WO1998015427A1

WO1998015427A1 - Vehicule

Info

Publication number: WO1998015427A1
Application number: PCT/JP1997/003469
Authority: WO
Inventors: Noboru Matsunami
Original assignee: Toka Seiki Co., Ltd.
Priority date: 1996-10-07
Filing date: 1997-09-29
Publication date: 1998-04-16
Also published as: AU4322497A; JPH10109590A

Description

明細書自動車技術分野

本発明は動力付車両である自動車、主として卜ラックに関する。より詳しくは、車体後部に取り付けたカメラと運転室内に設けたモニタ一および、既存のルームミラ一を用いて車体後方を見ることができるようにした自動車（主としてトラック）に関するものである。

背景技術

近年においては、箱型の荷台（コンテナ状の荷台）を備えたトラック（以下、箱型トラックともいう）が多くみられるようになってきている。

この種のトラックでは、運転席後部の窓が箱型の荷台で塞がれているため、後進時の安全確認が困難である。

そこで、後進時の安全確認を行なうことができるようにすべく、 Fig. 5に示すような確認手段を採用した箱型トラックカ^ 従来知られている。

同図において、 1は卜ラックの車体後部上端に配置されたカメラであり、図中斜線で示したように、車体後方直下およびその近辺を映すように下向きに取り付けられている。 2はカメラ 1からの影像を映し出すモニタ一であり、車体前方の視界を遮らないように運転室 3のダッシュボードに設けられている。

このようなトラックによれば、運転者は、車体後方直下およびその近辺をモニター 2で見ることができ、後進時における安全確認を行なうことができる。

上述した従来の箱型トラックでは、後進時における安全確認を行なうことはできるが、カメラ 1が車体後方直下およびその近辺のみを映すように下向きに取り付けられていたので、前進時には用をなさなかった。

また、この種の箱型トラックでは、運転室内にルームミラ一が設けられているにも拘らず、運転席後部の窓が箱型の荷台で塞がれているため、ルームミラ一を用いて車体後方を見ることもできなかつた。

したがって、上述した従来の箱型トラックでは、後続車等を確認することが困難であった。後続車等を確認するためにはサイドミラ一を用いるしかなく、サイドミラーを用いるといっても、運転席後方に大きく延びる箱型荷台が邪魔になることにかわりはないため、すぐ後ろにつかれた後続車を確認するのは困難であつた。これを確認するためには、車体を左右に振って（蛇行運転して）サイドミラ —で確認するしかなく、このような運転は困難であると同時に危険であった。このような事情は、箱型トラックだけに限らず、通常の荷台を備えたトラックにおいて運転席後部の窓が隠れる高さまで荷物が積載された場合、あるいは、普通の乗用車において運転室後方の窓が荷物等で塞がれている場合においても同様乙、'あつた o

本発明の目的は、以上のような問題を解決し、運転室内のルームミラ一を活用して確実に車体後方を見ることができる自動車を提供することにある。

発明の開示

上記第 1の目的を達成するために請求の範囲第 1項記載の自動車は、車体後部に取り付けられ、車体の後方を映すカメラと、運転席側方の、運転席からルームミラ一を通して見ることが可能な範囲に、表示面が車体前方へ向けて取り付けられ、前記カメラからの映像を映し出すモニタ一とを具備したことを特徴とする。請求の範囲第 2項記載の自動車は、請求の範囲第 1項記載の自動車において、前記カメラは、運転者の目線とほぼ同じ高さに配置されていることを特徴とする。請求の範囲第 3項記載の自動車は、請求の範囲第 1項または 2項記載の自動車において、前記カメラには、レンズの向きを下向き方向に切り換える切換機構が設けられていることを特徴とする。

なお、ここで言う「切換機構」には、カメラ自体の向きを下向き方向に切り換える方式のものと、カメラのレンズ自体の向きを下向き方向に切り換える方式のものとを含む。

請求の範囲第 4項記載の自動車は、請求の範囲第 3項記載の自動車において、前記切換機構は、運転席のシフトレバーがリバースポジションに入れられた際に前記レンズの向きを下向き方向に切り換えることを特徴とする。

請求の範囲第 5項記載の自動車は、請求の範囲第 3項または 4項記載の自動車において、前記カメラは、前記切換機構によりレンズが下向き方向に切り換えられた際に、広角になることを特徴とする。

