JPWO2019111332A1 - 光変調器、光観察装置及び光照射装置 - Google Patents

光変調器、光観察装置及び光照射装置 Download PDF

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Abstract

光変調器は、入力光が入力される入力面と、入力面に対向する裏面とを有するペロブスカイト型の電気光学結晶と、電気光学結晶の入力面に配置され、入力光を透過する第1電極を有する第1光学要素と、電気光学結晶の裏面に配置され、入力光を透過する第2電極を有する第2光学要素と、第1電極と第2電極との間に電界を印加する駆動回路と、を備え、第1電極は、入力面に単体で配置され、第2電極は、裏面に単体で配置され、第1電極及び第2電極の少なくとも一方は、入力面又は裏面を部分的に覆っており、電気光学結晶中における、入力光の伝播方向と電界の印加方向が平行であり、入力面と第1電極との間、及び、裏面と第2電極との間の少なくとも一方には、電気光学結晶内への電荷の注入を抑制する電荷注入抑制層が形成されている。

Description

本開示は、光変調器、光観察装置及び光照射装置に関する。
例えば特許文献1及び特許文献2には、電気光学素子が開示されている。この電気光学素子は、基板と、基板に積層される強誘電体のKTN(KTa1-xNb)層と、KTN層の前面に配置される透明電極と、KTN層の後面に配置される金属電極とを含んでいる。KTNは、温度によって4つの結晶構造をとり、ペロブスカイト型の結晶構造であるときに電気光学素子として利用される。このようなKTN層は、金属電極上に形成されたシード層の上に形成されている。
特開2014−89340号公報 特開2014−89341号公報
上記のような電気光学素子では、KTN層が一対の電極によって挟まれる構成である。また、一対の電極は、KTN層の前面及び後面の全体にわたって形成されている。そのため、KTN層に電界が印加された際に、逆圧電効果あるいは電歪効果が大きくなり、安定した光変調を行うことができない虞がある。また、KTN層に対して金属電極から電荷が注入されると、KTN結晶内の電子の挙動により変調精度が安定しない虞がある。
本開示は、安定した光変調を行うことができる光変調器、光観察装置及び光照射装置を提供することを目的とする。
一形態の光変調器は、入力光を変調し、変調された変調光を出力する光変調器であって、入力光が入力される入力面と、入力面に対向する裏面とを有し、比誘電率が1000以上であるペロブスカイト型の電気光学結晶と、電気光学結晶の入力面側に配置され、入力光を透過する第1電極を有する第1光学要素と、電気光学結晶の裏面側に配置され、入力光を透過する第2電極を有する第2光学要素と、第1電極と第2電極との間に電界を印加する駆動回路と、を備え、第1電極は、入力面側に単体で配置され、第2電極は、裏面側に単体で配置され、第1電極及び第2電極の少なくとも一方は、入力面又は裏面を部分的に覆っており、電気光学結晶中における、前記入力光の伝播方向と前記電界の印加方向が平行であり、第1光学要素及び第2光学要素の少なくとも一方は、電気光学結晶内への電荷の注入を抑制する電荷注入抑制層を含んでいる。
一形態の光変調器は、入力光を変調し、変調された変調光を出力する光変調器であって、入力光が入力される入力面と、入力面に対向する裏面とを有し、比誘電率が1000以上であるペロブスカイト型の電気光学結晶と、電気光学結晶の入力面側に配置され、入力光を透過する第1電極を有する第1光学要素と、電気光学結晶の裏面側に配置される第2電極を有し、入力光を入力面に向けて反射する第2光学要素と、第1電極と第2電極との間に電界を印加する駆動回路と、を備え、第1電極は、入力面側に単体で配置され、第2電極は、裏面側に単体で配置され、第1電極及び第2電極の少なくとも一方は、入力面又は裏面を部分的に覆っており、電気光学結晶中における、前記入力光の伝播方向と前記電界の印加方向が平行であり、第1光学要素及び第2光学要素の少なくとも一方は、電気光学結晶内への電荷の注入を抑制する電荷注入抑制層を含んでいる。
また、一形態の光観察装置は、入力光を出力する光源と、上記の光変調器と、光変調器から出力された変調光を対象物に照射する光学系と、対象物から出力された光を検出する光検出器と、を有する。
また、一形態の光照射装置は、入力光を出力する光源と、上記の光変調器と、光変調器から出力された変調光を対象物に照射する光学系と、を有する。
このような光変調器、光観察装置及び光照射装置によれば、入力光は第1光学要素の第1電極を透過してペロブスカイト型の電気光学結晶の入力面に入力される。この入力光は、電気光学結晶の裏面に配置された第2光学要素を透過して出力されるか、又は、第2光学要素によって反射されて出力され得る。この際、第1光学要素に設けられた第1電極と、第2光学要素に設けられた第2電極との間に電界が印加される。これにより、比誘電率の高い電気光学結晶に電界が印加され、入力光が変調され得る。この光変調器では、第1電極及び第2電極は1つずつ配置され、第1電極及び第2電極の少なくとも一方は、入力面又は裏面を部分的に覆っている。この場合、第1電極と第2電極とが対向している部分では逆圧電効果あるいは電歪効果が生じるが、その周囲では逆圧電効果あるいは電歪効果が生じない。そのため、第1電極と第2電極とが対向している部分の周囲がダンパーとして機能する。これにより、入力面及び裏面の全体を電極で覆う場合に比し、逆圧電効果及び電歪効果を抑制することができ、共振等の発生が抑制される。また、電気光学結晶内への電荷の注入を抑制する電荷注入抑制層が形成されているので、電気光学結晶内の電子の挙動を安定させることができる。したがって、安定した光変調を行うことができる。
また、一形態において、第2光学要素と対向する第1の面と、第1の面の反対側の面である第2の面とを有する透明基板を更に備え、透明基板は、第2光学要素を透過した入力光を出力してもよい。また、一形態において、第2光学要素と対向する第1の面を有する基板を更に備えてもよい。これらのような光変調器では、電気光学結晶の光軸方向の厚さを薄く形成した場合でも、外部の衝撃等から電気光学結晶を保護することができる。
また、電荷注入抑制層は、入力面と第1電極との間、及び、裏面と第2電極との間のそれぞれに形成されていてもよい。この構成によれば、第1電極及び第2電極の両方からの電気光学結晶への電荷の注入が抑制される。
また、一形態において、第1電極及び第2電極の少なくとも一方の面積(μm)は、電気光学結晶の電界印加方向における電気光学結晶の厚さ(μm)をdとした場合、25d以下であってもよい。このような光変調器では、逆圧電効果あるいは電歪効果を効果的に低減することができる。
また、一形態において、第1電極の面積は、第2電極の面積よりも大きい又は小さくてもよい。この場合、第1電極と第2電極との位置合わせを容易に行うことができる。
また、一形態において、第1電極に電気的に接続された第3電極と第2電極に電気的に接続された第4電極とを更に備え、第3電極と第4電極とは電気光学結晶を挟んで重ならないように配置されてもよい。
また、一形態において、第1光学要素は、第1電極に電気的に接続された第3電極と、第3電極と入力面との間に配置され、第3電極で生じる電界を低減する絶縁部と、を有し、駆動回路は、第3電極を介して第1電極に電界を印加してもよい。駆動回路との接続のために第3電極を設けているので、第1電極の大きさや位置を自由に設計することができる。この際、絶縁部によって、第3電極で発生する電界が電気光学結晶に影響することを抑制することができる。
また、一形態において、1光学要素は、第1電極の周囲において入力面を覆い、第1電極の周囲から入力面に入力される光を低減する光低減部を有してもよい。この場合、光低減部は、光を反射する反射層であってもよい。また、光低減部は、光を吸収する吸収層であってもよい。また、光低減部は、光を遮蔽する遮蔽層であってもよい。これにより、入力面のうち第1電極が形成されていない部分からの光の入力を抑制することができる。
また、一形態において、第2電極には入力光を反射する誘電体多層膜が設けられていてもよい。この構成によれば、入力光を効率的に反射させることができる。
また、一形態において、第2電極は入力光を反射してもよい。この構成によれば、第2電極側に別途反射層等を設ける必要がない。
