明 細 書 中 間転写型イ ン ク ジ ェ ッ ト 記録方法 発明 の背景
産業上の利用分野
本発明 は中 間転写型 ィ ン ク ジ ュ ッ ト 記録装置 に用 い る ィ ン ク 組成物並びに こ れを用 い た 中間転写型 ィ ン ク ジ ュ ッ 卜 記録方法お よ び中 間転写型イ ン ク ジ ュ ッ ト 記録装置 に関す る 。
従来の技術
イ ン ク ジ ェ ッ ト 記録方式は、 機構が簡単で し か も 騒音 が発生 し な い点で優れて い る 。 し 力、 し な 力く ら 、 記録媒体 の違 い、 例え ば記録紙の紙質の違い、 に よ り 印字状態が 変化す る と い つ た 問題の ほか、 記録媒体排出 の 際に イ ン ク 像の未乾燥部分の像が乱 さ れ る と い っ た 問題を有す る こ の よ う な 問題 に対す る 記録装置 と し て は、 一旦転写媒 体上に イ ン ク ジ ュ ッ ト 記録方式 に よ り イ ン ク 像を形成 し そ の後ィ ン ク 像を転写媒体か ら記録媒体上に転写す る 中 間転写方式 と 呼 ばれ る 方法 が提案 さ れて い る (特開昭
5 9 - 2 2 5 9 5 8 号、 米国特許第 4 5 3 8 1 5 6 号) こ の方法は、 ,記録へ ッ ドを記録紙 と 離れて配置で き る 。 そ の結果、 記録へ ッ ドが記録紙 と 近接 し て配置 さ れ る た め に生ず る 接触や記録紙か ら 発生す る 紙粉付着 に起因す
る 記録へ ッ ド の 目 詰 り が防止で き る と い う 特徴を有 し て い る 。 し 力、 し な 力 ら 、 上記転写型 イ ン ク ジ エ ツ ト 記録装 置 に お い て は 、 記録媒体上 に 転写 し た 画像 の 品質 に は改 善 の 余地が存在 し て い た 。
更に 、 特開昭 6 2 - 9 2 8 4 9号、 特開平 3 - 1 6 9 6 4 3号、 特開平 3 - 2 8 4 9 4 8号、 米国特許第 5 0 9 9 2 5 6 号に お い て、 イ ン ク 滴を一旦転写媒体上 に 吐 出 し て ィ ン ク 像 を形成 し 、 こ こ で ィ ン ク 像中 の水分 の大 半 を蒸発 さ せ、 イ ン ク 像を乾燥状態 に 近 い 状態 ま で濃縮 し た ィ ン ク を記録紙上 に 転写す る 方法が提案 さ れて い る し 力、 し な 力く ら 、 上記転写型 イ ン ク ジ ヱ ッ ト 記録装置 に お い て は 、 記録媒体 と イ ン ク 像 と の接着力 が弱 い た め 、 ィ ン ク 像 を記録媒体 に 転写す る た め に 高 い 圧力 が必要 と さ れた 。 必要 な 圧力 を与 え る 構成 の 付加 は 、 記録装置を複 雑ィ匕 さ せ る 。
発明 の概要
従 っ て本発明 は 、 記録媒体の 種類 に 依存せず俊れ た 印 字品質 と 良好 な 定着強度が得 ら れ る 、 中 間転写型 イ ン ク ジ ュ ッ 卜 記録用 イ ン ク 組成物 を提供す る こ と を 目 的 と し て い る 。
ま た 本発明 は 、 イ ン ク ジ ヱ ッ ト へ ッ ド の 目 づ ま り 力く な く 、 転写お よ び定着が簡便 な 、 中 間転写型 イ ン ク ジ ュ ッ ト 記録用 ィ ン ク 組成物を提供す る こ と を 目 的 と し て い る さ ら に 本発明 は、 上記 イ ン ク ジ ヱ ッ ト 記録用 ィ ン ク 組
成物を用 い た 記録媒体の種類に依存せず優れた 印字品質 と 良好な 定着強度が得 ら れ る 中 間転写型ィ ン ク ジ ュ ッ 卜 記録方法を提供す る こ と を 目 的 と し て い る 。
さ ら に ま た本発明 は、 低い圧力 の も と で中間転写媒体 か ら 記録媒体 に良好な ィ ン ク 像を転写可能な 中間転写型 イ ン ク ジ ュ ッ ト 記録方法を提供す る こ と を 目 的 と し てい る
さ ら に ま た本発明 は、 上記ィ ン ク 組成物を用 い た ィ ン ク ジ ッ ト 記録方法の実施に適 し た 中間転写型イ ン ク ジ エ ツ ト 記録装置を提供す る こ と を 目 的 と し て い る 。 本 発明 に よ る 第一の 中間転写型イ ン ク ジ ュ ッ ト 記録方法 は 水 と 熱可塑性樹脂 と 着色剤 と 水溶性有機溶媒 と を含ん でな る イ ン ク 組成物を中間転写媒体上に吐出 し て、 イ ン ク 像を形成す る 工程 と 、
こ の ィ ン ク 像を熱可塑性樹脂の軟化ま た は溶融温度以 上の温度に加熱す る 工程 と 、 そ し て
転写媒体上の加熱 さ れた状態の ィ ン ク 像を記録媒体上 に転写す る 工程 と
を含んでな る も の 、 であ る 。
ま た、 本発明 に よ る 第二の 中 間転写型イ ン ク ジ ュ ッ ト 記録方法は、
水 と 熱可塑性樹脂 と 着色剤 と 水溶性有機溶媒 と を含ん でな る イ ン ク 組成物であ っ て、 前記熱可塑性樹脂が非水 溶性樹脂であ る 場合水溶性高分子を更 に 含んでな る ィ ン
ク 組成物を中 間転写媒体 に吐出 し て、 イ ン ク 像を形成す る 工程 と 、
こ の ィ ン ク 像を濃縮す る 工程 と 、
転写媒体上の加熱 さ れた ィ ン ク 像を記録媒体上に転写 す る 工程 と 、 そ し て
記録媒体上の ィ ン ク 像を熱可塑性樹脂の軟化ま た は溶 融温度以上の温度に加熱す る 工程 と
を含んでな る も の、 であ る 。
さ ら に、 本発明 に よ る 前記第一の 中間転写型イ ン ク ジ エ ツ ト 記録方法に用 い ら れ る イ ン ク 組成物は、 水 と 熱可 塑性樹脂 と 着色剤 と 水溶性有機溶媒 と を含んでな る も の であ る 。
さ ら に、 本発明 に よ る 前記第二の 中間転写型イ ン ク ジ エ ツ ト 記録方法 に用 い ら れ る イ ン ク 組成物は、 水 と 熱可 塑性樹脂 と 着色剤 と 水溶性有機溶媒 と を含んでな る ィ ン ク 組成物であ っ て、 前記熱可塑性樹脂が非水溶性樹脂で あ る 場合水溶性高分子を更に 含んでな る も の、 であ る 。
さ ら に ま た 、 本発明 に よ る 第一の 中間転写型ィ ン ク ジ ュ ッ ト 記録装置 は、
中間転写媒体 と 、
水 と 熱可塑性樹脂 と 着色剤水溶性有機溶媒 と を含んで な る イ ン ク 組成物を吐出 し て、 前記中間転写媒体上 に ィ ン ク 像を形成す る 記録手段 と 、
前記中間転写媒体上の イ ン ク 像を、 前記熱可塑性樹脂
の軟化 ま た は溶融温度以上の温度 に加熱す る 加熱手段 と そ し て
中 間転写媒体上の ィ ン ク 像 と 記録媒体 と を圧接 し て、 ィ ン ク 像を記録媒体に転写す る 転写手段 と
を含んで な る も の 、 であ る 。
さ ら に 、 本発明 に よ る 第二の 中 間転写型ィ ン ク ジ ヱ ッ ト 記録装置 は、
中間転写媒体 と 、
水 と 熱可塑性樹脂 と 着色剤 と 水溶性有機溶媒 と を含ん でな る イ ン ク 組成物であ っ て、 前記熱可塑性樹脂が非水 溶性樹脂であ る場合水溶性高分子を更に 含んでな る ィ ン ク 組成物を吐出 し て、 前記中間転写媒体上に イ ン ク 像を 形成す る 記録手段 と 、
前記中間転写媒体上の ィ ン ク 像を濃縮す る 第一加熱手 段 と 、
中間転写媒体上の ィ ン ク 像 と 記録媒体 と を圧接 し て、 ィ ン ク 像を記録媒体 に転写す る 転写手段 と 、
記録媒体上の イ ン ク 像を、 前記熱可塑性樹脂の軟化ま た は溶融温度以上の温度に加熱す る 第二加熱手段 と を含んでな る も の、 であ る 。
図面の簡単な説明
第 1 図 は、 本発明 に よ る 第一の態様の イ ン ク ジ ヱ ッ ト 記録方法を実施す る た めの イ ン ク ジ ュ ッ ト 記録装置の斜 視図であ り 、
第 2 図 は、 第 1 図の装置の X 方向 の断面図であ り 、 第 3 図 ( a ) は、 本発明 に よ る 記録装置の転写 ド ラ ム 上 に形成 さ れた 直後の ィ ン ク 像の形状を示す模式図で あ り 、
第 3 図 ( b ) は、 本発明 に よ る 記録装置の転写 ド ラ ム 上で 「膜化」 さ れた イ ン ク 像の形状を表す模式図であ り さ ら に こ の イ ン ク 像 と 転写 ド ラ ム と の 間 に は 「剥離層」 が形成 さ れて い る 様子を表 し 、
第 4 図 は、 本発明 に よ る 記録装置 に お い て イ ン ク 像が 記録媒体 に転写 さ れ る 様子を説明す る た めの模式図であ « 、
第 5 図 は、 本発明 に よ る第二の態様の イ ン ク ジ ュ ッ ト 記録方法を実施す る た め に ィ ン ク ジ ュ ッ ト 記録装置の斜 視図であ り 、
第 6 図 は、 第 5 図の装置の X 方向の断面図であ り 、 第 7 図 は、 本発明 に よ る イ ン ク ジ ュ ッ ト 記録装置であ つ て、 転写 ド ラ ム上で画像が間欠的 に帯状領域 と し て形 成 さ れ る 装置を表 し 、
第 8 図 は、 本発明 に よ る イ ン ク ジ ュ ッ ト 記録装置であ つ て、 転写 ド ラ ム上で画像が螺旋状 に形成 さ れ る装置を 表 し 、
第 9 図 は、 本発明 に よ る イ ン ク ジ ュ ッ ト 記録装置であ つ て、 印字領域の全域に わ た っ て ノ ズルを有す る 記録へ ッ ドを用 い た装置を表 し 、
第 1 0 図 は、 ヒ ー タ ー が転写 ド ラ ム の外部 に あ る本発 明 に よ る イ ン ク ジ ュ ッ ト 記録装置を表 し 、
第 1 1 図 は、 ヒ ー タ ー と 転写 ド ラ ムが一体 と さ れた本 発明 に よ る イ ン ク ジ ュ ッ ト 記録装置を表 し 、
第 1 2 図 は、 本発明 に よ る イ ン ク ジ ュ ッ ト 記録装置で あ っ て、 ヒ ー タ ー が圧力 ロ ー ラ と 一体 に構成 さ れた装置 を表 し 、
第 1 3 図 は、 第 1 2 図の装置 に さ ら に 、 画像が転写 さ れた記録媒体を冷却す る 冷却手段が さ ら に設け ら れた本 発明 に よ る イ ン ク ジ ュ ッ ト 記録装置を表 し 、
第 1 4 図は、 第 1 3 図の装置の部分斜視図であ り 、 第 1 5 図 は、 本発明 に よ る 第二の記録方法 に お け る 第 二加熱手段の好ま し い態様を表す模式図であ る。
発明の具体的説明
記録方法お よ び装置
本発明 に よ れば、 二つ の記録方法お よ びそ の方法を実 施す る た め の二つ の装置が提供 さ れ る 。 本発明 に よ る 第 —の態様の イ ン ク ジ ュ ッ ト 記録方法 (以下、 こ の方法を 「記録方法 A 」 と い い 、 こ の方法を実施す る た め の装置 を 「記録装置 A 」 と い う 場合があ る ) で は、 イ ン ク 組成 物 と し て水 と 、 着色剤 と 、 熱可塑性樹脂 と 、 水溶性有機 溶媒 と を含んでな る も の を用 い る 。 ま た 、 本発明 に よ る 第二の態様の イ ン ク ジ ュ ッ ト 記録方法 (以下、 こ の方法 を 「記録方法 B 」 と い 、 こ の方法を実施す る た め の装置
を 「記録装置 B 」 と い う 場合力 あ る ) で は 、 イ ン ク 組成 物 と し て水 と 、 着色剤 と 、 熱可塑性樹脂 と 水溶性有機溶 媒 と を 含ん で な り 、 熱可塑性樹脂が非水溶性樹脂で あ る 場合 さ ら に 水溶性高分子 を 含ん で な る も の を用 い る 。
ま ず、 本発明 に よ る 記録方法 A お よ び そ れを実施す る た め の 記録装置 A を 図面を用 い て説明 す る 。
第 1 図 は 、 本発明 に よ る 記録方法 A を実施す る た め の 装置 の一例 の 斜視図で あ り 、 第 2 図 は第 1 図 の X 方向 の 断面図で あ る 。 こ の装置 は 、 中 間転写媒体で あ る 転写 ド ラ ム 1 と 、 そ の 回 り に 配置 さ れ た 、 転写 ド ラ ム 1 の 回転 方向上流側か ら 、 イ ン ク ジ ュ ッ ト 記録手段 2 と 、 圧力 口 ー ラ 3 と を含ん で構成 さ れ る 。
こ の 転写 ド ラ ム 1 は 、 そ の表面 の 弾性層 1 1 と 、 内部 ド ラ ム 1 2 と 力、 ら 構成 さ れて い る 。 転写 ド ラ ム 1 と 圧力 ロ ー ラ 3 と の 間 に は、 記録媒体 4 が挟 ま れて担持 さ れ、 こ の 記録媒体 4 は記録 ド ラ ム 1 お よ び圧力 ロ ー ラ 3 の 回 転 と と も に 搬送 さ れ る 。 転写 ド ラ ム 1 は 、 そ の 内部 に 備 え ら れた加熱手段で あ る ヒ ー タ ー 5 に よ っ て加熱 さ れ る 。 こ の ヒ ー タ ー 7 は転写 ド ラ ム 1 の 表面 を次 に 説明す る よ う な イ ン ク 像 の 転写 ( こ の よ う な 様式の転写を、 以降 「界面転写」 と い い 、 ま た 、 界面転写が可能 な 状態 と さ れた イ ン ク 像 を 「膜化」 し た イ ン ク 像 と い う 場合が あ る ) が可能な よ う に 、 イ ン ク に 含 ま れ る 熱可塑性樹脂 の 軟化 ま た は溶融温度以上の温度 に 加熱す る 。 ま た 、 圧力 ロ ー
ラ 3 は 、 圧力 印加手段 3 ◦ に よ り 印加 さ れ る 圧力で、 記 録媒体 6 を転写 ド ラ ム 1 に 押圧で き 、 ま た 必要 に 応 じ て 圧力解除手段 3 1 に よ り 圧力 ロ ー ラ 3 の記録媒体 6 への 押圧 を解除で き る 。 ま た 、 必要 に 応 じ て、 圧力 ロ ー ラ 3 の 下流側 に 、 転写後 の 残存 イ ン ク な ど を 除去す る ク リ ー ナ ー 手段 7 が設 け ら れて い て も よ い。
こ の よ う な装置 に お け る 印字 は 次 の よ う に 行われ る 。 ま ず、 記録手段 2 ( イ ン ク ジ ヱ ッ ト 記録へ ッ ド) 力、 ら ィ ン ク 組成物の 液滴が吐出 さ れ、 転写 ド ラ ム 1 上 に イ ン ク 像 8 が形成 さ れ る 。 形成 さ れ た 直後 の イ ン ク 像 8 は 、 第 3 図 ( a ) に示 さ れ る よ う な 形状 を と る 。 形成 さ れた ィ ン ク 像 8 は 、 ヒ ー タ 一 5 に よ っ て 、 転写 ド ラ ム 1 上で加 熱 さ れ る 。 こ の加熱 に よ っ て ィ ン ク 像 8 か ら 溶剤が蒸発 す る 。 そ の結果、 固形成分濃度が高 く な り 、 最終 的 に は ほ ぼ全てが固形成分で あ る 凝集体が転写 ド ラ ム 1 上 に 形 成 さ れ る 。 さ ら に 、 こ の 凝集体 は 、 イ ン ク に 含 ま れ る 熱 可塑性樹脂 の 軟化 ま た は溶融温度以上 の 温度 に 転写 ド ラ ム 1 上で加熱 さ れて い る こ と か ら 、 固形成分 の 凝集体を 構成す る 粒子 は、 軟化 ま た は溶融 し 、 相互 に 溶解 し て均 質化 し 、 第 3 図 ( b ) に 示 さ れ る よ う な 厚みが ほ ぼ均一 な 膜ィ匕 し た イ ン ク 像 8 a と な る 。 こ の イ ン ク 像 8 a は 、 加熱 さ れた 状態で は そ の 表面が粘性を有す る 。
さ ら に 興味 あ る こ と に 、 本発明 に よ る ィ ン ク 組成物 は イ ン ク 像 8 a の 形成 に 伴 い 、 こ の イ ン ク 像 8 a と 転写 ド
ラ ム 1 と の 間 に水溶性有機溶剤の層 9 (以下 、 こ の 層 を 「剥離層」 と い う 場合が あ る ) が形成 さ れ る ( こ の層 の 予想 さ れ る 生成機構 に つ い て は後記す る ) 。 こ の層 9 の 形成 は 、 以下で説明 す る よ う に 界面転写 に 有利 な も の と な る 。
続 い て 、 こ の イ ン ク 像 8 a は 、 加熱 さ れ た 状態で転写 ド ラ ム 1 の 回転 と と も に 圧力 ロ ー ラ 3 と 対 向 す る 領域 に 運 ばれ、 イ ン ク 像 8 a は記録媒体 4 に 転写 さ れ る 。 そ の 様子を第 4 図 を用 い て説 明 す る 。 こ の 装置 に お い て、 転 写 ド ラ ム 1 は記録媒体 4 を介 し て圧力 ロ ー ラ 3 に 押圧 さ れ る 。 本発明 に よ る 記録方法 に あ っ て は 、 三つ の 力 、 す な わ ち ィ ン ク 像 8 a と 記録媒体 4 と の 間 の接着力
( F l ) 、 イ ン ク 像 8 a の 凝集力 ( F 2 ) 、 お よ び、 ィ ン ク 像 8 a と 転写 ロ ー ラ 1 の 表面 と の 接着力 ( F 3 ) 、 の 関係が、 F 1 〉 F 2 > F 3 と な る こ と 力、 ら 、 イ ン ク 像 8 a は一方の 界面が転写 ド ラ ム 1 の表面か ら き れい に 剥 離 し 、 さ ら に 一方の 界面が記録媒体 4 に き れ い に 接着す る こ と と な る 。 と り わ け 、 上記 し た よ う な 有機溶剤の層 9 が形成 さ れ る 場合、 F 3 力《 よ り 小 さ く な る こ と 力、 ら 有 禾リで あ る 。 こ の よ う に ィ ン ク 像 8 a は そ の 界面 に お い て 剥離お よ び接着す る こ と か ら 、 転写残 り が有効 に 防止 さ れ る 。 さ ら に 、 本発明 に あ っ て は大 き な 力 F 1 を実現す る こ と が可能で あ り 、 そ の 結果、 圧力 ロ ー ラ 3 に よ っ て 加 え ら れ る 圧力 は小 さ く と も 、 良好 な 転写が行え る 。
さ ら に 、 本発明 の好 ま し い 態様 に よ れ ば、 イ ン ク 組成 物 と し て さ ら に 糖類を含有 し て な る も の を用 い る 。 こ の 糖類 は 、 イ ン ク 像が膜化 さ れ た 際 に 、 イ ン ク 像 中 の 固形 成分 を結着 さ せ る こ と で そ の 凝集力 F 2 を大 き く す る と と も に 、 接着力 F 1 を増大 さ せ る 。 そ の 結果、 印字バ タ — ン に よ ら ず安定 し た凝集力 F 2 が得 ら れィ ン ク 像が安 定 し 、 良好 な 転写お よ び印字が行 な え る と と も に 、 低 い 圧力で転写 ド ラ ム か ら 転写媒体 に そ の ィ ン ク 像を転写す る こ と がで き る 。 ま た 、 糖類 は、 そ の 増大 さ れ た 接着力 を イ ン ク 像 に 長時間安定 し て付与す る 。 そ の 結果、 イ ン ク 像 の形成か ら 転写 ま での 時間を 自 由 に 設定で き る 点で も 有利で あ る 。
な お 、 最終 的 に 記録媒体 4 上で、 十分 な 画像濃度 (例 え ば、 0 D 値が 1 . 4 以上) を得 る た め に は 、 転写 ド ラ ム 上で膜化 し た ィ ン ク 像 の厚 さ が 2 〜 1 0 m 程度で十 分で あ る こ と も 本発明 の 大 き な 利点で あ る 。 す な わ ち 、 従来 の 中 間転写型 イ ン ク ジ ュ ッ ト 記録方法 の 場合、 記録 媒体 に 転写 さ れ る 襟 の圧力が大 き く 、 イ ン ク 像 の形状が 変形 し て し ま い ( 「像つ ぶれ」 ) 、 画像品質を劣化 さ せ る 原因 と な っ て い た 。 し か し 本発明 に あ っ て は 、 転写 ド ラ ム 1 上での ィ ン ク 像 の厚 さ は 2 〜 1 0 m 程度で あ り 3 0 0 d p i の記録 に お け る 最小画素で あ る 1 ド ッ ト の 径 1 2 0 ^ m よ り も 十分 に 小 さ い。 従 っ て 、 本発明 に あ つ て は イ ン ク 像 の 形状 の 変化 は ご く 僅かで あ り 、 記録媒
