JP2015125419A - 楽器用ペダル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストを抑制しつつ、ペダルを踏み込む際の操作感を調整できる楽器用ペダル装置を提供すること。
【解決手段】係合部44が、第4軸AX4からの距離をそれぞれ異ならせた位置に複数形成されるので、錘80を装着する装着位置(係合部44)を変更することで、第4軸AX4と錘80との間の距離を変更することができ、ペダル20を踏み込む際の操作感(慣性力)を調整することができる。即ち、少なくとも1の錘80を準備すれば足り、よって、コストを抑制しつつ、ペダル20を踏み込む際の操作感の調整を可能とできる。
【選択図】図2

Description

本発明は、楽器用ペダル装置に関し、特に、コストを抑制しつつ、ペダルを踏み込む際の操作感を調整できる楽器用ペダル装置に関するものである。
特許文献1,2には、演奏者により踏み込まれるペダルと、そのペダルの踏み込みに連動して回動されるビーターシャフトと、そのビーターシャフトの先端に取着されるビータ部とを備え、ビータ部により打面を打撃するペダル装置が開示される。
これらのペダル装置では、質量体としての錘がビーターシャフトに装着される。錘は、ビーターシャフトに沿って移動可能とされ、ねじの締結力により任意の位置で固定可能とされる。よって、錘の固定位置を変更することで、ビーターシャフトの回動軸と質量体(錘)との間の距離を変更でき、ペダルを踏み込む際の操作感(慣性力)を調整することができる。
しかしながら、特許文献1,2に開示されるペダル装置では、ビーターシャフトが回動軸に直交されるので、ビーターシャフトの回動時、錘には、その錘をビーターシャフトに沿って移動させる方向への力として遠心力が作用される。そのため、ビーターシャフトに錘を固定しているねじの締結が緩みやすかった。演奏中に錘の固定が解除されれば、ビーターシャフトに沿って錘が激しく往復移動し、演奏が阻害されるだけでなく、衝突によるペダル装置の破損を招く。
これに対し、非特許文献1には、錘を装着するための貫通孔をビータ部に設け、この貫通孔に装着する錘の重量に応じて、ペダルを踏み込む際の操作感を調整するペダル装置が開示される。このペダル装置によれば、貫通孔が回動軸に平行に形成されるので、ビーターシャフトの回動に伴う遠心力が錘に作用されても、貫通孔の内周面で錘を受け止めることができ、その結果、錘の固定を維持できる。
米国特許第4,691,612号明細書 米国特許第5,998,718号明細書 インターネット〈URL:http://www.mapexjapan.com/top/faicon.html〉
しかしながら、上述した非特許文献1に開示されるペダル装置では、装着する錘の重量に応じて、ペダルを踏み込む際の操作感を調整するので、任意の操作感に調整するためには、重量が異なる複数の錘を準備する必要があり、その分、コストが嵩むという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、コストを抑制しつつ、ペダルを踏み込む際の操作感を調整できる楽器用ペダル装置を提供することを目的としている。
課題を解決するための手段および発明の効果
請求項1記載の楽器用ペダル装置によれば、錘が係合可能とされる係合部が回動軸と略平行に延設されるので、回動部材の回動に伴う遠心力が錘に作用された場合でも、錘と係合部との係合を安定して維持できる。
この場合、係合部は、回動軸からの距離をそれぞれ異ならせた位置に複数形成されるので、錘を装着する装着位置(係合部)を変更することで、回動軸と錘との間の距離を変更することができ、ペダルを踏み込む際の操作感(慣性力)を調整することができる。即ち、少なくとも1の錘を準備すれば足り、よって、コストを抑制しつつ、ペダルを踏み込む際の操作感の調整を可能とできる。
更に、請求項1によれば、複数個の錘を準備すれば、錘の装着位置および装着個数を組み合わせることができ、その結果、ペダルを踏み込む際の操作感の選択の自由度を拡大できる。この場合でも、複数個の錘は、それぞれ同一構成のもので足りるので、コストの上昇を抑制できる。
請求項2記載の楽器用ペダル装置によれば、請求項1記載の楽器用ペダル装置の奏する効果に加え、係合部が、少なくともその一部が正面視において打撃部と重なる位置か、或いは、打撃部と回動軸との間に形成されるので、係合部を、少なくとも打撃部近傍または打撃部よりも回動軸に近い側に配設することができる。よって、例えば、錘の装着位置が打撃部を挟んで回動軸から遠い側に設定される場合と比較して、打撃部により打撃対象(例えば、被打撃部)が打撃された後の回動部材の振動を抑制できる。例えば、本発明を電子楽器に適用する場合には、センサの誤検出を抑制できる。
請求項3記載の楽器用ペダル装置によれば、請求項1又は2に記載の楽器用ペダル装置の奏する効果に加え、係合部は、回動軸と平行に回動部材に貫通形成される貫通孔として形成されるので、係合部(貫通孔)の内周面により錘の外周面を取り囲んだ状態を形成できる。即ち、回動部材の回動に伴う遠心力が錘に作用しても、貫通孔の内周面で錘を受け止めることができるので、錘の固定を確実に維持できる。
なお、請求項3において、係合部の断面形状は任意に設定できる。例えば、係合部の断面形状としては、円形、楕円形、多角形などが例示される。
請求項4記載の楽器用ペダル装置によれば、請求項3記載の楽器用ペダル装置の奏する効果に加え、係合部が断面円形の貫通孔として形成されると共に、その係合部の内径に対応した外径の断面円形の円柱状に錘が形成されるので、これら係合部および錘の製造を容易として、コストを削減できる。また、回動部材の回動に伴う遠心力が錘に作用しても、貫通孔の内周面で錘の外周面を受け止めやすくできるので、錘の固定を維持しやすくできる。
なお、「係合部の内径に対応した外径」とは、例えば、係合部が、金属材料、アルミ合金などの非鉄材料、或いは、樹脂材料からなる回動部材に形成される場合には、内径と外径とが同等の寸法に設定されるか、或いは、内径よりも外径が若干小さい寸法に設定されることを意味し、係合部が、ゴム状弾性材からなる弾性基体に形成される場合には、内径と外径とが同等の寸法に設定されるか、或いは、内径よりも外径が若干大きい寸法に設定されることを意味する。
請求項5記載の楽器用ペダル装置によれば、請求項3又は4に記載の楽器用ペダル装置の奏する効果に加え、係合部に挿通される錘を備え、回動部材は、その外面と係合部との間で貫通形成されると共に錘を固定するためのおねじが挿通される挿通孔を備え、錘は、挿通孔に挿通されたおねじが螺合可能または挿通可能に凹設または貫通形成される保持孔を備えるので、回動部材の外面から挿通孔におねじを挿通し、その挿通したおねじを、錘の保持孔に螺合または挿通させることで、係合部に錘を強固に固定できる。
請求項6記載の楽器用ペダル装置によれば、請求項3又は4に記載の楽器用ペダル装置の奏する効果に加え、係合部に挿通される錘と、その錘を係合部に固定するためのねじ部材とを備え、回動部材は、その回動部材の外面と係合部との間で貫通形成されるねじ部材が挿通される挿通孔を備え、錘は、その錘の長手方向と直交する方向に貫通形成されると共に内周面にねじ部材が螺合可能なめねじが螺刻される締結孔を備えるので、回動部材の外面から挿通孔にねじ部材を挿通し、その挿通したねじ部材を錘の締結孔に螺合し、ねじ部材の先端を錘の締結孔から突出させて係合部の内周面に当接させることで、ねじ部材が突出する外周面とは反対側の錘の外周面が係合部の内周面に押圧されて、錘を係合部に固定できる。
この場合、錘の締結孔に螺合されたねじ部材の先端が回動部材の係合部の内周面に当接された状態では、ねじ部材の頭部が回動部材の挿通孔内に位置する。よって、請求項3又は4に記載の楽器用ペダル装置の奏する効果に加え、ねじ部材の締結が緩んだ場合でも、ねじ部材の後端(頭部)を挿通孔の内周面に係止させて、錘が係合部から抜け出ることを抑制できる。
請求項7記載の楽器用ペダル装置によれば、請求項1から6のいずれかに記載の楽器用ペダル装置の奏する効果に加え、ペダルが踏み込まれると、その踏み込み動作が連結部材を介して回動部材に伝達され、回動部材が回動軸を中心として回動されつつ、被打撃部が打撃部により打撃されるので、ペダルを踏み込んで被打撃部を打撃部により打撃する演奏者に対し、回動部材を回動させることによる操作感(慣性力)を感じさせることができる。例えば、本発明を電子楽器に適用する場合には、アコースティックバストラムを演奏する際に得られる操作感に近似した操作感を演奏者に付与できる。
請求項8記載の楽器用ペダル装置によれば、請求項1から6のいずれかに記載の楽器用ペダル装置の奏する効果に加え、基部に前記回動部材が前記回動軸を回動中心として回動可能に軸支されることで、回動部材がペダルを兼用して形成されるので、部品点数を削減すると共に構造を簡素化でき、その分、コストを削減できる。
請求項9記載の楽器用ペダル装置によれば、請求項1から8のいずれかに記載の楽器用ペダル装置の奏する効果に加え、ペダルの操作状態を検出するセンサを備えるので、楽器用ペダル装置を電子楽器として使用することができる。
なお、ペダルの操作状態を検出するセンサとしては、例えば、被打撃部の打撃部による打撃(圧力や加速度など)を検出するセンサ、ペダルの回動状態(角度、角速度や角加速度など)を検出するセンサなどが例示される。
本発明の第1実施形態におけるペダル装置の斜視図である。 (a)は、ペダル装置の上面図であり、(b)は、図2(a)のIIb−IIb線におけるペダル装置の断面図である。 回動部材の背面斜視図である。 (a)は、回動部材の正面図であり、(b)は、図4(a)の矢印IVb方向視における回動部材の側面図であり、(c)は、図4(b)の矢印IVc方向視における回動部材の背面図である。 (a)は、回動部材の部分拡大正面図であり、(b)は、図5(a)のVb−Vb線における回動部材の部分拡大断面図である。 (a)は、第2実施形態における回動部材の部分拡大正面図であり、(b)は、図6(a)のVIb−VIb線における回動部材の部分拡大断面図である。 (a)は、第3実施形態における回動部材の部分拡大正面図であり、(b)は、図7(a)のVIIb−VIIb線における回動部材の部分拡大断面図である。 (a)は、第4実施形態における回動部材の部分拡大正面図であり、(b)は、図8(a)のVIIIb−VIIIb線における回動部材の部分拡大断面図であり、(c)は、図8(a)のVIIIc−VIIIc線における回動部材の部分拡大断面図である。 (a)は、第5実施形態における回動部材の部分拡大正面図であり、(b)は、図9(a)のIXb−IXb線における回動部材の部分拡大断面図であり、(c)は、図9(a)のIXc−IXc線における回動部材の部分拡大断面図である。 (a)は、第6実施形態における回動部材の部分拡大正面図であり、(b)は、図10(a)のXb−Xb線における回動部材の部分拡大断面図であり、(c)は、図10(a)のXc−Xc線における回動部材の部分拡大断面図である。 (a)は、第7実施形態における回動部材の背面図であり、(b)は、図11(a)のXIb−XIb線における回動部材の断面図である。 (a)は、本体部の正面図であり、(b)は、図12(a)のXIIb−XIIb線における本体部の断面図である。 (a)は、第8実施形態における回動部材の部分拡大正面図であり、(b)は、図13(a)のXIIIb−XIIIb線における回動部材の部分拡大断面図である。 (a)は、第9実施形態における回動部材の部分拡大正面図であり、(b)は、図14(a)のXIVb−XIVb線における回動部材の部分拡大断面図である。 (a)は、第10実施形態におけるペダル装置の上面図であり、(b)は、図15(a)のXVb−XVb線におけるペダル装置の断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1から図5を参照して、本発明の第1実施形態におけるペダル装置100について説明する。図1は、本発明の第1実施形態におけるペダル装置100の斜視図である。図2(a)は、ペダル装置100の上面図であり、図2(b)は、図2(a)のIIb−IIb線におけるペダル装置100の断面図である。
