JP3378420B2 - 電子ピアノ - Google Patents

電子ピアノ

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JP3378420B2
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隆宏 中村
秀幸 田中
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ピアノに係
り、特にアコースティックピアノに近いタッチ感が得ら
れるようにした電子ピアノに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から一般的に利用されている電子ピ
アノは、演奏者の鍵盤操作に基づき電子音をスピーカか
ら発するものであり、近年においてはアコースティック
ピアノに比較しても不満のないレベルまで達している。
そして、鍵盤のタッチ感をアコースティックピアノに近
づけるために、疑似アクション機構が開発された。例え
ば、この疑似アクション機構は、特開平4−34789
5号公報に開示されているように、鍵盤の押鍵操作によ
り回動するアクリル樹脂などから成るハンマーヘッド
と、このハンマーヘッドに打撃される発泡ウレタンなど
から成るハンマーストッパとを備えている。そして、ハ
ンマーヘッドがハンマーストッパを打撃することにより
疑似打弦動作を行い、鍵盤に疑似的なアクション荷重を
与えることができ、鍵盤のタッチ感をアコースティック
ピアノに近づけることができる。
【0003】上記構成要素のうち、鍵盤は、金属製の棚
板上に並設されるとともに、疑似アクション機構は、こ
の棚板上にねじ止めされた金属製のアクションサポート
に支持されており、これらの棚板、鍵盤および疑似アク
ション機構は、あらかじめ一体に組み立てた後、ピアノ
本体に組み込むようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電子
ピアノでは、ハンマーヘッドがハンマーストッパを打撃
した際の振動が、金属製のアクションサポートおよび棚
板を介して、鍵盤に伝わるため、不快な振動として演奏
者の指先に感じられてしまい、タッチ感を損なうおそれ
がある。また、棚板、鍵盤および疑似アクション機構
を、一体に組み立てた状態で、ピアノ本体に組み込まな
ければならないため、その取扱いが煩雑で、組立作業を
容易に行えないという問題もある。
【0005】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、ピアノ本体への疑似アクション機
構などの組立作業を容易に行えるとともに、鍵盤への振
動の伝搬を防止することにより、アコースティックピア
ノに非常に近似したタッチ感を達成することができる電
子ピアノを提供することをその目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1の発明は、鍵盤の押鍵に連動して疑似アクション
機構が作動し、この疑似アクション機構のハンマーヘッ
ドがハンマーストッパを打撃することにより疑似打弦動
作を行い、鍵盤に疑似的なアクション荷重を与える電子
ピアノにおいて、疑似アクション機構をアクションサポ
ートで保持した疑似アクション組立体と、鍵盤を棚板に
並設した棚板組立体とが互いに別体で構成されるととも
に、疑似アクション組立体が、アクションサポートを介
して親板および裏板の少なくとも一方に固定されている
ことを特徴とする。
【0007】上記構成によれば、鍵盤の押鍵操作に伴っ
て、疑似アクション機構が作動し、そのハンマーヘッド
が、疑似打弦動作としてハンマーストッパを打撃する。
この打撃の際に生じる振動は、アクションサポートに伝
えられるが、この電子ピアノではアクションサポートが
親板および裏板の少なくとも一方に固定されているの
で、アクションサポートの振動を親板および/または裏
板に逃がすことができる。したがって、振動が棚板を介
して鍵盤に伝わるのを阻止でき、演奏者の指先に不快な
振動として現れることがなくなる。
【0008】また、この電子ピアノでは、疑似アクショ
ン機構をアクションサポートで保持した疑似アクション
組立体と、鍵盤を棚板に並設した棚板組立体とが互いに
別体で構成されるので、ピアノ本体への組付けの際に、
疑似アクション組立体および棚板組立体をそれぞれ別個
に取り扱うことができるので、組立作業をより容易に行
