JP5021971B2 - 自動二輪車のフロントフェンダー - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車のフロントフェンダーに関し、特に、フロントフォークを覆うフォークカバー部を備えた自動二輪車のフロントフェンダーに関する。
図13及び図14は、自動二輪車の従来のフロントフェンダーを示しており、フロントフェンダー300は、前車輪308の上部を覆うフェンダー本体301と、該フェンダー本体301の左右側部から下方に延びる側方延長体302と、を一体成形物として備えている。側方延長体302は、フロントフォーク310の前方を覆うフォークカバー部304と、該フォークカバー部304の前側に形成された被取付部303を有している。フロントフォーク310の下端部のアクスルブラケット313には、フロントフォーク310の前面に沿って上方に延びる取付ステー315が設けられ、該取付ステー315に前記被取付部303が上下一対のボルト305により締着されている。フロントフォーク310は、たとえば外筒312内に下方から内筒311を挿入した倒立型であり、下側の内筒311をフォークカバー部304により前方から覆っている。
図15は、自動二輪車の従来のフロントフェンダーの別の例(特許文献1)を示しており、フロントフェンダー400は、前車輪408の上部を覆うフェンダー本体401と、該フェンダー本体401とは別体に形成された左右一対の取付部材402とから構成され、該取付部材402には、フロントフォーク410を前方から覆うフォークカバー部404が形成されている。フェンダー本体401は、取付部材402の外周円弧部分に、複数のボルト49により取り付けられている。フロントフォーク410は、前記図13及び図14のフロントフォークと同様、外筒412内に下方から内筒411を挿入した倒立型であり、前記内筒411をフォークカバー部404により前方から覆っている。フロントフォーク410の下端部のアクスルブラケット413には、フロントフォーク410の前面に沿って上方に延びる取付ステー415が設けられ、該取付ステー415にフォークカバー部404がボルト407により締着されている。
特開2004−338428号公報
図13及び図14の従来例のように、フォークカバー部304と被取付部303とを、フェンダー本体301と一体成形しているフロントフェンダー300では、部品点数を少なくできると共に製造工程も少なくすることができる。しかし、フェンダー成形用の型の製作の容易性並びに側方延長体302とフェンダー本体301との連結部分の強度を考慮すると、側方延長体302は、側面視で、フェンダー本体301の前端から後端に至る広い範囲の裾野を有する山形状に形成しなければならず、そのため、フェンダー本体301の前端近傍から被取付部303の下端近傍に至るまでの範囲S1に、壁部が一体に形成されている。このような余分な範囲S1に壁部が形成されると、自動二輪車としての良好な外観を保つことができず、デザイン上の制約が大きくなる。また、走行時の空気抵抗が大きくなる。
一方、図15の従来例のように、フェンダー本体401と、左右の取付部材402(フォークカバー部404を含む)とを、別部材により構成していると、フロントフェンダー400の組付作業に手間がかかると共に、複数のボルト409が外部に露出し、自動二輪車として良好な外観を保つことができない。また、フェンダー本体401と左右の取付部材402との組付精度も厳しく要求される。
本発明は前記課題に鑑みてなされたものであり、製造が容易で、良好な外観及び強度を維持できる自動二輪車のフロントフェンダーを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明は、前車輪の少なくとも一部を覆うフェンダー本体と、該フェンダー本体の左右側部から下方へ延びる側方延長体とを、一体成形物として備え、前記側方延長体は、フロントフォークの筒体の前半部を前方及び車幅方向外側方から覆うフォークカバー部と、前記フロントフォークのフェンダー取付部に取り付けられる被取付部と、を有し、前記フェンダー本体の左右側縁と前記側方延長体の前縁との交差部近傍は、側面視で後方へ凹む形状とし、前記側方延長体の前車輪側には、前記側方延長体に沿って上下方向に延びる補強部材が配置され、該補強部材の上下両端部が前記一体成形物に固着されており、 前記筒体の車幅方向の内側を覆う前記補強部材と前記筒体の車幅方向の外側を覆う前記フォークカバー部とにより、前記フロントフォークの前記筒体の左右幅の略全幅を前方から円弧状に覆っている。