図1及び図2に示すように、ペダル装置100は、床面に載置される基部10と、その基部10に回動可能に軸支されるペダル20と、そのペダル20に一端側が回動可能に軸支される連結部材30と、その連結部材30の他端側に回動可能に軸支されペダル20の踏み込みにより回動される回動部材40と、その回動部材40の他端側(打撃部43)における回動軌跡上に位置する被打撃部材60と、踏み込まれたペダル20を初期位置へ復帰させるための付勢力を発生する付勢部材70と、を主に備えて構成される。
基部10は、ペダル装置100の土台となる部位であり、床面に載置(接地)される長板状の接地板11と、その接地板11の長手方向一側に配設されるペダル軸支部12と、接地板11の長手方向他側において互いに対向して立設される一対の立設部13と、接地板11に形成され付勢部材70の端部が連結されるばね連結部14と、を備える。一対の立設部13には、その立設先端側における対向間に架設部13aが架設される。これにより、後述するように、被打撃部材60が配設可能とされると共に、回動部材40を回動可能に軸支するための剛性および被打撃部材60が打撃される際の支持剛性を確保できる。
ペダル20は、演奏者により踏み込み操作される長板状の操作部であり、その長手方向を基部10の接地板11の長手方向に一致させた姿勢に配設され、第1軸AX1を介して基部10のペダル軸支部12に長手方向一端側が回動可能に軸支される。なお、第1軸AX1は、後述する第2軸AX2、第3軸AX3及び第4軸AX4に対して互いに平行に形成される。
連結部材30は、ペダル20と回動部材40との間を回動可能に連結するための部材であり、長手方向一端側が第2軸AX2を介してペダルの長手方向他端側に、長手方向他端側が第3軸AX3を介して回動部材40の長手方向一端側に、それぞれ回動可能に軸支される。
回動部材40は、演奏者によるペダル20の踏み込み操作に連動して回動する部材であり、基部10における一対の立設部13間に第4軸AX4を介して回動可能に軸支される。回動部材40には、錘80を装着するための係合部44が、第4軸AX4からの距離をそれぞれ異ならせた位置に複数形成され、それら複数の係合部44のうちから錘80の装着位置(係合部44)を適宜選択することで、ペダル20を踏み込む際の操作感(慣性力)の調整が可能とされる。なお、回動部材40についての詳細構成については、図3から図5を参照して後述する。
被打撃部材60は、回動部材40の打撃部43により打撃される部材であり、回動部材40が第4軸AX4の軸心を中心として回動される際の打撃部43の回動軌跡上であって、第4軸AX4よりも鉛直方向上方に配設される。被打撃部材60は、回動部材40の打撃部43に対向して位置する弾性部材61と、その弾性部材61の背面に配設される被打撃支持板62と、その被打撃支持板62と立設部13の架設部13aとの間に介設される介設部材63と、被打撃支持板62の背面に配設されるセンサ64と、を主に備えて構成される。
弾性部材61は、打撃部43により打撃される部材であり、ゴム状弾性材から正面視矩形の板状に形成される。被打撃支持板62は、金属材料から弾性部材61と同等の外形を有する正面視矩形の板状に形成され、弾性部材61の背面全体を支持する。介設部材63は、弾性材料から正面視矩形の枠状に形成され、センサ64の周囲を取り囲みつつ、被打撃支持板62と基部10の架設部13aとを連結する。
センサ64は、被打撃支持板62の振動を検出するピエゾセンサであり、楽音装置(図示せず)に電気的に接続される。打撃部43により被打撃部材60が打撃され被打撃支持板62に振動が発生すると、その被打撃支持板62の振動がセンサ64に検出されると共に、その検出された検出信号が音源装置に出力され、これにより、検出された検出信号に基づいて演奏者の好みに応じた楽音を音源装置から放音することができる。このように、被打撃部材60がセンサ64を備えることで、ペダル装置100を電子打楽器として使用することができる。
なお、本実施形態によれば、被打撃支持板62が、弾性材料からなる介設部材63により支持されるので、打撃部43による打撃時の被打撃支持板62の振動を収束させやすくできると共に、床面やペダル20の振動が被打撃支持板62に伝達されることを抑制できる。その結果、センサ64の誤検出を抑制できる。
付勢部材70は、回動部材40に付勢力を付与するための部材であり、引張ばね(コイルスプリング)により形成される。付勢部材70は、弾性的に引張変形された状態で、一端が基部10のばね連結部14に、他端が回動部材40のばね連結ピン45に、それぞれ連結され、その弾性回復力により、回動部材40を被打撃部材60から離間させる方向(図2(b)において第4軸AX4を中心として回動部材40を反時計回りに回動させる方向)へ付勢する。これにより、ペダル20が踏み込まれていない状態では、ペダル20を図1及び図2に示す初期位置に維持すると共に、ペダル20の踏み込みの解除後は、ペダル20を初期位置へ復帰させる。
このように構成されるペダル装置100によれば、演奏者によりペダル20が踏み込まれると、第2軸AX2が下方へ向けて押し下げられることで、連結部材30を介して、第3軸AX3が第4軸AX4の下側に入り込む方向へ押し込まれる。これにより、回動部材40が第4軸AX4を中心として図2(b)時計回り(右回り)に回動される。ペダル20の踏み込みが所定量に達すると、回動部材40の打撃部43により被打撃部材60の弾性部材61が打撃される。
即ち、本実施形態によれば、ペダル20の踏み込みの際には、回動部材40の打撃部43側(第4軸AX4を挟んで第3軸AX3と反対側)を上方へ持ち上げる態様を形成できるので、ペダル20を踏み込む演奏者に、重量感を感じさせることができる。即ち、アコースティックバスドラムを演奏する際に得られる操作感に近似した感触を演奏者に感じさせることができる。
この場合、上述したように、回動部材40は、錘80の装着位置が変更可能に形成され、錘80の装着位置に応じて、ペダル20を踏み込む際の操作感(慣性力)の調整が可能とされるので、好みの重量感に調整が可能とされる。ここで、図3から図5を参照して、回動部材40の詳細構成について説明する。
図3は、回動部材40の背面斜視図である。図4(a)は、回動部材40の正面図であり、図4(b)は、図4(a)の矢印IVb方向視における回動部材40の側面図であり、図4(c)は、図4(b)の矢印IVc方向視における回動部材40の背面図である。また、図5(a)は、回動部材40の部分拡大正面図であり、図5(b)は、図5(a)のVb−Vb線における回動部材40の部分拡大断面図である。
なお、図3から図5では、上段の係合部44に錘80が装着されると共にその錘80が止めねじ90により締結固定された状態が図示される。また、図3では、回動部材40に第3軸AX3及び第4軸AX4が装着された状態が図示される。
図3から図5に示すように、回動部材40は、本体部41と、その本体部41の一側から延設される連結脚部42と、本体部41の背面から突設される打撃部43と、本体部41に貫通形成される複数の係合部44と、連結脚部42の側面から突設されるばね連結ピン45と、本体部41の正面に開口される締結孔46と、を主に備えて構成される。
本体部41、連結脚部42及び打撃部43は、アルミニウムダイカスト又は亜鉛ダイカストにより一体に形成される。本体部41は、所定の厚みを有すると共に正面視矩形縦長の平板状に形成され、連結脚部42は、側面視クランク状(直角のL字形状が交互に接続された形状)に形成され、一対が本体部41の幅方向に所定間隔を隔てつつ本体部41の長手方向一端に連結される。打撃部43は、断面円弧状に湾曲して突出する蒲鉾状(第4軸AX4に直交する平面での少なくとも頂部における断面形状が円弧状に湾曲されつつ本体部41の背面から突出される形状)に形成される。
連結脚部42には、第3軸AX3及び第4軸AX4が挿通される挿通孔42a,42bが形成される。挿通孔42aは、断面円形の貫通孔として連結脚部42の他端に貫通形成され、第3軸AX3が挿通される。挿通孔42bは、断面六角形の貫通孔として連結脚部42の屈曲部分に貫通形成され、第4軸AX4が挿通される。第3軸AX3は、連結脚部42の対向間から露出する円柱状部分が連結部材30に軸支され、第4軸AX4は、両端の円柱状部分が基部10の立設部13に軸支される。
なお、挿通孔42aには、座繰り加工が施され、第3軸AX3を構成する軸状部材の頭部およびその軸状部材の先端のおねじ部に螺合されるナットが収納可能とされる。また、第4軸AX4は、断面六角形に形成された部分が挿通孔42bに回転不能に挿通され、連結脚部42の外面(背面)から挿通孔42bまで貫通形成され内周面にめねじが螺刻された締結孔42cに螺合された止めねじ(図示せず)により締結固定される。
係合部44は、錘80が係合される部位であり、本体部41を幅方向に貫通する断面円形の貫通孔として、本体部41の複数箇所(本実施形態では上段、中段および下段となる3箇所)に形成される。これら複数の係合部44は、内径が一定の円筒孔として形成されると共に、それぞれが第3軸AX3及び第4軸AX4と平行に延設されると共に、互いに等間隔に配設される。
本実施形態では、複数の係合部44が等間隔に配設されるので、係合部44の貫通形成に起因して剛性が低下する箇所を、回動部材40(本体部41)の一部に偏らせず、その剛性を全体に均一化できるので、その分、耐久性の向上を確保できる。特に、本体部41は、打撃部43による被打撃部60の打撃が繰り返される部材であるので、一部に剛性の弱い箇所が形成されると、その箇所からの破損を招くため、係合部44の等間隔の配設が有効となる。
