JP2003280657A - アップライト型鍵盤楽器 - Google Patents

アップライト型鍵盤楽器

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JP2003280657A JP2002084171A JP2002084171A JP2003280657A JP 2003280657 A JP2003280657 A JP 2003280657A JP 2002084171 A JP2002084171 A JP 2002084171A JP 2002084171 A JP2002084171 A JP 2002084171A JP 2003280657 A JP2003280657 A JP 2003280657A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 よりアップライトピアノに近いリアルな鍵タ
ッチ感を得る。 【解決手段】 鍵11の押下によりキャプスタン9がウ
イペン23を突き上げると、ウイペン23の端部は、板
バネ81に当接する。この板バネ81の反発力がウイペ
ン23および鍵11を介して演奏者の指に与えられる。
ラウドペダルの踏み込みにより突き上げ棒74が下降す
ると、板バネ81は、下方に退避する。このため、押鍵
によりウイペン23が回動しても板バネ81には接触し
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、リアルな鍵タッ
チ感を得ることができるようにした電子ピアノなどのア
ップライト型鍵盤楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電子アップライトピアノは、鍵盤
と、鍵が押下されることにより回動して被打撃体を打撃
するハンマと、押下された鍵の動作をハンマに伝達する
アクション機構とを備えており、鍵の運動をセンサで検
出し、この検出結果に基づいて楽音を発生させている。
このような電子アップライトピアノによれば、演奏者
は、通常のアップライトピアノと近似な鍵タッチ感(抵
抗感)を得ながら演奏し、演奏音をスピーカやヘッドホ
ンによって聞くことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アップライ
トピアノは、弦と、弦の振動を止めるためのダンパとを
有しており、このダンパは、ダンパスプリングによって
弦に接触するように付勢されている。また、ダンパは、
鍵が押下されると、ダンパスプリングの付勢力に抗して
弦から離れるようになっている。一方、上述した電子ア
ップライトピアノは弦とダンパとを有していない。ま
た、アップライトピアノであっても、音をより響かせる
ために、最高音の鍵から20鍵程の範囲にある鍵にはダ
ンパが備えられていない。このようにピアノには、ダン
パを有する鍵と有しない鍵とがあるが、それらを押下し
たときの鍵タッチ感は、ダンパを有するか否かにより異
なる。
【0004】図12は、ダンパの有無によるタッチ感の
違いを表している。図12において、横軸は押鍵時にお
いて鍵が押し下げられた距離[mm]を示し、縦軸は鍵
を押し下げるのに要する力[g]を示している。そし
て、Aは、ダンパを有する鍵を押し下げるのに要する力
を示し、Bは、ダンパの無い鍵(アップライトピアノの
特定の鍵、電子アップライトピアノ)を押し下げるのに
要する力を示している。
【0005】図12に示されるように、ダンパを有しな
い鍵の場合(B)、押鍵初期を除いてほとんど一定の力
で押すことができる。これに対し、ダンパを有する鍵の
場合(A)、押鍵のストロークの途中から押鍵に要する
力が増大し、その後、この力は減少する。これはジャッ
クが抜けて、ハンマの荷重がなくなるからである。
【0006】ダンパを有する鍵を押下した場合にはこの
ようなタッチ感が演奏者の指に与えられる。しかし、電
子アップライトピアノは、そもそもダンパを有していな
いので、演奏者はこのタッチ感を楽しむことができな
い。また、アップライトピアノであっても、高音域の鍵
にはダンパが備えられていないので、この高音域の鍵を
押下したときには、他の音域の鍵を押下したときに得ら
れる鍵タッチ感と同等の鍵タッチ感が得られない。
【0007】この発明は、以上説明した事情に鑑みてな
されたものであり、ダンパを有しない鍵を押下した場合
でも、ダンパを有している場合と同様なタッチ感を得る
ことができるアップライト型鍵盤楽器を提供することを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明は、鍵と、ペダルと、前記鍵の押下に応じ
て楽音信号を発生する電子音源と、前記ペダルの操作に