また、一形態において、電気光学結晶は、KTa1-xNb(0≦x≦1)結晶、K1-yLiTa1-xNb(0≦x≦1、0<y<1)結晶、又はPLZT結晶であってもよい。この構成によれば、比誘電率の高い電気光学結晶を容易に実現することができる。
また、一形態において、電気光学結晶の温度を制御する温度制御素子をさらに備えてもよい。この構成によれば、電気光学結晶の温度を一定の保持することによって、変調精度を更に安定させることができる。
実施形態による光変調器、光観察装置及び光照射装置によれば、逆圧電効果あるいは電歪効果を抑制し、安定した光変調を行うことができる。
一実施形態に係る光観察装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る光変調器の概略示す図である。 リタディーション変調において結晶軸と光の進行方向、電界の関係を示す図である。 第2実施形態に係る光変調器の概略示す図である。 第3実施形態に係る光変調器の概略示す図である。 第4実施形態に係る光変調器の概略示す図である。 第5実施形態に係る光変調器の概略示す図である。 第6実施形態に係る光変調器の概略示す図である。 第7実施形態に係る光変調器の概略示す図である。 第8実施形態に係る光変調器の概略示す図である。 第9実施形態に係る光変調器の概略示す図である。 第10実施形態に係る光変調器の概略示す図である。 一実施形態に係る光照射装置の構成を示すブロック図である。
以下、実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。便宜上、実質的に同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
[第1実施形態]
図1は、一実施形態に係る光観察装置の構成を示すブロック図である。光観察装置1Aは、例えば、観察の対象物を撮像するための蛍光顕微鏡である。光観察装置1Aは、試料(対象物)Sの表面に入力光L1を照射し、それに伴って試料Sから出力される蛍光又は反射光等の検出光L3を撮像することで、試料Sの画像を取得する。
観察対象物となる試料Sは、例えば、蛍光色素、蛍光タンパク等の蛍光物質を含む細胞、生体等のサンプルである。また、試料Sは、半導体デバイス又はフィルム等のサンプルであってもよい。試料Sは、所定の波長域の光(励起光又は照明光)が照射された場合に、例えば蛍光等の検出光L3を発する。試料Sは、例えば、少なくとも入力光L1及び検出光L3に対する透過性を有するホルダ内に収容されている。このホルダは、例えばステージ上に保持されている。
図1に示されるように、光観察装置1Aは、光源11と、集光レンズ12と、光変調器100と、第1の光学系14と、ビームスプリッタ15と、対物レンズ16と、第2の光学系17と、光検出器18と、制御部19と、を備えている。
光源11は、試料Sを励起させる波長を含む入力光L1を出力する。光源11は、例えば、コヒーレント光又はインコヒーレント光を出射する。コヒーレント光源としては、例えば、レーザダイオード(LD)といったレーザ光源等が挙げられる。インコヒーレント光源としては、例えば、発光ダイオード(LED)、スーパールミネッセントダイオード(SLD)又はランプ系光源等が挙げられる。
集光レンズ12は、光源11から出力された入力光L1を集光し、集光された入力光L1を出力する。光変調器100は、入力光L1の伝播方向と印加電界の方向とが平行となるように配置される。したがって、光変調器100では、電気光学結晶101中における、入力光L1の伝播方向と電界の印加方向とが平行となる。光変調器100は、光源11から出力された入力光L1の位相あるいはリタディーション(位相差)を変調する光変調器である。光変調器100は、集光レンズ12から入力された入力光L1を変調し、変調された変調光L2を第1の光学系14に向けて出力する。本実施形態における光変調器100は透過型に構成されているが、光観察装置1Aでは反射型の光変調器を用いてもよい。光変調器100は、制御部19のコントローラ21に電気的に接続されており、光変調器ユニットを構成している。光変調器100は、制御部19のコントローラ21によりその駆動が制御される。光変調器100の詳細については、後述する。
第1の光学系14は、光変調器100と対物レンズ16とを光学的に結合している。これにより、光変調器100から出力された変調光L2は、対物レンズ16に導光される。例えば、第1の光学系14は、光変調器100からの変調光L2を対物レンズ16の瞳で集光させる。
ビームスプリッタ15は、変調光L2と検出光L3とを分離するための光学素子である。ビームスプリッタ15は、例えば、励起波長の変調光L2を透過し、蛍光波長の検出光L3を反射する。また、ビームスプリッタ15は、偏光ビームスプリッタであってもよいし、ダイクロイックミラーであってもよい。なお、ビームスプリッタ15の前後の光学系(例えば、第1の光学系14及び第2の光学系17)、又は適用する顕微鏡の種類によっては、ビームスプリッタ15は、変調光L2を反射し、蛍光波長の検出光L3を透過してもよい。
対物レンズ16は、光変調器100で変調された変調光L2を集光して試料Sに照射するとともに、それに伴って試料Sから発せられる検出光L3を導光する。対物レンズ16は、例えばピエゾアクチュエータ、ステッピングモータ等の駆動素子により、光軸に沿って移動可能に構成されている。これにより、変調光L2の集光位置、及び検出光L3の検出のための焦点位置が調整可能となっている。
第2の光学系17は、対物レンズ16と光検出器18とを光学的に結合している。これにより、対物レンズ16から導光された検出光L3は、光検出器18で結像される。第2の光学系17は、対物レンズ16からの検出光L3を光検出器18の受光面で結像させるレンズ17aを有している。
光検出器18は、対物レンズ16により導光されて受光面で結像された検出光L3を撮像する。光検出器18は、例えば、CCDイメージセンサ又はCMOSイメージセンサ等のエリアイメージセンサである。
制御部19は、プロセッサなどの制御回路及び画像処理回路、メモリ等を含むコンピュータ20と、プロセッサなどの制御回路、メモリ等を含み、光変調器100及びコンピュータ20に電気的に接続されたコントローラ21とを含む。コンピュータ20は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートデバイス、マイクロコンピュータ、或いはクラウドサーバ等である。コンピュータ20は、プロセッサにより、対物レンズ16、光検出器18等の動作を制御し、各種の制御を実行する。また、コントローラ21は、光変調器100における位相変調量あるいはリタディーション変調量を制御する。
次に、光変調器100の詳細について説明する。図2は、光変調器の概略を示す図である。光変調器100は、入力光L1を変調し、変調された変調光L2を出力する透過型の光変調器であり、図2に示すように、電気光学結晶101と、光入力部(第1光学要素)102と、光出力部(第2光学要素)106と、駆動回路110とを備えている。なお、図2の(a)では、光変調器100の電気光学結晶101、光入力部102及び光出力部106を断面として示している。また、図2の(b)は、光変調器100を光入力部102側からみた図であり、図2の(c)は、光変調器100を光出力部106側からみた図である。
