JPH11226109A - 医療用貼付材 - Google Patents
医療用貼付材Info
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- JPH11226109A JPH11226109A JP10032774A JP3277498A JPH11226109A JP H11226109 A JPH11226109 A JP H11226109A JP 10032774 A JP10032774 A JP 10032774A JP 3277498 A JP3277498 A JP 3277498A JP H11226109 A JPH11226109 A JP H11226109A
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Abstract
貼付材を提供するものであって、皮膚接着性と内部凝集
性に優れているので、救急絆創膏や大型絆創膏、ドレッ
シング材、ドレープ材に好適に使用できる。 【解決手段】 基材フィルムの片面に感圧性接着剤層を
形成してなり、感圧性接着剤層はアクリル酸アルキルエ
ステル単量体40〜80重量%、アルコキシ基含有エチ
レン性不飽和単量体20〜60重量%からなり、ゲル分
率が5重量%以下の共重合体を主体とする。この感圧性
接着剤層にγ線などの電離性放射線を照射することによ
って、感圧性接着剤層のゲル分率を35重量%以上に高
める。共重合体の重量平均分子量は100万以下に調整
することが好ましい。
Description
用途に使用される医療用貼付材に関するものであり、詳
しくは救急絆創膏や大型絆創膏、ドレッシング材、ドレ
ープ材などに好適に使用されるものである。
面に感圧性接着剤層を設けてなるものであり、該接着剤
層を介して適用すべき皮膚面に貼着使用される。
着剤層は、一般に皮膚面に対して強固に接着固定する必
要があるので、剥離時に皮膚刺激性が生じる可能性があ
り、また、長時間の貼付では皮膚に痒みを生じ、時には
炎症を起こすこともある。
状を有しているので、該接着剤層は適用する皮膚面に完
全に密着(接着)することができず、特に、長期間にわ
たる医療用貼付材の貼付においては接着剤層の内部凝集
力と皮膚接着力との微妙なバランスが要求されるのであ
る。
の問題点を解決するためになされたものであって、特定
の組成からなる感圧性接着剤層に電離性放射線を照射し
て、接着剤層中のゲル分率を一定値以上に調整すること
で優れた皮膚接着性と内部凝集性を有する医療用貼付材
が得られることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
ルムの片面に感圧性接着剤層を設けてなる貼付材であっ
て前記接着剤層はアクリル酸アルキルエステル単量体4
0〜80重量%、アルコキシ基含有エチレン性不飽和単
量体20〜60重量%からなり、ゲル分率が5重量%以
下である共重合体を主体とし、電離性放射線照射後の前
記接着剤層のゲル分率が35重量%以上であることを特
徴とする医療用貼付材、および該貼付材に電離性放射線
を照射してなる医療用貼付材を提供するものである。
示すように、基材フィルム1の片面に感圧性接着剤層2
を設けたものである。
リエーテルウレタンやポリエステルウレタンなどのウレ
タン系ポリマー、ポリエーテルポリアミドブロックポリ
マーなどのアミド系ポリマー、ポリアクリレートなどの
アクリル系ポリマー、ポリエチレンやポリプロピレン、
エチレン/酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系
ポリマー、ポリエーテルポリエステルなどのポリエステ
ル系ポリマーなどの材料から得ることができる。また、
これらの基材フィルムは皮膚面への貼付時にムレや白化
などを生じないようにするために、水蒸気透過性を有す
る材質から選択することが好ましく、例えばウレタン系
やアミド系のフィルムを用いることが好適である。な
お、基材フィルムは上記材料のうちの何れか一種からな
るものであってもよいし、任意の材料からなるフィルム
を複数枚積層した積層フィルムであってもよい。
に、違和感を生じないようにするために、その厚みを1
0〜100μm、好ましくは20〜40μm程度にする
ことがよい。また、皮膚面に貼付した際の皮膚追従性を
良好にするためには、引張強度を100〜900kg/
cm2 、100%モジュラスを10〜100kg/cm
2 程度に調整することが好ましい。この範囲に調整した
基材フィルムを用いると、関節部位のような動きの大き
い皮膚面に貼付した際に効果的である。
く、水蒸気透過性であって非透水性である多孔性フィル
ムを用いることも、貼付中のムレの防止の点から効果的
である。このようなフィルムの場合には、材質には特に
制限はされず、公知の多孔化技術を施すことによって簡
