WO1986005174A1 - Sintered zirconia and process for its production - Google Patents

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WO1986005174A1
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Junichi Morishita
Nobuo Kimura
Hiromichi Okamura
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Nippon Soda Co., Ltd.
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    • C04B35/4885Composites with aluminium oxide

Description

明 細 書
〔発明の名称〕
ジルコユア焼結体およびその製造方法
〔技術分野〕
本発明は、 完全安定化ジルコユア、 部分安定化ジルコニァならびに アルミナ舍有部分安定化ジルコユア (以下 「ジルコニァ」 と総称する < ただし、 特記した場合を除く。 ) を含むジルコユア焼結体およびその 製造方法に閬する。
さ らに詳し く は、 ジルコニァ焼結体製造用の易焼結性原料粉末の製 造方法、 該方法で製造した原料粉末を、 成形、 焼結する高密度ジルコ ニァ焼結体の製造方法、 および、 前記の組合せで得られる新規な組成 の Υ 203部分安定化ジルコニァ焼結体ならびにアルミナ舍有部分安定化 ジルコユア焼結体に関する。
〔背景技術〕
ジルコニァ焼結体として、 焼結体を構成する Zr02の結晶相の全部を 立方晶相とし、 該立方晶相を低温域においても安定に維持すベく安定 化した完全安定化ジルコユア焼結体、 および、 焼結体を構成する ZrOz の結晶相を、 正方晶を主成分とする相とし、 該正方晶相を低温域にお いても安定に維持すべく安定化した部分安定化ジルコニァ焼結体が知 られている。
焼結体を構成する Zr02の結晶相を安定化する方法として、 原料粉末 または焼結体に、 Ca0, Mg0, Y 203 , Ce02 等の安定化剤を添加し、 完全安 定化もし く は部分安定化する方法が広く採用されている。
特に、 高強度部分安定化ジルコニァ焼結体には、 安定化剤として、 安定性に優れ、 かつ、 優れた機械特性を有する焼結体の得られる Y203 が、 広く採用されている。
完全安定化ジルコニァ焼結体は、 画体電解質として、 また、 熱安定 性に優れることから炉材等の耐熱部部材として広く使用されている。 一方、 部分安定化ジルコニァ焼結体は、 相転移強化型ジルコニァと 言われ、 該焼結体に外部応力が加わると、 焼結体中 -存在する Zr02の 正方晶相が、 その低温域における安定相である単斜晶相にマルテ ンサ ィ ト的に変態し、 この変態により破壌ヱネルギ一が吸収されて強靱化 するものと考えられている。
したがって、 部分安定化ジルコユア焼結体は、 高強度で、 かつ、 高 靱性を有する機能性セラ ミ ックスとして知られ、 機械部材、 耐磨耗材、 切削材等の構造用材料としての応用が期待されている。
これらのジルコ ユア焼結体が、 目的とする機能、 たとえば、 完全安 定化ジルコニァ焼結体の場合、 酸素イ オ ン伝導性、 熱安定性、 機械特 性等、 また、 部分安定化ジルコ ニァ焼結体の場合、 曲げ強度、 破壌靱 性値等の機械特性などを有するためには、 焼結体中の結晶粒の成長を 抑制し、 微細構造の制御された、 高密度の緻密な焼結体を製-造する必 要がある。
従来、 微細構造の制御された、 緻密なジルコニァ焼結体は、 ホッ ト プレス法、 H I P法等の特殊な成形、 高圧焼結技術を用いて製造され ている。 しかしながら、 これらの方法においては、 その操作が複雑 であり、 また、 大掛りな製造設備を必要とするため、 得られた製品は 極めて高価なものとなる。 ·
一方、 共沈法等の化学的手段による粉末調整技術により、 微細な焼 結体製造用の原料粉末を製造し、 該原料粉末の成形体を、 比較的低温 域で焼結する焼結体の製造方法が提案されている。
しかしながら、 粉末は、 一般に微細化することにより、 凝集力が強 く なることが知られている。 そのため、 化学的に処理された原料粉 末を用いて、 再現性良く高密度の焼結体を製造することは困難である。
また、 焼結促進剤を加える方法も提案されており、 たとえば、 水溶 性ジルコ ニウム塩、 安定化剤としてのカルシウム, マグネ シウ ム, ィ ッ ト リ ウ ム等の水溶性塩、 および、 焼結促進剤としての遷移金属等の 水溶性塩を含有する混合水溶液に、 ァ ンモニァ水を添加して沈殺させ た所要の金属を含有する共沈水酸化物を、 乾燥、 仮焼して原料粉末と し、 該原料粉末を成形、 焼結する焼結体の製造方法が、 日本国公開特 許, 特開昭 50— 10351号公報 (1975) に記載されている。
該方法で製造された原料粉末は、 低温焼結性およびその焼結体の相 対密度も十分であるとは言えない。
また、 前記具体例においては、 沈殺剤としてア ンモニア水を使用し ている。 遷移金属の多 く は、 ア ンモニア とア ン ミ ン錯体を形成する ため、 遷移金属の種類によっては、 事実上ア ンモニア水を使用できな いものもある。
この欠点を面避するために、 遷移金属の水溶性塩に代えて、 遷移金 属の酸化物を、 その他の成分を舍有する混合水溶液に分散し、 当該酸 化物と共にその他の金属成分の水酸化物を共沈させる方法がある。
しかしながら、 該方法においては、 遷移金属酸化物粒子の表面が、 その他の成分の金属水酸化物で被覆される。 したがって、 遷移金属 の焼結促進剤としての効果を、 その少量の添加で十分に発攆させるこ とが!!難である。
Y 203部分安定化ジルコニァ焼結体において、 焼結体 φの Y 203含有率 を 2.0モル ¾ 近く まで低下させた、 10i1N/m3/z 程度の破壌靱性値(KI C) を有する高靱性の焼結体が報告されている。
すなわち、 Y 203含有率が 2モル% に近い領域の部分安定化ジルコ二 ァ焼結体は、 比較的優れた靱性および強度を有する。
一方、 Υ 203部分安定化ジルコニァ焼結体の Υ 203含有率と正方晶相の 存在との関係 こつ ヽて、 F. F. Lange (Journal of Materials Science 17, 240-246 (1982)) は、 下記の如く 報告している。
「それぞれの Y 203含有率に対して、 正方晶相の結晶粒径には臨界粒 径があり、 その臨界粒径を越えると ZrO 2は正方晶相として存在し得な く なる。 Yz03含有率が 3モル ¾ の時の臨界粒径は l ^ m を越えるが、 2モル ¾ になると 0. 2 / ΙΠ 程度と非常に小さな値となる。 」
前記した如く 、 Y 203部分安定化ジルコニァ焼結体中め Υ 20 3含有率の 低下は、 該焼結体の高靱性化という観点から重要な意味を持っており それは、 焼結体中の結晶粒の成長を抑制することにより達成される。
しかしながら、 焼結体中の結晶粒の成長を抑制し、 結晶粒径を 0. 2 程度もし く はそれ以下に制御することは、 従来の焼結体の製造方 法では極めて困難である。
また、 前記共沈法による原料粉末を使用しても、 結晶粒径を 0 . 2 m 程度もし く はそれ以下に制御し得る程の低温焼結性は得られない。
したがって、 Y 20 3部分安定化ジルコユア焼結体において、 Υ 203含有 率は、 2モル% 程度が低モル化の限界となっており、 Υ 20 3含有率が 2 モル% 未満の高強度の Υ 203部分安定化ジルコニァ焼結体は知られてい ない。 - また、 Υ 20 3含有率が 2モル% に近い領域の部分安定化ジルコユア焼 結体は、 熱劣化という問題を持っているため、 従来の Υ 203部分安定化 ジルコユア焼結体においては、 通常、 3モル ¾ 程度の Υ 20 3含有率を採 用している。