応じて前記楽音信号に対する減衰の付与の制御を行う手
段と、前記鍵の押下により揺動するアクション部材と、
前記鍵の押下により揺動している前記アクション部材に
抗力を与える抗力付与部と、前記ペダルの操作に応じ
て、前記抗力付与部による前記アクション部材への抗力
の付与を行わせるか否かを切り換える切換機構とを具備
することを特徴とするアップライト型鍵盤楽器を提供す
る。
【0009】好ましい態様において、前記抗力付与部
は、前記揺動を開始したアクション部材に揺動の途中か
ら前記抗力を与える。また、好ましい態様において、前
記アクション部材は、前記鍵の押下により回動するウイ
ペンであり、前記抗力付与部は、前記回動に伴って下降
するウイペンの端部を下から受け止めるように配置され
た弾性部材を含み、前記切換機構は、前記ペダルの操作
に応じて前記ウイペンの端部から前記弾性部材を遠ざ
け、あるいは前記ウイペンの端部に前記弾性部材を接近
させる。
【0010】別の好ましい態様において、前記アクショ
ン部材は、前記鍵の押下により回動するウイペンであ
り、前記抗力付与部は、前記ウイペンの端部において起
立したウイペン側当接部材と、このウイペン側当接部材
と側方から対面する板バネとを有し、前記切換機構は、
前記ペダルの操作に応じて前記板バネを前記ウイペン側
当接部材から遠ざけ、あるいは前記ウイペン側当接部材
に接近させる。
【0011】また、別の観点から、この発明は、ダンパ
を有していない鍵に対応して設けられ、当該鍵の押下に
より揺動するアクション部材に抗力を与える抗力付与部
と、楽音に対する減衰の付与を行うか否かを切り換える
ペダルの操作に応じて、前記抗力付与部による前記アク
ション部材への抗力の付与を行わせるか否かを切り換え
る切換機構とを具備することを特徴とするアップライト
ピアノを提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】A.第1実施形態 図1は、この発明の第1実施形態に係る鍵盤楽器の側断
面図である。図1において、鍵盤12は、紙面に対して
垂直な方向に並んだ複数の鍵11を有している。これら
の各鍵11は、鍵盤楽器の下部フレームである棚板1の
上に、以下説明するように支持されている。まず、棚板
1の上面には、鍵盤楽器の全幅に亘って延在する筬後
2、筬中3および筬前4が図中右側からこの順番で取り
付けられている。筬中3は、各鍵11の支点となる部材
である。この筬中3の上面のうち鍵11が置かれる各位
置にはバランスピン5が立設されている。各鍵11は、
バランスピン5によって貫かれた状態で、筬中3の上面
に載せられている。筬後2と筬前4の上面には、クッシ
ョン材6および7がそれぞれ取り付けられている。ま
た、筬前4には、鍵11の左右方向への回動を規制する
オーバルピン8が取り付けられている。鍵11の後端部
(図1において右端部)の上面にはキャプスタン9が起
立している。鍵11の先端部が押下されると、鍵11は
筬中3を支点として回動する。キャプスタン9は、この
ような押鍵に伴う鍵11の回動により上昇する。
【0013】鍵盤12には、各鍵11の運動を検出する
ためのセンサ(図示略)が設けられている。このセンサ
は、鍵11によって打撃される圧電素子でも良く、フォ
トインタラプタ等の光センサを棚板1の上面に配置し、
光センサの光軸を遮光するシャッタを鍵11の下面に取
り付けて構成しても良い。なお、光センサを用いる場合
には、シャッタが光軸を遮光した後に受光状態にするま
での時間から押鍵速度を計測し、発生する楽音の音量を
計測した押鍵速度に対応させるようにしても良い。鍵1
1の動きを検出するセンサの出力信号は、図示しない電
子音源に与えられる。
【0014】鍵盤楽器は、以上説明した鍵盤12の各鍵
11に対応し、ハンマアッセンブリ40とアクション機
構13とを有している。これらは、いずれもセンタレー
ル16により支持されている。ここで、センタレール1
6は、鍵盤楽器の全幅に亘って延在している。そして、
センタレール16の両端部およびその中間の複数の位置
にはアクションブラケット15が配置されている。そし
て、これらのアクションブラケット15の間に、ハンマ
アッセンブリ40とアクション機構13が配置されてい
る。
【0015】図2はハンマアッセンブリ40とアクショ
ン機構13の詳細な構成を示す側断面図である。ハンマ
アッセンブリ40は、基部たるバット41を有してい
る。このバット41は、センタレール16に取り付けら
れたバットフレンジ42にセンタピン42aにより回動
自在に取り付けられている。 また、バット41の下面
には、バットアンダーフェルト41aとこれを覆うバッ
トアンダースキン41bとが取り付けられている。