電気光学結晶101は、入力光L1が入力される入力面101aと、入力面101aに対向する裏面101bとを有する板状をなしている。電気光学結晶101は、ペロブスカイト型の結晶構造を備えており、ポッケルス効果、カー効果等の電気光学効果を屈折率変化に利用している。ペロブスカイト型の結晶構造である電気光学結晶101は、立方晶系の点群m3mに属し、その比誘電率が1000以上を有する等方性結晶である。電気光学結晶101の比誘電率は、例えば1000〜20000程度の値をとり得る。このような電気光学結晶101としては、例えば、KTa1-xNb(0≦x≦1)結晶(以下、「KTN結晶」という)、K1-yLiTa1-xNb(0≦x≦1、0<y<1)結晶、PLZT結晶などであり、具体的には、BaTiO、或いはKPb(ZnNb)O27、K(Ta0.65Nb0.35)P、PbMgNb、PbNiNbなどが挙げられる。本実施形態の光変調器100では、電気光学結晶101としてKTN結晶が用いられる。KTN結晶は、立方晶系のm3m点群であるため、ポッケルス効果はなく、カー効果によって変調を行う。そのため、電気光学結晶101の結晶軸に平行もしくは垂直に光を入力し、同方向に電界を印加すると位相変調を行うことができる。また、任意の結晶軸を中心に他の2軸を0°、90°以外の任意の角度に回転させれば、リタディーション変調を行うことができる。図3の(a)は、リタディーション変調において結晶軸と光の進行方向、電界の関係を示す斜視図であり、図3の(b)は各軸を平面的に示した図である。図3に示す例は、角度45°に結晶を回転させる場合である。軸X1を中心にして、軸X2,X3を45°回転させ、新たな軸X1,X2’,X3’とした場合、光をこの新規軸に平行又は垂直に入力することによって、リタディーション変調を行うことができる。図4では、結晶1104の印加方向1102に電界を印加している。入力光L1の伝播方向1101は、電界の印加方向1102と平行となる。この場合、入力光L1の変調に用いられるカー係数は、g11、g12及びg44となる。
KTN結晶の比誘電率は、温度の影響を受けやすく、例えば、−5℃付近において比誘電率が20000程度と最も大きく、常温である20℃近辺において比誘電率が5000程度まで下がる。そこで、電気光学結晶101は、例えばペルチェ素子のような温度制御素子Pによって−5℃付近に温度制御されている。
図2に示すように、光入力部102は、透明電極(第1電極)103、電荷注入抑制層121、中間層120、接続用電極(第3電極)104及び絶縁部105を含んでいる。
透明電極103は、電気光学結晶101の入力面101a側に配置されている。透明電極103は、例えばITO(酸化インジウムスズ)によって形成されており、入力光L1を透過させる。すなわち、入力光L1は、透明電極103を透過して電気光学結晶101に向かって伝播される。本実施形態では、透明電極103は、例えば平面視矩形状をなしており、入力面101aを部分的に覆っている。また、透明電極103の面積(μm)は、電界印加方向における電気光学結晶101の厚さがd(μm)である場合、25d以下であってもよい。透明電極103は、入力面101aの略中央の一か所に単体で形成されており、入力面101aの周縁から離間している。このような透明電極103は、例えば、マスクパターンを用いたITOの蒸着によって形成され得る。
電荷注入抑制層121は、透明電極103と入力面101aとの間に形成されている。電荷注入抑制層121は、例えば、透明電極103と同じ大きさであり、平面視矩形状をなしている。電荷注入抑制層121は、例えば、非導電性の接着材料の硬化物中に誘電体材料を有しており、導電材料を含まない。なお、非導電性とは、導電性を有さない性質に限らず、絶縁性が高い性質あるいは電気抵抗率が高い性質を含む。すなわち、電荷注入抑制層121は、絶縁性が高く(電気抵抗率が高く)、理想的には導電性を有さない。
接着材料は、例えばエポキシ系接着剤のような光学的に無色透明な樹脂によって形成され得る。誘電体材料は、例えば電気光学結晶101と同程度の100〜30000程度の比誘電率を有し得る。誘電体材料は、入力光L1の波長以下の粒子径を有する紛体であってよく、例えば、50nm〜3000nm程度の粒子径を有し得る。誘電体材料の粒子径を小さくすることによって、光の散乱を抑制することができる。光の散乱を考慮した場合、誘導体材料の粒子径は、1000nm以下であってよく、さらに、100nm以下であってよい。誘電体材料は、電気光学結晶101の紛体であってもよい。なお、誘電体材料はポッケルス効果を有しない。一例として、接着材料と誘電体材料との混合物に占める誘電体材料の割合は50%程度であってよい。電荷注入抑制層121は、例えば電気光学結晶101の入力面101aに対して接着材料と誘電体材料との混合物を塗布することによって形成され得る。電荷注入抑制層121は、透明電極103に対応して形成されていればよく、入力面101aの全面に形成されている必要はない。
また、電荷注入抑制層121は、SiO、HfO、BaTiO、BST((Ba,Sr)TiO)、STO(SrTiO)、SrTa、SrTa、ZnO、Ta、SiO、PZT(Pb(Zr,Ti)O、PZTN(Pb(Zr,Ti)Nb、PLZT((Pb,La)(Zr,Ti)O、SBT(SrBiTa)、SBTN(SrBi(Ta,Nb)、BTO(BiTi12)などの誘電体材料によって形成されてもよい。
中間層120は、入力面101a上に形成されている。本実施形態では、中間層120は、電荷注入抑制層121に接して、入力面101a上において電荷注入抑制層121よりも一方側の端縁まで一様に形成されている。中間層120の高さは、例えば電荷注入抑制層121の高さと同程度であってよい。中間層120は、例えば電荷注入抑制層121を構成する接着材料と同じ接着材料によって形成されてもよい。また、中間層120は電荷注入抑制層121と同様に接着材料と誘電体材料との混合物であってもよい。さらに、中間層120は、SiO、HfOなどによって形成される絶縁膜であってもよい。
絶縁部105は、中間層120上に形成されている。本実施形態では、絶縁部105は、透明電極103に接して、中間層120上において透明電極103よりも一方側の端縁まで一様に形成されている。絶縁部105の高さは、例えば透明電極103の高さよりも低く形成されている。絶縁部105は、例えばSiO、HfOなどによって形成される絶縁膜である。絶縁部105上には、接続用電極104が形成されている。すなわち、絶縁部105は、中間層120と接続用電極104との間に配置されている。これにより、絶縁部105は、接続用電極104で生じる電界の大半が絶縁部に加わり、電気光学結晶101に印加される電界が無視されるほどの厚さを備えている。なお、中間層120と絶縁部105とが同じ材料によって形成される場合には、中間層120と絶縁部105とは一体的に形成され得る。
接続用電極104は、透明電極103に電気的に接続されている。接続用電極104は、一端が透明電極103に電気的に接続される細線状のリード部104aと、リード部104aの他端に電気的に接続される平面視矩形状の本体部104bとを有している。例えば、本体部104bの面積は透明電極103よりも大きい。また、例えば本体部104bは入力面101aの周縁まで延在している。本実施形態では、矩形状をなす本体部104bの一辺104cが、電気光学結晶101の入力面101aの周縁に一致している。接続用電極104は、透明電極103と同様にITOなどの透明材料によって形成されていてもよい。また、透明材料以外にも、入力光L1を透過しない他の導電材料によって形成されていてもよい。例えば、接続用電極104は、マスクパターンを用いて絶縁部105上にITOを蒸着することによって形成され得る。
図2の(c)に示すように、光出力部106は、透明電極(第2電極)107、電荷注入抑制層123、中間層122、接続用電極(第4電極)108及び絶縁部109を含んでいる。
透明電極107は、電気光学結晶101の裏面101b側に配置されている。透明電極107は、透明電極103と同様に、例えばITOによって形成されており、入力光L1を透過する。すなわち、電気光学結晶101内に入力されて位相変調もしくはリタディーション変調された入力光L1は、変調光L2として透明電極107から出力され得る。本実施形態では、透明電極107は、例えば平面視矩形状をなしており、裏面101bを部分的に覆っている。また、透明電極107の面積(μm)は、電界印加方向における電気光学結晶101の厚さがd(μm)である場合、25d以下であってもよい。透明電極107は、裏面101bの略中央の一か所に単体で形成されており、裏面101bの周縁から離間している。また、平面視において、透明電極107の面積は、透明電極103よりも大きく形成されている。また、透明電極107の中心と、透明電極103の中心とは、光軸方向において略一致している。そのため、光軸方向でみた場合には、透明電極103の全体が透明電極107の内側に収まる。
電荷注入抑制層123は、透明電極107と裏面101bとの間に形成されている。電荷注入抑制層123は、例えば、透明電極107と同じ大きさであり、平面視矩形状をなしている。電荷注入抑制層123は、例えば電荷注入抑制層121と同じ材料によって形成され得る。
