JPWO2018037706A1 - 人工毛髪用繊維 - Google Patents

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Abstract

繊維の波形状を維持しつつ家庭でヘアスタイルを自由に変えることができる人工毛髪用繊維を提供する。本発明によれば、数式(1)で規定される曲げ剛性維持率が40〜80%であり、且つ数式(2)で規定される熱収縮率が0.0〜5.0%である、人工毛髪用繊維が提供される。曲げ剛性維持率(%)=100×{(30℃×90%RHで24時間状態調整を行った後の状態での曲げ剛性)/(23℃×50%RHで24時間状態調整を行った後の状態での曲げ剛性)}・・・(1)熱収縮率(%)=100×{(熱処理前の長さ)−(155℃×5分での熱処理後の長さ)}/(熱処理前の長さ)・・・(2)

Description

本発明は、頭部に装脱着可能なかつら、ヘアウィッグ、つけ毛等の人工毛髪に用いられる繊維(以下、単に「人工毛髪用繊維」という。)に関するものである。
特許文献1に記載されているように、人工毛髪用繊維を構成する素材として、塩化ビニル樹脂がある。これは、人工毛髪用繊維における塩化ビニル樹脂の加工性、低コスト性等が優れているためである。このような人工毛髪用繊維は、特許文献2に記載されているように、光沢調節等の目的で、捲縮加工によって波形状が付与されることがある。
ところで、塩化ビニル樹脂を素材とした人工毛髪用繊維は、塩化ビニル樹脂のヘアアイロンなどに対する耐熱性が悪く、100℃以上の温度設定が通常であるヘアアイロンなどでカ−ルを行なった場合、繊維の融着、ちぢれなどが生じ、その結果、繊維のいたみ、切れが発生する場合があった。そのため、耐熱性の高いポリエステルをベースとした人工毛髪用繊維が開発されるようになった(特許文献3)。
特開2004−156149号公報 特開2010−47846号公報 特開2008−88584号公報
ポリエステルをベースとした人工毛髪用繊維は、ヘアアイロンを用いて家庭でヘアスタイルを自由に変えることができるという点で優れている。一方、捲縮加工を施した人工毛髪用繊維については、ヘアアイロンを用いてカールを行うと、ヘアアイロンの熱によって繊維の波形状が消失してしまう場合があるという問題がある。従って、ポリエステルをベースとした人工毛髪用繊維では、繊維の波形状を維持しつつ家庭でヘアスタイルを自由に変えることができない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、繊維の波形状を維持しつつ家庭でヘアスタイルを自由に変えることができる人工毛髪用繊維を提供するものである。
本発明によれば、数式(1)で規定される曲げ剛性維持率が40〜80%であり、且つ数式(2)で規定される熱収縮率が0.0〜5.0%である、人工毛髪用繊維が提供される。
曲げ剛性維持率(%)=100×{(30℃×90%RHで24時間状態調整を行った後の状態での曲げ剛性)/(23℃×50%RHで24時間状態調整を行った後の状態での曲げ剛性)}・・・(1)
熱収縮率(%)=100×{(熱処理前の長さ)−(155℃×5分での熱処理後の長さ)}/(熱処理前の長さ)・・・(2)
本発明の人工毛髪用繊維は、吸湿状態での曲げ剛性が乾燥状態での曲げ剛性よりも小さいために、水で濡らすことによってヘアスタイルを容易に変化させることができ、その後に乾燥させることによって、変化させたヘアスタイルを維持することができるという特徴を有している。このような方法であれば、人工毛髪用繊維に熱を加える必要がないので、繊維の波形状が消失することが抑制される。従って、本発明によれば、繊維の波形状を維持しつつ家庭でヘアスタイルを自由に変えることが可能になる。
また、本発明の人工毛髪用繊維は、155℃×5分での熱処理による熱収縮率が小さいので、比較的高温での捲縮加工を行って捲縮加工の保持性を高めることが可能になる。