このように、係合部44が第4軸AX4と平行に延設されるので、回動部材40の回動に伴う遠心力が錘80に作用される場合に、係合部44の内周面を利用した広い面積により錘80を受け止めることができ、その結果、錘80と係合部44との係合を安定して維持できる。
また、係合部44が第3軸AX3(即ち、挿通孔42b)と平行に延設されるので、これら係合部44及び挿通孔42bの加工を同一工程内で行うことができる。即ち、アルミダイカストにより形成される回動部材40は、金型から脱型した状態では、係合部44に抜き勾配が形成されているため、その内径寸法を軸方向に沿って一定とするために、係合部44にドリル加工を施す必要がある。一方、挿通孔42bはドリル加工により連結脚部42に貫通形成される。よって、これら係合部44と挿通孔42bとが平行であれば、両者のドリル加工を同一工程内で行うことができ、生産能率の向上を図ることができる。
なお、本実施形態では、ばね連結ピン45を打ち込むために連結脚部42の側面に穿設される孔や挿通孔42bに形成される座繰り部分も平行とされるので、それらのドリル加工および座繰り加工も上述のドリル加工と同一工程内で行うことができる。
この場合、複数の係合部44のうちの上段の係合部44(第4軸AX4からの距離が最長となるもの)は、正面視において少なくともその一部が打撃部43の形成範囲と重なる位置に形成される。即ち、上段および中段の係合部44を打撃部43の近傍に、下段の係合部44を打撃部43よりも第4軸AX4に近い側に配設することができる。よって、例えば、錘80が打撃部43を挟んで第4軸AX4から遠い側に装着される場合(即ち、打撃部43を越えて回動部材40の先端側に錘80が装着される場合)と比較して、打撃部43により被打撃部材60が打撃された後の回動部材40の振動を抑制でき、その結果、センサ64の誤検出を抑制できる。
なお、係合部44は、上述したように、内径が一定の円筒孔として形成される。但し、両端の開口部分には、面取り加工が施され、外方ほど内径が拡大される円錐形の面取り部分が形成される。よって、面取り部分に沿わせて錘80を係合部44へ挿入しやすくできる。また、係合部44は、ペダル20が初期位置に配置された状態において、係合部44の軸方向視で立設部13と重ならない領域に形成される(図2(b)参照)。よって、立設部13と干渉することなく、錘80の係合部44への着脱を行うことができる。
ばね連結ピン45は、付勢部材70(図2(a)参照)の他端が連結される円柱状の部材であり、付勢部材70の他端を係合するための環状の溝が先端側に凹設されると共に、基端側が連結脚部42の側面に穿設された孔に打ち込まれて固定される。
締結孔46は、本体部41の正面(回動部材40の外面)と係合部44との間で貫通形成される孔であり、内周面にめねじが螺刻される。よって、締結孔46に後述する止めねじ90を螺合することで、錘80を係合部44に締結固定して保持できる。なお、締結孔46は、その軸心の延長線が係合部44の軸心に直交する位置に配設される。
錘80は、質量体としての役割を担う部材であり、金属材料から断面円形の円柱状に形成されると共に、その外径寸法が、係合部44の内径寸法と同等の寸法か若干小さい寸法に形成される。よって、回動部材40の回動に伴う遠心力が錘80に作用しても、係合部44の内周面で錘80の外周面を受け止めやすくできるので、錘80の固定を維持しやすくできる。なお、錘80は、本実施形態では、鉄鋼材料から形成されるが、他の材料を採用しても良い。他の材料としては、真鍮または黄銅などの非鉄金属、樹脂材料などが例示される。
錘80は、その軸方向の長さ寸法(全長)が、本体部41の幅寸法(図4(a)左右方向寸法)よりも大きくされる。よって、錘80の端部が本体部41の側面から突出されるので、その突出部分を係合部44内へ押し込むと共に、これにより反対側に押し出された端部をつまんで抜き出す作業が可能となる。また、錘80の両端には、面取り加工が施され、先窄まりの面取り部分が形成される。よって、面取り部分を利用して錘80を係合部44へ挿入しやすくできる。その結果、係合部44に対して錘80を着脱する際の作業性の向上を図ることができる。
止めねじ90は、その先端を錘80の外周面に押圧することで錘80の運動を止め係合部44内に固定するねじであり、一方の軸方向端面に六角穴91を有する全ねじとしての六角穴付き止めねじとして形成される。よって、係合部44に錘80を挿通し、締結孔46に止めねじ90を螺合させ、その止めねじ90の先端で錘80の外周面を押圧することで、その止めねじ90の先端に押圧される外周面とは反対側の外周面を係合部44の内周面に押圧させて、錘80を係合部44に固定できる。
このように、本実施形態では、貫通孔としての係合部44と、その係合部44に連通される締結孔46とを備え、錘80を係合部44に挿通し、締結孔46に螺合された止めねじ90により錘80を固定する構造なので、係合部44に対する錘80の周方向位置を位置決めする必要がない。よって、係合部44に錘80を装着(挿通)する作業を簡易とできると共に、錘80に周方向の方向性を持たせる必要がないので、その製造が容易となり、コストを削減できる。
なお、止めねじ90の先端は、平先(先端形状が平坦面)として形成され、錘80の損傷を抑制する。これにより、繰り返しの使用が可能とされる。
以上のように構成されたペダル装置100によれば、複数の係合部44が、第4軸AX4からの距離をそれぞれ異ならせた位置に形成されるので、錘80を装着する装着位置(係合部44)を変更することで、第4軸AX4と錘80との間の距離を変更することができ、その結果、ペダル20を踏み込む際の操作感(慣性力)を調整することができる。
例えば、図3に示すように上段の係合部44に錘80を装着することで、第4軸AX4からの距離を最長とし、操作感が重くなるように調整できる一方、下段の係合部44に錘80を装着することで、第4軸AX4からの距離を最短として、操作感が軽くなるように調整でき、また、中段の係合部44に錘80を装着することで、上段または下段に装着する場合の中間程度の操作感に調整できる。
このように、ペダル20を踏み込む際の操作感の調整には、少なくとも1の錘80を準備すれば足り、従来品のように、重量違いの複数の錘を準備する必要がない。即ち、コストを抑制しつつ、ペダル20を踏み込む際の操作感の調整を可能とできる。
更に、ペダル装置100によれば、複数個の錘80を準備すれば、上段、中段および下段の係合部44に対する錘80の装着位置および装着個数を組み合わせることができ、これにより、ペダルを踏み込む際の操作感の選択の自由度を拡大できる。この場合でも、複数個の錘80は、それぞれ同一構成のもので足り、重量違いの錘を準備する必要がないので、コストの上昇を抑制できる。
具体的には、3個の錘80を準備することで、1個の錘80を上段、中段または下段のいずれかの係合部44に装着する組み合わせと、2個の錘80を上段および中段、中段および下段、又は、上段および下段のいずれかの係合部44に装着する組み合わせと、3個の錘80を上段、中段および下段の全ての係合部44に装着する組み合わせと7通りの組み合わせのうちから演奏者が任意に選択することができる。この場合、3個の錘80はそれぞれ同一構成のもので足り、コストの上昇を抑制できる。特に、本実施形態では、錘80が断面円形の円柱状に形成されるので、錘80の形状を簡素化して、その製造を容易とすることができる。その結果、コストを削減できる。
また、係合部44が、断面円形の貫通孔として形成されると共に、錘80が係合部44の内径に対応した外径の断面円形の円柱状に形成されることで、これら係合部44及び錘80の製造を容易としてコストを削減できるだけでなく、錘80の周方向の方向性をなくせるので、係合部44に錘80を装着(挿通)する作業を簡易とできる。更に、回動部材40の回動に伴う遠心力が錘80に作用しても、係合部44の内周面に錘80の外周面を全体的に当接させることができるので、錘80の固定を維持しやすくできる。
次いで、図6を参照して、第2実施形態における回動部材240について説明する。第1実施形態では、係合部44と同数の締結孔46が形成される場合を説明したが、第2実施形態では、複数の係合部44に対して1の挿通孔246のみが形成される。なお、上述した第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図6(a)は、第2実施形態における回動部材240の部分拡大正面図であり、図6(b)は、図6(a)のVIb−VIb線における回動部材240の部分拡大断面図である。なお、図6では、上段の係合部44に錘280が装着されると共にその錘280が止めねじ290により固定された状態が図示される。
図6(a)及び図6(b)に示すように、回動部材240は、その挿通孔246の構成が第1実施形態における締結孔46の構成と異なる点を除き、第1実施形態における回動部材40と同一に構成される。
挿通孔246は、止めねじ290を挿通させるための孔であり、本体部41の正面(回動部材240の外面)と係合部44との間で貫通形成される。詳細には、挿通孔246は、本体部41の正面において係合部44の周方向(即ち、係合部44の軸方向に直交する方向)に沿って長い長穴形状の孔として形成され、これにより、複数(本実施形態では3個)の係合部44のそれぞれに連通される。
なお、挿通孔246は、その貫通方向が係合部44の軸方向に直交される。また、挿通孔246の幅寸法(図6(a)左右方向寸法)は、止めねじ290の直径と同等の寸法または若干大きな寸法に設定される。
錘280は、締結孔281が形成される点を除き、第1実施形態における錘80と同一に構成される。締結孔281は、錘280の軸心に直交して貫通形成される孔であり、後述する止めねじ290が螺合可能なめねじが内周面に螺刻される。また、止めねじ290は、その全長が長くされる点を除き、第1実施形態における止めねじ90と同一に構成される。
よって、回動部材240の係合部44に錘280を挿通し、本体部41の挿通孔246から挿通した止めねじ290を錘280の締結孔281に螺合させると共に、止めねじ290の先端で係合部44の内周面を押圧することで、その反作用により止めねじ290の先端側とは反対側の錘280の外周面を係合部44の内周面に押圧させて、錘280を係合部44に固定できる。