中間層122、裏面101b上に形成されている。本実施形態では、中間層122は、電荷注入抑制層123に接して、裏面101b上において電荷注入抑制層123よりも一方側の端縁まで一様に形成されている。中間層122の高さは、例えば電荷注入抑制層123の高さと同程度であってよい。中間層122は、例えば中間層120と同じ材料によって形成され得る。
絶縁部109は、中間層122上に形成されている。本実施形態では、絶縁部109は、透明電極107に接して、中間層122上において透明電極107よりも一方側の端縁まで一様に形成されている。絶縁部109の高さは、例えば透明電極107の高さよりも低く形成されている。絶縁部109は、例えばSiOあるいはHfOなどのような絶縁体によって形成される絶縁膜である。絶縁部109上には、接続用電極108が形成されている。すなわち、絶縁部109は、中間層122と接続用電極108との間に配置されている。これにより、絶縁部109は、接続用電極108で生じる電界を絶縁する。
接続用電極108は、透明電極107に電気的に接続されている。接続用電極108は、一端が透明電極107に電気的に接続される細線状のリード部108aと、リード部108aの他端に電気的に接続される平面視矩形状の本体部108bとを有している。例えば、本体部108bの面積は透明電極107よりも大きい。また、例えば本体部108bは裏面101bの周縁まで延在している。本実施形態では、矩形状をなす本体部108bの一辺108cが、電気光学結晶101の裏面101bの周縁に一致している。また、本体部108bの一辺108cは電気光学結晶101の裏面101bの周辺部と一致しなくてもよい。接続用電極108は、透明電極107と同様にITOなどの透明材料によって形成されていてもよい。また、透明材料以外にも、入力光L1を透過しない他の導電材料によって形成されていてもよい。例えば、接続用電極108は、マスクパターンを用いて絶縁部109上にITOを蒸着することによって形成され得る。例えば、本体部108bの面積は、光入力部102の本体部104bの面積と略同じであってよい。また、本体部108bの面積は透明電極107の表面の面積よりも小さくてもよい。
駆動回路110は、透明電極103と透明電極107との間に電界を印加する。本実施形態では、駆動回路110は、接続用電極104及び接続用電極108に対して電気的に接続されている。駆動回路110は、接続用電極104及び接続用電極108に電気信号を入力して、透明電極103と透明電極107との間に電界を印加する。このような駆動回路110は、制御部19によって制御されている。
駆動回路110は、透明電極103と透明電極107との間に電気信号を入力する。これにより、透明電極103と透明電極107との間に配置された電気光学結晶101及び電荷注入抑制層121,123に電界が印加される。この場合、駆動回路110によって印加される電圧は、電気光学結晶101と電荷注入抑制層121,123とに分配されることになる。したがって、透明電極103と透明電極107との間に印加される電圧と電気光学結晶101に印加される電圧との電圧比Rは、電気光学結晶101に印加される電圧をVxtl、電荷注入抑制層121,123に印加される電圧をVad、電気光学結晶101の比誘電率をεxtl、電気光学結晶101における入力面101aから裏面101bまでの厚さをdxtl、電荷注入抑制層121,123の比誘電率をεad、電荷注入抑制層121,123の厚さの合計をdad、としたとき、以下の式(1)で表される。なお、説明の簡単のために、電荷注入抑制層121と電荷注入抑制層123とは同じ比誘電率を有する材料によって形成されていることとする。
Figure 2019111332
このように、電気光学結晶101に印加される電圧は、電荷注入抑制層121,123の比誘電率εad及び厚さdadに依存する。本実施形態における光変調器100は、例えば、入力光L1を1波長変調した変調光L2を出力する変調性能を有する。この場合、電荷注入抑制層121,123の比誘電率εadは、以下のように求められる。まず、駆動回路110によって生じる印加電圧の最大電圧をVsmaxとする。また、Vxtlを電気光学結晶101に、Vadを電荷注入抑制層121,123にそれぞれ加えたとき、1波長変調された変調光L2が出力するものとする。このとき、Vxtl<Vxtl+Vad≦Vsmaxが成立するので、VxtlとVsmaxとの電圧比であるVxtl/VsmaxをRとすると、電圧比Rと電圧比Rとは、以下の式(2)の関係を満たす必要がある。この場合、電気光学結晶101に対して、入力光L1を2πラジアンだけ位相変調させるに十分な電圧を印加することができる。
<R ・・・(2)
そして、式(1)と式(2)とから、電荷注入抑制層121,123の比誘電率εadと厚さdadとは以下の式(3)を満たすことになる。
Figure 2019111332
この式(3)から、電荷注入抑制層121,123の比誘電率が求まる。すなわち、式(3)を電荷注入抑制層121,123の比誘電率についての式に変形すると、以下の式(4)が導出される。
Figure 2019111332
電荷注入抑制層121,123の比誘電率が式(4)を満たすことによって、電気光学結晶に対して、入力光L1を1波長変調させるに十分な電界を印加することができる。
また、電荷注入抑制層121,123の比誘電率εad、電荷注入抑制層121,123の厚さdad、電気光学結晶101の比誘電率εxtl及び電気光学結晶101の厚さdxtlを用いて以下の式(5)に示されるパラメータmを定義する場合、パラメータmは、m>0.3を満たすことが好ましい。また、パラメータmは、m>3を満たすことがより好ましい。
Figure 2019111332
以上説明した光変調器100によれば、入力光L1は光入力部102の透明電極103を透過してペロブスカイト型の電気光学結晶101の入力面101aに入力される。この入力光L1は、電気光学結晶101の裏面101bに配置された光出力部106を透過して出力される。この際、光入力部102に設けられた透明電極103と、光出力部106に設けられた透明電極107との間に電界が印加される。これにより、比誘電率の高い電気光学結晶101に電界が印加され、入力光L1が変調され得る。この光変調器100では、透明電極103は、入力面101aを部分的に覆っている。また、透明電極103の面積(μm)は、電界印加方向における電気光学結晶101の厚さがd(μm)である場合、25d以下であることが好ましい。また、透明電極107は、裏面101bを部分的に覆っている。透明電極107の面積(μm)は、電界印加方向における電気光学結晶101の厚さがd(μm)である場合、25d以下であってもよい。この場合、透明電極103と透明電極107とが対向している部分では逆圧電効果あるいは電歪効果が生じるが、その周囲では逆圧電効果あるいは電歪効果が生じない。そのため、透明電極103と透明電極107とが対向している部分の周囲がダンパーとして機能する。これにより、入力面101a及び裏面101bの全体を電極で覆う場合に比し、逆圧電効果あるいは電歪効果を抑制することができ、共振等の発生が抑制される。また、電気光学結晶内への電荷の注入を抑制する電荷注入抑制層が形成されているので、電気光学結晶内の電子の挙動を安定させることができる。したがって、安定した光変調を行うことができる。
また、透明電極103の面積が透明電極107の面積よりも小さく形成されているので、透明電極103と透明電極107との位置合わせを容易に行うことができる。
また、光入力部102は、透明電極103に電気的に接続された接続用電極104と、接続用電極104で生じる電界を遮蔽する絶縁部105と、を有している。また、駆動回路110は、接続用電極104を介して透明電極103と透明電極107との間に電界を印加している。このように、駆動回路110との接続のために接続用電極104を設けているので、透明電極103の大きさ、位置等を自由に設計することができる。この際、絶縁部105によって、接続用電極104で発生する電界が電気光学結晶101に影響することを抑制することができる。同様に、光出力部106においても、透明電極107の大きさ、位置等を自由に設計できる。また、接続用電極108で発生する電界が電気光学結晶101に影響することを抑制できる。
