JPWO2017208448A1 - 鞍乗型車両用ステップ構造 - Google Patents

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Abstract

ステップのコストダウンを図りつつ軽量化及び剛性確保を図ることが可能な鞍乗型車両のステップ構造を提供する。
一方に開放した断面凹状の上半体77U、及び上半体77Uに接合される他方に開放した断面凹状の下半体77Dを備えるステップ72と、ステップ72の長手方向両側の端部に取付けられる足載せ部材78とを備え、ステップ72の長手方向に沿って上半体77Uと下半体77Dとの間に中空部125が形成された。

Description

本発明は、鞍乗型車両用ステップ構造に関する。
従来、鞍乗型車両用ステップ構造として、パイプを曲げ加工し、パイプとは別部材の取付け部をパイプに溶接することによりステップを構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−207665号公報
従来より、部品を軽くすること及び安くすることは継続した技術的課題である。軽量化については、パイプの肉厚を薄くするとともに剛性確保のためにパイプの径を大径にすることが考えられる。しかし、この方法では、全長に亘って大径にすると、大きなスペースを占有するとともに、地上高の確保が難しくなる。また、剛性確保のために、パイプの断面を円形ではなく異形に変形させたり、部分的に潰して縮管にしたりすることも考えられるが、加工コストが大幅に増加することになる。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、ステップのコストダウンを図りつつ軽量化及び剛性確保を図ることが可能な鞍乗型車両のステップ構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明(第1の特徴)は、一方に開放した断面凹状の第1の半体(77U)、及び前記第1の半体に接合される他方に開放した断面凹状の第2の半体(77D)を備えるステップ(72)と、前記ステップ(72)の長手方向両側の端部に取付けられる足載せ部材(78)とを備え、長手方向に沿って前記第1の半体(77U)と第2の半体(77D)との間に中空部(125)が形成されたことを特徴とする。
第2の特徴は、前記第1の半体(77U)の板厚よりも前記第2の半体(77D)の板厚が厚くされた構成としても良い。
第3の特徴は、前記第1の半体(77U)の下方に前記第2の半体(77D)が位置し、前記第1の半体(77U)と前記第2の半体(77D)とが接合されて出来る接合フランジ(82M,82N)が前後方向に延び、前記接合フランジ(82M,82N)の車両への取付け面(86u,86v)が上方に向いている構成としても良い。
第4の特徴は、前記第1の半体(77U)の端部に前記第2の半体(77D)側に向けて屈曲する屈曲部(86f,86g)が形成されるとともに、前記屈曲部(86f,86g)と前記第2の半体(77D)の端部とが溶接された溶接部(122,123)が設けられる構成としても良い。
第5の特徴は、前記中空部(125)の断面積(S)が長手方向で変化する構成としても良い。
第6の特徴は、前記第1の半体(77U)及び前記第2の半体(77D)は、それぞれ左右別体に接合されるように形成された構成としても良い。
本発明の第1の特徴によれば、ステップを安価に製造することができる。また、中空部を形成することで、ステップの軽量化及び剛性確保を図ることができる。
第2の特徴によれば、第1の半体の板厚よりも第2の半体の板厚が厚くされているので、第2の半体の板厚を変更するだけでステップ全体の剛性を高めることができる。即ち、第1の半体の板厚を変更しなくとも剛性を高めることができる。
第3の特徴によれば、接合フランジが前後方向に延び、車両への取付け面が上方に向いているため、車体の下面にステップを取付ける際に接合フランジが邪魔になり難い。
また、第2の特徴と第3の特徴を合わせると、下側に位置する第2の半体の板厚を厚くすることになるため、ステップが飛び石や段差等によって受ける外力からの影響を小さくすることができる。
第4の特徴によれば、端部を曲げて接合しているので、板厚方向で溶接することが可能になり、2枚の板を板の面が延びる方向で接合(溶接)する場合に比べて接合工程が容易にできる。
更に、第2の特徴と第4の特徴を合わせると、板厚が薄い側に曲げ部が形成されるので、加工が容易にできる。
更に、第3の特徴と第4の特徴を合わせると、上側に位置する第1の半体の端部が下方に曲げられて第2の半体と接合されるので、第2の半体の端部を第1の半体の端部の屈曲部で覆うことで、端部を滑らかにできるとともに溶接部が下面側にあるので、外観性を向上させることができる。
第5の特徴によれば、第1の半体及び第2の半体の各凹状部分の断面積を長手方向で変化させることで中空部の断面積を変化させることにより、ステップの長手方向で必要な部分のみ剛性を高めることができる。
第6の特徴によれば、第1の半体及び第2の半体は、それぞれ左右別体に形成されるので、ステップの材料の歩留まりを高めることができる。