体に転写 さ れた 際の像つぶれは認識 さ れな い点で も 有利 乙"あ 0 0
さ ら に 、 本発明 に よ る 記録方法 に よ れば、 記録媒体の 種類に よ ら ず、 よ り 具体的 に は そ の記録紙の表面状態に よ ら ず、 良好な転写が得 ら れ る 。 すな わ ち 、 膜化 し た ィ ン ク 像 8 a は、 一定の凝集力 F 2 を持 っ た状態に あ る か ら 、 イ ン ク 像 8 a は一体 と し て記録媒体 4 上 に転写 ざれ る 。 記録媒体が凹凸の大 き な も の (例え ば、 ボ ン ド紙) であ っ て も 、 イ ン ク 像 8 a と 記録媒体の 凸部 と が接触 し て十分な接着力が得 ら れィ ン ク 像 8 a が接着 さ れれば、 イ ン ク 像 8 a は そ の形状を保 っ た ま ま 転写 さ れ る 。 従 つ て、 記録媒体の 凹凸 に起因す る 画像欠損は生ぜず、 良好 な転写を行 う こ と がで き る 。
記録媒体 4 に転写 さ れた イ ン ク 像 8 a は、 そ の後、 加 熱 を と かれ、 凝 固す る 。 凝 固 後 も 、 依然 と し て接着力 F 1 は大 き く 、 イ ン ク 像 8 a の良好な定着が得 ら れ る 。
な お、 本明細書 に おい て 「イ ン ク 像」 と は、 最小画素 単位であ る 1 ド ッ ト カ、 ら な る 像の み な ら ず、 複数の ド ッ 卜 が隣接 し てつ なが り 合 っ た集合体 と し ての像の両者を 言 う も の と す る 。
次に、 本発明 に よ る 記録方法 B お よ びそ れを実施す る た めの記録装置 B を図面を用 い て説明す る 。
第 5 図は、 本発明 に よ る 記録方法 B を実施す る た め の 装置の断面模式図であ り 、 第 6 図 は第 5 図の X方向の断
面 図 で あ る 。 こ の 装置 の 一部 の 構成 は 、 第 1 図 に 示 さ れ た 装置 と 共通す る 。 第 5 図 お よ び第 6 図 に お い て、 第 1 図 と 共通す る 部位 に は、 同一の 番号を 付 し て あ る 。 第 1 図 に 示 さ れ た 装置 と の 相 違 は 、 ま ず、 こ の ヒ ー タ ー 5 が 転写 ド ラ ム 1 上 の イ ン ク 像 を 、 そ れが次 に 説 明 す る よ う な 界面転写が可能 な よ う に 「濃縮」 す る 点で あ る 。 ま た こ の装置 に は 、 さ ら に 後カ卩熱手段 9 が設 け ら れて お り 、 こ の態様 に お い て は こ の加熱手段 9 は 、 発熱体 9 a を そ の 内部 に 備 え た ロ ー ラ 9 b と 、 記録媒体 を挟ん で こ の 口 ー ラ 9 a と 対峙す る ロ ー ラ 9 c と 力、 ら な る 。 こ の 加熱手 段 9 は 、 記録媒体表面 を イ ン ク に 含 ま れ る 熱可塑性樹脂 の 軟化 ま た は溶融温度以上 の 温度 に 加熱す る よ う 構成 さ れて い る 。
印字 は次の よ う に 行わ れ る 。 ま ず、 記録手段 2 か ら ィ ン ク 液滴を吐出 し 、 転写 ド ラ ム 1 上 に イ ン ク 像 8 を形成 す る 。 こ の イ ン ク 像 8 は 、 記録方法 A の場合 と 同様 に 第 3 図 ( a ) に示 さ れ る よ う な 形状 を と る 。 形成 さ れた ィ ン ク 像 8 は、 加熱手段 5 に よ っ て 、 転写 ド ラ ム 1 上で加 熱 さ れ る 。 こ の加熱 に よ っ て イ ン ク 像 8 力、 ら 溶媒が蒸発 す る 。 し 力、 し 、 こ こ で 、 こ の加熱 は イ ン ク 組成物中 の 熱 可塑性樹脂を軟化 ま た は溶融 さ せ な い よ う に 行 われ る 。 す な わ ち 、 こ の加熱 は 、 イ ン ク 像中 の大部分 の水分 を蒸 発 さ せ 固形成分濃度を高 め る 点で前記 し た 記録方法 A と 共通す る が、 含 ま れ る 熱可塑性樹脂 を軟化 ま た は溶融 さ
3 一
せな い点で記録方法 A と 相違す る 。 こ の加熱の結果、 固 形成分濃度が高 く な り 、 最終的 に は固形成分の凝集体が 転写 ド ラ ム 1 上に形成 さ れ る 。 こ の凝集体は、 水溶性の 熱可塑性樹脂 ま た は熱可塑性樹脂が非水溶性樹脂で あ る 場合 に含 ま れ る 水溶性高分子 に起因す る と 思われ る 凝集 力を有 し 、 そ の凝集力 に よ っ て第 3 図 ( b ) に示 さ れ る よ う な厚み力《ほぼ均一な膜状態の ィ ン ク 像 8 a と な る 。 そ し て さ ら に 、 こ の イ ン ク 像 8 a は、 加熱 さ れた状態で は、 そ の表面が粘性を有す る 。 そ の結果、 興味あ る こ と に、 こ の濃縮 さ れた イ ン ク 像を記録媒体に界面転写 さ せ る こ と がで き る ( し た 力 つ て、 記録方法 B に お い て も 、 こ の 状態 の イ ン ク 像 を 、 記録方法 A の場合 と 同様 に 、
「膜化」 し た イ ン ク 像 と い う 場合があ る ) 。 こ の 「濃縮」 は、 前記 し た よ う に イ ン ク 像の 固形成分を高め る 一方で 熱可塑性樹脂を軟化ま た は溶融 さ せな い よ う 行われ る 限 り そ の具体的態様 は限定 さ れな いが、 具体的 に は大量の エネ ルギー を短時間 に加え溶媒を蒸発 さ せ る 方法 (例え ば、 1 ◦ 0 で 以上 の 温度で短時間加熱す る ) 、 低温で
(例え ば、 1 0 0 以下の温度) 比較的長 い時間加熱 し て溶媒を蒸発 さ せ る 方法の いずれかが好 ま し い。
本発明 の よ り 好ま し い態様に よ れば、 こ の記録方法に 用 い ら れ る イ ン ク 組成物 は、 熱可塑性樹脂が水溶性樹脂 であ る 場合 に も 水溶性高分子を含有 し て な る 。 こ の凝集 体、 すな わ ち膜化 し た イ ン ク 像 8 、 は転写 ド ラ ム 1 の 回
転 と と も に 、 圧力 ロ ー ラ 3 と 対 向 す る 領域 に 運ばれ、 記 録媒体 4 に 転写 さ れ る 。 こ の場合 に あ っ て も 、 三つ の 力 、 す な わ ち イ ン ク 像 8 と 記録媒体 4 と の 間 の接着力 ( F 1 ) 、 イ ン ク 像 8 の凝集力 ( F 2 ) 、 お よ び、 イ ン ク 像 8 と 転 写 ロ ー ラ 1 の 表 面 と の 接 着 力 ( F 3 ) 、 の 関係が、 F 1 > F 2 > F 3 と な る こ と 力、 ら 、 イ ン ク 像 の 界面転写 力 行え る 。
な お、 こ の場合 も イ ン ク 組成物が有機溶媒を含有す る と き に は 、 有 機溶 媒 の 層 9 が 形成 き れ る 。 そ の 結果 、 F 3 力く よ り 小 さ く な り 、 界面転写 に は有利で あ る 。
ま た 、 こ の 記録方法 B に お い て も 、 糖類を 含有 し た ィ ン ク 組成物を用 い る こ と がで き る 。 そ の結果、 記録方法 A に お い て説明 し た よ う な 利点を 同様 に 記録方法 B に お い て も 享受す る こ と がで き る 。
こ の態様 に お い て、 記録媒体 に 転写 さ れ た イ ン ク 像 は 次 に 加熱手段 9 に よ っ て加熱 さ れ る 。 こ の 加熱温度 は ィ ン ク に 含 ま れ る 熱可塑性樹脂 の軟化 ま た は溶融温度以上 の 温度 と さ れて い る こ と か ら 、 固形成分 の 凝集体 を構成 す る 粒子 は 、 軟化 ま た は溶融 し 、 相互 に 溶解 し て均質化 し 、 均質 な 膜状 の イ ン ク 像 と な る 。 そ の 結果、 そ の イ ン ク 像 内部の 凝集力 の 向上 と 、 記録媒体への接着力 の 向上 が図 ら れ、 良好 な 印字品質が得 ら れ る 。
な お 、 記録方法 B に お い て も 、 最終 的 に 記録媒体 4 上 で十分 な 画像濃度 (例 え ば、 0 D 値が 1 . 4 以上) を得
る た め に は 、 転写 ド ラ ム 上で膜ィヒ し た ィ ン ク 像 の厚 さ が 2 〜 1 0 111 程度で十分で あ る 。 従 っ て 、 記録方法 B に お い て も 、 前記 し た像つ ぶれ に よ る 画像の 劣化が ほ どん ど な い と の利点を享受す る こ と が 出来 る 。
さ ら に 、 本発明 に よ る 装置 を詳細 に 説明 す る 。
転写 ド ラ ム 1 の 弾性層 1 1 は好 ま し く は ゴ ム 材料力、 ら な り 、 特 に イ ン ク 像 を剥離 し 易 い材料でかつ 耐熱性を有 す る も の が好 ま し い。 好 ま し い ゴ ム 材料の 例 と し て は 、 ク ロ ロ プ レ ン ゴ ム 、 二 ト リ ノレ ゴ ム 、 エ チ レ ン プ ロ ピ レ ン ゴ ム 、 シ リ コ ー ン ゴ ム 、 フ ル ォ ロ シ リ コ ー ン ゴ ム 、 フ ッ 素 ゴ ム 、 天然 ゴ ム 、 ス チ レ ン ゴ ム 、 イ ソ プ レ ン ゴ ム 、 ブ 夕 ジ ェ ン ゴ ム 、 エ チ レ ン / プ ロ ピ レ ン / / ブ タ ジ エ ン ポ リ マ ー 、 二 ト リ ル ブ タ ジ エ ン ゴ ム が挙 げ ら れ る 。 そ の耐熱 性 の観点か ら 、 シ リ コ ー ン ゴ ム 、 フ ノレ オ 口 シ リ コ ー ン ゴ ム 、 フ ッ 素 ゴ ム が好 ま し い 。
前記 し た よ う に 、 イ ン ク 滴 と し て飛翔 し た イ ン ク は、 転写 ド ラ ム 1 上で イ ン ク 像 8 を形成す る 。 こ の イ ン ク 像 8 が転写 ド ラ ム 上で は じ かれた り 、 流れた り す る と 、 そ の所望 の イ ン ク 像 (例 え ば、 所望 の ド ッ ト 径) が得 ら れ な く な っ て し ま う 。 そ れを防止す る た め に は 、 転写 ド ラ ム の表面 に 対す る 塗れ性を界面活性剤 の 添加 に よ っ て調 製 し て あ る ィ ン ク 組成物 を用 い る こ と が好 ま し い。
こ の 転写 ド ラ ム 1 への 画像 の 形成 は 、 イ ン ク ジ ヱ ッ ト 記録手段 2 に よ っ て行われ る 。 記録手段 2 の 例 と し て は
圧電素子を用 い た イ ン ク ジ ュ ッ 卜 記録へ ッ ドが挙げ ら れ る
こ の記録へ ッ ド 2 に よ る 転写 ド ラ ム 1 への画像の形成 は種々 の方式で行 う こ と がで き る 。 例え ば、 第 1 図 に示 さ れ る 装置の転写 ド ラ ム 1 と 記録へ ッ ド 2 に よ る 画像形 成を第 7 図を用 い て説明す る 。 第 7 図 に示 さ れ る 装置 に あ っ て は、 転写 ド ラ ム 1 の 回転軸 と 平行な キ ヤ リ ッ ジ軸 2 0 に そ っ て矢印 Y の方向 に走査す る 。 記録へ ッ ド 2 は キ ヤ リ ッ ジ軸 に そ っ て往復走行 し な 力《 ら 、 印字領域 L に あ る 間印字を行い、 こ の領域 L の外 に あ る 場合 に は印字 を停止す る 。 一方、 転写 ド ラ ム 1 は記録へ ッ ド 2 が領域 L 内 に あ る 場合は停止 し てお り 、 記録へ ッ ド 2 が領域 L の外 に あ る場合 に一定角度、 図中 A 方向 に 回転す る 。 す な わ ち 、 記録へ ッ ド 2 が往復走査を繰 り 返 し 、 一方転写 ド ラ ム 1 が間欠的 に 回転す る こ と で、 転写 ド ラ ム 1 上で 画像が形成 さ れた領域が間欠的 に帯状領域 と し て増加 し て行 く 。 第 7 図 は、 帯状領域力 < 1 0 1 、 1 0 2 、 1 0 3 そ し て 1 0 4 と 順に形成 さ れて行 く 様子を示 し た も の で あ ^ o
ま た、 第 8 図 に示 さ れ る 装置で は、 記録へ ッ ド 2 を、 転写 ド ラ ム 1 の 回転軸 と 平行な キ ヤ リ ッ ジ軸 2 0 に そ つ て一定速度で移動 さ せ、 一方、 転写 ド ラ ム 1 は一定の速 度で回転 さ せてお く 。 そ の結果、 転写 ド ラ ム 1 上の 印字 さ れた領域が螺旋状 に 1 1 0 、 1 1 1 と 増加 し て行 く こ
- 1 1 -
と と な る 。 な お、 こ の装置で は、 記録へ ッ ド 2 は二つ の イ ン ク ジ ュ ッ ト 記録へ ッ ドを有す る 態様の も の を用 い て い る
さ ら に 、 第 9 図 に示 さ れ る 装置 は、 印字領域 L の全域 に渡 っ て ノ ズルを有す る 記録へ ッ ド 2 を用 い た例であ る こ の装置で は、 記録へ ッ ド 2 は固定 さ れ、 一方、 転写 ド ラ ム 1 は一定速度で回転 し てお り 、 印字領域 1 2 0 が転 写 ド ラ ム周方向 に連続的 に増加 し て行 く 。
以上の画像形成方法の う ち 、 第 8 図の装置を用 い た場 合、 転写 ド ラ ム 1 に一頁分の画像を形成 し終え てか ら 、 記録媒体への転写を行 う 必要があ る 。 一方、 第 7 図お よ び第 9 図の装置を用 い た場合は、 転写 ド ラ ム 1 に一頁分 の画像を形成 し てか ら記録媒体への転写を行 っ て も よ く (た だ し 、 転写 ド ラ ム 1 の周長が画像の一頁を記録す る の に十分であ る 必要があ る ) 、 ま た一頁分の画像が形成 さ れ る 途中で記録媒体への転写を行 っ て も よ い。 例え ば 第 7 図 に示 さ れ る 装置、 すな わ ち 第 1 図 に示 さ れ る 装置 を用 い た場合、 転写 ド ラ ム 1 に一頁分の画像が形成 さ れ る ま で 、 圧力 ロ ー ラ 3 を圧力解除手段 3 1 に よ っ て転写 ド ラ ム 1 か ら 離す (記録媒体 4 も ま だ搬送 し な い) 。 一 頁分の画像が転写 ド ラ ム 1 上に形成 さ れ、 かつ、 加熱に よ っ てイ ン ク 像が膜化 さ れた後、 圧力 印加手段 3 0 に よ つ て圧力 ロ ー ラ 3 を転写 ド ラ ム 1 に押圧 し 、 同時に記録 媒体 4 を搬送 し て、 記録媒体 4 へイ ン ク 像を転写す る 。
一方、 一頁分 の 画像が形成 さ れ る 途 中 で記録媒体へ の転 写を行 う 場合 は 次 の よ う に 行 う 。 す な わ ち 、 圧力 ロ ー ラ 3 を圧力 印加手段 3 0 に よ っ て予 め転写 ド ラ ム 1 に 押圧 し て お き 、 加熱 さ れ膜化 さ れ た イ ン ク 像を一頁分 の 画像 の形成 を待 た ず に 連続 し て記録媒体 4 に 転写 し て行 く 。
ヒ ー タ ー 5 は 、 そ の 転写 ド ラ ム 1 の表面 を 、 前記 し た 膜化 さ れ た イ ン ク 像が形成可能 な よ う に 、 イ ン ク 組成物 に 含 ま れ る 熱可塑性樹脂 の 軟化 ま た は溶融温度以上の 温 度 に 加熱す る 。 そ の加熱温度 は 、 前記 し た イ ン ク 像 の形 成方法 な ど の 記録条件を勘案 し て適宜決定 さ れて よ い が 好 ま し い 加熱温度 は、 軟化 ま た は溶融温度が 5 0 〜 1 5 0 °C の 間 に あ る 場合、 そ の 熱可塑性樹脂 の軟化 ま た は溶融温度以上でかつ 5 0 〜 2 0 0 の 範囲 内で加熱す る こ と が好 ま し く 、 よ り 好 ま し く は 5 0 〜 1 8 0 。C の 温 度で あ る 。
具体的 な 加熱手段 は適宜選択 さ れて よ い が、 例 え ば ヒ 一 夕 ー ラ ン プ と 反射鏡の組み合 わ せが好 ま し く 用 い ら れ る
さ ら に 、 第 1 0 図 に 示 さ れ る よ う に 、 こ の ヒ ー タ ー 5 は転写 ド ラ ム 1 の 内部で は な く 外部 に あ っ て も よ い 。 こ の 態様 は、 イ ン ク 像 の み を 直接加熱で き 、 イ ン ク 像以外 の 箇所、 例 え ば記録へ ッ ド 2 な ど、 への 熱伝導が軽減 さ れ る 点で有利で あ る 。 ま た 、 転写 ド ラ ム 1 に お い て所望 の温度を得 る ま で の ウ ォ ー ム ア ッ プ時間 を短 く で き る 点
で も 有利で あ る 。
さ ら に 、 第 1 1 図 に 示 さ れ る よ う に 転写 ド ラ ム 1 と 発 熱体が一体 と さ れて い て も よ い 。 こ の態様で は 、 内部 ド ラ ム 1 2 の 上 に 断熱層 1 3 を設 け さ ら に そ の上 に ヒ ー タ 一 層 1 4 (例 え ば、 セ ラ ミ ッ ク ヒ 一 夕 一 ) が設 け ら れて い る 。 弾性層 1 1 は 、 ヒ 一 タ ー層 1 4 の 上 に 設 け ら れて い る 。 こ の転写 ド ラ ム の表面 は 、 ヒ ー タ ー層 1 4 に よ つ て加熱 さ れ る 。
さ ら に 本発明 の 好 ま し い態様 に よ れば、 第 1 2 図 に 示 さ れ る よ う に ヒ ー タ 一 5 が圧力 ロ ー ラ 3 と 一体 に 構成 さ れた 装置が提供 さ れ る 。 こ の 装置 に お い て は、 圧力 ロ ー ラ 3 の 内部 に は発熱手段 5 (例 え ば、 ヒ ー タ 一 ) が設 け ら れて い る 。 こ の装置 に よ る 印字 は次の よ う に 行 う 。 圧 カ ロ ー ラ 3 は 、 最初、 圧力解除手段 3 1 に よ っ て転写 ド ラ ム 1 力、 ら 僅か に 離 し て 置かれ る が、 転写 ド ラ ム 1 は圧 カ ロ ー ラ 3 の 内部 に 設 け ら れ た ヒ ー タ ー 5 に よ っ て所望 の温度 に加熱 さ れ る 。 記録へ ッ ド 2 に よ っ て形成 さ れ た ィ ン ク 像 8 は こ の ヒ ー タ ー 5 に よ っ て加熱 し 膜化 さ れ る こ と と な る 。 そ の後、 圧力 ロ ー ラ 3 を圧力 印加手段 3 0 に よ っ て転写 ド ラ ム 1 に 押圧 し 、 同時 に記録媒体 4 を搬 送 し て、 イ ン ク 像 を記録媒体 に 転写す る 。 さ ら に 当初か ら 圧カ ロ ー ラ 3 を転写 ド ラ ム 1 に 押圧 し 、 転写 ド ラ ム 1 を加熱 し て、 連続的 に イ ン ク 像 の形成、 そ の膜化、 そ し て膜化 し た ィ ン ク 像 の記録媒体への転写を行 っ て も よ い
さ ら に 興味 あ る こ と に 、 第 1 2 図 の 装置 に あ っ て は、 ヒ 一 タ ー 5 の温度、 転写 ド ラ ム 1 の 回転速度 な ど の 条件を 適宜設定す る こ と に よ っ て 、 イ ン ク 像 の膜化 と 、 そ の 記 録媒体への 転写 を 同時 に 行 う こ と も 可能で あ る 。 す な わ ち 、 記録へ ッ ド 2 に よ っ て転写 ド ラ ム 上 に 形成 さ れ た ィ ン ク 像 を 、 圧力 ロ ー ラ 3 と 転写 ド ラ ム 1 と の 間で記録媒 体 4 に 押圧 し な 力《 ら 加熱 し 、 イ ン ク 像 の膜化 と 、 そ の記 録媒体への転写 を 同時 に 行 う 。