単に得ることができる。無孔性フィルムの場合にはフィ
ルム厚が大きくなるほど水蒸気透過性は低下する傾向が
顕著に現れるが、多孔性フィルムの場合には厚みに比例
して水蒸気透過性の低下が顕著に現れないので有用であ
る。
絆創膏、ドレッシング材、ドレープ材などに好適に用い
ることができるが、その用途に応じて、例えば厚みが比
較的大きいとされる絆創膏(厚みは通常、100μm程
度)には多孔性フィルムを用いることが好適である。多
孔性フィルムに好適な基材フィルムとしては、ポリオレ
フィン系樹脂からなる多孔質プラスチックフィルムが好
適であり、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体などの樹脂を用いることがで
きる。特に、線状低密度ポリエチレン樹脂を使用するこ
とが、生産性や加工性の点から好ましいものである。線
状低密度ポリエチレン樹脂とは、エチレンとα−オレフ
ィンとの共重合体であり、α−オレフィンとしては、ブ
テンやヘキセン、オクテンなどが挙げられる。
アクリル酸アルキルエステル単量体40〜80重量%、
アルコキシ基含有エチレン性不飽和単量体20〜60重
量%からなる共重合体を主体とし、電離性放射線照射後
の前記接着剤層のゲル分率が35重量%以上であること
を特徴とするものである。
圧性接着剤層に粘着性、皮膚接着性を付与する成分であ
り、特にアルキル基の炭素数が6以上、特に6〜18の
長鎖アルキルエステルを用いると効果的である。また、
アクリル酸アルキルエステル単量体は、皮膚に対する刺
激性が比較的少なく、長期間の使用によっても粘着性の
低下が起こりにくいという利点を有するものである。
具体例としては、アクリル酸のブチルエステル、プロピ
ルエステル、オクチルエステル、ノニルエステル、デシ
ルエステル、ドデシルエステル、ラウリルエステルなど
を一種もしくは二種以上併用して用いることができる。
なお、これらのアルキルエステル鎖は直鎖であっても、
分岐鎖であってもよいことはいうまでもない。
する不飽和単量体と共重合することによって粘着性ポリ
マーを形成するが、本発明においては40〜80重量
%、好ましくは50〜75重量%の範囲で共重合するこ
とが望ましい。アクリル酸アルキルエステルの共重合量
が40重量%に満たない場合には、得られた粘着性ポリ
マーに充分な皮膚接着性が付与されず、また、80重量
%を超える量の共重合量では凝集力の低下が見られ、皮
膚面からの剥離除去時に糊残り現象を生じることがあ
る。
するアルコキシ基含有エチレン性不飽和単量体は、得ら
れる共重合体に水蒸気透過性を付与する成分である。従
って、共重合体中20〜60重量%、好ましくは25〜
50重量%の範囲で共重合することが望ましい。このよ
うな不飽和単量体としては、メトキシポリエチレングリ
コールアクリレート、エトキシジエチレングリコールア
クリレート、ブトキシジエチレングリコールアクリレー
ト、メトキシエチルアクリレート、エトキシエチルアク
リレート、ブトキエチルアクリレートなどの炭素数が1
〜4のアルコキシ基を有するアルコキシアルキルアクリ
レートを用いることが好ましい。
飽和単量体と共にカルボキシル基含有エチレン性不飽和
単量体を共重合することが好ましい。該カルボキシル基
含有エチレン性不飽和単量体を共重合することによっ
て、得られる共重合体の凝集力が向上するので、感圧性
接着剤を調製する上では重要な単量体となる。しかしな
がら、該単量体は多量に共重合すると凝集力の向上は期
待できるが、皮膚刺激性が次第に強くなる。従って、本
発明では該単量体を共重合する場合、1〜10重量%、
好ましくは3〜7重量%程度の共重合率とすることが望
ましい。このような単量体の代表例としては、アクリル
酸、イタコン酸、クロトン酸、フマール酸、(無水)マ
レイン酸などが挙げられる。これらのうち、共重合性や
取扱性などの点で好ましい単量体としては、アクリル酸
が挙げられる。
る共重合体としては、上記各単量体の共重合体を用いる
ことができるが、親水性の付与などの各種改質を行うた
めの改質用単量体として、スチレンや酢酸ビニル、N−
ビニル−2−ピロリドンなどの単量体を必要に応じて適
宜共重合してもよいものである。
体は、ガラス転移温度が250°K以下とすることが好
ましい。つまり、ガラス転移温度を250°K以下にす
ることによって、貼付材として重要な皮膚接着力を充分
に発現するようになるのである。
万以下、好ましくは50万〜90万程度に調整すること
が望ましい。つまり、本発明の医療用貼付材は最終的に
γ線などの電離性放射線を照射して内部架橋反応を起こ
させるので、照射前の重量平均分子量が大きすぎると、
感圧性接着剤層の照射後の内部凝集力が高まり過ぎて皮
膚接着力不足に陥る恐れがある。従って、本発明では電
離性放射線照射後の凝集力の上昇を見込んで、照射前の
凝集力は低めに設定しておくことが好ましく、その指標