また、電気光学結晶101の温度を制御する温度制御素子Pを備えているので、電気光学結晶101の温度を一定の保持することができる。これにより、変調精度を更に安定させることができる。なお、温度制御素子Pによる温度制御は、電気光学結晶101のみならず、光変調器100の全体を対象としてもよい。
[第2実施形態]
本実施形態に係る光変調器200では、光入力部202が光低減部を有している点で第1実施形態の光変調器100と相違している。以下、主として第1実施形態と相違する点について説明し、同一の要素や部材については同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図4は、光変調器200の概略を示す図である。光変調器200は、電気光学結晶101と、光入力部202と、光出力部106と、駆動回路110とを備えている。図4の(a)では、光変調器200の電気光学結晶101、光入力部202及び光出力部106を断面として示している。また、図2の(b)は、光変調器200を光入力部202側からみた図である。
図4に示すように、光入力部202は、透明電極103、接続用電極104、絶縁部105、電荷注入抑制層121、中間層120、中間層124及び光低減層205を含んでいる。
中間層124は、入力面101aのうち電荷注入抑制層121(透明電極103)及び中間層120(絶縁部105)が形成された部分を除く面に形成されている。すなわち、入力面101aは、電荷注入抑制層121、中間層120及び中間層124によって、その全面を覆われている。中間層124を形成する材料は、例えば中間層120を形成する材料と同じであってよい。
光低減層205は、中間層124上の全面に形成されている。光低減層205は、電気光学結晶101内に入力光L1が透過することを抑制する。光低減層は、例えばエポキシ系のUV硬化樹脂にカーボンを分散させたブラックレジスト等の材料によって形成されている。
本実施形態において、絶縁部105は入力光L1を透過しない材料によって形成されている。このような材料としては、例えばエポキシ系のUV硬化樹脂にカーボンを分散させたブラックレジスト等が挙げられる。このように、透明電極103の周囲では、光低減層205及び絶縁部105によって入力面101aが覆われている。光低減層205及び絶縁部105は、透明電極103以外の部分から入力面101aに入力される光を低減する。すなわち、光低減層205及び絶縁部105によって光低減部207が構成される。このような光低減部207を備えることにより、電気光学結晶101内において入力光L1が他の光と干渉等することを抑制できる。なお、光低減部207は、光を反射する層によって形成される反射層、光を吸収する層によって形成される吸収層、光を遮蔽する層によって形成される遮蔽層のいずれであってもよい。また、光低減層205及び絶縁部105が同じ材料によって形成される場合には、これら光低減層205及び絶縁部105を一体として形成してもよい。
[第3実施形態]
本実施形態に係る光変調器300では、光出力部306の構成が第1実施形態の光変調器100と相違している。以下、主として第1実施形態と相違する点について説明し、同一の要素や部材については同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図5は、光変調器300の概略を示す図である。光変調器300は、電気光学結晶101と、光入力部102と、光出力部306と、駆動回路110とを備えている。図5では、光変調器300の電気光学結晶101、光入力部102及び光出力部306を断面として示している。
光出力部306は、透明電極(第2電極)307及び電荷注入抑制層323を含んでいる。透明電極307は、電気光学結晶101の裏面101b側に配置されている。透明電極307は、透明電極103と同様に、例えばITOによって形成されており、入力光L1を透過する。すなわち、電気光学結晶101内に入力されて位相変調あるいはリタディーション変調された入力光L1は、変調光L2として透明電極307から出力され得る。本実施形態では、透明電極307は、裏面101b側の全面に形成されている。
電荷注入抑制層323は、透明電極307と裏面101bとの間に形成されている。すなわち、電荷注入抑制層323は、裏面101b上の全面に形成されている。電荷注入抑制層323は、例えば電荷注入抑制層123と同じ材料によって形成され得る。
駆動回路110は、接続用電極104及び透明電極307に対して電気的に接続されており、透明電極103と透明電極307との間に電界を印加する。
[第4実施形態]
本実施形態に係る光変調器400では、光入力部102に代えて光入力部202を有する点で第3実施形態の光変調器300と相違している。以下、主として第3実施形態と相違する点について説明し、同一の要素や部材については同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図6は、光変調器400の概略を示す図である。光変調器400は、電気光学結晶101と、光入力部202と、光出力部306と、駆動回路110とを備えている。図6では、光変調器400の電気光学結晶101、光入力部202及び光出力部306を断面として示している。
図6に示すように、光入力部202は、透明電極103、接続用電極104、絶縁部105、電荷注入抑制層121、中間層120、中間層124及び光低減層205を含んでいる。そして、第2実施形態と同様に、光低減層205及び絶縁部105によって光低減部207が構成される。これにより、入力面101a対して透明電極103以外から入力光L1が入力することを抑制することができる。なお、光低減部207は、光を反射する層によって形成される反射層、光を吸収する層によって形成される吸収層、及び、光を遮蔽する層によって形成される遮蔽層のいずれであってもよい。また、光低減層205及び絶縁部105が同じ材料によって形成される場合には、これら光低減層205及び絶縁部105を一体として形成してもよい。また、駆動回路110は、接続用電極104及び透明電極307に対して電気的に接続されており、透明電極103と透明電極307との間に電界を印加する。
[第5実施形態]
本実施形態に係る光変調器500では、電気光学結晶501の形状が第1実施形態の光変調器100と相違している。以下、主として第1実施形態と相違する点について説明し、同一の要素や部材については同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図7は、光変調器500の概略を示す図である。光変調器500は、電気光学結晶501と、光入力部102と、光出力部106と、駆動回路110とを備えている。図7の(a)では、光変調器500の電気光学結晶501、光入力部102及び光出力部106を断面として示している。また、図7の(b)は、光変調器500を光入力部102側からみた図であり、図7の(c)は、光変調器500を光出力部106側からみた図である。
図7に示すように、電気光学結晶501は、入力光L1が入力される入力面501aと、入力面501aに対向する裏面501bとを有する板状をなしている。電気光学結晶501は、第1実施形態の電気光学結晶101と同じ材料であり、例えばKTN結晶である。
本実施形態では、光入力部102及び光出力部106の形状が第1実施形態の形状と同じであるのに対して、電気光学結晶501の形状が第1実施形態の電気光学結晶101に比べてコンパクトに形成されている。これにより、透明電極103及び透明電極107は、それぞれ入力面101a側及び裏面101b側の中央よりも一方側(図7の(b)及び(c)において下側)にずれて配置される。図示例では、透明電極103の周縁が入力面501aの周縁から離間している。一方、矩形状をなす透明電極107の一辺107aが、裏面101bの周縁に一致している。
[第6実施形態]
本実施形態に係る光変調器600では、光入力部602及び光出力部606の構成が第1実施形態の光変調器100と相違している。以下、主として第1実施形態と相違する点について説明し、同一の要素や部材については同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図8は、光変調器600の概略を示す図である。光変調器600は、電気光学結晶101と、光入力部602と、光出力部606と、駆動回路110とを備えている。図8では、光変調器600の電気光学結晶101、光入力部602及び光出力部606を断面として示している。
