JPWO2017130278A1 - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

光散乱層(200)は基板(100)の第1面(102)に形成されており、複数の粒子(202)を含んでいる。発光部(140)は基板(100)の第1面(102)に形成されており、光散乱層(200)を挟んで基板(100)に対向している。ここで、基板(100)の厚さ方向において、光散乱層(200)は、第1領域(204)及び第2領域(206)を有している。第1領域(204)は基板(100)に接している領域である。第2領域(206)は、第1領域(204)よりも発光部(140)側に位置している。第1領域(204)における粒子(202)の体積比率は、第2領域(206)における粒子(202)の体積比率よりも低い。

Description

本発明は、発光装置に関する。
照明装置や表示装置などの発光装置の光源の一つに、有機EL素子がある。有機EL素子は、第1電極と第2電極の間に有機層を配置した構成を有している。有機EL素子における課題の一つに、有機層からの発光のうち発光装置の外部に取り出される光の割合(光取出効率)を向上させることがある。
特許文献1には、有機EL素子の光取出効率を向上させるために、有機EL素子と基板の間に光散乱層を設けることが記載されている。この光散乱層は、ベース材に複数の散乱物質を分散させた構成を有している。特許文献1において、光散乱層内の散乱物質の密度は、厚さ方向に分布を有している。具体的には、透明電極から0.2μm以内の領域における散乱物質の密度は、透明電極から2μmにおける散乱物質の密度よりも小さくなっている。
特開2015−92505号公報
有機EL素子などの発光部からの光取出効率を向上させるためには、特許文献1に記載されているように、発光部と基板の間に光散乱層を設けることが好ましい。一方、光散乱層は粒子を含有しているため、基板と光散乱層の密着性が低くなる可能性がある。
本発明が解決しようとする課題としては、発光部と基板の間に光散乱層を設けた場合に、光散乱層と基板の密着性を向上させることが一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、基板と、
前記基板の第1面に形成され、粒子を含む光散乱層と、
前記基板の前記第1面に形成され、前記光散乱層を挟んで前記基板に対向する発光部と、
を備え、
前記基板の厚さ方向において、前記光散乱層は、第1領域と、前記第1領域よりも前記粒子の体積比率が大きく前記第1領域よりも前記発光部側に位置している第2領域と、
を備え、
前記第1領域は、前記基板に接している発光装置である。
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
実施形態に係る発光装置の構成を示す断面図である。 光散乱層における粒子の体積含有率と発光装置から出射した光の強さの関係をシミュレートした結果を示す図である。 光散乱層のバインダーの屈折率と発光装置から出射した光の強さの関係をシミュレートした結果を示す図である。 粒子の粒子径と発光装置から出射した光の強さの関係をシミュレートした結果を示す図である。 変形例1に係る発光装置の構成を示す断面図である。 変形例2に係る発光装置の構成を示す断面図である。 変形例1に係る発光装置の光取出効率及び変形例2に係る発光装置の光取出効率を、比較例とともに示した表である。 実施例1に係る発光装置の平面図である。 図8から第2電極を取り除いた図である。 図9から有機層及び絶縁層を取り除いた図である。 図8のA−A断面図である。 実施例2に係る発光装置の平面図である。 図12から隔壁、第2電極、有機層、及び絶縁層を取り除いた図である。 図12のB−B断面図である。 図12のC−C断面図である。 図12のD−D断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(実施形態)
図1は、実施形態に係る発光装置10の構成を示す断面図である。本実施形態に係る発光装置10は、基板100、光散乱層200、及び発光部140を有している。光散乱層200は基板100の第1面102に形成されており、複数の粒子202を含んでいる。発光部140は基板100の第1面102に形成されており、光散乱層200を挟んで基板100に対向している。ここで、基板100の厚さ方向において、光散乱層200は、第1領域204及び第2領域206を有している。第1領域204は基板100に接している領域である。第2領域206は、第1領域204よりも発光部140側に位置している。第1領域204における粒子202の体積比率(すなわち第1領域204の全体に対する粒子202の体積比率)は、第2領域206における粒子202の体積比率(すなわち第2領域206の全体に対する粒子202の体積比率)よりも低い。例えば第1領域204における粒子202の体積比率は、第2領域206における粒子202の体積比率の1/4以下、さらに好ましくは1/10以下である。
