JPWO2019159906A1 - トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−2−カルボン酸エステルの製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明のトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−2−カルボン酸エステルの製造方法は、酸触媒の存在下、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−3−エンを含む希釈液中の前記トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−3−エンを一酸化炭素と反応させ、次いでアルコールと反応させて、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−2−カルボン酸エステルを製造する方法であって、前記希釈液が、前記トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−3−エン100質量部に対して、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン異性体混合物を100質量部以上含み、前記トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン異性体混合物が、エンド−トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン(TCDのEndo体)とエキソ−トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン(TCDのExo体)を含み、その構成比(TCDのEndo体/TCDのExo体)が1.0より大きい。

Description

本発明は、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−2−カルボン酸エステルの製造方法に関する。
従来、モノオレフィン類よりカルボン酸エステルを製造する方法としては、コッホ反応により強酸中でオレフィン類と一酸化炭素及び水とを反応させて、次いで、得られるカルボン酸を酸触媒中でエステル化する方法が知られている。
トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−2−カルボン酸エステル(以下、TCDCEとも称する)は、香気性に優れ、香料又は香料成分として有用である。TCDCEを製造する場合には、ジシクロペンタジエン(以下、DCPDとも称す)を水素化して得られるトリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−3−エン(ジヒドロジシクロペンタジエン、以下、DHDCPDとも称す)を硫酸等の強酸中で一酸化炭素と水との反応によりトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−2−カルボン酸(以下、TCDCとも称する)とし、これをエステル化する方法が採られる。しかし、シクロオレフィン類は、カルボニル化反応において重合し易く、TCDCを高い収率で得ることができない。
このため特許文献1では、DCPDとギ酸とを反応させた後、水添して得られるトリシクロ[5.2.1.02,6]デク−8−イルホルメートと無機強酸性触媒とを接触させながら反応させて、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−2−カルボン酸を得る方法が記載されている。
TCDCを香料として利用するためには、エステル化を行う必要がある。一般に、3級カルボン酸のエステル化は困難であり、特にTCDCの場合には立体障害の影響が大きい。このため、特許文献2では、TCDCから酸ハライドを導いた後に、アルコールとエステル化する方法が開示されている。また、特許文献2及び3では、TCDCにエステル化剤として硫酸ジアルキルを作用させてエステル化を行っている。
さらに、特許文献4には、以下のスキーム1に示した反応により、フッ化水素(HF)中でDHDCPDと、一酸化炭素と、アルコールとを反応させて、カルボニル化反応とエステル化反応とを同時に起こすことにより高収率にTCDCEを得る方法が開示されている。この方法はカルボン酸を分離することなく、in situにエステルを得ることができ、しかもHF(触媒)の回収も容易なことから工業的に実施する上で有望な方法である。
Figure 2019159906
特許文献5には、HFの存在下で、DHDCPDを一酸化炭素と反応させてアシルフロライドを得て、次いでアルコールと反応させることによりTCDCEを得る製法についての記載がある。
特公昭61−40658号公報 特公昭61−1014号公報 特公昭62−53499号公報 特許第2680069号 特開2005−89399号公報
しかし、特許文献1に記載の方法では、硫酸、及びHF等の強酸を大量に消費するため、経済的であるとは言えない。
特許文献2に記載の方法では、高価なハロゲン化剤を大量に使用するため、経済的であるとは言えない。また、用いる硫酸ジアルキルは高価であり、反応により生成する水により分解を起こすという問題がある。
特許文献3に記載の方法では、用いる硫酸ジアルキルが高価であり、さらに、反応により生成する水により分解を起こすという問題がある。