図8に示すように、光入力部602は、透明電極103、電荷注入抑制層121、中間層620、絶縁部605及び接続用透明電極604を含んでいる。中間層620は、入力面101aにおける、電荷注入抑制層121が形成された位置を除く全面に形成されている。中間層620を形成する材料は、中間層120を形成する材料と同じであってよい。
絶縁部605は中間層620上の全面に形成されている。絶縁部605は、例えばSiOあるいはHfOなどのような絶縁体によって形成される絶縁膜である。また、絶縁部605は、入力光L1を透過しない性質を更に有していてもよい。この場合、絶縁部605は、光低減部として機能し得る。本実施形態では、絶縁部605の高さは、透明電極103の高さと略同じに形成されている。
接続用透明電極604は、透明電極103及び絶縁部605の表面の全面に形成される。これにより、接続用透明電極604は、透明電極103に電気的に接続されている。入力光L1は接続用透明電極604側から透明電極103に入力される。そのため、接続用透明電極604は、入力光L1を透過する材料によって形成される。例えば、接続用透明電極604は、透明電極103と同様にITOによって形成されていてもよい。
光出力部606は、透明電極107、電荷注入抑制層123、中間層622、絶縁部609及び接続用透明電極608を含んでいる。中間層622は、裏面101bにおける、電荷注入抑制層123が形成された位置を除く全面に形成されている。中間層622を形成する材料は、中間層120を形成する材料と同じであってよい。
絶縁部609は中間層620上の全面に形成されている。絶縁部609は、例えばSiOあるいはHfOのような絶縁体によって形成される絶縁膜である。また、絶縁部609は、入力光L1を透過しない性質を更に有していてもよい。この場合、絶縁部609は、光低減部として機能し得る。本実施形態では、絶縁部609の高さは、透明電極107の高さと略同じに形成されている。
接続用透明電極608は、透明電極107及び絶縁部609の表面の全面に形成される。これにより、接続用透明電極608は、透明電極107に電気的に接続されている。変調光L2は、透明電極107から接続用透明電極608を介して出力される。そのため、接続用透明電極608は、変調光L2を透過する材料によって形成される。例えば、接続用透明電極608は、透明電極107と同様にITOによって形成されていてもよい。
駆動回路110は、接続用透明電極604及び接続用透明電極608に対して電気的に接続されており、透明電極103と透明電極107との間に電界を印加する。
[第7実施形態]
本実施形態に係る光変調器700では、電気光学結晶101が透明基板713に支持されている点で第6実施形態の光変調器600と相違している。以下、主として第6実施形態と相違する点について説明し、同一の要素や部材については同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図9は、光変調器700の概略を示す図である。光変調器700は、電気光学結晶101と、光入力部602と、光出力部606と、駆動回路110とを備えている。図9では、光変調器700の電気光学結晶101、光入力部602及び光出力部606を断面として示している。本実施形態における電気光学結晶101の光軸方向の厚さは、例えば50μm以下とすることができる。
電気光学結晶101の裏面101b側は、変調光L2を透過する透明基板713に支持されている。透明基板713は、例えばガラス、石英、プラスティック等の材料によって、平板状に形成されている。透明基板713は、変調光L2が出力される出力面(第2の面)713bと、出力面713bの反対側の面であり、電気光学結晶101に形成された光出力部606に対向する入力面(第1の面)713aとを有する。透明基板713の入力面713aには、例えばITOによって形成される透明電極715が形成されている。透明電極715は、入力面713aの全面に形成されている。透明電極715は、透明基板713の入力面713aにITOを蒸着することによって形成され得る。
電気光学結晶101に形成された接続用透明電極608と、透明基板713に形成された透明電極715とは、透明接着層717によって互いに接着されている。透明接着層717は、例えばエポキシ系接着剤によって形成されており、変調光L2を透過する。透明接着層717内には、例えば金属球のような導電部材717aが配置されている。導電部材717aは、接続用透明電極608と透明電極715との両方に接触しており、接続用透明電極608と透明電極715とを電気的に互いに接続する。例えば、導電部材717aは、平面視において透明接着層717の四隅に配置されている。
本実施形態では、透明基板713の入力面713a側の平面視における大きさが、電気光学結晶101の裏面101bよりも大きく形成されている。そのため、透明基板713に電気光学結晶101が支持されている状態では、透明基板713に形成された透明電極715の一部が外部に露出した露出部715aとなる。駆動回路110は、この露出部715aと接続用透明電極604とに電気的に接続されている。すなわち、駆動回路110は、透明電極715、導電部材717a及び接続用透明電極608を介して透明電極107に電気的に接続されるとともに、接続用透明電極604を介して透明電極103に電気的に接続される。これによって、駆動回路110は、透明電極103と透明電極107との間に電界を印加することができる。
このような光変調器700では、電気光学結晶101の光軸方向の厚さを薄く形成することによって、位相変調もしくはリタディーション変調をより良好に行うことができる。このように電気光学結晶101が薄く形成された場合には、電気光学結晶101が外部からの衝撃等によって損傷する虞がある。本実施形態では、電気光学結晶101が透明基板713に支持されることによって、外部の衝撃等から電気光学結晶101を保護している。
[第8実施形態]
本実施形態に係る光変調器800では、反射型の光変調器である点において第1実施形態の光変調器100と相違している。反射型の光変調器を用いる場合には、入力光L1を光変調器に導光するとともに、光変調器で変調された変調光L2を第1の光学系14に導光するビームスプリッタ等の光学素子を用いることができる。以下、主として第1実施形態と相違する点について説明し、同一の要素や部材については同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図10は、光変調器800の概略を示す図である。光変調器800は、入力光L1を変調し、変調された変調光L2を出力する反射型光変調器であり、図10に示すように、電気光学結晶101と、光入出力部(第1光学要素)802と、光反射部(第2光学要素)806と、駆動回路110とを備えている。なお、図10のでは、光変調器800の電気光学結晶101、光入出力部802及び光反射部806を断面として示している。本実施形態における電気光学結晶101の光軸方向の厚さは、例えば50μm以下とすることができる。
電気光学結晶101の裏面101b側は、基板813に支持されている。基板813は、平板状に形成されている。基板813は、電気光学結晶101に接合された光反射部806に対向する第1の面813aと、第1の面813aの反対側の面である第2の面813bとを有する。基板813の第1の面813aには、電極815が形成されている。電極815は、第1の面813aの全面に形成されている。
光入出力部802は、透明電極(第1電極)803、電荷注入抑制層121、中間層620、接続用電極(第3電極)104、絶縁部105及び光低減層205を含んでいる。透明電極803は、電気光学結晶101の入力面101a側に配置されている。透明電極803は、例えばITOによって形成されており、入力光L1を透過する。すなわち、入力光L1は、透明電極803を透過して電気光学結晶101内に入力される。本実施形態では、透明電極803は、入力面101a側の中央の一か所に形成されており、入力面101aを部分的に覆っている。透明電極803の面積(μm)は、電界印加方向における電気光学結晶101の厚さがd(μm)であった場合、25d以下であってもよい。透明電極803は、例えば平面視矩形状をなしている。すなわち、透明電極803は、入力面101aの周縁から離間している。このような透明電極803は、例えば、マスクパターンを用いて電気光学結晶101の入力面101aにITOを蒸着することによって形成され得る。