なお、粒子202の平均粒径は、例えば、発光装置10の断面における粒子202の円相当径の平均値で定義することができる。また、上記した光散乱層200の全体に対する粒子202の体積比率は、例えば基板100の厚さ方向の断面において、光散乱層200に対する粒子202の面積占有率で定義することができる。以下、発光装置10について詳細に説明する。
発光装置10は、例えば照明装置やディスプレイである。発光装置10が有する発光部140は、ボトムエミッション型の発光部であり、発光部140の発光は光散乱層200および基板100を介して発光装置10の外部へ放出される。ただし、発光部140の基板100とは反対方向(つまり、発光装置10の基板100の厚さ方向の両方の方向)にも発光部140の発光が放出されるような構造(両面発光)、つまり一部がトップエミッション型の構造を有していてもよい。
発光部140がボトムエミッション型である場合、基板100は、例えばガラスや透光性の樹脂などの透光性の材料で形成されており、基板100のうち第1電極110とは逆側の面が発光装置10の光取出面になっている。基板100は、例えば矩形などの多角形である。また、基板100は可撓性を有していてもよい。基板100が可撓性を有している場合、基板100の厚さは、例えば10μm以上1000μm以下である。特に基板100をガラス材料で可撓性を持たせる場合、基板100の厚さは、例えば200μm以下である。基板100を樹脂材料で可撓性を持たせる場合は、基板100の材料として、例えばPEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルホン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)、又はポリイミドを含ませて形成されている。また、基板100が樹脂材料を含む場合、水分が基板100を透過することを抑制するために、基板100の少なくとも発光面(好ましくは両面)に、SiNやSiONなどの無機バリア膜が形成されている。
発光部140は基板100の第1面102に形成されており、第1電極110、有機層120、及び第2電極130を有している。
第1電極110及び第2電極130の少なくとも一方は、光透過性を有する透明電極である。例えば発光部140が基板100側から光が放射されるボトムエミッション型の発光装置である場合、少なくとも第1電極110は透明電極である。一方、発光部140が両面発光するタイプ、すなわちボトムエミッション型とトップエミッション型の双方の特性を有する発光装置である場合、第1電極110および第2電極130の双方が透明電極である。
透明電極を構成する透明導電材料は、金属を含む材料、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IWZO(Indium Tungsten Zinc Oxide)、ZnO(Zinc Oxide)等の金属酸化物である。透明電極の材料の屈折率は、例えば1.5以上2.2以下である。第1電極110の厚さは、例えば10nm以上500nm以下である。第1電極110は、例えばスパッタリング法又は蒸着法を用いて形成される。なお、第1電極110は、カーボンナノチューブ、又はPEDOT/PSSなどの導電性有機材料であってもよいし、薄い金属電極であってもよい。
第2電極130が透光性を有していない場合、第2電極130は、例えば、Al、Au、Ag、Pt、Mg、Sn、Zn、及びInからなる第1群の中から選択される金属、又はこの第1群から選択される金属の合金からなる金属層を含んでいる。この電極は、例えばスパッタリング法又は蒸着法を用いて形成される。
有機層120は、第1電極110と第2電極130の間に位置しており、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、及び電子注入層を有している。ただし、正孔注入層及び正孔輸送層の一方は形成されていなくてもよい。また、電子輸送層及び電子注入層の一方は形成されていなくてもよい。有機層120は、さらに他の層を有していてもよい。
基板100と第1電極110の間には、光散乱層200が形成されている。光散乱層200は、有機材料又は無機材料からなるバインダー(ベース材)に複数の粒子202を混ぜたものである。光散乱層200は、発光部140が発光した光を散乱する。
