
adhesive sheet
skin
pressure sensitive
sheet
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JP28157394A
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English (en)
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Takayuki Akutsu
孝幸 圷
Tsugio Saito
次雄 斎藤
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Nichiban Co Ltd
Original Assignee
Nichiban Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 腎臓病などに対して血液透析療法を行う場
合、血液透析チュ−ブを皮膚表面に固定している。この
チュ−ブの固定は粘着テ−プによって行われているが、
テ−プを反復、継続的に貼付するために皮膚にかぶれを
生じている。こうしたかぶれを生じさせないような粘着
シ−トを提供する。 【構成】 縦横全方向に伸縮性を有する材料で形成した
基材の一面に、粘着剤層を設けている。この粘着シ−ト
は1〜5%伸長したときの初期の引き伸し易さをそのヤ
ング率で示すと500〜1500gf/10mm巾になるよ
うにしている。また、この粘着シ−トを自然長さの状態
で皮膚表面に貼付けて、透析チュ−ブを固定する。粘着
シ−トは、体の動きに伴ってその自然長さから全方向に
伸縮し、それらの動きに順応する。これによって皮膚に
物理的な刺激を与えず、かぶれ現象を生じさせない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液透析チュ−ブを皮
膚表面に固定する場合、腹膜透析において常時体外に出
ているカテーテルをガーゼを当てて固定しておくような
場合など、皮膚に対して反復、継続的に貼付及び剥離を
繰返すようなものや、手術後に長時間ガーゼを当てて術
部を保護しておくような場合に使用するのに適した長期
固定用粘着シ−ト及びその固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、腎臓病などの血液透析療法を要す
る患者では、一般的に1日に4時間、週に3回程度の透
析治療を必要としている。血液透析において、患部と透
析機器を連結する透析回路(チュ−ブ)は、患部の皮膚
表面へ粘着テ−プによって固定しておくことが、その安
全確保のために必要不可欠なことである。しかし、こう
した血液透析は、人体の腕など限られた部位で繰返し行
われるため、透析チュ−ブを固定するために反復して長
期間にわたって使用される粘着テ−プによって貼付部位
を中心として、発疹、腫脹、掻痒感、疼痛、びらんなど
の多くの皮膚障害が生じている。
【0003】その上、透析によって身体の水分が失われ
るために、透析開始時と終了時とでは皮膚の状態も大き
く変っており、これによって更にかぶれが生じ易くなっ
ている。そして、このような皮膚刺激症状を訴える患者
も次第に増加しており、医療の現場において深刻な問題
の一つとなっている。
【0004】また、腹膜透析は、体外から腹腔内にカテ
ーテルを植え込み、このカテーテルを通じて透析液の交
換を行うものであるが、このカテーテルの一端は常時体
外に出ており、これを清潔に保つ為にガーゼで覆って皮
膚表面に固定している。このガーゼの固定は粘着テープ
によって行われているが、これによって上記と同様の皮
膚のかぶれ現象が生じている。更に、外科的な手術した
後にも術部を同様にガーゼによって覆い、保護する必要
があり、この場合も粘着テープが使用されており、同様
の現象が生じている。
【0005】こうしたかぶれ現象は、使用されている粘
着剤の成分に基づく化学的刺激作用だけではなく、皮膚
表面に貼付した粘着シートが皮膚の動きを拘束したり、
該シ−トの端部が皮膚に加える刺激、皮膚表面からの水
分の揮散、通気の規制などの物理的刺激作用に基づくも
のも大きな要因をなしているものと考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、繰返し又は継
続して長期に亘って粘着シ−トを皮膚に貼付けても、粘
着シ−トによる固定作用を充分に果しながら、貼付され
る皮膚表面に物理的な刺激を与えることを緩和し、上記
のかぶれ現象を生じさせないようにしようとするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材に縦横全
