JPWO2017126335A1 - 楽器用ペダル装置 - Google Patents

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Abstract

操作時の静音性能を向上できる楽器用ペダル装置を提供する。基部(20)にペダル(30)が第1軸(11)で回転可能に支持される。第2軸(12)で基部(20)に回転部(40)が回転可能に支持される。第3軸(13)でペダル(30)に連結部(50)が回転可能に支持される。第4軸(14)で回転部(40)に連結部(50)が回転可能に支持される。初期位置から回転したペダル(30)を初期位置へ復帰させるための付勢力がばね(60)により付与される。初期位置から、第2軸(12)、第3軸(13)及び第4軸(14)が同一平面に含まれる最下位置までがペダル(30)の回転可能範囲である。最下位置にペダル(30)が近づく程、ばね(60)の付勢力が大きくなる。

Description

本発明は楽器用ペダル装置に関する。特に、本発明は、操作時の静音性能を向上できる楽器用ペダル装置に関する。
アコースティックのバスドラムや、アコースティックのハイハットシンバル等を模擬した電子楽器を演奏するため又は演奏の練習をするために楽器用ペダル装置が用いられる。楽器用ペダル装置としては、例えば、演奏者によるペダルの踏み込みに応じて打撃部を回転させて、打撃部により被打撃部を打撃するものがある(特許文献1)。
特開2014−81501号公報
しかし、ペダルの操作時(踏込時)に打撃部が被打撃部を打撃することで打撃音や衝撃が発生する。そのため、静音性が求められる環境で演奏や練習を行う場合には、打撃音や衝撃が問題になることがある。
本発明は上述した問題点を解決するためになされた。本発明は、操作時の静音性能を向上できる楽器用ペダル装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために本発明の楽器用ペダル装置は、床面に置かれる基部と、初期位置から最下位置までを回転可能範囲として第1端側が第1軸で前記基部に回転可能に支持されるペダルと、前記第1軸と平行な第2軸で前記基部に回転可能に支持される回転部と、前記第1軸と平行な第3軸で前記ペダルの第2端側に回転可能に支持されると共に、前記第1軸と平行な第4軸で前記回転部に回転可能に支持される連結部と、前記初期位置から回転した前記ペダルを前記初期位置へ復帰させるための付勢力を付与する付勢部材とを備え、前記最下位置では前記第2軸、前記第3軸および前記第4軸が同一平面に含まれ、前記付勢部材は、前記初期位置から前記最下位置に前記ペダルが近づく程、付勢力が大きくなる。
請求項1記載の楽器用ペダル装置によれば、演奏者がペダルを踏み込む(操作する)ことで、初期位置から最下位置までを回転可能範囲として第1軸を中心にペダルが回転する。ペダルの回転に応じて第3軸が揺動する。そして、第3軸の揺動に応じて第2軸を中心に回転部が回転する。初期位置から回転したペダルを初期位置へ復帰させるための付勢力が付勢部材により付与される。そのため、初期位置から最下位置にペダルが近づく程、付勢部材による付勢力が大きくなる。
第2軸、第3軸および第4軸が同一平面に含まれる位置よりもさらにペダルを踏み込むことは構造上できない。そのため、第2軸、第3軸および第4軸が同一平面に含まれる位置がペダルの最下位置である。初期位置から最下位置までがペダルの回転可能範囲なので、特許文献1のようにペダルの踏み込みに応じて被打撃部を打撃し、被打撃部への打撃によりペダルの回転が止められることはない。演奏者による踏み込みの限界までペダルを回転させることができる。そのため、特許文献1のような被打撃部に当たって打撃音や衝撃が発生することを防止できる。また、最下位置にペダルが近づく程、付勢部材によりペダルの運動エネルギーを減少させることができるので、ペダルの回転が止まるときの衝撃や音を小さくできる。これらの結果、楽器用ペダル装置は、ペダルの操作時の静音性能を向上できる効果がある。
請求項2記載の楽器用ペダル装置によれば、ペダルが初期位置にあるとき、第2軸と第3軸とを含む平面よりも第1軸側に第4軸が位置する。これにより、楽器用ペダル装置は、請求項1の効果に加え、第2軸と第3軸とを含む平面よりも第1軸の反対側に第4軸が位置する場合と比べて、楽器用ペダル装置を小型化できる効果がある。
請求項3記載の楽器用ペダル装置は、初期位置から最下位置への回転途中にペダルから押圧力を受けてペダルの操作状態を検出するペダルセンサを備える。ペダルからの押圧力がペダルセンサに作用した状態から最下位置までのペダルの回転が弾性体の弾性変形により許容される。これにより、楽器用ペダル装置は、弾性体によりペダルの回転を妨げることなく、ペダルの操作状態をペダルセンサにより検出できる。その結果、楽器用ペダル装置は、請求項1又は2の効果に加え、ペダルの操作時の静音性能を向上させつつ、ペダルの踏み込みをペダルセンサにより検出できる効果がある。
請求項4記載の楽器用ペダル装置によれば、弾性体は、ペダルとペダルセンサとの間に位置する第1緩衝材と、ペダルセンサと基部との間に位置する第2緩衝材とを備える。楽器用ペダル装置は、ペダルの操作時にペダルからペダルセンサへ伝達される衝撃や振動を第1緩衝材により抑制できるので、ペダルの操作時の静音性能を向上できる。
楽器用ペダル装置は、基部からペダルセンサへ伝達される衝撃や振動を第2緩衝材により抑制できる。そのため、第2緩衝材を介して基部からペダルセンサが受ける押圧力を低減でき、ペダルセンサの誤検出を抑制できる。従って、楽器用ペダル装置は、請求項3の効果に加え、ペダルの操作時の静音性能を向上させつつ、ペダルセンサの誤検出を抑制できる。
請求項5記載の楽器用ペダル装置によれば、ペダルとペダルセンサとの間に弾性体が設けられる。弾性体は、最下位置にペダルが近づく程、ペダルセンサを押圧する力が大きくなる弾性率を有する。ペダルセンサは、押圧される力に応じて検出値が変化する圧力センサなので、楽器用ペダル装置は、請求項3の効果に加え、ペダルの踏み込み量を検出できる効果がある。
本発明の第1実施の形態における楽器用ペダル装置の斜視図である。 ペダルの初期位置を示した楽器用ペダル装置の断面図である。 楽器用ペダル装置のフレームの平面図である。 回転部の斜視図である。 センサ部とペダルとが接触した瞬間を示した楽器用ペダル装置の断面図である。 ペダルの最下位置を示した楽器用ペダル装置の断面図である。 ペダル角度−ペダル反力を模式的に示したグラフである。 第2実施の形態におけるハイハットスタンドに装着した楽器用ペダル装置の側面図である。 ハイハットスタンドの一部を拡大した斜視図である。 楽器用ペダル装置の側面図である。 楽器用ペダル装置の断面図である。 第3実施の形態における楽器用ペダル装置の断面図である。 第4実施の形態における初期位置を示した楽器用ペダル装置の模式図である。 図13の矢印XIV方向から見た楽器用ペダル装置の模式図である。 最下位置を示した楽器用ペダル装置の模式図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1及び図2を参照して、本発明の第1実施の形態における楽器用ペダル装置(以下「ペダル装置」と称す)10の概略構成について説明する。図1は本発明の第1実施の形態におけるペダル装置10の斜視図である。図2はペダル30の初期位置を示したペダル装置10の断面図である。図2の紙面右側をペダル装置10の前方として説明する。図2の紙面手前側をペダル装置10の左方として説明する。図2の紙面上側をペダル装置10の上方として説明する。なお、ペダル30の初期位置とは、演奏者がペダル30を踏み込んでない(操作してない)状態でのペダル30の位置である。