電荷注入抑制層121は、透明電極803と入力面101aとの間に形成されている。電荷注入抑制層121は、例えば、透明電極803と同じ大きさであり、平面視矩形状をなしている。
光反射部806は、透明電極(第2電極)807、電荷注入抑制層123、中間層622、接続用電極(第4電極)108、絶縁部109及び誘電体多層膜809を含んでいる。透明電極807は、電気光学結晶101の裏面101b側に配置されている。本実施形態では、透明電極807は、裏面101b側の中央の一か所に形成されており、裏面101bを部分的に覆っている。透明電極807の面積(μm)は、電界印加方向における電気光学結晶101の厚さがd(μm単位)であった場合、25d以下であってもよい。透明電極807は、例えば平面視矩形状をなしている。すなわち、透明電極807は、裏面101bの周縁から離間している。透明電極807は、透明電極803と同様に、例えばITOによって形成されており、入力光L1を透過する。すなわち、電気光学結晶101内に入力されて位相変調もしくはリタディーション変調された入力光L1は、変調光L2として透明電極807を透過し得る。本実施形態では、光を効率的に反射させることができる誘電体多層膜809が透明電極807に設けられた接続用電極108の表面に設けられている。この場合、接続用電極108は透明電極である。接続用電極108及び誘電体多層膜809は、透明電極807を透過した変調光L2を入力面101aに形成された透明電極803に向けて反射する。誘電体多層膜809は、例えば高屈折率物質(Ta)及び低屈折率物質(SiO)等の材料を透明電極807の表面に蒸着することによって形成され得る。また、接続用電極108を反射電極として、変調光L2を反射することも可能である。この場合、誘電体多層膜809は不要である。
電荷注入抑制層123は、透明電極807と裏面101bとの間に形成されている。電荷注入抑制層123は、例えば、透明電極807と同じ大きさであり、平面視矩形状をなしている。
電気光学結晶101に形成された接続用電極108と、基板813に形成された電極815とは、接着層817によって互いに接着されている。接着層817は、例えばエポキシ系接着剤によって形成されている。接着層817内には、例えば金属球のような導電部材817aが配置されている。導電部材817aは、接続用電極108と電極815との両方に接触しており、接続用電極108と電極815とを電気的に互いに接続する。例えば、導電部材817aは、平面視において接着層817の四隅に配置されている。また、電極815は、その一部が外部に露出した露出部815aを有している。駆動回路110は、この露出部815aと接続用電極104とに電気的に接続されている。
また、光軸方向からみた場合、透明電極807の面積は、透明電極803よりも小さく形成されている。そして、透明電極807の中心と、透明電極803の中心とは、光軸方向において略一致している。この場合、例えば、入力光L1が誘電体多層膜809の反射面に対して傾斜している場合であっても、反射した変調光L2が透明電極803を通過しやすい。また、図10に示されるように、誘電体多層膜809の反射面にビームウエストを合わせる場合であっても、入力光L1及び変調光L2が透明電極803を通過しやすい。また、本実施形態では、電気光学結晶101が基板813に支持されることによって、第7実施形態と同様に、外部の衝撃等から電気光学結晶101を保護している。
[第9実施形態]
本実施形態に係る光変調器900では、光出力部106に変えて光出力部906を有する点で第1実施形態の光変調器100と相違している。以下、主として第1実施形態と相違する点について説明し、同一の要素や部材については同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図11は、光変調器900の概略を示す図である。光変調器900は、電気光学結晶101と、光入力部102と、光出力部906と、駆動回路110とを備えている。図11の(a)では、光変調器900の電気光学結晶101、光入力部102及び光出力部906を断面として示している。また、図11の(b)は、光変調器900を光入力部102側からみた図であり、図11の(c)は、光変調器900を光出力部906側からみた図である。
光出力部906は、透明電極107、電荷注入抑制層123、接続用電極908、中間層922及び絶縁部909を含んでいる。接続用電極908は、第1実施形態における接続用電極108と同様に透明電極107及び駆動回路110に接続されている。中間層922は、第1実施形態における中間層122と同様に裏面101b上に配置されている。絶縁部909は、第1実施形態における絶縁部109と同様に中間層922上に形成されており、中間層922と接続用電極908との間に配置されている。
入力面101aにおける接続用電極104、絶縁部105及び中間層120が配置される位置と、裏面101bにおける接続用電極908、絶縁部909及び中間層122が配置される位置とは、光軸に沿った方向から見て、透明電極103及び透明電極107に対して互いに逆方向となっている。そのため、接続用電極104、絶縁部105及び中間層120と、接続用電極908、絶縁部909及び中間層122とは、光軸に沿った方向からみたときに互いにずれており、電気光学結晶101を挟んで重ならないように配置されている。このような光変調器900よれば、絶縁部の効果をより高めることができる。なお、絶縁部105、909は必ずしも必要ではない。
[第10実施形態]
本実施形態に係る光変調器1000では、更に透明基板125,126を備える点で第1実施形態の光変調器100と相違している。以下、主として第1実施形態と相違する点について説明し、同一の要素や部材については同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図12は、光変調器1000の概略を示す図である。光変調器1000は、電気光学結晶101と、光入力部102と、光出力部106と、駆動回路110と、透明基板125と、透明基板126とを備えている。
透明基板125は、例えばガラス、石英、プラスティック等の材料によって、平板状に形成されている。透明基板125は、入力光L1が入力される入力面125aと、入力面125aの反対側の面であり、電気光学結晶101の入力面101aに対向する出力面125bとを有する。出力面125bには、透明電極103が形成されるとともに、接続用電極104が形成されている。透明基板125は、光軸方向に交差する一方向において、電気光学結晶101の端縁よりも突出している。これにより、本実施形態では、透明基板125に形成された接続用電極104の一部が外部に露出した露出部104dとなる。駆動回路110は、この露出部104dに電気的に接続されている。
透明基板126は、例えばガラス、石英、プラスティック等の材料によって、平板状に形成されている。透明基板126は、変調光L2が出力される出力面126aと、出力面126aの反対側の面であり、電気光学結晶101の裏面101bに対向する入力面126bとを有する。入力面126bには、透明電極107が形成されるとともに、接続用電極108が形成されている。透明基板126は、光軸方向に交差する一方向において、電気光学結晶101の端縁よりも突出している。これにより、本実施形態では、透明基板126に形成された接続用電極108の一部が外部に露出した露出部108dとなる。駆動回路110は、この露出部108dに電気的に接続されている。すなわち、駆動回路110は、接続用電極104を介して透明電極103に電気的に接続されるとともに、接続用電極108を介して透明電極107に電気的に接続される。
以上説明した第2実施形態乃至第10実施形態においても、第1実施形態と同様に、共振等の発生が抑制され、安定した光変調を行うことができる。