さ ら に ま た 、 本発明 の好 ま し い態様 に よ れば、 第 1 3 図 に 示 さ れ る よ う な 記録装置が提供 さ れ る 。 ま た 、 そ の 装置 の 部分斜視図 を第 1 4 図 に 示す。 第 1 3 図 の装置 は 第 1 2 図 に 示 さ れ る 装置 に さ ら に い く つ かの 要素を追加 し て構成 さ れて い る 。 こ の装置 に は、 圧力 ロ ー ラ 3 に よ つ て押圧 さ れ た 後 の記録媒体 4 を 、 そ の 後 も 転写 ド ラ ム 1 に 接触 ま た は近接 し た ま ま 搬送 さ れ る よ う に す る 搬送 ガ イ ド 4 0 と 、 搬送 ロ ー ラ 4 1 と が設 け ら れて い る 。 こ の搬送 ロ ー ラ 4 1 〖ま、 圧力 印加手段 4 2 に よ っ て転写 ド ラ ム に 押圧 さ れ、 ま た 圧力解除手段 4 3 と に よ っ て転写 ド ラ ム 1 力、 ら 離れる こ と 力 で き る 。 こ の搬送 ガ イ ド 4 〇 は第 1 3 図 に 示 さ れ る よ う に 切 り 欠 き 窓 5 0 が設 け ら れ て い る 。 こ の 切 り 欠 き 窓 5 0 に は 、 冷去 [1 フ ァ ン 4 4 に よ り 送風 さ れ、 記録媒体 6 を そ の 印字面の 後 ろ か ら 冷却す る 。 こ の装置 に は さ ら に 、 イ ン ク 像が転写 さ れ た 記録媒 体を冷却す る 手段、 す な わ ち 冷却 ロ ー ラ 4 5 が設 け ら れ
2
て い る 。 こ の 冷却 ロ ー ラ 4 5 は 、 熱良伝導性 の金属 ま た は 内部 に 冷却媒が入れ ら れ た 中空 ロ ー ラ と 構成す る こ と 力 で き る 。 こ の 冷却 ロ ー ラ 4 5 も 圧力 印加手段 4 6 に よ つ て転写 ド ラ ム に 押圧 さ れ、 ま た 圧力解除手段 4 7 と に よ っ て転写 ド ラ ム 1 力、 ら 離れ る こ と がで き る 。 こ の よ う な 装置 に あ っ て、 印字 は次 の よ う に 行 わ れ る 。 す な わ ち 第 1 2 図 を用 い て説明 し た よ う に 、 ま ず、 記録へ ッ ド 2 に よ っ て転写 ド ラ ム 1 上 に 形成 さ れ た イ ン ク 像が、 圧力 ロ ー ラ 3 と 転写 ド ラ ム 1 と の 間で記録媒体 4 に 押圧 さ れ な が ら 加熱 さ れ、 そ の膜化 と 、 そ の 記録媒体 4 への転写 が同時 に 行 な われ る 。 そ の後、 記録媒体 4 は転写 ド ラ ム 1 の 回転 に 伴 っ て搬送 さ れ る が、 搬送ガ イ ド 4 0 と 搬送 ロ ー ラ 4 1 と に よ っ て転写 ド ラ ム 1 と 接触 ま た は近接 し た ま ま 搬送 さ れ る 。 そ の 間 、 記録媒体 4 は 冷却 フ ァ ン 4 4 力、 ら の 送風 に よ っ て冷却 さ れ る 。 さ ら に記録媒体 4 は 、 冷 却 ロ ー ラ 4 5 に よ っ て 冷却 さ れ、 最後 に 剥 離爪 4 8 に よ っ て転写 ド ラ ム 1 力、 ら 分離 さ れ る 。
本発明 に よ る 記録方法 A に お い て は 、 1 2 K g / c m以下 程度、 好 ま し く は 1 0 K g Z e ra以下程度 の低圧力で転写 ド ラ ム 上の ィ ン ク 像 を記録媒体 に 良好 に 転写す る こ と がで き る 。 さ ら に 、 本発明 の よ り 好 ま し い 態様で あ る 、 糖類 を 含有 し た イ ン ク 組成物を用 い た 場合 、 前記 よ り も 更 に 低 い圧力 、 具体的 に は 1 0 K g Z c m以下程度、 好 ま し く は 0 . 6 K g Z c m以下程度の圧力で良好 な 転写が行え る 。 な
お、 圧力が ◦ . 6 K g / c m以下で あ る と 装置の小形化、 使 用 さ れ る 部品の低 コ ス ト 化 に お い て非常 に有利 と な る 。
次 に本発明 に よ る 記録方法 B を実施す る た めの記録装 置 B を詳細 に説明す る 。 前記 し た よ う に記録装置 B の一 部の構成 は記録装置 A と 共通す る 。 具体的 に は、 転写 ド ラ ム 1 、 記録へ ッ ド 2 、 圧力 ロ ー ラ 3 、 加熱手段 5 、 お よ び ク リ ー ナ ー 手段 7 は記録装置 B に あ っ て も 、 前記 し た記録装置 A につ い て説明 し た構成の も の を用 い る こ と がで き る 。 従 っ て、 第 5 図お よ び第 6 図 に示 さ れ る よ う な装置 に あ っ て も 、 上記の部分 は第 1 図お よ び第 2 図の 装置 と 同様であ っ て よ い。 さ ら に第 7 図〜第 1 1 図 に示 さ れ る よ う な態様 も 記録装置 B に利用可能であ る 。
本発明 に よ る 記録装置 B が記録装置 A と 異な る 点は、 転写 ド ラ ム 1 上で ィ ン ク 像を濃縮 さ せ る の に十分であ り . かつ熱可塑性樹脂を軟化 ま た は溶融 さ せな い加熱手段を 有す る こ と であ る 。 こ の よ う な加熱 に よ り 濃縮 さ れ、 膜 化 さ れた イ ン ク 像 は、 そ の後記録媒体 4 に転写 さ れ る 。
さ ら に 、 本発明 に よ る 記録装置 B が記録装置 A と 異な る 点は、 こ の よ う に し て記録媒体 4 に転写 さ れた イ ン ク 像を、 熱可塑性樹脂の軟化 ま た は溶融温度以上の温度に 加熱す る 手段、 す な わ ち 後加熱手段、 を備え て い る こ と であ る 。 好ま し い後加熱温度は、 軟化ま た は溶融温度が 5 0 〜 1 5 0 °C の 間 に あ る 場合、 そ の熱可塑性樹脂の軟 化ま た は溶融温度以上でかつ 5 0 〜 2 0 0 °C の範囲内で
加熱す る こ と が好 ま し く 、 よ り 好 ま し く は 5 0 〜 1 8 〇 。Cの 温度で あ る 。
第 5 図 お よ び第 6 図 の 装置 に お い て、 ロ ー ラ 9 b と 口 ー ラ 9 c は 、 例 え ば良熱伝導性 の 金属 か ら な る 。 さ ら に こ の 後加熱手段 に お け る 発熱体 は例 え ば第 1 5 図 の よ う に 構成 し て も よ い。 す な わ ち 、 イ ン ク 像が転写 さ れ た 記 録媒体 4 を 、 ヒ ー タ ー 5 2 お よ び反射鏡 5 3 と 力、 ら 構成 さ れ る 発熱手段 5 か ら の放射熱で非接触式 に 加熱 し て も よ い
ま た 、 本発明 に よ る 記録方法 B に お い て は 、 転写 ド ラ ム か ら 記録媒体への転写 は 、 1 5 KgZ cm以下程度、 好 ま し く は 1 0 KgZ era以下程度の 低圧力で良好 に 行 う こ と が で き る 。 さ ら に 、 本発明 の よ り 好 ま し い態様で あ る 、 糖 類を含有 し た イ ン ク 組成物を用 い た場合、 前記 よ り も 更 に 低 い圧力 、 具体的 に は 1 0 Kg/ era以下程度、 好 ま し く は 0 . 6 Kg/ cm以下程度の 圧力で良好 な転写が行え る 。
ま た 、 本発明 に よ る 記録方法 B に お け る 後加熱工程で は必須で は な い が加熱 と 同時 に 圧力が印加 さ れ る の が好 ま し い 。 具体的 な 圧力 は 0 . 3 〜 1 . 5 KgZ cm程度、 好 ま し く は 0 . 3 〜 0 . 8 Kg/ cm程度で あ る 。
ィ ン ク 組成物
本発明 に よ れば、 前記 し た 記録方法 に 用 い ら れ る イ ン ク 組成物が提供 さ れ る 。 前記 し た よ う に 、 記録方法 Aで は、 イ ン ク 組成物 と し て水 と 、 着色剤 と 、 熱可塑性樹脂
と 、 水溶性有機溶媒 と を含ん で な る も の を用 い 、 ま た 、 記録方法 B で は 、 イ ン ク 組成物 と し て水 と 、 着色剤 と 、 熱可塑性樹脂 と 、 水溶性有機溶媒 と を 含で な り 、 熱可塑 性樹脂が非水溶性樹脂で あ る 場合 さ ら に 水溶性高分子 を 含ん で な る も の を用 い る 。
(着色剤)
本発明 に よ る ィ ン ク 組成物 に 用 い ら れ る 着色剤 と し て は、 溶媒 と の 親和性が よ い も の ま た は分散剤 な どの 併用 に よ り 溶媒 中 に 均一分散が可能 な も の が好 ま し い。
着色剤 の 好 ま し い 例 と し て は 、 水溶性染料、 分散染料 . 非水溶性染料 (熱可塑性樹脂 と 混練す る 場合) 、 顔料が 挙 げ ら れ る 。
水溶性染料 と し て は 、 直接染料、 酸性染料、 塩基性染 料、 食用染料等が挙 げ ら れ、 好 ま し い 具体例 と し て は 、 C . I . ダ イ レ ク ト ブ ラ ッ ク 9 、 1 7、 1 9 、' 2 2、 3 2、 5 1 、 5 6 、 6 2、 6 9 、 7 7 、 8 0 、 9 1 、 9 4 - 9 7 、 1 0 8、 1 1 2 、 1 1 3 、 1 1 4 、 1 1 7 、 1 1 8、 1 2 1 、 1 2 2、 1 2 5、 1 3 2、 1 4 6、 1 5 4 . 1 6 6、 1 6 8、 1 7 3 、 1 9 9 、
C . I . ダイ レ ク ト レ ッ ド 2 、 4 、 9 、 2 3 、 2 6、 3 1 、 3 9 、 6 2、 6 3 、 7 2 、 7 5、 7 6、 7 9 、 8 0 ■ 8 1 、 8 3、 8 4 、 8 9 、 9 2、 9 5 、 1 1 1 、 1 7 3 . 1 8 4 、 2 0 7 、 2 1 1 、 2 1 2、 2 1 4 、 2 1 8、 2 2 1 、 2 2 3 、 2 2 4 、 2 2 5、 2 2 6、 2 2 7 , 2 3
2、 2 3 3、 2 4 〇 、 2 4 1 、 2 4 2 、 2 4 3 、 2 4 7 , C . I . ダ イ レ ク ト バ イ オ レ ッ ト 7 、 9 、 4 7、 4 8、 5 1 、 6 6、 9 0、 9 3、 9 4 、 9 5、 9 8、 1 0 0 、 1 0 1 、
C . I . ダ イ レ ク ト イ エ ロ 一 8、 9 、 1 1 、 1 2、 2 7 . 2 8、 2 9 、 3 3 、 3 5 、 3 9 、 4 1 、 4 4 、 5 0 、 5
3 、 5 8、 5 9 、 6 8、 8 6 、 8 7 、 9 3 、 9 5、 9 6 . 9 8、 1 0 0 、 1 0 6、 1 0 8、 1 0 9 、 1 1 0、 1 3
0 、 1 3 2 、 1 4 2、 1 4 4 、 1 6 1 、 1 6 3、
C . I . ダ イ レ ク 卜 ブ ル 一 1 、 1 0 、 1 5 、 2 2 、 2 5 . 5 5 、 6 7 、 6 8、 7 1 、 7 6、 7 7 、 7 8、 8 〇 、 8
4 、 8 6、 8 7 、 9 0 、 9 8、 1 0 6 、 1 0 8、 1 0 9 1 5 1 、 1 5 6、 1 5 8、 1 5 9 、 1 6 0 、 1 6 8、 1 8 9 1 9 2、 1 9 3、 1 9 4 、 1 9 9 、 2 0 0、 2 0
1 、 2 〇 2、 2 0 3 , 2 0 7 、 2 1 1 、 2 1 3、 2 1 4 2 1 8、 2 2 5、 2 2 9 s 2 3 6、 2 3 7 、 2 4 4 、 2
4 8、 2 4 9 、 2 5 1 、 2 5 2、 2 6 4 、 2 7 0 、 2 8 0 、 2 8 8、 2 8 9 、 2 9 1 、 C . I . ア シ ッ ド ブ ラ ッ ク 7 、 2 4 、 2 9 、 4 8、 5 2 : 1 、 1 7 2、
C . I . ア シ ッ ド レ ッ ド 3 5、 4 2、 5 2、 5 7 、 6 2 8 0、 8 2 、 1 1 1 、 1 1 4 、 1 1 8、 1 1 9 、 1 2 7 1 2 8、 1 3 1 、 1 4 3 、 1 5 1 、 1 5 4 、 1 5 8、 2
4 9、 2 5 4 s 2 5 7 、 2 6 1 、 2 6 3 、 2 6 6、 2 8 9 、 2 9 9 、 3 0 1 、 3 0 5、 3 3 6 、 3 3 7 、 3 6 1
3 9 6 、 3 9 7 、
C . I . ア シ ッ ドノ'ィ ォ レ ッ ト 5 、 3 4 、 4 3 、 4 7 、
4 8 9 0 、 1 0 3 s 1 2 6 、
C . I . ア シ ッ ド イ ェ ロ ー 1 7 、 1 9 、 2 3 、 2 5 、 3 9 、 4 〇 、 4 2、 4 4 、 4 9 、 5 0 、 6 1 、 6 4 、 7 6 7 9 1 1 0 、 1 2 7 、 1 3 5 s 1 4 3 s 1 5 1 、 1 5 9 、 6 9 、 1 7 4 、 1 9 0 、 1 9 5 s 1 9 6 、 1 9 7 1 9 9 、 2 1 8 s 2 1 9 、 2 2 2 、 2 2 7 、
C . 1 . ア シ ッ ド プ ノレ ー 9 、 2 5 、 4 0 、 4 1 、 6 2 、 7 2 7 6 、 7 8、 8 0 、 8 2 、 9 2、 1 0 6、 1 1 2
3、 1 2 0 、 1 2 7 : 1 、 1 2 9 、 1 3 8、 1 4 3
1 7 5 、 1 8 1 、 2 0 5 s 2 0 7 、 2 2 0 、 2 2 1 、 2
3 0 2 3 2、 2 4 7 、 2 5 8 、 2 6 0 、 2 6 4 、 2 7 1 、 2 7 7 、 2 7 8、 2 7 9 、 2 8 0 、 2 8 8、 2 9 0
3 2 6
C . I . リ ア ク テ ィ ブ ブ ラ ッ ク 4 、 5 、 8、 1 4 、 2 1
2 3 2 6 、 3 1 、 3 2 、 3 4 、
C . . リ ア ク テ ィ ブ ブ レ ッ ド 3 、 1 3 、 1 7 、 1 9 、 2 1 2 2 、 2 3 、 2 4 、 2 9 、 3 5 、 3 7 、 4 0 、 4
4 3 、 4 5 、 4 9 、 5 5 、
C . I . リ ア ク テ ィ ブバ イ オ レ ッ ト 1 、 3 、 4 、 5 、 6 7 、 8 、 9 、 1 6 、 1 7 、 2 2 、 2 3 、 2 4 、 2 6 、 2 7 、 3
C . I . リ ア ク テ ィ ブ イ ェ ロ ー 2 、 3 、 1 3 、 1 4 、 1
5 、 1 7 、 1 8 、 2 3 . 2 4 、 2 5 、 2 6 、 2 7 、 2 9
3 5 、 3 7 . 4 1 、 4 2 、
C . I . リ ア ク テ ィ ブ ブ ル一 2 、 5 、 8 0 、
3 、 1 4 、 1 5 、 1 7 , 1 8 、 1 9 2 2 5 2 6
2 7 、 2 8 、 2 9 、 3 8 、
C . I . ベ ー シ ッ ク ブ ラ ッ ク 8 、
C . I . ベー,シ ッ ク レ ツ ド 1 2 、 3 、 1 4 5 、 1
8 、 2 2 、 2 3 、 2 4 、 2 5 、 2 7 、 2 9 、 3 5 、 3 6
3 8 、 3 9 s 4 5 、 4 6 、
C . 1 . へ ー シ ッ ク バ イ オ レ ツ 卜 、 2 、 3 7 、 1 0 1 5 、 1 6 s 2 0 、 2 1 、 2 5 、 2 7 、 2 8 3 5 、 3 7 3 9 、 4 0 、 4 8 、
C . I , へ ー シ 'ソ ク イ エ ロ 2 、 4
1 4 、 1 5 1 、 2 1 、 2 3 、 2 4 、 2 5 、 2 8 、 2
9 、 3 2 、 3 6 、 3 9 . 4 0 、
C . I . へ ー シ ッ ク ブ ル ー 1 、 3 7 、 9 、 2 2 、 2 6 、 4 1 、 4 5 、 4 6 、 4 7 、 5 4 、 5 7 6 0 、 6 2 、 6 5 、 6 6 、 6 9 . 7 1 、
C . I . フ ー ド ブ ラ ッ ク 等が挙 げ り れ る
非水溶性染料の好 ま し い 具体例 と し て は 、
C . I . ソ ルベ ン ト ブ ラ ッ ク 3 、 、 2 2 、
C . I . ソ ル ベ ン ト イ エ ロ - 1 4 4 、 9 8 、 0 4
1 0 5 、 1 1 2 、 1 1 3 、 1 1 4
C . I . ソ ル ベ ン 卜 レ ツ ド 8、 2 4 、 7 0 9 、
5 2 、 1 5 5 、 1 7 6 、 1 7 7 7 9 、
C . I . ソ ル ベ ン ト ブ ノレ 一 2 、 、 2 5、 7 8、 9 4
9 5
C . I . ソ ノレ ベ ン ト グ リ ー ン 2 6、
C . 1 . ソ ル ベ ン ト オ レ ン ジ 5 、 4 0 4 5 7 2、 6
3、 6 8、 7 8
C . I . ソ ル ベ ン ト バ イ オ レ ツ 3、 3 2、 3
3、
ま た 、 分散染料 の 好 ま し い 例 し て は 、
C . I . デ イ ス パ ー ス ィ エ ロ ー 、 5、 5 6、 6 0 、 6
4 、 1 6 0、
C , I . デ イ ス パ ー ス レ ッ ド 4 5、 6 0、 7 2、 7 3 9 1
C . I . デ イ ス パ ー ス ブ ル ー 3、 7 、 5 6、 6 0、 7 9 1 9 8、
C . I . デ ィ ス ハ。 ー ス オ レ ン ジ 1 3 、 3 0 、 等が挙 げ ら れ る
れ ら 染料の 添加量 は 、 染料の種類、 溶媒成分 の種類 ィ ン ク に対 し 要求 さ れて い る 特性等 に 依存 し て決定 さ れ る o 一般 に は ィ ン ク 全重量 に 対 し 〇 . 2 〜 1 0 重量% 、 好 ま し く は 0 . 5 〜 5 重量% の範囲が好 ま し い。
ま た 着色剤 と し て用 い る こ と がで き る 顔料 と し て は 、 有機顔料、 無機顔料等が挙 げ ら れ る 。 黒用 の顔料の好 ま し い 具体例 と し て は 、 フ ァ ー ネ ス ブ ラ ッ ク 、 ラ ン プ ブ ラ
ッ ク 、 ア セ チ レ ン ブ ラ ッ ク 、 チ ャ ン ネ ノレ ブ ラ ッ ク 等の 力 一 ボ ン ブ ラ ッ ク ( C . I . ビ グ メ ン ト ブ ラ ッ ク 7 ) 類、 ま た は銅、 鉄 ( C . I . ビ グ メ ン ト ブ ラ ッ ク 1 1 ) 、 酸 化チ タ ン 等 の 金属類、 ァ ニ リ ン ブ ラ ッ ク ( C . I . ビ グ メ ン 卜 ブ ラ ッ ク 1 ) 等の有機顔料が挙 げ ら れ る 。 更 に 力 ラ ー 用 の 顔料の 好 ま し い具体例 と し て は、
C . I . ビ グ メ ン ト イ エ ロ 一 1 ( フ ァ ス ト イ ェ ロ ー G ) 3 、 1 2 ( ジ ス ァ ゾ イ ェ ロ ー A A A ) 、 1 3 、 1 4 、 1 7 、 2 4 、 3 4 、 3 5 、 3 7 、 4 2 (黄色酸化鉄) 、 5 3 、 5 5 、 8 1 、 8 3 ( ジ ス ァ ゾイ ェ ロ ー H R ) 、 9 5
9 7 、 9 8 、 1 0 0 、 1 0 1 、 1 0 4 、 1 0 8 、 1 0 9 1 1 0 、 1 1 7 、 1 2 0 、 1 3 8 . 1 5 3 、
C . I . ビ グ メ ン ト オ レ ン ジ 5 、 1 3 、 1 6 、 1 7 、 3 6 、 4 3 . 5 1 .