本発明の一実施形態の人工毛髪用繊維の波形状を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
<曲げ剛性維持率>
本実施形態の人工毛髪用繊維は、数式(1)で規定される曲げ剛性維持率が40〜80%である。
曲げ剛性維持率(%)=100×{(30℃×90%RHで24時間状態調整を行った後の状態での曲げ剛性)/(23℃×50%RHで24時間状態調整を行った後の状態での曲げ剛性)} ・・・(1)
「30℃×90%RHで24時間状態調整を行った後の状態」は、人工毛髪用繊維が吸湿した状態を示し、「23℃×50%RHで24時間状態調整を行った後の状態」は、人工毛髪用繊維が乾燥した状態を示している。このため、曲げ剛性維持率は、人工毛髪用繊維が吸湿したときの曲げ剛性の変化率を示している。曲げ剛性維持率が大きいほど、吸湿による曲げ剛性の低下が小さいことを意味している。
本実施形態では、曲げ剛性維持率が40〜80%となっている。このような範囲の場合に、人工毛髪用繊維が吸湿した状態でヘアスタイルを変化させ易く、且つその後に人工毛髪用繊維を乾燥させて、変化させたヘアスタイルを維持させやすいからである。曲げ剛性維持率は、好ましくは40〜70%であり、さらに好ましくは40〜57%であり、さらに好ましくは45〜57%である。
曲げ剛性は、KES法によって測定する。本明細書でいうKES法とはKawabata Evaluation Systemの略であり、川端季雄著、繊維機械学会誌(繊維工学), vol.26,No.10,P721−P728(1973)に記載されているように、KESの曲げ特性測定機(カトーテック株式会社製KES−FB2−SH)を用いて繊維構造物を曲げたときの各曲率での反発力を測定するものである。そして、本実施形態における測定は、曲率0.5から1.5の間での繊維1本での反発力の平均値を測定したものである。
<熱収縮率>
本実施形態の人工毛髪用繊維は、数式(2)で規定される熱収縮率が0.0〜5.0%である。
熱収縮率(%)=100×{(熱処理前の長さ)−(155℃×5分での熱処理後の長さ)}/(熱処理前の長さ)・・・(2)
従来のポリアミド系人工毛髪用繊維は、155℃といった高温にさらされると収縮する性質を有しているために、繊維が縮れることを防ぐために、捲縮加工は120℃程度の比較的低い温度で行わざるを得なかった。そして、このような低温の捲縮加工は、捲縮加工の保持性が低かったので、捲縮加工によって付与した波形状が消失しやすかった。一方、本実施形態の人工毛髪用繊維は、155℃×5分という熱処理による熱収縮率が小さいので、比較的高温での捲縮加工が可能であり、その場合、人工毛髪用繊維を吸湿させて繰り返しスタイリングを行っても、繊維の波形状が維持されやすい。この熱収縮率は、3%以下がさらに好ましい。
<波形状>
本実施形態の人工毛髪用繊維は、波形状を有していることが好ましく、波形状が数式(3)で規定される範囲内であることが好ましい。Lは、図1に示すように、繊維の長さ方向の一周期の長さを示す。Lが数式(3)の範囲内である場合に、人工毛髪用繊維の外観及び触感が特に優れる。Lは好ましくは15〜40mmである。
15mm<L≦50mm ・・・(3)
本実施形態の人工毛髪用繊維の波形状は、数式(4)で規定される範囲内であることが好ましい。Rは、図1に示すように、繊維の幅方向の振れ幅を示す。Lが数式(4)の範囲内である場合に、人工毛髪用繊維の外観及び触感が特に優れる。Rは好ましくは3.2〜8mmであり、さらに好ましくは3.5〜6mmである。
3mm<R≦10mm ・・・(4)
<単繊度>