特許文献4に記載の方法では、TCDCEを得ようとすると、−10℃以下の低温の反応温度、かつHFとDHDCPDとのモル比(HF/DHDCPD)で15倍以上の条件が必要である。その条件では反応収率が低く、また触媒のHFを大量に使用するため生産性が著しく低くなり、工業的に実施するのは困難な方法である。
特許文献5に記載の方法では、TCDCEを高収率で得ることができず、改良の余地がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、優れた香料であるTCDCEを工業的に簡便で高収率にて効率的に製造する方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、特許文献4に記載の方法において、反応収率が低下する原因は、系内で生成したエステル及び未反応アルコールのためにHFの酸強度が低下することにあることが分かった。
そこで、本発明者らは、カルボニル化とエステル化の工程を分離することにより、フッ化水素(HF)を含む触媒(以下、HF触媒とも称す)などの酸触媒の酸強度を維持し、反応収率を向上する方法について鋭意検討を行った結果、カルボニル化反応の際に、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−3−エン100質量部に対して、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン(以下、TCDとも称す)異性体混合物を100質量部以上含み、前記TCD異性体混合物が、エンド−トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン(TCDのEndo体)とエキソ−トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン(TCDのExo体)を含み、その構成比(TCDのEndo体/TCDのExo体)が1.0より大きい、前記トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−3−エンを含む希釈液を使用することにより、香気性に優れ、香料又は香料成分として有用なTCDCEを工業的に簡便で高収率にて効率的に得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の態様を包含する。
[1]酸触媒の存在下、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−3−エンを含む希釈液中の前記トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−3−エンを一酸化炭素と反応させ、次いでアルコールと反応させて、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−2−カルボン酸エステルを製造する方法であって、前記希釈液が、前記トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−3−エン100質量部に対して、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン異性体混合物を100質量部以上含み、前記トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン異性体混合物が、エンド−トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン(TCDのEndo体)とエキソ−トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン(TCDのExo体)を含み、その構成比(TCDのEndo体/TCDのExo体)が1.0より大きい、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−2−カルボン酸エステルの製造方法。
[2]前記酸触媒の使用量が、前記トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−3−エンに対して、4〜25倍モルである、[1]に記載のトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−2−カルボン酸エステルの製造方法。
[3]前記トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−3−エンを含む希釈液中の前記トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−3−エンを前記一酸化炭素と反応させるに際し、前記一酸化炭素の分圧が0.5〜5MPaGである、[1]又は[2]に記載のトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−2−カルボン酸エステルの製造方法。
[4]前記アルコールが、エタノールを含む、[1]〜[3]のいずれかに記載のトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−2−カルボン酸エステルの製造方法。
[5]前記酸触媒が、フッ化水素を含む触媒である、[1]〜[4]のいずれかに記載のトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−2−カルボン酸エステルの製造方法。