請求の範囲第 1項記載の自動車によれば、車体後方を映す力メラが車体後部に取り付けられ、このカメラからの映像を映し出すモニターが運転席側方の、運転席からルームミラ一を通して見ることが可能な範囲に、表示面が車体前方へ向けて取り付けられているので、運転者は、ルームミラ一を通してこのモニタ一を見ることにより、モニタ一に映し出された車体後方の映像を見ることができる。すなわち、この自動車によれば、運転席後部の窓が荷物や箱型の荷台で塞がれている場合でも、ルームミラ一を通常通り利用して確実に車体後方を見ることができるという効果が得られる。

なお、前述した従来のトラック（Fi g. 5 ) において、カメラ 1の角度を下向きにではなく車体後方に向けて取り付ければ、モニター 2によって車体後方の映像を見ることが可能であるかも知れない。

しかしながら、仮にそうであったとしても、従来のモニタ一 2はダッシュボードの下に設けられているので、これを見るためには車体の前方を見ている状態からいち、ち視線をダッシュボード下まで大きく移さなければならず、違和感が大きなものとなってしまう。

これに対し、請求の範囲第 1項記載の自動車によれば、例えば通常の乗用車を運転しているときと同様に目線をわずかに上げてル一ムミラーを見ればよいから、違和感は極めて小さなものとなる。すなわち、乗用車等に付いているルームミラ一を利用する際の感覚と同じ感覚で利用することができる。

また、従来のモニタ一 2はダッシュボードに設けられているので、車体の前方を見ている状態から視線をモニタ一 2に移したときに、運転者の視線の移動量が大きくなることとなつて危険である。

これに対し、請求の範囲第 1項記載の自動車によれば、ルームミラ一を介してモニタ一を見ることとなるので、運転者からモニタ一までの距離を長くとることができる。したがって、前方を見ている状態から視線をモニタ一に移したときの運転者の目の焦点距離の差が小さくなり、目が疲れ難くなるという効果も得られる。

さらに、従来のモニタ一 2は、その表示面が車体後方に向かうように取り付けられているので、カメラで映された映像とモニタ一に映し出される映像とが左右逆にならないようにするための逆転処理が必要となり、その分高価なものとなる。これに対し、請求の範囲第 1項記載の自動車によれば、モニタ一は、その表示面が車体前方へ向けて取り付けられているので、上記逆転処理が不要であり、その分安価に得ることが可能である。

請求の範囲第 2項記載の自動車によれば、請求の範囲第 1項記載の自動車において、カメラは運転者の目線とほぼ同じ高さに配置されているので、運転者の目線とほぼ同じ高さから見たときと同様の映像が得られることとなる。

したがって、車体後方を見る際の違和感がより一層小さくなるという効果が得られる。

請求の範囲第 3項記載の自動車によれば、請求の範囲第 1項または 2項記載の自動車において、前記カメラには、レンズの向きを下向き方向に切り換える切換機構が設けられているので、切換機構によりレンズの向きを下向き方向に切り換えることにより、車体後方直下およびその近辺を映すことが可能となる。

したがって、後進時には、レンズの向きを下向き方向に切り換えることにより、後方の安全を確認することができる。

すなわち、この請求の範囲第 3項記載の自動車によれば、レンズの向きを切り換えることにより、ひとつのカメラで 2通りの映像をモニタ一に映し出すことができ、自動車の走行状態に合わせた車体後方の視界を得ることができるという効果が得られる。

請求の範囲第 4項記載の自動車によれば、請求の範囲第 3項記載の自動車において、切換機構は、運転席のシフトレバーがリバースポジションに入れられた際に、レンズの向きを下向き方向に切り換えるようになっているので、後進を開始する際にシフトレバ一がリバースポジションに入れられると、レンズが自動的に下向き方向に切り換えられることとなり、後進時の操作の簡便化を図ることができるという効果が得られる。

請求の範囲第 5項記載の自動車によれば、請求の範囲第 3項または 4項記載の自動車において、カメラは、切換機構によりレンズが下向き方向に切り換えられた際に、広角になるので、車体後方直下およびその近辺の比較的広い範囲を映すことができ、安全性が高くなるという効果が得られる。

図面の簡単な説明

Fig. 1は本発明に係る自動車の第 1の実施の形態を示す図であり、箱型の荷台を備えた卜ラックの側面図を示し、

Fig. 2は同じく切換機構を説明するためのカメラの模式構造図であり、

Fig. 3は本発明に係る自動車の第 2の実施の形態を示す図であり、通常の荷台を備えたトラックの側面図を示し、

Fig. 4は同じくモニター設置部分の拡大側面図であり、

Fig. 5は従来技術の説明図である。

発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。

<第 1の実施の形態 >

Fig. 1は本発明に係る自動車の第 1の実施の形態を示す図であり、箱型の荷台を備えたトラックの側面図、 Fig. 2は同じく切換機構を説明するためのカメラの模式構造図である。