本実施形態の人工毛髪用繊維の単繊度は、20〜100デシテックスが好ましく、より好ましくは35〜80デシテックスである。単繊度が適度に大きければ、適度な硬さを有し、繊維の波形状の形状保持性が上がり、品質が向上する傾向にある。一方で、単繊度が適度に小さい方が、曲げ剛性が大きくなりすぎず適度な曲げ剛性になるため、柔らかい自然な触感となり編み込み性が良くなる傾向にある。
<樹脂組成物>
本実施形態の人工毛髪用繊維を構成する樹脂組成物は、ベース樹脂を含み、難燃剤等の添加剤を任意的に含む。
(ベース樹脂)
本実施形態の樹脂組成物のベース樹脂は、ポリアミドを含むことが好ましい。ポリアミドは、吸湿性が高いので、ポリアミドを含むことによって、吸湿による人工毛髪用繊維の曲げ剛性の低下が顕著になるからである。ポリアミドは、脂肪族ポリアミドを含むことが好ましく、脂肪族ポリアミドと脂肪族ジアミンと芳香族ジカルボン酸を縮合重合した骨格を持つ半芳香族ポリアミドを含んでもよい。
脂肪族ポリアミドは、芳香環を有さないポリアミドであり、脂肪族ポリアミドとして、ラクタムの開環重合によって形成されるn−ナイロンや、脂肪族ジアミンと脂肪族ジカルボン酸の共縮重合反応で合成されるn,m−ナイロンが挙げられる。ラクタムの炭素原子数は、6〜12が好ましく、6がさらに好ましい。脂肪族ジアミン及び脂肪族ジカルボン酸の炭素原子数は、それぞれ、6〜12が好ましく、6がさらに好ましい。脂肪族ジアミン及び脂肪族ジカルボン酸は、炭素原子鎖の両末端に官能基(アミノ基又はカルボキシル基)を有するものが好ましいが、官能基は、両末端以外の位置に設けられていてもよい。炭素原子鎖は、直鎖状であることが好ましいが分岐を有していてもよい。脂肪族ポリアミドとしては、例えば、ポリアミド6及びポリアミド66が挙げられる。耐熱性の観点からはポリアミド66が好ましい。具体的には、ポリアミド6としては、東レ株式会社製CM1007、CM1017、CM1017XL3、CM1017K、CM1026などが挙げられる。ポリアミド66としては、東レ株式会社製CM3007、CM3001−N、CM3006、CM3301L、デュポン株式会社製ザイテル101、ザイテル42A、旭化成ケミカルズ株式会社製レオナ1300S、1500、1700などが挙げられる。
脂肪族ジアミンと芳香族ジカルボン酸を縮合重合した骨格を持つ半芳香族ポリアミドとしては、例えば、ポリアミド6T、ポリアミド9T、ポリアミド10T、及びそれらをベースに変性用モノマーを共重合させた変性ポリアミド6T、変性ポリアミド9T、変性ポリアミド10Tが挙げられる。中でも、溶融成型のし易さの点からはポリアミド10Tが好ましい。脂肪族ジアミンの炭素数は、6〜10が好ましく、10がより好ましい。脂肪族ジアミンは、炭素原子鎖の両末端にアミノ基を有するものが好ましいが、アミノ基は、両末端以外の位置に設けられていてもよい。炭素原子鎖は、直鎖状であることが好ましいが分岐を有していてもよい。芳香族ジカルボン酸としては、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸などが挙げられるが、このうち、テレフタル酸が最も好ましい。
具体的には、ポリアミド6Tおよびその変性ポリマーとしては、エボニック社製VESTAMID HP Plus M1000、三井化学社製アーレンなどが挙げられる。ポリアミド9Tおよびその変性ポリマーとしては、クラレ社ジェネスタが挙げられる。ポリアミド10Tおよびその変性ポリマーとしては、エボニック社製VESTAMID HO Plus M3000、エムスケミー社製Grivoryなどが挙げられる。
ポリアミドに半芳香族ポリアミドが含まれる場合、脂肪族ポリアミドと半芳香族ポリアミドの混合比率は、好ましくは50質量部/50質量部より99質量部/1質量部の範囲であり、さらに好ましくは70質量部/30質量部より90質量部/10質量部の範囲である。