うことができる。
【0009】この場合、アクションサポートと、親板お
よび裏板の少なくとも一方との間に、防振材が介挿され
ていることが好ましい。
【0010】上記構成によれば、アクションサポートの
振動は、親板または裏板に伝達されるときに、介挿され
た防振材によって減衰される。したがって、親板または
裏板の振動が抑制されることにより、電子ピアノ自体の
振動をほとんど無くすことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の電子ピアノの好適な実施形態について詳細に説明す
る。
【0012】図1は、電子ピアノの疑似アクション組立
体及び棚板組立体を示す側面図、図2はこれらの組付け
状況を模式的に示す分解側面図である。同図に示すよう
に、この電子ピアノの棚板組立体1は、金属製の棚板3
と、この棚板3上に並設された複数の鍵盤4とを備えて
いる。各鍵盤4は、バランスピン5を支点として回動
し、各鍵盤4の下部には鍵盤スイッチ6が設けられてい
る。この構成により、鍵盤4の押鍵操作により、バラン
スピン5を中心に鍵盤4が回動しながら、鍵盤スイッチ
6をオン・オフさせ、このオン・オフ結果に基づいて、
電子ピアノから所定の電子楽音が発せられる。更に、鍵
盤4の後端部には、後述する疑似アクション機構8を作
動させるためのキャプスタンスクリュー7が立設されて
いる。
【0013】この疑似アクション機構8は、アコーステ
ィックなアップライトピアノのアクション機構を模した
ものであると共に、電子ピアノの全長にわたって延設し
たセンターレール9に支軸11を介して連結されたウイ
ッペン10を備えている。また、このウイッペン10の
下面は、キャプスタンスクリュー7の上端に当接してい
る。したがって、キャプスタンスクリュー7の上下動に
より、ウイッペン10は、支軸11を中心に回動する。
また、ウイッペン10の中央部にはジャックフレンジ1
2が立設され、このジャックフレンジ12に断面L字状
のジャック13が回動自在に軸支されている。
【0014】更に、センターレール9の上部には、ハン
マー14が回動自在に軸支され、このハンマー14の下
端には、ジャック13の上端が当接するバット15が設
けられている。このハンマー14は、バット15から上
方に延びるハンマーシャンク16と、このハンマーシャ
ンク16の先端に設けられたハンマーヘッド17とを有
している。このハンマーヘッド17は、鍵盤4の押鍵に
伴い、ハンマーストッパ18を打撃することで、アコー
スティックピアノにおける打弦動作を模して、打弦の際
のタッチ感を得るものである。
【0015】すなわち、ハンマー14は、鍵盤4の押鍵
操作によるウイッペン10のスイング動作により、ジャ
ック13がバット15を突き上げることで回動し、その
結果、ハンマーヘッド17がハンマーストッパ18を打
撃する。なお、ハンマーストッパ18は、アクションサ
ポート19に固定されると共に、電子ピアノのほぼ全幅
にわたって延在し、ハンマーストッパ18の前部には、
ハンマーヘッド17が衝突した際の衝撃を和らげるため
に、ゴム、樹脂、布、綿や紙などからなる緩衝材が固定
されている。
【0016】ここで、疑似アクション機構8は、前述し
た種々の部品から成ると共に、金属製の左右一対のアク
ションサポート19(1個のみ図示)に組み付けられて
保持された疑似アクション組立体20として構成されて
いる。このアクションサポート19の下端には、図3及
び図4に示すように、外方に突出する板状のフランジ1
9aが設けられ、電子ピアノの両側板をなす各親板21
の内面には、内方に突出し且つ水平方向に延びる載置片
22aをもつL字状のブラケット22が、ねじなどで固
定されている。具体的には、アクションサポート19
は、ブラケット22の載置片22aの上面に、フランジ
19aを当接させた後、ボルトなどによりこれらの間を
締め付けることで、親板21にしっかりと固定される。
また、フランジ19aと載置片22aとの間には、発泡
ウレタンやフェルトなどからなる防振材23が介挿され
ている。
【0017】以上の構成によれば、ハンマーヘッド17
がハンマーストッパ18を打撃した際に生じる振動は、
アクションサポート19に伝えられるが、このアクショ
ンサポート19が親板21に固定されているので、アク
ションサポート19の振動を親板19に逃がすことがで
きる。したがって、この振動が棚板3を介して鍵盤4に
伝わるのを防止でき、鍵盤4の振動が演奏者の指先に不