方向に伸縮性を有するものを使用してその一面に粘着剤
層を形成し、この粘着シ−トを1〜5%伸長したときの
ヤング率を約500〜1500gf/10mm巾程度の伸長
性を有するものとして、これを貼付した後でも皮膚の動
きに追従しながら皮膚表面に物理的刺激を与えることが
少く、かぶれ現象を生ずることがない。また、この粘着
シ−トを皮膚に貼付けるときに、これを伸長したりする
ことなくそのままの状態で貼付けるようにし、更に粘着
シ−トの体動に伴う皮膚への追従性を良化してかぶれ現
象の発生を防止することができる。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例と共にその詳細を述べれ
ば、基材1の一面に粘着剤層2を形成して粘着シ−ト3
にしている。上記基材は、縦、横、斜など全方向に対し
て適度の伸縮性を有しているもので、例えば、弾性繊維
を使用して製造した不織布、特にポリウレタン不織布を
好適に用いることができる。該基材の表面に形成する粘
着剤層2は、ゴム系、アクリル系、シリコン系その他の
適宜の粘着剤を使用することができ、特に皮膚に対する
化学的刺激の少ないものが好ましく、アクリル系粘着剤
は好適に用いることができる。また、この粘着剤層は、
皮膚表面に貼付けたときには確実に貼付けることができ
ると共に、剥すときには大きな力がいらずスム−ズに剥
せるようなものが好ましい。上記基材及び粘着剤層の厚
さは特に限定されるものではないが、通例、基材は約2
0〜500μ程度、粘着剤層は約20〜200μ程度に
されることが多い。
【0009】こうした粘着シ−ト3は、これを僅かに引
き伸ばしたとき、すなわち1〜5%伸長した初期の引き
伸ばし易さをそのヤング率で表示すると約500〜15
00gf/10mm巾になるように、特に好ましくは約60
0〜1000gf/10mm巾になるようにするとよい。こ
こでヤング率とは、10mm巾の粘着シ−トを1〜5%伸
長した時の荷重を、その時の伸び率で徐した値で示され
る。このヤング率が上記より小さな値では、伸長性があ
り過ぎて被着物を確実に固定する上で好ましくなく、こ
れより大きい値であると伸長する際に大きな作用を必要
とするようになって、貼付された皮膚表面の動きに充分
に追従することができなくなる。
【0010】図示するものは、表面を剥離処理した剥離
紙4の上に幅18mm,長さ75mmの細幅テ−プ状の粘着
シ−ト3を三枚並べたように仮着し、上記剥離紙4の両
方の縁部5のやゝ内側に切線6かミシン目線等の不連続
切線を設けている。
【0011】これを使用する場合、上記剥離紙の切線6
によって一方の縁部5を剥取り、その部分から粘着シ−
ト3を摘んで引張ると剥離紙から一枚づつ剥すことがで
きる。図4に示すように、血液透析において皮膚表面1
1から動脈管へ穿刺した穿刺針7は動かないようにしっ
かりと皮膚表面に固定されており、この穿刺針から延び
て透析機器(図示略)とをつなぐ透析チュ−ブ8を、上
記粘着シート3によって皮膚表面に固定して行く。ま
た、同じく静脈管へ穿刺した穿刺針9から延びる透析チ
ューブ10も同様にして上記粘着シート3によって固定
して行く。
【0012】この際、粘着シ−トは引伸ばすことなく、
そのままの自然の大きさの状態で皮膚表面に貼付け、透
析チュ−ブ等を固定するようにするとよい。こうして貼
付された粘着シ−トは、体の動きに伴ってその自然の大
きさから全方向に容易に伸縮して順応するし、シ−トは
不織布で形成されているので全体が柔らかく、その側端
部のエッヂが皮膚をチクチクと刺激することがない。ま
た、通気性もよいので貼付した皮膚表面からの水分の揮
散も充分に確保され、皮膚がふやけて防御機能が低下す
ることがなく、かぶれの原因となる皮膚に対する上記各
種のストレスを大幅に減らすことができる。
【0013】こうして、透析の終った4時間後とか、更
に長く貼付けておいた後でこれを剥すようにすると、皮
膚表面を強く引張るようなこともなく容易に剥れて、皮
膚に強い刺激を与えることもなく透析チュ−ブ等を取外
すことができる。このように、粘着剤の化学的組成と共
に、かぶれ現象の原因と考えられている皮膚表面に対す
る各種の物理的な刺激、拘束を大幅に減らすことができ
るので、粘着シ−トを貼付してもかぶれが生ぜず、長時
間貼り続けておいたり、繰返し貼り付けても何の支障も
生じない。
【0014】図5〜図7に示すものは、同じく表面を剥
離処理した剥離紙4の上に、幅25mm、長さ220mmの
長いテ−プ状の粘着シ−ト3を三枚並べた状態に仮着し
たものである。このテ−プ状の粘着シ−トはその幅を1