上記構成によると、(1)フェンダー本体と、左右の被取付部と、左右のフォークカバー部とを、一体成形しているので、部品点数を少なくできると共に、製造及び組付が容易になる。
(2)フェンダー本体の左右側縁と側方延長体の前縁との交差部近傍の形状が、側面視で後方に凹む形状となっているので、自動二輪車としての外観が向上すると共に、成形時において余分な壁部を形成する必要がなくなり、走行時の空気抵抗を減らすことができる。
(3)側方延長体の前車輪側に補強部材を固着しているので、外観を損なうことなく、強度を向上させることができる。特に、凹状の交差部分の強度(剛性)を向上させることができる。
また、フロントフォークの筒体の前半部を前方及び車幅方向外側方から覆うフォークカバー部を有しているので、前方及び車幅外側方から飛散する小石等に対し、フロントフォークを保護することができる。
(4)フォークカバー部と補強部材とで、フロントフォークを覆っているので、フェンダー本体と一体成形されるフォークカバー部の形状を複雑化することなく、フロントフォークを覆う面積を広げることができ、走行中に前方から飛散する小石や砂から効率良くフロントフォークを保護できる。
(5)いわゆる倒立形のフロントフォークにおいて、外筒よりも外部からの保護が必要な内筒を、走行中に前方から飛散する小石等に対し、優先的に保護することができる。特に、車幅方向の内側を覆う補強部材により、車輪内側から跳ねる石等がフロントフォーク内側に当たるのを防止できる。
前記自動二輪車のフロントフェンダーにおいて、前記補強部材は、少なくとも一箇所を前記フェンダー本体又は前記側方延長体にボルトにより固着すると共に、前記ボルトの配置箇所とは別の箇所を、突起と孔との係合により位置決めすることができる。
上記構成によると、補強部材の取付用部品の数を減らすことができると共に、補強部材の取付時に、補強部材を側方延長体の所定の位置に簡単に取り付けることができる。
前記位置決め用の突起と孔を有する自動二輪車のフロントフェンダーにおいて、前記突起は、補強部材の取付用ボルト挿通孔の周縁に形成した環状突起とし、前記孔は、前記被取付部の取付用ボルト挿通孔とすることができる。
上記構成によると、位置決め用の環状突起は、取付用ボルト挿通孔の成形時に、たとえばバーリング加工により簡単に形成することができ、また、位置決め専用の孔を新たに形成することもなく、加工に手間がかからない。
図1〜図12は本発明にかかる自動二輪車のフロントフェンダーの一実施の形態であり、これらの図面に基づいて本発明の一実施の形態を詳細に説明する。
[自動二輪車の全体の概要]
図1は自動二輪車の左側面図であり、車体フレーム1には前車輪2と後車輪3との間にエンジン4が搭載され、車体フレーム1の上方には、前側から順にハンドルバー6、燃料タンク7、シート8、リヤシート9等が配置されている。前車輪2は、車体フレーム1の前端部のヘッドパイプ10にフロントフォーク11を介して左右操向自在に支持されている。後車輪3は、車体フレーム1のスイングアームブラケット部1aに、スイングアーム12を介して上下方向揺動自在に支持されている。
フロントフォーク11は、外筒15aと内筒15bとからなる伸縮自在な筒体15を左右一対備えており、筒体15は、垂直な面に対して後傾姿勢に配置され、筒体15内には緩衝ばね及びオイル減衰機構が内蔵されている。該実施の形態では、フロントフォーク30として、いわゆる倒立型フロントフォークを備えており、外筒15a内に下方から内筒15bが挿入されている。このようなフロントフォーク11の左右の筒体15間に、前車輪2を覆うフロントフェンダー30が配置されている。