図1は、本発明に係る自動二輪車の要部を示す左側面図である。 図2は、車体下部に設けられたステップ及びステップの周囲を示す斜視図である。 図3は、ステップ及びステップの周囲を示す要部左側面図である。 図4は、自動二輪車の底面を示す要部底面図である。 図5は、ステップを示す平面図である。 図6は、図5の要部拡大図である。 図7は、ステップを示す背面図である。 図8は、ステップを示す断面図であり、図8(A)は図7のVIIIA−VIIIA線断面図、図8(B)は図7のVIIIB−VIIIB線断面図、図8(C)は図7のVIIIC−VIIIC線断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
図1は、本発明に係る自動二輪車10の要部を示す左側面図である。
自動二輪車10は、車体フレーム11と、車体フレーム11の前端部にフロントフォーク(不図示)を介して支持される前輪(不図示)と、車体フレーム11の下部にスイングアーム14を介して支持される後輪16とを備える。自動二輪車10は、車体フレーム11の上部に備えるシート17に乗員が跨る鞍乗型車両である。
車体フレーム11は、ヘッドパイプ21、メインフレーム22、ピボットフレーム23、左右一対のシートフレーム24、左右一対のサブフレーム26及びダウンフレーム27を備える。
ヘッドパイプ21は、車体フレーム11の前端部に位置し、フロントフォークを操舵可能に支持する。メインフレーム22は、ヘッドパイプ21から後方へ後下がりに延びて更に下方に屈曲している。ピボットフレーム23は、メインフレーム22の下端部に取付けられ、スイングアーム14の前端部を揺動可能に支持するピボット軸31が取付けられている。左右のシートフレーム24は、メインフレーム22の後下がりの部分から後方に延びて、シート17と、シート17の前方に位置する燃料タンク32の後部とを支持する。左右のサブフレーム26は、ピボットフレーム23と左右のシートフレーム24とに渡されている。ダウンフレーム27は、メインフレーム22よりも下方をヘッドパイプ21から後方へ後下がりに延びている。
ピボットフレーム23とダウンフレーム27にはエンジン34が取付けられている。
エンジン34は、クランクケース36と、クランクケース36の前部上部に立ち上がるように設けられたシリンダ部37とを備える。
クランクケース36は、その前部の内部に車幅方向に延びるクランク軸41が回転可能に支持されている。クランクケース36の後部には変速機42が設けられている。変速機42は、その出力軸42aにドライブスプロケット43が取付けられている。ドライブスプロケット43と、後輪16に一体的に設けられたドリブンスプロケット44には、チェーン46が掛け渡され、変速機42の出力がチェーン46を介して後輪16に伝えられる。変速機42の出力軸42a及びドライブスプロケット43は、クランクケース36に取付けられたクランクケースカバー47で側方から覆われている。スイングアーム14及びチェーン46は、チェーンカバー48で覆われている。
シリンダ部37は、クランクケース36に順に重ねられて取付けられたシリンダブロック51、シリンダヘッド52及びヘッドカバー53を備える。
シリンダヘッド52は、後部に吸気装置55が接続され、前部に排気装置56が接続されている。
吸気装置55は、シリンダヘッド52の後面に取付けられた吸気管61と、吸気管61の後端部に接続されたスロットルボディ62とを備える。スロットルボディ62の後端部には、コネクティングチューブ(不図示)を介してエアクリーナ(不図示)が接続される。スロットルボディ62の後部、コネクティングチューブ及びエアクリーナは、車体フレーム11に取付けられたサイドカバー64で側方から覆われている。
排気装置56は、シリンダヘッド52の前面に取付けられてクランクケース36の下方を後方に延びる排気管66と、排気管66の後端部に接続されたマフラ67とを備える。
ピボットフレーム23の下端部には、メインスタンド71が揺動可能に取付けられている。図中のメインスタンド71は、跳ね上げられて収納された状態にある。
クランクケース36の下面には、運転者が足を載せるステップ72が取付けられている。ステップ72には、サイドスタンド73が揺動可能に取付けられている。図中のサイドスタンド73は、収納状態から下方に揺動されて起立した状態にあり、車体を起立状態に保持している。
ステップ72の上方でクランクケース36の側方には、変速機42に設けられたギヤチェンジペダル75が配置されている。
図2は、車体下部に設けられたステップ72及びステップ72の周囲を示す斜視図である。
ステップ72は、鋼板がプレス成形されて出来た複数のプレス材からなるステップ本体77と、ステップ本体77の両端部に取付けられた足載せ部材78,78と、ステップ本体77の一側部に取付けられたサイドスタンド支持部79とからなる。
ステップ本体77は、プレス加工された凹状の第1の半体としての上半体77Uと、プレス加工された凹状の第2の半体としての下半体77Dとを備える。
ステップ本体77は、車幅方向の中央部で左右に分割される左ステップ部材81及び右ステップ部材82からなり、左ステップ部材81及び右ステップ部材82のそれぞれの車幅方向内側の端部が嵌合されて溶接されている。
左ステップ部材81は、上下に分割される左上半体83及び左下半体84からなり、左上半体83が上、左下半体84が下となるように重ねられて溶接される。
右ステップ部材82は、上下に分割される右上半体86及び右下半体87からなり、右上半体86が上、右下半体87が下となるように重ねられて溶接される。
即ち、上半体77Uは、左上半体83及び右上半体86で構成され、下半体77Dは、左下半体84及び右下半体87で構成される。