C . I . ビ グ メ ン ト レ ッ ド 1 、 2 、 3 、 5 、 1 7 、 2 2
( プ リ リ ア ン ト フ ァ ー ス ト ス カ ー レ ッ ト ) 、、 2 3 、 3 1
3 8 、 4 8 : 2 (パ ー マ ネ ン ト レ ッ ド 2 B ( B a ) ) 、
4 8 : 2 ( ノ、。 一 マ ネ ン ト レ ッ ド 2 B ( C a ) ) 、 4 8 : 3 (パ 一 マ ネ ン ト レ ッ ド 2 B ( S r ) ) 、 4 8 : 4 ( ノ、。 一 マ ネ ン 卜 レ ッ ド 2 B ( M n ) ) 、 4 9 : l 、 5 2 : 2
5 3 : 1 、 5 7 : 1 ( ブ リ リ ア ン ト 力 一 ミ ン 6 B ) 、 6 0 : 1 、 6 3 : 1 、 6 3 : 2 、 6 4 : 1 、 8 1 ( ロ ー ダ ミ ン 6 G レ ー キ) 、 8 3 、 8 8 、 1 0 1 (べん力' ら ) 、
1 0 4 、 1 0 5 、 1 0 6 、 1 0 8 ( カ ド ミ ウ ム レ ッ ド)
1 1 2、 1 1 4 、 1 2 2 ( キ ナ ク リ ド ン マ ゼ ン 夕 ) 、 1 2 3 、 1 4 6、 1 4 9 、 1 6 6、 1 6 8、 1 7 〇 、 1 7 2、 1 7 7 、 1 7 8、 1 7 9 、 1 8 5、 1 9 0 、 1 9 3、 2 0 2 1 9 、
C . I . ピ グ メ ン ト ノく ィ ォ レ ッ ト 1 ( ロ ー ダ ミ ン レ ー キ ) 、 3 、 5 : 1 、 1 6 、 1 9 ( キ ナ ク リ ド ン レ ッ ド ) 、 2 3 . 3 8 .
C . I . ビ グ メ ン 卜 ブ ル 一 1 、 2 、 1 5 ( フ タ ロ シ ア 二 ン ブ ノレ一 R ) 、 1 5 : 1 、 1 5 : 2 s 1 5 : 3 ( フ タ 口 シ ァ ニ ン プ ノレ ー G :) 、 1 5 : 4 、 1 : 6 ( フ タ ロ シ ア ニ ン プ ノレ ー E ) 、 1 6、 1 7 : 1 2 7 (紺青) 、 2 8
( コ ノく-ノレ ト ブノレ一 ) 、 2 9 (群青) 、 5 6、 6 0 、 6 3、 C . I . ビ グ メ ン ト グ リ ー ン 1 、 4 、 7 、 8、 1 0、 1 7、 1 8 、 3 6、
等が挙げ ら れ る 。 上記以外 に も 顔料表面を樹脂等で処理 し た グラ フ ト カ ー ボ ン等の加工顔料等を使用す る こ と が で き る 。
顔料の添加量は、 1 ~ 3 0 重量%が好 ま し い。 ま た そ の粒径は 2 5 m 以下が好ま し く 、 1 m以下が特に好 ま し い。
ま た こ れ ら の顔料を均一に分散 さ せ る た め に は、 必要 に よ り 分-散剤を顔料 に対 し 1 〜 1 0 0 重量%が添加 し 、 ボー ル ミ ル等で分散処理 し て も よ い。
(熱可塑性樹脂)
本発明 に よ る ィ ン ク 組成物 に 用 い ら れ る 熱可塑性樹脂 は 、 軟化 ま た は熱溶融温度力《 5 0 °C 〜 1 5 0 C 、 好 ま し く は 6 0 で 〜 1 0 0 。C 、 の も の 、 で あ る 。 こ こ で 、 軟ィ匕 ま た は溶融温度 と い う 語 は 、 熱可塑性樹脂 の ガ ラ ス 転移 点、 融点、 粘性率が 1 0 1 1〜 1 0 ポ ァ ズ に な る 温度、 流動点の う ち 最 も 低 い温度 を意味す る も の と す る 。
熱可塑性樹脂 の軟化 ま た は溶融温度が 5 0 未満で あ る と 、 ィ ン ク カ 5 0 °C に 近 い 環境温度で放置 さ れ た場合 に は 、 イ ン ク の ゲ ル 化等 の 変質、 ま た イ ン ク ジ エ ツ 卜 へ ッ ド 内 で の乾燥時 の榭脂 の 造膜 に よ る 目 詰 ま り 等が発生 し て し ま い 好 ま し く な い 。 ま た 軟化 ま た は 溶融温度が
1 5 0 °C を超 え る と エ ネ ル ギー 効率が悪 く な り 、 さ ら に 耐熱性の あ る 材質を使わ ざ る を得 な く な る た め装置 の コ ス ト ア ッ プ等 の弊害が生ず る 。
熱可塑性樹脂 の添加量 は 、 ィ ン ク 全体 に 対 し 3 0 重量 %程度 ま で と す る の が好 ま し い。 ま た こ れ ら の樹脂 は 、 常温環境下で乾燥 し た 際 に は 、 造膜化せず固体 ま た は脆 い 固形物を形成 し 、 軟化 ま た は溶融温度以上 に加熱 さ れ 冷却 さ れ た 際 に 際強固 な 耐水性の あ る 膜を形成す る も の が好 ま し い。
水不溶性の熱可塑性樹脂 の 具体例 と し て は 、 ポ リ ア ク リ ル酸、 ポ リ メ タ ア ク リ ル酸、 ポ リ メ タ ア ク リ ル酸エ ス テ ル 、 ポ リ エ チ ノレ ア ク リ ノレ 酸 、 ス チ レ ン - ブ タ ジ エ ン 共 重合体、 ブ タ ジ エ ン 共重合体、 ア ク リ ロ ニ ト リ ル - ブ 夕
ジ ェ ン 共重合体、 ク ロ 口 プ レ ン 共重合体、 架橋 ァ ク リ ノレ 樹脂、 架橋 ス チ レ ン 樹脂、 フ ッ 素樹脂、 フ ッ 化 ビニ リ デ ン 、 ベ ン ゾ グ ア ナ ミ ン 樹脂、 フ エ ノ ー ル樹脂、 ポ リ オ レ フ ィ ン 樹脂、 セ ル ロ ー ス 、 ス チ レ ン - ァ ク リ ノレ酸共重合 体、 ス チ レ ン - メ タ ア ク リ ル酸共重合体、 ポ リ ス チ レ ン . ス チ レ ン - ア ク リ ル ア ミ ド共重合体、 n - イ ソ プ チ ル ァ ク リ レ ー ト 、 ァ ク リ ロ ニ ト リ ノレ 、 酢酸 ビ ニ ル 、 ァ ク リ ル ア ミ ド 、 シ リ コ ー ン 樹脂、 ポ リ ビニ ノレ ア セ タ ー ノレ 、 ポ リ ア ミ ド、 ロ ジ ン 系樹脂、 ポ リ エ チ レ ン 、 ポ リ カ ー ボ ネ ー ト 、 塩化 ビニ リ デ ン 樹脂、 セ ル ロ ー ス 系樹脂、 エ ポ キ シ 樹脂、 酢酸 ビ ニ ル樹脂、 エ チ レ ン - 酢酸 ビニ ル共重合体 酢酸 ビニ ル - ア ク リ ル共重合体、 塩化 ビニ ル樹脂、 ポ リ ウ レ タ ン 、 ロ ジ ン エ ス テ ル等が挙 げ ら れ る 力《 こ れ ら に 限 定 さ れ る も の で は な い。
低分子量の熱可塑性樹脂 の具体例 と し て は 、 ポ リ ェ チ レ ン ワ ッ ク ス 、 モ ン タ ン ワ ッ ク ス 、 ァ ノレ コ ー ノレ ワ ッ ク ス 合成酸化 ワ ッ ク ス 、 α ォ レ フ イ ン - 無水マ レ イ ン 酸共重 合体、 カ ノレ ナ バ ワ ッ ク ス 等 の動植物系 ワ ッ ク ス 、 ラ ノ リ ン 、 ノヽ。 ラ フ ィ ン ワ ッ ク ス 、 マ イ ク ロ ク リ ス タ リ ン ヮ ッ ク ス等が挙 げ ら れ る 。
こ れ ら 水不溶性樹脂 は 、 樹脂 の みが微粒子 と し て イ ン ク 中 に分散 さ れた形、 樹脂が水の 中 に安定化分散 さ れた ェ マ ル ジ ヨ ン 粒子 (以下 「樹脂 エ マ ノレ ジ ョ ン 」 と い う こ と が あ る ) の形等で添加 さ れ る こ と が望 ま し い 。 本発明
に よ る ィ ン ク に 添力 Π さ れ る 樹脂 エ マ ル ジ ョ ン と は、 連続 相 が水で あ り 、 分散相 が前記樹脂成分で あ る ェ マ ル ジ ョ ン を意味す る も の と す る 。
本発明 の好 ま し い 態様 に よ れば、 こ の 榭脂 ェ マ ル ジ ョ ン を構成す る 樹脂 は親水性部分 と 、 疎水性部分 と を合わ せ持つ重合体で あ る の が好 ま し い 。 ま た 、 こ れ ら の樹脂 成分 の粒子径 は ェ マ ル ジ ョ ン を形成す る 限 り 特 に 限定 さ れ な い が、 1 5 0 n m 程度以下が好 ま し く 、 よ り 好 ま し く は 5 〜 ; l O O n m程度で あ る 。
こ れ ら の樹脂 エ マ ル ジ ョ ン は 、 樹脂粒子 を場合 に よ つ て界面活性剤 と と も に 水 に 混合す る こ と に よ つ て得 る こ と がで き る 。 例 え ば、 ア ク リ ル系樹脂 ま た は ス チ レ ン — ア ク リ ル系樹脂 の ェ マ ル ジ ヨ ン は 、 ( メ タ ) ア ク リ ル酸 エ ス テ ノレ ま た は ス チ レ ン と 、 ( メ タ ) ア ク リ ル酸 エ ス テ ル と 、 場合 に よ り ( メ タ ) ア ク リ ル酸 と 、 界面活性剤 と を水 に混合す る こ と に よ っ て得 る こ と がで き る 。 界面活 性剤 は特 に 限定 さ れ な い が、 好 ま し い 例 と し て は 、 ァ ニ オ ン 系界面活性剤、 が挙 げ ら れ、 こ れ ら を単独 ま た は二 種以上混合 し て用 い る こ と がで き る 。
こ の よ う な 樹脂 ェ マ ル ジ ヨ ン と し て、 公知 の 樹脂 エ マ ル ジ ョ ン を用 い る こ と も 可能で あ り 、 例 え ば特公昭 6 2 — 1 4 2 6 号 、 特 開 平 3 - 5 6 5 7 3 号 、 特開平 3 — 7 9 6 7 8 号、 特開平 3 - 1 6 0 0 6 8 号、 特開平 4 一 1 8 4 6 2 号 な ど に 記載の樹脂 ェ マ ル ジ ョ ン を そ の ま ま
用 い る こ と が で き る 。
ま た、 市販の樹脂ェマ ル ジ ヨ ン を利用す る こ と も 可能 であ り 、 例え ばマ イ ク ロ ジ ェ ノレ E — 1 0 0 2、 E - 5 0 0 2 ( ス チ レ ン 一 ア ク リ ル系樹脂ェ マ ル ジ ヨ ン 、 日 本べ イ ン ト 株式会社製) 、 ボ ン コ ー ト 4 0 0 1 ( ア ク リ ル系 樹脂ェ マ ル ジ ヨ ン 、 大 日 本イ ン キ化学工業株式会社製) , ボ ン コ 一 ト 5 4 5 4 ( ス チ レ ン — ァ ク リ ル系樹脂エ マ ル ジ ョ ン 、 大 日 本 イ ン キ 化学工業株式会社製) 、 S A E 1 0 1 4 ( ス チ レ ン 一 ア ク リ ル系樹脂エ マ ノレ ジ ョ ン 、 日 本 ゼ オ ン 株式会社製 ) 、 サ イ ピ ノ ー ル S K — 2 0 0 ( ァ ク リ ル系樹脂ェ マ ル ジ ヨ ン 、 サ イ デ ン化学株式会社製) . な どが挙げ ら れ る 。
本発明 に よ る ィ ン ク 組成物に お い て は水溶性の熱可塑 性樹脂を用 い る こ と がで き る 。 こ の好 ま し い例 と し て は . ポ リ エ チ レ ン オ キ サ イ ド 、 に 力、 わ 、 ゼ ラ チ ン 、 カ ゼ イ ン . ァ ノレ ブ ミ ン 、 ア ラ ビ ア ゴ ム 、 ァ ノレ ギ ン酸、 メ チ ノレ セ ノレ 口 ー ス 、 カ ノレ ボ キ シ メ チ ノレ セ ノレ ロ ー ス 、 ヒ ド ロ キ シ ェ チ ル セ ノレ ロ ー ス 、 ポ リ ビニ ルエ ー テ ル等が挙げ ら れ る 。
本発明 に よ る イ ン ク 組成物 に お い て は、 ま た、 上記の よ う な熱可塑性樹脂 と 着色剤 と を一体化 し た着色樹脂粒 子を用 い る こ と がで き る 。 着色樹脂粒子 は前記熱可塑性 樹脂 と 着色剤 と を ミ キ サ ー等で混合 し た後、 三本 ロ ー ル 等で混練 し 、 造粒す る こ と に よ っ て得 る こ と がで き る 。 着色樹脂粒子の粒径は記録へ ッ ドの 目 詰 ま り を防止す る
た め 1 ◦ m 以下が好 ま し く 、 5 m 以下が特 に 好 ま し い
こ の よ う な 着色樹脂粒子 と し て市販 の も の を用 い る こ と も 可能で あ り 、 着色マ イ ク ロ ジ ェ ル ( 日 本ペ イ ン ト 株 式会社製) 、 電子写真用 ト ナ ー 等が挙 げ ら れ る 。
(水溶性高分子)
記録方法 B に用 い ら れ る イ ン ク 組成物 は 、 熱可塑性榭 脂が非水溶性樹脂で あ る 場合 、 さ ら に 水溶性高分子 を 含 ん で な る 。
こ の水溶性高分子 は 、 記録方法 B に お い て イ ン ク 中 の 溶媒が蒸発 し 濃縮 さ れ た 結果、 形成 さ れ る 凝集体中 の 固 形成分 を結着 さ せ、 さ ら に こ の 凝集体 の表面 に 粘着性を 付与す る 。
本発明 に 用 い ら れ る 水溶性高分子の 好 ま し い 例 と し て は 、 ポ リ エ チ レ ン ォ キ サ イ ド な ど の ポ リ ア ル キ ル ォ キ サ イ ド 、 ポ リ ビ二 ノレ ピ ロ リ ド ン 、 ポ リ ビ ニ ル ア ル コ 一 ノレ 、 ポ リ ビ ニ ル ブ チ ラ 一 ノレ 、 ポ リ ア ク リ ノレ 酸 、 に 力、 わ 、 ゼ ラ チ ン 、 カ ゼ イ ン 、 ァ ノレ ブ ミ ン 、 ア ラ ビ ア ゴ ム 、 ァ ノレ ギ ン 酸、 メ チ ノレ セ ル ロ ー ス 、 カ ノレ ボ キ シ メ チ ル セ ノレ ロ ー ス 、 ヒ ド ロ キ シ ェ チ ノレ セ ノレ ロ ー ス 、 ポ リ ビ ニ ノレ エ ー テ ノレ 、 デ ン プ ン 、 ポ リ エ チ レ ン グ リ コ ー ル 、 ポ リ ビ ニ ノレ メ チ ノレ エ 一テ ル な どが挙 げ ら れ る 。
そ の 添加量 は、 イ ン ク に対 し て 、 1 〜 3 0 重量% 程度 が好 ま し く 、 よ り 好 ま し く は 1 〜 2 ◦ 重量% で あ る 。
な お 、 熱可塑性樹脂が水溶性で あ る 場合、 熱可塑性樹 脂が水溶性高分子 と し て の機能を果 た す こ と か ら 、 更 な る 水溶性高分子 の 添加 は必須で は な い が、 そ の添加が好 ま し い 0
(糖類)
本発明 に 用 い ら れ る 糖類 と し て は単糖類、 二糖類、 三 糖類、 四糖類、 多糖類及 び こ れ ら の 誘導体で あ る 還元誘 導体、 酸化誘導体、 脱水誘導体、 ア ミ ノ 酸、 チ ォ 糖等 の 糖類が挙 げ ら れ る 。
糖類の具体例 と し て 、 グル コ ー ス 、 ジ オ ー ス 、 マ ル チ ト ー ス 、 ト リ オ ー ス 、 テ ト ロ ー ス 、 ベ ン ト オ ー ス 、 へ キ ソ ー ス 、 ヘ プ ト ー ス 、 ォ ク ト ー ス 、 ノ ノ ー ス 、 ス ク ロ 一 ス 、 イ ノ シ ト ー ノレ 、 キ シ ロ ー ス 、 マ ノレ ト ト リ オ 一 ス 、 ガ ラ ク ト ー ス 、 糖 ァ ノレ コ ー ノレ 、 デォ キ シ糖、 ァ ノレ ド ン 酸、 ゥ ロ ン 酸、 グ リ コ セ ェ ン 、 α - シ ク ロ デ キ ス ト リ ン 、 等 が挙 げ ら れ、 ま た 多糖類 は広義の 糖 を指 し 、 デキ ス ト リ ン 、 でん ぶん 等の 自 然界 に 広 く 存在す る 物質 も 含む。
こ れ ら の糖類 は本 イ ン ク に 対 し て、 糖 と 熱可塑性樹脂 の 含有比が 1 : 4 力、 ら 4 : 1 の 間で用 い ら れ る の が好 ま し い ο
(溶媒)
本発明 に よ る ィ ン ク 組成物 に 用 い ら れ る 溶媒 と し て は 水が用 い ら れ る 。 水 は イ オ ン 交換、 蒸留 な ど の 精製工程 を経た 純水 ま た は超純水が特 に 好 ま し い。 溶媒 と し て水
