WO1998059142A1

WO1998059142A1 - Element et structure de fermeture

Info

Publication number: WO1998059142A1
Application number: PCT/JP1998/002289
Authority: WO
Inventors: Hidetoshi Furusawa
Original assignee: Nisshin Steel Co., Ltd.; Nisshin A & C Co., Ltd.
Priority date: 1997-06-24
Filing date: 1998-05-26
Publication date: 1998-12-30
Also published as: EP0921262A4; EP0921262A1; JPH1113366A; US6092583A

Description

明細書閉鎖部材および閉鎖構造

技術分野

本発明は、入り口のドアゃシャッタ—などの代わりに水平方向に振幅するように波状に湾曲させた可撓性シートを入り口の手前から奥に向かって配置して、そのシ一卜の山と谷とで入り口を閉鎖し、出入りの際にはシ一卜に前進波動を起こさせて、シー卜の端部が山もしくは谷になったとき出入りを行い、その山もしくは谷の前進とともに移動するようにした閉鎖部材および閉鎖構造に関する。

背景技術

映画館や劇場などでは、廊下は開演中でも明るくしてあるが、上映室や観劇室などは開演とともに暗くし、終演まで暗い状態に保っている。しかし、廊下から上映室や観劇室などに入る入り口には開閉が蝶番構造のドアを使用しているので、開演中、観客がドアを開閉して、出入りすると、廊下の光が上映室や観劇室に入り、ドア近傍の客席で鑑賞している観客に不快感を与える。しかしながら、開閉の際に光が内部に差し込まない構造の 1枚ドアの閉鎖部材はないため、蝶番構造のドアを他の構造のものに変更することは困難であった。

本発明の目的は、開閉の際に外部から内部への光の差し込みを防止することのできる閉鎖部材を提供するものである。

また、本発明の他の目的は、開閉の際に外部から内部への光の差し込みを防止することのできる閉鎖構造を提供するものである。

さらに、本発明の他の目的は、開閉の際に外部から内部への光の差し込みを防止し、しかも、開閉の際に出入りする人を運搬することのできる閉鎖構造を提供するものである。

発明の開示

本発明の第 1発明は、水平方向に振幅する波状に湾曲した可撓性シートと、該シー卜に前進波動を起こさせる駆動装置とを備えた閉鎖部材である。

また、第 2発明は、水平方向に振幅する波状に湾曲した可撓性シートと、該シー卜に前進波動を起こさせる駆動装置と、前記可撓性シー卜の振幅方向両側に配置された壁板とを備え、可撓性シートは両壁板に接している閉鎖構造である。

さらに、第 3発明は、水平方向に振幅する波状に湾曲した可撓性シートと、該シー卜に前進波動を起こさせる駆動装置と、前記可撓性シ一卜の振幅方向両側に配置された壁板と、前記可撓性シー卜の下方にシー卜の波動前進方向に沿って配置された移動床とを備え、可撓性シ一トは両壁板に接している閉鎖構造である。

第 1発明では、可撓性シー卜が水平方向に振幅する波状に湾曲されているので、可撓性シートをその一端側から見ると、シー卜の谷から山に至る部分で空間を閉鎖できる。このシー卜の山と谷は駆動装置でシートに一端から他端に向かって前進波動を起こさせても、常に存在する。このため、シートが前進波動する周囲に不透明材でトンネル状の囲みを作り、前進させる波動の高さをその囲みの間隔と同一もしくはそれより大きくした状態でシ一卜に前進波動を起こさせれば、山と谷とは囲みに接触させながら前進し、外部から内部に光は差し込ませない。閉鎖部材を介しての出入りはシー卜の一端が外部側で波動の山もしくは谷になったとき、シ一卜の一端側からその山もしくは谷の部分に入る。この入った山もしくは谷の部分は内部方向に前進するので、前進速度を観察しながら前進速度に合わせて内部方向に歩き、シー卜の他端から内部に出ればよい。

第 2発明では、第 1発明における可撓性シー卜の振幅方向両側に壁板が配置され、可撓性シートは両壁板に接しているので、可撓性シートと壁板とを不透明材にして、天井を設ければ、外部からの光の差し込みを防止できる。

第 3発明では、第 2発明の可撓性シー卜の下方にシ一卜の前進波動方向に沿って移動床が配置されているので、移動床の速度を可撓性シ一卜の前進波動速度に合わせておけば、可撓性シー卜の前進波動速度を観察しながら歩行する必要がなくなる。