脂肪族ポリアミドの重量平均分子量(Mw)は、例えば6.5万〜15万である。Mwが6.5万以上になると耐ドリップ性が特に良好になる一方、Mwが15万を越えた場合には、材料の溶融粘度が上昇し、繊維化する際の加工性が劣るため、15万以下が好ましい。耐ドリップ性や加工性のバランスを考慮すると、更に好ましくは、Mwが7万〜12万である。
本実施形態のベース樹脂にはポリアミド以外の樹脂が含まれていてもよいが、ポリアミドが主成分であることが好ましい。ベース樹脂中のポリアミドの割合は、50〜100質量%が好ましい。この割合は、60,70,80,90,又は95質量%以上がさらに好ましい。
(難燃剤)
本発明の人工毛髪用繊維は、難燃剤を含むことが好ましい。難燃剤は、臭素系難燃剤が好ましい。難燃剤の添加量は、ベース樹脂100質量部に対して3〜30質量部が好ましく、より好ましくは5〜25質量部であり、より好ましくは5〜15質量部である。このような場合に、人工毛髪用繊維の外観、スタイリング性、及び難燃性が特に良好になるからである。
臭素系難燃剤としては、例えば臭素化フェノール縮合物、臭素化ポリスチレン樹脂、臭素化ベンジルアクリレート系難燃剤、臭素化エポキシ樹脂、臭素化フェノキシ樹脂、臭素化ポリカーボネート樹脂および臭素含有トリアジン系化合物が挙げられる
<その他の添加剤>
本実施形態で用いられる樹脂組成物には、必要に応じて添加剤、例えば、難燃助剤、微粒子、耐熱剤、光安定剤、蛍光剤、酸化防止剤、静電防止剤、顔料、染料、可塑剤、潤滑剤等を含有させることができる。
<製造工程>
以下に、人工毛髪用繊維の製造工程の一例を説明する。
本発明の一実施形態の人工毛髪用繊維の製造方法は、溶融紡糸工程と、延伸工程と、熱処理工程と、捲縮加工工程を備える。
以下、各工程について詳細に説明する。
(溶融紡糸工程)
溶融紡糸工程では、樹脂組成物を溶融紡糸することによって未延伸糸を製造する。具体的には、まず、上述した樹脂組成物を溶融混練する。溶融混練するための装置としては、種々の一般的な混練機を用いることができる。溶融混練としては、たとえば一軸押出機、二軸押出機、ロール、バンバリーミキサー、ニーダーなどがあげられる。これらのうちでは、二軸押出機が、混練度の調整、操作の簡便性の点から好ましい。人工毛髪用繊維は、ポリアミドの種類により適正な温度条件のもと、通常の溶融紡糸法で溶融紡糸することにより製造することができる。
押出機、口金、必要に応じてギヤポンプなどの溶融紡糸装置の温度を例えば270〜310℃として溶融紡糸し、冷却用の水を入れた水槽で冷却し、繊度のコントロールを実施しながら、引き取り速度を調整して、未延伸糸が得られる。溶融紡糸装置の温度は、樹脂組成物の組成に応じて、適宜調整することができる。また、水槽による冷却に関らず、冷風での冷却による紡糸も可能である。冷却水槽の温度、冷風の温度、冷却時間、引取速度は、吐出量及び口金の孔数によって適宜調整することができる。
本実施形態における人工毛髪用繊維の単繊度は、20〜100デシテックスが好ましく、より好ましくは35〜80デシテックスである。この単繊度にするためには、溶融紡糸工程直後の繊維(未延伸糸)の繊度を300デシテックス以下にしておくことが好ましい。未延伸糸の繊度が小さければ、細繊度の人工毛髪用繊維を得る為に延伸倍率を小さくて良く、延伸処理後の人工毛髪用繊維に光沢が発生しにくくなることで、半艶〜七部艶状態を維持することが容易になる傾向があるためである。
溶融紡糸に使用するノズルの断面積は特に限定しないが、0.1〜2mmであっても良い。また、人工毛髪用としてのカール特性等の品質面を勘案すれば、1個のノズル孔の断面積が0.5mm以下のノズルから溶融・流出せしめることが好ましい。1個のノズル孔の断面積が0.5mmよりも小さければ、細繊度の未延伸糸、または延熱糸とする為の張力が低く抑えられ、残留歪みが減少し、カール保持性などの品質が低下しにくくなるためである。