光散乱層200のバインダー(ベース材)は、例えばイミド系、アクリル系、エーテル系、シラン系、又はシロキサン系の有機材料であってもよいし、ガラスペースト、ガラスフリット、又はSiO2ゾルなどの無機材料であってもよい。光散乱層200のバインダーの屈折率は、例えば1.2以上2.2以下、好ましくは1.6以上1.9以下である。
光散乱層200の粒子202は、例えば無機材料からなる。粒子202を構成する材料は、例えば酸化チタン、酸化ジルコニウム、又は酸化シリコンなどの酸化物である。粒子202の粒径、例えば球相当径(直径)の平均値は、例えば100nm以上5μm以下である。さらに詳細には、この平均値は、発光部140が発光する光のピーク波長よりも小さいのが好ましく、特にこのピーク波長の1/2倍以上1倍以下であるのが好ましい。例えば上記したピーク波長が400nm以上700nm以下である場合、粒子202の球相当径(直径)の平均値は、300nm以上600nm以下である。粒子202は、透光性又は光反射性の一方を有している。粒子202が透光性を有している場合、粒子202の屈折率は200のバインダーの屈折率と異なる。
光散乱層200の厚さ方向において、粒子202の体積比率は分布を有している。具体的には、光散乱層200のうち基板100に接する領域(第1領域204)には、粒子202はほとんど存在しない。第1領域204の厚さは、第1領域204の粒子202の含有比率によって適宜設定される。粒子202が含有されていないまたは少ない場合、第1領域204の厚さは、例えば10nm以上100nm以下である。一方、粒子202がある程度含有される場合、第1領域204の厚さは、粒子径以上の厚みがよく、例えば、200nm以上700nm以下が好ましい。一方、光散乱層200は、第1領域204よりも第1電極110側に、第2領域206を有している。第2領域206は、第1領域204よりも複数の粒子202を高密度で有している領域であり、その厚さは例えば300nm以上1000nm以下である。図1に示す例において、第2領域206は第1領域204に接している。ただし、第2領域206は第1領域204に接していなくてもよい。また、図1に示す例において、第2領域206は、第1電極110に接していない。ただし、第2領域206は第1電極110に接してもよい。第2領域206が第1電極110に接していない場合、光散乱層200は、第2領域206と第1電極110の間に、粒子202の体積比率が低い領域(第3領域)を有していてもよい。なお、第1領域204、第2領域206、及びこの第3領域は、いずれも同一の樹脂材料をベース材として有してもよく、異なる材料を用いてもよい。
第2領域206の全体に対する粒子202の体積比率は、例えば20%以上50%以下である。この体積比率は、例えば基板100の厚さ方向の断面において、第2領域206に対する粒子202の面積占有率で定義することができる。そして、粒子202の材料及びこの体積比率(すなわち光散乱層200の粒子202の含有率)を調整することにより、第2領域206の屈折率を調整することができる。
また、図1のように、光散乱層200と第1電極110の間には、絶縁層210が形成されていてもよい。例えば、光散乱層200のバインダーとして透湿性の高い材料(たとえば前述のシロキサン系)を用いた場合は、発光部140へ水分の侵入を防ぐためにバリア層として絶縁層210を設けてもよい。逆に、光散乱層200のバインダーとして透湿性の低い材料を使用した場合や、基板100と光散乱層200の間に設けた場合には、絶縁層210は第1電極110と光散乱層200との間に形成されなくてもよい。絶縁層210は第1電極110に接している。絶縁層210を形成する材料は、例えばSi、SiN、SiON、SiOなどの非導電性、透明性、及び水分に対するバリア性を有する材料である。また絶縁層210の厚さは、粒子202の粒径よりも厚く形成してもよく、この場合、絶縁層210は光散乱層200の平坦化層として機能し、その結果、絶縁層210の上に形成される第1電極110の平坦性を保つことができる。
次に、発光装置10の製造方法について説明する。まず、基板100の第1面102の上に光散乱層200を形成する。光散乱層200は、例えばスピンコーティングやインクジェットなどの塗布法を用いて形成することができる。例えば、第1領域204となる層を、例えば粒子202を含まないバインダーを用いて形成し、その後、第2領域206となる層を、例えば粒子202を含むバインダーを用いて形成する。なお、第1領域204を硬化させる工程及び第2領域206を硬化させる工程は、一つの工程で行われてもよいし、互いに異なる工程で行われてもよい。また、第2領域206内で粒子202の体積占有率に分布を持たせる場合には、粒子202の含有率が異なる複数の塗布材料を準備し、これら塗布材料を塗り重ねていけばよい。なお、第2領域206内における粒子202の体積占有率の分布は、例えば絶縁層210に近づくにつれて粒子202の体積占有率が上がるようにしてもよいし、厚さ方向における第2領域206の両端において粒子202の体積占有率が低くなるようにしてもよい。