図1及び図2に示すように、ペダル装置10は、ペダルの操作により打面が打撃されるバスドラム等の打楽器を模擬した電子楽器を演奏するための装置である。ペダル装置10は、基部20と、ペダル30と、回転部40と、連結部50と、ばね60(付勢部材)と、センサ部70とを備える。ペダル30は第1軸11で基部20に回転可能に支持される。回転部40は第2軸12で基部20に回転可能に支持される。連結部50は第3軸13でペダル30に回転可能に支持される。連結部50は第4軸14で回転部40に回転可能に支持される。
第1軸11、第2軸12、第3軸13及び第4軸14は、互いに平行に設けられ、ペダル装置10を床面に設置したときに水平に延びる。これらの軸は、上方から第2軸12、第4軸14、第3軸13、第1軸11の順に位置する。第4軸14は、ペダル30が初期位置にあるとき、第2軸12と第3軸13とを含む平面よりも第1軸11側に位置する。これにより、第2軸12と第3軸13とを含む平面よりも第1軸11の反対側に第4軸14が位置する場合と比べて、ペダル装置10を小型化できる。
基部20は、ペダル装置10の土台となる部材である。基部20は、板状のフレーム21に前接地部25及び後接地部26が取り付けられて形成される。基部20は、前接地部25及び後接地部26が床面に接地して床面に置かれる。
フレーム21は、金属製の1枚の板材により構成される。フレーム21は、底面板22(底面部)と、側面板23と、リブ24とを備える。底面板22は、前側(図2紙面右側)の端部である第1端22aから、後側(図2紙面左側)の端部である第2端22bへ向かって側縁22cが延びる。
底面板22は、基部20の底面を構成する長方形状の部位である。側面板23は、基部20の側面をそれぞれ構成する一対の部位である。側面板23は、底面板22の第2端22b側の側縁22cから立ち上がる。リブ24は、底面板22の剛性を確保するための部位であり、側面板23から第1端22aに亘って設けられる。リブ24は、側縁22cから立ち上がって側面板23と一体に形成される。なお、ペダル30の一部が側縁22cよりも外側に張り出しているので、最下位置のペダル30(図6参照)に接触しないようにリブ24の高さが設定される。
次に、図3を参照して、基部20の製造方法について説明する。図3はペダル装置10のフレーム21の平面図である。なお、図3は曲げ加工する前の側面板23が二点鎖線で図示される。図3に示すように、まず、二点鎖線で示される側面板23に相当する部分が底面板22の側縁22cから張り出した形状の1枚の板材を用意する。さらに、その1枚の板材は、底面板22の第1端22aから前取付部22dが張り出す。
その1枚の板材の側面板23に相当する部分には、側縁22cから切り欠いて切欠孔23aが形成される。なお、底面板22の側縁22cから張り出す脚部22eを切欠孔23aの内側に残すように切欠孔23aが形成される。また、1枚の板材の側面板23に相当する部分には、軸孔23b、ガイド孔23c、第1取付孔23d、第2取付孔23e及び出力端子孔23fがあけられる。なお、1枚の板材の外形形状を形成する工程と、各孔23a,23b,23c,23d,23e,23fを形成する工程とを同時に行うことは可能である。
次いで、1枚の板材を側縁22cで略直角に折り曲げることにより、一対の側面板23及びリブ24が形成されてフレーム21が形成される。このようにして、フレーム21(基部20)の形成を容易にできるので、ペダル装置10の製造を容易にできる。最後に、フレーム21の前取付部22dに前接地部25(図2参照)を取り付け、脚部22eに後接地部26(図2参照)を取り付けて基部20が形成される。
また、1枚の板材を曲げ加工するとき、切欠孔23aの内側を除いて1枚の板材を折り曲げて側面板23を形成することで、脚部22eを容易に形成できる。また、曲げ加工する前の状態で、側面板23と脚部22eとの間に所定の隙間が形成されるように切欠孔23aを設ける。即ち、脚部22eの寸法を切欠孔23aの寸法未満に設定する。これにより、曲げ加工するときに側面板23と脚部22eとを分離し易くできる。なお、曲げ加工する前の状態で側面板23と脚部22eとの間に隙間を設けずに、脚部22eの寸法と切欠孔23aの寸法とを略同等に設定することも可能である。
次に、図1から図3を参照して、ペダル装置10の詳細構成について説明する。底面板22は、切欠孔23aに対応する位置の側縁22cから左右方向外側へ脚部22eが張り出す。脚部22eの寸法は切欠孔23aの寸法以下に形成される。脚部22eが側縁22cから左右方向外側へ張り出すので、ペダル装置10を倒れ難くでき、ペダル装置10の安定性を確保できる。
一対の側面板23は、底面板22の側縁22cから上方に切欠孔23aがそれぞれ設けられる。一対の側面板23は、上端(底面板22から離れた端部)側を貫通して軸孔23bがそれぞれ設けられる。一対の側面板23は、軸孔23bを中心とした周方向に延びるガイド孔23cがそれぞれ設けられる。一対の側面板23は、センサ部70の出力端子77を露出するための出力端子孔23fが片方に設けられる。
第1取付孔23d及び第2取付孔23eのいずれか一方には、第1取付部27が取り付けられる。この第1取付部27にばね60が取り付けられる。第1取付孔23dに第1取付部27を取り付けた場合よりも、第2取付孔23eに第1取付部27を取り付けた場合では初期位置のペダル30が底面板22に近づいて設定される。なお、本実施の形態では、第1取付孔23dに第1取付部27が取り付けられる。
一対の側面板23には軸孔23bを介して第2軸12が掛け渡される。これにより、一対の側面板23を互いの対向方向に倒れ難くできるので、一対の側面板23の強度および剛性を確保できる。
第2軸12は、パイプ12aと、ボルト12bとを備える。パイプ12aは、一対の側面板23の対向間隔と同等の長さの金属製の部材である。パイプ12aの外径は、軸孔23bの径よりも大きく形成される。ボルト12bは、軸孔23b及びパイプ12aに挿入される部材である。これらの結果、一対の側面板23の上端側(第2軸12付近)の対向間隔がパイプ12aの長さに定まる。
軸孔23bの軸心にパイプ12aの軸心を合わせるように一対の側面板23の対向間にパイプ12aを配置する。この状態で、軸孔23b及びパイプ12aにボルト12bを挿入してボルト12bにナット(図示せず)を取り付ける。これにより、一対の側面板23を互いに連結して一対の側面板23に第2軸12が固定される。その結果、ペダル30の踏み込みにより回転部40を介して第2軸12及び一対の側面板23に作用する力に対して、第2軸12と一対の側面板23との接合部分や一対の側面板23の強度および剛性を向上できる。
前接地部25は、ペダル装置10の前側の荷重を受ける部材であり、演奏者のかかとが置かれる。前接地部25は、すべり軸受(図示せず)を介して第1軸11を支持する。前接地部25は、床面に接地する部分がゴム足25aである。