Fig. 1において、 1 0は運転室 2 0と箱型の荷台 3 0とを備えたトラックである。 4 0は荷台 3 0に取り付けられたカメラ、 5 0は運転室 2 0に設けられ、力メラ 4 0からの映像を映し出すモニタ一、 6 0は同じく運転室 2 0に設けられているルームミラ一である。

カメラ 4 0は、荷台 3 0後部において、運転者 Pの目線とほぼ同じ高さに配置されており、車体後方 A 1を映すようになつている。カメラ 4 0は、 Fi g. 2に示すように、支軸 4 1を中心として図中矢印 Y 1， Y 2方向に回動可能なレンズ 4 2 (より詳しくは、複数のレンズにより構成されたレンズュニット）を有している。本実施の形態では、レンズ 4 2として、広角機能を備えたズームレンズを採用している。 4 3 a， 4 3 bはレンズ 4 2の回動範囲を規制するストッパである。一方のストツバ 4 3 aは、レンズ 4 2が図中矢印 Y 1方向へ必要以上に回動するのを規制し、他方のストツパ 4 3 bは、レンズ 4 2が図中矢印 Y 2方向へ必要以上に回動するのを規制するようになっている。レンズ 4 2はストッパ 4 3 aに当接した状態で略水平方向に向いた状態となり、また、ストツバ 4 3 bに当接した状態で下方に向、た状態となる。

4 2 aはレンズ 4 2を図中矢印 Y 1方向に附勢するばねである。

4 5はレンズ 4 2の向きを水平方向あるいは下向き方向に切り換えるための切換機構であり、検知部 4 6と、制御部 4 7と、作動部 4 8とを有している。検知部 4 6は、運転室 2 0に設けられたシフトレバー 2 1がリバースポジションに入れられたかどうかを検知するようになつており、シフトレバ一 2 1力くリバースポジションに入れられたことを検知した場合に、検知信号を制御部 4 7に送出するようになっている。

制御部 4 7は検知部 4 6からの検知信号を入力すると、作動部 4 8を作動させるための信号を出力する。

作動部 4 8は、制御部 4 7からの信号により励磁されるソレノイド 4 8 aと、このソレノィド 4 8 aが励磁されたときに、 Fi g. 2中矢印 Y 2方向にスライドするロッド 4 8 bとを有している。口ッド 4 8 bの先端部にはピン 4 8 cが設けられており、このピン 4 8 cがレンズ 4 2の上部後端に設けられた穴 4 2 bに対して回動自在に連結されている。したがって、シフトレバー 2 1がリバースポジシヨンに入れられると、ソレノィド 4 8 aが励磁されてロッド 4 8 bが矢印 X 2方向に所定量スライドし、レンズ 4 2の上部後端が押される。これにより、レンズ 4 2が矢印 Y 2方向に回動して、水平方向から下向き方向に切り換えられることとなる。また、制御部 4 7は、検知部 4 6からの検知信号を入力すると、レンズ 4 2を広角に制御するようになっている。

図中符号 4 7 aはソレノイド 4 8 aを作動させるための信号線、符号 4 7 bはレンズ 4 2を広角または標準に制御するための信号線である。

なお、シフトレバー 2 1がリバースポジションから外されると、検知部 4 6からの検知信号が制御部 4 7に送出されなくなるので、ソレノイド 4 8 aの励磁が解除され、レンズ 4 2はスプリング 4 2 aの附勢力により図 2中矢印 Y 1方向に回動し、水平方向に復帰する。また、これとともに、レンズ 4 2が広角からもとの状態（標準状態）に戻る。なお、運転席 2 2には、レンズ 4 2の向きとズ一ミングとを手動で行なうことのできる図示しない手動スィツチを設けてもよい。このようにすれば、手動によりズームァップした映像を見ることも可能である。モニタ一 5 0は、運転席 2 2側方の、運転席 2 2からルームミラ一 6 0を通して見ることが可能な範囲において、表示面 5 1が車体の前方へ向くように取り付けられている。本実施の形態では、モニタ一 5 0は運転席 2 2側方後部の窓 2 3 の前面（運転室 2 0側）に取り付けられている。モニタ一 5 0としては、薄型で軽量の液晶タイプの表示面を備えたものを用いている。好ましくは、ルームミラ - 6 0の形状に合わせて、幅広の、比較的大型の表示面 5 1を備えたものを用いる。