また、光散乱層200は、光散乱層200のバインダー(ベース材)をスピンコーティングやインクジェットなどにより塗布した後、粒子202を散布することにより形成されてもよい。さらに、光散乱層200は、例えば第1領域204となるフィルムと、第2領域206となるフィルムをこの順に基板100の第1面102に貼り付けることにより形成されてもよい。
次いで、光散乱層200の上に絶縁層210を形成する。絶縁層210は、例えばスパッタ装置を用いたスパッタリング法、蒸着法、スピンコーティングなどによる塗布法、CVD法、又はフィルムによる張り合わせを用いて形成することができる。次いで、第1電極110、有機層120、及び第2電極130をこの順に形成する。
本実施形態において、光散乱層200は粒子202を有している。このため、発光部140から基板100に光が入射する際に、この光は光散乱層200において散乱される。その結果、発光部140からの光の取り出し効率は向上する。
また、光散乱層200のうち基板100に接する領域(第1領域204)の粒子202の体積比率は、光散乱層200の第2領域206の粒子202の体積比率よりも低い。このため、光散乱層200に含まれる粒子202と基板100との接触する部分の面積が小さくできるため、光散乱層200と基板100の密着性は向上する。第1領域204に粒子202が含まれていない場合(言い換えると粒子202が基板100に接触していない場合)、光散乱層200と基板100の密着性は特に高くなる。
図2は、光散乱層200における粒子202の体積含有率と発光装置10から出射した光の強さの関係をシミュレートした結果を示す図である。このシミュレーションにおいて、光散乱層200の全体に粒子202が含まれている。また、発光装置10から射出する光は白色である。本図に示すように、粒子202の体積含有率が20%以上50%以下のとき(特に25%以上45%以下のとき)に、発光装置10から出射する光は強くなる。
図3は、光散乱層200のバインダーの屈折率と発光装置10から出射した光の強さの関係をシミュレートした結果を示す図である。このシミュレーションにおいて、光散乱層200の全体に粒子202が含まれている。また、発光装置10から射出する光は白色である。本図に示すように、バインダーの屈折率が1.6以上1.9以下のときに、発光装置10から出射する光は強くなる。
図4は、粒子202の粒子径と発光装置10から出射した光の強さの関係をシミュレートした結果を示す図である。このシミュレーションにおいて、光散乱層200の全体に粒子202が含まれている。また、発光装置10から射出する光は白色である。本図に示すように、粒子202の粒径が300nm以上700nm以下のときに、発光装置10から出射する光は強くなる。
(変形例1)
図5は、変形例1に係る発光装置10の構成を示す断面図である。本変形例に係る発光装置10は、光散乱層200と絶縁層210の間に平坦化層220を備えている点を除いて、実施形態に係る発光装置10と同様の構成である。平坦化層220を構成する材料は、第1電極110と屈折率の差が小さいのが好ましい。具体的には、平坦化層220を構成する材料の屈折率は、1.5以上2.2以下である。このような材料としては、例えばITO、IZO、IWZO、ZnO等の金属酸化物や、高屈折率かつ透光性を有する絶縁材料がある。平坦化層220の厚さは、300nm以上3μm以下であり、好ましくは800nm以上1600nm以下である。また、平坦化層220は、光散乱層200のバインダー、例えばシロキサン系の材料によって形成されていてもよい。平坦化層220の厚さは、粒子202の粒径の平均値よりも厚いのが好ましい。
平坦化層220が透明導電材料で形成されている場合、平坦化層220は、例えばスパッタリング法又は蒸着法を用いて形成される。平坦化層220が高屈折率かつ透光性を有する絶縁材料で形成されている場合、平坦化層220は、例えばCVD法を用いて形成される。一方、平坦化層220が光散乱層200のバインダーを用いて形成されている場合、光散乱層200及び平坦化層220は、例えば、塗布法を用いて、以下のようにして形成される。まず、第1領域204となる層を、例えば粒子202を含まないバインダーを用いて形成し、次いで、第2領域206となる層を、例えば粒子202を含むバインダーを用いて形成する。次いで、平坦化層220となる層を、例えば粒子202を含まないバインダーを用いて形成する。なお、第1領域204を硬化させる工程、第2領域206を硬化させる工程、及び平坦化層220を硬化させる工程は、一つの工程で行われてもよいし、少なくとも第1領域204(又は平坦化層220)が他とは異なる工程で行われてもよい。