前記した如く 、 公知の部分安定化ジルコニァ焼結体においては、 機 械強度の向上あるいは安定'性という面から見て必ずしも十分とは言え ず、 より靱性の高い高強度ジルコ二焼結体が強く要望されている。
部分安定化ジルコニァ焼結体の機械特性を、 さ らに向上させる手段 として、 該焼結体の組成にアル ミ ナを添加含有させる方法 (Β本国公 開特許, 特開昭 60 - 86073号公報 (1985) 等参照) が知られている。
しかしながら、 これら公知のアルミナ舍有部分安定化ジル ίΐユア焼 結体は、 H I Ρ法等の特殊焼結技術を採用して製造されるため、 前 ΐξ した如く極めて高価な製品しか得られない。
本発明は、 緻密なジルコニァ焼結体の製造に適した、 低温焼結性の 原料粉末の製造方法および結晶構造の制御された緻密なジルコニァ焼 結体の製遣方法を提供することを、 その目的とする。
また、 高破壊靱性値を有する新規組成の Υ 20 3部分 定化ジルコユア 焼結体およびその製造方法を提供することを、 別 0目的とする。
さ らに、 新規組成を有するァルミナ舍有部分安定化ジルコニァ焼結 体およびその製造方法を提供することを、 その目的に加える。
〔発明の開示〕
本発明は、 遷移金属化合物の少な く とも 1種を含有する溶液または 分散液に、 安定化剤を含有するジルコニウム化合物を主成分とする粉 末を添加懸濁し、 ついで、 溶媒を除去、 乾燥することを特徴とするジ ルコ ニァ焼結体製造用の易焼結性原料粉末の製造方法、 および、 該方 法により製造した原料粉末を、 成形、 焼結することを特徵とする高密 度ジルコユア焼結体の製造方法である。
また、 前記方法により製造された Υ 20 3含有率が 1 . 3モル 以上、 . 0 モル% 未満、 かつ、 正方晶含有率が 65 以上であることを特擻とす る Υ 20 3部分安定化ジルコ ユア焼結体、 および、
部分安定化ジルコニァ 99〜40モ レ % 、
or —アルミ ナ 1〜60モル%、 および、
遷移金属酸化物 遷移金属の Z rと A 1との合計に対する原子 比が、 0 . 01〜1 %
からなる組成を有するアルミナ含有部分安定化ジルコニァ焼結体であ る。
太発明において、 遷移金属化合物は、 Mn , F e , Co , N i , C uおよび Znより なる群から選ばれた少な く とも 1種の金属の酸化物または当該金属の 酸化物を熱分解により生成する化合物である。
遷移金属化合物として、 前記金属の酸化物類、 水酸化物類、 硝酸塩 塩化物等の無機化合物類、 蓚酸塩, 酢酸塩, ブロビオ ン酸塩, 高級脂 肪酸塩等の有機酸塩類、 アルコキシ ド化合物, キレー ト化合物等の有 機金属化合物類等が、 溶媒可溶性、 溶媒不溶性の何れを問わず使用で きる。 好ましく は、 溶媒可溶性化合物を使用する。
本発明において、 安定化剤は、 Y 20 3 , C a O . M g O もじ-く は C e 0 2、 また は、 Y 20 3, C a O, M g Oもし く は C e 0 2を熱分解により生成するイ ッ ト リ ウ ム化合物, カルシウム化合物, マグネ シウム化合物も し く はセ リ ウ ム 化合物である。
本発明において、 ジルコニウム化合物を主成分とする粉末は、 前記 安定化剤を舍有させて安定化した、
(a) 完全安定化ジルコニァ粉末、 部分安定化ジルコ二ァ粉未もしく は アル ミ ナ含有部分安定化ジルコニァ粉末、 または、
(¾) 完全安定化ジルコユア、 部分安定化ジルコユアもし く はアル ミ ナ 舍有部分安定化ジルコ二ァを熱分解により生成する前駆体粉末 である。
ジルコ ニウ ム化合物を主成分とする粉末として、 常法、 たとえば、 酸化物法、 共沈法、 加水分解法、 熱分解法等で得られる安定化剤を舍 有する前記粉末が使用ざれる。
特に、 前駆体粉末として、 水溶性ジルコ ニウ ム化合物、 水溶性のィ ッ ト リ ウム化合物, マグネ シウ ム化合物, カルシウム化合物, セ リ ウ ム化合物等および所望により添加されるアルミ ナ粉未または永溶性ァ ルミニゥム化合物を舍有する混合水溶液に、 沈殺剤としてア ンモニア 水または炭酸ァ ンモニゥムを添加して沈殺させた共沈水酸化物または 混合炭酸塩を、 乾燥して得られる粉末が、 好ま しく使用される。
末発明において、 前記遷移金属化合物を舍有する溶液または分散液 に、 前記ジルコニァ化合物を主成分とする粉末を添加懸濁し、 ついで 溶媒を除去、 乾燥するこ とによ り 、 目的とする原料粉末を製造する。
遷移金属化合物を溶解または分散させるための溶媒として、 水およ び/または有機溶媒が使用でき、 蒸発法による溶媒の除去および乾燥 時の蒸発エネルギーを考慮すると、 有機溶媒の使用が好ましい。
使用する有機溶媒には、 特に制限はないが、 高粘度の溶媒は、 遷移 金属化合物およびジルコニァを主成分とする粉末の、 均一な混合分散 が囷難であり、 かつ、 溶媒の除去、 乾燥も困難となるので、 その使用 は好ま し く ない。 好まし く は、 メ タノ ール, エタノ ール, プロバノ ー ル, ブタノ ール等の低級ア ルコ ール類を使用する。
遷移金属化合物を舍有する溶液または分散液への、 ジルコニァ化合 物を主成分とする粉末の添加懇濁は、 単純な攬拌操作でも十分である が、 ミ リ ング等の混合、 粉砕操作を採用することにより、 効果をより 一層確実にすることができる。 、
溶媒の除去、 乾燥は、 通常蒸発法で行うが、 遷移金属化合物が水ま たは有機溶媒に不溶の場合、 あるいは可溶の場合でもあらかじめ沈'凝 剤を用いて沈殺させた場合は、 濾過法によつて溶媒を除去することも できる。 また、 i 霧乾燥法等を採用するこ とにより 、 効率的かつ効 果的に大量の粉夫を処理することも可能である。
得られた原料粉末は、 そのまま焼結原料として使用できるが、 300 〜 1200 'cの温度で一旦仮焼して使用してもよい。
前記方法で得られた原料粉末は、 その表面に遷移金属化合物が均一 に被着しており、 焼結時に焼結促進剂と して効果的に作用する。
該原料粉夫は、 1 100〜 1500 'cの比較的低温域における常圧焼結によ り、 容易に焼結し、 緻密な焼結体となる。
得られた原料粉末中の、 遷移金属の Z rまたは Zrと A 1との合計に対す る原子比は、 アルミ ナを舍有しない場合は Z rに対し、 アルミ ナを舍有 する場合は Zrと. Uとの合計に対し、 0 . 01〜 1 . 0¾、 好ま し く は、 0 . 01〜 0 . 5%である。
当該遷移金属の原子比が 0 . 01 %未満では、 焼結促進効果が不充分で ある。 また、 し0¾を越えると焼結体特性に影響を及ぼす場合がある ので好ま し く ない。
本発明において、 前記方法で製造した原料粉未を、 成形し、 焼結す るこ とにより、 ジルコニァ焼結体を製造する。 成形は、 通常の金型を使用する加圧成形で十分であるが、 最終焼結 体の焼結密度、 機械的強度等の向上のためには、 低庄による金型成形 後、 さ らに静水圧加圧を行う方法が、 好まし く採用される。
焼結は、 公知の方法のいずれを採用してもよいが、 大気圧下におけ る、 常圧焼結法で十分に目的を達することができる。
焼結温度は、 通常、 1100〜1700で程度の範囲で行う ことができる。 焼結体中の結晶の粒成長を抑制し、 緻密な焼結体、 特に高強度の部 分安定化ジルコニァ焼結体を製造する場合、 焼結温度は、 低い程よ く 、 1200〜: 1500での範囲が、 好ましい。
前記方法において、 原料粉末の焼結性が優れるため、 低温域におけ る常圧焼結法を採用するのにも拘わらず、 理論密度に対する相対密度 が 99%以上の焼結体を、 容易に製造することができる。
太発明において、 原料粉末の製造に使用するジルコニァ化合物を主 成分とする粉末を、 結晶子柽が 400 A以下、 かつ、 B E T比表面積 2 m 2/g以上を有する、 Y 203により安定化された部分安定化ジルコニァ粉 夫または Υ 203部分安定化ジルコ二ァを熱分解により生成する前駆汰粉 夫に限定するこ とにより、 正方晶含有率が 65¾以上の、 高靱性および 高強. f を有する Υ ζ 03部分安定化ジルコニァ焼結体を製造するこ とがで §る。 .