以上、実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、光変調器を備えた光観察装置1Aを例示したが、これに限定されない。例えば、光変調器100は、光照射装置1Bに搭載されてもよい。図13は、光照射装置の構成を示すブロック図である。光照射装置1Bは、光源11と、集光レンズ12と、光変調器100と、第1の光学系14と、コンピュータ20及びコントローラ21を含む制御部と、を有する。この構成では、光変調器100から出力された変調光L2は、第1の光学系14によって試料Sに照射される。
上記第1実施形態乃至第7実施形態、第9実施形態及び第10実施形態では、光入力部から入力光L1が入力され、光出力部から変調光L2が出力される使用例を示したが、これに限定されない。例えば、光変調器の光出力部から入力光L1を入力し、光入力部から変調光L2を出力してもよい。このような使用方法では、例えば透明電極103が第2電極に相当し、第2電極よりも大きな面積を有する透明電極107が第1電極に相当する。また、この場合、例えば光変調器200においては、入力光L1が入力される側である光出力部106に光低減部を形成してもよい。
また、第8実施形態では、透明電極807の表面に形成された誘電体多層膜809によって光を反射する構成を例示したがこれに限定されない。例えば、透明電極807に代えて光を反射することができる電極を用いることによって、電極で入力光を反射してもよい。例えば、アルミニウムによって形成された電極によって、入力光を反射してもよい。このような構成によれば、第2電極側に別途反射層等を設ける必要がない。
また、上記の各実施形態における構成を部分的に組み合わせ、又は置き換えてもよい。例えば、第2実施形態乃至第8実施形態において、電気光学結晶等は、第1実施形態における電気光学結晶101と同様に温度制御素子Pによって温度制御されてもよい。
1A…光観察装置、1B…光照射装置、100…光変調器、101…電気光学結晶、101a…入力面、101b…裏面、102…光入力部(第1光学要素)、103…透明電極(第1電極)、104…接続用電極(第3電極)、105…絶縁部、106…光出力部(第2光学要素)、107…透明電極(第2電極)、110…駆動回路、207…光低減部、809…誘電体多層膜、L1…入力光、L2…変調光、P…温度制御素子。

Claims (19)

  1. 入力光を変調し、変調された変調光を出力する光変調器であって、
    前記入力光が入力される入力面と、前記入力面に対向する裏面とを有し、比誘電率が1000以上であるペロブスカイト型の電気光学結晶と、
    前記電気光学結晶の前記入力面に配置され、前記入力光を透過する第1電極を有する第1光学要素と、
    前記電気光学結晶の前記裏面に配置され、前記入力光を透過する第2電極を有する第2光学要素と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に電界を印加する駆動回路と、を備え、
    前記第1電極は、前記入力面側に単体で配置され、
    前記第2電極は、前記裏面側に単体で配置され、
    前記第1電極及び前記第2電極の少なくとも一方は、前記入力面又は前記裏面を部分的に覆っており、
    前記電気光学結晶中における、前記入力光の伝播方向と前記電界の印加方向が平行であり、
    前記第1光学要素及び前記第2光学要素の少なくとも一方は、前記電気光学結晶内への電荷の注入を抑制する電荷注入抑制層を含んでいる、光変調器。
  2. 前記第2光学要素に対向する第1の面と、前記第1の面の反対側の面である第2の面とを有する透明基板を更に備え、
    前記透明基板は、前記第2光学要素を透過した前記入力光を出力する、請求項1に記載の光変調器。
  3. 入力光を変調し、変調された変調光を出力する光変調器であって、
    前記入力光が入力される入力面と、前記入力面に対向する裏面とを有し、比誘電率が1000以上であるペロブスカイト型の電気光学結晶と、
    前記電気光学結晶の前記入力面に配置され、前記入力光を透過する第1電極を有する第1光学要素と、
    前記電気光学結晶の前記裏面に配置される第2電極を有し、前記入力光を前記入力面に向けて反射する第2光学要素と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に電界を印加する駆動回路と、を備え、
    前記第1電極は、前記入力面側に単体で配置され、
    前記第2電極は、前記裏面側に単体で配置され、
    前記第1電極及び前記第2電極の少なくとも一方は、前記入力面又は前記裏面を部分的に覆っており、
    前記電気光学結晶中における、前記入力光の伝播方向と前記電界の印加方向が平行であり、
    前記入力面と前記第1電極との間、及び、前記裏面と前記第2電極との間の少なくとも一方には、前記電気光学結晶内への電荷の注入を抑制する電荷注入抑制層が形成されている、光変調器。
  4. 前記第2光学要素と対向する第1の面を有する基板を更に備える、請求項3に記載の光変調器。
  5. 前記電荷注入抑制層は、前記入力面と前記第1電極との間、及び、前記裏面と前記第2電極との間のそれぞれに形成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光変調器。
  6. 前記第1電極及び前記第2電極の少なくとも一方の面積(μm)は、前記電気光学結晶の電界印加方向における前記電気光学結晶の厚さ(μm)をdとした場合、25d以下である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光変調器。
  7. 前記第1電極の面積は、前記第2電極の面積よりも大きい又は小さい、請求項1〜6のいずれか一項に記載の光変調器。
  8. 前記第1電極に電気的に接続された第3電極と前記第2電極に電気的に接続された第4電極を更に備え、前記第3電極と前記第4電極は前記電気光学結晶を挟んで重ならないように配置される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の光変調器。
  9. 前記第1光学要素は、
    前記第1電極に電気的に接続された第3電極と、
    前記第3電極と前記入力面との間に配置され、前記第3電極で生じる電界を遮蔽する絶縁部と、を有し、
    前記駆動回路は、前記第3電極を介して前記第1電極に電界を印加する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の光変調器。
  10. 前記第1光学要素は、前記第1電極の周囲において前記入力面を覆い、前記第1電極の周囲から前記入力面に入力される光を低減する光低減部を有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の光変調器。
  11. 前記光低減部は、前記光を反射する反射層である、請求項10に記載の光変調器。
  12. 前記光低減部は、前記光を吸収する吸収層である、請求項10に記載の光変調器。
  13. 前記光低減部は、前記光を遮蔽する遮蔽層である、請求項10に記載の光変調器。
  14. 前記第2電極には前記入力光を反射する誘電体多層膜が設けられる、請求項3又は4に記載の光変調器。
  15. 前記第2電極は前記入力光を反射する、請求項3又は4に記載の光変調器。
  16. 前記電気光学結晶は、KTa1-xNb(0≦x≦1)結晶、K1-yLiTa1-xNb(0≦x≦1、0<y<1)結晶、又はPLZT結晶である、請求項1〜15のいずれか一項に記載の光変調器。
  17. 前記電気光学結晶の温度を制御する温度制御素子をさらに備える、請求項1〜16のいずれか一項に記載の光変調器。
  18. 前記入力光を出力する光源と、請求項1〜17のいずれか一項に記載の光変調器と、前記光変調器から出力された変調光を対象物に照射する光学系と、前記対象物から出力された光を検出する光検出器と、を有する、光観察装置。
  19. 前記入力光を出力する光源と、請求項1〜17のいずれか一項に記載の光変調器と、前記光変調器から出力された変調光を対象物に照射する光学系と、を有する、光照射装置。
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