左ステップ部材81は、左上半体83に形成されたステップ取付部81aと、左下半体84に形成されたステップ取付部81bとを備え、ステップ取付部81a,81bが、クランクケース36の下面36aに取付けられる。
右ステップ部材82は、右上半体86に形成されたステップ取付部82aと、右下半体87に形成されたステップ取付部82bとを備え、ステップ取付部82a,82bが、クランクケース36の下面36aに取付けられる。
クランクケース36は、左右に分割された左ケース36L及び右ケース36Rからなり、ステップ取付部81a,81bは左ケース36Lの下面36aに、ステップ取付部82a,82bは右ケース36Rの下面36aにそれぞれボルト88で取付けられている。
足載せ部材78は、ゴム製で、ステップ本体77の端部が挿入される挿入穴部(不図示)を備える。
サイドスタンド支持部79は、ベース部材91、主支持プレート92、副支持プレート93及びばね掛けピン94とから構成される。
ベース部材91は、左ステップ部材81の下部(詳しくは、左下半体84)に取付けられた部材であり、パイプを半分にした断面円弧状に形成されている。主支持プレート92は、ベース部材91に取付けられてサイドスタンド73(図1参照)を揺動軸を介して揺動可能に支持する。副支持プレート93は、主支持プレート92を支持するためにベース部材91及び主支持プレート92のそれぞれに取付けられた補強材である。ばね掛けピン94は、サイドスタンド73を起立位置又は収納位置に付勢する引張コイルばね96(図1参照)の一端を掛けるために主支持プレート92に取付けられている。引張コイルばね96の他端はサイドスタンド73に設けられたばね掛け部に掛けられる。
クランクケース36及びステップ72(詳しくは、右ステップ部材82)の下方には、前後に延びる排気管66が位置する。
図3は、ステップ72及びステップ72の周囲を示す要部左側面図である。
ステップ72のステップ取付部81a,81b及びステップ取付部82a,82b(図2参照)は、平坦で略水平とされた下面36aに複数のボルト88で取付けられている。
サイドスタンド支持部79の主支持プレート92は、側面視で、ステップ本体77側から後方斜め下方に延びている。主支持プレート92は、サイドスタンド73の揺動軸98(図1参照)が挿入されて固定される軸挿通穴92aと、サイドスタンド73の起立位置及び収納位置をそれぞれ規制する下部ストッパ部92b及び上部ストッパ部92cとを備える。
下部ストッパ部92bは、軸挿通穴92aよりも下方且つ前方に設けられる。上部ストッパ部92cは、軸挿通穴92aよりも上方且つ後方に設けられる。
図4は、自動二輪車10の底面を示す要部底面図である。
ステップ72は、クランクケース36の下面36aに車幅方向に延びるように取付けられている。左ステップ部材81は、その大部分が左ケース36L側に位置し、右ステップ部材82は、その大部分が右ケース36R側に位置する。左ケース36Lと右ケース36Rとは、それぞれの前後方向に延びる合わせ面を通る分割線36Dで左右に分割される。分割線36Dは、底面視で、自動二輪車10の車幅方向中央を通って前後方向に延びる車体中心線10Aと重なる。
サイドスタンド支持部79は、左ステップ部材81に設けられ、左ステップ部材81の主支持プレート92は、ベース部材91から後側に延びるように設けられている。
右ステップ部材82の下方にはブレーキペダル99が底面視で交差するように配置されている。ブレーキペダル99は、被支持部99a、ペダル後部99b、ペダル前部99c及び踏込み部99dとからなる。
被支持部99aは、車体フレーム11側に揺動可能に支持される筒状の部分である。ペダル後部99bは、被支持部99aから下方そして前方に延びている。ペダル前部99cは、底面視で、ペダル後部99bから前方斜め右側方に延びている。踏込み部99dは、ペダル前部99cの前端部に設けられ、運転者の足で踏み込まれる部分である。ペダル後部99bとペダル前部99cとの屈曲部99eは、ステップ72の右ステップ部材82の下方に位置する。
ステップ取付部81a,81b及びステップ取付部82a,82bの後方に位置するピボットフレーム23の下端部には、メインスタンド71を揺動可能に支持するメインスタンド支持部110が設けられる。
メインスタンド71は、左右一対の脚部101,102と、左右の脚部101,102を連結する連結パイプ103及び連結プレート104と、一方の脚部101に設けられた足掛け部106(図1参照)及びばね掛け部107とを備える。また、メインスタンド71は、左右の脚部101,102のそれぞれの一端部に、メインスタンド71の起立状態を維持するためにピボットフレーム23の下端部23a,23a(図2参照)に当接可能な当て板105を備える。
足掛け部106は、運転者がメインスタンド71を操作するために足を掛ける部分である。
ピボットフレーム23の左側部にはばね掛けピン108が設けられ、ばね掛け部107とばね掛けピン108とに引張コイルばね109が掛けられる。引張コイルばね109によって、メインスタンド71は、起立位置又は収納位置に付勢され、起立位置又は収納位置に保持される。
メインスタンド支持部110は、ピボットフレーム23の下端部に取付けられた支持筒115と、支持筒115に挿入された支持軸116とを備える。
支持軸116には、メインスタンド71の脚部101,102の端部にプレート部材111,111を介してそれぞれ設けられる筒部112,112が回動可能に嵌合される。