左右の外筒15aの上部は、上下一対の操舵ブラケット17、18により結合されており、該操舵ブラケット17,18の左右幅の中央部には操舵軸(図示せず)が固着され、該操舵軸が、前記ヘッドパイプ10に回動自在に支持されている。上側の操舵ブラケット17には、締結金具20により前記ハンドルバー6が取り付けられている。左右の内筒15bの下端部にはアクスルブラケット21がそれぞれ固着されており、該アクスルブラケット21により前車軸22を回転自在に支持している。アクスルブラケット21には、後上方に延びるブレーキキャリパ支持部23が一体に形成され、該ブレーキキャリパ支持部23には前輪用のブレーキキャリパ24が取り付けられ、該ブレーキキャリパ24内のブレーキパッドにより、前車軸22に固着されたブレーキディスク25を挟圧するようになっている。
「フロントフェンダーの構成]
図2は、図1の前車輪2及びフロントフェンダー30の左側面拡大図であり、フロントフォーク11の左右の筒体15間に配置されているフロントフェンダー30は、前車輪2の少なくとも一部を覆うフェンダー本体31と、該フェンダー本体31の左右側部から下方に延びる左右一対の側方延長体32とを、樹脂製の一体成形物として備えている。たとえばABS樹脂(アクリロニトリル、ブタジエン及びスチレンの共重合化合物)等で前記フェンダー本体31及び側方延長体32を形成している。該実施の形態では、フェンダー本体31は、前車輪2の上端より少し前方位から後部にかけて、径方向の外方から前車輪2を覆う形状となっているが、前車輪2の前端部近傍位置から後端位置まで覆うような形状を有するフェンダー本体31を採用することもでき、その他、自動二輪車の種類に応じて、前車輪2を覆う範囲は変更可能である。側方延長体32は、内筒15bの少なくとも一部を前方及び側方から覆うフォークカバー部34と、該フォークカバー部34の前端から前方に延設された被取付部35とを有している。フロントフォーク11の下端のアクスルブラケット21には、内筒15bの前方を上方に延びる取付ステー29が一体に形成されており、該取付ステー29に、側方延長体32の被取付部35が、上下一対のフェンダー取付用のボルト36により取り付けられている。また、フロントフェンダー30は、前記フェンダー本体31と側方延長体32との一体成形物に加え、左右の側方延長体32の裏面側(前車輪側)に、金属製の補強部材33が着脱自在に固着されている。
(フェンダー本体31及び側方延長体32の詳細な形状)
図2において、フェンダー本体31の上端は、前車輪2の外周端形状に略沿った円弧状に形成されており、フェンダー本体31の前部の左右側縁31aは、フェンダー本体31の前端から略水平直線状に後方に延びると共に、途中から側方延長体32との交差部P1に至るまで後下がりに傾斜している。フェンダー本体31の後部の左右側縁31bは、フェンダー本体31の後端から側面視で前上方に湾曲し、前上方に延びると共に途中から前下がりに傾斜し、側方延長体32に至っている。
左右の側方延長体32は、フェンダー本体31の左右側部からフロントフォーク11の内筒15bと略平行に(後傾姿勢)で下方に延びている。
フォークカバー部34は部分円筒状に形成されており、上端部の大径部34aと、該大径部34aの下端につながると共に下方に向いて小径となるテーパー部34bと、該テーパー部34bの下端につながると共に内筒15bに沿って下方に延びる小径部34cとから構成されている。大径部34aは略半円筒状に形成され、内筒15bの上端部の前半部を前方及び側方から覆っており、外筒15aの下端部を十分に収納できる寸法(半径)となっている。テーパー部34bと小径部34cとは、概ね四半円筒状に形成され、内筒15bの前車輪側とは反対側の前半部を前方及び側方から覆っている。
前記テーパー部34bの前端部が、フェンダー本体31の側縁31aと側方延長体32の前縁35aとの交差部P1となっている。該交差部P1の近傍は、フェンダー本体31の前部の左右側縁31aから被取付部35の前縁35aに亘り、後方に凹む形状になっている。すなわち、側方延長体32の交差部P1の近傍は後方に括れた形状となっており、交差部P1の前方には、側面視で後方へ湾曲する空間部S2が形成されている。