該焼結体の製造において、 出発原料のジルコニァ化合物を主成分と する粉末の結晶子径が、 400人を越えるか、 もし く は、 B E T比表面 積が 2m z / g未滴になると、 遷移金属化合物による焼結促進効果が不十 分となり、 低温域における常圧焼結では、 十分に緻密化した高密度の 焼結体が得られない。
該焼結体の製造において、 原料粉未中の遷移金属の Zrに対する原子比 は、 0. 01〜1 . 0 、 好まし く は、 0. 01〜 0. 5%である。
また、 焼結温度は、 1400で以下とすることが好ま しい。
本発明において、 前記焼結体の製造法の採用により、 Y 203含有率が 1.3モル ¾ 以上、 2.0モル% 未満の、 かつ、 正方晶相含有率が 65%以 上の新規な Y 203部分安定化ジルコユア焼結体を製造す-ることができる < 該焼結体^:おいて、 Υ 203含有率は、 焼結体中の Υ-203と Zr02との合計 量を基準とする。
該焼結体は、 少な く とも 5.8g/cm3 以上、 好まし く は、 5.9g/cm3 以上、 さらに好まし く は、 6.0g/on3 以上の焼結密度を有し、 破壊靱 性値(KI C) が 10MN/m3/2 以上、 16MN/m3/2 にも達する高密度、 高靱性, かつ、 高強度の Y 203部分安定化ジルコユア焼結体である。
該焼結体中の結晶粒径は、 0.5 m 以下、 好ま し く は、 0.3 m 以 下であり、 かつ、 正方晶相含有率は、 65%以上、 好まし く は、 80%以 上である。
該焼結休において、 Y 203含有率が 1.3モル% 未満では、 単斜晶相の 比率が多 く なり、 正方晶相舍有.率を 65%以上に保持することが困難で ある。 一方、 Υ 203含有率が 2.0モル¾ 以上の焼結体は、 既に知られ ており、 その破壊靱性値(KI C) は、 10MN/fn3/2 以上の値に保持できな い。
焼結体 φの結晶粒径が、 O.S m を逞えると、 正方晶相含有率を 65 1 以上に保持することが極めて困難となる。 さ らに、 該粒径が、 0. 3 以下であれば、 焼結体は機械強度の安定性に加え、 熱応力下に おける安定性も向上する。
また、 娆結温度が 1400 ΐを越えると、 焼結体中の結晶の粒成長が活 発となり、 その粒径が 0.5 m を越え、 単斜晶相含有率の大きい焼結 体しか得られず、 また、 焼結時にク ラ ックが発生することもある。
該焼結体製造用原料粉末中の遷移金属の Zrに対する原子比は、 0.01 〜1.0¾の範囲である。 該原子比が 1.0%を越えると、 焼結体特性を低 下させることがあるので好ま し く ない。
本発明において、
部分安定化ジルコ ユア : 99〜40モル ¾ 、 or — アル ミ ナ : 1〜 60モル ¾ 、 および、
遷移金属酸化物 : 遷移金属の と A1との吾—計に対する原子 比が、 0.01〜1.0¾
からなる組成を有する新規なアルミナ含有部分安定化ジルコニァ焼結体 を製造することができる。
該焼結体は、 破壤靱性値(KI C) が、 18.5MN/m32 、 ビ ッ カ ース硬度 が 1600kg/mm 2にも達する高靱性、 高硬度の、 さらに、 熱安定性に優れ た高強度焼結体である。
該焼結体は、 原料粉未の製造に使用するジルコニァ化合物を主成分 とする粉末を、
(a) 部分安定化ジルコユア粉末 : 99〜40モル ¾ および
α — アル ミ ナ粉末 : 1〜60モル ¾
. からなる混合粉末、 または、
(b) 上記組成を熱分解により生成する前駆体粉末
とし、 該粉末を遷移金属化合物の溶液または分散液に添加懸濁し、 溶 媒を除去、 乾燥して得た、 遷移金属の Zrと A1との合計に対する原子 が、 0.01〜1.0¾の原料粉夫を、 前記方法で成形、 焼锆して製造する。 該焼結体において、 部分安定化ジルコニァは、 Y203含有率が L3〜 4 モル ¾ の Yz03部分安定化ジルコニァ、 または、 安定化剤の Υ 203の一 部または全部が Ca0, Mg0もし く は CeOzで置換された、 安定化剤含有率 が 0.01〜 12モル ¾ の部分安定化ジルコユアである。
Y 203等の安定化剤の含有率は、 酸化物としての安定化剤と Zr02との 合計量を基準とする。
Υ 203部分安定化ジルコ ニァの場合、 Υ 203含有率が 1.3モル° 未満で は、 Α 1203共存下でも焼結体 Φの単斜晶相の比率が大き く なり、 正方 晶相舍有率を 65%以上に保持することが困難となる。 Υ 203含有率が 4モル ¾ を越えると、 焼結体の破壤靱性値が低下する。
該焼結体において、 .41203含有率が、 1モル ¾ 未満では、 高硬度が 1 l - 得られず、 また、 60モル ¾ を越えると焼結体の緻密化、 高密度化が困 難となる。 一- 該焼結体において、 遷移金属の Zrと A1との合計に対する原子比が、 0.01% 未満では、 緻密化された高密度の焼結体とならず、 また、 1モ ル% を越えると焼結体特性が低下する。
該焼結体において、 焼結体中のジルコニァ結晶粒径は、 S in 以下、 好ま し く は 0.5 m 以下であり、 正方晶相含有率は、 65¾以上、 好ま し く は 80%以上である。 また、 焼結体中の Α1203 結晶粒径は、 以下、 好ま し く は 2 m 以下である。
該アルミ ナ含有部分安定化ジルコニァ焼結体は、 ビッカース硬度が 1100〜 1600Kg/mm 2と極めて高硬度の焼結体であり、 特に 200 'Cにおけ る 1000時間の熱処理後においても、 85Kg/min2以上の曲げ強度を有する 熟安定性に優れた焼結体である。
該焼結体製造用原料粉末の製造において、 ジルコニァ化合物を主成 分とする粉末は、 結晶子径が 400 A以下、 B E T比表面積が 2m2/g以 上である部分安定化ジルコニァ粉末または部分安定化ジルコ二ァを熱 分解によ り生成する前駆体粉末と、 結晶子径が l ii iti 以下、 B E T比 表面積が 2m 2/g以上である -アルミ ナ粉末またはアルミ ナを熟分解 により生成する前躯体粉耒との混合物を使用する。
部分安定化ジルコニァ粉末もし く はその前躯体粉末の結晶子径が 4 00 Αを越えるか、 もし く は、 B E T比表面積が 2m2/g未満である場合、 または、 o —アルミ ナ粉末もし く はその前駆体粉末の結晶子径が l oi を越えるか、 もし く は、 B E T比表面積が 2m2/g未満である場合は、 遷移金属化合物による焼結促進効果が減少し、 1500 'C以下の常圧焼結 では、 十分に緻密化させた高密度の娆結体を得ることができない。
〔発明を実施するための最良の形態〕
本発明を実施するための最良の形態を、 実施例により説明する。
ただし、 本発明の範囲は、 下記実施例により、 何等限定されるもので I 2 はない。
実施例 1 易焼結性原料粉末および焼結体の製造——
(1) 焼結体製造用原料粉末の製造