が重量平均分子量100万以下なのである。
必要に応じて可塑剤や軟化剤、充填剤、粘着付与剤など
の各種添加剤を配合してなる感圧性接着剤は、前記基材
フィルムの片面に層状に形成され、感圧性接着剤層とな
る。このときの感圧性接着剤層はゲル分率、即ち溶剤不
溶分の含有率は5重量%以下、好ましくは略0重量%で
ある。本発明の医療用貼付材では、このようにして得ら
れた医療用貼付材にγ線や電子線、X線などの電離性放
射線を照射して、そのゲル分率を35重量%以上、好ま
しくは40〜70重量%に調整する。
しくは25〜35kGyとする。本発明においては電離
性放射線を照射することによって、感圧性接着剤層に架
橋処理を施すと共に、所謂滅菌処理を施すのである。ゲ
ル分率が35重量%に満たない場合には、凝集力不足と
なって数日間の貼付で糊残り現象を発現する場合があ
り、医療用貼付材として用いたときに充分な効果を発揮
しないのである。なお、本発明におけるゲル分率は、乾
燥したサンプルを酢酸エチル中に常温で10日間浸漬
し、平均孔径0.2μmのポリテトラフルオロエチレン
膜(日東電工社製、NTF膜)にて不溶分を濾別、乾燥
して浸漬前の乾燥サンプル重量との比率で算出した。
μm程度とすることが好ましい。厚みが10μmに満た
ない場合には、皮膚に貼付する際に充分な皮膚接着性を
発揮できない場合があり、また、60μmを超えた厚み
では、貼付材全体として充分な水蒸気透過性を得ること
ができず、長期間の貼付で皮膚刺激性を発現する場合が
ある。
からなり、水蒸気透過性を有することが好ましいが、貼
付材全体としての透湿度は少なくとも300g/m2 ・
24hr・40℃・30%R.H.、好ましくは300
〜2000g/m2 ・24hr・40℃・30%R.
H.の範囲に設定する。人の皮膚面に貼付材を貼付した
場合、個人差や貼付部位によっても異なるが、最低限3
00g/m2 ・24hr・40℃・30%R.H.の透
湿度を有するようにしないと、発汗量が多い部位などに
貼付した場合には、充分な透湿性を発揮できずムレの原
因となってしまう。
ものであるが、通常、感圧性接着剤層の露出表面には、
表面にシリコーン処理などの剥離処理を施した剥離シー
トを仮着しておくことが一般的である。
貼付材は、図2に示すように腕や他の患部に感圧性接着
剤層を貼着することによって使用することができ、貼付
部位の伸縮動作に追従して貼付材も伸縮し、皮膚面から
の汗は水蒸気3となって体外に発散するのである。
成からなるので、皮膚に対して刺激性が少なく、特に長
期間の貼付に対して有用である。また、感圧性接着剤層
のゲル分率を電離性放射線の照射前と照射後で一定範囲
に調整しているので、端末剥がれや糊残りがなく、優れ
た皮膚接着性と共に凝集性を有するものであり、カテー
テルなどの医療器具の固定に対しても優れた固定能を発
揮するものでるある。
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
く、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の応
用が可能である。なお、以下の文中で「部」とあるのは
「重量部」を意味し、「%」とあるのは「重量%」を意
味する。
クリレート35部、アクリル酸3部からなる単量体混合
物を、トルエン80部に均一に溶解混合し、重合開始剤
としてのアゾビスイソブチロニトリル0.3部を添加し
て共重合反応を行った。55〜65℃で約10時間重合
を行ったのち、78℃に昇温してさらに2時間重合(熟
成)を行った。得られた共重合体のガラス転移温度は2
07°Kであり、ゲル分率は0%、重量平均分子量は4
88000であった。
にシリコーン処理を施した剥離シートの処理面に、乾燥
後の厚みが25μmとなるように塗布し、105℃で5
分間乾燥して感圧性接着剤層を形成した。
に、片面にコロナ放電処理を施したポリエーテルポリア
ミドブロックポリマー製のシート(厚み30μm、東レ
株式会社製、商品名PEBAX3533)の処理面を貼
付圧着して、医療用貼付材を作成した。
射して、本発明の医療用貼付材を得た。この医療用貼付
材における感圧性接着剤層のゲル分率は47.8%であ
った。
エチルアクリレート25部、アクリル酸5部からなる単
量体混合物を、トルエン45部に均一に溶解混合した以
外は、実施例1と同様にして感圧性接着剤層を形成し
た。なお、得られた共重合体のガラス転移温度は212
°K、ゲル分率は0%、重量平均分子量は643000
であった。
片面にコロナ放電処理を施したポリエーテルポリエステ
ル製のシート(厚み30μm、日本合成化学株式会社
製、商品名フレクロンMタイプ)の処理面を貼付圧着し
て、医療用貼付材を作成した。
γ線を照射して、本発明の医療用貼付材を得た。この医
療用貼付材における感圧性接着剤層のゲル分率は51.