図5は、フェンダー本体31と側方延長体32との一体成形物の左側面拡大図であり、被取付部35には上下に間隔をおいて一対の凹部40が形成されており、該凹部40は前車輪側に凹むと共に、該凹部40の底面にそれぞれボルト挿通孔41が形成されている。
図6は、フェンダー本体31と側方延長体32との一体成形物の正面図(図5の正面図)であり、フォークカバー部34の大径部34a及びテーパー部34bの近傍には、フェンダー本体31に連結する連結壁43が形成されており、該連結壁43には、補強部材取付孔44がそれぞれ形成されている。
(補強部材の形状)
図7は左側の補強部材33の左側面図、図8は図7のVIII矢視図、図9は補強部材33の上端部の縦断面拡大図、図10及び図11は、図2のX-X、XI-XI断面図である。図7において、補強部材33の前半部33aには、上下に間隔おいて一対のボルト挿通孔51が形成されており、下側のボルト挿通孔51の周縁には、図8に示すように前車輪側と反対側に突出する環状突起52がバーニング加工により一体に形成されている。一方、補強部材33の後半部33bは水平断面が円弧状に形成されており、該円弧状の後半部33bは、図10及び図11に示すように、側方延長体32のフォークカバー部34から前車輪側に延長するように形成されており、内筒15bの前車輪側の部分を前方から覆っている。すなわち、側方延長体32のフォークカバー部34と、補強部材33の円弧状後半部33bにより、フロントフォーク11の内筒15bの左右幅の略全幅を前方から覆っている。
(補強部材33及び側方延長体32の取付構造)
図9は補強部材33の上端部の縦断面図であり、補強部材33の上端部には、ナット61が溶接により固着されており、前記連結壁43の補強部材取付孔44に前方から挿入されたボルト60をナット61に螺着することにより、補強部材33の上端部を連結壁43に固着している。補強部材33の前半部33aは、図10及び図11に示すように、側方延長体32の被取付部35と共に、上下一対の前記フェンダー取付用のボルト36により、前記取付ステー29に固着されている。
図10及び図11において、取付ステー29には、上下一対のフェンダー取付孔64が形成されると共に、各フェンダー取付孔64の裏面側(前車輪側)には、ナット65が溶接により固着されている。フェンダー取付用の上下一対のボルト36を、被取付部35のボルト挿通孔41、補強部材33のボルト挿通孔51及び取付ステー20のフェンダー取付孔64に挿通し、ナット65に螺着することにより、側方延長体32の被取付部35と補強部材33とを、取付ステー29に共締めしているのである。なお、前記ナット65は、取付ステー29に溶接せずに用いることも可能である。
(補強部材33及び側方延長体32の取付順序)
(1)まず、図3に示すように、補強部材33をフェンダー本体31及び側方延長体32との一体成形物に取り付ける。すなわち、補強部材33の上端部をフェンダー本体31の連結壁43に固定するが、この作業において、補強部材33の下側のボルト挿通孔51の環状突起部(バーニング加工部)52を、被取付部35の下側のボルト挿通孔41に嵌合することにより、側方延長体32に対して補強部材33を所定位置に位置決めする。すなわち、補強部材33の上下のボルト挿通孔51が被取付孔35の上下のボルト挿通孔41に対応した位置に固定されるように位置決めしておく。
(2)補強部材33を側方延長体32に仮止めした後、図2に示すように側方延長体32の被取付部35を、アクスルブラケット21の取付ステー29に重ね合わせ、上下のフェンダー取付用のボルト36により、補強部材33と側方延長体32とを、取付ステー29に共締めする。
(フェンダー本体31と側方延長体32との一体成形物の成形方法)