本変形例によっても、実施形態と同様に、発光装置10の光の取出効率は向上する。また、光散乱層200と絶縁層210の間に平坦化層220を有している。平坦化層220を設けることにより、光散乱層200の粒子202に起因した凹凸は平坦化される。また、平坦化層220の屈折率を第1電極110の屈折率に近づけるかほぼ等しくすることにより、光が放射される際のプラズモンに起因した損失を低減することができる。なお、本変形例において、発光装置10は絶縁層210を有していなくてもよい。
(変形例2)
図6は、変形例2に係る発光装置10の構成を示す断面図である。本変形例に係る発光装置10は、基板100の第2面104に光機能層230を備える点を除いて、変形例1に係る発光装置10と同様の構成である。
光機能層230は、例えば光取出フィルムやマイクロレンズなどの光機能フィルムであり、基板100の第1面102とは逆側の面に、凸部(または凹部)を繰り返し有している。凸部の場合、この凸部は、例えば半球状である。凹部または凸部は、例えば正方格子または六方格子の格子点に配置されている。また、凸部の高さ/幅(又は直径)は、例えば0.4以上0.8以下である。
本変形例によっても、実施形態と同様に、発光装置10の光の取出効率は向上する。また、光散乱層200と基板100の密着性は向上する。さらに、基板100のうち光が射出する面である第2面104には光機能層230が設けられている。このため、発光装置10の光の取出効率はさらに向上する。なお、光機能層230の代わりに、基板100の第2面104に、サンドブラスト法などを用いて凹凸を形成してもよい。
なお、実施形態に示した発光装置10に光機能層230を設けてもよい。
図7は、変形例1に係る発光装置10の光取出効率及び変形例2に係る発光装置10の光取出効率を、比較例とともに示した表である。この表において、光取出効率(出射する光の強度)は、比較例1に対する比で示されている。
比較例1に係る発光装置10は、図1に示した発光装置10から、光散乱層200を取り除いた構造を有している。比較例2に係る発光装置10は、比較例1に係る発光装置10に光機能層230を設けた構造を有している。比較例3に係る発光装置10は、比較例1に係る発光装置10の基板100の第1面102と絶縁層210との間に平坦化層220を設け、基板100の第1面102と平坦化層220の界面に、回折格子で形成した規則的な凹凸を設けた構造を有している。比較例4に係る発光装置10は、比較例1に係る発光装置10の基板100の第1面102と絶縁層210との間に平坦化層220を設け、基板100の第1面102と平坦化層220の界面に、サンドブラストによって形成したにランダムな凹凸を設けた構造を有している。比較例5に係る発光装置10は、比較例1に係る発光装置10に光散乱層200の第2領域206のみを設け、さらに光散乱層200の第2領域206と絶縁層210との間に平坦化層220を設けた構成を有している。
比較例2、比較例3、比較例4、及び比較例5において、発光装置10の光取出効率は、それぞれ、1.6、1.5、1.1、及び1.7であった。これに対し、変形例1及び変形例2において、光の取出効率はそれぞれ1.8、1.9であった。このように、光散乱層200に第1領域204を有する変形例1,2の発光装置10の光取出し効率は高いことが示された。
(実施例1)
図8は、実施例1に係る発光装置10の平面図である。図9は図8から第2電極130を取り除いた図である。図10は図9から有機層120及び絶縁層150を取り除いた図である。図11は、図8のA−A断面図である。本実施例に係る発光装置10は照明装置であり、基板100のほぼ全面に発光部140が形成されている。
詳細には、基板100の第1面102には第1電極110、第1端子112、及び第2端子132が形成されている。第1端子112及び第2端子132は、第1電極110と同じ材料を用いて形成された層を有している。この層は、第1電極110と同一の工程で形成される。また、第1端子112のうち第1電極110と同様の材料で形成されている層は、第1電極110と一体になっている。一方、第2端子132は第1電極110から分離している。また、基板100の第2面104は光取出し面である。