図面の簡単な説明

図 1は、可撓性シー卜に前進波動を起こさせる際の可撓性シー卜の保持材の往復運動と回転の関係を示す図である。

図 2は閉鎖構造の実施例側面図である。

図 3は図 2の平面図である。

図 4は図 2の左側面図である。

図 5は図 2の右側面図である。

図 6は図 2の A— A線での断面拡大図である。

図 7は図 6の底面図である。

図 8は図 6の B— B線での断面拡大図である。

図 9は円筒カムのネジ溝を摺動する滑り子の状態を示すものである, 図 1 0は円筒カムのネジ溝とその展開図の関係を示すものである。図 1 1は溝形材に挿入されている円板の斜視図である。

図 1 2は円筒カムのネジ溝を摺動する滑り子の回転状態を示すものである。

発明を実施するための最良の形態

第 1発明から第 3発明において、可撓性シートに前進波動を起こさせるには、可撓性シー卜に反発力を有する材質のものを用いて、例えば、図 1に示すようにすればよい。すなわち、図 1は垂直にした可撓性シートを水平方向に振幅するように波状に湾曲させたものを上方から見た状態を示すもので、可撓性シートは A波、 B波、 C波、 D波の順に山や谷が右方向に前進しており、丸印の中に示した矢印は左側のものが A波の谷が D波の山に変化する場合の可撓性シート接線方向を示し、中央のものが A波の山が D波の谷に変化する場合の可撓性シート接線方向を示している。

この図 1で A波の状態にあった可撓性シートに右方向の前進波動を起こさせて、 B波にする場合、左端の谷の部分では、可撓性シー卜の谷部に保持材を固着して、保持材を上方に移動させながらまず右方向の回転を徐々に与えることにより可撓性シートを水平状態から右下がりに傾斜させればよい。そして、 B波からさらに C波にするには、今度は逆に左方向の回転を徐々に与えることにより右下がりの傾斜を小さくすればよい。そして、 C波より左端が山となる D波にするには、移動前の水平状態に復帰させればよい。

逆に、中央の山の部分では、水平な山部に同様に保持材を固着して、 A波を B波にする場合は、保持材を下方に移動させながらまず左方向の回転を徐々に与えることにより可撓性シートを水平状態から左下がりに傾斜させ、その後、 B波より C波にするには、右方向の回転を徐々に与えて、左下がりの傾斜を小さくし、最後に谷となる D波にするには、移動前の水平状態に復帰させればよい。そこで、駆動装置に、可撓性シ— 卜の離隔した複数の位置に固着された保持材と、可撓性シートの振幅方向に往復運動して、その往復運動の往路中に保持材に所定方向への回転とその復帰回転とを順次付与し、また、復路中には往路における所定方向への回転とは逆方向の回転とその復帰回転とを順次付与する移動機構とを設けて、各保持材の端部を略垂直方向に突出させることにより移動機構に連結すれば、可橈性シ一トに前進波動を起こさせることができる。ここで、可撓性シ一卜への保持材の固着は移動機構が歩行障害になるのを避けるため保持材で可撓性シートを吊り下げるようにするのが好ましい。

駆動装置の移動機構には、底面に長穴を有する溝形材と、該溝形材の開口側に平行に配置された円筒カムと、前記溝形材の溝内に片面が底面と平行になるように挿入された前記長穴より大きい円板で、溝形材の開口側に円筒カムのネジ溝の幅より長い滑り子が突設され、底面側に可撓性シー卜の保持材が溝形材の長穴を通して固着されたものとを備えていて、溝形材は可撓性シー卜の振幅方向に伸長した状態で可撓性シ— トの上方に開口側が上になるように配置され、滑り子が円筒カムのネジ溝に嵌入したものを用いれば、滑り子が円筒カムの回転により溝形材の溝内を往復移動する。また、滑り子は長さが円筒カムのネジ溝の幅より大きいので、円筒カムの回転中、ネジ溝の傾斜により方向が変化する。しかし、円板は溝形材内を回転できるので、保持材は滑り子の方向に合わせて変化する。このため、可撓性シートの保持材には往路中に所定方向への回転とその復帰回転とが順次付与され、復路中には往路における所定方向への回転とは逆方向の回転とその復帰回転とが順次付与される。