【0016】ハンマ43は、バット41に取り付けられ
たハンマシャンク43aと、このハンマシャンク43a
の先端に取り付けられた結合部材43bと、ハンマシャ
ンク43aと直角をなすように結合部材43bからハン
マ43の回動方向(図における時計廻り)に向かって突
き出した重量部材43cとを有している。バット41の
図中右上端部には、このハンマ43を反時計廻りの方向
に付勢するバットスプリング47が取り付けられてい
る。各ハンマ43の重量部材43cは、実際のアップラ
イトピアノのフェルトハンマに合わせるため、その大き
さ、形状および使用材料などを変えることにより、低音
側から高音側へ移るに従って漸次軽くしてある。
【0017】キャッチャシャンク45は、ハンマシャン
ク43aと略直交するような向きでバット41に取り付
けられており、このキャッチャシャンク45の先端部に
はキャッチャ46が取り付けられている。
【0018】被打撃部60は、以上説明したハンマアッ
センブリ40におけるハンマシャンク43aによって打
撃される部材である。この被打撃部60は、鍵盤楽器の
全幅に亘って延在したブラケット61を有している。好
ましい態様において、ブラケット61は、例えば鋳鉄な
どの減衰性の高い材料で構成されている。ブラケット6
1の一方の面には、ゴムやウレタンなどの合成樹脂で構
成された減衰材62が取り付けられ、減衰材62の表面
には、ゴム、合成樹脂、皮革、クロス、フェルトなどで
構成された緩衝材63が取り付けられている。ハンマシ
ャンク43aは、時計廻りに回動したとき、この緩衝材
63によりその動きが止められる。
【0019】ハンマレール36は、鍵盤楽器の全幅にわ
たって延在している。このハンマレール36には、ハン
マシャンク43aを受けて跳返りを防止するハンマパッ
ド37が取り付けられている。押鍵が行われていないレ
スト位置において、ハンマアッセンブリ40は、バット
スプリング47の付勢力により、ハンマシャンク43a
をハンマパッド37に当接させた状態で保持されてい
る。
【0020】アクション機構13は、ハンマアッセンブ
リ40に鍵11の運動を伝達するための機構である。以
下、このアクション機構13の構成を説明する。センタ
レール16の下端部において各鍵11の後端部の近くの
各位置には、複数のウイペンフレンジ22が取り付けら
れている。ウイペンフレンジ22の下端部には、ピン2
2aによってウイペン23の端部近傍の部分が取り付け
られている。このウイペン23には、ウイペンヒールク
ロス24が取り付けられている。非押鍵時、ウイペン2
3は、このウイペンヒールクロス24を鍵11の後端部
にあるキャプスタン9に載せた状態で、ほぼ水平な姿勢
を保っている。
【0021】ジャック26は、ジャック大26aと、こ
のジャック大26aに対してほぼ直交するジャック小2
6bとから構成された略L字状の部材である。上述した
ウイペン23には、上下方向を向いたジャックフレンジ
25が取り付けられており、このジャックフレンジ25
の上端部に、ジャック26の屈曲部近傍の部分がピン2
6cによって取り付けられている。ジャック26は、こ
のピン26cを軸として回動可能であるが、この回動は
以下の構成により規制されている。まず、ジャック小2
6bとウイペン23との間にはジャックスプリング27
が介在している。また、ジャック大26aの反時計廻り
の回動は、レギュレーティングレール32によって規制
される。このレギュレーティングレール32は、ジャッ
ク大26aと対向している部分にジャックストップフェ
ルト29が貼り付けられており、レギュレーティングブ
ラケット28を介してセンタレール16に取り付けられ
ている。このような規制の下、ジャック26は、斜め下
方から、ハンマアッセンブリ40におけるバット41下
面のバットアンダースキン41bに向けて、ジャック大
26aの先端を押し当てている。
【0022】押鍵により鍵11が回動すると、鍵11の
後端部のキャプスタン9は、ウイペン23の端部を押し
上げ、ピン22aを中心としてウイペン23を時計回り
に回動せしめる。このウイペン23の回動により、ジャ
ック大26aがバット41を斜め下方から押し上げ、ハ
ンマ43を時計廻りに回動せしめる。レギュレーティン
グボタン34は、このときのジャック小26bの移動を
規制するための部材であり、レギュレーティングレール
32に取り付けられている。押鍵に伴ってウイペン23
が所定位置まで回動したときに、ジャック小26bの先
端部は、このレギュレーティングボタン34の下端面に
より上昇が阻止される。なお、レギュレーティングボタ
ン34は、スクリュウ33により上下方向の位置を調整
することができる。
【0023】ウイペン23の自由端には、バックチェッ
ク38が取り付けられている。このバックチェック38