なお、図中の符号113は、フロントフォークの上部に取付けられたバーハンドルである。
図5は、ステップ72を示す平面図である。図6は、図5の要部拡大図である。
図5に示すように、ステップ72の左ステップ部材81は、ステップ取付部81C、大径直線部81D、縮小部81E及び小径直線部81Fからなる。
ステップ取付部81Cは、車体中心線10Aから左方に距離L1だけ離れた部分までを言い、大径直線部81Dは、全長L2の部分、縮小部81Eは、全長L3の部分、小径直線部81Fは、全長L4の部分である。
ステップ取付部81Cは、ステップ取付部81a,81b(図2参照)からなり、その車幅方向内側の右端部81p(図6参照)は、車体中心線10Aよりも右方に位置する。ステップ取付部81Cは、車幅方向に延びる筒状の取付部筒部81Gと、取付部筒部81Gから前方に突出する前方突出部81Hと、取付部筒部81Gから後方に突出する後方突出部81Jとを備える。ここで、取付部筒部81Gの前後方向中央を通って車幅方向に延びる中心線を120とする。
前方突出部81H及び後方突出部81Jには、それぞれ貫通穴部81Kが開けられ、貫通穴部81Kにボルト88(図2参照)が通される。
前方突出部81Hの前縁81rは、貫通穴部81Kの中心と同心に形成された円弧部81sと、円弧部81sの両側に形成された広がり部81t,81uとを備える。広がり部81t,81uは、円弧部81sの両端から取付部筒部81Gに次第に近づくように且つ互いに車幅方向外方に離れるように延びている。円弧部81sの車幅方向内側に形成された広がり部81tは、直線状の部分を含む。円弧部81sの車幅方向外側に形成された広がり部81uは、略円弧状に形成されている。
後方突出部81Jの後縁81vは、貫通穴部81Kの中心と同心に形成された円弧部81wと、円弧部81wの両側に形成された広がり部81x,81yとを備える。広がり部81x,81yは、円弧部81wから取付部筒部81Gに次第に近づくように且つ互いに車幅方向外方に離れるように延びている。円弧部81wの車幅方向内側に形成された広がり部81xは、直線状の部分を含む。円弧部81wの車幅方向外側に形成された広がり部81yは、略円弧状に形成されている。
前方突出部81Hの貫通穴部81Kの中心は、車体中心線10Aから左方に距離L5だけ離れ、中心線120から前方に距離L6だけ離れている。後方突出部81Jの貫通穴部81Kの中心は、車体中心線10Aから左方に距離L7だけ離れ、中心線120から後方に距離L8だけ離れている。前方突出部81H及び後方突出部81Jのそれぞれの貫通穴部81K,81Kの中心間距離はL9である。このように、前方突出部81Hと後方突出部81Jとで、各貫通穴部81Kの中心を車体中心線10Aに対して距離を変更することで、貫通穴部81K,81Kの中心間距離L9を、距離L6+距離L8よりも長くすることができる。これにより、左ステップ部材81、ひいてはステップ72を、クランクケース36(図4参照)に対してより強固に支持することができる。
大径直線部81Dは、ステップ取付部81Cの車幅方向外側の端部から左方に直線状に延び、大径直線部81Dにサイドスタンド支持部79が設けられる。
大径直線部81Dの前縁85a及び後縁85bは、平行で且つ車幅方向に延びている。前縁85aと後縁85bとの距離、即ち大径直線部81Dの前後方向の幅はW1である。ステップ取付部81Cの広がり部81u,81yの略円弧形状からそれぞれ大径直線部81Dの前縁85a及び後縁85bの直線形状に変化する部分を、ステップ取付部81Cと大径直線部81Dとの境界とする。大径直線部81Dの断面形状は、後で詳述するように、輪郭が円形ではないが、大径直線部81Dの断面形状が、小径直線部81Fの断面形状よりも大きいことから、大径直線部81Dに「大径」を用いている。
縮小部81Eは、大径直線部81Dの車幅方向外側の端部から車幅方向外方に向かうにつれて次第に断面形状が縮小する部分である。小径直線部81Fは、縮小部81Eの車幅方向外側の端部から左ステップ部材81の左端部81qまでの部分である。小径直線部81Fの断面形状は、大径直線部81Dよりも小さいので、大径直線部81Dの「大径」に対して小径直線部81Fでは「小径」を用いている。
小径直線部81Fの前縁85c及び後縁85dは、平行で且つ車幅方向に延びている。前縁85cと後縁85dとの距離、即ち小径直線部81Fの前後方向の幅はW2であり、幅W2は、幅W1より小さい。
ステップ72の右ステップ部材82は、ステップ取付部82C、大径直線部82D、縮小部82E及び小径直線部82Fからなる。大径直線部82D、縮小部82E及び小径直線部82Fは、それぞれ大径直線部81D、縮小部81E及び小径直線部81Fと左右対称な形状に形成されている。図中の符号82qは小径直線部82Fの右端部である。
ステップ取付部82Cは、車体中心線10Aから右方に距離L1だけ離れた部分までを言う。
ステップ取付部82Cは、ステップ取付部82a,82b(図2参照)からなり、その車幅方向内側の左端部82pは、車体中心線10Aよりも左方に位置する。ステップ取付部82Cは、車幅方向に延びる筒状の取付部筒部82Gと、取付部筒部82Gから前方に突出する前方突出部82Hと、取付部筒部82Gから後方に突出する後方突出部82Jとを備える。取付部筒部82Gの前後方向中央を通って車幅方向に中心線120が延びている。