を用 い る 利点 は 、 低粘度で あ る こ と 、 安全性 に 俊れ る こ と 、 人体へ の 悪影響 の心配が な い こ と 、 取扱 い が容易 な こ と 、 廉価で あ る こ と 、 臭気が な い こ と な どが挙 げ ら れ 本発明 に よ る イ ン ク 組成物 は、 溶媒 と し て更 に水溶性 有機溶媒を含ん で な る 。 水溶性有機溶媒 の 添加 に よ っ て ィ ン ク の 保湿性を 改善 し て ノ ズ ル の 目 詰 り を防止で ぎ、 さ ら に イ ン ク の 安定性を 向上 さ せ る こ と がで き る 。 さ ら に 、 こ の水溶性有機溶媒 は前記 し た 剥離層 の 形成 を 促す 以下の理論 に 拘束 さ れ る わ け で は な い が、 こ の 剥離層 の 形成 は次の よ う な 機構 に よ る と思われ る 。 ま ず、 イ ン ク 組成物 に 含 ま れ る 固形成分 (す な わ ち 、 主 に 着色剤 と 熱 可塑性樹脂) が疎水性 に 富んで い る 場合、 水が存在す る 限 り 、 こ の 固形成分 と 水溶性有機溶媒 と は相溶性で あ る し か し 、 水が存在 し な く な る と 、 固形成分 は疎水性 に富 ん で お り 、 一方水溶性有機溶媒 は親水性で あ る こ と か ら 両者 は相溶で な く な り 層分離す る 。 よ っ て 、 本発明 に よ る 記録方法 A ま た は B に お い て 、 中 間転写媒体上で イ ン ク 像が加熱 さ れて 固形成分 の 凝集体が形成 さ れた 際、 そ の 固形成分 と 層分離 し た 水溶性有機溶媒が凝集体の 表面 と り わ け 中 間転写媒体 と 凝集体 と の 間 に に じ み 出 す。 そ れが剥離層で あ る と 考 え ら れ る 。 従 っ て 、 剥離層 を効率 よ く 形成 さ せ る た め に は 、 疎水性 に 富む固形成分 と 、 親 水性 に 富み かつ 沸点が高 い (す な わ ち 、 蒸発 し に く い )
1 水溶性有機溶媒の組み合わせが有利であ る 。
水溶性有機溶媒の好ま し い例 と し て は、 グ リ セ リ ン 、 エ チ レ ン グ リ コ 一 ノレ 、 ジ エ チ レ ン グ リ コ 一 ノレ 、 ト リ ェ チ レ ン グ リ コ ー ル 、 プ ロ ピ レ ン グ リ コ ー ノレ 、 ジ プ ロ ピ レ ン グ リ コ ー ル 、 へ キ シ レ ン グ リ コ ー ル 、 ポ リ エ チ レ ン グ リ コ ー ノレ 、 ポ リ プ ロ ピ レ ン ダ リ コ ー ル な ど の高沸点低揮発 性 の 多 価 ァ ノレ コ ー ル が 挙 げ ら れ る 。 ま た 、 こ れ ら の モ ノ エ ー テ ル化物、 ジ エ ー テ ル化物お よ びエ ス テ ル化物、 例 え ば エ チ レ ン グ リ コ ー ノレ モ ノ メ チ ノレ エ ー テ ル 、 エ チ レ ン グ リ コ ー ル モ ノ ェ チ ル エ ー テ ル 、 エ チ レ ン グ リ コ ー ル モ ノ ブ チ ノレ エ ー テ ノレ 、 ジ エ チ レ ン グ リ コ 一 ノレ モ ノ メ チ ノレ エ 一 テ ル 、 ジ エ チ レ ン グ リ コ 一 ノレ モ ノ ェ チ ノレ エ ー テ ノレ 、 ジ ェ チ レ ン グ コ ー ル モ ノ ブ チ ル エ ー テ ル な ど が挙 げ ら れ る , さ ら に 、 N — メ チ ル 一 2 — ピ ロ リ ド ン 、 1 , 3 — ジ メ チ ル イ ミ ダ ゾ リ ジ ノ ン 、 モ ノ エ タ ノ ー ノレ ア ミ ン 、 N , N — ジ メ チ ノレ エ タ ノ ー ノレ ア ミ ン 、 N , N — ジ ェ チ ル ェ タ ノ 一 ル ァ ミ ン 、 ジ エ タ ノ ー ノレ ア ミ ン 、 N , N — ブ チ ノレ ジ ェ 夕 ノ ー ル ァ ミ ン 、 ト リ イ ソ プ ロ パ ノ ー ル ァ ミ ン 、 ト リ エ タ ノ ー ルア ミ ン な ど の含窒素有機溶剤 も好ま し く 用 い ら れ る 。 さ ら に ま た 、 主溶媒 が 水 で あ る 場 合 、 エ タ ノ ー ル 、 プ ロ パ ノ ー ル 、 イ ソ プ ロ ノ、。 ノ ー ノレ 、 ブ タ ノ 一 ノレ な ど の高 揮発性 の 一 価 ア ル コ ー ル 、 へ キ サ ノ ー ル 、 ブ タ ノ 一 ル 、 ォ ク タ ノ ー ル な ど の 比較 的 低揮 発性 の ア ル コ ー ル の 添加 が、 印字の速乾性、 定着性の 向上の観点か ら好ま し い。
こ れ ら の 水溶性有機溶媒 は単独で も 二以上組 み合 わ せ て 用 い ら れて い も よ い 。
こ れ ら の 水溶性有機溶媒 の 添加量 は 、 イ ン ク に 対 し て
2 〜 3 0 重 量 % 程度 が 好 ま し く 、 よ り 好 ま し く は 3 〜 1 5 重量% で あ る 。
(添加剤)
本発 明 に よ る ィ ン ク 組成物 は さ ら に 種 々 の 添加剤 を 含 有す る こ と 力 <で き る 。
例 え ば、 本発明 に よ る イ ン ク 組成物 は 、 水溶性の ァ ニ オ ン 性、 カ チ オ ン 性、 両性 ま た は ノ ニオ ン 性 の 界面活性 剤が一種類 ま た は複数種添加 さ れて い る こ と が好 ま し い 界面活性剤を加 え る こ と に よ り ィ ン ク の表面張力 を低下 さ せ、 中 間転写媒体の表面が、 例 え ば低表面張力 の ゴム 材質か ら な る 場合、 そ の ゴム 材質 に 対す る ィ ン ク の 濡れ 性を改善 し 、 イ ン ク の 転写媒体上で の イ ン ク の は じ き 、 流れを防止 し 、 イ ン ク 像 を 固定 さ せ る こ と がで き る の で 好 ま し い。
ァ ニ オ ン 界面活性剤の 好 ま し い 具体例 と し て は 、 高級 脂肪酸塩、 高級 ア ルキ ル ジ カ ル ボ ン 酸塩、 高級 ア ル コ 一 ル硫酸エ ス テ ル塩、 高級 ア ル キ ル ス ル ホ ン 酸塩、 ア ル キ ルベ ン ゼ ン ス ル ホ ン 酸塩、 ア ル キ ノレ ナ フ タ レ ン ス ル ホ ン 酸塩、 ナ フ タ レ ン ス ル ホ ン 酸 の 塩 ( N a 、 K: 、 L i 、 C a ) ホ ルマ リ ン 重縮合物、 高級脂肪酸 と ア ミ ノ 酸の 縮合 物、 ジ ァ ル キ ノレ ス ノレ ホ コ ノヽ ク 酸エ ス テ ル塩、 ア ルキ ノレ ス
ル ホ コ ハ ク 酸塩、 ナ フ テ ン 酸塩等、 ア ル キ ル エ ー テ ル 力 ル ボ ン 酸塩、 ァ シ ル イ匕ペ プ チ ド 、 α - ォ レ フ イ ン ス ル ホ ン 酸塩 、 Ν - ァ シ ル メ チ ノレ タ ウ リ ン 、 ア ル キ ル エ ー テ ル 硫酸塩、 第二級高級 ア ル コ ー ル エ ト キ シ サ ル フ ユ ー ト 、 ポ リ ォ キ シ ェ チ レ ン ア ル キ ル フ ェ ニ ノレ エ ー テ ル硫酸塩、 モ ノ グ リ ザ ル フ ヱ ー ト 、 ア ル キ ル エ ー テ ル燐酸エ ス テ ル 塩、 ア ルキ ル燐酸エ ス テ ル塩等が挙 げ ら れ る 。
カ チ オ ン 界面活性剤の 好 ま し い具体例 と し て は 、 脂肪 族 ア ミ ン 塩、 第 四 ア ン モ ニ ゥ ム 塩、 カ ル ホ ニ ゥ ム 塩、 ホ ス フ ォ ニ ゥ ム 塩等が挙 げ ら れ る 。
両性界面活性剤 の 好 ま し い 具体例 と し て は カ ル ボキ シ ベ タ イ ン 型 、 ア ミ ノ カ ル ボ ン 酸塩 、 レ シ チ ン 等 が挙 げ ら れ る 。
ノ ニオ ン 界面活性剤の 好 ま し い 具体例 と し て は、 フ ッ 素系、 シ リ コ ー ン 系、 ア ク リ ル酸共重合物、 ポ リ オ キ シ エ チ レ ン ァ ノレ キ ノレ エ ー テ ノレ 、 ポ リ オ キ シ エ チ レ ン ァ ノレ キ ル フ エ ニ ル エ ー テ ル 、 ポ リ オ キ ン エ チ レ ン 2 級 ア ル コ ー ノレ エ ー テ ノレ 、 ポ リ オ キ シ エ チ レ ン ス テ ロ 一 ノレ エ ー テ ノレ 、 ポ リ オ キ シ エ チ レ ン ラ ノ リ ン 誘導体、 ァ ノレ キ ル フ エ ノ ー ノレ ホ ル マ リ ン 縮合物の 酸化エ チ レ ン 誘導体、 ポ リ オ キ シ エ チ レ ン ポ リ オ キ シ プ ロ ピ レ ン ブ ロ ッ ク ポ リ マ ー 、 ポ リ ォ キ シ エ チ レ ン ポ リ オ キ シ プ ロ ピ レ ン ア ル キ ル エ ー テ ノレ ポ リ ォ キ シ ェ チ レ ン 化合物 の脂肪酸エ ス テ ル型、 ポ リ ェ チ レ ン ォ キ サ イ ド縮合型 ポ リ エ チ レ ン ダ リ コ ー ル脂肪酸
エ ス テ ル 、 脂肪酸モ ノ ダ リ セ リ ド、 ポ リ グ リ セ リ ン 脂肪 酸エ ス テ ル 、 ソ ル ビ 夕 ン 脂肪酸エ ス テ ノレ 、 プ ロ ピ レ ン グ リ コ ー ル脂肪酸エ ス テ ル 、 シ ョ 糖脂肪酸 エ ス テ ル、 脂肪 酸 ア ル 力 ノ ー ル ア ミ ド、 ポ リ オ キ シ エ チ レ ン 脂肪酸 ア ミ ド 、 ポ リ オ キ シ エ チ レ ン ア ル キ ノレ ア ミ ン ァ ノレ キ ル ア ミ ン ォ キ サ イ ド等が挙 げ ら れ る 。
こ れ ら の 界面活性剤の 添加量 は 、 イ ン ク に 対 し て
0 . 0 1 〜 : L 0 重量 % 程度が好 ま し く 、 よ り 好 ま し く は 0 . 1 ~ 5 重量 %程度で あ る 。
本発明 に よ る ィ ン ク 組成物 に お い て は 、 そ の 他必要 に 応 じ て、 リ ン 酸二水素 カ リ ウ ム、 リ ン 酸水素ニナ ト リ ゥ ム 等の p H 調整剤、 安息香酸、 ジ ク ロ ロ フ ェ ン 、 へキ サ ク ロ ロ フ ヱ ン 、 ソ ル ビ ン 酸、 p - ヒ ド ロ キ シ 安息香酸ェ ス テ ノレ 、 エ チ レ ン ジ ァ ミ ン 四酢酸 ( E D T A ) 、 デ ヒ ド 口 酢酸 ナ ト リ ウ ム 、 1 , 2 - べ ゾチ ア ゾ リ ン - 3 - オ ン 3 , 4 - イ ソ チ ア ジ リ ン - 3 - オ ン 等 を防 カ ビ、 防腐、 防鲭剤 と し て 添加 し て も よ い。 さ ら に ノ ズ ル乾燥防止 の 目 的で、 尿素、 チ ォ 尿素、 エ チ レ ン 尿素等 を 添加 し て も よ い o
ま た 本発明 に よ る ィ ン ク 組成物の ィ ン ク 物性 は、 へ ッ ドか ら の 安定 し た 吐 出 お よ びへ ッ ドへの 安定 し た ィ ン ク 供給 を確保す る 為 に 、 5 0 m P a ♦ 秒以下で あ る こ と が 好 ま し く 、 2 5 m P a · 秒以下が特 に 好 ま し い 。
ィ ン ク 組成物 の製造法
本発明 に よ る ィ ン ク 組成物 は例え ば次の よ う な方法で 製造す る こ と が出来 る 。 すな わ ち 、 着色剤 と 熱可塑性樹 脂粒子 と 場合 に よ り 分散剤 (界面活性剤) と を、 ま た は、 熱可塑性着色樹脂粒子 と 場合 に よ り 分散剤 (界面活性剤) と を水中 に添加 し 、 ペイ ン ト シ エ イ カ ー又 は ボー ル ミ ル を用 い て、 3 0 分以上混合撹拌 し 、 分散液中の粒子が単 分散状態に な っ た こ と を顕微鏡観察 に よ り 確認す る 。 そ こ へ、 水溶性高分子、 水溶性有機溶媒、 界面活性剤等を 添加 し 、 さ ら に 3 0 分以上混合撹拌 し て完全 に均一混合 さ せ る 。 そ の後防腐剤等の添加物を加え完全に溶解 し た こ と を確認す る 。 さ ら に 、 そ の イ ン ク 組成物を計 2 0 // m 〜 5 m の フ ィ ル タ ー に て濾過 し 、 ゴ ミ お よ び粗大粒 子を除去 し て、 イ ン ク 組成物を得 る 。
実 施 例 '
本発明 に よ る ィ ン ク 組成物の実施例を以下に詳細 に示 すが、 本発明 は こ れ ら に 限定 さ れ る も ので は な い。
な お、 以下の実施例 に お い て、 記録装置 ( 1 ) と は第 1 図 に示 さ れ る 装置を、 記録装置 ( 2 ) と は第 5 図 に示 さ れ る 装置を意味す る 。
ま た、 以下に お い て組成比は特 に断 ら な い限 り 、 重量 % を表す。
実施例 1
成分 組成比
イ オ ン交換水 8 9 . 2
着色剤 3 . 0
、 カ ー ホ ン ブ フ ッ ク 、 D e g u s s a 社製)
熱可塑性樹脂 2 . 0
( P E 0 - 1 、 住友精化社製
軟化温度 6 5 °C )
分散剤 〇 . 8
(ァ ニ ォ ン界面活性剤)
水溶性有機溶媒 5 . 0
(グ リ セ リ ン )
口 □ I 1 0 0
ィ ン ク 組成物の製造は次の よ う に行 っ た。 着色剤 と 分 散剤 と を溶媒 に添加 し 、 ペ イ ン ト シ ユ ー カ ー で 1 時間混 合、 撹拌を行い、 分散液中 の粒子が単分散状態 と な っ た こ と を顕微鏡で確認 し た。 そ の後、 熱可塑性樹脂を加 え さ ら に 1 時間混合 し 、 均一な分散液を得た。 さ ら に こ の 分散液を径 1 0 m の フ ィ ノレ 夕 一 に よ り ろ過 し 、 イ ン ク 組成物を得た
こ の イ ン ク 組成物は 、 記録装置 ( 1 ) の転写 ド ラ ム上 で、 1 0 0 °c の加熱温度で 「膜化」 し た。
比較例 1
実施例 1 の イ ン ク 組成物を、 記録装置 ( 1 ) の転写 ド
4 1 83 P T ラ ム 上に室温下 ( 2 5 て) で置い たが、 「膜ィヒ」 は し な か っ た。
実施例 2
成 分 組 成 比 イオン交換水 67. 9 着腿脂粒子 20
(着色剤:カーボンブラック、
熱可塑性樹脂: スチレン ·ァクリル共重合体)
分散剤(ノニオン界面活性剤) 0.
水溶性有機溶媒 (グリセリン) 7
7J溶性有機溶媒 (エタノール) 5
口 n t 100 上記着色樹脂粒子 は力 一ボ ン ブラ ッ ク と ス チ レ ン · ァ ク リ ル共重合体が混練後造粒 さ れた も の で 、 平均粒径 - 3 . 、 比重 = 1 . 1 、 軟化温度 = 8 6 °C であ っ た ィ ン ク の製造は以下の手順で行 っ た。 着色樹脂粒子 と 分散剤を水中 に てペ イ ン 卜 シ ヱ イ カ 一 を用 い て 3 0 分以 上攪拌混合 し 、 単分散状態が得 ら れた こ と を顕微鏡観察 に よ り 確認 し 、 そ こ へ グ リ セ リ ン を添加 し更 に 3 0 分混 合攪拌 し て完全に溶解 さ せた。 そ の分散液を径 2 Ό in m の メ ン ブ ラ ン フ ィ ノレ 夕 一 に て濾過 し て ゴ ミ お よ び粗大粒 子を除去 し た,後、 エ タ ノ ー ルを添加 し て、 5 分間混合 し て記録用 イ ン ク を得た。
実施例 3
成 分 組 成 比 イオン交換水 72. 9 着 fe 脂粒子 (着色マイクロジェル) 15 (着色剤:アンスラキノン系黒色油性染料、
熱可塑性樹脂: PMMA)
分散剤 (ノニオン界面活性剤) 0.
水溶性有機溶媒 (グリセリン) 7 水溶性有機溶媒 (エタノール) 5
合 計 100 上記着色樹脂粒子 は 内部 3 次元架橋 さ れた マ イ ク ロ ジ ェ ル中 に油性黒色染料を取 り 込ん だ着色マ イ ク ロ ジ ェ ル で 、 平均粒径 = 0 . 1 m 、 比重 = 1 . 1 、 軟化温度 - 9 6 eCであ っ た。
ィ ン ク の製造 は実施例 2 と 同様の方法で行 っ た。
実施例 4
分 組 成 比 イオン交換水 67. 9 着色樹脂粒子 2〇
(着色剤:非水體料 I . ソルベントバイオレット 32、 熱可塑性樹脂:ポリスチレン)
分散剤 (ノニォン界面活性剤) 0.