2mm程度にした狭い幅のものや、上記よりも広い幅のも
のとしたり、長さも適宜のものにすることができる。こ
れは、上記と同様に剥離線の端部に位置するものをミシ
ン目線12から切除き、その部分の粘着シ−トを摘んで
剥離紙より剥しながら使用することができ、このミシン
目線は両端部に設けたり、適宜間隔を置いて複数個設け
ることもできる。
【0015】この粘着シ−トは、図8に示すように腹部
13の体外に出ている腹膜透析用のカテーテル14の部
分を上からガーゼ15で覆い、このガーゼを上記粘着シ
ート3によって固定すれば、呼吸や体動等に伴って腹部
は絶えず動いているが、こうした動きにつれて粘着シ−
トは伸び縮みし、上記と同様に皮膚に対する刺激を大幅
に減らすことができる。
【0016】図9に示すものは、テープ状の粘着シート
3の粘着剤層を剥離紙4で覆い、これを円筒状に巻回し
たもの16で、必要量を巻戻しながら適当長さに切断し
て使用するようにするものである。上記剥離紙には、そ
の中央部に長手方向に延びる切線17を設けておくと剥
離紙を剥がすときに便利である。また、粘着シートの基
材の粘着剤層とは反対面に剥離処理を施すと、剥離紙を
省略することもできる。上記の図1、図5に示すもので
は、粘着シ−トを剥離紙の上に隙間な並列状に仮着して
いるが、適当な隙間を置いて仮着するようにすることも
できるし、図のものではいずれもテープ状になったもの
が示されているが、適宜形状のシート状にすることも任
意にできる。
【0017】
【発明の効果】本発明は上記したように、皮膚に与える
刺激が少いので、粘着シ−トを貼ったことによって皮膚
表面にかぶれ現象を起させることがなく、反復して粘着
シ−トの貼付けができるし、長時間貼付けておいても何
の支障もなく充分な治療を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す平面図である。
【図2】図1の底面図である。
【図3】図1の厚さを拡大して示す断面図である。
【図4】血液透析における透析チユーブを固定する場合
の説明図である。
【図5】他例の一部省略平面図である。
【図6】図5の底面図である。
【図7】図5の厚さを拡大して示す断面図である。
【図8】腹膜透析におけるカテーテルの端部をガーゼで
覆った状態の説明図である。
【図9】更に他例の斜視図である。
【符号の説明】
1 基材 2 粘着剤層 3 粘着シ−ト 4 剥離紙 5 縁部 6 切線 7,9 穿刺針 8,10 透析チユーブ 14 腹膜透析用カテーテル 15 ガーゼ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦横全方向に伸縮性を有する基材を有
    し、該基材の一面に粘着剤層を形成し、この粘着剤付基
    材は1〜5%伸長した際のヤング率が500〜1500
    gf/10mm巾の伸長性を有するものである皮膚に貼付し
    て使用する皮膚長期固定用粘着シ−ト。
  2. 【請求項2】 上記基材はポリウレタン不織布で形成さ
    れている請求項1記載の皮膚長期固定用粘着シ−ト。
  3. 【請求項3】 縦横全方向に伸縮性を有する基材の一面
    に粘着剤層を設け、これを1〜5%伸長した際のヤング
    率を500〜1500gf/10mm巾にした伸長性の粘着
    シ−トを、伸長することなくそのままの状態で皮膚表面
    に貼付けて被着物を固定する皮膚に対する長期固定方
    法。
  4. 【請求項4】 上記被着物が血液透析チュ−ブである請
    求項3記載の皮膚に対する長期固定方法。
JP28157394A 1994-10-21 1994-10-21 皮膚長期固定用粘着シ−ト及び固定方法 Pending JPH08117268A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6262330B1 (en) 1998-12-02 2001-07-17 Nichiban Co., Ltd. Pressure sensitive adhesive tape for skin and base material therefor
JP2002540977A (ja) * 1999-02-02 2002-12-03 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー ポリプロピレン/ポリエチレン共重合体のスパンボンド不織層を有する弾性積層品及び使い捨て物品

Cited By (2)

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