また、第1端子112及び第2端子132は、第1電極110を挟んで互いに逆側に位置している。本図に示す例では基板100は矩形である。そして、第1端子112は基板100の一辺に沿って形成されており、第2端子132は、基板100の4辺のうち第1端子112とは逆側の辺に沿って形成されている。ただし、第1端子112及び第2端子132のレイアウトは、本図に示す例に限定されない。
基板100のうち有機層120が形成されるべき領域は、絶縁層150によって囲まれている。絶縁層150は、例えばポリイミドなどに感光性の材料を含ませて形成されており、露光及び現像工程を経て、所定の形状に形成される。絶縁層150は、第1電極110が形成された後、かつ有機層120が形成される前に形成される。ただし、絶縁層150は形成されていなくてもよい。
有機層120は、絶縁層150で囲まれた領域の内側に形成されている。有機層120の構成は、実施形態に示した通りである。また、有機層120の上には第2電極130が形成されている。第2電極130の一部は、絶縁層150をまたいで第2端子132の上まで延在している。
そして、基板100の第1面102には、光散乱層200及び平坦化層220が形成されている。なお、平坦化層220と第1電極110の間には絶縁層210が形成されていてもよい。また、基板100の第2面104には、光機能層230が形成されていてもよい。
(実施例2)
図12は、実施例2に係る発光装置10の平面図である。図13は、図12から隔壁170、第2電極130、有機層120、及び絶縁層150を取り除いた図である。図14は図12のB−B断面図であり、図15は図12のC−C断面図であり、図16は図12のD−D断面図である。
実施例2に係る発光装置10はディスプレイであり、基板100、第1電極110、発光部140、絶縁層150、複数の開口152、複数の開口154、複数の引出配線114、有機層120、第2電極130、複数の引出配線134、及び複数の隔壁170を有している。
第1電極110は、第1方向(図12におけるY方向)にライン状に延在している。そして第1電極110の端部は、引出配線114に接続している。
引出配線114は、第1電極110を第1端子112に接続する配線である。本図に示す例では、引出配線114の一端側は第1電極110に接続しており、引出配線114の他端側は第1端子112となっている。本図に示す例において、第1電極110及び引出配線114は一体になっている。そして第1端子112の上及び引出配線114の上には、導体層180が形成されている。導体層180は、第1電極110よりも抵抗の低い金属、例えばAl又はAgを用いて形成されている。なお、引出配線114の一部は絶縁層150によって覆われている。
絶縁層150は、図12、及び図14〜図16に示すように、複数の第1電極110上及びその間の領域に形成されている。絶縁層150には、複数の開口152及び複数の開口154が形成されている。複数の第2電極130は、第1電極110と交差する方向(例えば直交する方向:図12におけるX方向)に互いに平行に延在している。そして、複数の第2電極130の間には、詳細を後述する隔壁170が延在している。開口152は、平面視で第1電極110と第2電極130の交点に位置している。そして、複数の開口152はマトリクスを構成するように配置されている。
開口154は、平面視で複数の第2電極130のそれぞれの一端側と重なる領域に位置している。また開口154は、開口152が構成するマトリクスの一辺に沿って配置されている。そしてこの一辺に沿う方向(例えば図12におけるY方向、すなわち第1電極110に沿う方向)で見た場合、開口154は、所定の間隔で配置されている。開口154からは、引出配線134の一部分が露出している。そして、引出配線134は、開口154を介して第2電極130に接続している。
引出配線134は、第2電極130を第2端子132に接続する配線であり、第1電極110と同一の材料からなる層を有している。引出配線134の一端側は開口154の下に位置しており、引出配線134の他端側は、絶縁層150の外部に引き出されている。そして本図に示す例では、引出配線134の他端側が第2端子132となっている。そして、第2端子132の上及び引出配線134の上にも、導体層180が形成されている。なお、引出配線134の一部は絶縁層150によって覆われている。
開口152と重なる領域には、有機層120が形成されている。有機層120の構成は、実施形態に示したとおりである。そして、発光部140は、開口152と重なる領域それぞれに位置していることになる。