上述した本実施の形態のトラックによれば、次のような作用効果が得られる。

( a ) 車体後方を映すカメラ 4 0力くトラック 1 0の荷台 3 0後部に取り付けられ、このカメラ 4 0からの映像を映し出すモニタ一 5 0が運転席 2 2側方の、運転席

2 2からルームミラー 6 0を通して見ることが可能な範囲に、表示面 5 1が車体前方へ向けて取り付けられているので、運転者 Pは、ルームミラ一 6 0を通してこのモニタ一 5 0を見ることにより、モニタ一 5 0に映し出された車体後方の映像を見ることができる。

すなわち、このトラックによれば、運転席 2 2側方後部の窓 2 3が荷台 3 0で塞がれていても、ルームミラー 6 0を通常通り利用して確実に車体後方を見ることができるという効果が得られる。

( b ) 前述した従来のトラック（Fig. 5 ) において、カメラ 1の角度を下向きにではなく車体後方に向けて取り付ければ、モニタ一 2によって車体後方の映像を見ることが可能であるかも知れない。

しかしながら、仮にそうであったとしても、従来のモニタ一 2はダッシュボードに設けられているので、これを見るためには車体の前方を見ている状態からいちいち視線をダッシユボードまで大きく移さなければならず、違和感が大きなものとなつてしまう。

これに対し、本実施の形態のトラックによれば、例えば通常の乗用車を運転しているときと同様に目線をわずかに上げてルームミラー 6 0を見ればよいから、違和感は極めて小さなものとなる。すなわち、乗用車等に付いているルームミラ一を利用する際の感覚と同じ感覚で利用することができる。

( c ) また、従来のモニタ一 2はダッシュボードに設けられているので、車体の前方を見ている状態から視線をモニタ一 2に移したときに、運転者の視線の移動量が大きくなることとなつて危険である。

これに対し、本実施の形態のトラックによれば、ルームミラー 6 0を介してモ二ター 5 0を見ることとなるので、運転者 Pからモニタ一 5 0までの距離を長くとることができる。したがって、前方を見ている状態から視線をモニタ一 5 0に移したときの運転者の目の焦点距離の差が小さくなり、目が疲れ難くなるという効果も得られる。

( d ) さらに、従来のモニタ一 2は、その表示面が車体後方に向かうように取り付けられているので、カメラ 1で映された映像とモニタ一 2に映し出される映像とが左右逆にならないようにするための逆転処理が必要となり、その分高価なものとなる。

これに対し、本実施の形態のトラックによれば、モニタ一 5 0は、その表示面 5 1が車体前方へ向けて取り付けられているので、上記逆転処理が不要であり、その分安価に得ることが可能である。

( e ) 本実施の形態のトラックによれば、カメラ 4 0は運転者 Pの目線とほぼ同じ高さに配置されているので、運転者 Pの目線とほぼ同じ高さから見たときと同様の映像が得られることとなる。

したがって、車体後方を見る際の違和感がより一層小さくなるという効果が得れ d o

( f ) さらに、本実施の形態のトラックによれば、カメラ 4 0には、レンズ 4 2 の向きを下向き方向に切り換える切換機構 4 5が設けられているので、切換機構 4 5によりレンズの向きを下向き方向に切り換えることにより、車体後方直下およびその近辺 A 2を映すことが可能となる。

したがつて、後進時の後方の安全を確認することができる。

すなわち、本実施の形態のトラックによれば、レンズ 4 2の向きを切り換えることにより、ひとつのカメラ 4 0で 2通りの映像をモニタ一 5 0に映し出すことができ、トラックの走行状態に合わせた車体後方の視界を得ることができるという効果が得られる。

( g ) また、本実施の形態のトラックによれば、切換機構 4 5は運転席 2 2のシフトレバー 2 1がリバースポジションに入れられた際に、カメラ 4 0のレンズ 4 2の向きを下向き方向に切り換えるようになつているので、後進を開始する際に、シフトレバ一 2 1がリバースポジションに入れられると、レンズ 4 2が自動的に下向き方向に切り換えられることとなり、後進時の操作の簡便化を図ることができるという効果が得られる。

( h ) し力、も、切換機構 4 5によりレンズ 4 2が下向き方向に切り換えられた際に、レンズ 4 2が広角になるので、車体後方直下およびその近辺の比較的広い範囲を映すことができ、安全性が高くなるという効果が得られる。

<第 2の実施の形態 >

Fig. 3は本発明に係る自動車の第 2の実施の形態を示す図であり、通常の荷台を備えたトラックの側面図、 Fi g. 4は同じくモニタ一設置部分の拡大側面図である。