前方突出部82H及び後方突出部82Jには、それぞれ貫通穴部82Kが開けられ、貫通穴部82Kにボルト88(図2参照)が通される。
前方突出部82Hの前縁82rは、貫通穴部82Kの中心と同心に形成された円弧部82sと、円弧部82sの両側に形成された広がり部82t,82uとを備える。広がり部82t,82uは、円弧部82sの両端から取付部筒部82Gに次第に近づくように且つ互いに車幅方向外方に離れるように延びている。円弧部82sの車幅方向内側に形成された広がり部82tは、直線状の部分を含む。円弧部82sの車幅方向外側に形成された広がり部82uは、略円弧状に形成されている。
後方突出部82Jの後縁82vは、貫通穴部82Kの中心と同心に形成された円弧部82wと、円弧部82wの両側に形成された広がり部82x,82yとを備える。広がり部82x,82yは、円弧部82wから取付部筒部82Gに次第に近づくように且つ互いに車幅方向外方に離れるように延びている。円弧部82wの車幅方向内側に形成された広がり部82xは、直線状の部分を含む。円弧部82wの車幅方向外側に形成された広がり部82yは、略円弧状に形成されている。
前方突出部82Hの貫通穴部82Kの中心は、車体中心線10Aから右方に距離L7だけ離れ、中心線120から前方に距離L6だけ離れている。後方突出部82Jの貫通穴部81Kの中心は、車体中心線10Aから右方に距離L7だけ離れ、中心線120から後方に距離L8だけ離れている。
図6に示すように、左ステップ部材81の取付部筒部81Gの右端部81pと、右ステップ部材82の取付部筒部82Gの左端部82pとは、嵌合された状態で溶接されている。
詳細には、右ステップ部材82の左端部82pの内側に、左ステップ部材81の取付部筒部81Gの車幅方向の中間部分よりも断面形状が縮小された右端部81pが嵌合される。
そして、右ステップ部材82の左端部82pの端面85e及び左端部82pの外周面85fの少なくとも端面85eと、左ステップ部材81の取付部筒部81Gの外周面85gとが溶接される。なお、符号85hは左ステップ部材81の右端部81pの端面である。
車体中心線10Aに対して、左ステップ部材81の端面85hは、右方に突出量L11だけ突出し、右ステップ部材82の端面85eは、左方に突出量L11だけ突出している。
なお、車体中心線10Aに対して、左ステップ部材81の突出量L11と右ステップ部材82の突出量L11を同一としたが、これに限らず、突出量を異ならせても良い。
このように、ステップ72を左ステップ部材81と右ステップ部材82とに分割する構造とすることで、部分的に幅広の前方突出部81H,82H及び後方突出部81J,82jを有する左ステップ部材81及び右ステップ部材82の全長を短くすることができる。これにより、ステップを左右に分割しない場合に比べて、板材から左ステップ部材81の左上半体83、左下半体84と、右ステップ部材82の右上半体86、右下半体87を切り取る際に、歩留りを高めることができる。
図7は、ステップ72を示す背面図である。
ステップ72は、その両端部よりも中央部が低くなるように反った形状を成している。
即ち、ステップ取付部81C及びステップ取付部82Cよりも、足載せ部材78が取付けられる小径直線部81F及び小径直線部82Fが高く配置される。
ステップ取付部81C,82Cにおけるステップ72の高さ(上下方向の幅。以下同じ。)をh1、大径直線部81D,82Dにおけるステップ72の高さをh2、小径直線部81F,82Fにおけるステップ72の高さをh3とすると、h2>h1>h3となる。
左上半体83及び右上半体86において、大径直線部81D,82Dの上端と小径直線部81F,82Fの上端との段差をd1、左下半体84及び右下半体87において、大径直線部81D,82Dの下端と小径直線部81F,82Fの下端との段差をd2とすると、d1<d2となる。このように、d1<d2とすることで、足載せ部材78の地上高さを確保することができる。
図8は、ステップ72を示す断面図である。図8(A)は図7のVIIIA−VIIIA線断面図、図8(B)は図7のVIIIB−VIIIB線断面図、図8(C)は図7のVIIIC−VIIIC線断面図である。
図8(A)に示すように、右ステップ部材82における右上半体86のステップ取付部82aは、円筒の一部として下方に開放する断面略半円形に形成された半円筒部86aと、半円筒部86aの前端及び後端から前後にそれぞれ延びる平坦な形状とされた前フランジ86b及び後フランジ86cとから一体に形成されている。
半円筒部86aは、その外周面86dが半径R1の面に形成されている。前フランジ86b及び後フランジ86cは、それぞれ上下に貫通する取付穴86eが開けられている。
前フランジ86bの上面86u及び後フランジ86cの上面86vは、クランクケース36(図2参照)の下面36a(図2参照)に取付けられる取付面である。
前フランジ86bの前縁及び後フランジ86cの後縁には、下方に屈曲するように形成された前屈曲部86f及び後屈曲部86gを備える。前屈曲部86f及び後屈曲部86gは、右上半体86の前縁の全体及び後縁の全体に形成されている。
右上半体86(上半体77U)の板厚をt1とする。
右ステップ部材82における右下半体87のステップ取付部82bは、円筒の一部として上方に開放する断面略半円形に形成された半円筒部87aと、半円筒部87aの前端及び後端から前後にそれぞれ延びる平坦な形状とされた前フランジ87b及び後フランジ87cとから一体に形成されている。