なお、図14及び図15に示す例では、有機層120を構成する各層は、いずれも開口152の外側まではみ出している場合を示している。そして図12に示すように、有機層120は、隔壁170が延在する方向において、隣り合う開口152の間にも連続して形成されていてもよいし、連続して形成していなくてもよい。ただし、図16に示すように、有機層120は、開口154には形成されていない。
第2電極130は、図12、図14〜図16に示すように、第1方向と交わる第2方向(図12におけるX方向)に延在している。そして隣り合う第2電極130の間には、隔壁170が形成されている。隔壁170は、第2電極130と平行すなわち第2方向に延在している。隔壁170の下地は、例えば絶縁層150である。隔壁170は、例えばポリイミド系樹脂などの感光性の樹脂であり、露光及び現像されることによって、所望のパターンに形成されている。なお、隔壁170はポリイミド系樹脂以外の樹脂、例えばエポキシ系樹脂やアクリル系樹脂、二酸化珪素等の無機材料で構成されていても良い。
隔壁170は、断面が台形の上下を逆にした形状(逆台形)になっている。すなわち隔壁170の上面の幅は、隔壁170の下面の幅よりも大きい。このため、隔壁170を第2電極130より前に形成しておくと、蒸着法やスパッタリング法を用いて、第2電極130を基板100の一面側に形成することで、複数の第2電極130を一括で形成することができる。また、隔壁170は、有機層120を分断する機能も有している。
そして、基板100の第1面102には、光散乱層200及び平坦化層220が形成されている。なお、平坦化層220と第1電極110の間には絶縁層210が形成されていてもよい。また、基板100の第2面104には、光機能層230が形成されていてもよい。
次に、本実施例における発光装置10の製造方法を説明する。まず、基板100の第1面102に光散乱層200を形成する。この際、光散乱層200と第1電極110との間に平坦化層220および絶縁層210を形成してもよい。次いで、第1電極110、引出配線114,134を形成する。これらの形成方法は、実施形態において第1電極110を形成する方法と同様である。
次いで、引出配線114の上、第1端子112の上、引出配線134の上、及び第2端子132の上に、導体層180を形成する。次いで、絶縁層150を形成し、さらに隔壁170を形成する。次いで有機層120及び第2電極130を形成する。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。

Claims (8)

  1. 基板と、
    前記基板の第1面に形成され、粒子を含む光散乱層と、
    前記基板の前記第1面に形成され、前記光散乱層を挟んで前記基板に対向する発光部と、
    を備え、
    前記基板の厚さ方向において、前記光散乱層は、第1領域と、前記第1領域よりも前記粒子の体積比率が大きく前記第1領域よりも前記発光部側に位置している第2領域と、
    を備え、
    前記第1領域は、前記基板に接している発光装置。
  2. 請求項1に記載の発光装置において、
    前記第1領域における前記粒子の体積比率は、前記第2領域における前記粒子の体積比率の1/4以下である発光装置。
  3. 請求項1又は2に記載の発光装置において、
    前記光散乱層のバインダーの屈折率は1.2以上2.2以下である発光装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記発光部は、前記光散乱層側から順に、第1電極、有機層、及び第2電極を有し、
    前記光散乱層と前記第1電極の間に平坦化層を有し、
    前記平坦化層の屈折率は1.5以上2.2以下であり、
    前記第1電極は透光性を有しており、かつ屈折率が1.5以上2.2以下である発光装置。
  5. 請求項4に記載の発光装置において、
    前記平坦化層の厚さは前記粒子の平均の直径よりも大きい発光装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記粒子を構成する物質は、酸化チタン、酸化ジルコニウム、又は酸化シリコンである発光装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記基板の前記第1面とは逆側の面である第2面に設けられた光機能層を備え、
    前記光機能層は、前記基板とは逆側の面に凹部又は凸部を繰り返し有する発光装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記第1領域の厚さは、10nm以上100nm以下である発光装置。
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