は、レスト位置へ回動復帰するハンマアッセンブリ40
のキャッチャ46を弾性的に受けとめる部材である。さ
らに、バックチェック38の隣には、ブライドルワイヤ
39aが取り付けられ、ブライドルワイヤ39aの上端
部とキャッチャ46とはブライドルテープ39bで連結
されている。ブライドルテープ39bは、ハンマアッセ
ンブリ40の回動復帰をウイペン23の回動復帰に追従
させることにより、ハンマアッセンブリ40の跳ね返り
に起因する被打撃部60の二度打ちを防止するためのも
のである。
【0024】さて、通常のアップライトピアノの演奏者
は、アクション機構およびハンマアッセンブリを駆動す
るための力だけでなく、これに加えてダンパを駆動する
ための力を指にこめて押鍵を行う。逆にいうと、アップ
ライトピアノでは、アクション機構およびハンマアッセ
ンブリだけでなく、これに加えて、ダンパが演奏者の指
への対抗力を発生している。本実施形態に係る鍵盤楽器
は、このようなダンパを有していない。しかしながら、
本実施形態に係る鍵盤楽器は、このダンパの代わりに、
演奏者の押鍵に対する抗力を発生する手段を具備してい
る。これが図1および図3に示す板バネ部80である。
また、本実施形態に係る鍵盤楽器は、この板バネ部80
によって演奏者の押鍵に対する抗力を発生するか否かを
切り換える手段を具備している。これが図1に示すラウ
ドペダル部70である。
【0025】図4は、板バネ部80の構成を示す分解斜
視図である。また、図5は、鍵盤楽器に取り付けられた
板バネ部80を鍵盤楽器の背面側から見た図である。図
4に示すように、棚板1のピアノ背面側の端面におい
て、その左右両端の2箇所には、棚板取付金具88が各
々取り付けられている。これら2個の棚板取付金具88
の上面には、板バネ取付台87がネジ止めされている。
【0026】これら2個の板バネ取付台87は、積載部
87aおよび揺動抑止部87bを有している。これらの
うち積載部87aには、板バネ押え83の両端部がネジ
Cにより固定されている。
【0027】また、2個の板バネ取付台87のピアノ背
面側の各面には、図5に示すように雌ネジ孔87cが設
けられている。ヒンジ取付板85は、その両端に貫通孔
を有しており、これらの貫通孔にネジBを貫通させ、こ
のネジBを雌ネジ孔87cに螺着することにより板バネ
取付台87に固定されている。この固定された状態にお
いて、ヒンジ取付板85は、その板面をピアノ背面に対
して平行に保っている。揺動板84は、鍵盤の全幅に相
当する長さの長尺状の板である。この揺動板84は、丁
番86によりヒンジ取付板85に取り付けられている。
さらに詳述すると、丁番86は、軸86aを共通の回転
軸とする2枚の羽根を有しており、一方の羽根が揺動板
84の下面に固定され、他方の羽根がヒンジ取付板85
の板面に固定されている。従って、揺動板84は、丁番
86の軸86aを中心として揺動することができる。板
バネ取付台87の揺動抑止部87bは、この揺動板84
の下方への揺動をくい止めるストッパとして働く。
【0028】揺動板84の上面には、板バネ取付レール
82が固定されている。この板バネ取付レール82の上
面には、鍵盤12の各鍵11の配列に合わせて複数の板
バネ81が配列されている。板バネ81は、先端部上面
にクッション81aが貼付されている。また、板バネ8
1は、その後端部に切り欠きを有している。板バネ81
は、この切り欠きにネジAを挿入し、このネジAを板バ
ネ取付レール82に設けられた雌ネジ孔に螺着させるこ
とにより、板バネ取付レール82に固定されている。上
述した板バネ押さえ83は、このようにして板バネ取付
レール82に固定された板バネ81を上から押さえた状
態で板バネ取付台87に固定される。この状態におい
て、板バネ81は、図3に示すように、その先端部分を
板バネ押さえ83から突き出している。
【0029】そして、各板バネ81は、図3に示すよう
に、その先端部分のクッション81aをウイペン23の
端部下面に対向させた姿勢を保っている。ここで、鍵1
1がレスト位置にあるとき、ウイペン23の端部下面
は、板バネ81のクッション81aから浮いている。
【0030】揺動板84の下面の1箇所には、図3に示
すように、下方に延びたリンク部材76が設けられてい
る。このリンク部材76の下端部の表面から軸76aが
突出している。既に説明したように、揺動板84は、丁
番86の軸86aを中心として揺動可能である。従っ
て、リンク部材76の軸86aは、軸76aを中心とし
た一定半径の円軌道に沿って移動可能である。
【0031】次に、ラウドペダル部70の構成について
説明する。図1に示すように、ラウドペダル71は、そ
の後端部(図1中の右端部)が回転軸71aにより支持