試料 (1-1)
ZrOCl2および YC13を酸化物モル換箕 : Yz03パ Y203 + Zr02)=0.03の比 率で舍有する混合水溶液に、 ア ンモニア水を添加して pHを調整し、 混 合水酸化物を共沈させた 共沈水酸化物を濾取、 乾燥し、 Y203部分 安定化ジルコニァ前駆体粉末を得た。
得られた前駆体粉末の一部を、 800での温度で 1時間仮焼し、 Υ203 部分安定化ジルコニァ粉末を得た。
遷移金属化合物として、 下記の化合物をエタノ一ルに瑢解または分 散し、 遷移金属化合物溶液または分散液を調整した。
溶 液 分散液
πη Mn (CH3C00) 2 · 4H20
Fe Fe(N03) 3 · 9H20 Fe(OH) 3
Co Co(CH3C00) 2 · 4H20 CoO
i Mi (N03) 2 · 6HZ0 N!i (OH) 2
Cu Cu(CH3C00) 2 CuO
Zn Zn (CH3COO) 2 · 2H20 ZnO
調整した遷移金属化合物溶液または分散液に、 前記製造した部分安 定化ジルコニァ粉末を添加懸濁した後、 ヱタ ノ一ルを留去、 乾燥して 遷移金属化合物の被着した Y 203部分安定化ジルコニァ焼結体製造用原 料粉末 (レ 1)を得た。
試料 (1-2)
試料 (レ 1)の製造において、 Υ203部分安定化ジルコユア粉末に代え て、 試料 (レ 1)の製造過程で得られた Υ 203部分安定化ジルコニァ前駆 体粉末を使用した以外には同一の条件で遷移金属化合物の被着処理を 行い、 さ らに 800で の温度で 1時間仮焼し、 Υ 2θ 3部分安定化ジルコ 二 ァ焼結体製造用原料粉末 (1-2)を得た。
試料 (1-3)
ZrOCl2および CaCl2を酸化物モル換算 : CaOパ Ca0 + Zr02)=0.12の比 率で舍有する混合水溶液に、 ア ンモニア水を添加して pHを調整し、 混 合水酸化物を共沈させた。 共沈水酸化物を濾取、 乾燥した後、 800 で の温度で 1時間仮焼し、 CaO完全安定化ジルコニァ粉末を得た。 得られた CaO完全安定化ジルコユア粉未を、 試料 (1-1)と同一の条 件で遷移金属化合物による処理を行い、 CaO完全安定化ジルコニァ焼 結体製造用原料粉末 (1-3)を得た。
試料 (1-4)
ZrOCl2および MgCl2を酸化物モル換算 : MgOバ MgO + ZrO2)=0.081 の 比率で舍有する混合水溶液に、 ァンモニァ水を添加して pHを調整し、 混合水酸化物を共沈させた。 共沈水酸化物を濾取、 '乾燥した後、 8 00'cの温度で 1時間仮焼し、 MgO部分安定化ジルコニァ粉末を得た。
得られた MgO部分安定化ジルコニァ粉末を、 試料 (1-1)と同一の条 桦で遷移金属化合物により処理し、 MgO部分安定化ジルコニァ焼結体 製造用原料粉末 (1-4)を得た。
試料 (1-.5) .
ZrOCl2および CeCl3を酸化物モル換算 : Ce02パ CeO Zr02)=0.08の 比率で舍有する混合水溶液に、 ア ンモニア水を添加して pHを調整し、 混合水酸化物を共沈させた。 共沈水酸化物を濾取、 乾燥した後、 8 00'Cの温度で 1時間仮焼し、 CeOz部分安定化ジルコニァ粉末を得た。
得られた Ce02部分安定化ジルコニァ粉末を、 試料 (1-1)と同一の条 件で遷移金属化合物により処理し、 Ce02部分安定化ジルコニァ焼結体 製造用原料粉末 (1-5)を得た。
比較試料 (比 1-1)
前記試料 (レ 1)の製造における前躯体粉末の製造に使用した原料混 合水溶液に、 前記遷移金属化合物を添加し、 遷移金属化合物を含有す る共沈水酸化物を得、 該共沈水酸化物を濾過、 乾燥、 仮焼し、 比較の ための原料粉末 (比 1-1)を得た。 —- 比較試料 (比 1-2)
前記試料 (1-1)の製造過程で遷移金属化合物による被着処理を省略 した Y 203部分安定化ジルコニァ前駆体粉末 (以下、 「夫処理品」 と称 す。 ) を、 比較のための原料粉末 (比 1-2)とした。
比較試料 (比 1-3)
前記試料 (1-3)の製造過程で得られた、 CaO完全安定化ジルコ ニァ 粉末の未処理品を、 比較のための原料粉末 (比 3)とした。
比較試料 (比 1-4)
前記試料 (1-4)の製造過程で得られた、 MgO部分安定化ジルコユア 粉未の夫処理品を、 比較のための原料粉末 (比 1-4)とした。
1;ヒ較試料 (比 1-5) ,
前記試料 ( 4)の製造過程で得られた、 Ce02部分-安定化ジルコニァ 粉末の未処理品を、 比較のための原料粉末 (比 1-5)とした。
(2) 焼結体の製造
前記製造した原料粉末を、 金型を使用して 200Kg/an2 の圧力をかけ て加圧成形した後、 さ らに 2t/cm2 の圧力の静水圧加圧を行い、 成形 体を得た。
得られた成形体を、 大気圧下、 所定の温度で 3時間焼結し、 ジルコ ニァ焼結体を得た。
(4) 評価試験
得られた焼結体の密度の測定および得られた焼結体の一部について, J IS R-1601 (1981)に基づき 3点曲げ試験を行った。
第 1表に、 原料粉未、 試料 (1-1)、 (1-2)および比較試料 (比レ 1) 〜 (比 1-2)の、 遷移金属の Zrに対する原子比、 これらの原料粉末を使 用した Y 203部分安定化ジルコニァ焼結体の密度および理論密度に対す る相対密度ならびに焼結体の曲げ強度 ( 5点の平均値) を示す。 第 2表に、 原料粉末、 試料 ( 3)、 (1-4) . (1-5)および比較試料 (比レ3)〜 (比 1-5)の、 遷移金属の Zrに対する原子氏—、 これらの原料 粉末を使用した CaO完全安定化ジルコニァ焼結体、 · MgO部分安定化ジ ルコニァ焼結体および Ce02部分安定化ジルコニァ焼結体の密度および 理論密度に対する相対密度ならびに焼結体の曲げ強度 ( 5点の平均値) 示す。
各焼結体の理論密度を、 下記に示す。
Y 203部分安定化ジルコニァ焼結体 : 6.10 g/cm 3
CaO 完全安定化ジルコニァ焼結体 : 5.68 g/cm 3
MgO 部分安定化ジルコニァ焼結体 : 5.80 g/cm 3
Ce02部分安定化ジルコニァ焼結体 : 6.23 g/cm3
第 1 表 原 料 粉 末 1200'c 焼 1300 *c 焼 a
遷 移 金 属 焼 結 相 対 曲 げ 焼 結 相 対 曲 げ 試 料
觀 被着法 被籠 密 度 密 度 強 度 密 度 密 度 強 度 番 号 原子% g/cra3 % Kg/mm2 g/cra3 % Kg/mm2
1-2 0.3 5.90 95.7 5.98 98.0
0.05 5.90 96.7 6.00 98.4
0.1 5.95 97.5 6.01 98.5
溶 液
0.2 5.97 97.9 6.02 98.7
0.3 5.96 97.6 6.02 98.7 100
Mn
1.0 5.94 97.4 6.02 98.7
0.05 5.82 95.4 5.93 97.2
0.1 5.88 96.7 5.97 97.9