溶融紡糸の際、ノズル圧力は50MPa以下が好ましい。ノズル圧力が適度に小さければ、押出機のスラスト部にかかる負荷が低くなって、押出機に不具合が生じ難くなる傾向にあり、ターンヘッド、ダイ等の接続部から樹脂漏れが生じにくくなる傾向にあるからである。
溶融紡糸に使用する金型は、円形、繭形、Y形、H形、およびX形からなる群から選ばれる1種以上のノズル形状の紡糸金型を用いても良い。これらの金型は複雑な形状を有しないため、金型通りの繊維を作製しやすい。加えて、これらの金型を用いて作成した繊維は、形状を保持しやすく、また加工することも比較的容易となる。
(延伸工程)
延伸工程では、得られた未延伸糸を150〜500%延伸して延伸糸を製造する。このような延伸によって、100デシテックス以下の細繊度の延伸糸を得ることができ、かつ繊維の引張強度を向上させることができる。延伸処理は、未延伸糸を一旦ボビンに巻き取ってから溶融紡糸工程とは別の工程にて延伸する2工程法や、ボビンに巻き取ることなく溶融紡糸工程から連続して延伸する直接紡糸延伸法のいずれの方法によってもよい。また、延伸処理は、1度で目的の延伸倍率まで延伸する1段延伸法、又は2回以上の延伸によって目的の延伸倍率まで延伸する多段延伸法で行なわれる。熱延伸処理を行なう場合における加熱手段としては、加熱ローラ、ヒートプレート、スチームジェット装置、温水槽などを使用することができ、これらを適宜併用することもできる。延伸倍率は、200〜400%が好ましい。延伸倍率は、適度に大きい方が繊維の強度発現が適度に起こる傾向にあり、適度に小さい方が延伸処理時に糸切れを発生し難くなる傾向にあるためである。
延伸処理の際の温度は、90〜120℃が好ましい。延伸処理温度があまりに低いと繊維の強度が低くなると共に糸切れを発生し易くなる傾向にあり、あまりに高いと得られる繊維の触感がプラスチック的な滑り触感になる傾向にあるためである。
(熱処理工程)
熱処理工程では、延伸糸に対して155℃以上の熱処理温度で熱処理を行う。この熱処理によって、延伸糸の熱収縮率を低下させることができる。熱処理は、延伸処理の後に連続して行っても、一旦巻き取った後に時間を開けて行うこともできる。熱処理温度を155℃以上としているのは、140℃以上という高い温度で捲縮加工を行った場合の延伸糸の熱収縮を抑制するためである。熱処理温度は、好ましくは160℃以上、さらに好ましくは170℃以上、さらに好ましくは180℃以上である。熱処理温度の上限は、特に規定されないが、例えば、220℃である。
(捲縮加工工程)
捲縮加工工程では、熱処理後の延伸糸に対して捲縮加工を行う。捲縮加工は、140℃以上であって且つ熱処理温度よりも低い温度で行われる。140℃以上で捲縮加工を行うことによって消失しにくい波形状を人工毛髪用繊維に付与することができる。また、熱処理温度よりも低い温度で捲縮加工を行うことによって、捲縮加工の際の延伸糸の熱収縮を抑制することができる。捲縮加工の温度は、150℃以上が好ましく、155℃以上がさらに好ましい。捲縮加工の温度は、熱処理温度よりも5℃以上低い好ましく、10℃以上低いことがさらに好ましく、15℃以上低いことがさらに好ましい。また、捲縮加工は、延伸糸の波形状が数式(3)と数式(4)の少なくとも一方を満たすように行うことが好ましい。
この捲縮工程にあっては、ギアークリンプ加工、ウーリー加工法があり、好ましくはギアークリンプ加工が良い。
このギアークリンプ加工とは、2つの噛み合う高温のギアの間に繊維束を通すことによって捲縮を施す方法である。
ギアークリンプ加工は、ギア波形の溝の深さ、ギアの表面温度、加工速度を制御することによって人工毛髪用繊維の波形状を制御できる。
ギア波形の溝の深さは、適度な大きさがあれば捲縮が適度に強く、人工毛髪用繊維に適度な振れ幅を付与できる傾向にある。また、ギア波形の溝の深さが適度に小さい方が、捲縮のかかり具合が強くなりすぎず、人工毛髪用繊維の振れ幅も小さくなる傾向にあるため、1mm〜20mmが好ましく、より好ましくは2mm〜10mmである。