後接地部26は、ペダル装置10の後側の荷重を受けるゴム製の部材であり、脚部22eを覆う。脚部22eの左右方向外側から後接地部26を挿入し、脚部22eに後接地部26を挿入する。この状態で、脚部22e及び後接地部26を上下方向に貫通するボルト28を取り付けることで脚部22eに後接地部26が固定される。前接地部25のゴム足25a及びゴム製の後接地部26により、ペダル装置10から床面に伝達される振動や衝撃を低減できる。
ペダル30は、表側に演奏者の足が乗せられて演奏者の踏み込み操作により第1軸11を中心に回転する部材である。ペダル30は、第1端31から第2端32へ向かって長板状に延びて形成される。ペダル30は、第1端31側に第1軸11が固定され、第2端32側に第3軸13が固定される。
ペダル30は、規制部33と、ボルト孔34とを備える。規制部33は、演奏者のつま先を当てて足が回転部40等に接触しないように規制する部位である。ボルト孔34は、第3軸13よりも第2端32側に設けられる。ボルト孔34には3枚の板状の錘35を貫通した状態のボルト36が締結される。これにより、ペダル30の第2端32側に錘35が取り付けられる。錘35によりペダル30を踏み込んだときの慣性力を大きくできるので、ペダル30の操作感を向上できる。なお、錘35の枚数や形状は適宜変更可能であり、錘35の合計の重さに応じて操作感を変更できる。
次に、図4を参照して回転部40について説明する。図4は回転部40の斜視図である。図4に示すように、回転部40は、一対の回転本体部40aと、接続部40dとを備える。回転部40は、ナイロン樹脂にガラス繊維を複合した複合材料により構成され、自己潤滑性を有する。一対の回転本体部40aは、一端に貫通孔40bが、他端に貫通孔40cが形成される棒状の部位である。一対の回転本体部40aにおいて、貫通孔40b,40cの軸方向に延びる第2取付部42が、貫通孔40bと貫通孔40cとの間から外側に張り出して設けられる。接続部40dは、一対の回転本体部40aの内側同士を貫通孔40b,40cの軸方向に接続する部位である。
図1から図3に戻って説明する。回転部40は、ペダル30への踏み込みに応じて第2軸12を中心に回転する部材である。回転部40は、貫通孔40b(図4参照)に第2軸12(ボルト12b)が挿入されて第2軸12に対して回転可能に構成される。回転部40の貫通孔40c(図4参照)に金属シャフトから構成される第4軸14が圧入される。
第2取付部42は、ガイド孔23cに挿入されて一対の側面板23の対向間よりも外側に第2取付部42の端部が張り出す。この状態で、第2取付部42の端部にばね60が取り付けられる。なお、第2取付部42は、回転部40の回転に伴ってガイド孔23c内を移動する。
回転部40は、ペダル30の初期位置ではペダル30と僅かに離れている。回転部40には、ペダル30との接触のおそれがある位置にクッション41が設けられる。ペダル30が初期位置よりも上方へ回転した場合、クッション41は、ペダル30と回転部40との接触による打撃音や衝撃を抑制できる。
連結部50は、第3軸13及び第4軸14を介してペダル30及び回転部40を連結する部材である。連結部50は、一対の回転本体部40a間の幅と略同等の幅の棒状部材である。その棒状部材の両端に第3軸13及び第4軸14が挿入される貫通孔(図示せず)が形成される。連結部50は、ナイロン樹脂にガラス繊維を複合した複合材料により構成され、自己潤滑性を有する。連結部50は、一端が第3軸13に貫通されて第3軸13に対して回転可能に構成される。また、連結部50は、他端が第4軸14に貫通されて第4軸14に対して回転可能に構成される。
ばね60は、第1取付部27及び第2取付部42を連結する引張コイルバネである。ばね60は、回転したペダル30を初期位置へ復帰させるための付勢力をペダル30に付与する。ばね60は、ペダル装置10の左右両方に設けられる。ばね60は、一対の側面板23の対向間よりも外側に設けられる。ばね60を一対の側面板23の対向間に設ける場合に比べて、一対の側面板23の対向方向の寸法を抑制できる。さらに、一対の側面板23の対向間に設けられる回転部40、連結部50及びペダル30のためのスペースを確保できる。その結果、ペダル装置10を小型化できると共に、回転部40、連結部50及びペダル30の寸法を大きく設定して回転部40、連結部50及びペダル30の剛性および強度を向上できる。
ばね60は、付勢力が付与された状態で第1取付部27及び第2取付部42を連結する。そのため、ペダル30を踏み込んでいない状態(ペダル30の初期位置)では、第1取付部27から第2取付部42までの距離が最短となるように回転部40を所定の位置に静止させることができる。なお、その距離が最短となるのは、側面視において(第2軸12の軸方向視において)第2軸12と第1取付部27とを結ぶ線分上に第2取付部42が位置する場合である。また、回転部40を静止させることで、回転部40に回転可能に支持される連結部50を所定の位置で静止させ、連結部50に回転可能に支持されるペダル30を初期位置で静止させることができる。
なお実際には、ペダル30の初期位置では、ペダル30や回転部40、連結部50等の自重とばね60の付勢力との関係により、側面視において第1取付部27からの距離が最短となる位置(第2軸12及び第1取付部27を結ぶ線分)よりも僅かに下方に第2取付部42が位置する。しかし、本明細書では説明を簡易にするため、ペダル30の初期位置では第1取付部27から第2取付部42までの距離が最短となるものとして説明する。
センサ部70は、ペダル30の操作状態を検出する部材である。センサ部70は、本体部71と、ペダルセンサ72と、第1緩衝材73(弾性体)と、両面粘着テープ74と、板金75と、第2緩衝材76(弾性体)とを備える。
本体部71は、底面板22のペダル30側の面に取り付けられる部材である。本体部71は、ペダルセンサ72の検出結果を外部機器(図示せず)へ出力するための出力端子77が設けられる。ペダルセンサ72は、ピエゾセンサからなる円板状の振動センサであり、主に板厚方向の変形を検出する。ペダルセンサ72は、ペダル30から押圧力を受けてペダル30の操作状態を検出する。
第1緩衝材73及び第2緩衝材76は、スポンジにより構成される部材である。第1緩衝材73は、ペダルセンサ72のペダル30側の面に接着されるハット状の部材である。第2緩衝材76は、板金75及び本体部71に両端面がそれぞれ接着される円筒状の部材である。クッション性を有する円板状の両面粘着テープ74がペダルセンサ72の底面板22側の面に接着される。両面粘着テープ74を介してペダルセンサ72が板金75に接着される。第2緩衝材76がペダルセンサ72と底面板22との間に設けられるので、底面板22からの振動や衝撃がペダルセンサ72に伝達されることを抑制できる。これにより、ペダルセンサ72の誤検出を抑制できる。なお、第1緩衝材73及び第2緩衝材76をゴムや熱可塑性エラストマ、フェルト等から構成することも可能である。