本実施の形態のトラックが前記第 1の実施の形態のトラックと異なるところは、カメラ 4 0を荷台 3 5の後部において垂直方向に出没自在設けるとともに、運転席 2 2の後部の窓 2 3の前面側に配置されたモニタ一 5 0を、窓 2 3が塞がれない位置に移動可能に設けた点にあり、その他の点に変わりはない。

Fig. 3において、 7 0は荷台 3 5の後部に設けられたスライド装置であり、駆動部 7 1と、この駆動部 7 1により駆動され、荷台 3 5に対して垂直方向に出没する支持体 7 2とを備えている。

駆動部 7 1は運転席 2 2の図示しないスィッチにより駆動されるようになっている。

カメラ 4 0は支持体 7 2の上部に支持されており、支持体 7 2が上昇した際に、運転者 Pの目線とほぼ同じ高さに配置されるようになつている。

なお、カメラ 4 0の不使用時には、荷台 3 5内にカメラ 4 0が収納されるようになっている。

モニター 5 0は、 Fig. 4に示すように、窓 2 3の上部 2 3 aにヒンジ 5 5により回動可能に取り付けられており、図中一点鎖線で示すように、窓 2 3を塞ぐことのなし、位置に移動可能となっている。

このようなトラックによれば、次のような作用効果が得られる。すなわち、運転席 2 2後部の窓 2 3が隠れる高さまで荷物が荷台 3 5に積載された場合には、運転席 2 2の図示しないスィッチを操作して、荷台 3 5の後部にカメラ 4 0を出現させる。これにより、窓 2 3が荷物で塞がれていても、ルームミラー 6 0を通して車体後方の映像をモニター 5 0により確認することができる。一方、荷台 3 5に積載される荷物が少なく、窓 2 3を通して車体後方を見ることができ、カメラ 4 0が不要となる場合には、カメラ 4 0を荷台 3 5に収納させたままにしておく。そして、運転席 2 2の後部の窓 2 3に配置されたモニタ一 5 0を Fi g. 4中矢印 Y 3方向に持ち上げる。これにより、通常通りルームミラ一 6 0を介して窓 2 3から車体後方を目視確認することができる。

以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜実施可能である。例えば、上記第 1、第 2の実施の形態では、トラック及び一台のカメラについて説明したが、乗用自動車、ワンボックス車等に対しても採用し得ると共に二台のカメラで車体後方を映して Fi g. 2の切換機構を不要にし、シフトレバ一の操作に連動し、映像のみを切替える方法を採用し得る。モニタ一 5 0は、室内の天井より吊り下げて運転者 Pとルームミラ一 6 0との間に配置したり、シ一卜に出没自在に設けることもできる。

また、上記第 1、第 2の実施の形態では、カメラ 4 0のレンズ 4 2自体の向きを下向き方向に切り換える方式としたが、これに限られるものではなく、カメラ 4 0自体の向きを下向き方向に切り換える方式のものも採用し得る。

切換機構も、適宜のもの（例えばモータ駆動によるもの）を採用し得る。

産業上の利用可能性

以上のように本発明に係る自動車は、運転席後部が塞がれている動力付車両に有効であり、特に前進 ·後進を繰り返えす動力付作業車両においても有効であり、運転者は後進時においても前進時に近い作業を行なうことができる。

Claims

請求の範囲

1. 車体後部に取り付けられ、車体の後方を映すカメラ（4 0 ) と、運転席側方の、運転席からルームミラ一（6 0 ) を通して見ることが可能な範囲に、表示面が車体前方へ向けて取り付けられ、前記カメラからの映像を映し出すモニタ一 ( 5 0 ) とを具備したことを特徴とする自動車。

2. 前記カメラは、運転者の目線とほぼ同じ高さに配置されていることを特徴とする請求の範囲第 1項記載の自動車。

3. 前記カメラには、レンズの向きを下向き方向に切り換える切換機構が設けられていることを特徴とする請求の範囲第 1項または 2項記載の自動車。

4. 前記切換機構は、運転席のシフトレバーがリバースポジションに入れられた際に前記レンズの向きを下向き方向に切り換えることを特徴とする請求の範囲第 3項記載の自動車。

5. 前記カメラは、前記切換機構によりレンズが下向き方向に切り換えられた際に、広角になることを特徴とする請求の範囲第 3項または 4項記載の自動車。

6 . 前記カメラを 2個設置しその映像を運転席シフトレバーにより切替ることを特徴とする請求の範囲第 1項記載の自動車。