1-1 懸纖 0.2 5.90 96.7 5.99 98.2
0.3 5.91 96.9 95 6.00 98.4 100
1.0 5.90 96.7 6.00 98.4
0.05 5.72 93.8 5.92 97.0
0.1 5.73 93.9 5.34 97.4
溶 液
Fe 0.2 5.84 95.7 ! 6.02 98.7 ; 一 ;
0.3 5.84 95.7 6.03 98.9 101
0.3 5.80 95.1 84 5.98 98.0 98
0.05 5.89 96.6 —— 1 5.99 98.2
0.1 5.95 97.5 6.00 98.4
溶 液
Co 0.2 5.89 96.6 6.02 98.7
0.3 5.87 96.2 6.02 98.7 100 懇纖 0.3 5.84 95.7 88 5.98 98.0 90 1
第 1 表 (つづき一 1)
Figure imgf000019_0001
Figure imgf000020_0001
8 T
Z £00/S8df/I3d fIISO/98 O 第 2 表
Figure imgf000021_0001
実施例 2 Yz03部分安定化ジルコニァ焼結体およびその製造
(1) 原料粉末の製造 —- 実施例 1 の試料 (1-1)の製造過程における前駆体粉末の製造におい て、 ZrOCl2と YC13との混合比を変え、 共沈水酸化物を得た。
該共沈水酸化物を実施例 1 と同一の条件で処理し、 Y 203含有率の異 なる部分安定化ジルコニァ粉末を得た。
試料 (2-1)
得られた部分安定化ジルコニァ粉末を、 実施例 1で使用した遷移金 属化合物の溶液により同一の条件で処理し、 焼結体製造用の原料粉末
(2-1)を得た。
' 試料 (2-2)
前記製造した共^:水酸化物の乾燥粉末を、 試料 (2-1)と同一の条件 で処理し、 さらに 800 °cの温度で 1時間仮焼し、 焼結体製造用の原料 粉末 (2-2)を得た。
試料 (2-3)
前記製造した部分安定化ジルコ二ァ粉未を、 実施例 1 で使用した遷 移金属化合物の懸濁液により同一の条件で処理し、 焼結体製造用の原 料粉末 (2- 3)を得た。
(2) 焼結体の製造
得られた原料粉未 (2-1)〜 (2-3)を、 実施例 1 と同一の条件で成形 した後、 大気圧下、 所定の温度で 3時間焼結し、 Y 203都分安定化ジル コニァ焼結体を得た。
比較として、 遷移金属化合物による処理を省略した粉末、 Υ 203舍有 率が、 1.3 モル ¾ 未満の粉末、 原料粉末の結晶子径が、 400 Αを越え る粉末および遷移金属の Zrに対する原子比が 1.0% を越える粉夫を使 用し、 前記と同一の条件で成形、 焼結し焼結体を得た。 また、 焼結 温度を 1500'cで焼結を行つた。
(3) 部分安定化ジルコニァ粉末および焼結体の諸特性 前記第 ω項および第 )項で得られた部分安定化ジルコニァ粉末およ び焼結体について、 下記の諸特性を測定した。
第 3表に、 原料粉末 (2-1)およびそれを使用した焼結体の諸特性を 示す。
第 4表に、 原料粉末 (2-2)ならびに (2-3)およびそれらを使用した 焼結体の諸特性を示す。
(Α) 部分安定化ジルコニァ粉末の結晶子径 : D
部分安定化ジルコユア粉末の、 X線回折ビー ク の半値幅から、 下 記シエラーの式に基づき、 結晶子径 : Dを箕出した。
D = 0.9 / cos Θ
λ : X線の波長
β : 面折ピークの半値幅
Θ : 面折角
(Β) 部分安定化ジルコニァ粉末の B E T比表面積
Micromeritics ( 島津製作所製 )を使用して測定した。
(C) 部分安定化ジルコニァ焼結体の破壌靱性値: K t c
ビッカース圧痕法によつた。
鏡面研磨した試料の表面に、 ビッカース圧子を打ち込み、 得られた 圧痕の大きさ、 および、 圧痕から発生した亀裂の長さから、 新原等の 提案による下記式により算出した。 圧子の打ち込み荷重は、 50 kgf とした。
(Ki c /H a1 /2) ( Η/Ε Φ) °· 4 = 0.035 ( ^ / - 1 / 2 : 拘束係数 (〜3)
Η : ビ ッ カ ース硬度
Ε : 弾性係数
a : 圧痕の対角線の長さの' 1 2
: 圧痕から発生した亀裂の長さ
(D) 部分安定化ジルコニァ焼結体の曲げ強度 JIS R-1601 (1981) の規定に基づき測定した。
3 4 40mm の試料を使用し、 スノヽ 'ン; 30mmおよびクロスヘッ ド ス ピー ド ; 0.5mm/minの条件で測定し、 5試料の平均値を求めた。
(E) 部分安定化ジルコニァ焼結体の正方晶相含有率
試料の表面を、 3 <« ηι のダイ ヤモ ン ドス ラ リ ーで研磨した後、 X 線回折を行い、 次式により算出した。
(111) t
正方晶相 (%) = X 100
(111) t+ (lll)m+ (lll)m
(111) t : 正方 HB (111)面回折強度
(lll) m : 単斜 (111)面回折強度
(lll) m : 単斜 HH (111)面回折強度
(lll) t回折ピークは、 立方晶の (lll) c 回折ビークを舍むが、 全て 正方晶として計算した。
(F) 部分安定化ジルコ二ァ娆結体中の結晶粒径
焼結体の破断面を、 走查型電子顕微鏡を使用して観察し、 結晶粒 径を測定した。 比較試料を除く全ての試料の結晶粒径は、 0.1〜0. 3 β m の範囲にあることを確認レた。
第 3 表
Figure imgf000025_0001
第 3 表 き) 遷移金 1属 原 料 粉 末
5 燒 口 焼 結 曲 げ IE¾VB
Y220U3 比 表 強 &
面 積 温 度 密 度 ( I C) 強 度 舍裤 原子% モル% •c g/cm3 MN/m3^2 Kg/mm" %
1.7 28.5 1200 5.88 15.0 140 >95
Fe 0.3 結子
2.2 - .2 2 22 26 30.5 1300 6.01 8.6 124
^晶径 6
1.7 230 28.5 1200 5.91 14.8 145 >95
Co 0.3
2.2 226 30.5 1300 6.02 8.5 128 施
1.7 230 28.5 1200 6.03 15.3 168 >95
Ni 0.3
2.2 30.5 1300 6.07 8.7 131 例
230 28.5 1200 6.01 15.5 160 >95
Zn 0.3
2.2 226 30.5 1300 6.07 8.5 133
1.7 230 28.5 1200 5.48 ■ 48 45
1.9 238 29.5 1300 5.53 55 52
218 25.6 1200 5.48 40
2.0 390 5.6 1300 5.66 23
585 1.3 13(¾ 4.88 58
2.2 226 30.5 1300 5.70 58
3.0 222 27.6 1300 5.68 63
1.1 226 30.5 1100 割れ 35
':輋父
0.3 230 28.5 1500 割れ 32
Ι.'