板金75は、ペダルセンサ72の検出感度を確保するための部材である。比較的大きく変形可能な第1緩衝材73と第2緩衝材76との間にペダルセンサ72が挟まれる。そのため、ペダルセンサ72が変形し難くなることや、ペダルセンサ72の変形が複雑になることがある。しかし、ペダルセンサ72と第2緩衝材76との間に板金75が設けられ、両面粘着テープ74を介してペダルセンサ72が板金75に接着される。その結果、両面粘着テープ74によりペダルセンサ72を変形可能にしつつ、板金75をベースとしてペダルセンサ72の変形を安定させることができる。これにより、ペダルセンサ72の検出感度を確保できる。
なお、ペダルセンサ72と第1緩衝材73との間に板金75を設け、両面粘着テープ74を介してペダルセンサ72を板金75に接着させることも可能である。この場合も同様に、両面粘着テープ74によりペダルセンサ72を変形可能にしつつ、板金75をベースとしてペダルセンサ72の変形を安定させることができる。その結果、ペダルセンサ72の検出感度を確保できる。
次に、図2、図5、図6及び図7を参照して、ペダル装置10の動作について説明する。図5はセンサ部70とペダル30とが接触した瞬間を示したペダル装置10の断面図である。図6はペダル30の最下位置を示したペダル装置10の断面図である。図7はペダル角度−ペダル反力を模式的に示したグラフである。図7は、ペダル装置10のペダル角度−ペダル反力のグラフAが実線で示される。図7は、ペダルの回転に応じて被打撃部を打撃する従来のペダル装置(例えば、特許文献1のペダル装置)のペダル角度−ペダル反力のグラフBが破線で示される。なお、ペダル角度とは、底面板22(床面)に対するペダル30の角度であり、ペダル30を踏み込むほど小さくなる。ペダル反力とは、ペダル30を踏み込んだ時にペダル30から演奏者に作用する反力(ばね60の付勢力等)である。
図2に示す初期位置のペダル30を演奏者が踏み込む(操作する)ことで、第1軸11を中心にペダル30が一方向(図2反時計回り)へ回転する。そして、ペダル30の回転に応じて第3軸13が下方へ押し下げられる。これにより、第3軸13に支持される連結部50が押し下げられる。そして、連結部50に第4軸14で支持される回転部40が第2軸12を中心に一方向(図2時計回り)へ回転する。また、ペダル30の踏み込みを解除すると、ばね60の付勢力により回転部40及び連結部50が逆方向に動いてペダル30を初期位置へ復帰させる。このように、ペダル装置10は、ペダル30の操作に応じて回転部40を回転させるクランク機構を構成する。
図5に示すように、演奏者によるペダル30の踏み込みによりペダル30とセンサ部70(第1緩衝材73)とが接触したとき、第1緩衝材73を介してペダル30からペダルセンサ72に押圧力が作用する。これにより、演奏者がペダル30を所定量踏み込んだことをペダルセンサ72により検出できる。ペダルセンサ72がピエゾセンサであるので、ペダル30とセンサ部70とが接触するときの衝撃や振動の強弱を検出できる。これにより、演奏者によるペダル30の踏み込みの強弱を判断できるので、踏み込みの強弱に応じた音色や音量の電子楽音を外部機器(図示せず)から発音させることができる。
ペダル30がセンサ部70の第1緩衝材73に接触するので、ペダル30とセンサ部70との接触による打撃音や衝撃を第1緩衝材73により抑制できる。なお、第1緩衝材73の弾性率は、ペダル30とセンサ部70との接触時にペダル30からペダルセンサ72へ押圧力が作用するように設定される。
ペダル30とセンサ部70とが接触した(ペダル30からの押圧力がペダルセンサ72に作用した)状態から演奏者がさらにペダル30を踏み込む。この場合、第1緩衝材73及び第2緩衝材76が弾性変形してペダル30の回転が許容される。そして、図6に示すように、第2軸12、第3軸13及び第4軸14が同一平面に含まれる位置までペダル30が回転する。第2軸12、第3軸13及び第4軸14が同一平面に含まれる位置がクランク機構の死点なので、これ以上ペダル30を踏み込むことが構造上できない。従って、第2軸12、第3軸13及び第4軸14が同一平面に含まれる位置がペダル30の最下位置である。
第2取付部42は、ペダル30の初期位置では第1取付部27からの距離(ばね60の長さ)が最短に設定される。第2取付部42は、ペダル30が初期位置から最下位置まで回転するとき、第2軸12を中心に約90°回転する。このように設定することで、初期位置から最下位置にペダル30が近づく程(第2取付部42が回転する程)、第1取付部27から第2取付部42を離すこと(ばね60の長さを大きくすること)ができる。
なお、第1取付部27と第2取付部42との距離(ペダル30の初期位置において本実施の形態では45mm)に対して、ばね60がばねとして機能(伸縮)する部分の長さ(ペダル30の初期位置において本実施の形態では27mm)は小さい。しかし、ペダル30の回転に応じた第1取付部27と第2取付部42との距離の増加率は、ペダル30の回転に応じたばね60が伸縮する部分の長さの増加率と等しい。
初期位置から最下位置までのペダル30の回転により第2取付部42が回転する角度が180°以下であれば、初期位置から最下位置にペダル30が近づく程、第1取付部27から第2取付部42を離すことができる。これにより、初期位置から最下位置にペダル30が近づく程、ばね60による付勢力を大きくできる。そのため、最下位置にペダル30が近づく程、ばね60によりペダル30の運動エネルギーを減少させることができる。その結果、ペダル30の回転が止まるときの衝撃や音を小さくできるので、ペダル30の操作時の静音性能を向上できる。
また、初期位置から最下位置にペダル30が近づく程、ばね60による付勢力を大きくできるので、初期位置からのペダル30の踏み込み量に応じて増加する抵抗(ペダル反力)をペダル30から演奏者に付与できる。その結果、ペダル30の操作感を確保できる。
第2軸12を中心に第2取付部42が回転するので、初期位置から最下位置にペダル30が近づく程、第1取付部27と第2取付部42との距離(ばね60の長さ)の増加率を大きくできる。その結果、図7に示すように、ペダル30の踏み込みに応じて加速度的かつ連続的にペダル反力(ばね60の付勢力)を増加させることができる。即ち、ペダル装置10のグラフAの形状は、初期位置(紙面左端)から最下位置(紙面右端)まで比較的滑らかな曲線になる。
一方、ペダルの回転に応じて被打撃部を打撃する従来のペダル装置のグラフBは、被打撃部を打撃する点Cの前後でペダル反力の増加の仕方が急激に変わる。グラフBにおいて、点Cよりもペダル角度が大きい場合(被打撃部の打撃前では)、ペダルを初期位置に戻すためのばねの付勢力により、僅かにペダル反力が増加する。ペダルを踏み込んで点Cよりもペダル角度が小さくなる(被打撃部を打撃する)と、被打撃部への打撃(接触)によりペダルの回転が止まる。そのため、打撃音が発生し、被打撃部との接触により急激にペダル反力が増加する。
ペダル装置10は、従来のペダル装置のように被打撃部への打撃によりペダル30の回転が止められることがない。即ち、ペダル装置10は、初期位置から最下位置までがペダル30の回転範囲である。そのため、演奏者による踏み込みの限界までペダル30を回転させることができる。これにより、従来のペダル装置のような被打撃部にペダル30が当たって打撃音や衝撃が発生することを防止できるので、ペダル30の操作時の静音性能を向上できる。