7j溶性有機溶媒 (グリセリン) 7
7溶性有機溶媒 (エタノール) 5
00
上記着色樹脂粒子は水性染料の C . I . ソ ル ベ ン ト ノく ィ ォ レ ッ ト 3 2 と 熱可塑性樹脂の ポ リ ス チ レ ン と を混練 し た後造粒 し た も の で 、 平均粒径 = 8 . 5 m 、 比重 = 1 . 2 、 軟化温度 = 7 3 °Cであ つ た o
イ ン ク の製造は実施例 2 と 同様の方法で行 っ た。
実施例 5
成 分 組 成 比 溜水 7 2. 5 着色剤 (有機顔料:フタロシアニンブル一) 1 0 熱可塑性樹脂粒子 (ポリメ夕ァクリル酸) 5 分散剤 (フッ素系界面活翻) 0. 5 水溶性有機溶媒(ポリエチレングリコール) 7 水溶性有機溶媒 (プロパノール) 5
合 計 1 0 0 上記熱可塑性樹脂粒子は、 平均粒径 = 0 . 0 5 m 、 比重 = 1 . 1 9 、 軟化温度 = 1 0 0 °Cであ つ た 。
イ ン ク の製造は以下の手順で行 っ た。 着色剤 と 熱可塑 性樹脂粒子 と 分散剤を水中 に て ペ イ ン ト シ ェ っ カ ー ¾ 用 い て 1 時間以上混合攪拌 し 、 着色剤 と 樹脂粒子が単分散 状態に な っ た こ と を顕微鏡観察 に よ り 確認 し 、 そ こ へ ポ リ エ チ レ ン ダ リ コ ー ルを添加 し 更に 3 0 分混合攪拌 し て 完全 に溶解 さ せた。 そ の分散液を径 5 01 の メ ン ブ ラ ン フ ィ ル タ ー に て濾過 し て ゴ ミ お よ び粗大粒子を除去 し た 後、 プ ロ パ ノ ー ルを添加 し 、 5 分間混合 し て記録用 ィ ン
ク を得た
実施例 ら
成 分 組 成 比 蒸留水 80. 5 着色剤 (水溶性染料 C. I. ァシッドブルー 9) 2 熱可塑性樹脂粒子 (PMMA) 5 分散剤 (ノニォン系界面活性剤) 0. 5 水溶性有機溶媒 (エチレングリコール) 7 水溶性有機溶媒 (エタノール) 5
合 計 100 上記熱可塑性樹脂粒子は、 平均粒径 = 0 . 1 5 m、 比重 = 1 . 1 、 軟化温度 = 1 1 5 でであ っ た。
ィ ン ク の製造は実施例 5 と 同様の方法で行 っ た。
実施例 7
成 分 組 成 比 蒸留水 69. 9 着色剤 (有機顔料: ブリリアント力一ミ ン 6 B ) 10 熱可塑性水溶性樹脂 (ポリエチレンォキサイ ド) 8 分散剤 (ァニオン界面活性剤) 0. 1 水溶性有機溶媒 (トリエチレングリコール) 7 水溶性有機溶媒 (エタノール) 5
合 計 100 上記熱可塑性樹脂粒子 は水可溶性樹脂であ り 、 軟化温 度 = 6 5 °Cであ っ た。
ィ ン ク の製造 は以下の手順で行 っ た。 ま ず水溶性熱可 塑性樹脂を水中 に て ペ イ ン ト シ ヱ イ カ 一を用 い て 1 時間 以上混合攪拌 し (必要に よ り 加温 し て も よ い) 樹脂が完 全 に溶解 し た こ と を確認 し た。 次 に着色剤 と 分散剤を添 加 し さ ら に 1 時間混合攪拌 し 、 着色剤が均一分散状態に な っ た こ と を顕微鏡観察 に よ り 確認 し 、 そ こ へ ト リ エチ レ ン グ リ コ ー ルを添加 し 更に 3 0 分混合攪拌 し て兀全に 溶解 さ せ た 。 そ の分散液を径 5 / m の メ ン ブ ラ ン フ ィ ノレ 夕 一 に て濾過 し て ゴ ミ お よ び粗大粒子を除去 し た後、 ェ 夕 ノ ー ルを添加 し て、 5 分間混合 し て上記記録用 イ ン ク を得た。
実施例 8
成 分 組 成 比 蒸留水 8 0. 4 着色剤 (7i溶性染料 C. I . アシッ ドレッ ド 5 2) 1. 5 熱可塑性水溶性樹脂 (ポリビニルエーテル) 6 分散剤 (カチオン界面活性剤) 0. 1 水溶性有機溶媒 (プロピレングリコール) 7 水溶性有機溶媒 (エタノール) 5
合 計 1 0 0 上記熱可塑性樹脂粒子 は水可溶性樹脂であ り 、 軟化温 = 5 5 eCであ っ た。
ィ ン ク の製造は実施例 7 と 同様の方法で行 っ た
実施例 9
成 分 組 成 比 蒸留水 7 7. 9 着色剤 (有機顔料:ファストイエロ— G ) 6 熱可塑樹脂ェマルジョン (ポリアクリノレ酸) 6 分散剤 (ノニオン系界面活性剤) 〇. 1 水溶性有機溶媒 (水溶性シリコーンオイル) 7 水溶性有機溶媒 ( i s oプロパノール) 3
計 1 0 0 上記熱可塑性樹脂ェ マ ノレ ジ ョ ン は 、 軟化温度 = 9 3 °C 平均拉子径 = 0 m で あ る 。 さ ら に 本 エ マ ノレ ジ ョ ン は 、 常温以上で存在 し 、 常温で は乾燥 はす る も の の造 膜せず、 柔 ら か く ま た は脆い膜を形成す る
^ ン ク の製造は以下の手順で行 つ た 。 ま ず着色剤 と 分 散剤 と熱可塑性樹脂ェマ ノレ ジ ョ ン と を水中 に て ぺ イ ン 卜 シ ュ イ カ一を用 いて 1 時間以上混合攪拌 し (必要に よ り 加温 し て も よ い ) 、 そ の後樹脂が完全に溶解 し た こ と を 確認 し た。 次 に着色剤 と 分散剤を添加 し さ ら に 1 時間混 合攪拌 し 、 着色剤が均一分散状態に な つ た こ と を顕微鏡 観察 に よ り 確認 し、 そ こ へ水溶性 シ リ コ ー ン オ イ ル を 添 加 し 更に 3 0 分混合攪拌 し て完全 に溶解 さ せ た 。 そ の分 散液を径 5 β m の メ ン ブ ラ ン フ ィ ル タ ー に て濾過 し て ゴ ミ お よ び粗大粒子を除去 し た後、 i s o - プ 口 パ ノ ー ル を添加 し て、 5 分間混合 し て上記記録用 ィ ン ク を得た。
実施例 1 〇
成 分 組 成 比 蒸留水 8 0. 9 着色剤 (水溶性染料:アシッ ドイエロ— 2 3) 2. 5 熱可塑樹脂ェマルジョン (カルナバヮックス) 4 分散剤 (ノニオン系界面活性剤) 0. 1
7溶性有機溶媒 (グリセリン) 6. 5 水溶性有機溶媒 (エタノール) 6
合 計 1 0 0 上記熱可塑性樹脂ェ マ ル ジ ヨ ン は、 軟化温度 - 6 8 平均粒子径 = 0 . 1 /z m で あ る 。 本ェ マ ル ジ ョ ン も実施 例 9 と 同様 に、 常温では乾燥 はす る も の の造膜せず、 柔 ら か く ま た は脆い膜を形成す る 。
ィ ン ク の製造は実施例 9 と 同様の方法で行 っ た。
比較例 2
成 分 組 成 比 蒸留水 S O. 5 着色剤 (カーボンブラック) 7 分散剤 (ノニオン系分散剤) 0. 5 水溶性有機溶媒 (ポリェチレングリコール) 7 水溶性有機溶媒 (エタノール) 5
合 計 1 0 0 本比較例の ィ ン ク 組成物 は熱可塑性樹脂成分を含な い も のであ る 。 な お、 イ ン ク の製造 は実施例 5 と 同様の方 一 5
法で行 っ た。
比較例 3
成 分 組 成 比 蒸留水 7 5. 5 着色剤 (カーボンブラック) 7 非熱可塑性樹脂粒子 (ポリウレタン粒子) 7 分散剤 (ノニオン系分散剤) 0. 5
7j溶性有機溶媒 (ポリエチレングリコール) 5 水溶性有機溶媒 (エタノール) 5
合 計 1 0 0 本比較例 に よ る ィ ン ク 組成物は、 熱可塑性を示 さ な い 樹脂成分 (熱硬化樹脂) を含ん だ も のであ る 。 な お、 ィ ン ク の製造は実施例 5 と 同様の方法で行 っ た。
比較例 4
成 分 組 成 比 蒸留水 8 0. 9 着色剂 (水溶 料: C. I . ダイレク卜ブラック 1 54 ) 2. 5 熱可塑性樹脂ェマルジヨン 4
(低分子量ポリエチレン、 熱溶融 4 5 °C)
分散剤 (ノニオン系界面活性剤) 0. 1 水溶性有機溶媒 (グリセリン) 6. 5 水溶性有機溶媒 (エタノール) 6
合 計 1 0 0 本比較例 に よ る イ ン ク 組成物は、 含有す る 熱可塑性樹
脂の溶融温度が 5 0 。C未満の も のであ る な お、 製造 は 実施例 5 と 同様の方法で行 っ た。
実施例 1 1
成 分 組 成 比 イオン交換水 72. 9 着 脂粒子 20
(着色剤: カーボンブラック、
熱可塑性樹脂: スチレン 'ァクリノレ共重合体)
分散剤 (ァニォン界面活性剤) 0. 1 水溶性有機溶媒 (グリセリン) 7
合 計 100 上記着色樹脂粒子 は カ ー ボ ン ブラ ッ ク と ス チ レ ン ♦ ァ ク リ ル 共重合体 を 混練後造粒 し た も の で、 平均粒径 - 3 . 5 ^ m 、 比重 = 1 . 1 、 軟化温度 = 8 6 °Cであ っ た イ ン ク の製造 は以下の手順で行 っ た。 着色'樹脂拉子 と 分散剤を水中 に てペ イ ン ト シ ヱ イ カ ー を用 い て 3 0 分以 上攪拌混合 し 、 単分散状態が得 ら れた こ と を顕微鏡観察 に よ り 確認 し 、 そ こ へ グ リ セ リ ン を添加 し 、 更に 3 0 分 混合攪拌 し て完全 に溶解 さ せた。 そ の分散液を径 2 0 a m の メ ン ブ ラ ン フ ィ ル タ ー に て 濾過 し て ゴ ミ 及び粗大粒 子を除去 し 記録用 ィ ン ク を得た。
一 5
実施例 1 2
成 分 組 成 比 イオン交換水 7 8. 9 着色樹脂粒子 (着色マイクロジェル、 日本ペイン卜株式会社製) 1 5
(着色剤:アンスラキノン系黒色油性染料、
熱可塑性樹脂: n -プチルメタァクリレー卜)
分散剤 (ノニオン界面活性剤) 0. 1 水溶性有機溶媒 (グリセリン) 1 水溶性有機溶媒 (ェタノール) 5 合 計 1 0 0 上記着色樹脂粒子 は 、 内部三次元架橋 さ れて お り 、 こ の樹脂粒子中 に 油性黒色染料 を取 り 込ん だマ イ ク 口 ジ ュ ルで 、 平均粒径 0 . 1 m 、 比重 = 1 . 1 、 軟化温度 = 7 3 °C で あ っ た 。
イ ン ク の製造 は以下 の 手順で行 っ た 。 着色樹脂粒子 と 分散剤 と を水中 に てペ イ ン ト シ ヱ イ カ ー を用 い て 1 時 間 以上混合攪拌 し 、 着色樹脂粒子が単分散状態 に な っ た こ と を顕微鏡観察 に よ り 確認 し 、 そ こ へ グ リ セ リ ン を添加 し 更 に 3 0 分混合攪拌 し て完全 に 溶解 さ せ た 。 そ の 分散 液 を径 5 m の メ ン ブ ラ ン フ ィ ル タ ー に て 濾過 し て ゴ ミ お よ び粗大粒子 を除去 し た 後、 プ ロ パ ノ ー ルを添加 し て 5 分 間混合 し て記録用 ィ ン ク を得 た 。
5.4
実施例 3
成 分 組 成 比 蒸留水 6 4. 9 着欄旨粒子 2 0
(着色剤:非水系染料 I .リルベントバイオレッ ト 32、
熱、可塑性樹脂: ポリスチレン)
分散剤 (フッ素系界面活性剤) 0. 1 水溶性有機溶媒 (エチレングリコール) 0 水溶性有機溶媒 (プロパノール) 5
合 計 1 0 0 上記熱可塑性樹脂粒子は、 平均粒径 = 0 . 0 5 m、 比重 = 1 . 1 9 、 軟化温度 = 7 3 。Cであ っ た。 な お、 ィ ン ク の製造は実施例 1 2 と ほぼ同様 に行 っ た。
実施例 1 4 組
成 成 分
蒸留水 5 4. 5 着色樹脂粒子 2 5
(着色剤:カーボンブラック、 熱可塑性樹脂: P MMA)
分散剤 (フッ素系界面活^ y) 0. 5 溶性有機溶媒 (ポリェチレンダリコール) 1 5
水溶性有機溶媒 (エタノール) 5
合 計 1 0 0 上記熱可塑性樹脂粒子 は、 平均粒径 0 5 β m 比重 = 1 . 1 9 、 軟化温度 = 1 0 0 であ っ た。 な お
1 ィ ン ク の製造 は実施例 1 2 と ほ ぼ同様 に行 つ た 。
実施例 1 5
成 分 組 成 比 蒸留水 42 着色樹脂粒子 30
(着色剤:ブリリアント力一ミン 6B
熱可塑性樹脂:ポリエチレンォキサイド)
分散剤 (ァニォン界面活翻) 3 水溶性有機溶媒 (プロピレングリコール) 20
水溶性有機溶媒 (エタノール) 5
合 計 100 上記熱可塑性樹脂拉子 は、 平均粒径 = 0 . 1 5 ^ m , 比重 = 1 . 1 、 軟化温度 = 1 2 0 °Cであ っ た。 な お、 ィ ン ク の製造 は実施例 1 2 と ほぼ同様に行 っ た。
実施例 1 6
成 分 組 成 比 蒸留水 61 着腿脂粒子 20
(着色剤:力一ボンブラック
熱可塑性樹脂:スチレンァクリノレ共重合体)
分散剤 (ァニオン界面活性剤) 3 水溶性有機溶媒 (ダリセリン) 0 水溶性有機溶媒 (エタノール) 6
計 00
94 上記熱可塑性樹脂粒子 は、 平均拉径 == 9 m 、 比重 = 1 . 7 、 軟化温度 = 1 2 0 °C の電子写真用 の ト ナ ー であ る 。 な お、 イ ン ク の製造 は、 実施例 1 1 と 同様に 行 っ た。
実施例 1 7
成 分 組 成 比 蒸留水 62 着繊旨粒子 20
(着色剤:カーボンブラック
熱可塑性樹脂:フマル酸 Zエーテル化ジフェノ一ル系ポリエステル) 分散剤(ァニオン界面活性剤) 3 水溶性有機溶媒 (グリセリン) 10 水溶性有機溶媒 (エタノール) 5
合 計 100 上記熱可塑性樹脂粒子 は、 平均粒径 = 7 μ m 、 比重 - 1 . 6 、 軟化温度 = 1 1 0 °C の電子写真用 の ト ナ ー であ る 。 な お、 イ ン ク の製造は、 実施例 1 1 と 同様 に行 っ た 比較例 5
成 分 組 成 比 蒸留水 80. 9 着色剤 (カーボンブラック) 7 分散剤 (ノニオン分散剤) 0. 1 水溶性有機溶媒 (ポリエチレングリコール) 7 水溶性有機溶媒 (エタノール) 5
計 100
4 1283 本比較例 に よ る ィ ン ク 組成物 は熱可塑性樹脂成分 を 含 ま な い も の で あ る 。
ィ ン ク の製造 は以下 の 手順で行 っ た 。 着色剤 と 前分散 剤を水 中 に てペ イ ン 卜 シ ェ イ カ 一 を用 い て 1 時間以上混 合攪拌 し 、 着色剤前 分散状態 に な つ た こ と を顕微鏡観 察 に よ り 確認 し 、 そ こ へ ポ リ エ チ レ ン グ リ コ ー ルを添加 し 、 更 に 3 0 分混合攪拌 し て 、 完全 に 溶解 さ せ た。 そ の 分散液 を 径 5 の メ ン ブ ラ ン フ ィ ル 夕 一 に て濾過 し て ゴ ミ お よ び粗大粒子を 除去 し た後 、 エ タ ノ ー ル を添加 し て、 5 分間混 合 し て記録 イ ン ク を得 た 。
比較例 6
成 分 組 成 比 蒸留水 74. 9 着 旨粒子 1 5
(着色剤:水溶 料: C. I . ダイレクトブラック 54
熱可塑性榭脂ェマルジョン:低分子量ポリエチレン、
熱溶融 = 3 5て)
分散剤 (ノニオン界面活性剤) 0. 1 7K溶性有機溶媒 (グリセリン) 5 水溶性有機溶媒 (エタノール) 5
合 計 1 0 0 本比較例 に よ る ィ ン ク 組成物 は 、 溶融温度が 5 0 未 満で あ る 熱可塑性樹脂 を 含有 し た も の で あ る 。 な お 、 ィ ン ク の製造 は比較例 5 と 同様 の方法で行 っ た 。
比較例 7
成 分 組 成 比 蒸留水 74. 3 着 旨粒子 15
(着色剤:水溶性染料: I. ダイレク トブラック 154)
熱可塑性樹脂ェマルジョン:高分子量ポリエステル、
軟化 =165。C)
分散剤 (ノニオン界面活性剤) 0. 3 水溶性有機溶媒 (グリセリン) 5
水溶性有機溶媒 (エタノール) 5
合 計 100 本比較例 に よ る イ ン ク 組成物 は、 熱軟化温度が 1 5 0 で を超え る 熱可塑性樹脂を含有す る も のであ る 。 な お、 製造は比較例 5 と 同様の方法で行 つ た。
比較例 8
成 ^_ 組 成 比 ィォン交換水 79. 7 着繊脂粒子 20
(着色剤:カーボンブラック、
熱可塑性樹脂: スチレン,ァクリル共重合体)
分散剤 (ァニオン界面活性剤) 0. 3 水溶性有機溶媒 (グリセリン) な し 合 計 100 本比較例は、 水溶性有機溶媒を含 ま な い イ ン ク 組成例
で あ る 。 な お、 製造 は実施例 1 1 と 同様の手順で行 い 水溶性有機溶媒の工程の み省略 し た方法で行 っ た。
実施例 1 8
成 分
イオン交換水
着權脂粒子
(着色剤:カーボンブラック)
(熱可塑性樹脂:スチレン,ァクリル共重合体)
分散剤 (シリコ一ン系界面活性剤: 1
商品名シルウエット L— 7604、 日本ュニカ一 )
水溶性有機溶媒 (グリセリン) 7 合 計 100 上記着色樹脂粒子は、 カ ー ボ ン ブ ラ ッ ク と ス チ レ ン ♦ 組
ア ク リ ル共重合体を混練後造粒 し た も の で、 平 72均粒径 - 成 2 o
3 . 5 / m 、 比重 = 1 . 1 、 軟化温度 = 8 6 °Cであ っ た 比 イ ン ク の製造方法 は、 以下の手順で行 っ た。 着色樹脂 と 分散剤 と を水中 に て ペ イ ン ト シ エ イ カ ー を用 い て 3 0 分以上攪拌混合 し 、 単分散状態が得 ら れた こ と を顕微鏡 に よ り 確認 し 、 そ こ へ グ リ セ リ ン を添力 [] し 、 さ ら に 3 0 分 混合攪拌 し て 、 完 全 に 溶 解 さ せ た 。 そ の 分散液 を径 2 0 〃 m の メ ン ブ ラ ン フ ィ ル タ 一 に て濾過 し て、 ゴ ミ ぉ よ び粗大粒子を除去 し ィ ン ク を得た。
実施例 1 9
成 分
イオン交換水 7 5 着 fe^脂粒子 (着色マイクロジェル、 日本ペイント株式会ネ: 1 5 (着色剤:アンスラキノン系黒色油性染料)
(熱可塑性樹脂: n -プチルメタァクリレート)
分散剤 (ァニオン系界面活性剤: 1 商品名 AEROSOL OT-100.三井サイアナミッドぉ )
7}溶性有機溶媒 (トリェチレンダリコ一ル) 9 合 計 1 0 0 上記着色樹脂粒子は、 内部 3 次元架橋 さ れた マ イ ク ロ ジ ュ ル中 に、 油性黒色染料を取 り 込ん だマ イ ク 口 ジ ュ ル であ り 、 平均粒径 = 0 . 1 m 、 比重 = 1 . 1 、 軟化温 組
度 = 5 0 。Cであ っ た。 比
一 6
実施例 2 0 成 分
イオン交換水 64 着 fe^脂粒子 2 0
(着色剤:カーボンブラック)
(熱可塑性樹脂:フマノレ酸エーテル化ジフエノ一ル系ポリエステル) 分散剤 (フッ素系界面活性剤: 1 商品名 F C— 1 7 0 C、住友スリ一ェム社製)
7溶性有機溶媒 (ポリエチレングリコール) 5
(グリセリン) 5 (エタノール) 5 合 計 1 0 0 上記熱可塑性樹脂粒子は 、 平均粒径 = 7 m 、 比重 - 1 . 6 、 軟化温度 = 1 1 0 °C の電子写真用 ト ナ ー で あ る 組
が、 本発明 に よ る ィ ン ク ジ ェ ッ ト 用 ィ ン ク に お い て使用 す る こ と がで き る 。 な お 、 イ ン ク の製造 は 、 実施例 1匕 8 と 同様 に 行 っ た 。
比較例 9
成 分 組 成 比 イオン交換水 7 9 着 旨粒子 2 0
(着色剤:カーボンブラック)
(熱可塑性樹脂:スチレン ·ァクリル共重合体)
分散剤 (シリコ一ン系界面活性剤: 1
商品名シルゥエツト L一 7 6 04、 日本ュニカー社製)
合 計 1 0 0 本比較例 は、 水溶性有機溶媒を含ま な い イ ン ク 組成物 で あ る 。 ま た、 上記熱可塑性樹脂 は実施例 2 0 と 同様の 電子写真用 ト ナ ーであ り 、 本発明 の イ ン ク ジ エ ツ ト 用 ィ ン ク に お い て使用す る こ と がで き る 。 な お 、 イ ン ク の製 造は、 実施例 1 8 と 同様に行 っ た。
実施例 2 成 分
着色剤 (力一ボンブラック 2 0 %水分散液) 1 5 熱可塑性樹脂 (スチレン ·ァクリル共重合体: 3 マイクロジエル、 日本ペイント株式会社製樹脂ェマルジョン) 水溶性高分子 (ポリビニルピロリ ドン) 1. 5 界面活性剤 (フッ素系界面活性剤: フロラ一ド FC - 170C、 1
^:スリ一ェム社製パーフルォロアルキルポリオキシ
エチレンエタノール) 界面活性剤 (ジォクチルスルホコハク酸ナトリウム) 1 水溶性有機溶媒 (グリセリン) 5
イオン交換水 7 3. 5 合 計 1 0 0
組
イ ン ク の 製造 は以下 の 手順で行 っ た 。 着色剤 と 分散剤 か ら な る 水分散液が単分散状態 に な っ た こ と を顕微鏡観 匕 察 に よ り 確認 し 、 そ こ へ水溶性高分子 と 、 熱可塑性樹脂 と 、 界面活性剤 と 、 グ リ セ リ ン と を添加 し 更 に 3 0 分混 合攪拌 し て完全 に 均一混合 さ せ た 。 そ の 後防腐剤等 の 添 加物を加 え 完全溶解 を確認 し た後、 そ の 分散液 を径 1 0 ^ m の メ ン ブ ラ ン フ ィ ル タ ー に て濾過 し て ゴ ミ お よ び粗 大粒子 を 除去 し 記録用 ィ ン ク を得 た 。 な お 、 上記熱可塑性樹脂 は 内部三次元架橋 さ れて お り 粒径 0 . 2 111 、 軟化温度 = 6 5 °C で あ っ た 。 ま た 、 力 一ボ ン ブ ラ ッ ク 2 0 % 水分散液 は、 分散剤 ( ジ ォ ク チ ル
ス ノレ ホ コ ハ ク 酸ナ ト リ ウ ム ) を顔料 ( M A — 1 0 0 、 三 菱化成工業社製) 比 ◦ . 1 で純水に溶解 し た も の に顔料 を加え 、 ボー ル ミ ルで平均粒径 0 . 5 m に分散 さ せ て 調製 し た。 実施例 2 2
成 分 組 成 比 着色剤 (カーボンブラック 2 0 %水分散液: 1 5
実施例 3 0と同様に調製したもの)
熱可塑性樹脂 (ポリアクリル酸エステル: 5
ブラィマル、 日本ァクリル製樹脂ェマルジョン)
水溶性高分子 (カルボキシメチルセルロース) 5 界面活性剤 (フッ素系界面活醜: 2
フロラ一ド F C— 4 3 0、住友スリーェム社製
フッ素化アルキルエステル)
水溶性有機溶媒 (ジブロピレングリコ一ル) 7 デヒドロ酢酸ナトリウム 0. 1 イオン交換水 6 5. 9 合 計 0 0 ィ ン ク の製造 は実施例 2 1 と 同様の方法で行 つ た 上 £熱可塑性樹脂 は、 軟化温度 - 8 6 で であ つ た
実施例 2 3
成 分 着色剤 +熱可塑性樹脂 1 0
(カーボンブラックおよびスチレンァクリル共重合体を含有してなる電子写真用 トナー) 水溶性高分子 (ポリビニルァルコール) 5
界面活性剤 (シリコーン系界面活性剤: 1
シルウエッ ト L一 7 6 04、 日本ュニカー社製
シリコーン系界面活性剤) 界面活性剤 (フッ素系界面活性剤: 1
フロラ一ド F C— 1 7 0、 住友スリ一ェム社製
フッ素化アルキルエステル)
水溶性有機溶媒 (エチレングリコール) 5
組
水溶性有機溶媒 (エタノール) 5
エチレンジァミ ン四酢酸 (E D TA) 0. 1
比
イオン交換水 7 2. 9 合 計 1 0〇 イ ン ク の 製造 は以下 の 手順で行 っ た 。 ト ナ ー と 界面活 性剤 と エ チ レ ン ダ リ コ ー ノレ と を混合 し 、 ボ ー ル ミ ノレ ま た は ペ イ ン ト シ ュ 一 力 一 に て ト ナ ー が 単分散状態 に な っ た こ と を顕微鏡観察 に よ り 確認 し 、 そ こ へ水溶性高分子 と エ タ ノ ー ル と を添加 し 更 に 3 0 分混合攪拌 し て完全 に 均 —混合 さ せ た 。 そ の 後防腐剤等 の 添加物を加 え 完全 に 溶 解 し た こ と を確認 し た 後、 そ の分散液を径 2 0 m の メ
ン ブラ ン フ ィ ル タ ー に て濾過 し ゴ ミ お よ び粗大粒子を除 去 し て記録用 イ ン ク を得た。
な お、 こ こ で用 い た ト ナ ー は粒径 7 ^ m 、 軟化温度 - 9 0 て であ っ た。
実施例 2 4
成 分 組 成 比 着色剤 (カーボンブラック 2 0 %水分散液: 1 5
実施例 2 1と同様に調製したもの)
水溶體可塑性樹脂 5
(ポリエチレンォキサイド)
界面活性剤 (フッ素系界面活翻: 3
フロラ一ド F C— 1 7 0 C、住友スリ一ェムネ ±|¾
ノ、"一フルォ口ァルキルポリオキシエチレンエタノール)
界面活性剤(ジォクチルスルホコハク酸ナトリウム) 3 水溶性有機溶媒 (ポリェチレンダリコール # 2 0 0) 5
イオン交換水 6 9
合 計 1 0 0 ィ ン ク の製造は実施例 2 1 と 同様の方法で行 っ た。 ま た上記樹脂 は熱可塑性樹脂 と 水溶性高分子 と し て の 効果を併せ持つ も の で あ り 、 軟化温度 = 6 0 °Cであ っ た 実施例 2 5
着色剤を カ ラ ー有機顔料の フ タ 口 シ ァニ ン ブルー に変 え た以外 は実施例 2 1 と 同組成で調製 し た。
実施例 2 6
成 分 組 成 比 着色剤 (水溶性染料: 1. 5
C. I . ダイレク 卜ブラック 9 )
熱可塑性樹脂 (エチレン *酢酸ビニル共重合体: 5
電気化学製樹脂ェマルジヨン)
5 .