台72に連結されている。ラウドペダル71は、この回
転軸71aを中心にして回転し得る。また、ラウドペダ
ル71の後端部よりも中央部側の下面には、ペダルスプ
リング73が取り付けられている。ラウドペダル71
は、このペダルスプリング73により上方に押し上げら
れている。さらに、ラウドペダル71におけるペダルス
プリング73の取り付け位置よりも中央部側の上面に
は、ラウドペダル突上棒74が取り付けられている。
【0032】ペダルスプリング73の付勢力に抗して、
ラウドペダル71が踏み下げられると、ラウドペダル7
1は、回転軸71aを中心にして反時計方向に回転し、
ラウドペダル突上棒74が下降する。踏み下げの解除後
は、ペダルスプリング73の付勢力により、ラウドペダ
ル71は初期位置に復帰する。
【0033】また、ラウドペダル71の運動を検出する
ために図示せぬセンサが設けられている。このセンサの
出力信号は、図示しない電子音源に与えられる。
【0034】ラウドペダル部70は、以上説明した機構
の他、ラウドペダル71の踏み込み運動を板バネ部80
に伝達する機構を備えている。まず、図3に示すよう
に、棚板1におけるピアノ背面側の端部には棚板取付部
材77が取り付けられている。そして、棚板取付部材7
7の回転軸75aには、略「く」の字型の回転アーム7
5の中心部が軸支されている。この回転アーム75の下
端部には、ラウドペダル突上棒74の上端部が軸75c
により連結されている。また、回転アーム75の上端部
には、長孔75bが空いている。この長孔75bには、
板バネ部80のリンク部材76の端部表面から突出した
軸76aが挿入されている。
【0035】次に、本実施形態の動作について説明す
る。まず、押鍵が行われると、ウイペン23が、キャプ
スタン9により突き上げられ、ピン22aを中心として
図2中時計廻りに回動される。これにより、ジャック大
26aがバット41を突き上げてハンマアッセンブリ4
0を時計廻りに回動させ、ハンマシャンク43aが被打
撃部60を打撃する。その際、押鍵された鍵11の運動
がセンサによって検出され、その検出信号が電子音源に
送られる。この結果、その鍵11に対応する音高、並び
に押鍵強度に対応する音量を有する楽音がスピーカやヘ
ッドホンから発せられる。
【0036】その後、離鍵が行われると、その旨を示す
信号がセンサから電子音源に送られ、電子音源では、そ
の鍵に対応した楽音を急速に減衰させる処理が行われ
る。これは通常のアップライトピアノにおいてダンパに
よって行われる処理に相当する。なお、この処理は電子
音源の内部において行っても良く、電子音源の後段に設
けられた例えばエフェクタなどの装置内において行って
もよい。
【0037】押鍵が行われた場合には、以上の動作とと
もに次のような動作が行われる。まず、押鍵によりウイ
ペン23がピン22aを中心として時計廻りに回動され
ると、ウイペン23の端部が板バネ81の先端のクッシ
ョン81aに当接し、板バネ80の先端を下方に押し下
げる。このとき板バネ81の弾性により、ウイペン23
の端部を押し下げようとする力に対する抗力が発生す
る。この抗力は、ウイペン23および鍵11を介して演
奏者の指に伝えられる。このため、演奏者は、通常のア
ップライトピアノのダンパが演奏者の指へ与えるのと同
じ抗力を自分自身の指先に感じることとなる。
【0038】本実施形態においては、上述したレスト位
置におけるウイペン23の一端部から1.4mm程離れた位
置に板バネ81のクッション81aが配置されている。
このような位置に板バネ81のクッション81aを配置
することにより、押鍵直後にウイペン23が回動し始め
てからウイペン23の一端部が板バネ81のクッション
81aに当接するまでの間、ウイペン23が板バネ81
からの抵抗力を受けずに回動するため、鍵を押下してい
る演奏者に板バネ81による抵抗力が伝わらないように
することができる。従って、ダンパを有する鍵を押下し
たときに得られる鍵タッチ感に、より近付けることがで
きる。
【0039】次にラウドペダル71が押し下げられる
と、その旨を示す信号がセンサから電子音源に送られ
る。また、ラウドペダル71に取り付けられているラウ
ドペダル突上棒74が下降する。ラウドペダル突上棒7
4の下降に伴いラウドペダル突上棒74が結合している
回転アーム75の端部75cが図2の紙面左斜め下方側
に付勢される。これにより、回転アーム75は、回転軸
75aを中心にして図2中時計回りに回転する。回転ア
ーム75が時計回りに回転すると、この回転アーム75
の上端の長孔75bが反時計廻りに移動する。この長孔
75bの移動により、リンク部材76の表面から突出し
た軸76は、長孔75bに沿って下方に案内される。こ