本発明の製造方法によれば、香料原料として有用なTCDCEを、工業的に簡便で高収率にて効率的に得ることができるので、工業的に極めて有用である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)について説明する。なお、以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明は本実施形態のみに限定されない。
本実施形態のTCDCEの製造方法では、DHDCPDを含む希釈液中のDHDCPDを一酸化炭素でカルボニル化させてカルボニル化合物を得る工程と、次いで、前記カルボニル化合物をアルコールでエステル化させる工程とを含む。
〔DHDCPDのカルボニル化〕
DHDCPDのカルボニル反応は、酸触媒の存在下で一酸化炭素の加圧下にて実施し、DHDCPDを含む希釈液中のDHDCPDを一酸化炭素でカルボニル化させてカルボニル化合物を得る。
本実施形態において、カルボニル化に供給する原料のDHDCPDを含む希釈液は、DHDCPDをTCD異性体混合物で希釈して得られる。希釈液には、必要に応じて有機溶媒を含んでもよい。希釈液は、DHDCPD100質量部に対して、TCD異性体混合物を100質量部以上、好ましくは100〜300質量部、より好ましくは150〜300質量部含む。TCD異性体混合物の量がこの範囲よりも少ない場合には、収率改善の効果が小さく、また、この範囲より多い場合には、収率改善の効果が小さく、TCDを分離する費用がかさむと同時に装置の容積効率も低下するおそれがある。
原料であるDHDCPDは、通常DCPDを常法により水素化して調製されるが、特に限定されない。
TCD異性体混合物は、少なくともエンド−トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン(以下、TCDのEndo体とも称す)を含み、エキソ−トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン(以下、TCDのExo体とも称す)を含でいてもよい。本実施形態のTCD異性体混合物には、TCDのEndo体のみの実施態様も含む。TCDのEndo体とTCDのExo体の構成比(TCDのEndo体/TCDのExo体)は、通常1.0より大きく、好ましくは1.5より大きく、より好ましくはTCDのEndo体のみ(TCDのEndo体/TCDのExo体が、100/0)である。
TCD異性体混合物を希釈溶媒として用いることで、酸触媒中でのDHDCPD重合の抑制を効果的に得ることができる。また、TCDは、DCPDの2つの二重結合を全て水添することにより得られるが、酸触媒中でのDHDCPDのカルボニル化反応時にも少なからず生成する化合物であるため、本反応系においては平衡生成物とも考えられる。あくまでも推測の域を出ないが、本反応系内にあらかじめTCDを添加することで、カルボニル化反応時のTCD等の副生が抑制でき、目的物であるTCDCEの収率が向上したもの考えられる。
TCD異性体混合物は、TCDのEndo体とTCDのExo体の構成比が上記範囲を満たす限り、DCPDを全水添して取得して使用してもよいし、反応で副生するものを回収して使用してもよい。
有機溶媒としては、特に限定されないが、例えば、n−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサン、イソオクタン等の脂肪族炭化水素系溶媒が挙げられる。これらは、1種類を単独で又は2種類以上を組み合わせて用いることができる。有機溶媒は、特に限定されないが、DHDCPD100質量部に対して、通常10〜150質量部である。
酸触媒に含まれる酸としては、特に限定されず、公知の酸を用いることができる。具体的には、塩酸(HCl)、フッ化水素(HF)、及びフッ化臭素(HBr)等のハロゲンを含む酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸、リン酸、三フッ化ホウ素−リン酸、及び三フッ化ホウ素水和物等の無機酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、及びp-トルエンスルホン酸等の有機酸、三フッ化ホウ素−メタノール、及びこれらの混合物などが挙げられる。これらの酸触媒は、1種単独で又は2種以上を適宜混合して用いることができる。
これらの中でも、高収率でアシルフロライドが得られ、高収率にて効率的にTCDCEを得ることができることから、HF触媒がより好ましい。HF触媒を用いることで、特にアシルフロライドの収率が上がる理由は、HF中での原料であるDHDCPDの重合抑制効果の他に、カルボニル化反応時のTCDの副生を効果的に抑制できるためと考えられる。
本実施形態においては、触媒成分として第一銅化合物を添加することもできる。反応温度を比較的低温に設定する場合に、かかる条件下においても、第一銅化合物を添加することによってカルボニル化反応の活性を高めることができ、高選択率及び高収率によってTCDCEを得ることができる。第一銅化合物としては、例えば、Cu2O,CuOH,Cu2S,Cu2SO3・H2O、及びCu2Cl2などが挙げられる。これらの第一銅化合物は、1種単独で又は2種以上を適宜混合して用いることができる。第一銅化合物の使用量は、特にされないが、触媒の全重量を基準として、通常は0〜10重量%の範囲である。