この場合、回動部材240の挿通孔246は、上述した通り、本体部41の正面視において、係合部44の周方向に沿って長い長穴形状に形成される。よって、第2実施形態によれば、回動部材240の係合部44に錘280を装着(挿通)した後、挿通孔246から挿通した止めねじ290の先端を錘280の締結孔281に螺合させる際に、錘280の締結孔281の周方向位置が周方向に位置ずれしている場合であっても、長穴形状を利用して、挿通孔246に挿通した止めねじ290の先端を錘280の締結孔281に螺合させやすくできる。その結果、挿通孔246と締結孔281との位置合わせのために、錘80を係合部44内で周方向に回転させる作業を不要とでき、係合部44に錘280を固定する作業を簡易とできる。
ここで、止めねじ290は、その軸方向の長さ寸法(全長)が、錘280の外径寸法よりも大きくされる。よって、止めねじ290は、錘280の締結孔281に螺合され、先端が回動部材240の係合部44の内周面に当接された状態(即ち、錘280を係合部44に固定した状態)において、止めねじ290の後端側(六角穴91側)を錘280の外周面よりも突出させて回動部材240の挿通孔246内に位置させることができる。
よって、第2実施形態によれば、止めねじ290の締結が緩んで、錘280が係合部44から抜け出る方向(図6(a)左右方向)へ移動しようとしても、止めねじ290の後端側を挿通孔246の内周面に係止させて、錘280の移動を規制することができる。その結果、錘280が係合部44から不用意に抜け出ることを抑制できる。
次いで、図7を参照して、第3実施形態における回動部材340について説明する。第1実施形態では、係合部44どうしが間隔を隔てて配置される場合を説明したが、第3実施形態の係合部44は、隣接するものどうしが重なって配置される。なお、上述した各実施形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図7(a)は、第3実施形態における回動部材340の部分拡大正面図であり、図7(b)は、図7(a)のVIIb−VIIb線における回動部材340の部分拡大断面図である。なお、図7では、最上段の係合部44に錘280が装着されると共にその錘280が止めねじ290により固定された状態が図示される。
図7(a)及び図7(b)に示すように、回動部材340は、その挿通孔346の構成が第1実施形態における締結孔46の構成と異なる点、及び、係合部44及び挿通孔346の形成数が第1実施形態における係合部44及び締結孔46の形成数と異なる点を除き、第1実施形態における回動部材40と同一に構成される。
挿通孔346は、止めねじ290を挿通させるための断面円形の孔であり、本体部41の正面(回動部材340の外面)と係合部44との間で貫通形成される。なお、挿通孔346は、複数(本実施形態では5個)の係合部44ごとにそれぞれ形成されると共に、その軸心の延長線が係合部44の軸心に直交する位置に形成される。
よって、回動部材340の係合部44に錘280を挿通し、本体部41の挿通孔346から挿通した止めねじ290を錘280の締結孔281に螺合させると共に、止めねじ290の先端で係合部44の内周面を押圧することで、その反作用により止めねじ290の先端側とは反対側の錘280の外周面を係合部44の内周面に押圧させて、錘280を係合部44に固定できる。
この場合、第3実施形態によれば、本体部41には、複数の係合部44が互いの内部空間どうしを重ねる位置にそれぞれ配置される。よって、各係合部44どうしを近接させてそれらの離間距離を狭くできると共に、より多くの係合部44を限られたスペース内に配設できる。その結果、錘280の装着位置を変更して、ペダル20を操作する際の操作感を調整する構造において、その調整幅を細かくすることができると共に、選択の自由度を拡大することができる。
なお、本実施形態では、挿通孔346をそれぞれ独立して形成したが、例えば、上述した第2実施形態の場合のように、各挿通孔346どうしを連通させて長穴形状とすることも可能である。但し、本実施形態のように、係合部44が内部空間どうしを重ねて配設される場合には、挿通孔346をそれぞれ独立して形成することが好ましい。係合部44どうしの連通により本体部41の剛性の低下を招くおそれがあるところ、挿通孔346どうしの間に連結部分を形成して、本体部41の剛性を確保できるからである。
次いで、図8を参照して、第4実施形態における回動部材440について説明する。第1実施形態では、止めねじ90の締結力を利用して錘80を固定(保持)する場合を説明したが、第4実施形態の錘80は、ゴム状弾性材からなる弾性基体490の弾性力および摩擦力を利用して固定(保持)される。なお、上述した各実施形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図8(a)は、第4実施形態における回動部材440の部分拡大正面図であり、図8(b)は、図8(a)のVIIIb−VIIIb線における回動部材440の部分拡大断面図であり、図8(c)は、図8(a)のVIIIc−VIIIc線における回動部材440の部分拡大断面図である。なお、図8では、上段の係合部491に錘280が装着された状態が図示される。
図8(a)から図8(c)に示すように、回動部材440は、第1実施形態における締結孔46が省略されると共に、本体部41の内部に内装された弾性基体490に係合部491が形成される点が、第1実施形態における回動部材40と異なり、その他は同一に構成される。
弾性基体490は、本体部41よりも幅寸法が若干大きな正面視矩形であって(図8(a)参照)、本体部41の厚み寸法よりも薄い側面視長円形の平板状にゴム状弾性材から形成され、本体部41の内部に両側面を露出させた状態で内装される。
第4実施形態では、錘80を係合するための係合部491が弾性基体490に形成される。即ち、係合部491は、弾性基体490を幅方向に貫通する断面円形の貫通孔として形成され、弾性基体490の複数箇所(本実施形態では上段、中段および下段となる3箇所)に形成されると共に、その内径寸法が、錘80の外径寸法と同等の寸法か若干小さな寸法に形成される。
これにより、第4実施形態によれば、係合部491に錘80を装着(挿通)することで、ゴム状弾性からなる弾性基体490の弾性回復力または摩擦力を利用して、錘80を係合部491に固定することができる。よって、錘80を固定する際のねじを締結する作業や錘80を取り外す際のねじの締結を緩める作業が不要であり、錘80を係合部491に差し込む又は係合部491から押し出す(或いは、抜き取る)だけで、錘80の着脱を行うことができる。
特に、複数の係合部491は、第1実施形態の場合と同様に、それぞれが第4軸AX4と平行に延設される。よって、回動部材440の回動に伴う遠心力が錘80に作用される場合に、その遠心力を係合部491に錘80を押し付ける力として利用できるので、係合部491による錘80の係合を安定して維持できる。
なお、本体部41には、弾性基体490の側面形状(長円形状)と同等の大きさの断面形状または若干小さな断面形状(長円形状)の貫通孔が貫通形成され(図8(b)参照)、その貫通孔に弾性基体490が圧入により内装される。即ち、接着剤や乾燥時間を不要にできるので、その分、コストを削減できる。また、弾性基体490にへたり(弾性回復力の低下)が生じた場合に、弾性基体490の交換を容易とできる。但し、本体部41に弾性基体490を接着剤を使用して固定しても良い。
次いで、図9を参照して、第5実施形態における回動部材540について説明する。第1実施形態では、止めねじ90の締結力が錘80の係合部44からの抜け止めとされる場合を説明したが、第5実施形態の錘580は、弾性基体590との間の凹凸嵌合が係合部544からの抜け止めとされる。なお、上述した各実施形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図9(a)は、第5実施形態における回動部材540の部分拡大正面図であり、図9(b)は、図9(a)のIXb−IXb線における回動部材540の部分拡大断面図であり、図9(c)は、図9(a)のIXc−IXc線における回動部材540の部分拡大断面図である。なお、図9では、上段の係合部544に錘580が装着された状態が図示される。
図9(a)から図9(c)に示すように、回動部材540は、第1実施形態における締結孔46が省略される点、錘580の構成が第1実施形態における錘80の構成と異なる点、及び、係合部544に弾性基体590が配設される点を除き、第1実施形態における回動部材40と同一に構成される。
係合部544の内周面には、縦断面(軸心を含む平面で切断した断面)コ字状であってその形状が周方向に連続する環状の溝である溝部544aが凹設され、その溝部544aには、ゴム状弾性材から軸方向視円環状に形成される弾性基体590が内嵌される。弾性基体590の内周面には、凸部591が形成される。凸部591は、縦断面三角形状であってその形状が周方向に連続する環状に形成され、係合部544の内周面よりも軸心方向へ突設される。
錘580は、凹部581が形成される点を除き、第1実施形態における錘80と同一に構成される。凹部581は、弾性基体590の凸部591に対応する大きさ(本実施形態では同等の大きさ)の縦断面三角形状であってその形状が周方向に連続する環状の縮径部として錘80の外周面に凹設される。
これにより、第5実施形態によれば、係合部544に錘580を装着(挿通)することで、弾性基体590の凸部591と錘580の凹部581との凹凸嵌合を利用して、錘580を係合部544に固定することができる。よって、錘580を固定する際のねじを締結する作業や錘580を取り外す際のねじの締結を緩める作業が不要であり、錘580を係合部544に差し込む又は係合部544から押し出す(或いは、抜き取る)だけで、錘580の着脱を行うことができる。
また、凸部591及び凹部581は、同一形状(縦断面三角形状)を周方向に連続させた軸対称の単純形状に形成されるため、弾性基体590及び錘580の製造を容易としてコストを削減できるだけでなく、係合部544(弾性基体590)に対する錘580の周方向位置を位置決めする必要がなく、その分、係合部544に錘580を装着(挿通)する作業を簡易とできる。
次いで、図10を参照して、第6実施形態における回動部材640について説明する。第1実施形態では、止めねじ90の締結力が錘80の抜け止めとされる場合を説明したが、第6実施形態の錘680は、抜け止めとしての止め輪690を備えて構成される。なお、上述した各実施形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図10(a)は、第6実施形態における回動部材640の部分拡大正面図であり、図10(b)は、図10(a)のXb−Xb線における回動部材640の部分拡大断面図であり、図10(c)は、図10(a)のXc−Xc線における回動部材640の部分拡大断面図である。なお、図10では、上段の係合部44に錘680が装着された状態が図示される。