6%であった。
クリレート35部からなる単量体混合物を、トルエン7
0部に均一に溶解混合した以外は、実施例1と同様にし
て感圧性接着剤層を形成した。なお、得られた共重合体
のゲル分率は0.1%、重量平均分子量は768000
であった。
片面にコロナ放電処理を施したポリエーテルポリアミド
ブロックポリマー製のシート(前記と同じ)の処理面を
貼付圧着して、医療用貼付材を作成した。
γ線を照射して、本発明の医療用貼付材を得た。この医
療用貼付材における感圧性接着剤層のゲル分率は41.
4%であった。
クリレート30部、アクリル酸5部からなる単量体混合
物を、トルエン40部に均一に溶解混合した以外は、実
施例1と同様にして感圧性接着剤層を形成した。なお、
得られた共重合体のゲル分率は0.1%、重量平均分子
量は815000であった。
片面にコロナ放電処理を施したポリエーテルポリアミド
ブロックポリマー製のシート(前記と同じ)の処理面を
貼付圧着して、医療用貼付材を作成した。
γ線を照射して、本発明の医療用貼付材を得た。この医
療用貼付材における感圧性接着剤層のゲル分率は62.
6%であった。
クリレート35部、アクリル酸3部からなる単量体混合
物を、トルエン25部に均一に溶解混合した以外は、実
施例1と同様にして感圧性接着剤層を形成した。なお、
得られた共重合体のガラス転移温度は207°Kであ
り、ゲル分率は0%、重量平均分子量は873000で
あった。
片面にコロナ放電処理を施したポリエーテルポリアミド
ブロックポリマー製のシート(前記と同じ)の処理面を
貼付圧着して、医療用貼付材を作成した。
γ線を照射して、本発明の医療用貼付材を得た。この医
療用貼付材における感圧性接着剤層のゲル分率は60.
8%であった。
エチルアクリレート25部、アクリル酸5部からなる単
量体混合物を、トルエン25部に均一に溶解混合した以
外は、実施例1と同様にして感圧性接着剤層を形成し
た。なお、得られた共重合体のガラス転移温度は212
°Kであり、ゲル分率は0%、重量平均分子量は967
000であった。
片面にコロナ放電処理を施したポリエーテルポリアミド
ブロックポリマー製のシート(前記と同じ)の処理面を
貼付圧着して、医療用貼付材を作成した。
γ線を照射して、本発明の医療用貼付材を得た。この医
療用貼付材における感圧性接着剤層のゲル分率は68.
1%であった。
クリレート35部、アクリル酸3部からなる単量体混合
物を、トルエン25部に均一に溶解混合し、重合開始剤
として過酸化ベンゾイル0.3部を添加した以外は、実
施例1と同様にして感圧性接着剤層を形成した。なお、
得られた共重合体のガラス転移温度は207°Kであ
り、ゲル分率は0%、重量平均分子量は1240000
であった。
片面にコロナ放電処理を施したポリエーテルポリアミド
ブロックポリマー製のシート(前記と同じ)の処理面を
貼付圧着して、医療用貼付材を作成した。
γ線を照射して、本発明の医療用貼付材を得た。この医
療用貼付材における感圧性接着剤層のゲル分率は72.