半円筒部87aは、その外周面87dが半径R2の面に形成されている。半径R1と半径R2とは、R1<R2の関係にある。
前フランジ87b及び後フランジ87cは、それぞれ上下に貫通する取付穴87eが開けられている。取付穴86eと取付穴87eとは、上下に重なり合って貫通穴部82Kを構成する。
前フランジ87bの前端面87uは、右上半体86の前屈曲部86fに前方から覆われる。後フランジ87cの後端面87vは、右上半体86の後屈曲部86gに後方から覆われる。
図中の符号122は、右上半体86の前屈曲部86fと右下半体87の前フランジ87bの前端部との溶接部、123は、右上半体86の後屈曲部86gと右下半体87の後フランジ87cの後端部との溶接部である。
ステップ取付部82aの半円筒部86aを含む部分と、ステップ取付部82bの半円筒部87aを含む部分との間には、中空部125が形成されている。中空部125は、右ステップ部材82の車幅方向の全体に亘って形成されている。中空部125の断面積をSとし、ステップ取付部82Cにおける中空部125の断面積をS=S1とする。
右下半体87(下半体77D)の板厚をt2とすると、板厚t1は板厚t2よりも薄い(t1<t2)。このように、右上半体86の板厚t1を右下半体87の板厚t2よりも薄くすることで、右上半体86に容易に前屈曲部86f及び後屈曲部86gを形成することができる。これにより、右上半体86の前屈曲部86f及び後屈曲部86gで右下半体87の前フランジ87b及び後フランジ87cのそれぞれの前端面87u及び後端面87vを覆いながら右上半体86を容易に製造することができる。更に、右下半体87の板厚t2を右上半体86の板厚t1よりも厚くすることで、半円筒部87aの半径R2を半円筒部86aの半径R1よりも大きくすることと合わせて、右下半体87の曲げ剛性を、右上半体86の曲げ剛性よりも大きくすることができる。上半体77Uの端部を下方に曲げることにより溶接部122、123が下面側に形成されるため、溶接部122、123を外部から見え難くすることができる。
図8(B)に示すように、右ステップ部材82における大径直線部82Dの右上半体86は、円筒の一部として下方に開放する断面略半円形に形成された半円筒部86kと、半円筒部86kの前端及び後端から前後にそれぞれ延びる前フランジ86m及び後フランジ86nとから一体に形成されている。
半円筒部86kは、ステップ取付部82aの半円筒部86a(図8(A)参照)に連続し、半円筒部86kの外周面86pは、半径R3の面に形成されている。
前フランジ86m及び後フランジ86nは、ステップ取付部82aの前フランジ86b及び後フランジ86cにそれぞれ連続し、前フランジ86mの前縁及び後フランジ86nの後縁には、下方に屈曲するように形成された前屈曲部86f及び後屈曲部86gを備える。
右ステップ部材82における大径直線部82Dの右下半体87は、円筒の一部として上方に開放する断面略半円形に形成された半円筒部87kと、半円筒部87kの前端及び後端から上方にそれぞれ延びる前上方延出部87m及び後上方延出部87nとから一体に形成されている。
半円筒部87kは、ステップ取付部82aの半円筒部87a(図8(A)参照)に連続し、半円筒部87kの外周面87pは、半径R2の面に形成されている。半径R2は、半径R3よりも大きい(R3<R2)。
また、半径R3は、半径R1(図8(A)参照)よりも大きい。図8(A),(B)において、半径R1を半径R3よりも小さくすることで、クランクケース36(図2参照)の下面36a(図2参照)において半円筒部86aとの干渉を避ける凹部をより小さくすることができる。また、半径R3を半径R1よりも大きくすることで、大径直線部82Dの剛性を高めることができる。
前上方延出部87mは、右上半体86の前屈曲部86fに前方から覆われる。後上方延出部87nは、右上半体86の後屈曲部86gに後方から覆われる。半円筒部87kの前端及び後端に前上方延出部87m及び後上方延出部87nを設けることで、大径直線部82Dの右下半体87の剛性を高めることができる。なお、剛性を確保可能であれば、半円筒部87kの前端及び後端に前上方延出部87m及び後上方延出部87nを設けなくても良い。大径直線部82Dにおける中空部125の断面積をS=S2とする。
図中の符号126は、右上半体86の前屈曲部86fと右下半体87の半円筒部87kの前端との溶接部、127は、右上半体86の後屈曲部86gと右下半体87の半円筒部87kの後端との溶接部である。
図8(C)に示すように、右ステップ部材82における小径直線部82Fの右上半体86は、円筒の一部として下方に開放する断面略半円形に形成された半円筒部86qと、半円筒部86qの前端及び後端から前後にそれぞれ延びる前フランジ86r及び後フランジ86sとから一体に形成されている。
半円筒部86qは、大径直線部82Dの半円筒部86k(図8(B)参照)に、縮小部82E(図7参照)に形成された半テーパー部(テーパー管をその軸線に沿って半分にした形状を成す部分)を介して連続している。半円筒部86qは、その外周面86tが半径R4の面に形成されている。
前フランジ86r及び後フランジ86sは、大径直線部82Dの前フランジ86m及び後フランジ86nに、縮小部82Eの半テーパー部の前端及び後端から前後にそれぞれ延びる前フランジ及び後フランジを介してそれぞれ連続している。前フランジ86rの前縁及び後フランジ86sの後縁には、下方に屈曲するように形成された前屈曲部86f及び後屈曲部86gを備える。