また、ペダル装置10は、従来のペダル装置のばねと比較してばね定数が大きいばね60を使用することで、最下位置付近でのペダル反力を大きくできる。これにより、ペダル30が最下位置に達する前にペダル30の回転速度を十分に落とすことができる。その結果、最下位置までペダル30が回転してペダル30の回転が止まるときの衝撃や音を小さくできるので、ペダル30の操作時の静音性能を向上できる。なお、ペダル30の踏み込みに要する力と、最下位置付近でのペダル反力とのバランスを考えて、ばね60の個数やばね60のばね定数が適宜調節される。
さらに、初期位置から最下位置までのペダル30の回転により第2取付部42が回転する角度が大きい程、ばね60の伸びが大きくなる。これにより、最下位置付近でのばね60の付勢力が大きくなり、最下位置付近でのペダル反力を大きくできる。最下位置でペダル30の回転が止まるときの衝撃や音を小さくできるので、ペダル30の操作時の静音性能を向上できる。
第2軸12から第1取付部27までの距離(本実施の形態では65mm)に対して、第2軸12から第2取付部42までの距離(本実施の形態では20mm)が大きい程、ペダル30の踏み込み量に応じたばね60の伸び率を大きくできる。即ち、第2軸12から第1取付部27までの距離を、第2軸12から第2取付部42までの距離で除した値が小さい程、ペダル30の踏み込み量に応じてペダル反力の増加率を大きくできる。その結果、最下位置付近でのペダル反力を大きくできる。
第2軸12から第1取付部27までの距離を、第2軸12から第2取付部42までの距離で除した値(本実施の形態では約3.25)が4以下に設定されることで、最下位置付近でのペダル反力を大きくできる。これにより、ペダル30が最下位置に達する前にペダル30の回転速度を十分に落とすことができる。その結果、最下位置でペダル30の回転が止まるときの衝撃や音を小さくでき、ペダル30の操作時の静音性能を向上できる。
より好ましくは、第2軸12から第1取付部27までの距離を、第2軸12から第2取付部42までの距離で除した値が3.5以下に設定される。さらに好ましくは、第2軸12から第1取付部27までの距離を、第2軸12から第2取付部42までの距離で除した値が3.3以下に設定される。これらの場合、最下位置付近でのペダル反力をより大きくできるので、ペダル30の操作時の静音性能をより向上できる。
ペダル装置10は、第1緩衝材73及び第2緩衝材76が弾性変形してペダル30の回転が許容される。そのため、第1緩衝材73及び第2緩衝材76によりペダル30の回転を妨げることなく、ペダル30を所定量踏み込んだことをペダルセンサ72は検出できる。その結果、ペダル30の操作時の静音性能を向上させつつ、ペダル30の踏み込みをペダルセンサ72は検出できる。
演奏者が勢い良くペダル30を踏み込んだ場合、回転部40がペダル30の最下位置に対応する位置を超えることがある。また、ペダル30の踏み込みを解除するとき、ばね60の付勢力により回転部40がペダル30の初期位置に対応する位置を超えることがある。そこで、ペダル30の初期位置および最下位置における第2取付部42とガイド孔23cの両端との間にそれぞれ所定の隙間を設ける。これにより、回転部40がペダル30の初期位置および最下位置に対応する位置を超えても、その超えた長さが所定の隙間未満であれば、第2取付部42をガイド孔23cの両端に接触しないようにできる。これにより、ペダル30の操作時の静音性能を確保できる。
また、ペダル30の最下位置に対応する位置を回転部40が超えたときには、ペダル30が最下位置から初期位置へ向かって回転する。ペダル30に錘35が取り付けられるので、最下位置まで回転したペダル30に作用する下向きの慣性力を大きくできる。この慣性力によりペダル30を最下位置から初期位置へ向かって回転し難くできる。その結果、ペダル30の最下位置に対応する位置を回転部40が超え難くできる。
回転部40は、第2軸12に対して摺動するので、回転部40と第2軸12との間に軸受を設ける場合に比べて回転部40を小型化できる。同様に、連結部50は、第3軸13及び第4軸14に対して摺動するので、連結部50と第3軸13及び第4軸14との間に軸受を設ける場合に比べて連結部50を小型化できる。
さらに、回転部40及び連結部50は、自己潤滑性を有する。そのため、回転部40と第2軸12との間に軸受を設けなくても、第2軸12を中心に回転部40を比較的滑らかに回転(摺動)させることができる。また、連結部50と第3軸13及び第4軸14との間に軸受を設けなくても、第3軸13及び第4軸14を中心に連結部50を比較的滑らかに回転(摺動)させることができる。これらの結果、回転部40及び連結部50の回転を滑らかにしつつ回転部40及び連結部50を小型化できる。なお、ペダル装置10は、初期位置からのペダル30の踏み込みに応じてばね60によりペダル30から演奏者に抵抗が付与される。そのため、回転部40及び連結部50と各軸12,13,14との摺動による抵抗を演奏者が感じ難くできる。
次に、図8から図11を参照して第2実施の形態について説明する。第1実施の形態では、バスドラム等の打楽器を模擬した電子楽器に用いられるペダル装置10について説明した。これに対し第2実施の形態では、ハイハットシンバルを模擬した電子楽器(電子ハイハット80)に用いられるペダル装置100について説明する。なお、第1実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
まず、図8及び図9を参照して、電子ハイハット80について説明する。図8は第2実施の形態におけるハイハットスタンド81に装着したペダル装置100の側面図である。図8はハイハットスタンド81の一部を拡大した斜視図である。図8に示すように、電子ハイハット80は、ハイハットスタンド81に装着されたシンバルパッド82を打撃することで電子楽音を発音する電子楽器である。この電子楽音は、シンバルパッド82に設けられたセンサ(図示せず)が打撃を検出し、その検出結果を外部機器(図示せず)へ出力することで発音される。
図8及び図9に示すように、ハイハットスタンド81は、中空シャフト83と、ロッド84と、三脚85と、スタンド連結具86とを備える。ロッド84は、中空シャフト83に挿入されてシンバルパッド82が固定される部位である。三脚85は、中空シャフト83を自立可能に支える部位である。ハイハットスタンド81は、ロッド84の下端と、ペダル装置100のペダル120のボルト孔34に連結されるロッド取付部87とがチェーン88により連結される。これにより、ペダル120の操作に応じてロッド84、及び、ロッド84に固定されたシンバルパッド82が上下動する。
ペダル120を踏み込むことでロッド84及びシンバルパッド82が下がって、中空シャフト83の上部83aにシンバルパッド82が接触する。この状態をクローズ状態という。一方、ペダル120の踏み込みを解除するとロッド84及びシンバルパッド82が上がる。この状態をオープン状態という。アコースティックのハイハットシンバルでは、オープン状態とクローズ状態とでは打撃による楽音の音色が異なる。
スタンド連結具86は、ペダル装置100が装着される部位である。スタンド連結具86は、中空シャフト83の下部に取り付けられる。スタンド連結具86は、一対の側面板23に対応するように二股に形成される。スタンド連結具86は、ペダル装置100の後接地部111に挿入される突出部89が設けられる。