568 1300 5.65 65 55
2.2 226 30.5 1300 6,01 4.2 60 例
1.1 226 30.5 1100 割れ 30
0.3 230 28.5 1500 割れ 40
Cu 1.7
568 1.2 1300 5.58 63 48
1.5 2.2 226 30.5 1300 5.99 4.2 60 第 4 表 原 3 粉 末
焼 α 焼 結 破纏性 曲一 げ IE ^晶 觀 Υ203 τσ ΗΗ 比 表 強 度
舍裤 子 径 M 櫝 温 度 密 度 (Ki c) 強 度 含有率 原子% モル% 人 raz/g •C g/cm*1 MN/m32 Kg/ ram2 %
Mn 0.3 1.7 230 28.5 1200 5.98 14.8 155 >95 施 Cu 0.3 1.7 230 28.5 1200 6.01 14.9 .;6 >95 例 Fe 0.3 1.7 230 28.5 1200 5.88 16.1 139 92 試 Co 0.3 1.7 230 28.5 1200 5.88 15.8 140 94 料
2 Ni 0.3 1.7 230 28.5 1200 5.99 14.5 149 >95
1
Zn 0.3 1.7 230 28.5 1200 5.92 14.8 148 >95 比 1.7 230 28.5 1200 5.48 48 45
Mn 0.3 1.7 230 28.5 1300 5.99 14.8 150 90
Cu 0.3 1.7 230 28.5 1300 6.02 14.7 156 >95 例 Fe 0.3 1.7 230 28.5 1300 6.00 15.1 150 92
Co 0.3 230 28.5 1300 5.98 14.7 140 90
2 Ni 0.3 230 28.5 1300 6.02 13.9 155 89
: 3 Zn 0.3 230 28.5 1300 6.00 14.1 145 86
: ヒ 230 28.5 1300 0.56 52 40
実施例 3 アルミ ナ舍有ジルコニァ焼結体およびその製造
(1) 焼結体製造用原料粉末の製造 ~'
試料 (3-1)
実施例 1 のジルコユウム化合物を主成分とする粉末の製造において、 YC13, MgCl2) CaCl2および CeC "の添加量を代えた以外は、 同一の条 件で処理し、 部分安定化ジルコニァ粉末を得た。
得られた部分安定化ジルコユア粉末、 アルミナ粉末および各種遷移 金属の硝酸塩のエタノ ール溶液を、 ミ リ ング用ボッ ト に仕込み、 混合、 粉碎した後、 エタノ ールを留去、 乾燥し、 焼結体製造用原料粉末 (3-
1)を得た。
試料 (3-2)
試料 (3-1)のジルコ ニウム化合物を主成分とする粉末の製造におい て、. ジルコ ニウ ム化合物と安定化剤との混合水溶液に、 アルミ ナ粉末 を添加懸濁した以外には、 同一の条件で処理し、 アル ミ ナを舍有する 部分安定化ジルコニァ粉末を得た。
得られたアルミナ舍有部分安定化ジルコニァ粉未および各種遷移金 属の硝酸塩のェタノ ール溶液を、 ミ リ ング用ポッ 卜に仕込み、 混合、 粉碎した後、 ヱタノ ールを留去、 乾燥し、 焼結体製造用原 #4粉夫 (3-
2)を得た。 - 試料 (3-3)
試料 (3-1)のジルコ ニウ ム化合物を主成分とする粉夫の製造におい て、 ジルコニウム化合物と安定化剤との混合水溶液に、 AiCl3を加え て均一に混合した以外には試料 (3-1)と同一の条件で処理し、 アル ミ ナ含有部分安定化ジルコニァ粉末を得た。
得られたアルミナ舍有部分安定化ジルコ ニァ粉末および各種遷移金 属の硝酸塩のエタノ ール溶液を、 ミ リ ング用ポッ トに仕込み、 混合、 粉砕した後、 ヱタノ ールを留去、 乾燥し、 焼結体製造用原料粉末 (3-
3)を得た。 (2) 焼結体の製造
得られた 料粉末 (3-1)〜(3-3) を、 実施例 1 と同一の条件で成形 した後、 所定の温度で 3時間、 常圧焼結し、 アルミ ナ含有ジルコニァ 焼結体を得た。
比較として、 遷移金属化合物による処理を省略した原料粉末を使用 して、 同一条件での焼結を行い、 焼結体を得た。
また、 原料粉末 (3-1)の比較として、 Y 203含有率が 1.0¾ の原料粉 末を使用し、 同一の条件で焼結体を得た。
(3) 原料粉末および焼結体の諸特性
前記製造した原料粉末および焼結体について、 実施例 2 と同様の諸 特性を測定した。
さ らに、 焼結体のビッカース硬度ならびに 200 'c 1000時間の熟処 理後の曲げ強度を測定した。 '
第 5表に、 試料 (3-1)およびそれを使用した焼結体の諸特性を示す ; なお、 比較例を除く実施例の全ての焼結体の正方晶相含有率は.、 95 % 以上であった。
また、 比較例を除く実施例の全ての焼結体中の ZrOz結晶粒径は、 2 ^ m 以下、 A 1203 結晶粒径は、 以下であることを確認した。
第 ' 6表に、 試料 (3-2)およびそれを使用した焼結体の諸特性を示す, なお、 比較例を除く実施例の全ての焼結体の正方晶相舍有率は、 95 % 以上であった。
また、 比較例を除く実施例の全ての焼結体中の Zr02結晶粒径は、 2 ■"m 以下、 A 1203 結晶粒径は、 4 m 以下であることを確認した。
第 7表に、 試料 (3-3)およびそれを使用した焼結体の諸特性を示す, なお、 比較例を除く実施例の全ての焼結体の正方晶相含有率は、 95 % 以上であった。
また、 比較例を除く 実施例の全ての焼結体中の Zr02結晶粒径は、 2 以下、 A1203 結晶粒径は、 4 m 以下であることを確認した。 第 表
Figure imgf000030_0001
第 6 表 アル ミナ粉末 ア ル ミ ナ含有ジ ル コ 二ァ粉末 原料粉 末
dh
t, *口 wt flta 鹏 tto り ビ *— - 'ソリ j
$ロ I3B 比 表 ジ ル コ ユ ア成分 Α1203 比 表 遷移 金 属 強 度 強 度 一 ス fan. '又 t- IX. n l Cノ ¾fi J又
子 径 面 積 安定化剤 •ia 舍有率 面 積 腿 被着率 後
簡 Z含有率 卞 性
M m m2/g モル% m モル% m2/g 原子% 。C g/cra3 MN/m3/z Kg/mm2 Kg/mm2 Kg/mm2
0. 1 30 1.3 250 40 30 tin 0.9 1400 5. 11 10.5 130 1530
0.3 10 3.5 230 10 30 Mn 0.2 1200 5.82 12.5 130 1230
Cu 0.3 1300 5.57 15.0 140 100 1350 z 3