の結果、揺動板84およびこれに固定されている板バネ
81が、丁番軸86aを中心にして反時計回りに回動す
る。これにより、板バネ部80の先端は、ウイペン23
の回動範囲よりも下方に移動する。
【0040】この状態で押鍵が行われた場合、ウイペン
23の端部は、板バネ81の先端に当接することなく回
動する。従って、通常のアップライトピアノにおいてラ
ウドペダルが押し下げられているときに感じられる鍵タ
ッチ感と同等の鍵タッチ感を得ることができる。
【0041】また、離鍵が行われたときには、その旨の
信号がセンサから電子音源に送られるが、発声中の楽音
信号を急速減衰させる処理は行われない。この場合、発
声中の楽音は、暫くの間、大きな響きを保ったまま徐々
に減衰してゆく。
【0042】演奏者がラウドペダル71から足を離し、
ラウドペダル突上棒74が上昇すると、回転アーム75
は、回転軸75aを中心にして反時計回りに回転する。
この回転アーム75の回転により、回転アーム75上端
の長孔75bが時計廻りに移動し、これにより、リンク
部材76の軸76は、長孔75bに沿って上方に案内さ
れる。そして、揺動板84は、丁番軸86aを中心にし
て時計回りに回動し、板バネ部80の先端は、元の位
置、すなわち、ウイペン23の端部下面の近くに移動す
る。この状態において押鍵が行われた場合の動作は既に
説明した通りである。
【0043】以上説明した第1実施形態には次のような
変形例がある。板バネ81を板バネ取付レール82に取
り付ける際の取付構造として、図6〜図8に示す各種の
取付構造を適用してもよい。まず、図6に示す取付構造
は、板バネ取付レール82の上面に板バネ81の形状に
合わせた溝部82aを設け、この溝部82aに板バネ8
1をはめ込んだうえで板バネ81をねじ止めすることに
より板バネ取付レール82に取り付けるものである。ま
た、図7に示す取付構造は、板バネ取付レール82の上
面の一端に、板バネ取付レール82の長手方向に沿って
凸部82bを設け、この凸部82bに板バネ81の後端
を当接させたうえで板バネ81をねじ止めすることによ
り板バネ取付レール82に取り付けるものである。ま
た、図8に示す取付構造は、板バネ81の先端に爪部8
1cを設け、この爪部81cを板バネ取付レール82の
側面に引っかけたうえで板バネ81をねじ止めすること
により板バネ取付レール82に取り付けるものである。
このような取付構造を採用することにより、ウイペン2
3に押し下げられた板バネ81が板バネ取付レール82
上で位置ずれしてしまうことを防ぐことができ、この位
置ずれを防止することにより、ウイペン23が板バネ8
1に付与する力のロスを減少することができ、板バネ8
1から発生する抗力を安定化することが可能となる。
【0044】B.第2実施形態 図9はこの発明の第2実施形態である鍵盤楽器の構成を
示す側断面図である。本実施形態に係る鍵盤楽器は、第
1実施形態における板バネ部80に相当するものを有し
ていない。その代わりに、本実施形態に係る鍵盤楽器
は、ダンパ部50を備えている。このダンパ部50は、
ダンパスプーン55と、板バネ51と、ダンパロッド部
56と、バックチェック52とを有している。
【0045】図9に示すように、ダンパスプーン55
は、スプーンにおけるボール(丸いへこみ)の底に相当
する部分をピアノ背面側に向け、柄の部分を垂直に起立
させた状態でウイペン23の端部上面に固定されてい
る。板バネ51は、このダンパスプーン55のボールを
ピアノ背面側から抑えるための部材であり、図示のよう
にセンタレール16に取り付けられている。図10に示
すように、板バネ51は、センタレール16の上面に配
置される取付面15aと、この取付面15aと略直角を
なす部材当接面15bとを有している。取付面15aに
は、板バネ51の弾力性を保持するための凸部51e
と、ネジを通すためのネジ孔51dとが設けられてお
り、このネジ孔51dにネジを通すことにより板バネ5
1がセンタレール16に取り付けられる。部材当接面1
5bには、フェルト部材51cが設けられており、この
フェルト部材51cにダンパスプーン55におけるボー
ルの底に相当する部分が当接している。
【0046】図9において、ダンパロッド部56は、セ
ンタレール16に対して固定された回転軸56aと、ダ
ンパロッド軸56bと、レバー56bとを有している。
ダンパロッド軸56bは、一端が回転軸56aに取り付
けられており、この回転軸56aを中心として回動可能
である。ダンパロッド軸56bの他端には結合軸56d
が設けられている。レバー56bは、一端がラウドペダ
ル突上棒59の上端部と連結されている。このラウドペ
ダル突上棒59は、ラウドペダルを踏み込むと上昇し、
ラウドペダルから足を離すと下降する部材である。レバ