右ステップ部材82における小径直線部82Fの右下半体87は、円筒の一部として上方に開放する断面略半円形に形成された半円筒部87qと、半円筒部87qの前端及び後端から前後にそれぞれ延びる前フランジ87r及び後フランジ87sとから一体に形成されている。
半円筒部87qは、大径直線部82Dの半円筒部87k(図8(B)参照)に、縮小部82E(図7参照)に形成された半テーパー部(テーパー管をその軸線に沿って半分にした形状を成す部分)を介して連続している。半円筒部87qは、その外周面87tが半径R5の面に形成されている。半径R4と半径R5とは等しい(R4=R5)。このように、半径R4と半径R5とを等しくすることで、小径直線部82Fが挿入される足載せ部材78(図7参照)の中空部の断面形状を簡素にすることができ、中空部を容易に形成することができる。なお、半径R4と半径R5とは等しくなくても良い。
前フランジ87rの前端面87wは、右上半体86の前屈曲部86fに前方から覆われ、後フランジ87sの後端面87xは、右上半体86の後屈曲部86gに後方から覆われる。小径直線部82Fにおける中空部125の断面積をS=S3とする。
図中の符号128は、右上半体86の前屈曲部86fと右下半体87の前フランジ87rの前端部との溶接部、129は、右上半体86の後屈曲部86gと右下半体87の後フランジ87sの後端部との溶接部である。
図7及び図8(A)〜(C)において、右上半体86は、前方に延びる上部前フランジ86hと、後方に延びる上部後フランジ86jとを備える。上部前フランジ86hは、前フランジ86b,86m,86rと、縮小部82Eの上半部に形成された前フランジ(不図示)とを備える。上部後フランジ86jは、後フランジ86c,86n,86sと、縮小部82Eの上半部に形成された後フランジ(不図示)とを備える。
また、右下半体87は、前方に延びる下部前フランジ87fと、後方に延びる下部後フランジ87gとを備える。下部前フランジ87fは、前フランジ87b,87rと、縮小部82Eの下半部に形成された前フランジ(不図示)とを備える。下部後フランジ87gは、後フランジ87c,87sと、縮小部82Eの下半部に形成された後フランジ(不図示)とを備える。
上記した上部前フランジ86h及び下部前フランジ87fは、前接合フランジ82Mを構成する。また、上部後フランジ86j及び下部後フランジ87gは、後接合フランジ82Nを構成する。
図8(A)〜(C)において、ステップ72の上記した各部の断面積S1,S2,S3は、S2>S1>S3の関係にある。このように、ステップ72の長手方向で断面積Sを変更することで、ステップ72の長手方向で部分的に剛性を変更することができる。断面積S2の大径直線部82Dについては、他の部分よりも断面積S2が大きい他に、右下半体87に前上方延出部87m及び後上方延出部87nが設けられるため、剛性を高めやすい。
また、ステップ72の各部の断面を全て縦長の中空構造とすることで、上下方向に作用する外力に対するステップ72の剛性を高めることができる。
図8(A)〜(C)では、右ステップ部材82の各断面を示したが、左ステップ部材81(図5参照)の各部についても、右ステップ部材82と同一又は同一に近い断面形状に形成されている。
以上の図2、図7及び図8に示したように、一方(下方)に開放した断面凹状の第1の半体としての上半体77U、及び上半体77Uに接合される他方(上方)に開放した断面凹状の第2の半体としての下半体77Dを備えるステップ72と、ステップ72の長手方向両側の端部に取付けられる足載せ部材78とを備え、ステップ72の長手方向に沿って上半体77Uと下半体77Dとの間に中空部(125)が形成された。
この構成によれば、ステップ72の上半体77U(左上半体83及び右上半体86)、下半体77D(左下半体84及び右下半体87)をそれぞれプレス成形によって安価に製造することができる。また、断面凹状の上半体77Uと断面凹状の下半体77Dとを合わせて中空部125を形成することで、ステップ72の軽量化及び剛性確保を図ることができる。
また、図8に示したように、上半体77Uの板厚t1よりも下半体77Dの板厚t2が厚くされているので、下半体77Dの板厚t2を変更するだけでステップ72の全体の剛性を高めることができる。即ち、上半体77Uの板厚t1を変更しなくともステップ72の剛性を高めることができる。また、上半体77Uの板厚t1が薄いので、上半体77Uの端部の曲げ加工が容易になる。この結果、ステップ72の生産性を向上させることができる。
また、図2、図5及び図8に示したように、上半体77Uの下方に下半体77Dが位置し、上半体77Uと下半体77Dとが接合されて出来る接合フランジとしての前接合フランジ82M及び後接合フランジ82Nが前後方向に延び、前接合フランジ82M及び後接合フランジ82Nの車両への取付け面としての上面86u,86vが上方に向いているので、車体の下面(図4に示したクランクケース36の下面36a)にステップ72を取付ける際に前接合フランジ82M及び後接合フランジ82Nが邪魔になり難い。
また、下側に位置する下半体77Dの板厚t2を厚くすることになるため、ステップ72が飛び石や段差等によって受ける外力からの影響を小さくすることができる。