1.7 250 20 30 Fe 0.5 1300 5.56 9.0 135 1340
Ni 0.3 1400 5.56 8.8 120 1330
0.5 7
2.5 230 30 25 Cu 0.05 1400 5.33 11.3 133 1420 例
MgO 8.1 250 1.0 30 Cu 0.2 1400 5.76 10.0 100 1130
CaO 8.0 230 50 30 Mn 0.3 1400 4.74 8.5 105 1580 比 0.5 7 Y203 1.7 230 20 30 1300 4.63 4.3 60 42 i 860
較例比 第 7 表 ア ル ミ ナ含有ジルコユア粉末 原 料 粉 末
P α 破壊靱性 曲 げ
ジルコユア成分 Α1203 比 表 遷 移 金 属
温 度 密 度 強 度 強 度
安定化剤 含有率 面 積 種類 含有率 (K,c)
種 類ノ含有率
モル% モル% mz/g 原子% •c g/cnr MN/m3 z Kg/mm2 Kg/mm2
1.3 3 30 Ni 0.2 1300 6.00 9.5 ' 115 1150
Y203 1.7 20 35 tin 0.2 1300 5.57 13.5 135 110 1340 施 2.5 40 30 Cu 0.2 1400 5.10 11.0 120 1530
MgO 8.1 10 35 Mn 0.2 1300 5.53 10.3 120 1250 例
CaO 8.0 30 35 Cu 0.2 1300 5.08 10.6 115 1420
0.5 20 35 Mn 0.3 1300 4.66 4.5 70 750
2.0 30 35 焼 1300 4.56 4.5 66 750
強熱^ =曲
処後
度理 fflげ
硬一ビ
度カス 〔産業上の利用可能性〕
本発明において、 第 1 の発明は、 ジルコユア焼結 製造用の易焼結 性の原料粉末の製造方法である。
該方法は、 前記実施例に具体的に示した如く 、 遷移金属化合物を、 ジルコニウム化合物を主成分とする粉末に、 被着させる極めて簡易な 方法である。
該方法において、 遷移金属化合物は、 ジルコ ニウム化合物を主成分 とする粉末の表面に、 均一に被着しており、 微量の使用で焼結促進剤 と しての効果が発揮され、 前記実施例に示す如く 、 得られた原料粉末 は、 極めて易焼結性を示す。
したがって、 該方法は、 完全安定化ジルコニァ焼結体、 部分安定化 ジルコニァ焼結体、 アルミ ナ舍有部分安定化ジルコニァ焼結体および その他の特殊なジルコニァ焼結体製造用の原料粉末の製造方法として 広く採用することができる。
第 2 の発明は、 高密度ジルコニァ焼結体の製造方法である。
該方法は、 前記第 1 発明の方法で製造された易焼結性の原料粉关を 使用することを特徵とする。
該方法においては、 前記実施例に示す如く 、 常圧焼結が可能であり 特殊な装置および操作を採用しな く とも、 高密度の十分に実用的な機 械的特性を有する、 目的の各種ジルコニァ焼結体を製造することがで きる。
前記実施例においては、 常圧焼結のみを採用したが、 ホ ッ トプレス H I Ρ法等を採用し、 さらに高密度の焼結体を製造することもできる 第 3 の発明は、 高密度、 高強度の Υ 203部分安定化ジルコニァ焼結体 の製造方法である。
該方法は、 前記第 1 および第 2発明において、 出発原料のジルコ二 ゥム化合物を主成分とする粉未を、 限定することを特徴とする。
該方法おいては、 原料粉末が、 易焼結性であるこ とにより低温焼結 が可能となり、 焼結体中の結晶の粒成長が抑制され、 微細な構造の正 方晶含有率の高い高密度、 高強度の Y 20 3部分安定化ジルコニァ焼結体 を製造することができる。 ' 第 4の発明は、 新規な組成を有する Υ 20 3部分安定化ジルコ ニァ焼結 体である。
該焼結体は、 Υ 20 3含有率が 1 . 3モル%以上、 2 . 0モル%未満であり、 かつ、 正方晶含有率が 65 %以上であることを特徴とする。
該焼結体は、 0 3含有率が低いことにより、 前記実施例に示す如く 、 極めて大きい靱性を有する。
したがって、 該焼結体は、 高靱性および高強度の要求される構造部 材として、 その利用が期待される。
第 5 の発明は、 新規な組成のアルミナ舍有部分安定化ジルコニァ焼 結体である。 '
該焼結体は、 アルミ ナを舍有するこ とにより、 俞記実施例に示す如 く 、 高密度および高硬度を有し、 また、 熟安定性にすぐれた高強度の 焼結体である。
特に、 前記第 4発明の Υ 2 0 3部分安定化ジルコニァ焼結体にアルミナ を舍有させた焼結体は、 前記実施例に示す如く 、 高い靱性をも有する。
したがって、 該焼結体は、 高靱性および高強度に加え、 さ らに、 高 硬度および熱安定性の要求される構造部材、 たとえば、 切削材等とし ての利用が期待される。
本発明は、 第 1発明の易焼結性原料粉末の製造方法およびそれを発 展させた高密度、 高強度、 高靱性、 高硬度、 さ らに、 熱安定性の優れ たジルコニァ焼結体およびその経済的な製造方法を提供するものであ り、 その産業的意義は極めて大きい。

Claims

請 求 の 範 囲
遷移金属化合物の少な く とも 1種を舍有する溶 または分散液に, 安定化剤を含有するジルコ二ゥ 化合物を主成分とする粉末を添加 懇濁し、 ついで、 獰媒を除去、 乾嫫することを特徴とするジルコ二 ァ焼結体製造用 易缭結牲獏料铹.ま 製造方法
請求の範憩第 1項において、 遷移金属化合物が、 Mn, Pe, Co, N i , Cuおよび Znよりなる群から選ばれた少なく とも 1種の金属の金属 化合物であることを待徽とするジルコ二マ臻 H体饕達搿め易璣結性 原料粉未の製造方法
請求の ¾題第 1項において、 安定化剤が、 Y 203, CaO, MgOもし く は Ce02または? 203, CaO, MgOもし く は CeO 2を熱分解により生成する イ ッ ト リ ウ ム, カ ルシウ ム, マグネ シウム も し く はセ リ ウ ム化合物 であることを特徴とするジルコニァ焼結体製造用の易焼結性原料粉 末の製造方法
請求の範囲第 1項において、 ジルコ ニウ ム化合物を主成分とする 粉末が、 Y203, Ca0, g0または Ce02で安定化された、
(a) 完全安定化ジルコ ニ ァ玢未、 部分安定化ジルコニァ粉 *もし く はアル ミ ナ舍有部分安定化ジルコニァ粉未、 または.,
(¾) 該完全安定化ジルコニァ、 該部分安定化ジ コニァもし く は該 アル ミ ナ舍有部分安定化ジルコユアを熱分解により生成する篛駆 体粉末