酸触媒が2種以上の触媒成分からなる場合には、各触媒成分を混合し又は溶解して調製することが好ましい。
酸触媒の使用量は、特に限定されないが、DHDCPDに対して、4〜25倍モルであることが好ましく、5〜15倍モルであることがより好ましい。酸触媒のモル比が低すぎる場合には、カルボニル化反応が十分に進行せず、不均化及び重合等の副反応が併発し、収率低下を招くおそれがある。また、この範囲より高い使用量で酸触媒を用いても、収率改善等の効果は小さく、酸触媒を分離する費用がかさみ装置容積効率も低下するおそれがある。
HF触媒を用いる場合、HF触媒は実質的に無水のものを用いることが好ましい。
一酸化炭素中には、窒素及びメタン等の不活性ガスが含まれていてもよい。
一酸化炭素の分圧については、特に限定されないが、0.5〜5MPaGであることが好ましく、1〜3MPaGであることがより好ましい。一酸化炭素の分圧が低すぎる場合にはカルボニル化反応が十分に進行せず、不均化及び重合等の副反応が併発し、収率低下を招くおそれがある。また一酸化炭素の分圧をこの範囲より高くしても、反応上のメリットは得られず、高圧装置が必要になる等の不具合をきたすおそれがある。
カルボニル化反応の温度は、特に限定されないが、0〜90℃であることが好ましく、20〜70℃の範囲であることがより好ましい。反応温度がこの範囲よりも低い場合には、重合生成物の副生量が増大するおそれがある。また、高い場合にも重合生成物の副生量が増大すると共に、この場合には多くのTCDCE異性体も副生してしまい、収率低下を招くおそれがある。
カルボニル化の反応の形式は、特に限定されず、半連続式、及び連続式等の公知の方法を用いることができる。
本実施形態では、カルボニル化反応で生成した副生成物を除去するために、カルボニル化工程の後に、別途、副生成物を除去する工程を設けてもよい。
また、HF触媒を用いた場合において、アシルフロライドなどの異性体比が所望の異性体比より低い場合には、カルボニル化工程の後に別途異性化工程を設けることもできる。この場合、HF触媒中でアシルフロライドの異性化を行って、異性体比の調整を行うことができる。
〔アルコールでのエステル化〕
本実施形態に係るTCDCEは、前記カルボニル化に続き、アルコールと反応させることにより得られる。この際、カルボニル化反応で生成した副生成物を一旦分離した後、再度酸触媒下にて、アルコールとエステル化してもよいが、通常は、酸触媒が入ったままの合成液をそのままアルコールと反応させて、TCDCEを製造する方法が採られる。この際、合成液に対して、所定量のアルコールを添加することが好ましい。アルコールに対して合成液を添加する方法では、過剰のアルコール中に酸が共存することになるため、水を生成するおそれがある。本系内で水が生成すると、腐食性が著しく増大し、プロセス上の障害を招くため好ましくない。
本実施形態において、アルコールは、特に限定されないが、メタノール、エタノール、n−プロパノール、及びi−プロパノールの炭素数1〜3の低級アルコールが好ましく、TCDCEの香気性に優れることから、エタノールが好ましい。これらのアルコールは、1種単独で又は2種以上を適宜混合して用いることができる。
アルコールは、特に限定されないが、DHDCPDに対して、1.0〜1.5倍モルであることが好ましい。アルコールのモル比が低すぎる場合には、エステル化反応が十分に進行せず、収率低下を招くおそれがある。また、この範囲より高い量でアルコールを用いても、収率改善等の効果は小さく、アルコールを分離する費用がかさみ装置容積効率も低下するおそれがある。
エステル化の反応温度は、特に限定されないが、20℃以下であることが好ましい。20℃より高い場合にはエステルの分解や、添加したアルコールの脱水反応を起こすなどにより、系内に水を副生する危険性が増大するおそれがある。
本実施形態では、得られたエステル化生成物から酸触媒を留去した後、蒸留等の常法により精製し、TCDCEが得られる。
以下、本実施形態を実施例及び比較例を用いてより具体的に説明する。本実施形態は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
〔実施例1〕
磁力誘導式撹拌機と、上部に3個の入口ノズルと、底部に1個の抜き出しノズルとを備え、ジャケットにより内部温度を制御できる内容積500mLのステンレス製オートクレーブを用いた。
まずオートクレーブ内部を一酸化炭素で置換した後、フッ化水素をDHDCPDに対して、8.0倍モル(フッ化水素の量:75.1質量部)導入して30℃に設定し、一酸化炭素で2MPaGまで加圧した。
反応温度を30℃に保持し、かつ反応圧力を2MPaGに保ちながら、DHDCPD63.0質量部を、TCD異性体混合物としてTCDのEndo体(TCDのEndo体/TCDのExo体の構成比は、100/0)157.4質量部及びn−ヘプタン(n−Hep)40.4質量部に溶解させた希釈液260.8質量部をオートクレーブ上部より供給し、カルボニル化によりアシルフロライドを合成した。DHDCPDの供給終了後、一酸化炭素の吸収が認められなくなるまで約30分間撹拌を継続した。
次に、反応温度を5℃に冷却し、常圧にてエタノール(EtOH)26.0質量部(DHDCPDに対して1.2倍モル)をオートクレーブ上部より供給して、5℃、常圧下で撹拌下にて30分間エステル化を行った。