ギアの表面温度は、適度に大きい方が人工毛髪用繊維に振れ幅を付与しやすくなる傾向にある。ギアークリンプ加工の場合、ギアの表面温度が上記の捲縮加工の温度である。
ギアの加工速度は、適度に大きい方が人工毛髪用繊維の振れ幅が小さくなる傾向にある。また、ギアの加工速度は、適度に小さいと捲縮が適度に強くなり、人工毛髪用繊維に振れ幅を付与し易くなる傾向にあるため、0.5〜10m/分が好ましく、より好ましくは1.0〜8.0m/分である。
ギアに通す前の人工毛髪用繊維に予熱を施すと、急な過熱とならないため、より安定した生産性、均一な波形状を得ることができる。
ギアークリンプ加工する際の繊維束の総繊度は、適度に大きい方が捲縮加工での糸切れが生じ難く、生産性が良くなる傾向にある。また、ギアークリンプ加工する際の繊維束の総繊度は、適度に小さい方が均一な波形状を得易くなる傾向にあるため、10万〜200万デシテックスが好ましく、より好ましくは50万〜150万デシテックスである。
また、ギアークリンプ加工は、繊維を加熱する時間が比較的短いため、捲縮加工中における繊維内部からの水分の蒸発が少なく、また糸切れまたは損傷が少ない。人工毛髪用繊維において、水分は天然毛髪に近いしっとり感を持たせるために重要な要素である。従って、ギアークリンプ加工で作製した人工毛髪用繊維は、品質や生産性が良いといえる。また、ギアークリンプ加工は、長時間の作業を要せず、複雑な装置、または複雑な工程を必要としないため、作業性、生産性、または精度において優れた加工方法である。さらには、制御性も高いため、繊維に所望の波形上をつけることに適した加工方法である。
<実施例・比較例の人工毛髪用繊維の製造>
表1に示す樹脂組成物を構成する各成分をブレンドし、ブレンドした材料は、φ30mm二軸押出機を用いて混練し、紡糸用の樹脂組成物ペレットを得た。
ついで、吸水率が1000ppm以下になる様にペレットを除湿乾燥した後、φ40mm単軸溶融紡糸機を用いて紡糸し、穴径0.5mm/本のダイスから排出した溶融樹脂を、約30℃の水槽を通して冷却しながら、吐出量と巻き取り速度を調整し、設定繊度の未延伸糸を作成した。φ40mm溶融紡糸機の設定温度は、樹脂組成物の組成に応じて、適宜調整した。
得られた未延伸糸を100℃で300%の延伸を行って延伸糸を得て、その後、表1に示す熱処理温度で延伸糸の熱処理を行った。
次に、熱処理後の延伸糸を、総繊度100万デシテックスの繊維束にして、真鋳製のギア(直径13cm、ギアの波の間隔7mm、ギアの波の深さ7mm)を用い、ギアの表面温度及び回転速度を表1に示すように設定してギアークリンプ加工することによって、実施例・比較例の人工毛髪用繊維を得た。
表1にある素材は、以下のものを採用した。
PA6(重量平均分子量90000):自社製
PA66(重量平均分子量90000):デュポン社製、Zytel 42A
ポリアミド10T:ダイセルエボニック社製、VESTAMID HO Plus M3000
PET:三井化学社製、J125S
PVC:大洋塩ビ社製、TH−500
臭素系難燃剤:阪本薬品工業株式会社製、臭素化エポキシ樹脂 SRT−20000
<各種測定・評価>
以下に示す方法で、各種特性・物性の測定及び評価を行った。
(重量平均分子量Mw)
下記設備、条件による測定により重量平均分子量Mwを求めた。
使用装置 : ポンプ・・shodexDS−4
カラム・・shodex GPC HFIP−806M×2 + HFIP−803
検出器・・shodex RI−71
溶離液 : ヘキサフルオロイソプロパノ−ル(+添加剤CF3COONa(5mmol/L))
前処理: メンブレンフィルタ−(0.2μm)で濾過
濃度 : 0.2w/v%
注入量 : 100μL
カラム温度 : 40℃
流速 : 1.0ml/min.