ー56bは、その途中の部分において緩やかに下方に曲
がっている。そして、レバー56bにおけるラウドペダ
ル突上棒59とは反対側の端部は、ダンパロッド軸56
bの結合軸56dに取り付けられている。バックチェッ
ク52は、センタレール16に取り付けられており、レ
バー56bと当接している。このバックチェック52
は、ラウドペダル突上棒59が上昇するときに、この動
きに合わせて、レバー56bを斜め上方に案内する部材
である。
【0047】以下、本実施形態の動作を説明する。図9
において、押鍵により、キャプスタン9が上昇すると、
ウイペン23のピアノ背面側の端部がピン22aを中心
として頭を下げる。この結果、ダンパスプーン55にお
けるスプーンのボール底に相当する部分が板バネ51に
押し当てられ、板バネ51が弾性変形する。このときの
板バネ51の弾性力により、ウイペン23の端部の下降
を元に戻そうとする抗力が発生する。この抗力は、ウイ
ペン23および鍵11を介して演奏者の指に伝えられ
る。このため、演奏者は、ダンパを有する鍵を押下した
際に感じられる鍵タッチ感と同等の鍵タッチ感を得るこ
とができる。
【0048】演奏者がラウドペダルを踏み込み、ペダル
突き上げ棒59が上昇すると、これに連結されたレバー
56cにより結合軸56dが斜め上方に引っ張られる。
この結果、ダンパロッド軸56bは、回転軸56aを中
心として反時計廻りに回動する。そして、ダンパロッド
軸56bの先端部は、破線によって示されるように、板
バネ51をピアノ背面側に向けて押し出す。この結果、
板バネ51の部材当接部51bは、ダンパスプーン55
の回動範囲の外側に待避される。
【0049】この状態においては、押鍵が行われた場
合、ダンパスプーン55が回動したとしても、ダンパス
プーン55は板バネ51の部材当接部51bに接触しな
い。従って、演奏者は、通常のアップライトピアノの演
奏において、ラウドペダルを踏み込んだときと同じタッ
チ感を指先に感じることができる。
【0050】演奏者がラウドペダルから足を離し、ペダ
ル突き上げ棒59が下降すると、これに連結されたレバ
ー56cにより結合軸56dが斜め下方に押し下げられ
る。この結果、ダンパロッド軸56bは、回転軸56a
を中心として時計廻りに回動して元の向きに戻る。この
とき、板バネ51は、それ自身が有する弾性により元の
位置に戻り、フェルト部材51cをダンパスプーン55
におけるスプーンのボール底に相当する部分に当接させ
る。この状態において押鍵がなされた場合の動作は既に
説明した通りである。
【0051】C.第3実施形態 アップライトピアノにおいて、高音域(最高音から20
鍵前後の鍵)についてはダンパが設けられていない。こ
のため、高音域とそれ以外の音域とでは、押鍵時におけ
る鍵タッチ感が異なる。本実施形態は、このようなアッ
プライトピアノにおいて、ダンパが設けられていない高
音域の押鍵時のタッチ感をダンパが設けられている他の
音域の押鍵時のタッチ感と同様なものにすることを目的
としている。
【0052】図11はこの発明の第3実施形態に係る鍵
盤楽器の構成を示す側断面図である。この鍵盤楽器は、
被打撃部60に代えて、弦Sを備えており、ハンマ43
に替えて打弦用ハンマ43’を備えている。この鍵盤楽
器は、例えば、アップライトピアノであり、最高音の鍵
から20鍵程の範囲にある鍵にはダンパが備えられてい
ない。
【0053】打弦用ハンマ43’は、ハンマシャンク4
3a’を有しており、ハンマシャンク43a’の先端部
にはハンマウッド43b’が取り付けられている。ハン
マウッド43b’の先端部には、ハンマフェルト43
c’が取り付けられている。打弦用ハンマ43’が、押
鍵された鍵11に対応する弦Sを打撃することによって
弦Sが振動する。
【0054】そして、本実施形態において、高音域の鍵
11については、上記第2実施形態におけるダンパ部5
0が設けられている。このダンパ部50により、上記第
2実施形態と同様、ダンパがあるときと同じタッチ感が
演奏者の指に与えられる。
【0055】従って、本実施形態によれば、アップライ
トピアノにおいて、ダンパが設けられていない高音域の
押鍵時のタッチ感をダンパが設けられている他の音域の
押鍵時のタッチ感と同様なものにすることができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、演奏者がダンパを有しない鍵を押鍵したときに、ダ
ンパを有する鍵を押鍵したときと同じタッチ感を発生す
ることができる。さらに詳述すると、第1の発明におい
ては、電子ピアノを使う演奏者でも生ピアノにある止
音、延音時のタッチをリアルに体験することができる。
ここで、止音とは、ラウドペダルを踏み込んでいない状