実施例図 2〜図 5において、 1は右横下フレーム、 2は左横下フレーム、 3および 4は基部が右横下フレーム 1に固着された垂直な支柱、 5および 6は基部が左横下フレーム 2に固着された垂直な支柱、 7は支柱 3、 4の先端部が固着された右横上フレーム、 8は支柱 5、 6の先端部が固着された左横上フレーム、 9は上正面フレーム、 1 0は上裏面フレームである。右横下フレーム 1 と左横下フレーム 2との間には 3 本の回転軸 1 1、 1 2および 1 3が揷通されていて、後方に位置する回転軸 1 1の右横下フレーム 1より外側には 3枚のスプロケット 1 4、 1 5および 1 6が固着されている。また、右横下フレーム 1の回転軸 1 1より後方には回転軸 1 7が挿通されていて、その右横下フレーム 1より内側はモータ— 1 8に接続され、外側にはスプロケット 1 9が固着されている。そして、このスプロケット 1 9と回転軸 1 1のスプロケット 1 4との間にはチヱ一ン 2 0が掛けられている。さらに、右横下フレーム 1の前方に位置する回転軸 1 2には右横下フレーム 1より外側にスプロケット 2 1が固着されていて、回転軸 1 1のスプロケット 1 5との間にチェーン 2 0が掛けられている。

また、右横下フレーム 1の回転軸 1 1より前方には回転軸 2 2が揷通されていて、右横下フレーム 1より外側にスプロケット 2 3が固着されている。このスプロケット 2 3と回転軸 1 1のスプロケット 1 6 との間にチヱーン 2 0が掛けられ、そのチェーン 2 0の上側は回転軸 1 3の右横下フレーム 1より外側に固着されたスプロケット 2 4にも掛けられている。回転軸 1 3の外側にはさらに 1枚のスプロケット 2 5が固着されている。一方、回転軸 1 1および 1 2の右横下フレーム 1と左横下フレーム 2との間の部分にはそれぞれローラ 2 6および 2 7が固着されていて、両ローラ 2 6と 2 7との間にはコンベア 2 8が掛けられている。

右横上フレーム 7と左横上フレーム 8とには 3本の回転軸 2 9、 3 0および 3 1が挿通されていて、後方に位置する回転軸 2 9の右横上フレーム 7より外側には 2枚のスプロケット 3 2、 3 3が固着されている。そして、その一方のスプロケット 3 2と右横下フレーム 1に挿通された回転軸 1 3のスプロケット 2 5との間にはチューン 2 0が掛けられている。回転軸 3 0および 3 1は右横上フレーム 7、左横上フレーム 8の中間および前方にそれぞれ位置していて、それらの右横上フレーム 7より外側にはスプロケット 3 4、 3 5が固着されている。そして、これらのスプロケット 3 4、 3 5と回転軸 2 9のスプロケット 3 3にはチェーン 2 0が掛けられ、回転軸 2 9、 3 0、 3 1は同方向に回転するようになつている。

一方、回転軸 2 9、 3 0および 3 1の右横上フレーム 7と左横上フレーム 8との間の部分にはそれぞれ円筒カム 3 6、 3 7および 3 8が固着され、それらの下側には上方に開口した溝形材 3 9、 4 0および 4 1が平行に配置されている。図 6〜図 8はこの配置状態を円筒カム 3 7と溝形材 4 0の場合について示したもので、円筒カム 3 6と溝形材 3 9、円筒カム 3 8と溝形材 4 1の場合も同様である。円筒カム 3 6、 3 7および 3 8はいずれも周囲に設けられているネジ溝 4 2のパターンが同じもので、ネジ溝 4 2のパターンは図 1 0に示すようにサィンカーブの 0〜9 0度までの曲線を右回りに一端側から他端側に向かって 3回巻いた後、 9 0〜1 8 0度までの曲線を左回りに他端側から一端側に向かって 3回巻いて、 0度と 1 8 0度の部分を接続することにより曲線を連続化したものである。