水溶性高分子 (水溶性ァクリル樹脂: 5
プライマル P ら N、 日本アクリル製樹脂溶液)
界面活性剤 (ノニオン系界面活性剤:
ソルゲン TW— 6 0第一工業醒社製
ポリオキシエチレンソルビ夕ン乇ノステアレート)
水溶性有機溶媒 (トリエタノールァミン) 5 水溶性有機溶媒 (プロパノール)
デヒドロ酢酸ナトリウム 0. 1 イオン交換水 7 7. 4
0 0 イ ン ク の製造 は 以下 の 手順で行 っ た 。 水溶性染料 と 界 面活性剤 と ジ エ チ レ ン グ リ コ ー ル と イ オ ン 交換水を混合 し 、 ペ イ ン ト シ ユ ー 力 一 に て染料が完全溶解状態 に な つ た こ と を顕微鏡観察 に よ り 確認 し 、 そ こ へ熱可塑性樹脂 と 、 水溶性高分子 と 、 界面活性剤 と 、 プ ロ パ ノ ー ル と を 添加 し 更 に 3 0 分混合攪拌 し て完全 に 均一混合 さ せ た 。 そ の 後防腐剤等 の 添加物 を加 え完全溶解 を確認 し た後、 そ の 分 散液 を径 5 0 m の メ ン ブ ラ ン フ ィ ノレ タ ー に て 濾 過 し て ゴ ミ お よ び粗大粒子 を 除去 し 記録用 ィ ン ク を得 た
な お、 上記熱可塑性樹脂 は軟化温度 = 8 2 C で あ っ た 。 比蛟例 1 0
実施例 2 1 の 組成か ら 熱可塑性樹脂 を 除 い た ィ ン ク 組 成物を 、 実施例 2 1 と 同様 な 方法で調製 し ィ ン ク と し た 比較例 1 1
実施例 2 1 の組成か ら 水溶性高分子を除 い た ィ ン ク 組 成物 を 、 実施例 2 1 と 同様 な 方法で調製 し イ ン ク と し た 比較例 1 2
実施例 2 1 と 同組成 の イ ン ク に お い て 、 軟化点が 3 6 で で あ る 熱可塑性榭脂 ( ス チ レ ン ア ク リ ル共重合体) に 代え た イ ン ク 組成物を 、 実施例 2 1 と 同様 な 方法で調製 し イ ン ク と し た 。
比較例 1 3
実施例 3 0 と 同組成の イ ン ク に お い て、 軟化点が 1 8 0 °C で あ る 熱可塑性樹脂 ( ス チ レ ン ア ク リ ル共重合 体) に 代え た イ ン ク 組成物 を 、 実施例 2 1 と 同様 な 方法 で調製 し イ ン ク と し た 。
実施例 2 7
成 分
着色剤 +熱可塑性樹脂 (カーボンブラックおよびスチレンァクリル共重合体を含 有してなる電子写真用トナー) 1 0 水溶性高分子 (ポリビニルアルコール: 5
商品名デンカポバ一ル、 電気化学工業社製、 分子量約 4万) 界面活性剤 (シリコーン系界面活性剤: 1
商品名シルゥエツト L— 7 6 0 4、 日本ュニ力一社製
シリコーン系界面活性剤) 界面活性剤 (フッ素系界面活性剤: 1
商品名フロラ一ド F C— 1 7 0、 住友スリーェム社製
フッ素^:アルキルエステル) 水溶性有機溶媒 (ェチレングリコール) 5
組
7K溶性有機溶媒 (エタノール) 5
エチレンジァミ ン四酢酸 (E D T A) 0. 比 1 イオン交換水 7 2. 9
計 0 0
イ ン ク の製造 は以下 の 手順で行 っ た 。 ト ナ ー と 界面活 性剤 と エ チ レ ン ダ リ コ ー ルを混合 し 、 ボ ー ル ミ ル ま た は ペ イ ン ト シ ェ ー カ ー に て ト ナ ー が単分散状態 に な っ た こ と を顕微鏡観察 に よ り 確認 し 、 そ こ へ水溶性高分子 と 、 エ タ ノ ー ル と を添加 し 更 に 3 0 分混合攪拌 し て完全 に 均 —混合 さ せ た 。 そ の後防腐剤等 の 添加物 を加 え 完全溶解 を確認 し た後 、 そ の 分散液 を径 2 0 の メ ン ブ ラ ン フ
7〇
ィ ル タ ー に て濾過 し ゴ ミ お よ び粗大粒子を除去 し て記録 用 ィ ン ク を得た。
な お 、 上記 ト ナ ー は粒径 7 m 、 軟化温度 = 9 0 °C で め っ た 。
実施例 2 8
成 分 組 成 比
着色剤 +熱可塑性樹脂 (力一ボンブラックおよびスチレンァクリル共重合体を含有して なる電子写真用トナー) 0
水溶性高分子 (ポリビニルピロリ ドン : 5
東京ィ!^ m難製、分子 約 4万)
界面活性剤 (シリコーン系界面活性剤:
商品名シルゥエツト L一 7 6 0 4、 日本ュニカー社製
シリコーン系界面活性剤)
界面活性剤 (フッ素系界面活性剤:
商品名フロラード F C— 1 7 0、住友スリーェム社製
フッ素化アルキルエステル)
7K溶性有機溶媒 (エチレングリコール) 5
7)溶性有機溶媒 (エタノール) 5
エチレンジアミン四酢酸 (E D T A) 0. 1
イオン交換水 7 2. 9
合 計 1 0 0
ィ ン ク の製造 は実施例 2 7 と 同様に行 っ た。
な お、 上記 ト ナ ー は粒径 3 m 、 軟化温度 = 6 5 Cで め っ た 。
実施例 2 9
成 分 着色剤 +熱可塑性樹脂 (トナー:電子写真用トナー) 水溶性高分子 (水溶性ァクリル樹脂: 商品名ブラィマル、 日本ァクリル製樹脂溶液)
界面活性剤 (シリコ一ン系界面活性剤:
商品名シルゥエツト L— 7 6 04、 日本ュニカ一社製
シリコーン系界面活性剤) 界面活性剤 (フッ素系界面活性剤:
商品名フロラ一ド F C— 1 7 0、 住友スリーェム社製 フッ素化アルキルエステル)
7j溶性有機溶媒 (エチレングリコ一ル) 5 水溶性有機溶媒 (エタノール) 5 エチレンジァミン四酢酸 (E D T A) 組 0. 1 成 イオン交換水 17 o 2. 9
5 比 合 計 1 0〇 ィ ン ク の 製造 は実施例 2 7 と 同様 に 行 っ た 。
な お 、 上記 ト ナ ー は粒径 2 . 5 ^ m 、 軟化温度 = 9 0 で で あ っ た 。
実施例 3 0 成 分 組 成 比 着色剤 (力一ボンブラック :三菱ィ 社製 MA— 1 0 0) 2 熱可塑性樹脂 (スチレン - n -プチルメ夕ァクリレート 8 共重合体:三洋 土製ハイマ一 S B M— 7 3)
水溶性高分子 (ポリビニルアルコール:商品名 5 デンカポバール、 電気化学工業製、分子量約 4万)
界面活性剤(シリコーン系界面活性剤:
商品名シルゥエツ卜 L— 7 6 04、 日本ュニカ一社製
シリコーン系界面活性剤)
界面活性剤 (フッ素系界面活性剤:
商品名フロラード F C— 1 7 0、住友スリ一ェム社製
フッ素化アルキルエステル)
水溶性有機溶媒 (エチレングリコール) 5 水溶性有機溶媒 (エタノール) 5 エチレンジアミン四酢酸 ( E D TA) 0. 1 イオン交換水 7 2. 9
A 計 1 0 0 イ ン ク の製造は以下の手順で行 っ た o カ ー ボ ン ブ ラ ッ ク と 熱可塑性樹脂を ミ キサ ー 混合 し た あ と 、 9 0 PC 以下 で三本 口 ー ルで混練 し 、 冷却後粗粉砕 し て着色樹脂粗粒 子 と し た 。 粗粒子 と 水 と 界面活性剤 と ェ チ レ ン グ リ コ 一 ル と を混合 し 、 ボ一ル ミ ノレ に て着色樹脂粒子を分散 し 、 粒子が微細な単分散状態に な つ た こ と を顕微鏡観察に よ り 確認 し た。 そ こ へ水溶性高分子、 ェ タ ノ 一ルを添加 し 更に 3 0 分混合攪拌 し 完全に均一混合 さ せた。 そ の後防 腐剤等の添力 Q物を加え完全溶解を確認 し た後、 そ の分散 液を径 2 0 ^ m の メ ン ブラ ン フ ィ ノレ 夕 — に て濾過 し て ゴ ミ お よ び粗大粒子を除去 し 記録用 イ ン ク を得た。
な お、 こ こ で用 い た ト ナ ー は粒径 5 ^ m 、 軟化温度 6 5 °Cで あ っ た。
比較例 1 4
実施例 2 7 の組成よ り 熱可塑性樹脂を除い た も の で あ る
成 分
着色剤 (カーボンブラック 20%水分散液) 5 水溶性高分子 (ポリビニルアルコ一ル: 5
商品名デンカポバール、電気化学工業製、分子量約 4万)
界面活性剤 (ジォクチルスルホコハク酸ナトリゥム)
界面活性剤 (フッ素系界面活性剤:
商品名フロラード FC— 170、住友スリ一ェム組社製
フッ素^:アルキルエステル)
7溶性有機溶媒 (エチレングリコール) 匕
5 水溶性有機溶媒 (エタノール)
ェチレンジァミン四酢酸 (EDTA) 0. 1 イオン交換水 67. 9 合 計 100 イ ン ク の製造 は以下の手順で行 っ た。 着色剤 と 分散剤 か ら な る 水分散液が単分散状態に な っ た こ と を顕微鏡観 察に よ り 確認 し 、 そ こ へ水溶性高分子 と 、 界面活性剤 と エ チ レ ン グ リ コ ー ル と を添加 し更に 3 0 分混合攪拌 し て 完全 に均一混台 さ せ る 。 そ の後防腐剤等の添加物を加え 完全溶解を確認 し た後、 そ の分散液を孔径 1 0 m の メ
ン ブ ラ ン フ ィ ル タ ー に て濾過 し て ゴ ミ お よ び粗大粒子 を 除 去 し 記 録 用 イ ン ク を 得 た 。 ま た 、 カ ー ボ ン ブ ラ ッ ク 2 0 % 水分散液 は 、 分散剤 ( ジ ォ ク チ ル ス ル ホ コ ハ ク 酸 ナ ト リ ゥ ム ) を顔料 ( M A — 1 0 0 、 三菱化成工業社製) 比 ◦ . 1 で純水 に 溶解 し た も の に 顔料を加 え 、 ボ一ル ミ ルで平均粒径 0 . 5 m に 分散 さ せて調製 し た 。
な お カ ー ボ ン ブ ラ ッ ク の 平均粒径 は 0 . 5 m で あ る 。 比較例 1 5
実施例 2 7 の 組成か ら 水溶性高分子を 除 い た ィ ン ク 組 成物を 、 実施例 2 7 と 同様 な 方法で調製 し イ ン ク と し た 。 実施例 3 1
成 分 組 成 比 着色剤 (カーボンブラック 2 0 w t %水分散液) 5
熱可塑性樹脂 5
(三次元架橋構造を有すポリマ一超微粒子マイクロジェル 2 0 w t %水分散液 日本ペイント株式会社製、 軟化 5。C、
粒径 0. 5 0 τη )
水溶性高分子 (ポリビニルアルコール· ' 5
デンカポバ一ル、 電気化学 (株) 製)
界面活性剤 (シリコン系界面活性剤:
シルウエット L一 7 6 0 4、 日本ュニカ (株) 製)
水溶性有機溶媒 (ジブ口ピレングリコール)
イオン交換水 6 2. 5
0 0
ィ ン ク の製造 は以下 の手順で行 つ た。 着色剤 と 分散剤 力、 ら な る 水分散液が単分散状態に な つ た こ と を顕微鏡観 察 に よ り 確認 し 、 そ こ へ界面活性剤 と 、 ジ プ 口 ピ レ ン グ リ コ — ル と 、 水溶性高分子 と 次元架橋構; iaを有すポ
5 .
リ マ 一超微粒子水分散液 と を添加 し さ ら に 3 0 分混合攪 拌 し て完全 に均一混合 さ せ た o そ の後防腐剤等の添加物 を加え完全溶解を確認 し た後 、 そ の分散液を径 1 0 ^ m の メ ン ブ ラ ン フ ィ ル タ ー に て濾、過 し て ゴ ミ お よ び粗大粒 子を除去 し 記録用 イ ン ク を得た o ま た 、 力 一ボ ン ブ ラ ッ ク 2 0 %水分散液 は 、 分散剤 ( ジォ ク チ ル ス ル ホ コ /、 ク 酸ナ ト リ ウ ム ) を顔料 ( # 1 0 0 0 、 三菱化成工業社製) 比 0 . 1 で純水 に溶解 し た も の に顔料を加え 、 ボ一ル ミ ルで平均粒径 0 に分散 さ せ て調製 し た
実施例 3 2
成 分 組 成 比 着色剤 (力一ボンブラック 2 0 w t %水分散液: 1 5
実施例 3 1と同様に調製したもの)
熱可塑性樹脂 1 5
(三次元架橋構造を有すポリマ一超微粒子マイクロジェル 2 0 w t %水分散液 日本ペイント (株) 製、 軟化' S 9 0。C、 粒径 0. 0 7 m)
水溶性高分子 (ポリビニルアルコール: 1. 5 デンカポバール、電気化学 (株)製)
界面活性剤 (シリコン系界面活性剤: 1
シルウエット L一 7 6 04、 日本ュニカ (株)製)
水溶性有機溶剤 (ジブ口ピレングリコール) 5
イオン交換水 6 2. 5
0 0
ィ ン ク の製造 は実施例 3 と 同様の方法で行 っ た 実施例 3 3
成 分
着色剤 (カーボンブラック 20 w t %水分散液: 5 実施例 31と同様に調製したもの)
熱可塑性樹脂 5
(三次 橋構造を有すポリマ一超微粒子マイクロジェル 20 w t %水分散液 日本ペイント株式会ネ^、軟化 l 10 C、
粒径 0. 85/um)
水溶性高分子 (ポリビニルアルコール: 5 デンカポバール、電気化学(株)製)
界面活翻 (シリコン系界面活性剤:
シルゥエツ ト L一 7604、 日本ュニカ (株)製)
組
7K溶性有機溶媒 (ジブ口ピレンダリコール) 5
イオン交換水 62. 比 5 合 計 100 ィ ン ク の製造 は実施例 3 1 と 同様の方法で行 っ た。
実施例 3 4
成 分
着色剤 (カーボンブラック 20 w t %水分散液: 15 実施例 31と同様に調製したもの)
熱可塑性樹脂 40
(三次元架橋構造を有すポリマー超微粒子マイク口ジエル
20wt %水分散液:日本ペイン卜株式会社製、 軟化温度 65°C、 粒径 0. 50 urn)
水溶性高分子 (ポリビニルアルコール: 1. デンカポバ—ル、電気化学 (株) 製)
界面活性剤 (シリコン系界面活性剤: 1 シルウエッ ト L— 7604、 日本ュニカ (株) 製)
水溶性有機溶媒 (ジブ口ピレンダリコール) 5 組組 イオン交換水 37. 5 合 計 00 比比 イ ン ク の製造 は実施例 3 と 同様の方法で行 っ た 実施例 3 5 成 分
着色剤 (力一ボンブラック 20 w t %水分散液 5 実施例 40と同様に調製したもの)
熱可塑性樹脂 15
(三次元架橋構造を有すポリマー超微粒子マイク口ジエル
20wt %水分散液: 日本ペイン卜株式会社製、 軟化温度 65で、 粒径 50/ m)
7S 一
水溶性樹脂 (ポリビニルピロリ ドン: 1. 5 東京 工業株式会社)
7j溶性高分子 (ポリビニルアルコール:
デンカポバール、電気化学株式会社製) 界面活性剤 (シリコン系界面活性剤:
シルゥエツト L— 7604、 日本ュニカ株式会社製)
水溶性有機溶媒 (ジブロピレングリコール) 5 イオン交換水 61, 5
100 ィ ン ク の製造は実施例 3 と 同様の方法で行 っ た 実施例 3 6 成 分
着色剤 (カーボンブラック 20 w t %7_K分散液 5
組
実施例 31と同様に調製したもの)
熱可塑性樹 J!