標準物質: 標準ポリメチルメタクリレ−ト(PMMA)
検量線は標準PMMAで作成し、重量平均分子量はPMMA換算値で表した。
(曲げ剛性維持率)
曲げ剛性維持率は、上述した数式(1)に従って算出した。「曲げ剛性」の測定は、カトーテック株式会社製KES−FB2−SHを使用した。長さ9cmの繊維一本を径0.2mmの冶具に通し、曲率−2.5〜+2.5(cm−1)の範囲で0.2(cm−1)の変形速度で、ソフト側の『SENS設定』を2×5、機器側の『SENS設定』を0.08に設定し、純曲げ試験を行い、曲率0.5から1.5の間での繊維1本での反発力の平均値を測定し、表示された値を50で除した数値で評価した。30℃×90%RHで24時間状態調整を行った後の状態での曲げ剛性は、30℃×90%RHで24時間状態調整を行った後、即座に、23℃×50%RHの雰囲気下で測定した。23℃×50%RHで24時間状態調整を行った後の状態での曲げ剛性は、23℃×50%RHで24時間状態調整を行った後、即座に、23℃×50%RHの雰囲気下で測定した。
(熱収縮率)
熱収縮率は、捲縮加工前の長さ100mmの繊維を155℃のギアオーブン中で5分間熱処理し、熱処理前後の繊維長を測定し、上述した数式(2)に従って算出した。
(捲縮加工保持性)
捲縮加工保持性は、捲縮加工した糸を恒温恒湿室(23℃、50%RH)に3日間保管し、保管前後の振れ幅Rの変化率を算出し、以下の基準で評価した。
○:10%未満
×:10%以上
(スタイリング性)
スタイリング性は、以下の方法で評価した。長さ200mmの繊維を束ねた繊維束1gを、18mmφのアルミ製筒に巻き付けて両端を固定し、常温の水に10秒浸漬させる。次いで、アルミ筒(繊維を巻き付けたままで)を温度23℃、相対湿度50%の恒温室に6時間放置した。その後、アルミ筒から繊維束を取り外し、一方の端を固定して吊り下げた。その根元から先端までの長さを、カール前の全長(200mm)で割った値で評価した。値が小さいほどカールがかかっている。
◎:0.6未満
〇:0.6以上0.75未満
△:0.75以上0.85未満
×:0.85以上
(外観)
外観は、長さ200mm、3000本にまとめた人工毛髪用繊維束を用い、太陽光の下で観察し、下記の評価基準に従って、判定を行った
◎:人毛と同様な外観を有する
〇:人毛と比較すると差異が認められるが、概ね人毛に近い外観を有する
△:細かく比較すると人毛との差異が認められるが、概ね人工毛髪用繊維としての使用に耐えうる外観を有する
×:一見して、人毛と外観に差異が認められる
(触感)
触感は、人工毛髪繊維を長さ250mm、重量20gに束ねた繊維束サンプルを使用し、人工毛髪繊維処理技術者(実務経験5年以上)10人の手触りによる判定で、次の評価基準で評価した。
〇:技術者9人以上が、触感が良いと評価したもの
△:技術者の7人又は8人が、触感が良いと評価したもの
×:技術者の6人以下が、触感が良いと評価したもの
(難燃性)
難燃性は、人工毛髪用繊維を30cmの長さに裁断し、かつ2gになる様な本数に取りわけた繊維束サンプルを使用し、この繊維束の一端を固定して垂直にたらし、その下端に長さ20mmの炎を5秒間接触させた後、離した後の延焼時間を測定して、下記の判定を行った。結果は、3回測定した結果の平均値を使用した。
◎:延焼時間が1秒未満
○:延焼時間が1秒以上5秒未満
△:延焼時間が5秒以上10秒未満
×:延焼時間が10秒以上20秒未満
××:延焼時間が20秒以上
<考察>
全ての実施例では、全ての評価項目において良好な結果が得られた。