図10(a)から図10(c)に示すように、回動部材640は、第1実施形態における締結孔46が省略される点、錘680の構成が第1実施形態における錘80の構成と異なる点を除き、第1実施形態における回動部材40と同一に構成される。
錘680は、溝部681が両端部にそれぞれ形成される点と、それら各溝部681に嵌め込まれる止め輪690を備える点とを除き、第1実施形態における錘80と同一に構成される。溝部681は、縦断面コ字状であってその形状が周方向に連続する環状の溝として錘680の外周面に凹設される。一方、止め輪690は、錘680の溝部681に嵌め込まれる所謂スナップリングであり、その外径寸法が、係合部44の内径寸法よりも大きくされる。なお、本実施形態では、止め輪690として、Eリングが採用される。
これにより、第6実施形態によれば、錘680の両端に止め輪690が着脱可能とされるので、係合部44に錘680を装着(挿通)する作業および係合部44から錘680を取り外す作業を簡易としつつ、係合部44から錘680が抜け出ることを確実に防止できる。即ち、一端側の止め輪690のみを取り外すことで、錘680をその一端側から係合部44へ容易に挿通させることができる。また、挿通させた後は一端側に止め輪690を装着することで、一端側および他端側の止め輪690により、錘680が係合部44からいずれの方向へ抜け出ることも確実に抑制できる。
なお、本実施形態では、錘680の両端に溝部681を凹設して止め輪690を装着可能としたが、溝部681を一端のみに形成するものであっても良い。この場合には、錘680の他端に、係合部44の内径寸法よりも大きな外径寸法の部位(例えば、フランジ状の部位)を形成する。これによっても、第6実施形態の場合と同様に、係合部44への錘680の着脱作業を簡易としつつ、係合部44からの錘680の確実な抜け止めを達成できる。
次いで、図11及び図12を参照して、第7実施形態における回動部材740について説明する。第1実施形態では、回動部材40が本体部41と連結脚部42とから一体に形成される場合を説明したが、第7実施形態の回動部材740は、一対の本体部741と連結脚部742とがそれぞれ別体に形成される。なお、上述した各実施形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図11(a)は、第7実施形態における回動部材740の背面図であり、図11(b)は、図11(a)のXIb−XIb線における回動部材740の断面図である。なお、図11では、上段の係合部744に錘80が装着された状態が図示されると共に、第3軸AX3及び第4軸AX4の図示が省略される。
図11(a)及び図11(b)に示すように、第7実施形態における回動部材740は、一対の本体部741と、それら一対の本体部741に締結固定される連結脚部742と、一対の本体部741の背面からそれぞれ突設される打撃部43と、一対の本体部741にそれぞれ形成される複数の係合部744と、連結脚部742の側面から突設されるばね連結ピン45と、を主に備えて構成され、一対の本体部741(係合部744)の対向間に錘80が固定される。ここで、図12を参照して、本体部741について説明する。
図12(a)は、本体部741の正面図であり、図12(b)は、図12(a)のXIIb−XIIb線における本体部741の断面図である。図12(a)及び図12(b)に示すように、本体部741は、所定の厚みを有すると共に正面視矩形縦長の平板状に形成され、係合部744と、ヒンジ部747と、挿通孔748と、を主に備える。
係合部744は、対向する本体部741における係合部744との間で錘80を係合させるための部位であり(図11参照)、本体部741の幅方向に延設される断面半円形の溝として、本体部741の正面における複数箇所(本実施形態では上段、中段および下段となる3箇所)に凹設される。これら複数の係合部744は、回動部材740の組立状態において、それぞれが第3及び第4軸AX3,AX4(挿通孔42a,42b)と平行に延設されると共に、互いに等間隔に配設される。
ヒンジ部747は、対向する本体部741との連結部となる部位であり、本体部741の上端側においてその本体部741の幅方向中央よりも一方側(図12(a)左側)の範囲に形成されると共に、本体部741の正面側(図12(b)左側)に突出する側面視円形状に形成され、その円形状の中央に挿通孔747aが貫通形成される。なお、挿通孔747aは、ボルトBL1(図11参照)が挿通される断面円形の孔であり、その軸心が、本体部741の正面よりも若干突出した位置(図12(b)左側)に配置されると共に、係合部744の延設方向に平行に形成される。
挿通孔748は、一対の本体部741に連結脚部742を締結固定するためのボルトBL2(図11参照)が挿通される断面円形の孔であり、本体部741の下端側において幅方向に離間して一対が貫通形成される。これら一対の挿通孔748の軸心は、ヒンジ部747における挿通孔747aの軸心に対して直交される。即ち、挿通孔748に挿通されるボルトBL2は、挿通孔747aに挿通されるボルトBL1に対して直交される(図11参照)。
図11に戻って説明する。一対の本体部741は、それらの正面どうし向い合せに対向配置することで、互いのヒンジ部747が相手のヒンジ部747の側方の空間に入り込み、挿通孔747aどうしが同心に配置されるので、それら各挿通孔747aにボルトBL1を挿通して締結することで、上端側(ヒンジ部747)どうしがボルトBL1を回動軸として回動可能に連結される。
この場合、一対の本体部741の下端側に連結部材742を締結固定する2本のボルトBL2は、本体部741の上端側(ヒンジ部747)を回動可能に軸支するボルトBL1に対して直交されるので、ボルトBL2を締結することで、ボルトBL1を中心として一対の本体部741を互いに近接する方向へ回動させ、係合部744の対向間隔を狭めることができると共に、ボルトBL2の締結を緩めることで、ボルトBL1を中心として一対の本体部741を互いに離間する方向へ回動させ、係合部744の対向間隔を広げることができる。
よって、第7実施形態によれば、一対の本体部741の係合部744の対向間に錘80を挿通し、ボルトBL2を締結することで、対向する係合部744の間で錘80を挟み込むことができるので、かかる錘80を強固に固定できる。よって、演奏中に錘80が係合部744から抜け出ることを防止するための手段(例えば、止めねじや止め輪など)を設ける必要がなく、その分、コストを削減できる。
また、本体部741には、ヒンジ部747が幅方向一方に偏って形成されるので、本体部741の方向性をなくすことができる。即ち、本体部741を、回動部材740の正面側を構成する本体部741としても、回動部材740の背面側を構成する本体部741としても、使用(兼用)することができるので、その分、回動部材740の部品点数を低減でき、コストを削減できる。
更に、一対の本体部741をそれらの正面どうしで向い合せに対向配置した状態では、かかる一対の本体部741の組立品における正面側および背面側の方向性をなくすことができる。よって、一対の本体部741の組立品に対して、連結脚部742の組み付け方向を考慮する必要がなく、一対の本体部741の組立品のいずれの側(例えば、図11(b)右側または左側)にも連結脚部742を組み付け可能となるので、組み立て工程を簡素化でき、コストを削減できる。
次いで、図13を参照して、第8実施形態における回動部材840について説明する。第1実施形態では、係合部44が貫通孔として形成される場合を説明したが、第8実施形態の係合部844は、溝とし形成される。なお、上述した各実施形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図13(a)は、第8実施形態における回動部材840の部分拡大正面図であり、図13(b)は、図13(a)のXIIIb−XIIIb線における回動部材840の部分拡大断面図である。なお、図13では、上段の係合部844に錘880が装着された状態が図示される。
図13(a)及び図13(b)に示すように、回動部材840は、係合部844及び締結孔846の構成が第1実施形態における係合部44及び締結孔46と異なる点を除き、第1実施形態の回動部材40と同一に構成される。
係合部844は、錘880が係合される部位であり、本体部41の幅方向に延設される断面半円形の溝として、本体部41の正面における複数箇所(本実施形態では上段、中段および下段となる3箇所)に凹設される。これら複数の係合部844は、それぞれが第3及び第4軸AX3,AX4(図2及び図3参照)と平行に延設されると共に、互いに等間隔に配設される。締結孔846は、係合部844の内周面に凹設される有底の孔であり、後述する止めねじ890のおねじが螺合可能なめねじが内周面に螺刻される。
錘880は、挿通孔881及び受け面882が形成される点を除き、第1実施形態における錘80と同一に構成される。挿通孔881は、錘880の軸心に直交して貫通形成される断面円形の孔であり、後述する止めねじ890が挿通可能な内径寸法に形成される。受け面882は、錘880の外周面を面取りすることで挿通孔881の軸心に直交する平坦面として形成される部位であり、後述する止めねじ890の頭部891における座面が当接される。
止めねじ890は、締結孔846のめねじに螺合可能なおねじが螺刻される軸部と、その軸部の後端に配設され六角穴を有する頭部891と、を備え、頭部891の外径寸法が錘880の挿通孔881の内径寸法よりも大きな寸法に設定される。よって、錘880の挿通孔881に挿通した止めねじ890の軸部(おねじ)を締結孔846に螺合させ、その締結力(軸力)を止めねじ890の頭部891の座面から錘880の受け面882に作用させることで、錘880の外周面を係合部844の内周面に押圧して、錘880を係合部844に固定できる。
このように、第8実施形態によれば、係合部844が回動部材840(本体部41)の外面(正面)に凹設される溝として形成されるので、係合部が本体部を幅方向に貫通する貫通孔として形成される場合と比較して、回動部材840(本体部41)の剛性を確保できる。
また、係合部844が回動部材840の正面側に開放する溝として形成されることで、係合部が貫通孔として形成される場合のように、錘880の着脱を行う際には、係合部844の延設方向に沿って抜き差しする必要がなく、回動部材840(本体部41)の正面側の空間を利用して、錘880の着脱を行うことができる。
即ち、基部10の立設部13(図2(b)参照)との干渉を考慮せずに錘880を着脱できるので、その着脱の作業性が向上するだけでなく、立設部13の設計の自由度を高めることができる。例えば、ペダル20が初期位置に配置された状態やペダル20が踏み込まれた状態において、係合部844が側面視において立設部13と重なって形成される場合であっても、錘880の係合部844への着脱を行うことができるので、係合部844との位置関係を考慮することなく、立設部13の形状を規定することができる。