次に図10及び図11を参照して、ペダル装置100について説明する。図10はペダル装置100の側面図である。図11はペダル装置100の断面図である。図10及び図11に示すように、ペダル装置100は、基部110と、ペダル120と、回転部40と、連結部50と、ばね60と、センサ部130とを備える。
基部110は、ペダル装置100の土台となる部材であり、床面に置かれる。基部110は、板状のフレーム21に前接地部25及び後接地部111が取り付けられて形成される。本実施の形態では、フレーム21の側面板23の第2取付孔23eに第1取付部27が取り付けられる。
後接地部111は、ペダル装置100の後側の荷重を受けるゴム製の部材であり、脚部22eを覆う。脚部22eの左右方向外側から後接地部111を挿入し、脚部22eに後接地部111を挿入する。この状態で脚部22e及び後接地部111を上下方向に貫通するボルト28を取り付けることで脚部22eに後接地部111が固定される。さらに、後接地部111は、後部に突出部89を挿入可能な挿入孔112が形成される。挿入孔112に突出部89を挿入した状態で、挿入孔112及び突出部89を上下方向に貫通するボルト114を取り付けることで後接地部111にスタンド連結具86が固定される。これにより、ハイハットスタンド81にペダル装置100が装着される。
ペダル120は、表側に演奏者の足が乗せられて演奏者の踏み込み操作により第1軸11を中心に回転する部材である。ペダル120は、第1軸11で基部110に回転可能に支持される。ペダル120は、第1端31から第2端32へ向かって長板状に延びて形成される。ペダル120は、裏側に板部材121(弾性体)がボルト122で固定される。
板部材121は、長方形状の金属製の部材である。板部材121は、ボルト122に固定された端部を固定端とし、固定端と反対側の端部を自由端とする片持ち状態でペダル120の裏側に取り付けられる。板部材121は、初期位置から最下位置へのペダル120の回転途中にセンサ部130(緩衝材133)と自由端側が接触する。板部材121の弾性率は、板部材121とセンサ部130とが接触しているときに、板部材121を介してペダル120からセンサ部130へ押圧力が作用するように設定される。
センサ部130は、ペダル120の操作状態を検出する部材である。センサ部130は、本体部131と、ペダルセンサ132と、緩衝材133(弾性体)とを備える。緩衝材133は、スポンジにより構成される板状の部材である。緩衝材133は、ペダルセンサ132のペダル120側の面に接着される。
本体部131は、底面板22のペダル120側の面に取り付けられる部材である。本体部131は、ペダルセンサ132の検出結果を外部機器(図示せず)へ出力するための出力端子134が設けられる。ペダルセンサ132は、メンブレンスイッチからなるシート状の圧力センサである。ペダルセンサ132は、本体部131に接着され、ペダル120から押圧力を受けてペダル120の操作状態を検出する。ペダルセンサ132は、押圧される部分の面積が増加すると抵抗値が減少する。なお、ペダルセンサ132は、押圧される部分の面積が増加すると抵抗値が減少するものに限らず、押圧される力が強くなると抵抗値が減少するものを用いることが可能である。
ペダル装置100は、演奏者によるペダル120の踏み込みによりペダル120の板部材121とセンサ部130の緩衝材133とが接触する。板部材121と緩衝材133とが接触した状態から演奏者がさらにペダル120を踏み込むと、板部材121及び緩衝材133が弾性変形してペダル120の回転が許容される。そして、最下位置までペダル120が回転する。
ペダル120の踏み込みによって、片持ち状態の板部材121の自由端側が緩衝材133に接触する。そのため、最下位置にペダル120が近づく程、板部材121と緩衝材133との接触面積が大きくなると共に、板部材121から緩衝材133への単位面積当たりの押圧力が大きくなる。そのため、最下位置にペダル120が近づく程、緩衝材133を介して板部材121からペダルセンサ132へ押圧力が作用する面積が大きくなる。そして、緩衝材133を介して板部材121がペダルセンサ132を押圧する力(単位面積当たりの押圧力に面積を乗じた力)が大きくなる。その結果、最下位置にペダル120が近づく程、ペダルセンサ132の抵抗値が減少するので、ペダルセンサ132によりペダル120の操作状態(踏み込み量)を判断できる。
ペダル装置100は、ペダルセンサ132に押圧力が作用していない状態をオープン状態として判断できる。また、ペダルセンサ132に押圧力が作用してペダル120の踏み込み量が所定値未満の(ペダルセンサ132の抵抗値が所定値よりも大きい)場合をハーフオープン状態として判断できる。さらに、ペダルセンサ132に押圧力が作用してペダル120の踏み込み量が所定値以上(ペダルセンサ132の抵抗値が所定値以下)の場合をクローズ状態として判断できる。これにより、ペダル装置100を装着した電子ハイハット80の演奏時、オープン状態、ハーフオープン状態、クローズ状態にそれぞれ対応した音色の電子楽音を発音させることができる。
なお、本実施の形態では、ペダル120が最下位置まで回転したときに、中空シャフト83の上部83aにシンバルパッド82が接触する(クローズ状態となる)ように設定する。これにより、ペダル120を限界まで踏み込んだ状態でシンバルパッド82を打撃した場合、シンバルパッド82が中空シャフト83の上部83aに接触しているので、シンバルパッド82を揺れ難くできる。その結果、クローズ状態のアコースティックのハイハットシンバルの動きを模擬できる。
以上のようなペダル装置100によれば、片持ち状態の板部材121の自由端側でセンサ部130を押圧するので、板部材121の弾性変形をし易くできる。さらに、弾性変形した板部材121の復元力によりセンサ部130への押圧力を確保できる。その結果、ペダル120の操作時の静音性能を向上できると共に、ペダルセンサ132の検出感度を向上できる。
第2取付孔23eに第1取付部27が取り付けられる。これにより、ペダル120の初期位置を、第1実施の形態(第1取付孔23dに第1取付部27が取り付けられる場合)のペダル30の初期位置よりも底面板22に近づけることができる。なお、ペダル120の最下位置は、第1実施の形態のペダル30の最下位置と同様である。そのため、ペダル120が初期位置から最下位置まで回転するとき、第2軸12を中心に回転する第2取付部42が回転する角度を90°より小さくできる。その結果、ペダル120の最下位置でペダル120から演奏者に付与される抵抗を小さくできる。よって、ペダル120を最下位置まで踏み込むためや、ペダル120を最下位置で維持するための踏み込み力を小さくできる。