オートクレーブ底部より氷水中にて反応液を抜き出し、油相と水相を分離した後、油相を2%苛性ソーダ水溶液100mLで2回、蒸留水100mLで2回洗浄し、10質量部の無水硫酸ナトリウムで脱水した。得られた液を内部標準法によりガスクロマトグラフィーで分析した。その結果、TCDCEの収率は77.9%(DHDCPD基準)であった。
〔実施例2〕
フッ化水素の量を75.1質量部から81.9質量部に変更し、DHDCPDの量を63.0質量部から68.7質量部に変更し、TCD異性体混合物の量を157.4質量部から103.0質量部に変更し、n−ヘプタンの量を40.4質量部から30.7質量部(DHDCPDに対して1.2倍モル)に変更し、エタノールの量を26.0質量部から28.3質量部に変更した以外は、実施例1と同様の方法でTCDCEを得た。
TCDCEの収率は、70.4%(DHDCPD基準)であった。
〔実施例3〕
フッ化水素の量を75.1質量部から90.8質量部に変更し、DHDCPDの量を63.0質量部から76.1質量部に変更し、TCD異性体混合物157.4質量部の代わりに、TCDのEndo体/TCDのExo体の構成比が60/40であるTCD異性体混合物114.2質量部を用い、n−ヘプタンの量を40.4質量部から31.4質量部に変更し、エタノールの量を26.0質量部から28.3質量部(DHDCPDに対して1.1倍モル)に変更した以外は、実施例1と同様の方法でTCDCEを得た。
TCDCEの収率は、71.5%(DHDCPD基準)であった。
〔実施例4〕
フッ化水素の量を75.1質量部から98.7質量部に変更し、DHDCPDの量を63.0質量部から82.9質量部に変更し、TCD異性体混合物の量を157.4質量部から82.8質量部に変更し、n−ヘプタンの量を40.4質量部から30.6質量部に変更し、エタノールの量を26.0質量部から34.0質量部(DHDCPDに対して1.2倍モル)に変更した以外は、実施例1と同様の方法でTCDCEを得た。
TCDCEの収率は、68.0%(DHDCPD基準)であった。
〔実施例5〕
フッ化水素の量を75.1質量部から93.3質量部に変更し、DHDCPDの量を63.0質量部から62.6質量部に変更(フッ化水素をDHDCPDに対して8.0倍モルから10.0倍モルに変更)し、TCD異性体混合物の量を157.4質量部から93.9質量部に変更し、n−ヘプタンの量を40.4質量部から28.0質量部に変更し、エタノールの量を26.0質量部から25.8質量部(DHDCPDに対して1.2倍モル)に変更した以外は、実施例1と同様の方法でTCDCEを得た。
TCDCEの収率は、72.3%(DHDCPD基準)であった。
〔比較例1〕
フッ化水素の量を75.1質量部から83.0質量部に変更し、DHDCPDの量を63.0質量部から69.6質量部に変更し、TCD異性体混合物157.4質量部の代わりに、TCDのEndo体/TCDのExo体の構成比が50/50であるTCD異性体混合物174.0質量部を用い、n−ヘプタンの量を40.4質量部から30.1質量部に変更し、エタノールの量を26.0質量部から28.7質量部(DHDCPDに対して1.2倍モル)に変更した以外は、実施例1と同様の方法でTCDCEを得た。
TCDCEの収率は、67.0%(DHDCPD基準)であった。
〔比較例2〕
フッ化水素の量を75.1質量部から108.4質量部に変更し、DHDCPDの量を63.0質量部から90.9質量部に変更し、TCD異性体混合物157.4質量部の代わりに、TCDのEndo体/TCDのExo体の構成比が50/50であるTCD異性体混合物90.9質量部を用い、n−ヘプタンの量を40.4質量部から32.6質量部に変更し、エタノールの量を26.0質量部から37.5質量部(DHDCPDに対して1.2倍モル)に変更した以外は、実施例1と同様の方法でTCDCEを得た。
TCDCEの収率は、66.0%(DHDCPD基準)であった。
〔比較例3〕
フッ化水素の量を75.1質量部から83.3質量部に変更し、DHDCPDの量を63.0質量部から69.8質量部に変更し、TCD異性体混合物157.4質量部の代わりに、TCDのEndo体/TCDのExo体の構成比が0/100であるTCD異性体混合物174.6質量部を用い、n−ヘプタンの量を40.4質量部から43.6質量部に変更し、エタノールの量を26.0質量部から28.8質量部(DHDCPDに対して1.2倍モル)に変更した以外は、実施例1と同様の方法でTCDCEを得た。
TCDCEの収率は、59.6%(DHDCPD基準)であった。
〔比較例4〕
フッ化水素の量を75.1質量部から103.2質量部に変更し、DHDCPDの量を63.0質量部から86.5質量部に変更し、TCD異性体混合物157.4質量部の代わりに、TCDのEndo体/TCDのExo体の構成比が0/100であるTCD異性体混合物86.5質量部を用い、n−ヘプタンの量を40.4質量部から27.9質量部に変更し、エタノールの量を26.0質量部から35.0質量部(DHDCPDに対して1.2倍モル)に変更した以外は、実施例1と同様の方法でTCDCEを得た。
TCDCEの収率は、57.2%(DHDCPD基準)であった。
〔比較例5〕
フッ化水素の量を75.1質量部から113.1質量部に変更し、DHDCPDの量を63.0質量部から94.8質量部に変更し、TCD異性体混合物の量を157.4質量部から47.4質量部に変更し、n−ヘプタンの量を40.4質量部から23.7質量部に変更し、エタノールの量を26.0質量部から39.0質量部(DHDCPDに対して1.2倍モル)に変更した以外は、実施例1と同様の方法でTCDCEを得た。