図6において、フェンダー本体31と側方延長体32との一体成形物は、フェンダー本体31の上面及び側方延長体32の外側面(前車輪側とは反対側)を成形する上型D1と、フェンダー本体31の下面と側方延長体32の内側面(前車輪側の面)を成形する下型D2と、フォークカバー部34の内部等を成形する幾つかのスライド中子(図示せず)により成形される。なお、上型D1と下側D2と称しているが、これは取付状態のフロントフェンダー30の上下に対応させた呼び方であり、実際の成形時には上型D1を下側に配置し、下型D2を上側に配置して、成形する場合もある。
図5の矢印K1、K2は上型D1と下型D2の抜き方向を示しており、抜き方向K1、K2は、フォークカバー部34のテーパー部34bの前端部P1の前縁の傾斜方向に沿った方向に設定されている。
図12は、型成形時の図5のXII-XII断面拡大図であり、後方に凹む空間S2を囲むフェンダー本体31の前部の側縁31aと、側方延長体32の前縁35aとは、左右方向に所定間隔L1を有するように形成されており、これにより、上下の型D1、D2は、型強度を低下させるような薄肉部等を有しない形状とすることができる。すなわち、上下の型D1,D2の製作に手間がかからず、しかも、フェンダー本体31と側方延長体32との一体成形物を容易に成形することができる。
(実施の形態における効果)
(1)図12のように、後方へ凹む空間S2を囲むフェンダー本体31の前部の側縁31aと、側方延長体32の前縁35aとを、左右方向に所定間隔L1を有するように形成することにより、図10及び図11のように、フォークカバー部34の小径部34cによりフロントフォーク11の内筒15bを覆う面積は狭くなるが、補強部材33をフォークカバー部34の補完部材として利用することにより、内筒15bの大部分を前方及び側方から覆うことができ、内筒の保護機能を保つことができる。
(2)図2のように、フェンダー本体31と側方延長体32との交差部P1が後方に括れるように形成することにより、交差部P1の前方に、後方へ凹む空間部S2を形成しているので、図13及び図14のような余分な壁部(範囲S1)を省くことができ、外観が向上すると共に、走行中における空気抵抗を減らすこともできる。しかも、後方へ凹む空間部S2を形成したことに対し、側方延長体32の裏面側(前車輪側)に補強部材33を固着しているので、外観を損なうことなく、フロントフェンダー30の強度(剛性)を高く維持することができる。
(3)図4に示すように、補強部材33を側方延長体32に取り付ける構造として、補強部材33の上端部の一箇所のみを、補強部材専用のボルト60により連結壁43に固着し、図10及び図11に示すように、前半部33aの2箇所のボルト挿通孔51の部分は、側方延長体32の被取付部35との共締めにより、アクスルブラケット21の取付ステー29に取り付けているので、補強部材専用の固定部材を削減することができる。
(4)また、図7に示すように、補強部材33の2箇所のボルト挿通孔51のうち、一つのボルト挿通孔51の周縁にバーニング加工による環状突起52を形成し、図3に示すように、該環状突起52を側方延長体32のボルト挿通孔41に嵌合することにより、側方延長体32に対する補強部材33の位置決めをしているので、補強部材33を、側方延長体32の所定の位置及び所定の姿勢に、簡単に取り付けることができ、補強部材33の取付作業に手間がかからない。
[その他の実施の形態]
(1)前記実施の形態では、補強部材33を鉄等の金属製としているが、硬質樹脂で成形することも可能である。
(2)前記実施の形態は、フロントフォーク30として、外筒15aの下方から内筒15bを挿入する倒立型フロントフォークを備えた自動二輪車に適用しているが、外筒の上方から内筒を挿入する正立型フロントフォークを備えた自動二輪車に適用することも可能である。この場合は、フロントフェンダーのフォークカバー部は、下側の外筒の少なくとも一部を前方及び側方から保護することになり、また、取付ステー29は下側の外筒に直接形成されることになる。
(3)前記実施の形態では、図2のように、側方延長体32の被取付部35が、フォークカバー部34の前側に一体成形された構造となっているが、フォークカバー部34の前車輪側とは反対側に被取付部を形成し、アクスルブラケット21の取付ステー29を、内筒15bの外側(前車輪を反対側)に形成する構造とすることも可能である。