また、図7及び図8に示したように、上半体77Uの端部に下半体77D側に向けて屈曲する屈曲部としての前屈曲部86f及び後屈曲部86gが形成されるとともに、前屈曲部86f及び後屈曲部86gと下半体77Dとの端部とが溶接された溶接部122,123が設けられるので、上半体77Uの端部を曲げて接合することで、板厚方向で溶接することが可能になり、2枚の板を板の面が延びる方向で接合(溶接)する場合に比べて接合工程が容易にできる。
更に、板厚t1が薄い上半体77U側に前屈曲部86f及び後屈曲部86gが形成されるので、加工が容易にできる。
更に、上側に位置する上半体77Uの端部が下方に曲げられて下半体77Dと接合されるので、下半体77Dの端部を上半体77Uの端部の前屈曲部86f及び後屈曲部86gで覆うことで、端部を滑らかにできるとともに溶接部122,123が下面側に設けられるので、外観性を向上させることができる。
また、前屈曲部86f及び後屈曲部86gを形成することによっても、上半体77Uの剛性を高めることができ、ひいては、ステップ72の剛性を高めることができる。
また、図5、図7及び図8に示したように、中空部125の断面積Sが長手方向で変化するので、上半体77U及び下半体77Dにおけるそれぞれの凹状部分の断面積を長手方向で変化させることで中空部125の断面積を変化させて、ステップ72の長手方向で必要な部分のみ剛性を高めることができる。これにより、ステップ72の剛性アップと軽量化とを効果的に行うことができる。
また、図5〜図7に示したように、上半体77U及び下半体77Dは、左ステップ部材81と右ステップ部材82とに左右別体に接合されるように形成されているので、上半体77U及び下半体77Dを素材(板材)から切り出す際に、切り出す位置の自由度が増し、ステップ72用の素材の歩留まりを高めることができる。
また、図5及び図6に示したように、上半体77Uと下半体77Dとは、左ステップ部材81と右ステップ部材82とに分割され、左ステップ部材81と右ステップ部材82とが嵌合及び溶接されて結合されるので、左ステップ部材81と右ステップ部材82との端面同士を単に突き合わせて溶接により結合するのに比べて、左ステップ部材81と右ステップ部材82とが嵌合及び溶接されて結合されることで、結合強度を向上させることができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施形態において、図5に示したステップ取付部81C,82Cの形状及び貫通穴部81Kの位置は、それに限定されるものではなく、図示したものと異なっても良い。また、図8(A)〜(C)に示したステップ72の断面形状は、それに限定されるものではない。
図1に示したように、ステップ72を運転者用としたが、これに限らず、同乗者用のステップとしても良い。この場合、左ステップ部材81と右ステップ部材82とを左右に分離した構造になる。
10 自動二輪車(鞍乗型車両)
72 ステップ
77U 上半体(第1の半体)
77D 下半体(第2の半体)
78 足載せ部材
81 左ステップ部材
82 右ステップ部材
82M 前接合フランジ(接合フランジ)
82N 後接合フランジ(接合フランジ)
86u 前フランジ86bの上面(取付け面)
86v 後フランジ86cの上面(取付け面)
125 中空部
S 中空部の断面積

Claims (6)

  1. 一方に開放した断面凹状の第1の半体(77U)、及び前記第1の半体(77U)に接合される他方に開放した断面凹状の第2の半体(77D)を備えるステップ(72)と、
    前記ステップ(72)の長手方向両側の端部に取付けられる足載せ部材(78)とを備え、
    長手方向に沿って前記第1の半体(77U)と第2の半体(77D)との間に中空部(125)が形成されたことを特徴とする鞍乗型車両用ステップ構造。
  2. 前記第1の半体(77U)の板厚よりも前記第2の半体(77D)の板厚が厚くされていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両用ステップ構造。
  3. 前記第1の半体(77U)の下方に前記第2の半体(77D)が位置し、前記第1の半体(77U)と前記第2の半体(77D)とが接合されて出来る接合フランジ(82M,82N)が前後方向に延び、前記接合フランジ(82M,82N)の車両への取付け面(86u,86v)が上方に向いていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗型車両用ステップ構造。
  4. 前記第1の半体(77U)の端部に前記第2の半体(77D)側に向けて屈曲する屈曲部(86f,86g)が形成されるとともに、前記屈曲部(86f,86g)と前記第2の半体(77D)の端部とが溶接された溶接部(122,123)が設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鞍乗型車両用ステップ構造。
  5. 前記中空部(125)の断面積(S)が長手方向で変化することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の鞍乗型車両用ステップ構造。
  6. 前記第1の半体(77U)及び前記第2の半体(77D)は、それぞれ左右別体に接合されるように形成されたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の鞍乗型車両用ステップ構造。
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