比
(三次 橋構造を有すポリマ一超微粒子マイクロジエル 20 w t %τΚ分散液 日本ペイント株式会社製、 mW 65°C
粒径 0. 50 ^m)
水溶性高分子 (ポリビニルピロリ ドン: 2. 5 東京 工業株式会社)
界面活性剤 (シリコン系界面活性剤: 1
シルゥヱット L一 7604、 日本ュニカ株式会ネ: h )
水溶性有機溶媒 (ジブ口ピレンダリコール) 5 イオン交換水 61. 5
計 100
ィ ン ク の 製造 は実施例 3 1 と 同様 の 方法で行 っ た 。 比較例 1 6
実施例 3 1 の 組成か ら 熱可塑性榭脂 を除 い た ィ ン ク 組 成を 、 実施例 3 1 と 同様 な 方法で製造 し イ ン ク と し た 。 比較例 1 7
実施例 3 1 の組成か ら 水溶性樹脂 を 除 い た ィ ン ク 組成 を 、 実施例 3 1 と 同様 な 方法で製造 し イ ン ク と し た 。 比蛟例 1 8
実施例 3 1 と 同組成の ィ ン ク に お い て 、 熱可塑性樹脂 を三次元架橋構造 を有す マ イ ク ロ ジ ュ ルで あ っ て、 そ の 軟化温度力《 3 6 °C の も の に 代え た イ ン ク 組成物 を 、 実施 例 3 1 と 同様 な 方法で製造 し ィ ン ク と し た 。
比較例 1 9
実施例 3 1 と 同組成の ィ ン ク に お い て、 熱可塑性樹脂 を三次元架橋構造 を有すマ イ ク ロ ジ ェ ルで あ っ て、 そ の 軟化温度力 < 1 8 0 °C の も の に 代え た イ ン ク 組成物 を 、 実 施例 3 1 と 同様 な 方法で製造 し ィ ン ク と し た 。
実施例 3 7
成 分
着色剤 (カーボンブラック 1 5 %水分散液、 2 0. 0
顔料: MA - 1 0。、三菱賊ェ難製)
熱可塑性樹脂 (スチレン♦ァクリル共重合体、 1 0. 0
マイクロジエル、 日本ペイント株式会社製樹脂ェマルジョン)
糖 O—シクロデキストリン) 1 0. 0
水溶性有機溶媒 (ジブロピレンダリコール) 9. 0
防腐剤 (エチレンジァミン四酢酸) 0. 0 1
イオン交換水 5 0. 9 9
計 1 0 0
着色剤 と し て の カ ー ボ ン ブラ ッ ク 1 5組 %水分液は、 分 散剤 と し て の ジ ォ ク チ ノレ ス ルホ コ ノ、 ク 酸ナ ト リ ウ ム を顔 料比 0 . 1 で 比
純水に溶解 し た も の に、 顔料を加え ボー ル ミ ルで平均粒径 0 . 5 β m に分散 し て製造 し た。
イ ン ク の製造は以下の手順で行 つ た。 ま ず、 着色剤 と 分散剤 と を溶媒に分散 し 、 分散質が単分散状態に な つ た こ と を顕微鏡観察に よ り 確認 し 、 そ こ へ糖類、 熱可塑性 樹脂、 ジ プ 口 ピ レ ン グ リ コ一ルを添加 し 、 さ ら に 3 0 分 混合攪拌 し兀全に均一混合 さ せ た 。 そ の後防腐剤等の添 加物を加え 、 兀全溶解を確認 し た後、 そ の分散液を孔径
1 Q μ. m の メ ン ブラ ン フ ィ ル タ ー に て濾過 し て ゴ ミ 粗大 粒子を除去 し 記録用 イ ン ク を得た。
な お、 で用 い た熱可塑性樹脂 は内部 3 次元架橋 さ
8
れてお り 、 粒径は約 ◦ . 2 m であ り 、 軟化温度は 6 °Cであ っ た。
実施例 3 8 成 分
着色剤 (カーボンブラック 1 5 %水分散液、 2 0. 0
実施例 3 7と同様に調製したもの)
熱可塑性樹脂 (スーパ一フレックス、第一工業製薬株式会社、製架橋型ウレタンェ ラストマー樹脂ェマルジヨン) 1 0. 0
糖 (スクロース) 1 0. 0 水溶性有機溶媒 (ジエチレングリコール) 9. 0
界面活性剤 (フッ素系界面活性剤: 1. 0
フロラ一ド F C— 1 7 0 C、 住友スリ一ェム社製フッ組素アルキルエステル) イオン交換水 5 0. 0
匕
合計 1 0 0
ィ ン ク の製造は実施例 3 7 と 同様の方法で行 っ た。
な お 、 こ こ で用 い た 熱可塑性樹脂 の 粒径 は約 0 . 5 〃 mであ り 、 軟化温度は 8 0 °C であ っ た。
実施例 3 9
成 分 組 成 比
着色剤 (力一ボンブラック 15 %水分散液、 20. 0
実施例 37と同様に調製したもの)
熱可塑性樹脂
(ブラィマル、 日本ァクリルネ ± 、 ァクリル樹脂ェマルジョン)
10. 0
糖 (でんぶん) 10. 0
水溶性有機溶媒 (ジエチレングリコール) 4. 5
7]溶性有機溶媒 (エチルアルコール) 4. 5
界面活性剤 (フッ素系界面活性剤: 3. 0
フロラード FC-170C、 住友スリ一ェム社製フッ素アルキルエステル) 界面活性剤 (炭化水素系界面活性剤: 3, 0
ノィゲン EA— 170、 第一工業製薬株式会社製、 ポリオキシェチレンアルコルフ ェニルエーテル)
イオン交換水 45. 0
合計 100
ィ ン ク の製造 は実施例 3 7 と 同様 の方法で行 っ た。
な お 、 こ こ で用 い た 熱可塑性樹脂 の 粒径 は約 0 . 3 mで あ り 、 軟化温度 は 7 3 。Cで あ っ た 。
印字試験
以下 に 本発 明 の 実施例 お よ び比較例 の 各 ィ ン ク を用 い 、 本発明 に よ る イ ン ク ジ ュ ッ ト 記録装置 の 記録装置 ( 1 ) ま た は ( 2 ) も し く は従来 の 中 間転写型 イ ン ク ジ ヱ ッ ト
S3 一
記録装置 (転写 ド ラ ム 上で イ ン ク 像 を加熱 し な い ) に よ つ て 印字試験を行 っ た 結果 を示す。
各評価項 目 お よ び そ の 判定基準 は以下 の 通 り で あ る 。
( 1 ) 吐 出 安定性
2 0 °C 環境下で所定時間 ノ ズ ルを開放 し た後、 全 ノ ズ ルか ら イ ン ク が吐 出 さ れ る か ど う か を指標 に 吐 出安定性 を評価 し た 。 全 ノ ズル力、 ら の イ ン ク と 吐出 が、
5 分 間 の 開放 の後 も 観察 さ れ た 一 〇、
1 〜 5 分未満 の 開放の 後 も 観察 さ れ た 一 △、
1 分 間 の 開放の 後 に観察 さ れな か っ た 一 X 。
( 2 ) 長期放置後 の 目 詰 ま り
4 5 °C 環境下で所定 の期 間 ノ ズル を開放 し た後、 ノ ズ ルの 目 詰 ま り が発生す る か ど う か を指標 に 目 詰 ま り を評 価 し た。 ノ ズ ル の 目詰 ま り 力く
1 0 日 間 の ノ ズル開放の後 も 観察 さ れな か っ た 一 〇 5 日 間 の ノ ズ ル開放の後 に は観察 さ れ な か つ た が 1 0 日 後 に 観察 さ れ た ー 厶、
5 日 間 の ノ ズ ル の 開放の 後 に 観察 さ れ た — X 。
( 3 ) 印字濃度
印字濃度の 平均 O D 値を マ イ ク ロ デ ン シ ト メ 一 夕 ( コ 二 力 株式会社製) で測定 し た 。 平均 0 D 値が
1 . 4 以上 一 〇、
1 . 4 未満 1 . 2 以上 一 △、
1 . 2 未満 一 X 。
( 4 ) エ ッ ジ鮮鋭度
印字の エ ツ ジ の状態を 目 視に よ り 評価 し た。 印字の ェ ッ ジが 、
印画パ タ ー ン に関係な く シ ャ ー プで あ る 一 〇、 印画ノ、。 タ ー ン に よ り エ ツ ジカ 乱れ る 一 △、
全体的 に エ ツ ジが乱れ、 画像がぼけ て見え る 一 X 。 ( 5 ) 紙種対応率
コ ピー紙、 ボ ン ド紙、 再生紙等合計 1 0 0 種類の紙を 用意 し 、 そ の紙に 印字を行 っ た。 印字の濃度が 0 D 値で 1 . 4 以上でかつ 印字パ タ ー ン に よ ら ずエ ツ ジが シ ヤ ー プな 印字が得 ら れた紙種の数を ィ ン ク 組成物の紙種対応 率 と し た。 そ の紙種対応率が、
9 7 %以上 - 〇、
9 7 未満 9 ◦ %以上 一 △、
9 0 %未満 一 X 。
( 6 ) 耐擦性
印字後 1 0 分間放置 し た 印字物の印字表面を指で擦 つ た と き の 印字面の よ ごれの有無 に よ り 、 印字の耐擦性を 評価 し た。
強 く 擦 っ て も 全 く 印字が汚れ し な い 一 〇、
強 く 擦 っ た と き 、 目 視で判別で き る 印字の汚れが発 生す る — 厶、
弱 く 擦 っ た と き で も 、 目 視で判別で き る 印字の汚れ が発生す る — X 。
( 7 ) 耐水性
印字物の耐水性を次の よ う に評価 し た。 印字物 と 水が 接触 し た と き 、
印字物が全 く に じ ま な い 一 〇、
印字の エ ツ ジがぼけ る 一 Δ、
印字が流れて し ま う 一 X。
( 8 ) 速乾性
印字の速乾性を印字後指で触 っ て も 印字の汚れが発生 し な く な る ま での時間を指標に評価 し た。 印字が、 汚れ な く な る ま で の時間が 、
1 5 秒秒未満で あ る 一 〇、
1 5 秒以上 1 分であ る 一△、
1 0 分経 っ て も 指で さ わ る と 印字物が地汚れす る 一 o
( ) 保存信頼性
ィ ン ク 組成物を 4 5 °C環境下で放置 し た と き の凝集物 の発生を指標に イ ン ク の保存信頼性を評価 し た。 イ ン ク を
1 年間の放置後 も 凝集 は発生 し て い な い 一 〇、
6 力 月 〜 1 年間の放置後の放置後、 凝集が発生 し た -△、
1 力 月 の放置後、 凝集が発生 し た — χ。
( 1 0 ) 転写残 り 率
転写 ド ラ ム を記録媒体に転写圧力 1 . 0 k g / c mで転写
し た。 イ ン ク 像を記録媒体へ転写 し た前後 の転写媒体上 の イ ン ク 重量を測定 し 、 以下の計算式で転写残 り 率を計 算 し た。
転写残り率 = 転写後の転写媒体上の残留ィンク重量 χ 1 00.
転写前の転写媒体上のィンク重量
転写残 り 率が
〇 % — 好適 (◎ )
0 〜 2 %未満 一適 (〇)
2 %以上 — 不良 ( X ) 。
( 11) ド ッ ト 抜 け率
印字物の単位面積あ た り の必要 ド ッ ト 数 に対す る 欠損 ド ッ ト 数の割合を百分率で表 し た。 そ の値が、
〇 % — 好適 (◎ )
0 〜 2 %未満 一適 (〇)
2 %以上 — 不良 ( X ) 。
( 12) 濃度ム ラ
マ イ ク ロ デ ン シ 卜 メ ー タ ( コ ニ 力 株式会社製) で 、 印 字物のベ タ 印字部を走査 し O D 値の最高値 と 最低値の差 を測定 し た。 そ の差が、
0 . 1 以内 — 好適 (◎:) 、
0 . 1 以上 0 . 2 未満 一適 (〇) 、
0 . 2 以上一不良 ( x ) 。
( 13) 剥離層 の形成状態
転写 ドラ ム と イ ン ク 像 と の 間の 「剥離層」 の形成状態
を観察 し た。 こ の剥離層が、
十分 に形成 さ れて い る 一 〇、
形成 さ れて い る が十分でな い Δ、
形成 さ れて い な い — X。
( 14) 記録媒体か ら 記録媒体への転写
ほぼ 1 0 0 % と の転写率が実現で き る 転写圧力 を測定 し た 。 な お 、 測定装置 と し て は 、 . 「 夕 ツ キ ン グ試験機 L T - 2 5 A - 5 0 0 (株式会社 レ ス 力 製) 」 を用 い た そ の圧力が、
3 kg / cm2 以下 — 〇、
3 . 1 kg / cm2 超過 5 kg I cm^ 以下 一 Δ、
. 1 kg / cm" 以上 一 x。
( 15) 転写圧力 と 転写残 り 率
種 々 の 印字状態に お け る 転写圧力 と 転写残 り 率 と の関 係を調ベた。 な お、 転写 ド ラ ム か ら 転写媒体上 に転写 さ れ る ま での時間 は、 印字開始部 に お い て 1 0 秒、 印字終 了部に お い て 2 秒 と し た。 印字物を次 の よ う に評価 し た 転写残 り 率が 0 % で、 像変化が観察 さ れな い — 〇、 転写残 り 率が 5 %未満であ り 、 像変形が発生す る 一
Δ、
転写残 り 率が 5 %以上であ り 、 印字の抜け、 像変形 が発生す る — X。
以上の結果は、 次の表 に示 さ れ る 通 り で あ る 。
第 1 表
* 転写媒体の表面^^は装置 ( 1 ) が 1 0 0。C、 従来の装置が加熱なし ( 2 5 C) とした。
- 0 6 -
fl600/£6df/JDd £8Π0 6 OAV
第 : 3 表 評 価 项 巨
インク例 記録 ¾ [g (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) 吐出安定性 目詰まり性 印字濃度 エッジ鮮鋭度 紙麵応率 耐擦性 耐水性 速乾性 実施例 U 装置(I) o o 〇 〇 〇 〇 〇 〇
〃 12 o 〇 〇 〇 〇 〇 〇 O
〃 13 〃 o o 0 〇 〇 〇 ひ o
〃 14 o o o o o o 〇 〇
〃 15 〃 o o o o o o o o
〃 16 〃 o o o o o o 〇 〇
〃 17 o o o 〇 o 〇 〇 O 従来の:Ί¾ n o Δ X X X △ X
〃 12 " o o Δ X X X △ X
" 13 o O Δ X X X X X
〃 14 o O X X X X Δ X
〃 15 〇 〇 X X X X X X
〃 16 o o △ X X X Δ-Ο X
〃 17 o o △ X X X △〜〇 X 比删 5 装匿(1) 〇 o Δ △ Δ X Δ X
" 6 〃 Δ X Δ Δ X X Δ 〇
" 7 〃 Δ X Δ Δ 厶 〇 〇 o
" 8 〃 X 厶〜 X 〇 〇 〇 〇 〇 〇
第 4 表 転写媒 上の表面温 ffi CO インク例 記録装置 評価項目 50 70 90 140 160 180 実施例 18 装置 ) (10) X ◎ ◎ ◎ ◎ X
〃 (13) X O 〇 〇 〇 X
(14) X O 〇 〇 〇 X 実施例 19 (10) X ◎~o ◎ ® ◎〜〇 X
(13) X 〇〜△ 〇 O o X
(14) X O 〇 o 〇 X 実施例 20 (10) X X ◎ ◎ ◎ X メ / (13) X 〇〜Δ 〇 o 〇 X
〃 (14) X 〇 O 〇 〇 X 比較例 9 〃 (10) X X X X X X
(13) X X X X X X t
〃 (14) X X X X X X
第 5 表 評 ϋ 項 目
ィンク 記録装 IS (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8)
吐出安定性 目詰まり性 印字濃度 エッジ鲜 紙種対応率 耐擦性 耐水性 速乾性 施例 21 装匿(i) 〇 〇 〇 〇 Ο-Δ 〇 〇 〇
〃 22 〃 o O 〇 〇 Ο-Δ 〇 〇 〇
" 23 o 〇 〇 〇 Ο〜厶 〇 Ο 〇
" 24 〇 O O Ο 〇〜△ 〇 〇 Ο
〃 25 〇 o 〇 〇 〇〜△ 〇 〇 ο
〃 26 〇 〇 〇 〇 〇〜厶 〇 〇 〇 実施例 21 装置(2〉 〇 〇 O Ο 〇 〇 〇 〇
〃 22 〇 〇 O 〇 Ο 〇 〇 〇
〃 23 〃 o o 〇 〇 〇 〇 〇 〇
〃 24 o 0 〇 ο 〇 〇 〇 〇
〃 25 o o 〇 〇 〇 〇 〇 〇
〃 26 〇 〇 〇 〇 Ο Ο 〇 〇 実施例 21 従来の装置 o o X X X X X Δ
〃 22 o 〇 Δ X X X X X
〃 23 〃 o o Δ X X X X Δ
〃 24 〃 〇 〇 X X X X X X
〃 25 〇 〇 X X X X X Δ
" 26 〃 〇 〇 X X X Δ X Δ 比蛟例 10 装閻(2) 〇 o X X Δ X X Ο
〃 11 〃 X X △ X X 〇 〇 〇
〃 12 X X 〇 〇 〇 厶 〇 X
〃 13 〃 〇 〇 △ Δ 厶 X X 〇
第 6 表 評 価 頊 巨
インク冽 記録装置 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) 吐出安定性 目詰まり性 印字濃 エッジ鲜鋭度 紙種対応率 耐擦性 耐水性 逨乾性 実施 装置(2) 〇 〇 〇 〇 〇 O 〇 〇
〃 28 〇 〇 O 〇 O 〇 〇 〇
〃 29 Δ 厶 〇 O 〇 o 〇 〇
〃 30 〃 〇 O 〇 〇 〇 〇 〇 〇 実施^ 27 従来の装 ¾ 〇 O △ △ O X 厶 X
〃 28 〇 O Δ Δ O X Δ X
〃 29 厶 Δ Δ 厶 O Δ 〇 Δ
〃 30 〇 〇 Δ Δ 〇 X X X 比蛟冽 14 装置(2) 〇 Δ Δ X Δ X X △
〃 15 X X X X △ Δ Δ 〇
評 価 ¾ 目
インク例 ( 1 ) (2) (3) (4) ( 5) (6) (7) (8) (9) 吐出安定性 目詰まり性 印字濃度 ェッジ鲜鋭度 紙细対応率 耐擦性 耐水性 速乾性 保存信頼性 実施例 31 装 遛(2 ) 〇 O 〇 〇 〇 O 〇 O O
〃 32 〃 〇 〇 〇 〇 〇 o 〇 O 〇
" 33 o 〇 〇 〇 〇 o 〇 〇 O
〃 34 o 〇 〇 〇 o o 〇 〇 〇
〃 35 〃 o o o 〇 〇 o 〇 〇 〇
〃 36 o 〇 〇 O 〇 〇 O 〇 O 雄例 31 従来の装置 〇 O Δ △ 〇 X X X 〇
" 32 〇 〇 厶 Δ 〇 X X X 〇
" 33 o o Δ △ O X X X 〇
〃 34 o 〇 △ Δ 〇 X X X 〇
〃 35 o o Δ Δ 〇 X X X 〇
〃 3G o o Δ Δ 〇 X X X 〇 比較例 1B 装 置(2 ) 〇 o X X 厶 X X 〇 〇
〃 17 〃 o 〇 X X X 〇 〇 〇 O
〃 18 X X 〇 〇 O △ O 〇 X
" 19 〃 〇 〇 △ 厶 〇 X X 〇 〇
第 8 表
評 価 目 インクと記録方法 効 率
0.6 kg/cm 1.0 kg/ cm 1.5 kg/ cm
(6) (7) イ ン ク 記録装置
2秒後 10秒後 2秒後 10秒後 2秒後 赚後 リ フ k½ ベタ畔 ライン衅 ぺタ ラ傳 ぺタ ラ 実施例 37 装 慰 (1) O o O 〇 〇 〇 〇 〇
38 〇 o o 〇 〇 o 〇 o
39 O o o o 〇 o 〇 〇 実施例 37 装 置 (2) 〇 o 〇 〇 〇 〇 〇 〇
38 o o o o O 〇 〇 〇
39 〇 o 〇 〇 〇 o o 〇 実施 従来の装置 〇 o o 〇 〇 o X X