次に、図12を参照して第3実施の形態について説明する。第2実施の形態では、ペダル120の裏側に片持ち状態で固定される板部材121の自由端側でペダルセンサ132が押圧される場合について説明した。これに対し第3実施の形態では、ペダル30が緩衝材142に直接接触し、緩衝材142を介してペダルセンサ132がペダル30により押圧される場合について説明する。なお、第1,2実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図12は、第3実施の形態におけるペダル装置140の断面図である。図12に示すように、ペダル装置140のセンサ部141は、ペダルセンサ132のペダル30側の面に緩衝材142(弾性体)が接着される。緩衝材142は、スポンジにより構成される部材である。緩衝材142は、ペダルセンサ132に対してペダル30側の面が、第1軸11側へ向かって下降傾斜する。緩衝材142の弾性率は、ペダル30と緩衝材142とが接触しているときに、緩衝材142を介してペダル30からペダルセンサ132へ押圧力が作用するように設定される。
ペダル装置140は、演奏者によるペダル30の踏み込みによりペダル30と緩衝材142とが接触する。ペダル30と緩衝材142とが接触した状態から演奏者がさらにペダル30を踏み込むと、緩衝材142が弾性変形してペダル30の回転が許容され、最下位置までペダル30が回転する。
緩衝材142は、最下位置にペダル30が近づく程、ペダル30との接触部分が大きくなるように、ペダル30側の面の傾斜角度が設定される。これにより、最下位置にペダル30が近づく程、緩衝材142を介してペダル30からペダルセンサ132へ押圧力が作用する面積が大きくなる。そして、緩衝材142を介してペダル30がペダルセンサ132を押圧する力が大きくなる。その結果、最下位置にペダル30が近づく程、ペダルセンサ132の抵抗値が減少するので、ペダルセンサ132はペダル30の操作状態(踏み込み量)を判断できる。
次に、図13から図15を参照して第4実施の形態について説明する。第1実施の形態では、第2軸12の下方に第3軸13が位置するクランク機構について説明した。これに対し第4実施の形態では、第2軸151の上方に第3軸13が位置するクランク機構について説明する。なお、第1実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
まず、図13及び図14を参照して、ペダル30が初期位置の場合のペダル装置150について説明する。図13は第3実施の形態における初期位置を示したペダル装置150の模式図である。図14は図13の矢印XIV方向から見たペダル装置150の模式図である。なお、図14はペダル30が省略して図示される。
図13及び図14に示すように、ペダル装置150は、ペダル30と、回転部152と、連結部153と、ばね60とを備える。回転部152は、底面板22から立ち上がる側面板23(本実施の形態では図示せず)に第2軸151で回転可能に支持される。連結部153は、第3軸13でペダル30に回転可能に支持される。連結部153は、第4軸14で回転部152に回転可能に支持される。ばね60が取り付けられる第1取付部27は、底面板22に設けられる。上方から第3軸13、第4軸14、第2軸151、第1軸11の順に位置する。
第2軸151は、軸方向に2分割された一対の部材である。第2軸151は、底面板22から立ち上がる側面板23に回転可能に支持される。回転部152は、第4軸14の両端がそれぞれ固定される一対の部材である。一対の回転部152には、分割されて形成された第2軸151の端部がそれぞれ固定される。第2軸151、回転部152及び第4軸14は、ペダル30への踏み込みに応じて第2軸151を中心に一体に回転する。
回転部152は、ばね60が取り付けられる第2取付部42が第2軸151から所定距離を隔てて設けられる。第2取付部42は、第4軸14との間に第2軸151が位置するように配置される。ペダル装置150は、ペダル30の初期位置において、第2軸151から第1取付部27までの距離が67mmに設定される。さらに初期位置において、第2軸151から第2取付部42までの距離が17mmに設定される。
連結部153は、第3軸13及び第4軸14を介してペダル30及び回転部152を連結する部材である。連結部153は、一対の回転部152の間で第4軸14に支持される。連結部153は、第2軸151と第4軸14との距離よりも、第3軸13と第4軸14との距離が大きくなるように形成される。
次に、図15を参照して、ペダル30が最下位置の場合のペダル装置150について説明する。図15は最下位置を示したペダル装置150の模式図である。ペダル装置150は、図13に示す初期位置のペダル30を演奏者が踏み込むことで、連結部153が押し下げられる。そして、回転部152が第2軸151を中心に一方向(図13反時計回り)へ回転する。これにより、初期位置からペダル30が踏み込まれるにつれて回転部152及び連結部153が第4軸14を中心に折り畳まれていく。そして、図15に示すように第2軸151、第3軸13及び第4軸14が同一平面に含まれる位置までペダル30が踏み込まれる。
第2軸151、第3軸13及び第4軸14が同一平面に含まれる位置がクランク機構の死点なので、これ以上ペダル30を踏み込むことが構造上できない。従って、第2軸151、第3軸13及び第4軸14が同一平面に含まれる位置がペダル30の最下位置である。ペダル装置150は、演奏者による踏み込みの限界までペダル30を回転させることができるので、第1実施の形態と同様にペダル30の操作時の静音性能を向上できる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、基部20,110やペダル30、回転部40,152、連結部50,153等の形状は一例であり、種々の形状を採用することは当然である。
上記各実施の形態では、ばね60が引張コイルバネである場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。引張コイルバネ以外の引張バネをばね60に用いることは当然可能である。また、引張バネに限らず圧縮バネをばね60に用いることも可能である。この場合、初期位置では圧縮バネが最長になるように設定される。また、ねじりバネをばね60に用いて、ペダル30,120を初期位置に復帰させるように構成することも可能である。なお、ばね60は金属製に限らず、ゴム製や熱可塑性エラストマ製のばねを用いることも可能である。
上記第1,2,3実施の形態では、第1取付孔23d又は第2取付孔23eから第1取付部27を取り付ける位置を選択する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。第1取付孔23d及び第2取付孔23eの他に取付孔を設けて、その取付孔に第1取付部27を取り付けることも可能である。また、側面板23に設けた孔や突起等を第1取付部とすることも可能である。第1取付部の位置を調整することで、ペダル30の初期位置を適宜変更できる。
上記第1実施の形態では、ペダルセンサ72がピエゾセンサからなる振動センサである場合について説明した。上記第2,3実施の形態ではペダルセンサ132がメンブレンスイッチからなる圧力センサである場合について説明した。しかし、必ずしもこれに限られるものではない。その他の振動センサや圧力センサを用いることは当然可能である。また、第1実施の形態に圧力センサを用いることも可能である。ペダルセンサ72が振動センサの場合、ペダル30からペダルセンサ72が押圧力を受け始めたときにペダル30の操作状態を検出する。一方、ペダルセンサ72が圧力センサの場合、ペダル30からペダルセンサ72が押圧力を受けている間中、ペダル30の操作状態を検出できる。そのため、ペダルセンサ72が圧力センサの場合には、ペダル30の踏み込みの強さや、ペダル30の踏み込みの解除をより正確に検出できる。