また、溝形材 3 9、 4 0および 4 1 もいずれもが同一構造のもので、いずれも両端は右横上フレーム 7と左横上フレーム 8に固着されていて、底面に円筒カム 3 6、 3 7および 3 8の軸芯方向に伸長した長穴 4 3が設けられている。そして、内部には外径が溝形材 4 0の側面と接触する程度の大きさの円板 4 4が図 8に示すように挿入され、その下面は溝形材 4 0の底面と接している。この円板 4 4の上面には滑り子 4 5が突設されて、円筒カム 3 7のネジ溝 4 2に嵌入されており、下面には保持材 4 6が固着されていて、長穴 4 3より下方に突出している。滑り子 4 5は図 1 1に示すようにネジ溝 4 2の幅より長く、また、先端が円筒カム 3 6、 3 7および 3 8と密着できるように円弧状に窪んでいて、ネジ溝 4 2により案内されているとき、ネジ溝 4 2が交差する部分に達していても、図 9に示すように、滑り子 4 5は直進し、しかも、ネジ溝 4 2内で回転しないようになっている。滑り子 4 5の長さがネジ溝 4 2の幅より短いと、滑り子 4 5はネジ溝 4 2の交差で方向転換してしまったり、適当に回転したりして、保持材 4 6の移動方向と回転を制御できなくなる。

保持材 4 6の下部には、 1枚の可撓性シート 4 7の上縁が固着されて、下縁がコンベア 2 8に近接するように吊り上げている。この可撓性シート 4 7は図 3に示すように水平方向に湾曲した波状になっていて、前方の端部（図 2で左端）は溝形材 4 1の下側に、中間部は溝形材 4 0の下側に、後方の端部（図 2で右端）は溝形材 3 9の下側に位置しており、谷部となる前方と後方の端部は右壁板 4 8と接触し、山部となる中間部は左壁板 4 9に接触している。ここで、可撓性シート 4 7としては、プラスチック、ゴム、繊維、不織布などのシ一ト、スラット、板、棒状体などをすだれ状に連結したものなどが挙げられる。右壁板 4 8は図 4に示すようにスぺ—サ— 5 0を介して、右側の支柱 3、 4の内側に固着されており、左壁板 4 9 もスぺーサー 5 1を介して左側の支柱 5、 6の内側に固着されている。

以上のような構成において、モータ— 1 8を図 2で時計方向に回転させると、コンベア 2 8は時計方向に回転し、左側からコンベア 2 8 に人が乗れば、右側に移送される。一方、円筒カム 3 6、 3 7および 3 8はいずれも反時計方向に回転され、ネジ溝 4 2により滑り子 4 5 の突設された円板 4 4は溝形材 3 9、 4 0および 4 1の内部を往復運動する。この際、円板 4 4の往復運動と保持材 4 6の回転の関係は次のようになる。

説明を理解し易くするため、可撓性シ— ト 4 7は、図 3に示すように、前方と後方の端部が右壁板 4 8に接触し、中間部は左壁板 4 9に接触して、前進波動開始直前の形状が図 1の A波に対応しているものとする。また、可撓性シ一ト 4 7がこのような形状のとき、円筒カム 3 6と 3 8とのネジ溝 4 2に対する滑り子 4 5の嵌合は滑り子 4 5が左回りのネジ溝 4 2を摺動するようになっていて、滑り子 4 5の長さ方向と可撓性シート 4 7の方向は前後方向を向き、両者の方向は一致しているものとする。さらに、円筒カム 3 7のネジ溝 4 2に対する滑り子 4 5の嵌合は滑り子 4 5が右回りのネジ溝 4 2を摺動するようになっていて、滑り子 4 5の長さ方向と可撓性シート 4 7の方向も前後方向を向き、両者の方向は一致しているものとする。

この状態で円筒カム 3 6、 3 7および 3 8が反時計方向に回転すると、円筒カム 3 6と 3 8における滑り子 4 5の移動は、図 1 2に示すように、サインカーブの 1 8 0度側から 9 0度方向に摺動したのと同じになる。この摺動中、滑り子 4 5は長さがネジ溝 4 2の幅より長いので、ネジ溝 4 2の傾斜に追従した回転が与えられる。このため、滑り子 4 5は左壁板 4 9方向に移動を開始すると、右回転を開始して、保持材 4 6が可撓性シート 4 7を前後方向から右傾斜させる。そして、滑り子 4 5は円筒カム 3 6、 3 8の中間部に近づくと、左回転を開始して、その左回転を滑り子 4 5がネジ溝 4 2の左壁板 4 9側の端部に達するまで継続する。このため、移動開始直後に右傾斜させられた可撓性シート 4 7は左傾斜させられて、滑り子 4 5がネジ溝 4 2の左壁板 4 9側の端部に達したとき、前後方向を向くようになる。なお、可橈性シート 4 7に前進波動を起こさせた場合、両端部と中間部は振幅方向に直線移動する。