(4)本発明は、前記各種実施の形態には限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲内において、各種変形例が含まれる。特に、フェンダー本体31の側縁31aと側方延長体32との交差部P1の近傍における後方に凹む形状とは、たとえば図3の仮想線35’aで示すように、被取付部35の前縁35’aが略一直線状に後上方に延びてフェンダー本体31の側縁31aに交わる構造も含むものである。また、フロントフェンダー30は、前記実施の形態では、前車輪2の上端部より少し前方位置から、フロントフォーク11の側方と通過して前車輪2の斜め後上方位置までを覆う構造であるが、このような構造には限定されず、たとえば前車輪2の上半部を上方から覆う構造とすることも可能である。
本発明の一実施の形態のフロントフェンダーを備えた自動二輪車の左側面図である。 図1のフロントフェンダー及び前車輪の左側面拡大図である。 フロントフェンダーの左側面図である。 フロントフェンダーの正面図である。 フェンダー本体及び側方延長体との一体成形物の左側拡大図である。 フェンダー本体及び側方延長体との一体成形物の左側拡大図である。 図3の左側の補強部材の左側面図である。 図7の補強部材のVIII矢視図である。 図7の補強部材の取付状態を示す上端部の縦断面拡大図である。 側方延長体及び補強部材の図2のX-X断面図である。 側方延長体及び補強部材の図2のXI-XI断面図である。 フェンダー本体及び側方延長体の成形時の状態を示す図5のXII-XII断面拡大図である。 従来例の左側面図である。 図13のフロントフェンダーの左半分の正面図である。 別の従来例の左側面図である。
符号の説明
1 車体フレーム
11 フロントフォーク
15 筒体
15a 外筒
15b 内筒
29 取付ステー
30 フロントフェンダー
31 フェンダー本体
31a フェンダー本体の側縁
32 側方延長体
33 補強部材
34 フォークカバー部
35 被取付部
35a 側方延長体(被取付部)の前縁
41 被取付部のボルト挿通孔
43 連結壁
44 補強部材取付孔
351 補強部材のボルト挿通孔
52 環状突起
60 補強部材取付用のボルト

Claims (3)

  1. 前車輪の少なくとも一部を覆うフェンダー本体と、該フェンダー本体の左右側部から下方へ延びる側方延長体とを、一体成形物として備え、
    前記側方延長体は、フロントフォークの筒体の前半部を前方及び車幅方向外側方から覆うフォークカバー部と、前記フロントフォークのフェンダー取付部に取り付けられる被取付部と、を有し、
    前記フェンダー本体の左右側縁と前記側方延長体の前縁との交差部近傍は、側面視で後方へ凹む形状とし、
    前記側方延長体の前車輪側には、前記側方延長体に沿って上下方向に延びる補強部材が配置され、該補強部材の上下両端部が前記一体成形物に固着されており、
    前記筒体の車幅方向の内側を覆う前記補強部材と前記筒体の車幅方向の外側を覆う前記フォークカバー部とにより、前記フロントフォークの前記筒体の左右幅の略全幅を前方から円弧状に覆っていることを特徴とする自動二輪車のフロントフェンダー。
  2. 前記補強部材は、少なくとも一箇所を前記一体成形物にボルトにより固着すると共に、前記ボルトの配置箇所とは別の箇所を、突起と孔との係合により位置決めしていることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のフロントフェンダー。
  3. 前記突起は、補強部材の取付用ボルト挿通孔の周縁に形成した環状突起であり、前記孔は、前記被取付部の取付用ボルト挿通孔であることを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車のフロントフェンダー。
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