次いで、図14を参照して、第9実施形態における回動部材940について説明する。第1実施形態では、止めねじ90の締結力が錘80の係合部44からの抜け止めとされる場合を説明したが、第9実施形態の係合部944及び錘980は、両者が螺合可能に形成され、その締結力(摩擦力)が抜け止めとされる。なお、上述した各実施形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図14(a)は、第9実施形態における回動部材940の部分拡大正面図であり、図14(b)は、図14(a)のXIVb−XIVb線における回動部材940の部分拡大断面図である。なお、図14では、上段の係合部944に錘980が装着された状態が図示される。また、図14(a)では、図面を簡素化して、理解を容易とするために、係合部944の内面に表れるめねじの山頂および谷底を示す実線の図示が省略される。
図14(a)及び図14(b)に示すように、回動部材940は、締結孔46が省略される点と、係合部944の構成が第1実施形態における係合部44と異なる点とを除き、第1実施形態の回動部材40と同一に構成される。
係合部944の内周面には、その全長にわたってめねじが螺刻される一方、錘980の外周面には、係合部944のめねじに螺合可能なおねじがその全長にわたって螺刻される。なお、錘980は、一方の軸方向端面には、六角穴981が形成される。即ち、錘980は、一方の軸方向端面に六角穴981を有する全ねじとして形成される。
よって、第9実施形態によれば、係合部944のめねじと錘980のおねじとを螺合させた状態(即ち、係合部944に錘980が締結固定された状態)で、錘980を係合部944に装着(挿通)させることができる。これにより、おねじ及びめねじの締結力(摩擦力)により、錘980が係合部944から抜け出ることを抑制できる。
なお、本実施形態では、錘980が頭部を有さない全ねじとして形成されるので、図14に示すように、係合部944に錘980が適正に装着された状態では、回動部材940の幅方向における重量バランスを均一とでき、回動部材940を安定して回動させることができる。一方で、錘980が頭部を有して形成されても良い。この場合には、錘980の頭部の座面を回動部材940(本体部41)の側面に当接させ、錘980に軸力を発生させることができるので、おねじ及びめねじの締結が緩むことを抑制して、錘980が係合部944から抜け出ることをより確実に抑制できる。
次いで、図15を参照して、第10実施形態におけるペダル装置1100について説明する。第1実施形態では、ペダル20に連結部材30を介して連結される回動部材40に係合部44が形成される場合を説明したが、第10実施形態の係合部1044は、ペダル1020に形成される。なお、上述した各実施形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図15(a)は、第10実施形態におけるペダル装置1100の上面図であり、図15(b)は、図15(a)のXVb−XVb線におけるペダル装置1100の断面図である。なお、図15(b)では、最下段(1番目)の係合部1044に錘80が装着された状態が図示される。
図15(a)及び図15(b)に示すように、第10実施形態におけるペダル装置1100は、床面に載置される基部1010と、その基部1010に回動可能に軸支されるペダル1020と、そのペダル1020の下面に配設されるウェイト部材1050と、ペダル1020を初期位置へ復帰させるための付勢力を発生する付勢部材1070と、ウェイト部材1050の回動軌跡上に位置するセンサラバー1090と、を主に備えて構成される。
基部1010は、床面に載置(接地)される長板状の接地板1011と、その接地板1011の長手方向一側に配設されるペダル軸支部1012と、接地板1011の長手方向他側に配設されるカバー部1013と、を主に備える。
ペダル1020は、その長手方向を基部1010の接地板1011の長手方向に一致させた姿勢に配設され、第1軸AX1001を介して基部1010のペダル軸支部1012に長手方向一端側が回動可能に軸支される。
付勢部材1070は、引張ばね(コイルスプリング)により形成され、弾性的に引張変形された状態で、一端がウェイト部材1050のばね連結部1050aに、他端がカバー部材1013のばね連結部1013aに、それぞれ回動可能に連結される。
よって、ペダル1020が踏み込まれていない状態では、付勢部材1070の弾性回復力により、第1軸AX1001、ばね連結部1050a及びばね連結部1013aがほぼ一直線上に配置され、ペダル1020が図15(b)に示す初期位置に維持される。ペダル1020が踏み込まれると、付勢部材1070が引張変形され、操作感が付与されると共に、ペダル1020の踏み込みが解除されると、付勢部材1070の弾性回復力により、ペダル1020が初期位置へ復帰される。
センサラバー1090の下方には、センサ1064が接地板1011の上面に配設される。センサラバー1090は、基部が接地板1011に固定されると共に、先端が自由端とされ、接地板1011に固定された基部から側面視円弧状に湾曲して先端をウェイト部材1050へ向けた形状にゴム状弾性材から形成される。
ぺダル1020が踏み込まれると、ウェイト部材1050の下面によりセンサラバー1050の自由端が押圧され、その曲率が大きくなるようにセンサラバー1050が変形され、センサ1064との接触面積が大きくされる。
即ち、ペダル1020の踏み込み量が大きいほど、センサ1064に接触されるウェイト部材1050の面積が大きくなり、センサ1064により検出される抵抗値が小さくなる。この抵抗値の変化に基づいて、ペダル1020の踏み込み位置を検出できると共に、抵抗値の変化速度に基づいて、ペダル1020の踏み込み速度および踏み込み圧力を検出でき、これらの検出された検出信号に基づいて、演奏者の好みに応じた楽音が源装置から放音される。
ペダル1020には、錘80を装着するための係合部1044と、止めねじ90が螺合される締結孔1046とが形成され、それら複数の係合部1044のうちから錘80の装着位置(係合部1044)を適宜選択することで、ペダル1020を踏み込む際の操作感(慣性力)の調整が可能とされる。
係合部1044及び締結孔1046は、その配設個数を除き、第1実施形態における係合部44及び締結孔1046と実質同一に形成される。即ち、係合部1044は、ペダル1020を幅方向に貫通する断面円形の貫通孔として、ペダル1020の長手方向に沿った複数(本実施形態では5個)が形成され、これら複数の係合部1044は、それぞれが第1軸AX1001と平行に延設される。締結孔1046は、ペダル1020の下面(外面)と係合部1044との間で貫通形成され、止めねじ90のおねじが螺合可能なめねじが内周面に螺刻される。
よって、係合部1044に錘80を挿通し、締結孔1046に止めねじ90を螺合させ、その止めねじ90の先端で錘80の外周面を押圧することで、その止めねじ90の先端に押圧される外周面とは反対側の外周面を係合部1044の内周面に押圧させて、錘80を係合部1044に固定できる。
第10実施形態では、複数の係合部1044の第1軸AX1001からの距離が次のように規定される。即ち、第1軸AX1001からの距離が最も短い係合部1044(図15(b)における右端の係合部1044)と第1軸AX1001との間の距離をRとした場合に、第1軸AX1001からの距離がn番目に短い係合部1044と第1軸AX1001との間の距離は、nの平方根にRを乗じた値として規定される。
具体的には、第1軸AX1001からの距離は、1番目の係合部1044(図15(b)における右端の係合部1044)は「R」に、2番目の係合部1044は2の平方根にRを乗じた「1.41×R」に、3番目の係合部1044(図15(b)における中央の係合部1044)は3の平方根にRを乗じた「1.73×R」に、4番目の係合部1044は4の平方根にRを乗じた「2×R」に、5番目の係合部1044(図15(b)における左端の係合部1044)は5の平方根にRを乗じた「2.23×R」に、それぞれ規定される。
ここで、第1軸AX1001から距離:Rの位置に、半径:r・質量:mの錘80が位置すると仮定すると、第1軸AX1001まわりの錘80の慣性モーメントJは、J=m×(r×r/2+R×R)=m×r×r/2+m×R×Rとされる。右辺第1項は、錘80(質量:m、半径:rの円柱状体)がその軸心を回転中心として回転するときの慣性モーメントであり、右辺第2項は、質量mの質点が距離(半径):Rで回転するときの慣性モーメントである。
距離:Rに対して半径:rが十分に小さい場合には、右辺第1項を無視できるので、J=m×R×Rとなる。即ち、錘80の慣性モーメントJは、錘80の質量:mに比例し、距離:Rの二乗に比例して、大きくなる。よって、錘80の装着位置を1番目の係合部1044から5番目の係合部1044へ順に変更する場合に、その装着位置(係合部1044の第1軸AX1001からの距離)を、上述したように、nの平方根にRを乗じた値、として規定することで、慣性モーメントJを比例的に増加させることが可能となる。
その結果、錘80の装着位置に対する慣性モーメントの変化を比例関係として、その関係を直感的に捉えやすくでき、ペダルを踏み込む際の操作感の調整を演奏者に行わせやすくすることができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
上記各実施形態のうちの一の実施形態における一部または全部の構成を、他の実施形態における一部または全部の構成と組み合わせて、或いは、置き換えて、ペダル装置100,1100を構成しても良い。
例えば、第2実施形態において、その挿通孔246を、第3実施形態における挿通孔346に置き換えて、新たな形態(即ち、複数(第2実施形態では3本)の係合部44のそれぞれに独立した挿通孔346が連通される形態)としても良い。
例えば、第6実施形態における止め輪690を利用した錘680の抜け止め構造を、第4又は第5実施形態における錘80に適用しても良い。即ち、これら両者を組み合わせて新たな形態としても良い。
例えば、第10実施形態において、止めねじ90を利用した錘80の固定構造を、第2又は第3実施形態における止めねじ290を利用した錘280の固定構造と置き換えても良く、或いは、第4及び第5実施形態における弾性基体490,590を利用した錘80,580の固定構造と置き換えても良い。同様に、第8実施形態における断面半円形状の係合部844に止めねじ890で錘880を締結する固定構造と置き換えても良く、或いは、第9実施形態における錘980のおねじと係合部944のめねじとを螺合させる固定構造と置き換えても良い。