2%であった。
エチルアクリレート25部、アクリル酸5部からなる単
量体混合物を、酢酸エチル25部に均一に溶解混合した
以外は、実施例1と同様にして感圧性接着剤層を形成し
た。なお、得られた共重合体のガラス転移温度は212
°Kであり、ゲル分率は0%、重量平均分子量は153
0000であった。
片面にコロナ放電処理を施したポリエーテルポリアミド
ブロックポリマー製のシート(前記と同じ)の処理面を
貼付圧着して、医療用貼付材を作成した。
γ線を照射して、本発明の医療用貼付材を得た。この医
療用貼付材における感圧性接着剤層のゲル分率は75.
4%であった。
は、実施例3と同様にして医療用貼付材を作成した。共
重合体のゲル分率は0%であり、重量平均分子量は28
6000であった。
γ線を照射して、医療用貼付材を得た。この医療用貼付
材における感圧性接着剤層のゲル分率は21.7%と低
かった。
は、実施例2と同様にして医療用貼付材を作成した。共
重合体のガラス転移温度は212°Kであり、ゲル分率
は0.3%、重量平均分子量は487000であった。
γ線を照射して、医療用貼付材を得た。この医療用貼付
材における感圧性接着剤層のゲル分率は25.1%と低
かった。
実施例2と同様にして医療用貼付材を作成した。共重合
体のガラス転移温度は207°Kであり、ゲル分率は0
%、重量平均分子量は488000であった。
γ線を照射して、医療用貼付材を得た。この医療用貼付
材における感圧性接着剤層のゲル分率は34%とやや低
かった。
リルから過酸化ベンゾイル0.3部に変更し、重合溶媒
をトルエンから酢酸エチル25部に変更した以外は、実
施例4と同様にして医療用貼付材を作成した。共重合体
のゲル分率は46.9%、重量平均分子量は14800
00であり、γ線照射前でのゲル分率は大きかった。
γ線を照射して、医療用貼付材を得た。この医療用貼付
材における感圧性接着剤層のゲル分率は84.6%と非
常に大きいものであった。
た。
得られたγ線照射後の医療用貼付材、並びに比較例5に
て得られたγ線未照射の医療用貼付材について、以下の
試験を行い、その結果を表1に示した。
酢酸エチル中にて常温で10日間抽出し、その残渣(不
溶分)をポリテトラフルオロエチレン膜(平均孔径0.
2μm、日東電工社製、NTF膜)にて濾別、乾燥して
重量法にて求めた。ゲル分率は以下の式にて算出した。
×50mmの大きさに裁断して試験片とした。男子被験
者の胸部をアルコール消毒液で消毒、風乾し、しわや伸
びが生じないように注意を払いながら試験片を貼付し
た。貼付試験中は入浴も可能であるが、タオル等で貼付
部位を擦らないように注意した。
がれ状態)を目視にて観察し、以下の評価基準にて判定
した。
未満である。 ×:端末剥がれが、試験片の面積の60%以上である。
ち、各試験片を剥離し、皮膚面への糊残り状態を目視に
て観察し、以下の判定基準にて判定した。
である。 ×:糊残りが、試験片の面積の50%以上である。
クロマトグラフィー(GPC)にて、重量平均分子量を
測定した。測定サンプルはテトラヒドロフランにて溶解
し、0.45μmφのメンブレンフィルタを通過する可
溶分について行い、ポリスチレン換算にて算出した。
ある。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 基材フィルムの片面に感圧性接着剤層を
設けてなる貼付材であって前記接着剤層はアクリル酸ア
ルキルエステル単量体40〜80重量%、アルコキシ基
含有エチレン性不飽和単量体20〜60重量%からな
り、ゲル分率が5重量%以下である共重合体を主体と
し、電離性放射線照射後の前記接着剤層のゲル分率が3
5重量%以上であることを特徴とする医療用貼付材。 - 【請求項2】 共重合体がアクリル酸アルキルエステル
単量体40〜80重量%、アルコキシ基含有エチレン性
不飽和単量体10〜50重量%、カルボキシル基含有エ
チレン性不飽和単量体1〜10重量%からなる共重合体
である請求項1に記載の医療用貼付材。 - 【請求項3】 共重合体の重量平均分子量が100万以
下である請求項1または2に記載の医療用貼付材。 - 【請求項4】 電離性放射線を照射してなる請求項1ま
たは2に記載の医療用貼付材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03277498A JP4205197B2 (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 医療用貼付材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03277498A JP4205197B2 (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 医療用貼付材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11226109A true JPH11226109A (ja) | 1999-08-24 |
JP4205197B2 JP4205197B2 (ja) | 2009-01-07 |
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ID=12368196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03277498A Expired - Lifetime JP4205197B2 (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 医療用貼付材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4205197B2 (ja) |
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