TCDCEの収率は、63.8%(DHDCPD基準)であった。
〔比較例6〕
フッ化水素の量を75.1質量部から121.1質量部に変更し、DHDCPDの量を63.0質量部から101.5質量部に変更し、TCD異性体混合物157.4質量部の代わりに、TCDのEndo体/TCDのExo体の構成比が60/40であるTCD異性体混合物52.2質量部を用い、n−ヘプタンの量を40.4質量部から17.0質量部に変更し、エタノールの量を26.0質量部から41.9質量部(DHDCPDに対して1.2倍モル)に変更した以外は、実施例1と同様の方法でTCDCEを得た。
TCDCEの収率は、56.8%(DHDCPD基準)であった。
〔比較例7〕
フッ化水素の量を75.1質量部から118.6質量部に変更し、DHDCPDの量を63.0質量部から99.2質量部に変更し、TCD異性体混合物を用いず、n−ヘプタンの量を40.4質量部から42.6質量部に変更し、エタノールの量を26.0質量部から41.0質量部(DHDCPDに対して1.2倍モル)に変更した以外は、実施例1と同様の方法でTCDCEを得た。
TCDCEの収率は、53.9%(DHDCPD基準)であった。
〔比較例8〕
フッ化水素の量を75.1質量部から129.3質量部に変更し、DHDCPDの量を63.0質量部から86.8質量部に変更し、TCD異性体混合物を用いず、n−ヘプタンの量を40.4質量部から44.6質量部に変更し、エタノールの量を26.0質量部から35.8質量部(DHDCPDに対して1.2倍モル)に変更した以外は、実施例1と同様の方法でTCDCEを得た。
TCDCEの収率は、55.5%(DHDCPD基準)であった。
実施例及び比較例の結果を表1に示す。
Figure 2019159906
表1に示すように、本実施形態の製造方法を採用することにより、効率よく、TCDEを高収率で得ることができる。
本出願は、2018年2月16日出願の日本特許出願(特願2018−26132)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明の製造方法は、香料原料として有用なTCDCEを、工業的に簡便で高収率にて効率的に得ることができるので、工業的に極めて有用である。

Claims (5)

  1. 酸触媒の存在下、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−3−エンを含む希釈液中の前記トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−3−エンを一酸化炭素と反応させ、次いでアルコールと反応させて、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−2−カルボン酸エステルを製造する方法であって、
    前記希釈液が、前記トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−3−エン100質量部に対して、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン異性体混合物を100質量部以上含み、
    前記トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン異性体混合物が、エンド−トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン(TCDのEndo体)とエキソ−トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン(TCDのExo体)を含み、その構成比(TCDのEndo体/TCDのExo体)が1.0より大きい、
    トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−2−カルボン酸エステルの製造方法。
  2. 前記酸触媒の使用量が、前記トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−3−エンに対して、4〜25倍モルである、請求項1に記載のトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−2−カルボン酸エステルの製造方法。
  3. 前記トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−3−エンを含む希釈液中の前記トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−3−エンを前記一酸化炭素と反応させるに際し、前記一酸化炭素の分圧が0.5〜5MPaGである、請求項1又は2に記載のトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−2−カルボン酸エステルの製造方法。
  4. 前記アルコールが、エタノールを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−2−カルボン酸エステルの製造方法。
  5. 前記酸触媒が、フッ化水素を含む触媒である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−2−カルボン酸エステルの製造方法。
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