比較例1〜2及び7〜8では、曲げ剛性維持率が大きすぎるためにスタイリング性が悪かった。
比較例3〜4では、比較的低い温度(150℃)で熱処理を行ったために、熱収縮率が大きくなった。また、熱処理温度よりも高い温度(160℃)で捲縮加工を行ったために、捲縮加工の際に人工毛髪用繊維が過度に縮れてしまい、外観及び触感が悪化した。
比較例5〜6では、比較的低い温度(150℃)で熱処理を行ったために、熱収縮率が大きくなった。また、120℃という低温で捲縮加工を行ったために、人工毛髪用繊維に波形状が弱く付与されてしまい、捲縮加工保持性が悪かった。

Claims (11)

  1. 数式(1)で規定される曲げ剛性維持率が40〜80%であり、且つ数式(2)で規定される熱収縮率が0.0〜5.0%である、人工毛髪用繊維。
    曲げ剛性維持率(%)=100×{(30℃×90%RHで24時間状態調整を行った後の状態での曲げ剛性)/(23℃×50%RHで24時間状態調整を行った後の状態での曲げ剛性)} ・・・(1)
    熱収縮率(%)=100×{(熱処理前の長さ)−(155℃×5分での熱処理後の長さ)}/(熱処理前の長さ) ・・・(2)
  2. 前記人工毛髪用繊維は、ポリアミドを含む、請求項1に記載の人工毛髪用繊維。
  3. 前記人工毛髪用繊維は、臭素系難燃剤を含む、請求項2に記載の人工毛髪用繊維。
  4. 前記人工毛髪用繊維の波形状が数式(3)で規定される範囲内である、請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の人工毛髪用繊維。
    15mm<L≦50mm ・・・(3)
    (L:繊維の長さ方向の一周期の長さ)
  5. 前記人工毛髪用繊維の波形状が数式(4)で規定される範囲内である、請求項1〜請求項4の何れか1つに記載の人工毛髪用繊維。
    3mm<R≦10mm ・・・(4)
    (R:繊維の幅方向の振れ幅)
  6. 請求項1に記載の人工毛髪用繊維の製造方法であって、
    樹脂組成物を溶融紡糸することによって未延伸糸を製造する溶融紡糸工程と、
    前記未延伸糸を150〜500%延伸して延伸糸を製造する延伸工程と、
    前記延伸糸に対して155℃以上の熱処理温度で熱処理を行う熱処理工程と、
    前記熱処理後の前記延伸糸に対して捲縮加工を行う捲縮加工工程を備え、
    前記捲縮加工は、140℃以上であって且つ前記熱処理温度よりも低い温度で行われる、人工毛髪用繊維の製造方法。
  7. 前記樹脂組成物は、ポリアミドを含む、請求項6に記載の人工毛髪用繊維の製造方法。
  8. 前記樹脂組成物は、臭素系難燃剤を含む、請求項7に記載の人工毛髪用繊維の製造方法。
  9. 前記捲縮加工は、前記延伸糸の波形状が数式(3)で規定される範囲内になるように行われる、請求項6〜請求項8の何れか1つに記載の人工毛髪用繊維の製造方法。
    15mm<L≦50mm ・・・(3)
    (L:繊維の長さ方向の一周期の長さ)
  10. 前記捲縮加工は、前記延伸糸の波形状が数式(4)で規定される範囲内になるように行われる、請求項6〜請求項9の何れか1つに記載の人工毛髪用繊維の製造方法。
    3mm<R≦10mm ・・・(4)
    (L:繊維の長さ方向の一周期の長さ)
  11. 前記捲縮加工は、ギアークリンプ加工である、請求項6〜請求項10の何れか1つに記載の人工毛髪用繊維の製造方法。
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