例えば、第10実施形態のように、錘80の装着対象をペダル1020とする技術思想を、第1から第9実施形態におけるペダル装置100に適用しても良い。この場合、ペダル装置100は、回動部材40〜940とペダル20の両者が錘80等を固定可能とされても良く、或いは、ペダル20のみが錘80等を固定可能とされても良い。
例えば、第1から第9実施形態では、複数の係合部44、491,544,744,844,944が等間隔に配設されるが、この配設方法を、第10実施形態における複数の係合部1044の配設方法(n番目の係合部1044の第1軸AX1001からの離間距離をnの平方根にRを乗じた値とする方法)に置き換えても良い。逆に、第10実施形態における複数の係合部1044を等間隔に配設しても良い。
上記各実施形態では、ペダル装置100,1100がセンサ64,1064を備え、電子楽器として構成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、センサ64,1064の配設を省略して練習用のペダル装置として構成されても良い。
上記各実施形態では、回動部材40〜940又はペダル1020に、同一構成の錘80,280,580,680,880,980のみを1又は複数使用する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、異なる構成(例えば、材質または全長の差異により異なる重量)の錘80,280,580,680,880,980を混在させて使用しても良い。
上記第1から第9実施形態では、複数の係合部44,491,544,744,844,944が等間隔に配置され、第10実施形態では第1軸AX1001からの距離が短いものほど係合部1044どうしの間隔が広くされる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、回動軸からの距離が短くなるに従って、隣接する係合部どうしの間隔が狭くなるように形成しても良い。隣接する係合部の間隔が、回動軸からの距離が短くなるに従って、狭くされることで(即ち、回動軸からの距離が遠くなるに従って、広くされることで)、回動軸に近い係合部に錘を装着して、操作感を軽くする際には、微調整を行いやすくできる一方、回動軸から遠い係合部に錘を装着して、操作感を重くする際には、大きな変化を付与できる。
上記第1から第9実施形態では、回動部材40等の第4軸AX4を中心とした回動の方向が、打撃部43が上方へ持ち上げられる方向とされる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、下方へ振り下ろされる方向であっても良い。或いは、これらが組み合わされて、上方へ持ち上げられた後に下方へ振り下ろされる(又はその逆)の回動形態であっても良く、水平方向に回動される形態であっても良い。いずれの形態であっても、回動部材を回動させることによる操作感(慣性力)を演奏者に感じさせることができる。
上記第1実施形態または第10実施形態において、錘80が断面円形に形成され、その外周面に止めねじ90の先端が当接される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、錘80の外周面に有底の孔または周方向に延設される溝を凹設し、その孔の底部または溝の底部に止めねじ90の先端を当接させるように形成しても良い。これによれば、止めねじ90の締結が緩み、錘80が係合部44,1044から抜け出る方向へ変位しようとする場合でも、止めねじ90の先端部分が、錘80の外周面に凹設された孔の内周面または溝の内周面に当接されて、錘80の係合部44,1044から抜け出る方向への変位を規制することができる。
上記第3実施形態では、複数の挿通孔346のそれぞれが正面視(断面)円形の孔として形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、複数の挿通孔346の一部または全部がそれぞれ係合部44の周方向に長い正面視(断面)長円形状の孔として形成されても良い。また、これら複数の挿通孔346の一部または全部が連通されても良い。これにより、挿通孔346を介して止めねじ290を締結孔281に締結する作業の効率化を図ることができる。或いは、上記第3実施形態において、複数の挿通孔346の一部または全部がそれぞれ係合部44の軸方向に長い正面視(断面)長円形状の孔として形成されても良い。これによっても、挿通孔346を介して止めねじ290を締結孔281に締結する作業の効率化を図ることができる。
上記第2又は第3実施形態では、係合部44が貫通孔として形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、係合部44を有底の止まり穴として形成しても良い。この場合、その止まり穴の底部に錘280の軸方向一端を突き当てることで、本体部41に対して錘280が位置決めされ、挿通孔246,346と締結孔281との孔位置が一致されるように形成しても良い。これにより、本体部41の剛性の向上を図ることができるだけでなく、挿通孔246,346を介して止めねじ290を締結孔281に締結する作業の効率化を図ることができる。
上記第4実施形態では、錘80が軸方向に沿って一定の外径を有する円柱状に形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、錘80の外周面から凸部を突設しても良い。これにより、錘80の凸部を係合部491の内周面に食い込ませて、錘80が係合部491から抜け出ることをより確実に抑制できる。この場合には、錘80の凸部に嵌合可能な凹部を係合部491の内周面に凹設しても良い。これによっても、錘80の凸部が係合部491の凹部に嵌合することで、錘80が係合部491から抜け出ることをより確実に抑制できる。
上記第4実施形態では、複数の係合部491を1の弾性基体490に形成する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、各係合部491がそれぞれ独立した弾性基体に形成されていても良い。具体的には、例えば、本体部41に複数本の貫通孔を貫通形成し、それら複数本の貫通孔に弾性基体をそれぞれ内装すると共に、各弾性基体にそれぞれ1の係合部491を形成する形態が例示される。
上記第8実施形態では、1の錘880が1の係合部844に固定される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、隣接する2の係合部844に1の錘880が固定されるように、錘80の形状を変更しても良い。
上記第9実施形態では、係合部944及び錘980の軸方向の全体にめねじ及びおねじがそれぞれ形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、係合部944及び錘980の軸方向の一部のみにめねじ及びおねじがそれぞれ形成される構成でも良い。
以下に、本発明の楽器用ペダル装置に加えて上述した実施形態に含まれる各種発明の概念を示す。
請求項3又は4に記載の楽器用ペダル装置において、前記回動部材は、その回動部材の外面と前記係合部との間で貫通形成されると共に内周面にめねじが螺刻された締結孔を備えることを特徴とする楽器用ペダル装置A1。
楽器用ペダル装置A1によれば、請求項3又は4に記載の楽器用ペダル装置の奏する効果に加え、回動部材は、回動部材の外面と係合部との間で貫通形成されると共に内周面にめねじが螺刻された締結孔を備えるので、係合部(貫通孔)に錘を挿通し、締結孔におねじを螺合させ、そのおねじの先端で錘の外周面を押圧することで、そのおねじの先端に押圧される外周面とは反対側の外周面を係合部の内周面に押圧させて、錘を係合部に固定できる。この場合、係合部に対する錘の周方向位置を位置決めする必要がないので、係合部に錘を装着(挿通)する作業を簡易とできると共に、錘に周方向の方向性を持たせる必要がないので、その製造が容易となり、コストを削減できる。
請求項3又は4に記載の楽器用ペダル装置において、ゴム状弾性材から形成され前記回動部材に内装される弾性基体を備え、前記係合部は、前記回動軸と平行となる方向に前記弾性基体に貫通形成される貫通孔として形成されることを特徴とする楽器用ペダル装置A2。
楽器用ペダル装置A2によれば、請求項3又は4に記載の楽器用ペダル装置の奏する効果に加え、ゴム状弾性材から形成され回動部材に内装される弾性基体を備え、その弾性基体に回動軸と平行となる方向に貫通形成される貫通孔が係合部とされるので、ゴム状弾性材の弾性回復力または摩擦力を利用して、錘を係合部に固定することができる。即ち、ねじの締結やその締結を緩める作業が不要であり、錘を係合部に差し込む又は押し出すだけで良いので、係合部に錘を着脱する作業を簡易とできる。
なお、楽器用ペダル装置A1,A2のいずれにおいても、係合部の断面形状は任意に設定できる。例えば、係合部の断面形状としては、円形、楕円形、多角形などが例示される。
請求項3又は4に記載の楽器用ペダル装置において、少なくとも一端または両端に環状の溝部を有すると共に前記係合部に挿通される錘と、その錘の前記溝部に着脱可能に装着されると共に前記係合部の内径よりも大きな外径を有する止め輪と、を備えることを特徴とする楽器用ペダル装置A3。
楽器用ペダル装置A3によれば、請求項3又は4に記載の楽器用ペダル装置の奏する効果に加え、係合部に挿通される錘は、一端または両端に係合部の内径よりも大きな外径の止め輪が着脱可能に装着されるので、係合部に錘を装着(挿通)する作業を簡易としつつ、係合部からの錘の確実な抜け止めを達成することができる。即ち、一端の止め輪を取り外すことで、錘をその一端から係合部へ容易に挿通させることができ、挿通させた一端に止め輪を装着することで、錘が係合部から抜け出ることを確実に抑制できる。
なお、溝部が錘の一端のみに形成され、錘の一端のみに止め輪が装着可能とされる場合には、錘の他端を、係合部の内径よりも大きな外径のフランジ状に形成することが好ましい。これによっても、同様に、係合部に錘を装着(挿通)する作業を簡易としつつ、係合部からの錘の確実な抜け止めを達成することができる。
楽器用ペダル装置A2において、前記係合部に挿通される錘を備え、前記錘がその外周面から突設される凸部を備えるか、或いは、前記錘がその外周面に凹設される凹部を備え且つ前記係合部がその内周面から突設されると共に前記錘の凹部に嵌合可能な凸部を備えることを特徴とする楽器用ペダル装置A4。