快感として感じられることがなくなり、タッチ感を向上
させることができる。
【0018】また、アクションサポート19の振動は、
親板21に伝達されるときに、これらの間に介挿された
防振材23によって減衰されるので、親板21板の振動
が抑制されることにより、電子ピアノ自体の振動もほと
んど無くすことができる。
【0019】上記構成の電子ピアノは、図2に示すよう
にして、組み立てられる。すなわち、まず、棚板組立体
1を電子ピアノの棚受柱2に固定・支持されるように組
み付け、その後、キャプスタンスクリュー7の上端をウ
イッペン10の下面に当接させた状態で、疑似アクショ
ン組立体20を、アクションサポート19を介し、前述
したようにして親板21に固定する。このように、棚板
組立体1と疑似アクション組立体20とを別体に構成す
ることで、棚板組立体1と疑似アクション組立体20と
をそれぞれ別々にピアノ本体に組み付けることができる
ので、従来の場合、すなわち棚板3と疑似アクション機
構8とをあらかじめ一体にした重量および寸法の大きな
アッセンブリーを一度に組み付ける場合に比べ、棚板組
立体1及び疑似アクション組立体20の取扱いが容易に
なり、組立作業性が極めて良くなる。なお、図2中の符
号30、31はそれぞれ、棚板組立体1及び疑似アクシ
ョン組立体20をピアノ本体に組み込んだ後に取り付け
られる上前板および鍵盤蓋である。
【0020】本発明の電子ピアノは、前述した実施形態
に限定されるものではなく、例えば、アクションサポー
ト19は、電子ピアノの裏板24(図4参照)に固定し
たL字状ブラケット25に、防振材を介して固定するこ
ともできる。このような構成により、アクションサポー
ト19の振動を、裏板24に適切に逃がすことができ
る。あるいは、アクションサポート19を親板21およ
び裏板24の双方に固定することで、ピアノ本体にアク
ションサポート19をしっかりと固定できると共に、ア
クションサポート19の振動を確実に逃がすことができ
る。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明の電子ピアノによ
れば、ピアノ本体への疑似アクション機構などの組立作
業を容易に行えるとともに、鍵盤への振動の伝搬を防止
することにより、アコースティックピアノに非常に近似
したタッチ感を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子ピアノの要部をなす疑似アクショ
ン組立体及び棚板組立体を示す側面図である。
【図2】ピアノ本体への疑似アクション組立体及び棚板
組立体の組付け状況を模式的に示す側面図である。
【図3】アクションサポートを親板に組み付ける前の状
態を示す斜視図である。
【図4】電子ピアノの親板および裏板を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 棚板組立体 3 棚板 4 鍵盤 8 疑似アクション機構 17 ハンマーヘッド 18 ハンマーストッパ 19 アクションサポート 20 疑似アクション組立体 21 親板 23 防振材 24 裏板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/34 G10H 1/00 C10B 3/12 G10C 3/16 G10K 11/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵盤の押鍵に連動して疑似アクション機
    構が作動し、この疑似アクション機構のハンマーヘッド
    がハンマーストッパを打撃することにより疑似打弦動作
    を行い、鍵盤に疑似的なアクション荷重を与える電子ピ
    アノにおいて、 前記疑似アクション機構をアクションサポートで保持し
    た疑似アクション組立体と、前記鍵盤を棚板に並設した
    棚板組立体とが互いに別体で構成されるとともに、前記
    疑似アクション組立体が、前記アクションサポートを介
    して親板および裏板の少なくとも一方に固定されている
    ことを特徴とする電子ピアノ。
  2. 【請求項2】 前記アクションサポートと前記親板およ
    び前記裏板の前記少なくとも一方との間に、防振材が介
    挿されていることを特徴とする、請求項1に記載の電子
    ピアノ。
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