円筒カム 3 7における滑り子 4 5も長さがネジ溝 4 2の幅より長いので、ネジ溝 4 2の傾斜に追従した回転が与えられる。この円筒カム 3 7における滑り子 4 5の場合、円筒カム 3 7が反時計方向に回転すると、その移動は図 1 2に示したサインカーブの 9 0度側から 0度方向に摺動したのと同じになるので、滑り子 4 5による可撓性シ一ト 4 7の回転は前記円筒カム 3 6と 3 8における滑り子 4 5の場合と逆になる。すなわち、滑り子 4 5が右壁板 4 8方向に移動を開始すると、滑り子 4 5は左回転を開始し、保持材 4 6が可撓性シート 4 7を前後方向の状態から左傾斜させる。そして、滑り子 4 5は円筒カム 3 7の中間部に近づくと、右回転を開始して、滑り子 4 5がネジ溝 4 2の右壁板 4 8側の端部に達するまで継続する。このため、移動開始直後に左傾斜させられた可撓性シート 4 7は右傾斜させられて、滑り子 4 5 がネジ溝 4 2の右壁板 4 8側の端部に達したとき、前後方向を向くようになる。この円筒カム 3 7における滑り子 4 5の右壁板 4 8側への移動は円筒カム 3 6、 3 8における滑り子 4 5の左壁板 4 9側への移動と並行して行われるため、可撓性シート 4 7は図 1の B波、 C波、 D波のようになり、前進波動を起こす。

人がコンベア 2 8に乗るのは、可撓性シート 4 7の前方端部が右壁板 4 8または左壁板 4 9に近接していて、コンベア 2 8の入側中央部が可撓性シ一ト 4 7により占領されていないとき行う。本実施例ではスプロケットの比率でコンベア 2 8と可撓性シート 4 7の前進波動の速度を調整してあるので、人の乗っている部分は常に波動の山もしくは谷になり、コンベア 2 8を降りるまで可撓性シ一ト 4 7と接触することはない。

産業上の利用可能性

以上のように、本発明の閉鎖部材および閉鎖構造は、波形にした可撓性シ一トに前進波動を起こさせて、開閉を行うようにしたのであるから、可撓性シートを不透明材にすれば、外部から内部への光の差し込みを防止できる。また、可撓性シ一トは内外を常時シールしているので、外気やごみの侵入を嫌うクリーンルーム、冷蔵もしくは冷凍倉庫、美術館、博物館、病院の入り口などに使用すると、内部を外部からシールできる。

Claims

請求の範囲

1 . 水平方向に振幅する波状に湾曲した可撓性シー卜と、該シートに前進波動を起こさせる駆動装置とを備えた閉鎖部材。

2 . 駆動装置が可撓性シートの離隔した複数の位置に固着された保持材と、可撓性シー卜の振幅方向に往復運動して、その往復運動の往路中に保持材に所定方向への回転とその復帰回転とを順次付与し、また、復路中には往路における所定方向への回転とは逆方向の回転とその復帰回転とを順次付与する移動機構とを設けて、各保持材の端部を略垂直方向に突出させることにより移動機構に連結されている請求項 1に記載の閉鎖部材。

3. 移動機構が底面に長穴を有する溝形材と、該溝形材の開口側に平行に配置された円筒カムと、前記溝形材の溝内に片面が底面と平行になるように挿入された前記長穴より大きい円板で、溝形材の開口側に円筒カムのネジ溝の幅より長い滑り子が突設され、底面側に可撓性シー卜の保持材が溝形材の長穴を通して固着されたものとを備えていて、溝形材は可撓性シー卜の振幅方向に伸長した状態で可撓性シートの上方に開口側が上になるように配置され、滑り子は円筒カムのネジ溝に嵌入されている請求項 2に記載の閉鎖部材。

4. 水平方向に振幅する波状に湾曲した可撓性シー卜と、該シートに前進波動を起こさせる駆動装置と、前記可撓性シートの振幅方向両側に配置された壁板とを備え、可撓性シートは両壁板に接している閉鎖構造。

5. 水平方向に振幅する波状に湾曲した可撓性シー卜と、該シートに前進波動を起こさせる駆動装置と、前記可撓性シー卜の振幅方向両側に配置された壁板と、前記可撓性シー卜の下方にシー卜の波動前進方向に沿って配置された移動床とを備えた閉鎖構造。