上記第1,2,3実施の形態では、センサ部70,130,141が底面板22のペダル30,120側の面に取り付けられる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。ペダル30,120にセンサ部70,130,141を取り付けることは当然可能である。また、側面板23にセンサ部70,130,141を取り付けることも可能である。この場合も側面板23とペダルセンサ72との間に第2緩衝材76が配置される。これにより、側面板23からの振動や衝撃がペダルセンサ72に伝達されることを抑制でき、ペダルセンサ72の誤検出を抑制できる。
上記第1実施の形態では、回転部40及び連結部50がナイロン樹脂(ポリアミド)にガラス繊維を複合した複合材料により構成される場合について説明した。しかし、必ずしもこれに限られるものではない。ペダル30の踏み込みに耐えられる強度および剛性を有する素材であれば回転部40及び連結部50の素材は適宜変更可能である。
また、回転部40及び連結部50の素材は自己潤滑性を有する素材であることが好ましい。合成樹脂は結晶性が高ければ自己潤滑性を有する。ナイロン(ポリアミド)以外に自己潤滑性を有する合成樹脂としては例えば、ポリアセタール、ポリテトラフルオロエチレン、ポリオレフィン等が挙げられる。また、合成樹脂以外の自己潤滑性を有する素材としては例えば、黒鉛(グラファイト)、二硫化モリブデン、銀等が挙げられる。なお、回転部40及び連結部50と各軸12,13,14との間にグリスを用いることで、自己潤滑性を有する素材以外で回転部40及び連結部50を構成することが可能である。
上記第1実施の形態では、第1軸11及び第3軸13がペダル30に固定され、第2軸12が側面板23に固定され、第4軸14が回転部40に固定される場合について説明した。しかし、必ずしもこれに限られるものではない。第1軸11を前接地部25(基部20)に固定し、第2軸12を回転部40に固定し、第3軸13及び第4軸14を連結部50に固定することは当然可能である。なお、各軸11,12,13,14を固定せずに、各軸11,12,13,14の両端にフランジやピンを設けてペダル装置10の操作中に各軸11,12,13,14を抜けなくすることが可能である。
上記第1実施の形態では、側面板23に設けられるガイド孔23cに第2取付部42が挿入されて、一対の側面板23の対向間よりも外側に第2取付部42の端部が張り出す場合について説明した。しかし、必ずしもこれに限られるものではない。ガイド孔23cに代えて切り込みを設けることが可能である。なお、切り込みの形状は、ペダル30の回転に応じて移動する第2取付部42が側面板23に接触しないように適宜設定される。
上記第1実施の形態では、両面粘着テープ74と第2緩衝材76との間に板金75が設けられる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。樹脂製やセラミックス製など所定の剛性(第1緩衝材73及び第2緩衝材76よりも剛性が高い)を有する板材を両面粘着テープ74と第2緩衝材76との間に設けることは当然可能である。
上記第4実施の形態では、第2軸151、回転部152及び第4軸14が一体に回転する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。第2軸151を側面板23に固定し、第2軸151に回転部152を回転可能に支持することは当然可能である。この場合、第2軸151の強度を確保するために第2軸151を軸方向に分割しないことが好ましい。なお、ペダル30の最下位置で第2軸151と連結部153とが接触しないように、第2軸151や連結部153を屈曲させたり湾曲させたりする必要がある。
なお、上記各実施の形態のクランク機構(第2軸12,151、第3軸13及び第4軸14がペダル30,120の最下位置で同一平面に含まれる構成)は、上記各実施の形態の基部20,110(フレーム21)を備えるペダル装置に限らず、各種形状の基部(フレーム)のペダル装置に適用できる。例えば、一対の支柱に第2軸12,151を掛け渡し、一対の支柱と前接地部25とを棒状の底面部で繋いだ基部(フレーム)が挙げられる。
また、上記各実施の形態の基部20,110(フレーム21)は、クランク機構のペダル装置に限らず、チェーンやベルト機構のペダル装置に適用することが可能である。また、上記各実施の形態の基部20,110(フレーム21)は、電子楽器に用いられるペダル装置に限らず、アコースティックの打楽器に用いられるペダル装置に適用することも可能である。
10,100,140,150 楽器用ペダル装置
11 第1軸
12,151 第2軸
13 第3軸
14 第4軸
20,110 基部
22 底面板(底面部)
27 第1取付部
30,120 ペダル
31 第1端
32 第2端
40,152 回転部
42 第2取付部
50,153 連結部
60 ばね(付勢部材)
72,132 ペダルセンサ
73 第1緩衝材(弾性体の一部)
76 第2緩衝材(弾性体の一部)
121 板部材(弾性体の一部)
133,142 緩衝材(弾性体の一部)

Claims (5)

  1. 床面に置かれる基部と、
    初期位置から最下位置までを回転可能範囲として第1端側が第1軸で前記基部に回転可能に支持されるペダルと、
    前記第1軸と平行な第2軸で前記基部に回転可能に支持される回転部と、
    前記第1軸と平行な第3軸で前記ペダルの第2端側に回転可能に支持されると共に、前記第1軸と平行な第4軸で前記回転部に回転可能に支持される連結部と、
    前記初期位置から回転した前記ペダルを前記初期位置へ復帰させるための付勢力を付与する付勢部材とを備え、
    前記最下位置では前記第2軸、前記第3軸および前記第4軸が同一平面に含まれ、
    前記付勢部材は、前記初期位置から前記最下位置に前記ペダルが近づく程、付勢力が大きくなる楽器用ペダル装置。
  2. 前記第4軸は、前記ペダルが前記初期位置にあるとき、前記第2軸と前記第3軸とを含む平面よりも前記第1軸側に位置することを特徴とする請求項1記載の楽器用ペダル装置。
  3. 前記初期位置から前記最下位置への回転途中に前記ペダルから押圧力を受けて前記ペダルの操作状態を検出するペダルセンサと、
    前記ペダルからの押圧力が前記ペダルセンサに作用した状態から前記最下位置までの前記ペダルの回転を弾性変形により許容する弾性体とを備える請求項1又は2に記載の楽器用ペダル装置。
  4. 前記弾性体は、前記ペダルと前記ペダルセンサとの間に位置する第1緩衝材と、
    前記ペダルセンサと前記基部との間に位置する第2緩衝材とを備える請求項3記載の楽器用ペダル装置。
  5. 前記ペダルセンサは、押圧される力に応じて検出値が変化する圧力センサであり、
    前記弾性体は、前記ペダルと前記ペダルセンサとの間に設けられ、前記最下位置に前記ペダルが近づく程、前記ペダルセンサを押圧する力が大きくなる弾性率を有する請求項3記載の楽器用ペダル装置。
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