楽器用ペダル装置A4によれば、楽器用ペダル装置A2の奏する効果に加え、係合部に挿通される錘を備え、その錘の外周面から凸部が突設されるか、或いは、錘の外周面に凹部が凹設され且つその錘の凹部に嵌合可能な凸部が係合部の内周面から突設されるので、前者では、錘の凸部が係合部の内周面に食い込むことで、後者では、錘の凹部に係合部の凸部が嵌合することで、錘が係合部から抜け出ることをより確実に抑制できる。特に、係合部は、ゴム状弾性材からなる弾性基体に形成されるので、このように凸部を設けても、弾性基体の弾性を利用して、錘を係合部に差し込む又は押し出すことができ、よって、係合部に錘を着脱する作業の簡易化を維持できる。
なお、錘の外周面から凸部を突設する場合には、その凸部に嵌合可能な凹部を係合部の内周面に設けても良い。これによっても、係合部に錘を着脱する作業の簡易化を維持しつつ、錘の凸部が係合部の凹部に嵌合することで、錘が係合部から抜け出ることをより確実に抑制できる。
請求項3又は4に記載の楽器用ペダル装置において、外周面に凹設される凹部を有すると共に前記係合部に挿通される錘と、前記係合部の内周面に環状に形成された溝部に埋設され前記錘の凹部に嵌合可能に前記係合部の内周面から突設される凸部を有すると共にゴム状弾性材から形成される弾性埋設体と、を備えることを特徴とする楽器用ペダル装置A5。
楽器用ペダル装置A5によれば、請求項3又は4に記載の楽器用ペダル装置の奏する効果に加え、係合部に挿通される錘を備え、錘の外周面に凹部が凹設されると共に、その凹部に嵌合可能な凸部を有しゴム状弾性材から形成される弾性埋設体が係合部の内周面に配設されるので、凸部および凹部の嵌合を利用して、錘を係合部に固定することができる。即ち、ねじの締結やその締結を緩める作業が不要であり、錘を係合部に差し込む又は押し出すだけで良いので、係合部に錘を着脱する作業を簡易とできる。また、凸部および凹部の嵌合により、錘が係合部から抜け出ることを確実に抑制できる。
請求項5記載の楽器用ペダル装置において、前記複数の挿通孔は、少なくとも2以上の隣接する挿通孔どうしが連通され、それら連通された挿通孔が前記回動部材の外面の正面視において前記係合部の周方向に沿って長い長穴形状に形成されることを特徴とする楽器用ペダル装置A6。
楽器用ペダル装置A6によれば、請求項5記載の楽器用ペダル装置の奏する効果に加え、複数の挿通孔は、少なくとも2以上の隣接する挿通孔どうしが連通され、それら連通された挿通孔が回動部材の外面の正面視において係合部の周方向に沿って長い長穴形状に形成されるので、長穴形状の長さをより長くすることができる。即ち、長穴形状を介して錘を視認できる範囲、及び、挿通孔内をおねじが移動できる許容範囲をそれぞれ拡大できる。よって、係合部に挿通された錘(保持孔)の周方向位置が挿通孔に対して位置ずれしている場合であっても、挿通孔に挿通したおねじを錘の保持孔に螺合または挿通させやすくでき、その結果、係合部に錘を固定する作業を簡易とできる。
なお、複数の挿通孔は、全ての挿通孔どうしが連通され、1の長穴形状に形成されても良い。この場合には、長穴形状を介して錘を視認できる範囲、及び、挿通孔内をおねじが移動できる許容範囲をそれぞれ更に拡大できるので、係合部に錘を固定する作業をより簡易とできる。
請求項3又は4に記載の楽器用ペダル装置において、前記係合部に挿通される錘を備え、その錘の外周面の少なくとも一部におねじが螺刻されると共に、前記係合部の内周面の少なくとも一部に前記錘のおねじが螺合可能なめねじが螺刻されることを特徴とする楽器用ペダル装置A7。
楽器用ペダル装置A7によれば、請求項3又は4に記載の楽器用ペダル装置の奏する効果に加え、係合部に挿通される錘を備え、その錘には、外周面の少なくとも一部におねじが螺刻されると共に、そのおねじが螺合可能なめねじが係合部の内周面の少なくとも一部に螺刻されるので、それらおねじとめねじとを螺合させた状態(即ち、係合部に錘が締結固定された状態)で、錘を係合部に装着(挿通)することができる。よって、錘が係合部から抜け出ることを抑制できる。
請求項3から6のいずれかに記載の楽器用ペダル装置または楽器用ペダル装置A1からA7のいずれかにおいて、前記複数の係合部は、少なくとも2以上の隣接する係合部が互いの内部空間どうしが重なる位置に配置されることを特徴とする楽器用ペダル装置A8。
楽器用ペダル装置A8によれば、請求項3から6のいずれかに記載の楽器用ペダル装置または楽器用ペダル装置A1からA7のいずれかの奏する効果に加え、少なくとも2以上の隣接する係合部が互いの内部空間どうしが重なる位置に配置されるので、係合部どうしを近接させてそれらの離間距離を狭くできると共に、より多くの係合部を限られたスペース内に配設できる。その結果、ペダルを操作する際の操作感の調整において、その調整幅を細かくすることができると共に、選択の自由度を拡大することができる。
請求項1から6のいずれかに記載の楽器用ペダル装置または楽器用ペダル装置A1からA8のいずれかにおいて、隣接する前記係合部の間隔は、前記回動軸からの距離が短くなるに従って、狭くされることを特徴とする楽器用ペダル装置A9。
楽器用ペダル装置A9によれば、請求項1から6のいずれかに記載の楽器用ペダル装置または楽器用ペダル装置A1からA8のいずれかの奏する効果に加え、隣接する係合部の間隔が、回動軸からの距離が短くなるに従って、狭くされるので(即ち、前記回動軸からの距離が遠くなるに従って、広くされるので)、回動軸に近い係合部に錘を装着して、操作感を軽くする際には、微調整を行いやすくできる一方、回動軸から遠い係合部に錘を装着して、操作感を重くする際には、大きな変化を付与できる。
請求項1から6のいずれかに記載の楽器用ペダル装置または楽器用ペダル装置A1からA8のいずれかにおいて、前記複数の係合部は、前記回動軸からの距離が最も短い係合部と前記回動軸との間の距離をRとした場合に、前記回動軸からの距離がn番目に短い係合部と前記回動軸との間の距離が、nの平方根にRを乗じた値に設定されることを特徴とする楽器用ペダル装置A10。
楽器用ペダル装置A10によれば、請求項1から6のいずれかに記載の楽器用ペダル装置または楽器用ペダル装置A1からA8のいずれかの奏する効果に加え、複数の係合部は、回動軸からの距離が最も短い係合部と回動軸との間の距離をRとした場合に、回動軸からの距離がn番目に短い係合部と回動軸との間の距離が、nの平方根にRを乗じた値に設定されるので、錘を装着する装着位置(係合部)が順に変更される場合に、慣性モーメントを比例的に増加させ、ペダルを踏み込む際の操作感の変化を一定とできる。
100,1100 ペダル装置(楽器用ペダル装置)
10,1010 基部
20 ペダル
1020 ペダル(回動部材)
30 連結部材
40,240,340,440,540,640,740,840,940 回動部材
43 打撃部
44,491,544,744,844,944,1044 係合部
46 締結孔
246,346 挿通孔
490 弾性基体
1050 ウェイト部材(打撃部)
60 被打撃部
64,1064 センサ
70,1070 付勢部材
80,280,58−、680,880,980 錘
281 締結孔(保持孔)
290 止めねじ(ねじ部材)
581 凹部
681 溝部
590 弾性基体(防振埋設体)
591 凸部
690 止め輪
AX1 第1軸(回動軸)
AX4 第4軸(回動軸)

Claims (9)

  1. 演奏者により操作されるペダルと、そのペダルを初期位置へ復帰させるための付勢力を発生する付勢部材と、を備えた楽器用ペダル装置において、
    前記ペダルの操作に伴って回動軸を回動中心として回動される回動部材を備え、
    その回動部材には、前記回動軸と略平行に延設され錘が係合可能とされる係合部が、前記回動軸からの距離をそれぞれ異ならせた位置に複数形成されることを特徴とする楽器用ペダル装置。
  2. 前記回動部材に形成される打撃部を備え、前記係合部は、少なくともその一部が正面視において前記打撃部と重なる位置か、或いは、前記打撃部と前記回動軸との間に形成されることを特徴とする請求項1記載の楽器用ペダル装置。
  3. 前記係合部は、前記回動軸と平行に前記回動部材に貫通形成される貫通孔として形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の楽器用ペダル装置。
  4. 前記係合部に挿通される錘を備え、前記係合部が、断面円形の貫通孔として形成されると共に、前記錘が前記係合部の内径に対応した外径の断面円形の円柱状に形成されることを特徴とする請求項3記載の楽器用ペダル装置。
  5. 前記係合部に挿通される錘を備え、
    前記回動部材は、その回動部材の外面と前記係合部との間で貫通形成されると共に前記錘を固定するためのおねじが挿通される挿通孔を備え、
    前記錘は、前記回動部材の挿通孔に挿通されたおねじが螺合可能または挿通可能に凹設または貫通形成される保持孔を備えることを特徴とする請求項3又は4に記載の楽器用ペダル装置。
  6. 前記係合部に挿通される錘と、その錘を前記係合部に固定するために使用されると共に全ねじの止めねじとして形成されるねじ部材と、を備え、
    前記回動部材は、その回動部材の外面と前記係合部との間で貫通形成されると共に前記ねじ部材が挿通される挿通孔を備え、
    前記錘は、その錘の長手方向と直交する方向に貫通形成されると共に内周面に前記ねじ部材が螺合可能なめねじが螺刻される締結孔を備え、
    前記ねじ部材の長さ寸法が、前記錘の締結孔に螺合されそのねじ部材の先端が前記回動部材の係合部の内周面に当接された状態で、そのねじ部材の後端が前記回動部材の挿通孔内に位置する長さ寸法に設定されることを特徴とする請求項3又は4に記載の楽器用ペダル装置。
  7. 床面に載置され前記ペダルの一側が回動可能に軸支される基部と、前記ペダルの他側に一側が回動可能に連結されると共に他側に前記回動部材の一側が回動可能に連結される連結部材と、前記回動部材の他側に配設される打撃部と、その打撃部の回動軌跡上に位置し前記基部に配設される被打撃部と、を備え、前記回動部材は、前記一側と他側との間が前記回動軸により前記基部に回動可能に軸支され、前記ペダルが踏み込まれることで、前記回動軸を中心として回動されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の楽器用ペダル装置。
  8. 床面に載置される基部を備え、その基部に前記回動部材が前記回動軸を回動中心として回動可能に軸支されることで、前記回動部材が前記ペダルを兼用して形成されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の楽器用ペダル。
  9. 前記ペダルの操作状態を検出するセンサを備えることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の楽器用ペダル。
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