であることを特徵とする宪全安定化ジルコニァ焼結体、 部分安定化 ジルコニァ焼結体またはアルミナ舍有部分安定化ジルコ二ァ饶結体 製造用の易焼 ¾性原料粉末の製造方法
請求の範囲第 1 項において、 ジルコニァ焼結体製造用の易焼結性 原料粉末における遷移金属の Zrまたは Zrと A1との合計に対する原子 比が、 アル ミ ナを舍有しない場合は Zrに対し、 アル ミ ナを舍有する 場合は Zrと A1との合計に対して、 0.01〜; 1.0 %であることを特徴と するジルコニァ焼結体製造用の易焼結性原料粉末の製造方法
請求の範囲第 4項において、 完全安定化ジルコ : ^ァまたは部分安 定化ジルコ ニァを熱分解により生成する前駆体粉末が、 ジルコニゥ ム化合物および安定化剤を舍有する溶液から沈殺させた共沈物であ ることを特徴とする完全安定化ジルコニァ焼結体または部分安定化 ジルコニァ焼結体製遣用の易焼結性原料粉末の製造方法
請求の範囲第 4項において、 アルミ ナ含有部分安定化ジルコニァ を熱分解により生成する前駆体粉末が、
(a) or — アル ミナ粉末または該アルミナを熱分解により生成するァ ノレ ミ ニゥム化合物、
(b) ジルコ ニウム化合物、 および、
(c) 安定化剤
を舍有する溶液または懸濁液から沈殺させた共沈物であることを特 徴とするアルミナ舍有部分安定化ジルコニァ焼結体製造用の易焼結 性原料粉末の製造方法
遷移金属化合物の少なく とも 1種を舍有する溶液または分散液に, 安定化剤を舍有するジルコ二ゥム化合物を主成分とする粉末を添加 懸濁し、 ついで、 溶媒を除去、 乾燥して原料粉末を製造し、 該原料 粉末を成形、 焼結することを特徴とする高密度ジルコニァ焼結体の 製造方法
請求の範西第 8項において、 焼結を大気圧下、 1100〜1700での焼 結温度で行う ことを特徴とする高密度ジルコニァ焼結体の製遣方法 遷移金属化合物の少な く とも 1種を舍有する溶液または分散液に- 結晶子径 : 400 A以下、 B E T比表面積 : 2 irf / g以上を有する Y 20 3 部分安定化ジルコニァ粉末または該 Υ 203部分安定化ジルコ二ァを熱 分解により生成する前駆体粉末を添加懇潘し、 ついで、 溶媒を除去- 乾燥して原料粉未を製造し、 該原料粉末を成形、 焼結することを特 徴とする高密度、 高靱性 Υ 203部分安定化ジルコニァ焼結体の製造方 法
請求の範囲第 1 0項において、 遷移金属化合物が-、 Mn, Fe, Co, Ni.Cu および Znよりなる群から選ばれた少なく とも 1種の金属の金 属化合物であることを特徴とする高密度、 高靱性 Y203部分安定化ジ ルコニァ焼結体の製造方法
請求の範囲第 1 0項において、 Υ 203部分安定化ジルコニァ焼結体 における遷移金属の Zrに対する原子比が、 0.01〜 1 %であることを 特徴とする高密度、 高靱性 Υ 203部分安定化ジルコニァ焼結体'の製造 方法
請求の範囲第 1 0項において、 Υ203部分安定化ジルコ二ァを熱分 解により生成する前駆体粉末が、 ジルコ ニウム化合物およびィ ッ ト リ ゥム化合物を傘有する溶液から沈殺させた共沈物であることを特 徴とする高密度、 高靱性 Υ203都分安定化ジルコニァ焼結体の製造方 法
請求の範囲第 1 0項において、 焼結を、 大気圧下、 1500 'c以下の 焼結温度で行う ことを特徴とする高密度、 高靱性 Y203部分安定化ジ ルコニァ焼結体の製造方法
Υ 203含有率が 1.3モル%以上、 2,0モル%未満であり、 かつ、 正 方晶相含有率が 65%以上であることを特徴とす 高強度、 高靱性 Y2
03部分安定化ジルコニァ焼結体
請求の範囲第 1 5項において、 焼結体中の Zr02の結晶粒径が、 0
.S fi m 以下であることを特徴とする高強度、 高靱性 Y203部分安定化 ジルコ ニァ焼結体
請求の範西第 1 5項において、 焼結密度が、 5.8g/Cm3以上である ことを特徴とする高強度、 高靱性 Y 203部分安定化ジルコニァ焼結体 部分安定化ジルコユア 99〜40モゾレ%、
or—アル ミ ナ 1〜60モル%、 および、
遷移金属酸化物 遷移金属の Zrと A1との合計に対する原 子比が、 0.01〜1 %
であることを特徴とするアルミナ舍有部分安定化、ラルコニァ焼結体 9 請求の範囲第 1 8項において、 部分安定化ジルコユアが、 Y203,
MgO, CaOまたは Ce02で安定化された、 正方晶相含有率が 65 %以上の 部分安定化ジルコユアであることを特徴とするアルミ ナ含有部分安 定化ジルコニァ焼結体
0 請求の範囲第 1 8項において、 遷移金属酸化物が、 Mn, Fe, Co,
Mi, Cuおよび Znよりなる群から選ばれた少なく とも 1種の金属の金 属酸化物であることを特徴とするアルミナ含有部分安定化ジルコ二 ァ焼結体
1 請求の範囲第 1 8項において、 焼結体中の Zr02の結晶粒径が、 2 m 以下、 A 1203の結晶粒径が、 4 m 以下であることを特徴とす るアルミナ舍有部分安定化ジルコニァ焼結体
2 (a) 部分安定化ジルコユア粉未もし く は部分安定化ジルコユアを 熟分解により生成する前躯体粉末、
(b) or—アル ミ ナ粉末もし く はアルミ ナを熱分解により生成する 前駆体粉末、 および、
(c) 遷移金属化合物
を舍有する懸濁液から、 溶媒を除去、 乾燥して原料粉未を製造し、 該原料粉末を成形、 焼結することを特徴とする
部分安定化ジルコニァ 99〜 40モル%、
安定化 -アルミ ナ 1〜60モル%、 および、
遷移金属酸化物 遷移金属の Zrと iUとの合計に対する原 子比が、 0.01〜1 %
からなるアルミナ舍有ジルコニァ焼結体の製造方法
3 請求の範囲第 2 2項において、 遷移金属化合物が、 Mn, Fe, Co, Ni, Cuおよび Znよりなる群から選ばれた少な く とも 1種の金属の金 属化合物であることを特徴とするアルミナ舍有部分安定化ジルコ二 ァ焼結体の製造方法
請求の範囲第 2 2項において、 部分安定化ジル ユア粉末の結晶 子径が、 400 Α以下、 B E T比表面積が、 2m2/g以上、 および、 α -アルミ ナ粉末の結晶子径が、 1.0 m 以下、 B E T比表面積 が、 2m2/g以上であることを特徴とするアルミナ含有部分安定化ジ ルコニァ焼結体の製造方法
請求の範囲第 2 2項において、 焼結を、 大気圧下、 1500 ¾以下の 焼結温度で行う こ とを特徴とするアルミナ舍有部分安定化ジルコ 二 ァ焼結体の製造方法
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