態において、押鍵後、離鍵を行うことにより音を停止さ
せる操作をいう。この場合、押鍵のときには、鍵の動作
によってダンパが弦から離されてから打弦が行われ、離
鍵のときには鍵の動作によってダンパが弦に接触し、音
が急速に減衰する。従って、演奏者は押離鍵の際に鍵を
介してダンパの抵抗を感じる。一方、延音とは、ラウド
ペダルを踏み込んだ状態において、押離鍵を行い、音を
残響させる操作をいう。この場合、ダンパは弦から離さ
れた状態で押離鍵が行われるため、ダンパの抵抗が演奏
者の指に伝わることはない。本発明によれば、このよう
なタッチの違いをリアルに体験することができるのであ
る。また、第2の発明においては、押下する鍵に拘わら
ず、均一なタッチ感の得られるアップライトピアノを実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る鍵盤楽器の構成
を示す側断面図である。
【図2】 同鍵盤楽器のハンマアッセンブリおよびアク
ション機構の構成を示す側断面図である。
【図3】 同鍵盤楽器の板バネ部の構成および取付態様
を示す側断面図である。
【図4】 同鍵盤楽器の板バネ部の構成を示す分解斜視
図である。
【図5】 同鍵盤楽器を背面側から見た図である。
【図6】 同実施形態の変形例を示す図である。
【図7】 同実施形態の変形例を示す図である。
【図8】 同実施形態の変形例を示す図である。
【図9】 この発明の第2実施形態に係る鍵盤楽器を構
成を示す側断面図である。
【図10】 同鍵盤楽器の板バネの斜視図である。
【図11】 この発明の第3実施形態に係るアップライ
トピアノの構成を示す側断面図である。
【図12】 ダンパの有無によるタッチ感の違いを表し
たグラフである。
【符号の説明】
1……棚板、11……鍵、23……ウイペン、70……
ラウドペダル部、71……ラウドペダル、74……ラウ
ドペダル突上棒、50……ダンパ部、51……板バネ、
55……ダンパスプーン、56……ダンパロッド、80
……板バネ部、81……板バネ、82……板バネ取付レ
ール、83……板バネ押え、84……揺動板、85……
ヒンジ取付板、86……丁番、87……板バネ取付台、
88……棚板取付金具。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵と、 ペダルと、 前記鍵の押下に応じて楽音信号を発生する電子音源と、 前記ペダルの操作に応じて前記楽音信号に対する減衰の
    付与の制御を行う手段と、 前記鍵の押下により揺動するアクション部材と前記鍵の
    押下により揺動している前記アクション部材に抗力を与
    える抗力付与部と、 前記ペダルの操作に応じて、前記抗力付与部による前記
    アクション部材への抗力の付与を行わせるか否かを切り
    換える切換機構とを具備することを特徴とするアップラ
    イト型鍵盤楽器。
  2. 【請求項2】 前記抗力付与部は、前記揺動を開始した
    アクション部材に揺動の途中から前記抗力を与えること
    を特徴とする請求項1記載のアップライト型鍵盤楽器。
  3. 【請求項3】 前記アクション部材は、前記鍵の押下に
    より回動するウイペンであり、前記抗力付与部は、前記
    回動に伴って下降するウイペンの端部を下から受け止め
    るように配置された弾性部材を含み、前記切換機構は、
    前記ペダルの操作に応じて前記ウイペンの端部から前記
    弾性部材を遠ざけ、あるいは前記ウイペンの端部に前記
    弾性部材を接近させることを特徴とする請求項1に記載
    のアップライト型鍵盤楽器。
  4. 【請求項4】 前記アクション部材は、前記鍵の押下に
    より回動するウイペンであり、前記抗力付与部は、前記
    ウイペンの端部において起立したウイペン側当接部材
    と、このウイペン側当接部材と側方から対面する板バネ
    とを有し、前記切換機構は、前記ペダルの操作に応じて
    前記板バネを前記ウイペン側当接部材から遠ざけ、ある
    いは前記ウイペン側当接部材に接近させることを特徴と
    する請求項1に記載のアップライト型鍵盤楽器。
  5. 【請求項5】 ダンパを有していない鍵に対応して設け
    られ、当該鍵の押下により揺動するアクション部材に抗
    力を与える抗力付与部と、 楽音に対する減衰の付与を行うか否かを切り換えるペダ
    ルの操作に応じて、前記抗力付与部による前記アクショ
    ン部材への抗力の付与を行わせるか否かを切り換える切
    換機構とを具備することを特徴とするアップライトピア
    ノ。
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